JP6873132B2 - 1,3,4−チアジアゾール化合物および癌の治療におけるその使用 - Google Patents

1,3,4−チアジアゾール化合物および癌の治療におけるその使用 Download PDF

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Description

本明細書は、概して、置換された1,3,4−チアジアゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関する。これらの化合物は、グルタミナーゼ1酵素(「GLS1」)に対して作用するので、本明細書はまた、癌を含めたGLS1介在疾患を治療または予防するための、こうした化合物およびその塩の使用にも関する。本明細書はさらに、こうした化合物および塩を含む医薬組成物;こうした化合物および塩を含むキット;こうした化合物および塩の製造の方法;こうした化合物および塩の製造において有用な中間体に;また、こうした化合物および塩を使用して、癌を含めたGLS1介在疾患を治療するための方法に関する。
グルタミンは、最も豊富な血漿アミノ酸であり、多くの成長促進経路に関与する。具体的には、グルタミンは、TCAサイクルにおける酸化に、また、細胞の酸化還元平衡を維持するのに関与し、また、ヌクレオチドおよびアミノ酸合成のための窒素を提供する(非特許文献1;非特許文献2、これらをそれぞれ、その全体を参照によって組み込む)。多くの癌細胞は、ワールブルク効果(ここでは、糖分解によるピルビン酸が、使用されてアセチルCoAを作り出すのではなく、乳酸に転換される)を含めた細胞の代謝変化の結果としてのグルタミン代謝に依存している(非特許文献3、その全体を参照によって組み込む)。こうした癌細胞は、このグルタミン代謝への依存の結果として、外来性グルタミンレベルの変化に敏感である。さらに、現在ある証拠は、グルタミノリシスが、ある種の癌型において重要な役割を果たし(非特許文献4、その全体を参照によって組み込む)、また、Mycなどの公知の発癌ドライバー(oncogenic driver)と関連性がある(非特許文献5、その全体を参照によって組み込む)ことを示唆している。
グルタミン酸へのグルタミン異化という第1のステップは、グルタミナーゼ(これは、それぞれ腎臓および肝臓において発現されると元々確認されていた2つのアイソフォーム、GLS1およびGLS2として存在する)によって触媒される。腎臓グルタミナーゼ(GLS1)は、肝臓グルタミナーゼ(GLS2)よりも遍在的に発現されることが公知であり、2つのスプライスバリアント、KGAおよびより短いGACアイソフォーム(これらはどちらも、ミトコンドリアに位置する)を有する。(非特許文献6;非特許文献7、これらをそれぞれ、その全体を参照によって組み込む)。GLS1発現は、腫瘍成長、およびいくつかの疾患型における悪性度と関連性がある(非特許文献8;非特許文献9、これらをそれぞれ、その全体を参照によって組み込む)。したがって、GLS1の阻害剤が、単独療法として、または他の抗癌剤と組み合わせて、癌の治療において有用であることが期待される。
Curi et al.,Front.Biosci..2007,12,344−57 DeBerardinis and Cheng,Oncogene 2010,313−324 Koppenol et al.,Nature Reviews 2011,11,325−337 Hensley et al.,J.Clin.Invest.2013,123,3678−3684 Dang,Cancer Res.2010,70,859−863 Elgadi et al.,Physiol.Genomics 1999,1,51−62 Cassago et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.2012,109,1092−1097 Wang et al.,Cancer Cell 2010,18,207−219 van der Heuval et al.,Cancer Bio.Ther.2012,13,1185−1194
一態様では、式(I)の化合物:
Figure 0006873132
またはその薬学的に許容し得る塩(式中:
Qは、5−メチルピリダジン−3−イル、5−クロロピリダジン−3−イル、6−メチルピリダジン−3−イル、または6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
Rは、水素、フルオロ、またはメトキシであり;
は、水素、メトキシ、ジフルオロメトキシ、またはトリフルオロメトキシであり;
は、メチルまたはエチルである)。
別の態様では、医薬組成物は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の薬学的に許容し得る希釈剤または担体とを含む。
別の態様では、治療法における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
別の態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
別の態様では、癌の治療のための医薬品の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
別の態様では、かかる治療を必要とする温血動物において癌を治療するための方法は、治療有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を、温血動物に投与することを含む。
他の態様は、本明細書および特許請求の範囲から明らかであろう。
本明細書全体を通して、多くの実施態様が詳述され、これらは、当業者には明らかであろう。本発明は、そのいずれかの特定の実施態様に限定されると解釈されるべきではない。
式(I)の化合物:
Figure 0006873132
またはその薬学的に許容し得る塩(式中:
Qは、5−メチルピリダジン−3−イル、5−クロロピリダジン−3−イル、6−メチルピリダジン−3−イル、または6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
Rは、水素、フルオロ、またはメトキシであり;
は、水素、メトキシ、ジフルオロメトキシ、またはトリフルオロメトキシであり;
は、メチルまたはエチルである)が提供される。
5−メチルピリダジン−3−イル、5−クロロピリダジン−3−イル、6−メチルピリダジン−3−イル、または6−フルオロピリダジン−3−イル環は、次の構造を有する:
Figure 0006873132
いくつかの実施態様では、式(I)の化合物は、次の式(Ia)を有する:
Figure 0006873132
(式中、Q、R、R、およびRは、上で定義した通りである)。
用語「薬学的に許容し得る」は、ある物体(例えば塩、剤形、希釈剤、または担体)が、患者における使用に適していることを明記するために使用される。薬学的に許容し得る塩の例の例示的リストは、参照によってその全体が組み込まれるHandbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,P.H.Stahl and C.G.Wermuth,editors,Weinheim/Zuerich:Wiley−VCH/VHCA,2002において参照することができる。式(I)の化合物の適切な薬学的に許容し得る塩は、例えば、酸付加塩である。式(I)の化合物の酸付加塩は、式(I)の化合物を、当業者に公知の条件下で、適切な無機または有機酸と接触させることによって形成することができる。酸付加塩は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、およびリン酸などの無機酸を使用して形成することができる。酸付加塩はまた、例えば、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、またはベンゼンスルホン酸などの有機酸を使用して形成することもできる。
したがって、一実施態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供され、ここでは、薬学的に許容し得る塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、またはベンゼンスルホン酸塩である。
一実施態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供され、ここでは、薬学的に許容し得る塩は、塩酸または臭化水素酸塩である。
式(I)の化合物の、さらに適切な薬学的に許容し得る塩は、塩基付加塩である。式(I)の化合物の塩基付加塩は、式(I)の化合物を、当業者に公知の条件下で、適切な無機または有機塩基と接触させることによって形成することができる。塩基付加塩は例えば、例えばアルカリ金属水酸化物(水酸化ナトリウム、カリウム、もしくはリチウムなど)またはアルカリ土類金属水酸化物(水酸化カルシウム化または水酸化マグネシウムなど)などの無機塩基を使用して形成することができる。塩基付加塩はまた、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンなどの有機塩基を使用して形成することもできる。
したがって、一実施態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供され、ここでは、薬学的に許容し得る塩は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム物、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン塩である。
一実施態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供され、ここでは、薬学的に許容し得る塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン塩である。
さらなる実施態様は、実施例1(a)、1(b)、2、3、4(a)、4(b)、5(a)、5(b)、6(a)、6(b)、7(a)、7(b)、8(a)、8(b)、9(a)、9(b)、10(a)、10(b)、11(a)、11(b)、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26 27、28、29、30、31、32、33(a)、および33(b)からなる群から選択される1以上の特定の実施例(例えば1つ、2つ、もしくは3つの特定の実施例、または1つの特定の実施例)が、個々に放棄されるという条件で、本明細書で定義する実施態様のいずれか(例えば請求項1の実施態様)を提供する。
式(I)中の可変の基の何らかの値は、次の通りである。こうした値は、さらなる実施態様を提供するために本明細書で定義する定義、特許請求の範囲(例えば請求項1)、または実施態様のいずれかと組み合わせて使用することができる。
Qは、6−メチルピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり得る。
Qは、5−メチルピリダジン−3−イルまたは5−クロロピリダジン−3−イルであり得る。
Qは、5−メチルピリダジン−3−イルであり得る。
Qは、5−クロロピリダジン−3−イルであり得る。
Qは、6−メチルピリダジン−3−イルであり得る。
Qは、6−フルオロピリダジン−3−イルであり得る。
Rは、水素またはフルオロであり得る。
Rは、水素であり得る。
は、メトキシ、ジフルオロメトキシ、またはトリフルオロメトキシであり得る。
は、メチルであり得る。
一実施態様では、
Qが、6−メチルピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
が、メトキシまたはトリフルオロメトキシである、
式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
Qが、6−メチルピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
Rが、水素であり;
が、メトキシまたはトリフルオロメトキシである、
式(I)の化合物、その薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
Qが、6−メチルピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
Rが、水素であり;
が、メトキシまたはトリフルオロメトキシであり;
が、メチルである、
式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
Qが、6−メチルピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
Rが、フルオロである、
式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、以下からなる群から選択される式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される:
(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾールチアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−フェニル−アセトアミド;
(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド;
(2S)−2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
N−[5−[[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド;
(2S)−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;および
(2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド。
一実施態様では、以下からなる群から選択される式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される:
(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド;
(2S)−2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;および
(2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド。
本明細書に記載した化合物および塩は、溶媒和形態および非溶媒和形態で存在することができる。例えば、溶媒和形態は、半水和物、一水和物、二水和物、三水和物、またはその他の量などの水和物形態であり得る。本発明は、式(I)の化合物のすべてのこうした溶媒和および非溶媒和形態を包含する。
本明細書に記載した化合物および塩の原子は、様々な同位体形で存在することができる。本発明は、11Cまたは13C炭素、およびH、H(重水素)、またはH(三重水素)水素を含めた、式(I)の化合物のすべての同位体形を包含する。
本明細書に記載した化合物および塩は、互変異性体の混合物として存在することができる。「互変異性体」は、水素原子の転位に起因する、平衡状態で存在する構造異性体である。本発明には、式(I)の化合物のすべての互変異性体が含まれる。
式(I)の化合物は、様々なジアステレオマー形で調製することができる。本発明には、式(I)の化合物のすべてのジアステレオマー形が含まれる。
一実施態様では、≧95%、≧98%、または≧99%のジアステレオマー過剰率(%de)である単一ジアステレオマーである、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。一実施態様では、単一ジアステレオマーは、≧99%のジアステレオマー過剰率(%de)で存在する。
GLS1を阻害すると考えられる化合物、すなわち、式(I)の化合物およびその薬学的に許容し得る塩は、治療法において、例えば、癌を含めた、GLS1によって少なくともある程度介在される疾患または医学的状態の治療において有用であることが期待される。
「癌」が言及される場合、これには、非転移性癌と転移性癌との両方が含まれ、その結果、癌を治療することは、原発腫瘍と腫瘍転移との両方の治療を含む。
一実施態様では、癌は、転移性癌である。
一実施態様では、癌は、非転移性癌である。
「GLS1阻害活性」は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩の存在に対する直接的または間接的応答としての、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩の非存在下でのGLS1の活性に対するGLS1の活性の低下を指す。こうした活性の低下は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩とGLS1との直接的相互作用に起因する可能性もあるし、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、ひいてはGLS1活性に影響を与える1以上の他の因子との相互作用に起因する可能性もある。例えば、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩は、GLS1に直接的に結合することによって;別の因子に(直接的にまたは間接的に)GLS1活性を低下させることによって;または、細胞または生物内に存在するGLS1の量を(直接的にまたは間接的に)低下させることによってGLS1を低下させることができる。
用語「治療法」は、疾患を治療するまたは根底にある病的状態を治すもしくは相殺するという、その通常の意味を有するものとする。用語「治療法」には、それに反する特定の指示が存在しない限り、「予防法」も含まれる。用語「治療的」および「治療的に」は、それに対応する方式で解釈されるべきである。
用語「治療有効量」は、対象において「治療法」を提供するのに有効である、本明細書の実施態様のいずれかに記載した通りの式(I)の化合物の量を指す。癌の場合では、治療有効量は、上の「治療法」、「治療」、および「予防法」の定義において記載した通りの、対象における観察可能または測定可能な変化のいずれかを引き起こすことができる。例えば、有効量は、癌もしくは腫瘍細胞の数を減少させる;腫瘍全体の大きさを低下させる;例えば軟部組織および骨を含めた末梢器官への腫瘍細胞浸潤を抑制または停止させる;腫瘍転移を抑制または停止させる;腫瘍成長を抑制または停止させる;癌に伴われる1以上の症状をある程度緩和する;罹患率および死亡率を低下させる;生活の質を向上させることができる;またはこうした効果の組み合わせである。有効量は、GLS1活性の阻害に応答して、疾患の症状を軽減するのに十分な量であり得る。癌治療法については、インビボの有効性は、例えば、生存期間、無増悪期間(time to disease progression)(TTP)、奏効率(RR)、奏効期間、および/または生活の質を評価することによって測定することができる。当業者によって認識される通り、有効量は、投与経路、賦形剤使用量、および他の薬剤との同時使用量に応じて変動し得る。例えば、組み合わせ治療法が使用される場合、本明細書に記載した式(I)の化合物または薬学的に許容し得る塩の量と、薬学的に活性な他の薬剤の量は、合わせられた場合に、動物の患者における標的とされる障害を治療するのに協働的に有効である。この状況では、合わせられた量は、これらが、合わせられた場合に、上に記載した通りにGLS1活性の阻害に応答して疾患の症状を軽減するのに十分であるならば、「治療有効量」である。一般的に、こうした量は、例えば、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩について本明細書に記載した投薬量範囲、および薬学的に活性な他の化合物の認可されたまたは他に公表された投薬量範囲から開始することによって、当業者によって決定することができる。
用語「予防法」は、その通常の意味を有するものとし、疾患の発症を予防するための一次予防法、および、疾患が既に発症しており、患者が疾患の増悪もしくは悪化から、それによって一時的または永続的に保護される二次予防法が含まれる。
用語「治療」は、「治療法」と同義的に使用される。同様に、用語「治療する」は、治療法(ここでは、「治療法」は、本明細書で定義した通りである)を適用することとみなすことができる。
一実施態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の薬学的に許容し得る希釈剤または担体とを含む医薬組成物が提供される。一実施態様では、医薬組成物は、遊離の塩基としての式(I)の化合物を含む。別の実施態様では、医薬組成物は、式(I)の化合物の薬学的に許容し得る塩を含む。
一実施態様では、治療法における使用のための式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、癌の治療のための医薬品の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
一実施態様では、GLS1によって介在される疾患の治療における使用のための式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。一実施態様では、GLS1によって介在される疾患は、癌である。いくつかの実施態様では、癌は、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、肺癌(例えば非小細胞肺癌)、膵臓癌、腎癌、または肝細胞癌であり得る。
「トリプルネガティブ乳癌」は、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、およびHer2/neuに関する遺伝子を発現しない、または過小発現する、あらゆる乳癌である。
一実施態様では、GLS1によって介在される疾患の治療のための医薬品の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。一実施態様では、GLS1によって介在される疾患は、癌である。いくつかの実施態様では、癌は、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、肺癌(例えば非小細胞肺癌)、膵臓癌、腎癌、または肝細胞癌であり得る。
一実施態様では、癌の治療のための医薬品の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
一実施態様では、GLS1を阻害する方法であって、式(I)の化合物を投与することを含む方法が提供される。
一実施態様では、かかる治療を必要とする温血動物において、GLS1の阻害が有益である疾患を治療するための方法であって、治療有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を温血動物に投与することを含む方法が提供される。
「温血動物」には、例えばヒトが含まれる。
一実施態様では、かかる治療を必要とする温血動物において、癌を治療するための方法であって、治療有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を温血動物に投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、癌は、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、肺癌(例えば非小細胞肺癌)、膵臓癌、腎癌、または肝細胞癌であり得る。
本明細書に記載した癌の治療は、唯一の治療法として適用することもできるし、従来の手術、放射線療法、もしくは化学療法;またはこうした追加の治療法の組み合わせを、式(I)の化合物の投与に加えて含むこともできる。こうした従来の手術、放射線療法、または化学療法は、式(I)の化合物を用いる治療と同時に、連続して、または別に施与することができる。
したがって、一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質とが提供される。
一実施態様では、癌の同時、個別(separate)、または連続治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質とが提供される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩(ここでは、式(I)の化合物は、少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質と同時に、別に、または連続して投与される)が提供される。
一実施態様では、かかる治療を必要とする温血動物において、癌を治療する方法であって、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質とを、温血動物に投与すること(ここでは、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と追加の抗腫瘍物質の量は、抗癌効果をもたらすのに協働的に有効である)を含む方法が提供される。
一実施態様では、かかる治療を必要とする温血動物において、癌を治療する方法であって、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を温血動物に投与することと、前記温血動物に、少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質を、同時に、別に、または連続して、温血動物に投与すること(ここでは、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と追加の抗腫瘍物質の量は、抗癌効果をもたらすのに協働的に有効である)とを含む方法が提供される。
いずれかの実施態様では、追加の抗腫瘍物質は、タキサンである。一実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。一実施態様では、タキサンは、ドセタキセルである。
いずれかの実施態様では、追加の抗腫瘍物質は、白金療法である。一実施態様では、白金療法は、シスプラチン、オキサリプラチン、またはカルボプラチンである。
さらなる実施態様によれば、以下を含むキットが提供される:
a)第1の単位剤形中の、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩;
b)第2の単位剤形中の、第2の抗腫瘍物質;
c)第1のおよび第2の単位剤形を含有する容器;および任意選択で
d)使用のための説明書。
式(I)の化合物およびその薬学的に許容し得る塩は、1以上の薬学的に許容し得る希釈剤または担体を含む医薬組成物として投与することができる。したがって、一実施態様では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の薬学的に許容し得る希釈剤または担体とを含む医薬組成物が提供される。
前記組成物は、経口使用のために(例えば、錠剤、ロゼンジ、硬または軟カプセル、水性もしくは油性の懸濁剤、乳剤、分散性の散剤もしくは顆粒剤、シロップ、またはエリキシルとして)、局所使用のために(例えば、クリーム、軟膏、ゲル、または水性もしくは油性の液剤もしくは懸濁剤として)、吸入による投与のために(例えば、微粉化された粉末または液体のエアロゾルとして)、吸入による投与のために(例えば、微粉化された粉末として)、または非経口投与のために(例えば、静脈内、皮下、筋肉内投与のための無菌の水性もしくは油性の液剤として)、または座剤として、適した形態であり得る。前記組成物は、従来の医薬用賦形剤を使用する従来の手順によって得ることができる。したがって、経口使用を目的とする組成物は、例えば、1以上の着色料、甘味料、着香料、および/または保存剤を含有することができる。
一実施態様では、治療法における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の薬学的に許容し得る希釈剤または担体とを含む医薬組成物が提供される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の薬学的に許容し得る希釈剤または担体とを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施態様では、癌は、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、肺癌(例えば非小細胞肺癌)、膵臓癌、腎癌、または肝細胞癌であり得る。
式(I)の化合物は、通常、5〜5000mg/m(動物の体面積)、すなわちおよそ0.1〜100mg/kgの範囲内の単位用量で、温血動物に投与されることとなり、これは、通常、治療有効用量を提供する。錠剤またはカプセル剤などの単位剤形は、通常、例えば1〜250mgの活性成分を含有することとなる。1日量は、必然的に、治療される受容者、個々の投与経路、同時に施されているいずれかの治療法、および治療されている病気の重症度に応じて変動することとなる。したがって、いずれかの特定の患者を治療している医師は、最適な投薬量を決定することができる。
種々の実施態様を、以下の実施例によって例示する。本発明は、これらの実施例に限定されるとみなされるべきではない。
実施例の調製中、概して:
a)操作は、他に記述がない限り、周囲温度で、すなわち約17から30℃の範囲内で、かつ、窒素などの不活性気体の雰囲気中で実施し;
b)蒸発は、真空中で、回転蒸発によって、またはGenevac装置を利用して実施し、濾過による残留固体の除去後に精製手順を実施し;
c)フラッシュクロマトグラフィー精製は、Grace Resolveプレパックシリカカラムを使用する自動化されたIsco Combiflash Companion、およびRediSep Gold C18カラムを使用する(逆相フラッシュ)Isco Combiflash Rfで実施し;
d)収率は、存在する場合、必ずしも、達成可能な最大値ではなく;
e)式(I)の最終生成物の構造は、核磁気共鳴(NMR)分光法によって確認され、NMR化学シフト値は、δスケールで測定した。プロトン磁気共鳴スペクトルは、Bruker Advance 700(700MHz)、Bruker Avance 500(500MHz)、Bruker 400(400MHz)、またはBruker 300(300MHz)装置を使用して決定し;19F NMRは、282MHzまたは376MHzで決定し;13C NMRは、75MHzまたは100MHzで決定し;測定は、他に指定がない限り、およそ20〜30℃で行い;次の略語を使用し:s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;dd、二重線の二重線;ddd、二重線の二重線の二重線;dt、三重線の二重線;bs、広域シグナル(broad signal);
f)式(I)の最終生成物はまた、2996 PDAおよび2000 amu ZQシングル四重極質量分析計を備えたWaters 2790/95 LCシステムに基づくHPLCシステムを使用する、液体クロマトグラフィー(LCMS)後の質量分析によって特徴付けた。使用した溶媒は、A=水、B=アセトニトリル、C=50:50のアセトニトリル:水(0.1%ギ酸)、およびD=50:50のアセトニトリル:水(0.1%水酸化アンモニウム)であった。1.1mL/分の流速で、5μLの試料を、50×2.1 5μm Phenomenex Gemini NXカラムに注入した。グラジエントは、C(酸分析のための)(Dは塩基分析のために使用される)の一定の5%注入をしながら、4.0分間、95% Aから95% Bまで実行した。流動は、0.5分間95% Bに保持し、その後、出発条件に戻した。データは、質量分析計上でポジティブモードとネガティブモードの両方で、150から850amuまで、また、PDA上で220〜320nmで獲得した。LCMSはまた、試料マネージャ、Acquity PDA、およびSQD質量分析計を備えたWaters Acquity Binaryポンプを利用して、UPLCシステム上でも実施した。使用した溶媒は、A1=0.1%ギ酸(水溶液)、B1 0.1%ギ酸(アセトニトリル中)、A2=0.1%水酸化アンモニウム(水溶液)、およびB2 0.1%水酸化アンモニウム(アセトニトリル中)であった。1mL/分の流速で、1μLの試料を、(40℃で)50×2.1 1.7μm Waters BEHカラムに注入した。グラジエントは、1.30分かけて、97% A1から97% B1まで実行し、その後、0.2分間保持し、出発条件に戻した(塩基分析のためにA2およびB2をA1およびB1で置換する)。データは、質量分析計上でポジティブイオンモードとネガティブイオンモードの両方で、150〜1000amuで、また、PDA上で245〜320amuで獲得し;
g)中間体は、概して、十分には特徴付けせず、純度を、薄層クロマトグラフィー、質量スペクトル、HPLC、および/またはNMR分析によって評価し;
h)次の略語を使用している:h=時間;r.t.=室温(約17〜30℃);conc.=濃縮された;FCC=シリカを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィー;AIBN=アゾビスイソブチロニトリル;DCM=ジクロロメタン;DIPEA=ジ−イソプロピルエチルアミン;DMA=N,N−ジメチルアセトアミド;DMF=N,N−ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;EtO=ジエチルエーテル;EtOAc=酢酸エチル;EtOH=エタノール;HATU=ヘキサフルオロリン酸1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシド;HOBT=ヒドロキシベンゾトリアゾール;KCO=炭酸カリウム;MeOH=メタノール;MeCN=アセトニトリル;MgSO=無水硫酸マグネシウム;NaSO=無水硫酸ナトリウム;NBS=N−ブロモスクシンイミド;TFA=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン;sat.=飽和水溶液。
下のいくつかの実施例では、化合物のジアステレオマー対が記載される。例えば、実施例1(a)および実施例1(b)の化合物は、単一の反応の生成物における混合物として形成され、その後分離される、化合物のジアステレオマー対を表す。こうした実施例では、立体化学のいかなる割り当ても、絶対ではない。例示の目的で、実施例1(a)および1(b)を、名付けられた化合物の(2S,3R)および(2R,3R)ジアステレオマーと結びつける;しかし、実施例1(a)が明確に(2S,3R)ジアステレオマーに割り当てられ、実施例1(b)が(2R,3R)ジアステレオマーに割り当てられることを示唆することを意図しない。
実施例1(a)および1(b)
(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
Figure 0006873132
2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸(中間体14、141mg、0.72mmol)、N2−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、200mg、0.72mmol)、およびDIPEA(0.25mL、1.44mmol)を、DMF(6mL)に入れたものに、HATU(329mg、0.87mmol)を、窒素下で21℃で添加した。得られた溶液を、21℃で2時間撹拌した。この未精製の混合物を、SCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望される生成物を、1M NH(MeOH中)を使用してカラムから溶出し、純粋な分画を蒸発乾固させて、未精製生成物をもたらし、これを、FCC(SiO、0から12% MeOH(DCM中))によってさらに精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、淡黄色の粘性物質(gum)(95mg)としてジアステレオ異性体の混合物をもたらした。分取HPLC(Lux C2カラム、20μm、50mm×250mm、200mL/分の100% MeOH)によってジアステレオ異性体を分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例1(a)2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(58mg、18%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 2.05(1H,td),2.21−2.35(1H,m),2.41(3H,s),3.40−3.47(1H,m),3.55(2H,ddd),3.69−3.75(4H,m),4.31−4.46(1H,m),4.93(1H,s),6.82(1H,d),6.87−6.94(1H,m),6.99−7.07(2H,m),7.22(1H,d),7.29(1H,t),7.61(1H,d),12.13(1H,s).m/z:ES[M+H]456.
第2の溶出された異性体・実施例1(b)2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(55mg、17%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 2.05(1H,td),2.21−2.35(1H,m),2.41(3H,s),3.4−3.47(1H,m),3.55(2H,ddd),3.69−3.75(4H,m),4.31−4.46(1H,m),4.93(1H,s),6.82(1H,d),6.87−6.94(1H,m),6.99−7.07(2H,m),7.22(1H,d),7.29(1H,t),7.61(1H,d),12.13(1H,s).m/z:ES[M+H]456.
実施例2
(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−フェニル−アセトアミド
Figure 0006873132
N2−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体4、220mg、0.78mmol)、(2S)−2−メトキシ−2−フェニル−酢酸(130mg、0.78mmol)、およびEDC(300mg、1.56mmol)を、DMF(3mL)に入れたものに、25℃で、HOBT(120mg、0.78mmol)を添加した。得られた混合物を、25℃で3時間撹拌した。この未精製生成物を、分取HPLC(XBridge C18 OBDカラム、5μm、50mm×150mm)によって精製した。移動相として、水(0.05%ギ酸を含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を使用した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、実施例2の(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−フェニル−アセトアミド(95mg、27.8%)を、白色固体としてもたらした。H NMR(400MHz,MeOD,22℃)δ 2.16−2.23(m,1H),2.36−2.44(m,1H),3.44(s,3H),3.55−3.69(m,3H),3.82−3.86(m,1H),4.46−4.51(m,1H),4.93(s,1H),7.15−7.19(m,1H),7.24 −7.27(m,1H),7.35−7.43(m,3H),7.47−7.49(m,2H).m/z:ES[M+H]430.
実施例3
(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド
Figure 0006873132
(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸(中間体12、174mg、0.89mmol)、N2−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体4、250mg、0.89mmol)、およびDIPEA(0.155mL、0.89mmol)を、DMF(8mL)に入れたものに、N下で21℃で、HATU(405mg、1.07mmol)を添加した。得られた溶液を、0℃で45分間撹拌した。この未精製生成物を、SCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望される生成物を、1M NH(MeOH中)を使用してカラムから溶出し、純粋な分画を蒸発乾固させて、粘性物質をもたらした。この未精製生成物を、FCC(SiO、0から9% MeOH(DCM中))によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、エーテル/DCMで粉末化させ、濾過して、実施例3の(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド(185mg、45%)を、クリーム色の固体としてもたらした。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 2.12(1H,td),2.3−2.46(1H,m),3.37(3H,s),3.52(1H,dd),3.59−3.67(2H,m),3.81(4H,m),4.34−4.56(1H,m),5.00(1H,s),6.97(1H,ddd),7.03−7.14(2H,m),7.22(1H,dd),7.32−7.51(2H,m),7.73(1H,d),12.20(1H,s).m/z:ES[M+H]486.
実施例4(a)および4(b)
(2S)−2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
Figure 0006873132
2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸(中間体15、0.11g、0.54mmol)およびN2−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、0.15g、0.54mmol)を、丸底フラスコに入れて秤量し、続いてDIPEA(0.1mL、0.54mmol)およびDMF(5mL)を入れた。次いで、生じた溶液を、HATU(0.21g、0.54mmol)で処理し、N下で室温で24時間撹拌させた。溶媒を減圧下で除去し、残留している粘性物質をDCMに溶解し、シリカに吸着させ、FCC(SiO 0〜10% MeOH(DCM中))によって精製した。減圧下での純粋な分画の蒸発によって、淡黄色の泡として表題化合物がもたらされた。この泡を、メタノールに溶解し、SCXイオン交換カラムに添加し、DCM、次いでメタノールで洗浄し、2M NH(MeOH中)で溶出した。溶媒を減圧下で除去し、分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、流速25mL/分)によってさらに精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.1%ギ酸を含有)を、移動相として使用した。純粋な分画を蒸発乾固させて、白色固体(67mg)として、ジアステレオ異性体の混合物としての生成物をもたらした。ジアステレオ異性体を、分取HPLC(Phenomenex Lux C4カラム、20μm、50mm×250mm、120mL/分のMeOH)によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例4(a)2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(25mg、37%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 1.17(3H,t),1.99−2.09(1H,m),2.22−2.32(1H,m),2.40(3H,s),3.40−3.56(5H,m),3.69−3.73(1H,m),3.74(3H,s),4.32−4.40(1H,m),5.04(1H,s),6.83(1H,d),6.89(1H,dd),7.00−7.05(2H,m),7.22(1H,d),7.28(1H,t),7.65(1H,d),12.10(1H,s).m/z:ES[M+H]470.
第2の溶出された異性体・実施例4(b)2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(25mg、37%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 1.17(3H,t),1.97−2.09(1H,m),2.21−2.31(1H,m),2.40(3H,s),3.39−3.56(5H,m),3.70−3.73(1H,m),3.74(3H,s),4.33−4.40(1H,m),5.04(1H,s),6.84(1H,d),6.87−6.92(1H,m),7.01−7.05(2H,m),7.23(1H,d),7.28(1H,t),7.65(1H,d),12.11(1H,s).m/z:ES[M+H]470.
実施例5(a)および5(b)
(2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
Figure 0006873132
N2−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、0.15g、0.541mmol)および2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ酢酸(中間体16、0.1g、0.541mmol)を、N下でr.tで、DMF(2mL)に溶解した。この混合物を、5分間撹拌した後DIPEA(0.34mL、1.943mmol)およびHATU(0.21g、0.541mmol)を添加し、次いで室温で2h撹拌した。次いで、この未精製混合物を、5g SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2N NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を、減圧下で蒸発させて、オレンジ色の粘性物質を与え、これを、分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、流速25mL/分)によって精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.1%ギ酸を含有)を、移動相として使用した。純粋な分画を合わせ、減圧下で蒸発させ、2g SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2M NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を蒸発乾固させて、オフホワイトの泡としてジアステレオ異性体の混合物をもたらした。ジアステレオ異性体を、分取HPLC(Amy−Cカラム、5μm、20mm×250mm、21mL/分の2:3ヘプタン:EtOH(0.1%v/v NHモディファイヤーを含有))によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例5(a)2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(55.3mg、23.0%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,21℃)δ 2.04(1H,dq),2.26(1H,dt),2.41(3H,s),3.30(3H,s),3.57−3.41(3H,m),3.72(1H,dd),4.36(1H,q),4.98(1H,s),6.83(1H,d),7.22(3H,ddd),7.55−7.44(2H,m),7.66(1H,d),12.28(s,1H).m/z:ES[M+H]444.
第2の溶出された異性体・実施例5(b)2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(59.2mg、24.7%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,21℃)δ 2.04(1H,dq),2.31−2.23(1H,m),2.41(3H,s),3.30(3H,s),3.44(1H,dd),3.59−3.49(2H,m),3.71(1H,dd),4.36(1H,q),4.97(1H,s),6.82(1H,d),7.22(3H,ddd),7.53−7.46(2H,m),7.64(1H,d),12.28(1H,s).m/z:ES[M+H]444.
実施例6(a)および6(b)
(2S)−2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
Figure 0006873132
N2−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、200mg、0.72mmol)および2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−酢酸(中間体18、150mg、0.72mmol)を、窒素下でr.tで、DMF(2mL)に溶解した。この混合物を、5分間撹拌した後、DIPEA(0.34mL、1.94mmol)およびHATU(0.27g、0.72mmol)を添加し、次いで室温で一晩撹拌した。この未精製混合物を、5g SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2N NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を蒸発させて、オレンジ色の粘性物質として未精製生成物を与え、これを、分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、流速25mL/分)によって精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.1%ギ酸を含有)を、移動相として使用した。純粋な分画を合わせ、蒸発させ、2g SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2M NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を蒸発させて、オフホワイトの固体としてジアステレオ異性体の混合物をもたらした。次いで、ジアステレオ異性体を、SFC(Lux C3カラム、5μm、21.2mm×250mm、MeOH/CO 35%(NHモディファイヤーを含有)、50mL/分)によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例6(a)2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(34mg、10%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,21 ℃)δ 1.98−2.12(1H,m),2.21−2.33(1H,m),2.41(3H,s),3.32(3H,s),3.40−3.58(3H,m),3.69−3.79(1H,m),3.84(3H,s),4.32−4.41(1H,m),4.95(s,1H),6.83(1H,d),6.98−7.05(1H,m),7.19−7.28(3H,m),7.68(1H,d).m/z:ES[M+H]474.
第2の溶出された異性体・実施例6(b)2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(44mg、13%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,21 ℃)δ 1.99−2.10(1H,m),2.23−2.34(1H,m),2.41(3H,s),3.31(3H,s),3.41−3.48(1H,m),3.50−3.56(2H,m),3.67−3.78(1H,m),3.84(3H,s),4.32−4.39(1H,m),4.94(1H,s),6.82(1H,d),6.98−7.04(1H,m),7.17−7.30(3H,m),7.65(1H,d).m/z:ES[M+H]474.
実施例7(a)および7(b)
(2S)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミドおよび(2R)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド
Figure 0006873132
DIPEA(0.14mL、0.81mmol)、HATU(247mg、0.65mmol)および2−メトキシ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(中間体19、160mg、0.65mmol)を、N2−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、150mg、0.54mmol)のDMF(4mL)溶液に添加した。この混合物を、室温で18h撹拌した。次いで、これを水(5mL)で希釈し、次いでDCM(10mL)に抽出し、蒸発させ、分取HPLC(XBridge OBD C18カラム、5μm、50mm×19mm、流速は25mL/分であった)によって精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.3mL/L NHOHを含有)を、移動相として使用した。次いで、純粋な分画を蒸発させて、ジアステレオ異性体の混合物を与えた。ジアステレオ異性体を、分取HPLC(Amy−Cカラム、5μm、4.6mm×250mm、ヘプタン/EtOH 7/3(NHモディファイヤーを含有)、21mL/分)によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例7(a)2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド(50mg、18%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,21℃)δ 1.96−2.11(1H,m),2.20−2.37(1H,m),2.41(3H,s),3.34(3H,s),3.42−3.60(3H,m),3.66−3.78(1H,m),4.37(1H,q),5.07(1H,s),6.84(1H,d),7.23(1H,d),7.37(1H,d),7.41−7.58(3H,m),7.72(1H,d),12.37(1H,s).m/z:ES[M+H]510.
第2の溶出された異性体・実施例7(b)2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド(34mg、12%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,21℃)δ 1.97−2.13(1H,m),2.20−2.34(1H,m),2.41(3H,s),3.34(3H,s),3.39−3.60(3H,m),3.66−3.77(1H,m),4.36(1H,d),5.07(1H,s),6.83(1H,d),7.23(1H,d),7.37(1H,d),7.43−7.60(3H,m),7.72(1H,d),12.36(1H,s).m/z:ES[M+H]510.
実施例8(a)および8(b)
(2S)−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
Figure 0006873132
2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−酢酸(中間体20、0.11g、0.469mmol)およびN2−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、0.13g、0.469mmol)を、丸底フラスコに入れて秤量した。DMF(3mL)およびDIPEA(0.15g、1.172mmol)、それに続いてHATU(0.18g、0.469mmol)を添加し、生じた溶液を、窒素下でr.tで15h撹拌させた。溶媒を減圧下で除去し、残留している粘性物質をDCMに溶解し、シリカに吸収させ、FCC(SiO、0.1% NHを含有する1〜10% MeOH(DCM中))によって精製した。減圧下での純粋な分画の蒸発は、淡黄色の粘性物質を与え、これを、分取キラルSFC(Lux C3カラム、5μm、21.2mm×250mm、流速50mL/分、波210nmの波長で、溶出剤として40:60 MeOH:CO+0.1% NHを用いる)によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例8(a)[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(48mg、20%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 2.07−2.00(1H,m),2.31−2.22(1H,m),2.40(3H,s),3.34(3H,s),3.58−3.41(3H,m),3.71(1H,dd),4.38−4.34(1H,m),5.01(1H,s),6.83(1H,d),7.49−7.04(6H,m),7.71(1H,d),12.31(1H,s).m/z:ES[M+H]492.
第2の溶出された異性体・実施例8(b)[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(45mg、19%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 2.08−2.00(1H,m),2.34−2.21(1H,m),2.40(3H,s),3.32(3H,s),3.57−3.42(3H,m),3.71(1H,dd),4.36(1H,m),5.01(1H,s),6.82(1H,d),7.49−7.04(6H,m),7.69(1H,d),12.26(1H,s).m/z:ES[M+H]492.
実施例9(a)および9(b)
(2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミドおよび(2R)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド
Figure 0006873132
2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−酢酸(中間体20、454mg、1.96mmol)、N2−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体4、500mg、1.78mmol)、およびDIPEA(0.31mL、1.78mmol)を、DMF(12mL)に入れたものに、HATU(811mg、2.13mmol)を、N下で21℃で添加した。得られた溶液を、21℃で45分間撹拌した。この未精製生成物を、SCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望される生成物を、1M NH(MeOH中)を使用してカラムから溶出し、分画を蒸発させて、粘性物質とした。この未精製生成物を、FCC(SiO、0〜8% MeOH(DCM中))によって精製した。分画を蒸発乾固させて、粘性の(gummy)固体を与えた。この未精製生成物を、FCC(SiO、0〜9% MeOH(EtOAc中))によってさらに精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、DCM/エーテルで粉末化させ、濾過して、黄色固体(210mg)としてジアステレオ異性体の混合物をもたらした。ジアステレオ異性体を、分取HPLC(Phenomenex Lux C2カラム、20μm、50mm×250mm、溶出剤として120mL/分のEtOHを使用)によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例9(a)(2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド(72mg、8%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.02(1H,dd),2.25(1H,dq),3.29(3H,s),3.39−3.57(3H,m),3.70(1H,dd),4.34(1H,d),4.98(1H,s),6.97−7.25(3H,m),7.27−7.35(2H,m),7.38−7.48(1H,m),7.64(1H,d),12.19(1H,s).m/z:ES[M−H]494.
第2の溶出された異性体・実施例9(b)(2R)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド(95mg、11%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.02(1H,dd),2.25(1H,dq),3.29(3H,s),3.39−3.57(3H,m),3.70(1H,dd),4.34(1H,d),4.98(1H,s),6.97−7.25(3H,m),7.27−7.35(2H,m),7.38−7.48(1H,m),7.64(1H,d),12.19(1H,s).m/z:ES[M−H]494.
実施例10(a)および10(b)
(2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
Figure 0006873132
N2−[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体7、100mg、0.36mmol)および2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ酢酸(中間体16、66mg、0.36mmol)を、N下でr.tで、DMF(2.0mL)に溶解した。この混合物を、5分間撹拌した後、DIPEA(0.09mL、0.54mmol)およびHATU(165mg、0.43mmol)を添加し、次いで室温で一晩撹拌した。この未精製混合物を、5g SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2N NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を蒸発させて、オレンジ色の粘性物質を与えた。この未精製生成物を、分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、流速25mL/分)によって精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.1%ギ酸を含有)を、移動相として使用した。所望される塊を含有する分画を合わせ、蒸発させ、5g SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2M NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を蒸発させて、オフホワイトの固体(70mg)としてジアステレオ異性体の混合物を与えた。次いで、ジアステレオ異性体を、分取HPLC(Lux C4カラム、20μm、50mm×250mm、120mL/分の100% MeOH)によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例10(a)2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(25mg、16%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)2.01−2.11(1H,m),2.20(3H,s),2.28(1H,dt),3.31(3H,s),3.48(1H,dd),3.52−3.61(2H,m),3.74(1H,dd),4.33−4.41(1H,m),4.98(1H,s),6.69(1H,s),7.21(2H,t),7.47−7.53(2H,m),7.63(1H,d),8.36(1H,s),12.20(1H,s).m/z:ES[M+H]444.
第2の溶出された異性体・実施例10(b)2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(26mg、17%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)2.00−2.1(1H,m),2.21(3H,s),2.27(1H,dt),3.31(3H,s),3.45−3.60(3H,m),3.74(1H,dd),4.32−4.40(1H,m),4.97(1H,s),6.69(1H,d),7.17−7.25(2H,m),7.47−7.53(2H,m),7.59(1H,d),8.36(1H,d).m/z:ES[M+H]444.
実施例11(a)および11(b)
(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミドおよび(2R)−N−[5−[[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド
Figure 0006873132
N2−[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体9、100mg、0.34mmol)および2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)酢酸(中間体21、70mg、0.34mmol)を、DMF(2.0mL)に溶解し、DIPEA(0.15mL、0.84mmol)およびHATU(190mg、0.50mmol)で処理し、次いで、室温で一晩撹拌した。この未精製混合物を、水(10mL)で希釈し、DCM(10mL)に抽出した。次いで、DCMを蒸発させ、未精製生成物を、分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、25mL/分)によって精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.1%ギ酸を含有)を、移動相として使用した。所望される塊を含有する分画を合わせ、蒸発させ、SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2M NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を蒸発させて、オフホワイトの固体(35mg)としてジアステレオ異性体の混合物を与えた。ジアステレオ異性体を、分取HPLC(Lux C4カラム、20μm、50mm×250mm、120mL/分の100% MeOH)によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例11(a)N−[5−[[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(12mg、7.5%)H NMR(400MHz,DMSO,30℃)2.03−2.13(1H,m),2.23−2.33(1H,m),3.49−3.63(3H,m),3.75(3H,s),3.76−3.80(1H,m),4.33−4.42(1H,m),4.89(1H,s),6.90−6.96(2H,m),7.10(1H,d),7.34−7.41(2H,m),7.60(1H,d),8.55(1H,d),12.10(1H,s);m/z:ES[M+H]476.プラス3Hは3.3ppmで水ピークにより不明瞭
第2の溶出された異性体・実施例11(b)N−[5−[[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(15mg、9.4%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)2.01−2.12(1H,m),2.22−2.31(1H,m),3.27(3H,s),3.47−3.62(3H,m),3.75(3H,s),3.76−3.79(1H,m),4.33−4.42(1H,m),4.86(1H,s),6.89−6.96(2H,m),7.10(1H,d),7.34−7.41(2H,m),7.51(1H,d),8.55(1H,d).m/z:ES[M+H]476.
実施例12
(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−フェニル−アセトアミド
Figure 0006873132
DIPEA(0.04mL、0.20mmol)、N2−[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体9、40mg、0.13mmol)、および(2S)−2−メトキシ−2−フェニル酢酸(20mg、0.13mmol)を、HATU(61mg、0.16mmol)のDMF(2mL)溶液に添加した。この混合物を、25℃で18時間撹拌した。次いで、これを水(5mL)で希釈し、次いでDCM(10mL)に抽出し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、25mL/分)によって精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.1%ギ酸を含有)を、移動相として使用した。次いで、適切な分画を蒸発させ、基本の分取クロマトグラフィーによって再精製した。XBridgeカラム(5ミクロン、C18、50×19mm)を使用した。極性を徐々に低下させた比率の、水と、0.1%水酸化アンモニウムおよびアセトニトリルを含有する水を、移動相として使用した。次いで、純粋な分画を蒸発させ、真空オーブン中で乾燥させて、以下をもたらした:
白色固体としての(2S)−N−[5−[[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−フェニル−アセトアミド(15mg、25%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,25℃)δ 1.98−2.14(1H,m),2.17−2.36(1H,m),3.30(3H,s),3.44−3.64(3H,m),3.69−3.81(1H,m),4.28−4.42(1H,m),4.96(1H,s),7.11(1H,d),7.30−7.47(5H,m),7.69(1H,d),8.55(1H,d),12.24(1H,s).m/z:ES[M+H]446,448.
実施例13
(2S)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フェニル−アセトアミド
Figure 0006873132
DIPEA(0.09mL、0.54mmol)、HATU(164mg、0.43mmol)、および(2S)−2−メトキシ−2−フェニル酢酸(60mg、0.36mmol)を、N2−[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体7、100mg、0.36mmol)のDMF(2mL)溶液に添加した。この混合物を、室温で2時間撹拌した。次いで、これを水(5mL)で希釈し、DCM(10mL)に抽出し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、25mL/分)によって精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.1%ギ酸を含有)を、移動相として使用した。次いで、収集した分画をSCXカートリッジに通過させ、メタノールで洗浄した後、2Mアンモニア(メタノール溶液)で溶出した。このアンモニア(メタノール溶液)を蒸発させ、残渣を真空オーブン中で乾燥させて、以下をもたらした:
白色固体としての(2S)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フェニル−アセトアミド(28mg、18%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,25℃)δ 2.01−2.10(1H,m),2.19(3H,s),2.22−2.34(1H,m),3.31(3H,s),3.42−3.60(3H,m),3.70−3.74 (1H,m),4.30−4.42(1H,m),4.98(1H,s),6.70(1H,s),7.30−7.42(3H,m),7.43−7.49(2H,m),7.70(1H,d),8.35(1H,s),12.26(1H,s).m/z:ES[M+H]426
追加の実施例
次の実施例の化合物を、上の実施例と類似の様式で調製した。
Figure 0006873132
Figure 0006873132
実施例33(a)および33(b)
(2R)−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2S)−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
Figure 0006873132
N2−[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体7、0.05g、0.173mmol)およびヘキサフルオロリン酸N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチリデン]−N−メチルメチルアミニウム、HATU(0.08g、0.208mmol)を、N下でr.tで、DMF(2mL)に溶解した。この混合物を、5分間撹拌した後、2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)酢酸(中間体21、0.04g、0.173mmol)およびDIPEA(0.05mL、0.26mmol)を添加した。この反応物を、N下で一晩、r.tで撹拌した。この未精製混合物を、5g SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2N NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を減圧下で蒸発させて、オレンジ色の粘性物質として不純な生成物を与えた。この未精製生成物を、分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、25mL/分)によって精製した。極性を徐々に低下させた比率の水とMeCN(0.1%ギ酸を含有)を、移動相として使用した。所望される塊を含有する分画を合わせ、減圧下で蒸発させ、5g SCXカラムに通過させ、MeOHで洗浄し、次いで、2M NH(MeOH中)で溶出した。塩基性分画を減圧下で蒸発させて、オフホワイトの固体としてジアステレオ異性体の混合物を与えた。ジアステレオ異性体を、分取キラルSFC(Lux C1カラム、5μm、21.2mm×250mm、流速50mL/分、210nmの波長で、溶出剤として40:60 MeOH:CO+0.1% NHを用いる)によって分離して、以下を与えた:
第1の溶出された異性体・実施例33(a)2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(6.6mg、8%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.18(1H,s),8.36(1H,d),7.68(1H,d),7.41−7.34(2H,m),6.99−6.90(2H,m),6.71(1H,s),4.90(1H,s),4.45−4.30(1H,m),3.74(3H,s),3.64−3.37(4H,m),3.27(3H,s),2.35−2.23(1H,m),2.20(3H,s),2.09−1.98(1H,m).m/z:ES[M+H]456.
第2の溶出された実施例33(b)2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(5.7mg、6%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.18(1H,s),8.35(1H,d),7.66(1H,d),7.37(2H,d),6.94(2H,d),6.70(1H,d),4.89(1H,s),4.43−4.29(1H,m),3.74(3H,s),3.73−3.69(1H,m),3.60−3.45(3H,m),3.27(3H,s),2.34−2.23(1H,m),2.20(3H,s),2.10−2.01(1H,m).m/z:ES[M+H]456.
中間体1
N2−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン
Figure 0006873132
5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(912mg、5.07mmol)、(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン(中間体2、860mg、4.83mmol)、およびDIPEA(0.924mL、5.31mmol)を、DMF(10mL)に溶解した。この反応物を、1hの間、100℃に加熱し、次いで、一晩、室温で静置した。この未精製生成物を、SCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望される生成物を、1M NH(MeOH中)を使用してカラムから溶出し、純粋な分画を蒸発乾固させて、未精製生成物をもたらした。これを、DCM/MeOHに溶解し、シリカに吸着させ、FCC(SiO、0から20% MeOH(DCM中))によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、茶色の粘性物質として、N2−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(350mg、26%)をもたらした。m/z:ES[M+H]278.
中間体2
(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン
Figure 0006873132
N−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体3、2.1g、7.54mmol)をDCM(60mL)に入れたものに、窒素下で21℃で、トリフルオロ酢酸(12mL)を添加した。得られた溶液を、21℃で2h撹拌した。この未精製生成物を、SCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望される生成物を、7M NH(MeOH中)を使用してカラムから溶出し、純粋な分画を蒸発乾固させて、黄色の油として(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン(1.6g、119%)をもたらし、これを静止状態で凝固させた。H NMR(400MHz,DMSO−d6,27℃)δ 1.56−1.8(1H,m),2.04(1H,m),2.39(3H,s),3.07(1H,m),3.37−3.43(1H,m),3.47−3.66(3H,m),4.08(1H,s),6.73(1H,d),7.19(1H,d).m/z:ES[M+H]179.
中間体3
N−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 0006873132
DIPEA(8.49mL、48.62mmol)と、N−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(3.62g、19.45mmol)と、3−クロロ−6−メチルピリダジン(2.5g、19.45mmol)と、n−ブタノール(30mL)との混合物を、130℃で12h、撹拌し、次いで、週末の間冷却させておいた。この反応混合物を蒸発させ、未精製生成物を、FCC(SiO、0から10% 1M NH(MeOHのEtOAc溶液中)によって精製した。純粋な分画を、蒸発乾固させて、黄色の固体としてN−[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(2.1g、38.8%)をもたらした。H NMR(400MHz,DMSO−d6,27℃)δ 1.39(9H,s),1.88(1H,m),2.14(1H,m),2.40(3H,s),3.23(1H,m),3.37−3.45(1H,m),3.47−3.58(1H,m),3.61(1H,m),3.99−4.2(1H,m),6.77(1H,d),7.20(2H,m);m/z:ES[M+H]279.
中間体4
N2−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン
Figure 0006873132
5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.797g、9.98mmol)および(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン(中間体5、2g、10.98mmol)を無水DMF(40mL)に入れたものに、室温で、DIPEA(3.48mL、19.96mmol)を添加した。得られた溶液を、80℃で4h撹拌した。この未精製生成物を、SCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望される生成物を、1M NH(MeOH中)を使用してカラムから溶出し、純粋な分画を蒸発乾固させて、茶色の固体としてN2−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(2.9g、103%)をもたらし、これを静止状態で凝固させた。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 1.90−2.12(1H,m),2.23(1H,dtd),3.42(1H,dd),3.47−3.61(2H,m),3.69(1H,dd),4.25(1H,dq),6.25(2H,s),7.04(1H,d),7.14(1H,dd),7.33(1H,dd).m/z:ES[M+H]282.
中間体5
(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン
Figure 0006873132
N−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体6、6g、21.25mmol)を、DCM(70mL)およびTFA(14.00mL)に、25℃で添加した。得られた溶液を、25℃で4h撹拌した。この未精製生成物を、SCXカラムを使用する、イオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望される生成物を、1M NH(MeOH中)を使用してカラムから溶出し、純粋な分画を蒸発乾固させて、淡黄色の粘性の固体として(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン(2.0g、52%)をもたらした。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 1.55−1.83(1H,m),1.98−2.13(1H,m),2.89−3.14(1H,m),3.29−3.43(1H,m),3.54(3H,ddt),7.06(1H,dd),7.30(1H,dd).m/z:ES[M+H]183.
中間体6
N−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 0006873132
3,6−ジフルオロピリダジン(6.06g、52.21mmol)と、N−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(9.72g、52.21mmol)と、DIPEA(22.80mL、130.53mmol)と、n−ブタノール(140mL)との混合物を、130℃で10h撹拌した。この反応混合物を、EtOAc(750mL)で希釈し、水(150mL)で2回洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、未精製生成物をもたらした。次いで、これを、DCMに溶解し、未精製生成物を、FCC(SiO、30〜65% EtOAc(ヘプタン中))によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、クリーム色の固体としてN−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(15g、102%)をもたらした。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 1.46(9H,s),1.91−2.13(1H,m),2.32(1H,dq),3.40(1H,dd),3.56−3.72(2H,m),3.78(1H,dd),4.37(1H,s),4.70(1H,s),6.78(1H,dd),6.98(1H,dd).m/z:ES[M+H]283.
中間体7
N2−[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン
Figure 0006873132
(3R)−3−[(5−メチルピリダジン−3−イル)アミノ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体8、200mg、0.72mmol)を、DCM(5mL)に溶解し、TFA(5mL)で処理した。これを、室温で2時間撹拌させておき、次いで蒸発乾固させて、黄色の油を与えた。次いで、これを、アセトニトリル(5mL)に溶解し、DIPEA(0.38mL、2.15mmol)、それに続いて5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミン(130mg、0.72mmol)で処理し、次いで80℃に3h加熱した。反応混合物を蒸発させ、FCC(SiO、0〜10% 2M NH(MeOHのDCM溶液中)によって精製した。生成物を含有する分画を合わせ、蒸発させて、N2−[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(100mg、50%)を与えた。H NMR(400MHz,DMSO−d6,25℃)δ 1.99−2.05(1H,m),2.18−2.31(4H,m),3.38−3.58(3H,m),3.67−3.71(1H,m),4.19−4.30(1H,m),6.31(2H,s),6.70(1H,s),7.09(1H,d),8.36(1H,s).m/z:ES[M+H]278.
中間体8
(3R)−3−[(6−クロロピリダジン−3−イル)アミノ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0006873132
N−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(250mg、1.34mmol)を、1−ブタノール(2mL)に溶解し、3−クロロ−5−メチルピリダジン(0.25M(DCM中)、2.68mL、1.34mmol)、それに続いてDIPEA(0.48mL、2.68mmol)で処理した。この混合物を、140℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈し、DCM(10mL)に抽出した。溶媒を蒸発させ、残渣をFCC(SiO、0〜10%メタノール(DCM中))によって精製した。生成物を含有する分画を合わせ、蒸発させて、N−[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(200mg、53%)を与えた。H NMR(400MHz,DMSO−d6,25℃)δ 1.40(9H,s),1.85−1.93(1H,m),2.07−2.18(1H,m),2.20(3H,s),3.24−3.28(1H,m),3.38−3.48(1H,m),3.48−3.59(1H,m),3.60−3.65(1H,m),4.10−4.15(1H,m),6.67(1H,s),7.24(1H,d),8.35(1H,d).m/z:ES[M+H]279.
中間体9
N2−[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン
Figure 0006873132
(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン(中間体10、50mg、0.25mmol)を、アセトニトリル(5mL)に溶解し、DIPEA(0.07mL、0.38mmol)、それに続いて5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミン(50mg、0.25mmol)で処理し、80℃に3h加熱した。この反応混合物を、次いで、蒸発させ、FCC(SiO、0〜10% 2M NH(MeOHのDCM溶液中)によって精製した。生成物を含有する分画を合わせ、蒸発させて、N2−[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミンを与え、これを、次のステップで直接使用した(50mg、66%)。m/z:ES[M+H]298,300.
中間体10
(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン
Figure 0006873132
N−[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体11、77mg、0.25mmol)を、DCM(1mL)に溶解し、TFA(1mL)で処理し、室温で2h撹拌させておいた。次いで、これを、蒸発乾固させ、SCXカートリッジに通過させ、メタノールで洗浄し、2Mアンモニア(メタノール溶液)で溶出した。塩基性分画を蒸発させて、(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミンを与え、これを、次のステップで直接使用した(50mg、99%)。m/z:ES[M+H]199,201.
中間体11
N−[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 0006873132
5−クロロピリダジン−3−オール(0.2g、1.53mmol)を、DCM(2mL)およびトリエチルアミン(0.47mL、3.37mmol)に溶解し、−20℃に冷却した。次いで、これを、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1M(DCM中)、3.22mL、3.22mmol)を液滴として用いて処理した。次いで、反応混合物を、室温にゆっくりと戻させた。これを、水(10mL)の添加によって反応停止させ、DCM(10mL)に抽出した。有機物を、1M HCl(10mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させて、トリフルオロメタンスルホン酸(5−クロロピリダジン−3−イル)を与えた。次いで、これを、DMF(2mL)に溶解し、0℃に冷却した後、トリエチルアミン(0.21mL、1.53mmol)およびN−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(290mg、1.53mmol)で処理した。次いで、これを、室温に戻させ、水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)に抽出した。有機物を、蒸発し、FCC(SiO、0〜10% MeOH(DCM中))によって精製した。生成物を含有する分画を合わせ、蒸発させて、N−[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル、(77mg、17%)を与えた。H NMR(400MHz,DMSO−d6,25℃)δ 1.40(9H,s),1.84−1.99 (1H,m),2.05−2.20(1H,m),3.32−3.34(1H,m),3.42−3.60(2H,m),3.60−3.73(1H,m),4.00−4.28(1H,m),7.08(1H,d),7.26(1H,d),8.55(1H,d).m/z:ES[M+H]299,301.
中間体12
(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸
Figure 0006873132
(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸ベンジル(中間体13(a)、7.85g、27.42mmol)および10% Pd担持C(1g、27.42mmol)をエタノール(250mL)に入れたものを、周囲温度で4時間、水素の雰囲気中で撹拌した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、これを、MeOHで洗浄した。次いで、有機物を蒸発させて、透明な油として(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸を与えた(6.0g、112%、いくらかのMeOHを含有)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 3.29(3H,s),3.74(3H,s),4.72(1H,s),6.77−7.06(3H,m),7.28(1H,t),12.77(1H,s).
中間体13(a)
(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸ベンジル
Figure 0006873132
臭化ベンジル(7.81mL、65.75mmol)を、2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸(中間体14、10.75g、54.79mmol)、炭酸カリウム(11.36g、82.19mmol)(DMF(200mL)中)に、窒素下で21℃で滴下した。得られた混合物を、85℃で4時間撹拌し、次いで、周囲温度で週末の間撹拌させておいた。反応混合物を、EtOAc(600mL)で希釈し、水(200mL)で2回洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、未精製生成物をもたらし、これを、FCC(SiO 10〜25% EtOAc(ヘプタン中))によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、無色の油をもたらした(10.5g)。
臭化ベンジル(5.59mL、47.09mmol)を、2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸(中間体14、7.7g、39.25mmol)、炭酸カリウム(8.14g、58.87mmol)(DMF(150mL)中)に、窒素下で21℃で滴下した。得られた混合物を、85℃で4時間撹拌し、次いで、周囲温度で週末の間撹拌させておいた。
次いで、反応物を、85℃でさらに4時間加熱した後、RTに冷却した。反応混合物をEtOAc(500mL)で希釈し、水(200mL)で2回洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、未精製生成物をもたらした。この未精製生成物を、FCC(SiO 10〜25% EtOAc(ヘプタン中))によって精製した。純粋な分画を、蒸発乾固させて、淡黄色の油(6g)をもたらした。2つの反応からの生成物を合わせ、鏡像異性体を、キラルHPLCによって分離した。(Chiralpak ODカラム、20μm、100mm×250mm、溶出剤として250mL/分のヘプタン:EtOHの95/5混合物を使用)。所望される化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、以下をもたらした:
第1の溶出された異性体・中間体13(a)(2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸ベンジル(7.86g、39%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,27℃)δ 3.37(3H,s),3.78(3H,s),5.02(1H,s),5.20(2H,s),6.75−7.10(3H,m),7.20−7.52(6H,m).
第2の溶出された異性体・中間体13(b)(2R)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸ベンジル(7.9g、39%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,27℃)δ 3.37(3H,s),3.78(3H,s),5.02(1H,s),5.20(2H,s),6.75−7.10(3H,m),7.20−7.52(6H,m).
中間体14
2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸
Figure 0006873132
水酸化カリウム(2.267g、40.40mmol)のMeOH(10mL)溶液を、3−メトキシベンズアルデヒド(1g、7.34mmol)とブロモホルム(0.771mL、8.81mmol)とをMeOH(5.00mL)に入れた撹拌混合物に、0℃で、少量に分けて2hかけて添加した。次いで、この混合物を、室温に温めさせ、一晩撹拌させておいた。固体を減圧下で濾過し、この固体をMeOH(15mL)ですすいだ。濾液を蒸発させて、濃厚な白色ペーストとし、次いで水(50mL)に再溶解した。次いで、これを、EtO(50mL)で洗浄し、次いで、水性部分を酸性化させてpH2にした(約5mL 2M HCl溶液)。次いで、水相を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を、MgSOで乾燥させ、濾過し、次いで、溶媒を減圧下で蒸発させて、黄色の油として2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸を与えた(1.4g、97%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 3.18(3H,s),3.75(3H,s),4.74(1H,s),6.82−7.05(3H,m),7.29(1H,m),12.78(1H,s).
中間体15
2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸
Figure 0006873132
3−メトキシベンズアルデヒド(5.0g、36.72mmol)とブロモホルム(3.85mL、44.06mmol)とをエタノール(40mL)に入れた0℃の撹拌混合物に、水酸化カリウム(11.33g、201.98mmol)のエタノール(60mL)溶液を、1時間かけて滴下した。添加が完了した後、この混合物を、室温で一晩、撹拌させておいた。沈殿が形成し、これを、濾過によって除去し、濾液を蒸発させて、ペーストを与え、これを水(100mL)に溶解し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。次いで、水相を2M HClで酸性化させてpH=2にし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させて、薄茶色の油を与えた。これを、シリカに吸収させ、FCC(SiO、5% MeOH(DCM中))によって精製して、薄茶色の油として2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸(3.1g、40%)を与えた。H NMR(400MHz,CDCl,21 ℃)δ 1.28(3H,t),2.09(1H,s),3.64−3.52(2H,m),3.81(3H,s)4.86(1H,s),6.89(1H,ddd),6.99(1H,m),7.03(1H,m),7.29(1H,t).m/z:ES[M−H]209.
中間体16
2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−酢酸
Figure 0006873132
2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−酢酸メチル(中間体17、1.32g、6.66mmol)を、メタノール(24mL)に溶解し、室温で撹拌した。水酸化カリウム(0.45g、7.992mmol)のメタノール(12mL)溶液を添加し、混合物を、r.tで5h撹拌した。混合物を、蒸発乾固させて、水とEtOAc(それぞれ70mL)に分配させた。水性部をEtOAc(70mL)で洗浄し、次いで、2N塩酸で酸性化させてpH2にした。次いで、これを、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機物を乾燥させ(MgSO)、蒸発させて、透明な粘性物質として2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−酢酸を与えた(1.16g、94%)。H NMR(400MHz,CDCl)3.42(3H,s)4.77(1H,s),7.10−7.04(2H,m),7.44−7.40(2H,m).
中間体17
2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ酢酸メチル
Figure 0006873132
炭酸セシウム(7.64g、23.45mmol)を、室温でDMF(20mL)に溶解し、ヨードメタン(2.4mL、38.55mmol)、それに続いて2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ酢酸(2.0g、11.75mmol)を添加し、混合物を、室温で48h撹拌した。DMFを、減圧下で蒸発させ、残渣をEtOAcと水(それぞれ75mL)に分配させた。有機物を、水(75mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、FCC(SiO、3:1のシクロヘキサン:EtOAc)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、無色の油として2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ酢酸メチル(1.68g、72%)をもたらした。H NMR(400MHz,CDCl,20℃)δ 3.40(3H,s),3.72(3H,s),4.76(1H,s),7.09−7.03(2H,m),7.44−7.40(2H,m).
中間体18
2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−酢酸
Figure 0006873132
4−フルオロ−3−メトキシ−ベンズアルデヒド(1.0g、6.48mmol)とブロモホルム(0.68mL、7.785mmol)とをMeOH(10mL)に入れた0℃の撹拌混合物に、水酸化カリウム(2.0g、35.682mmol)のMeOH(20mL)溶液を、1hかけて滴下した。添加後、混合物を撹拌し、室温に一晩温めた。得られた沈殿を、濾過によって除去した。濾液を蒸発させて、ペーストを与え、これを水(100mL)に溶解し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。次いで、水相を2N HClで酸性化させてpH=2にした。これを、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾燥させ(MgSO)、濾過し、減圧下で蒸発させて、未精製生成物をもたらした。この未精製生成物を、FCC(SiO、0〜5% MeOH(DCM中))によってさらに精製して、無色の油として2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−酢酸(0.66g、47%)を与えた。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 3.43(3H,s),3.90(3H,s),4.75(1H,s),6.95−7.00(1H,m),7.10−7.04(2H,m).m/z:ES[M−H]213.
中間体19
2−メトキシ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸
Figure 0006873132
水酸化カリウム(1.851g、33.00mmol)のMeOH(10mL)溶液を、3−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(1.141g、6mmol)とブロモホルム(0.630mL、7.20mmol)とをMeOH(5.00mL)に入れた撹拌混合物に、0℃で、少量に分けて2hかけて添加した。次いで、この混合物を、室温に温めさせ、一晩撹拌させておいた。反応混合物中に白色沈殿が形成した。固体を減圧下で濾過して取り除き、濾過ケークをMeOH(15mL)ですすいだ。濾液を蒸発させて濃厚な白色ペーストとし、次いで、水(50mL)に再溶解した。次いで、これをEtO(50mL)で洗浄した。水相を、酸性化させて(約5mLの2M HCl溶液)、pH=2にし、次いで、EtOAc(3×50mL)に抽出した。合わせた有機物を、乾燥させ(MgSO)、濾過し、減圧下で蒸発させて、透明な油を与えた。未精製生成物を、FCC(SiO、10〜50% EtOAc(ヘプタン中))によって精製した。純粋な分画を、蒸発乾固させて、無色の油として2−メトキシ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(0.832g、55%)をもたらした。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 3.47(3H,s),4.81(1H,s),7.20−7.24(1H,m),7.33(1H,s),7.37−7.46(2H,m).m/z:ES−[M−H]249.4.
中間体20
2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−酢酸
Figure 0006873132
3−(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(2.0g、11.61mmol)とブロモホルム(1.22mL、13.94mmol)とをMeOH(40mL)に入れた0℃の撹拌混合物に、水酸化カリウム(3.59g、63.90mmol)のMeOH(60mL)溶液を、1時間かけて滴下した。添加後、室温に一晩温めながら、混合物を撹拌させておいた。沈殿を、濾過によって除去し、濾液を蒸発させて、ペーストを与え、これを水(100mL)に溶解し、EtOAc(2×75mL)で抽出した。次いで、水相を2M HClで酸性化させてpH=1にし、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させて、薄茶色の油を与えた。これを、FCC(SiO、95:5のシクロヘキサン:EtOAc+0.1%ギ酸から8:2のEtOAc:シクロヘキサン+0.1%ギ酸に上昇させる)によって精製した。適切な分画を減圧下で蒸発させて、無色の油として2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−酢酸を提供した(1.3g 48%)。H NMR(400MHz,CDCl3,21℃)δ 3.46(3H,s),4.80(1H,s),6.53(1H,t),7.10−7.15(1H,m),7.22−7.23(1H,m),7.29−7.32(1H,m),7.39(1H,t).m/z:ES−[M−H]231.
中間体21
2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)酢酸
Figure 0006873132
p−アニスアルデヒド(3.58g、26.29mmol)とブロモホルム(2.76mL、31.55mmol)とをMeOH(30mL)に入れた0℃の撹拌混合物に、水酸化カリウム(8.12g、144.65mmol)のMeOH(60mL)溶液を、30分かけて滴下した。添加後、室温に一晩温めながら、混合物を撹拌させておいた。翌朝、沈殿を濾過によって除去した。濾液を蒸発させて、ペーストを与え、これを水(100mL)に溶解し、EtOAc(2×100mL)で抽出して、いくらかの残存する未反応の出発アルデヒドを除去した。次いで、水相を2N HClで酸性化させてpH=2にした。これを、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させて、オレンジ色の粘性物質として2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)酢酸を与えた(3.1g、60%)。H NMR(400mHz,DMSO,30℃)3.27(3H,s),3.75(3H,s),4.69(1H,s),6.93(2H,d),7.30(2H,d),12.45(1H,brs).m/z:ES[M−H]195.
生物アッセイ
次のアッセイを使用して、本明細書に記載した化合物の効果を測定した:a)GLS酵素効力アッセイ;b)GLS細胞効力アッセイ;c)GLS細胞増殖アッセイ。アッセイの説明を通して、概して:
i.次の略語を使用している:CO=二酸化炭素;DMEM=ダルベッコ変法イーグル培地;DMSO=ジメチルスルホキシド;EDTA=エチレンジアミン四酢酸;EGTA=エチレングリコール四酢酸;FCS=ウシ胎児血清;h=時間;NBS=ノンバインディングサーフェイス(Non−binding surface);SDS=ドデシル硫酸ナトリウム;TRIS=トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン。
ii.IC50値は、Genedataのスマートフィッティングモデル(smart fitting model)を使用して算出した。IC50値は、生物活性の50%を抑制する試験化合物の濃度であった。
アッセイa):GLS酵素効力アッセイ
グルタミン酸オキシダーゼ/AmplexRed結合アッセイを使用して、インビトロで、化合物がGLS1に結合し、GLS1の活性を阻害する能力を測定した。E.Coliにおいて発現される6Hisタグ付けされたGLSタンパク質(アミノ酸63〜669)を精製し、一定分量で、−80℃で保管した。GLS1を、2×作業濃度に希釈し、室温でインキュベートして、四量体/二量体形を安定状態に到達させた。アッセイ測定は、50mM TRIS pH7.8、100mM NaPO、pH7.8、0.001%v/v Tween20を含む緩衝液中で実施した。精製された組換えGLS1タンパク質を、アッセイ緩衝液で12nMに希釈し、室温で30分間、予備インキュベートした。100% DMSOへの希釈によって試験化合物を調製して、12点の濃度反応のための正確な用量範囲を与え、適切な体積(2.5〜60nl)を、Labcyte Echo 555超音波ディスペンサーを使用して384ウェルマイクロアッセイプレート(Greiner製品コード784900)に分注した。DMSO濃度は、DMSO溶液で埋め戻すことによって、2%に維持した。次いで、3μLの希釈したGLS1タンパク質(12nM)を、BioRaptr自動ディスペンサー(Beckman−Coulter)を使用して各ウェルに分注し、室温で15分間インキュベートした。次いで、アッセイ緩衝液で希釈した3μLの100mMグルタミンを添加し、反応物を、室温で60分間インキュベートした。次いで、45μMの6−(2−ブロモエチニル)−2,3−ジメチル−キナゾリン−4−オン、75μMのAmplex Red、0.375単位/mLの西洋ワサビペルオキシダーゼ、0.12単位/mLのグルタミン酸オキシダーゼ(100mM TRIS pH7.5中)の添加によって、反応を停止させた。暗所での室温での30分後、プレートを、535/590nm光学フィルターを使用するPerkin Elmer EnVision上で読み取り、生データを、Genedataを使用して解析して、IC50値をもたらした。アッセイ成分に対する非特異的効果を排除するために、6Hisタグ付けされたGLSタンパク質とグルタミンがアッセイ緩衝液で置き換えられた、アッセイの人工産物バージョンも使用した。
アッセイb):GLS細胞効力アッセイ
細胞のグルタミン酸欠乏を測定するPC3結合アッセイの使用によって、化合物を、細胞のGLS活性を阻害する可能性について評価した。100% DMSOへの希釈によって試験化合物を調製して、12点の濃度反応のための正確な用量範囲を与え、適切な体積(5〜120nl)を、Labcyte Echo 555超音波ディスペンサーを使用して384ウェルマイクロアッセイプレート(Corning製品コード3712)に分注した。DMSO濃度は、DMSO溶液で埋め戻すことによって、0.3%に維持した。PC3細胞を、フェノール不含DMEM(10%透析FCS、2mMグルタミン)で増殖させ、トリプシン処理による分散の後、分注された化合物を含有する384ウェルアッセイプレートに直接的に、40μLの増殖培地中、ウェルあたり5.6×10細胞でプレーティングした。37℃、5% COでの6hのインキュベーション後、増殖培地を吸引し、細胞を、10mM TRIS pH7.4、100mM NaCl、1mM EDTA、1mM EGTA、1mM NaF、20mM Na4P、2mM NaVO、1% Triton X−100、10%グリセロール、0.1% SDS、および0.5%デオキシコール酸を含有する、15μLの緩衝液に溶解した。次いで、4μLの細胞溶解物を、384ウェルNBSプレート(Corning製品コード3575)に移し、35μLの27.5μM Amplex Red、0.1375U/mL西洋ワサビペルオキシダーゼ、0.044U/mLグルタミン酸オキシダーゼ、100mM TRIS pH7.5を添加した。暗所での室温での30分後、プレートを、535/590nm光学フィルターを使用するPerkin Elmer EnVision上で読み取り、生データを、プロプライエタリ・ソフトウェアを使用して解析して、IC50値をもたらした。
アッセイc):GLS細胞増殖アッセイ
384ウェルプレートNCI−H1703細胞増殖アッセイを使用して、化合物が細胞増殖を阻害する能力を測定した。NCI−H1703細胞を、フェノールレッド不含RPMI1640(10% FCS、2mMグルタミン)で増殖させ、透明底384ウェルアッセイプレート(Corning製品コード3712)に、40μLの増殖培地中、ウェルあたり750細胞の密度で播種し、37℃、5% COで24hインキュベートした。100% DMSOでの希釈によって試験化合物を調製して、12点の濃度反応のための正確な用量範囲を与え、適切な体積(5〜120nl)を、プレーティングした細胞を含有するアッセイプレートに直接分注した。DMSO濃度は、DMSO溶液で埋め戻すことによって、0.3%に維持した。プレートを、37℃、5% COで5日間インキュベートし、Sytox Greenおよびサポニンを添加して、それぞれ2μMおよび0.25%の最終濃度とし、6hインキュベートした後に分析を行った。プレートを、488nm励起、および発光のためのFITCフィルターセット(500〜530nm)を使用するAcumen eX3(TTP Labtech)上で読み取った。IC50値は、Genedataソフトウェア分析を使用して、第0日(day zero)増殖の最大阻害に対するカーブフィッティングによって算出した。
アッセイa)〜c)による結果を、表1に示す。
Figure 0006873132
Figure 0006873132

Claims (14)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 0006873132
    またはその薬学的に許容し得る塩(式中:
    Qは、5−メチルピリダジン−3−イル、5−クロロピリダジン−3−イル、6−メチルピリダジン−3−イル、または6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
    Rは、水素、フルオロ、またはメトキシであり;
    は、水素、メトキシ、ジフルオロメトキシ、またはトリフルオロメトキシであり;
    は、メチルまたはエチルである)。
  2. Qが、6−メチルピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  3. Rが、水素またはフルオロである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩。
  4. Rが、水素である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩。
  5. が、メトキシ、ジフルオロメトキシ、またはトリフルオロメトキシである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩。
  6. が、メチルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩。
  7. 化合物が、
    (2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−フェニル−アセトアミド;
    (2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド;
    (2S)−2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    N−[5−[[(3R)−1−(5−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド;
    (2S)−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;および
    (2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩。
  8. 化合物が、
    (2S)−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド;
    (2S)−2−エトキシ−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (2S)−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(5−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシ−N−[5−[[(3R)−1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;および
    (2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、少なくとも1種の薬学的に許容し得る希釈剤または担体とを含む医薬組成物。
  10. 求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬品
  11. GLS1介在疾患の治療における使用のための、請求項9に記載の医薬組成物、または請求項10に記載の医薬品
  12. GLS1介在疾患の治療のための医薬品の製造のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用
  13. GLS1介在疾患が癌である、請求項11に記載の医薬組成物もしくは医薬品、または請求項12に記載の使用。
  14. 癌が、乳癌、肺癌、膵臓癌、腎癌、または肝細胞癌である、請求項13に記載の医薬組成物もしくは医薬品または使用
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