JP6884027B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に関する。
車両用灯具に関するユーザの嗜好が多様化しており、従来とは異なる斬新な見え方のする車両用灯具が求められるようになってきている。例えば特許文献1には、棒状の導光体の端部にLED等の光源を配置し、線状の発光が得られるように構成された車両用灯具が提案されている。
特開2011−216279号公報
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、より斬新な発光を実現できる車両用灯具の提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用灯具は、LEDを搭載したLEDユニットと、LEDユニットから入射した光の一部を灯具前方に出射させ、他の少なくとも一部を反射させる第1の面と、第1の面で反射された光を出射させる第2の面と、を含む導光体と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、より斬新な発光を実現できる車両用灯具を提供できる。
実施の形態に係る車両用灯具の概略構造を示す正面図である。 図1の車両用灯具を灯具前方側から見た斜視図である。 図1の車両用灯具の上面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1の第1ランプおよび第2ランプを灯具後方側から見た斜視図である。 図1のC−C線断面図である。 拡散ステップが形成される位置を説明するための図である。 図5の第3ランプ130周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図1のD−D線断面図である。 図11(a)、(b)は、比較例に係る出射ステップを示す図である。 図12(a)、(b)は、本実施の形態に係る出射ステップを示す図である。 図13(a)、(b)は、出射面に形成された出射ステップを示す。 図14(a)〜(c)は、各ランプを点灯させたときの発光領域を模式的に示す図である。 図15(a)、(b)は、変形例に係る第2ランプの斜視図、正面図であり、図15(c)は図15(b)のE−E線端面図である。 比較例に係る第2ランプを示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。また、本明細書において「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」等の方向を表す用語が用いられる場合、それらは車両用灯具が車両に装着されたときの姿勢における方向を意味する。
図1は、実施の形態に係る車両用灯具1の概略構造を示す正面図である。図2は、車両用灯具1を灯具前方側から見た斜視図である。図3は、車両用灯具1の上面図である。図4は、図1のA−A線断面図である。図5は、図1のB−B線断面図である。なお、図2、3では、ランプボディ102、アウターカバー104、ランプボディ202、アウターカバー204の表示を省略している。
(車両用灯具について)
車両用灯具1は、例えば車両後方に配置されるリアコンビネーションランプである。車両用灯具1は、車両の固定部2に配置される第1灯具ユニット100と、固定部2に隣接する車両の可動部4に配置される第2灯具ユニット200とを備える。第1灯具ユニット100と第2灯具ユニット200は車幅方向に隣接する。本実施の形態では、第1灯具ユニット100が車幅方向外側に、第2灯具ユニット200が車幅方向内側に位置する。固定部2、可動部4には車両前方側に凹んだ凹部が設けられており、各凹部に第1灯具ユニット100、第2灯具ユニット200が収容される。固定部2は、例えば後部の車体パネルであり、可動部4は、例えば後部のドアパネルである。
第1灯具ユニット100は、開口部を有するランプボディ102と、ランプボディ102の開口部を覆う透光性のアウターカバー104とを備える。ランプボディ102とアウターカバー104とで形成される灯室106内には、第1ランプ108と、第2ランプ110と、第3ランプ130と、が収容されている。
第2灯具ユニット200は、開口部を有するランプボディ202と、ランプボディ202の開口部を覆う透光性のアウターカバー204とを備える。ランプボディ202とアウターカバー204とで形成される灯室206内には、第4ランプ208と、第5ランプ210とが収容されている。
(第1灯具ユニットについて)
まず、第1灯具ユニット100について説明する。
図6は、第1灯具ユニット100の第1ランプ108および第2ランプ110を灯具後方側から見た斜視図である。図7は、図1のC−C線断面図である。図1〜5に加えて図6、7を参照して第1ランプ108および第2ランプ110について説明する。
第1ランプ108は、第1光源112と、第1導光体114と、第2導光体116と、拡散部材124とを含む。
第1光源112は、例えばLEDユニットで構成される。第1光源112としてのLEDユニットは、LED20と、LEDソケット22とを有する。LEDソケット22は、LED20を搭載するとともに、ランプボディ102に設けられる貫通孔102aに着脱可能に装着される。
LEDソケット22は、LED20の搭載部とは反対側に放熱フィン24を有する。LED20の熱は、放熱フィン24を介して放熱される。第1光源112は、LEDソケット22を備えるため、簡単に交換できる。なお、第1光源112は、LD(レーザーダイオード)、有機または無機EL(エレクトロルミネセンス)等のLED以外の半導体発光素子を搭載したユニットや、放電灯(ディスチャージバルブ)、白熱球、ハロゲンランプ等であってもよい。
第1導光体114および第2導光体116は透光性部材である。第1導光体114および第2導光体116は、例えばアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透光性を有する樹脂材料で形成される。
第1導光体114は、筒状部118と、延出部120とを有する。筒状部118は、略円筒形状を有する。第1導光体114は、筒状部118の2つの端面が灯具前後方向を向くよう配置される。延出部120は、板状の所定の形状を有し、筒状部118の上側の部分から車幅方向内側すなわち第2灯具ユニット200側に延出する。延出部120は特に、灯具前方側から見て筒状部118の外周面の接線と延出部120の上面とが概ね一致するように延出する。筒状部118と延出部120は、実質的に同一の厚みを有するように形成される。
筒状部118は、入射面118aと、出射面118bとを有する。入射面118aは、筒状部118の灯具後方側の端面であり、円環形状を有する。出射面118bは灯具前方側の端面であり、円環形状を有する。第2導光体116の第3部分116d(後述)から出射された光は、入射面118aから筒状部118内に入射され、出射面118bから灯具前方に向けて出射される。
延出部120は、第1入射面120aと、第2入射面120bと、出射面120cと、反射面120dとを有する。第1入射面120aは灯具後方側に形成されおり、出射面120cは灯具前方側に形成されている。第2導光体116の第4部分116e(後述)から出射された光は、第1入射面120aから延出部120内に入射され、出射面120cから灯具前方に向けて出射される。
第2入射面120bは、第2灯具ユニット200を向く端面である。詳しくは、アウターカバー104とアウターカバー204とを挟んで第6導光体216の出射面216dと対向する端面である。後述するように、第4光源212の光の一部は第6導光体216の出射面216dから出射される。この光の一部がアウターカバー204およびアウターカバー104を透過して第2入射面120bから延出部120に入射される。反射面120dは、灯具後方側に形成されている。反射面120dは、第1入射面120aよりも車幅方向内側に形成されている。出射面216dから入射された光は、反射面120dにより出射面120cに向けて反射され、出射面120cから灯具前方に向けて出射される。
第2導光体116は、棒状の導光体であり、入射面116aと、第1部分116bと、第2部分(照明部)116cと、第3部分116dと、第4部分116eとを有する。入射面116aは、第2導光体116の端面であり、第1光源112と対向する。第1光源112の光は、入射面116aから第2導光体116内に入射される。第1部分116bは、入射面116aから、第3導光体128(後述)に形成された挿通孔128dを通じて筒状部118内に延在する部分である。第2部分116cは、第1部分116bの端部(入射面116aから遠い側の端部)から灯具前方に延在する部分であり、筒状部118内に位置する。第3部分116dは、入射面116aから、第3導光体128を挟んだ状態で筒状部118の入射面118aに沿うように延在する、すなわち周方向に延在する部分である。第4部分116eは、第3部分116dから分岐して延出部120の第1入射面120aに沿うように延在する部分である。
第2部分116cは、出射面116fを有する。出射面116fは、第2部分116cの端面(第1部分116bから遠い側の端面)であり、灯具前方を向く。入射面116aから第2導光体116に入射した第1光源112の光の一部は、第1部分116b内を導光して第2部分116cに到達する。第2部分116cに到達した光は、内面反射を繰り返しながら第2部分116cを出射面116fに向かって進行し、出射面116fから出射される。このとき、一部の光は外周面116gにより反射されることなく外周面116gから出射される。
第3部分116dは、灯具後方側を向く表面にステップ等の反射要素122dを有する。入射面116aから第2導光体116に入射した第1光源112の光の他の一部は、第3部分116dの端部(入射面116aから遠い側の端部)に向かって進行するとともに、反射要素122dによって灯具前方側に向けて反射される。反射要素122dによって反射された光は、第3部分116dの灯具前方側を向く表面から出射される。第3部分116dの灯具前方側を向く表面から出射された光は、第3導光体128を透過して入射面118aから筒状部118内に入射し、出射面118bから出射される。
第4部分116eは、灯具後方側を向く表面にステップ等の反射要素122eを有する。第3部分116d内を進行する光の一部は、第4部分116eに到達する。第4部分116eに到達した光の一部は、第4部分116eの端部(第3部分116dとの分岐部から遠い側の端部)に向かって進行するとともに、反射要素122eによって灯具前方側に向けて反射される。反射要素122eによって反射された光は、第4部分116eの灯具前方側を向く表面から出射される。第4部分116eの灯具前方側を向く表面から出射された光は、第1入射面120aから延出部120内に入射し、出射面120cから出射される。
拡散部材124は、筒状部118の内側に配置される。拡散部材124は、第2導光体116の第2部分116cから出射された光を拡散させる。拡散部材124には、光を散乱させる拡散剤が配合されている。拡散剤は、例えば白色樹脂片、金属粉、ガラスの微粒子などである。なお拡散剤は、拡散部材124の表面に配置されてもよい。また、拡散剤の代わりに、または拡散剤とともに、拡散部材124の表面にシボ加工が施されてもよい。
拡散部材124は、第1拡散部124aと、第2拡散部124bとを有する。第1拡散部124aは、略円筒状に形成され、第2導光体116の第2部分116cを環囲する。第2拡散部124bは、第2部分116cの出射面116fと対向する基部124cと、基部124cから筒状部118の内周面に向けて(すなわち放射状に)延びる複数(ここでは6つ)の放射状部124dとを有する。
第2導光体116の外周面116gから出射した光は、第1拡散部124aにより拡散される。第2導光体116の出射面116fから出射した光は第2拡散部124bにより拡散される。これにより、車幅方向外側から見ると棒状に光って見え、灯具前方(車両後方)から見ると放射状に光って見える。
第2ランプ110は、第2光源126と、第3導光体128と、筒状部118と、を含む。筒状部118は、第2ランプ110の構成要素としても機能する。
第2光源126は、第1光源112と同様に構成される。第2光源126は、その光軸Ax2が灯具前後方向を向くように配置される。
第3導光体128は、灯具前後方向から見て略円形状を有し、筒状部118の灯具後方側(すなわち入射面118a側)の開口を塞ぐように設けられる。第3導光体128は、入射面128aと、出射面128bとを有する。入射面128aは、灯具後方側の面の略中央に形成され、第2光源126と対向する。入射面128aは、第2光源126の光軸Ax2上に位置する中央部128fと、灯具前後方向から見て中央部を環囲するように設けられる環囲部128gとを含む。ここで、LEDユニットのなかには、出射方向側にLEDよりもLEDソケットが突出しているものもある。そうしたLEDユニットも光源として用いられるように、LEDと入射面128aとの間には所定の長さ(例えば4mm)以上の間隔が設けられることが望ましい。
本実施の形態では、中央部128fは、第2光源126の光軸Ax2上、かつ、第2光源126のLED20の出射面上の点Cを中心とする半径r1の球の一部をなす形状を有する。環囲部128gは、点Cを中心とする半径r2(>r1)の球の一部をなす形状を有する。この場合、入射面128a全体を、点Cを中心とする半径r1の球の一部をなす形状とした場合に比べ、すなわち図7において点線で示すように環囲部128gも点Cを中心とする半径r1の球の一部をなす形状とした場合に比べ、第2光源126と入射面128aとの間隔が広くなる。具体的には、第2光源126と環囲部128gとの間隔が広くなる。これにより、第2光源126をより灯具後方に配置することなく、すなわち車両用灯具1の前後方向の厚みを厚くすることなく、第2光源126と入射面128aとの間隔を十分に広くできる。
出射面128bは、灯具前方側に環状に形成され、筒状部118の入射面118aと当接する。第2光源126の光は、入射面128aから第3導光体128内に入射され、第3導光体128内で反射しながら放射状に広がり、環状の反射面128cで反射されて出射面128bから出射される。出射面128bから出射された光は、入射面118aから筒状部118内に入射し、出射面118bから出射される。
第3導光体128には、第2導光体116の第1部分116bを挿通させるための挿通孔128dが形成されている。この挿通孔128dの近傍を導光する光が入射する反射面128cの部分には、拡散ステップ128eが設けられる。
図8は、拡散ステップが形成される位置を説明するための図である。拡散ステップ128eは、挿通孔128dの周方向の一方側の端部P1を通る直線L1と、直線L1とのなす角がαである直線L3とで囲まれる反射面128cの第1部分128hと、挿通孔128dの周方向の他方側の端部P2を通る直線L2と、直線L2とのなす角がαである直線L4とで囲まれる反射面128cの第2部分128iとに形成される。αおよびαは、例えば挿通孔128dが存在する角度範囲であるαすなわち直線L1と直線L3とがなす角であるαの1/2倍の角度やαと同じ角度であってもよい。なお、本実施の形態ではさらに、直線L1と直線L2とで囲まれる反射面128cの第3部分128jにも拡散ステップ128eが設けられている。
図9は、図5の第3ランプ130周辺を拡大して示す拡大断面図である。図10は、図1のC−C線断面図である。図1〜5に加えて図9〜10を参照して第3ランプ130について説明する。
第3ランプ130は、延出部120の下方に配置される。第3ランプ130は、第3光源132と、第4導光体134と、リフレクタ136と、第1反射部材138、第2反射部材140と、を含む。
第3光源132は、第1光源112と同様に構成される。
第4導光体134は、平面視で略扇形の板状の導光体であり、入射面134aと、発光面134bと、出射面134cとを有する。第4導光体134は、第3光源132の光軸Ax3上に配置される。具体的には、第4導光体134は、第3光源132の光軸Ax3が入射面134aと発光面134bとを通るように配置される。
入射面134aは、第4導光体134の灯具後方側の端面である。第3光源132の光は、入射面134aから第4導光体134に入射される。
発光面134bは、入射面134aよりも灯具前方側に位置し、湾曲した形状を有する。発光面134bは特に、車幅方向の一方の端部である第1端部134dが第3光源132(特にそのLED20)よりも車幅方向外側に位置し、他方の端部である第2端部134eが第3光源132(特にそのLED20)よりも車幅方向内側に位置し、車幅方向において第1端部134dから第2端部134eに向かうにつれて灯具前方に位置するように形成されている。
発光面134bは、入射面134aから入射した第3光源132の光の一部を灯具前方に向けて出射させ、他の一部を反射させる。発光面134bには、反射部134fと出射ステップ134gとが、車幅方向に概ね交互に並ぶように形成されている。言い換えると、反射面である発光面134bに、複数の出射ステップ134gが車幅方向に配列されている。
各出射ステップ134gは、断面形状が凸状である。本実施の形態では出射ステップ134gは、断面形状が略三角形状である。出射ステップ134gは、入射面134aから入射した第3光源132の光の一部を、屈折させて灯具前方に出射させる。
各反射部134fは、その断面形状が直線状である。各反射部134fは、入射面134aから入射した第3光源132の光の他の一部を、出射面134cひいては第2灯具ユニット200の第7導光体218の入射面218aに向けて反射させる。
リフレクタ136は、第1反射面136aと、第2反射面136bとを有する。第1反射面136a、第2反射面136bはそれぞれ、第3光源132の光軸Ax3を含む断面形状が放物面を基調とした形状を有する。第1反射面136a、第2反射面136bの中心軸は、第3光源132の光軸Ax3と実質的に一致する。
第1反射部材138、第2反射部材140はそれぞれ、第4導光体134の上面側、下面側に設けられる。第1反射部材138は、第4導光体134の上面134hとリフレクタ136の第1反射面136aとの間の領域を隠す。第2反射部材140は、第4導光体134の下面134iとリフレクタ136の第2反射面136bとの間の領域を隠す。第1反射部材138、第2反射部材140はそれぞれ、灯具後方側に反射面138a、反射面140aを有する。
第4導光体134よりも上側に向けて照射された第3光源132の光(すなわち第4導光体134に入射しない光)の一部は、リフレクタ136の第1反射面136aにより灯具前方に向けて反射される。
第4導光体134よりも上側に向けて照射された第3光源132の光の他の一部は、第1反射部材138の反射面138aによりリフレクタ136の第1反射面136aに向けて反射される。反射面138aは特に、指向性が高い第3光源(LED光源)132の光が直接到達しにくい第1反射面136aの下側の部分に向けて反射する。第1反射面136aに向けて反射された光は、第1反射面136aにより灯具前方に向けて反射される。
第4導光体134よりも下側に向けて照射された第3光源132の光(すなわち第4導光体134に入射しない光)の一部は、リフレクタ136の第2反射面136bにより灯具前方に向けて反射される。
第4導光体134よりも下側に向けて照射された第3光源132の光の他の一部は、第2反射部材140の反射面140aによりリフレクタ136の第2反射面136bに向けて反射される。反射面140aは特に、指向性が高い第3光源(LED光源)132の光が直接到達しにくい第2反射面136bの上側の部分に向けて反射する。第2反射面136bに向けて反射された光は、第2反射面136bにより灯具前方に向けて反射される。
(第2灯具ユニットについて)
続いて第2灯具ユニット200について説明する。
図1〜5を参照して第4ランプ208について説明する。
第4ランプ208は、第4光源212と、第5導光体214と、第6導光体216と、を含む。第4光源212は、第1光源112と同様に構成される。第4光源212のLEDソケット22は、ランプボディ202に設けられる貫通孔202aに着脱可能に装着される。
第5導光体214は、車幅方向に長い柱状の導光体であり、長手方向に垂直な断面形状は略矩形状である。第5導光体214は、入射面214aと、出射面214bとを有する。入射面214aは、灯具後方側の端面であり、出射面214bは灯具前方側の端面である。第5導光体214は、第1灯具ユニット100の延出部120と実質的に同一の厚みを有するように形成される。したがって、第5導光体214の出射面214bと延出部120の出射面120cの厚みは実質的に同一となる。
第6導光体216は、棒状の導光体であり、入射面216aと、第5部分216bと、第6部分216cと、出射面216dとを有する。入射面216aは、第6導光体216の一方の端面であり、第4光源212と対向する。第4光源212の光は、入射面216aから第6導光体216内に入射される。第5部分216bは、入射面216aから第5導光体214の入射面214aに向かって延びる部分である。第6部分216cは、第5導光体214の入射面214aに沿うように第1灯具ユニット100に向かって延在する部分である。出射面216dは、第6導光体216の他方の端面(入射面216aとは反対側の端面)であり、アウターカバー104およびアウターカバー204を挟んで第1灯具ユニット100の延出部120の第2入射面120bと対向する。
第6部分216cは、灯具後方側を向く表面にステップ等の反射要素(不図示)を有する。第5部分216b内を導光して第6部分216cに到達した第4光源212の光の一部は、出射面216dに向かって進行するとともに、反射要素によって灯具前方側に向けて反射される。反射要素によって反射された光は、第6部分216cの灯具前方側を向く表面から出射される。第6部分216cの灯具前方側を向く表面から出射された光は、入射面214aから第5導光体214内に入射し、出射面214bから出射される。
入射面216aから第6導光体216に入射した第4光源212の光の一部は、第5部分216b、第6部分216c内を導光して出射面216dに到達し、出射面216dから第1灯具ユニット100の延出部120の反射面120dに向けて出射される。
図1〜5、図9を参照して第5ランプ210について説明する。第5ランプ210は、第4ランプ208の下方に配置される。第5ランプ210は、第7導光体218を含む。
第7導光体218は、車幅方向に長い柱状の導光体であり、長手方向に垂直な断面形状は略矩形状である。第7導光体218は、入射面218aと、反射面218b、出射面218cとを有する。入射面218aは、第1灯具ユニット100を向く端面である。詳しくは、入射面218aは、アウターカバー104とアウターカバー204とを挟んで第4導光体134の出射面134cと対向する端面である。上述したように、第3光源132の光の一部は、第4導光体134の出射面134cから出射され、アウターカバー104およびアウターカバー204を透過して入射面218aから第7導光体218に入射される。反射面218bは灯具後方側の端面であり、出射面218cは灯具前方側の端面である。入射面218aから第7導光体218に入射した第3光源132の光の一部は、出射面218cに直接到達して出射面218cから灯具前方に向けて出射され、他の一部は、反射面218bにより反射されて出射面218cから灯具前方に向けて出射される。
出射面218cには、複数の出射ステップ218dが形成されている(図9参照)。出射ステップ218dは、断面形状が略三角形状である。出射ステップ218dは、第4導光体134から車幅方向内側に向かって進んできた光を、屈折させて灯具正面方向に出射させる。
図11(a)、(b)は、実施の形態と比較すべき比較例に係る出射ステップ318dを示す。図11(a)は、第7導光体218の車幅方向外側に形成された出射ステップ318dを示し、図11(b)は、第7導光体218の車幅方向内側に形成された出射ステップ318dを示す。車幅方向外側の出射ステップ318dには、灯具前後方向とのなす角が比較的小さい光(例えばなす角が20°程度の光)が入射する。一方、車幅方向内側の出射ステップ318dには、灯具前後方向とのなす角が比較的大きい光(例えばなす角が55°程度の光)が入射する。比較例に係る出射ステップ318dは、車幅方向内側の面318f(以下、内側面318fという)に光を入射させ、内側面318fから出射させるよう構成されている。
図11(a)に示すように、第7導光体218の車幅方向外側すなわち灯具前後方向とのなす角が比較的緩やかな光が入射する出射面218cの範囲では、入射した光を灯具正面方向に出射させるように出射ステップ318dを構成できる。一方、図11(b)に示すように、第7導光体218の車幅方向内側すなわち灯具前後方向とのなす角が比較的大きい光が入射する出射面218cの範囲では、入射した光を灯具正面方向に出射させるよう出射ステップ318dを構成できない。つまり、入射した光を臨界角を超えない範囲で最大限屈折させるようステップを構成しても、光を灯具正面方向に出射させることができず、光は車幅方向内側に向かう方向に出射される。
そこで、本実施の形態では、出射ステップ218d内で少なくとも1回反射させてから出射させるよう出射ステップ218dを構成することで、灯具前後方向とのなす角が比較的大きい光が出射ステップ218dに入射する場合でも、灯具正面方向に光を出射可能とする。
図12(a)、(b)は、本実施の形態に係る出射ステップ218dを示す図である。図12(a)は、第7導光体218の車幅方向外側に形成された出射ステップ218dを示す。本実施の形態では特に、灯具前後方向とのなす角が25°以上39°未満の光が入射される出射面218cの範囲に形成された出射ステップ218dを示す。図12(b)は、第7導光体218の車幅方向内側に形成された出射ステップ218dを示す。本実施の形態では特に、灯具前後方向とのなす角が39°以上60°未満の光が入射される出射面218cの範囲に形成された出射ステップ218dを示す。
図12(a)に示すように車幅方向外側の出射面218cの範囲では、第7導光体218に入射した光が、出射ステップ218dの車幅方向外側の面218e(以下、外側面218eとよぶ)と車幅方向内側の面218f(以下、内側面218fとよぶ)で1回ずつ反射し、外側面218eから屈折しながら灯具正面に向けて出射される。
一方、図12(b)に示すように車幅方向内側の出射面218cの範囲では、第7導光体218に入射した光が、出射ステップ218dの内側面218fに1回反射してから、外側面218eから屈折しながら灯具正面に向けて出射される。
続いて出射ステップ218dの角度の設計方法について説明する。
(1)車幅方向外側の出射面218cの範囲の出射ステップ218dの設計について
まず、図12(a)のθ〜θはそれぞれ、以下の通りである。
θ:外側面に入射する光と灯具前後方向とがなす角
θ:外側面と灯具前後方向とがなす角
θ:外側面と外側面に入射する光とがなす角(θ=θ−θ
θ:外側面で反射した光と灯具前後方向とがなす角(θ=180+θ−2θ
θ:内側面と灯具前後方向とがなす角
θ:内側面と内側面に入射する光とがなす角(θ=2θ−θ−θ
θ:内側面で反射した光と灯具前後方向とがなす角(θ=2θ−θ−2θ
車幅方向外側の出射面218cの範囲、すなわち25°<θ<39°を満たす出射面218cの範囲では、図12(a)に示すように外側面218eと内側面218fに1回ずつ反射してから外側面218eから屈折しながら灯具前方に向けて出射される。したがってこの範囲では、以下の3つの条件が成立する必要がある。
条件1:出射ステップ218dに入射する光が外側面218eで全反射する。
条件2:外側面218eで全反射した光が内側面218fで全反射する。
条件3:内側面218fで全反射した光が外側面218eから灯具正面方向に出射される。
また前提として、意匠的な観点からθ=45°と決定されているものとし、第7導光体218はアクリル樹脂(臨界角=42°、屈折率=1.49)で形成されているものとする。
25°<θ1<39°、θ2=45°、臨界角が42°の場合、条件1は成立する。
臨界角が42°の場合、条件2が成立するためには以下の式を満たす必要がある。
90°−θ>42°
これに、θ=45°、θ>25、θ=2θ−θ−θであることを考慮すると、θ>17であれば必ず条件2が満たされる。
θ=45°で屈折率が1.49の場合、条件3が成立するためには、θ=17°と決まる。
したがって、θ=2θ−θ−2θの式にθ=45°、θ=17°を入力すると
θ=36.5−1/2θ
となる。この式を満足するようにθの角度を設計すればよい。
(2)車幅方向内側の出射面218cの範囲の出射ステップ218dの設計について
まず、図12(b)のθ、θ、θはそれぞれ、以下の通りである。
θ:外側面に入射する光と灯具前後方向とがなす角
θ:内側面と灯具前後方向とがなす角
θ:内側面で反射した光と灯具前後方向とがなす角(θ=θ−2θ
車幅方向内側の出射面218cの範囲、すなわち39°<θ<60°を満たす出射面218cの範囲では、図12(b)に示すように内側面218fに1回反射してから外側面218eから屈折しながら灯具前方に向けて出射される。したがってこの範囲では、以下の2つの条件が成立する必要がある。
条件4:出射ステップ218dに入射する光が内側面218fで全反射する。
条件5:内側面218fで全反射した光が外側面218eから灯具正面方向に出射される。
臨界角が42°の場合、条件4が成立するためには以下の式を満たす必要がある。
90°−(θ−θ)>42° ・・・(式1)
条件3と同様に、θ=45°で屈折率が1.49の場合、条件3が成立するためには、θ=17°と決まる。
したがって、θ=θ−2θの式にθ=45°、θ=17°を入力すると
θ=1/2θ−8.5 ・・・(式2)
となる。式2を満足する場合、式1を満足する。よって、式2を満足するようにθの角度を設計すればよい。
図13(a)、(b)はそれぞれ、第7導光体218の出射面218cに形成された出射ステップ218dを示す。図13(a)、(b)に示すように、出射ステップ218dの先端部分218gは丸みを帯びており、その外周面の断面形状は略円弧状である。同様に、隣り合う出射ステップ218dの境界部分218hも丸みを帯びており、その外周面の断面形状は略円弧状である。
図13(a)に示すように、先端部分218gや境界部分218hに到達した光の一部は、屈折せずに先端部分218gや境界部分218hを通過して車幅方向内側に向けて出射される。また、図13(b)に示すように、境界部分218hに到達した光の他の一部は、灯具正面方向に屈折しながら第7導光体218の外側すなわち空気中に出て、車幅方向外側に向けて屈折しながら内側面218fから第7導光体218に戻り、外側面218eから車幅方向外側に向けて出射される。
図14(a)〜(c)は、各ランプを点灯させたときの発光領域を模式的に示す図である。
図14(a)は、第1灯具ユニット100の第1ランプ108と第2灯具ユニット200の第4ランプ208とを点灯させてテールランプの配光を実現した様子を示す。第1ランプ108では、第1導光体114の筒状部118の出射面118bと、延出部120の出射面120cとが数字の「6」を横倒しにしたような形状の発光領域E1を形成し、拡散部材124の外表面が発光領域E1の内側で発光する発光領域E2を形成する。第4ランプ208では、第5導光体214の出射面214bが直線的に延びる発光領域E3を形成する。延出部120の出射面120cの上端の延長線L5と、第5導光体214の出射面214bの上端の延長線L6とは滑らかに連続する、言い換えると重なっている。同様に、延出部120の出射面120cの下端の延長線L7と、第5導光体214の出射面214bの下端の延長線L8とは滑らかに連続する、言い換えると重なっている。また、延出部120の出射面120cと第5導光体214の出射面214bとは、アウターカバー104およびアウターカバー204を挟んで隣接している。したがって、発光領域E1および発光領域E3を、一続きの線状または帯状の発光領域として視認させることができる。
図14(b)は、第1灯具ユニット100の第2ランプ110を点灯させてストップランプの配光を実現した様子を示す。第2ランプ110では、第1導光体114の筒状部118の出射面118bが、環状の発光領域E4を形成する。
図14(c)は、第1灯具ユニット100の第3ランプ130と第2灯具ユニット200の第5ランプ210とを点灯させてターンランプの配光を実現した様子を示す。第3ランプ130では、第4導光体134の発光面134bが直線的に延びる発光領域E5を形成する。第5ランプ210では、第7導光体218の出射面218cが直線的に延びる発光領域E6を形成する。第4導光体134の発光面134bの上端の延長線L9と、第7導光体218の出射面218cの上端の延長線L10とは滑らかに連続する、言い換えると重なっている。同様に、第4導光体134の発光面134bの下端の延長線L11と、第7導光体218の出射面218cの下端の延長線L12とは滑らかに連続する、言い換えると重なっている。また、第4導光体134の発光面134bと第7導光体218の出射面218cとは、アウターカバー104およびアウターカバー204を挟んで隣接している。したがって、発光領域E5および発光領域E6を、一続きの線状または帯状の発光領域として視認させることができる。
以上説明した本実施の形態によれば、筒状部118の内側に、第2導光体116の第2部分(照明部)116cが配置される。これにより、環状に発光する出射面118bの内側で、第2部分116cを発光させることができる。つまり、斬新な見栄えの車両用灯具1を実現できる。
また、本実施の形態によれば、第2ランプ110では、第2光源126の光は第3導光体128により筒状部118に導かれ、この第3導光体128により、筒状部118の入射面118a側の開口が塞がれる。これにより、車両用灯具1の内部構造が視認されるのを抑止できる。
また、本実施の形態によれば、第2ランプ110では、第3導光体128に入射した第2光源126の光は、反射面128cにより筒状部118に向けて反射され、第3導光体128から出射して筒状部118に入射する。ここで、第3導光体128には挿通孔128dが存在する。そのため、図8において直線L1と直線L2とで囲まれる反射面128cの第3部分128jには、第2光源126の光が到達しにくい。したがって、この第3部分128jに対応する筒状部118の出射面118bから出射される光の量は、出射面118bの他の部分から出射される光の量よりも少なくなりうる。つまり、反射面128cの第3部分128jに対応する出射面118bの部分は、出射面118bの他の部分に比べて暗くなりうる。そこで、本実施の形態に係る車両用灯具1では、挿通孔128dの近傍を導光する光が入射する反射面128cの部分(第1部分128hおよび第2部分128i)には、拡散ステップ128eが設けられている。これにより、拡散ステップ128eに入射した光が拡散され、その一部が第3部分128jに対応する出射面118bの部分から出射される。つまり、反射面128cの第3部分128jに対応する出射面118bの部分を、拡散ステップ128eを設けない場合と比べてより明るく発光させることができる。また、反射面128cの一部のみに拡散ステップ128eを形成することで、すなわち拡散ステップ128eが形成されていない部分を残すことで、ストップランプの配光性能も確保することができる。
また、本実施の形態によれば、第1ランプ108では、第1導光体114は、筒状部118と、筒状部118の入射面118aに連続する第1入射面120aを有する延出部120とを含む。これにより、数字の「6」を横に倒したような斬新な形状の発光領域を形成できる。
また、本実施の形態によれば、第1ランプ108の発光領域E1と、第4ランプ208の発光領域E3とが、それぞれの出射面が滑らかに連続するように構成される。これにより、発光領域E1および発光領域E3を、一続きの発光領域として視認させることができる。したがって、第1ランプ108と第4ランプ208とを点灯させてテールランプの配光を実現するときに、固定部2側の第1灯具ユニット100と可動部4側の第2灯具ユニット200とをひとつの灯具のように発光させることができる。
同様に、本実施の形態によれば、第3ランプ130の発光領域E5と、第5ランプ210の発光領域E6とが、それぞれの出射面が滑らかに連続するように構成される。これにより、発光領域E5および発光領域E6を、一続きの発光領域として視認させることができる。したがって、第3ランプ130と第5ランプ210とを点灯させてターンランプの配光を実現するときに、固定部2側の第1灯具ユニット100と可動部4側の第2灯具ユニット200とをひとつの灯具のように発光させることができる。
また、本実施の形態によれば、第3ランプ130は、第3光源132と、第4導光体134と備える。第4導光体134の発光面134bは、第3光源132の光の一部を灯具前方に出射させ、他の少なくとも一部を第7導光体218に向けて反射させる。第7導光体218はこの光を灯具前方に出射させる。これにより、斬新な見え方をする車両用灯具1を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、第5ランプ210は、第3ランプ130の第3光源132の光により発光する。つまり、1つの光源が複数のランプで共有される。これにより、車両用灯具1に搭載する光源の数を減らすことができる。
また、本実施の形態によれば、第3ランプ130は、第4導光体134に入射しない光の一部を灯具前方に向けて反射させるリフレクタ136を備える。これにより、第4導光体134の発光面134bに加えてリフレクタ136の反射面も発光するため、上下に幅の広い帯状の発光を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、第3ランプ130は、リフレクタ136と第4導光体134との間を隠すと共に、第4導光体134に入射しない光の他の一部をリフレクタ136の反射面に向けて反射させる第1反射部材138、第2反射部材140を備える。反射部材は特に、その光を、指向性が高い第3光源(LED光源)132の光が直接到達しにくい反射面の部分に向けて反射させる。これにより、内部構造を隠蔽でき、かつ、リフレクタ136の反射面の全体を発光させることができる。
以上、実施の形態に係る車両用灯具の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(第1変形例)
実施の形態では、第2ランプ110では、第2光源126の光を第3導光体128によって放射状に広がるように導光させ、筒状部118に入射させる場合について説明したが、これに限られない。
例えば、第2ランプ110では、第1ランプ108の第3部分116dと同様の棒状の導光体により、第2光源126の光を筒状部118に入射させてもよい。
また例えば、第2ランプ110では、筒状部118の灯具後方に複数の光源を配置して、複数の光源の光を筒状部118に入射させてもよい。図15(a)〜(c)はそのような変形例を示す。図15(a)、(b)は、変形例に係る第2ランプ110の斜視図、正面図であり、図15(c)は図15(b)のE−E線端面図である。第2ランプ110は、複数(ここでは12個)の第2光源126と、筒状部118と、を含む。なお、図15(a)〜(c)では、第2光源126のLEDソケットの表示を省略している。
12個の第2光源126は、周方向に等間隔ですなわち周方向に30度間隔で並んでいる。各第2光源126のLED20はそれぞれ、筒状部118の入射面118aと対向する。本変形例では、12個の第2光源126の光が入射面118aから入射し、出射面118bから出射される。
ここで、複数の第2光源126を入射面118aに対向するよう配置した場合、各第2光源126の灯具正面側の部分が強く発光するいわゆる点光りが生じるおそれがある。点光りを抑えるために、出射面118bに、放射状に延びる複数のシリンドリカル状のステップを周方向に沿って並ぶように形成することが考えられる。この対策によると、ステップにより光が周方向に拡散され、点光りを抑制することができる。しかしながら、光が拡散されすぎるため、第2ランプ110を例えばDRL(Daytime Running Lamps)に用いる場合に法規上要求される光量を満たすのが困難となりうる。DRLでは特に水平方向に比較的広範囲に高い光量が要求されるところ、これを満たすのが困難となりうる。
図16は、比較例に係る第2ランプを示す正面図である。図16は図15(b)に対応する。この比較例のように、出射面118bに、垂直方向に延びる複数のシリンドリカル状のステップ118cを水平方向に沿って並ぶように形成ことも考えられる。この対策によると、出射面118bを、水平方向に比較的広範囲に高い光量で光らせることができる。しかしながら、出射面118bのうちの二点差線で囲んだ4箇所の部分、すなわち略垂直方向に第2光源126が並んでいる箇所の第2光源126と第2光源126との間に対応する出射面118bの部分が光らないという問題が生じるおそれがある。
そこで本変形例では、図15(a)〜(c)に示すように、略垂直方向に第2光源126が並ぶ部分に対応する出射面118bには、水平方向に延びる複数のシリンドリカル状のステップ118dを垂直方向に並ぶように形成し、それ以外の部分では垂直方向に延びる複数のシリンドリカル状のステップ118cを水平方向に並ぶように形成する。図15(a)〜(c)では、水平方向の両端それぞれの60度の範囲に、水平方向に延びるシリンドリカル状のステップ118dを形成した場合を示している。本変形例によれば、点光りを抑制でき、かつ、法規上要求される光量を満たすことが可能となる。なお、ステップの向きの切り替え位置、すなわちステップ118cとステップ118dとの切り替え位置を、第2光源126の灯具正面に位置するようにしてもよい。この場合、光り方が強い第2光源126の灯具正面の位置から水平方向および垂直方向に光が拡散されるため、より点光りを抑えることができる。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。例えば請求項に記載の「導光体」、「別の導光体」はそれぞれ、実施の形態に記載の第4導光体134、第7導光体218により実現されてもよい。
1 車両用灯具、 20 LED、 132 第3光源、 134 第4導光体、 134b 発光面。

Claims (5)

  1. 車両の固定部に配置される第1灯具ユニットと、
    前記固定部に隣接する車両の可動部に配置される第2灯具ユニットと、
    を備え、
    前記第1灯具ユニットと前記第2灯具ユニットとは隣接し、
    前記第1灯具ユニットは、
    LEDを搭載したLEDユニットと、
    前記LEDユニットから入射した光の一部を灯具前方に出射させ、他の少なくとも一部を反射させる第1の面と、前記第1の面で反射された光を出射させる第2の面と、を含む導光体と、
    を含み、
    前記第2灯具ユニットは、前記導光体とは別の導光体を含み、
    前記導光体の第2の面から出射された光は前記別の導光体に入射するよう構成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. LEDを搭載したLEDユニットと、
    前記LEDユニットから入射した光の一部を灯具前方に出射させ、他の少なくとも一部を反射させる第1の面と、前記第1の面で反射された光を出射させる第2の面と、を含む導光体と、
    を備え
    前記導光体の上方および下方に設けられる反射面であって、前記LEDユニットからの光のうちの前記導光体に入射しない光の一部を灯具前方に向けて反射させるための反射面を有するリフレクタをさらに備えることを特徴とする車両用灯具。
  3. 車両の固定部に配置される第1灯具ユニットと、前記固定部に隣接する車両の可動部に配置される第2灯具ユニットとを備え、
    前記第1灯具ユニットと前記第2灯具ユニットとは隣接し、
    前記第1灯具ユニットは、前記LEDユニットと、前記導光体と、を含み、
    前記第2灯具ユニットは、前記導光体とは別の導光体を含み、
    記導光体の第2の面から出射された光は前記別の導光体に入射するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記別の導光体は、前記導光体から入射した光を出射するための出射面を有し、
    前記出射面には、複数のステップが形成されており、
    前記複数のステップはそれぞれ、前記導光体から入射した光が当該ステップ内で少なくとも1回は反射してから出射されるように形成されていることを特徴とする請求項1または3に記載の車両用灯具。
  5. 前記導光体は、前記LEDユニットの光軸上に配置され、
    前記リフレクタと前記導光体との間の領域を隠すとともに、前記LEDユニットからの光のうちの前記導光体に入射しない光の他の一部を前記反射面に向けて反射させる反射部材をさらに備えることを特徴とする請求項2、請求項3、請求項3に従属する請求項4のいずれかに記載の車両用灯具。
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