JP6878409B2 - タングステン含有金属の製造方法及びフェロタングステン - Google Patents

タングステン含有金属の製造方法及びフェロタングステン Download PDF

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Description

本発明は、タングステン含有金属の製造方法及びフェロタングステンに関する。
鋼にフェロタングステンを添加すると、鋼の硬さ及び耐摩耗性が向上する。このため、フェロタングステンは、高速度鋼、ダイス鋼、一般工具鋼などの添加剤として用いられる。また、金属タングステンは、金属のうちでは融点が高く、比較的大きな電気抵抗を持つため、電球のフィラメント等としても用いられる。フェロタングステン、金属タングステン等のタングステン含有金属は、産業上重要性が高い金属として位置付けられている。
従来のフェロタングステンの製造方法として、テルミット反応を利用するテルミット法と、コークスを還元剤として使用する2段製錬法が知られている(非特許文献1参照)。
前者のテルミット法においては、タングステン鉱石に還元剤としてのアルミニウムを混合し、アルミニウムの反応熱を利用してタングステン鉱石を還元する。しかしながら、テルミット法には、不純物としてのMn,Si,Alの含有量が高いという課題がある。不純物の含有量を低くするために、後者の2段製錬法が採用される。
2段製錬法は、タングステン鉱石を還元剤としてのコークスで還元して、粗フェロタングステンを生成する還元製錬工程と、粗フェロタングステン中のタングステン炭化物(WC、WC等)を酸化除去して精製フェロタングステンを生成する酸化製錬工程と、を備える。還元製錬工程においては、第一の電気炉を用いてタングステン鉱石及びコークスを溶融し、タングステン鉱石をコークスによって還元する。コークス還元によって、粗フェロタングステンにはタングステン炭化物(WC、WC等)が発生する。酸化製錬工程においては、第二の電気炉を用いて粗フェロタングステン及び酸化剤として添加されたタングステン鉱石を溶融し、粗フェロタングステンを酸化製錬する。
日本鉄鋼協会、第3版鉄鋼便覧、日本、丸善株式会社、昭和54年10月15日発行、第II巻 製銑製鋼、7.3 各種フェロアロイの製造、429〜432頁
しかしながら、2段製錬法にあっては、フェロタングステンの融点が2500℃以上と高く、鋳床に出湯することが困難であるので、還元製錬工程で生成した粗フェロタングステンを炉に残し、冷却後に炉から掘り出す作業が必要になる。酸化製錬工程で生成したフェロタングステンも同様である。すなわち、一回の製錬ごとに炉を解体し、築炉を行う必要が2回もあるので、工程が複雑で経済性に乏しいという課題がある。数十年前、我が国でもフェロタングステンの製造が行われていたが、現在、フェロタングステンの製造は行われていない。フェロタングステンの調達は全て廉価な輸入に頼っている。2段製錬法は経済性が乏しいことが一因である。近年、国際情勢によりフェロタングステンの輸入が困難になったこともあり、我が国でフェロタングステンを製造することが要請されている。
さらに、2段製錬法にあっては、酸化製錬工程でタングステン炭化物(WC、WC等)を除去しようとしても、カーボンとタングステンとの結合力が強く、カーボンを除去しきれないという課題もある。
そこで、本発明は、工程がシンプルで不純物の含有率も低くすることができるタングステン含有金属の製造方法及びタングステン含有金属を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、タングステン鉱石、前記タングステン鉱石中の酸化タングステンを還元する還元剤としてのシリコン、造滓材としての生石灰、及び成分調整用の鉄を電気炉に装入し、前記電気炉で前記タングステン鉱石を溶融及び還元して、タングステン含有金属とスラグを生成し、前記還元剤の量は、前記タングステン鉱石中の前記酸化タングステンを還元するのに必要な化学当量の1.0倍以上1.5倍以下であり、前記スラグの塩基度(CaO/SiO )は、0.2以上5以下であるタングステン含有金属の製造方法である。
本発明の第2の態様は、タングステン鉱石、前記タングステン鉱石中の酸化タングステンを還元する還元剤としてのシリコン及びアルミニウムの少なくとも一方、造滓材としての生石灰、及び成分調整用の鉄を電気炉に装入し、前記電気炉で前記タングステン鉱石を溶融及び還元して、タングステン含有金属と一次スラグを生成し、前記還元剤の量は、前記タングステン鉱石中の前記酸化タングステンを還元するのに必要な化学当量の0.8倍以上1.3倍以下であり、前記タングステン含有金属から前記一次スラグを分離し、分離した前記一次スラグ中の酸化タングステンを還元剤によって還元して、中間メタルと二次スラグを生成し、前記中間メタルを前記タングステン鉱石に添加するタングステン含有金属の製造方法である。
本発明の第3の態様は、鋼の添加剤として用いられるフェロタングステンであって、W含有率が75質量%以上、C含有率が0.03質量%以下、Al含有率が0.02質量%以下、Si含有率が0.7質量%以下、S含有率が0.005質量%以下、Mn含有率が0.5質量%以下、残部がFeと不可避的不純物であるフェロタングステンである。
本発明の第1及び第2の態様のタングステン含有金属の製造方法によれば、還元剤としてコークス(C)を使用しないので、酸化製錬工程が不要になり、工程をシンプルにすることができる。また、電気炉で加熱しながらタングステン含有原料を還元するので、タングステン含有金属中の不純物の除去がし易く、Cだけでなく、還元剤として使用されるシリコン(Si)及びアルミニウム(Al)の少なくとも一方の含有率も低減することができる。さらに、電気炉で長時間高温製錬することで、硫黄(S)を揮発させることができる。Sは高温で鋼の強度を脆くさせるので、タングステン含有金属中のSを低減させることが望まれる。
本発明の第3の態様のフェロタングステンは、不純物としてのC,Al,Si及びMnの含有率が極めて低い新規なフェロタングステンである。
本発明の第一の実施形態のタングステン含有金属の製造方法の工程図である。 酸化物のエリンガム図である。 スラグ中のタングステン含有率(W)%とメタル中のマンガン含有率[Mn]%との関係を示すグラフである。 スラグ中のタングステン含有率(W)%とメタル中のシリコン含有率[Si]%との関係を示すグラフである。 本発明の第二の実施形態のタングステン含有金属の製造方法の工程図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態のタングステン含有金属の製造方法を詳細に説明する。ただし、本発明は種々の形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明の範囲を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態のタングステン含有金属の製造方法の工程図である。本実施形態では、タングステン含有原料としてタングステン鉱石(W鉱石)を使用し、タングステン含有金属としてフェロタングステンを生成する。W鉱石は、例えば中国、ロシア、ルワンダ、オーストラリア、ポルトガルで生産される。W鉱石の生産地は限定されるものではない。タングステン鉱石の成分の一例を表1に示す。
Figure 0006878409
主原料は、タングステン鉱石である。副原料は、還元剤としてのシリコン(金属Si又はFeSi、以下Siという)及びアルミニウム(Al)の少なくとも一方、造滓材としての生石灰(CaO)、及び成分調整用の鉄(Fe)である。本実施形態のタングステン含有金属の製造方法は、まずこれらの原料を電気炉に装入する(S1)ことから始まる。電気炉には、炉の上部から装入された3本の電極間に原料を通じてアークを発生させ、原料を溶融するエルー式電気炉が用いられる。
図2は、酸化物のエリンガム図を示す。図2において、下方にある物質は、その温度で上の方にある酸化物よりも酸素との親和力が大きく、その酸化物から酸素を奪って酸化する。一方、上方にある酸化物は還元される。タングステンの融点は2500℃以上である。還元剤として、Si又はAlを使用すると、上方にある物質であるAs,PbO,SnO,WO,MnOを還元できることがわかる。なお、2000℃以上の酸素親和力の線は想定であり、破線で示す。
本実施形態では、タングステンの歩留まりを向上させるべくタングステン鉱石を強還元、すなわち還元剤の量を、酸化タングステンを還元するのに必要な化学当量の1.0倍以上1.5倍以下に設定する。また、還元剤としてSiを使用する。
図2に示すように、Siの酸素親和力はAl及びCに比べてMnの酸素親和力に近い。このため、還元剤としてSiを使用し、Siの還元力を調整することで、WOを優先的に還元し、MnOの還元を抑制すること、すなわち不純物としてのMnをフェロタングステンに移行させにくくすることが可能になる。原料中のAs,Pb,Sは、高温の電気炉操業で揮発するので、フェロタングステンへの移行が抑制される。
ただし、還元剤としてSiを使用する場合でも、通電用のAlを装入するのが望ましい。Siの電気伝導度が低いから原料の電気伝導度を向上させるためである。通電用のAlが必ず必要という訳ではなく、通電用のAlを装入しなくてもよい。
次に、電気炉に電力を供給し、原料を溶融する(S2)。原料を溶解すると、下記の反応式(1),(2)により酸化タングステン(WO)が還元されて、タングステン(W)及びスラグが生成される。
Si還元の場合 WO+3/2Si→W+3/2SiO…(1)
Al還元の場合 2/3WO+4/3Al→2/3W+2/3Al…(2)
Si還元の場合、右辺のSiOがCaOと反応し、CaO・SiOとなってスラグに移行する。このため、WOの還元反応が進行する。スラグの塩基度(CaO/SiO)は0.2以上5以下に設定される。以下に塩基度をこのように設定する理由を説明する。
塩基度を5以下に設定するのは、不純物としてのMn含有量を低減するためである。図3は、スラグ中のタングステン含有率(W)%とメタル中のマンガン含有率[Mn]%との関係を示すグラフである。酸化タングステンを弱還元し、(W)%を大きくすると、[Mn]%を下げることができる。しかし、(W)%を大きくしても、[Mn]%を0.5%以下に低減するのに限界がある。そこで、塩基度を高塩基度35〜65から低塩基度5まで下げると、[Mn]%が0.5%以下に低減する。塩基度を5以下の低塩基度にするのは、[Mn]%を0.5%以下に低減するためである。
MnOは、下記の反応式(3)によりSiによって還元される。
MnO+1/2Si→Mn+1/2SiO…(3)
塩基度を低塩基度にすると、右辺のSiOがCaOと反応しにくくなり、MnOの還元反応が進行しにくくなるから、メタル中へのMnの移行が抑制されると推測される。塩基度を低塩基度にすると、同様にWOの還元反応も進行しにくくなるが、MnOの方が塩基度の影響を受け易いと推測される。
上記のように、塩基度を低塩基度5以下にすると、Mnがフェロタングステンへ移行するのを抑制することができる。しかし、逆にSiはフェロタングステンへ移行し易くなる。図4は、スラグ中のタングステン含有率(W)%とメタル中のシリコン含有率[Si]%との関係を示すグラフである。塩基度を0.5から1.0に増加させると、[Si]%が0.7%以下に低減する。塩基度を0.2以上好ましくは0.5以上にするのは、[Si]%を0.7%以下に低減する、すなわちSiがフェロタングステンへ移行するのを抑制するためである。上記のように、スラグの塩基度を0.2以上5以下に設定することで、不純物としてのMn及びSi両方の含有量を低減することができる。
再び、図1に示すように、製錬終了後、スラグを排出し(S3)、炉体を自然冷却する。自然冷却後、炉床部に溜めたフェロタングステンを掘り出し(S4)、破砕機で破砕する。これにより、精製されたフェロタングステン(精製FW)が得られる(S5)。タングステンの歩留まりは約90%である。スラグ中の(W)<1%であり、スラグは砕石の原料として使用される。
表2に精製FWの成分を示す。
Figure 0006878409
精製FWのC含有率が低いのは、コークス還元をしていないからである。また、タングステンの比重が鉄の比重の2倍であり、タングステンが電気炉の下に沈み、電極からのカーボン汚染がタングステンに及ばないからである。Al,Siの含有率が低いのは、電気炉で成分調整しながらフェロタングステンを生成するからである。Mnの含有率が低いのは、スラグの塩基度を0.2以上5以下に設定するからである。
(第二の実施形態)
図5は、本発明の第二の実施形態のタングステン含有金属の製造方法の工程図である。第二の実施形態のタングステン含有金属の製造方法は、フェロタングステンを製造する工程1と、フェロタングステンを生成した際に生成するスラグから中間メタルを回収する工程2と、の組み合わせから構成される。中間メタルを回収する工程2は、精製フェロタングステンの成分調整をし易くし、タングステンの歩留まりを向上させるために設けられる。
フェロタングステン製造工程1は、第一の実施形態と同様に、タングステン鉱石、還元剤としてのシリコン(Si)及びアルミニウム(Al)の少なくとも一方、成分調整用の鉄(Fe)、及び造滓材としての生石灰(CaO)を電気炉に装入する工程(S1)を備える。電気炉には、中間メタル回収工程2で回収された中間メタルも装入される(S9)。
次に、電気炉に通電し、原料を溶融させ、タングステン鉱石の還元を進行させる。第一の実施形態では、タングステン鉱石を強還元するのに対し、第二の実施形態ではタングステン鉱石を弱還元、すなわち還元剤の量を酸化タングステンを還元するのに必要な化学当量の0.8倍以上1.3倍以下に設定する。図3に示すように、酸化タングステン鉱石を弱還元し、スラグ中のタングステン含有率(W)%を上げると、メタル中のマンガン含有率[Mn]%を低減することができるからである。ただし、タングステン鉱石を弱還元すると、スラグ(以下1次スラグという)中のタングステン含有量が増える。1次スラグ中のタングステンを回収すべく中間メタル回収工程2が設けられる。
また、第一の実施形態では、スラグの塩基度を0.2以上5以下に設定するのに対し、第二の実施形態では、1次スラグの塩基度を0.2以上30以下に設定する。第二の実施形態では、タングステン鉱石を弱還元することで、メタル中のマンガン含有率[Mn]%が低減されていて(図3参照)、塩基度を第一の実施形態ほどは低減させる必要がない。1次スラグの塩基度を0.2以上30以下に設定することで、不純物としてのMn及びSi両方の含有量を低減することができる。
製錬終了後、1次スラグを分離し(S3)、炉体を自然冷却する。自然冷却後、炉床部に溜めたフェロタングステンを掘り出し(S4)、破砕機で破砕する。これにより、精製されたフェロタングステン(精製FW)が得られる(S5)。1次スラグ中のタングステン含有率(W)%は、(W)%<6%である。
精製FWの成分は表3のとおりである。
Figure 0006878409
タングステン鉱石を弱還元することで、第一の実施形態よりも不純物の含有率を低下させることができる。
中間メタル回収工程2では、1次スラグ中のタングステンを回収するために、分離した1次スラグを電気炉に装入する(S6)。電気炉に、還元剤としてのシリコン(Si)及びアルミニウム(Al)の少なくとも一方、及び造滓材としての生石灰(CaO)を装入し、電気炉に通電し、1次スラグ中の酸化タングステンを還元して、中間メタルと2次スラグを生成する(S7)。なお、成分調整用の鉄(Fe)を装入する必要はないが、成分調整用の鉄(Fe)を装入することもできる。また、電気炉の替わりに取鍋を使用することもできる。
中間メタルはフェロタングステン製造工程1において原料として使用される。中間メタルにMnが移行すると、Mnが濃縮されて、精製フェロタングステンのMn含有率が高くなる。これを避けるために、2次スラグの塩基度は0.2以上5以下に設定される。
2次スラグは電気炉から排出される(S8)。2次スラグのタングステン含有率は(W)<1%であり、2次スラグは砕石の原料として使用される。2次スラグの成分の一例は表4のとおりである。
Figure 0006878409
中間メタルは鋳型に出湯される(S9)。中間メタル回収工程2における溶湯の温度は、1600〜1700℃である。フェロタングステン製造工程1における溶湯の温度ほど高くない。このため、鋳型に出湯することができる。中間メタルの成分の一例は表5のとおりである。
Figure 0006878409
回収された中間メタルは、フェロタングステン製造工程1の主原料であるタングステン鉱石に添加される(S1)。タングステンの歩留まりは95%にまで向上する。
(実施例)
図1の製造工程図に従ってフェロタングステンを試験炉にて製造した。表6は、本実施例で使用した主原料であるタングステン鉱石、副原料であるSi(還元剤)及びAl(通電用)、CaO(造滓材)、及びFe(成分調整用)の組成を示す。
Figure 0006878409
試験炉に350kwhの電力を加え、精製フェロタングステン45.5kgとスラグ75kgを生成した。
精製フェロタングステンの成分は表7のとおりである。
Figure 0006878409
スラグの成分及び塩基度(CaO/SiO2)は表8のとおりである。
Figure 0006878409
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態に変更可能である。
例えば、上記実施形態では、タングステン含有金属としてフェロタングステンを製造しているが、金属タングステンを製造することもできる。また、タングステン含有原料としてタングステン鉱石を使用しているが、例えばアルミテルミット法により還元された粗フェロタングステンを使用することもできる。
本明細書は、2016年4月4日出願の特願2016−075015に基づく。この内容はすべてここに含めておく。
1…フェロタングステン製造工程
2…中間メタル回収工程

Claims (4)

  1. タングステン鉱石、前記タングステン鉱石中の酸化タングステンを還元する還元剤としてのシリコン、造滓材としての生石灰、及び成分調整用の鉄を電気炉に装入し、
    前記電気炉で前記タングステン鉱石を溶融及び還元して、タングステン含有金属とスラグを生成し、
    前記還元剤の量は、前記タングステン鉱石中の前記酸化タングステンを還元するのに必要な化学当量の1.0倍以上1.5倍以下であり、
    前記スラグの塩基度(CaO/SiO )は、0.2以上5以下であるタングステン含有金属の製造方法。
  2. タングステン鉱石、前記タングステン鉱石中の酸化タングステンを還元する還元剤としてのシリコン及びアルミニウムの少なくとも一方、造滓材としての生石灰、及び成分調整用の鉄を電気炉に装入し、
    前記電気炉で前記タングステン鉱石を溶融及び還元して、タングステン含有金属と一次スラグを生成し、
    前記還元剤の量は、前記タングステン鉱石中の前記酸化タングステンを還元するのに必要な化学当量の0.8倍以上1.3倍以下であり、
    前記タングステン含有金属から前記一次スラグを分離し、
    分離した前記一次スラグ中の酸化タングステンを還元剤によって還元して、中間メタルと二次スラグを生成し、
    前記中間メタルを前記タングステン鉱石に添加するタングステン含有金属の製造方法。
  3. 前記一次スラグの塩基度(CaO/SiO)は、0.2以上30以下であることを特徴とする請求項に記載のタングステン含有金属の製造方法。
  4. 鋼の添加剤として用いられるフェロタングステンであって、
    W含有率が75質量%以上、C含有率が0.03質量%以下、Al含有率が0.02質量%以下、Si含有率が0.7質量%以下、S含有率が0.005質量%以下、Mn含有率が0.5質量%以下、残部がFeと不可避的不純物であるフェロタングステ
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