JP6894864B2 - 動線管理装置、動線管理システム及び動線管理方法 - Google Patents

動線管理装置、動線管理システム及び動線管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、動線管理装置、動線管理システム及び動線管理方法に関する。
従来、店内等のエリアを行動する人物の動線を解析するとともに、当該動線に対応する人物を特定することが行われている。例えば、非特許文献1には、カメラ画像を解析して動線を推定しておき、ユーザが身に着けた加速度センサにより得られる加速度と、カメラ画像のフレーム間の移動物体の位置の差分から得られる移動物体の速度とを照合することにより、動線に対応するユーザを特定する技術が開示されている。
河合純ら、「ビデオ画像とセンサ情報の統合に基づいた位置検出手法」、情報処理学会CDS研究会研究報告、Vol.2012-CDS-3 No.3、2012年
カメラ画像の解析に基づいて推定された動線がほとんど動かず、当該動線に対応する移動物体の速度変化が少ない場合、カメラ画像を解析して得られる移動物体の速度と、加速度センサにより得られる加速度との照合に失敗し、動線に対応するユーザを精度良く特定することができないという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、動線に対応する人物を精度良く特定することができる動線管理装置、動線管理システム及び動線管理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る動線管理装置は、動線を特定する対象である一以上の対象人物が行動する行動エリアにおける人物の移動軌跡を示す動線を特定する動線管理部と、前記行動エリアに設置された一以上の発信機と無線通信を行い前記一以上の対象人物のそれぞれが所持する一以上の端末から、前記端末を識別する端末識別情報と、前記端末が前記発信機から受信した前記発信機を識別する発信機識別情報とを含む受信履歴情報を取得する受信履歴取得部と、前記動線管理部が特定した前記動線が示す前記人物の移動距離を算出する算出部と、算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、前記動線が示す前記人物の前記動線のパターンに基づいて、前記動線に対応する対象人物を特定し、算出された前記移動距離が前記第1距離未満である場合、前記動線に基づいて前記人物が滞在している位置を特定し、前記受信履歴取得部が取得した複数の前記受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機から取得した受信履歴情報に基づいて、前記動線に対応する対象人物を特定する人物特定部と、を備える。
前記動線管理部は、時刻に関する情報と、当該時刻における前記人物の位置を示す位置情報とを関連付けた動線情報を生成することにより、前記人物の動線を特定し、前記動線情報に含まれる所定の位置情報に対応する時刻に近い時刻に対応する位置情報から順に、当該所定の位置情報が示す位置との距離を算出し、算出した距離が所定距離未満の位置情報を前記移動距離の算出に用いる位置情報から除去する除去部をさらに備え、前記算出部は、前記除去部により除去されなかった位置情報に基づいて、時刻が隣接する2つの位置情報が示す2つの位置の距離の合計を算出することにより前記移動距離を算出してもよい。
前記行動エリアの時間毎の人物の位置を示す人物位置情報を生成する生成装置から前記人物位置情報を取得する人物位置情報取得部をさらに備え、前記動線管理部は、取得された前記人物位置情報に基づいて、前記人物の動線を特定し、前記除去部は、前記動線が示す前記人物が、前記生成装置の位置から第1範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合には前記所定距離を短くし、前記第1範囲内のエリアに所定割合以上存在しない場合には前記所定距離を長くしてもよい。
前記除去部は、前記動線が示す前記人物が、前記発信機の位置から第2範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合には前記所定距離を長くし、前記第2範囲内のエリアに所定割合以上存在しない場合には前記所定距離を短くしてもよい。
前記動線管理部は、時刻に関する情報と、当該時刻における前記人物の位置を示す位置情報とを関連付けた動線情報を生成することにより、前記人物の動線を特定し、前記人物特定部は、特定された前記動線に対して算出された前記移動距離が前記第1距離以上であるとともに第2距離未満である場合、当該動線に基づいて前記人物が所定の時間以上滞在している位置を特定し、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機に対応する前記受信履歴情報と、前記動線が示す前記人物の前記動線のパターンとに基づいて、当該動線に対応する対象人物を特定してもよい。
前記動線管理部は、時刻に関する情報と、当該時刻における前記人物の位置を示す位置情報とを関連付けた動線情報を生成することにより、前記人物の動線を特定し、前記人物特定部は、特定された前記動線に対して算出された前記移動距離が前記第1距離以上である場合、予め取得された一以上の対象人物のそれぞれの時刻ごとの移動速度と、前記動線情報に基づく前記人物の時刻ごとの移動速度との類似度を算出し、最も高い類似度が所定値未満の場合には、当該動線に基づいて前記人物が所定の時間以上滞在している位置を特定し、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機に対応する前記受信履歴情報に基づいて、当該動線に対応する対象人物を特定してもよい。
前記動線管理部は、複数の動線を特定し、前記人物特定部は、特定された前記複数の動線のそれぞれに対応する対象人物を特定してもよい。
前記動線管理装置は、前記複数の動線のうち、前記人物特定部が特定した対象人物が同じ動線を連結する連結部をさらに備えてもよい。
前記人物特定部は、前記動線管理部により時間帯が重複する複数の動線が特定された場合、当該複数の動線のうち、算出された前記移動距離が長い動線から順に、当該動線に対応する対象人物が他の動線と重複しないように特定してもよい。
前記動線管理装置は、前記一以上の対象人物のそれぞれが所持する一以上の端末から、当該端末を識別する端末識別情報と、時刻と、当該時刻における前記端末の速度に対応する情報とを関連付けた速度情報を取得する速度情報取得部をさらに備え、前記人物特定部は、算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、前記速度情報取得部が取得した複数の前記速度情報が示す前記複数の端末のそれぞれの移動速度と、前記動線が示す前記人物の移動速度とに基づいて、特定された前記動線に対応する対象人物を特定してもよい。
前記動線管理部は、複数の時刻のそれぞれにおける人物の位置を特定し、隣り合う2つの時刻における人物の位置が予め定められた距離以内である場合、当該2つの時刻における人物が同一の人物であるとし、当該2つの時刻における人物の位置を関連付けてもよい。
本発明の第2の態様に係る動線管理装置は、動線を特定する対象である一以上の対象人物が行動する行動エリアにおける人物の動線を特定する動線管理部と、前記行動エリアに設置され、前記一以上の対象人物のそれぞれが所持する発信機と無線通信を行う受信機から、前記受信機を識別する受信機識別情報と、前記受信機が前記発信機から受信した前記発信機を識別する発信機識別情報とを含む受信履歴情報を取得する受信履歴取得部と、前記動線管理部が特定した前記動線が示す前記人物の移動距離を算出する算出部と、算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、前記動線が示す前記人物の前記動線のパターンに基づいて、前記動線に対応する対象人物を特定し、算出された前記移動距離が前記第1距離未満である場合、前記動線に基づいて前記人物が滞在している位置を特定し、前記受信履歴取得部が取得した複数の前記受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記受信機から取得した受信履歴情報に基づいて、前記動線に対応する対象人物を特定する人物特定部と、を備える。
本発明の第3の態様に係る動線管理システムは、動線を特定する対象である一以上の対象人物が行動する行動エリアに設置された発信機と、前記一以上の対象人物のそれぞれが所持し、前記発信機と無線通信を行う一以上の端末と、動線管理装置とを備える動線管理システムであって、前記発信機は、前記発信機を識別する発信機識別情報を発信する発信部を有し、前記一以上の端末のそれぞれは、前記発信機が発信した発信機識別情報を受信する受信部と、前記端末を識別する端末識別情報と、受信した前記発信機識別情報とを関連付けた受信履歴情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、前記受信履歴情報を前記動線管理装置に送信する送信部と、を有し、前記動線管理装置は、前記行動エリアにおける人物の移動軌跡を示す動線を特定する動線管理部と、前記一以上の端末から前記受信履歴情報を取得する受信履歴取得部と、前記動線管理部が特定した前記動線が示す前記人物の移動距離を算出する算出部と、算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、前記動線が示す前記人物の前記動線のパターンに基づいて、前記動線に対応する対象人物を特定し、算出された前記移動距離が前記第1距離未満である場合、前記動線に基づいて前記人物が滞在している位置を特定し、前記受信履歴取得部が取得した複数の前記受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機から取得した受信履歴情報に基づいて、前記動線に対応する対象人物を特定する人物特定部と、を有する。
本発明の第4の態様に係る動線管理方法は、コンピュータが実行する、動線を特定する対象である一以上の対象人物が行動する行動エリアにおける人物の移動軌跡を示す動線を特定するステップと、前記行動エリアに設置された一以上の発信機と無線通信を行い前記一以上の対象人物のそれぞれが所持する一以上の端末から、前記端末を識別する端末識別情報と、前記端末が前記発信機から受信した前記発信機を識別する発信機識別情報とを含む受信履歴情報を取得するステップと、特定された前記動線が示す前記人物の移動距離を算出するステップと、算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、前記動線が示す前記人物の前記動線のパターンに基づいて、前記動線に対応する対象人物を特定し、算出された前記移動距離が前記第1距離未満である場合、前記動線に基づいて前記人物が滞在している位置を特定し、取得された複数の前記受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機から取得された受信履歴情報に基づいて、前記動線に対応する対象人物を特定するステップと、を備える。
本発明によれば、動線に対応する人物を精度良く特定することができるという効果を奏する。
第1実施形態に係る動線管理システムの概要を示す図である。 第1実施形態に係る撮影装置及び発信機の設置位置と、所定エリアとを示す図である。 第1実施形態に係る発信機及び端末の構成を示す図である。 第1実施形態に係る動線管理装置の構成を示す図である。 第1実施形態に係る除去部が行う除去処理に対応する処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る人物特定部が、移動距離が長い動線から順に対象人物を特定する例を示す図である。 第1実施形態に係る動線管理装置における処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る人物特定部が実行する対象人物特定処理に対応する処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態に係る撮影装置及び受信機の設置位置を示す図である。 第3実施形態に係る受信機の構成を示す図である。
<第1実施形態>
[動線管理システムSの概要]
図1は、第1実施形態に係る動線管理システムSの概要を示す図である。動線管理システムSは、撮影装置1と、発信機2と、端末3と、動線管理装置4とを備える。
撮影装置1は、動線を特定する対象である複数の対象人物が行動する行動エリアを撮影するカメラであり、行動エリアを撮影した動画を生成する。ここで、行動エリアは、例えば店舗であり、対象人物は、例えば店員である。行動エリアを行動する人物には、店員の他に顧客が含まれる。なお、本実施形態において、対象人物は複数であるものとして説明を行うが、対象人物は、1人であってもよい。
発信機2は、近距離無線通信を用いて、発信機2を識別する発信機識別情報としてのビーコンIDを発信する。発信機2は、行動エリアに含まれる所定エリアに対応する位置に設置されている。
図2は、第1実施形態に係る撮影装置1及び発信機2の設置位置と、所定エリアとを示す図である。図2に示すように、行動エリアAには、撮影装置1A及び1Bが設置されているとともに、発信機2A、2B及び2Cが設置されている。また、行動エリアAには、所定エリアAa〜Afが設けられている。本実施形態において、発信機2A、2B及び2Cは、行動エリアAにおいて対象人物のみが侵入できる所定エリアAa、Ab及びAcに設置されている。ここで、発信機2A、2B及び2Cは、所定エリアAa、Ab及びAcの内部に設置されることとしたが、これに限らず、所定エリアAa、Ab及びAcの近傍等、所定エリアAa、Ab及びAcに対応する位置に設置されていてもよい。
図1に説明を戻す。端末3は、例えば、動線を特定する対象である複数の対象人物のそれぞれが所持する携帯端末であり、発信機2から発信されたビーコンIDを受信する。
動線管理装置4は、複数の対象人物の動線を管理するコンピュータである。
本実施形態において、動線管理装置4は、撮影装置1が撮影した動画を示す動画情報を取得する(図1の(1))。また、動線管理装置4は、複数の端末3のそれぞれから、各時刻における端末3の速度を示す速度情報と、端末3におけるビーコンIDの受信履歴を示す受信履歴情報とを取得する(図1の(2))。
動線管理装置4は、撮影装置1から取得した動画情報に基づいて、行動エリアに含まれる人物の動線を特定する(図1の(3))。特定した動線には、人物の移動距離が相対的に短い動線と、移動距離が相対的に長い動線とが含まれる。
動線管理装置4は、動線の移動距離が第1距離以上の場合には、動線のパターンと、速度情報とに基づいて、当該動線に対応する対象人物を特定する(図1の(4−1))。ここで、動線に対応する人物がほとんど移動せず、動線が示す人物の移動距離が短い場合、当該人物の速度変化が少ないため、動線のパターンと、速度情報とに基づいて、動線に対応する対象人物を精度良く特定することができないという問題がある。
これに対して、動線管理装置4は、動線の移動距離が第1距離未満である場合には、端末3から受信した受信履歴情報に基づいて、当該動線に対応する対象人物を特定する(図1の(4−2))。このようにすることで、動線管理装置4は、動線に対応する人物がほとんど移動しない場合であっても、当該動線に対応する人物を精度良く特定することができる。
以下、動線管理システムSの構成を詳細に説明する。
[発信機2の構成]
まず、発信機2の構成を説明する。図3は、第1実施形態に係る発信機2及び端末3の構成を示す図である。図3に示すように、発信機2は、発信部21を備える。
発信部21は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の近距離無線通信に対応する近距離無線信号として、所定時間おきにビーコンIDを発信する。
[端末3の構成]
続いて、端末3の構成を説明する。図3に示すように、端末3は、第1無線部31と、第2無線部32と、動作検出部33と、記憶部34と、制御部35とを備える。
第1無線部31は、BLE等の近距離無線通信に対応する近距離無線信号を受信する。第1無線部31は、アンテナ(不図示)を介して受信した近距離無線信号を復調して、復調された信号を制御部35に出力する。第1無線部31は、端末3の位置から所定距離以内に存在する発信機2から発信されたビーコンIDを受信する。なお、第1無線部31は、近距離無線信号を送信してもよい。
第2無線部32は、制御部35から出力された信号を変調してRF(Radio Frequency)信号を生成し、アンテナを介して当該RF信号を、行動エリア内に設けられたアクセスポイント(不図示)に無線送信する。また、第2無線部32は、アンテナを介してアクセスポイントから受信したRF信号を復調して、復調された信号を制御部35に出力する。本実施形態において、第2無線部32は、アクセスポイントを介して、動線管理装置4と通信を行う。
動作検出部33は、例えば加速度センサであり、所定時間おきに端末3の加速度を検出することにより、端末3を所持する対象人物の動作を検出する。動作検出部33は、端末3の加速度を検出すると、当該加速度を示す情報を制御部35に出力する。なお、動作検出部33は、端末3の加速度を検出することにより対象人物の動作を検出することとしたが、これに限らない。動作検出部33は、端末3の位置や、端末3にかかる角速度を検出し、検出した位置や角速度に基づいて対象人物の動作を検出してもよい。また、動作検出部33は、端末3の周囲の磁気を検出し、当該磁気を用いて対象人物の動作を検出してもよい。
記憶部34は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。記憶部34は、制御部35が実行するプログラムを記憶している。例えば、記憶部34は、端末3を、受信部351、記憶制御部352、及び送信部353として機能させるプログラムを記憶している。
制御部35は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部35は、記憶部34に記憶されたプログラムを実行することにより、受信部351、記憶制御部352、及び送信部353として機能する。
受信部351は、第1無線部31を介して、発信機2が発信したビーコンIDを受信する。
記憶制御部352は、受信部351がビーコンIDを受信すると、当該ビーコンIDを受信したことを示す受信履歴情報を記憶部34に記憶させる。具体的には、記憶制御部352は、受信部351がビーコンIDを受信すると、第1無線部31がビーコンIDを受信したときに発信機2から受信した電波の電波強度を示す情報を第1無線部31から取得することにより、当該電波強度を特定する。また、記憶制御部352は、受信部351がビーコンIDを受信したときにおける端末3の移動を示す情報として、動作検出部33が検出した加速度を特定する。
そして、記憶制御部352は、端末3の端末IDと、受信したビーコンIDと、ビーコンIDを受信したときの時刻と、ビーコンIDを受信したときの電波強度を示す電波強度情報と、ビーコンIDを受信したときの端末3の加速度を示す加速度情報とを関連付けた受信履歴情報を記憶部34に記憶させる。
また、記憶制御部352は、動作検出部33から加速度情報を取得すると、当該加速度情報に基づいて端末3の速度を算出する。記憶制御部352は、端末3の端末IDと、動作検出部33から加速度情報を取得した時刻と、当該時刻における端末3の速度を示す情報とを関連付けた速度情報を記憶部34に記憶させる。
なお、記憶制御部352は、速度情報に、端末3の速度を示す情報を含ませることとしたが、これに限らず、速度を示す情報の代わりに、端末3の加速度等の速度に対応する情報を含ませるようにしてもよい。
送信部353は、記憶部34に記憶されている受信履歴情報と速度情報とを動線管理装置4に送信する。なお、送信部353は、受信履歴情報と速度情報との動線管理装置4への送信が完了したことに応じて、記憶部34に記憶されている受信履歴情報及び速度情報を削除してもよい。また、送信部353は、動線管理装置4への送信が完了していない受信履歴情報と速度情報とに限定して動線管理装置4に送信してもよい。
[動線管理装置4の構成]
続いて、動線管理装置4の構成を説明する。図4は、第1実施形態に係る動線管理装置4の構成を示す図である。動線管理装置4は、通信部41と、記憶部42と、制御部43とを備える。
通信部41は、無線LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して端末3と通信を行う。
記憶部42は、ROM及びRAM等を含む記憶媒体である。記憶部42は、制御部43が実行するプログラムを記憶している。例えば、記憶部42は、動線管理装置4を、動画取得部431、速度情報取得部432、受信履歴取得部433、動線管理部434、除去部435、算出部436、人物特定部437、及び連結部438として機能させる動線管理プログラムを記憶している。
また、記憶部42は、対象人物が所持する端末3を識別する端末IDと、当該対象人物を識別するユーザIDとを関連付けたユーザ情報を記憶する。また、記憶部42は、複数の発信機2のそれぞれの設置位置を示す発信機位置情報を記憶する。
制御部43は、例えばCPUである。制御部43は、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することにより、動画取得部431、速度情報取得部432、受信履歴取得部433、動線管理部434、除去部435、算出部436、人物特定部437、及び連結部438として機能する。
動画取得部431は、人物位置情報取得部として機能する。動画取得部431は、通信部41を介して、行動エリアの時間毎の人物の位置を示す人物位置情報を生成する生成装置としての撮影装置1から、人物位置情報を取得する。具体的には、動画取得部431は、行動エリアを撮影して動画情報を生成する撮影装置1から、所定時間おきに、人物位置情報としての動画情報を取得する。動画取得部431は、取得した動画情報を記憶部42に記憶させる。ここで、動画情報は、複数の撮影画像を含んでおり、複数の撮影画像には、当該撮影画像が撮影された時刻である撮影時刻が関連付けられている。
なお、本実施形態において、動画取得部431が、撮影装置1から動画情報を取得することとしたが、これに限らない。行動エリアに、撮影装置1の代わりに、周囲の物体の位置を特定するライダー(LIDAR:light detection and ranging)を設置させ、制御部43が、時刻ごとにライダーが検出した周囲の物体の位置を示す情報を、人物位置情報として取得してもよい。
速度情報取得部432は、通信部41を介して、複数の端末3のそれぞれから、端末3において生成された速度情報を取得する。速度情報取得部432は、取得した速度情報を記憶部42に記憶させる。
受信履歴取得部433は、通信部41を介して、複数の端末3のそれぞれから、端末3において生成された受信履歴情報を取得する。受信履歴取得部433は、取得した受信履歴情報を記憶部42に記憶させる。
動線管理部434は、動画取得部431が取得した人物位置情報としての動画情報に基づいて、行動エリアにおける人物の移動軌跡を示す動線を特定する。具体的には、まず、動線管理部434は、記憶部42に記憶されている動画情報に含まれる複数の撮影画像を解析することにより、複数の撮影画像のそれぞれに映っている人物を特定する。また、動線管理部434は、撮影画像における当該人物の位置に基づいて、行動エリアにおける当該人物の位置を特定する。例えば、動線管理部434は、行動エリアにおける当該人物の位置を示す座標情報を特定する。動線管理部434は、複数の撮影画像のそれぞれに映っている人物と、当該人物の位置とを特定することにより、行動エリアにおける当該人物の時刻ごとの位置を特定する。動線管理部434は、行動エリアにおける複数の人物の時刻ごとの位置を特定する。
動線管理部434は、特定した時刻ごとの人物の位置に基づいて、当該時刻に関する情報と、当該時刻における人物の位置を示す位置情報とを関連付けた動線情報を生成することにより、人物の動線を特定する。動線管理部434は、隣り合う2つの時刻における人物の位置が予め定められた距離以内である場合、2つの時刻における当該人物が同一の人物であるとし、2つの人物の位置を関連付ける。動線管理部434は、全ての隣り合う2つの時刻において、人物の位置の関連付けを行うことにより、動線情報を生成する。動線管理部434は、行動エリアにおける複数の人物のそれぞれの動線を特定する。
除去部435は、動線管理部434が生成した動線情報から、人物がほとんど移動していない場合に生成される位置情報を除去する除去処理を行う。具体的には、除去部435は、動線情報に含まれる所定の位置情報に対応する時刻に近い時刻に対応する位置情報から順に、所定の位置情報が示す位置との距離を算出し、算出した距離が所定距離未満の位置情報を、算出部436による移動距離の算出に用いる位置情報から除去する。
図5は、第1実施形態に係る除去部435が行う除去処理に対応する処理の流れを示すフローチャートである。まず、除去部435は、動線情報が示す動線の開始位置を基準位置に設定する(S51)。ここで、動線の開始位置は、動線情報に含まれる時刻のうち最も古い時刻に関連付けられている位置情報が示す位置である。
続いて、除去部435は、特定されている位置の次の位置を特定する(S52)。具体的には、除去部435は、特定されている位置を示す位置情報に関連付けられている時刻の次の時刻に関連付けられている位置情報が示す位置を、次の位置として特定する。
続いて、除去部435は、特定した位置と、基準位置との距離を、動線に対応する人物の、これらの2つの位置に対応する移動距離として算出する(S53)。
続いて、除去部435は、移動距離が所定距離未満であるか否かを判定する(S54)。除去部435は、移動距離が所定距離未満であると判定すると、S55に処理を移し、所定距離以上と判定すると、S56に処理を移す。
S55において、除去部435は、動線情報から、S52において特定された位置に対応する位置情報と、当該位置情報に関連付けられている時刻情報とを除去する。
S56において、除去部435は、S52において特定された位置を新たな基準位置に設定する。
S57において、除去部435は、S52において特定された位置が、動線情報が示す動線の終了位置であるか否かを判定する。除去部435は、特定した位置が動線の終了位置であると判定すると、本フローチャートに係る処理を終了し、動線の終了位置ではないと判定すると、S52に処理を移す。
このようにすることで、動線管理装置4は、人物が移動していないにもかかわらず、移動したとみなされて生成された位置情報を動線情報から除去することができるので、算出部436による人物の移動距離の算出精度を高めることができる。
算出部436は、動線管理部434が特定した動線が示す人物の移動距離を算出する。具体的には、算出部436は、動線に対応する動線情報を参照し、除去部435により除去されなかった位置情報に基づいて、時刻が隣接する2つの位置情報が示す2つの位置の距離の合計を算出することにより、当該動線が示す人物の移動距離を算出する。
人物特定部437は、特定された複数の動線のそれぞれに対応する対象人物を特定する。人物特定部437は、算出部436により算出された移動距離が第1距離以上である場合、動線が示す人物の動線のパターンに基づいて、動線に対応する対象人物を特定する。ここで、動線のパターンは、例えば、動線情報に含まれる位置情報の時系列変化である。
具体的には、人物特定部437は、算出部436により算出された移動距離が第1距離以上である場合、速度情報取得部432が取得した複数の速度情報が示す複数の端末3のそれぞれの移動速度と、動線が示す人物の移動速度とに基づいて、動線に対応する対象人物を特定する。
より具体的には、人物特定部437は、動線情報に含まれる時刻情報が示す時刻と、位置情報が示す位置とに基づいて、動線が示す人物の各時刻における速度を算出する。人物特定部437は、動線が示す人物の各時刻における速度と、動線に対応する時間帯に対応する速度情報が示す各時刻の端末3の速度との類似度を算出することにより、類似度が最も高い速度情報に含まれている端末IDを特定する。そして、人物特定部437は、記憶部42に記憶されているユーザ情報を参照し、特定した端末IDに関連付けられているユーザIDを特定することにより、動線に対応する対象人物を特定する。人物特定部437は、記憶部42に記憶されている当該動線に対応する動線情報に、特定したユーザIDを関連付けて記憶させる。
また、人物特定部437は、算出部436により算出された移動距離が第1距離未満である場合、動線に基づいて人物が滞在している位置を特定する。そして、人物特定部437は、受信履歴取得部433が取得した複数の受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている発信機2から取得した受信履歴情報に基づいて、動線に対応する対象人物を特定する。
具体的には、まず、人物特定部437は、動線情報が示す位置情報に基づいて、人物が滞在している位置を特定する。算出部436により算出された移動距離が第1距離未満である場合、人物がほとんど移動せず、特定の位置に滞在していることを示している。そこで、人物特定部437は、動線情報に含まれる複数の位置情報が示す位置の中心を、人物が滞在している位置と特定する。また、人物特定部437は、動線情報が示す時刻に基づいて、人物が滞在している時間帯を特定する。
続いて、人物特定部437は、記憶部42に記憶されている発信機位置情報を参照し、特定した位置に最も近い発信機2を特定し、当該発信機2のビーコンIDを特定する。続いて、人物特定部437は、受信履歴取得部433が取得した複数の受信履歴情報のうち、特定した時間帯において、特定したビーコンIDを相対的に多く受信した端末3の端末IDを特定する。例えば、人物特定部437は、抽出した受信履歴情報に含まれている端末IDごとに、特定した時間帯における、特定したビーコンIDの受信回数を算出する。
また、人物特定部437は、抽出した受信履歴情報に基づいて、特定した時間帯において、特定したビーコンIDに関連付けられている電波強度が相対的に高い端末3の端末IDを特定する。例えば、人物特定部437は、複数の受信履歴情報のそれぞれに含まれている端末IDごとに、特定した時間帯において、特定したビーコンIDに関連付けられている電波強度の平均値を算出する。
そして、人物特定部437は、端末IDごとに、下記の式(1)に基づいて評価値Vを算出する。ここで、Ravgは電波強度の平均値、NrはビーコンIDの受信回数である。Ntは、人物特定部437が特定した時間帯における端末3のビーコンIDの受信回数の理論回数である。
V=(−Ravg*(Nt*2−Nr))・・・(1)
人物特定部437は、端末IDごとに算出した評価値Vのうち、最も小さい評価値Vに対応する端末IDを、動線に対応する人物が所持している端末3の端末IDと特定する。そして、人物特定部437は、記憶部42に記憶されているユーザ情報を参照し、特定した端末IDに関連付けられているユーザIDを特定することにより、当該端末IDに関連付けられている対象人物を特定する。人物特定部437は、記憶部42に記憶されている当該動線に対応する動線情報に、特定したユーザIDを関連付けて記憶させる。
人物特定部437は、受信履歴情報に基づいて対象人物を特定する場合に、受信履歴情報に含まれている加速度情報に基づいて、特定した時間帯において相対的に移動していない端末3の端末IDを特定し、当該端末IDに対応する対象人物を、特定された動線に対応する対象人物と特定してもよい。このようにすることで、動線管理装置4は、受信履歴情報に基づいて対象人物を特定する場合における、対象人物の特定精度を高めることができる。また、人物特定部437は、特定した時間帯におけるビーコンIDの受信回数、電波強度、及び端末3の加速度に基づいて、動線に対応する対象人物を特定してもよい。
なお、移動距離が長い動線は、移動距離が短い動線に比べて、各時刻における速度変化を示す情報が多くなるため、精度良く対象人物を特定することができる。したがって、人物特定部437は、動線管理部434により時間帯が重複する複数の動線が特定された場合、当該複数の動線のうち、算出部436が算出した移動距離が長い動線から順に、当該動線に対応する対象人物が他の動線と重複しないように特定してもよい。
図6は、第1実施形態に係る人物特定部437が、移動距離が長い動線から順に対象人物を特定する例を示す図である。図6(a)〜(c)に示すように、動線L1〜動線L3が特定されたとする。ここで、動線L1は動線L2よりも移動距離が長く、動線L2は動線L3よりも移動距離が長いものとする。また、動線L1〜L3は、時間帯が重複しているものとする。また、対象人物P1〜P5が存在するとする。
この場合において、人物特定部437は、対象人物P1〜P5から、移動距離が最も長い動線L1に対応する対象人物を特定する。ここでは、人物特定部437は、動線L1に対応する対象人物として、対象人物P1を特定したとする。
続いて、人物特定部437は、移動距離が2番目に長い動線L2に対応する対象人物を特定する。この場合、人物特定部437は、既に動線L1に対応する対象人物として特定された対象人物P1を除いた、対象人物P2〜P5から、動線L2に対応する対象人物を特定する。ここでは、人物特定部437は、動線L2に対応する対象人物として、対象人物P3を特定したとする。
続いて、人物特定部437は、移動距離が3番目に長い動線L3に対応する対象人物を特定する。ここでは、人物特定部437は、既に動線L1、L2に対応する対象人物として特定された対象人物P1、P3を除いた、対象人物P2、P4、P5から、動線L3に対応する対象人物を特定する。ここでは、人物特定部437は、動線L3に対応する対象人物として、対象人物P4を特定したとする。このようにすることで、動線管理装置4は、対象人物の特定精度をさらに高めることができるとともに、同一の対象人物が複数の動線に対して特定されてしまうことを防止することができる。
また、人物特定部437は、動線に対して算出された移動距離が第1距離以上である場合、複数の端末3のそれぞれの移動速度と、動線が示す人物の移動速度とに基づいて、特定された動線に対応する対象人物を特定したが、これに限らない。
人物特定部437は、動線に対して算出された移動距離が第1距離以上であるとともに第2距離未満である場合、当該動線に基づいて人物が所定の時間以上滞在している位置を特定してもよい。そして、人物特定部437は、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている発信機2に対応する受信履歴情報と、動線が示す人物の動線のパターン(移動速度)と、複数の端末3のそれぞれの移動速度とに基づいて、当該動線に対応する対象人物を特定してもよい。
この場合、人物特定部437は、まず、動線に対して算出された移動距離が第1距離以上であるとともに第2距離未満である場合に、予め取得された速度情報に基づいて、一以上の対象人物のそれぞれの時刻ごとの移動速度を算出する。また、人物特定部437は、当該動線に対応する動線情報に基づいて、当該動線に対応する人物の時刻ごとの移動速度を算出する。続いて、人物特定部437は、一以上の対象人物のそれぞれの時刻ごとの移動速度と、動線に対応する人物の時刻ごとの移動速度との類似度を算出する。
続いて、人物特定部437は、一以上の対象人物のそれぞれに対して算出した類似度のうち、最も高い類似度が所定値未満の場合には、当該動線に基づいて人物が所定の時間以上滞在している位置を特定する。続いて、人物特定部437は、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている発信機2に対応する受信履歴情報に基づいて、当該動線に対応する対象人物を特定する。
このように、動線管理装置4は、移動速度に基づいて算出した類似度が低く、動線に対応する対象人物の特定を精度良く行うことができない場合に、受信履歴情報を用いて動線に対応する対象人物を特定する。これにより、動線管理装置4は、移動速度のみに基づいて対象人物を特定する場合に比べて、動線に対応する対象人物を精度良く特定することができる。
連結部438は、複数の動線のうち、人物特定部437が特定した対象人物が同じ動線を連結する。連結部438は、ユーザIDが関連付けられている複数の動線情報を参照し、同一のユーザIDに関連付けられているとともに、動線情報が示す時刻が連続する複数の動線情報を連結して1つの動線情報を生成する。連結部438は、生成した動線情報を記憶部42に記憶させる。このようにすることで、動線管理装置4は、連続する複数の動線を一つの動線として管理することができる。
[動線管理装置4における処理の流れ]
続いて、動線管理装置4における処理の流れについて説明する。図7は、第1実施形態に係る動線管理装置4における処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、所定時間おきに実行されるものとする。
まず、動画取得部431は、撮影装置1から動画情報を取得する(S1)。
続いて、受信履歴取得部433は、複数の端末3のそれぞれから、端末3において生成された速度情報を取得する(S2)。
続いて、受信履歴取得部433は、複数の端末3のそれぞれから、端末3において生成された受信履歴情報を取得する(S3)。なお、S2とS3の順番は、図7に示す順番に限らず、S3の後にS2が実行されたり、S2とS3とが同時に実行されたりしてもよい。
続いて、動線管理部434は、S1において取得された動画情報に基づいて人物の動線情報を生成することにより、動線を生成する(S4)。
続いて、除去部435は、生成された動線を示す動線情報から、人物がほとんど移動していない場合に生成される位置情報を除去する除去処理を実行する(S5)。除去処理については図5で説明しているので、詳細な説明を省略する。
続いて、算出部436は、動線が示す人物の移動距離を算出する(S6)。
続いて、人物特定部437は、特定された複数の動線のそれぞれに対応する対象人物を特定する対象人物特定処理を実行する。
図8は、第1実施形態に係る人物特定部437が実行する対象人物特定処理に対応する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、人物特定部437は、未選択の動線を選択する(S71)。
続いて、人物特定部437は、選択した動線に対応する移動距離が第1距離以上であるか否かを判定する(S72)。人物特定部437は、移動距離が第1距離以上であると判定すると、S74に処理を移し、移動距離が第1距離未満であると判定すると、S73に処理を移す。
S73において、人物特定部437は、動線に基づいて人物が所定の時間以上滞在している位置を特定し、当該位置に設置されている発信機2に対応する受信履歴情報に基づいて対象人物を特定する。人物特定部437は、S73の処理が終了すると、S77に処理を移す。
S74において、人物特定部437は、選択した動線に対応する移動距離が第1距離よりも長い第2距離以上であるか否かを判定する。人物特定部437は、移動距離が第2距離以上であると判定すると、S76に処理を移し、移動距離が第2距離未満であると判定すると、S75に処理を移す。
S75において、人物特定部437は、動線が示す人物の移動速度と、複数の端末3のそれぞれの移動速度と、受信履歴情報とに基づいて対象人物を特定する。人物特定部437は、S75の処理が終了すると、S77に処理を移す。
S76において、人物特定部437は、動線が示す人物の移動速度と、複数の端末3のそれぞれの移動速度とに基づいて対象人物を特定する。
続いて、人物特定部437は、未選択の動線があるか否かを判定する(S77)。人物特定部437は、未選択の動線があると判定すると、S71に処理を移し、未選択の動線がないと判定すると、本フローチャートに関する処理を終了する。
[第1実施形態における効果]
以上説明したように、第1実施形態に係る動線管理装置4は、動線が示す人物の移動距離を算出し、算出した移動距離が第1距離以上である場合、動線が示す人物の動線のパターンに基づいて、動線に対応する対象人物を特定する。また、動線管理装置4は、算出された移動距離が第1距離未満である場合、動線に基づいて人物が滞在している位置を特定し、複数の受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている発信機2から取得した受信履歴情報に基づいて、動線に対応する対象人物を特定する。このようにすることで、動線管理装置4は、動線に対応する人物がほとんど移動しない場合であっても、当該動線に対応する人物を精度良く特定することができる。
<第2実施形態>
[除去部435が位置情報の消去に用いる所定距離を調整する]
続いて、第2実施形態について説明する。撮影装置1に撮影される画像に含まれる人物は、撮影装置1に近いほど大きく映る。このため、動線管理部434による撮影装置1が特定した当該人物の動線に含まれるノイズは、当該人物が撮影装置1に近いほど少なくなる。また、当該人物が発信機2に近ければ近いほど、端末3において精度良くビーコンIDを受信することができる。このため、動線管理部434による受信履歴情報に基づく動線の特定精度は、当該動線に対応する人物が発信機2に近いほど高くなる。
そこで、第2実施形態に係る動線管理システムSでは、除去部435が、位置情報の除去の判定に用いる所定距離を、動線に対応する人物と撮影装置1との距離、当該人物と発信機2との距離に基づいて変化させて、算出部436が算出する移動距離を、動線と撮影装置1との距離、動線と発信機2との距離に基づいて間接的に調整する点で、第1実施形態と異なる。以下に、第2実施形態に係る動線管理システムSについて説明する。なお、第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
第2実施形態において、除去部435は、動線が示す人物が、撮影装置1の位置から第1範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合には所定距離を短くし、第1範囲内のエリアに所定割合以上存在しない場合には所定距離を長くする。具体的には、除去部435は、動線に対応する動線情報に含まれる複数の位置情報が示す複数の位置のうち、撮影装置1の位置から第1範囲内のエリアに存在する割合を特定する。除去部435は、特定した割合が所定割合以上である場合には、位置情報の除去の判定に用いる所定距離を相対的に短くし、特定した割合が所定割合未満である場合には、位置情報の除去の判定に用いる所定距離を相対的に長くする。
これにより、動線が撮影装置1の位置から第1範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合、位置情報が除去されにくくなる。よって、動線が撮影装置1の位置から第1範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合、算出部436が当該動線に対して算出される移動距離が長くなる傾向が高くなり、速度情報に基づいて対象人物を特定する機会が増加する。
また、除去部435は、動線が示す人物が、発信機2の位置から第2範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合には所定距離を長くし、第2範囲内のエリアに所定割合以上存在しない場合には所定距離を短くする。具体的には、除去部435は、動線に対応する動線情報に含まれる複数の位置情報が示す複数の位置のうち、最も近い発信機2の位置から第2範囲内のエリアに存在する割合を特定する。除去部435は、特定した割合が所定割合以上である場合には、位置情報の除去の判定に用いる所定距離を相対的に長くし、特定した割合が所定割合未満である場合には、位置情報の除去の判定に用いる所定距離を相対的に短くする。
これにより、動線が発信機2の位置から第2範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合、位置情報が除去されやすくなる。よって、動線が発信機2の位置から第2範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合、算出部436が当該動線に対して算出される移動距離が短くなる傾向が高くなり、受信履歴情報に基づいて対象人物を特定する機会が増加する。
[第2実施形態における効果]
以上説明したように、第2実施形態に係る動線管理装置4は、動線が示す人物が、撮影装置1の位置から第1範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合には所定距離を短くし、第1範囲内のエリアに所定割合以上存在しない場合には所定距離を長くする。このようにすることで、動線管理装置4は、動線の位置が撮影装置1の位置に近い場合に、速度情報に基づいて対象人物を特定する機会を増加させることができる。動線の位置が撮影装置1の位置から近い場合、動線に含まれるノイズが少なくなるため、動線に基づく移動速度と、速度情報が示す対象人物の移動速度とのマッチング精度が向上する。したがって、動線管理装置4は、動線に対応する対象人物の特定精度を向上させることができる。
また、動線管理装置4は、動線が示す人物が、発信機2の位置から第2範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合には所定距離を長くし、第2範囲内のエリアに所定割合以上存在しない場合には所定距離を短くする。このようにすることで、動線管理装置4は、動線の位置が発信機2の位置に近い場合に、受信履歴情報に基づいて対象人物を特定する機会を増加させることができる。動線の位置が発信機2の位置から近い場合、受信履歴情報に基づく対象人物の特定精度が向上するので、動線管理装置4は、動線に対応する対象人物の特定精度を向上させることができる。
<第3実施形態>
[対象人物が発信機2を所持し、行動エリアにビーコンIDを受信する受信機が設置される]
続いて、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る動線管理システムSでは、対象人物が発信機2として機能する端末3を所持し、行動エリアに発信機2が発信するビーコンIDを受信する受信機が設置される点で第1実施形態と異なる。
第3実施形態において、動線管理システムSは、複数の受信機5を備える。受信機5は、行動エリアに対応する位置に設置され、複数の対象人物のそれぞれが所持する端末3と無線通信を行う。図9は、第3実施形態に係る撮影装置1及び受信機5の設置位置を示す図である。図9に示すように、行動エリアAには、受信機5A、5B及び5Cが設置されていることが確認できる。
第3実施形態に係る記憶部42は、複数の受信機5のそれぞれの行動エリアにおける設置位置を示す受信機位置情報を記憶する。
図10は、第3実施形態に係る受信機5の構成を示す図である。受信機5は、第1無線部51、第2無線部52、記憶部54、制御部55、受信部551、記憶制御部552、及び送信部553を備える。
第1無線部51、第2無線部52、記憶部54、制御部55、受信部551、記憶制御部552、及び送信部553は、第1実施形態に係る端末3が備える第1無線部31、第2無線部32、記憶部34、制御部35、受信部351、記憶制御部352、及び送信部353と同じ機能を有している。
受信部551は、第1無線部51を介して、発信機としての端末3が発信したビーコンIDを受信する。
記憶制御部552は、受信部551がビーコンIDを受信すると、当該ビーコンIDを受信したことを示す受信履歴情報を記憶部54に記憶させる。具体的には、記憶制御部552は、受信部551がビーコンIDを受信すると、第1無線部51がビーコンIDを受信したときに端末3から受信した電波の電波強度を示す情報を第1無線部51から取得することにより、当該電波強度を特定する。
そして、記憶制御部552は、受信機5を識別する受信機IDと、受信したビーコンIDと、ビーコンIDを受信したときの時刻と、ビーコンIDを受信したときの電波強度を示す電波強度情報とを関連付けた受信履歴情報を記憶部54に記憶させる。
送信部553は、記憶部54に記憶されている受信履歴情報を動線管理装置4に送信する。
第3実施形態に係る速度情報取得部432は、端末3から速度情報を取得する。
第3実施形態に係る受信履歴取得部433は、受信機5から受信履歴情報を取得する。
第3実施形態に係る人物特定部437は、算出部436により算出された移動距離が第1距離以上である場合、動線管理部434が特定した動線が示す人物の動線のパターンに基づいて、動線に対応する対象人物を特定する。
また、人物特定部437は、算出された移動距離が第1距離未満である場合、動線管理部434が特定した動線に基づいて人物が滞在している位置を特定し、受信履歴取得部433が取得した複数の受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている受信機5から取得した受信履歴情報に基づいて、動線に対応する対象人物を特定する。
[第3実施形態における効果]
以上説明したように、第3実施形態に係る動線管理装置4は、算出部436により算出された移動距離が第1距離未満である場合、特定された動線に基づいて人物が滞在している位置を特定し、受信履歴取得部433が取得した複数の受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている受信機5から取得した受信履歴情報に基づいて、動線に対応する対象人物を特定する。このようにすることで、第3実施形態に係る動線管理装置4は、第1実施形態に係る動線管理装置4と同様に、動線に対応する人物を精度良く特定することができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。
例えば、上記実施形態では、端末3が、自身の加速度に基づいて自身の速度を算出し、当該速度を示す速度情報を動線管理装置4に送信したが、これに限らない。例えば、端末3が、自身の加速度を示す加速度情報を動線管理装置4に送信し動線管理装置4が、受信した加速度情報に基づいて端末3の速度を算出してもよい。
また、発信部21は、近距離無線通信を用いてビーコンIDを発信したが、これに限らない。例えば、発信部21は、非可聴音によりビーコンIDを発信してもよい。この場合、第1実施形態に係る端末3及び第3実施形態に係る受信機5は、第1無線部の代わりに非可聴音を集音可能な集音部を備え、集音部によりビーコンIDを取得してもよい。
また、上記実施形態では、動線管理装置4が、動線に対応する人物の移動距離が第1距離以上である場合に、複数の端末3のそれぞれの移動速度と、動線が示す人物の移動速度とに基づいて、動線に対応する対象人物を特定したが、これに限らない。動線管理装置4は、端末3から、時刻ごとの端末3の位置を示す端末位置情報を取得しておき、動線に対応する時刻ごとの位置情報と、端末位置情報とに基づいて、動線に対応する対象人物を特定してもよい。
また、特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1・・・撮影装置、2・・・発信機、21・・・発信部、3・・・端末、31・・・第1無線部、32・・・第2無線部、33・・・動作検出部、34・・・記憶部、35・・・制御部、351・・・受信部、352・・・記憶制御部、353・・・送信部、4・・・動線管理装置、41・・・通信部、42・・・記憶部、43・・・制御部、431・・・動画取得部、432・・・速度情報取得部、433・・・受信履歴取得部、434・・・動線管理部、435・・・除去部、436・・・算出部、437・・・人物特定部、438・・・連結部、S・・・動線管理システム

Claims (13)

  1. 動線を特定する対象である一以上の対象人物が行動する行動エリアにおける人物の移動軌跡である動線を示し、時刻を示す時刻情報と、当該人物の位置を示す位置情報とを関連付けた動線情報を生成する動線管理部と、
    前記一以上の対象人物のそれぞれが所持する一以上の端末から、前記端末を識別する端末識別情報と、時刻と、当該時刻における前記端末の速度に対応する情報とを関連付けた速度情報を取得する速度情報取得部と、
    前記行動エリアに設置された一以上の発信機と無線通信を行う前記一以上の端末から、前記端末識別情報と、前記端末が前記発信機から受信した前記発信機を識別する発信機識別情報とを含む受信履歴情報を取得する受信履歴取得部と、
    前記動線管理部が特定した前記動線が示す前記人物の移動距離を算出する算出部と、
    算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、前記速度情報取得部が取得した複数の前記速度情報が示す前記複数の端末のそれぞれの時刻ごとの移動速度と、前記動線情報が示す前記位置情報の時系列変化に基づく前記人物の時刻ごとの移動速度とを比較した結果に基づいて、前記動線に対応する前記端末識別情報を特定し、前記端末識別情報と、前記対象人物を識別する人物識別情報とを関連付けた人物情報において、特定した前記端末識別情報に関連付けられている人物識別情報を特定することにより、前記動線に対応する対象人物を特定し、算出された前記移動距離が前記第1距離未満である場合、前記動線に基づいて前記人物が滞在している位置を特定し、前記受信履歴取得部が取得した複数の前記受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機から受信した一以上の前記発信機識別情報を含む前記受信履歴情報に含まれる前記端末識別情報に基づいて、前記動線に対応する前記端末識別情報を特定し、前記人物情報において、特定した前記端末識別情報に関連付けられている人物識別情報を特定することにより、前記動線に対応する対象人物を特定する人物特定部と、
    を備える動線管理装置。
  2. 前記動線情報に含まれる所定の位置情報に対応する時刻に近い時刻に対応する位置情報から順に、当該所定の位置情報が示す位置との距離を算出し、算出した距離が所定距離未満の位置情報を前記移動距離の算出に用いる位置情報から除去する除去部をさらに備え、
    前記算出部は、前記除去部により除去されなかった位置情報に基づいて、時刻が隣接する2つの位置情報が示す2つの位置の距離の合計を算出することにより前記移動距離を算出する、
    請求項1に記載の動線管理装置。
  3. 前記行動エリアの時間毎の人物の位置を示す人物位置情報を生成する生成装置から前記人物位置情報を取得する人物位置情報取得部をさらに備え、
    前記動線管理部は、取得された前記人物位置情報に基づいて、前記人物の動線を特定し、
    前記除去部は、前記動線が示す前記人物が、前記生成装置の位置から第1範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合には前記所定距離を短くし、前記第1範囲内のエリアに所定割合以上存在しない場合には前記所定距離を長くする、
    請求項2に記載の動線管理装置。
  4. 前記除去部は、前記動線が示す前記人物が、前記発信機の位置から第2範囲内のエリアに所定割合以上存在する場合には前記所定距離を長くし、前記第2範囲内のエリアに所定割合以上存在しない場合には前記所定距離を短くする、
    請求項2又は3に記載の動線管理装置。
  5. 前記人物特定部は、特定された前記動線に対して算出された前記移動距離が前記第1距離以上であるとともに第2距離未満である場合、当該動線に基づいて前記人物が所定の時間以上滞在している位置を特定し、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機に対応する前記受信履歴情報と、前記動線が示す前記人物の前記動線のパターンとに基づいて、当該動線に対応する対象人物を特定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の動線管理装置。
  6. 前記人物特定部は、特定された前記動線に対して算出された前記移動距離が前記第1距離以上である場合、予め取得された一以上の対象人物のそれぞれの時刻ごとの移動速度と、前記動線情報に基づく前記人物の時刻ごとの移動速度との類似度を算出し、最も高い類似度が所定値未満の場合には、当該動線に基づいて前記人物が所定の時間以上滞在している位置を特定し、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機に対応する前記受信履歴情報に基づいて、当該動線に対応する対象人物を特定する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の動線管理装置。
  7. 前記動線管理部は、複数の動線を特定し、
    前記人物特定部は、特定された前記複数の動線のそれぞれに対応する対象人物を特定する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の動線管理装置。
  8. 前記複数の動線のうち、前記人物特定部が特定した対象人物が同じ動線を連結する連結部をさらに備える、
    請求項7に記載の動線管理装置。
  9. 前記人物特定部は、前記動線管理部により時間帯が重複する複数の動線が特定された場合、当該複数の動線のうち、算出された前記移動距離が長い動線から順に、当該動線に対応する対象人物が他の動線と重複しないように特定する、
    請求項7又は8に記載の動線管理装置。
  10. 前記動線管理部は、複数の時刻のそれぞれにおける人物の位置を特定し、隣り合う2つの時刻における人物の位置が予め定められた距離以内である場合、当該2つの時刻における人物が同一の人物であるとし、当該2つの時刻における人物の位置を関連付ける、
    請求項1からのいずれか1項に記載の動線管理装置。
  11. 動線を特定する対象である一以上の対象人物が行動する行動エリアにおける人物の移動軌跡である動線を示し、時刻を示す時刻情報と、当該人物の位置を示す位置情報とを関連付けた動線情報を生成する動線管理部と、
    前記一以上の対象人物のそれぞれが所持する一以上の端末から、前記端末を識別する端末識別情報と、時刻と、当該時刻における前記端末の速度に対応する情報とを関連付けた速度情報を取得する速度情報取得部と、
    前記行動エリアに設置され、前記一以上の対象人物のそれぞれが所持する前記端末である発信機と無線通信を行う受信機から、前記受信機を識別する受信機識別情報と、前記受信機が前記発信機から受信した前記発信機を識別する発信機識別情報とを含む受信履歴情報を取得する受信履歴取得部と、
    前記動線管理部が特定した前記動線が示す前記人物の移動距離を算出する算出部と、
    算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、前記速度情報取得部が取得した複数の前記速度情報が示す前記複数の端末のそれぞれの時刻ごとの移動速度と、前記動線情報が示す前記位置情報の時系列変化に基づく前記人物の時刻ごとの移動速度とを比較した結果に基づいて、前記動線に対応する前記端末識別情報を特定し、前記端末識別情報と、前記対象人物を識別する人物識別情報とを関連付けた人物情報において、特定した前記端末識別情報に関連付けられている人物識別情報を特定することにより、前記動線に対応する対象人物を特定し、算出された前記移動距離が前記第1距離未満である場合、前記動線に基づいて前記人物が滞在している位置を特定し、前記受信履歴取得部が取得した複数の前記受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記受信機から受信した一以上の受信履歴情報に含まれる一以上の前記発信機識別情報に基づいて、前記動線に対応する前記発信機としての前記端末を特定し、前記人物情報において、特定した前記端末の前記端末識別情報に関連付けられている人物識別情報を特定することにより、前記動線に対応する対象人物を特定する人物特定部と、
    を備える動線管理装置。
  12. 動線を特定する対象である一以上の対象人物が行動する行動エリアに設置された発信機と、前記一以上の対象人物のそれぞれが所持し、前記発信機と無線通信を行う一以上の端末と、動線管理装置とを備える動線管理システムであって、
    前記発信機は、
    前記発信機を識別する発信機識別情報を発信する発信部を有し、
    前記一以上の端末のそれぞれは、
    前記発信機が発信した発信機識別情報を受信する受信部と、
    前記端末を識別する端末識別情報と、受信した前記発信機識別情報とを関連付けた受信履歴情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
    前記受信履歴情報を前記動線管理装置に送信する送信部と、
    を有し、
    前記動線管理装置は、
    前記行動エリアにおける人物の移動軌跡である動線を示し、時刻を示す時刻情報と、当該人物の位置を示す位置情報とを関連付けた動線情報を生成する動線管理部と、
    前記一以上の端末から、前記端末を識別する端末識別情報と、時刻と、当該時刻における前記端末の速度に対応する情報とを関連付けた速度情報を取得する速度情報取得部と、
    前記一以上の端末から前記受信履歴情報を取得する受信履歴取得部と、
    前記動線管理部が特定した前記動線が示す前記人物の移動距離を算出する算出部と、
    算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、前記速度情報取得部が取得した複数の前記速度情報が示す前記複数の端末のそれぞれの時刻ごとの移動速度と、前記動線情報が示す前記位置情報の時系列変化に基づく前記人物の時刻ごとの移動速度とを比較した結果に基づいて、前記動線に対応する前記端末識別情報を特定し、前記端末識別情報と、前記対象人物を識別する人物識別情報とを関連付けた人物情報において、特定した前記端末識別情報に関連付けられている人物識別情報を特定することにより、前記動線に対応する対象人物を特定し、算出された前記移動距離が前記第1距離未満である場合、前記動線に基づいて前記人物が滞在している位置を特定し、前記受信履歴取得部が取得した複数の前記受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機から受信した一以上の前記発信機識別情報を含む前記受信履歴情報に含まれる前記端末識別情報に基づいて、前記動線に対応する前記端末識別情報を特定し、前記人物情報において、特定した前記端末識別情報に関連付けられている人物識別情報を特定することにより、前記動線に対応する対象人物を特定する人物特定部と、
    を有する、
    動線管理システム。
  13. コンピュータが実行する、
    動線を特定する対象である一以上の対象人物が行動する行動エリアにおける人物の移動軌跡である動線を示し、時刻を示す時刻情報と、当該人物の位置を示す位置情報とを関連付けた動線情報を生成するステップと、
    前記一以上の対象人物のそれぞれが所持する一以上の端末から、前記端末を識別する端末識別情報と、時刻と、当該時刻における前記端末の速度に対応する情報とを関連付けた速度情報を取得するステップと、
    前記行動エリアに設置された一以上の発信機と無線通信を行う前記一以上の端末から、前記端末を識別する端末識別情報と、前記端末が前記発信機から受信した前記発信機を識別する発信機識別情報とを含む受信履歴情報を取得するステップと、
    特定された前記動線が示す前記人物の移動距離を算出するステップと、
    算出された前記移動距離が第1距離以上である場合、取得した複数の前記速度情報が示す前記複数の端末のそれぞれの時刻ごとの移動速度と、前記動線情報が示す前記位置情報の時系列変化に基づく前記人物の時刻ごとの移動速度とを比較した結果に基づいて、前記動線に対応する前記端末識別情報を特定し、前記端末識別情報と、前記対象人物を識別する人物識別情報とを関連付けた人物情報において、特定した前記端末識別情報に関連付けられている人物識別情報を特定することにより、前記動線に対応する対象人物を特定し、算出された前記移動距離が前記第1距離未満である場合、前記動線に基づいて前記人物が滞在している位置を特定し、取得された複数の前記受信履歴情報のうち、特定した位置に相対的に近い位置に設置されている前記発信機から受信した一以上の前記発信機識別情報を含む前記受信履歴情報に含まれる前記端末識別情報に基づいて、前記動線に対応する前記端末識別情報を特定し、前記人物情報において、特定した前記端末識別情報に関連付けられている人物識別情報を特定することにより、前記動線に対応する対象人物を特定するステップと、
    を備える動線管理方法。
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