JP6882027B2 - インプリント装置、および物品製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インプリント装置、および物品製造方法に関する。
インプリント技術は、磁気記憶媒体や半導体デバイス等の物品を製造するためのリソグラフィ技術の一つとして実用化されつつある。インプリント装置では、型を基板上のインプリント材に接触させることでパターンを形成する。
基板は、一連のデバイス製造工程において、例えばスパッタリングなどの成膜工程での加熱処理を経ることで、基板全体が拡大または縮小し、平面内で直交する2軸方向でパターンの倍率(サイズ)が変化する場合がある。したがって、インプリント装置では、型と基板上のインプリント材とを接触させるに際し、基板上に形成されているパターンの倍率と型に形成されているパターン部の倍率とを合わせる必要がある。従来の露光装置であれば、このような倍率補正は、基板の倍率に合わせて投影光学系の縮小倍率を変更したり、基板ステージの走査速度を変更したりすることで、露光処理時の各ショットサイズを変化させて対応していた。しかし、インプリント装置には投影光学系がなく、また型と基板上のインプリント材とが直接接触するため、このような倍率補正を実施することはできない。そこで、インプリント装置では、型の側面から外力を加えて型を物理的に変形させる形状補正機構を採用している。通常、形状補正機構は、型に接触し外力を印加するため、型を保持する型保持部に連結される。
例えば、このインプリント装置を32nmハーフピッチ程度の半導体デバイスの製造工程に適用する場合を考える。このとき、ITRS(International Technology Roadmap for Semiconductors)によれば、重ね合わせ精度は6.4nmとなる。この精度に対応するためには、倍率補正も数nm以下の精度で実施する必要がある。その一方で、形状補正機構により型を変形させる場合は、型に印加した力の反力を受けて型を保持しているベース部材が変形し、ベース部材に連結している型保持部にも伝わる。これにより型自体も湾曲してしまう可能性がある。型が湾曲すると、型のパターン部にも歪みが発生し、重ね合わせ精度が低下する。
特許文献1によれば、型の側面に力を加えて形状補正を行っている。アクチュエータおよびリンク機構によって構成された形状補正機構は、型の外周を取り囲むように複数箇所配置されており、プライアント部材を介して型を基板の方向に駆動する部材に結合されている。これにより形状補正機構内のアクチュエータの反力による変形が型保持部に伝わらないようにしている。
特表2008−504141号公報
特許文献1の構成によれば、型自体の変形も抑制でき、重ね合わせ精度の向上に一定の効果が見込める。しかし、今後のさらなる高精度化に対応するためには、型の湾曲をさらに抑制する必要がある。特許文献1の構成では、アクチュエータの反力により形状補正機構自体が変形により傾き、型保持部の相対姿勢が変化する。その結果、型と形状補正機構との接触点の位置、つまり印加する力の作用点が変化することになり、型が面外方向に変形してしまう。また、プライアント部材が各方向に撓むことにより、インプリントを行うためのユニット全体が外乱振動により揺れ、これが重ね合わせ精度を悪化させる原因となり得る。
本発明は、重ね合わせ精度の点で有利なインプリント装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、型を用いて基板の上のインプリント材にパターンを形成するインプリント装置であって、前記型を保持する型保持部と、前記型保持部に保持された前記型の側面に力を加えて前記型の形状を補正する形状補正機構と、前記型保持部と前記形状補正機構とを支持する可動部支持体と、前記可動部支持体と前記型保持部との間に介在し、前記可動部支持体の変形に伴って弾性変形するフレクシャとを有し、前記形状補正機構は、前記型の側面に接触して該型の側面を押圧する押圧部材と、前記型保持部に固定され、前記押圧部材を、前記型の側面を押圧する方向である押圧方向に移動可能に支持し、前記押圧方向とは異なる方向への移動を規制するガイド部とを有することを特徴とするインプリント装置が提供される。
本発明によれば、重ね合わせ精度の点で有利なインプリント装置を提供することができる。
実施形態におけるインプリント装置の構成を示す図。 実施形態におけるインプリントヘッドの構成を示す図。 実施形態におけるガイド部の構成を示す図。 フレクシャの配置例を示す図。 フレクシャの構造例を示す図。 実施形態におけるインプリントヘッドの要部拡大図。 実施形態におけるインプリントヘッドの要部拡大図。 変形例に係るフレクシャの配置例を示す図。 変形例に係るフレクシャの構造例を示す図。 実施形態における物品製造方法を説明する図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、以下の実施形態は本発明の実施の具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決のために必須のものであるとは限らない。
まず、実施形態に係るインプリント装置の概要について説明する。インプリント装置は、基板上に供給されたインプリント材を型と接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する装置である。
インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられうる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、例えば、赤外線、可視光線、紫外線などでありうる。硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物でありうる。これらのうち、光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。インプリント材は、インプリント材供給装置(不図示)により、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に配置されうる。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下でありうる。基板の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられうる。必要に応じて、基板の表面に、基板とは別の材料からなる部材が設けられてもよい。基板は、例えば、シリコン基板、化合物半導体基板、石英ガラスである。
図1は、本実施形態におけるインプリント装置1の構成を示す図である。インプリント装置1は、半導体デバイス製造工程に使用される、基板に型のパターンを転写する加工装置であり、ここでは一例として光硬化法を採用している。なお、以下の図において、型に対する紫外線の照射軸に平行にZ軸をとり、Z軸に垂直な平面内で後述の型保持部に対して基板が移動する方向にX軸をとり、X軸に直交する方向にY軸をとって説明する。
硬化部2は、インプリント処理の際に、型3を介して基板5上のインプリント材を硬化させるための紫外線10を照射する光照射部である。この硬化部2は、光源と、該光源から射出された紫外線10をインプリント処理に適切な光に調整するための複数の光学素子を含みうる。
型3は、例えば外周部が矩形であり、基板5と対向する面に所定のパターン(例えば、回路パターン)が3次元状に形成された型である。パターンの表面は、基板5の表面との密着性を保つために、高平面度に加工されている。なお、型3の材質は、石英等、紫外線を透過させることが可能な材料である。
基板5は、例えば、単結晶シリコンからなる被処理基板であり、被処理面には、パターン形成層となるインプリント材が供給される。基板ステージ6は、基板5を例えば真空吸着により保持し、かつ、XY平面内を移動可能に構成されている。基板ステージ6を駆動するためのアクチュエータとしては、例えばリニアモータが採用可能であるが、これに限定されない。
供給部7は、基板5上に未硬化状態のインプリント材を供給する。インプリント材は、紫外線を受けることで硬化する性質を有する光硬化性組成物であり、その具体的な成分は、製造する半導体デバイスの種類により適宜選択されうる。
型搬送装置8は、型3を搬送し、型保持部12に対して型3を設置する。制御装置9は、インプリント装置1の各構成要素の動作及び調整等を統括的に制御する。制御装置9は、例えばCPU及びメモリを含むコンピュータ装置であり、メモリに含まれるプログラムをCPUが実行することによりインプリント装置1の各構成要素を制御する。特に、本実施形態では、制御装置9は、型保持部12のクランプ力(引きつけ力)を適宜調整し、かつ、後述のインプリントヘッド4を構成する形状補正機構11及び駆動機構13の動作を制御する。なお、制御装置9は、インプリント装置1と一体で構成してもよいし、インプリント装置1とは別の場所に設置されインプリント装置1をリモート制御する構成としてもよい。
次に、インプリントヘッド4について詳しく説明する。図2はインプリントヘッド4の構成を示す図である。インプリントヘッド4は、型3に圧縮力を加えることにより、型3に形成されたパターンを所望の形状に補正する形状補正機構11と、吸着力や静電力により型3を引きつけて保持する型保持部12とを含む。可動部支持体14は、形状補正機構11と型保持部12とを支持している。インプリントヘッド4に組み込まれている駆動機構13は、可動部支持体14を、その可動部支持体14によって支持されている形状補正機構11と型保持部12と共に、型保持部12の型の保持面と直交するZ方向(第1方向)に駆動することができる。これにより、基板5上に供給されたインプリント材に型3を接触させる接触動作およびそのインプリント材から型3を引き離す離型動作を行うことが可能となる。
駆動機構13は、可動部支持体14の駆動方向を規制する役割をする板ばね15とアクチュエータ16を含みうる。インプリントヘッド4にはこのような駆動機構13が例えば3か所配置されている。アクチュエータ16としては、少なくともZ軸方向で駆動するものであればよく、リニアモータやエアシリンダ等が採用可能である。あるいは、アクチュエータ16には、硬化したインプリント材が破壊しないように高精度に離型動作を行うために、粗動及び微動を分割して実施するアクチュエータが採用されてもよい。
図2に示すとおり、形状補正機構11は、基部24と、複数の駆動部17と、を備える。駆動部17は、アクチュエータ18、レバー19、支点部材20、伝達部21、板ばね22、押圧部材23を含みうる。図3を参照して後述するように、板ばね22は、押圧部材23の移動方向を案内するガイド部30を構成する。アクチュエータ18は、レバー19の第1端部に力を加えるように駆動する。アクチュエータ18が駆動することにより、可動部支持体14に支持された支点部材20を中心にレバー19が回転し、レバー19の第1端部とは反対側の第2端部に形成された伝達部21を介して押圧部材23に力が伝わる。押圧部材23は板ばね22によって駆動方向が規制されており、水平方向に駆動し型3の側面をまっすぐに押圧することができる。
形状補正機構11は、型3の側面から外力を加えて型を物理的に変形させるための機構である。型3の側面に力を加えることにより、型3のパターン部の形状が補正される。この補正により型3のパターン部を所望の形状にすることで、基板上に形成されているパターン(被処理領域)の形状と型に形成されているパターン部の形状との差を低減させることができる。それにより、基板上に形成されているパターンと、新たに基板の上に形成されるインプリント材のパターンとの重ね合わせ精度を向上させることができる。本実施形態において、形状補正機構11は、型3の4方側面の領域それぞれに対向するように配置され、本実施形態では、駆動部17が、型3の一側面に対して4個、すなわち型3の周囲に計16個設置される。型3の側面に力を印加する16個の駆動部17の駆動量を個別に制御することにより、型3に形成されたパターンを所望の形状に補正する。基部24は、アクチュエータ18の固定端を保持し、駆動反力を受け止める。基部24は、連結部材27を介して可動部支持体14の上部で可動部支持体14によって支持されている。
インプリントヘッド4は、固定部ベース25によって本体装置に固定されている。固定部ベース25には駆動機構13が配置され、可動部支持体14をZ方向に駆動させることにより接触動作が行われる。インプリントヘッド4において、可動部支持体14の変形に伴って弾性変形するフレクシャ26が、可動部支持体14と型保持部12との間に介在している。可動部支持体14は、フレクシャ26を介して型保持部12を支持する。型3は型保持部12によって吸着保持される。
図3は、ガイド部30の構成を示す図である。ガイド部30は、型保持部12に固定され、押圧部材23を型3の側面を押圧する方向である押圧方向(図3のX方向)に移動可能に支持し、押圧方向とは異なる方向への移動を規制する。図3において、押圧部材23の面Mは伝達部21と接触する面であり、伝達部21を介してアクチュエータ18の駆動力が伝達され、面Nが型3の側面に接触し型3を押圧する。押圧部材23の上部に設けられているガイド固定部28は、型保持部12に不図示のボルト等で締結固定されている。そして、ガイド固定部28と押圧部材23とは、X方向に並べて配置された複数の板ばね22によって連結されている。この構成により、押圧部材23は板ばね22によって型3の側面に力を加える方向とは異なる方向への移動が規制されており、X方向に駆動し型3の側面をまっすぐに押圧することができる。
インプリントヘッド4は、フレクシャ26を複数備えている。フレクシャ26は、型保持部12を変形させずに変位を可能にするキネマティック・フレクシャでありうる。図4(a),(b)に、複数のフレクシャ26の配置例を示す。図4(a)は図2と同様のY方向からみた側面図であり、図4(b)は基板5側からみた平面図である。図4(b)に示されるように、基板5側から見ると、フレクシャ26は型3を中心に120度間隔で計3個配置されている。図5に、フレクシャ26の構造例を示す。フレクシャ26は、可動部支持体14に不図示のボルト等で締結されるブロック部材32と、型保持部12に不図示のボルト等で締結されるブロック部材33とを含む。そして、ブロック部材32とブロック部材33とは、関節部31によって連結されている。このフレクシャ26は、例えば4個の関節部31を含む。関節部31は棒状の弾性部材であり、その断面積を小さくすることにより、2方向に容易に撓むことができる。1つのフレクシャ26が4個の関節部31を有することで、図中の座標でX方向およびZ方向には高い剛性を保ち、Y方向および回転方向には柔軟に撓むことができる。フレクシャ26を3個使って型保持部12の6自由度を過不足なく拘束し、型保持部12に変形を与えないようにしながら、型保持部12を高剛性に支持している。このように6自由度を過不足なく拘束することを、キネマティックに拘束する、という。「キネマティック」とは、変形はさせずに変位を可能にする意味で用いている。
ここで、本実施形態における機能およびその効果を具体的に示す。本実施形態において、型保持部12はフレクシャ26を介して可動部支持体14に支持されている。これにより、可動部支持体14の変形が型保持部12には伝わりにくく、また6自由度は拘束されているため高剛性であり固有値低下も抑制している。その結果、アクチュエータ18の反力によって可動部支持体14が変形しても、型保持部12はその影響を受けにくく、型保持部12の平面度変化を抑制できる。また、振動要因による精度劣化も受けにくいため、外乱に対する揺れも少なく重ね合わせ精度の低下を防ぐこともできる。
さらに、押圧部材23は、板ばね22およびガイド固定部28を介して型保持部12に支持される。そのため、押圧部材23は型保持部12に倣って駆動し、押圧部材23は型3に対する相対姿勢を維持したままアクチュエータ18の駆動力を型3に伝達することができる。これにより、アクチュエータ18の反力によって駆動部17自体が傾いた際も型3に対する作用点が変化せず型の面外変形を抑制できる。
以上の構成により、高精度な重ね合わせ精度を実現できる。
(伝達部の変形例)
図6に、変形例に係るインプリントヘッド4の要部拡大図を示す。図2では、レバー19の押圧部材23と接触する部分(すなわち伝達部21)の先端は平面になっていたが、図6の例では伝達部21の先端は球状になっており、押圧部材23に対して分離されている。ここでは伝達部21の先端の形状を球状としているが、これに限定されない。伝達部21の先端の形状は、例えば、円錐形状、角錐、板状であってもよく、レバー19が押圧部材23に対して点または線で接触するように先端に向かって先細りの形状となっていればよい。ここで、分離している状態とは、例えば両者は別々の独立した部材であり、押圧駆動方向にのみ力が伝達され、その他の方向には伝達されない構造を指す。そのため、駆動部17が傾いた際にも、その傾きによる駆動方向以外の力が押圧部材23に伝わるのを抑制することができる。ただし本実施形態では、駆動量は第1実施形態に比べ低下する可能性がある。したがって本実施形態の構成は、補正可能範囲が広いことよりも高精度であることを重視した場合に、有効となり得る。
(ガイド部の変形例)
図7(a)に変形例に係るインプリントヘッド4の要部拡大図を示し、図7(b)に変形例に係るガイド部30の構成を示す。ここでは、図3のガイド固定部28の代わりに、型3の側面に力を加える方向(X方向)に延びるガイドレール35が型保持部12に固定され、板ばね22の代わりに、ガイドレール35に沿って移動するキャリッジ36が設けられる。キャリッジ36は押圧部材23と連結されている。すなわち、押圧部材23はガイドレール35に沿ってキャリッジ36と連動する。また、ガイドレール35とキャリッジ36との間にはベアリング37が配され、これにより駆動時の摩擦が小さくなり、駆動力の伝達損失を抑制することができる。ベアリング37としてはボールベアリングや他の低摩擦材による滑り媒体を用いることができる。この構成により、押圧部材23は、キャリッジ36の駆動方向(X方向)以外の方向の動きが規制される。第1の実施形態では押圧部材23が動く方向の規制のために板ばね22を利用しているため、板ばね22を変形させるための力が損失となる。図7(b)の構成は、補正可能範囲を大きくとりたい場合に有効となる。
(フレクシャの変形例)
図8(a),(b)に、フレクシャ26の変形例であるフレクシャ38の配置例を示す。図8(a)は図4(a)と同様のY方向からみた側面図、図8(b)は図4(b)と同様の基板5側からみた平面図である。複数のフレクシャ38は、互いに干渉しないように配置されている。例えば、複数のフレクシャ38は、例えば型3を中心に120度間隔で計3個配置されている。
図9(a),(b)に、フレクシャ38の構造例を示す。図9(a)はY方向からみた側面図、図9(b)は基板5側からみた平面図である。複数のフレクシャ38の各々は、ブロック部材41およびブロック部材42を有し、ブロック部材41は可動部支持体14に固定され、ブロック部材42は型保持部12に固定されている。また、フレクシャ38は、例えば2つの関節部39および2つの関節部40を有する。関節部39および関節部40はそれぞれ棒状の弾性部材であり、その断面積を小さくすることにより、2方向に容易に撓むことができる。関節部39は、型保持部12の型3の保持面と直交するZ方向(第1方向)にのみ高剛性でありその他の方向には柔軟に撓むことができる。関節部40はZ方向と直交するX方向(第2方向)にのみ高剛性でありその他の方向には柔軟に撓むことができる。つまり、1つのフレクシャ38は、Z方向とX方向に剛で、Z方向およびX方向とは異なる方向に柔である。言い換えると、1つのフレクシャ38は、Z方向とX方向の2方向のみを拘束している。このフレクシャ38を3個使って型保持部12を6自由度で拘束し、型保持部12に変形を与えないようにかつ高剛性に支持している。
このフレクシャ38は、図5に示したようなフレクシャ26の形状加工による制約や、配置、固定方法による制約がある場合に代替として使用できる。
<物品製造方法の実施形態>
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用の型等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品製造方法について説明する。図10(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコン基板等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図10(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図10(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1と型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを介して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図10(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の部が硬化物の部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図10(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図10(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
3:型、4:インプリントヘッド、11:形状補正機構、21:伝達部、26:フレクシャ、30:ガイド部

Claims (9)

  1. 型を用いて基板の上のインプリント材にパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記型を保持する型保持部と、
    前記型保持部に保持された前記型の側面に力を加えて前記型の形状を補正する形状補正機構と、
    前記型保持部と前記形状補正機構とを支持する可動部支持体と、
    前記可動部支持体と前記型保持部との間に介在し、前記可動部支持体の変形に伴って弾性変形するフレクシャと、
    を有し、
    前記形状補正機構は、
    前記型の側面に接触して該型の側面を押圧する押圧部材と、
    前記型保持部に固定され、前記押圧部材を、前記型の側面を押圧する方向である押圧方向に移動可能に支持し、前記押圧方向とは異なる方向への移動を規制するガイド部と、
    を有することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記可動部支持体を、該可動部支持体に支持されている前記型保持部と前記形状補正機構と共に、前記型保持部の前記型の保持面と直交する第1方向に駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を支持する固定部ベースと、
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記形状補正機構は、
    前記可動部支持体の上部で前記可動部支持体に支持された基部と、
    前記可動部支持体に支持された支点を中心に回転するレバーと、
    前記基部に固定され、前記レバーの第1端部に力を加えるように駆動するアクチュエータと、
    を更に有し、
    前記押圧部材は、前記アクチュエータの駆動により前記レバーが回転することで前記レバーの第2端部から力が加えられて前記ガイド部によって案内されながら前記押圧方向に移動することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  4. 前記ガイド部は、
    前記型保持部に固定されるガイド固定部と、
    前記押圧部材が前記押圧方向とは異なる方向への移動を規制しながら前記押圧方向に移動できるように前記押圧部材と前記ガイド固定部とを連結する複数の板ばねと、
    を有することを特徴とする請求項3に記載のインプリント装置。
  5. 前記ガイド部は、
    前記型保持部に固定され、前記押圧方向に延びるガイドレールと、
    前記押圧部材を支持し、前記ガイドレールに沿って移動するキャリッジと、
    を有することを特徴とする請求項に記載のインプリント装置。
  6. 前記レバーの前記第2端部における前記押圧部材に力を伝達する部分は、前記押圧部材と接触する部分に向かって先細りの形状となっていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記フレクシャは、前記型保持部を変形させずに変位を可能にするキネマティック・フレクシャであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  8. 前記フレクシャを複数備え、
    前記複数のフレクシャは、互いに干渉しないように配置され、
    前記複数のフレクシャの各々は、前記型保持部の前記型の保持面と直交する第1方向と該第1方向と直交する第2方向に剛で、前記第1方向と前記第2方向とは異なる方向に柔であり、
    前記複数のフレクシャの組み合わせによって6自由度の拘束を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて基板にパターンを形成する工程と、
    前記形成する工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
    を有し、
    前記処理する工程で処理された前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
JP2017051706A 2017-03-16 2017-03-16 インプリント装置、および物品製造方法 Active JP6882027B2 (ja)

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