JP6900343B2 - 水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法 - Google Patents
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Description
<<水漏れ検査システムの構成>>
図1は、本実施形態における水漏れ検査システム1の構成の一例を示す図である。水漏れ検査システム1は、外部から順次搬入される1つ又は複数の被検査物5の水漏れ検査を行う検査エリア100に対して導入される。各被検査物5に対して水漏れ検査が行われた結果、水漏れがないと判定された被検査物5は検査エリア100の外部に搬出される。他方、被検査物5に水漏れがあると判定された場合にはその旨が報知され、適切な処理(修理、再検査、廃棄等)がなされる。
若しくはその内部配管等の表面から落下する、当該被検査物5から漏れ出した水滴を撮影する。例えば、可視光カメラ20aは、被検査物5の前面のうち特に漏水が起こりやすい衣類投入口5aの表面及びその下方の面5bを撮影するようにその撮影方向が設定されている。可視光カメラ20bは、洗濯機の背面5cを撮影するようにその撮影方向が設定されている。可視光カメラ20cは、洗濯機の下方6を撮影するようにその撮影方向が設定されている。なお、被検査物5と各可視光カメラ20との間の距離は、例えば数十cm程度である。
エリア140における送風装置40は、運搬装置160により第2検査エリア140を移動している被検査物5の表面及び内部配管等の表面に向かって送風を行う装置である。これらの除湿装置30及び送風装置40は、第1検査エリア120における除湿装置30及び送風装置40と同様のものであり、1台又は複数台設置される。
等の有線又は無線の通信ネットワークである。
1と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶装置202と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置203と、キーボード、マウス、タッチパネルなどからなる入力装置204と、モニタ(ディスプレイ)等からなる出力装置205と、各装置と通信を行う通信装置206とを備える。
例えば、前記水滴判定部220は、前記複数のタイミングにおける可視光画像について、各前記可視光画像内の対応する各位置の階調差を算出することによりその階調差が他の領域の階調差と異なる前記可視光画像内の特徴的な領域を特定し、特定した特徴的な領域が時間の進行と共に所定方向に延伸していると判定した場合に、前記被検査物5の表面及びその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物5から落下している水滴が存在すると判定する。
有無を判定する。
例えば、前記残留水分判定部230は、前記前処理装置により乾燥を促進させた前記被検査物5の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像に基づき、前記被検査物5の表面及びその内部配管の表面の平均温度を算出すると共に、前記被検査物5の表面及びその内部配管の表面の温度のうち特に低い温度(例えば、最低温度)を特定し、特定した低い温度と前記平均温度との差が所定値以上の場合に、水滴がないと判定された前記被検査物5の表面又はその内部配管の表面に水分が残留すると判定する。
次に、このような水漏れ検査システム1により行われる水漏れ検査方法を説明する。
図5は、第1検査エリア120において行われる水漏れ検査方法の一例を説明するフロー図である。まず、水漏れ検査の対象となる被検査物5に対して水を供給し、被検査物5の動作を開始させる(s11)。具体的には、例えば、被検査物5である洗濯機の水貯留部(ドラム等)に水を所定量注入して電源を投入し、洗濯動作を開始させる。被検査物5に対する水の供給は、所定の給水装置によって自動的に行ってもよいし、検査員等が行ってもよい。
理を終了する(s27)。
(水滴判定処理)
図6は、水滴判定処理の詳細を説明するフロー図である。まず画像処理装置200は、受信した被検査物5の各可視光画像に基づき、各可視光画像間の階調差の情報を作成する(s51)。具体的には、例えば、画像処理装置200は、ある時刻での可視光画像の各位置の階調と、その所定時間後(例えば、1/60秒後)の可視光画像の対応する各位置の階調との差(階調差)を計算する。
<第2検査エリアにおける水漏れ検査方法>
図7は、第2検査エリア140において行われる水漏れ検査方法の一例を説明するフロー図である。まず、運搬装置160により被検査物5が第2検査エリア140の入口142に進入する(s71)。なお、この際、第2検査エリア140に設置されている除湿装置30及び送風装置40が稼動し、これらが第2検査エリア140の湿度を下げ、また、被検査物5への送風を行っているものとする。
もよい。また、画像処理装置200が通信網3を介して遠赤外線カメラ50に所定の警告信号を送信し、遠赤外線カメラ50がその警告を発するようにしてもよい。
(残留水分判定処理)
図8は、残留水分判定処理の詳細を説明するフロー図である。まず画像処理装置200は、受信した被検査物5の遠赤外線画像に基づき、この遠赤外線画像に記録されている被検査物5の表面の温度分布を算出する(画像を温度に変換する;s91)。
により、残留水分の水温が顕著に低下することで、遠赤外線画像の表面温度の推定による水分の検出がより精度よく行えるようになる。そして、本発明者らは、送風装置40を用いて気化を促進することでこのような効果が特に顕著に得られる(遠赤外線画像による水分の検出精度が大きく向上する)という知見を得た。
2検査エリア140に移動させる運搬装置160を備えており、また、可視光画像撮影装置は第1検査エリア120内で被検査物5の可視光画像を取得し、前処理装置は第1検査エリア120内で被検査物5の表面及び内部配管等の表面の乾燥を促進させ、遠赤外線画像撮影装置は第2検査エリア140内で被検査物5の遠赤外線画像を取得する。このように本実施形態の水漏れ検査システム1は、一連の検査ラインの構成に基づいて被検査物5の水漏れを効果的に検出できる。微量な水漏れから多量な水漏れまで様々な規模の水漏れを自動的かつ迅速に検査し、検査精度を向上させることができる。
Claims (15)
- 水が収容されている被検査物の表面及びその内部配管の表面の可視光画像を複数のタイミングで取得する可視光画像撮影装置と、
前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の乾燥を促進させる前処理装置と、
前記乾燥を促進させた被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する遠赤外線画像撮影装置と、
プロセッサ及びメモリを有する情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
前記取得した複数の可視光画像に基づき、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下する水滴の有無を判定する水滴判定部と、
前記取得した遠赤外線画像に基づき、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に残留する水分の有無を判定する残留水分判定部と、
を有する、水漏れ検査システム。 - 前記前処理装置は、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面に送風する送風装置を含む、請求項1に記載の水漏れ検査システム。
- 前記前処理装置は、前記被検査物が存在する空間の湿度を低下させる除湿装置を含む、請求項1に記載の水漏れ検査システム。
- 前記前処理装置は、前記被検査物が存在する空間の気温を上昇させる装置を含む、請求項1に記載の水漏れ検査システム。
- 前記前処理装置は、前記被検査物から漏出した水の温度を低下させる装置を含む、請求項1に記載の漏水検出システム。
- 前記遠赤外線画像撮影装置は、前記被検査物の底部の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する、請求項1に記載の水漏れ検査システム。
- 前記水滴判定部は、前記複数のタイミングにおける可視光画像について、各前記可視光画像内の対応する各位置の階調差を算出することによりその階調差が他の領域の階調差と異なる前記可視光画像内の特徴的な領域を特定し、特定した特徴的な領域が時間の進行と共に所定方向に延伸していると判定した場合に、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下している水滴が存在すると判定する、
請求項1に記載の水漏れ検査システム。 - 前記残留水分判定部は、前記前処理装置により乾燥を促進させた前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像に基づき、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の平均温度を算出すると共に、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の温度のうち特に低い温度を特定し、特定した低い温度と前記平均温度との差が所定値以上の場合に、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に水分が残留すると判定する、
請求項1に記載の水漏れ検査システム。 - 収容された水を用いて所定の処理を行っている前記被検査物を、前記可視光画像撮影装置が設置されている第1検査エリアから、前記遠赤外線画像撮影装置が設置されている第2検査エリアに移動させる運搬装置を備え、
前記可視光画像撮影装置は、前記運搬装置により前記第1検査エリア内での前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の可視光画像を複数のタイミングで取得し、
前記前処理装置は、前記運搬装置により前記第1検査エリア内での前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の乾燥を促進させ、
前記遠赤外線画像撮影装置は、前記運搬装置により前記第2検査エリア内での、前記乾燥を促進させた被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する、
請求項1に記載の水漏れ検査システム。 - 水が収容されている被検査物の表面及びその内部配管の表面の可視光画像を複数のタイミングで取得する可視光画像撮影装置と、
前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の乾燥を促進させる前処理装置と、
前記乾燥を促進させた被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する遠赤外線画像撮影装置と、
プロセッサ及びメモリを有する情報処理装置とを設置し、
前記情報処理装置は、
前記取得した複数の可視光画像に基づき、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下する水滴の有無を判定する水滴判定処理と、
前記取得した遠赤外線画像に基づき、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に残留する水分の有無を判定する残留水分判定処理と、
を実行する、水漏れ検査方法。 - 前記前処理装置は、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面に送風する送風装置を含む、請求項10に記載の水漏れ検査方法。
- 前記前処理装置は、前記被検査物が存在する空間の湿度を低下させる除湿装置を含む、請求項10に記載の水漏れ検査方法。
- 前記遠赤外線画像撮影装置は、前記被検査物の底部の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像を取得する、請求項10に記載の水漏れ検査方法。
- 前記情報処理装置は、
前記水滴判定処理において、前記複数のタイミングにおける可視光画像について、各前記可視光画像内の対応する各位置の階調差を算出することによりその階調差が他の領域の階調差と異なる前記可視光画像内の特徴的な領域を特定し、特定した特徴的な領域が時間の進行と共に所定方向に延伸していると判定した場合に、前記被検査物の表面若しくはその内部配管の表面を降下し、又は前記被検査物から落下している水滴が存在すると判定する、
請求項10に記載の水漏れ検査方法。 - 前記情報処理装置は、
前記残留水分判定処理において、前記前処理装置により乾燥を促進させた前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の遠赤外線画像に基づき、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の平均温度を算出すると共に、前記被検査物の表面及びその内部配管の表面の温度のうち特に低い温度を特定し、特定した低い温度と前記平均温度との差が所定値以上の場合に、水滴がないと判定された前記被検査物の表面又はその内部配管の表面に水分が残留すると判定する、
請求項10に記載の水漏れ検査方法。
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JP2018076925A JP6900343B2 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 水漏れ検査システム、及び水漏れ検査方法 |
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