JP6877240B2 - 逆止め弁 - Google Patents

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Description

本発明は、逆止め弁に関し、特に、アームに対してジスクの回転を規制するようにしたスイング式の逆止め弁に関する。
従来、管内の逆流を防止し、流体を一方向のみに流すためにスイング式の逆止め弁が多く用いられている。スイング式逆止め弁では、通常、弁箱内部にヒンジピンによりアームの一方側が軸着され、アームの他方側に座金を介してナットで弁体が装着される。この構造により、弁体がアームによって弁箱内に支えられ、アームがヒンジピンを中心にスイングして弁体による流路の開閉がおこなわれる。
この場合、弁体と弁座面との封止性を向上するために、一般に、弁体がアームに対して自由に回動するフレキシブルな状態で取付けられ、弁体を弁座面に対して追従させるように可動させることが多く、これら双方をなじませるようにシールさせるようになっている。特に、弁体の中間開度において、ポンプの脈動の影響などにより不規則に流れる流体の影響で弁体が回転しやすい。弁体が限度を超えて自由に回転すると、弁体とアームとの接触面が摩耗してこれらの間のクリアランスが大きくなったりすることで、弁体と弁座面との相対的な位置がずれて弁閉時のシール性が損なわれるおそれがある。
弁体の回転を規制する手段としては、例えば、特許文献1の逆止弁が開示されている。この逆止弁では、弁箱内部に弁体固定用ボルトの頭部が当接するバルブストップが形成され、このバルブストップが、ボルト頭部と嵌合する凹面形状に設けられている。これによって、ボルト頭部がバルブストップの凹面形状部に嵌合し、バルブの全開時の弁体の回転や振動を抑えようとするものである。
特許文献2のスイング式逆止弁においては、アームと弁体との嵌合接触部に耐摩耗性硬質材料が溶着され、かつ、曲率面または傾斜面が形成されている。これらにより、弁体の回転運動や首振り運動を低減し、アームと弁体の接触面の摩耗の発生を防止して逆止面の健全性を確保しようとするものである。
一方、これら以外の弁体の回転規制手段として、弁体の封止面との反対面に2箇所の突起が弁体と一体に設けられ、これら突起の間にアームが挟まれた状態で弁体が取付けられたスイング式逆止め弁が知られている。この逆止め弁の場合、弁体が回転しようとするときに、アームが弁体の突起に接触してその回転が規制されるようになっている。
これらのアームに対する弁体の回転規制に関する事柄は、工業用逆止め弁の重要な仕様の一つとして定められている。例えば、API(米国石油協会)の規格であるAPI594には、「ジスク(弁体)の組み立て設計は、ジスクの回転を360°未満に制限するものであること」として規定されている。これにより、例えば、逆止め弁がエルボなどの屈曲流路の二次側近傍に配管され、渦流によりジスクの回転方向に力が常時加わっている場合でも、ジスクの継続的な回転による接触部の摩耗を防止し、ジスク脱落などの不具合が防がれるようになっている。
特開平6−307559号公報 特開平3−149471号公報
前述の特許文献1の逆止弁においては、全開時の弁体の回転をバルブストップで抑えようとするものであり、全開時以外の中間開度や弁閉時の弁体の回転を防止することはできない。このため、全開時以外の弁体のスイング範囲では、弁体がアームに対して360°以上の角度により限度を超えて自由に回転しやすくなる。しかも、この種のスイング式逆止弁の使用時には、弁体が全開状態までスイングすることは少なく、中間開度の状態になっていることが多い。そのため、弁体は中間開度の状態で一層回転しやすくなる。このように、中間開度の状態が長いことで、全開時の弁体の回転防止機能が発揮される頻度も少なくなる。
特許文献2においては、アームと弁体との嵌合接触部に耐摩耗性硬質材料を挟んでいるだけであるため、ジスクの回転を360°未満に制限することが難しい。このように、アームと弁体との間に、耐摩耗性硬質材料をあらたに設け、かつ曲率面または傾斜面を形成した場合、部品点数や組立て工数が増え、コストの増加にもつながる。
一方、弁体の封止面との反対面に二つの突起を一体に設ける場合には、これらの突起をあらたに加工し、しかも、アームを挟んで弁体の動きを規制できる間隔及び高さに設定する必要がある。突起は、機械加工の妨げにもなることがあり、例えば、弁体のアーム取付側である環状当接面をフラットに形成する際には、突起が邪魔になり加工が難しくなる。
突起同士の間隔が狭い場合、弁体の回転領域が狭まってフレキシブル性が損なわれることで封止性に悪影響を及ぼし、圧力の印加等によるボデーの変形にも対応できなくなる可能性がある。突起により弁体の重心が変わり、シール性の低下につながることもある。
本発明は、従来の課題を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、ジスクに加工を施したり、あらたな部品や組立てを必要とすることなく、弁閉から弁開状態までの何れの弁開度状態にも、アームに対するジスクの回転を強制的に規制するスイング式の逆止め弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、流出入口を有するボデー内に軸着されたアームと、このアームに取付けられるジスクの取付軸部と、この取付軸部の周囲に配置された回転防止部材とが備えられ、この回転防止部材がアームに係止されて、回転するジスクが所定角度で回転規制される逆止め弁である。
請求項2に係る発明は、取付軸部にアームが座金を介してナットで取付けられ、この座金に延設された係止片がアームの一部に係止されて回転防止部材とした逆止め弁である。
請求項3に係る発明は、座金には係合片が延設され、この係合片がナットに係合されると共に、このナットと係合片にピンを通してナットと座金とが一体化された逆止め弁である。
請求項4に係る発明は、ジスクとアームとの間の取付軸部に係止板が非回転状態に取付けられ、この係止板を回転防止部材とした逆止め弁である。
請求項1に係る発明によると、取付軸部の周囲に配置した回転防止部材をアームに係止してジスクの回転を所定角度に規制することにより、ジスクに加工を施したり、あらたな部品や組立て工数を必要とすることなく、弁閉から弁開状態までの何れの弁開度状態にも、回転防止部材がアームに係止してジスクの回転を強制的に停止できる。このように、アームに対してジスクを回転可能に設けつつ、このジスクの360°以上の回転を規制できることにより、ジスクの限度を超えた自由な回転を防止してジスクとアームとの接触部分の摩耗を防ぎ、弁閉時のジスクと弁座側とのなじみ性を確保して高い封止性を維持できる。このため、ジスクやアームの損傷や破断を防止し、ジスクの脱落も回避できる。全開時のジスクの回転接触によるボデー側の摩耗を防ぎ、全開時におけるジスクの可動領域を一定に確保することで、弁閉時にはジスクを確実にシール状態まで復帰させることが可能になる。
請求項2に係る発明によると、係止片を延設した座金を、回転防止部材とすることで、部品点数や組立て工数が増えることがなく、組立ても容易となる。係止片を折り曲げ加工等により簡単に形成でき、係止片の強度も確保できる。ジスクにあらたに加工を施すことなく、現状の部品をそのまま使用して封止性も確保する。取付軸部から係止片までの距離を短くできるため、アームに加わる回転モーメントを小さく抑えつつジスクの回転を抑制可能になる。このため、回転防止部材やジスクにかかる負荷を抑えて消耗を阻止し、回転防止部材の小型化にも寄与する。
請求項3に係る発明によると、係合片のナットへの係合と、ピンを係合片に通すこととにより、取付軸部に締め込んだナットと一体に回転防止部材が回転してジスクの回転を規制する。ピンによって回転防止部材に対するナットの自然な緩みや脱落を防ぎ、これらの一体性を高めてジスクのアームに対する回転量を略一定に維持できる。
請求項4に係る発明によると、係止板のアームへの係止により、弁閉から弁開状態までの何れの弁開度状態にもジスクのアームに対する回転を強制的に停止し、ジスクの限度を超えた自由な回転を確実に防止する。
本発明における逆止め弁の実施形態を示す縦断面図である。 図1の逆止め弁の分離斜視図である。 ジスクとアームとの取付け状態を示す要部拡大縦断面図である。 回転防止部材を示す拡大斜視図である。 図1の逆止め弁のジスクの中間開度状態を示す縦断面図である。 図1の逆止め弁のジスクの全開状態を示す縦断面図である。 ジスクの取付け状態を示す要部拡大側面図である。
以下に、本発明における逆止め弁の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1においては、本発明の実施形態の逆止め弁の縦断面図を示し、図2においては図1の逆止め弁の分離斜視図を示している。
図において、逆止め弁は、ボデー1、カバー2、ジスク3、アーム4、回転防止部材5、ホルダ6、ナット7が備えられ、ボデー1内にアーム4が軸着されてスイング可能に設けられ、このアーム4の先端側に設けられたジスク3で、ボデー1内流路1aが開閉自在に設けられたスイング式の逆止め弁からなっている。
ボデー1は、流入口8と流出口9とを有し、前記ジスク3の後述の動作により、流入口8側から流出口9側に流体が流れつつ、流出口9側から流入口8側への逆流が阻止される。流入口8と流出口9との間の流路1a内には、環状の弁座面10が形成される。ボデー1内の空間は、ジスク3が弁閉から弁開状態まで動作できる広さに設けられ、ジスク3の開動作側には、その全開位置を規制する規制部11が突出形成されている。
ボデー1の上部には、流路1aと連通して開口部12が形成され、この開口部12を介してボデー1内に部品を組込み可能になっている。開口部12の内部の入口側付近には、略直方体状の取付部13が内方に突設するように形成され、この取付部13の上面には2つのめねじ14が形成される。開口部12の上面側外周には、環状の凹状平面部15が形成され、この凹状平面部15の外周にフランジ部16が設けられている。
上述のように、開口部12の入口側付近に取付部13を配置することにより、めねじ14の加工の際、加工工具であるタップの挿入深さが浅くなり、めねじ14の加工精度を高めることができる。なお、取付部13の上面を凹状平面部15と略同一平面に設けてもよい。
ボデー1の両側にはフランジ面17、17がそれぞれ設けられ、各フランジ面17に図示しない外部配管が接続可能に設けられる。ボデー1の適宜位置には、製品名やサイズ、仕様等が記載されたネームプレート18が貼り付けられる。
カバー2は、略円板状に形成され、その底面中央位置にはボデー1の凹状平面部15に嵌合可能な環状の凸状平面部20が形成される。カバー2は、凸状平面部20と凹状平面部15との間にガスケット21が挟着された状態でフランジ部16に載置可能に設けられ、全ネジボルト22と六角ナット23との螺着によりこれらカバー2とフランジ部16とだ固着され、カバー2により開口部12が被蓋される。
図1〜図3において、ジスク3は、略円板状のジスク本体30と、アーム4への取付け用の取付軸部31とを有し、この取付軸部31を介してアーム4に回転可能に取付けられる。ジスク本体30は、流路1aの一次側の開口面積よりも大径に設けられ、弁座面10に当接シール可能な環状シール面32が形成され、この環状シール面32の背面側には、取付軸部31と、この取付軸部31外周側に環状でフラット状の取付座面33とが形成される。
取付軸部31は、ジスク本体30の背面側中央から突出形成され、円柱部34と、この円柱部34に続く雄ねじ部35とを備えている。円柱部34は、後述するアーム4の取付穴36に挿入可能な外径に設けられ、アーム4の取付穴36付近の肉厚よりもやや長く形成される。雄ねじ部35は、円柱部34よりも縮径状に形成され、これら円柱部34と雄ねじ部35との間に段部37が形成される。雄ねじ部35の所定位置には、その螺合方向と直交する向きに貫通孔38が形成されている。
アーム4は略円弧状に形成され、基端側と先端側とを備えている。アーム4の基端側には、流路1aとの交差方向に装着穴40が形成され、この装着穴40を介してこの基端側がボデー1内に軸着される。アーム4先端側はジスク取付側であり、フラット状の装着面41が設けられ、この装着面41の内周側には、前述の取付穴36が貫通形成される。この取付穴36を介して、アーム4の先端側に上記ジスク3が装着可能に設けられる。
図4に示した回転防止部材5は、取付軸部31の周囲に配置され、この回転防止部材5がアーム4に対してジスク3の回転方向に係止されて、回転するジスク3が所定角度で回転規制される。
回転防止部材5は、図1のアーム4とナット7との間に装着可能な座金からなり、その中央には取付軸部31が挿入される挿入穴50が設けられ、周縁部には係止片51、係合片52がそれぞれ一体に延設される。係止片51は、先端側がアーム4への取付け方向に屈曲された略L字形状に形成され、アーム4に係止可能に設けられている。係合片52は、係止片51に対向する位置に、この係止片51と逆方向に曲折されて形成され、ナット7側面に係合可能に設けられる。係合片52の略中央付近には、挿通孔53が形成されている。なお、係合片52は、係止片51に対向する位置に限ることなく、ナット7側面に係合可能であれば、他の位置や隣接位置でもよい。
ナット7は、ジスク3の雄ねじ部35に螺合する雌ねじ部55を有し、この雌ねじ部55を雄ねじ部35に螺合したときに、取付軸部31の段部37の位置に固着可能になっている。ナット7における螺合方向との直交する方向の所定位置には、孔部56が貫通形成される。
図1〜図3において、前述したアーム4の取付穴36には、装着面41と取付座面33とが対向した状態で、円柱部34が遊嵌される位置までジスク3の取付軸部31が挿入され、この取付軸部31の上から挿入穴50を介して回転防止部材5が装着される。このとき、回転防止部材5は、係止片51がジスク3側、係合片52がナット7取付側となる向きに配置され、この回転防止部材5が段部37に介在された状態で、取付軸部31の雄ねじ部35にナット7の雌ねじ部55が螺合される。このようにして、取付軸部31にアーム4が回転防止部材(座金)5を介してナット7で取付けられる。
ナット7の螺着後には、回転防止部材5が段部37に当接し、ナット7がジスク3、ナット7と一体に回転可能に設けられる。このようにして、ジスク3とアーム4との間に段部37を介して隙間Sが設けられることで、この隙間Sを介してジスク3がアーム4に対してフレキシブル性を発揮するようになっている。
図7(a)、図7(b)に示すように、ジスク3は、アーム4に対して反時計回り、或は時計回りに回転し、それぞれの回転時には、係止片51がアーム4の一部である側面に係止することにより、座金5が回転防止部材としての機能を発揮し、図7(a)のジスク3の反時計回りの停止位置から、図7(b)のジスク3の時計回りの停止位置までのジスク3(取付軸部31)の中心Pとした所定の角度θの範囲内にジスク3の回転が規制される。
このとき、ジスク3のアーム4に対する角度θは、ジスク3の中心Pとアーム4の両側面とを結んだときに最小となる角度よりも大きく、かつ、360°−(中心Pとアーム4の両側面における係止片51との接点とがなす角度)よりも小さくするとよい。具体的には、例えば、10°<角度θ<350°であるとよく、より好ましくは、角度θを90°から270°までの範囲とすることが望ましい。これらの範囲でジスク3の回転を規制することにより、ジスク3のフレキシブル性を確保しつつ、ジスク3の回転規制を実現することができる。
さらに、係合片52がナット7側面に係合されることにより、このナット7に対する回転防止部材5の位置ずれを防ぎ、回転防止部材5がナット7及びジスク3と一体に回転するようになっている。係合片52には、ピン(本実施形態においては割りピン)57が止着部材として取付けられる。
図2、図3に示した割りピン57は、係合片52の挿通孔53、ナット7の孔部56、ジスク3の貫通孔38を連通させた状態で、挿通孔53側からこれらに対して挿入される。割りピン57を設けることにより、ナット6と係合片52に割りピン57を通して、このナット6と回転防止部材5とが一体化され、ナット7の緩みや脱落が防止される。
上記のように、ジスク3、アーム4、回転防止部材5、ナット7、割りピン57によりジスク部材58が構成され、このジスク部材58は、ホルダ6を介してボデー1内に取付けられる。
図2に示すように、ホルダ6は、両側に垂下されるように形成される保持部60と、これら保持部60を上部で連結する連結部61とを有する略コ字形状に形成される。保持部60は、アーム4の基端側を挟持可能な間隔で設けられ、各保持部60の下部にはアーム4取付用の連通穴62が形成される。これら保持部60は、略中間付近でロッド状の補強部63により接続されて補強されてその間隔が維持されている。連結部61は、両側の保持部60がボデー1の取付部13を跨いだ状態で、この取付部13の上面に載置可能な大きさに形成され、取付部13のめねじ14と対応する位置には、2つの穴部64が設けられている。
前述したアーム4において、装着穴40と連通穴62とを連通させた状態で、これらにヒンジピン65が横方向から挿入され、このヒンジピン65を支点としてアーム4がホルダ6に対して回動(スイング)可能に設けられる。ホルダ6は、アーム4、ジスク3が装着されてユニット化され、このユニットごと開口部12からボデー1内に装入され、連結部61が取付部13に載置される。連結部61は、穴部64を介して六角穴付ボルト66により取付部13のめねじ14にワッシャ67を介して螺着され、ボデー1内にジスク3が高さ方向と流路方向に位置決めされる。このように、ホルダ6を取付部13に固定することで、アーム4及びジスク3をボデー1内に吊り下げた状態で取付けできる。
このアーム4のボデー1への取付け構造によると、アーム4をボデー1の外部からヒンジピンで軸着することがないためにプラグなどの別の部品を用いることがなく、精度が要求されるプラグ挿入用の穴開け加工を施す必要もない。ボデー外部への流体漏れも確実に防止可能になる。取付部13をボデー1と一体に成形でき、この取付部13に連結部61を固着するだけで位置調整を必要とすることなくボデー1内の所定位置にジスク3を配置できる。
図1において、ホルダ6の取付け後には、ジスク部材58のボデー1内部への取付け後には、このジスク部材58の重心が、ヒンジピン65の軸心よりも右側に位置していることで、図の弁閉状態において、ジスク部材58が時計回りに回転しようとする。このため、ジスク3の環状シール面32が弁座面10に圧着する方向に力が働き、これら環状シール面32と弁座面10とが密着シールすることで、流路1aの二次側から一次側への逆流が確実に阻止される。
図1の状態で一次側から二次側に流体が流れるときには、流体圧によりジスク3が押圧され、図5に示すように、アーム4がヒンジピン65を中心に反時計回りにスイングして弁開状態となる。続いて、図6の全開時には、取付軸部31の先端部が規制部11に当接することで、ジスク3の全開位置が規制され、さらなるジスク3の弁開方向へのスイングを防止する。流量が減少すると、ジスク部材58がヒンジピン65を中心に時計回りに確実にスイングし、弁閉状態まで復帰する。
なお、上記実施形態では、回転防止部材5を段部37とナット7との間に装着した例を説明したが、この回転防止部材は、図示しないが、取付軸部31の周囲の様々な位置に設けることができ、その形状も任意に設定可能である。
例えば、座金の周縁部の対向位置の2箇所に、同方向に折曲するつば部を有する回転防止部材を設け、この回転防止部材を、つば部をアーム4側に配置した状態で段部37とナット7との間に座金として装着してもよい。この場合、ジスク3が回転したときには、各つば部がアーム4に係止してジスク3の回転を規制できる。このとき、前述の実施形態の1箇所に係止片51を設けた場合に比較して、ジスク3の規制角度が小さくなる。
アーム4の位置まで達するような大径の座金を使用するようにしてもよく、この座金にタップ穴を設け、このタップ穴にアーム4に係止するボルトを螺合することで回転防止部材としてもよい。この場合、ボルトを前述の係止片として機能させることができ、ボルトがアーム4に係止したときにジスク3の回転を規制可能となる。
座金にストレート状のつば部からなる係止片を一体に設け、一方、アームには、係止片が係止可能な位置に凸起部を設けるようにしてもよい。この場合、ジスク3の回転時には、係止片が凸起部に係止することでこのジスク3の回転を規制できる。
上記の例の場合には、座金を回転防止部材として使用できるため、あらたに部品が増えることがない。
また、座金の形状や取付状態に変更を加えることなく、別体の係止板を設けることによりジスク3の回転を規制することもできる。この場合、例えば、ジスク3とアーム4との間、具体的にはジスク3の取付座面33とアーム4の41との間に取付け可能な係止板を設け、この係止板の中央に平行二面部を有する取付穴を設け、係止板の外周にはアーム4に係止可能な係止片を突設形成するようにする。一方、ジスク3の円柱部34の基端側には、取付穴に嵌合可能な二面幅部を設ける。係止板は、ジスク円柱部34の基端側に取付けられ、その取付け時には、二面幅部が取付穴に嵌合することにより、ジスク3とアーム4との間の取付軸部に係止板が非回転状態に取付けられる。
ジスク3が回転したときには、係止板の係止片がアーム4に係止することで、この係止板を用いて回転防止機能を発揮できる。このように、アーム4とナット7との間以外に座金とは別部品を回転防止部材として設けることもでき、回転防止部材として係止板を設けた場合、環状の座金を加工したり形状に変更を加えることなく、そのまま使用できる。
上記のように、座金を回転防止部材として使用したり、座金とは別の回転防止部材を設ける以外にも、割りピンを回転防止部材として機能させることもできる。この場合、割りピンをアーム4側に曲折し、この曲折部をアーム4に係止させることにより、環状の座金の形状や取付状態に変更を加えたり、座金とは別部品の回転防止部材を設けることなく、ジスク3の回転を規制できる。
さらに、割りピンに曲折部を設けることに加えて、この曲折部とは他端側をナット7方向に曲折してナット7に係合させ、このナット7に対する割りピンの回り止めを図ることもできる。この場合、曲折部の回転を阻止してジスク3の回転時に曲折部を確実にアーム4に係止することができる。
上述の実施形態では、割りピン57によりナット7と回転防止部材5とを一体化しているが、割りピン57以外の部品を止着部材として用いることもでき、その形状や取付構造にこだわることはない。また、割りピン57を省略することもできる。
また、ホルダ6を介してアーム4がボデー1内に軸着されているが、アーム4がボデー1にヒンジピン65で直接取り付けられた構造であってもよい。
次いで、本発明の逆止め弁における上記実施形態の作用を説明する。
前述したように、図1の逆止め弁の弁閉状態においては、環状シール面32が弁座面10に密着シールした状態となる。図5のジスク3の中間開度の場合には、ジスク3が弁座面10から離間した状態になり、図6の全開状態では、取付軸部31の先端部が規制部11に当接した状態となる。
これらジスク3の弁閉状態、中間開度状態、全開状態の何れの場合にも、このジスク3に流体圧が加わったときに、ジスク3には回転方向の力が働く。その際、弁閉状態では、環状シール面32が弁座面10に圧着し、全開状態では、取付軸部31が規制部11に当接することで、それぞれジスク3が摩擦抵抗により回転しにくくはなるが、流体圧の増加や変動に伴って回転を規制することが難しくなる。一方、中間開度に至っては、ジスク3が弁座面10や規制部11から離間していることで流体圧の影響を受けやすくなり、ジスク3が回転しやすくなる。
これに対して、本発明の逆止め弁は、ジスク3の取付軸部31をアーム4の取付穴36に挿入し、取付軸部31の段部37に回転防止部材5を介在した状態でナット7を雄ねじ部35に螺着し、回転防止部材5をジスク3と一体にアーム4の先端側に回転可能に取付けている。このとき、装着面41と取付座面33とが対向していることで摺動抵抗が少なくなり、これらの摩耗を防ぎつつジスク3がアーム4に対して回転可能となる。
ジスク3の回転時には、弁閉状態、中間開度状態、全開状態の何れの場合であっても、図7(a)、図7(b)の状態において、係止片51がアーム4の側面に係止してこの位置で回転防止部材5の回転を停止させ、この回転防止部材5と一体のジスク3の回転時における角度θを360°未満の範囲に規制する。
これにより、逆止め弁があらゆる状況で使用されている場合であっても、ジスク3の限度を超えた自由な回転を防止し、このジスク3やアーム4の摩耗や破損を防止できる。ジスク3とアーム4との間のクリアランスを所定の大きさに保持でき、ジスク3のフレシキブル性能の低下も抑える。ここで、クリアランスとは、ジスク3とアーム4との間に生じる空隙全体を表し、特定の空隙を指すものではない。
このことから、逆止め弁としての機能を維持でき、弁閉時においては、ジスク3とアーム4との間に一定のあそびを確保し、このあそびを介して環状シール面32を弁座面10になじませながら安定した密着性によりシールし、優れた封止性を発揮する。
一方、全開時には、規制部11に対する取付軸部31の回転を防いで規制部11の摩耗を抑え、ジスク3の開度の増加を防ぐ。これによって、ジスク3の弁開時のスイング動作を正常な範囲内に抑え、一次側からの流体が停止したときには、ジスク3が確実に弁閉状態まで復帰可能となる。
さらに、回転防止部材5のナット7側に係合片52を設け、この係合片52をナット7側面に係合していることにより、回転防止部材5のナット7に対する回転を防止できる。ジスク3が回転しようとするときには、ジスク3と一体のナット7が回転し、このナット7と一体に回転防止部材5が回転することで、回転防止部材5がジスク3と一体に回転する。このため、回転防止部材5を介して、ジスク3の回転角度を確実に360°未満に規制可能となる。
このとき、回転防止部材5は、段部37に当接することでアーム4の取付け側に直接接触することがない。このため、クリアランスを介して回転防止部材5とアーム4との間の摺動抵抗を抑え、ジスク3をスムーズに回転させてフレキシブル性を確保しつつ、上記係止片51でその回転を規制可能になっている。
しかも、割りピン57を、回転防止部材5の挿通孔53、ナット7の孔部56、取付軸部31の貫通孔38に挿入することにより、ナット7と係合片51にこの割りピン57を通し、ナット7と回転防止部材5とを一体化している。このことから、割ピン57により回転防止部材5、ナット7、取付軸部31の一体性を高め、ナット7の緩みや脱落を防止しつつこれらをアーム4に対して一体的に回転できる。
回転防止部材5に対して、係止片51や係合片52を折り曲げ加工により一体に形成できるため、ジスク3やアーム4に加工を施すことなくそのまま使用でき、座金により回転防止部材5を安価に形成できる。あらたに別の部品を必要としたり、組立工数や加工方法が変更することもなく、ジスク3と弁座面10との封止性能を保ちつつ、ジスク3の回転を強制的に規制できる。ジスク3に突起等の加工を施して回転防止機能を発揮させようとする場合に比較して、ジスク3の重心が変化することもないため、ジスクのスイング時の動作も安定する。
アーム4の動作時にこのアーム4やジスク3に生じる衝撃は、座金である回転防止部材5で受けることで直接ナット7に働くことがないため、衝撃によるナット7の緩みや摩耗、破損を回避できる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は、前記実施の形態記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものである。
1 ボデー
3 ジスク
4 アーム
5 座金(回転防止部材)
7 ナット
8 流入口
9 流出口
31 取付軸部
51 係止片
52 係合片
57 割りピン(ピン)

Claims (4)

  1. 流出入口を有するボデー内に軸着されたアームと、このアームに取付けられるジスクの取付軸部と、この取付軸部の周囲に配置された回転防止部材とが備えられ、この回転防止部材が前記アームに係止されて、回転するジスクが所定角度で回転規制されることを特徴とする逆止め弁。
  2. 前記取付軸部に前記アームが座金を介してナットで取付けられ、この座金に延設された係止片が前記アームの一部に係止されて前記回転防止部材とした請求項1に記載の逆止め弁。
  3. 前記座金には係合片が延設され、この係合片が前記ナットに係合されると共に、このナットと前記係合片にピンを通して前記ナットと前記座金とが一体化された請求項2に記載の逆止め弁。
  4. 前記ジスクと前記アームとの間の取付軸部に係止板が非回転状態に取付けられ、この係止板を前記回転防止部材とした請求項1に記載の逆止め弁。
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