JP6896352B2 - 車載電源制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載電源制御装置に関し、特に、車両に設けられた負荷に電力を供給する電源回路を有する車載電源制御装置に用いて好適なものである。
従来、車両に設けられた車載電源制御装置について、制御ユニットが、アクセサリー電源のオンに応じて、各種負荷(車両に設けられた装置を制御する制御回路等)に電力を供給する電源回路に対して、負荷への電力の供給の開始を指示し、電源回路から負荷に対して電力が供給されるようにしたものがある。従来の車載電源制御装置では、制御ユニットは、アクセサリー電源がオンされたときに、すぐに電源回路に負荷への電力の供給を行わせるのではなく、一定期間が経過してから負荷への電力の供給を行わせる。これは、負荷の再起動までに負荷のコンデンサーに蓄積された電荷が十分に放電されるようにし、負荷が再起動する時に、負荷がゼロ電位の電源電圧から立ち上がるようにするためである。すなわち、アクセサリー電源がオンされた後、一定期間が経過してから負荷に対して電力が供給される構成のため、アクセサリー電源のオフ、オンが非常に短い時間で行われた場合であっても、負荷に電源が供給されない期間として一定期間が確実に確保されることになり、その間に負荷のコンデンサーに蓄積された電荷が十分に放電される。
なお、特許文献1には、バッテリーからモーターへの電力供給を可能とするメインスイッチを設け、異常(過電流等)が発生した場合には自動でモーターへの電力供給を停止するようにした上で、メインスイッチの他に、異常の発生に伴うモーターへの電力供給の停止を解除することが可能な初期化スイッチを設けた電気機器について記載されている。特許文献1に記載された電気機器によれば、使用者は、メインスイッチとは別に設けられた初期化スイッチを用いて電力供給の停止を解除することが可能であるため、電力供給の停止が解除できなくなる(電源回路が再起動できなくなる)リスクを抑制することができる。
特開2017−158401号公報
上述したように、従来の車載電源制御装置では、アクセサリー電源がオンされた場合、制御ユニットは一定期間が経過してから電源回路に電力の供給を開始させる。このような構成のため、負荷のコンデンサーの電荷が既に十分に放電されている場合であっても、アクセサリー電源がオンされたタイミングと負荷への電力の供給が開始されるタイミングとの間に必ず待機時間が発生することになり、不必要に負荷の起動(負荷に対する電力の供給の開始)が遅延する場合があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、アクセサリー電源がオンされた場合に不必要に負荷の起動が遅延することを抑制することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の車載電源制御装置は、アクセサリー電源に基づいて電源回路を制御する制御ユニットと、制御ユニットからの制御に基づいて、車載バッテリーから供給される電力に基づく負荷への電力の供給の開始および停止を制御する電源回路とを備えている。そして、制御ユニットは、アクセサリー電源がオフされた場合、負荷への電力の供給を停止するように電源回路を制御すると共に、当該電力供給停止のタイミングからアクセサリー電源がオンされることなく第1時間が経過した場合、メモリーに記憶されたフラグの値を、アクセサリー電源がオンされることなく第1時間が経過したことを示す特定値とする一方、アクセサリー電源がオンされた場合において、フラグの値が特定値のときは、アクセサリー電源のオンに応じて負荷への電力の供給を開始するように電源回路を制御すると共に、フラグを特定値と異なる値とし、フラグの値が特定値ではないときは、アクセサリー電源がオンされたタイミングから第2時間が経過したタイミングで負荷への電力の供給を開始するように電源回路を制御する。
上記のように構成した本発明によれば、アクセサリー電源がオフされた後に負荷のコンデンサーの電荷が十分に放電されるのに必要な第1時間が経過したか否かが管理される。そして、アクセサリー電源がオンされたときに、アクセサリー電源がオフされた後に第1時間が経過している場合には、第2時間だけ待機することなく、すぐに電源回路から付加への電力の供給が開始される。このため、不必要に負荷の起動が遅延することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車載電源制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 第1ケースにおける制御ユニットの動作の説明に用いるタイミングチャートである。 第2ケースにおける制御ユニットの動作の説明に用いるタイミングチャートである。 第3ケースにおける制御ユニットの動作の説明に用いるタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る車載電源制御装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。車載電源制御装置1は、車両に搭載された装置であり、車両のアクセサリー電源4がユーザーによってオンされた場合に、車載バッテリー2から供給される電力(電源電圧)を所定電圧に変換して集積回路3(特許請求の範囲の「負荷」に相当)に供給し、アクセサリー電源4がオフされた場合に、集積回路3への電力の供給を停止する機能を有する。
集積回路3は、例えば、車両に設けられた各種装置(例えば、オーディオ装置や、放送受信装置、空気調和装置)を制御する制御回路である。集積回路3には、回路における電圧の安定、その他の目的でコンデンサーが実装されており、集積回路3が一旦シャットダウンした後、再起動するまでにコンデンサーに蓄積された電荷の放電が完了されるようにし、負荷の再起動の際に、負荷がゼロ電位の電源電圧から立ち上がるようにする必要がある。なお、本実施形態では、集積回路3のシャットダウンとは、集積回路3への電力の供給の停止を意味し、集積回路3の起動とは、集積回路3への電力の供給の開始を意味する。
図1に示すように、車載電源制御装置1は、バッテリー検出回路10、常時電源回路11、リセット信号生成回路12、アクセサリー電源検出回路13、電源回路14、制御ユニット15および不揮発性メモリー16を備える。
バッテリー検出回路10は、車載バッテリー2に接続された第1電力供給ライン20に接続され、車載バッテリー2の電源電圧が所定電圧以上であるか否かを検出し、検出結果に応じたバッテリー検出信号TX1を制御ユニット15に出力する。より詳細には、バッテリー検出回路10は、車載バッテリー2の電源電圧が所定電圧以上の間は継続してハイレベルのバッテリー検出信号TX1を制御ユニット15に出力し、所定電圧を下回る間は継続してローレベルのバッテリー検出信号TX1を制御ユニット15に出力する。
常時電源回路11は、第1電力供給ライン20に接続され、車載バッテリー2から供給される電力を所定電圧に変換し、第2電力供給ライン21を介してリセット信号生成回路12および制御ユニット15に供給する。
リセット信号生成回路12は、第2電力供給ライン21に接続され、常時電源回路11の電源電圧が所定電圧以上であるか否かを検出し、検出結果に応じたリセット制御信号TX2を制御ユニット15に出力する。より詳細には、リセット信号生成回路12は、常時電源回路11の電源電圧が所定電圧以上の間は継続してハイレベルのリセット制御信号TX2を制御ユニット15に出力し、所定電圧を下回る間は継続してローレベルのリセット制御信号TX2を制御ユニット15に出力する。ローレベルのリセット制御信号TX2が制御ユニット15に入力されると、制御ユニット15がリセットされる。その後、リセット制御信号TX2のレベルがローレベルからハイレベルへと切り替わると、制御ユニット15のリセットが解除され、制御ユニット15が起動される。
アクセサリー電源検出回路13は、アクセサリー電源4に接続された第3電力供給ライン22に接続され、アクセサリー電源4の電源電圧が所定電圧以上であるか否かを検出し、検出結果に応じたアクセサリー電源検出信号TX3を制御ユニット15に出力する。なお、ユーザーによりアクセサリー電源4がオンされた場合はアクセサリー電源4の電源電圧が所定電圧以上となり、オフされた場合はアクセサリー電源4の電源電圧が所定電圧を下回ることになる。アクセサリー電源検出回路13は、アクセサリー電源4の電源電圧が所定電圧以上の間は継続してハイレベルのアクセサリー電源検出信号TX3を制御ユニット15に出力し、所定電圧を下回る間は継続してローレベルのアクセサリー電源検出信号TX3を制御ユニット15に出力する。
電源回路14は、第1電力供給ライン20および第4電力供給ライン23に接続され、車載バッテリー2から第1電力供給ライン20を介して供給される電力を所定電圧に変換し、第4電力供給ライン23を介して集積回路3に供給する。詳述すると、電源回路14は、制御ユニット15からハイレベルの電源制御信号TX4を入力すると、電源制御信号TX4の入力をトリガーとして集積回路3への電力の供給を開始する。電源回路14は、制御ユニット15からハイレベルの電源制御信号TX4を入力している間、継続して集積回路3への電力の供給を行う。電源回路14は、制御ユニット15から入力する電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルへと切り替わると、集積回路3への電力の供給を停止する。電源回路14は、制御ユニット15からローレベルの電源制御信号TX4を入力している間、継続して集積回路3への電力の供給を停止する。
制御ユニット15は、CPU、ROM、RAM17、その他の回路を備えている。制御ユニット15には、EEPROM等の不揮発性メモリー16が接続されている。制御ユニット15は、CPUが、ROMに記憶された制御プログラムをRAM17に読み出し、実行することにより、車載電源制御装置1の各部を制御する。RAM17は、SRAM(Static Ram)等の揮発性メモリーであり、後述する放電完了フラグ(特許請求の範囲の「フラグ」に相当)を記憶している。
制御ユニット15は、アクセサリー電源4がオフされた場合(アクセサリー電源検出回路13から入力するアクセサリー電源検出信号TX3のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わった場合)、ローレベルの電源制御信号TX4の電源回路14への出力を開始する。制御ユニット15は、アクセサリー電源4がオフの間、継続してローレベルの電源制御信号TX4を電源回路14に出力する。さらに、制御ユニット15は、ローレベルの電源制御信号TX4の出力を開始したタイミングからアクセサリー電源4がオンされることなく第1時間T1が経過したか否かを監視し、第1時間T1が経過した場合、RAM17に記憶された放電完了フラグをオン値(「1」)とする。
一方、制御ユニット15は、アクセサリー電源4がオンされた場合(アクセサリー電源検出回路13から入力するアクセサリー電源検出信号TX3のレベルがローレベルからハイレベルに切り替わった場合)において、放電完了フラグがオン値のときは、アクセサリー電源4のオンに応じてすぐにハイレベルの電源制御信号TX4を電源回路14に出力すると共に、放電完了フラグをオフ値(「0」)とする。また、制御ユニット15は、アクセサリー電源4がオンされた場合において、放電完了フラグがオフ値のときは、アクセサリー電源4がオンされたタイミングから第2時間T2が経過したタイミングで、ハイレベルの電源制御信号TX4を電源回路14に出力する。
以下、「アクセサリー電源4のオフに応じて電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わった後、さらに第1時間T1が経過した後にアクセサリー電源4がオンされた場合(第1ケース)」、「アクセサリー電源4のオフに応じて電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わった後、第1時間T1よりも短い間隔でアクセサリー電源4がオンされた場合(第2ケース)」および「車載バッテリー2が瞬断した場合(第3ケース)」の3つのケースについて、電源制御信号TX4の出力に関する制御ユニット15の処理について説明する。
<第1ケース>
以下、アクセサリー電源4のオフに応じて電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わった後、さらに第1時間T1が経過した後にアクセサリー電源4がオンされた場合(第1ケース)の制御ユニット15の処理について図2のタイミングチャートを用いて説明する。図2は、車載バッテリー2の電源電圧の状態(図2(A))、制御ユニット15がアクセサリー電源検出回路13から入力するアクセサリー電源検出信号TX3の状態(図2(B))、制御ユニット15が電源回路14に出力する電源制御信号TX4の状態(図2(C))、集積回路3の電源電圧の状態(図2(D))、および、放電完了フラグの値(図2(E))の時間の経過に伴う変化を示すタイミングチャートである。
なお、集積回路3の電源電圧の状態は、電源回路14から所定電圧(本実施形態では「3.3V」とする)の電力が供給されている状態から、電力の供給が停止すると、電位が3.3Vから徐々に降下していきゼロ電位に至る。ゼロ電位のときには、集積回路3のコンデンサーに蓄積された電荷の放電が完了しており、この状態のときに集積回路3を起動させた場合、ゼロ電位からの起動となり、安全に集積回路3を起動させることができる。
図2において、タイミングTA0では、アクセサリー電源4はオン、放電完了フラグはオフ値である。この状態から、タイミングTA1のときにアクセサリー電源4がオフされると、アクセサリー電源検出回路13は、アクセサリー電源検出信号TX3のレベルをハイレベルからローレベルに切り替える(図2(B))。制御ユニット15は、ローレベルのアクセサリー電源検出信号TX3の入力に応じて、タイミングTA2でローレベルの電源制御信号TX4の出力を開始する(図2(C))。
電源回路14は、制御ユニット15から入力する電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わると、タイミングTA2で集積回路3への電力の供給を停止する。電力の供給の停止に伴って、集積回路3の電源電圧は、タイミングTA2を起点として「3.3V」から徐々に降下していく(図2(D))。
タイミングTA2でローレベルの電源制御信号TX4の出力を開始した後、制御ユニット15は、タイミングTA2を起点として経過時間の計測を開始する。なお、制御ユニット15は、クロック回路を有しており、クロック回路が出力するクロック信号に基づいて各種計時処理を実行する。第1ケースでは、アクセサリー電源4のオフに応じて電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わった後、さらに第1時間T1が経過した後にアクセサリー電源4がオンされる。従って、アクセサリー電源4がオンされる前に、第1時間T1が経過する。制御ユニット15は、タイミングTA2からの経過時間が第1時間T1となったことを検出すると、タイミングTA2からの経過時間が第1時間T1となったタイミングTA3で、RAM17に記憶された放電完了フラグをオン値(「1」)とする(図2(E))。
第1時間T1は、集積回路3への電力の供給の停止後、集積回路3の電源電圧がゼロ電位となる(=コンデンサーに蓄積された電荷の放電が完了する)のに必要な時間とされている。従って、タイミングTA2から第1時間T1が経過した段階では、集積回路3の電源電圧がゼロ電位となり、コンデンサーに蓄積された電荷の放電が完了している(図2(D))。これを踏まえ、放電完了フラグは、アクセサリー電源4がオフされた後、アクセサリー電源4がオンされることなく第1時間T1が経過したか否か、換言すれば、アクセサリー電源4のオフ後に集積回路3の電源電圧がゼロ電位となり、コンデンサーに蓄積された電荷の放電が完了したか否かを管理するフラグである。
タイミングT3よりも時間的に後のタイミングTA4でアクセサリー電源4がオンされると、アクセサリー電源検出回路13は、アクセサリー電源検出信号TX3をローレベルからハイレベルに切り替える(図2(B))。制御ユニット15は、ハイレベルのアクセサリー電源検出信号TX3を入力すると、RAM17に記憶された放電完了フラグがオン値かオフ値かを判定する。第1ケースでは、タイミングTA4の時点では放電完了フラグはオン値である(図2(E))。
制御ユニット15は、放電完了フラグがオン値の場合、第2時間T2(後述)だけ待機することなく、タイミングTA5ですぐにハイレベルの電源制御信号TX4を電源回路14に出力する。(図2(C))。さらに、制御ユニット15は、タイミングTA5で放電完了フラグをオフ値とする(図2(E))。電源回路14は、タイミングTA5で制御ユニット15から入力する電源制御信号TX4のレベルがローレベルからハイレベルへと切り替わると、集積回路3への電力の供給を開始する。タイミングTA5を起点とした電力の供給の開始に応じて、集積回路3の電源電圧はゼロ電位から徐々に上昇していき、集積回路3が起動される(図2(D))。
以上のように、本実施形態によれば、アクセサリー電源4がオフされた後、第1時間T1が経過した後にアクセサリー電源4がオンされた場合(第1ケース)、アクセサリー電源4のオンに応じて第2時間T2の間待機することなく、すぐに集積回路3への電力の供給が開始される。第1ケースでは、アクセサリー電源4がオンされたタイミングでは、集積回路3のコンデンサーに蓄積する電荷の放電が完了しているため、上記構成により、不必要な待機時間が発生せず、不必要に負荷の起動が遅延することを抑制できる。
<第2ケース>
以下、アクセサリー電源4のオフに応じて電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わった後、第1時間T1よりも短い間隔でアクセサリー電源4がオンされた場合(第2ケース)の制御ユニット15の処理について、図3のタイミングチャートを用いて説明する。図3は、車載バッテリー2の電源電圧の状態(図3(A))、制御ユニット15がアクセサリー電源検出回路13から入力するアクセサリー電源検出信号TX3の状態(図3(B))、制御ユニット15が電源回路14に出力する電源制御信号TX4の状態(図3(C))、集積回路3の電源電圧の状態(図3(D))、および、放電完了フラグの値(図3(E))の時間の経過に伴う変化を示すタイミングチャートである。
図3において、タイミングTB0では、アクセサリー電源4はオン、放電完了フラグはオフ値である。この状態から、タイミングTB1のときにアクセサリー電源4がオフされると、アクセサリー電源検出回路13は、アクセサリー電源検出信号TX3をハイレベルからローレベルに切り替える(図3(B))。制御ユニット15は、ローレベルのアクセサリー電源検出信号TX3の入力に応じて、タイミングTB2でローレベルの電源制御信号TX4の出力を開始する(図3(C))。電源回路14は、制御ユニット15から入力する電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わると、タイミングTB2で集積回路3への電力の供給を停止する。電力の供給の停止に伴って、集積回路3の電源電圧は、タイミングTB2を起点として「3.3V」から徐々に降下していく(図3(D))。
タイミングTB2でローレベルの電源制御信号TX4の出力を開始した後、制御ユニット15は、タイミングTB2を起点として経過時間の計測を開始する。第2ケースでは、ローレベルの電源制御信号TX4の出力が開始された後、第1時間T1が経過する前のタイミングTB3でアクセサリー電源4がオンされる。
タイミングTB3でアクセサリースイッチがオンされると、アクセサリー電源検出回路13は、アクセサリー電源検出信号TX3をローレベルからハイレベルに切り替える(図3(B))。制御ユニット15は、ハイレベルのアクセサリー電源検出信号TX3を入力すると、RAM17に記憶された放電完了フラグがオン値かオフ値かを判定する。第2ケースでは、タイミングTA3の時点では放電完了フラグはオフ値である(図3(E))。
制御ユニット15は、放電完了フラグがオフ値の場合、ハイレベルのアクセサリー電源検出信号TX3を入力したタイミングTB3で電源制御信号TX4のレベルを切り替えることなく、タイミングTB3を起点として第2時間T2の間待機する。第2時間T2は、第1時間T1と同様、集積回路3への電力の供給の停止後、集積回路3の電源電圧がゼロ電位となる(=コンデンサーに蓄積された電荷の放電が完了する)のに必要な十分な時間である。本実施形態では、第2時間T2の値は、第1時間T1の値と同じである。
制御ユニット15は、タイミングTB3を起点として第2時間T2が経過したタイミングTB4で電源制御信号TX4のレベルをローレベルからハイレベルに切り替える(図3(C))。電源回路14は、タイミングTB4で制御ユニット15から入力する電源制御信号TX4のレベルがローレベルからハイレベルに切り替わると、集積回路3への電力の供給を開始する。電力の供給の開始に応じて、集積回路3の電源電圧はゼロ電位から徐々に上昇していき、集積回路3が起動される(図3(D))。
以上のように、本実施形態によれば、アクセサリー電源4がオフされた後、第1時間T1よりも短い間隔でアクセサリー電源4がオンされた場合(第2ケース)、第2時間T2の待機時間が発生し、この待機時間の間に集積回路3のコンデンサーに蓄積する電荷の放電が完了する。このような構成のため、アクセサリー電源4のオフ/オンの切り替えが非常に短い間に行われた場合であっても、コンデンサーに蓄積された電荷の放電が完了しておらず、集積回路3が中間電位から再起動されることを確実に防止できる。
<第3ケース>
以下、車載バッテリー2が瞬断した場合(第3ケース)の制御ユニット15の処理について図4のタイミングチャートを用いて説明する。図4は、車載バッテリー2の電源電圧の状態(図4(A))、制御ユニット15がバッテリー検出回路10から入力するバッテリー検出信号TX1の状態(図4(B))、常時電源回路11の電源電圧の状態(図4(C))、制御ユニット15がリセット信号生成回路12から入力するリセット制御信号TX2の状態(図4(D))、制御ユニット15がアクセサリー電源検出回路13から入力するアクセサリー電源検出信号TX3の状態(図4(E))、制御ユニット15が電源回路14に出力する電源制御信号TX4の状態(図4(F))、集積回路3の電源電圧の状態(図4(G))、および、放電完了フラグの値(図4(H))の時間の経過に伴う変化を示すタイミングチャートである。
図4において、タイミングTC0では、車載バッテリー2から正常に電力が供給されており、アクセサリー電源4はオン、放電完了フラグはオフ値の状態である。この状態から、タイミングTC1のときに車載バッテリー2の瞬断が発生すると、車載バッテリー2の電源電圧は一気に低下する(図4(A))。
タイミングTC1における車載バッテリー2の電源電圧の低下に伴って、バッテリー検出回路10が出力するバッテリー検出信号TX1のレベルはハイレベルからローレベルに切り替わる(図4(B))。また、常時電源回路11の電源電圧は、タイミングTC1を起点として低下していく(図4(C))。また、リセット信号生成回路12が出力するリセット制御信号TX2のレベルは、タイミングTC1でハイレベルからローレベルに切り替わる(図4(D))。また、アクセサリー電源検出回路13が出力するアクセサリー電源検出信号TX3のレベルは、タイミングTC1でハイレベルからローレベルに切り替わる(図4(E))。これは車載バッテリー2の瞬断に伴って、アクセサリー電源4の電源電圧が低下するからである。
また、タイミングTC1を起点として制御ユニット15がリセットされるため、制御ユニット15が出力する電源制御信号TX4のレベルは、タイミングTC1でハイレベルからローレベルに切り替わる(図4(F))。電源回路14は、制御ユニット15から入力する電源制御信号TX4のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わると、タイミングTC1で集積回路3への電力の供給を停止する。電力の供給の停止に伴って、集積回路3の電源電圧は、タイミングTC1を起点として「3.3V」から徐々に降下していく(図4(G))。また、揮発性メモリーのRAM17は、制御ユニット15のリセットに伴ってリセットされ、RAM17に記憶されている放電完了フラグの値はタイミングTC1で不定の状態となる(図4(H))。
タイミングTC2で瞬断が終了すると、車載バッテリー2の電源電圧は徐々に上昇していく(図4(A))。また、車載バッテリー2の電源電圧の上昇に伴って、常時電源回路11の電源電圧もタイミングTC2を起点として徐々に上昇していく(図4(C))。
常時電源回路11の電源電圧がタイミングTC3で所定電圧まで回復すると、リセット信号生成回路12は、タイミングTC3でハイレベルのリセット制御信号TX2を制御ユニット15に出力する(図4(D))。ハイレベルのリセット制御信号TX2の入力に応じて、制御ユニット15のリセットが解除され、制御ユニット15が起動される。制御ユニット15の起動に応じて、タイミングTC3でRAM17のリセットも解除される。このとき、RAM17に記憶された放電完了フラグの値は、初期値にクリアーされ、オフ値となる(図4(H))。
タイミングTC4において車載バッテリー2の電源電圧が、バッテリー検出回路10が用いる閾値以上に回復すると、バッテリー検出回路10は、ハイレベルのバッテリー検出信号TX1を制御ユニット15に出力する(図4(B))。また、アクセサリー電源4の電源電圧も回復し、アクセサリー電源検出回路13は、タイミングTC4でハイレベルのアクセサリー電源検出信号TX3を制御ユニット15に出力する(図4(E))。タイミングTC4でハイレベルのアクセサリー電源検出信号TX3を入力すると、制御ユニット15は、RAM17に記憶された放電完了フラグがオン値かオフ値かを判定する。第3ケースでは、タイミングTC4の時点では放電完了フラグはオフ値である(図4(H))。
制御ユニット15は、放電完了フラグがオフ値の場合、ハイレベルのアクセサリー電源検出信号TX3を入力したタイミングTC4で電源制御信号TX4のレベルを切り替えることなく、タイミングTC4を起点として第2時間T2の間待機する。制御ユニット15は、タイミングTC4を起点として第2時間T2が経過したタイミングTC5でハイレベルの電源制御信号TX4を電源回路14に出力する(図4(F))。電源回路14は、タイミングTC5で制御ユニット15から入力する電源制御信号TX4のレベルがローレベルからハイレベルに切り替わると、集積回路3への電力の供給を開始する。電力の供給の開始に応じて、集積回路3の電源電圧はゼロ電位から徐々に上昇していき、集積回路3が起動される(図4(G))。
以上のように、本実施形態によれば、車載バッテリー2の瞬断が発生した場合は、瞬断に伴う制御ユニット15のリセットが解除されたときに、RAM17に記憶された放電完了フラグがオフ値となり、第2時間T2分の待機時間が必ず発生する。このため、車載バッテリー2の瞬断が発生した場合であっても、コンデンサーに蓄積された電荷の放電が完了しておらず、集積回路3が中間電位から再起動されることを確実に防止できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、制御ユニット15が出力する電源制御信号TX4のローレベルとハイレベルとは逆であってもよく、また、電力を供給させる期間と電力を供給させない期間とでそれぞれ継続して特定レベルの信号を出力するのではなく、各期間の始点と終点でパルス信号を出力する構成でもよい。他の回路についても同様である。
また、上記実施形態では、放電完了フラグの値のうちオン値(「1」)が、特許請求の範囲の「アクセサリー電源4がオンされることなく第1時間が経過したことを示す特定値」であった。ただし、オン値とオフ値とを逆にしてもよい。この場合、オフ値(「0」)が、特許請求の範囲の「アクセサリー電源4がオンされることなく第1時間が経過したことを示す特定値」となる。
1 車載電源制御装置
2 車載バッテリー
3 集積回路(負荷)
4 アクセサリー電源
14 電源回路
15 制御ユニット

Claims (3)

  1. アクセサリー電源に基づいて電源回路を制御する制御ユニットと、
    前記制御ユニットからの制御に基づいて、車載バッテリーから供給される電力に基づく負荷への電力の供給の開始および停止を制御する前記電源回路とを備え、
    前記制御ユニットは、
    前記アクセサリー電源がオフされた場合、前記負荷への電力の供給を停止するように前記電源回路を制御すると共に、当該電力供給停止のタイミングから前記アクセサリー電源がオンされることなく第1時間が経過した場合、メモリーに記憶されたフラグの値を、前記アクセサリー電源がオンされることなく前記第1時間が経過したことを示す特定値とする一方、
    前記アクセサリー電源がオンされた場合において、
    前記フラグの値が前記特定値のときは、前記アクセサリー電源のオンに応じて前記負荷への電力の供給を開始するように前記電源回路を制御すると共に、前記フラグを特定値と異なる値とし、
    前記フラグの値が前記特定値ではないときは、前記アクセサリー電源がオンされたタイミングから第2時間が経過したタイミングで前記負荷への電力の供給を開始するように前記電源回路を制御する
    ことを特徴とする車載電源制御装置。
  2. 前記第1時間の値と前記第2時間の値とは同じであることを特徴とする請求項1に記載の車載電源制御装置。
  3. 前記負荷は、車両に設けられた装置を制御する集積回路であることを特徴とする請求項1または2に記載の車載電源制御装置。
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