JP6881656B2 - アンギュラ玉軸受、及び工作機械用主軸装置 - Google Patents
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Description
(1) 外周面に内輪軌道溝を有する内輪と、内周面に外輪軌道溝を有する外輪と、所定の接触角を持って前記内輪軌道溝と前記外輪軌道溝との間に転動自在に配置される複数の玉と、前記複数の玉をそれぞれ保持する複数のポケットを有する保持器と、を備え、前記外輪は、その外周面から内周面まで径方向に亘って貫通し、潤滑油を供給する複数の径方向孔を有し、オイルエア潤滑によって供給された前記潤滑油によって潤滑されるアンギュラ玉軸受であって、
前記複数の径方向孔の内径側開口部を前記径方向孔の中心線の延長線に沿って前記保持器の外周面上に投影した時に、投影された前記内径側開口部の少なくとも一部は、前記玉軸受の回転軸方向において、前記保持器の各ポケットの軸方向端部をそれぞれ結んだ二円の領域内に位置し、
前記複数の径方向孔のうち、いずれか1つの径方向孔の中心線が、前記玉の中心の円周方向位相と一致しているとき、いずれか他方の径方向孔は、前記玉軸受の径方向から見て、その内径側開口部を前記径方向孔の中心線の延長線に沿って前記保持器の外周面上に投影した時に、投影された前記内径側開口部が、前記玉、及び前記ポケットの内周面から離間している、アンギュラ玉軸受。
(2) 前記外輪の外周面には、前記径方向孔と連通する凹状溝が周方向に沿って形成されている、(1)に記載のアンギュラ玉軸受。
(3) 前記外輪の外周面には、上記凹状溝を挟む軸方向両側に環状溝が周方向に沿って形成され、前記各環状溝には、それぞれ環状のシール部材が配置される(2)に記載のアンギュラ玉軸受。
(4) 前記径方向孔の直径が0.5〜1.5mmである、(1)〜(3)のいずれかに記載のアンギュラ玉軸受。
(5) 前記径方向孔は、前記内径側開口部の開口面積が、外径側開口部の開口面積よりも広い、(1)〜(4)のいずれかに記載のアンギュラ玉軸受。
(6) 前記外輪の内周面には、前記外輪軌道溝に対して軸方向一方側に、カウンターボアが設けられ、
前記径方向孔の内径側開口部は、前記外輪軌道溝の溝底に対してカウンターボア側に形成されている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のアンギュラ玉軸受。
(7) (1)〜(6)のいずれかに記載のアンギュラ玉軸受を備える、工作機械用主軸装置。
図1に示すように、第1実施形態に係るアンギュラ玉軸受10は、工作機械用主軸装置に適用可能で、外周面に円弧状の内輪軌道溝11aを有する内輪11と、内周面に円弧状の外輪軌道溝12aを有する外輪12と、所定の接触角αをもって内輪軌道溝11aと外輪軌道溝12aとの間に転動自在に配置された複数の玉13と、複数の玉13を保持する円筒形状のポケットPを有する外輪案内方式の保持器14と、を備える。外輪12の軸方向一方側の内周面には、軸方向端面から外輪軌道溝12aまで徐々に縮径する傾斜部を備えたカウンターボア12bが設けられている一方、軸方向他方側の内周面には、一様内径の溝肩12cが形成されている。また、本実施形態では、保持器14の外周面14aは、軸方向に亘って一様外径に形成されている。
なお、周状の凹状溝は、外輪12に設ける代わりに、ハウジングの内周面において、径方向孔15と連通する給油路開口の位置に形成されてもよい。
また、外輪12は、径方向孔15に近い位相では良く冷却される一方、径方向孔15から遠い位相では冷却が弱いことから、外輪12の位相により温度差が生じ、軸受の寸法精度に影響を及ぼす。このため、複数の径方向孔15を備えることで、軸受の外輪12の温度変動を防止することができる。
また、図3(a)及び図3(b)に示すように、他の径方向孔、及び、他の径方向孔の中心線X2の位置は、それぞれ、図中、15b´、X2´の位置でもよい。
このうち、特に、騒音は顕著な問題となることが知られている。外輪給油型軸受が主に使用される回転数が10000min-1以上の領域では、発生する騒音の周波数が数千Hz前後となり、人の耳の感度が最も高い周波数帯域の騒音を発生するため問題となり易い。
また、玉13によって複数の径方向孔15が同時に塞がれたとき、通過する瞬間の潤滑油の供給量が著しく減少する。そして、玉13の通過後、径方向孔15内に溜められていた潤滑油が一気に供給される。潤滑油が瞬間的に供給過多となり、潤滑油の攪拌抵抗が増大することで、軸受外輪が著しく昇温する。これにより、加工精度の低下や、異常昇温による焼付きのリスクが増大する。
これにより、他方の径方向孔15bの内径側開口部30は、玉13とポケットPの内周面に近い位置に配置されるので、他の径方向孔15から供給される潤滑油は、保持器14の外周面を介して、玉13とポケットPの内周面との間の滑り接触部に供給され、安定した潤滑性能を確保することができる。
この場合、グリースが外輪軌道溝12a内に噛み込まれるので、攪拌抵抗により、トルクの増大や異常発熱等の問題が生じる。特に、これらの問題は、本実施形態のような高速回転において生じ易い。従って、増ちょう剤を含まない潤滑油を供給する油潤滑方法が本発明において望ましい。
11 内輪
11a 内輪軌道溝
12 外輪
12a 外輪軌道溝
12b カウンターボア
12c 溝肩
13 玉
14 保持器
15、15a、15b 径方向孔
16 凹状溝
E 接触楕円
Claims (7)
- 外周面に内輪軌道溝を有する内輪と、内周面に外輪軌道溝を有する外輪と、所定の接触角を持って前記内輪軌道溝と前記外輪軌道溝との間に転動自在に配置される複数の玉と、前記複数の玉をそれぞれ保持する複数のポケットを有する保持器と、を備え、前記外輪は、その外周面から内周面まで径方向に亘って貫通し、潤滑油を供給する複数の径方向孔を有し、オイルエア潤滑によって供給された前記潤滑油によって潤滑されるアンギュラ玉軸受であって、
前記複数の径方向孔の内径側開口部を前記径方向孔の中心線の延長線に沿って前記保持器の外周面上に投影した時に、投影された前記内径側開口部の少なくとも一部は、前記玉軸受の回転軸方向において、前記保持器の各ポケットの軸方向端部をそれぞれ結んだ二円の領域内に位置し、
前記複数の径方向孔のうち、いずれか1つの径方向孔の中心線が、前記玉の中心の円周方向位相と一致しているとき、いずれか他方の径方向孔は、前記玉軸受の径方向から見て、その内径側開口部を前記径方向孔の中心線の延長線に沿って前記保持器の外周面上に投影した時に、投影された前記内径側開口部が、前記玉、及び前記ポケットの内周面から離間している、アンギュラ玉軸受。 - 前記外輪の外周面には、前記径方向孔と連通する凹状溝が周方向に沿って形成されている、請求項1に記載のアンギュラ玉軸受。
- 前記外輪の外周面には、上記凹状溝を挟む軸方向両側に環状溝が周方向に沿って形成され、前記各環状溝には、それぞれ環状のシール部材が配置される、請求項2に記載のアンギュラ玉軸受。
- 前記径方向孔の直径が0.5〜1.5mmである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアンギュラ玉軸受。
- 前記径方向孔は、前記内径側開口部の開口面積が、外径側開口部の開口面積よりも広い、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のアンギュラ玉軸受。
- 前記外輪の内周面には、前記外輪軌道溝に対して軸方向一方側に、カウンターボアが設けられ、
前記径方向孔の内径側開口部は、前記外輪軌道溝の溝底に対してカウンターボア側に形成されている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のアンギュラ玉軸受。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のアンギュラ玉軸受を備える、工作機械用主軸装置。
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JP2020098463A JP6881656B2 (ja) | 2020-06-05 | 2020-06-05 | アンギュラ玉軸受、及び工作機械用主軸装置 |
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JP2020098463A JP6881656B2 (ja) | 2020-06-05 | 2020-06-05 | アンギュラ玉軸受、及び工作機械用主軸装置 |
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