JP6891588B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に係り、特に、ディーゼルエンジンに主に適用される排気浄化装置に関する。
ディーゼルエンジンの排気通路には、排気中の粒子状物質を捕集するフィルタと、排気中のNOxを還元除去する選択還元型NOx触媒とが上流側から順に設けられる。フィルタの下流側でNOx触媒の上流側には尿素水を噴射する噴射弁が設けられる。NOx触媒は、噴射弁から噴射された尿素水に由来するアンモニアを還元剤として排気中のNOxを還元する。
特開2010−180726号公報
ところで、排気浄化装置の構成として次のものが考えられる。すなわち、互いに平行に配置された第1および第2通路を、第1チャンバに同一方向から突き当てて接続し、第1通路内にフィルタを設置し、第2通路内に向かって噴射弁から尿素水を噴射する。
噴射弁から噴射された尿素水は、排気ガスと十分に混合され均質化されるのが望ましい。しかし上記構成において、第2通路内に噴射された尿素水と排気ガスの混合を促進するための有効な手段は未だ提案されていない。
なお、特許文献1では、尿素水と排気ガスの混合を促進するため次の構成を採用している。すなわち、互いに平行なフィルタ担体の出口側の出口室と、還元触媒担体の入口側の入口室とを、これら軸に対し垂直かつS字状に延びる連通管で連通させ、連通管の出口室付近で尿素水を噴射する。連通管から入口室に入った排気ガスと尿素水の混合流は、入口室内で旋回され、混合が促進される。しかし、この特許文献1の構成は前提構成が著しく異なるため、上記構成に採用することはできない。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、噴射された尿素水と排気ガスの混合を促進できる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
第1チャンバと、
前記第1チャンバに同一方向から突き当てて接続され、互いに平行に配置された第1および第2通路と、
前記第1通路内に設置されたフィルタと、
前記第2通路に対向した前記第1チャンバの区画壁に設置され、前記第2通路内に向かって液体を噴射する噴射弁と、
を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
前記排気浄化装置は、前記第1通路から流出した排気ガスを前記第1チャンバを経て前記第2通路に流入させるよう構成され、
前記排気浄化装置は、前記第1チャンバ内に設置され、前記第1チャンバ内の排気ガスを前記第1通路から前記第2通路に向かう方向に対し側方に偏らせる偏流壁をさらに備え、
前記偏流壁は、前記第2通路内に排気ガスの旋回流を生成するように構成されている
ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置が提供される。
好ましくは、前記偏流壁は、前記第1通路から同軸に延びて前記第1チャンバ内を仕切る管状部材により形成され、前記管状部材は、その周方向に少なくとも一つの開口部を有し、前記第1通路の第1通路軸と前記第2通路の第2通路軸とを含む仮想平面に対し、一方側での前記開口部の合計面積は、他方側での前記開口部の合計面積より大きい。
好ましくは、前記管状部材は、前記フィルタの外管に一体に形成されている。
好ましくは、前記第1チャンバ内における前記他方側であって、前記管状部材の前記開口部がない周方向領域の半径方向外側に、センサが設置される。
好ましくは、前記センサはNOxセンサである。
好ましくは、前記フィルタは、前記第1通路の第1通路軸の方向に挿抜することにより着脱可能である。
好ましくは、前記排気浄化装置は、前記第1チャンバと前記第1および第2通路とを収容しもしくは画成するケーシングをさらに備え、
前記ケーシングは、前記フィルタの挿抜時に前記フィルタが通過される通過穴と、前記通過穴を塞ぐ着脱可能な穴カバーとを有する。
好ましくは、前記排気浄化装置は、前記第2通路よりも下流側に設置された選択還元型NOx触媒をさらに備え、
前記噴射弁は、尿素水を噴射する尿素水噴射弁である。
好ましくは、前記第1チャンバには、前記第1通路の下流端と前記第2通路の上流端とが突き当てて接続され、
前記排気浄化装置は、
前記第2通路に平行に配置された第3通路と、
前記第2通路の下流端と前記第3通路の上流端とが同一方向から突き当てて接続される第2チャンバと、
前記第3通路に平行に配置された第4通路と、
前記第3通路の下流端と前記第4通路の上流端とが同一方向から突き当てて接続される第3チャンバと、
をさらに備え、
前記NOx触媒は前記第4通路内に設置される。
好ましくは、前記排気浄化装置は、
前記第1通路内において前記フィルタの上流側に設置された第1酸化触媒と、
前記第4通路内において前記NOx触媒の下流側に設置された第2酸化触媒と、をさらに備える。
本発明によれば、噴射された尿素水と排気ガスの混合を促進できる。
本発明の実施形態に係る排気浄化装置の外観を示す斜視図である。 排気浄化装置の外観を示す正面図である。 排気浄化装置の内部構造を示す前方斜視図である。 排気浄化装置の内部構造を示す後方斜視図である。 排気浄化装置の内部構造を示す正面図である。 排気浄化装置の内部構造を示す図5のVI−VI断面図である。 フィルタの固定部周辺の構造を示す分解斜視図である。 第1チャンバ内の排気ガスの流れを示す正面図である。 比較例における図6のIX−IX断面相当図である。 他の実施形態に係る排気浄化装置の内部構造を示す正面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお本発明は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
図1および図2に、本発明の実施形態に係る排気浄化装置の外観を示す。排気浄化装置が適用される内燃機関(図示せず、エンジンともいう)は、車両に搭載されるディーゼルエンジンである。車両(図示せず)はトラック等の大型車両である。但し車両および内燃機関の種類、用途等に限定はなく、例えば車両は乗用車等の小型車両であってもよいし、エンジンはガソリンエンジンであってもよい。
便宜上、直交三軸の各方向、すなわち前後左右上下の各方向を図示の如く定める。但しこれら各方向が図示の配置に関して説明の便宜上定められたものに過ぎない点に留意されたい。
図示するように、排気浄化装置1は、後述の各部材をコンパクトに纏めて収容する密閉箱型のケーシング2を備える。ケーシング2内には装置入口管3からエンジンの排気ガスGが導入される。浄化処理もしくは後処理後のケーシング2内の排ガスは、装置出口管4から外部に排出される。装置入口管3には図示しない上流側排気管がフランジ接続され、装置出口管4には図示しない下流側排気管がフランジ接続される。
ケーシング2の右側面部の前端部にはセンサ取付凹部5が設けられ、センサ取付凹部5の底面部にはセンサ挿通穴6が設けられる。仮想線で示すセンサ、本実施形態ではNOxセンサ7が、その先端検出部をセンサ挿通穴6に挿通させた状態で、センサ取付凹部5の底面部に固定して取り付けられる。取付状態において、NOxセンサ7は斜め上向き状態でセンサ取付凹部5内に収容される。NOxセンサ7は、排気ガスのNOx濃度を検出するためのセンサである。
ケーシング2の前面部をなす前端壁19の右上角部には、噴射弁取付凹部8が設けられ、噴射弁取付凹部8の底面部には噴射弁挿通穴9が設けられる。仮想線で示す噴射弁、本実施形態では尿素水を噴射する尿素水噴射弁(以下単に噴射弁という)10が、噴孔を有するその先端部を噴射弁挿通穴9に挿通させた状態で、噴射弁取付凹部8の底面部に固定して取り付けられる。取付状態において、噴射弁10は、噴孔を後に向けて前後方向に沿って配置され、その後端部が噴射弁取付凹部8内に収容される。
またケーシング2は、後述するフィルタの挿抜時にフィルタが通過される通過穴と、この通過穴を塞ぐ着脱可能な穴カバー11とを有する。これら通過穴および穴カバー11については後述する。通過穴と穴カバー11は、ケーシング2の前面部の右下部で且つ噴射弁取付凹部8よりも下方の位置に設けられる。
また、ケーシング2前面部の左上部には、後述する第3チャンバを画成する凸部12が設けられる。凸部12は前方に丘状に膨らんで、横倒しの液滴状に形成される。またケーシング2は、装置出口管4が接続された出口室画成部13も有する。ケーシング2には、排気浄化装置1を車体に取り付けるための複数(二つのみ図示)のブラケット90,91が設けられる。
次に、図3および図4を参照してケーシング2の内部の構造を説明する。図3は前方斜視図、図4は後方斜視図である。
図示するように、ケーシング2の内部には、4つの後処理部材、すなわち第1酸化触媒21、フィルタ22、選択還元型NOx触媒23、および第2酸化触媒24が、ケーシング2内もしくは排気浄化装置1の排気流れ方向(図中矢示)における上流側から、この順番で設けられている。
第1酸化触媒21は、排気ガス中の未燃成分(炭化水素HCおよび一酸化炭素CO)を酸化して浄化すると共に、このときの反応熱で排気ガスを加熱昇温する。
フィルタ22は、所謂ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF: Diesel Particulate Filter)または触媒付煤フィルタ(CSF: Caterized Soot Filter)と称されるもので、触媒を担持した連続再生式フィルタである。フィルタ22は、ウォールフロー型とされ、排気中に含まれる粒子状物質(以下PM: Particulate Matterという)を捕集すると共に、捕集したPMを触媒反応により連続的に酸化して燃焼除去する。
選択還元型NOx触媒(SCR: Selective Catalytic Reduction)23は、噴射弁10から噴射された尿素水に由来するアンモニアを還元剤として排気中のNOxを還元除去する。
第2酸化触媒24は、アンモニアスリップ酸化触媒とも称され、NOx触媒23から排出された(スリップした)余剰アンモニアを酸化除去する。
また、ケーシング2の内部には、それぞれ排気ガスが流される第1通路25、第1チャンバ26、第2通路27、第2チャンバ28、第3通路29、第3チャンバ30、および第4通路31が、上流側からこの順番で画成されている。第1〜第4通路25,27,29,31は金属管(本実施形態ではステンレス鋼管)の内部に形成され、第1〜第3チャンバ26,28,30は金属製容器(本実施形態ではステンレス製容器)の内部に形成されている。以下、第1〜第4通路25,27,29,31を画成する管を第1〜第4通路管といい、第1〜第4通路管をそれぞれ符号25A,27A,29A,31Aで表す。また第1〜第3チャンバ26,28,30を画成する容器を第1〜第3チャンバ容器といい、そのうち第2チャンバ容器を符号28Aで表す。
第1〜第4通路25,27,29,31は直線状かつ断面円形に形成され、第1および第4通路25,31は第2および第3通路27,29より大径とされる。第1通路25内に、第1酸化触媒21とフィルタ22が直列に設置され、第4通路31内に、NOx触媒23と第2酸化触媒24が直列に設置される。
排気浄化装置1における排気ガスの流れを概略的に説明すると、装置後端部で装置入口管3から装置内部に導入された排気ガスは、まず第1通路25内を後方から前方に流れ、このときに第1酸化触媒21とフィルタ22を順に通過する。その後排気ガスは、装置前端部の第1チャンバ26内に入り、第1チャンバ26を概ね上向きに通過し、第2通路27内に入る。このとき排気ガスは前向きから後向きへとUターンされる。そして排気ガスは、第2通路27内を前方から後方に流れる。その後排気ガスは、装置後端部の第2チャンバ28内に入り、第2チャンバ28を横向きに通過し、第3通路29内に入る。このとき排気ガスは後向きから前向きへとUターンされる。そして排気ガスは、第3通路29内を後方から前方に流れる。その後排気ガスは、装置前端部の第3チャンバ30内に入り、第3チャンバ30を概ね横向きに通過し、第4通路31内に入る。このとき排気ガスは前向きから後向きへとUターンされる。そして排気ガスは、第4通路31内を前方から後方に流れ、このときにNOx触媒23と第2酸化触媒24を順に通過する。その後排気ガスは、出口室画成部13の内部に形成された出口室35を通過し、装置後端部の装置出口管4を通って装置外部に排出される。
次に、各部の詳細を説明する。
第1通路25は、装置の右下部分に配置され、排気流れ方向に沿って後方から前方に延びる。第1通路25のうち、第1酸化触媒21よりも上流側ないし後側の部分は入口室32となっている。この入口室32に前述の装置入口管3から排気ガスが導入される。入口室32と装置入口管3の接続箇所には、膨出部33と、多数の孔からなる入口開口部34とが設けられる。膨出部33は、第1通路管25Aの外周面に取り付けられる。膨出部33には装置入口管3が取り付けられ且つ連通されている。入口開口部34は、第1通路管25Aの一部を開口して設けられ、膨出部33内と入口室32を連通させ、装置入口管3から膨出部33に入った排気ガスを通過させて入口室32に導入する。
図5にも示すように、第1チャンバ26は、装置の前端部右側に概ね上下方向に延びて形成されている。第1チャンバ26は、ケーシング2内部を前後に仕切る板状の仕切壁36と、ケーシング2の前端壁19(図1および図2参照)と、これら仕切壁36および前端壁19の間に位置されてこれらに接続された板状の第1周壁37とにより、略密閉空間として画成されている。これら仕切壁36、前端壁19および第1周壁37が第1チャンバ容器の大部分をなす。第1周壁37は、第1通路25の下流端と第2通路27の上流端とを取り囲むように形成される。第1周壁37は、その右側部が段差状に形成され、この段差部分に、センサ取付穴38が設けられる。NOxセンサ7の先端検出部7Aは、ケーシング2のセンサ挿通穴6に挿通された後、センサ取付穴38に挿入され、気密状態で取り付けられる。NOxセンサ7の先端検出部7Aは、第1通路25の半径方向外側かつ右斜め上の位置で第1チャンバ26内に露出される。
第2通路27は、装置の右上部分に配置され、排気流れ方向に沿って前方から後方に延びる。第2通路27は、第1通路25の右斜め上に離間して配置され、第1通路25と平行に配置されている。第2通路27にNOx触媒23が設けられておらず、また何等の後処理部材(触媒等)も設けられておらず、第2通路27よりも下流側にNOx触媒23が設けられている点に留意すべきである。
第1および第2通路25,27は、第1チャンバ26に同一方向から突き当てて接続されている。すなわち、前方に位置する第1チャンバ26に対し、第1通路25の下流端と第2通路27の上流端とが、後方から突き当てて接続されている。
第2チャンバ28は、装置の後端部でかつ第1通路25の真上の位置に配置され、排気流れ方向に沿って右側から左側へと延びる。第3通路29は、装置の上部中央に配置され、排気流れ方向に沿って後方から前方に延びる。第3通路29は、第2通路27の左側に離間して配置され、第2通路27と平行に配置されている。
第2および第3通路27,29は、第2チャンバ28に同一方向から突き当てて接続されている。すなわち、後方に位置する第2チャンバ28に対し、第2通路27の下流端と第3通路29の上流端とが、前方から突き当てて接続されている。
図5にも示すように、第3チャンバ30は、装置の前端部に概ね左右方向に延びて形成され、横倒しの液滴状に形成されている。第3通路29が小径、第4通路31が大径であることに対応して、第3通路29が開口する第3チャンバ30の右側部分は小径の円形輪郭を有し、第4通路31が開口する第3チャンバ30の左側部分は大径の円形輪郭を有する。第3チャンバ30は、前述の仕切壁36と、前述のケーシング2の前端壁19、特に凸部12(図1および図2参照)と、これら仕切壁36および前端壁19の間に位置されてこれらに接続された板状の第2周壁39とにより、略密閉空間として画成されている。これら仕切壁36、前端壁19および第2周壁39が第3チャンバ容器をなす。第2周壁39は、第3通路29の下流端と第4通路31の上流端とを取り囲むように形成される。第3チャンバ30は第1チャンバ26に隣接され、その隣接箇所では第1周壁37と第2周壁39が共用とされている。NOx触媒23は、その前端部の一部のみが第3チャンバ30内に突出されるが、こうしてもNOx触媒23の前面部全体に排気ガスが均一に当たるよう、ケーシング2の前端壁19に凸部12が設けられている。この凸部12により、NOx触媒前面部とケーシング前端壁19との間に排気ガスが流れる十分な空間が確保される。
第4通路31は、装置の左上部分に配置され、排気流れ方向に沿って前方から後方に延びる。第4通路31は、第3通路29の左側に離間して配置され、第3通路29と平行に配置されている。第2酸化触媒24よりも下流側ないし後側の位置において、第4通路管31Aは周方向の略半分が切り欠かれ、出口室35に連通される。出口室画成部13および出口室35は装置の左下部分に形成される。装置出口管4は出口室35に連通されると共に、出口室画成部13から後向きに突出される。
第3および第4通路29,31は、第3チャンバ30に同一方向から突き当てて接続されている。すなわち、前方に位置する第3チャンバ30に対し、第3通路29の下流端と第4通路31の上流端とが、後方から突き当てて接続されている。
ところで、本実施形態のフィルタ22は、装置前方から前後方向に挿抜することにより、着脱可能となっている。よってこれに関する構成を以下に説明する。
図6は、図5のVI−VI断面図であり、特に、第1通路25の中心軸である第1通路軸C1と、第2通路27の中心軸である第2通路軸C2とを含む仮想平面Pで切断した場合の断面構造を示す図である。また図7は、フィルタ22の固定部周辺の構造を示す分解斜視図である。なお図6は、必要な部分を誇張して分かり易く描いた模式図であり、図示の寸法、縮尺、相対配置等が必ずしも実物と一致しない点に留意されたい。
図示するように、第1通路軸C1と第2通路軸C2は平行であり、従って第1通路25と第2通路27、および第1通路管25Aと第2通路管27Aは平行である。第1通路管25Aはその前端位置において仕切壁36に結合され、仕切壁36とケーシング前端壁19との間には第1チャンバ26が画成されている。また第2通路管27Aも、その前端位置において仕切壁36に結合されている。第1チャンバ26から第2通路27への排気ガスの導入をスムーズに行えるよう、第2通路27の入口周辺の仕切壁36には湾曲部40が形成されている。
噴射弁10は、ケーシング前端壁19の噴射弁取付凹部8内に、第2通路軸C2と同軸もしくは略同軸に取り付けられている。噴射弁10の噴孔41を有する先端部42は、噴射弁取付凹部8の噴射弁挿通穴9に前方から挿入され、第1チャンバ26内に露出される。噴射弁10は噴孔41から、第2通路27内に向かって第2通路軸C2の方向に尿素水Uを噴射する。言い換えれば、噴孔41は第2通路軸C2の方向に指向されている。
噴射された尿素水Uは、まず第2通路27内の排気ガスと混合される。次いで排気ガスが第2通路27から第4通路31へと流れる過程で、尿素水Uと排気ガスがさらに混合され、混合気は最終的にNOx触媒23に供給される。このように比較的長い経路を経て尿素水Uが排気ガスと混合されるので、両者の混合を促進できる。
噴射弁取付凹部8を形成するケーシング前端壁19は、第2通路27に対向した第1チャンバ26の区画壁をなす。噴射弁取付凹部8が第2通路27の対向位置で第2通路27に向かって凹まされているので、これに沿って排気ガスが案内され、第1チャンバ26から第2通路27への排気ガスの導入が容易となる。もっとも噴射弁取付凹部8は省略してもよい。
第1通路管25A内には、上流側すなわち後側に第1酸化触媒21が、下流側すなわち前側にフィルタ22が同軸で設置されている。これら第1酸化触媒21およびフィルタ22は、最外周部に位置された断面円形の金属製(本実施形態ではステンレス製)外管43,44と、外管43,44内に固定されPt等の貴金属が担持されたセラミックス製担体45,46とをそれぞれ一体に有する。第1酸化触媒21の外管43は、第1通路管25A内に取り外し不能に嵌合固定される。他方、フィルタ22の外管44は、第1通路管25A内に前後スライド可能に嵌合される。
前後方向におけるフィルタ担体46の前面の位置は、第1通路25の下流端の位置、すなわち仕切壁36の位置に略一致される。他方、フィルタ外管44は、フィルタ担体46よりも前方に延長され、第1チャンバ26を通過し、ケーシング前端壁19に設けられた前述の通過穴47を通過し、通過穴47よりも前方の位置まで延びる。この延長部は、第1通路25から同軸に延びて第1チャンバ26内を仕切る管状部材48を形成する。管状部材48は断面円形の管状に形成される。
図5にも示すように、管状部材48は、その周方向に少なくとも一つ、本実施形態では複数の開口部すなわち連通穴49を有する。これら連通穴49により、第1通路25と第1チャンバ26が実質的に連通される。管状部材48の前端には、半径方向外側に全周突出するフランジ部52が一体に形成される。
ケーシング前端壁19には、前方に突出して通過穴47を画成する円筒部50と、円筒部50の前端から半径方向外側に全周突出するフランジ部51とが一体に形成される。
また、管状部材48の前端開口部は前述の穴カバー11により閉止される。これにより第1通路25と第1チャンバ26は外部から閉鎖され、かつ、第1通路25と第1チャンバ26は連通穴49の部分を除いて管状部材48により互いに仕切られる。穴カバー11は、管状部材48の前端開口部に対向される中央部分が僅かに前方に膨出される。またその中央部分の外周側には、前記フランジ部52に重ね合わされるフランジ部53が一体に形成される。
ケーシング前端壁19のフランジ部51とフィルタ外管44のフランジ部52との間にはリング状の第1メタルガスケット54が介在される。またフィルタ外管44のフランジ部52と穴カバー11のフランジ部53との間にはリング状の第2メタルガスケット55が介在される。ケーシング前端壁19のフランジ部51の後方裏側には、上下二分割の半割リング状後側フランジ56が重ね合わされる。穴カバー11のフランジ部53の前方表側にはリング状(半割リング状でもよい)の前側フランジ60が重ね合わされる。これらが全て重ね合わされてボルト止めされることで、これらは一括してケーシング2に固定される。
他方、仕切壁36に結合される第1通路管25Aの前端面部には、リング状の膨張黒鉛ガスケット57を前方から嵌合受容するためのリング状受容部58が設けられる。膨張黒鉛ガスケット57は、フィルタ外管44の外周部に予め嵌合される。組立状態において、膨張黒鉛ガスケット57は、フィルタ外管44の外周部に形成されたリング状鍔部59と、受容部58との間に挟まれ、鍔部59により受容部58に押し付けられる。これにより、第1通路管25Aとフィルタ外管44の隙間からPMが第1チャンバ26内に漏れ出すのを防止できる。
図7に示すように、前側フランジ60の複数のボルト挿通穴(図示せず)にはそれぞれ後向きに複数の取付ボルト61が挿通される。これら取付ボルト61は、フランジ部53、第2メタルガスケット55、フランジ部52、第1メタルガスケット54、フランジ部51の対応する複数のボルト挿通穴53H,55H,52H,54H,51Hに前方から順次挿通される。そして取付ボルト61は、後側フランジ56の対応する複数の雌ネジ穴56Hに締め込まれる。これにより、重ね合わされた複数の部材が一括してフランジ部51に固定支持される。
また、各部材を位置決めして組立を容易にするため、後側フランジ56には前向きに複数(本実施形態では二つ)の位置決めボルト62が固設される。これら位置決めボルト62は、フランジ部51、第1メタルガスケット54、フランジ部52、第2メタルガスケット55、フランジ部53、前側フランジ60の対応する複数の位置決めボルト挿通穴51K,54K,52K,55K,53K(前側フランジ60については図示せず)に後方から順次挿通され、取付ボルト61の取付前に各部材を位置決めする。そして、前側フランジ60の位置決めボルト挿通穴から突出した位置決めボルト62の雄ネジ部に、ナット62が締め込まれる。このナット62と位置決めボルト62の締結箇所においても各部材がフランジ部51に固定される。
こうして、フィルタ22が取り付けられると、膨張黒鉛ガスケット57が鍔部59により自ずと受容部58に押し付けられ、第1通路管25Aとフィルタ外管44の隙間がシールされる。
ここでフィルタ22の取り付け方法および取り外し方法を簡単に説明する。取り付け方法に関し、上側の後側フランジ56をフランジ部51の後方裏側に配置し、その位置決めボルト62を、フランジ部51の位置決めボルト挿通穴51Kに挿入し、前方に突出させる。次いで位置決めボルト62の突出部分に前方から第1メタルガスケット54の位置決めボルト挿通穴54Kを嵌合させ、第1メタルガスケット54を取り付ける。
次いで、膨張黒鉛ガスケット57をフィルタ22に後方から装着し、このフィルタ22を前方から通過穴47に挿入し、次いで第1通路管25Aにスライド挿入する。これと同時に、フィルタ22の位置決めボルト挿通穴52Kを位置決めボルト62に嵌合させる。
次いで、第2メタルガスケット55の位置決めボルト挿通穴55Kを位置決めボルト62に嵌合させ、穴カバー11の位置決めボルト挿通穴53Kを位置決めボルト62に嵌合させ、前側フランジ60の位置決めボルト挿通穴を位置決めボルト62に嵌合させ、位置決めボルト62にナット62を仮締めする。これにより各部品が大凡位置決めされる。
次に、下側の後側フランジ56をフランジ部51の後方裏側に配置し、落ちないよう手で押さえながら、複数の取付ボルト61を順次前方から各部品のボルト挿通穴に挿入し、後側フランジ56の雌ネジ穴56Hに締め込む。最後に、ナット62を本締めすることで、フィルタ22の取り付けが完了する。この取付完了と同時に、膨張黒鉛ガスケット57は鍔部59と受容部58に密着されて隙間をシールする。
フィルタ22の取り外し方法については、上記と逆の手順を実行することによりフィルタ22を取り外すことが可能である。こうしてフィルタ22は、装置前方から前後方向に挿抜することにより着脱可能である。これによりフィルタ22がエンジン制御により再生できない場合、フィルタ22を取り外して外部で再生することができる。またフィルタ22が再生不能な程劣化した場合、フィルタ22を取り外して交換することができる。
なお、図6に示した構造と類似の構造が他の通路およびチャンバにも適用される。
次に、本実施形態の特徴部分である管状部材48について説明する。図5において管状部材48は誇張して描かれている。
図5および図6に示すように、管状部材48は、第1チャンバ26を、管状部材48の内側の領域である内側領域65と、管状部材48の外側の領域である外側領域66とに仕切る。そして、第1通路25内でフィルタ担体46を通過した排気ガスは、内側領域65に入り、連通穴49を通過して、外側領域66に入り、その後第2通路27に入る。
図8に矢示するように、第1チャンバ26内において排気ガスは、概ね、第1通路25から第2通路27に向かう方向、具体的には第1通路軸C1から第2通路軸C2に向かう方向(主方向という)に流れる。しかしながら本実施形態では、第1チャンバ26内の排気ガスを同時に、主方向に対し側方に偏らせるようになっている。これを行うのが管状部材48である。管状部材48は特許請求の範囲にいう偏流壁に相当する。
より詳細には、管状部材48には複数(本実施形態では五つ)の連通穴49が設けられている。複数の連通穴49は、第1通路軸C1を中心に図5の反時計回りに順に配置された第1連通穴49A、第2連通穴49B、第3連通穴49C、第4連通穴49Dおよび第5連通穴49Eを含む。これら連通穴49は本実施形態では角が丸い四角形とされているが、他の形状であってもよい。
第1連通穴49Aは、管状部材48の頂部に配置され、最も大きい周長すなわち角度長α1を有する。第2連通穴49Bは最も小さい角度長α2を有する。第3連通穴49Cは中間の角度長α3を有し、第4連通穴49Cはそれより僅かに小さい角度長α4を有し、第5連通穴49Cは第4連通穴49Cと等しい角度長α5を有する。α1>α3>α4=α5>α2である。各連通穴の面積(大きさ)の順番は角度長の順番と同じである。
これら連通穴49は、周方向に等間隔ではなくアンバランスに配置されている。ここで第1通路軸C1と第2通路軸C2を含む仮想平面Pに対し左側の領域Lと右側の領域Rとを規定すると、左側領域Lでの連通穴49の合計面積は、右側領域Rでの連通穴49の合計面積より大きくされる。具体的には、左側領域Lには、第1連通穴49Aの殆どの部分と、第2連通穴49B、第3連通穴49Cおよび第4連通穴49Cの全部とが含まれるのに対し、右側領域Rには、第1連通穴49Aの極一部と第5連通穴49Cしか含まれない。
よって図8に矢印で示すように、排気ガスは、左側領域Lにおいて右側領域Rよりも多く流れるようになり、主方向に対し左側に偏らせられる。そしてこの流量差に起因して、第1チャンバ26内では、緩い時計回りの旋回流S1が生成される。
この旋回流S1を有する偏流の排気ガスが第2通路27に入ると、第2通路27内には、第2通路軸C2を中心とした旋回流S2が生成される。このように管状部材48は、第2通路27内に排気ガスの旋回流S2を生成するように構成されている。この旋回流S2の中に、噴射弁10から尿素水が噴射されるので、噴射された尿素水は排気ガスと良好に攪拌および混合される。
従って本実施形態によれば、第1チャンバ26に第1および第2通路25,27を同一方向から突き当てて接続した構成においても、第2通路27内に噴射された尿素水と排気ガスの混合を著しく促進することが可能である。
ここで、本実施形態の利点を比較例と比較しつつさらに説明する。図示しない比較例において、管状部材48および連通穴49は設けられておらず、第1チャンバ26内は何等仕切られていない。よって排気ガスは、単に第1通路25から第1チャンバ26内に入って第1チャンバ26を通過し、第2通路27に入るだけである。
この場合、第1チャンバ26内の旋回流S1も第2通路27内の旋回流S2も生成されない。すると、第2通路27内に噴射された尿素水が排気ガスと上手く混合されず、尿素水は第2通路管27Aの特定箇所に局所的に当たり続ける傾向がある。この特定箇所の一例を図3および図6に符号Xで示す。
図9に示すように、尿素水Uが第2通路管27Aの特定箇所Xの内壁に局所的に当たり続けると、その内壁がやがて腐食したり摩耗したりする問題が生じる。また、その内壁に当たった尿素水Uは壁面を伝わって流下し、管内の底部に溜まる。この管内底部における排気ガスの流れが弱いことも相俟って、溜まった尿素水Uはやがて結晶化し、固体の白色堆積物Tとなって管内底部に蓄積する。すると白色堆積物Tが管内の通路面積を減少させ、通路抵抗を増大させ、エンジンの背圧を上昇させる。また、白色堆積物Tが一部剥離して下流側のNOx触媒23に到達すると、NOx触媒23を損傷させてしまう。
これに対し、本実施形態では、尿素水を排気ガスと良好に混合させることができるので、上述の比較例の問題を一挙に解決することが可能である。すなわち、尿素水の局所当たりとこれに伴う第2通路管27Aの腐食摩耗、白色堆積物Tの生成、通路抵抗およびエンジン背圧の増大、ならびにNOx触媒23の損傷を確実に抑制することができる。
また、図5および図8に示すように、右側領域RにはNOxセンサ7の先端検出部7Aが設置されている。この先端検出部7Aは、管状部材48の連通穴49がない周方向領域(無穴領域という)の半径方向外側に設置されている。本実施形態では、第1連通穴49Aと第5連通穴49Cの間に、比較的大きい角度長を有する無穴領域63が形成され、この無穴領域63の半径方向外側に先端検出部7Aが設置されている。
これによれば、連通穴49から外側領域66に出た排気ガスが先端検出部7Aに略軸方向に直接当たるのを防止し、NOxセンサ7の検出誤差を抑制できる。
その一方で、右側領域Rには第5連通穴49Cが設けられ、第5連通穴49Cから第2通路27に向かう排気ガス経路の途中に、先端検出部7Aが設置されている。よって、先端検出部7Aに略側方から確実に排気ガスを当てることができ、NOxセンサ7の検出精度を向上できる。
加えて、右側領域Rにおいて第5連通穴49Cから第2通路27に向かう排気ガス経路の途中であって、かつ凹んだ箇所である凹所64に、先端検出部7Aが設置されている。よって、噴射弁10から噴射された尿素水が逆流して先端検出部7Aに当たるのを抑制でき、これもNOxセンサ7の検出精度向上に繋がる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお前述の基本実施形態と同様もしくは共通の部分については図中同一符号を付して説明を割愛し、以下、基本実施形態との相違点を主に説明する。
図10に示すように、本実施形態にあっては、管状部材48および連通穴49が設けられておらず、第1チャンバ26内は仕切られていない。フィルタ22の下流端は第1通路25内に位置する。従って排気ガスは、図中矢示するように、単に第1通路25から第1チャンバ26内に入って第1チャンバ26を通過し、第2通路27に入るだけである。
本実施形態では、前記管状部材48に代わって、よりシンプルな偏流板70が、偏流壁をなすものとして第1チャンバ26内に設けられる。偏流板70は、右側領域Rにおいて第1周壁37、仕切壁36およびケーシング前端壁19の少なくとも一つに固定され、第1周壁37の右側部から仮想平面Pに向かって突出される。偏流板70は、第1通路25から第2通路27に向かう排気経路の途中であって、右側領域Rおよび左側領域Lの一方、本実施形態ではNOxセンサ7が設置される右側領域Rに設けられる。そして偏流板70は、主方向に向かう排気ガスの流れに抵抗を与える。本実施形態では、NOxセンサ7が着座される第1周壁37の段差部71に沿うような形で偏流板70が配置されるが、その設置位置は変更可能である。
これによれば、図中矢示するように、排気ガスが第1チャンバ26内で第1通路25から第2通路27に向かう過程で、偏流板70により、排気ガス全体が主方向に対し左側に偏らせられる。そしてこの排気ガスが第2通路27に流入したとき、第2通路27内には、基本実施形態と同様、第2通路軸C2を中心とした旋回流S2が生成される。この旋回流S2の中に尿素水が噴射されるので、噴射された尿素水と排気ガスとを良好に攪拌および混合できる。それ故、本実施形態も基本実施形態と同様、噴射された尿素水と排気ガスの混合を促進でき、混合不足に起因する上記諸問題を解決できる。
また、偏流板70を段差部71に沿って配置したので、NOxセンサ7の先端検出部7Aに側方から当たる排気ガスの流れを強めることができ、NOxセンサ7の検出精度向上に有利である。また、先端検出部7Aから第2通路27に向かう排気経路の途中に、噴射弁10から見て先端検出部7Aまでの経路を遮るような形で、偏流板70を配置したので、噴射弁10から噴射された尿素水が逆流して先端検出部7Aに当たるのを抑制でき、NOxセンサ7の検出精度向上に有利である。
なお、本実施形態のフィルタ22は着脱可能ではないが、着脱可能であってもよい。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々考えられる。
(1)例えば、管状部材48に設けられる開口部は連通穴49以外の開口部、例えば切欠きであってもよい。また開口部は、少なくとも一つあればよく、一つのみでも構わない。開口部の形状、寸法、数等は任意に定めることが可能である。
(2)管状部材は、フィルタ外管と別体であってもよく、第1チャンバ内に着脱不能に固定されてもよい。フィルタは着脱可能であってもなくてもよい。
(3)センサは、NOxセンサ以外のセンサ、例えばPMセンサ、λセンサ、酸素センサ、A/Fセンサ、温度センサ、または圧力センサであってもよい。
(4)噴射弁は、尿素水を噴射する尿素水噴射弁でなくてもよい。噴射弁は、排気ガスとの混合促進が要求される任意の液体(例えば燃料、他の還元剤、水等)を噴射する噴射弁であってよい。
前述の各実施形態の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 排気浄化装置
2 ケーシング
7 NOxセンサ
10 噴射弁
11 穴カバー
19 前端壁
21 第1酸化触媒
22 フィルタ
23 選択還元型NOx触媒
24 第2酸化触媒
25 第1通路
26 第1チャンバ
27 第2通路
28 第2チャンバ
29 第3通路
30 第3チャンバ
31 第4通路
44 外管
47 通過穴
48 管状部材(偏流壁)
49 連通穴(開口部)
70 偏流板(偏流壁)
C1 第1通路軸
C2 第2通路軸
P 仮想平面
L 左側領域
R 右側領域

Claims (10)

  1. 第1チャンバと、
    前記第1チャンバに同一方向から突き当てて接続され、互いに平行に配置された第1および第2通路と、
    前記第1通路内に設置されたフィルタと、
    前記第2通路に対向した前記第1チャンバの区画壁に設置され、前記第2通路内に向かって液体を噴射する噴射弁と、
    を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記排気浄化装置は、前記第1通路から流出した排気ガスを前記第1チャンバを経て前記第2通路に流入させるよう構成され、
    前記排気浄化装置は、前記第1チャンバ内に設置され、前記第1チャンバ内の排気ガスを前記第1通路から前記第2通路に向かう方向に対し側方に偏らせる偏流壁をさらに備え、
    前記偏流壁は、前記第2通路内に排気ガスの旋回流を生成するように構成され
    前記第1チャンバの区画壁には、前記第2通路に向かって凹まされた噴射弁取付凹部が形成され、前記噴射弁取付凹部の底面部に前記噴射弁が固定して取り付けられる
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記偏流壁は、前記第1通路から同軸に延びて前記第1チャンバ内を仕切る管状部材により形成され、前記管状部材は、その周方向に少なくとも一つの開口部を有し、前記第1通路の第1通路軸と前記第2通路の第2通路軸とを含む仮想平面に対し、一方側での前記開口部の合計面積は、他方側での前記開口部の合計面積より大きい
    請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記管状部材は、前記フィルタの外管に一体に形成されている
    請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記第1チャンバ内における前記他方側であって、前記管状部材の前記開口部がない周方向領域の半径方向外側に、センサが設置される
    請求項2または3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記センサはNOxセンサである
    請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記フィルタは、前記第1通路の第1通路軸の方向に挿抜することにより着脱可能である
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記第1チャンバと前記第1および第2通路とを収容しもしくは画成するケーシングをさらに備え、
    前記ケーシングは、前記フィルタの挿抜時に前記フィルタが通過される通過穴と、前記通過穴を塞ぐ着脱可能な穴カバーとを有する
    請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 前記第2通路よりも下流側に設置された選択還元型NOx触媒をさらに備え、
    前記噴射弁は、尿素水を噴射する尿素水噴射弁である
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 前記第1チャンバには、前記第1通路の下流端と前記第2通路の上流端とが突き当てて接続され、
    前記排気浄化装置は、
    前記第2通路に平行に配置された第3通路と、
    前記第2通路の下流端と前記第3通路の上流端とが同一方向から突き当てて接続される第2チャンバと、
    前記第3通路に平行に配置された第4通路と、
    前記第3通路の下流端と前記第4通路の上流端とが同一方向から突き当てて接続される第3チャンバと、
    をさらに備え、
    前記NOx触媒は前記第4通路内に設置される
    請求項8に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  10. 前記第1通路内において前記フィルタの上流側に設置された第1酸化触媒と、
    前記第4通路内において前記NOx触媒の下流側に設置された第2酸化触媒と、をさらに備える
    請求項9に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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