JP6885785B2 - ガスケット、及び、エンジン - Google Patents

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本発明は、液状ガスケットが併用されるガスケット、及び、この液状ガスケットが併用されるガスケットによってシールされるエンジンに関する。
従来から、自動車などのエンジンでは、オイルなどの漏れを防止するために、エンジンを構成する複数の部材間をシールするガスケットが用いられている。ガスケットは、例えば、ゴムなどの弾性材で成形され、2個の部材のうちの一方の部材に形成された溝に挿入され、他方の部材との間に介装される。このガスケットが2個の部材間で弾性変形して、各部材に対して反力が発生することで、2個の部材間をシールする。
ところで、例えば、シリンダヘッド及びチェーンカバーの上部にヘッドカバーが設けられる構成のエンジンの場合、3個の部材の各面が合わせられる箇所(以下では、この箇所を「3面合わせ部」と呼ぶ)がある。この3面合わせ部には、各部材の寸法誤差などにより、段差ができる場合がある。そのため、3個の部材間をゴム製のガスケットを用いてシールすると、この段差によりガスケットと部材との間に隙間が生じ、ガスケットが部材に対して反力が発生しない。この3面合わせ部でのシール性能を向上させるために、3面合わせ部を含む領域に液状ガスケット(例えば、FIPG(Formed In Place Gasket)を併用する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、ヘッドカバーとチェーンカバー及びシリンダヘッドとの間をシールするガスケットが開示されている。このガスケットは、ヘッドカバーに設けられた溝に装着される胴体部と、胴体部の一端側に設けられる平板部と、平板部における胴体部とは反対側の面において3個の部材の境界部を含む領域に設けられる液状シール保持部と、を備えている。液状シール保持部は、複数の凸部と複数の凹部から構成され、複数の凸部がガスケットの長手方向に対して斜めに格子状に設けられることで網目状に形成されている。このような形状を有する液状シール保持部に、液状シール(液状ガスケット)が充填される。
特開2007−24210号公報
ところで、液状ガスケットが湿気硬化型の場合、空気中に含まれる水分により硬化する。しかしながら、特許文献1に開示の技術では、平板部の下面に形成された複数の凸部で囲まれた凹部に液状ガスケットが充填されるので、液状ガスケットが空気に触れ難い。特に、内部(中心部周辺)に充填されている液状ガスケットには、空気が届き難い。そのため、液状ガスケットの硬化が進み難く、硬化するまでに比較的長い時間を要するおそれがある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、液状ガスケットの硬化時間を短縮することが可能なガスケット及びエンジンを提供することを目的とする。
本発明に係るガスケットは、弾性材で成形され、被シール部材間に延在し、当該延在方向における少なくとも一部の領域に液状ガスケットが充填されるガスケットであって、被シール部材間に介在される本体部と、本体部における液状ガスケットが充填される側の端部に設けられ、充填された液状ガスケットを保持する液状ガスケット保持部と、一端部が液状ガスケット保持部に開口され、他端部が本体部の所定の箇所に開口され、本体部の内部に形成される貫通孔と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るガスケットでは、液状ガスケット保持部と本体部の所定の箇所とを繋ぐ貫通孔が形成されている。この貫通孔を介して、外部から空気が届き難い液状ガスケット保持部の内部に空気を供給することができる。この供給された空気中の水分により、液状ガスケット保持部に保持される液状ガスケットの硬化が進む。これにより、本発明に係るガスケットによれば、液状ガスケットの硬化時間を短縮することができる。
本発明に係るガスケットでは、本体部の一部分は、一方側の被シール部材に形成された溝に挿入され、貫通孔の他端部は、本体部における溝に挿入される部分の所定の箇所に開口されることが好ましい。このように構成することで、溝に挿入される本体部の所定の箇所から、貫通孔を介して液状ガスケット保持部に溝内の空気を供給することができる。
本発明に係るガスケットでは、本体部の側面に設けられ、本体部が溝に挿入された場合に溝の側面に接触するリブ部を備え、リブ部は、延在方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、貫通孔の他端部は、本体部の側面におけるリブ部とリブ部との間に開口されることが好ましい。リブ部とリブ部との間には空間ができるので、貫通孔を介して液状ガスケット保持部に空気を供給することができる。
本発明に係るガスケットでは、貫通孔の一端部は、液状ガスケット保持部における延在方向に直交する幅方向の略中心部に開口されることが好ましい。このように構成することにより、貫通孔を介して、外部から空気が最も届き難い液状ガスケット保持部の中心部周辺に空気を供給することができる。
本発明に係るガスケットでは、液状ガスケットが充填される領域は、3個の被シール部材が合わせられる箇所を含むことが好ましい。この3個の被シール部材の3面合わせ部に段差が生じる場合でも、液状ガスケットにより、この3面合わせ部を含む領域をシールすることができる。
本発明に係るエンジンは、液状ガスケットが併用されるガスケットによって3個の被シール部材間がシールされるエンジンであって、ガスケットは、上述した構成を有するガスケットであり、液状ガスケットは、液状ガスケット保持部に保持されていることを特徴とする。
本発明に係るエンジンによれば、上述した構成を有する液状ガスケットが併用されるガスケットを用いることにより、3個の被シール部材の3面合わせ部に段差が生じる場合でも液状ガスケットによりこの3面合わせ部を含む領域をシールすることができる。
本発明によれば、液状ガスケットの硬化時間を短縮することが可能となる。
実施形態に係るガスケットとエンジンの3個の被シール部材を模式的に示す側面図である。 図1に示すII−II線に沿った断面図である。 実施形態に係るガスケットの液状ガスケット保持部周辺の底面図である。 図2に示すIV−IV線に沿った断面図である。 実施形態に係るガスケットの液状ガスケット保持部周辺の側面図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1〜図5を参照して、実施形態に係るガスケット1について説明する。図1は、実施形態に係るガスケット1とエンジン3の3個の被シール部材4,5,6を模式的に示す側面図である。図2は、図1に示すII−II線に沿った断面図である。図3は、実施形態に係るガスケット1の液状ガスケット保持部12周辺の底面図である。図4は、図2に示すIV−IV線に沿った断面図である。図5は、実施形態に係るガスケット1の液状ガスケット保持部12周辺の側面図である。なお、図2〜図5では、液状ガスケット2をドットパターンで示している。
ガスケット1は、自動車のエンジン3で用いられ、エンジン3の3個の被シール部材間に設けられる。ガスケット1は、例えば、シリンダヘッド4及びチェーンカバー5とヘッドカバー6との間に装着され、ヘッドカバー6の周壁の下端部(シリンダヘッド4及びチェーンカバー5の上端部)に沿って延在する。図5等に示すように、このガスケット1が延在する方向D1における一部の領域には、液状ガスケット2が充填される。液状ガスケット2は、例えば、シリンダヘッド4、チェーンカバー5及びヘッドカバー6が合わせられる3面合わせ部7を含む領域(2箇所)に充填される。
なお、チェーンカバー5は、シリンダヘッド4の側部にボルト締結などにより固定される。ヘッドカバー6は、チェーンカバー5及びシリンダヘッド4の上部に、ボルト締結などにより固定される。図2に示すように、ヘッドカバー6の周壁の下面6aには、ガスケット1を装着するために、溝6bが形成されている。
ガスケット1は、弾性材により成形され、例えば、ゴムにより成形される。ガスケット1は、ヘッドカバー6の周壁の下端部(チェーンカバー5及びシリンダヘッド4の周壁の上端部)の形状に対応して、環状に形成されている。ガスケット1は、本体部10と、一対の平板部11と、液状ガスケット保持部12と、複数のリブ部13と、貫通孔14と、を備えている。
本体部10は、弾性変形して、シリンダヘッド4及びチェーンカバー5とヘッドカバー6との間をシールする部分である。本体部10は、シリンダヘッド4及びチェーンカバー5とヘッドカバー6との間に介在され、大部分がヘッドカバー6の溝6bに挿入される。本体部10は、環状に形成されている。本体部10の断面形状は、図2に示すように、上端部(溝6bに挿入される側の端部)が略半円形状であり、その下方側が略長方形状である。本体部10の高さは、ヘッドカバー6の溝6bの深さよりも所定量高い。本体部10の幅は、ヘッドカバー6の溝6bの幅よりも少し狭い。
一対の平板部11は、ガスケット1が装着されているか否かを外部から確認するための部分である。平板部11は、本体部10が溝6bに挿入されると、シリンダヘッド4の周壁の上面4a及びチェーンカバー5の周壁の上面5aとヘッドカバー6の周壁の下面6aとの間に介在される。平板部11は、ガスケット1の延在方向D1に沿って、本体部10の各側面10a,10aにそれぞれ設けられる。平板部11は、側面10aに対して略垂直に設けられ、側面10aから突出している。平板部11は、所定の厚みを有する平板状に形成されている。平板部11は、本体部10の側面10aにおいて、本体部10が溝6bから出る部分の所定の箇所(特に、本体部10の下端部10bから所定間隔をあけた箇所)に配置される。平板部11の幅は、例えば、図2に示すように、本体部10の側面10aからヘッドカバー6の周壁の外周面6dまでの長さと略同じである。なお、平板部11は、本体部10の下端部10bに設けられてもよい。
液状ガスケット保持部12は、液状ガスケット2を保持する部分である。液状ガスケット保持部12は、ガスケット1の延在方向D1において液状ガスケット2が充填される領域(3面合わせ部7を含む領域)に配置される。液状ガスケット保持部12は、本体部10の下端部10b(底面)に設けられる。液状ガスケット保持部12は、例えば、図3に示すように、複数の凸部12aによって構成され、各凸部12aが略×状に形成され、複数の凸部が延在方向D1及び延在方向D1に直交する幅方向D2に沿ってそれぞれ配置される。隣り合う凸部12aと凸部12aとの間には、略凹部状のため部12bが形成される。このため部12bなどに液状ガスケット2が充填され、液状ガスケット2が保持される。液状ガスケット保持部12は、3面合わせ部7を略中心にして延在方向Dに広がる所定の領域に配置され、例えば、延在方向Dにおいて数cm程度の領域に配置される。例えば、この領域の長さなどに応じて、凸部12aの個数、凸部12a間の間隔などが適宜決められる。
リブ部13は、ヘッドカバー6の溝6bからの本体部10の抜け防止や本体部10の倒れ防止などのために設けられる部分である。リブ部13は、本体部10が溝6bに挿入されると、ヘッドカバー6の溝6bの側面6cに接する。リブ部13は、本体部10の各側面10a,10aにそれぞれ複数設けられる。各側面10aに設けられる複数のリブ部13は、図4に示すように、ガスケット1の延在方向D1に沿って、互いに所定間隔をあけて配置される。リブ部13は、例えば、本体部10の側面10aに凸状に形成され、本体部10の高さ方向に沿って延在する。リブ部13は、例えば、図2に示すように、本体部10の高さ方向に沿って、上述した本体部10の断面が長方形状部分における上部から平板部11までの範囲に設けられる。リブ部13の幅は、例えば、ヘッドカバー6の溝6bの幅と本体部10の幅との差の略二分の一である。なお、図4に示すように、延在方向D1に隣り合うリブ部13とリブ部13との間には、空間Sができる。
貫通孔14は、液状ガスケット保持部12(液状ガスケット保持部12に保持される液状ガスケット2)に空気を供給する通気路である。貫通孔14は、本体部10の内部に形成される。貫通孔14の一端部14aは、本体部10の下端部10bに設けられる液状ガスケット保持部12に開口される。特に、一端部14aは、例えば、液状ガスケット保持部12における幅方向D2の略中心部に配置される。貫通孔14の他端部14bは、本体部10における溝6bに挿入される部分の所定の箇所に開口される。特に、他端部14bは、図4に示すように、本体部10の側面10aにおけるリブ部13とリブ部13との間の所定の箇所に配置される。また、他端部14bは、本体部10の側面10a,10aのうちエンジン3の内部側の側面10aに配置される。貫通孔14は、この一端部14aと他端部14bとを繋ぐように、本体部10の内部に形成される。
貫通孔14の個数は、1個でもよいし、あるいは、複数個でもよい。1個設ける場合、貫通孔14の一端部14aが、液状ガスケット保持部12における延在方向D1の略中心部かつ幅方向D2の略中心部に配置されると好ましい。複数個設ける場合、複数個の貫通孔14の一端部14aが、例えば、図3に示すように、液状ガスケット保持部12における幅方向D2の略中心部に配置され、延在方向D1に互いに所定間隔をあけて配置される。例えば、貫通孔14を1個設ける場合には貫通孔14の径を大きくし、貫通孔14を複数個設ける場合には貫通孔14の径を小さくする。この貫通孔14の径は、例えば、液状ガスケット保持部12の大きななどに応じて適宜決められる。
液状ガスケット2は、ガスケット1における液状ガスケット保持部12に充填される。液状ガスケット2は、例えば、FIPGである。液状ガスケット2は、湿気硬化型の液状ガスケットである。液状ガスケット2は、空気中の水分により硬化する。
上述した構成を有するガスケット1の組み付け及び作用について説明する。ガスケット1の本体部10が、ヘッドカバー6の溝6bに挿入される。この際、本体部10の上端部10cが溝6bの底面6eに接するまで挿入される。本体部10が挿入されると、複数のリブ部13が溝6bの各側面6c,6cにそれぞれ密着する。この複数のリブ部13により、本体部10の各側面10aと溝6bの各側面6cとは接触しない。これにより、リブ部13とリブ部13との間には、上述したように空間Sができる。本体部10の下端部10b側の一部(特に、一対の平板部11及び液状ガスケット保持部12が設けられている部分)は、溝6bから出ている。平板部11とヘッドカバー6の周壁の下面6aとの間には隙間がある。
液状ガスケット2が、ガスケット1の液状ガスケット保持部12に充填される。この充填される液状ガスケット2の量は、例えば、液状ガスケット保持部12全体に十分に行き渡る量である。そして、ガスケット1が取り付けられた状態のヘッドカバー6が、シリンダヘッド4及びチェーンカバー5の上に配置され、ボルト締結によりシリンダヘッド4及びチェーンカバー5に固定される。これにより、ヘッドカバー6が、シリンダヘッド4及びチェーンカバー5に組み付けられる。
この組み付けにより、ガスケット1が、シリンダヘッド4及びチェーンカバー5とヘッドカバー6との間に装着される。これにより、本体部10の上端部10cが溝6bの底面6eに密着すると共に、本体部10の下端部10bがシリンダヘッド4の上面4a及びチェーンカバー5の上面5aに密着する。また、液状ガスケット2が、ガスケット1の液状ガスケット保持部12に充填され、保持されている。
液状ガスケット保持部12には、外部(本体部10の各側面10a,10aの外側)から空気が供給される。液状ガスケット保持部12に保持される(特に、幅方向D2における外側に保持される)液状ガスケット2が、この外部から供給される空気中の水分を吸収する。さらに、液状ガスケット保持部12には、貫通孔14を介して、溝6b内の空気が供給される。液状ガスケット保持部12に保持される(特に、外部からの空気が届き難い幅方向S2における内部(中心部周辺)に保持される)液状ガスケット2が、この貫通孔14を介して供給される空気中の水分を吸収する。これにより、液状ガスケット2の硬化が促進され、液状ガスケット2が短時間で硬化する。液状ガスケット2が硬化することで、液状ガスケット2のシリンダヘッド4、チェーンカバー5及びガスケット1に対する密着性が向上し、シール耐力が向上する。
ガスケット1が装着されると、本体部10は、ヘッドカバー6の溝6bの底面6eとシリンダヘッド4の上面4a及びチェーンカバー5の上面5aとの間に挟まり、弾性変形する。この弾性変形により、本体部10には、シリンダヘッド4及びチェーンカバー5に対して反力が発生すると共に、ヘッドカバー6に対して反力が発生する。この本体部10により、シリンダヘッド4及びチェーンカバー5とヘッドカバー6との間がシールされる。
ところで、図5に示すように、3面合わせ部7(特に、シリンダヘッド4とチェーンカバー5との間)に段差7aがあると、ガスケット1とシリンダヘッド4又はチェーンカバー5との間に隙間Cができる。ガスケット1には3面合わせ部7に対応して液状ガスケット保持部12が設けられているので、このような隙間Cにも液状ガスケット2が充填されている。この液状ガスケット保持部12に充填されて、硬化した液状ガスケット2により、3面合わせ部7を含む領域(特に、隙間C)がシールされる。
実施形態に係るガスケット1によれば、本体部10に形成される貫通孔14から供給される空気により、液状ガスケット保持部12の内部からも液状ガスケット2の硬化を進めることができ、液状ガスケット2の硬化時間を短縮することができる。例えば、自動車のエンジンの組立ラインにおいて、エンジンの組み立て完了後にエンジンの完成検査が行われる場合でも、検査でエンジン3が稼動される前に、液状ガスケットを硬化させることができる。
実施形態に係るガスケット1によれば、貫通孔14の他端部14bを本体部10の側面10aにおけるリブ部13とリブ部13との間に開口させることにより、そのリブ部13,13間の空間Sから貫通孔13を介して液状ガスケット保持部12に空気を確実に供給することができる。また、実施形態に係るガスケット1によれば、貫通孔14の一端部14aを液状ガスケット保持部12における幅方向D2の略中心部に開口させることにより、貫通孔14を介して外部から空気が最も届き難い液状ガスケット保持部12の中心部周辺に空気を供給することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態では液状ガスケット2を併用するガスケット1を自動車のエンジン3のシリンダヘッド4及びチェーンカバー5とヘッドカバー6との間のシールに適用する例を示したが、シールが必要な箇所であれば、自動車の他の3個の部材間に適用してもよいし、また、自動車以外にも適用してもよい。特に、3個の部材の各面が合わせられる3面合わせ部に段差ができるようなものに適している。
上記実施形態ではガスケット1の本体部10の側面10aに複数のリブ部13が設けられ、貫通孔14の他端部14bが本体部10の側面10aにおけるリブ部13とリブ部13との間に開口される構成としたが、リブ部が無いガスケットに適用してもよく、リブ部が無いガスケットに適用する場合、例えば、ガスケットの本体部の上端側の溝に接しない部分(例えば、断面が略半円形状の部分)に貫通孔の他端部が開口される構成とする。
上記実施形態では液状ガスケット保持部12の一例として複数の略×状の凸部12aが各方向D1,D2にそれぞれ配列されるものを示したが、液状ガスケット保持部としては他の形状のものでもよく、例えば、本体部の底面に凸部をメッシュ状に形成したものでもよいし、あるいは、本体部の底面に複数の凹部を形成したものでもよい。
1 ガスケット
2 液状ガスケット
3 エンジン
4 シリンダヘッド
5 チェーンカバー
6 ヘッドカバー
7 3面合わせ部
10 本体部
10a 側面
10b 下端部
11 平板部
12 液状ガスケット保持部
13 リブ部
14 貫通孔
14a 一端部
14b 他端部

Claims (5)

  1. 弾性材で成形され、被シール部材間に延在し、当該延在方向における少なくとも一部の領域に液状ガスケットが充填されるガスケットであって、
    被シール部材間に介在される本体部と、
    前記本体部における前記液状ガスケットが充填される側の端部に設けられ、充填された前記液状ガスケットを保持する液状ガスケット保持部と、
    一端部が前記液状ガスケット保持部に開口され、他端部が前記本体部の所定の箇所に開口され、前記本体部の内部に形成される貫通孔と、
    を備え
    前記本体部の一部分は、一方側の前記被シール部材に形成された溝に挿入され、
    前記貫通孔の前記他端部は、前記本体部における前記溝に挿入される部分の所定の箇所に開口されることを特徴とするガスケット。
  2. 前記本体部の側面に設けられ、前記本体部が前記溝に挿入された場合に前記溝の側面に接触するリブ部を備え、
    前記リブ部は、前記延在方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、
    前記貫通孔の前記他端部は、前記本体部の側面における前記リブ部と前記リブ部との間に開口されることを特徴とする請求項に記載のガスケット。
  3. 前記貫通孔の前記一端部は、前記液状ガスケット保持部における前記延在方向に直交する幅方向の略中心部に開口されることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスケット。
  4. 前記液状ガスケットが充填される領域は、3個の前記被シール部材が合わせられる箇所を含むことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか一項に記載のガスケット。
  5. 液状ガスケットが併用されるガスケットによって3個の被シール部材間がシールされるエンジンであって、
    前記ガスケットは、請求項に記載のガスケットであり、
    前記液状ガスケットは、前記液状ガスケット保持部に保持されていることを特徴とするエンジン。
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