JP6882416B2 - サーメットおよび切削工具 - Google Patents

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本発明はサーメットおよび切削工具に関する。
現在、切削工具や耐摩耗性部材、摺動部材等の耐摩耗性や摺動性、耐欠損性を必要とする構造部材の材料として、チタンを主成分とするサーメットが広く使われている。このような用途に使用するサーメットは、相手材との反応性が低いほうが、サーメット製の部材の寿命を長くすることができる。
例えば、特許文献1では、超硬合金の表面からCoが拡散することを抑制するために超硬合金の表面を硼化処理することが開示されている。
特開平7−138734号公報
サーメットにおいても、被削材へCoが拡散することを抑制することが求められていた。
本実施形態のサーメットは、TiとWとを含有するとともに、CoおよびNiの少なくとも一方を含有するサーメットであって、前記TiとWとを含有する周期表第4、5および6族金属のうちの1種以上の炭窒化物からなる硬質相と、前記CoおよびNiの少なくとも1種とWとを含有する結合相とを含み、前記サーメットの表面に、FC250材を接触させて130kPaの圧力をかけた状態で、真空度が1Paの真空中、1050℃で60分間保持する反応試験の後、前記FC250材へのCoの平均拡散距離が39μm以下である。
本実施形態の切削工具は、上記サーメットを基体とするものである。
本実施形態のサーメットによれば、鉄系の金属部材との反応性が低く、切削工具や耐摩耗性部材、摺動部材等の相手材の溶着を抑制できるとともに、サーメットの耐摩耗性の低下を抑制できる。
本実施形態の切削工具によれば、被削材等の相手材に対する反応性が抑制できるので、切削加工等の作動中にサーメットの表面が変質しにくく、長期間使用することができる。
本実施形態のサーメットの内部の一例についての模式図である。 (a)は本実施形態のサーメットの一例について、反応試験後のサーメットとFC250材との接触面付近についてのWの分布状態を示す電子線マイクロアナライザ(EPMA)面分析データであり、(b)は従来のサーメットの一例について、反応試験後のサーメットとFC250材との接触面付近についてのWの分布状態を示すEPMA面分析データであり、(c)は(a)のWの分布状態についての幅方向の平均値の分布を示す線分析データであり、(d)は(c)のWの分布状態についての幅方向の平均値の分布を示す線分析データである。 (a)は図2(a)の反応試験後のサーメットとFC250材との接触面付近についてのCoの分布状態を示すEPMA面分析データであり、(b)は図2(c)の反応試験後のサーメットとFC250材との接触面付近についてのCoの分布状態を示すEPMA面分析データであり、(c)は(a)のCoの分布状態についての幅方向の平均値の分布を示す線分析データであり、(d)は(c)のCoの分布状態についての幅方向の平均値の分布を示す線分析データである。 (a)は図2(a)の反応試験後のサーメットとFC250材との接触面付近についてのFeの分布状態を示すEPMA面分析データであり、(b)は図2(c)の反応試験後のサーメットとFC250材との接触面付近についてのFeの分布状態を示すEPMA面分析データであり、(c)は(a)のFeの分布状態についての幅方向の平均値の分布を示す線分析データであり、(d)は(c)のFeの分布状態についての幅方向の平均値の分布を示す線分析データである。 (a)は、本実施形態のサーメットについて、反応試験後、サーメットの断面を鏡面研磨した後に、村上試薬で1分間エッチングして、金属顕微鏡で観察した金属顕微鏡写真であり、(b)は、従来のサーメットについて、反応試験後、サーメットの断面を鏡面研磨した後に、村上試薬で1分間エッチングして、金属顕微鏡で観察した金属顕微鏡写真である。 本実施形態のサーメットの一例について、(a)は表面付近を含む研磨面についての走査型電子顕微鏡(SEM)写真であり、(b)は(a)についてのCoの分布状態を示す電子線マイクロアナライザ(EPMA)マッピングデータであり、(c)は(a)についてのWの分布状態を示すEPMAマッピングデータである。
本実施形態のサーメットの一例について、図1のサーメットの内部の一例についての模式図を基に説明する。
第1実施形態のサーメット1は、TiとWとを含有するとともに、CoおよびNiの少なくとも一方を総量で8質量%〜30質量%含有する。また、サーメット1の組織は、少なくともTiとWとを含む周期表第4、5および6族金属のうちの1種以上の炭窒化物からなる硬質相2と、CoおよびNiの少なくとも1種とWとを含有する結合相3と含有する。サーメット1の顕微鏡観察において、硬質相2の面積比は65〜95面積%、結合相3の面積比は5〜35面積%である。面積比は、サーメット1の顕微鏡写真から画像解析法にて算出できる。本実施態様では、硬質相2はTiを主成分とする。
結合相3は、CoおよびNiの総量に対するWの質量比(W/(Co+Ni))が0.8以下の第1結合相4と、CoおよびNiの総量に対するWの質量比(W/(Co+Ni))が1.2以上の第2結合相5とを含有する。第1結合相4、第2結合相5の判別は、サーメット1の顕微鏡観察にて、各金属元素の分布を確認し、各位置における金属元素の比率の結果に基づいておこなう。
ここで、第1結合相4および第2結合相5の輪郭を特定する方法について説明する。第1結合相4や第2結合相5の外形状を見たときにくびれ部がある場合、そのくびれ部の最短長さを境界として仮定し、以下のように判定する。例えば、図1のように、第2結合相5の外形状を見たときにくびれ部がある場合、このくびれ部の最短長さdに対して、くびれ部を挟んで2つの領域に位置する第2結合層5の最長長さL、Lがいずれも3倍以
上あるときには、くびれ部を境界とし、この境界を挟んで2つの第2結合相5が存在すると判定する。一方、くびれ部の最細長さを挟んで隣り合う2つの領域の最長長さのどちらかが3倍未満であるときには、境界があるとはせずに2つの領域を1つと判定する。なお、図1に、第1結合相4同士、第2結合相5同士、および第1結合相4と第2結合相5との境界を点線で示している。
また、第1結合相4と第2結合相5との境界については、CoおよびNiの総量に対するWの質量比(W/(Co+Ni))を確認して特定する。また、第1結合相4と第2結合相5との間には、いずれにも属しないその他の結合相が存在する場合がある。この場合においても第1結合相4、第2結合相5、他の結合相の境界は、CoおよびNiの総量に対するWの質量比(W/(Co+Ni))を確認して特定する。なお、サーメット1の顕微鏡写真は、第1結合相4と第2結合相5とが存在し、かつ第1結合相4と第2結合相5とがそれぞれ3個(3箇所)以上存在する倍率で測定する。
第1結合相4と第2結合相5とを有するサーメット1は放熱性が高い。すなわち、第2結合相5は第1結合相4よりも熱伝導性が高いので、サーメット1中の熱伝導性が高くなって、サーメット1の放熱性が高くなる。そのため、このサーメット1を、例えば、切削工具の基体として用いたときには、切削時に切刃の温度が高くなりにくく、切刃における耐摩耗性が向上する。また、第1結合相4と第2結合相5はサーメット1中の硬質相2に対して弾性が高い。そのため、第2結合相5は、WとCoとの複合炭窒化物に比べて弾性が高いので、サーメット1に衝撃がかかったときに第2結合相5が弾性変形して衝撃を吸収することができる。そのため、サーメット1の耐欠損性を高めることができる。また、第1結合相4は、硬質相2との濡れ性が高く、クラックの進展を抑制して、この点でもサーメット1の耐欠損性を高めることができる。
本実施形態のサーメット1は、サーメット1の表面に、FC250材(以下FC材と略すことがある。)15を接触させて130kPaの圧力をかけた状態で、真空度が1Paの真空中、1050℃で60分間保持する反応試験の後、FC材15へのWの平均拡散距離が30μm以下である。
これによって、サーメット1をFC材15等の鉄系の部材と接触させて使う構造部材として用いたときに、サーメット1の表面が変質することを抑制して、サーメット1を長期間に亘って使用することができる。
ここで、反応試験後のFC材15へのWの平均拡散距離は、以下の方法で測定する。反応試験後のサーメット1とFC材15との積層体について、サーメット1とFC材15との接触面に垂直な断面を切り出す。この断面について、サーメット1とFC材15との接触面付近について、電子線マイクロアナライザ(EPMA)によってWの含有量を測定する(図2(a)の面分析データ)。なお、サーメット1の接触面に平行な幅方向についての測定領域は150μm以上とし、この範囲内の測定点の平均値を測定して、図2(c)の線分析データとする。また、図示しないが、サーメット1の接触面からの深さが200μm〜205μmにおけるWの含有量を測定して平均値を求め、サーメット1の内部のW含有量とする。そして、FC材15中のWの含有量を測定して、深さ方向の20μmの長さ内のW含有量の変化率が、サーメット1の内部のW含有量に対して1%以下となる位置(P)を特定し、接触面からPまでの距離をWの平均拡散距離とする。つまり、FC材15のサーメット1との接触面から30μmの深さの範囲内に存在するPにおけるWの含有量と、点Pから接触面とは逆側に20μmの位置におけるWの含有量との差は、サーメット1の内部のW含有量の1%となる。FC材15へのWCの平均拡散距離の望ましい範囲は26μm以下である。
本実施形態によれば、反応試験の後に、表面部10における、Wの含有比Wsがサーメット1の表面から200μm深さよりも内部(以下、単に内部と略すことがある。図2〜5には内部8が記載されていない。)8におけるWの含有比Wiに対する比(Ws/Wi)で0.92以上であるのがよい。これによって、図5(a)に示すように、反応試験前の表面領域7にη相9が生成することを抑制する。すなわち、従来のサーメットは、反応試験中に結合相を構成する金属元素の移動が進行しやすく、表面付近において、Co比率が高く、かつW比率が低くなりやすい。これによって、図5(b)に示すように、η相9が析出する。これに対して、比(Ws/Wi)で0.92以上とWの存在比の減少量が少ない表面部10が存在すると、反応試験中に、サーメット1の表面付近におけるCo比率の増加およびFC材15への拡散を低減することができる。
FC材15へのCoの平均拡散距離、およびサーメット1へのFeの平均拡散距離についても、同様にして測定する。図3は、図2のサーメット1とFC材15との接触面に垂直な断面についてのCoの含有量の分布を示し、図4は、図2のサーメット1とFC材15との接触面に垂直な断面についてのFeの含有量の分布を示す。FC材15へのCoの平均拡散距離が40μm以下である場合、およびサーメット1へのFeの平均拡散距離が30μm以下である場合には、サーメット1の表面における耐溶着性が高い。
本実施形態によれば、反応試験の後、サーメット1の断面を鏡面研磨した後に、村上試薬で1分間エッチングして、金属顕微鏡にて観察したとき、図5(a)に示すように、サーメット1の表面から200μm深さの範囲内に、η相9が存在しないか、またはη相9の存在比率が2面積%以下の表面部10が存在するのがよい。これによって、W元素が反応試験中に拡散するのを抑制して、サーメット1の表面の変質の進行を抑制することができる。すなわち、従来のサーメットは、反応試験後、表面部10にη相9の存在比率が多く存在する。η相9は硬質相2よりも硬度が低いために、η9相が5面積%より多く存在すると、表面部10における強度が低下して、サーメット1の耐摩耗性および耐欠損性が低下する。
なお、反応試験において、例えば、サーメット1のFC材15を接触させる面は、焼き上げ面であってもよいが、焼き上げ面から5μm以内の厚みを研磨して表面領域7の一部が残る表面であってもよく、または表面領域7を除去した研磨面であってもよい。サーメット1のFC材15を接触させる面の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.5μm以下とする。
結合相3全体の総面積比に対する第1結合相4の総面積比S1と第2結合相5の総面積比S2との合計の比が0.9以上である。すなわち、結合相3の大部分は、第1結合相4と第2結合相5とからなり、その他の結合相は結合相3全体に対する面積比が0.1未満で存在してもよい。第1結合相4または第2結合相5でないその他の結合相は、CoおよびNiの総量に対するWの質量比(W/(Co+Ni))が、0.8<(W/(Co+Ni))<1.2であるが、第1結合相4と第2結合相5との間や、結合相3(第1結合相4または第2結合相5)の硬質相2との界面付近に存在する場合がある。なお、図1では、その他の結合相が存在しない組織を示している。
本実施形態においては、サーメット1の表面から200μm深さの範囲内に、結合相3全体の総面積比に対する第1結合相4の総面積比S1と第2結合相5の総面積比S2との比(S2/S1)が、内部8における比(S2/S1)よりも高い表面領域7が存在する。図6に示すように、Co含有量は減少するが、表面領域7においては、W含有量はCo含有量ほど減少しないものとなる。
これによって、サーメット1を鉄系の相手材と接触させて使用する場合に、サーメット
1の表面において相手材との反応性をより抑制して、サーメット1の表面が変質することをさらに抑制できる。その結果、長期間に亘って、サーメット1を使用できる。すなわち、第2結合相5は第1結合相4よりも耐熱性が高いため、サーメット1の表面における第2結合相5の比率を高めることによって、サーメット1が高温になったときの金属元素の拡散を抑制することができる。その結果、サーメット1の表面における変質を抑制することができる。表面領域7の厚みは、反応試験後の表面部10の厚みと同じであってもよいが、必ずしも同じ厚みである必要はない。表面領域7の厚みは10μm〜30μmであるのがよい。
なお、内部8におけるS2とS1との比(S2/S1)は0.2〜1.5である。これによって、サーメット1の耐摩耗性および耐欠損性をともに高めることができる。内部8におけるS2とS1との比(S2/S1)の特に望ましい範囲は、0.3〜1.2である。ここで、第1結合相4の総面積比S1とは、顕微鏡写真における各第1結合相4の面積比の総和である。第2結合相5の総面積比S2も同様に各第2結合相5の面積比の総和である。結合相3全体の総面積比も同様に結合相3を構成する全ての結合相の面積比の総和である。
表面領域7における第1結合相4と第2結合相5との特定は、内部8における特定方法と同じであり、いずれも第1結合相4と第2結合相5とが共存する視野内で観察し、3つの視野で測定する。
また、本実施態様では、内部8における第1結合相の平均面積比s1と第2結合相の平均面積比s2との比(s2/s1)が、1.1〜2.0である。これによって、サーメット1の放熱性が高く、かつサーメット1に圧縮応力が生じて、サーメット1の耐摩耗性および耐欠損性を高めることができる。比(s2/s1)の特に望ましい範囲は、1.2〜1.7である。内部8における各第1結合相の平均面積は、0.04μm〜0.10μmであり、内部8における各第2結合相の平均面積は、0.06μm〜0.12μmである。
平均面積比s1は顕微鏡写真中に存在する各第1結合相4の面積比の平均値であり、平均面積比s2は顕微鏡写真中に存在する各第2結合相5の面積比の平均値であるが、画像解析法によって測定される。
さらに、本実施態では、図1に示すように、サーメット1の内部8を顕微鏡観察した際に、一視野の総面積における、第1結合相4の面積比S1が15〜22面積%であり、第2結合相5の面積比S2が2〜20面積%であり、S1とS2の合計が17〜35面積%である。
硬質相2は、TiCN相2aと、TiとTi以外の周期表第4、5および6族金属のうちの1種以上との複合炭窒化物からなる固溶体相2bとを含有する。この構造によって、硬質相2の靭性が向上して、耐摩耗性を低下させずに耐欠損性を向上させることができる。また、その一部は、TiCN相2aからなる芯部を固溶体相2bからなる周辺部で取り囲んだ有芯構造をなしていてもよい。また、図1に見られる硬質相2以外の硬質相として、例えば、Tiを含有しない硬質相や、周期表第4、5および6族金属のうちの1種以上の炭化物や窒化物からなる硬質相等のその他の硬質相が存在してもよいが、顕微鏡写真において、硬質相全体の面積比に対するその他の硬質相の面積比は、合計で10面積%以下である。本実施形態では、SEM観察におけるEPMA分析にて、周期表第4、5および6族金属の分布を確認し、TiとTi以外の周期表第4、5および6族金属が観察されたものを複合炭窒化物からなる固溶体相2bと認定する。
本実施態では、TiCN相2aの平均粒径daは0.05〜0.5μmであり、固溶体相2bの平均粒径dが0.5〜2μmでTiCN相2aの平均粒径dよりも大きい。粒径比(d/d)は3.0〜10である。これによって、サーメットの耐摩耗性を低下させずに耐欠損性を向上させることができる。顕微鏡写真におけるTiCN相2aの面積比Saは、視野全体に対する面積比で20〜35面積%であり、固溶体相2bの面積比Sbは、視野全体に対する面積比で35〜50面積%である。この範囲であれば、サーメット1の耐摩耗性を低下させることなく、耐欠損性を高めることができる。
なお、硬質相2、結合相3の特定は、電子線マイクロアナライザ(EPMA)またはオージェ分析にて各元素の分布状態および含有比を確認することによって判別できる。また、硬質相2の粒径の測定は、CIS−019D−2005に規定された超硬合金の平均粒径の測定方法に準じて測定する。この時、有芯構造をなす固溶体相2bの粒径は、芯部を構成するTiCN相2aの存在を無視して算出する。
本実施態様では、サーメット1中の炭素含有量が6.50質量%〜8.00質量%である。この範囲であれば、サーメット1の耐摩耗性および耐欠損性がともに高い。サーメット1中の炭素含有量は、サーメット1の表面にサーメット1の内部8とは異なる組成である可能性もあるので、サーメット1の表面から500μm以上研磨除去した組織の一部を粉末にして炭素分析によって測定できる。炭素含有量の特に好適な範囲は6.50質量%〜7.00質量%である。
サーメット1中の窒素含有量は6.20質量%〜7.20質量%である。この範囲であれば、サーメット1の耐摩耗性が高い。サーメット1中の窒素含有量は、炭素含有量の分析をする箇所と同じ範囲で測定できる。
また、本実施形態では、サーメット1に含有される金属元素の総量に対する各金属元素の含有量は、Tiが30質量%〜55質量%、Wが10質量%〜30質量%、Nbが0〜20質量%、Moが0〜10質量%、Taが0〜10質量%、Vが0〜5質量%、Zrが0〜5質量%、Coが5質量%〜25質量%、Niが0〜15質量%の比率からなる。この組成範囲であれば、サーメット1は耐摩耗性および耐欠損性の高いものとなる。
特に、サーメット1中の金属元素総量に対するW元素の含有比率が15質量%〜30質量%の比率であると、サーメット1の靭性および耐欠損性が向上する。
サーメット1は、さらにMn成分を含有するものであってもよい。これによって、硬質相2の粒成長を抑制する効果があり、サーメット1の硬度および強度が向上する。原料として添加されるMn成分の一部は焼成中に揮発してもよく、サーメット1中に含有されるMn含有量は原料中に添加されるMn成分の含有量よりも少ない。サーメット1に含有される金属元素の総量に対するMn含有量は0.01質量%〜0.5質量%である。Mn成分は、サーメット1において、硬質相2よりも第2結合相5中に多く含有される場合には、硬質相2の粒成長を抑制する効果がある。また、硬質相2中に含有されるMn含有量と第1結合相4中に含有されるMn含有量との比は0.7〜1.5である。
本実施形態の切削工具は、上記サーメットを基体とするものであり、サーメットの放熱性が高く、耐衝撃性が高く、かつ耐欠損性が高いものであることから、切削工具として耐摩耗性および耐欠損性の高いものとなる。なお、切削工具は、上述したサーメットを基体とし、その表面に、TiN層やTiAlN層等の被覆層を設けたものであってもよい。
(製造方法)
次に、上述したサーメットおよび切削工具の製造方法について説明する。
まず、平均粒径0.1〜1.2μm、特に0.3〜0.9μmのTiCN粉末と、平均粒径0.1〜2.5μmのWC粉末と、TiCNおよびWC以外の周期表4、5、6族金属の炭化物粉末、窒化物粉末、炭窒化物粉末の少なくとも1種と、平均粒径0.5〜5μmの所定量の金属Co粉末や金属Ni粉末と、平均粒径3〜15μmの金属W粉末およびWC1−x(0<x≦1)粉末の少なくとも1種を1〜20質量%と、所望により炭素粉末を添加して混合し混合粉末を調整する。さらに、混合粉末には、平均粒径0.5〜5μmの所定量のMnC粉末を添加してもよい。
本実施態においては、TiCN以外の周期表4、5、6族金属の炭化物粉末、窒化物粉末、炭窒化物粉末の少なくとも1種として、平均粒径0.1〜3μmのTiN粉末、WC粉末、NbC粉末、MoC、TaC粉末、VC粉末、ZrC粉末が適用可能である。
混合粉末の調整は、上記原料粉末にバインダや溶媒等を添加して、ボールミル、振動ミル、ジェットミル、アトライタミル等の公知の混合方法で混合する。アトライタミルによる粉末混合を用いれば、原料粉末は粉砕されて粒径が小さくなるが、金属粉末は延性が高いので、粉砕されにくい傾向にある。そして、この混合粉末をプレス成形、押出成形、射出成形等の公知の成形方法によって所定形状の成形体を形成する。
次に、本実施形態によれば、上記成形体を、真空または不活性ガス雰囲気中にて焼成する。本実施態様によれば、次の条件にて焼成することにより、上述した所定組織のサーメットを作製することができる。具体的な焼成条件としては、(a)室温から1100℃まで昇温し、(b)真空中にて1100℃から1330〜1380℃の焼成温度Tまで0.1〜2℃/分の昇温速度aで昇温し、(c)真空中または30〜2000Paの不活性ガス雰囲気中にて焼成温度Tから1500〜1600℃の焼成温度Tまで4〜15℃/分の昇温速度bで昇温し、(d)真空または30〜500Paの不活性ガス雰囲気中にて焼成温度Tにて0.5〜2時間保持した後、(e)5〜15℃/分の降温速度eで降温する焼成条件で焼成する。
上記原料粉末におけるWC粉末および金属W粉末の平均粒径を調整するとともに、上記焼成時の昇温パターン、および所定量の不活性ガスを導入するタイミングを制御することによって、Co粉末およびNi粉末は互いに固溶しながら溶解して、硬質相の周囲に回り込み、硬質相間を結合する。また、成形体中に他の原料粉末よりも平均粒径が大きい状態で存在する金属W粉末およびWC1−x(0<x≦1)粉末の少なくとも1種は、焼成によってその一部が硬質相内に拡散するが、一部は第2結合相を形成する。その結果、上述した組織のサーメット1を作製することができる。
すなわち、(b)工程における昇温速度が0.1℃/分より遅いと、焼成時間が長すぎて現実的ではなく、(b)工程における昇温速度が2℃/分より速いと、サーメット1の表面にボイドが生じやすい。また、(c)工程における昇温速度が4℃/分より遅いと、第1結合相と第2結合相の両方が存在しにくい。(c)工程における昇温速度が15℃/分より速いと、サーメット1の表面にボイドが生じやすい。焼成温度Tが1500℃未満では、焼結性が不十分であり、焼成温度Tが1600℃より高いと、第1結合相と第2結合相の両方が存在しにくい。(e)工程における降温速度が5℃/分より遅いと、特に(c)(d)工程中に不活性ガスとしてCHガスを混合した場合には、第2結合相が形成されずWとCoを含有する複合炭窒化物が形成されやすくなる。(e)工程における降温速度が15℃/分より速いと、サーメットの表面にクラックが発生しやすくなる。また、焼成時の(d)工程における雰囲気を500Pa以下の不活性ガス雰囲気とすることによって、表面領域7およびWの存在比率が高い表面部10を容易に形成することができる。
そして、所望により、サーメットの表面に被覆層を成膜することによって、切削工具を作製する。被覆層の成膜方法として、イオンプレーティング法やスパッタリング法等の物理蒸着(PVD)法が好適に適応可能である。
マイクロトラック法による測定にて平均粒径0.6μmのTiCN粉末、平均粒径1.1μmのWC粉末、平均粒径1.5μmのTiN粉末、平均粒径2μmのTaC粉末、平均粒径1.5μmのNbC粉末、平均粒径2.0μmのMoC粉末、平均粒径1.8μmのZrC粉末、平均粒径1.0μmのVC粉末、平均粒径3.0μmのMnC粉末、平均粒径2.4μmのNi粉末、および平均粒径1.9μmのCo粉末、表1に示す平均粒径のW粉末、WC0.5粉末(W粉末およびWC0.5粉末を、表中、W、WC0.5と記載)を表1に示す比率で調整した混合粉末を、ステンレス製ボールミルと超硬ボールを用いて、イソプロピルアルコール(IPA)にて湿式混合し、パラフィンを3質量%添加して、アトライタミルで混合した。その後、スプレードライで造粒した造粒粉を用いて、150MPaでCNMG120408の切削工具(スローアウェイチップ)形状にプレス成形した。
そして、(a)室温から1100℃まで昇温し、(b)真空中にて1100℃から1350℃まで昇温速度aが0.7℃/分で昇温し、(c)1000PaのNガス雰囲気中にて焼成温度1350℃から表1に示す焼成温度Tまで昇温速度b(表1中、速度bと記載)で昇温し、(d)表1に示す圧力のNガス雰囲気(表1中、d雰囲気と記載)中にて焼成温度Tにて1時間保持した後、(e)表1に示す降温速度e(表中、速度eと記載)で降温する焼成条件で焼成した。なお、試料No.18、19については、(c)(d)工程において、Nガスの一部をCHガスに置換した雰囲気中で焼成した。
Figure 0006882416
得られた切削工具について、ICP分析にて、サーメット中に含有される金属元素の組成を分析し、金属元素の総量に対する各金属元素の含有量を算出した。また、炭素、窒素分析装置を用い、炭素含有量が既知のサーメットを標準試料として、サーメットの表面から500μm以上研磨した中央部分についての炭素含有量を測定した。結果は表2に示した。試料No.1〜13における窒素含有量は、いずれも6.20質量%〜7.20質量%の範囲内であった。
また、サーメットの表面から200μmよりも深い位置においてSEM観察を行い、透過型電子顕微鏡(TEM)観察を行い、サーメットの組織を確認し、50000倍の写真にて電子線マイクロアナライザ(EPMA)にて硬質相および結合相のタイプを特定し、TiCN相、固溶体相、第1結合相、第2結合相の存在の有無を確認した。なお、第2結合相が存在する試料については、各試料とも、視野内で第1結合相と第2結合相がそれぞれ3箇所以上存在している写真にて組織を確認した。
また、有芯構造相は、硬質相全体に対して10面積%以下の割合で存在していることがわかった。そして、市販の画像解析ソフトを用いて2500nm×2000nmの領域で画像解析を行い、視野内での第1結合相の平均面積比s1、第2結合相の平均面積比s2、第1結合相の総面積比S1、第2結合相の総面積比S2およびその他の結合相の総面積比(表中、その他と記載)を確認し、比率s2/s1および比率S2/S1を表記した。また、結合相全体に対するS1とS2との合計の面積比(表中、S1+S2比と記載)を算出した。硬質相については、TiCN相および固溶体相の平均粒径(da、db)とその比率db/da、視野内でのTiCN相の面積比Sa、固溶体相の面積比Sbを測定した。結果は表3に示した。
さらに、サーメットの表面から200μmまでの深さにおいてSEM観察を行い、表面領域の存在の有無を確認し、表面領域が存在する場合には、表面領域の厚み、視野内での第1結合相の総面積比S1、第2結合相の総面積比S2およびその他の結合相の総面積比(表中、その他と記載)を確認し、比率S2/S1を表記した。また、結合相全体に対するS1とS2との合計の面積比(表中、S1+S2比と記載)を算出した。硬質相については、TiCN相および固溶体相の平均粒径(da、db)とその比率db/da、視野内でのTiCN相の面積比Sa、固溶体相の面積比Sbを測定した。結果は表4に示した。
また、得られたサーメットの表面を5μm厚みの範囲内で研磨して表面粗さRaを0.5μmとした。これに、FC材を接触させて130kPaの圧力をかけた状態で、真空度が1Paの真空中、1050℃で60分間保持する反応試験を行った。反応試験後に、サーメットのFC材との界面を含む断面について、電子線マイクロアナライザ(EPMA)によって、W、Co、Feの分布を確認した。さらに、サーメットの表面からの深さが200μmから205μmの領域におけるWの含有比率を確認して平均値Wiを算出するとともに、サーメットの表面から5μmまでの深さ領域におけるWの含有比率を確認して平均値Wsを算出し、Ws/Wiとして表5に示した。さらに、サーメットのFC材との界面を含む断面に対して、村上試薬で1分間エッチングして、金属顕微鏡にて400倍で観察し、サーメットの表面から200μmまでの表面部における異常相の有無を確認した。異常相の組成をEPMAで確認したところ、η相(W,Co炭化物相)であることがわかった。表面部におけるη相の面積比率を表5に示した。
次に、得られた切削工具を用いて以下の切削条件にて切削試験を行った。結果は表5に合わせて併記した。
(耐摩耗性試験)
被削材:SCM435
切削速度:200m/分
送り:0.2mm/rev
切込み:2.0mm
切削状態:湿式
評価方法:切削長10m切削した時点での逃げ面摩耗幅(mm)および切刃状態
(耐欠損性試験)
被削材:S45C
切削速度:100m/分
送り:0.1〜0.5mm/rev(+0.05mm/rev 各送り10秒)
切込み:2.0mm
切削状態:乾式
評価方法:欠損するまでの切削時間(秒)
Figure 0006882416
Figure 0006882416
Figure 0006882416
Figure 0006882416
表1〜5より、試料No.14〜19では、いずれも第2結合相が存在せず、反応試験後のWの拡散距離が30μmを越えるものであり、逃げ面摩耗幅が大きく、かつ欠損するまでの時間が早いものであった。
これに対し、第1結合相と第2結合相を含有し、反応試験後のWの拡散距離が30μm以下の本実施形態の組織を有するサーメットからなる切削工具である試料No.1〜13では、いずれも逃げ面摩耗幅が小さく、かつ欠損するまでの切削時間が長いものであった。
中でも、W元素の含有比率が15質量%〜30質量%である試料No.1〜11、13では、欠損に至るまでの時間が長くなった。また、反応試験後の表面部においてη相が存在しないか、または2面積%以下の比率で存在する試料No.1、3〜10では、切削試験において切刃に顕著な溶着が見られなかった。また、サーメットの表面から200μm深さの範囲内に、結合相全体の総面積比に対する第1結合相の総面積比S1と第2結合相の総面積比S2との比(S2/S1)が、サーメットの表面から200μm深さよりも内部における、前記比(S2/S1)よりも高い表面領域が存在する試料No.1、3〜10、12では、逃げ面摩耗幅が小さくなった。
さらに、前記反応試験の後に、サーメットの断面をエッチングした面を金属顕微鏡にて観察したとき、サーメットの表面から200μm深さの領域に、η相が存在しないか、またはη相の存在比率が2面積%以下の範囲で存在する表面部を有する試料No.1、3〜10は、切刃における溶着が少なくなった。また、表面部におけるWの含有比Wsと、内部におけるWの含有比Wiとの比(Ws/Wi)が0.92以上である試料No.1、3〜10では、逃げ面摩耗幅がさらに小さくなった。
1 サーメット
2 硬質相
2a TiCN相
2b 固溶体相
3 結合相
4 第1結合相
5 第2結合相
7 表面領域
8 内部
10 表面部
15 FC材(FC250材)

Claims (8)

  1. TiとWとを含有するとともに、CoおよびNiの少なくとも一方を含有するサーメットであって、
    前記TiとWとを含有する周期表第4、5および6族金属のうちの1種以上の炭窒化物からなる硬質相と、前記CoおよびNiの少なくとも1種とWとを含有する結合相とを含み、
    前記サーメットの表面に、FC250材を接触させて130kPaの圧力をかけた状態で、真空度が1Paの真空中、1050℃で60分間保持する反応試験の後、前記FC250材へのCoの平均拡散距離が39μm以下であるサーメット。
  2. 前記結合相は、前記Coおよび前記Niの総量に対する前記Wの質量比(W/(Co+Ni))が0.8以下の第1結合相と、前記比(W/(Co+Ni))が1.2以上の第2結合相とを含む請求項1に記載のサーメット。
  3. 前記Coおよび前記Niの総量は、8質量%〜30質量%以上である、請求項1または2に記載のサーメット。
  4. 前記サーメット中の金属元素総量に対するW元素の含有比率が15質量%〜30質量%の比率である請求項1乃至3のいずれかに記載のサーメット。
  5. 前記サーメットの表面から200μm深さの範囲内に、前記結合相全体の総面積比に対する前記第1結合相の総面積比S1と前記第2結合相の総面積比S2との比(S2/S1)が、前記サーメットの表面から200μm深さよりも内部における、前記比(S2/S1)よりも高い表面領域が存在する請求項乃至4のいずれかに記載のサーメット。
  6. 前記反応試験の後に、前記サーメットの断面をエッチングした面を金属顕微鏡にて観察したとき、前記サーメットの表面から200μmまでの深さの領域に、η相が存在しないか、または前記η相の存在比率が2面積%以下の範囲で存在する表面部を有する請求項1乃至5のいずれかに記載のサーメット。
  7. 前記表面部におけるWの含有比Wsと、該表面部よりも内部におけるWの含有比Wiとの比(Ws/Wi)が0.92以上である請求項6に記載のサーメット。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のサーメットを基体とする切削工具。
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