JP6881205B2 - パイプ用ホルダー - Google Patents

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Description

本発明は、酸素ガスなどを吹き出すための金属パイプと、供給ガスのホースとの間を接続するためのパイプ用ホルダーに関するものである。
溶融金属の精錬、溶融金属の鋳造にあたっては、精錬容器に地金が付着し、あるいは鋳造装置の溶融金属接触部に地金が付着することがある。地金が付着した直後であれば、地金は高温状態にあるので、地金部に酸素ガスを吹き付ければ、地金が自身で発火するので、酸素ガス吹き付けによって付着地金を溶断することが可能である。このため、直径が6〜20mm程度の金属パイプ(例えば鉄パイプ)をガス吹き付けのためのガスパイプとして、このガスパイプを経由して酸素ガスを吹き付けることが行われている。
このガスパイプと供給ガスのホースとの間を接続するため、パイプ用ホルダーが用いられる。パイプ用ホルダーは、ガスパイプの手元側端部を、簡単に、確実に、かつ安定的に固定、保持できるようにするとともに、パイプ用ホルダーとガスパイプとの継ぎ目部において酸素漏れ等が生じにくく、安全性に優れたものであることが要求される。
従来のパイプ用ホルダーとして図7(A)に示すようなものが用いられている。即ち、供給ガスのホースと接続する内筒2と、内筒2の先端側に内筒外面にねじ止めできる外筒3とを有し、内筒2の筒内にガスパイプ20の端部を収容し、筒状弾性体4を準備し、筒状弾性体4は、内筒2の内周とガスパイプ20の外周との間に配置される。外筒3の雌ねじ17を内筒2の雄ねじ18にねじ止めることによって筒状弾性体4を筒芯方向33に圧縮すると、筒状弾性体4の外周部の径が増大して内筒2の内周部に密着するとともに、筒状弾性体4の内周部の径が縮小してガスパイプ20の外周部に密着する。これにより、供給ガスのホースを接続した内筒2と、ガスを吹き出すガスパイプ20との間の気密性が確実に維持でき、酸素漏れ等の発生を防止することができる。
特許文献1ではさらに、少なくとも2種類の外形寸法の異なるガスパイプに対応して、これらをワンタッチで固定、支持できる、パイプ等の支持装置が開示されている。また特許文献2には、外筒に設けた固定ねじにより、パイプ用ホルダーによるガスパイプの保持力をさらに増大させる場合において、筒状弾性体の緊締力不足を確実に防止するため、内筒内のガスパイプ端部付近にスプリングを配置する発明が開示されている。
特開2000−161547号公報 特開2009−121508号公報
溶融金属の精錬や鋳造に際し、ガスパイプの先端から酸素ガスを吹き出して付着地金を溶断するに際しては、金属製の長いガスパイプ20をパイプ用ホルダー1に装着し、操作員が長時間にわたってガスパイプ20の根本部を保持し、溶断作業を実施する。この作業において、操作員は両手でガスパイプ20とパイプ用ホルダー1を保持する。一方の手でパイプ用ホルダー1を把持し、他方の手でパイプ用ホルダー1に接続したガスパイプ20の根本部を把持することで、安定した作業を行うことができる。
前述のように、パイプ用ホルダー1によってガスパイプ20を接続するに際し、内筒2の筒内にガスパイプ20と筒状弾性体4を収容し、筒状弾性体4は、内筒2の内周とガスパイプ20の外周との間に配置される。外筒3の雌ねじ17を内筒2の雄ねじ18にねじ止めることで筒状弾性体4を筒芯方向33に圧縮することにより、筒状弾性体4が内筒2の内周部とガスパイプ20の外周部に密着し、気密性が確保される。ところが、筒状弾性体の圧縮量不足その他の理由により、筒状弾性体4とガスパイプ20の外周部の間の気密性が不十分となり、この部分(第1ルート36)から酸素ガスが漏洩し、外筒3の先端とガスパイプ20外周部との間のガス排出ルート38から酸素ガスが外部に漏れ出すことが、ごく稀にではあるが、発生することがある。図7(B)にこの状態を示している。図7(B)では、筒状弾性体4とガスパイプ20外周部の間の気密性が不十分であることを示すため、両者の間に隙間を描いている。このような場合、上述のように操作員はガスパイプの根本部を片方の手で把持しているので、把持部の雰囲気が漏洩酸素ガスによって酸素富化雰囲気となる。付着地金の溶断作業中であるから、火花等が操作員の手元に飛散することがある。前記のように酸素ガスが漏えい状態の時に火花等が操作員の手元に被着すると、当該部位で異常燃焼が発生する可能性がある。
本発明は、ガスパイプと供給ガスのホースとの間を接続するためのパイプ用ホルダーにおいて、稀に発生する酸素ガスの漏洩においても、操作員の手元部分を酸素富化雰囲気とすることのない、パイプ用ホルダーを提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)パイプ用ホルダーの先端側にガスパイプを接続し、手元側からガスを供給するためのパイプ用ホルダーであって、
前記パイプ用ホルダーは内筒、外筒、筒状弾性体、押し座金、手持ちパイプ、環状弾性体を有し、
前記内筒は先端側の内部に径拡大部を有するとともに外周に雄ねじを有し、前記外筒は先端側に縮径部を有するとともに手元側の内周に雌ねじを有し、前記手持ちパイプは内周にガスパイプを収容可能であるとともに手元側に板状のフランジを有し、環状弾性体は手持ちパイプの外周に配置可能であり、前記筒状弾性体、押し座金はその内周にガスパイプを収容可能であり、前記筒状弾性体の全部及び押し座金の一部又は全部は内筒の内径拡大部内に収容可能であり、
外筒の縮径部、環状弾性体、手持ちパイプのフランジ部、押し座金、筒状弾性体、内筒の内径拡大部の底部を先端側からこの順序で配置した上で外筒の雌ねじを内筒の雄ねじにねじ込まれてなることを特徴とするパイプ用ホルダー。
(2)前記手持ちパイプのフランジ部と押し座金の間に、第2環状弾性体を配置し、当該第2環状弾性体は、内周にガスパイプを収容可能であることを特徴とする上記(1)に記載のパイプ用ホルダー。
(3)前記手持ちパイプのフランジ部と押し座金の間に、中間座金を配置し、当該中間座金は内周にガスパイプを収容可能であるとともに、前記中間座金の端面には放射状に溝又は峰が形成されていることを特徴とする上記(1)に記載のパイプ用ホルダー。
(4)前記内筒の先端側外周部にOリングを備えていることを特徴とする上記(1)から(3)までのいずれか1つに記載のパイプ用ホルダー。
本発明により、ガスパイプと供給ガスのホースとの間を接続するためのパイプ用ホルダーにおいて、稀に発生する酸素ガスの漏洩においても、操作員の手元部分を酸素富化雰囲気とすることのない、パイプ用ホルダーとすることができる。
本発明のパイプ用ホルダーの一例を示す断面図である。 本発明のパイプ用ホルダーの一例を示す断面図であり、ガスパイプ装着前の状態を示す図である。 本発明のパイプ用ホルダーの一例を示す部分断面図である。 本発明のパイプ用ホルダーの一例を示す部分断面図である。 本発明のパイプ用ホルダーの一例を示す部分断面図である。 本発明のパイプ用ホルダーの一例を示す部分断面図である。 従来のパイプ用ホルダーを示す断面図であり、(A)はガス漏れなし、(B)はガス漏れが生じている状態を示す図である。
以下、パイプ用ホルダー1の筒芯方向33について、ガスを吹き出す側を「先端側31」、その反対側を「手元側32」と呼ぶ。図面において、金属同士の接触部分については、当該接触部分を通じてガスが通過することが可能なので、図面上はあたかも隙間があるように記載している。一方、金属と弾性体とが圧着している接触部分については、気密状態にあるので、図面上でも隙間がないように記載している。なお、金属と弾性体との接触部分についても、気密状態が不十分であることを示す図面においては、図面上はあたかも隙間があるように記載している。
従来から用いられているパイプ用ホルダー1は、図7(A)に示すように、内筒2を有し、内筒2の手元側32は供給ガスのホース接続部とガス流量調整弁(図示せず)が設けられている。また内筒2の先端側31には内径拡大部11を有し、内径拡大部11には、ガスパイプ20、押し座金13、筒状弾性体4、受け座金14が収容される。押し座金13、筒状弾性体4、受け座金14は、先端側31からこの順でガスパイプ20を囲むように配置され、ガスパイプ20とともに内筒2の内径拡大部11に収容される。内筒2の先端側31には外筒3が配置される。内筒2の先端側31外周には雄ねじ18が形成されており、外筒3の内周部に形成された雌ねじ17を螺合することにより、外筒3を内筒2の手元側32に向けて押し込むことができる。外筒3の先端側31には縮径部12を有する。外筒3を内筒2に螺合して外筒3を手元側32に移動することにより、縮径部12が押し座金13を手元側32に押し込み、押し座金13と受け座金14の間に配置した筒状弾性体4を筒芯方向33に圧縮する。筒状弾性体4を筒芯方向33に圧縮すると、筒状弾性体4の外周部の径が増大して内筒2の内径拡大部11の内周に密着するとともに、筒状弾性体4の内周部の径が縮小してガスパイプ20の外周に密着する。
パイプ用ホルダー1とガスパイプ20の接続においては、前述のように、筒状弾性体の圧縮量不足その他の理由により、筒状弾性体4とガスパイプ20の外周部の間の気密性が不十分となり、この部分から酸素ガスが漏洩し、外筒3の先端とガスパイプ20外周部との間のガス排出ルート38から酸素ガスが外部に漏れ出すことが、ごく稀にではあるが、発生することがある(図7(B)参照)。ガスパイプ20の根本部を把持する操作員の手元が漏洩酸素ガスによって酸素富化雰囲気になると、近辺に火花等の火種があると、当該部位で異常燃焼が発生する可能性がある。
図1、図2に基づいて、本発明の基本的な機構の説明を行う。図2は、ガスパイプを装着する前であって、外筒3が内筒2に十分にはねじ込まれていない状況を示している。図1は、ガスパイプを装着した上で、外筒3を内筒2に十分にねじ込んだ状態を示している。本発明のパイプ用ホルダーは内筒2、外筒3、筒状弾性体4、押し座金13、手持ちパイプ5、環状弾性体7を有し、内筒2は先端側31の内部に径拡大部11を有するとともに外周に雄ねじ18を有し、外筒3は先端側31に縮径部12を有するとともに手元側32の内周に雌ねじ17を有し、手持ちパイプ5は内周にガスパイプ20を収容可能であるとともに手元側に板状のフランジ6を有し、環状弾性体7は手持ちパイプ5の外周に配置可能であり、筒状弾性体4、押し座金13はその内周にガスパイプ20を収容可能であり、筒状弾性体4の全部及び押し座金13の一部又は全部は内筒2の内径拡大部11内に収容可能であり、外筒3の縮径部12、環状弾性体7、手持ちパイプ5のフランジ6部、押し座金13、筒状弾性体4、内筒2の内径拡大部11の底部25を先端側31からこの順序で配置した上で外筒3の雌ねじ17を内筒2の雄ねじ18にねじ込まれてなる。
本発明のパイプ用ホルダー1は上記従来のパイプ用ホルダーの要件に加えてさらに、図1、図2に示すように、手持ちパイプ5と環状弾性体7とを有する。手持ちパイプ5は金属製のパイプであり、その内径はガスパイプ20の外径よりも大きい。手持ちパイプ5の手元側32端部には、板状のフランジ6が固定されている。好ましくはフランジ6の形状は円盤状とする。手持ちパイプ5、フランジ6のいずれも、普通鋼を用いて製造できる。手持ちパイプ5とフランジ6の間の接合は溶接あるいはろう付けで行えばよい。環状弾性体7はその内径が手持ちパイプ5の外径と同等又はそれよりも大きく、その外径が外筒3の縮径部12の内径よりも大きい。環状弾性体7の材質としては、通常のOリングなどに用いられる材質がそのまま好適に用いられる。第2環状弾性体8、筒状弾性体4の材質についても同様である。ガスパイプ20を内筒2に収容した状態において、ガスパイプ20の外周に手持ちパイプ5、手持ちパイプ5の外周でフランジ6より先端側31に環状弾性体7、手持ちパイプ5の外周で環状弾性体7より先端側31に外筒3の縮径部12が配置されている。縮径部12の手元側32端面と環状弾性体7、フランジ6の先端側31端面と環状弾性体7が当接する。手持ちパイプ5のフランジ6よりも手元側32に、前述の押し座金13、筒状弾性体4、受け座金14がこの順で配置され、内筒2の内径拡大部11内に収容される。図1、図2に示す例では、手持ちパイプ5のフランジ6と押し座金13の間に第2環状弾性体8を配置している。この位置には何も配置しなくてもよく(図4参照)、あるいは後述のように中間座金9を配置することとしても良い(図5参照)。なお、図には受け座金14が記載されているが本発明で必須ではない。受け座金14を用いず、内筒2の内径拡大部11の手元側32底部が、筒状弾性体4とガスパイプ20の手元側32端部を受ける形状としても良い。
まずは、手持ちパイプ5のフランジ6と押し座金13の間に第2環状弾性体8を配置した場合について、図3に基づいて説明する。
本発明の手持ちパイプ5と環状弾性体7、第2環状弾性体8を配置した状態で、外筒3の雌ねじ17と内筒2の雄ねじ18を螺合し、外筒3が手元側32に移動するようにねじ込んでいくと、外筒3の縮径部12、環状弾性体7、フランジ6、第2環状弾性体8、押し座金13、筒状弾性体4、受け座金14、内筒2の内径拡大部11の底部25が相互に接触し、筒状弾性体4が筒芯方向33に圧縮され、環状弾性体7も筒芯方向33に圧縮される。筒状弾性体4の圧縮により、筒状弾性体4の外周と内筒2の内径拡大部11の内周、筒状弾性体4の内周とガスパイプ20の外周との間が密着し気密構造となる。さらに、外筒3の縮径部12の手元側32端面と手持ちパイプ5のフランジ6の先端側31端面との間が、環状弾性体7の密着によって気密構造となる(図1参照)。
上記筒状弾性体4を用いた気密構造において、ごく稀に気密構造が不十分となる場合があり、ガスの漏洩が発生する。その場合も、筒状弾性体4の内周とガスパイプ20の外周との間の気密が不十分になり、図3に第1ルート36として記載したルートでのガス漏洩が起こる場合が大部分である。筒状弾性体4の外周と内筒の内径拡大部11の内周との間の気密が不十分になり、図4に第2ルート37として記載したルートでのガス漏洩が起こる場合はほとんど考慮する必要がない。なお、図3の第1ルート36については、正確には、筒状弾性体4の内周とガスパイプ20の外周との間の空隙位置であるが、図面上は当該空隙が非常に狭く作図しづらいので、便宜上、当該空隙の近傍に矢印を記載している。図4の第2ルート37についても同様である。
本発明のパイプ用ホルダー1において、上記第1ルート36でガスの漏洩が生じた場合、漏洩したガスは、図3に示すように、手持ちパイプ5の内周とガスパイプ20の外周との間の第1空間34を通過して先端側31に移動し、手持ちパイプ5の先端からガス排出ルート38に排出していく。手持ちパイプ5の長さを十分に確保することにより、操作員は、従来であればガスパイプ20の外周を把持していたのに対し、本発明では手持ちパイプ5の外周を把持することでガスパイプ20の位置を定めることができる。パイプ用ホルダー1から漏洩したガスは手持ちパイプ5の内周を経由して先端側のガス排出ルート38から排出されるので、手持ちパイプ5の外周を把持した操作員の手元が酸素富化雰囲気となることがなく、操作員の手元が異常燃焼するトラブルを防止することが可能となる。
このように第2環状弾性体8を配置すると、フランジ6と第2環状弾性体8との間、第2環状弾性体8と押し座金13との間の接触部分をいずれも気密構造とすることができる。その結果、第1ルート36で漏洩したガスのすべてを、手持ちパイプ5の内周とガスパイプ20の外周との間の第1空間34を経由して手持ちパイプ5の先端側端部から排出することが可能となる。
手持ちパイプ5のフランジ6と押し座金13との間については、上記のように第2環状弾性体8を配置するのではなく、両者の間に何も装着せず(図4参照)、あるいは通常の金属製の平座金を配置することとしてもよい。その場合には、金属同士の接触であり、気密構造にはならない。その結果、第1ルート36から第1空間34に漏洩した酸素ガスが、金属接触部を通過して第2空間35に至ることもあるが、第2空間35の圧力が空気圧を超えることはないので、新たな漏洩のルートが生じるわけではない。
上記説明したように、パイプ用ホルダー1の筒状弾性体4による気密構造が不十分となる場合については、上記第1ルート36の漏洩のみに対処することで基本的には十分な効果を得ることができる。一方で、筒状弾性体4の外周と内筒2の内径拡大部11の内周との間が気密不十分となり、第2ルート37の漏洩が生じる場合(図4参照)にも問題がないように考慮して対策を講じておけば万全である。そのような対策について、以下、説明する。
手持ちパイプ5のフランジ6と押し座金13との間については、上記のように何も装着せず(図4参照)、あるいは通常の金属製の平座金を配置することとした場合には、金属同士の接触であり、気密構造にはならない。従って、第2ルート37で漏洩して第2空間35に至ったガスについては、手持ちパイプ5のフランジ6と押し座金13との接触部を経由して、最終的に手持ちパイプ5の内周とガスパイプ20の外周との間の第1空間34を経由して手持ちパイプ5の先端側端部から排出される。ただし、フランジ6と押し座金13との接触部の圧力損失があるため、第2ルート37で漏出したガスが第2空間35の圧力を高め、内筒2の外周と外筒3の内周との間のねじ止め部19を経由して外部に漏洩する可能性がある。
フランジ6と押し座金13との間をガスが通過するに際し、圧力損失を軽減することにより、内筒2の外周と外筒3の内周との間のねじ止め部19を経由する漏洩を防止することができる。本発明では第1に、フランジと押し座金との間に配置する座金として、放射状に溝又は峰を有する中間座金9を用いることができる。図5に示す例では、中間座金9が放射状の溝10を有しており、溝10を経由して第2空間35から第1空間34にガスが流通することができる。第2に、フランジの手元側の面に、放射状に溝又は峰を形成することができる。第3に、押し座金の先端側端面に、放射状に溝又は峰を形成することができる。これら第1〜第3の対応の1又は2以上を実施することにより、フランジ6と押し座金13との間のガス流通をスムーズにし、第2ルート37で漏洩して第2空間35に至ったガスの全量を、手持ちパイプ5の内周とガスパイプ20の外周との間の第1空間34を経由して排出することが可能となる。
本発明ではさらに、図6に示すように、内筒2の先端部付近の外周にOリング15を配置すると好ましい。これにより、外筒3の内周と内筒2の外周との間の気密性を確保することができるので、第2空間35に溜まった漏洩ガスが内筒2と外筒3のねじ止め部19を通じて外部に漏出することを確実に防止できる。
1 パイプ用ホルダー
2 内筒
3 外筒
4 筒状弾性体
5 手持ちパイプ
6 フランジ
7 環状弾性体
8 第2環状弾性体
9 中間座金
10 溝
11 内径拡大部
12 縮径部
13 押し座金
14 受け座金
15 Oリング
17 雌ねじ
18 雄ねじ
19 ねじ止め部
20 ガスパイプ
25 底部
31 先端側
32 手元側
33 軸芯方向
34 第1空間
35 第2空間
36 第1ルート
37 第2ルート
38 ガス排出ルート

Claims (4)

  1. パイプ用ホルダーの先端側にガスパイプを接続し、手元側からガスを供給するためのパイプ用ホルダーであって、
    前記パイプ用ホルダーは内筒、外筒、筒状弾性体、押し座金、手持ちパイプ、環状弾性体を有し、
    前記内筒は先端側の内部に径拡大部を有するとともに外周に雄ねじを有し、前記外筒は先端側に縮径部を有するとともに手元側の内周に雌ねじを有し、前記手持ちパイプは内周にガスパイプを収容可能であるとともに手元側に板状のフランジを有し、環状弾性体は手持ちパイプの外周に配置可能であり、前記筒状弾性体、押し座金はその内周にガスパイプを収容可能であり、前記筒状弾性体の全部及び押し座金の一部又は全部は内筒の内径拡大部内に収容可能であり、
    外筒の縮径部、環状弾性体、手持ちパイプのフランジ部、押し座金、筒状弾性体、内筒の内径拡大部の底部を先端側からこの順序で配置した上で外筒の雌ねじを内筒の雄ねじにねじ込まれてなることを特徴とするパイプ用ホルダー。
  2. 前記手持ちパイプのフランジ部と押し座金の間に、第2環状弾性体を配置し、当該第2環状弾性体は、内周にガスパイプを収容可能であることを特徴とする請求項1に記載のパイプ用ホルダー。
  3. 前記手持ちパイプのフランジ部と押し座金の間に、中間座金を配置し、当該中間座金は内周にガスパイプを収容可能であるとともに、前記中間座金の端面には放射状に溝又は峰が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパイプ用ホルダー。
  4. 前記内筒の先端側外周部にOリングを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のパイプ用ホルダー。
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