JP6893798B2 - 引戸用クローザ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、引戸を自動的に閉止するための引戸用クローザ装置に関する。
この種の引戸用クローザ装置として、例えば特許文献1には、ゼンマイリールにロープの巻回したものが開示されている。この装置においては、引戸を開操作したときにロープが引っ張られてゼンマイに回転力が蓄積され、引戸を離したときにゼンマイに蓄積された回転力によってリールが逆回転し、ロープが巻き取られて引戸が自動的に閉まるようになっている。
実用新案登録第3081321号公報
このような従来の引戸用クローザ装置において、ゼンマイの復元力を大きくするには、ゼンマイの板厚や板幅を増やしたり、耐久性を確保するためにゼンマイの全長を長くしたりする必要があった。このため、ゼンマイの復元力を大きくするとゼンマイが大型化してしまい、引戸用クローザ装置を取り付けるために大きなスペースが必要となるという問題があった。特に、こうした引戸用クローザ装置は引戸の上面に埋め込まれて収容されることが多いため、収容スペースの高さを低く抑えた引戸用クローザ装置が求められていた。
そこで、本発明は、十分なゼンマイバネの復元力を確保しつつも、省スペースを実現できる引戸用クローザ装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、引戸を自動的に閉止するための引戸用クローザ装置であって、回転可能に設けられたリールと、前記リールに巻回されたワイヤと、前記ワイヤを巻き取るための回転力を前記リールに付与するゼンマイバネと、を備え、前記リールと前記ゼンマイバネとをそれぞれ対応して複数セットで設け、複数の前記リールの間にアイドルギアを設けることで、複数の前記リールが同期して回転するように構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、前記ゼンマイバネは、一端が前記リールに固定されるとともに、他端が回転可能な支軸に固定されており、複数の前記支軸を同時に回転させることができる調整機構を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、前記調整機構は、前記支軸に取り付けられた調整ギアと、複数の前記調整ギアの間に配置される中間ギアと、前記調整ギア及び前記中間ギアを回転させるために操作可能に設けられた調整軸と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の特徴点に加え、前記調整軸が所定の範囲内でのみ回転できるように規制する制限機構を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記した請求項3又は4記載の発明の特徴点に加え、記アイドルギアの回転軸は、前記調整軸と同軸上に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、リールとゼンマイバネとをそれぞれ対応して複数セットで設け、複数のリールが同期して回転するように構成したため、個々のゼンマイバネを大型化しなくても、複数のゼンマイバネによって大きな復元力を得ることができる。このような構成によれば、複数のゼンマイバネを横並びに配置することで、引戸用クローザ装置の高さを低く抑えることができる。また、ゼンマイバネの板幅を増やす必要もないので、引戸の見込み幅に収まるように引戸用クローザ装置の横幅を小さく抑えることができる。すなわち、十分なゼンマイバネの復元力を確保しつつも、省スペースを実現することができる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、ゼンマイバネは、一端がリールに固定されるとともに、他端が回転可能な支軸に固定されており、複数の支軸を同時に回転させることができる調整機構を備える。このような構成によれば、調整機構によって複数の支軸を同時に回転させることにより、複数のゼンマイバネの復元力を同時に調整することができる。具体的には、ゼンマイバネを巻き上げる方向に複数の支軸を同時に回転させれば、複数のゼンマイバネの復元力を同時に大きくすることができる。また、ゼンマイバネを緩める方向に複数の支軸を同時に回転させれば、複数のゼンマイバネの復元力を同時に小さくすることができる。よって、複数のゼンマイバネを設けた場合でも、容易にゼンマイバネの復元力を調整することができる。また、複数の調整機構を設ける必要がないので、装置を小型化することができ、製造コストも抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、調整機構は、支軸に取り付けられた調整ギアと、複数の調整ギアの間に配置される中間ギアと、調整ギア及び中間ギアを回転させるために操作可能に設けられた調整軸と、を備える。このような構成によれば、調整軸を操作するだけで容易にゼンマイバネの復元力を調整することができる。また、最低限の部品点数で調整機構を構成できるので、装置を小型化することができ、製造コストも抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、調整軸が所定の範囲内でのみ回転できるように規制する制限機構を備える。このような構成によれば、使用者が調整を間違えて、ゼンマイバネの復元力を弱め過ぎたり強め過ぎたりすることを防止できる。
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、イドルギアの回転軸は、調整軸と同軸上に配置されている。すなわち、調整機構を構成する調整軸と、複数のリールの回転を同期させるためのアイドルギアの回転軸とが、同軸上に配置されている。このような構成によれば、軸や軸受けの数を減らすことができるので、構成をシンプルにして装置を小型化することができ、製造コストも抑制することができる。
(a)引戸用クローザ装置の外観図、(b)引戸用クローザ装置の側面図である。 引戸用クローザ装置の内部構造を示す図である。 引戸用クローザ装置の分解斜視図である。 A−A線断面図である。 (a)B−B線断面図、(b)C−C線断面図である。 (a)D−D線断面図、(b)E−E線断面図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係る引戸用クローザ装置10は、引戸を自動的に閉止するためのものである。この引戸用クローザ装置10は、図1(a)(b)に示すような横長のケースを備えており、その内部に部品が収容されている。具体的には、この引戸用クローザ装置10は、図3に示すように、ケース体と、ワイヤ13と、ローラ14と、リール機構と、調整機構と、制限機構と、を備える。
ケース体は、各種部品を収容するための箱状体であり、本体ケース11と、本体ケース11の側面に取り付けられるケース蓋部12と、からなる。引戸用クローザ装置10を組み付けるときには、図2等に示すように、本体ケース11の内部に各種部品を配置し、その後に本体ケース11の側面を覆うようにケース蓋部12を取り付ける。このように組み立てられた引戸用クローザ装置10からは、図1に示すようにワイヤ13が引き出し可能となっている。
ワイヤ13は、後述する第1リール15Aに巻回されてケース体の内部に収容されており、先端のみがケース体から引き出された状態となっている。ケース体から引き出されたワイヤ13の先端には、引戸に取り付けるための取付端部13aが設けられている。この引戸用クローザ装置10は、例えば、ケース体を引戸の上面に埋め込むとともに、ケース体から引き出されたワイヤ13の取付端部13aを戸当たりなどに固定して使用される。このように取り付けることにより、引戸を開方向にスライドさせたときに、第1リール15Aに巻回されたワイヤ13が引き出され、リールが回転することで後述するゼンマイバネに復元力が蓄積されるようになっている。そして、開いた引戸から手を離すと、ゼンマイバネに蓄積された復元力によってリールが逆回転し、ワイヤ13が巻き取られることで引戸が自動的に閉まるようになっている。
ローラ14は、ワイヤ13を円滑に引き出すための滑車である。このローラ14は、本体ケース11に対して回転自在に取り付けられている。
リール機構は、ワイヤ13の引き出し及び巻き取りを実現するためのものであり、図3に示すように、第1リール15Aと、第2リール15Bと、第1ゼンマイバネ16Aと、第2ゼンマイバネ16Bと、第1支軸17Aと、第2支軸17Bと、第1リールキャップ18Aと、第2リールキャップ18Bと、第1リールギア19Aと、第2リールギア19Bと、アイドルギア20と、を備える。
本実施形態においては、リール(第1リール15Aまたは第2リール15B)とゼンマイバネ(第1ゼンマイバネ16Aまたは第2ゼンマイバネ16B)と支軸(第1支軸17Aまたは第2支軸17B)とリールキャップ(第1リールキャップ18Aまたは第2リールキャップ18B)とリールギア(第1リールギア19Aまたは第2リールギア19B)とが組み合わさって1セットのリール構造となっており、このリール構造が2セット設けられてアイドルギア20によって接続されている。
第1リール15A及び第2リール15Bは、本体ケース11に対して回転可能に取り付けられた円筒状の部材である。第1リール15Aは、ケース体に支持された第1支軸17Aに対して回転可能に取り付けられている。また、第2リール15Bは、ケース体に支持された第2支軸17Bに対して回転可能に取り付けられている。第1支軸17Aと第2支軸17Bとは互いに平行に設けられており、第1リール15Aと第2リール15Bとは横並びに配置されている。
このとき、図6(b)に示すように、第1リール15Aと第1支軸17Aとは、第1ゼンマイバネ16Aによって連結されており、第2リール15Bと第2支軸17Bとは、第2ゼンマイバネ16Bによって連結されている。すなわち、第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bは、弾性板を渦巻状に巻いて形成されており、内側の端部が第1支軸17Aまたは第2支軸17Bに固定されており、外側の端部が第1リール15Aまたは第2リール15Bに固定されている。なお、第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bの巻き方向は、第1リール15Aに対するワイヤ13の巻き方向と逆方向となっており、これにより、第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bが、ワイヤ13を巻き取るための回転力を第1リール15A及び第2リール15Bに付与するようになっている(実際には、第2リール15Bの回転力は第1リール15Aの回転力と合成され、ワイヤ13の巻き取りに使用される)。
なお、第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bは、第1リール15A及び第2リール15Bの内部に収容されるようになっている。そして、第1リール15A及び第2リール15Bに収容された第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bを覆うように、第1リール15A及び第2リール15Bの側面には、第1リールキャップ18A及び第2リールキャップ18Bが取り付けられる。
また、第1リール15A及び第2リール15Bには、それぞれ第1リールギア19A及び第2リールギア19Bが設けられている。第1リールギア19Aは第1リール15Aと一体的に回転するように形成されており、第2リールギア19Bは第2リール15Bと一体的に回転するように形成されている。そして、第1リールギア19A及び第2リールギア19Bの間には、アイドルギア20が設けられている。アイドルギア20は、本体ケース11に対して回転自在に取り付けられたフリーな歯車である。このアイドルギア20が設けられることにより、第1リールギア19Aと第2リールギア19Bとが同期して回転するように構成されている。
このようなリール機構によれば、引戸が開操作されて第1リール15Aに巻回されたワイヤ13が引き出されると、第1リール15A及び第2リール15Bが同期して回転し、第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bのそれぞれに復元力が蓄積される。そして、引戸から手が離れてワイヤ13を引っ張る力が開放されると、第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bに蓄積された復元力によって第1リール15A及び第2リール15Bが同期して逆回転し、第1リール15Aがワイヤ13を巻き取ることで引戸を自動的に閉止することができる。
調整機構は、ゼンマイバネの復元力の強さを調整するためのものであり、図3に示すように、第1調整ギア21Aと、第2調整ギア21Bと、中間ギア22と、調整軸23と、ストッパバネ24と、を備える。
第1調整ギア21Aは、第1支軸17Aと一体的に回転するように第1支軸17Aに取り付けられた歯車である。また、第2調整ギア21Bは、第2支軸17Bと一体的に回転するように第2支軸17Bに取り付けられた歯車である。そして、図6(a)に示すように、第1調整ギア21A及び第2調整ギア21Bの間には、中間ギア22が設けられており、この中間ギア22が第1調整ギア21A及び第2調整ギア21Bにそれぞれ噛合している。この中間ギア22が設けられることにより、第1調整ギア21Aと第2調整ギア21Bとが同期して回転するように構成されている。上記した中間ギア22は、中心部に貫通して取り付けられた調整軸23を回転軸として、調整軸23と一体的に回転するように構成されている。なお、本実施形態に係る調整軸23には、前記したアイドルギア20が回転可能に取り付けられており、これにより、調整軸23がアイドルギア20の回転軸として働くようになっている。
この調整軸23は、図3に示すように、軸操作部23aと、角形部23bと、を備える。
軸操作部23aは、図1等に示すように、調整軸23の端部に設けられており、操作可能に外部に露出している。この軸操作部23aには、例えばすりわりが切られており、ドライバーなどを使用して調整軸23を回転できるようになっている。
また、角形部23bは、例えば正六角柱状の部位であり、ストッパバネ24に係合することで調整軸23の自由な回転を抑制するためのものである。ストッパバネ24は、図6(a)に示すように、略U字形の弾性線材で形成されており、角形部23bに形成された正六角柱の対向する平行な二辺を挟み込むように係合している。このため、調整軸23を回転させる際には、角形部23bの角でストッパバネ24を押し広げるようにして、60度ずつ回転させなければならないようになっている。
このような調整機構によれば、調整軸23を操作して回転させると、中間ギア22が回転し、中間ギア22と同期して第1調整ギア21A及び第2調整ギア21Bが回転する。第1調整ギア21A及び第2調整ギア21Bが回転すると、第1支軸17A及び第2支軸17Bも回転するため、第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bの巻きが強められるか、または弱められるようになっている。このように第1ゼンマイバネ16A及び第2ゼンマイバネ16Bの巻きの強弱を調整することにより、ゼンマイバネの復元力を調整することができる。例えば、ゼンマイバネの復元力が弱くて閉扉速度が遅い場合には、ゼンマイバネの復元力を強めることで閉扉速度を上げることができる。逆に、ゼンマイバネの復元力が強くて閉扉速度が速い場合には、ゼンマイバネの復元力を弱めることで閉扉速度を下げることができる。
制限機構は、調整軸23が所定の範囲内でのみ回転できるように規制するためのものであり、図3及び図5に示すように、駆動リミットギア31と、従動リミットギア32と、を備える。
駆動リミットギア31は、調整軸23と一体的に回転するように調整軸23に取り付けられる歯車であり、外周が歯部31aと非歯部31bとからなる歯欠け歯車である。歯部31aには後述する従動リミットギア32の歯部32aと噛合する歯が形成されており、非歯部31bには従動リミットギア32と噛合せずに空転するように歯が設けられていない。
また、従動リミットギア32は、本体ケース11に対して回転自在に取り付けられたフリーな歯車であるが、回転軸となるネジによって適度に締め付けられており、一定以上の力を加えなければ自然には回転しないようになっている。この従動リミットギア32は、外周が歯部32aと非歯部32bとからなっている。歯部32aには駆動リミットギア31の歯部31aと噛合する歯が形成されており、非歯部32bには駆動リミットギア31の回転を阻止するように、歯部32aと同じ突出量の円筒面(歯を形成するための溝がない状態)となっている。
このような制限機構によれば、調整軸23が回転操作されると、調整軸23と一体的に駆動リミットギア31が回転し、駆動リミットギア31が徐々に従動リミットギア32を回転させる。なお、従動リミットギア32が回転するのは駆動リミットギア31の歯部31aと従動リミットギア32の歯部32aとが噛合している間であり、駆動リミットギア31の非歯部31bが従動リミットギア32の歯部32aに臨んでいる間は従動リミットギア32は回転しない。このように従動リミットギア32が徐々に回転することで、駆動リミットギア31に臨む位置まで従動リミットギア32の非歯部32bが到達すると、駆動リミットギア31が従動リミットギア32の非歯部32bに乗り上げることができないので、駆動リミットギア31はそれ以上回転できない状態となる。このように駆動リミットギア31の回転を制限することで、調整軸23の回転範囲を制限することができる。
なお、上記した回転の抑制は、調整軸23の回転方向がいずれであっても働くようになっている。このため、調整軸23の回転範囲は、ゼンマイバネを巻く方向であっても、ゼンマイバネを緩める方向であっても、一定の範囲で制限されるようになっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、リールとゼンマイバネとをそれぞれ対応して複数セットで設け、複数のリールが同期して回転するように構成したため、個々のゼンマイバネを大型化しなくても、複数のゼンマイバネによって大きな復元力を得ることができる。このような構成によれば、複数のゼンマイバネを横並びに配置することで、引戸用クローザ装置10の高さ(図1(b)における上下方向の高さ)を低く抑えることができる。また、ゼンマイバネの板幅を増やす必要もないので、引戸の見込み幅に収まるように引戸用クローザ装置10の横幅(図4における上下方向の幅)を抑えることができる。すなわち、十分なゼンマイバネの復元力を確保しつつも、省スペースを実現することができる。
また、ゼンマイバネは、一端がリールに固定されるとともに、他端が回転可能な支軸に固定されており、複数の支軸を同時に回転させることができる調整機構を備える。このような構成によれば、調整機構によって複数の支軸を同時に回転させることにより、複数のゼンマイバネの復元力を同時に調整することができる。具体的には、ゼンマイバネを巻き上げる方向に複数の支軸を同時に回転させれば、複数のゼンマイバネの復元力を同時に大きくすることができる。また、ゼンマイバネを緩める方向に複数の支軸を同時に回転させれば、複数のゼンマイバネの復元力を同時に小さくすることができる。よって、複数のゼンマイバネを設けた場合でも、容易にゼンマイバネの復元力を調整することができる。また、複数の調整機構を設ける必要がないので、装置を小型化することができ、製造コストも抑制することができる。
また、調整機構は、支軸に取り付けられた調整ギアと、複数の調整ギアの間に配置される中間ギア22と、調整ギア及び中間ギア22を回転させるために操作可能に設けられた調整軸23と、を備える。このような構成によれば、調整軸23を操作するだけで容易にゼンマイバネの復元力を調整することができる。また、最低限の部品点数で調整機構を構成できるので、装置を小型化することができ、製造コストも抑制することができる。
また、調整軸23が所定の範囲内でのみ回転できるように規制する制限機構を備える。このような構成によれば、使用者が調整を間違えて、ゼンマイバネの復元力を弱め過ぎたり強め過ぎたりすることを防止できる。
また、複数のリールの回転を同期させるためのアイドルギア20を備え、アイドルギア20の回転軸は、調整軸23と同軸上に配置されている。すなわち、調整機構を構成する調整軸23と、複数のリールの回転を同期させるためのアイドルギア20の回転軸とが、同軸上に配置されている。このような構成によれば、軸や軸受けの数を減らすことができるので、構成をシンプルにして装置を小型化することができ、製造コストも抑制することができる。
なお、本実施形態においてはリール構造を2セットにした例について説明したが、これに限らず、3セット以上のリール構造を備えていてもよい。この場合、リール構造の数が増える分だけアイドルギア20と中間ギア22も増加する。このようにリール構造を増加させれば、ゼンマイバネの復元力を更に大きくすることができる。また、3セット以上のリール構造を互いに横並びに配置すれば、装置の高さを変えることなく復元力を大きくすることができる。
10 引戸用クローザ装置
11 本体ケース
12 ケース蓋部
13 ワイヤ
13a 取付端部
14 ローラ
15A 第1リール
15B 第2リール
16A 第1ゼンマイバネ
16B 第2ゼンマイバネ
17A 第1支軸
17B 第2支軸
18A 第1リールキャップ
18B 第2リールキャップ
19A 第1リールギア
19B 第2リールギア
20 アイドルギア
21A 第1調整ギア
21B 第2調整ギア
22 中間ギア
23 調整軸
23a 軸操作部
23b 角形部
24 ストッパバネ
31 駆動リミットギア
31a 歯部
31b 非歯部
32 従動リミットギア
32a 歯部
32b 非歯部

Claims (5)

  1. 引戸を自動的に閉止するための引戸用クローザ装置であって、
    回転可能に設けられたリールと、
    前記リールに巻回されたワイヤと、
    前記ワイヤを巻き取るための回転力を前記リールに付与するゼンマイバネと、
    を備え、
    前記リールと前記ゼンマイバネとをそれぞれ対応して複数セットで設け、
    複数の前記リールの間にアイドルギアを設けることで、複数の前記リールが同期して回転するように構成したことを特徴とする、引戸用クローザ装置。
  2. 前記ゼンマイバネは、一端が前記リールに固定されるとともに、他端が回転可能な支軸に固定されており、
    複数の前記支軸を同時に回転させることができる調整機構を備えることを特徴とする、請求項1記載の引戸用クローザ装置。
  3. 前記調整機構は、前記支軸に取り付けられた調整ギアと、複数の前記調整ギアの間に配置される中間ギアと、前記調整ギア及び前記中間ギアを回転させるために操作可能に設けられた調整軸と、を備えることを特徴とする、請求項2記載の引戸用クローザ装置。
  4. 前記調整軸が所定の範囲内でのみ回転できるように規制する制限機構を備えることを特徴とする、請求項3記載の引戸用クローザ装置。
  5. 記アイドルギアの回転軸は、前記調整軸と同軸上に配置されていることを特徴とする、請求項3又は4記載の引戸用クローザ装置。
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