JP6891841B2 - 加飾樹脂成形体 - Google Patents

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Description

本発明は加飾樹脂成形体に関する。
近年、携帯電話や小型情報端末をはじめとする小型電子機器、家庭用電化製品、及び車両内装品等の様々な分野において、優れた意匠を表示する樹脂成形体、すなわち加飾樹脂成形体が望まれている。例えば、表面を黒色の鏡面とすることで、ピアノブラック色と呼ばれる深い黒色を表示する加飾樹脂成形体が得られる。加飾樹脂成形体の表面を黒色以外の色とする場合にも、鏡面とすることで、深みのある色を表示できる点では同様である。
加飾樹脂成形体にピアノブラック色を表示するために、従来から、様々な塗料や樹脂の組成、樹脂成形体の成形方法等が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ところで、樹脂成形体の表面が鏡面でない場合、当該表面は白茶けた褪せた色であるように見え、上記したように深みのある色には見えなくなる。樹脂成形体の表面を鏡面にしようとしても、製造時や使用時についた傷が多かったり大きかったりすると、樹脂成形体の表面は鏡面でなくなり、深みのない褪せた色であるように見える。つまり、上記した種々の方法によって表面を鏡面とした樹脂成形体を製造しても、表面が傷つくと望み通りの視覚的効果が得られなくなる。したがって、傷つき難く、深みのある色を表示できる加飾樹脂成形体が望まれている。
特開2012−126776号公報 特開2014−201680号公報 特開2017−74676号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、傷つき難く、深みのある色を表示できる加飾樹脂成形体を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の加飾樹脂成形体は、
表面に加飾領域を有する樹脂成形体であって、
前記加飾領域は、平坦な鏡面状のグロス部と、前記グロス部よりも表側に突出する突起部と、が交互に配置された繰り返しパターンで形成され、
隣り合う前記突起部の間に形成される前記グロス部の幅Wgは、3000μm以下であり、
前記突起部の突出高さHpは、40μm〜100μmの範囲内であり、
隣り合う前記グロス部の間に形成される前記突起部の幅Wpを、前記突起部の突出高さHpで除した値Wp/Hpは、0.2〜0.5の範囲内である、加飾樹脂成形体である。
本発明の加飾樹脂成形体は、深みのある色を表示でき、かつ、傷つき難い。
実施例1の加飾樹脂成形体を表側から見た様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の加飾樹脂成形体を図1におけるA−A位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の加飾樹脂成形体を成形するための成形型を模式的に表す説明図である。 実施例1の加飾樹脂成形体の製造方法を模式的に表す説明図である。 実施例2の加飾樹脂成形体を表側から見た様子を模式的に表す説明図である。 実施例3の加飾樹脂成形体を表側から見た様子を模式的に表す説明図である。 実施例4の加飾樹脂成形体を表側から見た様子を模式的に表す説明図である。 実施例5の加飾樹脂成形体を表側から見た様子を模式的に表す説明図である。 実施例6の加飾樹脂成形体を表側から見た様子を模式的に表す説明図である。 本発明の加飾樹脂成形体を説明する説明図である。 本発明の加飾樹脂成形体を説明する説明図である。 本発明の加飾樹脂成形体を説明する説明図である。
以下、本発明の加飾樹脂成形体を詳細に説明する。
なお、特に断らない限り、本明細書に記載された数値範囲「x〜y」は、下限xおよび上限yをその範囲に含む。そして、これらの上限値および下限値、ならびに実施形態中に列記した数値も含めてそれらを任意に組み合わせることで数値範囲を構成し得る。さらに数値範囲内から任意に選択した数値を上限、下限の数値とすることができる。
本発明の加飾樹脂成形体は、表面に加飾領域を有する樹脂成形体である。本発明の加飾樹脂成形体における加飾領域は、鏡面状のグロス部を有し、グロス部の光沢に由来して、深みのある色を表示する。加飾領域は上記したピアノブラック色を表示しても良いし、黒色以外の色を表示しても良い。また、加飾樹脂成形体における加飾領域以外の部分、例えば加飾樹脂成形体の裏面は、如何なる色であっても良いし、またその形状も特に限定されない。本発明の加飾樹脂成形体の材料は特に限定されず、グロス部は、樹脂で構成されても良いし、樹脂上に塗装形成された塗料の層で構成されても良い。
なお、ここでいう鏡面とは、所謂グロス値が高いことを意味する。より具体的には、JIS Z 8741−1997による60度鏡面光沢G60が80%以上となる面を、本発明においては鏡面とする。グロス部によりピアノブラック色等の深みのある色を表示するためには、60度鏡面光沢G60は高い方が良いと考えられる。しかし、例えば、塗装等の加工に因らず成形のみで加飾樹脂成形体を製造する場合、つまり、加飾樹脂成形体を所謂材着樹脂成形で製造する場合には、グロス部のG60を高い値とするのは困難である。加飾樹脂成形体を材着樹脂成形により製造する場合、現実的には、グロス部のG60は80〜95%の範囲内と考えられ、より好ましくは85〜90%の範囲を挙げ得る。勿論、本発明の加飾樹脂成形体は材着樹脂成形されたものに限定されないため、グロス部のG60は95%を超えても良い。
加飾領域は、グロス部と突起部とで構成され、当該グロス部と突起部とが交互に配置された繰り返しパターンで形成される。このうちグロス部は、既述のように鏡面状であり、かつ平坦である。一方突起部は、当該グロス部よりも表側に突出する。より詳しくは、突起部の突出端は、グロス部よりも表側に位置する。
加飾領域は、表側に突出する複数の突起部と、平坦面状をなし当該突起部同士の間で突起部の突出端よりも裏側(又は奥側)に位置する複数のグロス部と、で構成されるともいい得る。
加飾樹脂成形体には、ユーザーをはじめとする様々な人や物が触れると考えられる。その際、加飾樹脂成形体のグロス部が強く擦られたり、引っかかれたりして傷つくと、グロス部の光沢が損なわれて、深みのある色が表示されなくなる場合がある。
本発明では、グロス部を突起部同士の間に配置し、ユーザー等のグロス部への接触を突起部によって阻害する。このためグロス部の損傷を抑制でき、グロス部によって深みのある色を表示でき、かつ維持できる。
本発明において、グロス部の幅Wg、突起部の突出高さHp及び突起部の幅Wpは、以下の〔a〕〜〔c〕を満たす。
〔a〕グロス部の幅Wgは、3000μm以下である。
〔b〕突起部の突出高さHpは、40μm〜100μmの範囲内である。
〔c〕突起部の幅Wpを、前記突起部の突出高さHpで除した値Wp/Hpは、0.2〜0.5の範囲内である。
以下、図10〜図12を基に上記〔a〕〜〔c〕を詳説する。
先ず、図10に示すように、グロス部2の幅Wgとは、隣り合う2つの突起部3の間の長さを意味する。突起部3の幅Wpとは、隣り合う2つのグロス部2の間の長さを意味する。突起部3の突出高さHpとは、グロス部2から該当する突起部3の突出端3tまでの距離を意味する。加飾領域10とは、グロス部2と突起部3とが交互に配置され、当該グロス部2と突起部3とによる繰り返しパターンが形成されている領域を意味する。
加飾領域10には複数のグロス部2が含まれる。各グロス部2の形状は同じであっても良いし、異なっていても良い。例えば、各グロス部2は面一であっても良いし、加飾樹脂成形体1の表−裏方向に向けて異なる位置にあっても良い。更に、各グロス部2は平坦な面であれば良く、加飾樹脂成形体1の表−裏方向に向けて傾斜していても良い。この場合、グロス部2に由来する光沢を充分に引き出すためには、各グロス部2は平行であるのが好ましい。ここでいう平行とは、5度以内の微差を含み得る。
加飾領域10には複数の突起部3が含まれる。各突起部3の形状は同じであっても良いし、異なっていても良い。例えば、各突起部3の突出端3tの位置は、加飾樹脂成形体1の表−裏方向に向けて同位置にあっても良いし、異なる位置にあっても良い。
本発明の加飾樹脂成形体では、上記〔a〕及び〔b〕により、グロス部の損傷を効果的に抑制できる。
つまり、グロス部の幅Wgが3000μm以下であり、かつ、突起部の突出高さHpが40μm〜100μmの範囲内であれば、グロス部は突起部によって充分に保護され得る。このため、製造や使用の際のグロス部の損傷が効果的に抑制され得る。
グロス部の幅Wgの好ましい範囲としては、2800μm以下、2300μm以下、2000μm以下、1800μm以下の各範囲が挙げられる。本発明では、グロス部の幅Wgの下限は特に問わないが、成形性を考慮すると、グロス部の幅Wgは30μm以上であるのが好ましく、50μm以上であるのがより好ましい。また、グロス部に由来する光沢を充分に引き出すことを考慮すると、グロス部の幅Wgは100μm以上であるのが好ましく、250μm以上であるのがより好ましく、500μm以上であるのが更に好ましい。
本発明の加飾樹脂成形体は、複数のグロス部を有する。当該複数のグロス部として、幅の狭いグロス部と、光沢を目的とした幅の広いグロス部との両方が共存していても良い。この場合、幅の広いグロス部と幅の狭いグロス部とを例えば交互に配置する等、規則性をもって配置することで、本発明の加飾樹脂成形体に一層優れた意匠性を付与することも可能である。
グロス部の損傷防止を考慮すると、突起部の突出高さHpは高い方が好ましい。しかし、突起部の突出高さHpが高過ぎると、加飾樹脂成形体の意匠性が悪化する場合がある。このため、本発明においては突起部の突出高さHpに下限だけでなく上限を定めた。突起部の突出高さHpの好ましい範囲としては、50μm〜90μm、55μm〜85μm、60μm〜80μm、65μm〜75μmの各範囲が挙げられる。
本発明の加飾樹脂成形体では、上記〔c〕により、グロス部の損傷を抑制しつつ表面に優れた意匠を表示し得る。
つまり、突起部の幅Wp突起部の突出高さHpで除した値Wp/Hpを、0.2〜0.5の範囲内とすることで、突起部の幅は、Wp50μm以下という非常に小さな値に規定される。このため、突起部自体は微細な文様としてユーザーに認識され得る。換言すると、本発明の加飾樹脂成形体では、グロス部に由来する光沢と深みのある色に加えて、突起部に由来する微細な文様をも表示できる。このため本発明の加飾樹脂成形体は非常に優れた意匠を表示し得る。
なお、Wp/Hpが0.2〜0.5の範囲内であれば、突起部の突出高さHpに対して突起部の幅Wpが充分に大きい。このため、突起部はグロス部を保護するのに足る強度を発揮し得る。
参考までに、上記のWp/Hpから算出される突起部の突出高さWpの範囲は8〜50μmであり、Wpの好ましい範囲としては10〜40μm、15〜35μm、20〜30μmの各範囲が挙げられる。
本発明の加飾樹脂成形体は、型成形により製造できる。加飾樹脂成形体の型抜き性を考慮して、突起部は、先細りの形状であっても良い。また、突起部の付け根部分は、突起部の突出高さ方向の断面において湾曲した形状であっても良い。
図11に示すように、突起部3が先細りの形状であったり、突起部3の付け根部分3rが断面湾曲形状であったりする場合、突起部3の幅Wpとは、付け根部分3rを含む突起部3の幅を意味する。一方、グロス部2は平坦であるから、グロス部2の幅Wgには突起部3の付け根部分3rは含まれない。したがってグロス部2の幅Wgとは、平坦面をなす領域だけの幅を意味する。突起部3の突出高さHpは、上記したとおり、グロス部2から該当する突起部3の突出端までの距離を意味する。
図11に示すように、隣り合うグロス部2同士が面一でなく、加飾樹脂成形体1の表−裏方向に向けて異なる位置にある場合には、突起部3の突出高さHpを特定するためのグロス部2としては、突起部3の突出高さ方向において突出端から遠い方のグロス部2を用いれば良い。つまり、この場合突起部3の突出高さHpは、図11に示す高さHp2でなくHp1となる。
なお、ここに挙げたグロス部2の幅Wg、突起部3の突出高さHp及び突起部3の幅Wpは、加飾領域10上に設けた少なくとも1つの直線上において、既述の〔a〕〜〔c〕を満たせば良い。
例えば、本発明の加飾樹脂成形体1では、図12に示すように、第1の方向においてはグロス部2と突起部3とが交互に配置された繰り返しパターンで形成し、当該第1の方向と交差する第2の方向においてはグロス部2及び突起部3が各々連続的に設けられていても良い。換言すると、本発明の加飾樹脂成形体1における加飾領域10は、帯状のグロス部2と帯状の突起部3とが交互に配置された縞状をなしても良い。この場合にも、第1の方向と平行な直線上においては、グロス部2の幅Wg、突起部3の突出高さHp及び突起部3の幅Wpは〔a〕〜〔c〕を満たし得る。そして、この場合にも、上記の直線上においてグロス部2の幅Wg、突起部3の突出高さHp及び突起部3の幅Wpが〔a〕〜〔c〕を満たせば、グロス部2によって深みのある色を表示でき、かつ、突起部3によってグロス部2の損傷を抑制し得る。
本発明の加飾樹脂成形体に、グロス部に由来する優れた意匠性を付与するためには、加飾領域においてグロス部の占める面積は大きい方が良い。また、突起部によってグロス部の損傷を信頼性高く抑制するためには、加飾領域においてグロス部の占める面積は小さい方が良い。このため、加飾領域においてグロス部の占める面積には、好ましい範囲が存在する。当該好ましい範囲として、具体的には、30%〜80%、40〜75%、50〜70%の各範囲を挙げることができる。
なお、本明細書において、「加飾領域においてグロス部の占める面積」とは、加飾領域から1cm×1cmとなる領域を任意に10箇所選択し、各領域におけるグロス部の占める面積の割合(百分率)を算出し、その平均をとったものとする。
以下、具体例を挙げて本発明の加飾樹脂成形体を説明する。
(実施例1)
実施例1の加飾樹脂成形体は、材着樹脂成形により製造され、車両用内装品の一種であるコンソールボックスを構成する。実施例1の加飾樹脂成形体を表面側から見た様子を模式的に表す説明図を図1に示し、実施例1の加飾樹脂成形体を図1中のA−A位置で切断した様子を模式的に表す説明図を図2に示す。また、実施例1の加飾樹脂成形体を成形するための成形型を模式的に表す説明図を図3に示し、図3に示す成形型により実施例1の加飾樹脂成形体を成形している様子を模式的に表す説明図を図4に示す。以下、表、裏とは図2に示す表、裏を意味する。
実施例1の加飾樹脂成形体1は、箱状をなすコンソールボックスの外壁であり、表面に加飾領域10を有する。図1に示すように、加飾領域10は、複数のグロス部2と複数の筒状突起部30とで構成されている。グロス部2は平坦な鏡面状をなす。筒状突起部30はグロス部2よりも表側に突出する。グロス部2と筒状突起部30とは交互に配置され繰り返しパターンを形成している。
各筒状突起部30は同じ形状を有し、千鳥状に配置されている。具体的には、各筒状突起部30は略円筒状である。ここで、円筒状をなす実施例1の筒状突起部30は、本発明における突起部3が筒状となるよう形成されたものとみなすことができる。筒状突起部30の外周側には、平坦な鏡面つまりグロス部2が形成されている。筒状突起部30の内周側にも、円形状の平坦な鏡面つまりグロス部2が形成されている。
図2に示すように、筒状突起部30の幅Wp、つまり円筒の厚みは50μmであり、筒状突起部30の周方向及び軸方向において略一定である。また、筒状突起部30の突出高さHp、つまり筒状突起部30の軸方向長さは100μmであり、筒状突起部30の周方向において略一定である。
グロス部2は、隣り合う筒状突起部30の間に形成される比較的幅の広い第1グロス部21と、筒状突起部30の内周側に形成される幅の狭い第2グロス部22とに大別される。第1グロス部21の幅Wg1は1000μmであり、第2グロス部22の幅Wg2は500μmである。なお、第1グロス部21の60度鏡面光沢G60は80%以上であり、第2グロス部22の60度鏡面光沢G60は80%である。また、第1グロス部21と第2グロス部22とは略面一である。
実施例1の加飾樹脂成形体1において、〔a〕〜〔c〕は以下の通りである。
〔a〕グロス部2の幅Wgは、第1グロス部21の幅Wg1が1000μmであり、第2グロス部22の幅Wg2が500μmであるため、ともに3000μm以下である。
〔b〕突起部3の突出高さHpは、100μmであり、40μm〜100μmの範囲内である。
〔c〕突起部3の幅Wpを、前記突起部3の突出高さHpで除した値Wp/Hpは、0.5であり、0.2〜0.5の範囲内である。
したがって、実施例1の加飾樹脂成形体1は、傷つき難く、深みのある色を表示できる加飾樹脂成形体1である。
ところで、グロス部2の幅Wg、特に第1グロス部21の幅Wg1を突起部3の突出高さHpで除した値Wg1/Hpが小さい程、グロス部2の多くの領域が突起部3によって守られ損傷し難くなる。Wg1/Hpは20以下であるのが好ましく、特に、Wg1/Hpが10以下であれば、グロス部2のうち突起部3によって守られ損傷し難くなる領域が充分に大きく、グロス部2の損傷が効果的に抑制されるといえる。実施例1の加飾樹脂成形体1ではWg1/Hpが10であり、10以下であるため、グロス部2の損傷が効果的に抑制されるといえる。
実施例1の加飾樹脂成形体1は、以下のように製造できる。
実施例1の加飾樹脂成形体1を成形するための成形型100は、図3に示すように、第1成形型100fと第2成形型100sの2つの成形型で構成される。成形型100を閉じると、当該第1成形型100fの型面と第2成形型100sの型面との間に加飾樹脂成形体1を成形するためのキャビティ100cが形成される。第1成形型100fの型面は、加飾領域10を含む加飾樹脂成形体1の表面を成形するための加飾用型面110を含む。なお、第2成形型100sの型面は、加飾樹脂成形体1の裏面を成形するための部分を含む。
加飾用型面110は、複数のグロス成形部102と複数の突起成形部103とを有する。このうち突起成形部103は、筒状突起部30を成形するための部分であり、筒状をなす筒状突起成形部130となっている。グロス成形部102と筒状突起成形部130とは交互に配置され、繰り返しパターンを形成している。
グロス成形部102は、加飾用型面110のうちグロス部2を成形するための部分であり、平坦な鏡面状をなす。筒状突起成形部130は、グロス成形部102に対して陥没する。具体的には、筒状突起成形部130は、グロス成形部102に対してリング溝状に陥没する。
グロス成形部102は、隣り合う筒状突起成形部130の間に形成される比較的幅の広い第1グロス成形部121と、リング溝の内周側に形成される第2グロス成形部122とに大別される。第1グロス成形部121の幅Wgm1は第1グロス部21の幅Wg1と一致し、第2グロス成形部122の幅Wgm2は第2グロス部22の幅Wg2と一致する。つまり、グロス成形部102の幅Wgmは3000μm以下である。
筒状突起成形部130の陥没深さは一定であり、筒状突起成形部130の陥没深さ突起成形部103の陥没深さHpmに相当する。突起成形部の陥没深さHpmは、突起部3の突出高さHpと一致し、40μm〜100μmの範囲内である。筒状突起成形部130の厚さは一定であり、筒状突起成形部130の厚さは突起成形部103の幅Wpmに相当する。突起成形部103の幅Wpmは、突起部3の幅Wpと一致する。突起成形部103の幅Wpmを突起成形部103の陥没深さHpmで除した値Wpm/Hpmは、突起部3の幅Wpを突起部3の突出高さHpで除した値Wp/Hpと一致し、0.2〜0.5の範囲内である。
突起成形部は非常に微細な構造であるが、レーザー加工等によって第1成形型100fの型面を切削すれば形成可能である。
平坦な鏡面状をなすグロス成形部102は、突起成形部を形成する前又は後に、第1成形型100fの型面を研磨することで形成できる。
実施例1の加飾樹脂成形体1は、図3に示す成形型100を用い、射出成形法等の既知の方法によって成形できる。図4に示すように、第1成形型100fと第2成形型100sとを閉じてキャビティ100cを形成し、当該キャビティ100cに流体状の樹脂材料190を注入すれば、加飾用型面110のグロス成形部102によってグロス部2を成形でき、筒状突起成形部130によって筒状突起部30を成形できる。
実施例1の加飾樹脂成形体1では筒状をなす突起部3の内周側に第2グロス部22が形成されているが、本発明の加飾樹脂成形体1において、筒状の突起部3の内周側の第2グロス部22は必ずしも必須ではない。つまり、本発明の加飾樹脂成形体1においては、筒状の突起部3の内周側の面は粗面であっても良い。この場合には、内周側の粗面も含む筒状の部分を突起部3とみなすことができ、隣り合う当該突起部3の間に形成される第1グロス部21だけがグロス部2を構成する。しかしこの場合にも、隣り合う筒状突起部30同士の間に形成される第1グロス部21は、筒状突起部30によって損傷から守られる点では、実施例1と同様である。
なお、この場合、突起部3の厚さとは上記の粗面を含む筒状突起部30の直径を指すものとする。
(実施例2)
実施例2の加飾樹脂成形体は、突起部及びグロス部の形状以外は、実施例1の加飾樹脂成形体と概略同じである。実施例2の加飾樹脂成形体を表面側から見た様子を模式的に表す説明図を図5に示す。
実施例2の加飾樹脂成形体1は、実施例1の加飾樹脂成形体1と同様に、複数の筒状突起部30及びグロス部2を有する。
このうち筒状突起部30は、同心的に配置された二重の円筒で構成されている。内側の円筒を第1筒状突起31、外側の円筒を第2筒状突起32という。
グロス部2は、第3グロス部23、第4グロス部24及び第5グロス部25で構成されている。第3グロス部23は、第2筒状突起32の外周側であり、かつ、隣り合う第2筒状突起32の間に形成されている。第4グロス部24は、隣り合う第2筒状突起32と第1筒状突起31との間に形成されている。第5グロス部25は、第1筒状突起31の内周側に形成されている。第1筒状突起31及び第2筒状突起32は、各々、本発明における突起部3が筒状となるよう形成されたものとみなすことができる。
詳細な数値は割愛するが、実施例2の加飾樹脂成形体1においても、実施例1の加飾樹脂成形体1と同様に、グロス部2の幅Wg、突起部3の突出高さHp及び突起部3の幅Wpが〔a〕〜〔c〕を満たす。このため、実施例2の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2によって深みのある色を表示でき、かつ、突起部3によってグロス部2の損傷を抑制し得る。
(実施例3)
実施例3の加飾樹脂成形体は、突起部及びグロス部の形状以外は、実施例1の加飾樹脂成形体と概略同じである。実施例3の加飾樹脂成形体を表面側から見た様子を模式的に表す説明図を図6に示す。
実施例3の加飾樹脂成形体1は、実施例1の加飾樹脂成形体1と同様に、複数の筒状突起部30及びグロス部2を有する。このうち筒状突起部30は、円筒状でなく、径方向断面が正方形となる角筒状をなす。したがって、実施例3の加飾樹脂成形体1において、突起部3の幅Wpは、筒状突起部30の周方向に一定ではない。
しかし、詳細な数値は割愛するが、実施例3の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2の幅Wg、突起部3の突出高さHp及び突起部3の幅Wpは〔a〕〜〔c〕を満たす。このため、実施例3の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2によって深みのある色を表示でき、かつ、突起部3によってグロス部2の損傷を抑制し得る。
(実施例4)
実施例4の加飾樹脂成形体は、突起部及びグロス部の形状以外は、実施例1の加飾樹脂成形体と概略同じである。実施例4の加飾樹脂成形体を表面側から見た様子を模式的に表す説明図を図7に示す。
実施例4の加飾樹脂成形体1は、実施例1の加飾樹脂成形体1と同様に、複数の筒状突起部30及びグロス部2を有する。このうち筒状突起部30は、円筒状でなく、径方向断面が長方形となる角筒状をなす。各筒状突起部30は、軸方向に延びる4つの立壁部30wを有する。当該4つの立壁部30wは2対の対向する立壁部30wで構成されている。一対の立壁部30wfの厚さは厚く、他の一対の立壁部30wsの厚さは薄い。したがって、実施例3の加飾樹脂成形体1において、突起部3の幅Wpは、筒状突起部30の周方向に一定ではなく、幅Wpの最大値と最小値との差は、実施例3の加飾樹脂成形体1よりも更に大きい。
しかし、詳細な数値は割愛するが、実施例4の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2の幅Wg、突起部3の突出高さHp及び突起部3の幅Wpは〔a〕〜〔c〕を満たす。このため、実施例4の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2によって深みのある色を表示でき、かつ、突起部3によってグロス部2の損傷を抑制し得る。
(実施例5)
実施例5の加飾樹脂成形体は、突起部及びグロス部の形状以外は、実施例1の加飾樹脂成形体と概略同じである。実施例5の加飾樹脂成形体を表面側から見た様子を模式的に表す説明図を図8に示す。
実施例5の加飾樹脂成形体1は、実施例1の加飾樹脂成形体1と同様に、複数の筒状突起部30及びグロス部2を有する。このうち筒状突起部30は、千鳥状でなく直交する二つの方向においてまっすぐに配列している。また筒状突起部30は、円筒状でなく、径方向断面が三角形となる角筒状をなす。したがって、実施例5の加飾樹脂成形体1においても、突起部3の幅Wpは、筒状突起部30の周方向に一定ではない。
しかし、詳細な数値は割愛するが、実施例5の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2の幅Wg、突起部3の突出高さHp及び突起部3の幅Wpは〔a〕〜〔c〕を満たす。このため、実施例5の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2によって深みのある色を表示でき、かつ、突起部3によってグロス部2の損傷を抑制し得る。
(実施例6)
実施例6の加飾樹脂成形体は、突起部及びグロス部の形状以外は、実施例1の加飾樹脂成形体と概略同じである。実施例6の加飾樹脂成形体を表面側から見た様子を模式的に表す説明図を図9に示す。
実施例6の加飾樹脂成形体1は、複数の突起部3及びグロス部2を有する。突起部3は筒状でなく板状をなす。また、突起部3は、千鳥状でなく直交する二つの方向においてまっすぐに配列している。
しかし、詳細な数値は割愛するが、実施例6の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2の幅Wg、突起部3の突出高さHp及び突起部3の幅Wpは〔a〕〜〔c〕を満たす。このため、実施例6の加飾樹脂成形体1においても、グロス部2によって深みのある色を表示でき、かつ、突起部3によってグロス部2の損傷を抑制し得る。
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
本発明の加飾樹脂成形体は以下のように表現できる。
(1)
表面に加飾領域10を有する樹脂成形体であって、
前記加飾領域10は、平坦な鏡面状のグロス部2と、前記グロス部2よりも表側に突出する突起部3と、が交互に配置された繰り返しパターンで形成され、
隣り合う前記突起部3の間に形成される前記グロス部2の幅Wgは3000μm以下であり、
前記突起部3の突出高さHpは、40μm〜100μmの範囲内であり、
隣り合う前記グロス部2の間に形成される前記突起部3の幅Wpを、前記突起部3の突出高さHpで除した値Wp/Hpは、0.2〜0.5の範囲内である、加飾樹脂成形体1。
(2)
前記グロス部2の幅Wgを前記突起部3の突出高さHpで除した値Wg/Hpは、10以下である、(1)に記載の加飾樹脂成形体1。
(3)
前記加飾領域において前記グロス部の占める面積は、30%〜80%の範囲内である、(1)又は(2)に記載の加飾樹脂成形体。
本発明は、加飾樹脂成形体の成形型の発明と捉えることもできる。当該成形型は以下の(4)のように表現できる。なお、加飾用型面は加飾領域を成形するための型面であり、グロス成形部は加飾用型面のうちグロス部を成形するための部分であり、突起成形部は加飾用型面のうち突起部を成形するための部分である。グロス成形部の幅Wgmは既述したグロス部の幅Wgと同様に設定でき、突起成形部の陥没深さHpmは既述した突起部の突出高さHpと同様に設定でき、突起成形部の幅Wpmは既述した突起部の幅Wpと同様に設定できる。これらの好ましい範囲等についても、既述のグロス部の幅Wg、突起部の突出高さHp又は突起部の幅Wpを、各々、グロス成形部の幅Wgm、突起成形部の陥没深さHpm又は突起成形部の幅Wpmと読み替えれば良い。
(4)
型面の一部に加飾用型面110を有し、
前記加飾用型面110は、平坦な鏡面状のグロス成形部102と、前記グロス成形部102に対して陥没する突起成形部103と、が交互に配置された繰り返しパターンで形成され、
隣り合う前記突起成形部103の間に形成される前記グロス成形部102の幅Wgmは3000μm以下であり、
前記突起成形部103の陥没深さHpmは、40μm〜100μmの範囲内であり、
隣り合う前記グロス成形部102の間に形成される前記突起成形部103の幅Wpmを、前記突起成形部103の陥没深さHpmで除した値Wpm/Hpmは、0.2〜0.5の範囲内である、樹脂成形型100。
更に、本発明は、上記(4)の成形型100を用いた加飾樹脂成形体1の製造方法の発明とも捉え得る。当該製造方法の発明によると、本発明の加飾樹脂成形体1を製造し得る。
1:加飾樹脂成形体
2:グロス部
3:突起部
10:加飾領域
Wg:グロス部の幅
Hp:突起部の突出高さ
Wp/Hp:突起部の幅を突起部の突出高さで除した値
Wg/Hp:グロス部の幅を突起部の高さで除した値

Claims (3)

  1. 表面に加飾領域を有する樹脂成形体であって、
    前記加飾領域は、平坦な鏡面状のグロス部と、前記グロス部よりも表側に突出する突起部と、が交互に配置された繰り返しパターンで形成され、
    表−裏方向の断面において隣り合う前記突起部の間に形成される前記グロス部の幅Wgは3000μm以下であり、
    前記突起部の突出高さHpは、40μm〜100μmの範囲内であり
    前記表−裏方向の断面において隣り合う前記グロス部の間に形成される前記突起部の幅Wpを、前記突起部の突出高さHpで除した値Wp/Hpは、0.2〜0.5の範囲内である、加飾樹脂成形体。
  2. 前記グロス部の幅Wgを前記突起部の突出高さHpで除した値Wg/Hpは、10以下である、請求項1に記載の加飾樹脂成形体。
  3. 前記加飾領域において前記グロス部の占める面積は、30%〜80%の範囲内である、請求項1又は請求項2に記載の加飾樹脂成形体。
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