JP6891625B2 - 画像処理装置、x線撮影システム及びx線撮影システムによる被写体の撮影方法 - Google Patents

画像処理装置、x線撮影システム及びx線撮影システムによる被写体の撮影方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、X線撮影システム及びX線撮影システムによる被写体の撮影方法に関する。
従来、一次元格子を有するタルボ干渉計又はタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置(以下、X線タルボ撮影装置という)が知られている。そして、X線タルボ撮影装置で撮影されたモアレ画像を画像処理装置によって再構成することで、少なくとも吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像の3種類の高精細の再構成画像を得ることができる(例えば、特許文献1参照。)。このようなX線タルボ撮影装置は、人体や動植物を被写体としたり、非破壊検査対象の物品を被写体としたりして撮影を行うことができる。
特許第4445397号公報
ところで、人体や物品等の被写体を撮影した際には、その撮影画像データを管理しやすくするために、撮影画像データと、被写体を識別する各種の情報が含まれた付帯情報データと、を紐付けする必要がある。
従来は、PACS(Picture Archiving and Communication System)等の管理システムに上記した付帯情報データを用意しておき、撮影画像データのチェックを行う担当者が、管理システム上でその付帯情報データと撮影画像データとを紐付けする作業を行っていた。ところが、このような紐付け作業は、付帯情報データと撮影画像データとをつぶさに照合しながら紐付け作業を行う必要がある。しかも、紐付け作業を行うためには、付帯情報データを、管理システム上に事前に時間をかけて用意しておく必要があり、手間がかかっていた。
本発明の課題は、撮影画像データと付帯情報データとの紐付け作業を簡易に行うことができる画像処理装置、X線撮影システム及びX線撮影システムによる被写体の撮影方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
を備えるX線撮影システムであって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
前記画像処理装置は、当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
前記識別情報は、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識不可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に
並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
を備えるX線撮影システムであって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
前記画像処理装置は、当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
前記画像処理装置は、前記被写体の表面に付された前記識別情報を二値化してデジタルデータとして記憶することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
を備えるX線撮影システムであって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
前記画像処理装置は、当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
前記識別情報は文字情報又はバーコードであり、
前記画像処理装置は、前記識別情報が文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別手段と、
前記識別情報が文字情報であった場合に当該文字情報をデジタルデータとして変換する第一変換手段と、
前記識別情報がバーコードであった場合に当該バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する第二変換手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のX線撮影システムにおいて、前記識別情報は、前記被写体に係る情報であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のX線撮影システムにおいて、前記被写体の表面に付された前記識別情報は、多数の粒体を含む物質によって表され、前記複数種類の再構成画像のうち小角散乱画像によって認識可能となっていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のX線撮影システムにおいて、前記被写体の表面に付された前記識別情報は、前記被写体の表面に形成された凹凸形状によって表され、前記複数種類の再構成画像のうち微分位相画像によって認識可能となっていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置に接続され、
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置であって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
前記識別情報は、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識不可能であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置に接続され
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置であって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
前記被写体の表面に付された前記識別情報を二値化してデジタルデータとして記憶することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置に接続され、
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置であって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
前記識別情報は文字情報又はバーコードであり、
前記識別情報が文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別手段と、
前記識別情報が文字情報であった場合に当該文字情報をデジタルデータとして変換する第一変換手段と、
前記識別情報がバーコードであった場合に当該バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する第二変換手段と、を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
を備えるX線撮影システムによる被写体の撮影方法であって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報を予め付しておき、
前記識別情報は、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識不可能であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
を備えるX線撮影システムによる被写体の撮影方法であって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報を予め付しておき、
前記画像処理装置は、前記被写体の表面に付された前記識別情報を二値化してデジタルデータとして記憶することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
を備えるX線撮影システムによる被写体の撮影方法であって、
前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報を予め付しておき、
前記識別情報は文字情報又はバーコードであり、
前記画像処理装置は、前記識別情報が文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別手段と、
前記識別情報が文字情報であった場合に当該文字情報をデジタルデータとして変換する第一変換手段と、
前記識別情報がバーコードであった場合に当該バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する第二変換手段と、を備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10〜12のいずれか一項に記載のX線撮影システムによる被写体の撮影方法において、前記被写体の表面に対して前記識別情報を付するための物質は、多数の粒体を含むものであり、前記複数種類の再構成画像のうち小角散乱画像によって認識することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項10〜13のいずれか一項に記載のX線撮影システムによる被写体の撮影方法において、前記被写体の表面に対して前記識別情報を付するための物質は、前記被写体の表面から凹凸形状になるものであり、前記複数種類の再構成画像のうち微分位相画像によって認識することを特徴とする。
本発明によれば、撮影画像データと付帯情報データとの紐付け作業を簡易に行うことができる。
X線タルボ撮影装置の全体像を表す概略図である。 タルボ干渉計の原理を説明する図である。 線源格子や第1格子、第2格子の概略平面図である。 画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 多数の粒体を含む物質からなる識別情報について説明する図である。 多数の粒体を含む物質からなる識別情報が付された被写体の表面をX線タルボ撮影装置によって撮影した場合の3種類の再構成画像について説明する図である。 凹凸形状からなる識別情報について説明する図である。 凹凸形状からなる識別情報が付された被写体の表面をX線タルボ撮影装置によって撮影した場合の3種類の再構成画像について説明する図である。 被写体が人体である場合の例を説明する図である。 被写体が検査対象物品である場合の例を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
本実施形態では、X線タルボ撮影手段1を用いて被写体30,31を撮影し、画像処理装置2によって、X線タルボ撮影装置1で読み取られたモアレ画像に基づいて、少なくとも吸収画像と微分位相画像と小角散乱画像の3種類の再構成画像を含む複数種類の再構成画像(すなわち、撮影画像データ。)を生成するX線撮影システムについて説明する。被写体30,31としては、人体(主に医用目的。)や動植物、あるいは非破壊検査対象の物品が挙げられる。
また、本実施形態におけるX線タルボ撮影装置1としては、線源格子(マルチ格子やマルチスリット、G0格子等ともいう。)12を備えるタルボ・ロー干渉計を用いたものが採用されている。なお、線源格子12を備えず、第1格子(G1格子ともいう。)14と第2格子(G2格子ともいう。)15のみを備えるタルボ干渉計を用いたX線タルボ撮影装置を採用することもできる。
[被写体について]
被写体30,31は、人体や動植物、非破壊検査対象の物品を始めとする様々なものが挙げられ、特に限定されるものではない。
被写体30,31の表面(特に、撮影される表面を指す。)には、複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報30a,31aが付されている。このような識別情報30a,31aは、被写体30,31に係る情報、すなわち、被写体30,31を特定・認識し得る情報であって、文字や図形(例えばバーコード、QRコード(登録商標)等)によって表される。
識別情報30a,31aは、上述のように、3種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能であるが、複数種類の再構成画像のうち、認識可能な上記の再構成画像以外の他の再構成画像によって認識不可能となっている。これは、後述のように、各再構成画像の性質に基づくものであって、例えば小角散乱画像で認識できる識別情報30a(31a)が、吸収画像や微分位相画像で認識できない場合を指すものとする。
被写体30の表面に付された識別情報30aは、多数の粒体を含む物質30bによって表されており、複数種類の再構成画像のうち小角散乱画像によって認識可能となっている(図5,図6参照。)。多数の粒体は、100μm以下とされている。
なお、多数の粒体を含む物質30bとしては、例えば顔料が採用されている。顔料は、吸収画像では認識不可能となっている。顔料には、比重が小さい(軽い)有機顔料と、比重が大きい(重い)無機顔料とがあるが、小角散乱画像においてより鮮明に写し出せる無機顔料が好適に使用される。
また、このような多数の粒体を含む物質30bは、取り扱いのしやすさの観点から、ペン等を始めとする筆記用具のインクとして採用されているものや、顔料をインクとしたインクジェットプリンターによって識別情報30a(30b)が印字されたラベルシール30c等を好適に使用することができる。
被写体31の表面に付された識別情報31aは、被写体30の表面に形成された凹凸形状によって表され、複数種類の再構成画像のうち微分位相画像によって認識可能となっている(図7,図8参照。)。
なお、凹凸形状とは、被写体31の表面に形成された文字や図形であり、被写体31の表面から200μm以上となるように形成されている。凸で文字や図形を形成した場合、軽元素物質を用いて形成すれば、吸収画像や小角散乱画像では認識不可能となっている。
そして、識別情報30a,31aが付された被写体30,31は、X線タルボ撮影装置1によって撮影されて、さらに画像処理装置2によって3種類の再構成画像に写し出された状態となる。画像処理装置2は、このように3種類の再構成画像に写し出された被写体30,31の表面の識別情報30a,31aを読み取って、3種類の再構成画像に写し出された被写体30,31の情報を取得し、画像処理装置2に記憶されていて、かつ被写体30,31を識別する各種の情報が含まれた付帯情報データと、を紐付けするようになっている。
[X線タルボ撮影装置について]
図1は、本実施形態に係るX線タルボ撮影装置1の全体像を表す概略図である。本実施形態に係るX線タルボ撮影装置1は、X線発生装置11と、線源格子12と、被写体台13と、第1格子14と、第2格子15と、X線検出器16と、支柱17と、基台部18と、を備えている。
このようなX線タルボ撮影装置1によれば、被写体台13に対して所定位置にある被写体30,31のモアレ画像を縞走査法の原理に基づく方法で撮影したり、モアレ画像をフーリエ変換法を用いて解析したりすることで、少なくとも3種類の画像を再構成することができる(再構成画像という)。すなわち、モアレ画像におけるモアレ縞の平均成分を画像化した吸収画像(通常のX線の吸収画像と同じ)と、モアレ縞の位相情報を画像化した微分位相画像と、モアレ縞のVisibility(鮮明度)を画像化した小角散乱画像の3種類の画像である。なお、これらの3種類の再構成画像を再合成する等してさらに多くの種類の画像を生成することもできる。
なお、縞走査法とは、複数の格子のうちのひとつを格子のスリット周期の1/M(Mは正の整数、吸収画像はM>2、微分位相画像と小角散乱画像はM>3)ずつスリット周期方向に移動させてM回撮影したモアレ画像を用いて再構成を行い、高精細の再構成画像を得る方法である。
また、フーリエ変換法とは、被写体が存在する状態で、X線タルボ撮影装置でモアレ画像を1枚撮影し、画像処理において、そのモアレ画像をフーリエ変換する等して微分位相画像等の画像を再構成して生成する方法である(例えば、国際公開第10/050483号参照。)。
ここで、まず、タルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計に共通する原理について、図2を用いて説明する。
なお、図2では、タルボ干渉計の場合が示されているが、タルボ・ロー干渉計の場合も基本的に同様に説明される。また、図2におけるz方向が図1のX線タルボ撮影装置1における鉛直方向に対応し、図2におけるx、y方向が図1のX線タルボ撮影装置1における水平方向(前後、左右方向)に対応する。
また、図3に示すように、第1格子14や第2格子15には(タルボ・ロー干渉計の場合は線源格子12にも)、X線の照射方向であるz方向と直交するx方向に、所定の周期dで複数のスリットS(y軸方向に長い。)が配列されて形成されている。
図2に示すように、X線源11aから照射されたX線(タルボ・ロー干渉計の場合はX線源11aから照射されたX線が線源格子12(図2では図示省略)で多光源化されたX線)が第1格子14を透過すると、透過したX線がz方向に一定の間隔で像を結ぶ。この像を自己像(格子像等ともいう。)といい、このように自己像がz方向に一定の間隔をおいて形成される現象をタルボ効果という。
すなわち、タルボ効果とは、図3に示すように一定の周期dでスリットSが設けられた第1格子14を可干渉性(コヒーレント)の光が透過すると、上記のように光の進行方向に一定の間隔でその自己像を結ぶ現象をいう。
そして、図2に示すように、第1格子14の自己像が像を結ぶ位置に、第1格子14と同様にスリットSが設けられた第2格子15を配置する。その際、第2格子15のスリットSの延在方向(すなわち図2ではx軸方向)が、第1格子14のスリットSの延在方向に対して略平行になるように配置すると、第2格子15上でモアレ画像Moが得られる。
なお、図2では、モアレ画像Moを第2格子15上に記載するとモアレ縞とスリットSとが混在する状態になって分かりにくくなるため、モアレ画像Moを第2格子15から離して記載している。しかし、実際には第2格子15上およびその下流側でモアレ画像Moが形成される。そして、このモアレ画像Moが、第2格子15の直下に配置されるX線検出器16で撮影される。
また、図2に示すように、X線源11aと第1格子14との間に(すなわち図1の被写体台13上に)被写体30,31が存在すると、被写体30,31によってX線の位相がずれるため、モアレ画像Moのモアレ縞が被写体の辺縁を境界に乱れる。一方、図示を省略するが、X線源11aと第1格子14との間に被写体30,31が存在しなければ、モアレ縞のみのモアレ画像Moが現れる。以上がタルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計の原理である。
この原理に基づいて、本実施形態に係るX線タルボ撮影装置1においても、例えば図1に示すように、第2のカバーユニット130内で、第1格子14の自己像が像を結ぶ位置に第2格子15が配置されるようになっている。また、前述したように、第2格子15とX線検出器16とを離すとモアレ画像Mo(図2参照)がぼやけるため、本実施形態では、X線検出器16は第2格子15の直下に配置されるようになっている。
なお、第2のカバーユニット130は、人や物が第1格子14や第2格子15、X線検出器16等にぶつかったり触れたりしないようにして、X線検出器16等を防護するために設けられている。
図示を省略するが、X線検出器16は、照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が二次元状(マトリクス状)に配置され、変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るように構成されている。そして、本実施形態では、X線検出器16は、第2格子15上に形成されるX線の像である上記のモアレ画像Moを変換素子ごとの画像信号として撮影するようになっている。
そして、本実施形態では、X線タルボ撮影装置1は、いわゆる縞走査法を用いてモアレ画像Moを複数枚撮影するようになっている。すなわち、本実施形態に係るX線タルボ撮影装置1では、第1格子14と第2格子15との相対位置を図1〜図3におけるx軸方向(すなわちスリットSの延在方向(y軸方向)に直交する方向)にずらしながらモアレ画像Moを複数枚撮影する。
そして、X線タルボ撮影装置1から複数枚分のモアレ画像Moの画像信号を受信した画像処理装置2における画像処理で、複数枚のモアレ画像Moに基づいて、吸収画像や、微分位相画像や、小角散乱画像等を再構成するようになっている。
そのため、本実施形態に係るX線タルボ撮影装置1で、縞走査法によりモアレ画像Moを複数枚撮影するために、第1格子14をy軸方向に所定量ずつ移動させるための図示しない移動装置等が設けられている。なお、第1格子14を移動させる代わりに第2格子15を移動させたり、或いは両方とも移動させたりするように構成することも可能である。
また、X線タルボ撮影装置1で、第1格子14と第2格子15との相対位置を固定したままモアレ画像Moを1枚だけ撮影し、画像処理装置2における画像処理で、このモアレ画像Moをフーリエ変換法等を用いて解析する等して吸収画像や微分位相画像等を再構成するように構成することも可能である。
本実施形態に係るX線タルボ撮影装置1における他の部分の構成について説明する。本実施形態では、いわゆる縦型であり、X線発生装置11、線源格子12、被写体台13、第1格子14、第2格子15、X線検出器16が、この順序に重力方向であるz方向に配置されている。すなわち、本実施形態では、z方向が、X線発生装置11からのX線の照射方向ということになる。
X線発生装置11は、X線源11aとして、例えば医療現場で広く一般に用いられているクーリッジX線源や回転陽極X線源等を備えている。また、それ以外のX線源を用いることも可能である。本実施形態のX線発生装置11は、焦点からX線をコーンビーム状に照射するようになっている。すなわち、X線発生装置11から離れるほどX線が広がるように照射される。
そして、本実施形態では、X線発生装置11の下方に線源格子12が設けられている。その際、X線源11aの陽極の回転等により生じるX線発生装置11の振動が線源格子12に伝わらないようにするために、本実施形態では、線源格子12は、X線発生装置11には取り付けられず、支柱17に設けられた基台部18に取り付けられた固定部材12aに取り付けられている。
なお、本実施形態では、X線発生装置11の振動が支柱17等のX線タルボ撮影装置1の他の部分に伝播しないようにするために(あるいは伝播する振動をより小さくするために)、X線発生装置11と支柱17との間に緩衝部材17aが設けられている。
本実施形態では、上記の固定部材12aには、線源格子12のほか、線源格子12を透過したX線の線質を変えるためのろ過フィルター(付加フィルターともいう。)112や、照射されるX線の照射野を絞るための照射野絞り113、X線を照射する前にX線の代わりに可視光を被写体に照射して位置合わせを行うための照射野ランプ114等が取り付けられている。
なお、線源格子12とろ過フィルター112と照射野絞り113とは、必ずしもこの順番に設けられる必要はない。また、本実施形態では、線源格子12等の周囲には、それらを保護するための第1のカバーユニット120が配置されている。
また、コントローラー19(図1参照)は、本実施形態では、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターで構成されている。なお、コントローラー19を、本実施形態のような汎用のコンピューターではなく、専用の制御装置として構成することも可能である。また、コントローラー19には、操作部を含む入力手段や出力手段、記憶手段、通信手段等の適宜の手段や装置が設けられている。
コントローラー19は、X線タルボ撮影装置1に対する全般的な制御を行うようになっている。すなわち、例えば、コントローラー19は、X線発生装置11に接続されており、X線源11aに管電圧や管電流、照射時間等を設定することができるようになっている。また、例えば、コントローラー19が、X線検出器16と画像処理装置2等との信号やデータの送受信を中継するように構成することも可能である。
また、X線タルボ撮影装置1が、本実施形態のように縞走査法によりモアレ画像Moを複数枚撮影するように構成されている場合には、コントローラー19が、上記の移動装置を制御して、第1格子14(或いは第2格子15或いはその両方)を移動させる所定量を調整したり、格子の移動とX線発生装置11からのX線の照射とのタイミングを調整する等の処理を行うように構成される。
また、コントローラー19には、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して画像処理装置2(詳細後述)が接続されている。
なお、本実施形態では、コントローラー19と画像処理装置2とは別の装置として構成されているが、両者を同じ装置として構成することも可能である。また、X線発生装置11を制御する図示しないジェネレーターを、コントローラー19とは別に設けるように構成することも可能である。すなわち、コントローラー19、画像処理装置2およびX線発生装置11のジェネレーター等のうちのいずれか或いは複数を1つの装置として構成し、或いはそれぞれを別体の装置として構成するかは適宜任意に変更可能である。
また、上述の記憶手段やROMには、X線発生装置11のX線源11aの管電圧や管電流、照射時間等の設定や、格子の移動とX線発生装置11からのX線の照射とのタイミングの調整等を行うために必要な各種データや、各種処理を行うために必要な処理プログラム等が記憶されている。
[画像処理装置について]
画像処理装置2は、X線タルボ撮影装置1により得られたモアレ画像Moを用いて、被写体30,31の3種類の高精細な再構成画像(吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像)を生成したり、得られた再構成画像の画像処理を行ったりすることができる。このような画像処理装置2は、図4に示すように、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、記憶部25を備えて構成されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部25に記憶されているプログラムとの協働により、後述する画像生成処理、画像表示処理、紐付け処理を始めとする各種処理を実行する。
操作部22は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部21に出力する。表示部二三のディスプレイと一体に構成されたタッチパネルを備え、これらの操作に応じた操作信号を生成して制御部21に出力する構成としてもよい。
表示部23は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備えて構成されており、制御部21の表示制御に従って、操作画面、X線タルボ撮影装置1の動作状況、生成された再構成画像等を表示する。図6,図8は、表示部23に表示される画面を示す図であり、画面には、再構成画像が表示される複数の小窓23a,23b,23cが表示される。
通信部24は、通信インターフェースを備え、通信ネットワーク上にあるX線タルボ撮影装置1や、PACS(Picture Archiving and Communication System)等の外部にある管理システムと有線又は無線により通信する。
記憶部25は、制御部21により実行されるプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶している。なお、この記憶部25には、X線タルボ撮影装置1によって撮影されたモアレ画像Mo又は画像処理装置2によって生成された再構成画像と、予め記憶されている被写体30,31に係る付帯情報データを紐付けして記憶することができる。付帯情報データは、この記憶部25に記憶されていてもよいし、PACS等の管理システムに記憶されていてもよい。
被写体30が人体である場合は、付帯情報データとして、撮影日付、患者名、被写体情報(診断対象部位(撮影部位)、又は、診断対象部位及びその部位において診断すべき疾患名の情報)等の基本情報が記憶されている。その他にも、患者固有のID等を始めとする、患者を特定するための情報が含まれているものとする。
被写体31が非破壊検査対象の物品である場合は、付帯情報データとして、被写体31と同様に形成されたサンプル(図示せず)における表面形状の実測データや、表面形状を特定する設計データが記憶されている。より具体的には、実測データとは、例えば被写体31のサンプルにおけるCT画像データや三次元測定機によって実際に測定されたデータであり、設計データとしては、例えば機械設計図面データやメカニカルCADデータ等が挙げられる。
画像生成処理は、制御部21と、記憶部25に記憶されている画像生成プログラムとの協働により実行される(すなわち、画像生成手段。)。具体的には、X線タルボ撮影装置1によって撮影されたモアレ画像Moを用いて3種類の再構成画像(吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像)を生成することができる。
画像表示処理は、制御部21と、記憶部25に記憶されている画像表示プログラムとの協働により実行される(すなわち、画像表示手段。)。具体的には、図9に示すように、3種類の再構成画像ごとにグループ化して表示することができる。つまり、見え方の異なる3枚の画像を同時に見て確認することができるようになる。
紐付け処理は、制御部21と、記憶部25に記憶されている紐付けプログラムとの協働により実行される(すなわち、3種類の再構成画像と識別情報30a,31aとを紐付けする紐付け手段。)。具体的には、生成された3種類の再構成画像及び当該再構成画像に写し出された識別情報30a,31aと、記憶部25に記憶された被写体30,31に係る情報とを紐付けるようにする。被写体30が人体である場合には、例えば識別情報30a,31aとして患者IDが再構成画像に写し出されていれば、画像処理装置2によって当該識別情報30a,31aを認識し、記憶部25内に記憶された患者の基本情報等を含む付帯情報データと紐付けすることができる。
また、画像処理装置2は、識別情報30a,31aを認識する際に、当該識別情報30a,31aを二値化してデジタルデータとして記憶部25に記憶している。すなわち、画像処理装置2は、識別情報30a,31aを認識して二値化するための手段(二値化プログラム)を備える。
ここで、二値化とは、画像データ(再構成画像のデータ)の各画素の輝度等に対して所定の閾値を設け、閾値以下ならば画素値を“0”、閾値より大きければ画素値を“1”とする方法である。換言すれば、閾値によって低輝度側(黒クラス)と高輝度側(白クラス)に二分するものである。
さらに、画像処理装置2は、識別情報30a,31aが文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別手段(判別プログラム)を備える。すなわち、識別情報30a,31aが文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別処理を、制御部21と、記憶部25に記憶された判別プログラムとの協働により実行することができる。
画像処理装置2は、さらに、識別情報31aが文字情報であった場合に当該文字情報をデジタルデータとして変換する第一変換手段(第一変換プログラム)と、識別情報30aがバーコードであった場合に当該バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する第二変換手段(第二変換プログラム)と、を備える。すなわち、判別手段によって、識別情報30a,31aが文字情報又はバーコードであると判断された場合に、それをデジタルデータとして変換し、記憶部25に記憶することができる。
[被写体の撮影方法について]
以上のような構成のX線撮影システムによって被写体30,31の撮影を行う方法について説明する。なお、ここでは、被写体が人体である場合について説明する。
まず、被写体30に対して識別情報30aを付する。本実施形態においては、インクジェットプリンターによって識別情報30a(バーコード)が印字されたラベルシール30cを被写体30に貼り付ける。なお、識別情報30aは、患者IDであるものとするが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、被写体30の表面に対して識別情報30aを付するための物質30bは、多数の粒体を含むものである。
続いて、被写体30を被写体台13に載せて、X線タルボ撮影装置1によって撮影を行い、画像処理装置2によって、X線タルボ撮影装置1によって撮影されたモアレ画像Moを用いて3種類の再構成画像(吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像)をグループ化された状態で生成する。
生成された3種類の再構成画像のうち、小角散乱画像には、バーコードである識別情報30aが写し出された状態となっている。
続いて、画像処理装置2は、グループ化された3種類の再構成画像のうち小角散乱画像に写し出された識別情報30aがバーコードであることを、判別処理を行って判別し、続いて、第二変換手段によって、バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する。
その後、画像処理装置2は、当該画像処理装置2の記憶部25に記憶された付帯情報データと、識別情報30aから得られた情報(すなわち、患者ID)とを照合して、紐付け処理を行うようにする。これによって、X線タルボ撮影装置1によって撮影された3種類の再構成画像が、記憶部25に記憶された多数の付帯情報データの中から、どの患者のものであるかを容易に判別することができる。
被写体31が、非破壊検査対象の物品である場合も同様の手順で撮影し、X線タルボ撮影装置1によって撮影された3種類の再構成画像が、記憶部25に記憶された多数の付帯情報データの中から、どの製品であるかを容易に判別することができる。
なお、被写体31が物品である場合は、被写体30が人体である場合と同様に識別情報30aが書かれたラベルシール30c(バーコード)を貼り付けて撮影を行ってもよいし、被写体31の表面に凹凸形状の識別情報31a(文字情報)を付して撮影を行ってもよく、どちらの方法でも紐付け処理を行うことができる。ラベルシール30c(バーコード)の場合は、3種類の再構成画像のうち小角散乱画像によって識別情報31aを認識することができ、凹凸形状の場合は、微分位相画像によって識別情報31aを認識することができる。
識別情報30a,31aを判別する場合は、画像処理装置2が文字情報やバーコードを読み取ることで判別していたが、これに限られるものではなく、識別情報30a,31aを二値化してデジタルデータを取得するようにしてもよい。
図9に示す撮影方法では、識別情報として、撮影範囲32内の被写体30に対し、例えばインクに顔料が含まれたペンによって注目箇所33を書き込んでいる。このように注目箇所33を書き込んでおけば、生成された3種類の再構成画像のうち小角散乱画像には注目箇所33が写し出された状態となるので、被写体30のどの部分に注目すればよいのかを容易に判別することができ、診断しやすい。このような撮影方法と、上記したような識別情報30aを被写体30に付する撮影方法とを合わせて行なえば、診断の効率が格段に向上するので好ましい。
図10に示す撮影方法においても同様に、識別情報として、被写体31(非破壊検査対象の物品)に対して注目箇所34を書き込んでいる。これにより、被写体31のどの部分に注目すればよいのかを容易に判別することができ、検査がしやすい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、被写体30,31の表面に対し、3種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報30a,31aが付されており、画像処理装置2は、当該画像処理装置2に記憶された付帯情報データと識別情報30a,31aとを紐付けする紐付け手段を有するので、3種類の再構成画像が、記憶部25に記憶された多数の付帯情報データの中から、どの付帯情報データに適合するものであるかを容易に判別することができる。すなわち、3種類の再構成画像である撮影画像データと付帯情報データとの紐付け作業を簡易に行うことができ、その結果、撮影画像データを管理しやすくなる。
また、識別情報30a,31aは、被写体30,31に係る情報であるため、3種類の再構成画像である撮影画像データと付帯情報データとの紐付け作業をより簡易に行うことができる。つまり、取り扱う情報が共通するため、データ同士を容易に紐付けすることができる。
また、識別情報30a,31aは、3種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識不可能であるため、認識不可能となっている再構成画像においては、識別情報30a,31aが妨げとならないので診断時や検査時の視野拡大が可能となる。
また、被写体30の表面に付された識別情報30aは、多数の粒体を含む物質30bによって表され、3種類の再構成画像のうち小角散乱画像によって認識可能となっているので、小角散乱画像から、データの紐付けや管理に必要な情報を得ることができる。また、小角散乱画像による診断時や検査時のために注目箇所33,34を書き込むこともできる。さらに、認識不可能となっている再構成画像においては、識別情報30aが妨げとならないので診断時や検査時の視野拡大が可能となる。
また、被写体31の表面に付された識別情報31aは、被写体31の表面に形成された凹凸形状31bによって表され、3種類の再構成画像のうち微分位相画像によって認識可能となっているので、微分位相画像から、データの紐付けや管理に必要な情報を得ることができる。また、微分位相画像による診断時や検査時のために注目箇所33,34を書き込むこともできる。さらに、認識不可能となっている再構成画像においては、識別情報31aが妨げとならないので診断時や検査時の視野拡大が可能となる。
また、画像処理装置2は、被写体30,31の表面に付された識別情報30a,31aを二値化してデジタルデータとして記憶できるので、撮影後の各処理においてデジタル処理が可能となる。
また、画像処理装置2は、識別情報30a,31aが文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別手段と、識別情報30a,31aが文字情報であった場合に当該文字情報をデジタルデータとして変換する第一変換手段と、識別情報30a,31aがバーコードであった場合に当該バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する第二変換手段と、を備えるので、被写体30,31の表面に付された識別情報30a,31aが文字情報であってもバーコードであっても対応できる。そのため、ユーザー側で識別情報30a,31aが文字情報であるかバーコードであるかを判別する必要がなく、紐付け作業に係る工程数を削減することができる。
また、X線撮影システムによって被写体30,31の撮影を行う場合には、被写体30,31の表面に対し、3種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報30a,31aを予め付しておくので、少なくとも一種類の再構成画像に写し出された識別情報30a,31aに基づいて撮影画像データと付帯情報データとの紐付け作業を進めることができる。そのため、撮影画像データと付帯情報データとの紐付け作業を簡易に行うことができ、その結果、撮影画像データを管理しやすくなる。
1 X線タルボ撮影装置
2 画像処理装置
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 通信部
25 記憶部
30 被写体
30a 識別情報
30b 多数の粒体を含む物質
30c ラベルシール
31 被写体
31a 識別情報
31b 凹凸形状

Claims (14)

  1. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
    を備えるX線撮影システムであって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
    前記画像処理装置は、当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
    前記識別情報は、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識不可能であることを特徴とするX線撮影システム。
  2. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
    を備えるX線撮影システムであって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
    前記画像処理装置は、当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
    前記画像処理装置は、前記被写体の表面に付された前記識別情報を二値化してデジタルデータとして記憶することを特徴とするX線撮影システム。
  3. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検
    出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
    を備えるX線撮影システムであって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
    前記画像処理装置は、当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
    前記識別情報は文字情報又はバーコードであり、
    前記画像処理装置は、前記識別情報が文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別手段と、
    前記識別情報が文字情報であった場合に当該文字情報をデジタルデータとして変換する第一変換手段と、
    前記識別情報がバーコードであった場合に当該バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する第二変換手段と、を備えることを特徴とするX線撮影システム。
  4. 前記識別情報は、前記被写体に係る情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のX線撮影システム。
  5. 前記被写体の表面に付された前記識別情報は、多数の粒体を含む物質によって表され、前記複数種類の再構成画像のうち小角散乱画像によって認識可能となっていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線撮影システム。
  6. 前記被写体の表面に付された前記識別情報は、前記被写体の表面に形成された凹凸形状によって表され、前記複数種類の再構成画像のうち微分位相画像によって認識可能となっていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線撮影システム。
  7. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置に接続され
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置であって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
    当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
    前記識別情報は、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識不可能であることを特徴とする画像処理装置
  8. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置に接続され
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置であって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
    当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
    前記被写体の表面に付された前記識別情報を二値化してデジタルデータとして記憶することを特徴とする画像処理装置
  9. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置に接続され
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置であって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報が付されており、
    当該画像処理装置に記憶された付帯情報データと前記識別情報とを紐付けする紐付け手段を有し、
    前記識別情報は文字情報又はバーコードであり、
    前記識別情報が文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別手段と、
    前記識別情報が文字情報であった場合に当該文字情報をデジタルデータとして変換する第一変換手段と、
    前記識別情報がバーコードであった場合に当該バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する第二変換手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置
  10. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
    を備えるX線撮影システムによる被写体の撮影方法であって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報を予め付しておき、
    前記識別情報は、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識不可能であることを特徴とするX線撮影システムによる被写体の撮影方法。
  11. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
    を備えるX線撮影システムによる被写体の撮影方法であって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報を予め付しておき、
    前記画像処理装置は、前記被写体の表面に付された前記識別情報を二値化してデジタルデータとして記憶することを特徴とするX線撮影システムによる被写体の撮影方法。
  12. X線源と、複数の格子と、X線検出器とがX線照射軸方向に並んで設けられ、前記X線源から被写体および前記複数の格子を介して前記X線検出器にX線を照射して前記X線検出器でモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置と、
    前記X線タルボ撮影装置で読み取られた前記モアレ画像に基づいて、微分位相画像、吸収画像、小角散乱画像の少なくとも3種類を含む複数種類の再構成画像を生成する画像処理装置と、
    を備えるX線撮影システムによる被写体の撮影方法であって、
    前記被写体の表面に対し、前記複数種類の再構成画像のうち少なくとも一種類の再構成画像によって認識可能な識別情報を予め付しておき、
    前記識別情報は文字情報又はバーコードであり、
    前記画像処理装置は、前記識別情報が文字情報であるかバーコードであるかを判別する判別手段と、
    前記識別情報が文字情報であった場合に当該文字情報をデジタルデータとして変換する第一変換手段と、
    前記識別情報がバーコードであった場合に当該バーコードに格納された情報を処理してデジタルデータとして変換する第二変換手段と、を備えることを特徴とするX線撮影システムによる被写体の撮影方法。
  13. 前記被写体の表面に対して前記識別情報を付するための物質は、多数の粒体を含むものであり、前記複数種類の再構成画像のうち小角散乱画像によって認識することを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載のX線撮影システムによる被写体の撮影方法。
  14. 前記被写体の表面に対して前記識別情報を付するための物質は、前記被写体の表面から凹凸形状になるものであり、前記複数種類の再構成画像のうち微分位相画像によって認識することを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載のX線撮影システムによる被写体の撮影方法。
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