JP6889475B2 - 内部構造体及びそれを収納した流体供給管 - Google Patents

内部構造体及びそれを収納した流体供給管 Download PDF

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本発明は、流体に流動特性を与える内部構造体及びそれを収納した流体供給管に関する。例えば、本発明の流体供給管は、研削盤、ドリル、切削装置、等の様々な工作機械の切削液供給装置に適用可能である。
従来、研削盤やドリル等の工作機械によって、例えば、金属から成る被加工物を所望の形状に加工する際に、被加工物と刃物との当接する部分とその周囲に加工液(例えば、クーラント)を供給することにより加工中に発生する熱を冷ましたり、被加工物の切りくず(チップとも称する)を加工箇所から除去したりする。被加工物と刃物との当接部で高い圧力と摩擦抵抗によって発生する切削熱は、刃先を摩耗させたり強度を落としたりして、刃物などの工具の寿命を減少させる。また、被加工物の切りくずが十分に除去されなければ、加工中に刃先にへばりついて加工精度を落とすこともある。
切削液とも呼ばれる加工液は、工具と被加工物との間の摩擦抵抗を減少させ、切削熱を除去する同時に、被加工物の表面からの切りくずを除去する洗浄作用を行う。このために、加工液は摩擦係数が小さくて、沸騰点が高くて、刃物と被加工物との当接部によく浸透する特性を持つことが好ましい。
例えば、特開平11−254281号には、作用要素(刃物)と被加工物との接触部に加工液を強制的に侵入させるためにガス(例えば、エア)を噴出するガス噴出手段を加工装置に設ける技術が開示されている。
更には、特開2004−33962号には、螺旋羽根本体とフリップフロップ現象発生用軸体とを位置合わせした上、筒本体に挿入固定する構造を有する流体吐出管が開示されている。
特開平11−254281号 特開2004−33962号
特許文献1に開示されたもののような通常の技術によると、工作機械に加工液を吐き出す手段に加えて、ガスを高速且つ高圧で噴出する手段を追加に設けなければならないので、費用が増加すると共に装置が大型化される問題がある。また、研削盤においては高速で回転する研削用砥石の外周面に沿って連れ回りする空気によって砥石と被加工物との当接部に加工液が十分に達することができない問題がある。従って、研削砥石の回転方向と同じ方向に向かって空気を噴射することだけでは、加工液を十分に浸透させにくいので、加工熱を所望の水準に冷却させにくいという問題が相変らず存在する。
特許文献2の流体吐出管構造においては、螺旋羽根本体とフリップフロップ現象発生用軸体とが別体であることから、両部材を金属製とした場合、その先端が鋭角な刃物となっていて、位置合わせの作業工程に注意が必要であり作業効率が下がる。また、分離されている二つの部材の寸法をマッチングさせるために加工の精度が高くなければならないという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みて開発されたものである。本発明の目的は、その内部を流れる流体に所定の流動特性を与えて、流体の潤滑性、浸透性及び冷却効果などの流動特性を向上させることができ、製造が容易である内部構造体及びそれを収納した流体供給管を提供することにある。
本発明は、上述の課題を解決するために、次のような構成にしてある。即ち、本発明の一実施形態は、収納体に収納されて、流体に対し流動特性を与える内部構造体である。内部構造体には、軸部を含み、軸部の外周面から突出した複数の突起部が形成され、複数の突起部は、隣どうしの突起部間の流路の中心が、流路の進行方向につれてずれるように配置され、流体が複数の突起部に衝突する頻度を増やすようにし、内部構造体の複数の突起部においては、複数の突起部の間にある流路の断面積が、上流の流路の断面積より小さく、複数の突起部の間にある流路を流れる流体の静圧力を低くすることによって、キャビテーション現象を誘発して微小バブルを発生するようにしている
本発明の他の実施形態による流体供給管は、内部構造体と、内部構造体を収納するための管本体とを含み、管本体は、流入口と流出口とを含む。内部構造体は、第1の部分と、第2の部分とを含んでおり、第1の部分は、管本体に内部構造体が収納された際、管本体の上流側に位置し、軸部と、流体に渦巻流を発生させるように螺旋状に形成された複数の翼とを含んでおり、第2の部分は、第1の部分より下流側に位置し、軸部と、軸部の外周面から突出した複数の突起部とを含んでいる。第2の部分の複数の突起部は、隣どうしの突起部間の流路の中心が、流路の進行方向につれて所定角度の方向に所定長さずつずれるように配置され、流体が複数の突起部に衝突する頻度を増やすようにし、第2の部分の複数の突起部においては、複数の突起部の間にある流路の断面積が、上流の流路の断面積より小さく、複数の突起部の間にある流路を流れる流体の静圧力を低くすることによって、キャビテーション現象を誘発して微小バブルを発生するようにしている
また、本発明に係る一実施形態による流体供給管の内部構造体は、第1の部分と、第2の部分とを含む。第1の部分は、管本体に内部構造体が収納された際、管本体の上流側に位置し、軸部と、流体に渦巻流を発生させるように螺旋状に形成された複数の翼とを含んでおり、第2の部分は、第1の部分より下流側に位置し、軸部と、軸部の外周面から突出した複数の突起部とを含んでいる。第2の部分の複数の突起部は、隣どうしの突起部間の流路の中心が、流路の進行方向につれて所定角度の方向に所定長さずつずれるように配置され、流体が複数の突起部に衝突する頻度を増やすようにし、第2の部分の複数の突起部においては、複数の突起部の間にある流路の断面積が、上流の流路の断面積より小さく、複数の突起部の間にある流路を流れる流体の静圧力を低くすることによって、キャビテーション現象を誘発して微小バブルを発生するようにしている
本発明の流体供給管を工作機械等の流体供給部に設ければ、流体供給管の内で発生した多数のマイクロバブルなどの微小バブルが工具と被加工物とにぶつかって消滅する過程において発生する振動及び衝撃によって、従来に比べて洗浄効果が向上する。これは切削刃などの工具の寿命を延長させ、工具の取換えのために消耗する費用を節減する。また、本発明の流体供給管によって与えられる流動特性は、流体の浸透性を向上させて冷却効果を増大させ、潤滑性を向上させると共に、加工精度を向上させることができる。
また、本発明の流体供給管に含まれる内部構造体の第2の部分の複数の突起部は、隣どうしの突起部間の流路の中心が、流路の進行方向につれて所定角度の方向に所定長さずつずれるように、配置されている。この長さのずれにより、流体が突起部に当たる可能性(頻度)が高くなり、特に、流路の中心に突起部の先端が位置するように配置すれば、流体へ与える影響(流動特性に与える変化)が高くなる。更に、本発明の実施形態において、流体供給管の内部構造体は一つの軸部材上に流体の流動特性を変化させる複数の部分が形成され、一体化した1つの部品として製造される。従って、内部構造体と管本体とを組み立てる工程が単純になる。
本発明の流体供給管は、研削盤、切削機、ドリル、等の様々な工作機械においての冷却剤供給部に適用されることができる。それだけでなく、二つ以上の種類の流体(液体と液体、液体と気体、又は、気体と気体)を混合する装置でも効果的に用いることができる。本発明はその以外にも流体を供給する様々なアプリケーションに適用可能である。例えば、家庭用のシャワーノズルや水耕栽培装置にも適用可能である。
以下の詳細な記述が以下の図面と合わせて考慮されると、本願のより深い理解が得られる。これらの図面は例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明が適用された流体供給部を備える研削装置の一例を示す。 本発明の第1の実施形態に係る流体供給管の側面分解図である。 本発明の第1の実施形態に係る流体供給管の側面透視図である。 本発明の第1の実施形態に係る流体供給管の内部構造体の3次元斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る流体供給管の内部構造体のバブル発生部を形成する方法の一例を説明する図である。 (A) は、従来例によるフリップフロップ現象発生用軸体の流路の説明図であり、(B)は、本発明の第1の実施形態に係る流体供給管の内部構造体のバブル発生部の流路の効果を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る流体供給管の側面分解図である。 本発明の第2の実施形態に係る流体供給管の側面透視図である。
本明細書においては、主に本発明を研削装置などの工作機械に適用した実施形態について説明するが、本発明の適用分野はこれに限定されない。本発明は、流体を供給する様々なアプリケーションに適用可能であり、例えば、家庭用のシャワーノズルや流体混合装置、更には水耕栽培装置にも適用可能である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明が適用された流体供給部を備える研削装置の一実施形態を示す。図示されたように、研削装置1は研削刃(砥石)2、被加工物Wを平面の上で移動させるテーブル3、被加工物W又は研削刃2を上下に移動させるコラム(図示を省略)、等を備える研削部4と、流体(即ち、冷却剤)を研削刃2や被加工物Wに供給する流体供給部5とを備える。流体は、例えば、水である。研削刃2は、図示が省略された駆動源により、図1の平面において時計周りに回転駆動され、研削箇所Gでの研削刃2の外周面と被加工物Wとの摩擦によって被加工物Wの表面が研削される。また、図示は省略するが、流体供給部5は流体を貯留するタンクと、上記流体をタンクから流出させるポンプとを備える。
流体供給部5は、研削刃2と被加工物Wとに向けて流体を吐き出す吐出口を有するノズル6と、流体に所定の流動特性を与える内部構造体を備える流体供給管Pと、タンクに貯留された流体がポンプにより流入する配管9とを含む。ジョイント部7は、流体供給管Pの流出口側とノズル6とを連結する。ジョイント部8は、流体供給管Pの流入口側と配管9とを連結する。配管9から流体供給管Pに流入する流体は、流体供給管Pを通過しながらその内部構造体によって所定の流動特性を持つようになり、流体供給管Pの流出口を経てノズル6を通じて研削箇所Gに向かって吐き出される。本発明のいくつかの実施形態によれば、流体供給管Pを通過した流体はマイクロバブルを含む。以下、流体供給管Pの複数の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図2は本発明の第1の実施形態に係る流体供給管100の側面分解図であり、図3は流体供給管100の側面透視図である。図4は流体供給管100の内部構造体140の3次元斜視図である。図2及び図3に示されたように、流体供給管100は管本体110と内部構造体140とを含む。図2及び図3において、流体は流入口111から流出口112側へ流れる。
管本体110は、流入側部材120と、流出側部材130から構成される。流入側部材120と流出側部材130とは、円筒形の中が空いている管の形態を有する。流入側部材120は、一端部に所定の直径の流入口111を有し、他の端部側には流出側部材130との接続のために内周面をねじ加工することによって形成された雌ねじ126を備える。流入口111の側には連結部122が形成されており、連結部122はジョイント部8(図1参照)と結合される。例えば、連結部122の内周面に形成された雌ねじとジョイント部8の端部の外周面に形成された雄ねじとのねじ結合により、流入側部材120とジョイント部8とが連結される。本実施形態においては、図2に示されたように、流入側部材120は両端部の内径、即ち、流入口111の内径と雌ねじ126との内径とが違い、流入口111の内径が雌ねじ126の内径より小さい。流入口111と雌ねじ126との間にはテーパー部124が形成されている。本発明はこの構成に限定されず、流入側部材120は両端部の内径が同一であってもよい。
流出側部材130は、一端部に所定の直径の流出口112を有し、他の端部側には流入側部材120との接続のために外周面をねじ加工することによって形成された雄ねじ132を備える。流出側部材130の雄ねじ132の外周面の直径は流入側部材120の雌ねじ126の内径と同一である。流出口112の側には連結部138が形成されており、連結部138はジョイント部7(図1参照)と結合される。例えば、連結部138の内周面に形成された雌ねじとジョイント部7の端部の外周面に形成された雄ねじとのねじ結合により、流出側部材130とジョイント部7とが連結される。雄ねじ132と連結部138との間には筒形部134及びテーパー部136が形成される。本実施形態においては、流出側部材130は両端部の内径、即ち、流出口112の内径と雄ねじ132の内径とが違い、流出口112の内径が雄ねじ132の内径より小さい。本発明はこの構成に限定されず、流出側部材130は両端部の内径が同一であってもよい。流入側部材120の一端部の内周面の雌ねじ126と流出側部材130の一端部の外周面の雄ねじ132とのねじ結合によって、流入側部材120と流出側部材130とが連結されることで管本体110が形成される。
一方、管本体110の上記構成は一つの実施形態に過ぎず、本発明は上記構成に限定されない。例えば、流入側部材120と流出側部材130との連結は上記のねじ結合に限定されず、当業者に知られた機械部品の結合方法はどれでも適用可能である。また、流入側部材120と流出側部材130との形態は、図2及び図3の形態に限定されず、設計者が任意に選択したり、流体供給管100の用途によって変更したりすることができる。流入側部材120又は流出側部材130は、例えば、スチールのような金属、又はプラスチックから成る。図2及び図3を一緒に参照すれば、流体供給管100は、内部構造体140を流出側部材130に収納した後に、流出側部材130の外周面の雄ねじ132と流入側部材120の内周面の雌ねじ126とを結合させることによって構成されることが理解される。
内部構造体140は、例えば、スチールのような金属からなる円柱部材を加工する方法又はプラスチックを成形する方法等によって形成される。図2及び図4に示されたように、本実施形態の内部構造体140は、上流側から下流側に向けて、断面が円形の共通の軸部材141の上に一体化して形成されている流体拡散部142と、渦巻発生部143と、バブル発生部145、誘導部150とを含む。流体拡散部142と渦巻発生部143、バブル発生部145および誘導部150のそれぞれは、例えば、一つの円柱部材の一部を加工することにより形成される。
本実施形態において、流体拡散部142は円錐の形態を有し、例えば、円柱部材の一端部を円錐の形態に加工することで形成される。流体拡散部142は流入口111を経て流入側部材120に流入する流体を管の中心部から外側へ、即ち、半径方向へ拡散させる。流体拡散部142は、内部構造体140が管本体110に収納されたときは、流入側部材120のテーパー部124に対応する位置にある(図3参照)。本実施形態においては流体拡散部142が円錐の形態を有するが、本発明はこの実施形態に限定されない。他の実施形態では、流体拡散部142がドームの形態を有する。その他、先端の一点から徐々に同心円的に拡大する形状であればよい。更に他の実施形態では、内部構造体140が流体拡散部142を備えない。これらの変形は以下に説明する他の実施形態においても同様に適用可能である。
渦巻発生部143は、管本体110に内部構造体140が収納された際に管本体110の上流側に位置する内部構造体140の頭部の一部又は全部に対応する。図4に示されたように、渦巻発生部143は、円形の断面を有し軸部材141の長さ方向に沿って直径が一定した軸部141−1と、3個の螺旋状に形成された翼143−1、143−2、143−3とを含む。渦巻発生部143の翼143−1、143−2、及び143−3の各々は、その先端が軸部141−1の円周方向に互いに120°ずつずらされており、軸部141−1の一端から他端まで外周面に所定の間隔をあけて反時計まわりに螺旋状に形成されている。本実施形態では翼の個数を3個にしたが、本発明はこのような実施形態に限定されない。また、渦巻発生部143の翼143−1、143−2、及び143−3の形態は、流体が各翼の間を通過する間に渦巻流を起こすことができる形態であれば特に制限されない。一方、本実施形態では、渦巻発生部143は、内部構造体140を管本体110に収納した時に、管本体110の流出側部材130の筒形部134の内周面に近接する程度の外径を有する。
渦巻発生部143の軸部141−1の長さm2は流体拡散部142の長さm1よりは長くて、バブル発生部145の軸部141−3の長さm4よりは短い。渦巻発生部143とバブル発生部145との間の軸部141−2の長さm3は流体拡散部142の長さm1より短い。また、流体拡散部142の断面積が最大である部分の直径は渦巻発生部143の軸部141−1の直径と同一である。他の実施形態では、流体拡散部142の断面積が最大である部分の直径が軸部141−1の直径より小さい。更に他の実施形態では、流体拡散部142の断面積が最大である部分の直径が軸部141−1の直径より大きい。この場合にも、流体拡散部142の断面積が最大である部分の半径は渦巻発生部143の半径(渦巻発生部143の軸部141−1の中心から各翼の先端までの距離)より小さいことが好ましい。軸部141−1は、同一直径を保ってもよいし、下流側に行くにつれて直径が大きくなるようにして、流体を誘い込むようにしてもよい。軸部141−2は、同一直径を保ってもよいし、或いは下流側に向かってテーパーがつくように、上流側は直径が小さく、下流側に行くにつれて直径が大きくなってもよい。これらの変形は後述する他の実施形態にも同様に適用可能である。
流体供給管100に流入した流体は流体拡散部142により拡散されて渦巻発生部143の翼の間を通過して行く。流体拡散部142は配管9を通じて流入された流体が効果的に渦巻発生部143の翼の間に進入するように流体を誘導する作用を行う。流体は渦巻発生部143の各翼によって強烈な渦巻流になって、軸部141−2を過ぎてバブル発生部145に送られる。
バブル発生部145は、円形の断面を有し軸部材141の長さ方向に沿って直径が一定した軸部141−3と、軸部141−3の外周面から突出した複数の突起部(凸部)145pとを含む。バブル発生部145は、渦巻発生部143より下流側に位置し、内部構造体140のボディー部の一部又は全部に対応する。本実施形態において、バブル発生部145の軸部141−3の直径は、渦巻発生部143の軸部141−1及び軸部141−2の直径と同じである。
バブル発生部145にはそれぞれが菱形の断面を有する柱形をしている複数の突起部145pが網状に形成されている。それぞれの菱形突起部145pは、軸部141−3の表面から半径方向に外側に向かって突出した形態になるように、例えば、円柱部材の外周面を研削加工あるいは研削加工に加えて切削加工、旋削加工、エンドミル加工等を単独で、或いは組み合わせて行ことによって形成される。これらの加工方法は、流体拡散部142、渦巻発生部143、誘導部150にも適用できる。また、バブル発生部145の軸部141−3の外周面には突起部145pの間に軸部141−3の一端から他端まで軸部141−3の周りに沿って螺旋状につながる複数の流路145r(本例においては、12本)が形成される。流路の本数は12に限定されない。他の実施形態によれば、バブル発生部145の軸部141−3の直径は、渦巻発生部143の軸部141−1及び軸部141−2の直径より大きい。この場合は、軸部141−3の外周面には先端から末端まで軸部141−3の周りに沿って螺旋状につながる複数の流路145rに加えて、流路の底部に溝が形成される。これらの溝はV字形、R字形、台形、等の形態をしており、複数の突起部の間に流体を誘い込むための誘い込み流路及びそれに連なる溝を形成する。この構造によって、渦巻発生部143に流入する流量が十分に確保され、渦巻発生部143による流体の旋回力が十分に大きくなる。そして、渦巻発生部143からバブル発生部145に流れる間、流路の断面積が急激に小さくなって、バブル発生部145によるキャビテーション現象が増幅され、マイクロバブル発生の効果が増大する。軸部141−3が軸部141−1及び141−2によりも直径が大の場合の実施形態であっても、渦巻発生部143とバブル発生部145との軸部の直径の差による段差が存在しているにも関わらず、誘い込み流路により流体がバブル発生部145にうまく誘い込まれ、その後の溝によって、流体の流速も良好に保たれる。
図5は本実施形態に係る菱形突起部145pとその間の流路145rの形成方法の一例を示す。図5に図示されたように、円柱部材の長さ方向に対して90度の方向に一定の間隔を持つ複数のラインと、上記長さ方向に対して所定の角度(例えば、60度)に傾いた一定の間隔のラインを交差させ、90度の方向のラインの間を一回ずつ飛ばして所定の深さほど研削すると共に、傾いたラインの間を一回ずつ飛ばして同一の深さほど研削する。ただし、図5に示す通り、例えば60度の角度を持つ流路の進行方向につれて、突起部145pごとに、所定の長さだけ、つまり、流路の中心が図の右手側に最小流路の幅の1/2分ずれるようにする。特に、突起部145Pの先端が流路の中心に位置するようにずらす。この場合の「流路の中心」とは、流路を正確に2等分した位置に突起部145pの先端がある場合のほか、流路のほぼ中央に突起部145pの先端が位置するようにずらす場合も含む。このようにして、軸部の外周面から突出した複数の菱形の突起部が上下(円周方向)、左右(軸部分の長さ方向)に一つずつ飛ばして規則的に形成される。突起部の断面の形態は菱形に限定されず、三角形又は他の多角形であっても良い。また、突起部145pの流路145rに対する配置のずれは、突起部の形状や配置の方向性などに応じて適宜変更できる。
図6の(A)は、特開2004−33962号に開示されている菱形突起と流路の関係を示すものであるが、このような従来例によれば、菱形突起間の流路を流体は単純に流れてゆき、その分流は少ない。つまり、流体が突起部145pと衝突する可能性(頻度)は相対的に低く、流動特性に与える変化は相対的に低い。しかし、本発明では、(B)のように流体は流れていくこととなり、分流の量は大きくなり、より複雑な経路をたどることとなる。従って、従来例(図6(A))に比して、流体が突起部145Pと衝突する可能性(頻度)は相対的に高く、より複雑な経路を流体は通ることとなり、流動特性に与える変化も相対的に高くなる。図6の(B)に従えば、後述するキャビテーション(cavitation)現象の誘発度合い、複数の流体の混合度合い、マイクロバブルなどの微小バブルの発生度合い、等が増大する。
以下、流体が流体供給管100を通過する間の流動について説明する。インペラ(羽根車)が右折又は左折する電動ポンプによって配管9(図1参照)を経て流入口111を通じて流入された流体は、渦巻発生部143の螺旋状に形成された3個の翼143−1乃至143−3の間を通過して行く。流体は渦巻発生部143の各翼によって強烈な渦巻流になって、軸部141−2を過ぎてバブル発生部145に送られる。
そして、流体はバブル発生部145の複数の菱形突起部145pの間を通り過ぎる。複数の菱形突起部145pは複数の狭い流路145rを形成する。流体が複数の菱形突起部145pによって形成された複数の狭い流路145rを通過することで、多数の微小な渦を発生させ、流体の混合及び拡散を誘発する。バブル発生部145の上記構造は、異なる性質を有する二つ以上の流体を混合する場合にも有用である。
また、内部構造体140は、流体が断面積が大きい上流側(渦巻発生部143)から断面積が小さい下流側(バブル発生部145の複数の菱形突起部145pの間に形成された流路145r)へ流れるようにする構造を有する。この構造は以下に説明するように流体の静圧力(static pressure)を変化させる。流体に外部エネルギーが加えられない状態での圧力、速度、及び位置エネルギーの関係は次のようなベルヌーイ方程式として表される。

Figure 0006889475

ここで、pは流線内の一点での圧力、ρは流体の密度、υはその点での流動の速度、gは重力加速度、hは基準面に対するその点の高さ、kは定数である。上記方程式として表現されるベルヌーイ定理は、エネルギー保存法則を流体に適用したものであり、流れる流体に対して流線上ですべての形態のエネルギーの合計はいつも一定であるということを説明する。ベルヌーイ定理によると、断面積が大きい上流では、流体の速度が遅くて静圧は高い。これに対して、断面積が小さい下流では、流体の速度が速くなり静圧は低くなる。
流体が液体である場合、低くなった静圧が液体の飽和蒸気圧に到達すると液体の気化が始まる。このようにほぼ同一の温度において静圧がきわめて短い時間内に飽和蒸気圧より低くなって(水の場合、3000−4000Pa)液体が急激に気化する現象をキャビテーションと称する。本発明の流体供給管100の内部構造はこのようなキャビテーション現象を誘発する。キャビテーション現象によって液体のうちに存在する100ミクロン以下の微小な気泡核を核として液体が沸騰したり溶存気体の遊離によって小さい気泡が多数生じる。すなわち、流体がバブル発生部145を通じながら多数のマイクロバブルが発生する。
そして、水の場合、1つの水分子が他の4個の水分子と水素結合を形成でき、この水素結合ネットワークを破壊することは容易ではない。そのために、水は水素結合を形成しない他の液体に比べて沸点や融点が非常に高いし、高い粘度を示す。水の沸点が高い性質は優秀な冷却効果をもたらすので、研削等を行う加工装置の冷却水として頻繁に用いられるが、水分子の大きさが大きくて加工箇所への浸透性や潤滑性は良くないという問題がある。そこで、通常は水でない特殊な潤滑油(即ち、切削油)を単独に、又は、水と混合して用いる場合も多い。ところで、本発明の供給管を用いれば、上記したキャビテーション現象によって水の気化が起き、その結果、水の水素結合ネットワークが破壊されて粘度が低くなる。また、気化によって発生するマイクロバブルは浸透性及び潤滑性を向上させる。浸透性の向上は結果的に冷却効率を増加させる。従って、本発明によると、特殊な潤滑油を使うこと無しに、水だけを用いても加工品質、即ち、工作機械の性能を向上させることができる。
そして、流体はバブル発生部145の複数の突起部によって形成された複数の狭い流路から流出側部材130のテーパー部136へ流れるので流路が急激に広くなる。ここで、コアンダ(Coanda)効果が発生する。コアンダ効果は、流体を曲面の周囲で流せば流体と曲面との間の圧力低下によって流体が曲面に吸い寄せられることによって流体が曲面に沿って流れる現象を称する。このようなコアンダ効果によって、流体は誘導部150の表面に沿って流れるように誘導される。ドーム形態の誘導部150によって中心に向かって誘導された流体はテーパー部136を過ぎて流出口112を通じて吐き出される。流体供給管200から吐き出される流体は、刃物や被加工物の表面によく貼り付くようになる。これは流体による冷却効果を増加させる。また、バブル発生部によって生成されるマイクロバブルなどの微小バブルは、通常の技術に比べて流体の冷却機能及び洗浄効果を向上させる。
誘導部150は、例えば、円柱部材の下流側の端部をドーム形に加工して形成される。誘導部150は、上記のように、流体供給管100の内部を流れる流体を管の中心に向かって誘導することで、流体が円滑に流出口112を通じて吐き出されるようにする。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。更に他の実施形態においては、内部構造体140が誘導部を含まない。
流体は流出口112を通じて流出され、ノズル6を通じて研削箇所Gに向かって吐き出される。流体がノズル6を通じて吐き出される時に、バブル発生部145で発生した多数のマイクロバブルが大気圧に露出し、研削刃2と被加工物Wにぶつかってバブルがこわれたり爆発したりして消滅する。このようにバブルが消滅する過程で発生する振動及び衝撃は、研削箇所Gで発生するスラッジや切りくずを効果的に除去する。換言すれば、マイクロバブルが消滅しながら研削箇所Gの周囲の洗浄効果を向上させる。
本発明の流体供給管100を工作機械等の流体供給部に設けることによって、研削刃と被加工物とで発生する熱を従来に比べてより効果的に冷却させることができ、浸透性及び潤滑性が良くなって加工精度を向上させることができる。また、被加工物の切りくずを加工箇所から効果的に除去することで、切削刃等の工具の寿命を延長させ、工具の取換えのために消耗する費用を節減することができる。
尚、本実施形態では、1つの部材を加工して内部構造体140の渦巻発生部143と、バブル発生部145とを形成するので、内部構造体140が一体化した1つの部品として製造される。従って、内部構造体140を流出側部材130の内部に収納した後に、流出側部材130と流入側部材120とを結合(例えば、流出側部材130の雄ねじ132と流入側部材120の雌ねじ126とのねじ結合による)する簡単な工程だけで、流体供給管100を製造することができる。また、渦巻発生部143とバブル発生部145との位置合わせや寸法のマッチングに大きく注意しなくても良いので、加工や組み立てに必要な時間及び費用を節減することができる。
本発明の流体供給管は、研削装置、切削装置、ドリル、等の様々な工作機械においての加工液供給部に適用可能である。また、2つ以上の流体(液体と液体、液体と気体、又は、気体と気体等)を混合する装置にも効果的に利用することができる。例えば、本発明の流体供給管を燃焼エンジンに適用すれば、燃料と空気とが十分に混ざり合うことによって燃焼効率が向上する。また、本発明の流体供給管を洗浄装置に適用すれば、通常の洗浄装置に比べて洗浄効果をより向上させることができる。更には、水耕栽培装置に本発明の流体供給管を用いて、供給水の溶存酸素を増加させて、水中の酸素量(溶存酸素濃度)を維持又は上昇させることにも利用できる。
(第2の実施形態)
次に、図7及び図8を参照して本発明の第2の実施形態に係る流体供給管200について説明する。第1の実施形態と同一の構成については説明を省略し、差のある部分を詳細に説明する。第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素に対しては同一の図面符号を使う。図7は第2の実施形態に係る流体供給管200の側面分解図であり、図8は流体供給管200の側面透視図である。図7及び図8に示されたように、流体供給管200は管本体110と内部構造体240とを含む。第2の実施形態の管本体110は第1の実施形態のものと同一であるので、その説明を省略する。図7及び図8において、流体は流入口111から流出口112側へ流れる。図7に示されたように、流体供給管200は、内部構造体240を流出側部材130に収納した後に、流出側部材130の外周面の雄ねじ132と流入側部材120の内周面の雌ねじ126とを結合することで構成される。
第2の実施形態の内部構造体240は、上流側から下流側に向かって、断面が円形の共通の軸部材241の上に一体化して形成されている流体拡散部242と、渦巻発生部243と、バブル発生部245と、誘導部250とを含む。例えば、内部構造体240は一つの円柱形態の部材を加工して形成される。本実施形態において、軸部材241は渦巻発生部243の軸部241−1と、軸部241−2とにおいて同一の直径を有する。バブル発生部245の軸部241−3の直径は軸部241−1及び軸部241−2の直径と同じである。或いは他の実施形態では、バブル発生部245の軸部241−3の直径は、軸部241−1及び軸部241−2の直径より大きい。この場合は、バブル発生部145に第1の実施例同様、バブル発生部の菱形突起の間の流路に更に溝(V字形、R字形、台形、等)を形成する。渦巻発生部243及びバブル発生部245のそれぞれは、第1の実施形態の渦巻発生部143及びバブル発生部145のそれぞれと同様の構造を有し、同様の方法で形成することができる。
本実施形態において、流体拡散部242は円錐の形態を有し、例えば、円柱部材の一端部を円錐の形態に加工することで形成される。流体拡散部242は流入口111を経て流入側部材120に流入する流体を管の中心部から外側へ、即ち、半径方向へ拡散させる。流体拡散部242は、内部構造体240が管本体110に収納されたときは、流入側部材120のテーパー部124に対応する位置にある(図8参照)。本実施形態においては流体拡散部242が円錐の形態を有するが、本発明はこの実施形態に限定されない。他の実施形態では、流体拡散部242がドームの形態を有する。その他、先端の一点から徐々に同心円的に拡大する形状であればよい。更に他の実施形態では、内部構造体240が流体拡散部を備えない。
渦巻発生部243は、管本体110に内部構造体240が収納された際に管本体110の上流側に位置する内部構造体240の頭部の一部又は全部に対応する。渦巻発生部243の軸部241−1の長さm2は流体拡散部242の長さm1よりは長くて、バブル発生部245の軸部241−3の長さm4よりは短い。渦巻発生部243とバブル発生部245との間の軸部241−2の長さm3は流体拡散部242の長さm1より短い。また、流体拡散部242の断面積が最大である部分の直径は渦巻発生部243の軸部241−1の直径と同一である。他の実施形態では、流体拡散部242の断面積が最大である部分の直径が軸部242−1の直径より小さい。更に他の実施形態では、流体拡散部242の断面積が最大である部分の直径が軸部241−1の直径より大きい。この場合にも、流体拡散部242の断面積が最大である部分の半径は渦巻発生部243の半径(渦巻発生部243の軸部241−1の中心から各翼の先端までの距離)より小さいことが好ましい。軸部241−1は、同一直径を保ってもよいし、下流側に行くにつれて直径が大きくなるようにして、流体を誘い込むようにしてもよい。軸部141−2は、同一直径を保ってもよいし、或いは下流に向かってテーパーがつくように、上流側が直径が小さく下流側に行くにつれて直径が大きくなってもよい。
流体供給管200に流入した流体は流体拡散部242により拡散されて渦巻発生部243の翼の間を通過して行く。渦巻発生部243は、円形の断面を有し軸部材241の長さ方向に沿って直径が一定した軸部241−1と、3個の螺旋状に形成された翼とを含む。流体拡散部242は配管9を通じて流入された流体が効果的に渦巻発生部243の翼の間に進入するように流体を誘導する作用を行う。流体は渦巻発生部243の各翼によって強烈な渦巻流になって、軸部241−2を過ぎてバブル発生部245に送られる。
第1の実施形態と同様に、バブル発生部245は、円形の断面を有し軸部材241の長さ方向に沿って直径が一定した軸部241−3と、軸部241−3の外周面から突出した複数の突起部(凸部)245pとを含む。バブル発生部245は、渦巻発生部243より下流側に位置し、内部構造体240のボディー部の一部又は全部に対応する。本実施形態において、バブル発生部245の軸部241−3の直径は、渦巻発生部243の軸部241−1及び軸部241−2の直径と同じであるか、或いはより軸部241−3の直径が大きい場合には、軸部241−3の外周面には先端から末端まで軸部241−3の周りに沿って螺旋状につながる複数の流路245rに対して溝が形成される。突起部245pと流路245rは、第1の実施形態につき図5で説明した方法にて形成される。
そして、流体はバブル発生部245の複数の突起部によって形成された複数の狭い流路245rから流出側部材130のテーパー部136へ流れるので流路が急激に広くなる。ここで、コアンダ効果が発生する。このコアンダ効果によって、流体は誘導部250の表面に沿って流れるように誘導される。誘導部250の円錐形状に沿って渦巻状になって中心に向かって誘導された流体はテーパー部136を過ぎて流出口112を通じて吐き出される。流体供給管200から吐き出される流体は、刃物や被加工物の表面によく貼り付くようになる。これは流体による冷却効果を増加させる。また、バブル発生部によって生成されるマイクロバブルなどの微小バブルは、通常の技術に比べて流体の冷却機能及び洗浄効果を向上させる。
主に本発明の流体供給管を工作機械に適用して冷却剤を吐き出す例について説明したが、本発明は流体を供給する様々なアプリケーションに適用可能である。例えば、家庭用のシャワーノズルに適用可能である。この場合、流体供給管に所定の温度の水や湯を流入すれば、内部構造体によって水に上述した流動特性が付与されて吐き出されることで、洗浄効果を向上させることができる。或いは、本発明の流体供給管は流体混合装置にも適用可能である。この場合、流体供給管に異なる特性を有する複数の種類の流体を流入すれば、内部構造体によって複数の種類の流体に上述した流動特性が付与されて流体が混合されて吐き出される。更には、水耕栽培装置に本発明の流体供給管を用いて、供給水の溶存酸素を増加させて、水中の酸素量(溶存酸素濃度)を維持又は上昇させることにも利用できる。加えて、本発明の流体供給管は、粘度が高い流体にも適用可能で、各種流体の粘度(粘性)を変化させたり、流体の特性を変化させたりすることも可能である。
以上、本発明を、いくつかの実施形態を利用して説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されることではない。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、上記説明及び関連図面から本発明の多くの変形及び他の実施形態を導出することができる。本明細書では、複数の特定用語が使われているが、これらは一般的な意味として単に説明の目的のために使われただけであり、発明を制限する目的で使われたものではない。添付の特許請求の範囲及びその均等物により定義される一般的な発明の概念及び思想を抜け出さない範囲で多様な変形が可能である。
1 研削装置
2 研削刃(砥石)
4 研削部
W 被加工物
G 研削箇所
5 流体供給部
6 ノズル
7、8 ジョイント部
9 配管
P、100、200 流体供給管
110 管本体
120 流入側部材
130 流出側部材
140、240 内部構造体
141、241 軸部材
142、242 流体拡散部
143、243 渦巻発生部
145、245 バブル発生部
145p、245p 突起部
145r、245r 流路
150、250 誘導部

Claims (20)

  1. 収納体に収納されて、流体に対し流動特性を与える内部構造体であって、
    内部構造体には、軸部を含み、軸部の外周面から突出した複数の突起部が形成され、
    複数の突起部は、隣どうしの突起部間の流路の中心が、流路の進行方向につれてずれるように配置され、流体が複数の突起部に衝突する頻度を増やすようにし
    内部構造体の複数の突起部においては、複数の突起部の間にある流路の断面積が、上流の流路の断面積より小さく、複数の突起部の間にある流路を流れる流体の静圧力を低くすることによって、キャビテーション現象を誘発して微小バブルを発生するようにしたことを特徴とする、
    内部構造体。
  2. 内部構造体の軸部には、複数の突起部の上流側に流体に渦巻流を発生させる渦巻発生部が形成されており、軸部の下流側の複数の突起部の間には螺旋状の複数の流路が形成され、この複数の螺旋状の流路には、渦巻流となった流体が供給されることを特徴とする請求項1に記載の内部構造体。
  3. 内部構造体の軸部には、渦巻発生部の上流側に流体を軸部の半径方向に拡散させる拡散部が形成され、軸部の下流側の渦巻発生部には、拡散部により拡散された流体が供給されることを特徴とする請求項2に記載の内部構造体。
  4. 内部構造体の複数の突起部においては、流体が流れる間に、(i)多数の微小バブルを発生するか、(ii)複数の流体を混合するか、(iii)流体を拡散するかの、少なくとも一つの流動特性を与えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内部構造体。
  5. 流体供給管であって、
    内部構造体と、
    内部構造体を収納するための管本体と、
    を含み、
    管本体は、流入口と流出口とを含み、
    内部構造体は、第1の部分と、第2の部分とを含んでおり、
    第1の部分は、管本体に内部構造体が収納された際、管本体の上流側に位置し、軸部と、流体に渦巻流を発生させるように螺旋状に形成された複数の翼とを含んでおり、
    第2の部分は、第1の部分より下流側に位置し、軸部と、軸部の外周面から突出した複数の突起部とを含んでおり、
    第2の部分の複数の突起部は、隣どうしの突起部間の流路の中心が、流路の進行方向につれて所定角度の方向に所定長さずつずれるように配置され、流体が複数の突起部に衝突する頻度を増やすようにし、第2の部分の複数の突起部においては、複数の突起部の間にある流路の断面積が、上流の流路の断面積より小さく、複数の突起部の間にある流路を流れる流体の静圧力を低くすることによって、キャビテーション現象を誘発して微小バブルを発生するようにしたことを特徴とする、
    流体供給管。
  6. 内部構造体は、第1の部分よりも上流側に位置し、管本体の流入口を通じて流入される流体を管の中心から半径方向へ拡散させて、第1の部分に与える流体拡散部を更に含むことを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  7. 内部構造体の流体拡散部は、円錐形又はドーム形に形成されている内部構造体の一端部であることを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  8. 内部構造体の第1の部分は、三つの翼を含んでおり、
    翼の各々は、その先端が軸部の円周方向に互いに120°ずつずらされていることを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  9. 内部構造体の第2の部分の複数の突起部は網状に形成されており、各々の突起部は菱形等の多角形の断面を有する柱形をしていることを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  10. 内部構造体は下流側の端部に流体を管の中心に向かって誘導する誘導部を更に含むことを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  11. 内部構造体の誘導部は、円錐形又はドーム形に形成されている内部構造体の一端部であることを特徴とする請求項10に記載の流体供給管。
  12. 第1の部分と第2の部分とは、断面が円形の共通軸部材上に一体化して形成されていることを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  13. 内部構造体の第2の部分の隣どうしの突起部間の流路の中心が、流路の進行方向につれて直行方向に所定長さずつずれるように配置されて、突起部の先端が流路の中心に位置するように配置されることを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  14. 内部構造体の第2の部分の軸部はその長さ方向に沿って一定した直径を有することを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  15. 管本体は、流入側部材と流出側部材とからなり、
    流入側部材と流出側部材とは、ねじ結合することを特徴とする請求項に記載の流体供給管。
  16. 請求項から15のいずれかの流体供給管に、冷却液を流入し、所定の流動特性を与えてから工具や被加工物に吐出させて、冷却するようにした工作機械。
  17. 請求項から15のいずれかの流体供給管に、水や湯を流入し、所定の流動特性を与えてから吐出させるようにして洗浄効果を高めるようにしたシャワーノズル。
  18. 請求項から15のいずれかの流体供給管に、複数の異なる特性の流体を流入し、所定の流動特性を与えて、この複数の流体を混合したのち吐出させるようにした流体混合装置。
  19. 請求項から15のいずれかの流体供給管に、水を流入し、溶存酸素を増加させてから吐出させる水耕栽培装置。
  20. 流体供給管の内部構造体であって、
    第1の部分と、第2の部分とを含んでおり、
    第1の部分は、管本体に内部構造体が収納された際、管本体の上流側に位置し、軸部と、流体に渦巻流を発生させるように螺旋状に形成された複数の翼とを含んでおり、
    第2の部分は、第1の部分より下流側に位置し、軸部と、軸部の外周面から突出した複数の突起部とを含んでおり、
    第2の部分の複数の突起部は、隣どうしの突起部間の流路の中心が、流路の進行方向につれて所定角度の方向に所定距長さずつずれるように配置され、流体が複数の突起部に衝突する頻度を増やすようにし
    第2の部分の複数の突起部においては、複数の突起部の間にある流路の断面積が、上流の流路の断面積より小さく、複数の突起部の間にある流路を流れる流体の静圧力を低くすることによって、キャビテーション現象を誘発して微小バブルを発生するようにしたことを特徴とする、
    内部構造体。
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