JP6883760B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、モータ駆動装置に関する。
駆動回路がモータに内蔵されている駆動回路内蔵モータがあり、例えば家電空調機器等に用いられる。このような駆動回路内蔵モータでは、モータの速度制御信号であるVSP信号が入力され、モータの回転数に比例したパルス信号であるFG(Frequency Generator)信号を出力する。
例えば特許文献1には、外部装置がFG信号からモータ回転数を検出し、VSP信号を制御して、モータが所望の回転数になるように制御する技術について開示されている。
また、例えば特許文献2には、モータの回転数情報をパルス周波数に設定し、回転数情報以外の情報である燃料消費量を示す情報をパルスDUTYに設定することで、2つの情報を1つの信号で伝達する方法について開示されている。特許文献2に開示される技術によれば、回転数以外の情報である燃料消費量がゼロの時でも伝達される信号のパルス(パルス成分)が欠落しないようすることができる。
特開2010−183797号公報 特開平4−213795号公報
しかしながら、特許文献1に開示される駆動回路内蔵モータに特許文献2に開示される構成を適用したとしても、回転数情報がゼロの時、伝達される信号のパルスが欠落してしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点に着目したものであり、モータの回転数がゼロの時でも、回転数情報以外の情報を欠落させずに出力することができるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の一形態に係るモータ駆動装置は、モータの回転数を検出する回転数検出部と、前記回転数検出部で検出された回転数が、前記モータで使用可能な回転数の範囲を示す使用回転数領域に含まれる場合、前記回転数に比例した第1周波数を示す第1信号を出力し、前記回転数検出部で検出された回転数が、前記モータで使用できない回転数の範囲を示す不使用回転数領域に含まれる場合、前記回転数に比例した第2周波数を所定周波数分遷移させた第3周波数を示す第2信号を出力するパルス周波数設定部と、前記モータの状態に応じた情報を示すデューティ比を出力するパルスDUTY設定部と、前記パルス周波数設定部から出力された前記第1信号に示された前記第1周波数または前記第2信号に示された第3周波数と、前記パルスDUTY設定部から出力されたデューティ比とで設定されるパルス信号を出力するパルス信号出力部と、を備える。
これにより、モータの回転数がゼロである場合でも、回転数情報と回転数以外の情報とを1つの信号で伝達する出力信号におけるパルス成分を発生させることができる。つまり、モータの回転数がゼロの時でも、回転数情報以外の情報を欠落させずに出力することができるモータ駆動装置を実現することができる。
ここで、前記使用回転数領域は、前記モータで使用可能な回転数である下限回転数から上限回転数までの範囲であり、前記不使用回転数領域は、前記モータで使用できない回転数であるゼロから前記下限回転数未満および前記上限回転数よりも大きい範囲であり、前記パルス周波数設定部は、前記回転数検出部で検出された回転数が前記下限回転数未満である場合、前記第2周波数を前記上限回転数に比例した周波数よりも大きい周波数になるように前記所定周波数分遷移された第3周波数を示す第2信号を出力してもよい。
これにより、モータの回転数がゼロであり回転数情報がない場合でも、出力信号におけるパルス成分が無くなることを防止することができる。
また、前記パルスDUTY設定部は、前記モータが駆動中のときには、前記モータの負荷電流の情報を示すデューティ比を出力し、前記モータが停止中のときには、前記モータが駆動中のときに用いられるデューティ比の範囲外で、前記モータの停止要因に応じた情報を示すデューティ比を出力してもよい。
また、駆動中と停止中とで設定されるデューティ比の領域を異なる領域とすることで、モータが駆動中のときには、モータの状態に応じた情報(モータ情報)としてモータの負荷電流の情報を、モータが停止中のときには、モータ情報として停止要因を示す情報をデューティ比で示すことができる。
また、前記駆動中のときに用いられるデューティ比は、0.1以上0.6以下であり、
前記停止要因に応じた情報を示すデューティ比は、0.6より大きく0.9以下であってもよい。
これにより、モータ駆動装置内でのノイズや回路の動作遅れの影響により、出力信号におけるパルス成分が欠落してしまうのを防止することができる。
本発明によれば、モータの回転数がゼロの時でも、回転数情報以外の情報を出力することができるモータ駆動装置を実現できる。
実施の形態におけるモータ制御システムの構成の一例を示す構成図 実施の形態におけるモータ駆動装置の詳細構成の一例を示す図 実施の形態における出力パルスの周波数の設定例の説明図 実施の形態における出力パルスのDUTYの設定例の説明図 図4Aに示す停止要因とDUTYとの関係の説明図 実施の形態における出力パルスの波形の一例を示す図
以下、モータ駆動装置の一実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明における好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、並びに、工程の順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明における最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
[全体構成]
図1は、実施の形態におけるモータ制御システムの構成の一例を示す構成図である。
図1に示すように、実施の形態におけるモータ制御システムは、モータ5を駆動するためのモータ駆動装置1と外部装置50とで構成されている。
モータ駆動装置1は、モータ5を駆動する。モータ駆動装置1は、モータ5の回転速度を制御する速度制御信号であるVSP信号が外部装置50によって入力され、モータ5の回転数情報とモータ5の状態に応じた情報(モータ情報)とを示す出力信号であるFG信号を外部装置50に出力する。なお、モータ駆動装置1が出力するFG信号は、後述するが、モータ5の回転数情報を示す周波数と、モータ5のモータ情報を示すデューティ比とが設定されたパルス信号である。そのため、以下では、FG信号を出力パルスとも称する。
外部装置50は、モータ駆動装置1から出力されたFG信号からモータ5の回転数を取得し、VSP信号を変化させてモータ5の速度制御を行うことによりモータ5の回転数が所望の回転数になるように制御する。
本実施の形態では、外部装置50は、FG信号のパルス周波数が、モータ5で使用可能な回転数である上限回転数に比例した周波数以下を示すときには、当該周波数からモータ5の回転数を算出する。一方、FG信号のパルス周波数が、モータ5で使用可能な回転数である上限回転数に比例した周波数より大きいときには、当該周波数から予め定められた所定の周波数を減算した周波数から、モータ5の回転数を算出する。
[モータ駆動装置1の構成]
次に、モータ駆動装置1の構成の詳細について説明する。
図2は、実施の形態におけるモータ駆動装置1の詳細構成の一例を示す図である。
図2に示すように、モータ駆動装置1は、マイコン2と、ドライブ回路3と、インバータ回路4とを備える。また、モータ駆動装置1は、VSP端子11と、FG端子12と、モータ駆動電源入力端子13と、制御電源入力端子14と、GND端子15とを有している。
<端子等>
VSP端子11およびFG端子12は、外部装置50との信号のインターフェース端子であり、GND端子15は、共通のGNDと接続される端子である。モータ駆動電源入力端子13は、モータ駆動電源21が接続され、モータ駆動用電源電圧VDCが入力される端子である。制御電源入力端子14は、制御電源22が接続され、制御回路用電源電圧VCCが入力される端子である。
<ドライブ回路3>
ドライブ回路3は、インバータ回路4を駆動するPWM(Pulse Width Modulation)信号の増幅回路である。
<インバータ回路4>
インバータ回路4は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等のスイッチング素子で構成された3相ブリッジ回路である。
<モータ5>
モータ5は、ロータと巻線を有したステータとを備えており、インバータ回路4によって巻線を通電駆動することでロータを回転する。モータ5は、例えば互いに120度位相が異なるU相、V相、W相とする3相で駆動されるブラシレスモータである。
<センサー6>
センサー6は、例えばホール素子やホールICで構成され、モータ5のロータの位置等を検出するセンサーである。なお、センサー6が、モータ5の回転数を検出し、その結果をマイコン2に伝達するとしてもよい。
<モータ駆動電源21>
モータ駆動電源21は、インバータ回路4を通じて、モータ5にモータ駆動用電源電圧VDCを印加し、モータ5を駆動するための電源である。
<制御電源22>
制御電源22は、制御回路用電源電圧VCCを印加し、モータ5に内蔵されているマイコン2やドライブ回路3等の制御回路を動作させるため電源である。
<マイコン2>
マイコン2はドライブ回路3、インバータ回路4を介し、モータ5にVSP信号とセンサー6の位置信号に応じた電圧を印加する様にPWM信号を制御し、回転数に応じた周波数とモータ情報を示すデューティ比を持つパルス信号を外部装置50に出力する。本実施の形態では、マイコン2は、図2に示すように、VSP信号入力部201と、PWM信号出力部202と、回転数検出部203と、パルス周波数設定部204と、パルスDUTY設定部205と、パルス信号出力部206とを備える。
≪VSP信号入力部201≫
VSP信号入力部201は、外部装置50からモータの速度制御信号であるVSP信号が入力される。VSP信号入力部201は、入力されたVSP信号をPWM信号出力部202に出力する。
≪PWM信号出力部202≫
PWM信号出力部202は、PWM信号を出力する。より具体的には、PWM信号出力部202は、センサー6が検出したモータ5のロータの位置等に基づいて、入力されたVSP信号が示すモータの速度になるように、インバータ回路4を駆動するPWM信号を出力する。
≪回転数検出部203≫
回転数検出部203は、モータ5の回転数を検出する。より具体的には、回転数検出部203は、センサー6が検出したモータ5のロータの位置等からモータ5の回転数を検出する。
≪パルス周波数設定部204≫
パルス周波数設定部204は、パルス信号出力部206で出力するパルス信号(FG信号)の周波数を設定する。より具体的には、パルス周波数設定部204は、回転数検出部203で検出された回転数が、モータ5で使用可能な回転数の範囲を示す使用回転数領域に含まれる場合、当該回転数に比例した第1周波数を示す第1信号を出力する。パルス周波数設定部204は、回転数検出部203で検出された回転数が、モータ5で使用できない回転数の範囲を示す不使用回転数領域に含まれる場合、当該回転数に比例した第2周波数を所定周波数分遷移させた第3周波数を示す第2信号を出力する。
ここで、使用回転数領域は、モータ5で使用可能な回転数である下限回転数から上限回転数までの範囲である。本実施の形態では、使用回転数領域は、通常の正常運転で使用するモータ5の回転数の領域であり、モータ5はこの使用回転数領域内の回転数で駆動される。不使用回転数領域は、モータ5で使用できない回転数であるゼロから下限回転数未満および上限回転数よりも大きい範囲である。換言すると、不使用回転数領域は、使用回転数領域以外の回転数領域である。なお、下限回転数より小さい回転数は、モータ5が駆動している場合でも、過負荷やロータのロック等によって、所望の使用回転数までモータ5の回転数が上昇しない場合に発生する。上限回転数より大きい回転数領域は、モータ5の保護のため、駆動できないように制限をかけている。そのため、モータ5は、上限回転数より大きい回転数で駆動することはない。
パルス周波数設定部204は、回転数検出部203で検出された回転数が下限回転数未満である場合、第2周波数を上限回転数に比例した周波数よりも大きい周波数になるように所定周波数分遷移させた第3周波数を示す第2信号を出力する。
より具体的には、パルス周波数設定部204は、回転数検出部203で検出されたモータ5の回転数N[r/min]に基づき、モータ駆動装置1が出力するFG信号である出力パルスの周波数を、(式1)または(式2)に示されるF(N)[Hz]に設定し、パルス信号出力部206に出力する。
F(N)=K・N/60(Nmin≦N≦Nmax)・・・(式1)
F(N)=K・N/60+Fo(0≦N<Nmin)・・・(式2)
ここで、Nmin[r/min]は、使用回転数領域の下限に設定された下限回転数に該当し、Nmax[r/min]は、使用回転数領域の上限に設定された上限回転数に該当する。
また、Kは、モータ5の1回転あたりに出力されるパルス数で規定される定数である。Fo[Hz]は、所定周波数に該当する。Fo[Hz]は、下限回転数未満の出力パルスの周波数を上限回転数の出力パルスの周波数より大きくなるように、(式1)で与えられる上限回転数時の周波数F(Nmax)より大きい一定の周波数が設定されている。
つまり、パルス周波数設定部204は、回転数検出部203で検出されたモータ5の回転数Nが、下限回転数Nmin以上、上限回転数Nmax以下の場合、出力パルスの周波数を(式1)に示されるF(N)すなわち回転数Nに比例した第1周波数に設定する。一方、パルス周波数設定部204は、回転数検出部203で検出されたモータ5の回転数Nが、下限回転数Nminより小さい場合、出力パルスの周波数を(式2)に示されるF(N)すなわち回転数Nに比例した第2周波数(K・N/60)を所定周波数であるFo遷移させた第3周波数に設定する。
図3は、実施の形態における出力パルスの周波数の設定例の説明図である。図3には、使用回転数領域が60r/min〜720r/minであり、Nmin=60r/min、Nmax=720r/min、K=2、Fo=25Hzに設定されている例が示されている。
この場合、パルス周波数設定部204は、60r/min≦N≦720r/minの時、第1周波数を下記の(式3)に示されるF(N)[Hz]に設定する。
F(N)=K・N/60=N/30・・・(式3)
一方、パルス周波数設定部204は、0≦N<60r/minの時、第3周波数を下記の(式4)に示されるF(N)[Hz]に設定する。
F(N)=K・N/60+Fo=N/30+25・・・(式4)
ここで、(式4)におけるFoは、(式3)で、上限回転数Nmax=720r/minのときの出力パルスの周波数であるF(720)=24Hzより大きな値である25Hzに設定されている。
このように、モータ5の回転数Nが使用回転数領域に含まれる場合、モータ駆動装置1が出力する出力パルスであるFG信号は、(式3)に示されるようモータ5の回転数に比例した周波数となる。一方、モータ5の回転数Nが不使用回転数領域に含まれる場合、モータ駆動装置1が出力する出力パルスであるFG信号は、(式4)に示されるようモータ5の回転数に比例した周波数を所定周波数Fo=25Hz分遷移させた周波数となる。
この場合、外部装置50は、モータ駆動装置1から出力されたFG信号の周波数が24Hz以下の時は、当該周波数をモータ5の回転数に換算すればよい。一方、外部装置50は、モータ駆動装置1から出力されたFG信号の周波数が25Hz以上の時は、当該周波数から所定周波数Fo=25Hzを減算後にモータ5の回転数に換算すればよい。
このようにして、外部装置50は、モータ駆動装置1から出力されたFG信号に基づいて、モータ5の回転数を取得することができる。
≪パルスDUTY設定部205≫
パルスDUTY設定部205は、モータ5の状態に応じた情報を示すデューティ比を出力する。より具体的には、パルスDUTY設定部205は、モータ5が駆動中のときには、モータ5の負荷電流の情報を示すデューティ比を出力する。一方、パルスDUTY設定部205は、モータ5が停止中のときには、モータ5が駆動中のときに用いられるデューティ比の範囲外で、モータ5の停止要因に応じた情報を示すデューティ比を出力する。ここで、駆動中のときに用いられるデューティ比は、例えば0.1以上0.6以下であり、停止要因に応じた情報を示すデューティ比は、0.6より大きく0.9以下である。
パルスDUTY設定部205は、モータ5の状態に応じた情報であるモータ情報を、パルス信号出力部206で出力するパルス信号(FG信号)のデューティ比に設定する。以下、図を用いて具体的に説明する。
図4Aは、実施の形態における出力パルスのDUTYの設定例の説明図である。図4Bは、図4Aに示す停止要因とDUTYとの関係の説明図である。図4Aには、モータ5の駆動中には、モータ5の負荷電流の情報を示すデューティ比が設定され、モータ5の停止中には、モータ5が駆動する負荷電流の範囲を示すデューティ比の範囲外で、停止要因の情報を示すデューティ比が設定される例が示されている。また、横軸は、負荷電流の定格電流に対する割合(%)を示し、縦軸は出力パルスのDUTYを示す。
負荷電流の情報は、負荷電流の定格電流に対する割合(%)で示され、DUTY(=デューティ比)が0.1〜0.6の領域で割り当てられいる。
停止要因は、図4Bに示されるように、例えば速度指令がゼロで正常に停止している状態、センサー異常を示している状態、並びに、過熱保護動作、過電圧保護動作、過負荷保護動作および過電流保護動作などの各種保護機能が動作して停止している状態である。停止要因の情報は、負荷電流の情報を示すDUTYの領域外で、DUTYが0.65〜0.9に割り当てられており、図4Bに示されるような停止要因に対応づけられている。
なお、DUTYが0や1のときにはモータ駆動装置1が出力する出力パルスが欠落してしまう。そこで、出力パルスが欠落してしまうことを防止するために、ノイズや回路の動作遅れ等を考慮して、0.1以下、0.9以上のDUTYを割り当てないようにしている。
モータ5の停止時は、負荷電流がゼロであるから、停止時の負荷電流の情報は不要であるので、モータ5が停止していることを判別できればよい。また、モータ5の保護機能が動作した場合、モータ5は停止されるので、駆動中に保護動作の要因を含む停止要因の情報は必要ない。そのため、上述したように、負荷電流の情報と停止要因の情報とは、DUTYの領域で区別することで1つのDUTY信号で示すことができる。例えば図4Aに示すように、DUTYに駆動中と停止中との2つの領域を設定し、負荷電流を示すDUTY領域の上限の0.6と停止要因を示すDUTY領域の下限の0.65の間の例えば0.62を境とすればよい。これにより、DUTYが0.62より上か下かを判別するだけで、稼働中か停止中かが容易に判断できる。
≪パルス信号出力部206≫
パルス信号出力部206は、モータ駆動装置1が出力するFG信号としてパルス信号を出力する。パルス信号出力部206は、パルス周波数設定部204で設定された出力パルスの周波数とパルスDUTY設定部205で設定されたデューティ比を合わせ持つパルス信号を出力する。より具体的には、パルス信号出力部206は、パルス周波数設定部204から出力された第1信号に示された第1周波数または第2信号に示された第3周波数と、パルスDUTY設定部205から出力されたデューティ比とで設定されるパルス信号を出力する。換言すると、パルス信号出力部206は、パルス周波数設定部204から出力された出力パルスの周波数とパルスDUTY設定部205から出力されたDUTYとが設定された出力パルスをFG信号として出力する。
図5は、実施の形態における出力パルスの波形の一例を示す図である。図5には、モータ5の回転数が300r/minであり、定数Kが2すなわちモータ5の1回転あたりに出力されるパルス数が2であり、DUTYが0.25である場合の出力パルスの波形が示されている。また、図5では、図3に示されている場合と同じ条件、すなわち使用回転数領域が60r/min〜720r/minであり、Nmin=60r/min、Nmax=720r/min、K=2、Fo=25Hzに設定されているとする。
この場合、図5に示される出力パルスの周波数は、上記の(式3)より、10Hzであるから、その周期は100msecである。なお、図5において出力パルスのHiのパルス幅をTh、出力パルスの周期をTとすると、DUTY=Th/Tと定義される。したがって、DUTY=0.25より、Th=25msecである。
なお、出力パルスの波形は、図5に示すようにDUTYが0.25で、周波数が10Hzであるといったモータ5が駆動中のモータ情報を示す場合に限らない。モータ5の色々な状態におけるモータ情報を示す出力パルスについて、以下例を挙げて説明する。
(例1)
例えば、モータ5が通常運転中で、モータ5の回転数が450r/minであり、負荷電流が定格電流の60%であるとする。この場合、パルス信号出力部206は、図3より周波数=15Hzが設定され、図4AよりDUTY=0.3が設定される出力パルスを出力する。
(例2)
例えば、速度指令がゼロでありモータ5が停止中であるとする。この場合、パルス信号出力部206は、図3より周波数=25Hzが設定され、図4Aおよび図4BよりDUTY=0.9が設定される出力パルスを出力する。
(例3)
また、例えば、モータ5に異常が発生し、過熱保護が動作して停止しているとする。この場合、パルス信号出力部206は、図3より周波数=25Hzが設定され、図4Aおよび図4BよりDUTY=0.8が設定される出力パルスを出力する。
(例4)
また、例えば、モータ5のロータがロックして停止し、過負荷状態となり、負荷電流が定格電流の150%になっているとする。この場合、パルス信号出力部206は、図3より、所定周波数Fo分遷移された周波数=25Hzが設定され、図4Aおよび図4BよりDUTY=0.6が設定される出力パルスを出力する。
(例5)
また、例えば、速度指令がゼロでありモータ5が停止しているにもかかわらず、外部からモータ5が強制的に回転数=30r/minで回されているとする。この場合、パルス信号出力部206は、図3より所定周波数Fo分遷移された周波数=26Hzが設定され、図4Aおよび図4BよりDUTY=0.9が設定される出力パルスを出力する。なお、この状態は、エアコンの室外機用ファンモータの用途で、風によってファンが強制的に回される時などに発生する。
(例6)
また、例えば、速度指令がゼロでありモータ5が停止しているにもかかわらず、外部からモータ5が強制的に回転数=300r/minで回されているとする。この場合、パルス信号出力部206は、図3より周波数=10Hz、図4Aおよび図4BよりDUTY=0.9が設定される出力パルスを出力する。なお、この状態は、台風等で強風が吹き、上記の(例5)の場合より回転数が上昇した場合などに発生する。
上述した(例2)、(例3)、(例4)の状態は、同じモータ5の停止状態でもモータ5の状態は異なっており、DUTYでモータ5の状態が分かる。モータ5がロックしていることが分かれば、速度指令をゼロにして、モータ5の駆動を止めることでモータ5の保護をすることができるようになる。モータ5の過熱保護が動作したことが分かれば、異常の復旧短縮に役立つ。
一方、上述した(例5)、(例6)に示したように、モータ5が駆動して回転しているのか、外部から回されているのかが分かる。エアコンでは、台風等で、室外機用ファンモータが外部から高回転で回されている場合、室外機用ファンモータの起動を止める。そのため、モータ5がこの状態であるか否かのについての判断に利用できる。
[効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、モータの回転数がゼロである場合でも、回転数情報と回転数以外の情報とを1つの信号で伝達する出力信号におけるパルス成分を発生させることができる。つまり、モータの回転数がゼロの時でも、回転数情報以外の情報を欠落させずに出力することができるモータ駆動装置を実現することができる。
より具体的には、本実施の形態では、出力パルスの周波数を、下限回転数より小さい回転数領域の出力周波数を上限回転数の出力周波数より大きい周波数とする。これにより、モータの回転数がゼロの場合でも、出力パルスを発生させることができるので、モータ情報をDUTYに設定することが可能になる。つまり、モータの回転数がゼロであり回転数情報がない場合でも、出力信号におけるパルス成分が無くなることを防止することができる。
また、本実施の形態では、駆動中と停止中とで設定されるデューティ比の領域を異なる領域とする。これにより、モータが駆動中のときには、モータの状態に応じた情報(モータ情報)としてモータの負荷電流の情報を、モータが停止中のときには、モータ情報として停止要因を示す情報をデューティ比で示すことができる。つまり、1つの出力信号で負荷電流と停止要因との2つの情報を伝達することができる。
したがって、本実施の形態のモータ駆動装置によれば、1つの出力信号で、過負荷やロックの状態、外部からの強制的に回されている状態、および、停止要因を伝達することができるので、信頼性、制御性、メンテナンス性を向上できる。
なお、上記の実施の形態では、モータ5の回転数を検出すること、出力パルスの周波数を設定すること、DUTYを設定することをマイコン2が行うとして説明したがこれに限らない。マイコン2に代えて専用の回路が行うとしてもよい。
また、上記の実施の形態では、センサー6がモータ5のロータの位置や回転数を検出すると説明したが、これに限らない。モータ5は、センサーレスであるとして、センサー6を備えず、マイコン2がモータ5の誘起電圧等から回転数を検出するとしてもよい。
本発明は、モータ駆動装置に利用でき、特に、信頼性、制御性およびメンテナンス性の優れた高機能な各種モータ駆動装置に利用することができる。
1 モータ駆動装置
2 マイコン
3 ドライブ回路
4 インバータ回路
5 モータ
6 センサー
11 VSP端子
12 FG端子
13 モータ駆動電源入力端子
14 制御電源入力端子
15 GND端子
21 モータ駆動電源
22 制御電源
201 VSP信号入力部
202 PWM信号出力部
203 回転数検出部
204 パルス周波数設定部
205 パルスDUTY設定部
206 パルス信号出力部

Claims (4)

  1. モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部で検出された回転数が、前記モータで使用可能な回転数の範囲を示す使用回転数領域に含まれる場合、前記回転数に比例した第1周波数を示す第1信号を出力し、前記回転数検出部で検出された回転数が、前記モータで使用できない回転数の範囲を示す不使用回転数領域に含まれる場合、前記回転数に比例した第2周波数を所定周波数分遷移させた第3周波数を示す第2信号を出力するパルス周波数設定部と、
    前記モータの状態に応じた情報を示すデューティ比を出力するパルスDUTY設定部と、
    前記パルス周波数設定部から出力された前記第1信号に示された前記第1周波数または前記第2信号に示された第3周波数と、前記パルスDUTY設定部から出力されたデューティ比とで設定されるパルス信号を出力するパルス信号出力部と、を備える、
    モータ駆動装置。
  2. 前記使用回転数領域は、前記モータで使用可能な回転数である下限回転数から上限回転数までの範囲であり、
    前記不使用回転数領域は、前記モータで使用できない回転数であるゼロから前記下限回転数未満および前記上限回転数よりも大きい範囲であり、
    前記パルス周波数設定部は、
    前記回転数検出部で検出された回転数が前記下限回転数未満である場合、前記第2周波数を前記上限回転数に比例した周波数よりも大きい周波数になるように前記所定周波数分遷移された第3周波数を示す第2信号を出力する、
    請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記パルスDUTY設定部は、
    前記モータが駆動中のときには、前記モータの負荷電流の情報を示すデューティ比を出力し、
    前記モータが停止中のときには、前記モータが駆動中のときに用いられるデューティ比の範囲外で、前記モータの停止要因に応じた情報を示すデューティ比を出力する、
    請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記駆動中のときに用いられるデューティ比は、0.1以上0.6以下であり、
    前記停止要因に応じた情報を示すデューティ比は、0.6より大きく0.9以下である、
    請求項3に記載のモータ駆動装置。
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