JP6890787B2 - 水道メータ - Google Patents
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Description
流量計測部を内蔵し上方に開口した下ケースと、
前記下ケースの開口を塞ぐように前記下ケースに嵌めこまれるレジスターボックスと、
雌ネジ部を有し前記下ケースの前記開口の外周面に形成された雄ネジ部に螺合して前記レジスターボックスを前記下ケースの前記開口の上端面に押圧して固定する上ケースと、
前記レジスターボックス内に回転可能に収容され前記流量計測部で計測される積算流量を表示する指示ユニットと、
前記指示ユニットと相対回転不能に直接係合して前記指示ユニットを前記レジスターボックス内で回転可能に保持し前記上ケースの外周面に回転可能に嵌め込まれ前記指示ユニットを開閉自在に覆うカバーと、を備えた、
ことを特徴とする。
前記指示ユニットは、歯車列で回転駆動される数字車を含む指示機構部と、上方に開口する有底の凹部に前記指示機構部を収容し前記開口の周縁に外側に向けて延びる鍔部を有する下台板と、前記下台板の上部に配置された上台板と、前記上台板を覆い前記下台板の前記鍔部に溶着された状態で前記指示機構部を封止するレンズキャップと、を有する、
ことを特徴とする。
前記レンズキャップは、環状オレフィン共重合樹脂を主成分とする合成樹脂で形成され、前記上台板と対向する領域の外側面は上方に凸のR形状である、
ことを特徴とする。
前記下台板は、前記凹部の中央部が断面視で下方に突出した窪みを有し、前記流量計測部に配置された羽根車の回転に応じて回転するように磁気的に前記羽根車に結合されているマグネット歯車を前記窪みに回転可能に収容する、
ことを特徴とする。
前記窪みの中央部に、前記マグネット歯車を回転自在に支持する回転支持軸が前記窪みの底面から上方に向かって立設されている、
ことを特徴とする。
前記指示機構部は、歯車列で回転駆動される数字車を含み、前記数字車は回転軸線が断面視で前記下台板の中心軸線で区画される前記凹部の一方の領域に位置し、外周面の一端が前記凹部の他方の領域に位置している、
ことを特徴とする。
尚、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は水道メータ1の全体構成を示す縦断面図である。以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る水道メータ1の全体構成と動作について説明する。
水道メータ1は、両端に流入口11および流出口12が形成された流入部外箱としての下ケース10を有し、流入口11内にはストレーナSが取り付けられている。
この下ケース10の内部空間の下半部には流入口11および流出口12を有する計量室Aが画成され、計量室A内には、軸上部に駆動側マグネット22を有する羽根車20がピボット軸14で回転自在に支持されている。
そして、レジスターボックス30の底壁30aを挟んでマグネット歯車53のマグネット54と羽根車20の駆動側マグネット22とが対向して、磁気的に結合(以下、マグネットカップリングMと記す)されている。
このように構成される水道メータ1は、その流入口11および流出口12が上流側の水道管および下流側の水道管(図示せず)に接続されて使用される。流入口11から流入した水道水はストレーナSで異物を取り除かれながら下ケース10内に流入し、水量に応じて羽根車20を回転させた後、流出口12から下ケース10外に流出する。
図2(a)は下ケース10の平面図、(b)は下ケース10の縦断面図、図3(a)は上ケース40の平面図、(b)は上ケース40縦断面図、図4(a)は指示ユニット50の外観を示す斜視図、(b)は指示ユニット50の内部構成を示す縦断面図、図5(a)は下台板51の平面図、(b)は下台板51の縦断面図、図6(a)はレンズキャップ58の平面図、(b)はレンズキャップ58の縦断面図、図7(a)はカバー60及び蓋62の平面図、(b)はカバー60及び蓋62の縦断面図、図8は水道メータ1の組み立て方法を示す断面模式図である。
以下、図面を参照しながら指示ユニット50の保持構造について説明する。
下ケース10は、図2に示すように、内底部13を有し上端が開口された円筒状の筒体として形成され、羽根車20を収容する計量室Aと、一方で計量室Aに繋がる流入口11と、他方で計量室Aに繋がる流出口12とが、一体として形成されている。
内底部13の中心部には、雌ネジ部13aが形成され、ピボット軸14のネジ部14aが螺合されてピボット軸14が垂直に立設されている。
上ケース40は、図3に示すように、中央部が開口した環状体として形成され、内面側には、下ケース10の雄ネジ部16に螺合する雌ネジ部41が形成されている。上ケース40の外面側には、カバー60が嵌まり合う係合凸部42が径方向に突出するように形成されている。
指示ユニット50は、図4に示すように、指示機構部510を内部に収容する下台板51と、下台板51内で羽根車20からマグネットカップリングMで回転駆動力を受けて回転するマグネット歯車53と、マグネット歯車53の回転を指示機構部510に伝達する歯車列55(図4(b)において一部省略して示す)と、下台板51の上部開口を塞ぎ指示機構部510の表示窓を有する上台板52と、下台板51に溶着されて指示機構部510を封止するレンズキャップ58からなる。
凹部51aの中央には断面視で下方に突出した窪み51cが形成され、窪み51cの中央部にはマグネット歯車53を回転自在に支持する回転支持軸51dが窪みの底面から上方に向かって立設されている。
凹部51aの一方の領域(図5において左側)には、歯車列55で回転駆動される数字車57の回転軸57aを支持する溝部51eが設けられ、凹部51aの下部外側には、下方に突出する突起部51fが形成されている(図5において右側)。
そのために、凹部51aの一方の領域に設けられた溝部51eで回転支持された数字車57は、従来比、より大径化されてその外周面57bの一端が凹部51aの他方の領域に位置するようになっている。これにより、数字車57を大型化して検針時の視認性を向上させることができる。
カバー60は、図7に示すように、下部及び上部が開口した円筒状の筒体であり、上部の開口はピン61で開閉自在に取り付けられた蓋62で覆われている。
カバー60の周壁内面には、係合爪63が形成され、上ケース40の外面側に形成された係合凸部42に嵌まり合って上ケース40に対して回転可能に装着される。カバー60の周壁外面には、凸部64が周方向に沿って形成され、上ケース40に回転可能に装着されたカバー60を回転させる際の手掛け部となる。
これにより、カバー60の周壁外面に設けられた凸部64を手掛けにしてカバー60を上ケース40に対して回転させることで、指示ユニット50がカバー60と一体的に回転し、検針時に指示ユニット50を見やすい方向に変更して視認性を向上させることができる。
水道メータ1における指示ユニット50の組み込みに際しては、まず、下ケース10の内底部13の中心部に立接されたピボット軸14に羽根車20を回転可能に挿入した状態で、レジスターボックス30の鍔部32でガスケットG1を挟み込んで下ケース10にレジスターボックス30を嵌合する。このとき、下ケース10とレジスターボックス30はピン33(図8中 破線参照)で互いに回転不能に嵌合する。
レジスターボックス30に挿入された指示ユニット50は、下台板51の下面に突出するように設けられた突起部51fが、レジスターボックス30の周壁内面に立設されたリブ34に対して回転方向において相対するようにオーバーラップすることでレジスターボックス30内でリブ34と接触しない範囲(略360度)で回転可能になる。
このように、下ケース10に指示ユニット50を保持するレジスターボックス30を上ケース40で押圧固定した状態で、カバー60を回転させることで、カバー60と相対的に回転不能に保持された指示ユニット50を回転させることができる。
本実施形態に係る水道メータ1は、羽根車20を回転可能に支持した下ケース10の開口を塞ぐレジスターボックス30を、上ケース40の雌ネジ部41を下ケース10の開口の外周面に形成された雄ネジ部16にねじ込むことで下ケース10に押圧固定する。
そのために、従来、凹部51aの一方の領域で回転支持された数字車57は、その外周面57bの一端が凹部51aの他方の領域に位置するように、従来比、より大径化され検針時の視認性を向上させることができる。
また、レンズキャップ58の外側面58cは上方に凸のR形状に形成されている。そのために、レンズキャップ58の外側面58cへの汚れの付着を抑制して、検針時の視認性を向上させることができる。
例えば、実施形態に係る水道メータ1は、単箱式水道メータのみならず、図10に示すインナーケース18を備えた複箱式水道メータ1Bにおいても適用することができる。
10・・・下ケース
11・・・流入口
12・・・流入口
13・・・内底部
14・・・ピボット軸
16・・・雄ネジ部
20・・・羽根車
22・・・駆動側マグネット
30・・・レジスターボックス
40・・・上ケース
41・・・雌ネジ部
50・・・指示ユニット
51・・・下台板
52・・・上台板
53・・・マグネット歯車
55・・・歯車列
56・・・指針
57・・・数字車
58・・・レンズキャップ
60・・・カバー
62・・・蓋
A・・・計量室
S・・・ストレーナ
G1・・・ガスケット
Claims (6)
- 流量計測部を内蔵し上方に開口した下ケースと、
前記下ケースの開口を塞ぐように前記下ケースに嵌めこまれるレジスターボックスと、
雌ネジ部を有し前記下ケースの前記開口の外周面に形成された雄ネジ部に螺合して前記レジスターボックスを前記下ケースの前記開口の上端面に押圧して固定する上ケースと、
前記レジスターボックス内に回転可能に収容され前記流量計測部で計測される積算流量を表示する指示ユニットと、
前記指示ユニットと相対回転不能に直接係合して前記指示ユニットを前記レジスターボックス内で回転可能に保持し前記上ケースの外周面に回転可能に嵌め込まれ前記指示ユニットを開閉自在に覆うカバーと、を備えた、
ことを特徴とする水道メータ。 - 前記指示ユニットは、歯車列で回転駆動される数字車を含む指示機構部と、上方に開口する有底の凹部に前記指示機構部を収容し前記開口の周縁に外側に向けて延びる鍔部を有する下台板と、前記下台板の上部に配置された上台板と、前記上台板を覆い前記下台板の前記鍔部に溶着された状態で前記指示機構部を封止するレンズキャップと、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の水道メータ。 - 前記レンズキャップは、環状オレフィン共重合樹脂を主成分とする合成樹脂で形成され、前記上台板と対向する領域の外側面は上方に凸のR形状である、
ことを特徴とする請求項2に記載の水道メータ。 - 前記下台板は、前記凹部の中央部が断面視で下方に突出した窪みを有し、前記流量計測部に配置された羽根車の回転に応じて回転するように磁気的に前記羽根車に結合されているマグネット歯車を前記窪みに回転可能に収容する、
ことを特徴とする請求項2に記載の水道メータ。 - 前記窪みの中央部に、前記マグネット歯車を回転自在に支持する回転支持軸が前記窪みの底面から上方に向かって立設されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の水道メータ。 - 前記指示機構部は、歯車列で回転駆動される数字車を含み、前記数字車は回転軸線が断面視で前記下台板の中心軸線で区画される前記凹部の一方の領域に位置し、外周面の一端が前記凹部の他方の領域に位置している、
ことを特徴とする請求項4に記載の水道メータ。
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