JP6883404B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP6883404B2
JP6883404B2 JP2016212348A JP2016212348A JP6883404B2 JP 6883404 B2 JP6883404 B2 JP 6883404B2 JP 2016212348 A JP2016212348 A JP 2016212348A JP 2016212348 A JP2016212348 A JP 2016212348A JP 6883404 B2 JP6883404 B2 JP 6883404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
logo
determined
random number
game
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016212348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018068668A (ja
Inventor
浩平 松浦
浩平 松浦
剛 大高
剛 大高
祐哉 岡本
祐哉 岡本
充慶 後藤
充慶 後藤
隆志 関
隆志 関
健太郎 今井
健太郎 今井
弘毅 池田
弘毅 池田
尚樹 高野
尚樹 高野
卓也 信國
卓也 信國
Original Assignee
株式会社平和
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社平和 filed Critical 株式会社平和
Priority to JP2016212348A priority Critical patent/JP6883404B2/ja
Publication of JP2018068668A publication Critical patent/JP2018068668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6883404B2 publication Critical patent/JP6883404B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、遊技の進行に伴って演出を実行可能な遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機として、所定条件を満たすことにより大当たりの抽選を行うとともに、大当たりの抽選の結果に基づいて、演出表示装置における画像表示や音声出力装置による音声出力等を行う演出の実行を決定し、この決定された演出を実行することによって遊技者に対して大当たりの当選等に対する期待感を視覚的・聴覚的に与えるものが知られている。
また、近年では、演出表示装置の前方に、遊技機の機種名やモチーフ等を表示したロゴ役物演出装置等の演出装置が設けた遊技機も考案されている。演出装置は、たとえば、上下方向に移動可能であるとともに回転可能に形成されている。そして、このような遊技機においては、演出効果をより一層向上させるべく、演出装置が下方向へ移動した上で回転を行うような可動演出を実行できるようになっている。
ここで、上述のような可動演出が終了すると、演出装置は初期位置へ移動するとともに、回転を開始する初期可動位置へ戻るようになっているが、演出装置に塵芥が付着する等の諸事情により、確実に初期可動位置へ戻ることができない場合がある。上述したように、演出装置には遊技機の機種名やモチーフ等が表示されるため、初期可動位置へ戻っていないと機種名等が曲がって表示される等、見た目上の違和感が極めて大きいものとなる。そこで、演出装置が初期可動位置へ戻っていない場合には、当該演出装置を再可動させることで初期可動位置へ戻すような処理を実行する遊技機が考案されている(特許文献1参照)。
特開2007−268038号公報
しかし、上述のような遊技機では、可動演出が終了した後に演出装置を初期可動位置へ戻す処理を実行した位置と同位置で、演出装置の再可動を行うことが一般的であるため、演出装置が初期可動位置へ戻らなかった原因を除去できず、演出装置が初期可動位置へ戻らないという状況が繰り返されてしまうとのおそれが生じていた。
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、演出装置が初期可動位置に位置していなかった場合に、演出装置をより確実に初期可動位置へ戻すことが可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明に係る遊技機、第1の位置第2の位置の間で上下動作可能な演出装置と、前記演出装置と一体的に設けられ、少なくとも前記第1の位置または前記第2の位置のいずれかにおいて回転動作可能な可動体と、前記演出装置を上下動作させる駆動手段、前記可動体を回転動作させる可動手段、を備え、前記演出装置が前記第1の位置に位置している場合において、前記可動体が回転動作を開始する際の基準の位置である初期可動位置位置していなかったときには、前記可動手段が、当該第1の位置において、当該可動体を前記初期可動位置へ到達させるための第1補正態様より動作させ、前記可動手段が前記第1補正態様により前記可動体動作させたものの、当該可動体が前記初期可動位置に位置しなかった場合には、前記駆動手段が前記演出装置を前記第2の位置へ動作させた後、前記可動手段が、当該第2の位置において、当該可動体を前記初期可動位置へ到達させるための第2補正態様より動作させることを特徴とする。
本発明では、第1の位置において、演出装置を初期可動位置へ到達させる第1補正態様による可動を行ったものの、演出装置が初期可動位置へ到達しなかった場合には、第2の位置において、演出装置を初期可動位置へ到達させる第2補正態様による可動を実行するようになっている。
すなわち、本発明によれば、異なる位置で演出装置を初期可動位置へ戻す処理が実行されることとなり、異なる状況下で上述の処理が行われるため、演出装置が初期可動位置に位置しなかった原因の除去に期待することができる。したがって、演出装置が初期可動位置に位置していなかった場合に、演出装置をより確実に初期可動位置へ戻すことが可能となるのである。
本発明によれば、演出装置が初期可動位置に位置していなかった場合に、演出装置をより確実に初期可動位置へ戻すことが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の銃役物演出装置の可動状態を示す外観斜視図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機の大当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり図柄乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチグループ決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動パターン抽選テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動時間決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特別電動役物作動テーブルの説明図である。 パチンコ機の遊技状態設定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の普通図柄変動パターン決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の第2始動入賞口開放制御テーブルの説明図である。 パチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるセンサ検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるゲート検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第1始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第2始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における変動演出パターン決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技終了処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における可動片制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の回転位置補正テーブルの説明図である。 パチンコ機の銃役物可動演出制御テーブルの説明図である。 パチンコ機の副制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動モードコマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における回転位置補正処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動パターンコマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における銃役物可動演出制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における上昇動作制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における下降動作制御処理の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠1と、この機枠1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠2と、この本体枠2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉3と、を備えている。
本体枠2の中空部には、遊技領域12を形成するための透明板である遊技盤11と、遊技盤11の後方に配置されるセット板(特に図示しておらず)とが収容されている。セット板は、前後方向に貫通する開口部を有する箱型の部材であり、セット板の背面部には、パチンコ機Pの作動を制御する各種制御基板や遊技の進行等に伴って演出を行う演出装置としての演出表示装置21が取り付けられるとともに、セット板の正面側の開口部内には、演出装置としてのロゴ役物演出装置50が設けられている。ロゴ役物演出装置50については、後程、詳述する。
また、前扉3には、開口部を覆う透明板4と、透明板4の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿6及び受皿7と、受皿7の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、上皿6の左方及び右方にそれぞれ1個ずつ取り付けられた音声出力装置10としてのスピーカと、上皿6及び受皿7の前方に位置し遊技者が接触かつ操作可能である演出操作装置であるとともに、所定の演出において可動する演出装置としての銃役物演出装置60と、が設けられている。
このパチンコ機Pでは、機枠1に対して本体枠2を閉じ、さらに、前扉3を閉じると、遊技盤11の前方に間隙を挟んで透明板4が位置することとなる。これにより、透明板4を介して、後方に位置する遊技盤11を視認することができるとともに、遊技盤11の後方に位置する演出表示装置21及びロゴ役物演出装置50を、遊技盤11越しに視認することができるようになっている。
また、上皿6には、遊技球貸出装置Rにより貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿6が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿7に導かれるようになっている。また、受皿7の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー(特に図示しておらず)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿7の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル5は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル5を回転操作すると、上皿6に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射装置によって遊技球が遊技領域12へ向けて発射される。このように発射された遊技球は、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bに案内されて上昇し、遊技領域12に到達する。
ここで、遊技領域12は、機枠1に対し本体枠2及び前扉3を閉じた状態で遊技盤11と透明板4との間に形成される空間のうち、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bにより略円形状に仕切られた部分であって、遊技球が流下可能な領域である。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、この遊技領域12内には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、遊技球が入球可能な一般入賞口14と、始動領域としての第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16と、遊技球が通過可能なゲート20と、所定条件を満たすことで作動するアタッカー装置17と、遊技球を遊技領域12外へ導くアウト口19とが設けられている。
一般入賞口14は、図3に示すように、遊技領域12の左側下部に設けられており、当該一般入賞口14へ遊技球が入球すると、所定個数の賞球が払い出される。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
第1始動入賞口15は、図3に示すように、遊技領域12の中央からやや下寄りの位置に設けられている。この第1始動入賞口15へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球は入球できないようになっている。これに対して、第2始動入賞口16は、図3に示すように、遊技領域12の中央下部から右寄りの位置(すなわち、第2遊技領域12b内)に設けられている。この第2始動入賞口16へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。
また、第2始動入賞口16には、図3に示すように、開閉可能な可動片16b(普通電動役物)が設けられている。そして、可動片16bが閉じているときには第2始動入賞口16が閉状態となっており、第2始動入賞口16への遊技球の入球は不可能である。これに対して、可動片16bが開くと、第2始動入賞口16が開状態となり、第2始動入賞口16への遊技球の入球が可能となる。
また、可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向や前後方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、賞球が払い出されるとともに、予め定められた複数の特別図柄の中から1の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には種々の遊技利益が対応付けられており、決定された特別図柄の種別に応じて、遊技者にとって有利な特別遊技の実行、所定の遊技状態の設定等の遊技利益を得られるようになっている。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
ゲート20は、図3に示すように、遊技領域12の右端略中央に設けられている。このゲート20へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。このゲート20を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。そして、当該抽選の結果が当たりであった場合、上述の第2始動入賞口16に設けられた可動片16bが所定時間開かれるようになっている。
アタッカー装置17は、図3に示すように、ゲート20の下方に設けられている。このアタッカー装置17は、遊技球が入球可能な大入賞口18と、この大入賞口18を開閉する開閉扉18bと、を備えている。常態においては、開閉扉18bが閉じられ大入賞口18は閉鎖されているため、当該大入賞口18への遊技球の入球は不可能となっているものの、上述の特別遊技が実行されると、開閉扉18bが開き大入賞口18が開放されるとともに、開閉扉18bが遊技球を大入賞口18へ導く受皿部材として機能することにより、大入賞口18への遊技球の入球が可能となる。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数の賞球が払い出される。
また、図3に示すように、この大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。
このように、第1遊技領域12aを流下する遊技球は第1始動入賞口15への入球が可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、大入賞口18への入球が可能となっている。
アウト口19は、図3に示すように、遊技領域12の最下部に設けられており、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16及び大入賞口18のいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れるものである。そして、アウト口19に受け入れられた遊技球は、遊技盤11の背面側に導かれ回収される。
セット板に取り付けられた演出表示装置21は、図3に示すように、遊技領域12の略中央に位置しているように視認される。本形態に係るパチンコ機Pでは、この演出表示装置21として液晶表示装置が用いられている。また、この演出表示装置21には、動画や静止画等の画像を表示するための表示部21aが設けられており、この表示部21aには、背景画像が表示されるほか、演出図柄50(ダミー図柄)が変動表示され、各演出図柄50の停止表示態様により後述する大当たりの抽選の結果を遊技者に報知する変動演出が行われるようになっている。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
ロゴ役物演出装置50は、後述するロゴ役物可動演出において可動する演出装置であり、図3に示すように、中央部に位置する長方形状の装飾部51と、装飾部51から左方に伸びるアーム部52とから構成されている。
また、遊技盤11の背面側には、左下部から左上部まで伸びるガイドシャフト53が設けられている(図3参照)。ガイドシャフト53には、特に図示していないが、当該ガイドシャフト53に沿って上下方向に移動することが可能なスライド部材が設けられており、ロゴ役物演出装置50のアーム部52の端部が当該スライド部材に固定されている。さらに、遊技盤11の背面側には、特に図示していないが、上述のスライド部材を上下方向へ移動させるためのロゴ昇降ソレノイド54が設けられている。
そして、ロゴ昇降ソレノイド54が駆動することにより、上述のスライド部材がガイドシャフト53に沿って上下方向へ移動し、これに併せて、スライド部材に固定されたアーム部52及び装飾部51(すなわち、ロゴ役物演出装置50全体)も上下方向へ移動するようになっている。
また、装飾部51は、遊技領域12の中央上部に対応する位置であるロゴ上端位置から、遊技領域12の中央下部に対応する位置であるロゴ下端位置までの範囲内(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく492ステップの範囲内)で移動可能となっており(図3及び図4参照)、常態においては、ロゴ上端位置に位置している。
ガイドシャフト53には、特に図示していないが、装飾部51がロゴ上端位置にあることを検出するためのロゴ上端位置検出センサ55と、装飾部51がロゴ下端位置にあることを検出するためのロゴ下端位置検出センサ56とが設けられている。当該ロゴ上端位置検出センサ55及びロゴ下端位置検出センサ56は、スライド部材に取り付けられたロゴ昇降インデックス(特に図示しておらず)を検出することで、装飾部51がロゴ上端位置又はロゴ下端位置にあることを検出できるようになっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、装飾部51がロゴ上端位置から所定の距離(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく70ステップ)だけ下方の位置である上端検出開始位置に至った時点から、ロゴ上端位置検出センサ55によるロゴ昇降インデックスの検出が開始されるようになっている。したがって、装飾部51は、ロゴ上端位置検出センサ55によりロゴ昇降インデックスの検出が開始されてからさらに上述の所定の距離だけ上方向へ移動すると、ロゴ上端位置へ至ることとなる。また、同様に、装飾部51がロゴ下端位置から所定の距離(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく70ステップ)だけ上方の位置である下端検出位置に至った時点から、ロゴ下端位置検出センサ56によるロゴ昇降インデックスの検出が開始されるようになっている。したがって、装飾部51は、ロゴ下端位置検出センサ56によりロゴ昇降インデックスの検出が開始されてからさらに上述の所定の距離だけ下方向へ移動すると、ロゴ下端位置へ至ることとなる。
また、装飾部51は、アーム部52に設けられ前後方向に伸びる回転軸(特に図示しておらず)に、時計回り及び反時計回りのいずれの方向へも自在に回転できるように取り付けられている。アーム部52には、装飾部51を回転させるためのロゴ回転モータ57が設けられている。そして、ロゴ回転モータ57が駆動することにより、装飾部51が時計回り又は反時計回りのいずれかの方向へ回転するようになっている。
また、装飾部51は、ロゴ上端位置に位置しているときには、この装飾部51の長辺が水平となる回転位置(以下、初期回転位置という)に位置している(図3参照)。すなわち、装飾部51は、常態においては、ロゴ上端位置及び初期回転位置に位置するようになっている。ここで、特に図示していないが、ロゴ上端位置においては、装飾部51はセット板の天板と近接しており、初期回転位置から時計回り又は反時計回りに所定の角度(本形態では約80度(ロゴ回転モータ57の駆動に基づくステップ数に換算すると約40ステップ))回転すると、装飾部51がセット板の天板と接触する。すなわち、ロゴ上端位置では、装飾部51が360度(ロゴ回転モータ57の駆動に基づく180ステップ)回転できるだけの十分なスペースが無く、装飾部51は初期回転位置から時計回り又は反時計回りに上述の角度までしか回転することできないようになっている。
また、アーム部52には、装飾部51の回転位置を検出するためのロゴ回転位置検出センサ58が設けられている。当該ロゴ回転位置検出センサ58は、装飾部51に取り付けられたロゴ回転インデックス(特に図示しておらず)を検出することで、装飾部51が初期回転位置にあることを検出できるようになっている。
そして、常態においてロゴ上端位置及び初期回転位置に位置している装飾部51は、後述するロゴ役物可動演出が実行されることにより、ロゴ下端位置まで移動(落下)したり、ロゴ下端位置において回転したりするようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、電源投入時や後述する電断からの復帰時に、装飾部51をロゴ上端位置及び初期回転位置に位置させるためのロゴイニシャル動作を実行するようになっている。
具体的には、後述する副制御基板300のサブROM302には、ロゴイニシャル動作を制御するための制御データが定められたロゴイニシャル動作制御テーブル(特に図示しておらず)が記憶されており、上述の制御データに基づいてロゴイニシャル動作が実行される。
このロゴイニシャル動作が実行されると、まず、予め定められた時間(本形態では100ms)の間に、ロゴ下端位置検出56がロゴ昇降インデックスを検出したか否かを判断するレベルチェックが行われる。このレベルチェックにおいてロゴ昇降インデックスを検出したと判断された場合には、所定の初期回転速度から所定の上限回転速度に至るまで加速しつつ装飾部51を時計回りに所定のステップ数(本形態では、ロゴ回転モータ57の駆動に基づく354ステップ(約720度))回転させる第1ロゴ回転動作が行われるとともに、予め定められた時間(本形態では210ms)の間に、ロゴ回転位置検出センサ58がロゴ回転インデックスを検出したか否かが判断される。
そして、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスを検出していないと判断された場合には、予め定められた予備のステップ数(本形態では、ロゴ回転モータ57の駆動に基づく270ステップ(540度))を上限とした装飾部51の回転を実行する予備回転動作が行われる。この予備回転動作は、たとえば装飾部51の回転経路中に塵芥等が付着することで装飾部51の回転が妨げられる等の事情により、装飾部51が初期回転位置に至っていなかった場合にのみ予備的に実行されるものであり、軽微な原因により装飾部51が初期回転位置に至っていなかったような場合には、この予備回転動作を実行することで、装飾部51を初期回転位置に到達させることができるようになっている。
一方、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスを検出したと判断された場合には、上述の上限回転速度から所定の下限回転速度に至るまで減速しつつ装飾部51を時計回りに所定角度(本形態では、上述と同様の約720度)回転させる第2ロゴ回転動作が行われる。また、上述の予備回転動作中にロゴ回転位置検出センサ58がロゴ回転インデックスを検出したときには、予備回転動作が中止されて、第2ロゴ回転動作が行われる。そして、この第2ロゴ回転動作とともに、予め定められた時間(本形態では120ms)の間に、ロゴ回転位置検出センサ58がロゴ回転インデックスを検出したか否かが判断される。
また、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスを検出していないと判断された場合には、上述と同様の予備回転動作が行われる。一方、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスを検出したと判断された場合には、所定の初速度から所定の上限上昇速度に至るまで加速しつつ装飾部51を予め定められたステップ数(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく441ステップ)上方向に移動させるロゴ上昇動作が行われる。また、上述の予備回転動作中にロゴ回転位置検出センサ58がロゴ回転インデックスを検出したときには、予備回転動作が中止されて、上述のロゴ上昇動作が行われる。そして、このロゴ上昇動作とともに、予め定められた時間(本形態では約2250ms)の間に、ロゴ上端位置検出センサ55がロゴ昇降インデックスを検出したか否かが判断される。
また、上述の時間の間に、ロゴ昇降インデックスを検出していないと判断した場合には、予め定められた予備のステップ数(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく738ステップ)を上限とした上方向への移動を実行する予備上昇動作が行われる。
一方、上述の時間の間に、ロゴ昇降インデックスを検出したと判断された場合には、所定の初速度から所定の下限上昇速度に至るまで減速しつつ装飾部51を所定のステップ数(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく70ステップ)上方向へ移動させるロゴ押し込み動作が行われ、ロゴイニシャル動作が終了する。同様に、上述の予備上昇動作中にロゴ上端位置検出センサ55がロゴ昇降インデックスを検出したときにも、上述のロゴ押し込み動作が行われる。
なお、上述のレベルチェックにおいてロゴ昇降インデックスを検出していないと判断された場合には、所定の初速度から所定の上限下降速度に至るまで加速しつつ装飾部51を予め定められたステップ数(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく441ステップ)下方向に移動させるロゴ下降動作が行われる。そして、このロゴ下降動作とともに、予め定められた時間(本形態では約910ms)の間に、ロゴ下端位置検出センサ56がロゴ昇降インデックスを検出したか否かが判断される。
また、上述の時間の間に、ロゴ昇降インデックスを検出していないと判断した場合には、予め定められた予備のステップ数(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく738ステップ)を上限とした下方向への移動を実行する予備下降動作が行われる。
一方、上述の時間の間に、ロゴ昇降インデックスを検出したと判断された場合には、所定の初速度から所定の下限下降速度に至るまで減速しつつ装飾部51を所定のステップ数(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく70ステップ)下方向へ移動させるロゴ押し込み動作が行われる。同様に、上述の予備下降動作中にロゴ下端位置検出センサ56がロゴ昇降インデックスを検出したときにも、上述のロゴ押し込み動作が行われる。
そして、ロゴ押し込み動作が行われた後、所定時間(本形態では500ms)が経過すると、上述の第1ロゴ回転動作が行われる。その後の処理については、上述の内容と同様である。
なお、上述のスライド部材を上下方向へ移動させるための駆動装置は、ソレノイド(ロゴ昇降ソレノイド54)に限られず、モータ等であってもよい。また、装飾部51を回転させるための駆動装置は、モータ(ロゴ回転モータ57)に限られず、ソレノイド等であってもよい。
本形態に係るパチンコ機Pは、演出装置として、演出表示装置21やロゴ役物演出装置50のほか、上述の音声出力装置10としてのスピーカや、種々の色や点灯パターンで発光することにより演出を行う演出照明装置としてのランプを備えているとともに、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置として、操作ボタン9及び銃役物演出装置60を備えている。
操作ボタン9は、上皿6の左前方に設けられており、押下操作可能に形成された演出操作装置である。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
銃役物演出装置60は、上皿6及び受皿7の前方に形成され、かつ遊技者が接触可能なベース部70に取り付けられており、後述する引き金部65を引く操作を可能に形成された演出操作装置であるとともに、後述する銃役物可動演出において可動する演出装置である。
この銃役物演出装置60は、図1及び図5に示すように、平板状の台座部61と、台座部61の上面に取り付けられたピストル形状の本体部62と、ベース部70の下面よりも下方に形成された収納空間に収納され台座部61を上下方向へ移動させる(昇降させる)可動部63と、可動部63を上下方向へ移動させるための銃役物昇降モータ64と、を有している。
そして、銃役物昇降モータ64が駆動することにより、可動部63が上下方向へ移動し、これに併せて、台座部61及び本体部62も上下方向へ移動するようになっている。
また、台座部61及び本体部62は、台座部61がベース部70の下面と接触する銃役物下端位置(可動部63の全体が上述の収納空間に収納された位置)から、台座部61がベース部70の下面から所定距離上方に位置する銃役物上端位置(可動部63の全体が上述の収納空間から突出した位置)までの範囲内(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく194ステップの範囲内)で可動可能となっており(図5(a)及び(b)参照)、常態においては、銃役物下端位置に位置している。また、台座部61とベース部70との間には間隙が生じるようになっており、台座部61及び本体部62が銃役物上端位置から銃役物下端位置へ移動するに連れて、上述の間隙は次第に狭くなるようになっている(図5(a)及び(b)参照)。
また、ベース部70には、特に図示していないが、台座部61及び本体部62が銃役物上端位置にあることを検出するための銃役物上端位置検出センサ65と、台座部61及び本体部62が銃役物下端位置にあることを検出するための銃役物下端位置検出センサ66とが設けられている。当該銃役物上端位置検出センサ65及び銃役物下端位置検出センサ66は、可動部63に取り付けられた銃役物昇降インデックス(特に図示しておらず)を検出することで、台座部61及び本体部62が銃役物上端位置又は銃役物下端位置にあることを検出できるようになっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、台座部61及び本体部62が銃役物上端位置から所定の距離(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく13ステップ)だけ下方の位置である上端検出開始位置に至った時点から、銃役物上端位置検出センサ65による銃役物昇降インデックスの検出が開始されるようになっている。したがって、台座部61及び本体部62は、銃役物上端位置検出センサ65により銃役物昇降インデックスの検出が開始されてからさらに上述の所定の距離だけ上方向へ移動すると、銃役物上端位置へ至ることとなる。また、同様に、台座部61及び本体部62が銃役物下端位置から所定の距離(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく13ステップ)だけ上方の位置である下端検出位置に至った時点から、銃役物下端位置検出センサ66による銃役物昇降インデックスの検出が開始されるようになっている。したがって、台座部61及び本体部62は、銃役物下端位置検出センサ66により銃役物昇降インデックスの検出が開始されてからさらに上述の所定の距離だけ下方向へ移動すると、銃役物下端位置へ至ることとなる。
そして、常態において銃役物下端位置に位置している台座部61及び本体部62は、後述する銃役物可動演出が実行されることにより、銃役物昇降モータ64が駆動し、銃役物上端位置まで移動するようになっている。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、台座部61及び本体部62は、銃役物昇降モータ64の駆動により上下移動するのみならず、遊技者が把持して強制的に上下方向への力を加えることで、上述の範囲内で上下移動させることもできるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、電源投入時や後述する電断からの復帰時に、台座部61及び本体部62を銃役物下端位置に位置させるための銃役物イニシャル動作を実行するようになっている。
具体的には、後述する副制御基板300のサブROM302には、銃役物イニシャル動作を制御するための制御データが定められた銃役物イニシャル動作制御テーブル(特に図示しておらず)が記憶されており、上述の制御データに基づいて銃役物イニシャル動作が実行される。
この銃役物イニシャル動作が実行されると、まず、予め定められた時間(本形態では100ms)の間に、銃役物下端位置検出センサ66が銃役物昇降インデックスを検出したか否かを判断するレベルチェックが行われる。
このレベルチェックにおいて銃役物昇降インデックスを検出したと判断された場合には、所定の上昇速度で台座部61及び本体部62を上方向に所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく181ステップ)移動させる銃役物上昇動作が行われるとともに、予め定められた時間(本形態では約670ms)の間に、銃役物上端位置検出センサ66が銃役物昇降インデックスを検出したか否かが判断される。
そして、上述の時間の間に、銃役物昇降インデックスを検出していないと判断された場合には、予め定められた予備のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく97ステップ)を上限とした上方向への移動を実行する予備上昇動作が行われる。
一方、上述の時間の間に、銃役物昇降インデックスを検出したと判断された場合には、上述の所定の上昇速度で台座部61及び本体部62を所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく13ステップ)上方向へ移動させる銃役物押し込み動作が行われ、台座部61及び本体部62の上方向への移動が停止する。同様に、上述の予備上昇動作中に銃役物上端位置検出センサ65が銃役物昇降インデックスを検出したときにも、上述の銃役物押し込み動作が行われる。
その後、所定時間(本形態では500ms)が経過すると、所定の下降速度で台座部61及び本体部62を下方向に所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく181ステップ)移動させる銃役物下降動作が行われるとともに、予め定められた時間(本形態では約510ms)の間に、銃役物下端位置検出センサ66が銃役物昇降インデックスを検出したか否かが判断される。
そして、上述の時間の間に、銃役物昇降インデックスを検出していないと判断された場合には、予め定められた予備のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく97ステップ)を上限とした下方向への移動を実行する予備下降動作が行われる。なお、当該予備下降動作において定められているステップ数は、銃役物上端位置から銃役物下端位置までの距離よりも短い距離、具体的には、銃役物上端位置から銃役物下端位置までの距離の半分の距離に対応するものとなっている。したがって、予備下降動作において台座部61及び本体部62が下方向へ移動する距離は短いため、台座部61とベース部70の下面との間に生じる間隙に誤って指を挟みこんでいたような場合にも、台座部61の下方向への移動が速やかに停止することとなり、重大な事故につながることを防止することができるようになっている。
一方、上述の時間の間に、銃役物昇降インデックスを検出したと判断された場合には、上述の所定の下降速度で台座部61及び本体部62を所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく13ステップ)下方向へ移動させる銃役物押し込み動作が行われ、銃役物イニシャル動作が終了する。同様に、上述の予備下降動作中に銃役物下端位置検出センサ66が銃役物昇降インデックスを検出したときにも、上述の銃役物押し込み動作が行われる。
なお、上述のレベルチェックにおいて銃役物昇降インデックスを検出していないと判断された場合には、上述の銃役物下降動作が行われるとともに、銃役物下端位置検出センサ66が銃役物昇降インデックスを検出したか否かが判断される。その後の処理については、上述の内容と同様である。
また、本体部62には、図1及び図5に示すように、引き金部65が設けられており、上述の如く、当該引き金部65を引く操作が可能となっている。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、引き金部65を引く操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
なお、台座部61及び本体部62を上下方向へ移動させるための駆動装置は、モータ(銃役物昇降モータ64)に限られず、ソレノイド等であってもよい。また、銃役物演出装置60は、上下移動するのみならず、振動を発生させるモータに設けることにより振動するようにしてもよい。
なお、演出操作装置としては、操作ボタン9や銃役物演出装置60等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ボタン9や銃役物演出装置60を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
また、図3及び図4に示すように、遊技盤11の左下部であって、かつ、遊技領域12の外側には、遊技についての種々の状況を表示するための装置として、第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39、普通図柄表示装置32及び普通図柄保留表示装置33が設けられている。
また、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pには、遊技球貸出装置Rが電気的に接続されているが、遊技球の貸し出しやカードの排出等の遊技球貸出装置Rに対する操作を、パチンコ機Pで受け付けられるようにしている。そのため、パチンコ機Pには、図1に示すように、カードに記憶されている価値情報(残高情報)を表示する価値情報表示装置(特に図示しておらず)と、押下操作が可能な球貸ボタン36と、押下操作が可能なカード返却ボタン37と、が設けられている。
(パチンコ機Pの制御手段の構成)
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図6に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
また、図6に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
主制御基板100は、パチンコ機Pにおいて行われる遊技を制御するものであり、具体的には、遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ入球することを契機に開始される特図遊技、及び、遊技球がゲート20を通過することを契機に開始される普図遊技を制御する。
この主制御基板100は、図6に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
また、図6に示すように、主制御基板100には、一般入賞口14へ遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出センサ14aと、第1始動入賞口15へ遊技球が入球したことを検出する第1始動入賞口検出センサ15aと、第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを検出する第2始動入賞口検出センサ16aと、大入賞口18へ遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出センサ18aと、ゲート20を遊技球が通過したことを検出するゲート検出センサ20aと、遊技盤11に向けられる磁気や電波及び遊技盤11を揺らす等により生ずる振動を検出する不正検出センサ35と、が接続されている。そして、これらの各検出センサから出力される検出信号が、主制御基板100に入力されるようになっている。
さらに、主制御基板100には、制御の対象となる機器として、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉駆動する始動入賞口ソレノイド16cと、大入賞口18の開閉扉18bを開閉駆動する大入賞口ソレノイド18cと、第1特別図柄表示装置30と、第2特別図柄表示装置31と、普通図柄表示装置32と、第1特図保留表示装置38と、第2特図保留表示装置39と、普通図柄保留表示装置33と、が接続されている。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
発射払出制御基板200は、特に図示していないが、主制御基板100と同様に、CPU、ROM及びRAMを備えており、主制御基板100と双方向に通信可能となるように接続されている。
図6に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
また、発射払出制御基板200には、図6に示すように、遊技球の払い出しを制御するための機器として、遊技球貯留部(特に図示しておらず)に貯留されている遊技球を賞球として払い出す払出モータ62と、払い出された遊技球を検出して計数する払出計数スイッチ63と、が接続されている。そして、主制御基板100から送信される払出数コマンドを発射払出制御基板200が受信すると、当該発射払出制御基板200は、この払出数コマンドに基づいて所定個数の遊技球(賞球)を払い出すように払出モータ62を制御する。このとき、払い出された遊技球の個数が払出計数スイッチ63によって計数され、所定個数の遊技球(賞球)が払い出されたか否かの判定が可能となっている。
さらに、発射払出制御基板200には、図6に示すように、前扉3の開放状態を検出する前扉開放検出センサ3aと、受皿7の満タン状態を検出する受皿満タン検出センサ7aと、が接続されている。
前扉開放検出センサ3aは、前扉3が開放されていることを検出すると開放検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、前扉3の開放中は、開放検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、開放検出信号が入力されると、扉開放コマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、開放検出信号の入力が止まると、前扉3が閉じられたと判断し、扉閉鎖コマンドを主制御基板100に送信する。
受皿満タン検出センサ7aは、受皿7の所定位置に設けられており、受皿7に賞球として払い出される遊技球が所定量以上貯留されて満タン状態になると、貯留された遊技球が上述の所定位置に達することとなり、検出信号が発射払出制御基板200に出力されるようになっている。そして、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間、検出信号が発射払出制御基板200に対して連続的に出力されることとなる。発射払出制御基板200は、検出信号が所定時間連続して入力されることにより、受皿7が満タン状態であると判断して、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、発射払出制御基板200への検出信号の連続的な入力が途絶えると、受皿7の満タン状態が解除されたものと判断し、受皿満タン解除コマンドを主制御基板100に送信する。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、受皿7が満タン状態となることで受皿満タンエラーが発生し、受皿7の満タン状態が解除されることで受皿満タンエラーが解除されるようになっている。
また、本形態では、上述の如く、発射払出制御基板200には、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400が接続されている。換言すれば、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、発射払出制御基板200が、遊技球貸出制御基板400を介して遊技球貸出装置Rに接続されている。
また、図6に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
球貸ボタン36が押下操作されると、球貸スイッチ36aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、遊技球の貸し出しを要求する貸出要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが貸出要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
副制御基板300は、遊技中や待機中等に実行される演出を制御するものである。
この副制御基板300は、図6に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
また、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、ランプの点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)、ロゴ役物演出装置50や銃役物演出装置60の可動を制御するための作動制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
また、副制御基板300には、画像制御基板を介して演出表示装置21が接続され、音声制御基板を介して音声出力装置10が接続されている。また、副制御基板300には、電飾制御基板を介して、操作ボタン9の押下操作を検出する押下操作検出センサ9aと、銃役物演出装置60の引き金部65を引く操作を検出する引き金部操作検出センサ65aと、ロゴ上端位置検出センサ55と、ロゴ下端位置検出センサ56と、ロゴ回転位置検出センサ58と、銃役物上端位置検出センサ65と、銃役物下端位置検出センサ66とが接続されている。さらに、副制御基板300には、作動制御基板を介して、ロゴ昇降ソレノイド54と、ロゴ回転モータ57と、銃役物昇降モータ64とが接続されている。
画像制御基板は、特に図示していないが、CPU、ROM、RAM及びVRAM等を備えている。この画像制御基板のROMには、演出表示装置21に表示される図柄、背景等の画像データが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、CPUが、ROMから読み出した画像データをVRAMに記憶することによって、演出表示装置21による画像表示を制御する。
音声制御基板は、特に図示していないが、サウンドチップ(CPU)、サウンドROM及びRAM等を備えている。サウンドROMには、音声出力装置10から出力される音声、BGM等のサウンドデータが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、サウンドROMから読み出したサウンドデータをRAMに記憶することによって、音声出力装置10からの音声出力を制御する。
電飾制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、ランプによる照明の点灯を制御する。また、電飾制御基板は、操作ボタン9の押下操作に基づき押下操作検出センサ9aから出力される押下操作検出信号、引き金部65を引く操作に基づき引き金部操作検出センサ65aから出力される引き金部操作検出信号、ロゴ役物演出装置50がロゴ上端位置に位置することに基づきロゴ上端位置検出センサ55から出力されるロゴ上端位置検出信号、ロゴ役物演出装置50がロゴ下端位置に位置することに基づきロゴ下端位置検出センサ56から出力されるロゴ上端位置検出信号、ロゴ役物演出装置50の装飾部51が初期回転位置に位置することに基づきロゴ回転位置検出センサ58から出力されるロゴ初期回転位置検出信号、銃役物演出装置60における台座部61及び本体部62が銃役物上端位置に位置することに基づき銃役物上端位置検出センサ65から出力される銃役物上端位置検出信号、又は、銃役物演出装置60における台座部61及び本体部62が銃役物下端位置に位置することに基づき銃役物下端位置検出センサ66から出力される銃役物下端位置検出信号が入力されると、所定のコマンドを副制御基板300に送信する。
作動制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、ロゴ昇降ソレノイド54、ロゴ回転モータ57又は銃役物昇降モータ64の駆動を制御する。そして、ロゴ昇降ソレノイド54又はロゴ回転モータ57が駆動することにより、ロゴ演出役物装置50が所定の態様で可動し、銃役物昇降モータ64が駆動することにより、銃役物演出装置60が所定の態様で可動する。
(パチンコ機Pの遊技の概要)
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)、又は、高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
ここで、低確率遊技状態は、後述する大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が所定の値に設定された遊技状態である。また、高確率遊技状態は、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が低確率遊技状態よりも高い値に設定された遊技状態である。すなわち、低確率遊技状態中よりも高確率遊技状態中のほうが、大当たりの抽選によって大当たりに当選しやすくなっている。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に入球すると、大当たりの抽選が行われる。そして、この大当たりの抽選によって大当たりに当選すると、大入賞口18が開放され当該大入賞口18へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技が実行され、さらに、当該特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、大入賞口18への入球、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球が可能となっている。そして、通常遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、大入賞口18へ遊技球が入球し、或いは遊技球がゲート20を通過及び第2始動入賞口16へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
この大当たりの抽選は、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することを契機に取得される種々の乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための各種テーブルに基づいて、行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、上述の乱数についてそれぞれ乱数値が取得されるとともに、各乱数値がメインRAM103の保留記憶領域に記憶されるようになっている。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。たとえば、第1保留記憶領域のいずれの記憶部にも第1特図乱数が記憶されていない状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第2記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部及び第2記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第3記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部〜第3記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第4記憶部に記憶される。そして、第1保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、この入球に係る第1特図乱数は記憶されない。
同様に、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、第2特図乱数が、第2保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。具体的な記憶の処理については、上述の第1特図乱数の記憶と同様であるため、説明を省略する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係るテーブルとして、大当たり決定乱数判定テーブル110、当たり図柄乱数判定テーブル111、リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113、及び、変動パターン抽選テーブル114を有している。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
大当たり決定乱数判定テーブル110は、大当たりか否かの判定を行うためのものであって、図7(a)及び(b)に示すように、低確率遊技状態において参照される低確率判定テーブル110aと、高確率遊技状態において参照される高確率判定テーブル110bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜65535の数値範囲内で1個の大当たり決定乱数が取得される。そして、大当たりの抽選を行う時点の遊技状態に応じて、低確率判定テーブル110a又は高確率判定テーブル110bのいずれかの大当たり決定乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり決定乱数と選択された大当たり決定乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選が行われる。
図7(a)に示すように、低確率判定テーブル110aによれば、大当たり決定乱数が10001〜10220であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0〜10000、10221〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この低確率判定テーブル110aにおける大当たりの当選確率はおよそ1/297.8となる。
また、図7(b)に示すように、高確率判定テーブル110bによれば、大当たり決定乱数が10001〜11119であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0〜10000、11120〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この高確率判定テーブル110bにおける大当たりの当選確率はおよそ1/58.6となる。
すなわち、高確率判定テーブル110bは、低確率判定テーブル110aに比べて、大当たりの当選確率がおよそ5倍となるように設定されている。
なお、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(10001〜10220)は、高確率判定テーブル110bにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(10001〜11119)に含まれるように設定されている。すなわち、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数は、高確率判定テーブル110bにおいても大当たりと判定されることとなる。
当たり図柄乱数判定テーブル111は、特別図柄の種別を決定するためのものであって、図8(a)及び(b)に示すように、第1特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第1始動入賞口判定テーブル111aと、第2特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第2始動入賞口判定テーブル111bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりに当選した場合に決定される特別図柄(以下、大当たり図柄という)として2種類の特別図柄(X1、X2)が設けられており、また、ハズレの場合に決定される特別図柄(以下、ハズレ図柄という)として2種類の特別図柄(Y1、Y2)が設けられている。
図8(a)に示すように、第1始動入賞口判定テーブル111aによれば、当たり図柄乱数が0〜29であった場合に特別図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が30〜199であった場合に特別図柄X2が決定される。すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、特別図柄X1が決定される確率は15%、特別図柄X2が決定される確率は85%となっている。
また、図8(b)に示すように、第2始動入賞口判定テーブル111bによれば、当たり図柄乱数が0〜99であった場合に特別図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が100〜199であった場合に特別図柄X2が決定される。すなわち、この第2始動入賞口判定テーブル111bにおいては、特別図柄X1が決定される確率及び特別図柄X2が決定される確率はいずれも、50%となっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
また、第1特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄として特別図柄Y1が決定される。また、第2特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄として特別図柄Y2が決定される。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113及び変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号の決定に用いられるテーブルである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
そして、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するために用いられるリーチモード決定乱数判定テーブル113が属するグループを決定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するにあたり、その前段階として、リーチグループ決定乱数とリーチグループ決定乱数判定テーブル112により、グループの種別が決定される。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図9(a)〜(c)に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112、及び、遊技状態が時短遊技状態であってかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112について説明し、他のリーチグループ決定乱数判定テーブル112については説明を省略する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜10006の数値範囲内で1個のリーチグループ決定乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によってハズレとなった場合に、当該大当たりの抽選を行う時点の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数に応じて、リーチグループ決定乱数判定テーブル112が選択され、取得されたリーチグループ決定乱数と選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別が決定される。
具体的には、遊技状態が非時短遊技状態でありかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第1特図保留数が0又は1であった場合には、第1判定テーブル112aが選択され、当該抽選時の第1特図保留数が2以上であった場合には、第2判定テーブル112bが選択される(図9(a)及び(b)参照)。
また、遊技状態が時短遊技状態でありかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0〜3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図9(c)参照)。
そして、図9(a)に示すように、第1判定テーブル112aによれば、リーチグループ決定乱数が0〜299であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が300〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、図9(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
さらに、図9(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0〜7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000〜8999であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、グループの種別を決定することなく、リーチモード決定乱数判定テーブル113が決定されるようになっている。すなわち、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合にのみ参照され、大当たりであった場合には参照されない。
リーチモード決定乱数判定テーブル113は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動モード番号を決定するとともに、後述する変動パターン番号の決定に用いられる変動パターン抽選テーブル114を決定するためのものである。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、ハズレ用判定テーブルは、上述のように決定されたグループの種別ごとに複数設けられている。ここでは、図10(a)〜(e)に示すように、「第1グループ」が決定された場合に参照される第1グループ用判定テーブル113a、「第2グループ」が決定された場合に参照される第2グループ用判定テーブル113b、「第3グループ」が決定された場合に参照される第3グループ用判定テーブル113c、「第4グループ」が決定された場合に参照される第4グループ用判定テーブル113d、「第5グループ」が決定された場合に参照される第5グループ用判定テーブル113eについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜2038の数値範囲内で1個のリーチモード決定乱数が取得される。そして、上述したグループの種別の抽選によりグループが決定された場合に、この決定されたグループの種別に対応するハズレ用判定テーブルが選択され、取得されたリーチモード決定乱数と選択されたハズレ用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号、及び、変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、たとえば、上述したグループの種別の抽選により「第1グループ」が決定された場合に第1グループ用判定テーブル113aが選択され、「第2グループ」が決定された場合に第2グループ用判定テーブル113bが選択され、「第3グループ」が決定された場合に第3グループ用判定テーブル113cが選択され、「第4グループ」が決定された場合に第4グループ用判定テーブル113dが選択され、「第5グループ」が決定された場合に第5グループ用判定テーブル113eが選択される(図10(a)〜(e)参照)。
そして、図10(a)に示すように、第1グループ用判定テーブル113aによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「00H」(最後尾に「H」が付された英数字は16進数表記。以下、同様)という変動モード番号が決定されるとともに、第1変動テーブル114aが選択される。
また、図10(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」の変動モード番号が決定されるとともに、第2変動テーブル114bが選択される。
また、図10(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、第3変動テーブル114cが選択される。
また、図10(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、第4変動テーブル114dが選択される。
また、図10(e)に示すように、第5グループ用判定テーブル113eによれば、リーチモード決定乱数が0〜1799であった場合に、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。また、リーチモード決定乱数が1800〜2038であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。
また、大当たり用判定テーブルは、大当たりの当選時(すなわち、大当たりの抽選時)の遊技状態、及び、大当たりとなった場合に決定された大当たり図柄の種別ごとに複数設けられている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図11(a)及び(b)に示すように、大当たり用判定テーブルとして、非時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113f、及び、時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113gが設けられている。
そして、大当たりに当選し特別図柄の種別が決定された場合に、決定された特別図柄の種別、及び、大当たりの当選時の遊技状態に対応する大当たり用判定テーブルが選択され、上述したハズレ用判定テーブルに基づく決定と同様に、取得されたリーチモード決定乱数と選択された大当たり用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、非時短遊技状態において大当たりに当選し特別図柄X1又はX2が決定された場合に、第1大当たり用判定テーブル113fが選択され、時短遊技状態において大当たりに当選し特別図柄X1又はX2が決定された場合に、第2大当たり用判定テーブル113gが選択される(図11(a)及び(b)参照)。
そして、図11(a)に示すように、第1大当たり用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0〜199であった場合に、「01H」の変動モード番号が決定されるとともに、第30変動テーブル114fが選択される。また、リーチモード決定乱数が200〜1299であった場合に、「02H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択される。また、リーチモード決定乱数が1300〜2038であった場合に、「03H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114hが選択される。
また、図11(b)に示すように、第2大当たり用判定テーブル113gによれば、リーチモード決定乱数が0〜699であった場合に、「02H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択され、リーチモード決定乱数が700〜1399であった場合に、「03H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114hが選択され、リーチモード決定乱数が1400〜2038であった場合に、「04H」の変動モード番号が決定されるとともに第33変動テーブル114iが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たりの当選時の遊技状態、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルが設けられているが、遊技球が入球した始動入賞口の種別を考慮して、大当たりの当選時の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動パターン番号を決定するためのものであり、多数設けられている。
ここでは、図12(a)〜(i)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c、第4変動テーブル114d及び第5変動テーブル114e、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114f、第31変動テーブル114g、第32変動テーブル114h及び第33変動テーブル114iについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜249の数値範囲内で1個の変動パターン乱数が取得される。そして、取得された変動パターン乱数と、上述の変動モード番号とともに決定された変動パターン抽選テーブル114とに基づいて、変動パターン番号が決定される。
たとえば、図12(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に(すなわち、変動パターン乱数がいかなる値であっても)「00H」という変動パターン番号が決定される。また、図12(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に「05H」という変動パターン番号が決定される。
また、図12(g)に示すように、第31変動テーブル114gによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定される。また、図12(h)に示すように、第32変動テーブル114hによれば、変動パターン乱数が0〜89であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が90〜249であった場合に「A7H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図12参照)。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動開始時(すなわち、後述する特別図柄の変動表示の開始時(変動演出の開始時))に、上述のような大当たりの抽選が行われるとともに、大当たりの抽選が行われると、大当たりの抽選の結果、大当たりの抽選時の遊技状態や保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)等に応じて、変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号は、変動演出パターンを決定するためのものであり、変動モード番号及び変動パターン番号により、変動演出の態様及び変動時間が定められるようになっている。ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出が前半部分と後半部分に分けられている。そして、変動演出の前半部分の態様及び変動時間は、変動モード番号により決定され、変動演出の後半部分の態様及び変動時間は、変動パターン番号により決定されるようになっている。
次に、特図遊技における変動演出の変動時間の決定処理や特別遊技の制御について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の各種処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
変動時間決定テーブル115は、変動演出の変動時間を決定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図13(a)及び(b)参照)。
そして、変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する前半変動時間が決定される。また、変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する後半変動時間が決定される。このように決定された前半変動時間と後半変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の全体の変動時間に相当する。
また、決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
たとえば、決定された変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合には、変動モード番号「02H」に対応して「15秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「06H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「75秒(=15秒+60秒)」が、変動演出の全体の変動時間、すなわち特別図柄の変動表示の時間となる。
また、決定された変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「A7H」であった場合には、変動モード番号「03H」に対応して「30秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「A7H」に対応して「120秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「150秒(=30秒+120秒)」が、変動演出の全体の変動時間、すなわち特別図柄の変動表示の時間となる。
なお、図13(a)に示すように、「00H」又は「04H」の変動モード番号には「0秒」の前半変動時間が定められており、この変動モード番号が決定された場合には、変動演出の前半部分は実行されることなく、決定された変動パターン番号に基づき変動演出の後半部分のみが実行されるようになっている。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレの場合にのみ変動モード番号「00H」が決定されるため(図8及び図9参照)、当該変動モード番号が決定された場合には必ず、変動演出においてハズレの表示が行われることとなる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号が決定されると、この決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、この決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成され、副制御基板300に送信される。そして、副制御基板300においては、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、変動演出の態様が決定されるようになっている。具体的には、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様が決定されるようになっている。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
特別電動役物作動テーブル116は、大当たりに当選した場合に実行される特別遊技を制御するためのものであり、特別遊技の実行中に大入賞口ソレノイド18cを作動させるために参照されるものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、図14(a)及び(b)に示すように、特別電動役物作動テーブル116として、特別図柄X1が決定された場合に参照される第1作動テーブル116aと、特別図柄X2が決定された場合に参照される第2作動テーブル116bと、が設けられている。
具体的には、特別図柄X1が決定されると、図14(a)に示すように、第1作動テーブル116aを参照して特別遊技が実行される。この第1作動テーブル116aによれば、大入賞口18が29.0秒開放するか又は大入賞口18に10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が16回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、大入賞口18は1回のみ開放され、各ラウンド遊技間に大入賞口18が閉鎖する時間(すなわち、インターバル時間)は2.0秒に設定されている。
特別図柄X2が決定されると、図14(b)に示すように、第2作動テーブル116bを参照して特別遊技が実行される。この第2作動テーブル116bによれば、第1作動テーブル116aと同態様のラウンド遊技が4回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中における大入賞口18の開閉回数及びインターバル時間は第1作動テーブル116aと同様の内容に設定されている。
なお、特別遊技中に獲得可能な賞球の期待値は、特別図柄X2が決定された場合よりも、特別図柄X1が決定された場合の方が多い。
遊技状態設定テーブル117は、特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技の終了後の遊技状態を設定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図15に示すように、特別図柄X1及び特別図柄X2のいずれが決定された場合であっても、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)及び時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)はいずれも、100回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が100回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。また、この遊技状態の継続中に大当たりに当選した場合には、再度、高確回数及び時短回数が設定されるようになっている。したがって、特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定され、この遊技状態の継続中に大当たりに当選することなく、100回の抽選の結果がすべてハズレとなると、遊技状態が通常遊技状態に変更されることとなる。
なお、特別遊技の終了後の遊技状態としては、いずれの特別図柄が決定された場合にも同一の遊技状態を設定するのではなく、大当たりの抽選によって決定された特別図柄の種別に基づいて異なる遊技状態(たとえば、低確率遊技状態と時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態、高確率遊技状態と非時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態等)を設定するようにしてもよい。
次に、普図遊技に関する処理について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
そして、遊技球がゲート20を通過すると、上述の当たり決定乱数が取得されるとともに、当該乱数値がメインRAM103の普図保留記憶領域に4個を上限として記憶されるようになっている。具体的には、この普図保留記憶領域は、第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、ゲート20の通過順に、第1記憶部から記憶されるようになっている。また、既にいくつかの記憶部に当たり決定乱数が記憶されている場合には、空きの記憶部のうち最も番号の小さい記憶部に当たり決定乱数が記憶されるようになっている。そして、普図保留記憶領域に既に4個の当たり決定乱数が記憶されている場合に、遊技球がゲート20を通過しても、この通過に係る当たり決定乱数は普図保留記憶領域に記憶されない。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されることを「普図保留」ともいう。
また、当たり決定乱数判定テーブル118は、普通図柄の抽選により当たりか否かの判定を行うためのものであって、図16(a)及び(b)に示すように、非時短遊技状態において参照される非時短判定テーブル118aと、時短遊技状態において参照される時短判定テーブル118bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
この非時短判定テーブル118aによれば、当たり決定乱数が1であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、2〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この非時短判定テーブル118aにおいて当たりとなる確率は1/65536となる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、普通図柄の変動や可動片16bの開閉の制御に係るテーブルとして、普通図柄変動パターン決定テーブル119、及び、第2始動入賞口開放制御テーブル120等を備えている。
普通図柄変動パターン決定テーブル119は、普通図柄の変動パターンを決定するためのものである。普通図柄の変動パターンには、それぞれ普通図柄の変動時間が対応付けられている。そして、上述のように、ゲート20を遊技球が通過することにより普通図柄の抽選が行われると、この普通図柄変動パターン決定テーブル119に基づいて普通図柄の変動パターン(すなわち、普通図柄の変動時間)が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図17に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が0.6秒に決定される。そして、普通図柄の変動時間が決定されると、この決定された普通図柄の変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
また、第2始動入賞口開放制御テーブル120は、第2始動入賞口16に設けられた可動片16bの作動を制御するために参照されるものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図18に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図18に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
以上のように、非時短遊技状態と時短遊技状態とには、それぞれ、第2始動入賞口16を開閉するための条件が定められており、この条件の内容により、時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも第2始動入賞口16に遊技球が入球しやすくなっている。すなわち、時短遊技状態においては、遊技球がゲート20を通過する限りにおいて、次々と普通図柄の抽選が行われ、第2始動入賞口16が頻繁に開放されるため、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら、大当たりの抽選の機会を獲得できることとなる。
(パチンコ機Pにおける処理の概要)
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図19のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ100において、メインCPU101は、初期化処理として、電源投入に応じて、メインROM102から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM103に記憶されるフラグなどを初期化したり、副制御基板300に送信する各種のコマンドを、メインRAM103に設けられた演出用伝送データ格納領域に記憶したりする。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、メインCPU101は、変動演出パターンを決定するための乱数である、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、及び、変動パターン乱数を更新する。そして、ステップ102の処理が終了すると、以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップ101とステップ102の処理を繰り返し実行する。
次に、主制御基板100のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図20のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
ステップ200において、メインCPU101は、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を実行する。そして、次のステップ201に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16aに入力があったか否かを判定し、これに基づいて所定の処理を行うセンサ検出時処理を実行する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、メインCPU101は、普図遊技に関する制御を行うための普図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。たとえば、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドを主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、扉開放エラーコマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンドを主制御基板100が受信した場合(すなわち、受皿満タンエラーが発生した場合)に、メインCPU101は、受皿満タンエラーコマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。これに対して、扉開放コマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、扉開放エラー解除コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。また、受皿満タンコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合(すなわち、受皿満タンエラーが解除された場合)に、メインCPU101は、受皿満タンエラー解除コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、一般入賞口検出センサ14a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、大入賞口検出センサ18aからの検出信号がメインCPU101に入力された場合に、当該メインCPU101は、それぞれの検出信号に対応して設けられている賞球カウンタを更新するとともに、それぞれの検出信号に対応する払出個数指定コマンドを発射払出制御基板200に送信する。なお、発射払出制御基板200により賞球の払い出しが行われると、当該払い出しごとに主制御基板100に払い出しコマンドが送信され、メインCPU101は、当該払い出しコマンドを受信すると、賞球カウンタを減算する。そして、次のステップ207に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、メインCPU101は、上述のステップ207で作成した各データの信号を出力するポート出力、及び、演出用伝送データ格納領域に記憶されたコマンドを送信するコマンド送信等の処理を行う出力制御処理を実行する。そして、主制御基板100のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ202のセンサ検出時処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ300のゲート検出時処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ402において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ301の第1始動入賞口検出時処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ502において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ506において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ507に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ508において、メインCPU101は、第1特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、第1始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ302の第2始動入賞口検出時処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ605に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ606において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ607に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ608において、メインCPU101は、第2特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶し、第2始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ203の特図関連制御処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ701の特別図柄変動開始処理について、図26のフローチャートを参照して説明する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ802において、メインCPU101は、第1保留記憶領域の記憶部に第1特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第1特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合、ステップ811に進む。一方、第1特図乱数が記憶されていると判定した場合、次のステップ803に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
また、上述のステップ801で第2特図乱数が記憶されていると判定した場合に進むステップ804において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第2保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第2保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第2保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを選択し、選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
ステップ806において、メインCPU101は、特別図柄の種別を決定する特別図柄決定処理を実行する。具体的には、上述のステップ805における抽選の結果が大当たりであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への遊技球の入球によるものか(すなわち、第1始動入賞口15か、又は、第2始動入賞口16か)を確認した上で、これに応じた当たり図柄乱数判定テーブル111を選択し、選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された当たり図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別を決定する。一方、上述のステップ805における抽選の結果がハズレであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第1始動入賞口15への遊技球の入球によるものであれば特別図柄Y1を決定し、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第2始動入賞口16への遊技球の入球によるものであれば特別図柄Y2を決定する。そして、決定した特別図柄に対応するデータを、メインRAM103の所定の一時記憶領域に記憶する。また、この特別図柄決定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を決定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ807に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ807において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄の種別を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、決定された特別図柄の種別に係る情報が、変動開始時に副制御基板300に送信されることとなる。そして、次のステップ808に進む。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
ステップ809において、メインCPU101は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31で特別図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第1特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第1特別図柄表示装置30が点滅表示を開始し、また、第2特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第2特別図柄表示装置31が点滅表示を開始する。ここで、点滅表示とは、各表示装置において「−」が所定の間隔で点滅することをいうものである。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
ステップ810において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動停止処理が実行されるように、実行フェーズデータに「01」をセットし、特別図柄変動開始処理を終了する。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ808の変動演出パターン決定処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
ステップ902において、メインCPU101は、上述のステップ901で確認した大当たり図柄、及び、遊技状態に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)を選択する。そして、ステップ907に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ904において、メインCPU101は、上述のステップ903で確認した始動入賞口の種別、遊技状態及び保留数に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を選択する。そして、次のステップ905に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ906において、メインCPU101は、上述のステップ905で決定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を選択する。そして、次のステップ907に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ908において、メインCPU101は、上述のステップ907で決定された変動パターン抽選テーブル114を選択する。そして、次のステップ909に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で選択された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ910において、メインCPU101は、変動時間決定テーブル115と、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号及び変動パターン番号とに基づいて、変動時間を決定する。また、メインCPU101は、この決定された変動時間を変動時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ911に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
次に、上述したステップ702の特別図柄変動停止処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1001において、メインCPU101は、ステップ910で変動時間タイマカウンタにセットされた変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1002に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1003において、メインCPU101は、特別図柄が確定したことを示す図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1004に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1005において、メインCPU101は、特図関連制御処理において停止後処理が実行されるように、実行フェーズデータに「02」をセットする。そして、特別図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ703の停止後処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1102において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1103に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1104において、メインCPU101は、高確回数更新処理を行う。ここでは、メインCPU101は、現時点の遊技状態が高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた高確回数記憶領域を更新する。この高確回数記憶領域には、高確率遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、高確遊技フラグをオフにする処理も実行される。また、高確遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1105に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1111に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。
ステップ1106において、メインCPU101は、大当たり当選時の遊技状態及び停止表示された大当たり図柄の種別(特別図柄X1又はX2)を副制御基板300に伝達するための大当たり当選時コマンドをセットする。そして、次のステップ1107に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1108において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1109に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X1であれば、ラウンド数として「16」をセットし、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X2であれば、ラウンド数として「4」をセットする。そして、次のステップ1110に進む。
ステップ1110において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「03」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1105で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1111において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態を示す遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1112に進む。
ステップ1112において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ704の特別遊技制御処理について、図30のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過しているか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過していると判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1202において、メインCPU101は、この特別遊技制御処理において全ラウンド遊技が終了した後に行われる待機処理であるエンディング処理中であるか否かを判定する。そして、エンディング処理中であると判定した場合、ステップ1210に進む。一方、エンディング処理中でないと判定した場合、次のステップ1203に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル116に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1204において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が開始された時点であるか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が開始された時点ではないと判定した場合、ステップ1206に進む。一方、ラウンド遊技が開始された時点であると判定した場合、次のステップ1205に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1206において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が終了したか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が終了していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、ラウンド遊技が終了したと判定した場合、次のステップ1207に進む。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1208において、メインCPU101は、上述のステップ1207でデクリメントしたラウンド数が「0」であるか否かを判定する。そして、当該ラウンド数が「0」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該ラウンド数が「0」であると判定した場合、次のステップ1209に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
また、上述のステップ1202でエンディング処理中であると判定した場合に進むステップ1210において、メインCPU101は、上述のステップ1209でエンディング時間タイマカウンタにセットしたエンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、当該エンディング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該エンディング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1211に進む。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1212において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技終了処理が実行されるように、実行フェーズデータに「04」をセットする。そして、特別遊技制御処理を終了する。
次に、上述したステップ705の特別遊技終了処理について、図31のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の記憶領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり図柄が特別図柄X1及びX2のいずれの場合であっても、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンとするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「100」をセットする。そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1302において、メインCPU101は、上述のステップ1301で設定された遊技状態に応じて、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドには、上述のステップ1301で設定された高確遊技フラグがオンである旨の情報、時短遊技フラグがオンである旨の情報、高確回数の情報、時短回数の情報が含まれている。そして、次のステップ1303に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
次に、上述したステップ204の普図関連制御処理について、図32のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ1401の普通図柄変動開始処理について、図33のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1502において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1503に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1504において、メインCPU101は、現時点の遊技状態に対応する当たり決定乱数判定テーブル118(非時短判定テーブル118a又は時短判定テーブル118bのいずれか)を選択し、当該選択したテーブルと、上述のステップ1503で所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数とに基づいて、普通図柄の抽選の結果を導出する当選判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現在の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、非時短判定テーブル118aを参照して、所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。これに対して、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、時短判定テーブル118bを参照して、所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。そして、次のステップ1505に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。
ステップ1506において、メインCPU101は、当たり図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、ステップ1508に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1508において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれに設定されているかを確認するとともに、普通図柄変動パターン決定テーブル119を参照して、現時点の遊技状態に応じた普通図柄の変動時間を普図変動時間タイマカウンタにセットする。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、普図変動時間タイマカウンタに「3秒」をセットし、時短遊技状態である場合には、普図変動時間タイマカウンタに「0.6秒」をセットする。そして、次のステップ1509に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1510において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を変動開始時の遊技状態として遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1511に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ1402の普通図柄変動停止処理について、図34のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1602において、メインCPU101は、普通図柄を普通図柄表示装置32に停止表示するための停止表示データをセットし、普通図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1603に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1604において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄停止後処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「12」をセットする。そして、普通図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ1403の普通図柄停止後処理について、図35のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1702において、メインCPU101は、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている普通図柄が当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1704に進む。一方、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1703に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1702で停止表示されている普通図柄が当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1704において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ1404の可動片制御処理について、図36のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1802において、メインCPU101は、普通図柄の変動開始時の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれであったかを確認する。そして、次のステップ1803に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
また、上述のステップ1801で可動片16bが作動制御中であると判定した場合に進むステップ1804において、メインCPU101は、上述のステップ1803でセットされた通電時間(開放時間)を経過したか否かを判定する。そして、通電時間(開放時間)を経過していないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、通電時間(開放時間)を経過したと判定した場合、次のステップ1805に進む。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
ステップ1806において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
(パチンコ機Pにおける演出の概要)
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、ロゴ役物演出装置50が所定の態様で可動するロゴ役物可動演出、及び、銃役物演出装置60が所定の態様で可動する銃役物可動演出について説明する。
(変動演出の概要)
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、特別図柄の変動表示中に、演出図柄50の表示態様により大当たりの抽選の結果を報知する変動演出が実行される。この変動演出では、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、特別図柄の変動表示の開始後に、すべての演出図柄50が停止表示された状態から、すべての演出図柄50の変動表示が開始され(図37(a)及び(b)参照)、その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図37(c)〜(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図37(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、特に図示していないが、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
また、本形態に係るパチンコ機Pには、変動演出の態様として、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなし変動パターン、及び、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(いわゆるリーチ表示が行われる)リーチ変動パターンが設けられている。これらの変動演出の態様はそれぞれ複数の態様を有しており、各態様には、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等が種々設定されている。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pでは、副制御基板300のサブROM302に、変動演出の態様を決定するための種々の変動演出決定テーブルが記憶されている。副制御基板300のサブCPU301は、主制御基板100から送信された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信することにより、所定の条件に応じた変動演出決定テーブルを選択するとともに、所定の数値範囲内(たとえば、0〜249)で演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数)を取得する。そして、選択された変動演出決定テーブル、主制御基板100のメインCPU101から受信した変動モードコマンド、変動パターンコマンド及び取得された演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数)に基づいて、変動演出の態様を決定する。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様(リーチ発展演出の有無等)が決定されるようになっている。これにより、決定された態様に基づいた変動演出が、演出表示装置21において実行されることとなる。
なお、変動演出の態様としては、大当たりの当選の期待度を示唆する予告演出の実行が定められたパターンや、後述するロゴ役物可動演出や銃役物可動演出の実行が定められたパターン等も設けられている。
(ロゴ役物可動演出の概要)
ロゴ役物可動演出は、種々のタイミングでロゴ役物演出装置50が所定の態様で可動する演出であり、たとえば、変動演出中においてリーチ発展演出が開始される時点、リーチ発展演出が開始されてから終了するまでのいずれかの時点、大当たりの当選時に実行される変動演出中において大当たりに当選した旨の報知がなされる時点、特別遊技中において実行されるラウンド遊技数や獲得可能な賞球数を報知する特別遊技中報知演出が実行される時点等で実行可能となっている。
また、本形態におけるロゴ役物可動演出は、常態においてロゴ上端位置及び初期回転位置に位置している装飾部51が、ロゴ下端位置まで移動し、このロゴ下端位置において時計回りに複数回回転し、初期回転位置に位置した状態でロゴ上端位置まで移動するという態様で、実行されるようになっている。なお、装飾部51(ロゴ役物演出装置50)の可動の態様は、上述の内容に限定されるものではなく、たとえば、装飾部51が小刻みな上下動と共に回転する態様や、装飾部51が時計回りのみならず反時計回りにも回転する態様等としてもよい。
また、副制御基板300のサブROM302には、上述のロゴ役物可動演出を制御するための制御データが定められたロゴ役物可動演出制御テーブル(特に図示しておらず)が記憶されており、上述の制御データに基づいてロゴ役物可動演出が実行されるようになっている。
(ロゴ役物演出装置50の回転位置補正処理)
ここで、ロゴ役物演出装置50を構成する各種部品(装飾部51、アーム部52等)は、大量生産により製造されるものであるため、たとえば、アーム部52の撓み方や装飾部51の表面に金型を抜く際に残るゲート跡やパーティングラインの突出の仕方が個々に若干異なるといった品質上の相違が生じるケースがある。また、長期間に亘りパチンコ機Pが使用されると、ロゴ役物演出装置50を構成する各種部品が劣化し、形状等が若干変化したり、使用開始当時の性能を発揮できなくなったりするようなことも起こり得る。さらに、ロゴ役物演出装置50に塵芥が付着するような場合もある。
上述のような各種状況においてロゴ役物可動演出が実行されると、ロゴ役物演出装置50が想定通りに可動しない可能性があり、当該ロゴ役物可動演出が終了した時点で、ロゴ役物演出装置50の装飾部51が初期回転位置に位置しない(すなわち、装飾部51が初期回転位置と異なる位置に位置している)といった事態が生じ得る。このように、ロゴ役物可動演出が行われていない状態で装飾部51が初期回転位置に位置していないと、見映えが悪く、また、常態と異なる回転位置にロゴ役物演出装置50が位置していることにより、大当たりの抽選結果等に関する何らかの示唆をしているものと遊技者に誤認させる可能性もある。
そこで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、変動演出の開始時に、ロゴ役物演出装置50の装飾部51がロゴ上端位置にあるものの初期回転位置に位置していなかった場合(すなわち、ロゴ回転位置検出センサ58がロゴ回転インデックスを検出していなかった場合)には、ロゴ役物演出装置50の装飾部51の回転位置を補正して、初期回転位置に到達させるための回転位置補正処理が実行されるようになっている。
上述の場合に実行される回転位置補正処理としては、第1回転位置補正処理、及び、第2回転位置補正処理の2つが設けられている。第1回転位置補正処理は、変動演出の開始時において最初に実行される回転位置補正処理であって、ロゴ上端位置において装飾部51の回転位置を補正するものである。第2回転位置補正処理は、第1回転位置補正処理が実行されたものの装飾部51が初期回転位置に至らなかった場合に実行される回転位置補正処理であって、装飾部51をロゴ下端位置まで移動させた後、当該ロゴ下端位置において装飾部51の回転位置を補正するものである。
ここで、図38に示すように、副制御基板300のサブROM302には、上述の回転位置補正処理を制御するための制御データが定められた回転位置補正テーブル121が記憶されている。この回転位置補正テーブル121は、第1回転位置補正処理の内容を定めた第1回転位置補正テーブル121a(図38(a)参照)と、第2回転位置補正処理の内容を定めた第2回転位置補正テーブル121b(図38(b)参照)とを備えており、いずれのテーブルにおいても、制御データとして、処理の種類(装飾部51の移動及び停止、各種インデックスの検出等)、装飾部51が移動又は回転する際のステップ数(ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づくステップ数、ロゴ回転モータ57の駆動に基づくステップ数)、装飾部51の停止や各種インデックスの検出を実行する時間等が定められている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、第2回転位置補正テーブル121bに定められた制御データは、ロゴ役物可動演出を実行する場合に参照するロゴ役物可動演出制御テーブルに定められた制御データと同一の内容となっている。すなわち、ロゴ役物可動演出におけるロゴ役物演出装置50の制御内容、及び、第2回転位置補正処理におけるロゴ役物演出装置50の制御内容は、同一である。
サブCPU301は、主制御基板100のメインCPU101から変動モードコマンドを受信すると、ロゴ上端位置検出センサ55がロゴ昇降インデックスを検出しているか否か、及び、ロゴ回転位置検出センサ58がロゴ回転インデックスを検出しているか否かを判断する。そして、サブCPU301は、ロゴ昇降インデックスを検出しているもののロゴ回転インデックスを検出していないと判断した場合に、第1回転位置補正テーブル121aを取得し、当該テーブルに記憶されている制御データに基づいて、第1回転位置補正処理を実行する。なお、サブCPU301は、ロゴ昇降インデックスを検出していないと判断した場合には、ロゴ回転インデックスを検出しているか否かにかかわらず、第1回転位置補正処理を実行することなく、第2回転位置補正テーブル121bを取得し、当該テーブルに記憶されている制御データに基づいて、第2回転位置補正処理を実行する。
第1回転位置補正テーブル121aによれば、サブCPU301は、所定の回転速度で装飾部51を反時計回りに所定のステップ数(本形態では、ロゴ回転モータ57の駆動に基づく36ステップ(72度))回転させた後、所定の時間(本形態では500ms)、装飾部51の回転を停止させる。その後、所定の回転速度で装飾部51を時計回りに上述と同一のステップ数(36ステップ)回転させるとともに、予め定められた時間(本形態では約277秒)の間に、ロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判断する。
そして、サブCPU301は、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されていないと判断した場合には、予め定められた予備のステップ数(本形態では、ロゴ回転モータ57の駆動に基づく270ステップ(540度))を上限として装飾部51を時計回りに回転させる予備回転動作を実行する。一方、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されたと判断した場合には、所定の時間(本形態では500ms)、装飾部51の回転を停止させる。また、上述の予備回転動作中にロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出された場合にも、同様の時間、装飾部51の回転を停止させる。
また、サブCPU301は、上述の所定の時間が経過すると、再度、予め定められた時間(本形態では100ms)の間に、ロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判断する。そして、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されたと判断した場合には、装飾部51が初期回転位置に至ったこととなり、第1回転位置補正処理が終了する。一方、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されていないと判断した場合には、装飾部51は未だ初期回転位置に至っていないこととなり、第1回転位置補正処理が終了し、引き続き、第2回転位置補正処理が実行される。すなわち、サブCPU301が、第2回転位置補正テーブル121bを取得し、当該テーブルに記憶されている制御データに基づいて、第2回転位置補正処理を実行する。
第2回転位置補正テーブル121bによれば、サブCPU301は、所定の下降速度で装飾部51を予め定められたステップ数(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく441ステップ)下方向に移動させる(すなわち、ロゴ下端位置まで移動させる)。その後、所定の上限回転速度に至るまで加速しつつ装飾部51を時計回りに所定のステップ数(本形態では、ロゴ回転モータ57の駆動に基づく354ステップ(約720度))回転させるとともに、予め定められた時間(本形態では210ms)の間に、ロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判断する。
そして、サブCPU301は、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されていないと判断した場合には、予め定められた予備のステップ数(本形態では270ステップ(540度))を上限として装飾部51を時計回りに回転させる予備回転動作を実行する。
一方、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されたと判断した場合には、上述の上限回転速度から所定の下限回転速度に至るまで減速しつつ装飾部51を時計回りに所定のステップ数(本形態では354ステップ(約720度))回転させる。また、上述の予備回転動作中にロゴ回転位置検出センサ58がロゴ回転インデックスを検出したときにも、予備回転動作が中止されて、上述と同様に、上述の上限回転速度から所定の下限回転速度に至るまで減速しつつ装飾部51を時計回りに所定のステップ数(本形態では354ステップ(約720度))回転させる。そして、サブCPU301は、この回転とともに、予め定められた時間(本形態では120ms)の間に、ロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判断する。
そして、サブCPU301は、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されていないと判断した場合には、再度、上述した内容と同様の予備回転動作を実行する。
一方、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されたと判断した場合には、
所定の時間(本形態では500ms)、装飾部51の回転を停止させる。また、上述の予備回転動作中にロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出された場合にも、同様の時間、装飾部51の回転を停止させる。
また、サブCPU301は、上述の所定の時間が経過すると、再度、予め定められた時間(本形態では100ms)の間に、ロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判断する。上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されたと判断した場合には、装飾部51が初期回転位置に至ったこととなるため、サブCPU301は、所定の上昇速度で装飾部51を予め定められたステップ数(本形態では、ロゴ昇降ソレノイド54の駆動に基づく441ステップ)上方向に移動させ(すなわち、ロゴ上端位置まで移動させ)、第2回転位置補正処理が終了する。
一方、上述の時間の間に、ロゴ回転インデックスが検出されていないと判断した場合には、装飾部51は未だ初期回転位置に至っていないこととなる。そして、サブCPU301は、第2回転位置補正処理が終了した後、引き続き、装飾部51を所定の回転方向に所定のステップ数(本形態では、ロゴ回転モータ57の駆動に基づく180ステップ(360度))以上回転させ、ロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判断するリトライ処理を実行する。そして、ロゴ回転インデックスが検出されたと判断されるまでリトライ処理を繰り返し、ロゴ回転インデックスが検出されたと判断した場合に、装飾部51を上端位置まで移動させリトライ処理を終了する。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の開始時に、ロゴ役物演出装置50の装飾部51がロゴ上端位置にあるものの初期回転位置に位置していなかった場合には、このロゴ上端位置において第1回転位置補正処理が実行される。この第1回転位置補正処理では、ロゴ上端位置においてロゴ役物演出装置50が初期回転位置から回転可能な範囲内(すなわち、時計回り又は反時計回りに約80度(約40ステップ)までの範囲内)で、装飾部51を両回転方向に回転させることによって、装飾部51の回転位置を補正している。
そして、第1回転位置補正処理を実行しても、装飾部51が初期回転位置に至らなかった場合に、装飾部51をロゴ下端位置まで移動させ、このロゴ下端位置において第2回転位置補正処理が実行される。この第2回転位置補正処理では、装飾部51を時計回りに一周以上(すなわち、360度(180ステップ)以上)回転させることによって、装飾部51の回転位置を補正している。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pによれば、ロゴ役物演出装置50の装飾部51が、常態において位置することとなるロゴ上端位置では、初期回転位置から回転可能な範囲内でのみ回転を行って回転位置を補正するため、ロゴ役物演出装置50の動作を目立ちにくくさせつつ、回転位置を補正することができる。また、ロゴ上端位置での回転位置の補正により装飾部51が初期回転位置に至らなかった場合にのみ、ロゴ下端位置での回転位置の補正を行うため、ロゴ上端位置での回転位置の補正よりも派手にロゴ役物演出装置50が動作するロゴ下端位置での回転位置の補正の実行機会を軽減することができる。
したがって、本形態に係るパチンコ機Pによれば、ロゴ役物演出装置50の装飾部51の回転位置を補正するにあたり、遊技者が、ロゴ役物演出装置50による演出(ロゴ役物可動演出)が実行されたと誤認してしまうような事態が生じるのを極力防止することができるのである。
(銃役物可動演出の概要)
銃役物可動演出は、種々のタイミングで銃役物演出装置60が所定の態様で可動する演出である。本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の後半部分において、銃役物演出装置60の引き金部65を引く操作を遊技者に行わせる銃操作演出を実行可能となっており、この銃操作演出の実行時点で銃役物可動演出が実行されるようになっている。なお、変動演出の前半部分や特別遊技中においても上述のような銃操作演出を実行するとともに、当該実行時点で銃役物可動演出を実行するようにしてもよい。
また、本形態における銃役物可動演出は、常態において銃役物下端位置に位置している台座部61及び本体部62が、銃役物上端位置まで移動した後に銃役物下端位置まで移動するという態様で、実行されるようになっている。
ここで、図39に示すように、副制御基板300のサブROM302には、上述の銃役物可動演出を実行するための制御データが定められた銃役物可動演出制御テーブル122が記憶されている。この銃役物可動演出制御テーブル122は、銃役物演出装置60の台座部61及び本体部62を上方向へ移動させる(上昇させる)動作の制御内容を定めた上昇動作テーブル122a(図39(a)参照)と、台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる(下降させる)動作の制御内容を定めた下降動作テーブル122b(図39(b)参照)と、を備えている。そして、いずれのテーブルにおいても、制御データとして、処理の種類(台座部61及び本体部62の移動及び停止、銃役物昇降インデックスの検出等)、台座部61及び本体部62が移動する際のステップ数(銃役物昇降モータ54の駆動に基づくステップ数)、台座部61及び本体部62の停止や銃役物昇降インデックスの検出を実行する時間等が定められている。
サブCPU301は、銃役物可動演出の開始タイミングに至ると、上昇動作テーブル122aを取得し、当該テーブルに記憶されている制御データに基づいて、台座部61及び本体部62を上方向へ移動させる処理を実行する。また、サブCPU301は、銃役物可動演出の終了タイミングに至ると、下降動作テーブル122bを取得し、当該テーブルに記憶されている制御データに基づいて、台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる処理を実行する。
上昇動作テーブル122aによれば、サブCPU301は、所定の上昇速度で台座部61及び本体部62を上方向に所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく181ステップ)移動させるとともに、予め定められた時間(本形態では約670ms)の間に、銃役物上端位置検出センサ66により銃役物昇降インデックスが検出されたか否かを判断する。
そして、上述の時間の間に、銃役物昇降インデックスが検出されていないと判断した場合には、予め定められた予備のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく97ステップ)を上限とした上方向への移動を実行する予備上昇動作が行われる。
一方、上述の時間の間に、銃役物昇降インデックスが検出されたと判断した場合には、上述の所定の上昇速度で台座部61及び本体部62を所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく13ステップ)上方向へ移動させ、所定時間(本形態では500ms)の間、台座部61及び本体部62の上方向への移動を停止させる。上述の予備上昇動作中に銃役物上端位置検出センサ65により銃役物昇降インデックスが検出された場合にも、同様の処理が行われる。そして、台座部61及び本体部62を上昇させる処理が終了する。
また、下降動作テーブル122bによれば、サブCPU301は、所定の初速度から所定の下降速度に至るまで減速しつつ台座部61及び本体部62を下方向に所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく120ステップ)移動させた後、所定時間(本形態では500ms)の間、台座部61及び本体部62の移動を停止させる。すなわち、台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる処理においては、当該台座部61及び本体部62は、銃役物上端位置と銃役物下端位置との間の停留位置(すなわち、銃役物上端位置から下方向に120ステップ移動した位置)まで移動した後、この停留位置に一旦停止するようになっている。
なお、この下降動作テーブル122bにおいては、上述のような台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる制御を行ったものの、台座部61及び本体部62が停留位置に至っていない場合であっても、予め定められた予備のステップ数を上限とした下方向への移動を実行する予備下降動作は行わないように定められている。したがって、上述の制御を行った後は、台座部61及び本体部62が停留位置に到達していなくとも、そのまま一旦停止することとなる。
そして、サブCPU301は、上述の所定時間が経過すると、上述の下降速度で台座部61及び本体部62を下方向に所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく51ステップ)移動させるとともに、予め定められた時間(本形態では約318ms)の間に、銃役物下端位置検出センサ66により銃役物昇降インデックスが検出されたか否かを判断する。
サブCPU301は、上述の時間の間に銃役物昇降インデックスが検出されたと判断すると、上述の下降速度で台座部61及び本体部62を所定のステップ数(本形態では、銃役物昇降モータ64の駆動に基づく13ステップ)下方向へ移動させた後、所定時間(本形態では500ms)の間、台座部61及び本体部62の移動を停止させる。また、上述の時間の間に銃役物昇降インデックスが検出されていないと判断した場合には、上述の時間の経過後に、上述と同様の処理が行われる。そして、台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる処理が終了する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、台座部61及び本体部62が銃役物下端位置に位置していない場合であっても、台座部61及び本体部62の位置を補正する補正処理やリトライ処理を実行しないようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、台座部61及び本体部62が下方向へ移動する際には、台座部61を昇降させる可動部63がベース部70の下方に設けられた収納空間内へ移動し、台座部61とベース部70の下面との間に生じる間隙が次第に狭くなる。そして、銃役物下端位置においては台座部61とベース部70の下面とが接触する。そのため、台座部61及び本体部62が下降する際に、たとえば、可動部63の収納空間内への移動に伴い、台座部61とベース部70の下面との間に生じる間隙に、誤って遊技者の服の袖部分や指を挟み込んでしまうような事態が発生するおそれがある。
しかし、本形態に係るパチンコ機Pでは、銃役物可動演出において銃役物演出装置60の台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる処理を実行する場合には、台座部61及び本体部62は、所定の初速度から減速しながら、銃役物上端位置と銃役物下端位置との間の位置である停留位置まで下降し、この停留位置で一旦停止するようになっているため、上述のような事態の発生を防止しやすくすることができるのである。
また、上述の如く、台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる制御を行ったものの、台座部61及び本体部62が停留位置に至っていない場合には、予め定められた予備のステップ数を上限とした下方向への移動を実行する予備下降動作は行わず、そのまま一旦停止するようになっている。したがって、銃役物昇降モータ64の誤動作等により予備下降動作が行われ上述のような事態が発生してしまうことを防止できるのである。
さらに、上述の如く、台座部61及び本体部62が銃役物下端位置に位置していない場合であっても、台座部61及び本体部62の位置を補正する補正処理やリトライ処理を実行しないようになっている。したがって、予期せぬタイミングで台座部61及び本体部62が移動し上述のような事態が発生してしまうことを防止できるのである。
次に、上述のような各種処理を実行するための副制御基板300における制御処理について説明する。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図40に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
次に、副制御基板300のタイマ割込処理について、図41に示すフローチャートを参照して説明する。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301はタイマ割込処理プログラムを読み込んで、図41に示すタイマ割込処理を開始する。
ステップ2100において、サブCPU301は、副制御基板300で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を実行する。そして、次のステップ2101に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2102において、サブCPU301は、銃役物可動演出を制御するための銃役物可動演出制御処理を実行する。そして、次のステップ2103に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、実行中の変動演出等の進行状況に応じて、操作ボタン9や銃役物演出装置60における引き金部65の操作の受け付け可否を判定するとともに、押下操作検出センサ9a又は引き金部操作検出センサ65aからの操作信号が入力されたか否かを判定する。そして、押下操作検出センサ9a又は引き金部操作検出センサ65aから操作信号が入力されたときに、操作ボタン9又は引き金部65の操作受け付け中であった場合には、操作ボタン9又は引き金部65が操作されたことを画像制御基板(特に図示しておらず)、音声制御基板(特に図示しておらず)、電飾制御基板(特に図示しておらず)、作動制御基板(特に図示しておらず)等の各種制御基板に送信すべく、送信バッファにコマンドを格納する。そして、次のステップ2104に進む。
ステップ2104において、サブCPU301は、サブRAM303の送信バッファにセットされているコマンドを、画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板、作動制御基板等の各種制御基板へ送信する。そして、副制御基板300のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、変動モードコマンドを受信した場合に実行される変動モードコマンド受信処理について、図42のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、変動モードコマンドは、主制御基板100において、変動演出パターン決定処理のステップ911で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2200において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された前半変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2201に進む。
ステップ2201において、サブCPU301は、上述のステップ2200で取得した前半変動演出乱数、対応する変動演出決定テーブル及び受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号に基づいて、変動演出の前半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2202に進む。
ステップ2202において、サブCPU301は、上述のステップ2201で決定した変動演出の前半部分の態様に対応する前半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた前半変動演出実行コマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した前半変動演出実行コマンドに基づいて変動演出の前半部分を実行する制御が行われることとなる。そして、次のステップ2203に進む。
ステップ2203において、サブCPU301は、ロゴ役物演出装置50における装飾部51の回転位置を補正するための回転位置補正処理を実行する。そして、変動モードコマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2203の回転位置補正処理について、図43のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2250において、サブCPU301は、ロゴ上端位置検出センサ55によりロゴ昇降インデックスが検出されたか否かを判定する。そして、ロゴ昇降インデックスが検出されていないと判定した場合、ステップ2254に進む。一方、ロゴ昇降インデックスが検出されたと判定した場合、次のステップ2251に進む。
ステップ2251において、サブCPU301は、ロゴ回転位置検出センサ58によりロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判定する。そして、ロゴ回転インデックスが検出されたと判定した場合、回転位置補正処理を終了する。一方、ロゴ回転インデックスが検出されていないと判定した場合、次のステップ2252に進む。
ステップ2252において、サブCPU301は、第1回転位置補正テーブル121aを取得し、当該テーブルに定められている制御データに基づく処理を実行する。具体的には、装飾部51を反時計回りへ回転させる処理、反時計回りへの回転を停止させる処理、装飾部51を時計回りへ回転させる処理、時計回りへ回転させた後にロゴ回転インデックスの検出を判断する処理、ロゴ回転インデックスが検出されていない場合に予備回転動作を実行する処理、時計回りへの回転を停止させる処理、時計回りへの回転を停止させた後にロゴ回転インデックスの検出を判断する処理を順次実行する(図38(a)参照)。そして、次のステップ2253に進む。
ステップ2253において、サブCPU301は、上述のステップ2252における時計回りへの回転を停止させた後にロゴ回転インデックスの検出を判断する処理により、ロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判定する。そして、ロゴ回転インデックスが検出されたと判定した場合、回転位置補正処理を終了する。一方、ロゴ回転インデックスが検出されていないと判定した場合、次のステップ2254に進む。
ステップ2254において、サブCPU301は、第2回転位置補正テーブル121bを取得し、当該テーブルに定められている制御データに基づく処理を実行する。具体的には、装飾部51を下方向へ移動させる処理(下降動作)、装飾部51を時計回りへ回転させる処理、時計回りへ回転させた後にロゴ回転インデックスの検出を判断する処理、ロゴ回転インデックスが検出されていない場合に予備回転動作を実行する処理、装飾部51をさらに時計回りへ回転させる処理、さらに時計回りへ回転させた後にロゴ回転インデックスの検出を判断する処理、ロゴ回転インデックスが検出されていない場合に予備回転動作を実行する処理、時計回りへの回転を停止させる処理、時計回りへの回転を停止させた後にロゴ回転インデックスの検出を判断する処理を順次実行する(図38(b)参照)。そして、次のステップ2255に進む。
ステップ2255において、サブCPU301は、上述のステップ2254における時計回りへの回転を停止させた後にロゴ回転インデックスの検出を判断する処理により、ロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判定する。そして、ロゴ回転インデックスが検出されたと判定した場合、ステップ2257に進む。一方、ロゴ回転インデックスが検出されていないと判定した場合、次のステップ2256に進む。
ステップ2256において、サブCPU301は、装飾部51をさらに時計回りに回転させる処理、時計回りへの回転を停止させた後にロゴ回転インデックスの検出を判断する処理を行うリトライ処理を実行する。そして、ステップ2255に戻る。なお、リトライ処理を実行した後のステップ2255においては、リトライ処理中におけるロゴ回転インデックスの検出を判断する処理により、ロゴ回転インデックスが検出されたか否かを判定した上で、上述した内容と同様の処理を実行する。
また、上述のステップ2255でロゴ回転インデックスが検出されたと判定した場合に進むステップ2257において、サブCPU301は、装飾部51をロゴ上端位置まで移動させる処理を実行する。なお、上述のステップ2254においてロゴ回転インデックスが検出されたと判定した場合には、第2回転位置補正テーブル121bに定められている制御データに基づいて装飾部51をロゴ上端位置まで移動させる処理を実行する。また、上述のステップ2256においてロゴ回転インデックスが検出されたと判定した場合には、リトライ処理により装飾部51をロゴ上端位置まで移動させる処理を実行する。そして、回転位置補正処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、変動パターンコマンドを受信した場合に実行される変動パターンコマンド受信処理について、図44のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、変動パターンコマンドは、主制御基板100において、変動演出パターン決定処理のステップ911で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2300において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された後半変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2301に進む。
ステップ2301において、サブCPU301は、上述のステップ2300で取得した後半変動演出乱数、対応する変動演出決定テーブル及び受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の後半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2302に進む。
ステップ2302において、サブCPU301は、上述のステップ2301で決定した変動演出の後半部分の態様に対応する後半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた後半変動演出実行コマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した後半変動演出実行コマンドに基づいて変動演出の後半部分を実行する制御が行われることとなる。そして、次のステップ2303に進む。
ステップ2303において、サブCPU301は、変動演出の後半部分の態様において銃役物可動演出の実行が決定されたか否か(すなわち、変動演出の後半部分の態様として銃役物可動演出が実行される態様が決定されたか否か)を判定する。そして、銃役物可動演出の実行が決定されていないと判定した場合、変動パターンコマンド受信処理を終了する。一方、銃役物可動演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2304に進む。
ステップ2304において、サブCPU301は、変動演出の開始時点から銃役物可動演出が開始されるまでの時間である開始時間を開始時間タイマカウンタにセットする。これにより、当該開始時間の計時が開始される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の変動演出決定テーブルに、銃役物可動演出が実行される態様について、上述の開始時間のデータ、当該銃役物可動演出が開始されてから終了するまでの終了時間のデータが定められており、サブCPU301は、当該テーブルから開始時間のデータを取得する。そして、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2102の銃役物可動演出制御処理について、図45のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2400において、サブCPU301は、銃役物演出装置60の台座部61及び本体部62を上方向へ移動させる(上昇させる)動作を制御する上昇動作制御処理を実行する。そして、次のステップ2401に進む。
ステップ2401において、サブCPU301は、銃役物演出装置60の台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる(下降させる)動作を制御する下降動作制御処理を実行する。そして、銃役物可動演出制御処理を終了する。
次に、上述したステップ2400の上昇動作制御処理について、図46のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2500において、サブCPU301は、上述のステップ2304で開始時間タイマカウンタにセットされた開始時間が経過したか否かを判定する。そして、開始時間が経過していないと判定した場合、上昇動作制御処理を終了する。一方、開始時間が経過したと判定した場合、次のステップ2501に進む。
なお、上述の開始時間がセットされていない場合、上述の開始時間がセットされた後に当該開始時間が経過したと既に判定していた場合には、サブCPU301はここでは何も処理を実行しない。
ステップ2501において、サブCPU301は、上昇動作テーブル122aを取得する。そして、次のステップ2502に進む。
ステップ2502において、サブCPU301は、上述のステップ2501で取得した上昇動作テーブル122aに定められている制御データに基づく処理を実行するための上昇動作実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた上昇動作実行コマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した上昇動作実行コマンドに基づく処理を実行する制御が行われることとなる。具体的には、台座部61及び本体部62を上方向へ移動させる処理(上昇動作)、銃役物昇降インデックスを検出する処理、銃役物昇降インデックスが検出されていない場合に予備上昇動作を実行する処理、台座部61及び本体部62をさらに上方向へ移動させる処理(上昇動作)、台座部61及び本体部62を停止させる処理を順次実行する(図39(a)参照)。そして、次のステップ2503に進む。
ステップ2503において、サブCPU301は、銃役物可動演出が開始されてから終了するまでの時間である終了時間を終了時間タイマカウンタにセットする。これにより、当該終了時間の計時が開始される。なお、サブCPU301は、上述の変動演出決定テーブルから終了時間のデータを取得する。そして、上昇動作制御処理を終了する。
次に、上述したステップ2401の下降動作制御処理について、図47のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2600において、サブCPU301は、上述のステップ2503で終了時間タイマカウンタにセットされた終了時間が経過したか否かを判定する。そして、終了時間が経過していないと判定した場合、下降動作制御処理を終了する。一方、終了時間が経過したと判定した場合、次のステップ2601に進む。
なお、上述の終了時間がセットされていない場合、上述の終了時間がセットされた後に当該終了時間が経過したと既に判定していた場合には、サブCPU301はここでは何も処理を実行しない。
ステップ2601において、サブCPU301は、下降動作テーブル122bを取得する。そして、次のステップ2602に進む。
ステップ2602において、サブCPU301は、上述のステップ6501で取得した下降動作テーブル122bに定められている制御データに基づく処理を実行するための下降動作実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた下降動作実行コマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した下降動作実行コマンドに基づく処理を実行する制御が行われることとなる。具体的には、台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる処理(下降動作)、台座部61及び本体部62を停止させる処理、台座部61及び本体部62をさらに下方向へ移動させる処理(下降動作)、銃役物昇降インデックスを検出する処理、台座部61及び本体部62をさらに下方向へ移動させる処理(下降動作)、台座部61及び本体部62を停止させる処理を順次実行する(図39(b)参照)。そして、下降動作制御処理を終了する。
次に、上述の実施の形態の変形例について説明する。
上述の実施の形態では、遊技者が接触可能な演出装置として、ピストル形状の本体部62を有し、本体部62に引き金部65が設けられた銃役物演出装置60を備えていたが、上述の演出装置としてはこれに限定されるものではない。たとえば、遊技者が傾倒操作可能な操作レバーや、遊技者が押下操作可能な操作ボタン、遊技者が回転操作可能な操作ダイヤルや操作ハンドル等を設けてもよい。そして、これらのような演出装置が所定方向へ移動する場合において、パチンコ機Pにおける遊技者が接触可能な箇所と当該演出装置との間に生じる間隙が狭くなるようなときに、当該演出装置を所定方向へ移動する途中で一旦停止するような制御を行ってもよい。
また、上述の演出装置は、上下方向へ移動する(昇降する)ものに限定されず、たとえば、左右方向へ移動するものや遊技盤11に対して前後方向へ移動する(突没する)ものであってもよい。
また、上述の演出装置は、遊技者が接触可能であればよく、遊技に関する操作はできないようになっていてもよい。たとえば、パチンコ機Pの表面に対して突没動作を繰り返すのみであって、遊技者が接触可能であるものの遊技に関する操作はできないように形成された突没装置としてもよい。そして、当該突没装置がパチンコ機Pの表面から突出する場合において、パチンコ機Pにおける遊技者が接触可能な箇所と当該突没装置との間に生じる間隙が狭くなるようなときに、当該突没装置がパチンコ機Pの表面から突出する途中で一旦停止するような制御を行ってもよい。
また、上述の実施の形態では、銃役物演出装置60が下方向へ移動する際にベース部70との間に生じる間隙が次第に狭くなることから、当該下方向への移動の際に銃役物演出装置60を停留位置で一旦停止させるようにしていたが、これに限定されるものではない。たとえば、銃役物演出装置60の上方に遊技者が接触可能な接触板が設けられており、銃役物演出装置60が上方向へ移動する際に、銃役物演出装置60と上述の接触板との間に生じる間隙が次第に狭くなるように構成されている場合には、銃役物演出装置60が上方向へ移動する途中で銃役物演出装置60を一旦停止するような制御を行ってもよい。
また、上述の実施の形態における停留位置は、台座部61とベース部70との間に生じる間隙が遊技者の指を挟みこまないような広さとなるような位置であることが望ましく、このような位置であれば、銃役物上端位置と銃役物下端位置との間のいずれの位置であってもよい。
また、上述の実施の形態では、銃役物イニシャル動作において台座部61及び本体部62を下方向へ移動させる場合に実行可能な予備下降動作では、銃役物上端位置と銃役物下端位置との間の距離の半分だけ台座部61及び本体部62を移動できるようになっていたが、移動距離についてはこれに限定されるものではない。たとえば、銃役物上端位置と銃役物下端位置との間の距離よりも短ければ、当該距離の半分未満としてもよいし、当該距離の半分以上としてもよい。なお、台座部61及び本体部62の移動を速やかに停止させるためには、できる限り短い距離とするのが望ましい。
また、上述の実施の形態では、銃役物演出装置60は、銃役物上端位置から銃役物下端位置まで移動する際に停留位置においてのみ一旦停止するようになっていたが、これに限定されるものではなく、停留位置以外の他の位置においても一旦停止するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、所定の範囲内を変位可能であるとともに所定の態様により可動可能な演出装置として、ロゴ役物演出装置50が設けられていたが、上述の演出装置としてはこれに限定されるものではない。たとえば、演出表示装置21の下部前方の位置に設けられ当該位置から上方へ向けて移動可能であって、回転や左右方向への揺動等の可動が可能な演出役物装置や、演出表示装置21の右側部前方の位置に設けられ当該位置から左方へ向けて移動可能であって、回転や上下方向への揺動等の可動が可能な演出役物装置等を設けてもよい。そして、これらのような演出役物装置が、回転等の可動を開始する初期可動位置に位置していなかったときに、上述の実施の形態と同様に、演出役物装置を初期可動位置へ位置させる補正処理を実行してもよい。
また、上述の実施の形態では、装飾部51の回転位置を補正するための補正内容は、第1回転位置補正処理と第2回転位置補正処理とでそれぞれ異なるように設定されていたが、これに限定されるものではなく、いずれにおいても同一となるように設定してもよい。たとえば、第1回転位置補正処理では、ロゴ役物上端位置において、装飾部51を、当該ロゴ役物上端位置における可動可能な範囲内で両回転方向へ回転させ、第2回転位置補正処理では、ロゴ役物下端位置において、装飾部51を、上述のロゴ役物上端位置における可動可能な範囲内で両回転方向へ回転させるように設定してもよい。
また、上述の実施の形態では、第2回転位置補正処理はロゴ役物下端位置で実行されるようになっていたが、これに限定されるものではなく、第2回転位置補正処理を実行できる十分なスペースがあれば、ロゴ役物上端位置とロゴ役物下端位置との間のいずれの位置で第2回転位置補正処理を実行してもよい。
また、上述の実施の形態では、第2回転位置補正処理の制御内容とロゴ役物可動演出の制御内容とは同一であったものの、第2回転位置補正処理を実行するためのテーブル(第2回転位置補正テーブル121b)及びロゴ役物可動演出を実行するためのテーブル(ロゴ役物可動演出制御テーブル)がそれぞれ別個に設けられていたが、これに限定されるものではない。たとえば、いずれか一方のテーブルのみを設けておき、第2回転位置補正処理及びロゴ役物可動演出を実行する場合にはいずれも、上述の同一のテーブルに基づいてそれぞれの処理を実行するようにしてもよい。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
また、上述の実施の形態は、パチンコ機以外の遊技機に応用することもできる。たとえば、遊技媒体として遊技メダルを用いて遊技を行わせるスロットマシンや、遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット(登録商標)遊技機等に適用してもよい。具体的には、上述の実施の形態と同様のロゴ役物演出装置50や銃役物演出装置60が設けられていた場合には、上述の実施の形態と同様の制御を行うように設定してもよい。
なお、上述の実施の形態におけるロゴ上端位置は、本発明の第1の位置に相当する。また、上述の実施の形態におけるロゴ下端位置は、本発明の第2の位置に相当する。また、上述の実施の形態におけるロゴ役物演出装置50は、本発明の演出装置に相当する。また、上述の実施の形態におけるロゴ昇降ソレノイド54は、本発明の駆動手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるロゴ回転モータ57は、本発明の可動手段に相当する。また、上述の実施の形態における初期回転位置は、本発明の初期可動位置に相当する。また、上述の実施の形態における第1回転位置補正処理は、本発明の第1補正態様に相当する。また、上述の実施の形態における第2回転位置補正処理は、本発明の第2補正態様に相当する。また、上述の実施の形態におけるロゴ役物可動演出は、本発明の可動演出に相当する。
P パチンコ機
50 ロゴ役物演出装置
60 銃役物演出装置
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM

Claims (1)

  1. 第1の位置と第2の位置との間で上下動作可能な演出装置と、
    前記演出装置と一体的に設けられ、少なくとも前記第1の位置または前記第2の位置のいずれかにおいて回転動作可能な可動体と、
    前記演出装置を上下動作させる駆動手段と、
    前記可動体を回転動作させる可動手段と、を備え、
    前記演出装置が前記第1の位置に位置している場合において、前記可動体が回転動作を開始する際の基準の位置である初期可動位置に位置していなかったときには、前記可動手段が、当該第1の位置において、当該可動体を前記初期可動位置へ到達させるための第1補正態様により動作させ、
    前記可動手段が前記第1補正態様により前記可動体動作させたものの、当該可動体が前記初期可動位置に位置しなかった場合には、前記駆動手段が前記演出装置を前記第2の位置へ動作させた後、前記可動手段が、当該第2の位置において、当該可動体を前記初期可動位置へ到達させるための第2補正態様により動作させることを特徴とする遊技機。
JP2016212348A 2016-10-28 2016-10-28 遊技機 Active JP6883404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016212348A JP6883404B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016212348A JP6883404B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018068668A JP2018068668A (ja) 2018-05-10
JP6883404B2 true JP6883404B2 (ja) 2021-06-09

Family

ID=62112364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016212348A Active JP6883404B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6883404B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5924776B2 (ja) * 2013-02-27 2016-05-25 サミー株式会社 遊技機
JP6281100B2 (ja) * 2014-07-31 2018-02-21 株式会社大都技研 遊技台
JP5977417B1 (ja) * 2015-10-21 2016-08-24 株式会社大都技研 遊技台

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018068668A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6570106B2 (ja) 遊技機
JP6774258B2 (ja) 遊技機
JP2016187514A (ja) 遊技機
JP2017213117A (ja) 遊技機
JP2017213109A (ja) 遊技機
JP2017055942A (ja) 遊技機
JP6921499B2 (ja) 遊技機
JP2018102342A (ja) 遊技機
JP6584772B2 (ja) 遊技機
JP6157335B2 (ja) 遊技機
JP6826425B2 (ja) 遊技機
JP2018075125A (ja) 遊技機
JP6860362B2 (ja) 遊技機
JP6883404B2 (ja) 遊技機
JP6699995B2 (ja) 遊技機
JP6867893B2 (ja) 遊技機
JP6789647B2 (ja) 遊技機
JP6894399B2 (ja) 遊技機
JP6997587B2 (ja) 遊技機
JP6554349B2 (ja) 遊技機
JP7059014B2 (ja) 遊技機
JP6899320B2 (ja) 遊技機
JP6764733B2 (ja) 遊技機
JP6741480B2 (ja) 遊技機
JP6860361B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6883404

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250