JP6900343B2 - 水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法 - Google Patents

水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6900343B2
JP6900343B2 JP2018076925A JP2018076925A JP6900343B2 JP 6900343 B2 JP6900343 B2 JP 6900343B2 JP 2018076925 A JP2018076925 A JP 2018076925A JP 2018076925 A JP2018076925 A JP 2018076925A JP 6900343 B2 JP6900343 B2 JP 6900343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspected
water
far
visible light
internal piping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018076925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019184462A (ja
Inventor
高原 洋一
洋一 高原
達雄 針山
達雄 針山
渋谷 久恵
久恵 渋谷
誠治 柳瀬
誠治 柳瀬
克美 野村
克美 野村
将人 川和
将人 川和
佐藤 学
学 佐藤
周治 西野
周治 西野
山本 哲也
哲也 山本
卓也 立山
卓也 立山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Global Life Solutions Inc
Original Assignee
Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Global Life Solutions Inc filed Critical Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority to JP2018076925A priority Critical patent/JP6900343B2/ja
Publication of JP2019184462A publication Critical patent/JP2019184462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6900343B2 publication Critical patent/JP6900343B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

本発明は、水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法に関する。
洗濯機、除湿機、加湿器、給湯器、及び床暖房機等の、その内部に水を導入して使用する装置は、水漏れが発生した場合甚大な被害が発生する可能性があるため、これらの製造時又は出荷時において水漏れ検査は必須である。この点、機器からの水漏れを検出する技術として、特許文献1には、床に埋設される放熱管に所定温度の温水を還流させると共に、赤外線カメラにより床の温度分布を測定し、表示部で表示される床の温度分布の表示画像を目視することにより水漏れ個所を検出することが開示されている。
特開平6−235675号公報
しかし、特許文献1のように温度分布画像を人が目視することで水漏れを発見する方法では、微量の水漏れ検出が難しく、個人差による見逃しが発生する可能性が高い。また、温水を導入することが難しく、常温に近い温度の水で検査する必要がある装置もある。加えて、このような人の目視による検査では人件費も増加する。そこで、水漏れ検査を自動化すれば、見逃しや個人差を防止でき、人件費の削減も可能となると思われる。しかしながら、水漏れ量は被検査物(装置)ごとに異なり、微量な水漏れから多量な水漏れまで、種々の量の水漏れが発生することを考慮しなければならない。
本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、被検査物からの水漏れを効果的に検出する水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法を提供することにある。
以上の課題を解決するための本発明の一つは、水漏れ検査システムであって、水が収容されている被検査物の表面及びその内部配管の表面の可視光画像を複数のタイミングで取得する可視光画像撮影装置と、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の乾燥を促進させる前処理装置と、前記乾燥を促進させた被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する遠赤外線画像撮影装置と、プロセッサ及びメモリを有する情報処理装置とを備え、前記情報処理装置は、前記取得した複数の可視光画像に基づき、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下する水滴の有無を判定する水滴判定部と、前記取得した遠赤外線画像に基づき、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に残留する水分の有無を判定する残留水分判定部と、を有する。
本発明によれば、被検査物からの水漏れを効果的に検出することができる。
図1は、本実施形態における水漏れ検査システム1の構成の一例を示す図である。 図2は、可視光カメラ20の設置方法の一例を示す図である。 図3は、遠赤外線カメラ50の設置方法の一例を示す図である。 図4は、画像処理装置200の構成の一例を示す図である。 図5は、第1検査エリア120において行われる水漏れ検査方法の一例を説明するフロー図である。 図6は、水滴判定処理の詳細を説明するフロー図である。 図7は、第2検査エリア140において行われる水漏れ検査方法の一例を説明するフロー図である。 図8は、残留水分判定処理の詳細を説明するフロー図である。
本実施形態の水漏れ検査システムについて図面を参照しつつ説明する。
<<水漏れ検査システムの構成>>
図1は、本実施形態における水漏れ検査システム1の構成の一例を示す図である。水漏れ検査システム1は、外部から順次搬入される1つ又は複数の被検査物5の水漏れ検査を行う検査エリア100に対して導入される。各被検査物5に対して水漏れ検査が行われた結果、水漏れがないと判定された被検査物5は検査エリア100の外部に搬出される。他方、被検査物5に水漏れがあると判定された場合にはその旨が報知され、適切な処理(修理、再検査、廃棄等)がなされる。
検査エリア100は、所定の遮光材や断熱材(例えば樹脂製のシート)によって遮光又は断熱された空間である、第1検査エリア120及び第2検査エリア140を有する。被検査物5の水漏れ検査は、この第1検査エリア120及び第2検査エリア140のそれぞれにおいて行われる。
被検査物5は、その内部に水を収容して所定の動作を行う装置であり、その内部には、水が流通する配管等の流路(以下、本実施形態では内部配管という)が設けられている。水漏れ検査システム1は、被検査物5の動作中に、当該被検査物5の表面又はその内部配管の表面等から水漏れが生じていないかを検査する。被検査物5は、例えば、洗濯機、除湿機、加湿器、給湯器である。本実施形態では、被検査物5は洗濯機であるものとする。
図1に示すように、第1検査エリア120及び第2検査エリア140には、運搬装置160が設けられている。運搬装置160は、例えばベルトコンベアであり、設定された速度にて被検査物5を移動させることで検査エリア100内を通過させ、第1検査エリア120及び第2検査エリア140のそれぞれで水漏れ検査を行わせる装置である。運搬装置160は、第1検査エリア120の入口122に配置された被検査物5を第1検査エリア120の出口124まで運搬し、続いて、第2検査エリア140の入口142から第2検査エリア140の出口144まで被検査物5を運搬する。
第1検査エリア120には、可視光カメラ20(可視光画像取得装置)、除湿装置30、及び送風装置40が、それぞれ少なくとも1台以上設置されている。
可視光カメラ20は、運搬装置160により第1検査エリア120内で被検査物5の可視光画像を複数のタイミングで取得する(なお、可視光画像は静止画でも動画の一部でもよい)。なお、可視光カメラ20は、所定の位置に固定されている。可視光カメラ20は、例えば、撮影時に被検査物5に対してLED(Light Emitting Diode)により可視光を発する機能を備えたカメラ(LED照明付きカメラ)である。
ここで、図2は、可視光カメラ20の設置方法の一例を示す図である。可視光カメラ20は、被検査物5の表面若しくはその内部配管等の表面を降下し、又は被検査物5の表面
若しくはその内部配管等の表面から落下する、当該被検査物5から漏れ出した水滴を撮影する。例えば、可視光カメラ20aは、被検査物5の前面のうち特に漏水が起こりやすい衣類投入口5aの表面及びその下方の面5bを撮影するようにその撮影方向が設定されている。可視光カメラ20bは、洗濯機の背面5cを撮影するようにその撮影方向が設定されている。可視光カメラ20cは、洗濯機の下方6を撮影するようにその撮影方向が設定されている。なお、被検査物5と各可視光カメラ20との間の距離は、例えば数十cm程度である。
次に、図1に示す第1検査エリア120の除湿装置30は、被検査物5が存在する空間の湿度(第1検査エリア120の湿度)を低下させる装置である。送風装置40は、運搬装置160により第1検査エリア120を移動している被検査物5の表面及び内部配管等の表面に向かって送風を行う装置である。除湿装置30及び送風装置40は、後述するように、第2検査エリア140で行われる被検査物5の水漏れ検査のための前処理装置である。前処理装置は、後述するように、被検査物5の表面及び内部配管等の表面の乾燥を促進させ、第2検査エリア140での水漏れ検査の精度を向上させるために設けられている。
次に、第2検査エリア140には、遠赤外線カメラ50(遠赤外線画像取得装置)、除湿装置30、及び送風装置40が設置されている。
遠赤外線カメラ50は、運搬装置160により第2検査エリア140で被検査物5の遠赤外線画像を取得する。すなわち、遠赤外線カメラ50は、第1検査エリア120でその表面及び内部配管等の表面の乾燥を促進させた被検査物5(表面に漏れ出した水分の一部が気化した被検査物5)の、その表面及び内部配管等の表面の遠赤外線画像を取得する。遠赤外線カメラ50は、後述するように多関節ロボット55に取り付けられている。
ここで、図3は、遠赤外線カメラ50の設置方法の一例を示す図である。本実施形態の遠赤外線カメラ50は、第1検査エリア120で検出された水滴よりも微小な残留水分を検出するために用いるため、遠赤外線カメラ50の撮影範囲は狭く設定される(例えば、撮影範囲は一辺が10〜20cm程度の矩形の範囲とする)。
そこで、本実施形態の遠赤外線カメラ50は、撮影を迅速に行い、被検査物5が第2検査エリア140を移動中にその表面及び内部配管等の表面の撮影を確実に完了させるべく、多関節ロボット55に取り付けられている。多関節ロボット55は、自律的に、又は後述する画像処理装置200によってその位置及び姿勢を自由に変化させることができる。これにより、遠赤外線カメラ50は、被検査物5の表面及び内部配管等の表面の所望の範囲の遠赤外線画像を迅速に取得することができる。
具体的には、図3に示すように、遠赤外線カメラ50aは、洗濯機の背面5cを撮影する。また、遠赤外線カメラ50bは、洗濯機の前面の衣類投入口5a、その下方の面5b、及び、洗濯機の下方6を撮影する。さらに、本実施形態において遠赤外線カメラ50aは、多関節ロボット55が洗濯機の下方6に移動することにより、洗濯機の底面5dを洗濯機の下方から撮影する。
なお、遠赤外線カメラ50の台数は、被検査物5に対する検査時間等に応じて適宜変更することができる。また、遠赤外線カメラ50は防水性が弱いので、予め防水カバーを取り付けてもよい。
次に、図1に示す第2検査エリア140における除湿装置30は、被検査物5が存在する空間の湿度(第2検査エリア140の湿度)を低下させる装置である。また、第2検査
エリア140における送風装置40は、運搬装置160により第2検査エリア140を移動している被検査物5の表面及び内部配管等の表面に向かって送風を行う装置である。これらの除湿装置30及び送風装置40は、第1検査エリア120における除湿装置30及び送風装置40と同様のものであり、1台又は複数台設置される。
なお、被検査物5の表面及び内部配管等の表面の乾燥をさらに促進させるため、検査エリア100の各所には、除湿装置30又は送風装置40の他に、前処理装置として、被検査物5が存在する空間の気温(検査エリア100の気温)を上昇させる空調装置、又は、被検査物5の表面及び内部配管等の表面に漏出した水の温度を低下させる装置(例えば、空調機や、被検査物5の表面及び内部配管等の表面を冷却する装置等)を設置してもよい(符号60)。
次に、水漏れ検査システム1には、画像処理装置200が導入されている。画像処理装置200は、検査エリア100又はその他の場所(管理センター等)に設置される情報処理装置(コンピュータ)である。画像処理装置200は、可視光カメラ20及び遠赤外線カメラ50と所定の通信網3を介して通信可能に接続している。通信網3は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、専用線
等の有線又は無線の通信ネットワークである。
ここで、図4は、画像処理装置200の構成の一例を示す図である。画像処理装置200は、ハードウェアとして、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ20
1と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶装置202と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置203と、キーボード、マウス、タッチパネルなどからなる入力装置204と、モニタ(ディスプレイ)等からなる出力装置205と、各装置と通信を行う通信装置206とを備える。
また、画像処理装置200は、カメラ制御部210、水滴判定部220、及び残留水分判定部230の各機能を有する。カメラ制御部210は、可視光カメラ20及び遠赤外線カメラ50に対する所定の制御を行う。例えば、カメラ制御部210は、多関節ロボット55を制御して遠赤外線カメラ50を所定の位置に移動させ又は所定の撮影方向に設定させる。また、カメラ制御部210は、所定の複数のタイミング(例えば、所定の時間間隔又は所定の時刻)で可視光カメラ20及び遠赤外線カメラ50に撮影指示の信号を送信し、可視光画像及び遠赤外線画像の撮影を実行させることができる。そして、カメラ制御部210は、可視光カメラ20又は遠赤外線カメラ50が撮影した画像を、通信網3を介して取得し、記憶する。なお、多関節ロボット55は自律的に上記の制御を行ってもよいし、遠赤外線カメラ50に対する制御も多関節ロボット55が行ってもよい。
水滴判定部220は、カメラ制御部210が取得した複数の可視光画像に基づき、被検査物5の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は、被検査物5若しくはその内部配管から落下する水滴の有無を判定する。
例えば、前記水滴判定部220は、前記複数のタイミングにおける可視光画像について、各前記可視光画像内の対応する各位置の階調差を算出することによりその階調差が他の領域の階調差と異なる前記可視光画像内の特徴的な領域を特定し、特定した特徴的な領域が時間の進行と共に所定方向に延伸していると判定した場合に、前記被検査物5の表面及びその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物5から落下している水滴が存在すると判定する。
残留水分判定部230は、前記カメラ制御部210が取得した遠赤外線画像に基づき、水滴がないと判定された前記被検査物5の表面又はその内部配管の表面に残留する水分の
有無を判定する。
例えば、前記残留水分判定部230は、前記前処理装置により乾燥を促進させた前記被検査物5の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像に基づき、前記被検査物5の表面及びその内部配管の表面の平均温度を算出すると共に、前記被検査物5の表面及びその内部配管の表面の温度のうち特に低い温度(例えば、最低温度)を特定し、特定した低い温度と前記平均温度との差が所定値以上の場合に、水滴がないと判定された前記被検査物5の表面又はその内部配管の表面に水分が残留すると判定する。
以上のような画像処理装置200の機能は、画像処理装置200のハードウェアによって、もしくは、画像処理装置200のプロセッサ201が、主記憶装置202や補助記憶装置203に記憶されている各プログラムを読み出して実行することにより実現される。
また、これらのプログラムは、例えば、二次記憶デバイスや不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSDなどの記憶デバイス、又は、ICカード、SDカード、DVDなどの、情報処理装置で読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納される。
<<水漏れ検査方法>>
次に、このような水漏れ検査システム1により行われる水漏れ検査方法を説明する。
<第1検査エリアにおける水漏れ検査方法>
図5は、第1検査エリア120において行われる水漏れ検査方法の一例を説明するフロー図である。まず、水漏れ検査の対象となる被検査物5に対して水を供給し、被検査物5の動作を開始させる(s11)。具体的には、例えば、被検査物5である洗濯機の水貯留部(ドラム等)に水を所定量注入して電源を投入し、洗濯動作を開始させる。被検査物5に対する水の供給は、所定の給水装置によって自動的に行ってもよいし、検査員等が行ってもよい。
水が供給された被検査物5が第1検査エリア120の入口122に搬入されると、第1検査エリア120の運搬装置160が被検査物5の運搬を開始する(s13)。
なお、この際、第1検査エリア120における除湿装置30及び送風装置40が稼動し、これらが第1検査エリア120の湿度を下げ、また、被検査物5への送風を行っているものとする。
第1検査エリア120に設けられている各可視光カメラ20は、被検査物5が自身の撮影範囲に入ったことを検知すると、所定の時間間隔にて被検査物5の撮影を行う(s15)。具体的には、例えば、各可視光カメラ20は、60フレーム/秒の撮影間隔で被検査物5の可視光画像(被検査物5の表面及びその内部配管等の表面の可視光画像)の撮影を行う。そして各可視光カメラ20は、撮影した各画像(可視光画像)を画像処理装置200に送信する(s17)。
画像処理装置200は、各可視光画像を受信すると(s19)、受信した各可視光画像に基づき、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面を降下し又は被検査物5から落下する水滴(被検査物5の水漏れによる水滴)の有無を判定する処理(水滴判定処理)を行う(s21)。水滴判定処理の詳細は後述する。
水滴判定処理により、降下又は落下する水滴があると判定された場合には(s23:YES)、画像処理装置200は、警告を発する(例えば、水滴がある旨を示す所定の画面表示を行う、アラーム音を発する等)(s25)。なお、降下又は落下する水滴がないと判定された場合には(s23:NO)、画像処理装置200は、警告を発することなく処
理を終了する(s27)。
第1検査エリア120においては、前記の警告が発せられた場合(s29:YES)、検査員等が、被検査物5を不良品と判断し、当該被検査物5が第1検査エリア120の出口124に達するまでに運搬装置160の動作を停止させて被検査物5を運搬装置160から離脱させる(s31)。なお、この作業は、所定の運搬装置等によって自動的に行われてもよい。以上により当該被検査物5に対する第1検査エリア120における水漏れ検査は終了する(s33)。
他方、前記の警告が発せられなかった場合には(s29:NO)、被検査物5は第1検査エリア120の水漏れ検査に合格したことになる(s35)。当該被検査物5は運搬装置160により、第1検査エリア120の出口124から第2検査エリア140に移動する。
なお、前記の警告は画像処理装置200が発するのではなく、画像処理装置200以外の所定の警告装置(例えば、所定の照明装置やアラーム装置)が警告を発するようにしてもよい。また、画像処理装置200が通信網3を介して可視光カメラ20に所定の警告信号を送信し、可視光カメラ20がその警告を発するようにしてもよい。
ここで、前記の水滴判定処理の詳細を説明する。
(水滴判定処理)
図6は、水滴判定処理の詳細を説明するフロー図である。まず画像処理装置200は、受信した被検査物5の各可視光画像に基づき、各可視光画像間の階調差の情報を作成する(s51)。具体的には、例えば、画像処理装置200は、ある時刻での可視光画像の各位置の階調と、その所定時間後(例えば、1/60秒後)の可視光画像の対応する各位置の階調との差(階調差)を計算する。
そして、画像処理装置200は、s51で生成した階調差の情報に基づき、階調差が大きい領域を、水滴の存在領域として特定する(s53)。具体的には、例えば、画像処理装置200は、各可視光画像について、階調差が所定の閾値より大きいポイントを全て特定する。
画像処理装置200は、s53で特定した階調差が大きい領域(水滴の存在領域)が時間の進行と共に下方の所定方向に延伸しているか否かを判定する(s55)。具体的には、例えば、画像処理装置200は、各可視光画像の時系列(例えば、撮影順)を特定した上で、各可視光画像における前記のポイントの集合がそれぞれ、鉛直下方に連続する点の領域(集合)となっており、かつこの領域の長さ(例えば、ポイントの連続個数)が時間と共に増加して所定の長さ(例えば、所定の個数)に達しているか否かを判定する。なお、この所定の長さは、例えば、可視光カメラ20の撮影間隔(フレーム数)に応じて設定される。
このように、時間の進行と共に下方の所定方向に延伸している階調差の大きい領域があると判定された場合には(s55:YES)、画像処理装置200は、水滴が、被検査物5の表面若しくはその内部配管等の表面を降下し、又は水滴が被検査物5から落下していると判定し(s57:YES)、水滴判定処理は終了する(s59)。他方、時間の進行と共に下方の所定方向に延伸している階調差の大きい領域がないと判定された場合には(s55:NO)、画像処理装置200は、水滴が、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面のいずれにおいても降下しておらず、かつ被検査物5から落下していないと判定し(s61)、水滴判定処理は終了する(s59)。
このように、第1検査エリア120における可視光カメラ20により、降下又は落下する水滴を検出することで、被検査物5及びその内部等からの水漏れを早期に発見することができ、そのような被検査物5を検査ラインから除外することができる。これにより、次述する第2検査エリア140での水漏れ検査の精度を向上させることができる。
次に、第2検査エリア140における水漏れ検査方法について説明する。
<第2検査エリアにおける水漏れ検査方法>
図7は、第2検査エリア140において行われる水漏れ検査方法の一例を説明するフロー図である。まず、運搬装置160により被検査物5が第2検査エリア140の入口142に進入する(s71)。なお、この際、第2検査エリア140に設置されている除湿装置30及び送風装置40が稼動し、これらが第2検査エリア140の湿度を下げ、また、被検査物5への送風を行っているものとする。
多関節ロボット55は第2検査エリア140を移動中の被検査物5を追跡することも可能である。カメラ50は被検査物5の表面及び内部配管等の表面を撮影し、その画像(遠赤外線画像)を取得する(s73)。
遠赤外線カメラ50は、例えば、可視光カメラ20による撮影領域と同様の領域を撮影する他、被検査物5の底面5d及びその内部配管も撮影する。一般的には、遠赤外線カメラ50は水に弱く、被検査物5の底面5dの撮影には好適ではない。しかし、本実施形態においては、第1検査エリア120における水漏れ検査により水滴が降下又は落下している被検査物5が除外されているため、遠赤外線カメラ50は底面5dを撮影しても水濡れによる故障等のリスクは小さい。
遠赤外線カメラ50は、撮影した画像(遠赤外線画像)を画像処理装置200に送信する(s75)。
画像処理装置200は、遠赤外線画像を受信すると(s77)、受信した遠赤外線画像に基づき、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面に水分(可視光カメラ20では検出できなかった微量な水滴や、移動速度が遅く降下又は落下の判定がなされなかった水滴等)が残留しているか否かを判定する処理(残留水分判定処理)を実行する(s79)。残留水分判定処理の詳細は後述する。
残留水分判定処理により、残留する水分があると判定された場合には(s81:YES)、画像処理装置200は警告を発する(例えば、残留水分がある旨を示す所定の画面表示を行う、アラーム音を発する等)(s83)。他方、残留する水分がないと判定された場合には(s81:NO)、画像処理装置200は、警告を発することなく処理を終了する(s85)。
第2検査エリア140では、前記の警告が発せられた場合(s87:YES)、検査員等が、被検査物5が第2検査エリア140の出口144に達するまでに運搬装置160の動作を一時的に停止させる等して当該被検査物5を運搬装置160から離脱させる(s89)。なお、この作業は、所定の運搬装置等によって自動的に行われてもよい。
他方、前記の警告が発せられなかった場合には(s87:NO)、被検査物5は水漏れ検査に合格したものとして、当該被検査物5は第2検査エリア140の出口144まで移動し、当該被検査物5に対する水漏れ検査は終了する(s90)。
なお、前記の警告は画像処理装置200が発するのではなく、画像処理装置200以外の所定の警告装置(例えば、所定の照明装置やアラーム装置)が警告を発するようにして
もよい。また、画像処理装置200が通信網3を介して遠赤外線カメラ50に所定の警告信号を送信し、遠赤外線カメラ50がその警告を発するようにしてもよい。
ここで、前記の残留水分判定処理の詳細を説明する。
(残留水分判定処理)
図8は、残留水分判定処理の詳細を説明するフロー図である。まず画像処理装置200は、受信した被検査物5の遠赤外線画像に基づき、この遠赤外線画像に記録されている被検査物5の表面の温度分布を算出する(画像を温度に変換する;s91)。
そして、画像処理装置200は、算出した温度分布に基づき、温度が特に低い被検査物5の表面及びその内部配管等の表面の領域(判定領域)と、それらの温度とを特定すると共に、遠赤外線画像に記録されている被検査物5の表面及びその内部配管等の表面の平均温度を算出する(s93)。なお、この場合の判定領域は、例えば、最低温度を示している場所としてもよいし、所定の温度よりも低い温度の部分を判定領域としてもよい(その場合の判定領域の温度は、例えば、その平均温度とする)。
なお、本発明者らは、送風装置40を用いて気化を促進することで特に上記の判定領域(特に温度が低い領域)を特定しやすくなり、遠赤外線画像による残存水分の検出精度を大きく向上させることができるという知見を得た。
画像処理装置200は、s93で特定した温度と、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面の平均温度との差を計算する(s95)。この差が所定の閾値以上である場合には(s95:YES)、画像処理装置200は、残留水分が判定領域に存在すると判定し(s97)、残留水分判定処理は終了する(s99)。他方、平均温度と前記の低い温度との差が所定の閾値未満である場合には(s95:NO)、画像処理装置200は、残留水分が判定領域に存在しないと判定し(s101)、残留水分判定処理は終了する(s99)。なお、s93で判定領域(低い温度)が複数特定された場合には、s95の処理は、その判定領域(低い温度)のそれぞれについて行われてもよい。
なお、s95において画像処理装置200は、判定領域の形状が所定の形状(例えば、円状)であるか否かを判定し、判定領域の形状がその所定の形状であると判定した場合にのみ、その判定領域を判定対象としてもよい。このように形状の判定を追加的に行うことで、残留水分をより正確に検出することができる。
以上に説明したように、本実施形態の水漏れ検査システム1は、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面の複数の可視光画像に基づき、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面を降下し又は被検査物5から落下する水滴の有無を判定し、また、その表面及び内部配管等の表面の乾燥を促進させた被検査物5のその表面及び内部配管等の表面の遠赤外線画像に基づき、可視光画像では水滴がないと判定された被検査物5の表面又はその内部配管等の表面に残留する水分の有無を判定する。このように、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面を降下し、又は被検査物5から落下する水滴を可視光画像に基づき検出し、その後、微小な残留水分を遠赤外線画像により検出することで、微量な水漏れから多量な水漏れまで様々な形態の、被検査物5からの水漏れを効果的に検出することができる。また、これにより目視等による検査を行う必要性が減少し、水漏れ検査に係るコスト(人件費等)を削減することもできる。
さらに、本実施形態において前処理装置は、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面に送風する送風装置40を含むので、これにより被検査物5の表面及びその内部配管等の表面に存在する水分(水滴)の蒸発を促進させ、遠赤外線画像に基づく残留水分の判定をより正確に行うことができるようになる。すなわち、水分の蒸発に伴い発生する気化熱
により、残留水分の水温が顕著に低下することで、遠赤外線画像の表面温度の推定による水分の検出がより精度よく行えるようになる。そして、本発明者らは、送風装置40を用いて気化を促進することでこのような効果が特に顕著に得られる(遠赤外線画像による水分の検出精度が大きく向上する)という知見を得た。
また、前処理装置は、被検査物5が存在する空間(検査エリア100)の湿度を低下させる除湿装置30を含む。これによっても、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面に存在する水分(水滴)の蒸発を促進させることができ、遠赤外線画像に基づく残留水分の判定をより正確に行うことができるようになる。
また、前処理装置が、被検査物5が存在する空間(検査エリア100)の気温を上昇させることによっても、被検査物5の表面及びその部配管等の表面に存在する水分(水滴)の蒸発を促進させることができ、遠赤外線画像に基づく残留水分の判定をより正確に行うことができるようになる。
また、前処理装置が、被検査物5から漏出した水の温度を低下させることによっても、遠赤外線画像に基づく残留水分の判定をより正確に行うことができるようになる。すなわち、漏出水の水温を低下させることで、遠赤外線画像に基づく残留水分の判定を行う際に水分が存在しない被検査物5の領域と漏出水との表面温度差が生じやすくなり、残留水分の判定をより正確に行うことができるようになる。
さらに、本実施形態の水漏れ検査システム1では、遠赤外線画像撮影装置(可視光カメラ20)が、被検査物5の底部の表面及びその内部配管等の表面の遠赤外線画像を取得することが可能であり、これにより、通常の目視検査では確認しにくい、被検査物5の底部に残留する水分をより確実に把握することができる。これは、前記の可視光画像による水滴の判定によって、降下又は落下する水滴が存在する被検査物5を特定していることにより、遠赤外線画像による検査を行う前にこれを検査対象から除外しておくことができるためである。
また、本実施形態の水漏れ検査システム1は、複数のタイミングにおける各可視光画像間の対応する各位置の階調差を算出することにより、その階調差が他の領域の階調差と異なる特徴的な領域を特定し、特定した特徴的な領域が時間の進行と共に所定方向に延伸していると判定した場合に、降下又は落下する水滴があると判定する。水滴の表面では可視光による反射が他の部分(例えば、樹脂部分)よりも大きいため、可視光画像の階調差を用いることで水滴の存在領域を正確に特定することができる。そして、このような領域の時間変化により、降下又は落下する水滴を正確に特定することができる。
また、本実施形態の水漏れ検査システム1は、前処理装置により乾燥を促進させた被検査物5の表面及びその内部配管等の表面の遠赤外線画像に基づき、被検査物5の表面及びその内部配管等の表面の平均温度を算出すると共に、被検査物5の表面及び内部配管等の表面のうち特に低い温度(例えば、最低温度)を特定し、特定した温度と平均温度との差が所定値以上の場合に、水滴がないと判定された被検査物5の表面又はその内部配管等の表面に水分が残留すると判定する。このように、前処理装置によって被検査物5の表面及び内部配管等の表面の水分の一部を気化させてその表面の温度を特に低下させておき、この状態で遠赤外線画像の平均温度と最低温度等の差に基づいて残留水分を判定することで、微細な残留水分があってもこれを確実に検出することができる。
また、本実施形態の水漏れ検査システム1は、収容された水を用いて所定の処理を行っている被検査物5を、可視光画像撮影装置(可視光カメラ20)が設置されている第1検査エリア120から、遠赤外線画像撮影装置(遠赤外線カメラ50)が設置されている第
2検査エリア140に移動させる運搬装置160を備えており、また、可視光画像撮影装置は第1検査エリア120内で被検査物5の可視光画像を取得し、前処理装置は第1検査エリア120内で被検査物5の表面及び内部配管等の表面の乾燥を促進させ、遠赤外線画像撮影装置は第2検査エリア140内で被検査物5の遠赤外線画像を取得する。このように本実施形態の水漏れ検査システム1は、一連の検査ラインの構成に基づいて被検査物5の水漏れを効果的に検出できる。微量な水漏れから多量な水漏れまで様々な規模の水漏れを自動的かつ迅速に検査し、検査精度を向上させることができる。
例えば、第1検査エリア120で運搬装置160により行うことができる被検査物5の検査時間をt(分)、その間に降下又は落下する水滴の量をQ(ml/分)とすると、第1検査エリア120では「t×Q」(ml)までの水漏れを検出することができ、それを超える水漏れは、第2検査エリア140で検出することができる。したがって、被検査物5の水収容量、第1検査エリア120の大きさ、第2検査エリア140の大きさ、又は運搬装置160の運搬速度等を適宜に設計することで、必要な精度での被検査物5の水漏れ検査を行うことができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
例えば、本実施形態では、被検査物5は水を収容するものであるとしたが、水漏れ検査システム1は水の気化熱の大きさを利用して遠赤外線画像による水漏れの検出を行っているため、気化熱が大きい液体(例えば、被検査物5の表面素材より比熱が大きい液体。水との混合物も含む。)を利用して動作を行う物(被検査物5)に対しても適用できる。
また、本実施形態では、被検査物5が洗濯機であるとしたが、洗濯機以外にも、除湿機、加湿器、給湯器、床暖房機等の家電製品の他、自動車部品(ラジエータ等)のように水を入れて使用する装置に幅広く適用することができる。
また、本実施形態の水漏れ検査システム1において重要な要素である被検査物5の表面の水滴(水分)の気化速度は、水温、気温、風速、湿度等によって様々に影響を受ける。したがって、第1検査エリア120及び第2検査エリア140の湿度に応じて除湿装置を新たに設けたり、その他の装置によって水の温度、第1検査エリア120又は第2検査エリア140の気温、又は被検査物5に対する送風の大きさ(風速)を調整したりする必要がある。
1 水漏れ検査システム、5 被検査物、3 通信網、20 可視光カメラ、30 除湿装置、40 送風装置、50 遠赤外線カメラ、200 画像処理装置、220 水滴判定部、230 残留水分判定部

Claims (15)

  1. 水が収容されている被検査物の表面及びその内部配管の表面の可視光画像を複数のタイミングで取得する可視光画像撮影装置と、
    前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の乾燥を促進させる前処理装置と、
    前記乾燥を促進させた被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する遠赤外線画像撮影装置と、
    プロセッサ及びメモリを有する情報処理装置とを備え、
    前記情報処理装置は、
    前記取得した複数の可視光画像に基づき、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下する水滴の有無を判定する水滴判定部と、
    前記取得した遠赤外線画像に基づき、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に残留する水分の有無を判定する残留水分判定部と、
    を有する、水漏れ検査システム。
  2. 前記前処理装置は、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面に送風する送風装置を含む、請求項1に記載の水漏れ検査システム。
  3. 前記前処理装置は、前記被検査物が存在する空間の湿度を低下させる除湿装置を含む、請求項1に記載の水漏れ検査システム。
  4. 前記前処理装置は、前記被検査物が存在する空間の気温を上昇させる装置を含む、請求項1に記載の水漏れ検査システム。
  5. 前記前処理装置は、前記被検査物から漏出した水の温度を低下させる装置を含む、請求項1に記載の漏水検出システム。
  6. 前記遠赤外線画像撮影装置は、前記被検査物の底部の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する、請求項1に記載の水漏れ検査システム。
  7. 前記水滴判定部は、前記複数のタイミングにおける可視光画像について、各前記可視光画像内の対応する各位置の階調差を算出することによりその階調差が他の領域の階調差と異なる前記可視光画像内の特徴的な領域を特定し、特定した特徴的な領域が時間の進行と共に所定方向に延伸していると判定した場合に、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下している水滴が存在すると判定する、
    請求項1に記載の水漏れ検査システム。
  8. 前記残留水分判定部は、前記前処理装置により乾燥を促進させた前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像に基づき、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の平均温度を算出すると共に、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の温度のうち特に低い温度を特定し、特定した低い温度と前記平均温度との差が所定値以上の場合に、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に水分が残留すると判定する、
    請求項1に記載の水漏れ検査システム。
  9. 収容された水を用いて所定の処理を行っている前記被検査物を、前記可視光画像撮影装置が設置されている第1検査エリアから、前記遠赤外線画像撮影装置が設置されている第2検査エリアに移動させる運搬装置を備え、
    前記可視光画像撮影装置は、前記運搬装置により前記第1検査エリア内での前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の可視光画像を複数のタイミングで取得し、
    前記前処理装置は、前記運搬装置により前記第1検査エリア内での前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の乾燥を促進させ、
    前記遠赤外線画像撮影装置は、前記運搬装置により前記第2検査エリア内での、前記乾燥を促進させた被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する、
    請求項1に記載の水漏れ検査システム。
  10. 水が収容されている被検査物の表面及びその内部配管の表面の可視光画像を複数のタイミングで取得する可視光画像撮影装置と、
    前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の乾燥を促進させる前処理装置と、
    前記乾燥を促進させた被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する遠赤外線画像撮影装置と、
    プロセッサ及びメモリを有する情報処理装置とを設置し、
    前記情報処理装置は、
    前記取得した複数の可視光画像に基づき、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下する水滴の有無を判定する水滴判定処理と、
    前記取得した遠赤外線画像に基づき、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に残留する水分の有無を判定する残留水分判定処理と、
    を実行する、水漏れ検査方法。
  11. 前記前処理装置は、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面に送風する送風装置を含む、請求項10に記載の水漏れ検査方法。
  12. 前記前処理装置は、前記被検査物が存在する空間の湿度を低下させる除湿装置を含む、請求項10に記載の水漏れ検査方法。
  13. 前記遠赤外線画像撮影装置は、前記被検査物の底部の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する、請求項10に記載の水漏れ検査方法。
  14. 前記情報処理装置は、
    前記水滴判定処理において、前記複数のタイミングにおける可視光画像について、各前記可視光画像内の対応する各位置の階調差を算出することによりその階調差が他の領域の階調差と異なる前記可視光画像内の特徴的な領域を特定し、特定した特徴的な領域が時間の進行と共に所定方向に延伸していると判定した場合に、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下している水滴が存在すると判定する、
    請求項10に記載の水漏れ検査方法。
  15. 前記情報処理装置は、
    前記残留水分判定処理において、前記前処理装置により乾燥を促進させた前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像に基づき、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の平均温度を算出すると共に、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の温度のうち特に低い温度を特定し、特定した低い温度と前記平均温度との差が所定値以上の場合に、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に水分が残留すると判定する、
    請求項10に記載の水漏れ検査方法。
JP2018076925A 2018-04-12 2018-04-12 水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法 Active JP6900343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018076925A JP6900343B2 (ja) 2018-04-12 2018-04-12 水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018076925A JP6900343B2 (ja) 2018-04-12 2018-04-12 水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019184462A JP2019184462A (ja) 2019-10-24
JP6900343B2 true JP6900343B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=68340806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018076925A Active JP6900343B2 (ja) 2018-04-12 2018-04-12 水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6900343B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113790861B (zh) * 2021-08-02 2023-05-16 中国长江电力股份有限公司 水电站冷却水泄漏智能检测方法
WO2023053769A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、カメラシステム、画像処理方法、及びプログラム
US20230215265A1 (en) * 2022-01-06 2023-07-06 Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP Methods and systems for using video surveilance to detect falling liquids

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62144038A (ja) * 1985-12-18 1987-06-27 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp 液体漏洩の遠隔検出,定量方法
JPH06331480A (ja) * 1993-05-21 1994-12-02 Hitachi Ltd 漏洩検出方法及び装置
JP3331932B2 (ja) * 1997-11-27 2002-10-07 三菱自動車工業株式会社 水漏れ検査装置
DE102010005494A1 (de) * 2009-11-27 2011-06-01 Inficon Gmbh Verfahren zur Dichtheisprüfung von wasserführenden Komponenten in einem Gehäuse

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019184462A (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6900343B2 (ja) 水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法
JP6059710B2 (ja) 硬化をモニターするための装置及び方法、並びにガラス繊維成形作業の工程管理
JP5226968B2 (ja) 卵の計数センサー
CN103052877B (zh) 用于对部件的通孔进行自动检查的设备和方法
CN105276681A (zh) 空调机
US8019040B2 (en) X-ray inspection device and production system
JP6746189B2 (ja) 火災検知装置及び火災検知方法
JP2007533970A (ja) 多数のサンプルの融点測定
JP7075331B2 (ja) 水漏れ検査システム
US20190114755A1 (en) Semiconductor chip inspection device
JP6785340B2 (ja) 火災検知システム及び火災検知方法
BR112012022098B1 (pt) Sistema de detecção de vazamento de ar para carro de estrado e método de detecção de vazamento de ar para carro de estrado
CN110857518A (zh) 湿衣服检测方法及检测装置
JP2012237639A (ja) 鋼材の欠陥検出方法
KR101961820B1 (ko) 비전검사장비 유지보수 예측 시스템
JP2017032575A (ja) 環境チャンバ装置および被試験装置を試験する方法
CN103389312B (zh) 铜管检测系统
JP4090418B2 (ja) 発熱監視方法および装置
JP6007639B2 (ja) 疵検出方法および疵検出装置
JP2020200164A (ja) メッシュベルト検査装置およびメッシュベルト検査方法
KR102161367B1 (ko) 뒤집힌 달걀들을 검출하기 위한 장치 및 방법
CN101153854A (zh) 光学检验系统
JPH06201625A (ja) 欠陥調査装置および欠陥調査方法
JP2008292350A (ja) 精米の糠量判定方法及びその装置
KR101832137B1 (ko) 연기 농도에 따른 센서 테스트 장치 및 센싱 보정 값 산출 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201028

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210528

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6900343

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150