JP6877885B2 - 断熱サッシ - Google Patents

断熱サッシ Download PDF

Info

Publication number
JP6877885B2
JP6877885B2 JP2016060831A JP2016060831A JP6877885B2 JP 6877885 B2 JP6877885 B2 JP 6877885B2 JP 2016060831 A JP2016060831 A JP 2016060831A JP 2016060831 A JP2016060831 A JP 2016060831A JP 6877885 B2 JP6877885 B2 JP 6877885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sash
frame
stile
indoor
shoji
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016060831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017172258A (ja
Inventor
晃尚 澤田
晃尚 澤田
貴之 新口
貴之 新口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Tateyama Inc
Original Assignee
Sankyo Tateyama Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Tateyama Inc filed Critical Sankyo Tateyama Inc
Priority to JP2016060831A priority Critical patent/JP6877885B2/ja
Publication of JP2017172258A publication Critical patent/JP2017172258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6877885B2 publication Critical patent/JP6877885B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

本発明は、建物の開口部に設置される断熱サッシに関する。
従来より、建物の開口部に設置されるサッシには断熱性が求められており、断熱性を向上させたサッシとして、枠体を室内側部材と室外側部材とを断熱部材により連結して構成することにより、室内外に亘る熱の伝達を抑制した引違い式の断熱サッシは知られている。
このような引違い式の断熱サッシにおいて、上枠の室外側部材の外案内レールと室内側部材の内案内レールとの間に亘って樹脂製のカバー部材で覆うと共に、内案内レールの室外側に遮蔽部材を設けることにより、内案内レールに直接外気等があたるのを防止して断熱性能を向上させた断熱サッシは知られていた。
特開2001−55869号公報
上記特許文献1の断熱サッシにおいては、遮蔽部材を設けることにより、室内側部材の案内レールに直接外気があたることを抑制して断熱性能を向上させるものであるが、障子上面と上枠内周面との間の空間において発生する空気の対流による冷熱の伝達については考慮されていなかった。
そのため、室外より室外側部材に伝達された冷熱は室外側部材の外案内レールの室内面より輻射熱として障子上面と上枠内周面との間の空間の空気に伝達され、さらに、障子と枠体との間の空間における空気の対流により室内に伝達されてしまう可能性があった。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、障子上面と上枠内周面との間における上枠の案内レールの室内側の空気の対流を抑制して、断熱性能を向上させることができる断熱サッシを提供することを目的とするものである。
本発明は、上枠、下枠及び左、右縦枠を四周に組んでなる枠体と、枠体に摺動開閉自在に配置される障子と、閉鎖時における前記障子の室内側において上枠の内周面に配置される樹脂製のカバー部材とを備え、カバー部材には、カバー部材の見込み方向で端部寄りの下面から前記障子の上面に向かって延びるとともに、先端が前記障子の上面に近接する可動片を回動自在に設けたことを特徴とする。
障子上面と上枠内周面との間の空間を可動片により分断して、該空間における空気の対流を抑制することができ、断熱性能を向上させることができる。
また、障子の建て込み作業時においても、障子の当接に応じて可動片が上方に回動するので、建て込みの邪魔になることがなく、障子上面に対してより近接させることができるので、上枠の飲み込み量を大きくする必要が無く、上枠の見付け幅を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る断熱サッシの縦断面図である。 本発明の実施形態に係る断熱サッシの横断面図である。 本発明の実施形態に係る断熱サッシの上枠の召合せ部分を下から見た平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る断熱サッシの図であり、(a)は上枠部分の縦断面図であり、(b)は(a)におけるA部分の拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係る断熱サッシの図であり、(a)は図4(a)のB部分の拡大図であり、(b)は図4(a)におけるC部分の拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る断熱サッシの図であり、(a)は上枠部分の縦断面図であり、(b)は(a)におけるD部分の拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る断熱サッシの図であり、(a)は上枠部分の縦断面図であり、(b)は(a)におけるE部分の拡大図である。
本発明の実施形態に係る断熱サッシを、図面を参照して説明する。
(全体の構成)
本発明の実施形態に係る断熱サッシは、建物開口部に設置され、図1,2に示すように、上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなる枠体1と、上框21,31、下框22,32、左縦框23,33及び右縦框24,34を四周に組んでその内周にパネル体が嵌め込まれてなる内、外障子2,3とからなり、枠体1に形成された内、外案内レールに沿って内、外障子2,3を左右方向に移動可能に支持することにより、引き違いサッシとして構成されている。
なお、本発明の断熱サッシは、引き違いサッシに限るものではなく、片引き窓など、窓枠に対して障子を横にスライドさせて開閉するものであれば、どのような方式のサッシであってもよい。
(枠体の構成)
図1に示すように、枠体1を構成する上枠11は、アルミニウム等の金属材料により形成された室外側上部材111及び室内側上部材112と、室外側上部材111と室内側上部材112とを連結する樹脂等の断熱材からなる連結部材113と、室内側上部材112の下面内周に配置固定される樹脂製の樹脂上部材114とにより構成されている。
室外側上部材111の室外寄りの下面には、外障子3を案内する外案内レール111aが垂下されるとともに、室内側上部材112の室外側端部の下面には、内障子2を案内する内案内レール112aが垂下されている。
樹脂上部材114は、室内側上部材112の内案内レール112aの室内面を覆う室外壁部114aと、室内側上部材112の下面を覆う上壁部114bと、上壁部114bの室内側端が下方に垂下してしてなる室内壁部114cと、室内壁部114cの下端が室内側に延設されてなる額部114dとから形成されており、室内側上部材112が直接室内空間に露出することを防止している。
そして、樹脂上部材114は、室内側上部材112の内周に配置された状態で、上壁部114b及び室内側上部材112を貫通するネジ等の固定手段(図示はない。)により内周側から複数箇所固定することで、建物の開口部に強固に取付けられている。
樹脂上部材114の室内壁部114cの下端室外側には、内障子2の上框21の室内側面に近接するように突出部81が設けられている。突出部81は、樹脂上部材114と一体的に形成されるヒレ片として形成されており、内障子2の室内側面に近接させることにより、内障子2上面の空間を室内空間と分離する半密閉空間として構成することができ、内案内レール112aや樹脂上部材114を固定するネジ等の固定手段の金属部分を介して冷熱が伝達された空気が内障子2の上面と上枠11の下面との間から室内に流れ込むことを抑制している。
外案内レール111aと内案内レール112aの間には、室外側上部材111の下面を覆う樹脂製の上カバー部材51が配置されている。
上カバー部材51は、上枠11の略半分の長さを備えた略矩形長尺形状の板状部材として構成されており、図3に示すように、少なくとも上枠11の召合部上方位置に設置された風止板dと左縦枠13との間に取り付けられ、内、外障子2,3の閉鎖時において外障子3の室内側に露出される室外側上部材111の下面から冷熱が室内に直接伝達されることを防止している。
そして、上カバー部材51には、下方に延びる片状の可動片6が設けられており、外障子3の閉鎖時における外障子3の上框31の外周面と上枠11の内周面との空間を分離している。
枠体1を構成する下枠12は、アルミニウム等の金属材料により形成された室外側下部材121及び室内側下部材122と、室外側下部材121と室内側下部材122とを連結する樹脂等の断熱材からなる連結部材123と、室内側下部材122の上面内周に配置固定される樹脂製の樹脂下部材124とにより構成されている。
樹脂下部材124は、室内側下部材122の上面を覆う底壁部124aと、底壁部124aの室内側端が上方に延設してなる室内壁部124bと、室内壁部124bの上端が室内側に延設されてなる額部124dとから形成されており、室内側下部材122が直接室内空間に露出することを防止している。
樹脂下部材124の室内側の室内壁部124bの上端室外側には、内障子2の下框22の室内側面に近接するように突出部82が設けられている。突出部82は、樹脂下部材124と一体的に形成されるヒレ片として形成されており、内障子2の室内側面に近接させることにより、内障子2下面の空間を室内空間と分離する半密閉空間として構成することができ、内案内レール122aや樹脂下部材124を固定するネジ等の固定手段の金属部分を介して冷熱が伝達された空気が内障子2の下面と下枠12の上面との間から室内に流れ込むことを抑制している。
室外側下部材121の室外寄りの上面には外障子を案内する外案内レール121aが設けられ、室内側下部材122の室外側端部より内障子を案内する内案内レール122aが設けられている。
そして、外案内レール121aと内案内レール122aの間には、室外側下部材121の上面を覆う樹脂製の下カバー部材52が配置されている。
下カバー部材52は、下枠12の略半分の長さを備えた略矩形長尺形状の板状部材として構成されており、少なくとも下枠12の召合せ部下方位置に設置された召合せブロック(図示しない)と左縦枠13との間に取り付けられ、内、外障子2,3の閉鎖時において室内に露出される室外側下部材121の上面から冷熱が室内に直接伝達されることを防止している。
図2に示すように、左縦枠13は、アルミニウム等の金属材料により形成され、内周面に外障子3の戸先框(左縦框)33に配置される引寄せブロックfが当接する引寄せ片131aが設けられた本体部材131と、本体部材131の室内側内周面に配置固定される樹脂左部材132により構成されている。
樹脂左部材132は、本体部材131に係合され左縦枠13の室内側内周面を覆う本体部132aと、本体部132aの室内側に延設する額部132bとにより構成されており、本体部132aの室外側面には、外障子3の戸先框33の室内側面に近接するように突出部83が設けられるとともに、外障子3の戸先框33の外周に当接する気密材93が設けられており、外障子3の戸先框33の外周面と左縦枠13の内周面の間の空間を室内空間と分離して、冷熱が伝達された空気が該空間を通って室内に流れ込むことを抑制している。
樹脂左部材132の本体部132aには、上下方向の複数箇所において内周方向に開口する取付凹部132cを備えており、取付凹部132cの底壁を本体部材131に重合させた状態で、両者を貫通するネジ等の固定手段bで内周側から複数箇所固定することにより、建物の開口部に強固に取付けられている。
なお、取付凹部132cは、樹脂左部材132の長手方向(上下方向)に連続する溝部として構成してもよい。
取付凹部132cの開口周縁には、開口の中心(中心線)に向かって延びるヒレ状の遮蔽部材132d,132dが複数設けられており、樹脂左部材132を左縦枠13の本体部材131に重合させた状態でネジ等の固定手段bで固定した際に、アルミニウム等よりなる左縦枠13の本体部材131を介してネジ等の固定手段bに伝達された冷熱が室内への伝達されることを抑制すると共に、ネジ等の固定手段bの頭部が室内に露出することによる意匠の低下を抑えている。
右縦枠14は、アルミニウム等の金属材料により形成され、内周面に内障子2の戸先框(右縦框)24に配置される引寄せブロックfが当接する引寄せ片141aが設けられた本体部材141と、本体部材141の室内側内周面に配置固定される樹脂右部材142により構成されている。
樹脂右部材142は、本体部材141に係合される取付部142aと、取付部142aの室内側端より内周方向へ延びる室内壁部142bと、室内壁部142bの内周側端より室内側へ延設する額部142cにより構成され、取付部142aを本体部材141に係合させた状態で、両者を貫通するネジ等の固定手段bで内周側から複数箇所固定することにより、建物の開口部に強固に取付けられている。
そして、樹脂右部材142の室内壁部142bの内周端室外側面より内障子2の戸先框24の室内側面に近接するように突出部83が設けられており、内障子2の戸先面と右縦枠14内周面の間の空間を半密閉空間とすることにより、冷熱が伝達された空気が該空間を通って室内に流れ込むことを抑制している。
(障子の構成)
本実施形態に係る引き違いサッシにおいては、内、外障子においてその構成は概ね同じであるので、以下、障子の構成について、主に内障子2を用いて説明する。
図1に示すように、内障子2の上框21は、アルミニウム等の金属材料により形成された室外側上框部211と樹脂等により形成された室内側上框部212とからなる複合框として構成されており、上框21の外周には、上枠11に形成された内案内レール112aにより案内される案内溝21aが形成されている。
案内溝21aの室外側上端及び室内側上端には、内案内レール112aに当接もしくは近接する気密材が取付けられており、上枠11と上框21との間を気密して、上框21の上面と上枠11下面との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止するとともに、上枠11の樹脂上部材114の突出部81と協働して半密閉空間を形成してサッシの断熱性能を向上させている。
内障子2の下框22は、アルミニウム等の金属材料により形成された室外側下框部221と樹脂等より形成された室内側下框部222とからなる複合框として構成されており、下框22の外周には案内溝22aが形成され、案内溝22a内には、下枠12に形成された内案内レール122a上を走行する車輪aが配置されている。
案内溝22aの室外側下端には、内案内レール122aに当接する気密材が取付けられており、下枠12と下框22との間を気密して、下框22の下面と下枠12上面との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止するとともに、下枠12の樹脂下部材124の突出部82と協働して半密閉空間を形成してサッシの断熱性能を向上させている。
図2に示すように、内障子2の戸先框(右縦框)24は、アルミニウム等の金属材料により形成された室外側戸先框部241と樹脂等より形成された室内側戸先框部242とからなる複合框として構成されている。
戸先框24の外周には右縦枠14に形成された引寄せ片141aに当接する引寄せブロックfが設置されているとともに、室外側戸先框部241の外周端には内障子2の閉鎖時に引寄せ片141aに当接する気密材が取付けられており、右縦枠14と戸先框24との間を気密するとともに、右縦枠14の樹脂右部材142に形成された突出部83と協働して密閉空間を形成しており、外気が戸先框24の外周面と右縦枠14の内周面との間を通って直接室内に入り込むことを防止するとともに、密閉空間を形成してサッシの断熱性能を向上させている。
内障子2の召合框(左縦框)23は、アルミニウム等の金属材料により形成された室外側召合框部231と樹脂等により形成された室内側召合框部232とからなり、室内側召合框部232が室外側召合框部231の室内側面及び外周面、即ち、障子の閉鎖時に室内に露出する面を覆うように一体化され複合框として構成されている。
そして、室外側召合框部231の室外側面には煙返し片が形成され、外障子3の召合框34の室内側面に形成された煙返し片と協働して煙返しcを構成している。また、室内側召合框部232の外周面部分の室外側端には、外障子3の召合框34の室内側面に近接するように突出部85が設けられており、外障子3の召合框34と内障子2の召合框23との間の空間を半密閉空間として室内空間と分離して、空気の流入を抑制している。
なお、外障子3は、召合框(右縦框)34全体がアルミニウム等の金属材料により形成され、複合框として構成されていない点で内障子2と異なっている。そして、召合框34の室内側面の外周端部には、内障子2の召合框23に当接する気密材が取付けられており、外障子3の召合框34と内障子2の召合框23との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止しているとともに、内障子2の召合框(左縦框)23の突出部85と協働して半密閉空間を形成している。
−第1の実施形態−
断熱サッシの上枠部分における断熱構造について、図面を参照して、さらに詳細に説明する。
前述のように、上枠11には、上枠11の室外側上部材111と室内側上部材112とにわたって上カバー部材51が取り付けられており、室外側上部材111から冷熱が直接室内に伝達されることを防止している。上カバー部材51は略矩形長尺状の平板部材により形成されており、図4(b)に示すように、平板部材の室外側端部近傍には、上方に向かって係止爪51aが突設されているとともに、室内側端部には、室内側に向かって係止片51bが突設されている。
一方、上枠11の室外側上部材111の外案内レール111aの上方室内側面には、長さ(左右)方向に沿って室内側に突出する突起部111bが形成されており、上枠11の室内側上部材112の内案内レール112aの上端には室外側に肩部112bが形成されている。そして、上カバー部材51の係止爪51a及び係止片51bがそれぞれ室外側上部材111の突起部111b及び室内側上部材112の肩部112bに係止することにより、上枠11の内周面に上カバー部材51が取り付けられ、上枠11と上カバー部材51との間には断熱空間Sが形成される。
図5(a)に示すように、略矩形長尺状の上カバー部材51の室内側端部近傍は上方に膨出しており、長手方向に延びる膨出部511aが形成されている。膨出部511aの室外側の下方は室内側に屈曲して支持壁511bが形成されるとともに、膨出部511aの室内側の下方は下方に延びて室内側壁511cが形成され、その下端が室外側に屈曲されることで規制壁511dが形成されており、全体として下方室外側に開口する断面C字状のヒンジ受部511が形成されている。
また、図4(b)に示すように、ヒンジ受部511の室内側には、断面C字状の開口部分に連続して上方に向かって凹む収納凹部512が形成されており、収納凹部512の外周面には凸部512aが形成されている。
そして、上枠11の内周面に上カバー部材51を取り付けるに際しては、膨出部511aが上枠11の内周面に当接若しくは近接することで、上カバー部材51にかかる下方からの外力を直接上枠に11に伝達することができるので、上カバー部材51が撓んだり、破損したりすることを抑止でき、多少撓んでも凸部512aが上枠11の内周面に当接することで、それ以上に上カバー部材51が大きく変形して破損することを防止できる。
可動片6は、図4(a),(b)に示すように、上カバー部材51よりも幅狭の略矩形長尺状の平板部材により形成されており、平板部材の室内側端部に形成されるヒンジ軸部61と、ヒンジ軸部61に連続して形成される連絡部62と、連絡部62に対して所定角度傾斜して連続して形成されるフラップ部63とからなる。
ヒンジ軸部61は、図5(a)に示すように、規制壁511dの上面に支持される下方支持軸611と支持壁511bの上面に支持される上方支持軸612とにより構成され、ヒンジ軸部61が上カバー部材51のヒンジ受部511に対して側方端面より挿入されることで、可動片6は上カバー部材51に対して所定角度の範囲において回動自在に取付けられている。
フラップ部63は、反ヒンジ軸部側が厚肉に形成されており、図5(b)に示すように、その先端下方角部が斜めに面取りされたテーパー面63aとして形成されている。
そして、図4(b)の実線にて示すように、上カバー部材51の見込み方向で端部寄りである室内寄りのヒンジ受部511にヒンジ軸部61が取り付けられた可動片6は、ヒンジ軸部61からフラップ部63が室外側下方に向かって延び、フラップ部63の室外側先端部が外障子3の上框31の上(外周)面に近接するように配置されることとなる。
このとき、断面C字状のヒンジ受部511内に挿入されたヒンジ軸部61は、図5(a)に示すように、下方支持軸611が規制壁511dの上面に支持された状態で、上方支持軸612が支持壁511bの上面に当接されるとともに、連絡部62の室内側面が規制壁511dの先端に当接することにより、フラップ部63の回動が規制されて、上カバー部材51に対して45度未満の角度α(略20度)で傾斜した状態に維持される。そして、フラップ部63は、反ヒンジ軸部側に形成された厚肉部分がおもりとなり、傾斜状態を安定して維持することができる。
フラップ部63の室外側先端部と外障子3の上框31の上面との間隔yを10mm以下とすることで、外障子3の上框31と上枠11との間に半密閉空間s1を形成することができる。
上記第1の実施例においては、可動片6が上カバー部材51の見込み方向で室内側から室外側に向かって下方に傾斜して配置されており、その傾斜角度はヒンジ受部511によって水平面に対して45度以下に規制されているので、外障子3を室内側からけんどんにより建て込むときに、フラップ部63の下面に当接する障子上端の力に対して室内側のヒンジ軸部61を中心としてスムーズに回動することができるので、可動片6の変形や破損を防止することができる。
そして、上カバー部材51には、収納凹部512が形成されており、上方に回動した可動片6を収納することができるので、上枠11の室外側上部材111の内周面と上カバー部材51との間に断熱空間Sを形成しながら、けんどんのための障子の飲み込み量を十分にとることができる。
−第2の実施形態−
本発明の第2の実施例を、図面を用いて説明する。
第2の実施例は、図6(a)に示すように、可動片6の上カバー部材51に対する取付位置が上カバー部材51の見込み方向で室外寄りである点、それに伴って、フラップ部63が室内側に向かって下方に傾斜している点で、第1の実施例と異なっている。具体的には、上カバー部材51のヒンジ受部511は上カバー部材51の見込み方向で端部寄りである室外側に配置されており、上カバー部材51の室外寄りのヒンジ受部511にヒンジ軸部61が取り付けられた可動片6は、フラップ部63が室内側下方に向かって延び、フラップ部63の室内側先端部が外障子3の上框31の上(外周)面に近接するとともに、内案内レール112aに近接するように配置されている。
このため、図6(b)に示すように、第1の実施例と同様に、外障子3の上框31の上面との間隔yを10mm以下とすることで、外障子3の上框31と上枠11との間に半密閉空間s2を形成することができるとともに、内案内レール112aの室外側面との間隔xを10mm以下とすることにより、内案内レール112aの室外側にも可動片6による半密閉空間s3を形成することできるので、上枠からの熱の伝達をさらに抑制することができ、断熱サッシ全体における断熱性能を向上させることができる。
なお、可動片6のフラップ部63の先端部は下方角部が斜めに面取りされたテーパー面63aとして形成されているので、室内側から障子をけんどんにより建て込む時には、障子上端がフラップ部63に形成されたテーパー面63aに当接することで、フラップ部63に対する引っかかりを防止することができ、障子の上端が当接することに対して、室外側のヒンジ軸部61を中心としてスムーズに回動して障子を十分に飲み込むことができるとともに、可動片6の変形や破損を防止することができる。
−第3の実施形態−
本発明の第3の実施例は、図7(a)に示すように、可動片6の上カバー部材51に対する取付け部分が弾性を有する幅狭部によって構成されている点で、第2の実施例と異なっている。具体的には、図7(b)に示すように、可動片6は、上カバー部材51に対して幅狭の弾性連絡部64を介して一体的に形成されており、弾性連絡部64の弾性によりフラップ部63が上カバー部材51に対して略20度の角度に傾斜して配置するように構成されている。
なお、上カバー部材51及びフラップ部63を成形するに際して、フラップ部63の先端部の厚みや弾性連絡部64に用いる材料の弾性や厚さを適宜調節することで、上カバー部材51を上枠に取り付けた際のフラップ部63を傾斜角度を調節することができるが、フラップ部63の傾斜角度調節は、例えば回動規制手段等を設けるなど適宜の方法で行えばよい。
このように、可動片6を上カバー部材51に一体的に設けることにより、製造コストを下げることができると共に、上カバー部材51に対する可動片6の取付作業を省くことができ、施工を簡単にすることができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る断熱サッシは、上枠の内周面に樹脂製のカバー部材が配置されているので、金属製の上枠部材から冷熱が直接室内に伝わることがなく、さらに、カバー部材と上枠との間に空間を設けることで、断熱性能を高めることができる。
そして、カバー部材の見込み方向で室内寄り部分もしくは室外側寄り部分から、障子の上面に向かって傾斜して配置される可動片を設けているので、上枠と障子の上面との間の空間を分割することができるので、空間で発生する対流を分断して冷熱の伝達を抑制し、さらに、可動片を障子の上面に近接させることにより分割した空間を半密閉空間として構成することができるので、断熱性能のさらなる向上を図ることができる。
しかも、可動片は、取付状態においてカバー部材に対して上方に向かって回動自在であるので、枠体に対して障子をケンドンにより設置する際に障子の上辺に当接することで上方に回動して逃げることができ、上枠に十分な飲み込み寸法を維持することができ、上枠の見付け幅を小さくすることができ、採光性及び意匠性に優れた断熱サッシを提供することができる。
なお、可動片の形状は特に平板状に限定されるものではなく、中空形状とすることもできる。
また、先端と障子の上辺との寸法は、10mm以下程度となるように近接させて半密閉空間を形成することが望ましいが、空間内に可動片が配置されることによりある程度の対流を抑えることができ、断熱性能を向上することができる。
1 :枠体
11 :上枠
111 :室外側上部材
111a :外案内レール
111b :突起部
112 :室内側上部材
112a :内案内レール
112b :肩部
113 :連結部材
114 :樹脂上部材
114a :室外壁部
114b :上壁部
114c :室内壁部
114d :額部
12 :下枠
121 :室外側下部材
121a :外案内レール
122 :室内側下部材
122a :内案内レール
123 :連結部材
124 :樹脂下部材
124a :底壁部
124b :室内壁部
124d :額部
13 :左縦枠
131 :本体部材
131a :片
132 :樹脂左部材
132a :本体部
132b :額部
132c :取付凹部
132d :遮蔽部材
14 :右縦枠
141 :本体部材
141a :片
142 :樹脂右部材
142a :取付部
142b :室内壁部
142c :額部
2 :内障子
21 :上框
21a :案内溝
211 :室外側上框部
212 :室内側上框部
22 :下框
22a :案内溝
221 :室外側下框部
222 :室内側下框部
23 :左縦框
231 :室外側召合框部
232 :室内側召合框部
24 :右縦框
241 :室外側戸先框部
242 :室内側戸先框部
3 :外障子
31 :上框
32 :下框
33 :左縦框
34 :右縦框
51 :上カバー部材
51a :係止爪
51b :係止片
511 :ヒンジ受部
511a :膨出部
511b :支持壁
511c :室内側壁
511d :規制壁
512 :収納凹部
512a :凸部
52 :下カバー部材
6 :可動片
61 :ヒンジ軸部
611 :下方支持軸
612 :上方支持軸
62 :連絡部
63 :フラップ部
63a :テーパー面
64 :弾性連絡部
81 :突出部
82 :突出部
83 :突出部
85 :突出部
93 :気密材

Claims (1)

  1. 上枠、下枠及び左、右縦枠を四周に組んでなる枠体と、枠体に摺動開閉自在に配置される障子と、閉鎖時における前記障子の室内側において上枠の内周面に配置される樹脂製のカバー部材とを備え、
    カバー部材には、カバー部材の見込み方向で端部寄りの下面から前記障子の上面に向かって延びるとともに、先端が前記障子の上面に近接する可動片を回動自在に設けた
    ことを特徴とする断熱サッシ。
JP2016060831A 2016-03-24 2016-03-24 断熱サッシ Active JP6877885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016060831A JP6877885B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 断熱サッシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016060831A JP6877885B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 断熱サッシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017172258A JP2017172258A (ja) 2017-09-28
JP6877885B2 true JP6877885B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=59970563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016060831A Active JP6877885B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 断熱サッシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6877885B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7098476B2 (ja) * 2018-08-07 2022-07-11 三協立山株式会社 サッシ
JP7316882B2 (ja) * 2019-08-29 2023-07-28 株式会社Lixil 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017172258A (ja) 2017-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6877885B2 (ja) 断熱サッシ
JP2016070030A (ja) 断熱サッシ
JP2020070666A (ja) 断熱建具
JP6836578B2 (ja) サッシ
JP6895419B2 (ja) サッシ
JP6895420B2 (ja) サッシ
JP7038768B2 (ja) サッシ
JP7130804B2 (ja) サッシ
JP6858212B2 (ja) 断熱サッシ
JP6751800B2 (ja) サッシ
JP7420867B2 (ja) 建具
JP6919003B2 (ja) サッシ
JP6701318B2 (ja) 建具
JP6535372B2 (ja) サッシ
JP6899640B2 (ja) 内窓及び内窓の施工方法
JP7098476B2 (ja) サッシ
JP6542310B2 (ja) サッシ
JP2021032044A (ja) 障子及び建具
JP2021001513A (ja) 建具
JP6595862B2 (ja) サッシ
JP2021001512A (ja) 建具
JP2022116730A (ja) 開き窓
JP2021001511A (ja) 建具
JP2022074663A (ja) 内窓
JP2022074664A (ja) 内窓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200526

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200526

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200602

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200609

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200626

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200630

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201208

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210112

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210310

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210330

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210427

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6877885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150