JP6884076B2 - 情報処理装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置およびコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6884076B2
JP6884076B2 JP2017172917A JP2017172917A JP6884076B2 JP 6884076 B2 JP6884076 B2 JP 6884076B2 JP 2017172917 A JP2017172917 A JP 2017172917A JP 2017172917 A JP2017172917 A JP 2017172917A JP 6884076 B2 JP6884076 B2 JP 6884076B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
output data
unit
data
information processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017172917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019049801A5 (ja
JP2019049801A (ja
Inventor
伸英 辻元
伸英 辻元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2017172917A priority Critical patent/JP6884076B2/ja
Publication of JP2019049801A publication Critical patent/JP2019049801A/ja
Publication of JP2019049801A5 publication Critical patent/JP2019049801A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6884076B2 publication Critical patent/JP6884076B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)

Description

この開示は、情報処理装置およびコンピュータプログラムに関し、特に、情報処理装置において実行される複数のプログラムの関連性を検出する情報処理装置およびコンピュータプログラムに関する。
変電機器を含む電力系統を監視および制御するための電力系統監視制御システムは、計算機を備える。計算機が有する複数のプログラムが相互に連携して、電力系統の監視および制御を実現する。
このような電力系統監視制御システムでは、あるプログラムが修正された場合に、その修正による影響を受ける可能性があるプログラムを検出したいとの要望がある。つまり、プログラムが修正された場合、修正後のプログラムを用いた電力系統監視制御システムの動作を確認する試験が実施される。試験においては、当該修正によって、他のどのプログラムが影響を受けるのかを把握しなければ、試験の内容が不十分となる。
特許文献1(特開2015−11661号公報)は、検査対象システムのプログラムの変更による影響範囲を分析する構成を開示する。特許文献1では、依存関係モデル管理モジュールがプログラムにおける要素の依存関係を記述した依存関係モデルを作成し、記憶し、影響範囲分析モジュールが依存関係モデルを用いて各テスト項目の影響範囲を分析する。
特開2015−11661号公報
特許文献1は、プログラムの変更があった場合、変更されたプログラムを実行する前に、依存関係モデルを作成し、依存関係モデルに基づき当該変更の影響がおよぶ範囲を分析する必要がある。したがって、変更されたプログラムの実行とは別に、依存関係モデルの作成および依存関係モデルに基づいて影響範囲を分析するための時間とコストがかかる。
この開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、指定されたプログラムの実行中において、指定プログラムと関連性を有する他のプログラムを検出することができる情報処理装置およびコンピュータプログラムを提供することである。
この開示のある局面に係る情報処理装置は、当該情報処理装置に対するユーザの入力を受付ける受付部と、プログラムの関連性を検出する関連性検出部と、を備える。プログラムからの出力データは、当該出力データの行先を含み、当該行先は、プログラムを識別するプログラム識別子を含む。関連性検出部は、ユーザの入力により指定された指定プログラムを含む複数のプログラムのうち、実行中の各プログラムから出力データを取得する取得部と、取得部により取得された各プログラムの出力データを、指定プログラムの出力データを起点に、出力順に追跡する追跡部と、追跡部により追跡された出力データの少なくとも行先を含む追跡内容を出力する出力部と、を含む。
この開示のある局面に係る情報処理装置は、プログラム実行中に、指定プログラムを含む各プログラムからの出力データを、指定プログラムの出力データを起点に出力順に追跡する。追跡内容が示す出力データの出力順に得られた行先(プログラム識別子)から、プログラム実行中に指定プログラムに関連するプログラムを検出することできる。
実施の形態1に係る電力系統監視制御システムを備えた構成の一例を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る電力系統監視制御システムの構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る計算機のハードウェア構成を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る端末装置のハードウェア構成の一例を模式的に示す図である。 実施の形態1に係るサーバのハードウェア構成を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る計算機が有する機能を、端末装置が有する機能と関連づけて模式的に示す図である。 実施の形態1に係る出力データの構成を示す図である。 実施の形態1に係るプログラムの関連性を検出する処理のフローチャートである。 (A)と(B)は、実施の形態1に係るプログラムの関連性の検出を説明するための具体例を示す図である。 (A)と(B)は、実施の形態1に係る格納内容の一例を示す図である。 実施の形態2に係るプログラムの関連性の検出の具体例を示す図である。 (A)と(B)は、実施の形態2に係る格納内容の一例を示す図である。 (A)と(B)は、実施の形態2に係る格納内容の他の例を示す図である。 実施の形態3に係る検出されたプログラムの関連性を表示する画面の一例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表す。
[用語の説明]
「計算機」は、電子計算機であって、汎用のコンピュータに相当する構成および機能を備えるものである。この計算機は、「情報処理装置」の一実施例に相当する。
「出力データ」は、プログラムが実行されることによりプログラムにより生成されて出力されるデータであって、プログラムによる処理の結果を表すものである。この結果は、処理の最終結果または途中結果を含む。
「処理連携」は、実行中のプログラムの処理と、他のプログラムの処理とが連携することである。
「連携データ」は、上記の処理連携の実施をプログラムに指示するための命令を含む。
「プログラムの関連性」は、「プログラム間の関連性」と、「プログラムとデータ間の関連性」を含む。連携する処理を実施するプログラム間では、各プログラムはプログラム間の関連性を有する。また、プログラムによりデータが読出しまたは書込みされる場合は、プログラムは当該データとの関連性を有する。
「データファイル」は、プログラムの処理の対象データが記録されたファイルを示す。「データファイル」からは、対象データが読み出される、または「データファイル」に対象データが書込まれる。「データファイル」は「読出または書込されるデータ」の一実施例である。
「データアクセス」とは、実行中のプログラムの処理により、データファイルから対象データを読出すこと、またはデータファイルへ対象データを書込むことを示す。
「読み書きデータ」とは、上記のデータアクセスの実施を指示するための命令を含む。
実施の形態1.
(システムの全体構成)
図1は、実施の形態1に係る電力系統監視制御システムを備えた構成の一例を模式的に示す図である。図1を参照して、複数の電力系統監視制御システム5は、専用回線またはインターネットを有する公衆回線を含むネットワーク400を介してサーバ300に接続される。サーバ300は、複数の電力系統監視制御システム5と通信しながら、複数の電力系統監視制御システム5を管理する。
(電力系統監視制御システム5の構成)
図2は、実施の形態1に係る電力系統監視制御システム5の構成の一例を示す図である。電力系統監視制御システム5は、例えば系統監視エリア毎に設けられて、対応の監視エリアに配置された電力設備7を監視および制御する。電力設備7は、送電線、変電設備および発電設備を含み得る。なお、電力設備7の種類は、これらに限定されない。
各電力系統監視制御システム5は同様の構成を有する。具体的には、電力系統監視制御システム5は、複数の計算機100とユーザが操作する端末装置200を備える。端末装置200は、無線LAN(Local Area Network)を介して各計算機100と通信する。無線LANは、Wi-Fi(登録商標)に従う無線回線を含み得る。端末装置200は、サーバ300と通信することも可能である。その場合に、電力系統監視制御システム5は、端末装置200とサーバ300との間の通信を中継する中継装置を備えてもよい。
なお、実施の形態では、端末装置200はユーザが携帯可能な情報処理端末としているが、据え置き型の情報処理端末であってもよい。
(処理の概要)
電力系統監視制御システム5の計算機100は、複数のプログラムのうちから指定されたプログラムと、他のプログラムとの関連性を検出する。具体的には、計算機100は、複数のプログラムのうち実行中の各プログラムからの出力データを取得し、取得された各プログラムの出力データを、指定されたプログラムの出力データを起点にして、出力順に従って追跡する。この出力データは、当該出力データの行先に相当する他のプログラムを識別するプログラム識別子を含む。計算機100は、このように追跡された各出力データの行先を格納または表示する。
追跡された出力データによれば、指定されたプログラムの実行中において、当該指定されたプログラムとプログラム間の関連性を有する他のプログラムを識別することが可能となる。したがって、指定されたプログラムが変更されたときは、追跡された出力データから、当該変更よる影響が及ぶ他のプログラムを検出するための処理を、プログラム実行前に実施せずとも、プログラム実行中に並行して実施することができる。
(計算機100の構成)
図3は、実施の形態1に係る計算機100のハードウェア構成を模式的に示す図である。図3を参照して、計算機100は、汎用コンピュータの構成を備える。具体的には、計算機100は、CPU(Central Processing Unit)130、プログラムおよびデータを記憶するためのROM(Read Only Memory)131、CPU130によりプログラムを実行する際の作業領域を含むRAM(Random Access Memory)132、HDD(Hard Disk Drive)133、タイマ134、ネットワーク400を介した通信を制御するためのネットワークコントローラ135、および端末装置200との通信を制御するための通信コントローラ136を含む。ネットワークコントローラ135は、他の計算機100と出力データを送受信する「通信部」の一実施例である。
(端末装置200の構成)
図4は、実施の形態1に係る端末装置200のハードウェア構成の一例を模式的に示す図である。端末装置200は、CPU(Central Processing Unit)20、プログラムおよびデータを記憶するためのROM(Read Only Memory)21、CPU20によりプログラムを実行する際の作業領域を含むRAM(Random Access Memory)22、ディスプレイ23、ユーザが端末装置200に対し指示を入力するために操作する操作パネル25、計算機100との通信を制御する通信コントローラ27、およびハードディスクを含む各種の記憶媒体を含むメモリ28を備える。操作パネル25は、タッチパッドを含んで構成することも可能である。操作パネル25は、ディスプレイ23と一体的に構成されたタッチスクリーン24を構成し得る。
実施の形態1では、図3の計算機100は、計算機100を操作するためのキーボードのような操作部、および情報をユーザに表示するためのディスプレイを備えていないが、計算機100の操作部およびディスプレイとして、端末装置200の操作パネル25およびディスプレイ23を利用する。具体的には、計算機100は端末装置200と通信することにより、計算機100に対するユーザの入力を、端末装置200の操作パネル25を介して受付ける。また、計算機100は端末装置200と通信することにより、プログラムの処理の結果を含む情報を、端末装置200の後述するディスプレイ23を介して表示する。なお、計算機100は、ユーザが計算機100を操作するためのキーボードのような操作部、および情報をユーザに表示するためのディスプレイを備える構成であってもよい。
(サーバ300の構成)
図5は、実施の形態1に係るサーバ300のハードウェア構成を模式的に示す図である。図5を参照して、サーバ300は、CPU(Central Processing Unit)30、プログラムおよびデータを記憶するためのROM(Read Only Memory)31、CPU30でプログラムを実行する際の作業領域を含むRAM(Random Access Memory)32、各種の情報を格納するためのHDD(Hard Disk Drive)33、およびネットワーク400を介した通信を制御するためのネットワークコントローラ35を含む。
(計算機100と端末装置200の機能構成)
図6は、実施の形態1に係る計算機100が有する機能を、端末装置200が有する機能と関連づけて模式的に示す図である。図6では、計算機100の記憶部500に格納される内容の一例も示される。記憶部500の記憶領域は、ROM131、RAM132およびHDD133からなる記憶領域を含む。記憶部500は、第一記憶部501の領域E1、第二記憶部502の領域E2、1または複数のプログラム50を格納する領域E3、1または複数のデータファイル60を格納する領域E4、および計算機100を識別するための計算機識別子70を格納する領域E5を含む。計算機識別子70は、「装置識別子」の一実施例である。
第一記憶部501の領域E1は、領域E2に比べて記憶容量は小さいが、領域E2に比べて高速に読み書き可能な記憶領域に相当する。実施の形態1では、領域E1はRAM132の領域に相当するが、RAM132に限定されない。第二記憶部502の領域E2は、領域E1に比べて記憶容量は大きいが、領域E1に比べて読み書き速度が遅い記憶領域に相当する。実施の形態1では、領域E2はHDD133の領域に相当するが、HDD133に限定されない。領域E3の各プログラム50は、プログラム50を識別するためのプログラム識別子51が割当られる。また領域E4の各データファイル60は、プログラム50の処理の対象となるデータが記録されるファイルであり、各データファイル60は、当該データファイル60を識別するためのデータ識別子61が割当られている。
計算機100は、出力データ送出部105、計算機100に対するユーザの入力を受付ける受付部110、およびプログラムの関連性を検出する関連性検出部120を、備える。出力データ送出部105は、計算機100においてプログラム50が実行されるとき出力データ(後述の図7参照)を生成し、通信コントローラ136を介してネットワーク400に送出する。受付部110が受付けるユーザの入力には、複数のプログラム50のうちから関連性の検出のために指定されたプログラム(以下、指定プログラムという)のプログラム識別子51が含まれる。
関連性検出部120は、実行中の各プログラム50からの出力データを取得する取得部121、取得部121により取得された各プログラム50の出力データを、指定プログラムからの出力データを起点に、出力順に従って追跡する追跡部122、および追跡部122による追跡内容を出力する出力部123と、を含む。この追跡内容は、追跡された各出力データの少なくとも行先を含む。
出力部123による出力の態様は、端末装置200のディスプレイ23による表示または記憶部500へ格納を含み得る。出力部123は、追跡部122により追跡内容を記憶部500に格納するための格納部124を含む。
なお、出力部123による追跡内容の出力態様は、記憶部500への格納またはディスプレイ23への表示に限定されず、ネットワークコントローラ135を介したサーバ300または他の計算機100への送信であってもよい。
端末装置200は、計算機100が有する機能に関連して、受信部201、ディスプレイ23の表示を制御する表示制御部202および操作受付部203を備える。受信部201は、計算機100の出力部123から送信される追跡内容を、通信コントローラ27を介して受信する。受信部201を介して受信された追跡内容は表示制御部202を介してディスプレイ23に表示される。
操作受付部203は、操作パネル25を介したユーザ操作による入力を受付ける。端末装置200は、操作受付部203が受付けたユーザ入力が計算機100に対する入力を含むとき、受付けたユーザ入力を、通信コントローラ27を介して計算機100に送信する。これにより、計算機100の受付部110は、操作受付部203が受付けた計算機100に対するユーザ入力を、通信コントローラ136を介して受付けることができる。
図6に示す計算機100の各部の機能は、CPU130が実行するコンピュータプログラム、またはコンピュータプログラムと各種回路により実現される。また、図6に示す端末装置200の各部の機能も、CPU20が実行するプログラム、またはプログラムと各種回路により実現される。これらの各種回路は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)を含み得るが、これら回路に限定されない。なお、上記のコンピュータプログラムは、プログラム50と同様にCPU130により実行されるプログラムであるが、プログラム50と区別するために、「コンピュータプログラム」と称する。
(フレームの構成)
図7は、実施の形態1に係る出力データ40の構成を示す図である。出力データ40の構成は、図7のフレーム構成を有するが、このようなフレーム構成に限定されない。図7を参照して、出力データ40のフレームは、ヘッダ部と本体部を含む。ヘッダ部には、送信元41および行先42が格納される。本体部には、出力時間431とデータ43が格納される。
送信元41は、出力データ40を送信したプログラム50のプログラム識別子51、または当該プログラム識別子51と当該プログラム50を実行する計算機識別子70の組を示す。
本体部の出力時間431は、出力データ40が、送信元のプログラム50から出力された時間を示す。出力データ送出部105は、出力データ40を生成するときに、計算機100のタイマ134による計測時間を出力時間431として割当てる。
データ43は、処理連携の実施をプログラムに指示するための連携データ48、またはデータアクセスの実施を指示するための読み書きデータ49を含む。連携データ48は、プログラム50を起動させるための起動コマンド4A、またはプログラム50にイベントを通知するためのイベント送信4B、またはプログラム50にメッツセージを通知するためのメッセージ送信4Cを含む。プログラム50は、イベント送信4Bを受信した場合は、通知されたイベントに従った処理を行う。また、プログラム50は、メッセージ送信4Cを受信した場合は、通知されたメッセージに従った処理を行う。読み書きデータ49は、読出し指示4Dまたは書込み指示4Eを含む。読出し指示4Dは、行先42のデータ識別子61で指定されるデータファイル60からデータを読み出すコマンドを含む。書込み指示4Eは、行先42のデータ識別子61で指定されるデータファイル60に書込むべきデータと書込みコマンドを含む。
行先42は、出力データ40の行先となるプログラム50またはデータファイル60を示す。具体的には、データ43が連携データ48を含む場合は、行先42は、出力データ40の送信元のプログラム50の処理と連携する処理を実施する他のプログラム50のプログラム識別子51、または当該他のプログラム50のプログラム識別子51と当該他のプログラム50を実行する計算機100の計算機識別子70からなる組を含む。また、データ43が読み書きデータ49を含む場合は、行先42は、データアクセスが実施されるべきデータファイル60のデータ識別子61またはデータアクセスが実施されるべきデータファイル60のデータ識別子61と当該データファイル60を格納している計算機100の計算機識別子70からなる組を含む。
実施の形態1では、計算機100の出力データ送出部105は、実行中のプログラム50からの出力のうち、連携データ48または読み書きデータ49を抽出し、抽出した連携データ48または読み書きデータ49に基づき図7の出力データ40を生成する。また、出力データ送出部105は、生成した出力データ40を、通信コントローラ136を介してネットワーク400に送出する。
このように、出力データ送出部105によりネットワーク400に送出されるデータは、連携データ48または読み書きデータ49の出力データ40に限定される。したがって電力系統監視制御システム5が動作中に指定プログラムの関連性を検出する処理が実施される場合であっても、ネットワーク400のトラフィックの増加を抑制することができる。
(処理フローチャート)
図8は、実施の形態1に係るプログラムの関連性を検出する処理のフローチャートである。このフローチャートに従うコンピュータプログラムは、各計算機100の記憶部500に格納されている。CPU130は、格納されているコンピュータプログラムを読出し、読出したプログラムを実行する。これにより、図8の処理が実現される。
図8は、指定プログラムを実行する計算機100における処理を示す。この処理は、電力系統監視制御システム5が動作中に実施される。電力系統監視制御システム5が動作中は、各計算機100のプログラム50は、実行中の状態または実行可能な状態にある。実施の形態1では、実行可能な状態のプログラム50は、連携データ48を入力すれば、当該連携データ48に従って起動されて実行中の状態に移行する。
図8を参照して、まず、計算機100の受付部110は、検出開始の指示を示すユーザ入力を受付けるか否かを判断する(ステップS1)。
このユーザ入力は、複数のプログラム50のうちの1のプログラム50を指定するために、指定プログラムのプログラム識別子51を含む。
受付部110は、検出開始の指示を示すユーザ入力を受付けていないと判断する(ステップS1でNO)間は、ステップS1の処理を繰返す。
一方、受付部110は、検出開始の指示を示すユーザ入力を受付けと判断すると(ステップS1でYES)、関連性検出部120は、プログラムの関連性の検出(ステップS2)を開始する。
ステップS2では、まず、取得部121は、計算機100で実行中のプログラム50からの出力データ40を当該計算機100の出力データ送出部105から取得するとともに、他の計算機100で実行中のプログラム50からの出力データ40を取得する(ステップS3)。取得部121は、ネットワークコントローラ135を介して、ネットワーク400を伝送される出力データ40を受信することにより、他の計算機100からの出力データ40を取得することができる。
追跡部122は、取得部121により取得された出力データ40を、指定プログラムの出力データを起点に、出力順に追跡する(ステップS4)。具体的には、追跡部122は、取得された複数の出力データ40を、送信元41が指定プログラムのプログラム識別子51を示す出力データ40を起点にして、出力時間431に基づく順番に従い並べる。そして、追跡部122は、この並びの列において、起点となる出力データ40から開始して、各出力データ40の行先42を抽出する。
出力部123は、ステップS4における追跡部122による追跡内容を出力する(ステップS5)。実施の形態1では、ステップS5において格納部124は、追跡部122の追跡内容を、記憶部500の第一記憶部501に格納する。
受付部110は、検出終了の指示を示すユーザ入力を受付けるか否かを判断する(ステップS6)。
受付部110は、検出終了の指示を示すユーザ入力を受付けていないと判断する(ステップS1でNO)間は、関連性検出部120によるステップS2のプログラムの関連性の検出処理が繰返される。
一方、受付部110は、検出終了の指示を示すユーザ入力を受付けたと判断すると(ステップS6でYES)、関連性検出部120はプログラムの関連性の検出を終了する。
図8の処理によれば、電力系統監視制御システム5が動作中に取得された各プログラム50からの出力データ40に基づく追跡内容は、実行中のプログラム50から取得された出力データ40を、送信元41が指定プログラムのプログラム識別子51を示す出力データ40を起点にして、出力時間431に基づいた順番に従い並べた内容となる。
したがって、上記に述べた追跡内容が示す行先42によれば、指定プログラムからの出力データ40を直接入力した他のプログラム50、または指定プログラムにより直接読み書きされたデータファイル60のみでなく、当該他のプログラム50と関連性を有するプログラム50およびデータファイル60、さらにその先で関連性を有するプログラム50およびデータファイル60までも識別することができる。
つまり、追跡内容が示す行先42によれば、指定プログラムからの出力データ40を直接入力した他のプログラム50、または指定プログラムにより直接読み書きされたデータファイル60のみでなく、当該他のプログラム50と関連性を有するプログラム50およびデータファイル60、さらにその先で関連性を有するプログラム50およびデータファイル60までも識別することができる。
これにより、例えば、修正のような変更がなされたプログラム50が指定プログラムである場合には、追跡内容が示す行先42によれば、各計算機100について、または電力系統監視制御システム5の全体について、当該変更の影響が及ぶ範囲に該当する全てのプログラム50および全てのデータファイル60を識別することが可能となる。したがって、当該指定プログラムの変更に伴って実施が必要な試験の範囲を、各計算機100について、また電力系統監視制御システム5の全体について判断することが容易となる。
また、図8の指定プログラムの関連性の検出は、指定プログラムの再起動は必要とされない。また、電力系統監視制御システム5が動作中に実施することが可能であるから、電力系統監視制御システム5の再起動も必要とされない。また、図8の指定プログラムの関連性の検出は、電力系統監視制御システム5が動作中において任意のタイミングで開始させ、また終了させることが可能である。
(プログラムの関連性の検出の一例)
図9(A)と(B)は、実施の形態1に係るプログラムの関連性の検出を説明するための具体例を示す図である。図9(A)の電力系統監視制御システム5は、ネットワーク400を介して通信する3台の計算機100を備える。3台の計算機100は、それぞれ、計算機識別子70として‘計算機1’、‘計算機2’および‘計算機3’が割当てられている。以下では、各計算機100を、割当られている計算機識別子で呼ぶ。図9では、端末装置200は図示が略されている。
図9(A)では、計算機1は、3つのプログラム50と2つのデータファイル60を格納する。また、計算機2は、1つのプログラム50と3つのデータファイルを格納する。また、計算機3は、3つのプログラム50と1つのデータファイル60を格納する。これらプログラム50には、それぞれ、プログラム識別子51として‘プログラムA’、‘プログラムB’、‘プログラムC’、‘プログラムD’、‘プログラムE’、‘プログラムF’および‘プログラムG’が割当てられている。また、これらデータファイル60には、それぞれ、データ識別子61として‘データα’、‘データβ’、‘データγ’、‘データδ’、‘データε’および‘データζ’が割当てられている。
図9(B)は、追跡部122による追跡内容の一例を模式的に示している。図9(B)では、追跡がなされた出力データ40の送信元41または行先42であるプログラム50およびデータファイル60は、それぞれ、割当られているプログラム識別子51およびデータ識別子61で示されている。
図9(A)を参照して、計算機3のプログラムEに修正が行われた場合に、受付部110は、プログラムEを指定プログラムとするユーザ入力を受付ける。電力系統監視制御システム5が動作中において、取得部121は実行中の各プログラム50からの出力データ40を取得し、追跡部122は取得された各プログラム50からの出力データ40を、指定プログラムであるプログラムEの出力データ40を起点に、出力順に追跡する。
追跡部122の追跡内容を示す図9(B)において、‘(処理連携)’は、送信元のプログラム50から、処理連携の実施を指示する連携データ48を含む出力データ40が送信されたことを表している。また、‘(データアクセス)’は、送信元のプログラム50が、データファイル60にデータアクセスの実施を指示する読み書きデータ49を含む出力データ40が送信されたことを表している。
図9(B)の追跡内容によれば、プログラムEの変更の影響が及ぶ範囲に該当する全てのプログラム50および全てのデータファイル60を特定することが可能となる。したがって、プログラムEの変更に伴う電力系統監視制御システム5の動作確認試験は、図9(B)で示されたプログラム50およびデータファイル60に着目して行えばよい。これにより、プログラムEの変更が影響する範囲をカバーした試験が可能となり試験の品質を確保することができ、また実施すべき試験の範囲を必要最小限に抑えることで試験時間を含むコストを抑制することができる。
(追跡内容の格納方法)
図8のステップS5では、格納部124は、追跡部122に得られた追跡内容を領域E1の第一記憶部501に格納する。実施の形態1では、第一記憶部501は、高速に読み書きが可能な領域であるから、ステップS5の処理を短時間で済ませることができる。したがって、電力系統監視制御システム5の動作中にプログラムの関連性の検出処理が実施されるとしても、電力系統監視制御システム5の動作速度が低下するのを回避することが可能となる。
また、ステップS5の追跡内容の格納先は第一記憶部501に限定されず、HDD133のような第二記憶部502であってもよい。言い換えると、格納先として第一記憶部501と第二記憶部502を用いる構成であってもよい。
具体的には、RAM132のような実装されているタイプのメモリには、容量に制限があるため、図8の処理において検出開始の指示が入力されてから検出終了の指示が入力されるまでの時間が長い場合は、比較的に小容量である第一記憶部501は一杯になる可能性がある。一杯になった場合、新しい追跡内容は第一記憶部501の古い追跡内容に上書きされることになり、古い追跡内容が失われることとなる。
このような追跡内容の上書きを回避するために、実施の形態1では、格納部124は、予め定められた条件が満たされたとき、第一記憶部501から追跡内容を読出し、読出された追跡内容を第二記憶部502に格納する。このよう予め定められた条件が満たされたときのみ、第二記憶部502への読み書きがなされる、すなわち低速の第二記憶部502への読み書き頻度を少なくしながら、検出終了の指示が入力されるまで、追跡内容の上書きを回避しながら、追跡内容を格納し続けることが可能となる。
実施の形態1では、上記に述べた予め定められた条件は、例えば、第一記憶部501の残りメモリ容量が閾値未満となったこと、または受付部110が特定のユーザ指示を受付けたことである。なお、予め定められた条件は、これらの条件に限定されない。
(格納された追跡内容の例示)
図10(A)と(B)は、実施の形態1に係る格納内容の一例を示す図である。図10(A)と(B)は、図9(B)の追跡内容を格納した内容の一例を示す。格納部124は、図9(B)の追跡内容を、「プログラムとデータ間の関連性」を示す内容(図10(A)参照)と、「プログラム間の関連性」を示す内容(図10(B)参照)とに分けて、ファイル形式で格納する。言い換えると、図10(A)は行先42がデータファイル60を示す出力データ40を追跡した結果を示し、図10(B)は行先42がプログラム50を示す出力データ40を追跡した結果を示す。
図10(A)のファイルは、出力データ40の内容が登録される1以上のレコードRを含む。レコードRは、レコードRの識別子T、送信元データ411および行先データ412を含む。
図10(B)のファイルは、出力データ40の内容が登録される1以上のレコードR1を含む。各レコードR1は、レコードR1の識別子T、送信元データ411、行先データ412および内容413を含む。
レコードRおよびレコードR1の識別子Tは、対応の出力データ40の出力時間431の早い順番に従い昇順に値が割り当てられて、追跡内容が出力されるとき、出力順の並びで出力データ40が出力される。送信元データ411は、対応の出力データ40の送信元41のプログラム識別子51またはプログラム識別子51と計算機識別子70の組を示す。また、行先データ412は、対応の出力データ40の行先42のプログラム識別子51またはデータ識別子61を示す。内容413は、対応の出力データ40の連携データ48であって、より具体的には、起動コマンド4Aまたはイベント送信4Bを含む。
なお、対応の出力データ40が他の計算機100から取得された場合は、レコードRおよびR1の送信元データ411は、プログラム識別子51と計算機識別子70の組を示す。同様に、対応の出力データ40が他の計算機100を行先とする場合は、レコードRの行先データ412は、データ識別子61と計算機識別子70の組を示し、また、レコードR1の行先データ412は、プログラム識別子51と計算機識別子70の組を示す。
また、レコードRおよびR1の識別子Tは、順番の値に限定されず、対応の出力データ40の出力時間431を示すようにしてもよい。
図10(A)のファイルによれば、指定プログラムの影響が及ぶ範囲に該当する全てのデータファイル60を、データ読み書きがなされた順番に従い識別することが可能となる。また、図10(B)のファイルによれば、指定プログラムの影響が及ぶ範囲に該当する全てのプログラム50を、処理連携がなされた順番に従い識別することが可能となる。また、図10(B)のレコードR1の内容413から、対応の処理連携の実施を指示した連携データ48が何であったかを識別することも可能となる。
図10(A)のレコードRは、送信元データ411を含むことにより、どのプログラム50どうしで処理が連携しているかを識別することができる。また、図10(B)のレコードR1は、送信元データ411を含むことにより、データファイル60はどのプログラム50から読み書きがなされるかを識別することができる。
なお、レコードRは、識別子T、送信元データ411および行先データ412が登録され、またレコードR1は、識別子T、送信元データ411、行先データ412および内容413が登録されたが、指定プログラムの影響が及ぶ範囲を識別するためには、レコードR1およびR11には、少なくとも行先データ412のみが登録されるとしてよい。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1では、計算機100が指定プログラムの関連性を検出する処理を実施したが、この処理は、サーバ300が実施するとしてもよい。すなわち、サーバ300は、端末装置200と通信し、ユーザから指定プログラムの関連性の検出開始、検出終了の指示および指定プログラムの指示を入力する。サーバ300は、これら入力指示に従い、計算機100からの出力データ40をネットワーク400を介して受信し、受信した出力データ40を図8のフローチャートに従って処理する。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1のプログラムの関連性の検出処理は、電力系統監視制御システム5によって実装される電力設備7が異なる場合でも、全ての電力系統監視制御システム5に同様に適用することができる。
この実施の形態1の背景として、電力系統監視制御システム5の仕様は、全ての電力設備7の制御を実施できるように作られるが、系統監視エリア毎に備えられる電力設備7が異なる場合がある。例えば、ある系統監視エリアには他の系統監視エリアと同様に送電線および変電設備は存在しているが、発電所を含む発電設備は存在しないケースである。このケースでは、ある系統監視エリアの電力系統監視制御システム5の計算機100には、発電設備に対する監視・制御のためのプログラム50は実装されるが実際には起動されない。同様に、発電設備に対する監視・制御のためのデータファイル60は実装されるが実際にはアクセスされない。したがって、電力系統監視制御システム5において、このように実装されているが起動されないプログラム50または実装されているがデータアクセスがなされないデータファイル60は、電力系統監視制御システム5の動作試験の対象から外すことが可能である。
このような背景のもと、実施の形態1によれば、電力系統監視制御システム5の動作中に実行されるプログラム50からの出力データ40に基づきプログラムの関連性が検出される。したがって、電力系統監視制御システム5に、実際は起動されないプログラム50またはデータアクセスがなされないデータファイル60が実装される場合であっても、指定プログラムの影響が及ぶ範囲に該当するプログラム50およびデータファイル60を正確に検出することができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1の変形例を示す。実施の形態1では、出力部123は、指定プログラムの出力データ40を起点にした追跡内容の全てを出力の対象としているが、実施の形態2でが、追跡内容の一部を出力の対象とする。
図11は、実施の形態2に係るプログラムの関連性の検出の具体例を示す図である。図11は、図9(A)と同様の電力系統監視制御システム5の構成を示すので、構成に関する説明は繰返さない。図12(A)と(B)は、実施の形態2に係る格納内容の一例を示す図である。図13(A)と(B)は、実施の形態2に係る格納内容の他の例を示す図である。
図11では、プログラムGが指定プログラムとされており、電力系統監視制御システム5の動作中に、追跡部122は、プログラムGの出力データ40を起点に追跡を行う。図11の符号(1)〜(10)は、処理を実施する順番を示す。具体的には、図11において、プログラムGはプログラムDと処理連係を実施し(符号(1)参照)、次に、プログラムDはプログラムEが処理連係を実施する(符号(2)参照)。次に、プログラムEはデータζにデータアクセスを実施する(符号(3)参照)。その後、符号(4)以降の処理連携またはデータアクセスが符号の値の昇順に従い実施される。
実施の形態2では、格納部124は、追跡部122の追跡内容が示す各プログラム50からの出力データ40のうち、受付部110によって受付けた入力が示す特定プログラムのプログラム識別子51を行先データ412または送信元データ411に有する出力データ40を抽出し、抽出された出力データ40を格納の対象から除外する。これにより、追跡された出力データ40のうち、ユーザ入力に従う一部の出力データ40のみを格納することが可能となる。
具体例として、電力系統監視制御システム5が、ある特定プログラムを中心に動くという形態を有するケースを説明する。電力系統監視制御システム5において特定プログラムは、全ての他のプログラム50を管理するように、他のプログラム50に連携データ48を送信する。このような他のプログラム50の管理を担う特定プログラムを、実施の形態2では「中心プログラム」とも呼ぶ。
実施の形態2の電力系統監視制御システム5では、いずれのプログラム50を指定プログラムとした場合でも、中心プログラムは、指定プログラムの影響が及ぶ範囲に該当する。したがって、影響が及ぶ範囲として中心プログラム以外の影響範囲のみを検出すればよい。
実施の形態2では、受付部110は、ユーザ入力に従い、「中心プログラム」を示す特定プログラムの指定を受付けた場合は、図8のステップS5において、格納部124は追跡部122の追跡内容のうちから、行先42または送信元41に特定プログラムのプログラム識別子51を有する出力データ40を除外し、他の出力データ40を格納する。これを、図12および図13を参照して説明する。
図11の指定プログラムをプログラムGとした追跡部122による追跡内容は、図12のように格納される。図12(A)のファイルには、行先42がデータファイル60を示す出力データ40に基づくレコードRが格納され、図12(B)のファイルには、行先42がプログラム50を示す出力データ40に基づくレコードR1が格納される。
図11において特定プログラムとしてプログラムFが指定されている場合、格納部124は、図12(A)のファイルから、送信元データ411がプログラムFであるレコードRを削除する。同様に、格納部124は、図12(B)のファイルから、送信元データ411または行先データ412がプログラムFを示すレコードR1を削除する。これにより、図12(A)と(B)のファイルは、それぞれ、図13(A)と(B)の内容に変更される。図13(A)と(B)によれば、特定プログラムであるプログラムFを送信元41または行先42に含まない出力データ40のみに基づいたプログラムの関連性を取得することができる。
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1と2の変形例を示す。実施の形態3では、指定プログラムを実行する計算機100の出力部123は、格納部124が格納した内容(図10、図12または図13に示す内容)を、ディスプレイ23に表示させるために、端末装置200に送信する。
図14は、実施の形態3に係る検出されたプログラムの関連性を表示する画面の一例を示す図である。指定プログラムを実行する計算機100の受付部110が、表示の指示を示すユーザ入力を受付けたとき、CPU130は、格納部124により格納された内容を、通信コントローラ136を介して端末装置200に送信する。端末装置200の表示制御部202は、計算機100から受信した内容を表示するようにディスプレイ23を駆動する。これにより、ディスプレイ23には、指定プログラムについて、関連性検出部120により検出されたプログラムの関連性を示す内容が、図14のように表示される。
図14のディスプレイ23の画面には、指定プログラムと中心プログラムのプログラム識別子を示すデータ231、図8の処理により指定プログラムの関連性の検出を開始した時間と終了した時間を示すデータ232、中心プログラムを除く「プログラムとデータ間の関連性」を示すデータ233、および中心プログラムを除く「プログラム間の関連性」を示すデータ234が表示されている。
ユーザは、図14のディスプレイ23の表示を確認することにより、中心プログラムを除く指定プログラムの影響が及ぶ範囲であるプログラム50およびデータファイル60を識別することができる。
また、図14の画面では、プログラム50およびデータファイル60は、それぞれが、格納されている計算機100の計算機識別子70と関連づけて表示される。したがって、ユーザは、指定プログラムの影響が及ぶ範囲のプログラム50またはデータファイル60がいずれの計算機100にあるかを容易に識別することができる。
また、図14の画面では、プログラム50間の関連性は、起動コマンド4A、イベント送信4Bおよびメッセージ送信4Cのような連携データ48の種類と関連づけて表示される。したがって、ユーザは、指定プログラムの影響が及ぶ範囲のプログラム50がいずれの種類の連携データ48により連携しているかを容易に把握することができる。
なお、出力部123による表示先はディスプレイ23に限定されない。例えば、計算機100またはサーバ300がディスプレイを備える場合は、表示先は計算機100またはサーバ300のディスプレイが含まれてもよい。
なお、上記に述べた実施の形態1〜3は、適宜、組合わせて実施することができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、各実施の形態で説明した計算機100の処理を実現するためのコンピュータプログラムが提供される。このコンピュータプログラムは、図8の処理フローチャートに従うコンピュータプログラムを含む。
計算機100では、このコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶部(ROM131またはRAM132またはHDD133)に格納される。このコンピュータプログラムは、図3のコンピュータ読み取り可能な記憶部に格納されて提供される。また、記憶部には、メモリカードのように計算機100に着脱自在に装着される記録媒体が含まれ得る。または、ネットワーク400を含む通信回線からダウンロードされるコンピュータプログラムを、通信コントローラ136を介して記憶部(ROM131またはRAM132または装着されたメモリカード)に格納し、これら記憶部によりコンピュータプログラムを提供することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 計算機、4A 起動コマンド、4B イベント送信、4C メッセージ送信、4D 読出し指示、4E 書込み指示、5 電力系統監視制御システム、7 電力設備、23 ディスプレイ、25 操作パネル、27,136 通信コントローラ、35,135 ネットワークコントローラ、40 出力データ、41 送信元、42 行先、48 連携データ、49 読み書きデータ、50 プログラム、51 プログラム識別子、60 データファイル、61 データ識別子、70 計算機識別子、105 出力データ送出部、110 受付部、120 関連性検出部、121 取得部、122 追跡部、123 出力部、124 格納部、131 ROM、132 RAM、134 タイマ、200 端末装置、201 受信部、202 表示制御部、203 操作受付部、300 サーバ、400 ネットワーク、411 送信元データ、412 行先データ、413 内容、431 出力時間、500 記憶部、501 第一記憶部、502 第二記憶部、E1,E2,E3,E4,E5 領域、R,R1 レコード、T 識別子。

Claims (13)

  1. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置に対するユーザの入力を受付ける受付部と、
    プログラムの関連性およびプログラムとデータ間の関連性を検出する関連性検出部と、を備え、
    前記プログラムからの出力データは、当該出力データの行先を含み、当該行先は、前記プログラムを識別するプログラム識別子および前記出力データにより読出または書込されるデータを識別するデータ識別子を含み、
    前記関連性検出部は、
    前記ユーザの入力により指定された指定プログラムを含む複数のプログラムのうち、実行中の各プログラムから前記出力データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された各プログラムの出力データを、前記指定プログラムの出力データを起点に、出力順に追跡する追跡部と、
    前記追跡部により追跡された前記出力データの少なくとも前記行先を含む追跡内容を出力する出力部と、を含む、情報処理装置。
  2. 前記出力部は、
    前記追跡内容を記憶部に格納する格納部を含み、
    前記記憶部は、第一記憶部と、前記第一記憶部よりも大きな容量を有した第二記憶部とを含み、
    前記格納部は、前記追跡内容を前記第一記憶部に格納し、
    予め定められた条件が満たされたとき、前記第一記憶部から前記追跡内容を読出し、前記第二記憶部に格納する、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記第一記憶部は、前記第二記憶部の読み書き速度よりも速い、請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記出力部は、
    前記追跡部により追跡された前記出力順に従った前記出力データの並びで、前記追跡内容を出力する、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記関連性検出部は、
    前記受付部により検出開始の指示が入力された場合、前記取得部による前記出力データの取得を開始する、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記関連性検出部は、
    前記受付部により検出終了の指示が入力された場合、前記取得部による前記出力データの取得を終了する、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記出力データは、前記各プログラムの処理を連携させるための連携データ、または前記読出または書込を指示する読み書きデータを含む、請求項からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記連携データは、
    前記プログラムを起動させるためのコマンドまたは前記プログラムへのイベントの通知を含む、請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記出力データは当該出力データの送信元を含み、当該送信元は、前記プログラムを識別するプログラム識別子を有し、
    前記出力部は、
    前記各プログラムからの出力データのうち、前記受付部によって受付けた入力が示す特定プログラムの識別子を前記行先または前記送信元に有する出力データを、出力の対象から除外する、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記情報処理装置は、さらに、
    他の前記情報処理装置と前記出力データを送受信する通信部を備え、
    前記複数のプログラムは、前記情報処理装置が実行するプログラムおよび前記他の情報処理装置が実行するプログラムを含み、
    前記取得部が取得する前記出力データは、前記通信部を介して前記他の情報処理装置から受信する前記出力データを含む、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記出力データの前記行先は、前記通信部を介した当該出力データの送信先である前記情報処理装置を識別する装置識別子をさらに含む、請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 情報処理方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記情報処理方法は、
    前記コンピュータに対するユーザの入力を受付けるステップと、
    プログラムの関連性およびプログラムとデータ間の関連性を検出するステップと、を、備え、
    前記プログラムからの出力データは、当該出力データの行先を含み、当該行先は、前記プログラムを識別するプログラム識別子および前記出力データにより読出または書込されるデータを識別するデータ識別子を含み、
    前記関連性を検出するステップは、
    前記コンピュータに対するユーザの入力により指定された指定プログラムを含む複数のプログラムのうち、実行中の各プログラムから前記出力データを取得するステップと、
    取得された各プログラムの出力データを、前記指定プログラムの出力データを起点に、出力順に追跡するステップと、
    追跡された前記出力データの少なくとも前記行先を含む追跡内容を出力するステップと、を含む、コンピュータプログラム。
  13. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置に対するユーザの入力を受付ける受付部と、
    プログラムの関連性を検出する関連性検出部と、を備え、
    前記プログラムからの出力データは、当該出力データの行先および送信元を含み、前記行先および前記送信元は、それぞれ、前記プログラムを識別するプログラム識別子を有し、
    前記関連性検出部は、
    前記ユーザの入力により指定された指定プログラムを含む複数のプログラムのうち、実行中の各プログラムから前記出力データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された各プログラムの出力データを、前記指定プログラムの出力データを起点に、出力順に追跡する追跡部と、
    前記追跡部により追跡された前記出力データの少なくとも前記行先を含む追跡内容を出力する出力部と、を含み、
    前記出力部は、
    前記追跡部により追跡された前記各プログラムの出力データのうち、前記受付部によって受付けた入力が示す特定プログラムの識別子を前記行先または前記送信元に有する出力データを、出力の対象から除外する、情報処理装置。
JP2017172917A 2017-09-08 2017-09-08 情報処理装置およびコンピュータプログラム Active JP6884076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017172917A JP6884076B2 (ja) 2017-09-08 2017-09-08 情報処理装置およびコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017172917A JP6884076B2 (ja) 2017-09-08 2017-09-08 情報処理装置およびコンピュータプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019049801A JP2019049801A (ja) 2019-03-28
JP2019049801A5 JP2019049801A5 (ja) 2020-01-30
JP6884076B2 true JP6884076B2 (ja) 2021-06-09

Family

ID=65905066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017172917A Active JP6884076B2 (ja) 2017-09-08 2017-09-08 情報処理装置およびコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6884076B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019049801A (ja) 2019-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11055169B2 (en) Forecasting workload transaction response time
CN108205424B (zh) 基于磁盘的数据迁移方法、装置及电子设备
US10133568B2 (en) Embedding code anchors in software documentation
CN105426310B (zh) 一种检测目标进程的性能的方法和装置
CN106156355B (zh) 日志处理方法及装置
US20110154325A1 (en) Virtual machine system, system for forcing policy, method for forcing policy, and virtual machine control program
US10152367B2 (en) System dump analysis
CN109669798B (zh) 崩溃分析方法、装置、电子设备,及存储介质
CN111459692B (zh) 用于预测驱动器故障的方法、设备和计算机程序产品
JP2007323193A (ja) 性能負荷異常検出システム、性能負荷異常検出方法、及びプログラム
JP2009140155A (ja) アプリケーションプログラムのテストプログラム
JP2015069437A (ja) トレース方法、処理プログラム、および情報処理装置
JP2009003685A (ja) データ記憶装置、データ記憶方法、及びデータ記憶用プログラム
JP6531601B2 (ja) 診断プログラム、診断方法および診断装置
JP6884076B2 (ja) 情報処理装置およびコンピュータプログラム
US20140067854A1 (en) Crawling of generated server-side content
JP4874010B2 (ja) テストシナリオ作成方法及びシステム、並びにテストシナリオ作成用プログラム及び記録媒体
JP2010134724A (ja) メッセージキューイング監視装置、メッセージキューイング監視方法、プログラム、及び記録媒体
US8566074B2 (en) Mapping between stress-test systems and real world systems
JP2008217118A (ja) ログファイル管理装置及びログファイル送信装置及びログファイル管理方法及びログファイル送信方法及びプログラム
US10430582B2 (en) Management apparatus and management method
JP2017162182A (ja) テスト装置、テスト方法、及びテストプログラム
JP2009048291A (ja) システム解析装置及びプログラム
JP2008262473A (ja) 設備保全管理システム
JP5106301B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191209

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6884076

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250