JP6872754B2 - 関節構造およびその関節構造を股関節部に備える二足歩行ロボット - Google Patents

関節構造およびその関節構造を股関節部に備える二足歩行ロボット Download PDF

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Description

この発明は、第1部材と、第2部材と、第1部材および第2部材を回転自在に連結する関節軸と、第1部材および第2部材を減速機を介して関節軸の軸線周りに相対的に回転させるモータとを備える関節構造に関する。また、この発明は、その関節構造を股関節部に備える二足歩行ロボットに関する。
ロボットのリンクを駆動する関節構造として、サーボ駆動されるモータと、減速機と、モータの動力を減速機に伝動する例えばベルトおよびプーリからなる伝動装置とを備え、減速機の出力軸に取り付けられたリンクを回転させるものがある。ところで、近年、関節軸動作の高出力化が求められている。それを実現する一般的な手法として、モータを大型化することが考えられるが、ロボットに対して搭載可能なモータの寸法には制限がある場合がほとんどであり、容易に関節軸動作を高出力化することは難しい。異なる手法の一つとしては、リンクを複数個のモータによって駆動することが考えられるが、その一方で、ロボットには小型化も要求されており、関節部の大型化や関節部の可動範囲の狭小化を避けつつ複数個のモータおよびこれに関連した伝動装置を設置するのは容易ではない。
特許文献1には、二足歩行ロボットにおいて、股関節を腰板、腰板に対して鉛直周りの外旋または内旋運動する旋回リンク、旋回リンクに対して開閉運動をする開閉リンク、および開閉リンクに対して前後運動する前後動リンクにより構成し、開閉リンクおよび前後動リンクを旋回リンクに対して片持ち支持構造とするとともに、旋回リンクの、開閉リンクの開閉時に開閉リンクおよび旋回リンクと干渉する部分を略三角形状に形成することで、開閉リンクの広い動作範囲を確保した股関節構造が開示されている。しかしながら、特許文献1では、開閉リンクの開閉運動のために複数個のモータを配置することは検討されていない。
特許文献2には、1つのモータドライバにより、同じ特性を持ち直列に配線された少なくとも2つ以上のブラシ付きDCモータを駆動し、各モータの出力を伝達機構により回転軸に伝達し、1自由度の運動を作りだす駆動装置が提案されている。しかしながら、特許文献2では、例えば二足歩行ロボットの太腿部など、比較的広い空間を持つ場所に複数のモータを配置しており、特許文献1における旋回リンクのように、モータを配置できる空間が限定される場所への配置については検討されていない。
特開2003−089080号公報 特開2013−150511号公報
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、関節部の大型化を避け、関節部の可動範囲を広げ、かつ関節動作の高出力化を達成可能な関節構造およびその関節構造を股関節部に備えた二足歩行ロボットを提供することを目的とする。
この発明は、第1部材と、第2部材と、前記第1部材および前記第2部材を回転自在に連結する関節軸と、を備え、前記第1部材に、前記関節軸に近づくに連れて一方の側面が反対側の他方の側面へ近づくことで略三角形状とされたモータ配置領域が形成された関節構造であって、上記目的を達成するため、前記モータ配置領域内にそれぞれ配置され、前記第1部材および前記第2部材を、減速機を介して前記関節軸の軸線周りに相対的に回転させる第1のモータおよび第2のモータと、前記第1のモータの出力軸に設けられた第1の駆動輪と、前記第2のモータの出力軸に設けられた第2の駆動輪と、前記モータ配置領域内に配置された転動輪と、前記減速機の入力部に接続された被駆動輪と、前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪、前記転動輪および前記被駆動輪に掛架されて前記第1の駆動輪および前記第2の駆動輪からの駆動力を前記被駆動輪に伝達する無端状部材と、を備え、前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪および前記転動輪は、それらの軸線を結んだ形状が前記略三角形状のモータ配置領域と略相似をなすよう配置されており、前記無端状部材は、前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪および前記転動輪のうちの1つが前記無端状部材の外側に位置するよう前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪、前記転動輪および前記被駆動輪に掛架されている。ここで、「前記略三角形状のモータ配置領域と略相似をなす」とは、第1の駆動輪の軸線、第2の駆動輪の軸線および転動輪の軸線を結んだ三角形の3辺のうちの1つが、第1部材の一方の側面に平行または該一方の側面に対して±20度以下の角度差をなし、3辺のうちの他の1つが、第1部材の他方の側面に平行または該他方の側面に対して±20度以下の角度差をなすことを意味するものとする。
なお、この発明の関節構造にあっては、前記無端状部材は、その両面を使用して、第1の駆動輪、第2の駆動輪、転動輪および被駆動輪の間に掛架され、駆動力を伝達することが好ましい。
また、この発明の関節構造にあっては、前記第2部材は、前記第1部材側の端部の側面に位置する前記関節軸を介して前記第1部材に片持ち支持される構造を有することが好ましい。
さらに、この発明の関節構造にあっては、前記第1の駆動輪および前記第2の駆動輪のうちの一方が前記無端状部材の内側に、他方が前記無端状部材の外側にそれぞれ配置されていることが好ましい。
さらに、この発明の関節構造にあっては、前記転動輪は、前記無端状部材の張力を調整可能なようにその固定位置が変更可能であることが好ましい。
さらに、この発明の関節構造にあっては、前記第1のモータはマスターモータであり、前記第2のモータは、前記第1のモータに追従制御するスレーブモータであることが好ましい。
また、この発明の関節構造にあっては、前記転動輪に代えて第3のモータと第3の駆動輪を備え、前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪および前記第3の駆動輪は、それらの軸線を結んだ形状が前記略三角形状のモータ配置領域と略相似をなすよう配置されており、前記無端状部材は、前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪および前記第3の駆動輪のうちの1つが前記無端状部材の外側に位置するよう前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪、前記第3の駆動輪および前記被駆動輪に掛架されている。
さらに、この発明の関節構造にあっては、前記第1のモータはマスターモータであり、前記第2のモータおよび前記第3のモータは、前記第1のモータに追従制御するスレーブモータであることが好ましい。
また、この発明の二足歩行ロボットは、上記目的を達成するため、上記いずれか一に記載の関節構造を、一対の脚の開閉動作を行う股関節部に備えている。
この発明の関節構造によれば、第1部材および第2部材を関節軸の軸線周りに相対的に回転させる駆動手段として第1のモータおよび第2のモータを備えているため、関節動作の高出力化を実現することができる。また、無端状部材が掛架される第1の駆動輪、第2の駆動輪および転動輪を略三角形状のモータ配置領域と略相似をなす位置関係で配置しているため、関節構造を大型化することなく略三角形状のモータ配置領域に2つのモータを配置し、関節構造の可動範囲を広げることが可能となる。
この発明の第一の実施形態の関節構造を備える、この発明の第一の実施形態の二足歩行ロボットの股関節部を示した正面図である。 図1の股関節部の稼動状態(外転運動後の状態)を示した正面図である。 図1の股関節部において無端状部材としてのベルトの張力を調整した状態を示した正面図である。 この発明の第二の実施形態の関節構造を備える、この発明の第二の実施形態の二足歩行ロボットの股関節部を示した正面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで図1は、この発明の第一の実施形態の関節構造を適用した、この発明の第一の実施形態の二足歩行ロボットにおける股関節を示した図である。図1中、符号Zは、二足歩行ロボットの身体を前後に二分する面である前額面と、二足歩行ロボットの身体を左右に二分する面である矢状面とに共通する線分である正中軸を示す。
図1に示すように、実施形態の二足歩行ロボットにおける股関節構造10は、内旋・外旋運動、内転・外転運動および屈曲・伸展運動を行うことができる3自由度の関節として構成され、主として、旋回軸の軸線(ヨー軸)z1周りに回転して脚12の内旋・外旋運動をもたらす第1部材としての旋回リンク14と、関節軸としての開閉軸16の軸線(ロール軸)x1周りに回転して脚12の内転・外転運動をもたらす第2部材としての開閉リンク18と、前後動軸の軸線(ピッチ軸)y1周りに回転して脚12の屈曲・伸展運動をもたらす前後動リンク20とを備えている。
旋回リンク14は、上記旋回軸およびそれを支持する軸受を介して胴体22に軸線z1周りに回転可能に保持されている。胴体22に対する旋回リンク14の内旋・外旋運動は、胴体22に配置されたサーボ駆動されるモータの回転を、例えばベルトおよびプーリからなる伝動装置を介してハーモニック減速機等の減速機に伝えることで行われる(図示省略)。
旋回リンク14は、胴体22と開閉軸16との間のうち開閉軸16側のプレート状部分が、正面視において、開閉軸16に近づくに連れて外側側面(正中軸Zからみて外側に位置する側面)14aが反対側の内側側面(正中軸側の側面)14bへ近づく略三角形状に形成されている。旋回リンク14の略三角形状のプレート状部分は、後述するモータ配置領域Sとなる。図示例では、内側側面14bは正中軸Zと平行な平面で構成され、外側側面14aは開閉軸16に近づくにつれて正中軸Z側へ近づく傾斜面で構成され、そして上辺14cは、正中軸Zに対して直交する方向(ピッチ軸方向)に沿って形成されている。よって、この三角形は、外側側面14aおよびその延長線14a’を斜辺とする直角三角形である。
開閉リンク18は、旋回リンク14の下端部(モータ配置領域Sの下方部分)に開閉軸16およびそれを支持する軸受(図示省略)を介して軸線x1周りに回転(揺動)可能に連結され、そこからピッチ軸方向外側(正中軸Zから離れる方向)に向けて形成されることにより、旋回リンク14に片持ち支持されている。また、開閉リンク18の先端部分は、前後動リンク20の中に入れ子状態で配置されている。なお、開閉リンク18と前後動リンク20の入れ子構造は、開閉リンク18の一部分を前後動リンク20の中に入れ込む方式に代え、その逆でも可能である。
このように、開閉リンク18を正中軸Z寄りの位置にて旋回リンク14に対する片持ち構造とするとともに、旋回リンク14の開閉軸16周辺部分の外側側面14aを斜面状に切り欠くことで、股関節をコンパクトに構成しつつ、開閉リンク18を回転したときの開閉リンク18および前後動リンク20と旋回リンク14との干渉を回避して、開閉リンク18の回転動作範囲、つまり脚12の内転・外転運動範囲を拡大することができる。図2は、旋回リンク14の外側側面14aと開閉リンク18および前後動リンク20の上面とが略平行となるまで脚12を外転させた様子を示している。
ところで、旋回リンク14の外側側面14aを斜面状に切り欠くと、開閉リンク18を駆動するためのモータおよび伝動装置を配置するためのモータ配置領域Sが略三角形状に制限され、脚12の内転・外転運動の高出力化の観点で開閉リンク18を2つ以上のモータで駆動する場合に、2つ以上のモータおよび各モータに対応した2つ以上の伝動装置のための設置スペースを十分に確保し得ない。
また、開閉リンク18を回転したときの開閉リンク18および前後動リンク20と旋回リンク14との干渉を回避しつつ、特に脚12の外転運動における関節可動範囲が広くなるように開閉リンク18の可動範囲を広くすると、外側側面14aの延長線14a’と内側側面14bがなす角度が鋭角となり、無端ベルト36が旋回リンク14の外側側面14aから外側にはみ出易くなるため、後述の無端ベルト36の設置スペースも十分に確保し得ない。
そこで、この実施形態では、モータ配置領域Sに2つのモータを配置するが、それらの駆動力を伝達する伝動装置を共用しかつモータおよび伝動装置の配置を工夫することにより、制限されたモータ配置領域S内に2つのモータとこれに関連した伝動装置を配置できるようにしている。具体的には、モータ配置領域(プレート状部分)Sには、その出力軸24aに第1の駆動輪26が設けられたサーボ制御される第1のモータ24と、その出力軸28aに第2の駆動輪30が設けられたサーボ制御される第2のモータ28と、旋回リンク14に自由回転可能に取り付けられた転動輪32とが設けられ、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および転動輪32と、開閉軸16と共通の軸線x1を有し図示しない減速機の入力部(入力軸)に固定された被駆動輪34とには、無端状部材としての無端ベルト36が掛架されている。なお、第1および第2のモータ24,28は、略三角形状のプレート状部分の背面側に配置され、それらの出力軸24a,28aは該プレート状部分を貫通し、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および転動輪32は、プレート状部分の正面側にそれぞれ配置されている。
無端ベルト36は、無端ベルト36の両面を使用して、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30、転動輪32および被駆動輪34の間に掛架されて、駆動力を伝達する。無端ベルト36は、第1の駆動輪26、転動輪32および被駆動輪34が無端ベルト36の内側に位置し、残りの第2の駆動輪30が無端ベルト36の外側に位置するよう第1の駆動輪26、第2の駆動輪30、転動輪32および被駆動輪34に掛架されている。転動輪32を自由回転可能に支持するベース38は、旋回リンク14のプレート状部分に形成された長孔状の固定孔40にネジ等の締結具42を挿通して固定されており、固定孔40に対する締結具42の位置を変更して転動輪32の固定位置を調整することにより、無端ベルト36の張力を調整できるようになっている。
また、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および転動輪32は、それらの軸線を結んだ形状fが略三角形状のモータ配置領域Sと略相似となるよう配置されている。図示例では、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および転動輪32を上下2段に配置するとともに、上段のピッチ軸方向外側(上段外側)に第1の駆動輪26を、上段のピッチ軸方向内側(上段内側)に転動輪32を、下段に第2の駆動輪30をそれぞれ配置し、さらに、転動輪32の軸線と第2の駆動輪30の軸線とを結ぶ線分f1が旋回リンク14の内側側面14bと平行または該内側側面14bに対して±20度以下の角度差をなすとともに、第1の駆動輪26の軸線と第2の駆動輪30の軸線とを結ぶ線分f2が旋回リンク14の傾斜した外側側面14aと平行または該外側側面14aに対して±20度以下の角度差をなす位置関係としている。なお、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および転動輪32は、それらの軸線を結んだ形状fが略三角形状のモータ配置領域Sと略相似となる限り如何なる位置に配置してもよく、例えば、第1の駆動輪26は、上段内側または下段に、第2の駆動輪30は、上段内側または上段外側に、転動輪32は、上段外側または下段にそれぞれ配置してもよい。いずれの場合も、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および転動輪32のうち下段に位置するものが無端ベルト36の外側に位置するように、ピッチ軸方向外側から無端ベルト36を掛架することが好ましく、これにより、無端ベルト36が旋回リンク14の外側側面14aから外側にはみ出るのを防止することができる。
図示例では、無端ベルト36に両歯付きタイミングベルトを用いるとともに、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および被駆動輪34に歯付きプーリを、転動輪32に歯車をそれぞれ用いているが、これは一例であり、第1の駆動輪26および第2の駆動輪30の駆動力を被駆動輪34に伝達できれば如何なるものでもよく、例えば、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30、転動輪32および被駆動輪34として歯をもたないプーリを用いるとともに、無端状部材として歯をもたない無端ベルトを用いてもよく、あるいは、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30、転動輪32および被駆動輪34としてスプロケットを用いるとともに、無端状部材としてローラチェーンを用いてもよい。
入力部(入力軸)が被駆動輪34に固定された減速機(図示省略)は、例えばハーモニック減速機で構成され、その出力部(出力軸)は開閉リンク18に固定されて、無端ベルト36を介して入力された第1のモータ24および第2のモータ28の回転動力を所定の減速比をもって開閉リンク18に伝達する。
この発明の有利な実施形態では、第1のモータ24はマスターモータであり、第2のモータ28は、第1のモータ24に追従制御されるスレーブモータである。例えば、CPU(中央演算装置)等の図示しない制御装置により、第1のモータ24を角度制御または速度制御により駆動し、第2のモータ28をトルク制御により駆動し、無端ベルト36に加わる動力が同一方向となるように、第1のモータ24の回転に対して第2のモータ28が追従して回転することで、被駆動輪34または開閉軸16において任意の目標角度または目標速度を得られるように、第1のモータ24および第2のモータ28の駆動力を決定することで、第1のモータ24と第2のモータ28の回転を互いに同期させることができる。
開閉リンク18に対する前後動リンク20の前後動運動、つまり脚12の屈曲・伸展運動は、前後動リンク20に配置されたサーボ駆動されるモータの回転を、例えばベルトおよびプーリからなる図示しない伝動装置を介してハーモニック減速機等の減速機に伝えることで行われる(図示省略)。
このように構成された股関節構造10を用いて、二足歩行ロボットの脚12の内転・外転運動を行うには、図示しない制御装置が図示しないモータドライバを介して、第1のモータ24および第2のモータ28を図2の矢印方向へ回転駆動する。第1のモータ24および第2のモータ28の回転動力は、第1の駆動輪26および第2の駆動輪30から無端ベルト36を介して被駆動輪34へ伝達され、被駆動輪34に接続された減速機(図示省略)の入力部に入力され、減速機は、入力された回転動力を所定の減速比でもって減速して出力部に出力し、該出力部に接続された開閉リンク18を開閉軸16の軸線x1周りに回転させる。このとき、旋回リンク14の開閉軸16周辺部分の外側側面14aは斜面状に切り欠かれているので、旋回リンク14と開閉リンク18および前後動リンク20との干渉は回避され、図2に示すように、開閉リンク18を旋回リンク14の外側側面14aと平行となるまで外転させることも可能である。
また、股関節構造10において、モータ配置領域Sに、その出力軸24aに第1の駆動輪26が設けられた第1のモータ24と、その出力軸28aに第2の駆動輪30が設けられた第2のモータ28と、旋回リンク14に自由回転可能に取り付けられた転動輪32とを設けるとともに、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および転動輪32と、減速機の入力部に固定された被駆動輪34とに無端ベルト36を掛架し、かつ、第1の駆動輪26、第2の駆動輪30および転動輪32を、それらの軸線を結んだ形状fが略三角形状のモータ配置領域Sと略相似となるように配置したので、脚12の内転・外転運動範囲の拡大による広関節可動範囲の実現と高出力化とを両立させることができる。
さらに、股関節構造10において、開閉リンク18を、開閉軸16を介して旋回リンク14に片持ち支持される構造としたので、開閉軸16を正中軸Zに近づけて配置することができ、股関節をコンパクトに構成することができる。
さらに、股関節構造10において、第1のモータ24をマスターモータとし、第2のモータ28を、第1のモータ24に追従制御するスレーブモータとしたので、開閉リンク18を協働して作動させる第1および第2のモータ24,28を互いに同期させ、開閉リンク18をスムーズに内転ないし外転させることができる。
この発明の第二の実施形態の関節構造を備える、この発明の第二の実施形態の二足歩行ロボットの股関節構造10を示した正面図である。先の実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
この実施形態の股関節構造10では、図4に示すように、先の実施形態での転動輪32に代えて、第3のモータ44とその出力軸44aに固定された第3の駆動輪46とを備えている。この実施形態の有利な態様では、第1のモータ24はマスターモータであり、第2のモータ28および第3のモータ44は、第1のモータ24に追従制御されるスレーブモータである。例えば、CPU(中央演算装置)等の図示しない制御装置により、第1のモータ24を角度制御または速度制御により駆動し、第2のモータ28および第3のモータ44をトルク制御により駆動し、無端ベルト36に加わる動力が同一方向となるように、第1のモータ24の回転に対して第2のモータ28および第3のモータ44が追従して回転することで、被駆動輪34または開閉軸16において任意の目標角度または目標速度を得られるように、第1のモータ24、第2のモータ28、および第3のモータ44の駆動力を決定することで、第1のモータ24、第2のモータ28、および第3のモータ44の回転を互いに同期させることができる。
この実施形態の股関節構造10によれば、転動輪32に代えて、第3のモータ44および第3の駆動輪46を備え、第1のモータ24をマスターモータとし、第2のモータ28および第3のモータ44を、第1のモータ24に追従制御するスレーブモータとしたので、開閉リンク18を協働して可動させる第1のモータ24、第2のモータ28、および第3のモータ44を互いに同期させ、開閉リンク18をスムーズに内転ないし外転させることができ、第1のモータ24および第2のモータ28のみを備える場合に比べ、関節軸動作をさらに高出力化することができる。
以上、図示例に基づきこの発明を説明したが、この発明は実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載内において変更等可能であり、例えば、上記説明では、関節構造を二足歩行ロボットの股関節に適用した例を示したが、この発明の関節構造はロボットの腕関節等、他の関節にも適用できるものである。
この発明によれば、関節構造を大型化することなく略三角形状のモータ配置領域に少なくとも2つのモータを配置し、可動範囲を広げることができ、かつ、関節軸の回転動作の高出力化を達成可能な関節構造およびその関節構造を股関節部に備えた二足歩行ロボットを提供することができる。
10 股関節構造
12 脚
14 旋回リンク
14a 外側側面
14b 内側側面
16 開閉軸
18 開閉リンク
20 前後動リンク
22 胴体
24 第1のモータ
24a 出力軸
26 第1の駆動輪
28 第2のモータ
28a 出力軸
30 第2の駆動輪
32 転動輪
34 被駆動輪
36 無端ベルト
38 ベース
40 固定孔
42 締結具
44 第3のモータ
44a 出力軸
46 第3の駆動輪
S モータ配置領域

Claims (9)

  1. 第1部材と、第2部材と、前記第1部材および前記第2部材を回転自在に連結する関節軸と、を備え、前記第1部材に、前記関節軸に近づくに連れて一方の側面が反対側の他方の側面へ近づくことで略三角形状とされたモータ配置領域が形成された関節構造であって、
    前記モータ配置領域内にそれぞれ配置され、前記第1部材および前記第2部材を、減速機を介して前記関節軸の軸線周りに相対的に回転させる第1のモータおよび第2のモータと、
    前記第1のモータの出力軸に設けられた第1の駆動輪と、
    前記第2のモータの出力軸に設けられた第2の駆動輪と、
    前記モータ配置領域内に配置された転動輪と、
    前記減速機の入力部に接続された被駆動輪と、
    前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪、前記転動輪および前記被駆動輪に掛架されて前記第1の駆動輪および前記第2の駆動輪からの駆動力を前記被駆動輪に伝達する無端状部材と、を備え、
    前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪および前記転動輪は、それらの軸線を結んだ形状が前記略三角形状のモータ配置領域と略相似をなすよう配置されており、
    前記無端状部材は、前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪および前記転動輪のうちの1つが前記無端状部材の外側に位置するよう前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪、前記転動輪および前記被駆動輪に掛架されていることを特徴とする関節構造。
  2. 前記無端状部材は、その両面を使用して、第1の駆動輪、第2の駆動輪、転動輪および被駆動輪の間に掛架され、駆動力を伝達することを特徴とする、請求項1に記載の関節構造。
  3. 前記第2部材は、前記第1部材側の端部の側面に位置する前記関節軸を介して前記第1部材に片持ち支持される構造を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の関節構造。
  4. 前記第1の駆動輪および前記第2の駆動輪のうちの一方が前記無端状部材の内側に、他方が前記無端状部材の外側にそれぞれ配置されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の関節構造。
  5. 前記転動輪は、前記無端状部材の張力を調整可能なようにその固定位置が変更可能であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項に記載の関節構造。
  6. 前記第1のモータはマスターモータであり、前記第2のモータは、前記第1のモータに追従制御するスレーブモータであることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載の関節構造。
  7. 前記転動輪に代えて第3のモータと第3の駆動輪を備え、
    前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪および前記第3の駆動輪は、それらの軸線を結んだ形状が前記略三角形状のモータ配置領域と略相似をなすよう配置されており、
    前記無端状部材は、前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪および前記第3の駆動輪のうちの1つが前記無端状部材の外側に位置するよう前記第1の駆動輪、前記第2の駆動輪、前記第3の駆動輪および前記被駆動輪に掛架されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項に記載の関節構造。
  8. 前記第1のモータはマスターモータであり、前記第2のモータおよび前記第3のモータは、前記第1のモータに追従制御するスレーブモータであることを特徴とする、請求項7に記載の関節構造。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載の関節構造を、一対の脚の開閉動作を行う股関節部に備えることを特徴する二足歩行ロボット。
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