JP6894632B2 - コンタクト - Google Patents

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Description

本開示は、コンタクトに関する。
グランディング対策部品として、第一部材と第二部材とを電気的に接続可能なコンタクトが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなコンタクトは、例えば、電子回路基板(第一部材の一例に相当。)が備える導体パターンに対してはんだ付けされ、電子回路基板とは別の導電性部材(第二部材の一例に相当。例えば電子機器の筐体等。)に接触することにより、導体パターンと導電性部材とを電気的に接続する。
特許4482533号公報
近年、電子回路の高周波化が進み、より高周波側での対策が求められるケースが増えている。しかしながら、従来のコンタクトの場合、高周波帯域において高いインピーダンスを示すコンタクトが多い。そのため、高周波帯域であってもインピーダンスが低いコンタクトの開発が期待されている。
コンタクトのインピーダンスを低下させる手法としては、例えば、上述した第二部材とコンタクトとの接触圧を高くする、といった手法を考え得る。しかし、単に接触圧を上げるためにばね部の反発力を強くすると、第一部材又は第二部材に対して強い力が作用し続けることになる。そのため、例えば第一部材としての電子回路基板に撓みが生じやすくなり、そのような撓みが過大になると電子回路基板の損傷を招く要因になり得る。
また、コンタクトが実装された第一部材を第二部材の近傍に配置する作業を実施する際、作業中にコンタクトが何かに接触するようなことがあると、コンタクトに瞬間的に過大な負荷がかかり、ばね部が押し潰される方向へ塑性変形してしまうことがある。このような変形を防ぎたい場合にも、ばね部の反発力を強くすることが考えられる。しかし、ばね部の反発力を強くすれば、既に説明した通りの弊害が生じる。
本開示の一局面においては、インピーダンスを従来品以上に低下させることが可能で、瞬間的に過大な力が加わってもばね部の損傷を抑制可能なコンタクトを提供することが望ましい。
本開示の一態様は、第一部材と第二部材とを電気的に接続可能なコンタクトであって、第一部材に対してはんだ付けされる基部と、基部に対して相対的に変位可能に構成され、第二部材に接触する接触部と、基部と接触部との間に設けられ、接触部が第二部材に接触した際に弾性変形することにより接触部を第二部材に向かって付勢するばね部とを備え、基部及び接触部は、少なくとも一方が弾性変形して互いに加圧接触する状態にあり、接触部が基部に対して相対的に変位する際には、加圧接触する状態を維持したまま摺動するように構成されている。
このように構成されたコンタクトによれば、基部及び接触部が互いに加圧接触する状態にある。そのため、基部と接触部との接触箇所に、基部及び接触部のうちの少なくとも一方の弾性変形に伴う圧力が生じていない従来品に比べ、基部と接触部との接触箇所における導電性を高めることができる。これにより、コンタクトの低インピーダンス化を図ることができる。
また、上記コンタクトにおいては、接触部が基部に対して相対的に変位する際に、加圧接触する状態を維持したまま摺動する。そのため、コンタクトに瞬間的に過大な負荷がかかり、ばね部が押し潰される方向へ外力が加わったとしても、摺動箇所には摩擦力(この場合は動摩擦力。)が作用する。したがって、ばね部の反発力に加えて、摺動箇所に作用する摩擦力でばね部の変位を抑制することができる。よって、加圧接触状態を維持したまま摺動する箇所が存在しないコンタクトに比べ、ばね部の変形を抑制する効果を高めることができる。
また、コンタクトの接触部が第二部材に接触して静止状態にある場合にも、上述の摺動箇所には摩擦力(この場合は静止摩擦力。)が作用する。この摩擦力は、ばね部の反発力によって付勢される接触部が付勢方向へ変位しようとするのを抑制する力となる。そのため、加圧接触箇所が存在しないコンタクトに比べ、接触部から第二部材に作用する押圧力を弱めることができる。したがって、第二部材に対する押圧力が弱まれば、コンタクトから第一部材に対して作用する力も弱まる。よって、例えば第一部材が電子回路基板であれば、電子回路基板に撓みが生じるのを抑制でき、電子回路基板が損傷するのを抑制することができる。
図1Aはコンタクトを左前上方から見た斜視図である。図1Bはコンタクトを右後上方から見た斜視図である。 図2Aはコンタクトの平面図である。図2Bはコンタクトの左側面図である。図2Cはコンタクトの正面図である。図2Dはコンタクトの右側面図である。図2Eはコンタクトの底面図である。 図3はコンタクトの上端に第二部材が接触した状態を示す断面図である。 図4Aは圧縮試験における間隙量の変動範囲を示す説明図である。図4Bは圧縮試験において測定された間隙量と圧縮力との関係を示すグラフである。 図5Aは他の実施形態として例示したコンタクトを左前上方から見た斜視図である。図5Bは他の実施形態として例示したコンタクトを右後上方から見た斜視図である。
次に、上述のコンタクトについて、例示的な実施形態を挙げて説明する。以下の説明においては、図2Aの平面図に表れる箇所が向けられる方向を上方、図2Bの左側面図に表れる箇所が向けられる方向を左方、図2Cの正面図に表れる箇所が向けられる方向を前方、前方の反対方向を後方、図2Dの右側面図に表れる箇所が向けられる方向を右方、図2Eの底面図に表れる箇所が向けられる方向を下方と規定する。図1中には、これら前後左右上下の各方向を矢印で併記する。これらの各方向は、コンタクト1が有する各部の相対的な位置関係を説明するために規定した方向である。これらの各方向は、例えばコンタクト1の使用時等にコンタクト1がどのような方向に向けられるかを規定するものではない。コンタクト1の背面図は正面図と対称に表れる。
[コンタクトの構成]
図1A、図1B、図2A、図2B、図2C、図2D及び図2Eに示すコンタクト1は、第一部材と第二部材とを電気的に接続可能な部品である。第一部材の例としては、例えば電子回路基板を挙げることができる。この場合、コンタクト1は、電子回路基板が備える導体パターンに対してはんだ付けされる。第二部材の例としては、電子回路基板とは別の導電性部材を挙げることができる。例えば、電子機器が備える金属製ケース、金属製パネル、金属製フレーム、金属めっきが施された各種部品等を挙げることができる。
コンタクト1は、基部3、接触部5及びばね部7などを備える。本実施形態において、これら基部3、接触部5及びばね部7は、金属の薄板(本実施形態の場合は、リフロー処理が施されたすずめっき付きのばね用ベリリウム銅の薄板。厚さ0.15mm。)によって一体成形されている。基部3は、第一部材に対してはんだ付けされる部分である。接触部5は、第二部材に接触する部分である。接触部5は、基部3に対して相対的に変位可能に構成される。ばね部7は、基部3と接触部5との間に設けられた部分である。ばね部7は、接触部5が第二部材に接触した際に弾性変形し、接触部5を第二部材に向かって付勢する。
基部3は、底板11及び立設壁13を有する。底板11の下面は、第一部材に対してはんだ付けされる接合面11Aとなる(図2E参照。)。底板11には、底面開口11Bが設けられている。接合面11Aは、底面開口11Bを挟んで両側にある二つの領域に分割されている。立設壁13は、接合面11Aを下方に向けた状態において、底板11の周縁から上方へと延び出る部分によって構成される。立設壁13は、第一立設板13A、第二立設板13B、第一延出板14A、第二延出板14B、第三延出板14C及び第四延出板14Dを有する。
第一立設板13A及び第二立設板13Bは、互いの板厚方向が同方向(図中でいう前後方向。)に向けられた状態で板厚方向に間隔を空けて底板11から平行に上方へと延び出ている。第一延出板14A及び第二延出板14Bは、第一立設板13Aにおける上下方向に延在する両縁(図中でいう左端及び右端にある両縁。)から第二立設板13B側に向かって延出している。第三延出板14C及び第四延出板14Dは、第二立設板13Bにおける上下方向に延在する両縁(図中でいう左端及び右端にある両縁。)から第一立設板13A側に向かって延出している。
第一立設板13Aには、第一開口15Aが設けられている。第二立設板13Bには、第二開口15Bが設けられている。第一延出板14Aには、第一凸部16Aが設けられている。第二延出板14Bには、第二凸部16Bが設けられている。第三延出板14Cには、第三凸部16Cが設けられている。第四延出板14Dには、第四凸部16Dが設けられている。第一凸部16A及び第二凸部16Bは、互いに対向する方向へ突出している。第三凸部16C及び第四凸部16Dは、互いに対向する方向へ突出している。
接触部5は、天板21及び垂設壁23を有する。天板21には、上向きに突出する突起21Aが設けられている。突起21A及び天板21の上面の一部が、第二部材に接触する接点となる。垂設壁23は、突起21A及び天板21の上面を上方に向けた状態において、天板21の周縁から下方へと延び出る部分によって構成される。垂設壁23は、第一垂設板23A、第二垂設板23B、第三垂設板23C及び第四垂設板23Dを有する。
これら第一垂設板23A、第二垂設板23B、第三垂設板23C及び第四垂設板23Dは、四辺形に形成された天板21における四つの辺それぞれから下方へと延び出ている。第一垂設板23Aの下端には、第一突設片25Aが設けられている。第一突設片25Aは、第一立設板13Aが有する第一開口15Aに入り込んでいる。第二垂設板23Bの下端には、第二突設片25Bが設けられている。第二突設片25Bは、第二立設板13Bが有する第二開口15Bに入り込んでいる。
接触部5が上下方向に変位する際、第一突設片25Aの可動範囲は第一開口15Aの範囲内に規制され、第二突設片25Bの可動範囲は第二開口15Bの範囲内に規制される。これにより、接触部5は所定の範囲で上下動可能となっている。ばね部7は、下端が底板11に連設され、上端が第四垂設板23Dの下端に連設されている。ばね部7は、接触部5を上昇させる方向へ付勢している。
本実施形態においては、主に第一垂設板23A、第二垂設板23B、第三垂設板23C及び第四垂設板23Dそれぞれが弾性変形し、互いの下端が接近する方向へと変位した状態で、立設壁13の内周側に配置されている。そのため、第一垂設板23Aの外周側は、第一立設板13Aの内周側に加圧接触する状態にある。第二垂設板23Bの外周側は、第二立設板13Bの内周側に加圧接触する状態にある。第三垂設板23Cの外周側は、第一延出板14A及び第三延出板14Cの内周側に加圧接触する状態にある。第四垂設板23Dの外周側は、第二延出板14B及び第四延出板14Dの内周側に加圧接触する状態にある。
すなわち、本実施形態においては、主に第一垂設板23A、第二垂設板23B、第三垂設板23C及び第四垂設板23Dが、本開示でいう弾性壁として機能する。ただし、立設壁13の各部も第一垂設板23A、第二垂設板23B、第三垂設板23C及び第四垂設板23Dからの付勢力が作用すると、幾らか弾性変形し得るので、その場合は立設壁13の各部も弾性壁として機能し得る。すなわち、これら複数の弾性壁が弾性変形することにより、立設壁13及び垂設壁23が互いに加圧接触する状態となるように構成されている。
以上のように構成されたコンタクト1は、図3に示すように、基部3が第一部材31にはんだ付けされて、接触部5が第二部材32に接触するように配置される。このとき、接触部5は、第二部材32から受ける力で基部3側へと変位する。接触部5と基部3との間では、ばね部7が弾性変形する。ばね部7は、接触部5を第二部材32側に向かって付勢し、基部3を第一部材31側に向かって付勢する。第一部材31と第二部材32は、コンタクト1を介して電気的に接続される。
接触部5の上端には突起21Aが設けられているため、接触部5が第二部材32から押圧されると、接触部5は突起21Aのある側(図中でいう左側。)がより下がる方向(すなわち、図中右側から左側に向かって下り勾配となる方向。)へと傾き、その状態で基部3側へと押し込まれる。そのため、第四垂設板23Dからばね部7に至る部分には、当該部分を右へ凸な形状に湾曲させる力が作用し、第四垂設板23Dが第二延出板14B及び第四延出板14Dに対して強く押し当てられ、当該接触箇所における電気伝導性が向上する。
第一立設板13Aと第一垂設板23Aが加圧接触している箇所には第一の導電経路が構成される。第二立設板13Bと第二垂設板23Bが加圧接触している箇所には第二の導電経路が構成される。第一延出板14Aと第三垂設板23Cが加圧接触している箇所には第三の導電経路が構成される。第二延出板14Bと第四垂設板23Dが加圧接触している箇所には第四の導電経路が構成される。第三延出板14Cと第三垂設板23Cが加圧接触している箇所には第五の導電経路が構成される。第四延出板14Dと第四垂設板23Dが加圧接触している箇所には第六の導電経路が構成される。底板11と第四垂設板23Dとの間には、ばね部7によって第七の導電経路が構成される。つまり、コンタクト1は、第一部材31と第二部材32との間に七つの導電経路を構成する。
本実施形態のコンタクト1には、上述のような多数の導電経路が構成されるため、これほどの導電経路が構成されない従来品に比べ、コンタクト1のインピーダンスを低下させることができる。具体的な測定結果を例示すれば、本実施形態のコンタクト1のインピーダンス特性を測定したところ、周波数100MHzで0.64Ω、周波数500MHzで3.17Ωと、極めて低いインピーダンスを示した。
比較のため、同様な用途で使われる市販のコンタクト1のインピーダンス特性を測定したところ、周波数100MHzで1.93Ω、周波数500MHzで9.69Ωという結果となった。この測定結果からは、本実施形態のコンタクト1の場合、周波数100MHz及び周波数500MHzいずれの場合であっても、インピーダンスを67%程度低減できることがわかる。
また、本実施形態のコンタクト1の場合、接触部5が基部3に対して相対的に変位する際には、接触部5と基部3とが加圧接触する状態を維持したまま、接触部5が基部3に対して摺動する。そのため、コンタクト1に瞬間的に過大な負荷がかかり、ばね部7が押し潰される方向へ外力が加わったとしても、摺動箇所には摩擦力(この場合は動摩擦力。)が作用する。したがって、ばね部7の反発力に加えて、摺動箇所に作用する摩擦力でばね部7の変位を抑制することができる。よって、加圧接触状態を維持したまま摺動する箇所が存在しないコンタクト1に比べ、ばね部7の変形を抑制する効果を高めることができる。
また、コンタクト1の接触部5が第二部材32に接触して静止状態にある場合にも、上述の摺動箇所には摩擦力(この場合は静止摩擦力。)が作用する。この摩擦力は、ばね部7の反発力によって付勢される接触部5が付勢方向へ変位しようとするのを抑制する力となる。そのため、加圧接触箇所が存在しないコンタクト1に比べ、接触部5から第二部材32に作用する押圧力を弱めることができる。したがって、第二部材32に対する押圧力が弱まれば、コンタクト1から第一部材31に対して作用する力も弱まる。よって、例えば第一部材31が電子回路基板であれば、電子回路基板に撓みが生じるのを抑制でき、電子回路基板が損傷するのを抑制することができる。
上述のような摺動抵抗(摩擦力による抵抗。)が生じることを確認するため、以下のような実験を行った。圧縮試験機を使用して、コンタクト1を9.0mmから8.0mmまで5mm/分で圧縮し(図4A参照。)、コンタクト1が配置された箇所の間隙量が0.2mm減少するたびに圧縮力を測定した。このときの圧縮力は、圧縮試験機のクロスヘッドを停止させないまま測定した値である。間隙量が8.0mmに達したところでクロスヘッドの移動を停止させ、停止後10秒の圧縮力も測定した。試験環境の温度は27℃、湿度は58%である。測定結果を図4Bに示す。
この測定結果からは、間隙量が小さくなるほど圧縮力が上昇するものの、クロスヘッドを停止させた後、10秒が経過すると圧縮力が低下することがわかる。したがって、接触部5を変位させる際には、接触部5を所定の静止位置で保持する場合に比べ、より大きな圧縮力が必要となることがわかる。このような特性は、加圧接触箇所の摺動抵抗によって発現するものと推察される。よって、同様な加圧接触箇所を有していない場合に比べ、ばね部7の潰れを抑制する効果があるものと期待される。
したがって、例えば、コンタクト1が実装された第一部材31を第二部材32の近傍に配置する作業を実施する際、コンタクト1に瞬間的に過大な負荷がかかっても、上述のような加圧接触箇所を有するコンタクト1であれば、ばね部7が押し潰される方向へ変位するのを抑制することができる。また、ばね部7の潰れを抑制するために、ばね部7自体の反発力を大きくしたものではなく、接触部5を所定の静止位置で保持する場合には、加圧接触箇所がばね部7の反発力を低下させる。したがって、コンタクト1から第一部材31及び第二部材32に作用する付勢力を弱めることができ、例えば第一部材31としての電子回路基板に撓みが生じるのを抑制し、電子回路基板が損傷するのを抑制することができる。
[他の実施形態]
以上、コンタクトについて、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本開示の一態様として例示されるものにすぎない。すなわち、本開示は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態において、コンタクト1には、第一開口15A、第二突設片25B、第一突設片25A、及び第二開口15Bが設けられていたが、これらの構成を設けるか否かは任意である。すなわち、図5A及び図5Bに示すコンタクト41のように、第一開口15A、第二突設片25B、第一突設片25A、及び第二開口15Bを備えていない構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、接触部5が内周側に配置されて、基部3が外周側に配置される例を示したが、接触部5が外周側に配置されて、基部3が内周側に配置されてもよい。あるいは、接触部5の一部は基部3の内周側に配置されて、接触部5の残りの一部は基部3の外周側に配置される等、部分的に内周側・外周側の位置関係が入れ替わっていてもよい。
また、上記実施形態では、接触部5側に設けられた部分が主に弾性壁として機能する旨を説明したが、基部3側に設けられた部分が主に弾性壁として機能してもよい。あるいは、接触部5側に設けられた部分と、基部3側に設けられた部分とが、ほぼ対等に弾性壁として機能してもよい。
なお、上記各実施形態における一つの構成要素によって実現していた機能を、複数の構成要素によって実現するように構成してもよい。また、複数の構成要素によって実現していた機能を一つの構成要素によって実現するように構成してもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
[補足]
なお、以上説明した例示的な実施形態から明らかなように、本開示のコンタクトは、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよい。
まず、本開示のコンタクトにおいて、基部及び接触部は、三か所以上の接触箇所において、各接触箇所が互いに加圧接触する状態にあってもよい。
このように構成されたコンタクトによれば、三か所以上の接触箇所において良好な導電経路が構成されるので、三か所以上の加圧接触箇所を有していないコンタクトに比べ、低インピーダンス化を図ることができる。
また、本開示のコンタクトにおいて、基部は、第一部材に対してはんだ付けされる接合面を有する底板と、接合面を下方に向けた状態において、底板の周縁から上方へと延び出る部分によって構成される立設壁とを有し、接触部は、第二部材に接触する接点を有する天板と、接点を上方に向けた状態において、天板の周縁から下方へと延び出る部分によって構成される垂設壁とを有し、立設壁及び垂設壁のうちの少なくとも一方は、それぞれが弾性変形可能な複数の弾性壁を含み、複数の弾性壁が弾性変形して立設壁及び垂設壁が互いに加圧接触する状態となるように構成されていてもよい。
このように構成されたコンタクトによれば、上述のような立設壁及び垂設壁を有し、これらのうちの少なくとも一方に複数の弾性壁が含まれる。これら複数の弾性壁が弾性変形し、立設壁及び垂設壁が互いに加圧接触する状態となる。したがって、このような立設壁及び垂設壁によって所期の加圧接触箇所を構成することができ、コンタクトの低インピーダンス化及びばね部の変形抑制を図ることができる。
また、本開示のコンタクトにおいて、立設壁及び垂設壁は、それぞれが接触部の移動方向に延びる軸線を囲む位置に配置されて、いずれか一方の外周側と他方の内周側が互いに加圧接触する状態となるように構成され、複数の弾性壁は、それぞれが内周側又は外周側へ弾性変形するように構成されていてもよい。
このように構成されたコンタクトによれば、立設壁及び垂設壁は、いずれか一方の外周側と他方の内周側が互いに加圧接触する状態となる。したがって、このような立設壁及び垂設壁によって所期の加圧接触箇所を構成することができ、コンタクトの低インピーダンス化及びばね部の変形抑制を図ることができる。
また、本開示のコンタクトにおいて、立設壁は、互いの板厚方向が同方向に向けられた状態で板厚方向に間隔を空けて底板から平行に上方へと延び出る第一立設板及び第二立設板と、第一立設板における上下方向に延在する両縁から第二立設板側に向かって延出する第一延出板及び第二延出板と、第二立設板における上下方向に延在する両縁から第一立設板側に向かって延出する第三延出板及び第四延出板とを有し、垂設壁は、四辺形に形成された天板における四つの辺それぞれから下方へと延び出る第一垂設板、第二垂設板、第三垂設板及び第四垂設板を有し、第一立設板と第一垂設板とが加圧接触して第一の導電経路が構成され、第二立設板と第二垂設板とが加圧接触して第二の導電経路が構成され、第一延出板と第三垂設板とが加圧接触して第三の導電経路が構成され、第二延出板と第四垂設板とが加圧接触して第四の導電経路が構成され、第三延出板と第三垂設板とが加圧接触して第五の導電経路が構成され、第四延出板と第四垂設板とが加圧接触して第六の導電経路が構成され、ばね部は、下端が底板に連設され、上端が第四垂設板の下端に連設されて、第七の導電経路が構成されていてもよい。
このように構成されたコンタクトによれば、上述のような各構成により、コンタクトには、導電経路となる加圧接触箇所が六か所構成され、更にばね部も導電経路として利用し得る。したがって、七か所もの導電経路を有していないコンタクトに比べ、コンタクトの低インピーダンス化を図ることができる。
1…コンタクト、3…基部、5…接触部、7…ばね部、11…底板、11A…接合面、11B…底面開口、13…立設壁、13A…第一立設板、13B…第二立設板、14A…第一延出板、14B…第二延出板、14C…第三延出板、14D…第四延出板、15A…第一開口、15B…第二開口、16A…第一凸部、16B…第二凸部、16C…第三凸部、16D…第四凸部、21…天板、21A…突起、23…垂設壁、23A…第一垂設板、23B…第二垂設板、23C…第三垂設板、23D…第四垂設板、25A…第一突設片、25B…第二突設片、31…第一部材、32…第二部材。

Claims (4)

  1. 第一部材と第二部材とを電気的に接続可能なコンタクトであって、
    前記第一部材に対してはんだ付けされる基部と、
    前記基部に対して相対的に変位可能に構成され、前記第二部材に接触する接触部と、
    前記基部と前記接触部との間に設けられ、前記接触部が前記第二部材に接触した際に弾性変形することにより前記接触部を前記第二部材に向かって付勢するばね部と
    を備え、
    前記基部、前記接触部及び前記ばね部は、金属の薄板によって一体成形されており、
    前記基部は、
    前記第一部材に対してはんだ付けされる接合面を有する底板と、
    前記底板の周縁から前記接合面が向けられる方向とは反対方向へと延び出る部分によって構成される立設壁と
    を有し、
    前記接触部は、
    前記接合面が向けられる方向とは反対方向へと向けられる面に、前記第二部材に接触する接点を有する天板と、
    前記天板の周縁から前記接点が向けられる方向とは反対方向へと延び出る部分によって構成される垂設壁と
    を有し、
    前記ばね部は、一端が前記基部に連設され、他端が前記接触部に連設されて、前記一端と前記他端との間には、前記薄板を湾曲させて構成される湾曲箇所を有し、
    前記立設壁及び前記垂設壁のうちの少なくとも一方は、弾性変形可能な弾性壁とされて、前記弾性壁が弾性変形して前記立設壁及び前記垂設壁が互いに加圧接触する状態となるように構成され、
    前記立設壁には、前記垂設壁の壁面に接触する凸部が設けられて、前記接触部が前記基部に対して相対的に変位する際には、前記凸部と前記垂設壁の壁面とが加圧接触する状態を維持したまま摺動するように構成され
    前記接合面が向けられる方向を下方向、前記接点が向けられる方向を上方向、前記湾曲箇所の曲率中心となる軸線が延びる方向を前後方向、上下方向及び前後方向の双方に直交する方向を左右方向と規定した場合において、前記凸部は、左方向又は右方向へ突出して、その突出方向先端部で前記垂設壁の壁面に接触するように構成されている
    コンタクト。
  2. 請求項1に記載のコンタクトであって、
    前記基部及び前記接触部は、三か所以上の接触箇所において、各接触箇所が互いに加圧接触する状態にある
    コンタクト。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコンタクトであって、
    前記立設壁及び前記垂設壁は、それぞれが前記接触部の移動方向に延びる軸線を囲む位置に配置されて、いずれか一方の外周側と他方の内周側が互いに加圧接触する状態となるように構成され、
    記弾性壁は、内周側又は外周側へ弾性変形するように構成されている
    コンタクト。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のコンタクトであって、
    前記立設壁は、
    互いの板厚方向が同方向に向けられた状態で前記板厚方向に間隔を空けて前記底板から平行に上方へと延び出る第一立設板及び第二立設板と、
    前記第一立設板における上下方向に延在する両縁から前記第二立設板側に向かって延出する第一延出板及び第二延出板と、
    前記第二立設板における上下方向に延在する両縁から前記第一立設板側に向かって延出する第三延出板及び第四延出板と
    を有し、
    前記垂設壁は、
    四辺形に形成された前記天板における四つの辺それぞれから下方へと延び出る第一垂設板、第二垂設板、第三垂設板及び第四垂設板を有し、
    前記第一立設板と前記第一垂設板とが加圧接触して第一の導電経路が構成され、
    前記第二立設板と前記第二垂設板とが加圧接触して第二の導電経路が構成され、
    前記第一延出板と前記第三垂設板とが加圧接触して第三の導電経路が構成され、
    前記第二延出板と前記第四垂設板とが加圧接触して第四の導電経路が構成され、
    前記第三延出板と前記第三垂設板とが加圧接触して第五の導電経路が構成され、
    前記第四延出板と前記第四垂設板とが加圧接触して第六の導電経路が構成され、
    前記ばね部は、下端が前記底板に連設され、上端が前記第四垂設板の下端に連設されて、第七の導電経路が構成されている
    コンタクト。
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