JP6874746B2 - 閉鎖形配電盤および閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法 - Google Patents

閉鎖形配電盤および閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法 Download PDF

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本発明は、閉鎖形配電盤に係り、特に、閉鎖形配電盤におけるトラッキング防止技術に関する。
一般に、高圧以上の受配電設備に使用される閉鎖形配電盤は、工場の敷地内や屋上等の屋外に設置される。この種の配電盤は、受電後の電気を盤内に配電する母線室と、母線室から各使用機器に電力を供給するケーブルを接続するケーブル室と、母線からの電流を遮断および制御する遮断器室および制御室と、いった種々の機能を有する複数の区画を有し、これら複数の区画が一の外殻内にコンパクトに収納されている。ここで高圧とは、直流では750Vを超え、交流では600Vを超える電圧をいう。
閉鎖形配電盤が稼働中は内部機器に発熱が生じる。そのため、外殻には、適所に換気口を設け、外気の流通による冷却を図っている。しかし、配電盤の設置場所の条件によっては、換気口から外殻内に塵埃が侵入するおそれある。また、季節により外気が多湿となると、換気口から湿り空気が流入することがある。そして、盤内に侵入して堆積した塵埃に湿り空気が加わると、盤内の機器にトラッキング現象が発生するおそれが高まる。
ここで、トラッキング現象とは、絶縁物の表面に堆積した塵埃に湿度が加わると表面の絶縁抵抗が低下して漏電が発生し、そこで発生した火花放電によってエポキシ等の樹脂製の絶縁物の表面が熱分解、炭化して導電路が形成されることをいう。閉鎖形配電盤の内部機器にトラッキング現象が発生すると、地絡、短絡現象が生じる可能性が高まる(最悪の場合、火災、爆発という重大な問題が発生する。)。このような問題は、金属製錬工場もしくは海岸沿いに立地する工場においてより顕著である。
そこで、このようなトラッキング現象を防止するために、配電盤の外部で生成した乾燥空気を盤内に吹込み、盤内空気を乾燥空気で置換することで除湿を行う方策が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、配電盤の内部にヒータを設置し、盤内の湿度が高くなった際にヒータを動作させて内部温度を上げて、盤内の相対湿度を下げるという方策が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開1990−202304号公報 特開1984−56804号公報
特許文献1や特許文献2に開示される方策によれば、盤内の結露を防止することで、盤内に堆積した塵埃および結露による絶縁抵抗の低下とそれによるトラッキング現象の発生を防止できる。
しかしながら、本発明者らの検討によれば、閉鎖形配電盤の設置場所が、海や湖沼、河川の傍にある場合、特に、海岸から3km以内に立地する工場では、風向きの影響等により増減があるものの、塵埃に付着する水分が見られ、強風の際には海水の飛沫が付着する場合もある。このように、初めから塵埃自体が湿っていたり、あるいは、塩分を含んでいたりすると、大気中の湿分からの結露がなくとも、内部機器表面の絶縁抵抗が低下し、盤内に堆積した塵埃によるトラッキング現象が発生するおそれを排除できないことが判った。
また、本発明者らの検討によれば、金属系のダストが多い金属製錬工場のような場所に設置される閉鎖形配電盤は、塵埃そのものに導電性があり、このような場合も、必ずしも結露が無い条件下であっても、内部機器表面の絶縁抵抗が低下してトラッキング現象が発生するおそれがあることが判った。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、金属製錬工場もしくは海岸沿いに立地する工場において高圧以上の受配電設備に使用される、閉鎖形配電盤でのトラッキング現象の発生を防止または抑制し得る、閉鎖形配電盤および閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る閉鎖形配電盤は、金属製錬工場もしくは海岸沿いに立地する工場で使用される閉鎖形配電盤であって、高圧以上の受配電に必要な内部機器が収容される外殻と、該外殻の上部の位置に下向きに開口するように設けられた換気口と、該換気口の開口部に着脱または開閉可能に配設される閉止部材と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る閉鎖形配電盤によれば、換気口の開口部に着脱または開閉可能に配設される閉止部材を有するので、盤内への塵埃の侵入を最低限に抑制できる。よって、閉鎖形配電盤の外部環境の影響によるトラッキング現象の発生を防止または抑制できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法は、本発明の一態様に係る閉鎖形配電盤を用いたトラッキング防止方法であって、前記外殻内の温度を計測する温度計を用いるとともに、トラッキング防止管理温度を予め設定し、前記トラッキング防止管理温度に対する前記温度計の温度指示値に基づいて前記閉止部材を着脱または開閉し、前記温度指示値が前記トラッキング防止管理温度以上のときは、前記換気口を開いて外部から盤内に外気を導入し、前記温度指示値が前記トラッキング防止管理温度未満のときは、前記換気口を閉止して外部から盤内への塵埃の侵入を防止して当該閉鎖形配電盤でのトラッキング現象の発生を防止することを特徴とする。
本発明の一態様に係る閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法によれば、トラッキング防止管理温度に対する温度計の温度指示値に基づいて閉止部材を適切に開閉することができる。そのため、盤内への塵埃の侵入を最低限に抑制し、もって、閉鎖形配電盤の外部環境の影響によるトラッキング現象の発生を防止または抑制できる。
上述のように、本発明によれば、金属製錬工場もしくは海岸沿いに立地する工場において高圧以上の受配電設備に使用される、閉鎖形配電盤でのトラッキング現象の発生を防止または抑制できる。
本発明の一態様に係る閉鎖形配電盤の一実施形態を側面から見た模式的断面図である。 図1の閉鎖形配電盤が備える開閉機構付換気口を説明する要部拡大図である。 図1の閉鎖形配電盤が備える制御部が実行するトラッキング防止管理処理のフローチャートである。 図1の閉鎖形配電盤に備え得る、換気口の他の例を説明する要部拡大図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。本実施形態の閉鎖形配電盤は、高圧以上の受配電に使用されるものであり、特に、金属製錬工場もしくは海岸沿いに立地する工場で使用される例である。
なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
図1に示すように、本実施形態の閉鎖形配電盤1は、略直方体状の箱型に形成された金属製の外殻50を備える。外殻50の内部には、受電後の電気を盤内に配電する母線41が引き込まれた母線室40と、母線室40から各使用機器に電力を供給するケーブル31を接続するケーブル室30と、母線41からの電流を遮断する遮断器室20と、母線41からの電流を制御する制御室10と、いった種々の機能を有する複数の区画が設けられ、これら複数の区画が、金属製の外殻50内にコンパクトに収納されている。
外殻50は、周囲を囲む4つの側壁面55と、側壁面55の上部を覆うように設けられた天板面52と、天板面52の上面側に対向配置されて、天板面52の上方から側壁面55の上部およびその外側を覆う屋根部53と、を有する。なお、保全上の問題のない箇所の内部隔壁にはパンチングメタルを使用している(同図二点鎖線の部分)。屋根部53の左右は、側壁面55よりも側方に張り出した軒先部54が形成されており、軒先部54と側壁面55との間の位置に、下向きに開口するように換気口51が設けられている。
ここで、本発明の発明者らは、トラッキング現象が発生するおそれを排除することを目的として、閉鎖形配電盤1内への塵埃の侵入を最低限に抑制することを検討し、上記換気口51を閉塞したときに、閉鎖形配電盤1内の温度変化を精査した。本実施形態では、金属製錬工場において一般的な、例えば電圧22kV、許容電流3000Aの閉鎖形配電盤の使用状況を確認した。
その結果、金属製錬工場において、標準使用状態で想定される閉鎖形配電盤1の周囲の外気温度の最大値である40℃においては、内部機器の許容電流の78%に相当する2340Aを超えない限り、閉鎖形配電盤1内の温度は、内部機器の許容使用温度である55℃を上回ることがないという知見を得た。
そこで、本実施形態では、閉鎖形配電盤1の換気口51の開口部に、開閉可能な閉止部材2を設置し、この閉止部材2によって換気口51を適切な条件下において閉止することで、外殻50の外部から盤内への塵埃の侵入を防止し、トラッキング現象が発生するおそれを排除した。すなわち、本実施形態は、上記閉鎖形配電盤1において、外部環境の影響によるトラッキング現象による漏電を防ぐために、閉鎖形配電盤1の使用環境を仔細に精査し鋭意検討した結果、想到したものである。
以下、本実施形態に係る閉鎖形配電盤1が備える換気口51の開閉構造を、図2を参照しつつ説明する。
本実施形態の閉鎖形配電盤1では、内部機器が高負荷時に限って外気を換気可能な密閉構造を有する。これにより、外殻50の外部からの塵埃の侵入を防ぐとともに、必要に応じて盤内の通気性を確保し、もって、塵埃等の外部環境の影響による、トラッキング現象による漏電等の事故の防止に資する。また、本実施形態の閉鎖形配電盤1は、換気口51の開閉構造を簡素な構成とすることにより、初期費用および運転費用を低減できる。
本実施形態では、閉止部材2による換気口の閉止は、図2に要部拡大図を示すように、開口部を閉止可能に形成された板状の閉止部材2を駆動用モータ3により開閉する。このように構成することで、換気口51の閉止管理を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態では、閉止形配電盤1内に温度センサ(温度計)5を設置しており、内部温度が所定のトラッキング防止管理温度となったときに、駆動用モータ3を制御部4により制御して駆動し、自動で閉止部材2を開閉可能に構成されている。
制御部4は、図3にフローチャートを示す、トラッキング防止管理処理を実行可能に構成される。本実施形態の制御部4は、トラッキング防止管理処理のソフトウエアと、同ソフトウエアを実行可能に構成されたコンピュータと、を有する。
コンピュータは、信号線を介して温度センサ(温度計)5からの温度指示値(S℃)を取得可能であり、また、信号線を介して駆動用モータ3を駆動可能になっている。コンピュータの記憶装置には、予め設定されているトラッキング防止管理温度(A℃)の情報が格納されている。
本実施形態において、トラッキング防止管理温度(A℃)は、内部機器が標準使用状態で想定される際の盤周囲の外気温度の最大値(例えば上記40℃)において、内部機器の許容電流の78%に相当する値を超えない限りにおいて設定される内部機器の許容使用温度(例えば上記55℃=(A℃))である。
制御部4でトラッキング防止管理処理が実行されると、図3に示すように、まず、ステップS1に移行してトラッキング防止管理温度(A℃)を読み込み、続くステップS2で、温度センサ(温度計)5から温度指示値(S℃)を取得する。次いで、ステップS3〜S5にて、トラッキング防止管理温度(A℃)に対する温度センサ5の温度指示値(S℃)に基づいて、駆動部である駆動用モータ3を制御して閉止部材2を開閉する。
つまり、本実施形態では、制御部4は、ステップS3において、温度指示値(S℃)がトラッキング防止管理温度(A℃)以上のとき(Yes)は、ステップS4に移行し、換気口51を開いて外部から盤内に外気を導入するように閉止部材2を開放位置に位置させる(解放駆動)。
また、制御部4は、ステップS3において、温度指示値(S℃)がトラッキング防止管理温度(A℃)未満のとき(No)は、ステップS5に移行し、換気口51を閉止して外部から盤内への塵埃の侵入を防止するように閉止部材2を閉止位置に位置させて当該閉鎖形配電盤1でのトラッキング現象を防止する(閉止駆動)。
次に、本実施形態の閉鎖形配電盤1の作用・効果について説明する。
この閉鎖形配電盤1によれば、上述した、閉止部材2を開閉するトラッキング防止管理処理を制御部4が実行するので、閉鎖形配電盤1の外殻50内への塵埃の侵入を防止または大幅に低減できる。そのため、トラッキング現象による漏電の可能性を極めて低くできる。
なお、本発明に係る閉鎖形配電盤は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。例えば、上記実施形態では、トラッキング防止管理が自動制御によって実行される例を説明したが、これに限らず、作業者による手動開閉によって閉止部材の開閉管理を行ってもよい。
具体的には、図4に他の例の要部拡大図を示すように、この閉止部材2Bは、換気口51の開口部を覆う面積を有する円形板状の蓋としている。この閉止部材2Bは、換気口51を形成する軒先部54の周囲に、インロー嵌合によるはめ込み式、ネジ止め式あるいは、磁力による吸着等、適宜の着脱構造によって作業者が手で着脱可能に装着することで、換気口51の開口部を、作業者による手動開閉作業によって容易に閉止可能に構成されている。
また、この他の例においても、上記実施形態同様に、盤内のトラッキング防止管理温度を設定し、作業者の判断によって、盤内温度がトラッキング防止管理温度未満のときは、換気口51を作業者による手動開閉作業によって閉止して、外殻50外部から盤内への塵埃の侵入を防止することで、当該閉鎖形配電盤1でのトラッキング現象を防止する。また、盤内温度がトラッキング防止管理温度以上のときは、作業者による手動開閉作業によって換気口51を開放して外殻50外部から盤内に外気を導入することができる。
これにより、図4に示した、閉止部材2Bのような手動開閉式の閉止構造によっても、外気温度が上昇したときや、閉鎖形配電盤1における使用電力負荷が増大したときに、閉止部材2を適宜取り外すことで、盤内の雰囲気温度を内部機器の許容使用温度以下に保持できる。
また、この他の例のような構成であっても、外気温度が低いときや使用電力負荷が小さいときには、換気口51を常時閉止することができる。そのため、外部からの塵埃の侵入を適切に防止でき、盤内の塵埃の堆積が進行する程度を小さくできる。このため、盤内でのトラッキング現象による漏電の可能性を低減できる。
なお、上述した実施形態ないし他の例にあっても、使用電力負荷が増大した際には、換気口51を開放する機会があり、また、設備点検のために配電盤の点検扉を開放する機会もあるので、そのようなタイミングで外殻50外部から盤内に塵埃が侵入する可能性もある。そのため、上述した実施形態ないし他の例の構成に加え、既存の技術である、配電盤内用除湿機や、配電盤内用ファンヒータを併用することも可能である。
この場合、除湿機および/またはファンヒータを上述した実施形態ないし他の例に併用し、盤内の湿度を常時70%以下に抑えることが好ましい。除湿機ないしファンヒータ等の機器配置としては、ケーブル室30および/または制御室10に、湿度低減効果の高い除湿器を設置して、盤全体を効果的に除湿することが好ましい。また、盤内の除湿について、除湿機と共にファンヒータを併用することは好ましい。その際、熱が盤全体に拡散し易い位置(例えば外殻50の中央付近)にファンヒータを設置することが好ましい。
1 閉鎖形配電盤
2 蓋(閉止部材)
3 駆動用モータ(駆動部:開閉機構)
4 制御部(開閉機構)
5 温度センサ(温度計)
10 制御室
11 内部機器
20 遮断器室
21 遮断器
30 ケーブル室
31 ケーブル
40 母線室
41 母線(主回路導線)
50 外殻
51 換気口
52 天板面
53 屋根部
54 軒先部
55 側壁面
60 絶縁用支持碍子
S 駆動指令

Claims (5)

  1. 金属製錬工場もしくは海岸沿いに立地する工場で使用される閉鎖形配電盤であって、
    高圧以上の受配電に必要な内部機器が収容される外殻と、該外殻の上部の位置に下向きに開口するように設けられた換気口と、該換気口の開口部に着脱または開閉可能に配設される閉止部材と、前記外殻内の温度を計測する温度計と、前記閉止部材を開閉する駆動部と、前記温度計の温度指示値に応じて前記駆動部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    トラッキング防止管理温度が設定されるとともに、該トラッキング防止管理温度に対する前記温度計の温度指示値に基づいて前記駆動部を制御して前記閉止部材を開閉するトラッキング防止管理処理を実行可能に構成されており、
    前記温度指示値が前記トラッキング防止管理温度以上のときは、前記換気口を開いて外部から盤内に外気を導入するように前記閉止部材を開放位置に位置させ、
    前記温度指示値が前記トラッキング防止管理温度未満のときは、前記換気口を閉止して外部から盤内への塵埃の侵入を防止するように前記閉止部材を閉止位置に位置させて当該閉鎖形配電盤でのトラッキング現象の発生を防止することを特徴とする閉鎖形配電盤。
  2. 前記トラッキング防止管理温度は、前記内部機器が標準使用状態で想定される際の盤周囲の外気温度の最大値において、前記内部機器の許容電流の78%に相当する値を超えない限りにおいて設定される内部機器の許容使用温度である請求項1に記載の閉鎖形配電盤。
  3. 金属製錬工場もしくは海岸沿いに立地する工場で使用される閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法であって、
    前記閉鎖形配電盤として、高圧以上の受配電に必要な内部機器が収容される外殻と、該外殻の上部の位置に下向きに開口するように設けられた換気口と、該換気口の開口部に着脱または開閉可能に配設される閉止部材と、を有するものを対象とし、
    前記外殻内の温度を計測する温度計を用いるとともに、トラッキング防止管理温度を予め設定し、
    前記トラッキング防止管理温度に対する前記温度計の温度指示値に基づいて前記閉止部材を着脱または開閉し、
    前記温度指示値が前記トラッキング防止管理温度以上のときは、前記換気口を開いて外部から盤内に外気を導入し、
    前記温度指示値が前記トラッキング防止管理温度未満のときは、前記換気口を閉止して外部から盤内への塵埃の侵入を防止して当該閉鎖形配電盤でのトラッキング現象の発生を防止することを特徴とする閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法。
  4. 前記閉止部材は、前記換気口の開口部を着脱可能に覆う蓋である請求項3に記載の閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法。
  5. 前記予め設定されるトラッキング防止管理温度は、前記内部機器が標準使用状態で想定される際の盤周囲の外気温度の最大値において、前記内部機器の許容電流の78%に相当する値を超えない限りにおいて設定される内部機器の許容使用温度である請求項3または4に記載の閉鎖形配電盤のトラッキング防止方法。
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