JP6876896B2 - 移動ロールの位置調整装置及び同装置を備えたロールミル - Google Patents

移動ロールの位置調整装置及び同装置を備えたロールミル Download PDF

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Description

本発明は、ロールミルの移動ロールの位置調整装置に関し、更に詳細には、ロールミルの移動ロールを所望の位置に繰り返し配置するための装置に関するものである。
本発明は、また、移動ロールの位置調整装置を備えたロールミルに関し、更に詳細には、移動ロールを所望の位置に繰り返し配置するための装置を備えたロールミルに関するものである。
実開平1−83438号公報は、ひずみゲージ式荷重変換器を使用して、ロール間に生じる締付圧力の測定値を高い精度で得られるようにしたロールミルを開示する。同公報の明細書第3頁第7行乃至第13行には、「上記スラストベアリング(13)の後方に収納部を形成するよう本体に固着したボックス(16)内には、ひずみゲージ式荷重変換器(17)を設けてある。該変換器の検出部(18)と上記スラストベアリング(13)の間にはスペーサー(19)を移動可能に設け、該スラストベアリング(13)に作用する荷重をすべて上記検出部に伝えるようにしてある。」と記載されている。また、同明細書第3頁第18行乃至第4頁第3行には、「ハンドル(11)を回転すると、歯車(8)、(9)を介し押圧軸(7)が回転し、ロール(2)が移動してロール間の締付圧が変化し、その圧力は押圧軸(7)を通して上記荷重変換器(17)に伝わり、電気的変化としてデイジタル表示等され、測定することができる。」と記載されている。
上記記載から、同公報に開示されたロールミルは、ロール(1)、(2)間に生じる締付圧力によって、押圧軸(7)、歯車(8)、スラストベアリング(13)及びスペーサー(19)を、ひずみゲージ式荷重変換器(17)の検出部(18)に押圧し、この時、ひずみゲージ式荷重変換器(17)が発する電気信号を、ロール(1)、(2)間の締付圧力の測定値とすると解される。また、同公報の明細書には、ひずみゲージ式荷重変換器によって得られた高精度の測定値の用途が明記されていないが、同明細書第1頁第13行乃至第15行に、「ロールミルにおいては、ムラなく平均して原料を吐出することができるようロール間の締付圧力を調整しなければならない」と記載されているところから、この高精度の測定値は、ロール間の締付圧力を高い精度で調整するために使用されると解される。
実開平6−69707号公報の考案の詳細な説明の欄の段落番号0005には、「本考案は、ロールミルのロール間の間隙を調整するに際して、従来のように締付圧を測定することなく上記間隙を直接的に測定して調整できるようにしたロール間隙測定装置を提供することを目的とする。」と記載されている。同公報の考案の詳細な説明の欄の段落番号0006には、「本考案は、上記ロールミルの間隙の調整は固定ロールに対する前後のロールの軸受部を移動させて行うことに着目し、ロールミル本体にダイヤルゲージを設け、該ダイヤルゲージのスピンドルと上記ロールの軸受部を、該軸受部の移動量を計測できるように連結したことを特徴とするロールミルのロール間隙測定装置が提供され、上記目的が達成される。」と記載されている。
実開平1−83438号公報 実開平6−69707号公報
特許文献1に開示されたロールミルは、ロール(2)のロール(1)に対する締付圧力を、ひずみゲージ式荷重変換器(17)が出力する電気信号に対応させ、この電気信号をデジタル表示したり、記録したりすることにより、ロール(1)、(2)間の締付圧力を再現可能にする。ロール(2)の締付圧力は、ロール(2)がロール(1)に押し付けられることにより計測されるから、ロール(2)がロール(1)に未接触のときは計測されない。
特許文献2に開示されたロール間隙測定装置によって計測される軸受部の移動量は二点間の距離であるから、軸受部をこの距離だけ移動させて所望の位置に配置するためには、その移動量を計測したときの軸受部の移動前の位置を特定しておかなければならない。特許文献2の考案の詳細な説明の欄の段落番号0012に記載された0点調整は、軸受部の移動前の位置を特定しておくために必要な作業であると解される。
本発明の目的は、ロールミルの移動ロールを処理材料や処理条件等に最適な位置に容易にかつ正確に、更に、繰り返し配置することができる、移動ロールの位置調整装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ロールミルの移動ロールの位置を調整するに際し、ロールミルの固定ロール等の別のロールの位置とは無関係に、ロールミルの移動ロールを所望の位置に容易にかつ正確に、更に、繰り返し配置することができる、移動ロールの位置調整装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、ロールミルの移動ロールを所望の位置に配置するに際し、移動ロールの移動量を計測する必要のない、移動ロールの位置調整装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、ロールミルの移動ロールを所望の位置に繰り返し配置するための装置を、ロールミルの移動ロールの左端部と右端部にそれぞれ配置し、移動ロールの左端部と右端部を、移動ロールの回転軸芯を横切る方向に、それぞれ独立して位置調整することができるように構成した、ロールミルを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、三本ロールミルの仕込みロールと仕上げロールの左端部と右端部に、それぞれ、移動ロールの位置調整装置を配置し、これらのロールの左端部と右端部を、これらのロールの回転軸芯を横切る方向に、それぞれ独立して位置調整することができるように構成した、三本ロールミルを提供することにある。
本発明の移動ロールの位置調整装置は、ロールミルの移動ロールの左端部と右端部をそれぞれ独立して往復動させるように、前記移動ロールの左端部右端部にそれぞれ配置される、移動ロールの位置調整装置であって、前記ロールミルの前記移動ロールを軸支する機枠に、前記移動ロールの位置を調整するための回転軸を取り付け、前記回転軸の正転及び逆転により、前記移動ロールを前記移動ロールの回転軸芯を横切る方向に往復動させる、前記位置調整装置において、前記回転軸の一端部に、前記回転軸を正転及び逆転させるためハンドルを取り付け前記回転軸に、前記回転軸の回転量に応じて異なる指標を表示する指標表示装置を連結し前記機枠にレールを形成し、前記移動ロールのスピンドルに自動調芯軸受を介してスライダを取り付け、前記スライダが前記移動ロールの前記回転軸芯を横切る方向に往復動するように、前記レールに前記スライダを係合し、前記回転軸の正転及び逆転により前記スライダが前記レールに沿って往復動するように、前記スライダと前記回転軸を送りねじ機構を介して連結し、前記機枠と前記回転軸の間に、前記回転軸が前記回転軸の軸線の周りに正転及び逆転することを許容し、かつ、前記回転軸が前記回転軸の軸線に沿って移動することを規制する、軸受機構を介装し前記機枠に、前記回転軸の周面を狭圧することにより、前記回転軸の回転を阻止するクランプ装置を取り付け前記軸受機構は、前記機枠と前記回転軸の周面との間に介装されたドライベアリングと、前記回転軸の周面の環状溝に係合し及び/又は前記回転軸の周面と螺合して、前記回転軸に位置固定された、一対のセットカラーを有し、前記一対のセットカラーをそれぞれ前記ドライベアリングに隣接して配置し、前記一対のセットカラーをそれぞれ前記ドライベアリングに摺接させ、前記指標表示装置は、前記回転軸の回転に従動して連続して回転し、かつ、前記回転軸の回転量に応じて異なる数字を表示するように前記回転軸に歯車機構を介して連結された、複数の数字表示輪を含むことを特徴とする。
本発明の移動ロールの位置調整装置は、前記指標が、前記回転軸の正転及び逆転により増減する複数桁のアナログ表示又はデジタル表示された数字を含むことを特徴とする。
本発明の移動ロールの位置調整装置は、また、前記レールと前記スライダの間に、前記スライダの滑動を促進するスライド・プレートを介装することを特徴とする。
本発明の移動ロールの位置調整装置を備えたロールミルは、ロールミルの移動ロールの左端部と右端部に、それぞれ、前記移動ロールの位置調整装置を配置し、前記移動ロールの左端部と右端部を、前記移動ロールの回転軸芯を横切る方向に、それぞれ独立して位置調整することができるように構成することを特徴とする。
本発明の移動ロールの位置調整装置を備えたロールミルは、前記ロールミルを、仕込みロール、中間ロール及び仕上げロールを有する、三本ロールミルによって構成し、前記仕込みロールと前記仕上げロールを前記移動ロールによって構成し、前記中間ロールを前記機枠に位置固定された固定ロールによって構成し、前記仕込みロールの左端部と右端部を、前記中間ロールに関して、前記仕込みロールの回転軸線を横切る方向に、それぞれ独立して往復動させることができるように、前記仕込みロールの前記左端部と前記右端部に前記移動ロールの位置調整装置を配置し、前記仕上げロールの左端部と右端部を、前記中間ロールに関して、前記仕上げロールの回転軸線を横切る方向に、それぞれ独立して往復動させることができるように、前記仕上げロールの左端部と右端部に前記移動ロールの位置調整装置を配置したことを特徴とする。
ロールミルの仕込みロールや仕上げロール等の移動ロールは、熟練技能者が処理材料や処理条件等を考慮して、手作業により位置調整される。移動ロールの最適な位置は、処理材料や処理条件等によって変わるため、移動ロールを、それぞれの処理材料や処理条件等に最適の予め定められた位置に、容易に、かつ正確に、更に繰り返し配置することができれば、処理された材料を均質に保つことができるばかりでなく、処理された材料の品質の低下を防止し、更に、作業効率を向上させることができる。
本発明の移動ロールの位置調整装置は、正転又は逆転することにより、ロールミルの移動ロールを往復動させる回転軸に、回転軸の回転量に応じて異なる指標を表示する指標表示装置を連結し、この指標表示装置に表示された指標を、熟練技能者が設定した移動ロールの位置に対応する指標に合わせることにより、ロールミルの移動ロールを、処理材料や処理条件等に合った予め定められた位置に、容易に、かつ正確に、更に何度でも繰り返し配置することができる。
本発明の移動ロールの位置調整は、ロールミルの移動ロールを予め定められた所定の位置に配置するに際し、指標表示装置が予め定められた所定の位置に対応する指標を表示するまで、ハンドルを回転させることにより行う。この位置調整を行うに際し、移動ロールの移動量を計測する必要はない。移動ロールの移動量の計測値は誤差を生じやすい。よって、本発明によれば、移動ロールの位置調整を容易に、正確に、何度でも繰り返し行うことができる。
回転軸の回転量は、回転軸の回転に伴って連続的に増減する物理量である。回転軸の回転量は、回転軸の回転角度、回転数及びこれらの組み合わせによって表示することができる。回転角度及び回転数は零であることができるから、この回転量は零を含む観念である。
回転軸の回転量は、回転軸が正転するときに連続的に増加し、回転軸が逆転するときに連続的に減少する物理量としてとらえることができる。回転軸の回転量は、また、回転軸が正転するときに連続的に減少し、回転軸が逆転するときに連続的に増加する物理量としてとらえることもできる。したがって、回転軸の回転量は、回転軸の回転方向を含む観念である。
本発明の移動ロールの位置調整装置に使用される指標表示装置は、回転軸が正転した場合にも、逆転した場合にも、回転量が零の場合にも、それぞれの回転量に一意的に対応する指標を表示する。
この指標は、回転軸が正転すると増加し、回転軸が逆転すると減少する、複数桁の数字によって構成することができる。この指標は、また、回転軸が正転すると減少し、回転軸が逆転すると増加する、複数桁の数字によって構成することができる。
指標表示装置によって数字をアナログ表示するには、数字表示輪を用意し、この数字表示輪の周面に、例えば、0から9までの数字が一定の間隔を置いて配置された数字の列を表記する。そして、数字表示輪が回転軸の回転に従動して連続して回転するように、数字表示輪を、歯車機構を介して、回転軸に連結する。これにより、数字表示輪は回転軸に従動して連続して回転し、指標表示装置は、回転軸の回転量に応じた数字をアナログ表示する。指標表示装置によって表示されるアナログ値をより正確に読み取るには、数字表示輪の側面に、数字表示輪と共に回転する目盛表示輪を配置し、目盛表示輪に表記された目盛によって、数字表示輪に表記された隣り合う数字を連続させる。これにより、回転軸の回転量に一意的に対応した数値をより正確に読み取ることができる。
指標表示装置によって複数桁の数字をアナログ表示するには、例えば、前述の数字表示輪を複数個並設し、これらの数字表示輪のうち、最下桁の数字を表示する数字表示輪を、前述のように、歯車機構を介して、回転軸に連結する。次いで、これらの複数の数字表示輪のうち、下位の桁の数字を表示する数字表示輪が360度回転すると、この数字表示輪よりも一桁上位の数字を表示する数字表示輪が36度回転するように、隣り合う指示表示輪の間に桁上げ機構を介装する。最下桁の数字を表示する数字表示輪には、前述のように、目盛表示輪を取り付けることができる。回転軸を回転させると、最下桁の数字を表示する数字表示輪が回転軸の回転に従動して連続して回転するから、最下桁の数字を表示する数字表示輪が表示する数値は連続したアナログ値である。したがって、これらの複数個の数字表示輪によって表示される複数桁の数字もアナログ値となる。複数個の数字表示輪のうち、最下桁の数字を表示する数字表示輪以外の数字表示輪は、それぞれ、一桁下位の数字を表示する数字表示輪の回転に従動して36度ずつ回転するに過ぎないからである。
回転軸の回転量は連続的な物理量であるが、この連続的な物理量を量子化し、離散的な数値に変換することにより、指標表示装置が表示する数値をデジタル表示にすることができる。最下桁の数字がデジタル値であれば、指標表示装置によって表示される複数桁の数字もデジタル値となる。複数個の数字表示輪のうち、最下桁の数字を表示する数字表示輪以外の数字表示輪は、それぞれ、一桁下位の数字を表示する数字表示輪の回転に従動して、一桁下位の数字を表示する数字表示輪が360度回転する毎に、36度ずつ回転するに過ぎないからである。回転軸の回転量を複数の基本ステップ角度に分割し、回転軸が基本ステップ角度ごとに段階的に回転するように構成して、回転軸の回転量をデジタル表示することもできる。
回転軸の回転量が零である場合にも、指標表示装置はその時の回転軸の回転量に一意的に対応する指標を表示する。これにより、指標表示装置は、回転軸の回転範囲の全域にわたって、その時の回転軸の回転量に一意的に対応する指標を表示することができる。
処理材料や処理条件等に最も適した移動ロールの位置を決定するに際し、熟練技能者は、処理材料の加工状態を確認しながら回転軸を自由に正転及び逆転させ、それぞれの処理材料や処理条件等に最適の位置に移動ロールを移動させる。移動ロールの最適位置が決まったら、その最適位置に移動した移動ロールの位置に一意的に対応する指標を指標表示装置から読取り、記録する。次いで、作業者がロールミルの移動ロールをこの最適位置に再配置するには、指標表示装置がこの指標を表示するように回転軸を回転させ、この指標が表示された位置に移動ロールを固定する。これにより、熟練技能者による処理材料の加工を再現することができる。移動ロールの固定は、回転軸の周面を挟圧することにより、回転軸の回転を阻止する、クランプ装置により行うことができる。クランプ装置はロールミルの機枠に固定することができる。
本発明のロールミルは、仕込みロールや仕上げロール等の移動ロールの左端部と右端部に、それぞれ、本発明の移動ロールの位置調整装置を配置し、移動ロールの左端部に配置された位置調整装置の回転軸を正転又は逆転させることにより、移動ロールの左端部を移動ロールの回転軸芯を横切る方向に移動させ、移動ロールの右端部に配置された位置調整装置の回転軸を正転又は逆転させることにより、移動ロールの右端部を移動ロールの回転軸芯を横切る方向に移動させるように構成する。これにより、移動ロールの左端部と右端部を、それぞれ独立して位置調整することができる。これにより、処理材料や処理条件等に広く対応することができる。
移動ロールの左端部と右端部をそれぞれ独立して位置調整可能にすると、移動ロールの回転軸芯が移動ロールに並設された固定ロール等の別のロールの回転軸芯に対して、角度を成す場合がある。このような場合にも、移動ロールがその回転軸芯の周りに滑らかに回転することができるように、移動ロールの左端部と右端部を自動調芯軸受によって支承することができる。また、このような場合に、移動ロールの左端部と右端部を滑らかに移動させることができるように、自動調芯軸受を支持するスライダと、スライダが摺動自在に係合するレールとの間に、ライダの滑動を促進するスライド・プレートを介装することができる。
本発明は、また、三本ロールミルの仕込みロールと仕上げロールを移動ロールとし、中間ロールを機枠に位置固定された固定ロールとし、仕込みロールと仕上げロールの左端部と右端部に、それぞれ、本発明の移動ロールの位置調整装置を配置することにより、仕込みロールの左端部と右端部及び仕上げロールの左端部と右端部を、それぞれ独立して位置調整可能にすることができる。作業者は、仕込みロールの左端部に配置された位置調整装置の指標表示装置が、予め定められた指標を表示するように、回転軸を回転し、仕込みロールの右端部に配置された位置表示装置の指標表示装置が、予め定められた指標を表示するように、回転軸を回転させることにより、仕込みロールを最適な位置に配置することができる。作業者は、同様に、仕上げロールの左端部に配置された位置調整装置の指標表示装置が、予め定められた指標を表示するように、回転軸を回転し、仕上げロールの右端部に配置された位置表示装置の指標表示装置が、予め定められた指標を表示するように、回転軸を回転させることにより、仕上げロールを最適な位置に配置することができる。
本発明の更なる特徴は、図面を参照してなされる以下の説明から明らかになる。
図1は本発明の移動ロールの位置調整装置を備えた三本ロールミルの平面図である。 図2は図1の三本ロールミルの左側面図である。 図3は図2の三本ロールミルの右側面図である。 図4は図1乃至3の仕込みロールの左端部に取付けられた位置調整装置の側面図である。 図5は図4の仕込みロールの左端部の断面を含む位置調整装置の平面図である。 図6は図4のC−C方向の矢視図である。 図7は図4のD部分の拡大図である。 図8(a)は図7のねじ無しセットカラーの正面図であり、図8(b)は図7のねじ付きセットカラーの正面図である。 図9(a)はクランププレートの正面図であり、図9(b)はクランププレートの右側面図である。 図10は自動調芯ころ軸受の断面図である。 図11は図4のD部分の変更態様の拡大図である。 図12(a)は図11の前方セットカラーの正面図であり、図12(b)は図11の後方セットカラーの正面図である。 図13(a)は指標表示装置の正面図であり、図13(b)は指標表示装置の右側面図である。 図14(a)は指標表示装置の表示機構の正面図であり、図14(b)は指標表示装置の回転筒の支持構造の断面図である。 図15(a)は指標表示装置の数字表示輪の正面図であり、図15(b)は図15(a)の数字表示輪の右側面図であり、図15(c)は図15(a)の数字表示輪の左側面図である。 図16(a)は指標表示装置の数字表示輪の間に配置される変形ピニオンとその支持プレートの組立体の正面図であり、図16(b)は図16(a)の組立体の右側面図であり、図16(c)は図16(a)の組立体の左側面図である。
三本ロールミルを例にとって、本発明の移動ロールの位置調整装置とこの装置を備えたロールミルを説明する。
三本ロールミル1の機枠2には、低速で回転する仕込みロール3、中速で回転する中間ロール4及び高速で回転する仕上げロール5が回転自在に軸支されている。これらのロール3、4、5には、機枠2に固定された駆動モータ6の回転力が、プーリ7、ベルト8、プーリ9、回転力分配機構(図示せず。)及び回転速度調整機構(図示せず。)を介して伝達され、図2に示すように、X方向及びY方向に所望の速度で回転する。図1中、参照番号3aは仕込みロール3の回転軸芯を示し、参照番号4aは中間ロール4の回転軸芯を示し、参照番号5aは仕上げロール5の回転軸芯を示す。
図1を参照すると、中間ロール4の左端部は軸受10に回転自在に軸支され、また、中間ロール4の右端部は軸受11に回転自在に軸支されて、機枠2の所定の位置に固定されている。したがって、中間ロール4は固定ロールである。これに対し、仕込みロール3の左端部は自動調芯ころ軸受12に回転自在に軸支されて、水平方向A−Bに往復動可能に機枠2に取付けられている。また、仕込みロール3の右端部は自動調芯ころ軸受13に回転自在に軸支されて、水平方向A−Bに往復動可能に機枠2に取付けられている。同様に、仕上げロール5の左端部は自動調芯ころ軸受14に回転自在に軸支されて、水平方向A−Bに往復動可能に機枠2に取付けられている。また、仕上げロール5の右端部は自動調芯ころ軸受15に回転自在に軸支されて、水平方向A−Bに往復動可能に機枠2に取付けられている。したがって、仕込みロール3と仕上げロール5は移動ロールを構成する。
仕込みロール3の自動調芯ころ軸受12付近には、移動ロールの位置調整装置16が連結されている。位置調整装置16は、ハンドル17を正転させることにより、仕込みロール3の左端部をA方向に移動させ、ハンドル17を逆転させることにより、仕込みロール3の左端部をB方向に移動させる。仕込みロール3の自動調芯ころ軸受13付近には、移動ロールの位置調整装置18が連結されている。位置調整装置18は、ハンドル19を正転させることにより、仕込みロール3の右端部をA方向に移動させ、ハンドル19を逆転させることにより、仕込みロール3の右端部をB方向に移動させる。
同様に、仕上げロール5の自動調芯ころ軸受14付近には、移動ロールの位置調整装置20が連結されている。位置調整装置20は、ハンドル21を正転させることにより、仕上げロール5の左端部をB方向に移動させ、ハンドル21を逆転させることにより、仕上げロールの左端部をA方向に移動させる。仕上げロール5の自動調芯ころ軸受15付近には、移動ロールの位置調整装置22が連結されている。位置調整装置22は、ハンドル23を正転させることにより、仕上げロール5の右端部をB方向に移動させ、ハンドル23を逆転させることにより、仕上げロール5の右端部をA方向に移動させる。
これらの位置調整装置16、18、20、22は、それぞれ、独立して機能する。
なお、図1乃至3中、参照番号24は、仕上げロール5から掻きとられた処理材料のペーストを回収容器(図示せず。)に流入させるためのガイドプレートを示す。
移動ロールの位置調整装置16、18、20、22は同一構造を有するので、以下、図4乃至10を参照して、位置調整装置20について詳述する。
図4乃至6は、仕上げロール5の左端部の軸支持機構とスライド機構を示す。仕上げロール5の左端面にはスピンドル5bが突設され、スピンドル5bは、仕上げロール5の回転軸線5aに沿って延在する。スピンドル5bは自動調芯ころ軸受14を介してスライダ25に連結されている。自動調芯ころ軸受14はスライダ25に形成された凹所25aに収容され、凹所25aは蓋体26によって閉鎖されている。図中、参照番号27は、スピンドル5bの端部に固定された仕上げロール駆動用歯車を示す。スライダ25は、機枠2に固定されたレール28にA−B方向に往復動可能に支持される。図6に示すように、レール28は断面コ字状の剛体で構成され、レール28の天井面、床面及び側面には、スライダ25の滑動を促進するためのスライド・プレート29、30、31が取付けられている。スライド・プレート29、30、31は、ドライベアリングと同じ材料で形成される。
図4及び6中、参照番号32は、スライダ25がレール28から外れることを防止するための押え板を示す。
図10に示すように、自動調芯ころ軸受14は、2列の軌道を持つ内輪14と、球面軌道14cを有する外輪14dとの間に、転動面がたる形のころ14eを組み込んだ軸受である。外輪14dの球面軌道14cの曲率中心が軸受中心と一致しているので、仕上げロール5の回転軸芯5aが傾斜しても、内輪14を無理なく回転させることができる。
図4乃至6に示すように、機枠2に固定された位置調整装置20は回転軸33を有し、ハンドル21は回転軸33の一方の端部に固定されている。回転軸33の他方の端部は、スライダ25に固定されたブロック34に螺合する。回転軸33とブロック34の間には送りねじ機構35が介装される。送りねじ機構35は、回転軸33の周面に形成された雄ねじ部と、ブロック34に形成された雌ねじ部とによって構成することができる。送りねじ機構35は、台形ねじやボールねじによって構成することができる。回転軸33は、一対のドライベアリング36、37によって回転自在に支持され、一対のセットカラー38、39によって軸方向に移動しないように保持されている。回転軸33の軸線が仕上げロール5の回転軸線5aと交差するように、回転軸33を配置することが好ましい。スライダ25のブロック34が固定された側面の反対側の側面には、圧縮コイルスプリング40が配置される。圧縮コイルスプリングは、スライダ25とレール28との間に介装され、スライダ25を回転軸33の軸方向に押圧する。これにより、送りねじ機構35のバックラッシュを最小にすることができる。
図4及び5中、参照番号43は、回転軸33の回転量に応じて異なる5桁の数字を表示する、指標表示装置を示す。指標表示装置43については後述する。
参照番号44は、レバー45を回動させて、回転軸33の周面を挟圧することにより、回転軸33の回転を阻止する、クランププレートを示す。図9に示すように、クランププレート44には、回転軸33が挿通される回転軸挿通孔46が形成され、回転軸挿通孔46には開溝47が形成されている。レバー45を一方向に回動させると、開溝47の溝幅が縮小し、これにより、クランププレート44は、回転軸挿通孔46に挿通された回転軸33の周面を挟圧して、回転軸33を固定する。また、レバー45を他方向に回動させると、開溝47の溝幅が拡大し、これにより、クランププレート44による回転軸33の固定が解除され、回転軸33は自由に正転及び逆転することができる。クランププレート44には、また、トルクピン挿入孔48と固定ネジ挿通孔49、50が形成されている。トルクピン挿入孔48には、後述するように、指標表示装置43のトルクピン57(図13及び14参照)が挿入され、指標表示装置43の回転を防止する。固定ネジ挿通孔49、50には、機枠2に固定されたホルダ2a、2bにクランププレート44を固定するための固定ネジ(図示せず。)が挿通される。
参照番号51は、指標表示装置43とクランププレート44の間に介装されたクッション材を示す。クッション材51はゴムやスポンジ等の可撓性材料によって形成され、指標表示装置43とクランププレート44の間に介装される。
図7及び8に示すように、セットカラー38は、円弧状の二部材38a、38bと、一対の締付ボルト38c、38dを有し、回転軸33の環状溝33aに嵌合して、回転軸33に固定される。セットカラー38はドライベアリング36の側面に当接し、回転軸33と共に滑らかに回転することができる。他方、セットカラー39は、円弧状の二部材39a、39bと、一対の締付ボルト39c、39dと、円弧状の部材39aに形成された雌ねじ部39eと、円弧状の部材39bに形成された雌ねじ部39fとを有する。セットカラー39は、回転軸33の周面に形成された雄ねじ部33bに雌ねじ部39e及び39fを螺合させて、ドライベアリング37に向かって締め付けられる。これにより、セットカラー39はドライベアリング37の側面に押し付けられ、この状態で締付ボルト39c、39dを締付けて、回転軸33に固定される。これにより、回転軸33が正転するときにも、逆転するときにも、回転軸33が軸方向に移動することを防止することができる。
図11及び12は、回転軸33に螺合するセットカラー39(図7及び8参照。)の代わりに、前述のセットカラー38と同様の構成を有するセットカラー41を用いて、回転軸33が軸方向に移動することを防止するための変更態様を示す。セットカラー41は、円弧状の二部材41a、41bと、一対の締付ボルト41c、41cを有し、図11に示すように、回転軸33の周面に固定される。この変更態様は、セットカラー41が取り付けられる回転軸33の周面にセットカラー41を収容する環状溝を形成せず、セットカラー41は回転軸33の軸方向に摺動可能に取り付けられる。そして、セットカラー41をドライベアリング37に押し付ける力は、セットカラー41とクランププレート44の間にシム42を挿入することによって調節する。
指標表示装置43は、図4、5、7及び11に示すように、回転軸33に取り付けられる。指標表示装置43は、図13及び14に示すように、回転軸33に固定ネジ52によって固定される回転筒53を有し、回転筒53は指標表示装置43の基底部材54に回転自在に支持されている。回転筒53の一端には円盤状のフランジ部55が形成され、フランジ部55の内側面には、フランジ部55の周縁部に沿って環状に延在する平歯車56が形成されている。基底部材54の背面にはトルクピン57が突出して形成され、トルクピン57は、基底部材54が指標表示装置43のハウジング43aに収容されると、図13(a)に示すように、指標表示装置43の背面から水平に突出する。トルクピン52は、指標表示装置43の回転筒53を回転軸33に嵌合し、回転筒53を固定ネジ52で回転軸33に固定するとき、クランププレート44のトルクピン挿入孔48(図9参照)に挿入され、指標表示装置43が回転筒53の周囲に回転することを阻止する。
図13及び14に示すように、基底部材54の上部には、5桁の数字を表示する数字表示輪組立体58が配置される。数字表示輪組立体58は、5つの数字表示輪59、60、61、62、63と、4つの変形ピニオン支持板64、65、66、67と、1つの目盛表示輪68と、目盛表示輪68に取付けられた外歯歯車69と、スペーサ部材70とから成る。数字表示輪組立体58の中心軸に沿って円筒形の支持軸71が挿通され、支持軸71の両端は、基底部材54に形成された一対の軸支持部54a、54bによって支持される。数字表示輪組立体58を構成する5つの数字表示輪59乃至63、目盛表示輪68、外歯歯車69及びスペーサ部材70は、それぞれ、支持軸71の周りに回転自在に支持され、このうち、数字表示輪59と目盛表示68と外歯歯車69は、一体回転するように係合する。これに対し、4つの変形ピニオン支持板64、65、66、67は、図16に示すように、基底部材54に係止されるための係止突起72を有し、係止突起72を基底部材54に係合させることにより、支持軸71の周りに回転しないように係止されている。
指標表示装置43のハウジング43aの天井部には、数字表示輪組立体58を目視するための透明なプラスチック材から成る指標表示窓43bが設けられている。この指標表示窓43bを構成する透明なプラスチック材には、数字や記号の拡大するレンズ機能を付与することができる。
図14に示すように、外歯歯車69は、外歯歯車73、74、75を介して、外歯歯車76に連結されている。これらの外歯歯車73乃至76は、基底部材54の歯車支持壁54cによって回転自在に支持されている。外歯歯車76は、回転筒53のフランジ部55に形成された内歯歯車56と噛み合っている。これにより、回転筒53がN方向に正転すると、数字表示輪59と目盛表示輪68と外歯歯車69が一体となって、数字表示輪59の数字が増加するI方向に回転する。また、回転筒53がR方向に逆転すると、数字表示輪59と目盛表示輪68と外歯歯車69が一体となって、数字表示輪59の数字が減少するF方向に回転する。このとき、回転筒53がN方向に360度正転すると、数字表示輪59と目盛表示輪68と外歯歯車69が一体となって、数字表示輪59の数字が増加するI方向に360度回転し、また、回転筒53がR方向に360度逆転すると、数字表示輪59と目盛表示輪68と外歯歯車69が一体となって、数字表示輪59の数字が減少するF方向に360度回転するように、歯車56、76、75、74、73、69からなる歯車列の回転比を定める。
図15(a)に示すように、数字表示輪59乃至63の外周面77には、0から9までの10個の数字が等間隔で表記されている。数字表示輪59乃至63の右側面78には、図15(b)に示すように、右側面78の周縁部に沿って内歯歯車79が形成されている。これに対し、数字表示輪59乃至63の左側面80には、図15(c)に示すように、左側面80の周縁部の一部に2枚の内歯81、82が形成されている。数字表示輪59乃至63の中心部には支持軸挿通孔83が形成され、支持軸挿通孔83には支持軸71が挿通される。
変形ピニオン支持板64乃至67は、図16に示すように、変形ピニオン84を支持軸85の周りに回転自在に支持する。変形ピニオン84は、図16(a)に示すように、支持軸85の軸心に沿って、右半分が3枚の歯から成るピニオン84aで構成され、左半分が6枚の歯から成るピニオン84bで構成されている。変形ピニオン支持板64乃至67の基板には、変形ピニオン露出窓86が形成され、支持軸85に支持された変形ピニオン84は、3枚の歯から成る右半分のピニオン84aを基板の右側面87から突出させ、6枚の歯から成る左半分のピニオン84bを基板の左側面88から突出させている。支持軸85は、基板の左側面88に形成された突出円盤部89に形成されている。基板の中心部には支持軸挿通孔90が形成され、支持軸挿通孔90には支持軸71が挿通される。
図14に示すように、数字表示輪組立体58が指標表示装置43に組み付けられた状態では、数字表示輪59の左側面80の2枚の内歯81、82は、変形ピニオン支持板64の変形ピニオン84の右半分の3枚の歯から成るピニオン84aと噛み合うことができる。また、数字表示輪60の右側面78の全周に形成された内歯歯車79は、変形ピニオン支持板64の変形ピニオン84の左半分の6枚の歯から成るピニオン84bに常時噛み合っている。回転軸33の回転に伴って回転筒53がN方向に360度回転すると、数字表示輪59はI方向に360度回転し、数字表示輪59の左側面に形成された2枚の内歯81、82が、変形ピニオン支持板64の変形ピニオン84の右半分の3枚の歯からなるピニオン84aと噛み合い、変形ピニオン84を回転させる。このとき、変形ピニオン支持板64の変形ピニオン84の左半分の6枚の歯からなるピニオン84bは、数字表示輪60の右半分78の全周に形成された内歯歯車79と噛み合っているから、変形ピニオン84の回転により、数字表示輪60はI方向に回転する。このときの数字表示輪60のI方向の回転角度が36度になるように、変形ピニオン84a、84bの歯数と、数字表示輪60の左半分の内歯81、82の歯数と、数字表示輪60の右半分の全周に形成された内歯歯車79の歯数を設定する。このような数字表示輪59と変形ピニオン支持板64の変形ピニオン84と数字表示輪60の関係は、数字表示輪60と変形ピニオン支持板65の変形ピニオン84と数字表示版61の関係でも同じであり、数字表示輪61と変形ピニオン支持板66の変形ピニオン84と数字表示輪62の関係でも、数字表示輪62と変形ピニオン支持板67の変形ピニオン84と数字表示輪63の関係でも、同じである。この結果、回転軸33の回転に伴って回転筒53がN方向に回転した場合には、数字表示輪59はI方向に回転し、数字表示輪組立体58が表示する5桁の数値は、徐々に増加する。また、回転軸33の回転に伴って回転筒53がR方向に回転した場合には、数字表示輪59はF方向に回転し、数字表示輪組立体58が表示する5桁の数値は、徐々に減少する。
指標表示装置43としては、SIKO社が製造し、株式会社イマオコーポレーションが販売するポジションインジケータSDP−09HL−1.00N等を使用することができる。このポジションインジケータは防爆構造を有する機械式の指標表示装置であるが、その他の電気式の指標表示装置も使用できる場合がある。本発明の移動ロールの位置調整装置に使用する指標表示装置43は、前述の指標表示装置に限定されない。
本発明は、三本ロールミル1の仕込みロール3と仕上げロール5の左端部と右端部に、それぞれ、本発明の移動ロールの位置調整装置を配置することにより、仕込みロール3の左端部と右端部と、仕上げロール5の左端部と右端部を、それぞれ独立して位置調整することができる。作業者は、仕込みロール3の左端部に配置された位置調整装置16の指標表示窓43bに、予め定められた5桁の数値が表示されるように、ハンドル17を回転し、仕込みロール3の右端部に配置された位置表示装置18の指標表示窓43bに、予め定められた5桁の数値が表示されるように、ハンドル19を回転させることにより、仕込みロール3を最適な位置に配置することができる。作業者は、同様に、仕上げロール5の左端部に配置された位置調整装置20の指標表示窓43bに、予め定められた5桁の数値が表示されるように、ハンドル21を回転し、仕上げロール5の右端部に配置された位置表示装置22の指標表示窓43bに、予め定められた5桁の数値が表示されるように、ハンドル23を回転させることにより、仕上げロール5を最適な位置に配置することができる。これにより、作業者は、仕込みロール3と仕上げロール5を、処理材料や処理条件等に合った予め定められた位置に、容易に、かつ正確に、更に何度でも繰り返し配置することができる。また、仕込みロール3と仕上げロール5の位置調整は、これらのロールの移動量を計測することなく行うことができるから、仕込みロール3と仕上げロール5の位置調整を容易にかつ正確に行うことができる。
本発明の移動ロールの位置調整装置は、三本ロールミルに適用することができる他、その他のロールミルにも適用可能である。
1 三本ロールミル
2 機枠
2a、2b ホルダ
3 仕込みロール(移動ロール)
4 中間ロール(固定ロール)
5 仕上げロール(移動ロール)
12、13、14、15 自動調芯ころ軸受
16、18、20、22 移動ロールの位置調整装置
17、19、21、23 ハンドル
33 回転軸
35 送りねじ機構
43 指標表示装置
43a ハウジング
43b 指標表示窓
44 クランププレート
45 レバー
51 クッション材
52 固定ネジ
53 回転筒
54 基底部材
55 フランジ部
56 平歯車
57 トルクピン
58 数字表示輪組立体
59、60、61、62、63 数字表示輪
64、65、66、67 変形ピニオン支持板
68 目盛表示輪
69、73、74、75、76 外歯歯車
70 スペーサ部材
71 支持軸
84 変形ピニオン
85 基板
86 変形ピニオン露出窓

Claims (4)

  1. ロールミルの移動ロールの左端部と右端部をそれぞれ独立して往復動させるように、前記移動ロールの左端部右端部にそれぞれ配置される、移動ロールの位置調整装置であって、前記ロールミルの前記移動ロールを軸支する機枠に、前記移動ロールの位置を調整するための回転軸を取り付け、前記回転軸の正転及び逆転により、前記移動ロールを前記移動ロールの回転軸芯を横切る方向に往復動させる、前記位置調整装置において、前記回転軸の一端部に、前記回転軸を正転及び逆転させるためハンドルを取り付け前記回転軸に、前記回転軸の回転量に応じて異なる指標を表示する指標表示装置を連結し前記機枠にレールを形成し、前記移動ロールのスピンドルに自動調芯軸受を介してスライダを取り付け、前記スライダが前記移動ロールの前記回転軸芯を横切る方向に往復動するように、前記レールに前記スライダを係合し、前記回転軸の正転及び逆転により前記スライダが前記レールに沿って往復動するように、前記スライダと前記回転軸を送りねじ機構を介して連結し、前記機枠と前記回転軸の間に、前記回転軸が前記回転軸の軸線の周りに正転及び逆転することを許容し、かつ、前記回転軸が前記回転軸の軸線に沿って移動することを規制する、軸受機構を介装し前記機枠に、前記回転軸の周面を狭圧することにより、前記回転軸の回転を阻止するクランプ装置を取り付け前記軸受機構は、前記機枠と前記回転軸の周面との間に介装されたドライベアリングと、前記回転軸の周面の環状溝に係合し及び/又は前記回転軸の周面と螺合して、前記回転軸に位置固定された、一対のセットカラーを有し、前記一対のセットカラーをそれぞれ前記ドライベアリングに隣接して配置し、前記一対のセットカラーをそれぞれ前記ドライベアリングに摺接させ、前記指標表示装置は、前記回転軸の回転に従動して連続して回転し、かつ、前記回転軸の回転量に応じて異なる数字を表示するように前記回転軸に歯車機構を介して連結された、複数の数字表示輪を含むことを特徴とする、移動ロールの位置調整装置。
  2. 請求項1に記載した移動ロールの位置調整装置において、前記指標は、前記回転軸の正転及び逆転により増減する複数桁のアナログ表示又はデジタル表示された数字を含むことを特徴とする、前記移動ロールの位置調整装置。
  3. 請求項1又は2に記載した移動ロールの位置調整装置において、前記レールと前記スライダの間に、前記スライダの滑動を促進するスライド・プレートを介装することを特徴とする、前記移動ロールの位置調整装置。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載した移動ロールの位置調整装置を備えたロールミルにおいて、前記ロールミルを、仕込みロール、中間ロール及び仕上げロールを有する、三本ロールミルによって構成し、前記仕込みロールと前記仕上げロールを前記移動ロールによって構成し、前記中間ロールを前記機枠に位置固定された固定ロールによって構成し、前記仕込みロールの左端部と右端部を、前記中間ロールに関して、前記仕込みロールの回転軸線を横切る方向に、それぞれ独立して往復動させることができるように、前記仕込みロールの前記左端部と前記右端部に前記移動ロールの位置調整装置を配置し、前記仕上げロールの左端部と右端部を、前記中間ロールに関して、前記仕上げロールの回転軸線を横切る方向に、それぞれ独立して往復動させることができるように、前記仕上げロールの左端部と右端部に前記移動ロールの位置調整装置を配置したことを特徴とする、前記ロールミル。
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