JP6888864B1 - サーボプレス - Google Patents

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【課題】過負荷異常によるオーバーロードを回避して、オーバーロードによる中断のない継続的なインチング操作が可能なサーボプレスを提供する。【解決手段】サーボモーター6でラム2が駆動されるサーボプレス1であって、1回の操作で一定ストローク量であるインチング量だけラム2を前進させてワーク13を加圧するインチング操作が可能であり、1回のインチング操作でラム2がインチング量だけ前進した後、ラム2に、ラム2が受ける荷重が微小な荷重又は無荷重に下がるまでラム2を後退させる動きが加わり、インチング操作を行う毎に、ラム2のピークストロークを保持しておき、次回のインチング操作の位置目標は、前回のインチング操作におけるピークストロークに、予め設定したインチング量を加えたものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、サーボモーターでラムが駆動されるサーボプレスであって、1回の操作で一定ストローク量だけラムを前進させてワークを加圧するインチング操作が可能なサーボプレスに関する。
従来より、プレス機として、往復移動するラムをサーボモーターで駆動するサーボプレスが知られている。サーボプレスにより、例えば金属部品のプレス成形、部品の圧入、部品の組付けを行うことができる。サーボプレスは、加工時の荷重、ラムの速度、加工位置等の特性を数値で設定することができ、これらの特性はロードセルやエンコーダで検出することができる。このため、制御プログラムを用いて検出値に応じた制御が可能になるので、複雑な制御が可能になる。
サーボプレスを用いた圧入、成形の際に、徐々に加圧するインチングという制御を用いる場合がある。インチング操作で圧入によるワークの試作を行なう場合は、例えば、0.1mmずつ圧入を行い、荷重、位置を確認しながらワークの試作を完了させる。この場合、インチング操作を行う度に荷重値が上昇していく。サーボプレスでは最大推力を維持できる時間は限られ、例えば10秒を超えると、過負荷によりサーボモーターやサーボアンプの保護のために出力が遮断されるオーバーロード状態となる。
オーバーロード状態となると、モーターが再起動可能な状態になるまで、待機しなければならない。このことに加え、インチング操作では、1回の操作のラムの前進量は僅かであるため、インチング操作によりワークの試作を行う場合は、多大な時間を要する場合が通常であった。
サーボプレスの過負荷異常の発生防止に関し、その一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の過負荷保護方法においては、加圧状態でスライドの停止中に、スライド駆動用のサーボモーターの負荷電流値が所定値を越えたとき等に、スライドを所定距離上昇させるようにしている。このことにより、サーボモーター温度が、過負荷異常に相当する最大許容温度に達する前にモーター負荷電流が低減され、モーター過負荷異常の発生を未然に防止できるようにしている。
特開2004−17122号公報
しかしながら、特許文献1に記載のサーボプレスにおいては、スライドの所定距離の上昇を行った後、再度モーター負荷電流を検出し、このときの検出したモーター負荷電流が所定値以下等になるまで、スライドの所定距離上昇が繰り返し行われる。この構成では、過負荷異常は防止できても、そのまま加圧を再開させることはできなかった。すなわち、特許文献1に記載の過負荷保護方法は、過負荷異常の発生を防止するに留まり、ワークの試作に多大な時間を要するという問題を解決するものではなかった。
本発明は前記のような従来の問題を解決するものであり、過負荷異常によるオーバーロードを回避して、オーバーロードによる中断のない継続的なインチング操作が可能なサーボプレスを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のサーボプレスは、サーボモーターでラムが駆動されるサーボプレスであって、複数回に分けて前記ラムを前進させてワークを加圧するインチング操作が可能であり、1回目の前記インチング操作により、予め設定した接触検知荷重が検知されるまで前記ラムが前進して停止し、2回目以降の前記インチング操作においては、1回の前記インチング操作で前記ラムが前進した後、前記ラムに、前記ラムが受ける荷重が微小な荷重又は無荷重に下がるまで前記ラムを後退させる動きが加わり、前記ラムの位置を前進の原点位置からの変位量とし、1回の前記インチング操作による前記ラムの最大の位置をピークストロークとすると、前記インチング操作を行う毎に、前記ラムの前記ピークストロークを保持しておき、2回目以降前記インチング操作の前記ラムの位置目標は、前回の前記インチング操作における前記ピークストロークに、予め設定したインチング量を加えたものとすることを特徴とする。
前記本発明のサーボプレスによれば、1回のインチング操作が行われる毎に、ラムが受ける荷重が微小な荷重又は無荷重に下がるまでラムを後退させる動きが加わるので、サーボプレスがオーバーロード状態になることを防止することができる。このことにより、オーバーロードによる中断のない継続的なインチング操作が可能になり、ワークの試作の時間短縮を図ることができる。また、毎回のインチング操作毎に、ラムはほぼ無負荷状態又は無負荷状態になりオーバーロードの懸念がないため、適宜中座しながらインチング作業を行うことも可能となる。
前記本発明のサーボプレスにおいては、2回目以降の前記インチング操作においては、1回の前記インチング操作で前記ラムが前進した後、前記ラムを前記ワークから完全に離れる位置まで後退させる動きが加わることが好ましい。この構成によれば、1回のインチング操作後にワークを取り出して寸法測定が可能であり、加工の程度を確認することができる。この場合、ワークを元の位置に戻して、インチング操作を継続することも可能である。
本発明の効果は前記の通りであり、1回のインチング操作が行われる毎に、ラムが受ける荷重が微小な荷重又は無荷重に下がるまでラムを後退させる動きが加わるので、サーボプレスがオーバーロード状態になることを防止することができる。このことにより、オーバーロードによる中断のない継続的なインチング操作が可能になり、ワークの試作の時間短縮を図ることができる。また、毎回のインチング操作毎に、ラムはほぼ無負荷状態又は無負荷状態になりオーバーロードの懸念がないため、適宜中座しながらインチング作業を行うことも可能となる。
本発明の一実施形態に係るサーボプレスの全体構成図。 本発明の一実施形態に係るサーボプレスコントローラの構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係るプログラム保存部に保存されているプログラムの一覧を示した図。 本発明の一実施形態に係る操作端末の構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係るインチング操作のプロセスを示すフローチャート。 本発明の一実施形態において、2回目以降のインチング操作の詳細を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るサーボプレス1の全体構成図を示している。サーボプレス1は、支持体20に取り付けられたサーボプレス本体10に加え、モーター駆動部50、サーボプレスコントローラ40及び操作端末60を備えている。
サーボプレス本体10は、支持体20の支持台21に固定されている。支持体20は、下側の基台22と上側の支持台21との間に支柱23を介在させた構造体である。サーボプレス本体10は、シリンダケース5の内部にラム2及びボールねじ3が内蔵されている。ボールねじ3の回転により、ナット4がボールねじ3の軸方向にスライドし、これと一体にラム2がガイド(図示せず)に沿ってスライドする(矢印a及びb)。ボールねじ3は、サーボモーター6の回転がタイミングベルト7を介して減速機8に伝達されることにより回転駆動される。
ラム2を下降させることにより(矢印a)、ラム2で対象物を加圧することができる。このことにより、サーボプレス本体10を用いれば、圧入、成形、カシメ、検査、溶接・接合、組付け、切断等の作業を行うことができる。図1では、ラム2の先端にプラグ12が取り付けられており、ラム2を下降させることにより、プラグ12をワーク13である成型品の凹部に圧入することができる。
図1において、操作端末60はサーボプレスコントローラ40に種々の命令を指令する。サーボプレスコントローラ40は、操作端末60からの指令、ロードセル9による検出荷重情報及びエンコーダ11からのエンコーダパルスに基づいて、モーター駆動部50に指令する。このことにより、モーター電流が制御されてサーボプレス10が駆動制御される。エンコーダパルスはモーター駆動部50にも入力され、フィードバック制御によりモーター電流は適宜補正される。
サーボプレス1は、インチング操作が可能であり、インチング操作とは1回の操作で一定ストローク量であるインチング量だけラム2を前進させてワーク13を加圧する操作のことである。本実施形態においては、ラム2の前進とは、ワーク13に荷重を印加する方向の移動のことであり、前進の逆方向の移動を後退という。
1回のインチング量は、例えば0.1mmであり、この場合インチング操作毎に、0.1mmずつ圧入を行い、荷重、位置を確認しながらワーク13の試作を完成させることができる。ワーク13を加圧するときのラム2のストロークや荷重が分からない場合に、これらの加工情報をインチング操作によりワーク13を試作することにより得ることができる。
本実施形態において荷重とは、ラム2に外部から加わる荷重のことである。本実施形態において、単に位置、速度というときは、ラム2の位置、ラム2の速度のことである。ラム2の位置とは直線的に往復移動するラム2の位置のことであり、例えばラム2の前進の初期位置(原点位置)からの変位量であり、本実施形態ではこの定義を用いる。
以下、図2を参照しながらサーボプレスコントローラ40について、具体的に説明する。図2はサーボプレスコントローラ40の構成を示すブロック図である。通信コマンド解釈部41において、操作端末60(図1参照)との間で交わされる通信コマンドを解釈し、サーボプレスコントローラ40の各部に対して指令及びデータの入出力を行う。
位置・速度変換部42は、エンコーダ11(図1参照)からのエンコーダパルスをラム2の位置・速度に変換する部分である。ラム2の位置は、エンコーダパルスの累積により算出する。ラム2の速度は、エンコーダパルスの一定周期の計数によりを算出するが、エンコーダパルス間の周期を他の一定クロックにより計数することにより算出してもよい。前者は高速動作中、後者は低速動作中に適している。
プログラム実行部43は、通信コマンド解釈部41から発せられるプログラム実行指令によりプログラムを実行する。プログラムは、モーター駆動指令、分岐命令及び保存命令を含む複数のステップで構成されている。分岐命令は、位置・速度変換部42からの位置・速度情報及びロードセル9からの荷重情報を条件に応じて他のステップに分岐させる命令である。保存命令は、位置・速度及び荷重情報を実行結果として保存する命令である。
プログラム実行結果保存部44には、プログラム実行部43より出力されるプログラム実行結果が保存される。このプログラム実行結果は、通信コマンド解釈部41から発せられるプログラム実行結果取得指令により、通信コマンド解釈部41に出力される。プログラム実行結果とは、ピーク荷重、ピークストローク等である。ピーク荷重とは、所定のサーボプレス動作における最大の荷重値のことである、ピークストロークとは、所定のサーボプレス動作における最大の位置のことである。
プログラム保存部45には、通信コマンド解釈部41から発せられるプログラム保存指令により、図1の操作端末60から出力されるプログラムが保存され、複数のプログラムが均等な領域にプログラム番号を付与されて保存される(図3参照)。プログラム選択部46は、通信コマンド解釈部41より発せられたプログラム選択指令により、指定されたプログラムをプログラム保存部45からプログラム実行部43へコピーする。
図3は、プログラム保存部45に保存されているプログラムの一覧を示した図である。プログラム保存部45には、接触位置検出プログラム80、位置決めプログラム81、ラム後退プログラム82及び初期位置に戻すプログラム83が保存されている。これらのプログラムの実行により、インチング操作が実行される。
接触位置検出プログラム80は、ワーク13とラム2の接触位置を検出するプログラムである。接触位置検出プログラム80を実行させると、極低速でラム2が前進し、ワーク13とラム2との接触を検知したら即座に停止する。ワーク13とラム2との接触は予め設定した接触検知荷重により判断する。接触位置の情報はプログラムを作成する上で重要な情報であるため、プログラム実行結果保存部44に保存される。
接触検知荷重とは、ラム2とワーク13との接触を認知する荷重値のことである。接触検知荷重が小さ過ぎると誤検出の恐れがあり、大き過ぎると接触位置を正確に取得できないため、これらを考慮した適切な接触検知荷重を予め設定しておく。
接触位置とは、より具体的には、ラム2又はラム2に取り付けた部品、治具等がワーク13に接触する位置のことである。本実施形態において、ラム2がワーク13に接触するというときは、ラム2に取り付けた部品、治具等のワーク13への接触も含んでいる。
位置決めプログラム81は、指定された位置にラム2の位置決めを行うプログラムである。位置決めプログラム81を実行させると、ラム2は指定された位置まで前進して位置決めされ停止する。位置決め時のピーク荷重及びピークストロークは、プログラム実行結果保存部44に保存される。保存されたピークストロークに、予め設定したインチング量を加算し、位置決めプログラム81の次の実行時の新たな位置目標とする。
ラム後退プログラム82は、ワーク13に加圧した状態から起動され、予め設定した荷重値までラム2を後退させるプログラムである。ラム後退プログラム82は、位置決めプログラム81が実行された後に実行され、サーボプレス本体10の負荷を軽減するために、微小な荷重値となるまでラム2を後退させて停止させる。詳細は後に説明するが、この後退によりサーボプレス本体10がオーバーロードとなることを防止するようにしている。オーバーロードとは、過負荷によりサーボモーター6(図1参照)やサーボアンプの保護のために出力を遮断する状態のことをいう。
初期位置に戻すプログラム83は、ラム2を初期位置に戻すプログラムである。初期位置に戻すプログラム83は、操作者の操作により実行され、操作者がインチング終了操作を行うと、ラム2が初期位置に戻り、インチング操作の初期化が行われる。
図4は操作端末60の構成を示すブロック図である。操作端末60はコンピュータであり、専用機でもよく、パーソナルコンピュータ等の汎用機であってもよい。操作端末60は、通信制御部61を介して、図2のサーボプレスコントローラ40との間で種々のコマンドのやり取りを行う。プログラム編集部67には、インチング量設定部71や軽減荷重設定部68へ入力された情報や、サーボプレスコントローラ40から受け取った情報が入力され、プログラムを編集する。操作端末60のその他の各部の機能については、以下のとおり、インチング操作のプロセスとあわせて適宜説明する。
図5は、インチング操作のプロセスを示すフローチャートである。以下、インチング操作によるワーク13の試作について、同フローチャートと図2及び図4のブロック図を参照しながら説明する。図4において、インチング操作は、インチング開始スイッチ65をONにすることにより開始する。インチング開始信号は、プログラム実行司令部62、通信制御部61を経て、図2に示した通信コマンド解釈部41に入力される。このとき、通信コマンド解釈部41は、インチング開始操作がされたと判断する(図5のステップ100)。続いて、通信コマンド解釈部41は、初期化状態か否かを判断する(図5のステップ101)。初期化状態は、ラム2が初期位置に戻っている状態であり、ワーク13が加圧されていない状態である。
通信コマンド解釈部41は、ラム2の位置が初期化状態であると判断すると、図2において、プログラム実行部43に対してプログラム実行指令を発する。このときのプログラム実行部43が実行するプログラムは、図3に示した接触位置検出プログラム80である。接触位置検出プログラム80が実行されると、ラム2の前進(下降)が開始する(図5のステップ102)。この後、予め設定した接触検知荷重が検知されるとラム2の前進を停止する(図5のステップ103〜104)。
ラム2の前進停止により、初回のインチング操作が完了する。初回のインチング操作によるラム2のピークストローク及びピーク荷重は、図2に示したサーボプレスコントローラ40内において、プログラム実行部43、プログラム実行結果保存部44、通信コマンド解釈部41を経て図4に示した操作端末60に伝送され、図4において通信制御部61を経て、プログラム実行結果受信部64に保存される。ピークストロークはピークストローク表示部70で表示され、ピーク荷重はピーク荷重表示部72で表示される。
ラム2の前進停止状態において、再度図4に示したインチング開始スイッチ65がONになると、図5のステップ100からステップ101へ移行する。このとき、初回のインチング操作により、ラム2は初期化状態ではなくなっているので、2回目以降のインチング操作ステップ(図5のステップ105)へ移行する。図6は、2回目以降のインチング操作の詳細を示すフローチャートである。
図6において、2回目以降のインチング操作が開始すると、新たな位置目標を設定する(図6のステップ110)。新たな位置目標は、図4のインチング目標位置算出部69により算出される。インチング目標位置算出部69は、前回のインチング操作におけるピークストロークに、図4のインチング量設定部71に操作者により入力されたインチング量(例えば0.1mm)を加算した値を、新たな位置目標に設定する。
新たな位置目標が設定されると、図3に示した位置決めプログラム81が図4に示したプログラム編集部67により編集される。プログラム編集部67は、位置決めプログラム81における位置目標を新たな位置目標に更新する。新たな位置決めプログラム81は、プログラム送受信部63、通信制御部61、図2の通信コマンド解釈部41を経てプログラム保存部45に保存される。
その後、図2のプログラム実行部43に、プログラム実行指令が発せられ、位置決めプログラム81が実行され、ラム2は新たな位置目標に向けて前進する。ラム2が新たな位置目標まで前進すると、位置決めが終了する(図6のステップ112)。
位置決めが終了すると、図2のプログラム選択部46は、図3のラム後退プログラム82を選択し、プログラム実行部43は、ラム後退プログラム82を実行する。ラム後退プログラム82の実行により、ラム2は後退した後停止する(図6のステップ113)。ラム2の後退は、ラム2の荷重が予め設定された軽減荷重になるまで継続する。軽減荷重は、微小な荷重値である。
すなわち、本実施形態に係るインチングは、1回のインチング操作が行われる毎に、ラム2がほぼ無負荷になるまで後退し停止する。この停止状態を長時間保持しても、ラム2はほぼ無負荷であるので、サーボプレス本体10がオーバーロード状態になることを防止することができる。このことにより、オーバーロードによる中断のない継続的なインチング操作が可能になり、ワークの試作の時間短縮を図ることができる。また、毎回のインチング操作毎に、ラム2はほぼ無負荷状態になりオーバーロードの懸念がないため、適宜中座しながらインチング作業を行うことも可能となる。
ラム2が停止した後は、図5のステップ100に戻り、インチング操作が開始されたか否かの待機状態になる。この間、操作者が図4のインチング開始スイッチ65をONにすることにより、ステップ101を経てステップ105へ移行し、3回目のインチング操作が開始する。
2回目のインチング操作が完了した時点で、2回目のインチング操作の完了時におけるピークストローク及びピーク荷重は、図4に示したプログラム実行結果受信部64に保存され保持されている。このため、図6のステップ110で設定される新たな位置目標は、2回目のインチングにおけるピークストロークに、当初から設定されているインチング量(例えば0.1mm)を加算した値となる。
以後、2回目のインチング操作と同様のプロセスを経て、3回目のインチング操作が終了し、続いて、4回目以降のインチング操作が繰り返される。インチング操作を終了するときは、図4において、インチング終了スイッチ65をONにする。インチング終了信号は、プログラム実行司令部62、通信制御部61を経て、図2に示した通信コマンド解釈部41に入力される。このとき、通信コマンド解釈部41は、インチング終了操作がされたと判断する(図5のステップ106)。
続いて、図2において、通信コマンド解釈部41は、プログラム実行部43に図3に示した初期位置に戻すプログラム83を実行するよう指令を発し、プログラム実行部43は、初期位置に戻すプログラム83を実行する。このことにより、ラム2が初期位置に戻り、インチング操作が初期化され(図5のステップ107)、インチング操作が終了する。
前記実施形態のようにワーク13の試作を行なう例では、インチング操作を終了するときは、プラグ12の圧入量が目的の加工深度に達した場合である。この場合、最後に実行されたインチング操作で得られたピークストローク、ピーク荷重が目的とするワーク13の最終的な加工情報となる。
前記実施形態においては、ラム2の後退は、ラム2の荷重が予め設定された微小な荷重値になるまで継続する例で説明した。この場合は、ワーク13に微小な荷重が加わっているため、ワーク13を加工位置から取り出すことはできないが、ワーク13の設置位置は維持される。このため、ワーク13の設置位置が重要である場合は前記実施形態のように、ラム2の後退はワーク13に荷重が加わっている状態の範囲で行なうのがよい。
これに対して、ワーク13の設置位置が重要でない場合や重要度が低い場合は、ラム2をワーク13から完全に離れる位置まで後退させ、ラム2の荷重が無荷重になるようにしてもよい。このようにすれば、1回のインチング操作後にワーク13を取り出して寸法測定が可能であり、加工の程度を確認することができる。この場合、ワーク13を元の位置に戻して、インチング操作を継続することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、前記実施形態は一例であり、適宜変更したものでもよい。例えば、前記実施形態では、図2のサーボプレスコントローラ40と図4の操作端末60は、それぞれ独立した構成としているが、操作端末60にサーボプレスコントローラ40の構成の全部又は一部を含ませてもよい。
1 サーボプレス
2 ラム
6 サーボモーター
10 サーボプレス本体
13 ワーク
40 サーボプレスコントローラ
45 プログラム保存部
50 モーター駆動部
43 プログラム実行部
60 操作端末
68 軽減荷重設定部
71 インチング量設定部

Claims (2)

  1. サーボモーターでラムが駆動されるサーボプレスであって、
    複数回に分けて前記ラムを前進させてワークを加圧するインチング操作が可能であり、
    1回目の前記インチング操作により、予め設定した接触検知荷重が検知されるまで前記ラムが前進して停止し、
    2回目以降の前記インチング操作においては、1回の前記インチング操作で前記ラムが前進した後、前記ラムに、前記ラムが受ける荷重が微小な荷重又は無荷重に下がるまで前記ラムを後退させる動きが加わり、
    前記ラムの位置を前進の原点位置からの変位量とし、
    1回の前記インチング操作による前記ラムの最大の位置をピークストロークとすると、
    前記インチング操作を行う毎に、前記ラムの前記ピークストロークを保持しておき、
    2回目以降前記インチング操作の前記ラムの位置目標は、前回の前記インチング操作における前記ピークストロークに、予め設定したインチング量を加えたものとすることを特徴とするサーボプレス。
  2. 2回目以降の前記インチング操作においては、1回の前記インチング操作で前記ラムが前進した後、前記ラムを前記ワークから完全に離れる位置まで後退させる動きが加わる請求項1に記載のサーボプレス。
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