JP6887929B2 - 電気接続箱およびワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、電気接続箱およびワイヤハーネスに関する。
従来、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネス等の接続処理用部品や、ヒューズ、リレー、電子制御ユニット等の電子部品を集約して収容する電気接続箱(ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックス等とも呼ばれる)が知られている。このような電気接続箱は、例えば、リレー等の電子部品を装着する筒形状の装着部が設けられている(例えば、特許文献1)。
特許第5221255号公報
ところで、電気接続箱は、筒形状の装着部の内側に電子部品を保持するための突起部を有しているが、金型の構造上、突起部の上下方向の下側に空隙ができる。その空隙に、例えば針金等の異物が入り込む可能性があり、改善の余地がある。
本発明は、内部への異物の侵入を低減することができる電気接続箱およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、電子部品と、前記電子部品と電気的に接続するバスバーと、前記バスバーを収容するロアカバーと、前記ロアカバーに組み付けられ、かつ電子部品を保持するアッパーカバーと、を備え、前記アッパーカバーは、筒状に形成され前記電子部品が挿入方向に沿って挿入される挿入口が設けられる筒部と、前記筒部の前記挿入口とは反対側に設けられ前記電子部品を支持する支持部と、前記筒部の互いに対向する壁部に設けられ、互いに対向し対向方向に前記壁部を貫通する一対の開口部と、を有し、前記ロアカバーは、前記アッパーカバーが組み付けられた組付状態で、前記開口部に連通し、前記バスバーを前記挿入方向と直交する方向に沿って保持する空間部が形成され、前記ロアカバーおよび前記アッパーカバーは、前記組付状態において、少なくとも一方が前記開口部から前記空間部を経由して前記バスバーに至るまでの直線状の経路上に遮蔽部を有する、ことを特徴とする。
上記電気接続箱において、前記ロアカバーは、前記バスバーが保持された内側底面から立設され、かつ前記空間部を他の内部空間と仕切る仕切り壁を有し、前記遮蔽部は、前記内側底面から前記開口部に向けて前記仕切り壁と平行に立設され、先端部が前記経路上に位置することが好ましい。
上記電気接続箱において、前記アッパーカバーは、前記遮蔽部が、前記支持部の反対側の面から前記開口部と平行に前記挿入方向に突出して形成され、先端部が前記経路上に位置することが好ましい。
上記電気接続箱において、前記アッパーカバーは、前記筒部の前記壁部から外側に向かって前記挿入方向と直交する方向に形成され、前記ロアカバーの前記空間部を閉塞する平坦部を有し、前記平坦部は、前記開口部の前記挿入方向の端部を形成することが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、電線と、前記電線に電気的に接続する電子部品と、前記電子部品と電気的に接続するバスバーと、前記バスバーを収容するロアカバーと、前記ロアカバーに組み付けられ、かつ電子部品を保持するアッパーカバーとを有する電気接続箱と、を備え、前記アッパーカバーは、筒状に形成され前記電子部品が挿入方向に沿って挿入される挿入口が設けられる筒部と、前記筒部の前記挿入口とは反対側に設けられ前記電子部品を支持する支持部と、前記筒部の互いに対向する壁部に設けられ、互いに対向し対向方向に前記壁部を貫通する一対の開口部と、を有し、前記ロアカバーは、前記アッパーカバーが組み付けられた組付状態で、前記開口部に連通し、前記バスバーを前記挿入方向と直交する方向に沿って保持する空間部が形成され、前記ロアカバーおよび前記アッパーカバーは、前記組付状態において、少なくとも一方が前記開口部から前記空間部を経由して前記バスバーに至るまでの直線状の経路上に遮蔽部を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る電気接続箱およびワイヤハーネスによれば、内部への異物の侵入を低減することができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す分解斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係るロアカバーの平面図である。 図4は、第1実施形態に係る電気接続箱の部分断面斜視図である。 図5は、第1実施形態に係る電気接続箱の断面図である。 図6は、第2実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す分解斜視図である。 図7は、第2実施形態に係る電気接続箱の部分断面斜視図である。 図8は、第2実施形態に係る電気接続箱の部分断面斜視図である。 図9は、第2実施形態に係る電気接続箱の断面図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱およびワイヤハーネスの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、下記の実施形態における構成要素は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す分解斜視図である。図2は、第1実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す斜視図である。図3は、第1実施形態に係るロアカバーの平面図である。図4は、第1実施形態に係る電気接続箱の部分断面斜視図である。図5は、第1実施形態に係る電気接続箱の断面図である。なお、図2は、電気接続箱から電子部品を取り外した状態を示す。図3は、電気接続箱のアッパーカバーを取り外して、ロアカバーの内部空間を外部に露出させた状態を示す図である。図4は、図1のA−B間の部分断面図である。図5は、図1のA−A間の断面図である。ここで、図1〜図5(図6〜図9も同様)のX方向は、本実施形態における電気接続箱の幅方向とする。Y方向は、本実施形態における電気接続箱の奥行き方向とし、X方向と直交する方向である。Z方向は、本実施形態における電子部品の挿入方向とし、X方向およびY方向と直交する方向である。Z方向は、上方向をZ1方向とし、下方向をZ2方向とする。
本実施形態に係る電気接続箱1は、自動車等の車両(不図示)に搭載される。電気接続箱1は、ワイヤハーネス100に組み込まれ、電線101等の接続処理用部品を構成するコネクタ、ヒューズ、リレー、電子制御ユニット等の電子部品10を集約して収容するものである。電気接続箱1は、例えば車両のエンジンルームや車体の下方部分に設置され、バッテリ等の電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続される。電気接続箱1は、電源から供給された電力を車両内の各種電子機器に分配する。なお、電気接続箱1は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックス等とも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱1と呼ぶ。
第1実施形態に係る電気接続箱1は、図1に示すように、アッパーカバー2Aと、ロアカバー3Aと、バスバー4と、電子部品10とを含んで構成される。アッパーカバー2Aおよびロアカバー3Aは、互い組み付けられた組付状態において、内部にバスバー4を収容する筐体を構成する。
アッパーカバー2Aは、絶縁性の合成樹脂等からなり、周知の射出成形により成形される。アッパーカバー2Aは、電子部品10を保持する。アッパーカバー2Aは、保持部20と、天井壁24と、外壁25とを含んで構成される。アッパーカバー2Aは、天井壁24と、天井壁24の外縁からZ2方向に立設しかつ互いに連なる複数の外壁25とにより、Z2方向に開口する箱形状に形成されている。
保持部20は、電子部品10を保持するものであり、アッパーカバー2AのZ1方向の天井壁24に複数設けられている。保持部20は、筒部21と、支持部22と、一対の開口部23とを含んで構成される。
筒部21は、筒状に形成され電子部品10が挿入方向に沿って挿入される挿入口21aが設けられ、挿入口21aとは反対側に支持部22が設けられている。挿入口21aは、筒部21のZ1方向を矩形状に開口する部分である。筒部21は、互いに連なる複数の矩形板状の壁部21bを備え、筒形状に形成されている。筒部21は、例えば、Z1方向から見た場合に矩形状である。筒部21は、アッパーカバー2Aの天井壁24に対して、壁部21bが挿入方向に沿うように立設されている。天井壁24は、筒部21の壁部21bから外側に向かって挿入方向と直交する方向(例えばY方向)に形成され、ロアカバー3A内の空間部31を閉塞する平坦部28である。筒部21は、アッパーカバー2Aの天井壁24に一体成形してもよいし、又は、別体成形としてアッパーカバー2Aの天井壁24に組み付ける構成としてもよい。本実施形態の筒部21は、アッパーカバー2Aの天井壁24に一体成形されている。
筒部21は、一対の対向する案内部材21cが、対向する壁部21bの内側にそれぞれ設けられている。各案内部材21cは、開口部23が設けられた壁部21bにおいて、電子部品10の装着時に突起部13が案内部材21cと挿入方向で突き当たらないように、挿入方向と直交する方向(X方向)に2箇所に分割されている。各案内部材21cは、Z1方向に設けられた傾斜面21dと、各案内部材21cが対向する対向方向に設けられた垂直面21eとを有している。傾斜面21dは、筒部21の内側に向かうに従ってZ1方向からZ2方向に向けて傾斜した平面である。垂直面21eは、筒部21の壁部21bの内面に平行な平面である。一対の傾斜面21dは、筒部21の内側に挿入される電子部品10の外周に当接し当該電子部品10を筒部21のX方向またはY方向の中央に案内する。一対の垂直面21eは、電子部品10が筒部21のX方向またはY方向の中央に位置するように支持する。
筒部21は、Z1方向から見た場合、当該筒部21の内側の大きさと電子部品10の外形の大きさとが略同じ大きさである。つまり、筒部21は、当該筒部21の内側のY方向における長さ(一対の案内部材21cのY方向の長さを除く)が、電子部品10の本体部11のY方向の長さ(一対の突起部13のY方向の長さを除く)と略同じある。また、筒部21は、当該筒部21の内側のX方向の長さ(一対の案内部材21cのX方向の長さを除く)が、電子部品10の本体部11のX方向の長さと略同じである。
支持部22は、天井壁24において壁部21bにより囲われた内側の部分であり、矩形状に形成されている。支持部22は、アッパーカバー2Aの天井壁24の位置よりもZ2方向に位置する。本実施形態の支持部22は、筒部21の挿入口21aとは反対側に設けられ、挿入口21aから筒部21の内側に挿入された電子部品10を支持する。支持部22は、図2に示すように、電子部品10の各端子12がそれぞれ挿通される複数の挿通孔21fが設けられている。各挿通孔21fは、それぞれ、保持部20に電子部品10が装着された際に、当該電子部品10の各端子12が挿通される。
一対の開口部23は、筒部21の互いに対応する壁部21bにそれぞれ設けられている。各開口部23は、Y方向に対向する壁部21bにそれぞれ設けられている。各開口部23は、壁部21bのX方向の略中央、かつ壁部21bのZ2方向に設けられている。各開口部23は、各開口部23が対向する対向方向に壁部21bを貫通している。各開口部23は、矩形状に形成される。本実施形態の開口部23は、電気接続箱1の外部に直接現れる部分を云う。開口部23は、筒部21の装着方向下側の端部から装着方向上側に向かって凹状に形成された切り欠き部と、平坦部28の端部とで構成される。平坦部28は、開口部23の挿入方向の端部を形成する。
ロアカバー3Aは、絶縁性の合成樹脂からなり、周知の射出成形により成形される。ロアカバー3Aは、バスバー4を収容する。ロアカバー3Aは、アッパーカバー2Aが組み付けられた組付状態で、開口部23に連通し、バスバー4を挿入方向と直交する方向に沿って保持する空間部31が形成される。ロアカバー3Aは、Z2方向に位置する内側底面32と、当該内側底面32からZ1方向に立設しかつ互いに連なる複数の外壁33と、内側底面32からZ1方向に立設され、空間部31を他の空間部と仕切る仕切り壁34とを備える。内側底面32は、図3に示すように、バスバー4が保持される。各外壁33は、突起部35を有する。突起部35は、アッパーカバー2Aの各外壁25の内側に設けられた凹部(不図示)に係合する。ロアカバー3Aは、各外壁33の突起部35に、アッパーカバー2A側の凹部が係止することで、ロアカバー3Aの上面を覆うようにアッパーカバー2Aが組み付けられる。仕切り壁34は、対向する一対の外壁33間をX方向に沿って複数立設されている。2つの仕切り壁34は、対向する面の間にも空間部31が形成される。本実施形態のロアカバー3Aは、内側底面32から開口部23に向けて仕切り壁34と平行に立設された遮蔽部50を有する。遮蔽部50は、Z1方向の端部に先端部50aを有する。先端部50aは、ロアカバー3Aおよびアッパーカバー2Aが互いに組付状態において、開口部23から空間部31を経由してバスバー4に至るまでの直線状の経路40上に位置する。本実施形態の遮蔽部50は、図5に示すように、Z1方向が隣り合う仕切り壁34の上端と接続し、Z2方向が内側底面32と接続している。
バスバー4は、電子部品10とワイヤハーネス100を構成する電線101と電気的に接続する金属製の導体であり、プレート部4aと、端子接続部4bとで構成される。プレート部4aは、導電性の板金に打ち抜き加工等により成形されたものであり、電線101等に接続される。端子接続部4bは、導電性の板金を曲げ加工等により成形されたものであり、電子部品10の端子12が接続される。バスバー4は、ロアカバー3Aの内側底面32に保持される。バスバー4は、ワイヤハーネス100の電線101と、保持部20に装着された電子部品10とを予め定められたパターンにしたがって、互いに電気的に接続する。
電子部品10は、例えばリレーである。電子部品10は、内側に内部コイル等を収容したブロック状の本体部11と、この本体部11のZ2方向に位置する底面(不図示)から突出した導電性を有する帯板状の複数の端子12と、本体部11の側面に設けられ、かつ互いに相対する一対の係止用の突起部13とを備えている。各端子12は、それぞれ、電子部品10が保持部20に装着された際に、支持部22の各挿通孔21fに通され、バスバー4と電気的に接続される。各突起部13は、互いに本体部11の幅方向(X方向)に沿って相対するように配置されている。各突起部13は、それぞれ、電子部品10が保持部20に装着された際に、保持部20の後述する互いに相対する開口部23に係止して、電子部品10を保持部20の筒部21内に固定する。
次に、第1実施形態に係る電気接続箱1における異物の挿入について説明する。電気接続箱1は、図5に示すように、例えば針金60のような細い棒状の異物が開口部23から挿入された場合、遮蔽部50により針金60がバスバー4に接触しないように構成される。針金60は、例えば直径1.0mm程度を想定しているが、これに限定されるものではない。電気接続箱1は、保持部20に電子部品10が装着された装着状態において、異物が開口部23に対して挿入方向に傾いて挿入されると、その先端が電子部品10の側面に摺接しながら、Z1方向からZ2方向に向けて移動する。なお、異物が開口部23に対して直交する方向から挿入された場合には、電子部品10の側面に当接して、内部への侵入が低減される。電気接続箱1は、異物の先端が電子部品10の側面に摺接しながら移動していくと、やがて遮蔽部50の先端部50aに当接するので、異物の移動を停止させることができる。異物の先端が遮蔽部50の先端部50aに当接した際に湾曲して経路40から外れても、当該先端部50aと電子部品10の側面とが隙間なく配置されているので、異物の移動を停止させることができる。このように、電気接続箱1は、開口部23から挿入された異物の移動を規制して、空間部31への異物の侵入を低減することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る電気接続箱1およびワイヤハーネス100は、ロアカバー3Aがアッパーカバー2Aと組付状態において、開口部23から空間部31を経由してバスバー4に至るまでの直線状の経路40上に遮蔽部50を有する。遮蔽部50は、内側底面32から開口部23に向けて仕切り壁34と平行に立設され、先端部50aが直線状の経路40上に位置する。これにより、例えば針金60等の異物が開口部23から挿入された場合でも、異物が空間部31まで侵入することがなく、内部への異物の侵入を低減することができる。また、遮蔽部50が、図5に示すように、X方向から側面視したときの遮蔽部50がクランク形状に形成されているので、開口部23から挿入された異物が湾曲してもバスバー4への接触を防止することができる。また、バスバー4の近傍に遮蔽部50を設けることにより、バスバー4の絶縁距離を確保することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る電気接続箱1について説明する。図6は、第2実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す分解斜視図である。図7は、第2実施形態に係る電気接続箱の部分断面斜視図である。図8は、第2実施形態に係る電気接続箱の部分断面斜視図である。図9は、第2実施形態に係る電気接続箱の断面図である。なお、図7は、電気接続箱から電子部品を取り外した状態を示す図である。図8は、図6のC−D間の部分断面図である。図9は、図6のC−C間の断面図である。
第2実施形態に係る電気接続箱1は、遮蔽部50が、ロアカバー3B側ではなく、アッパーカバー2B側に形成されている点が上記第1実施形態に係る電気接続箱1とは異なる。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態および変形例と共通しているものについては同一符号を付して、それらの説明を省略する。
本実施形態に係る電気接続箱1は、図6に示すように、アッパーカバー2Bと、ロアカバー3Bと、バスバー4と、電子部品10とを含んで構成される。アッパーカバー2Bおよびロアカバー3Bは、互い組み付けられた組付状態において、内部にバスバー4を収容する筐体を構成する。
アッパーカバー2Bは、絶縁性の合成樹脂等からなり、周知の射出成形により成形される。アッパーカバー2Bは、電子部品10を保持する。アッパーカバー2Bは、保持部20と、天井壁24と、外壁25とを含んで構成される。アッパーカバー2Bは、天井壁24と、天井壁24の外縁からZ2方向に立設しかつ互いに連なる複数の外壁25とにより、Z2方向に開口する箱形状に形成されている。本実施形態のアッパーカバー2Bは、図7〜図9に示すように、支持部22の反対側の面から開口部23と平行に挿入方向に突出して形成された遮蔽部50を有する。遮蔽部50は、Z2方向の端部に先端部50aを有する。先端部50aは、ロアカバー3Bおよびアッパーカバー2Bが互いに組付状態において、開口部23から空間部31を経由してバスバー4に至るまでの直線状の経路40上に位置する。本実施形態の遮蔽部50は、X方向に開口部23の幅方向の長さと同じ長さを有し、正面視した開口部23に対してZ2方向に向かって延在して形成されている。
次に、第2実施形態に係る電気接続箱1の作用について説明する。電気接続箱1は、図9に示すように、例えば針金60のような細い棒状の異物が開口部23から挿入された場合、遮蔽部50により針金60がバスバー4に接触しないように構成される。電気接続箱1は、異物が開口部23に対して挿入方向に傾いて挿入されると、その先端が電子部品10の側面に摺接しながら、Z1方向からZ2方向に向けて移動する。なお、異物が開口部23に対して直交する方向から挿入された場合には、電子部品10の側面に当接して、内部への侵入が低減される。上記第1実施形態に係る電気接続箱1は、異物の先端が電子部品10の側面に摺接しながら移動していくと、やがて遮蔽部50の先端部50aに当接する。一方、第2実施形態に係る電気接続箱1は、異物の先端が、遮蔽部50で仕切られかつ仕切り壁34と隣り合う空間に移動していき、やがて内側底面32に当接する。電気接続箱1は、異物の先端が内側底面32に当接しても、遮蔽部50の先端部50aによりバスバー4側への移動を規制する。異物の先端が遮蔽部50に摺接した際に湾曲して経路40から外れても、内側底面32により異物の移動を停止させることができる。このように、電気接続箱1は、開口部23から挿入された異物の移動を規制して、空間部31への異物の侵入を低減することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る電気接続箱1は、ロアカバー3Bがアッパーカバー2Bと組付状態において、開口部23から空間部31を経由してバスバー4に至るまでの直線状の経路40上に遮蔽部50を有する。遮蔽部50は、支持部22の反対側の面から開口部23と平行に挿入方向に突出して形成され、先端部50aが直線状の経路40上に位置する。これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
[変形例]
なお、上記第1および第2実施形態では、遮蔽部50は、電気接続箱1に設けられた4つの開口部23のうちの一つに対応して設けられているが、これに限定されるものではない。すなわち、電気接続箱1は、開口部23から空間部31を経由する直線状の経路40上にバスバー4が配置されている場合、当該開口部23に対応して、ロアカバー3A,3Bまたはアッパーカバー2A,2Bの少なくとも一方に遮蔽部50を設けることが好ましい。
また、従来の電気接続箱では、開口部23からの異物の挿入を低減する目的で、アッパーカバー2A,2Bの平坦部28のX方向の端部のうち、開口部23と直交する部分からZ1方向に向かって突起させたL字状端部29が形成されている。上記第1および第2実施形態では、このL字状端部29の形状を変更している。すなわち、アッパーカバー2A,2Bは、筒部21の壁部21bから外側に向かって挿入方向と直交する方向に形成され、ロアカバー3A,3Bの空間部31を閉塞する平坦部28を有し、平坦部28が、開口部23の挿入方向の端部を形成する。これにより、電子部品10の挿入時に、筒部21の壁部21bが変形し易くなり、電子部品10の挿入力、反力、発生応力が低下し、電気接続箱1に対する電子部品10の組付性の向上を図ることができる。
また、上記第1実施形態では、遮蔽部50は、2つの仕切り壁34の一方と隣り合うように内側底面32から立設され当該仕切り壁34と接続されているが、これに限定されるものではない。例えば、仕切り壁34が遮蔽部50であってもよい。すなわち、仕切り壁34は、Z1方向の端部に先端部50aが形成され、この先端部50aが開口部23から空間部31を経由してバスバー4に至るまでの直線状の経路40上に位置するように構成される。
1 電気接続箱
2A,2B アッパーカバー
3A,3B ロアカバー
4 バスバー
10 電子部品
12 端子
13,35 突起部
20 保持部
21 筒部
21a 挿入口
21b 壁部
21c 案内部材
22 支持部
23 開口部
24 天井壁
25,33 外壁
28 平坦部
31 空間部
32 内側底面
34 仕切り壁
40 経路
50 遮蔽部
50a 先端部
100 ワイヤハーネス
101 電線

Claims (5)

  1. 電子部品と、
    前記電子部品と電気的に接続するバスバーと、
    前記バスバーを収容するロアカバーと、
    前記ロアカバーに組み付けられ、かつ電子部品を保持するアッパーカバーと、
    を備え、
    前記アッパーカバーは、
    筒状に形成され前記電子部品が挿入方向に沿って挿入される挿入口が設けられる筒部と、
    前記筒部の前記挿入口とは反対側に設けられ前記電子部品を支持する支持部と、
    前記筒部の互いに対向する壁部に設けられ、互いに対向し対向方向に前記壁部を貫通する一対の開口部と、
    を有し、
    前記ロアカバーは、
    前記アッパーカバーが組み付けられた組付状態で、前記開口部に連通し、前記バスバーを前記挿入方向と直交する方向に沿って保持する空間部が形成され、
    前記ロアカバーおよび前記アッパーカバーは、
    前記組付状態において、少なくとも一方が前記開口部から前記空間部を経由して前記バスバーに至るまでの直線状の経路上に遮蔽部を有する、
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記ロアカバーは、
    前記バスバーが保持された内側底面から立設され、かつ前記空間部を他の内部空間と仕切る仕切り壁を有し、
    前記遮蔽部は、前記内側底面から前記開口部に向けて前記仕切り壁と平行に立設され、先端部が前記経路上に位置する、
    請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記アッパーカバーは、
    前記遮蔽部が、前記支持部の反対側の面から前記開口部と平行に前記挿入方向に突出して形成され、先端部が前記経路上に位置する、
    請求項1に記載の電気接続箱。
  4. 前記アッパーカバーは、
    前記筒部の前記壁部から外側に向かって前記挿入方向と直交する方向に形成され、前記ロアカバーの前記空間部を閉塞する平坦部を有し、
    前記平坦部は、
    前記開口部の前記挿入方向の端部を形成する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  5. 電線と、
    前記電線に電気的に接続する電子部品と、前記電子部品と電気的に接続するバスバーと、前記バスバーを収容するロアカバーと、前記ロアカバーに組み付けられ、かつ電子部品を保持するアッパーカバーとを有する電気接続箱と、
    を備え、
    前記アッパーカバーは、
    筒状に形成され前記電子部品が挿入方向に沿って挿入される挿入口が設けられる筒部と、
    前記筒部の前記挿入口とは反対側に設けられ前記電子部品を支持する支持部と、
    前記筒部の互いに対向する壁部に設けられ、互いに対向し対向方向に前記壁部を貫通する一対の開口部と、
    を有し、
    前記ロアカバーは、
    前記アッパーカバーが組み付けられた組付状態で、前記開口部に連通し、前記バスバーを前記挿入方向と直交する方向に沿って保持する空間部が形成され、
    前記ロアカバーおよび前記アッパーカバーは、
    前記組付状態において、少なくとも一方が前記開口部から前記空間部を経由して前記バスバーに至るまでの直線状の経路上に遮蔽部を有する、
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
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