JP6871995B2 - レーザ装置及び非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

レーザ装置及び非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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本開示は、レーザ装置及び非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、半導体露光装置においては解像力の向上が要請されている。半導体露光装置を以下、単に「露光装置」という。このため露光用光源から出力される光の短波長化が進められている。露光用光源には、従来の水銀ランプに代わってガスレーザ装置が用いられている。現在、露光用のガスレーザ装置としては、波長248nmの紫外線を出力するKrFエキシマレーザ装置ならびに、波長193nmの紫外線を出力するArFエキシマレーザ装置が用いられている。
現在の露光技術としては、露光装置側の投影レンズとウエハ間の間隙を液体で満たして、当該間隙の屈折率を変えることによって、露光用光源の見かけの波長を短波長化する液浸露光が実用化されている。ArFエキシマレーザ装置を露光用光源として用いて液浸露光が行われた場合は、ウエハには水中における波長134nmの紫外光が照射される。この技術をArF液浸露光という。ArF液浸露光はArF液浸リソグラフィーとも呼ばれる。
KrF、ArFエキシマレーザ装置の自然発振におけるスペクトル線幅は約350〜400pmと広いため、露光装置側の投影レンズによってウエハ上に縮小投影されるレーザ光(紫外線光)の色収差が発生して解像力が低下する。そこで色収差が無視できる程度となるまでガスレーザ装置から出力されるレーザ光のスペクトル線幅を狭帯域化する必要がある。スペクトル線幅はスペクトル幅とも呼ばれる。このためガスレーザ装置のレーザ共振器内には狭帯域化素子を有する狭帯域化モジュール(Line Narrow Module)が設けられ、この狭帯域化モジュールによりスペクトル幅の狭帯域化が実現されている。なお、狭帯域化素子はエタロンやグレーティング等であってもよい。このようにスペクトル幅が狭帯域化されたレーザ装置を狭帯域化レーザ装置という。
特許第3773858号公報 米国特許第6973111号 特表2010−519782号公報 米国特許第7835414号公報 米国特許出願公開第2013/0100980号 米国特許第6735236号
概要
本開示の一実施形態に係る放電励起式ガスレーザ装置は、クロスフローファンにより一対の電極の間にレーザガスを供給し、充電器を用いて前記一対の電極に電圧を印加することでレーザ発振する放電励起式ガスレーザ装置であって、レーザ発振の停止時間が第1の所定停止時間より大きい場合、前記充電器による電圧の印加を停止し、前記停止時間が前記第1の所定停止時間より大きい第2の所定停止時間よりさらに大きい場合、前記クロスフローファンを回転させるモータを停止するように構成されてもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図において、点線の矢印は、信号の入力及び出力の少なくとも一つを意味する。図において、実線の矢印は、物質の移動又は光の進行を意味する。
図1Aは、半導体露光装置用の放電励起式ガスレーザ装置の構成の全体を例示する図である。 図1Bは、半導体露光装置用の放電励起式ガスレーザ装置の構成の一部を例示する図である。 図2は、半導体露光装置用の放電励起式ガスレーザ装置の動作を例示する図である。 図3は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の概略的な構成を例示する図である。 図4は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の電力系統の構成を例示する図である。 図5は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の冷却系統の構成を例示する図である。 図6は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置のパージガス系統の構成を例示する図である。 図7は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置のレーザガス系統の構成を例示する図である。 図8は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置のベンチレーション系統の構成を例示する図である。 図9は、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えたレーザ装置の消費電力量を算出する方法を例示する図である。 図10Aは、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えないレーザ装置に含まれるモータの消費電力量を算出する方法を例示する図である。 図10Bは、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えないレーザ装置に含まれる充電器の消費電力量を算出する方法を例示する図である。 図10Cは、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えないレーザ装置に含まれるレーザ制御部及び他のデバイスの消費電力量を算出する方法を例示する図である。 図10Dは、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えないレーザ装置の全体の消費電力量を算出する方法を例示する図である。 図11は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における冷却水の消費量を算出する方法を例示する図である。 図12は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスの消費量を算出する方法を例示する図である。 図13Aは、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における狭帯域化モジュールに供給されるヘリウムガスの消費量を算出する方法を例示する図である。 図13Bは、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるチャンバに供給されるヘリウムガスの消費量を算出する方法を例示する図である。 図13Cは、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置に供給されるヘリウムガスの消費量を算出する方法を例示する図である。 図14は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置に供給されるレーザガスの消費量を算出する方法を例示する図である。 図15は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるベンチレーションによる空気の消費量を算出する方法を例示する図である。 図16は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるレーザガスの条件に依存する省エネルギ化のための動作を例示する図である。 図17は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるレーザガスの全圧と充電電圧及びエネルギ分散との間の関係性を例示する図である。 図18は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置においてレーザガスの全圧の増加によって通常モードから省エネルギモードに変更するサブルーチンを例示する図である。 図19は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるレーザガスにおけるフッ素ガスの分圧と充電電圧及びエネルギ分散との間の関係性を例示する図である。 図20は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置においてレーザガスにおけるフッ素ガスの分圧の増加によって通常モードから省エネルギモードに変更するサブルーチンを例示する図である。 図21は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における停止時間に依存する省エネルギ化及び省資源化のための動作を例示する図である。 図22は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における停止時間のモニタリングによる省エネルギ化及び省資源化のための動作を例示する図である。 図23は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における冷却水の消費量を低減するための動作を例示する図である。 図24は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるベンチレーションによる空気の消費量を低減する構成を例示する図である。 図25は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置の構成を例示する図である。 図26は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置の電力系統の構成を例示する図である。 図27は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置の冷却系統の構成を例示する図である。 図28は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置におけるベンチレーションによる空気の消費量を低減する構成を例示する図である。 図29は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置のパージガス系統の構成を例示する図である。 図30Aは、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度及び窒素ガスを供給する時間の間の関係性を例示する図である。 図30Bは、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスの消費量を低減する方法の第一の例を例示する図である。 図30Cは、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスの消費量を低減する方法の第二の例を例示する図である。 図31は、本開示の実施形態におけるパルスパワーモジュールを例示する図である。 図32は、本開示の実施形態における制御部を例示する図である。 図33は、本開示の実施形態に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体を例示する図である。
実施形態
内容
1.概要
2.レーザ装置
2.1 レーザ装置の構成
2.2 レーザ装置の動作
2.3 レーザ装置の課題
3.本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置
3.1 本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の構成
3.2 本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の動作
3.3 本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における省エネルギ及び省資源
4.本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置
4.1 本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置の構成及び動作
4.2 本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における省エネルギ及び省資源
5.その他
5.1 パルスパワーモジュール
5.2 制御部(コントローラ)
5.3 コンピュータ読み取り可能な記録媒体
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示の一例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.概要
本開示の実施形態は、レーザ装置に関するものであってもよい。本開示の実施形態は、省エネルギ又は省資源のためのシステムを備えたレーザ装置に関するものであってもよい。
本開示の実施形態に係るレーザ装置は、露光用レーザ装置であってもよい。露光用レーザ装置は、半導体露光装置用のレーザ装置であってもよい。
本開示の実施形態に係るレーザ装置は、放電励起式ガスレーザ装置であってもよい。放電励起式ガスレーザ装置は、レーザ発振のために、チャンバの中に配置された一対の電極に所定の電圧を印加することによってチャンバに供給されるレーザガスを放電及び励起する装置であってもよい。
レーザ装置においては、エネルギの消費及び資源の消費が起こってもよい。放電励起式ガスレーザ装置におけるエネルギの消費は、レーザ装置に含まれてもよい充電器及びクロスフローファンモータのための電力の消費を含んでもよい。放電励起式ガスレーザ装置における資源の消費は、レーザガスの消費、パージガスの消費、冷却水の消費、及び排気の消費を含んでもよい。レーザガスの消費は、アルゴン(Ar)及びネオン(Ne)の混合ガスの消費、並びに、フッ素(F2)、アルゴン(Ar)、及びネオン(Ne)の混合ガスの消費を含んでもよい。レーザガスの消費は、クリプトン(Kr)及びネオン(Ne)の混合ガスの消費、並びに、フッ素(F2)、クリプトン(Kr)、及びネオン(Ne)の混合ガスの消費を含んでもよい。パージガスの消費は、窒素(N2)ガスの消費及びヘリウム(He)ガスの消費を含んでもよい。冷却水の消費は、レーザ装置に含まれる充電器、パルスパワーモジュール(PPM)、及びチャンバに含まれる熱交換器を冷却するための水の消費を含んでもよい。排気の消費は、ベンチレーションのための排気の消費を含んでもよい。
レーザ装置は、レーザ装置におけるエネルギの消費の量及び資源の消費の量をモニタすると共にディスプレイに表示するように構成されてもよい。ディスプレイは、レーザ装置の内部に含まれるディスプレイであってもよく、レーザ装置の外部に設けられたディスプレイであってもよい。放電励起式ガスレーザ装置は、電力、レーザガス、パージガス、冷却水、排気の消費の量をモニタすると共にディスプレイに表示するように構成されてもよい。
レーザ装置は、レーザ装置におけるエネルギの消費及び資源の消費の量を低減するように構成されたシステムを含んでもよい。
レーザ装置におけるエネルギの消費量及び資源の消費量を表示する又は算出する方法は、コンピュータプログラムの形態でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。レーザ装置におけるエネルギの消費量及び資源の消費量を低減する方法は、コンピュータプログラムの形態でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。
2.レーザ装置
2.1 レーザ装置の構成
図1Aは、半導体露光装置用の放電励起式ガスレーザ装置の構成の全体を例示する図である。図1Bは、半導体露光装置用の放電励起式ガスレーザ装置の構成の一部を例示する図である。
放電励起式ガスレーザ装置であるレーザ装置1000は、半導体露光装置2000と共に使用されてもよい。レーザ装置1000から放出されたレーザ光は、半導体露光装置2000へ入射してもよい。半導体露光装置2000は、露光装置制御部2010を含んでもよい。露光装置制御部2010は、半導体露光装置2000を制御するように構成されてもよい。
レーザ装置1000は、筺体100を含んでもよい。筐体100には、ベンチレーションポート110及びレーザ射出ウィンドウ120が設けられてもよい。レーザ装置1000は、筐体100内に、チャンバ200、狭帯域化モジュール(LNM)300、出力結合ミラー(OC)400、エネルギモニタ500、充電器600、及びパルスパワーモジュール(PPM)700を含んでもよい。
レーザ装置1000は、筐体100内に、レーザ制御部800、レーザガス供給装置910、パージガス供給装置920、及び排気装置930を含んでもよい。
チャンバ200は、第一のウィンドウ210、第二のウィンドウ220、クロスフローファン(CCF)230、モータ240、一対の電極250a及び250b、電気絶縁体260、圧力センサ270、及び熱交換器(不図示)を含んでもよい。
狭帯域化モジュール300は、二個のプリズムビームエキスパンダ310及びグレーティング320を含んでもよい。
エネルギモニタ500は、ビームスプリッタ510及びパルスエネルギセンサ520を含んでもよい。
パルスパワーモジュール700は、半導体スイッチ710及びパルス圧縮回路(不図示)を含んでもよい。
クロスフローファン230は、一対の電極250a及び250bの間にレーザガスを供給するように構成されてもよい。クロスフローファン230は、チャンバ200内に供給されたレーザガスを循環させるように構成されてもよい。モータ240は、クロスフローファン230を回転させるように構成されたものであってもよい。
パルスパワーモジュール700は、チャンバ200に含まれる電気絶縁体260のフィードスルーを通じて第一の電極250aと接続されてもよい。パルスパワーモジュール700は、第一の電極250a及び第二の電極250bの間にパルス電圧を印加するように構成されてもよい。
出力結合ミラー400は、部分反射ミラーであってもよい。狭帯域化モジュール300及び出力結合ミラー400は、レーザ装置1000の光共振器を構成するように配置されてもよい。チャンバ200は、光共振器の光路上に配置されてもよい。
狭帯域化モジュール300に含まれる二個のプリズムビームエキスパンダ310は、チャンバ200に設けられた第二のウィンドウ220を通過するレーザ光のビーム径を拡大してもよい。第二のウィンドウ220を通過するレーザ光は、狭帯域化モジュール300に含まれるグレーティング320に入射してもよい。グレーティング320は、レーザ光の波長を選択するように構成されてもよい。グレーティング320は、レーザ光の回折角がレーザ光の入射角と一致するようなリトロー配置に設けられてもよい。
エネルギモニタ500に含まれるビームスプリッタ510は、光共振器の光路上に設けられてもよい。ビームスプリッタ510は、ビームスプリッタ510を透過するレーザ光の一部が、レーザ射出ウィンドウ120を通じて出力されるように配置されてもよい。ビームスプリッタ510は、ビームスプリッタ510から反射されたレーザ光の一部が、エネルギモニタ500に含まれるパルスエネルギセンサ520に入射するように配置されてもよい。パルスエネルギセンサ520は、レーザ光のパルスエネルギを計測するように構成されてもよい。
チャンバ200及び狭帯域化モジュール300は、管によって接続されてもよい。チャンバ200及びエネルギモニタ500は、管によって接続されてもよい。エネルギモニタ500及びレーザ射出ウィンドウ120は、管によって接続されてもよい。
レーザガス供給装置910は、レーザ装置1000の外部に設けられた第一のガスボンベ3010及び第二のガスボンベ3020の各々と配管で接続されてもよい。第一のガスボンベ3010は、ハロゲンガスを含むレーザガスを含んでもよい。ハロゲンガスを含むレーザガスは、例えば、フッ素(F2)、アルゴン(Ar)、及びネオン(Ne)の混合ガスであってもよい。第二のガスボンベ3020は、ハロゲンガスを含まないレーザガスを含んでもよい。ハロゲンガスを含まないレーザガスは、例えば、アルゴン(Ar)及びネオン(Ne)の混合ガスであってもよい。レーザガス供給装置910及びチャンバ200は、配管によって接続されてもよい。レーザガス供給装置910は、バルブ(不図示)及び流量調節弁(不図示)を含んでもよい。レーザガス供給装置910は、第一のガスボンベ3010からのレーザガス及び第二のガスボンベからのレーザガスをチャンバ200へ供給するように構成されてもよい。
パージガス供給装置920は、レーザ装置1000の外部に設けられた第三のガスボンベ3030と配管で接続されてもよい。第三のガスボンベ3030は、パージガスを含んでもよい。パージガスは、例えば、窒素(N2)ガス及びヘリウム(He)ガスの少なくとも一つであってもよい。パージガス供給装置920及び狭帯域化モジュール300は、配管によって接続されてもよい。パージガス供給装置920及びエネルギモニタ500は、配管によって接続されてもよい。パージガス供給装置920は、バルブ(不図示)及び流量調節弁(不図示)を含んでもよい。パージガス供給装置920は、第三のガスボンベ3030からのパージガスを狭帯域化モジュール300及びエネルギモニタ500へ供給するように構成されてもよい。
排気装置930は、配管によってチャンバ200と接続されてもよい。排気装置900は、チャンバ200内のレーザガスの少なくとも一部分をチャンバ200から排気するように構成されてもよい。排気装置930は、排気ポンプ(不図示)及びハロゲンを除去するハロゲンフィルタ(不図示)を含んでもよい。排気装置930は、筺体100内へレーザガスを排気してもよい。
2.2 レーザ装置の動作
図2は、半導体露光装置用の放電励起式ガスレーザ装置の動作を例示する図である。
ステップS101において、レーザ制御部800は、パージガス供給装置920を通じて、狭帯域化モジュール300及びエネルギモニタ500へパージガスを供給してもよい。狭帯域化モジュール300及びエネルギモニタ500へパージガスを供給することによって、狭帯域化モジュール300及びエネルギモニタ500に含まれる光学素子の汚染が抑制されてもよい。
ステップS102において、レーザ制御部800は、配管(不図示)のバルブを開いてレーザ装置800に冷却水を供給してもよい。
ステップS103において、レーザ制御部800は、排気装置930を通じてチャンバ200内にあるレーザガスを排気すると共に、レーザガス供給装置910を通じてレーザガスをチャンバ200内に供給してもよい。アルゴン及びネオンの混合ガス並びにフッ素、アルゴン、及びネオンの混合ガスを使用することによって、レーザガスの所望の組成及び全圧となるように、レーザガスは、チャンバ200内に供給されてもよい。
ステップS104において、レーザ制御部800は、モータ240を使用することによってクロスフローファン230を回転させてもよい。クロスフローファン230を回転させることによって、第一の電極250a及び第二の電極250bの間にレーザガスを供給してもよい。
ステップS105において、レーザ制御部800は、充電器600に印加する充電電圧Vhvを初期値Vhv0に設定してもよい。
ステップS106において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010からレーザ光の目標パルスエネルギEtを受信してもよい。レーザ制御部800は、レーザ光のパルスエネルギがEtとなるように、充電電圧Vhvのデータを充電器600に送信してもよい。
ステップS107において、充電器600は、パルスパワーモジュール700に充電電圧Vhvを印加してもよい。露光装置制御部2010からレーザ制御部800へトリガTrが出力されると、露光装置制御部2010から出力されたトリガTrに同期して、レーザ制御部800からトリガTrがパルスパワーモジュール700の半導体スイッチ710に入力されてもよい。半導体スイッチ710がオンされると、パルスパワーモジュール700に含まれる磁気圧縮回路によって電流パルスが圧縮され、所定のパルス電圧が第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加され得る。その結果、第一の電極250a及び第二の電極250bの間でパルス放電が起こり、レーザガスが励起され得る。出力結合ミラー400及びグレーティング320を含む光共振器によって、レーザ光の線幅を狭くすると共に、パルスレーザ光が出力結合ミラー400から出力され得る。出力結合ミラー400から出力されたパルスレーザ光はエネルギモニタ500に入射し得る。このようにして、レーザ装置1000は、レーザ発振を行ってもよい。
ステップS108において、エネルギモニタ500に入射するパルスレーザ光の一部は、ビームスプリッタ510によって反射されてもよい。ビームスプリッタ510から反射されたパルスレーザ光のパルスエネルギEは、パルスエネルギセンサ520によって計測されてもよい。パルスレーザ光の計測されたパルスエネルギEのデータは、レーザ制御部800に送信されてもよい。
ステップS109において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010から受信された目標パルスエネルギEt及びパルスエネルギセンサ520によって計測されたパルスエネルギEの間の差ΔE=E−Etを算出してもよい。
ステップS110において、レーザ制御部800は、ステップS109において得られたΔEを使用することによって、充電器6に送信する次回の充電電圧Vhv'を算出してもよい。充電器6に送信する次回の充電電圧Vhv'は、Vhv'=Vhv−k・ΔEの式を使用することによって算出されてもよく、kは、比例定数であってもよい。
ステップS111において、レーザ制御部800は、充電器600に次回の充電電圧Vhv'を送信してもよい。このようにレーザ制御部800は、充電器600に送信する充電電圧Vhvを制御することによって、パルスエネルギEを目標パルスエネルギEtに安定化し得る。
ステップS112において、レーザ発振を終了する場合には、レーザ制御部800は、レーザ装置1000の制御を終了する。レーザ発振を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS106に進んでもよい。レーザ制御部800が次の目標パルスエネルギEtを受信すると共にレーザ制御部800へトリガTrが入力されるごとに、レーザ装置1000は、放電によってトリガTrに同期してパルスレーザ光を出力してもよい。
このように放電によるパルスレーザ光の出力を繰り返すと、レーザガス中のフッ素ガスが消費されると共に不純物ガスが生成し得る。レーザ制御部800は、消費されたフッ素ガスを補充すると共にレーザガス中の不純物ガスの濃度を制御するように、レーザガス供給装置910及び排気装置930を制御してもよい。排気装置930を通じて排気されるレーザガス中のフッ素ガスは、排気装置930に設けられたハロゲンフィルタ(不図示)によって除去されてもよい。フッ素ガスが除去されたレーザガスは、排気装置930を通じて筐体100内に排気されてもよい。筐体100内に排気されたレーザガスは、ベンチレーションポート110及びベンチレーションポート110に接続された配管を通じて、レーザ装置1000の外部へ排気されてもよい。
2.3 レーザ装置の課題
レーザ装置1000においては、エネルギの消費及び資源の消費が起こり得る。レーザ装置1000において消費されるエネルギは、充電器600によって消費される電力、クロスフローファン230によって消費される電力、及びレーザ装置100の待機電力のような電力を含んでもよい。レーザ装置1000において消費される資源は、アルゴン及びネオンの混合ガス並びにフッ素、アルゴン、及びネオンの混合ガスのようなレーザガス、並びに、窒素ガス又はヘリウムガスのようなパージガスを含んでもよい。レーザ装置1000において消費される資源は、チャンバ200に含まれる熱交換器並びにレーザ装置1000に含まれる充電器600及びパルスパワーモジュール700用の冷却水のような、レーザ装置1000用の冷却水を含んでもよい。レーザ装置1000において消費される資源は、レーザ装置1000のベンチレーションによる排気を含んでもよい。
レーザ装置1000は、レーザ装置1000における省エネルギのために、レーザ装置1000(の主要な構成要素)において消費される電力を計測してもよい。レーザ装置1000は、レーザ装置1000における省資源のために、レーザ装置1000において消費される各種類のレーザガスの量を計測してもよい。レーザ装置1000は、レーザ装置1000における省資源のために、レーザ装置1000において消費される各種類のパージガスの量を計測してもよい。レーザ装置1000は、レーザ装置1000における省資源のために、レーザ装置1000(の主要な構成要素)の冷却のために消費される冷却水の量を計測してもよい。レーザ装置1000は、レーザ装置1000における省資源のために、レーザ装置1000のベンチレーションによって消費される排気の量を計測してもよい。
3.本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置
3.1 本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の構成
図3は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の概略的な構成を例示する図である。図1に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図3に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図2に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図3に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
図3に例示するレーザ装置1010は、筐体100内にレーザ制御部800に加えてガス制御部810を含んでもよい。ガス制御部810は、レーザ制御部800と接続されてもよい。ガス制御部810は、レーザガス供給装置910及び排気装置930と接続されてもよい。レーザ制御部800は、パージガス供給装置920と接続されてもよい。レーザガス供給装置910は、ガス制御部810を通じてレーザ制御部800によって制御されてもよい。パージガス供給装置920は、レーザ制御部800によって制御されてもよい。パージガス供給装置920は、ガス制御部810を通じてレーザ制御部800と接続されてもよい。排気装置930は、ガス制御部810を通じてレーザ制御部800と接続されてもよい。
図3に例示するレーザ装置1010は、図1に例示する第三のガスボンベ3030に代えて、第四のガスボンベ3040及び第五のガスボンベ3050を含んでもよい。第四のガスボンベ3040は、窒素ガスのような第一のパージガスを含んでもよい。第五のガスボンベ3050は、第一のパージガスとは異なる、ヘリウムガスのような第二のパージガスを含んでもよい。第四のガスボンベ3040は、配管を通じてパージガス供給装置920に接続されてもよい。第五のガスボンベ3050は、配管を通じてレーザガス供給装置910及びパージガス供給装置920に接続されてもよい。第四のガスボンベ3040から狭帯域化モジュール300及びエネルギモニタ500への第一のパージガスの供給は、パージガス供給装置920によって制御されてもよい。第五のガスボンベ3050からチャンバ200及びエネルギモニタ500への第二のパージガスの供給は、レーザガス供給装置910によって制御されてもよい。
レーザ制御部800は、レーザ装置1010の外部に設けられたインターネット回線4010、ユーザインターフェース4020、及びFault Detection&Classification(FDC)システム4030に接続されてもよい。レーザ制御部800によって受信されたデータは、インターネット回線4010を通じてコンピュータに送信されてもよい。コンピュータからインターネット回線4010を通じてレーザ制御部800へデータを送信してもよい。ユーザインターフェース4020は、レーザ制御部800によって受信されたデータを表示するディスプレイの機能を含んでもよい。ユーザインターフェース4020には、レーザ制御部800に送信するデータが入力されてもよい。Fault Detection&Classification(FDC)システム4030は、レーザ装置1010及び半導体露光装置2000の少なくとも一つの状態をモニタする機能を含んでもよい。FDCシステム4030は、レーザ装置1010の異常が検出された場合に、検出された異常を統計的に処理すると共に検出された異常の種類を分類してもよい。レーザ制御部800によって受信されたデータは、FDCシステム4030へ送信されてもよい。
図4は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の電力系統の構成を例示する図である。図3に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図4に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図3に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図4に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1010の電力系統については、モータ240、充電器600、レーザ制御部800、及び他のデバイス820が、電源(不図示)に接続されてもよい。他のデバイス820は、ガス制御部810のような制御部、及びレーザ装置1010の待機中に電力を保持するシステムを含んでもよい。モータ240、充電器600、レーザ制御部800、及び他のデバイス820には、電源から電力が供給されてもよい。電源からモータ240、充電器600、レーザ制御部800、及び他のデバイス820に供給される電力は、電力計5010によって計測されてもよい。この電力は、レーザ制御部800によって算出されてもよい。この電力は、レーザ制御部800によって制御されてもよい。
図5は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の冷却系統の構成を例示する図である。図3に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図5に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図3に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図5に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1010の冷却系統については、モータ240、チャンバ200内に設けられた熱交換器280、充電器600、及びパルスパワーモジュール700が、配管を通じて冷却水タンク(不図示)に接続されてもよい。モータ240、チャンバ200内に設けられた熱交換器280、充電器600、及びパルスパワーモジュール700には、冷却水タンクから配管を通じて冷却水が供給されてもよい。モータ240、熱交換器280、充電器600、及びパルスパワーモジュール700は、冷却水によって冷却されてもよい。モータ240、チャンバ200内に設けられた熱交換器280、充電器600、及びパルスパワーモジュール700に供給された冷却水は、配管を通じて冷却水タンクに戻されてもよい。モータ240、チャンバ200内に設けられた熱交換器280、充電器600、及びパルスパワーモジュール700に供給される冷却水の流量は、配管に設けられた流量調節バルブVwによって調節されてもよい。流量調節バルブVwは、レーザ制御部800によって制御されてもよい。充電器600を通過する冷却水の流量は、流量計F1によって計測されてもよい。パルスパワーモジュール700を通過する冷却水の流量は、流量計F2によって計測されてもよい。熱交換器280を通過する冷却水の流量は、流量計F3によって計測されてもよい。モータ240を通過する冷却水の流量は、流量計F4によって計測されてもよい。流量計F1、流量計F2、流量計F3、及び流量計F4によって計測された冷却水の流量は、レーザ制御部800へ送信されてもよい。
図6は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置のパージガス系統の構成を例示する図である。図3に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図6に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図3に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図6に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1010のパージガス系統については、窒素ガスを含む第四のガスボンベ3040及びヘリウムガスを含む第五のガスボンベ3050が配管を通じてパージガス供給装置920に接続されてもよい。窒素ガスを含む第四のガスボンベ3040は、パージガス供給装置920を通じてエネルギモニタ500に窒素ガスを供給するように、エネルギモニタ500に接続されてもよい。エネルギモニタ500に含まれる光学素子は、窒素ガスによってクリーニングされてもよい。ヘリウムガスを含む第五のガスボンベ3050は、パージガス供給装置920を通じて狭帯域化モジュール300にヘリウムガスを供給するように、狭帯域化モジュール300に接続されてもよい。狭帯域化モジュール300に含まれる光学素子は、ヘリウムガスによってクリーニングされてもよい。
パージガス供給装置920において、第四のガスボンベ3040及びエネルギモニタ500を接続する配管に、窒素ガス流量計FN2、窒素ガス流量調節バルブVAN2、及び窒素ガス系統動作バルブVON2が設けられてもよい。エネルギモニタ500に供給される窒素ガスの流量は、窒素ガス流量計FN2によって計測されてもよい。エネルギモニタ500に供給される窒素ガスの流量は、窒素ガス流量調節バルブVAN2によって調節されてもよい。第四のガスボンベ3040からエネルギモニタ500への窒素ガスの供給は、窒素ガス系統動作バルブVON2によって開始又は停止されてもよい。窒素ガス流量計FN2は、レーザ制御部800に接続されると共に、窒素ガス流量計FN2によって計測された窒素ガスの流量は、レーザ制御部800へ送信されてもよい。窒素ガス系統動作バルブVON2は、レーザ制御部800に接続されると共にレーザ制御部800によって制御されてもよい。
パージガス供給装置920において、第五のガスボンベ3050及び狭帯域化モジュール300を接続する配管に、ヘリウムガス流量計FHe、ヘリウムガス流量調節バルブVAHe、及びヘリウムガス系統動作バルブVOHeが設けられてもよい。狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの流量は、ヘリウムガス流量計FHeによって計測されてもよい。狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの流量は、ヘリウムガス流量調節バルブVAHeによって調節されてもよい。第五のガスボンベ3050から狭帯域化モジュール300へのヘリウムガスの供給は、ヘリウムガス系統動作バルブVOHeによって開始又は停止されてもよい。ヘリウムガス流量計FHeは、レーザ制御部800に接続されると共に、ヘリウムガス流量計FHeによって計測されたヘリウムガスの流量は、レーザ制御部800へ送信されてもよい。ヘリウムガス系統動作バルブVOHeは、レーザ制御部800に接続されると共にレーザ制御部800によって制御されてもよい。
図7は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置のレーザガス系統の構成を例示する図である。図3に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図7に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図3に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図7に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1010のレーザガス系統については、第一のガスボンベ3010、第二のガスボンベ3020、及び第五のガスボンベ3050が配管を通じてレーザガス供給装置910に接続されてもよい。第一のガスボンベ3010は、フッ素、アルゴン、及びネオンの混合ガスを含んでもよい。第二のガスボンベ3020は、アルゴン及びネオンの混合ガスを含んでもよい。第五のガスボンベ3050は、ヘリウムガスを含んでもよい。第一のガスボンベ3010、第二のガスボンベ3020、及び第五のガスボンベ3050は、レーザガス供給装置910を通じてチャンバ200に接続されてもよい。
レーザガス供給装置910において、第一のガスボンベ3040及びチャンバ200を接続する配管に、ガス系統動作バルブが設けられてもよい。第一のガスボンベ3040からチャンバ200へのフッ素、アルゴン、及びネオンの混合ガスの供給は、第一のガスボンベ3040及びチャンバ200を接続する配管に設けられたガス系統動作バルブによって開始又は停止されてもよい。第一のガスボンベ3040及びチャンバ200を接続する配管に設けられたガス系統動作バルブは、ガス制御部810によって制御されてもよい。
レーザガス供給装置910において、第二のガスボンベ3020及びチャンバ200を接続する配管に、ガス系統動作バルブが設けられてもよい。第二のガスボンベ3020からチャンバ200へのアルゴン及びネオンの混合ガスの供給は、第二のガスボンベ3020及びチャンバ200を接続する配管に設けられたガス系統動作バルブによって開始又は停止されてもよい。第二のガスボンベ3020及びチャンバ200を接続する配管に設けられたガス系統動作バルブは、ガス制御部810によって制御されてもよい。
レーザガス供給装置910において、第五のガスボンベ3050及びチャンバ200を接続する配管に、ガス系統動作バルブが設けられてもよい。第五のガスボンベ3050からチャンバ200へのヘリウムガスの供給は、第五のガスボンベ3050及びチャンバ200を接続する配管に設けられたガス系統動作バルブによって開始又は停止されてもよい。第五のガスボンベ3050及びチャンバ200を接続する配管に設けられたガス系統動作バルブは、ガス制御部810によって制御されてもよい。
レーザ装置1010のレーザガス系統については、排気装置930は、配管を通じてチャンバ200に接続されてもよい。排気装置930は、レーザガスが配管を通じて筐体100の内部に放出されるように、設けられてもよい。
排気装置930において、チャンバ200に接続する配管にガス系統動作バルブが設けられてもよい。チャンバ200から筐体100の内部へのレーザガスの排気は、チャンバ200に接続する配管に設けられたガス系統動作バルブによって開始又は停止されてもよい。チャンバ200に接続する配管に設けられたガス系統動作バルブは、ガス制御部810によって制御されてもよい。
排気装置930において、チャンバ200に接続する配管に真空ポンプ940が設けられてもよい。真空ポンプ940は、チャンバ200からチャンバ200に接続する配管を通じてチャンバ200の外へ、チャンバ200内のレーザガスを排気するように構成されてもよい。真空ポンプ940は、チャンバ200に接続する配管に設けられたガス系統動作バルブの下流に設けられてもよい。真空ポンプ940の動作は、ガス制御部810によって制御されてもよい。
排気装置930において、チャンバ200に接続する配管にフッ素ガストラップ950が設けられてもよい。フッ素ガストラップ950は、チャンバ200からのレーザガスに含まれるフッ素を捕捉するように構成されてもよい。フッ素ガストラップ950によって排気装置930から筐体100の内部にフッ素が除去されたレーザガスが放出されてもよい。フッ素ガストラップ950は、チャンバ200に接続する配管に設けられたガス系統動作バルブ及び真空ポンプ940の間に設けられてもよい。
図8は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置のベンチレーション系統の構成を例示する図である。図3に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図8に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図3に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図8に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1010のベンチレーション系統については、筐体100に第一の吸気口130及び第二の吸気口140が設けられてもよい。筐体100の外部から第一の吸気口130及び第二の吸気口140を通じて筐体100の内部へ空気が導入されてもよい。筐体の内部100に設けられた素子は、筐体100の内部へ導入された空気によって冷却されてもよい。筐体100の内部へ導入された空気は、ベンチレーションポート110を通じて筐体100の外部へ放出されてもよい。筐体100の内部に風速センサ150が設けられてもよい。風速センサ150は、ベンチレーションポート110を通過する空気の風速を計測するように設けられてもよい。風速センサ150は、レーザ制御部800に接続されてもよい。風速センサ150によって計測された空気の風速のデータは、レーザ制御部800に送信されてもよい。
3.2 本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置の動作
図9は、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えたレーザ装置の消費電力量を算出する方法を例示する図である。
ステップS201において、レーザ制御部800は、消費電力量Wh(0)に初期値0を代入してもよい。
ステップS202において、レーザ制御部800は、電力計5010によって、電源からモータ240、充電器600、レーザ制御部800及び他のデバイス820に供給される、時間0(時間T=0)における電力Ew(0)を計測してもよい。
ステップS203において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Tをリセットすると共にタイマによる時間Tの計測を開始してもよい。
ステップS204において、レーザ制御部800は、タイマで計測された時間Tが、所定の値Tc以上であるか否かについて判断をしてもよい。所定の値Tcは、レーザ装置1010の消費電力量Whの計測の周期であってもよい。Tcは、例えば、(1/3600)時間以上(1/60)時間以下であってもよい。時間TがTc以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS205に進んでもよい。時間TがTc未満である場合には、ステップS204を繰り返してもよい。
ステップS205において、レーザ制御部800は、電力計5010によって、電源からモータ240、充電器600、レーザ制御部800及び他のデバイス820に供給される、時間T(≧Tc)における電力Ew(T)を計測してもよい。
ステップS206において、レーザ制御部800は、電力計5010によって計測されたEw(T)等に基づいて、レーザ装置1010の消費電力量Wh(T)を算出してもよい。時間0からTまでの間に電力がEw(0)からEw(T)まで線形に変動することを仮定してもよい。レーザ装置1010の消費電力量Wh(T)は、Wh(T)={Ew(T)+Ew(0)}(T/2)+Wh(0)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS207において、レーザ制御部800は、算出された消費電力量Wh(T)をユーザインターフェース4020に送信すると共に表示してもよい。
ステップS208において、レーザ制御部800は、消費電力量Wh(T)の積算値を得るために、Ew(0)にEw(T)の値を代入すると共にWh(0)にWh(T)の値を代入してもよい。
ステップS209において、レーザ制御部800は、消費電力量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。消費電力量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS203に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010の消費電力量が算出されてもよい。
図10Aは、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えないレーザ装置に含まれるモータの消費電力量を算出する方法を例示する図である。
ステップS301において、レーザ制御部800は、モータ240の消費電力量Whm(0)に初期値0を代入してもよい。
ステップS302において、レーザ制御部800は、圧力センサ270によって、時間0(時間T=0)におけるチャンバ200に含まれるレーザガスの圧力P(0)を計測してもよい。
ステップS303において、レーザ制御部800は、圧力センサ207によって計測されたレーザガスの圧力P(0)に基づいて、時間0におけるモータの電力Em(0)を算出してもよい。時間0におけるモータの電力Em(0)が、圧力センサ207によって計測されたレーザガスの圧力P(0)に比例することを仮定してもよい。時間0におけるモータの電力Em(0)は、αがガス圧係数であると共にβがオフセット定数である場合に、Em(0)=α・P(0)+βの式に従って、算出されてもよい。ガス圧係数α及びオフセット係数βは、予め測定されてもよく、設計値であってもよい。ガス圧係数α及びオフセット係数βは、レーザ制御部800に含まれる記憶部(不図示)に記憶されてもよい。レーザ制御部800は、記憶部からガス圧係数α及びオフセット係数βを読み出してもよい。
ステップS304において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Tをリセットすると共にタイマによる時間Tの計測を開始してもよい。
ステップS305において、レーザ制御部800は、タイマで計測された時間Tが、所定の値Tc以上であるか否かについて判断をしてもよい。所定の値Tcは、モータ240の消費電力量Whの計測の周期であってもよい。Tcは、例えば、(1/3600)時間以上(1/60)時間以下であってもよい。時間TがTc以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS306に進んでもよい。時間TがTc未満である場合には、ステップS305を繰り返してもよい。
ステップS306において、レーザ制御部800は、クロスフローファン230が回転しているか否かについて判断をしてもよい。クロスフローファンが回転している場合には、レーザ制御部800は、ステップS307に進んでもよい。クロスフローファン203Tが回転していない場合には、ステップS308に進んでもよい。
ステップS307において、レーザ制御部800は、圧力センサ270によって、時間Tにおけるチャンバ200に含まれるレーザガスの圧力P(T)を計測してもよい。
ステップS308において、レーザ制御部800は、時間0におけるモータ240の電力Em(0)に0を代入してもよい。その後、レーザ制御部800は、ステップ310に進んでもよい。
ステップS309において、レーザ制御部800は、圧力センサ207によって計測されたレーザガスの圧力P(T)に基づいて、時間Tにおけるモータの電力Em(T)を算出してもよい。時間Tにおけるモータの電力Em(T)が、圧力センサ207によって計測されたレーザガスの圧力P(T)に比例することを仮定してもよい。時間Tにおけるモータ240の電力Em(T)は、αがガス圧係数であると共にβがオフセット定数である場合に、Em(T)=α・P(T)+βの式に従って、算出されてもよい。ガス圧係数α及びオフセット係数βは、上述したようなものであってもよい。
ステップS310において、時間Tにおけるモータ240の電力Em(T)等に基づいて、モータ240の消費電力量Whm(T)を算出してもよい。時間0からTまでの間に電力がEm(0)からEm(T)まで線形に変動する仮定してもよい。モータ240の消費電力量Whm(T)は、Whm(T)={Em(T)+Em(0)}(T/2)+Whm(0)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS311において、レーザ制御部800は、消費電力量Whm(T)の積算値を得るために、Em(0)にEm(T)の値を代入すると共にWhm(0)にWhm(T)の値を代入してもよい。
ステップS312において、レーザ制御部800は、モータ240の消費電力量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。モータ240の消費電力量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS304に進んでもよい。
このようにして、モータ240の消費電力量Whmが算出されてもよい。
モータ240の回転数を変更するときには、時間Tにおけるモータ240の電力Em(T)は、Em(T)=(α・P(T)+β)・(ω(T)/ω(0))3の式に従って、算出されてもよい。ここで、P(T)は時間Tにおけるレーザガスの圧力、αはガス圧係数、βはオフセット定数、ω(T)は時間Tにおけるモータ240の回転数、ω(0)が時間0におけるモータ240の回転数であってよい。
図10Bは、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えないレーザ装置に含まれる充電器の消費電力量を算出する方法を例示する図である。
ステップS401において、レーザ制御部800は、充電器600に印加する充電電圧Vhvを読み出してもよい。
ステップS402において、レーザ制御部800は、充電器600によって第一の電極250a及び第二の電極250bの間で放電が行われたか否かについて判断してもよい。電極250a及び第二の電極250bの間で放電が行われた場合には、レーザ制御部800は、ステップS403に進んでもよい。電極250a及び第二の電極250bの間で放電が行われていない場合には、レーザ制御部800は、ステップS402を繰り返してもよい。
ステップS403において、レーザ制御部800は、充電電圧Vhvの値に基づいて、一パルスの放電エネルギEd(単位:J)を算出してもよい。一パルスの放電エネルギEdは、Ed=a(Vhv)2+b(Vhv)+cの式に従って、算出されてもよい。ここで、a、b、及びcは所定の係数であってよい。所定の係数a、b、及びcは、予め測定されてもよく、設計値であってもよい。所定の係数a、b、及びcは、レーザ制御部800に含まれる記憶部(不図示)に記憶されてもよい。レーザ制御部800は、記憶部から所定の係数a、b、及びcを読み出してもよい。
ステップS404において、レーザ制御部800は、複数のパルスについての放電エネルギの積算値ΣEdを算出してもよい。
ステップS405において、レーザ制御部800は、複数のパルスについての放電エネルギの積算値ΣEdに基づいて、充電器600の消費電力量Whcを算出してもよい。充電器600の消費電力量Whcは、γが換算係数である場合に、Whc=γ・ΣEdの式に従って、算出されてもよい。γは、1/3600000kw時/Jであってもよい。
ステップS406において、レーザ制御部800は、充電器600の消費電力量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。充電器600の消費電力量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS402に進んでもよい。
このようにして、充電器600の消費電力量Whcが算出されてもよい。
図10Cは、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えないレーザ装置に含まれるレーザ制御部及び他のデバイスの消費電力量を算出する方法を例示する図である。
ステップS501において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Hをリセットすると共にタイマによる時間Hの計測を開始してもよい。
ステップS502において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800及び他のデバイスの電力に基づいて、レーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力量Whlを算出してもよい。レーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力量Whlは、Whl=El・Hの式に従って算出されてもよい。ここで、Elはレーザ制御部800及び他のデバイスの電力であってよい。Elは、レーザ装置1010の動作の状況に独立な固定値であってもよい。
ステップS503において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。レーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS502に進んでもよい。
このようにして、レーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力量Whlが算出されてもよい。
図10Dは、本開示の第一の実施形態に係る電力計を備えないレーザ装置の全体の消費電力量を算出する方法を例示する図である。
ステップS601において、モータ240の消費電力量Whm、充電器600の消費電力量Whc、並びに、レーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力量Whlに基づいて、レーザ装置1010の全体の消費電力量Whを算出してもよい。レーザ装置1010の全体の消費電力量Whは、Wh=Whm+Whc+Whlの式に従って、算出されてもよい。
ステップS602において、レーザ制御部800は、算出された消費電力量Whをユーザインターフェース4020に送信すると共に表示させてもよい。
ステップS603において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010の消費電力量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。レーザ装置1010の消費電力量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS601に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010の消費電力量Whが算出されてもよい。
図11は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における冷却水の消費量を算出する方法を例示する図である。
ステップS701において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010における冷却水の消費量L(0)に初期値0を代入してもよい。
ステップS702において、レーザ制御部800は、流量計F1によって時間0(時間T=0)における充電器600を通過する冷却水の流量F1(0)を計測してもよい。レーザ制御部800は、流量計F2によって時間0(時間T=0)におけるパルスパワーモジュール700を通過する冷却水の流量F2(0)を計測してもよい。レーザ制御部800は、流量計F3によって時間0(時間T=0)における熱交換器280を通過する冷却水の流量F3(0)を計測してもよい。レーザ制御部800は、流量計F4によって時間0(時間T=0)におけるモータ240を通過する冷却水の流量F4(0)を計測してもよい。
ステップS703において、レーザ制御部800は、流量F1(0)、F2(0)、F3(0)、及びF4(0)に基づいて、時間0(時間T=0)におけるレーザ装置1010に流れる冷却水の流量の合計F(0)を算出してもよい。時間0におけるレーザ装置1010に流れる冷却水の流量の合計F(0)は、F(0)=F1(0)+F2(0)+F3(0)+F4(0)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS704において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Tをリセットすると共にタイマによる時間Tの計測を開始してもよい。
ステップS705において、レーザ制御部800は、タイマで計測された時間Tが、所定の値Tc以上であるか否かについて判断をしてもよい。所定の値Tcは、レーザ装置1010の消費電力量Whの計測の周期であってもよい。Tcは、例えば、(1/3600)時間以上(1/60)時間以下であってもよい。時間TがTc以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS706に進んでもよい。時間TがTc未満である場合には、ステップS705を繰り返してもよい。
ステップS706において、レーザ制御部800は、流量計F1によって時間Tにおける充電器600を通過する冷却水の流量F1(T)を計測してもよい。レーザ制御部800は、流量計F2によって時間Tにおけるパルスパワーモジュール700を通過する冷却水の流量F2(T)を計測してもよい。レーザ制御部800は、流量計F3によって時間Tにおける熱交換器280を通過する冷却水の流量F3(T)を計測してもよい。レーザ制御部800は、流量計F4によって時間Tにおけるモータ240を通過する冷却水の流量F4(T)を計測してもよい。
ステップS707において、レーザ制御部800は、流量F1(T)、F2(T)、F3(T)、及びF4(T)に基づいて、時間Tにおけるレーザ装置1010に流れる冷却水の流量の合計F(T)を算出してもよい。時間Tにおけるレーザ装置1010に流れる冷却水の流量の合計F(T)は、F(T)=F1(T)+F2(T)+F3(T)+F4(T)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS708において、レーザ制御部800は、時間Tにおけるレーザ装置1010に流れる冷却水の流量の合計F(T)等に基づいて、レーザ装置1010における冷却水の消費量L(T)を算出してもよい。時間0からTまでの間にレーザ装置1010における冷却水の消費量がF(0)からF(T)まで線形に変動することを仮定してもよい。レーザ装置1010における冷却水の消費量L(T)は、L(T)={F(T)+F(0)}(T/2)+L(0)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS709において、レーザ制御部800は、算出された冷却水の消費量L(T)をユーザインターフェース4020に送信すると共に表示してもよい。
ステップS710において、レーザ制御部800は、冷却水の消費量L(T)の積算値を得るために、F(0)にF(T)の値を代入すると共にL(0)にL(T)の値を代入してもよい。
ステップS711において、レーザ制御部800は、冷却水の消費量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。冷却水の消費量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS704に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010における冷却水の消費量が算出されてもよい。
図12は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスの消費量を算出する方法を例示する図である。
ステップS801において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010に供給される窒素ガスの消費量LN2(0)に初期値0を代入してもよい。
ステップS802において、レーザ制御部800は、流量計FN2によって時間0(時間T=0)におけるレーザ装置1010に供給される窒素ガスの流量FN2(0)を計測してもよい。
ステップS803において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Tをリセットすると共にタイマによる時間Tの計測を開始してもよい。
ステップS804において、レーザ制御部800は、タイマで計測された時間Tが、所定の値Tc以上であるか否かについて判断をしてもよい。所定の値Tcは、レーザ装置1010の消費電力量Whの計測の周期であってもよい。Tcは、例えば、(1/3600)時間以上(1/60)時間以下であってもよい。時間TがTc以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS805に進んでもよい。時間TがTc未満である場合には、ステップS804を繰り返してもよい。
ステップS805において、レーザ制御部800は、流量計FN2によって時間Tにおけるレーザ装置1010に供給される窒素ガスの流量FN2(T)を計測してもよい。
ステップS806において、レーザ制御部800は、時間Tにおけるレーザ装置1010に供給される窒素ガスの流量FN2(T)等に基づいて、レーザ装置1010に供給される窒素ガスの消費量LN2(T)を算出してもよい。時間0からTまでの間にレーザ装置1010に供給される窒素ガスの流量がFN2(0)からFN2(T)まで線形に変動することを仮定してもよい。レーザ装置1010に供給される窒素ガスの消費量LN2(T)は、LN2(T)={FN2(T)+FN2(0)}(T/2)+LN2(0)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS807において、レーザ制御部800は、算出された窒素ガスの消費量LN2(T)をユーザインターフェース4020に送信すると共に表示してもよい。
ステップS808において、レーザ制御部800は、窒素ガスの消費量LN2(T)の積算値を得るために、FN2(0)にFN2(T)の値を代入すると共にLN2(0)にLN2(T)の値を代入してもよい。
ステップS809において、レーザ制御部800は、窒素ガスの消費量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。窒素ガスの消費量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS803に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010に供給される窒素ガスの消費量が算出されてもよい。
図13Aは、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における狭帯域化モジュールに供給されるヘリウムガスの消費量を算出する方法を例示する図である。
ステップS901において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010における狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの消費量LHeLNM(0)に初期値0を代入してもよい。
ステップS902において、レーザ制御部800は、流量計FHeによって時間0(時間T=0)におけるレーザ装置1010における狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの流量FHeLNM(0)を計測してもよい。
ステップS903において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Tをリセットすると共にタイマによる時間Tの計測を開始してもよい。
ステップS904において、レーザ制御部800は、タイマで計測された時間Tが、所定の値Tc以上であるか否かについて判断をしてもよい。所定の値Tcは、レーザ装置1010の消費電力量Whの計測の周期であってもよい。Tcは、例えば、(1/3600)時間以上(1/60)時間以下であってもよい。時間TがTc以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS905に進んでもよい。時間TがTc未満である場合には、ステップS904を繰り返してもよい。
ステップS905において、レーザ制御部800は、流量計FHeによって時間Tにおけるレーザ装置1010における狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの流量FHeLNM(T)を計測してもよい。
ステップS906において、レーザ制御部800は、時間Tにおけるレーザ装置1010における狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの流量FHeLNM(T)等に基づいて、レーザ装置1010における狭帯域化モジュール300に供給される窒素ガスの消費量LHeLNM(T)を算出してもよい。時間0からTまでの間にレーザ装置1010における狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの流量がFHeLNM(0)からFHeLNM(T)まで線形に変動することを仮定してもよい。レーザ装置1010における狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの消費量LHeLNM(T)は、LHeLNM(T)={FHeLNM(T)+FHeLNM(0)}(T/2)+LHeLNM(0)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS907において、レーザ制御部800は、ヘリウムガスの消費量LHeLNM(T)の積算値を得るために、FHeLNM(0)にFHeLNM(T)の値を代入すると共にLHeLNM(0)にLHeLNM(T)の値を代入してもよい。
ステップS908において、レーザ制御部800は、ヘリウムガスの消費量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。ヘリウムガスの消費量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS903に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010における狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの消費量LHeLNMが算出されてもよい。
図13Bは、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるチャンバに供給されるヘリウムガスの消費量を算出する方法を例示する図である。
ステップS1001において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010におけるチャンバ200へのヘリウムガスの供給の回数Nをリセットしてもよい。
ステップS1002において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010におけるチャンバ200へのヘリウムガスの供給の回数Nをカウントしてもよい。
ステップS1003において、レーザ制御部800は、チャンバ200へのヘリウムガスの供給の回数N等に基づいて、レーザ装置1010におけるチャンバ200に供給されたヘリウムガスの消費量LHeCHMを算出してもよい。レーザ装置1010におけるチャンバ200に供給されたヘリウムガスの消費量LHeCHMは、LHeCHM=V・Nの式に従って、算出されてもよい。ここで、Vは一回にチャンバ200に供給されるヘリウムガスの体積であってよい。
ステップS1004において、レーザ制御部800は、ヘリウムガスの消費量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。ヘリウムガスの消費量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1002に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010におけるチャンバ200に供給されるヘリウムガスの消費量LHeCHMが算出されてもよい。
図13Cは、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置に供給されるヘリウムガスの消費量を算出する方法を例示する図である。
ステップS1101において、レーザ制御部800は、狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの消費量LHeLNM及びチャンバ200に供給されたヘリウムガスの消費量LHeCHMに基づいて、レーザ装置1010に供給されるヘリウムガスの消費量LHeを算出してもよい。レーザ装置1010に供給されるヘリウムガスの消費量LHeは、LHe=LHeLNM+LHeCHMの式に従って、算出されてもよい。
ステップS1102において、レーザ制御部800は、算出されたヘリウムガスの消費量LHeをユーザインターフェース4020に送信すると共に表示してもよい。
ステップS1103において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010に供給されるヘリウムガスの消費量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。レーザ装置1010に供給されるヘリウムガスの消費量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1101に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010に供給されるヘリウムガスの消費量LHeが算出されてもよい。
図14は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置に供給されるレーザガスの消費量を算出する方法を例示する図である。図14において、レーザガスは、第一のガスボンベ3010からチャンバ200へ供給されるフッ素、アルゴン、及びネオンの混合ガスであってもよい。図14において、レーザガスは、第二のガスボンベ3020からチャンバ200へ供給されるアルゴン及びネオンの混合ガスであってもよい。
ステップS1201において、レーザ制御部800は、チャンバ200におけるレーザガスの圧力上昇の積算値ΔPsumに初期値0を代入してもよい。
ステップS1202において、レーザ制御部800は、第一のガスボンベ3010及び第二のガスボンベ3020の少なくとも一つからチャンバ200へレーザガスを注入するか否かについて判断してもよい。第一のガスボンベ3010及び第二のガスボンベ3020の少なくとも一つからチャンバ200へレーザガスを注入する場合には、レーザ制御部800は、ステップS1203に進んでもよい。第一のガスボンベ3010及び第二のガスボンベ3020のいずれからもチャンバ200へレーザガスを注入しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1202を繰り返してもよい。
ステップS1203において、レーザ制御部800は、圧力センサ270を使用することによって、チャンバ200にレーザガスを注入する直前のチャンバ200におけるレーザガスの圧力P(前)を計測してもよい。
ステップS1204において、レーザ制御部800は、第一のガスボンベ3010及び第二のガスボンベ3020の少なくとも一つからチャンバ200へレーザガスを注入してもよい。レーザ制御部800は、第一のガスボンベ3010又は第二のガスボンベ3020及びチャンバ200を接続する配管に設けられたガス系統動作バルブを開くことによって、チャンバ200へレーザガスを注入してもよい。レーザ制御部800は、圧力センサ270を使用することによって、チャンバ200におけるレーザガスの圧力が所定の圧力であるか否かについて判断してもよい。チャンバ200におけるレーザガスの圧力が所定の圧力以上である場合には、レーザ制御部800は、第一のガスボンベ3010又は第二のガスボンベ3020及びチャンバ200を接続する配管に設けられたガス系統動作バルブを閉じてもよい。チャンバ200におけるレーザガスの圧力が所定の圧力未満である場合には、ガス系統動作バルブを開けたままにしておいてもよい。
ステップS1205において、レーザ制御部800は、圧力センサ270を使用することによって、チャンバ200にレーザガスを注入した直後のチャンバ200におけるレーザガスの圧力P(後)を計測してもよい。
ステップS1206において、レーザ制御部800は、圧力P(前)及び圧力P(後)に基づいて、チャンバ200におけるレーザガスの圧力上昇ΔPを算出してもよい。チャンバ200におけるレーザガスの圧力上昇ΔPは、ΔP=P(後)−P(前)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS1207において、レーザ制御部800は、チャンバ200におけるレーザガスの圧力上昇ΔPに基づいて、チャンバ200におけるレーザガスの圧力上昇の積算値ΔPsumを算出してもよい。チャンバ200におけるレーザガスの圧力上昇の積算値ΔPsumは、チャンバ200におけるレーザガスの圧力上昇ΔPを積算することによって、算出されてもよい。
ステップS1208において、レーザ制御部800は、チャンバ200におけるレーザガスの圧力上昇の積算値ΔPsumに基づいて、標準状態におけるレーザガスの消費量(標準状態における消費されたレーザガスの体積)Qを算出してもよい。標準状態は、温度0℃及び圧力1013hPaの状態であってもよい。標準状態におけるレーザガスの消費量Qは、Q=(V/P0)・ΔPsumの式に従って、算出されてもよい。ここで、Vはチャンバ200の容積、P0は1013hPaであってよい。
ステップS1209において、レーザ制御部800は、算出された標準状態におけるレーザガスの消費量Qをユーザインターフェース4020に送信すると共に表示してもよい。
ステップS1210において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010に供給されるレーザガスの消費量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。レーザ装置1010に供給されるレーザガスの消費量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1202に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010に供給されるレーザガスの消費量Qが算出されてもよい。
図15は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるベンチレーションによる空気の消費量を算出する方法を例示する図である。
ステップS1301において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010のベンチレーションによる空気の消費量Lve(0)に初期値0を代入してもよい。
ステップS1302において、レーザ制御部800は、風速センサ150によって時間0(時間T=0)におけるレーザ装置1010の内部を通過する空気の風速v(0)を計測してもよい。
ステップS1303において、レーザ制御部800は、空気の風速v(0)に基づいて、時間0(時間T=0)におけるレーザ装置1010の内部を通過する空気の流量Qv(0)を算出してもよい。時間0におけるレーザ装置1010の内部を通過する空気の流量Qv(0)は、ベンチレーションポート110が直径Dの円形の開口を有する場合には、Qv(0)=π(D/2)2・v(0)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS1304において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Tをリセットすると共にタイマによる時間Tの計測を開始してもよい。
ステップS1305において、レーザ制御部800は、タイマで計測された時間Tが、所定の値Tc以上であるか否かについて判断をしてもよい。所定の値Tcは、レーザ装置1010の消費電力量Whの計測の周期であってもよい。Tcは、例えば、(1/3600)時間以上(1/60)時間以下であってもよい。時間TがTc以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS1306に進んでもよい。時間TがTc未満である場合には、ステップS1305を繰り返してもよい。
ステップS1306において、レーザ制御部800は、風速センサ150によって時間Tにおけるレーザ装置1010の内部を通過する空気の風速v(T)を計測してもよい。
ステップS1307において、レーザ制御部800は、空気の風速v(T)に基づいて、時間Tにおけるレーザ装置1010の内部を通過する空気の流量Qv(T)を算出してもよい。時間Tにおけるレーザ装置1010の内部を通過する空気の流量Qv(T)は、ベンチレーションポート110が直径Dの円形の開口を有する場合には、Qv(T)=π(D/2)2・v(T)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS1308において、レーザ制御部800は、時間Tにおけるレーザ装置1010の内部を通過する空気の流量Qv(T)等に基づいて、レーザ装置1010のベンチレーションによる空気の消費量Lve(T)を算出してもよい。時間0からTまでの間にレーザ装置1010の内部を通過する空気の流量がQv(0)からQv(T)まで線形に変動することを仮定してもよい。レーザ装置1010のベンチレーションによる空気の消費量Lve(T)は、Lve(T)={Qv(T)+Qv(0)}(T/2)+Lve(0)の式に従って、算出されてもよい。
ステップS1309において、レーザ制御部800は、算出された空気の消費量Lve(T)をユーザインターフェース4020に送信すると共に表示してもよい。
ステップS1310において、レーザ制御部800は、空気の消費量Lve(T)の積算値を得るために、Qv(0)にQv(T)の値を代入すると共にLve(0)にLve(T)の値を代入してもよい。
ステップS1311において、レーザ制御部800は、空気の消費量の算出を終了するか否かについて判断してもよい。空気の消費量の算出を終了しない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1304に進んでもよい。
このようにして、レーザ装置1010のベンチレーションによる空気の消費量が算出されてもよい。
表1は、本発明の実施形態に係るレーザ装置において得られるパラメータを例示する。
Figure 0006871995
上述したパラメータの値は、露光装置制御部2010に送信されてもよい。上述したパラメータの値は、インターネット回線4010を通じてコンピュータに送信されてもよい。上述したパラメータの値は、ユーザインターフェース4020に表示されてもよい。レーザ制御部800は、上述した消費量のパラメータの基準値に対する上述した消費量のパラメータの値の比(%)を算出してもよい。上述した消費量のパラメータの基準値に対する上述した消費量のパラメータの値の比(%)は、ユーザインターフェース4020に表示されてもよい。レーザ制御部800は、上述した消費量のパラメータに関する一パルス毎のコストを算出してもよい。上述した消費量のパラメータに関する一パルス毎のコストは、ユーザインターフェース4020に表示されてもよい。レーザ制御部800は、上述した消費量のパラメータに関する複数のパルスにわたる累積コストを算出してもよい。上述した消費量のパラメータに関する複数のパルスにわたる累積コストは、ユーザインターフェース4020に表示されてもよい。上述したパラメータの値は、FDCシステム4030に送信されてもよい。
3.3 本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における省エネルギ化及び省資源化
図16は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるレーザガスの条件に依存する省エネルギ化のための動作を例示する図である。
ステップS1401において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010の動作モードを通常モードに設定する。
ステップS1402において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010から動作モードの変更が要求されたか否かについて判断してもよい。動作モードの変更は、通常モードから省エネルギモードへの変更であってもよい。露光装置制御部2010から動作モードの変更を要求された場合には、レーザ制御部800は、ステップS1403に進んでもよい。露光装置制御部2010から動作モードの変更が要求されてない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1402を繰り返してもよい。
ステップS1403において、レーザ制御部800は、動作モードを通常モードから省エネルギモードに変更した場合におけるレーザ装置1010についての性能劣化予測データを露光装置制御部2010に送信してもよい。レーザ装置1010についての性能劣化予測データは、レーザ制御部800に含まれる記憶部(不図示)に記憶されてもよい。レーザ装置1010についての性能劣化予測データは、レーザ光のエネルギ分散σEの範囲(例えば、レーザ光のエネルギ分散σEの最大値及び最小値)であってよい。レーザ光のエネルギ分散σEは、パルスエネルギセンサ520によって計測された複数のパルスについてのレーザ光のエネルギ値の分散であってもよい。
ステップS1404において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010に送信された性能劣化予測データが露光装置制御部2010によって許容されたか否かについて判断してもよい。性能劣化予測データが露光装置制御部2010によって許容された場合には、レーザ制御部800は、ステップS1405に進んでもよい。性能劣化予測データが露光装置制御部2010によって許容されなかった場合には、レーザ制御部800は、ステップS1402に戻ってもよい。
ステップS1405において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010の運転モードを通常モードから省エネルギモードに変更してもよい。
ステップS1406において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010から動作モードの変更が要求されたか否かについて判断してもよい。動作モードの変更は、省エネルギモードから通常モードへの変更であってもよい。露光装置制御部2010から動作モードの変更を要求された場合には、レーザ制御部800は、ステップS1407に進んでもよい。露光装置制御部2010から動作モードの変更が要求されてない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1406を繰り返してもよい。
ステップS1407において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010の運転モードを省エネルギモードから通常エネルギモードに変更してもよい。
このように、露光装置制御部2010からの運転モードの変更の要求に応じてレーザ制御部800は、レーザ装置1010の運転モードを変更すると共に、レーザ装置1010の省エネルギ化を達成してもよい。
図17は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるレーザガスの全圧と充電電圧及びエネルギ分散との間の関係性を例示する図である。図17における横軸は、チャンバ200におけるレーザガスの全圧を示してもよい。図17における縦軸は、充電器600によって第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加される受電電圧Vhv又はレーザ光のエネルギ分散σEを示してもよい。
レーザ装置1010において、レーザ光のエネルギの設定値及びレーザガスに含まれるフッ素ガスの分圧は、一定であってもよい。レーザ光のエネルギの設定値及びレーザガスに含まれるフッ素ガスの分圧が一定である場合、レーザガスの全圧Ptの増加と共に充電器600によって第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加される充電電圧Vhvが低減されてもよい。レーザガスの全圧Ptの増加と共に充電器600の消費電力及び消費電力量が低減されてもよい。しかしながら、レーザガスの全圧Ptの増加と共にレーザ光のパルスエネルギ分散σEは増加し得る。露光装置制御部2010に送信される性能劣化データは、レーザガスの全圧Ptの増加に対するレーザ光のパルスエネルギ分散σEの増加に関するデータであってもよい。
図18は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置においてレーザガスの全圧の増加によって通常モードから省エネルギモードに変更するサブルーチンを例示する図である。
図18に例示されるサブルーチンは、図16に例示されるメインルーチンにおけるステップS1405を実行するためのルーチンであってもよい。
ステップS1501において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010がレーザ発振を行うように、レーザ装置1010を制御してもよい。
ステップS1502において、レーザ制御部800は、パルスエネルギセンサ520を使用することによって、レーザ光のエネルギ分散σEを計測してもよい。レーザ制御部800は、圧力センサ270を使用することによって、レーザガスの全圧Ptを計測してもよい。
ステップS1503において、レーザ制御部800は、レーザガスの全圧Ptの設定値を増加させてもよい。
ステップS1504において、レーザ制御部800は、レーザガスの全圧Ptの設定値に基づいて、ガス制御部810を通じてチャンバ200へのレーザガスの供給を制御してもよい。レーザガスの全圧Ptが、レーザガスの全圧Ptの変更された設定値になるように、チャンバ200へのレーザガスの供給を制御してもよい。
ステップS1505において、レーザ制御部800は、パルスエネルギセンサ520を使用することによって、レーザ光のエネルギ分散σEを計測してもよい。レーザ制御部800は、圧力センサ270を使用することによって、レーザガスの全圧Ptを計測してもよい。
ステップS1506において、レーザ制御部800は、レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最小値σEminよりも大きいか否かについて判断してもよい。レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最小値σEminは、半導体露光装置2000の使用条件によって決定されてもよい。レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最小値σEminよりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1507に進んでもよい。レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最小値σEmin以下である場合には、レーザ制御部800は、ステップS1503に進んでもよい。
ステップS1507において、レーザ制御部800は、レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最大値σEmaxよりも小さいか否かについて判断してもよい。レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最大値σEmaxは、半導体露光装置2000の使用条件によって決定されてもよい。レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最大値σEmaxよりも小さい場合には、レーザ制御部800は、メインルーチンに戻ってもよい。レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最大値σEmax以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS1508に進んでもよい。
ステップS1508において、レーザ制御部800は、レーザガスの全圧Ptの設定値を減少させてもよい。レーザガスの全圧Ptの設定値を減少させた後、レーザ制御部800は、ステップS1504に進んでもよい。
このように、レーザ制御部800は、レーザ光のエネルギ分散σEが、σEmin<σE<σEmaxを満たすように、レーザガスの全圧Ptの設定値を調節してもよい。
レーザ光のエネルギ分散σEが、半導体露光装置2000の使用条件において許容される場合には、省エネルギモードにおけるレーザガスの全圧Ptの設定値を、通常モードにおけるレーザガスの全圧Ptの設定値に対して増加させてもよい。それにより、充電器600によって第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加される充電電圧Vhvを低減させると共に充電器600の消費電力を低減させてもよい。
図19は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるレーザガスにおけるフッ素ガスの分圧及び充電電圧又はエネルギ分散の間の関係性を例示する図である。図19における横軸は、チャンバ200におけるレーザガスにおけるフッ素ガスの分圧を示してもよい。図19における縦軸は、充電器600によって第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加される受電電圧Vhv又はレーザ光のエネルギ分散σEを示してもよい。
レーザ装置1010において、レーザ光のエネルギの設定値及びレーザガスの全圧は、一定であってもよい。レーザ光のエネルギの設定値及びレーザガスの全圧が一定である場合、レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2の増加と共に充電器600によって第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加される印加される充電電圧Vhvが低減されてもよい。レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2の増加と共に充電器600の消費電力及び消費電力量が低減されてもよい。しかしながら、レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2の増加と共にレーザ光のパルスエネルギ分散σEは増加し得る。露光装置制御部2010に送信される性能劣化データは、レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2の増加に対するレーザ光のパルスエネルギ分散σEの増加に関するデータであってもよい。
図20は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置において、レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧の増加によって通常モードから省エネルギモードに変更するサブルーチンを例示する図である。
図20に例示されるサブルーチンは、図16に例示されるメインルーチンにおけるステップS1405を実行するためのルーチンであってもよい。
ステップS1601において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010がレーザ発振を行うように、レーザ装置1010を制御してもよい。
ステップS1602において、レーザ制御部800は、パルスエネルギセンサ520を使用することによって、レーザ光のエネルギ分散σEを計測してもよい。レーザ制御部800は、圧力センサ270を使用することによって、レーザガスの全圧Ptを計測してもよい。レーザ制御部800は、レーザガスの全圧Pt、第一のガスボンベ3010からチャンバ200へ供給されるレーザガスの流量、及び第二のガスボンベ3020からチャンバ200へ供給されるレーザガスの流量から、レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2を算出してもよい。
ステップS1603において、レーザ制御部800は、レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2を増加させるように、ガス制御部810を通じてチャンバ200へのレーザガスの供給を制御してもよい。
ステップS1604において、レーザ制御部800は、パルスエネルギセンサ520を使用することによって、レーザ光のエネルギ分散σEを計測してもよい。
ステップS1605において、レーザ制御部800は、レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最小値σEminよりも大きいか否かについて判断してもよい。レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最小値σEminは、半導体露光装置2000の使用条件によって決定されてもよい。レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最小値σEminよりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1606に進んでもよい。レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最小値σEmin以下である場合には、レーザ制御部800は、ステップS1603に進んでもよい。
ステップS1606において、レーザ制御部800は、レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最大値σEmaxよりも小さいか否かについて判断してもよい。レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最大値σEmaxは、半導体露光装置2000の使用条件によって決定されてもよい。レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最大値σEmaxよりも小さい場合には、レーザ制御部800は、メインルーチンに戻ってもよい。レーザ光のエネルギ分散σEが、レーザ光のエネルギ分散σEの所定の最大値σEmax以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS1607に進んでもよい。
ステップS1607において、レーザ制御部800は、レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2を減少させるように、ガス制御部810を通じてチャンバ200へのレーザガスの供給を制御してもよい。レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2を減少させた後、レーザ制御部800は、ステップS1604に進んでもよい。
このように、レーザ制御部800は、レーザ光のエネルギ分散σEが、σEmin<σE<σEmaxを満たすように、レーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2を調節してもよい。
レーザ光のエネルギ分散σEが、半導体露光装置2000の使用条件において許容される場合には、省エネルギモードにおけるレーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2を、通常モードにおけるレーザガスにおけるフッ素ガスの分圧PF2に対して増加させてもよい。それにより、充電器600によって第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加される充電電圧Vhvを低減させると共に充電器600の消費電力を低減させてもよい。
図21は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における停止時間に依存する省エネルギ化及び省資源化のための動作を例示する図である。
ステップS1701において、レーザ制御部800は、半導体露光装置2000における露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信したか否かについて判断してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信した場合には、レーザ制御部800は、ステップS1702に進んでもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない場合には、レーザ制御部800は、ステップ1703に進んでもよい。
ステップS1702において、レーザ制御部800は、パージガス供給装置920を通じて狭帯域化モジュール300及びエネルギモニタ500にそれぞれヘリウムガス及び窒素ガスを供給してもよい。次に、レーザ制御部800は、レーザ装置1010に冷却水を供給してもよい。次に、レーザ制御部800は、クロスフローファン230を回転させるように構成されたモータ240を駆動させてもよい。次に、レーザ制御部800は、充電器600から第一の電極250a及び第二の電極250bの間に充電電圧を印加してもよい。
ステップS1703において、レーザ制御部800は、半導体露光装置2000における露光装置制御部2010からレーザ装置1010の停止の信号及び停止時間Tsを受信したか否かについて判断してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の停止の信号及び停止時間Tsを受信した場合には、レーザ制御部800は、ステップS1704に進んでもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の停止の信号及び停止時間Tsを受信していない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1701に進んでもよい。
ステップS1704において、レーザ制御部800は、Tsが所定の停止時間Ts1よりも大きいか否かについて判断してもよい。所定の停止時間Ts1は、例えば、30秒であってもよい。Tsが所定の停止時間Ts1よりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1705に進んでもよい。Tsが所定の停止時間Ts1よりも大きくない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1701に進んでもよい。
ステップS1705において、レーザ制御部800は、充電器600からの第一の電極250a及び第二の電極250bの間における充電電圧の印加を停止してもよい。
ステップS1706において、レーザ制御部800は、Tsが所定の停止時間Ts2よりも大きいか否かについて判断してもよい。所定の停止時間Ts2は、所定の停止時間Ts1より大きくてもよい。所定の停止時間Ts2は、例えば、3分以上5分以下の時間であってもよい。Tsが所定の停止時間Ts2よりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1707に進んでもよい。Tsが所定の停止時間Ts2よりも大きくない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1701に進んでもよい。
ステップS1707において、レーザ制御部800は、クロスフローファン230を回転させるように構成されたモータ240を停止してもよい。クロスフローファン230の回転は、モータ240の停止によって停止させられてもよい。
ステップS1708において、レーザ制御部800は、Tsが所定の停止時間Ts3よりも大きいか否かについて判断してもよい。所定の停止時間Ts3は、所定の停止時間Ts2より大きくてもよい。所定の停止時間Ts3は、例えば、1時間以上5時間以下の時間であってもよい。Tsが所定の停止時間Ts3よりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1709に進んでもよい。Tsが所定の停止時間Ts3よりも大きくない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1701に進んでもよい。
ステップS1709において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010への冷却水の供給を低減又は停止してもよい。レーザ装置1010への冷却水の供給は、冷却水の最低の流量まで低減させられてもよい。レーザ装置1010への冷却水の供給の低減又は停止によって、レーザ装置1010の構成要素の冷却は、低減又は停止させられてもよい。
ステップS1710において、レーザ制御部800は、Tsが所定の停止時間Ts4よりも大きいか否かについて判断してもよい。所定の停止時間Ts4は、所定の停止時間Ts3より大きくてもよい。所定の停止時間Ts4は、例えば、5時間以上24時間以下の時間であってもよい。Tsが所定の停止時間Ts4よりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1711に進んでもよい。Tsが所定の停止時間Ts4よりも大きくない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1701に進んでもよい。
ステップS1711において、レーザ制御部800は、狭帯域化モジュール300へのヘリウムガスの供給及びエネルギモニタ500への窒素ガスの供給を停止してもよい。それによって、ヘリウムガス及び窒素ガスレーザによる装置1010の光学系のクリーニングは、停止させられてもよい。
このように、露光装置制御部2010から送信された停止時間Tsに依存して、レーザ装置1010へのパージガスの供給、レーザ装置1010への冷却水の供給、モータ240の駆動、及び、充電電圧の印加の少なくとも一つが低減又は停止させられてもよい。露光装置制御部2010から送信された停止時間Tsに依存して、レーザ装置1010における省エネルギ化及び省資源化が行われてもよい。
図22は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における停止時間のモニタリングによる省エネルギ化及び省資源化のための動作を例示する図である。
ステップS1801において、レーザ制御部800は、パージガス供給装置920を通じて狭帯域化モジュール300及びエネルギモニタ500にそれぞれヘリウムガス及び窒素ガスを供給してもよい。
ステップS1802において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010に冷却水を供給してもよい。
ステップS1803において、レーザ制御部800は、クロスフローファン230を回転させるように構成されたモータ240を駆動させてもよい。
ステップS1804において、レーザ制御部800は、充電器600から第一の電極250a及び第二の電極250bの間に充電電圧を印加してもよい。
ステップS1805において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010にトリガ受付信号を送信してもよい。トリガ受付信号は、露光装置制御部2010からトリガを受信するためにレーザ制御部800が待機していることを示す信号であってもよい。
ステップS1806において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Tをリセットすると共にタイマによる時間Tの計測を開始してもよい。
ステップS1807において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない(レーザ装置1010の動作の信号はオフである)かどうかについて判断してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1808に進んでもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信した場合には、レーザ制御部800は、ステップS1806に進んでもよい。
ステップS1808において、レーザ制御部800は、Tが所定の停止時間Ts1よりも大きいか否かについて判断してもよい。所定の停止時間Ts1は、例えば、5秒であってもよい。Tsが所定の停止時間Ts1よりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1809に進んでもよい。Tsが所定の停止時間Ts1よりも大きくない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1810に進んでもよい。
ステップS1809において、レーザ制御部800は、充電器600からの第一の電極250a及び第二の電極250bの間における充電電圧の印加を停止してもよい。
ステップS1810において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない(レーザ装置1010の動作の信号はオフである)かどうかについて判断してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1808を繰り返してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信した場合には、レーザ制御部800は、ステップS1806に進んでもよい。
ステップS1811において、レーザ制御部800は、Tsが所定の停止時間Ts2よりも大きいか否かについて判断してもよい。所定の停止時間Ts2は、所定の停止時間Ts1より大きくてもよい。所定の停止時間Ts2は、例えば、1分であってもよい。Tsが所定の停止時間Ts2よりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1812に進んでもよい。Tsが所定の停止時間Ts2よりも大きくない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1813に進んでもよい。
ステップS1812において、レーザ制御部800は、クロスフローファン230を回転させるように構成されたモータ240を停止してもよい。クロスフローファン230の回転は、モータ240の停止によって停止させられてもよい。
ステップS1813において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない(レーザ装置1010の動作の信号はオフである)かどうかについて判断してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1811を繰り返してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信した場合には、レーザ制御部800は、ステップS1804に進んでもよい。
ステップS1814において、レーザ制御部800は、Tsが所定の停止時間Ts3よりも大きいか否かについて判断してもよい。所定の停止時間Ts3は、所定の停止時間Ts2より大きくてもよい。所定の停止時間Ts3は、例えば、10分であってもよい。Tsが所定の停止時間Ts3よりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1815に進んでもよい。Tsが所定の停止時間Ts3よりも大きくない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1816に進んでもよい。
ステップS1815において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010への冷却水の供給を低減又は停止してもよい。レーザ装置1010への冷却水の供給は、冷却水の最低の流量まで低減させられてもよい。レーザ装置1010への冷却水の供給の低減又は停止によって、レーザ装置1010の構成要素の冷却は、低減又は停止させられてもよい。
ステップS1816において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない(レーザ装置1010の動作の信号はオフである)かどうかについて判断してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1814を繰り返してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信した場合には、レーザ制御部800は、ステップS1803に進んでもよい。
ステップS1817において、レーザ制御部800は、Tsが所定の停止時間Ts4よりも大きいか否かについて判断してもよい。所定の停止時間Ts4は、所定の停止時間Ts3より大きくてもよい。所定の停止時間Ts4は、例えば、1時間であってもよい。Tsが所定の停止時間Ts4よりも大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS1818に進んでもよい。Tsが所定の停止時間Ts4よりも大きくない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1819に進んでもよい。
ステップS1818において、レーザ制御部800は、狭帯域化モジュール300へのヘリウムガスの供給及びエネルギモニタ500への窒素ガスの供給を停止してもよい。それによって、ヘリウムガス及び窒素ガスレーザによる装置1010の光学系のクリーニングは、停止させられてもよい。
ステップS1819において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない(レーザ装置1010の動作の信号はオフである)かどうかについて判断してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない場合には、レーザ制御部800は、ステップS1817を繰り返してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信した場合には、レーザ制御部800は、ステップS1802に進んでもよい。
ステップS1820において、レーザ制御部800は、露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない(レーザ装置1010の動作の信号はオフである)かどうかについて判断してもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない場合には、レーザ制御部800は、待機中であってもよい。露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信した場合には、レーザ制御部800は、ステップS1801に進んでもよい。
このように、露光装置制御部2010からレーザ装置1010の動作の信号を受信していない時間(レーザ装置1010が停止している時間)Tをモニタしてもよい。レーザ装置1010が停止している時間Tに依存して、レーザ装置1010へのパージガスの供給、レーザ装置1010への冷却水の供給、モータ240の駆動、及び、充電電圧の印加の少なくとも一つが低減又は停止させられてもよい。レーザ装置1010が停止している時間Tに依存して、レーザ装置1010における省エネルギ化及び省資源化が行われてもよい。
図23は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置における冷却水の消費量を低減するための動作を例示する図である。
ステップS1901において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010の電力を読み出してもよい。レーザ制御部800は、電力計5010によって計測された電力を読み出してもよい。レーザ制御部800は、レーザ装置1010に含まれるモータ240、充電器600、レーザ制御部800及び他のデバイスの電力の合計の値を読み出してもよい。充電器600の電力Edは、Ed=(a・Vhv2+b・Vhv+c)・fの式に従って算出されてもよい。ここで、Vhvは第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加される充電電圧、a、b、及びcは所定の係数、fはパルスの繰り返し周波数であってよい。
ステップS1902において、レーザ制御部800は、レーザ装置1010の電力に基づいて、レーザ装置1010における冷却水の流量Lを制御してもよい。レーザ装置1010における冷却水の流量Lは、流量調節バルブVwを使用することによって、制御されてもよい。レーザ装置1010における冷却水の流量Lは、レーザ装置1010の電力Edに比例するように制御されてもよい。レーザ装置1010における冷却水用の配管の各々に流量調節バルブを設けてもよい。レーザ装置1010における冷却水の流量Lは、レーザ装置1010における冷却水用の配管に設けられた流量調節バルブによって制御されてもよい。充電器600を通過する冷却水の流量は、充電器600の電力Edに比例するように、充電器600を通過する冷却水用の配管に設けられた流量調節バルブによって制御されてもよい。パルスパワーモジュール700を通過する冷却水の流量は、充電器600の電力Edに比例するように、パルスパワーモジュール700を通過する冷却水用の配管に設けられた流量調節バルブによって制御されてもよい。熱交換器280を通過する冷却水の流量は、充電器600の電力Edに比例するように、熱交換器280を通過する冷却水用の配管に設けられた流量調節バルブによって制御されてもよい。モータ240を通過する冷却水の流量は、モータの電力Emに比例するように、モータ240を通過する冷却水用の配管に設けられた流量調節バルブによって制御されてもよい。
このように、レーザ装置1010の電力に基づいてレーザ装置1010における冷却水の流量を制御することによって、レーザ装置1010における冷却水の消費量が低減されてもよい。
図24は、本開示の第一の実施形態に係るレーザ装置におけるベンチレーションによる空気の消費量を低減する構成を例示する図である。図8に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図24に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図8に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図24に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1010におけるベンチレーションポート110には自動バタフライバルブ160が設けられてもよい。自動バタフライバルブ160は、レーザ制御部800と接続されてもよい。レーザ制御部800は、レーザ装置1010の電力に基づいて、自動バタフライバルブ160を制御してもよい。レーザ装置1010におけるベンチレーションによる空気の流量は、自動バタフライバルブ160を制御することによって、調節されてもよい。レーザ装置1010におけるベンチレーションによる空気の流量は、レーザ装置1010の電力に比例するように調節されてもよい。レーザ装置1010におけるベンチレーションによる空気の消費量は、自動バタフライバルブ160を制御することによって、低減されてもよい。
4.本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置
4.1 本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置の構成及び動作
図25は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置の構成を例示する図である。図3又は図8に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図25に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図3又は図8に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図25に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
図25に例示するレーザ装置1020は、マスタオシレータ及びパワーオシレータを含んでもよい。
マスタオシレータは、第一のチャンバ201、第一のチャンバ201に設けられた第一のモータ241及び第一のパルスパワーモジュール701、狭帯域化モジュール300、並びに、第一の出力結合ミラー401を含んでもよい。第一のチャンバ201、第一の出力結合ミラー401、及び狭帯域化モジュール300は、レーザ共振器を形成するように構成されてもよい。第一のパルスパワーモジュール701は、第一の半導体スイッチ711を含んでもよい。第一のパルスパワーモジュール701は、第一のチャンバ201に含まれる一対の電極の間にパルス電圧を印加するように構成されてもよい。第一のモータ241は、第一のチャンバ201に含まれるクロスフローファンを駆動するように設けられてもよい。
パワーオシレータは、第二のチャンバ202、第二のチャンバ202に設けられた第二のモータ242及び第二のパルスパワーモジュール702、第二の出力結合ミラー402、並びに部分反射ミラー405を含んでもよい。第二のチャンバ202、第二の出力結合ミラー402、及び部分反射ミラー405は、レーザ共振器を形成するように構成されてもよい。第二のパルスパワーモジュール702は、第二の半導体スイッチ712を含んでもよい。第二のパルスパワーモジュール701は、第二のチャンバ202に含まれる一対の電極の間にパルス電圧を印加するように構成されてもよい。第二のモータ242は、第二のチャンバ202に含まれるクロスフローファンを駆動するように設けられてもよい。
レーザ装置1020は、第一の高反射ミラー403、第二の高反射ミラー404、第一のエネルギモニタ501、第二のエネルギモニタ502、第一の充電器601、及び第二の充電器602を含んでもよい。
第一のガスボンベ3010に含まれるフッ素、アルゴン、及びネオンの混合ガスは、レーザガス供給装置910を通じて、第一のチャンバ201及び第二のチャンバ202に供給されてもよい。第二のガスボンベ3020に含まれるアルゴン及びネオンの混合ガスは、レーザガス供給装置910を通じて、第一のチャンバ201及び第二のチャンバ202に供給されてもよい。第一のチャンバ201に含まれるガス及び第二のチャンバ202に含まれるガスは、排気装置930を通じて、筐体100の内部に排気されてもよい。
第一の半導体スイッチ711がオンになるとき、第一の充電器601及び第一のパルスパワーモジュール701によって第一のチャンバ201に含まれる一対の電極間にパルス電圧Vhv1が印加されてもよい。第二の半導体スイッチ712がオンになるとき、第二の充電器601及び第二のパルスパワーモジュール702によって第二のチャンバ202に含まれる一対の電極間にパルス電圧Vhv2が印加されてもよい。
第一のチャンバ201に含まれる一対の電極の間における放電によって生じるレーザ光の波長帯域は、狭帯域化モジュール300によって狭くされてもよい。狭帯域化モジュール300によって狭くされた波長帯域を備えたレーザ光は、第一の出力結合ミラー401から出力されてもよい。第一の出力結合ミラー401から出力されたレーザ光は、第一の高反射ミラー403及び第二の高反射ミラー404によって反射されてもよい。第一の高反射ミラー403及び第二の高反射ミラー404から反射されたレーザ光の一部は、部分反射ミラー405を通じて第二のチャンバ202に入射する。第二のチャンバ202に入射する光は、部分反射ミラー405及び第二の出力結合ミラー402の間で増幅されてもよい。増幅されたレーザ光は、第二の出力結合ミラー402を通じて半導体露光装置2000に入射してもよい。
第一の高反射ミラー403及び第二の高反射ミラー404の間に第一のエネルギセンサ501が設けられてもよい。第一のエネルギセンサ501によって第一のチャンバ201から出力されたレーザ光のエネルギがモニタされてもよい。第二の出力結合ミラー402及び半導体露光装置2000の間に第二のエネルギセンサ502が設けられてもよい。第二のエネルギセンサ502によって第二のチャンバ202から出力されたレーザ光のエネルギがモニタされてもよい。第一のチャンバ201に含まれるレーザガスの圧力は、第一のチャンバ201に設けられた圧力センサによって計測されてもよい。第二のチャンバ202に含まれるレーザガスの圧力は、第二のチャンバ202に設けられた圧力センサによって計測されてもよい。
図26は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置の電力系統の構成を例示する図である。図4又は図25に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図26に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図4又は図25に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図26に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1020の電力系統については、第一のモータ241、第二のモータ242、第一の充電器601、第二の充電器602、レーザ制御部800、及び他のデバイス(不図示)が、電源(不図示)に接続されてもよい。他のデバイスは、ガス制御部810のような制御部、及びレーザ装置1020の待機中に電力を保持するシステムを含んでもよい。第一のモータ241、第二のモータ242、第一の充電器601、第二の充電器602、レーザ制御部800、及び他のデバイスには、電源から電力が供給されてもよい。第一のモータ241、第二のモータ242、第一の充電器601、及び第二の充電器602には、端子台5020等を通じて、電源から電力が供給されてもよい。
電源から第一のモータ241、第二のモータ242、第一の充電器601、第二の充電器602、レーザ制御部800、及び他のデバイスに供給される電力は、電力計5010によって計測されてもよい。
電源から第一のモータ241、第二のモータ242、第一の充電器601、第二の充電器602、レーザ制御部800、及び他のデバイスに供給される電力は、レーザ制御部800によって算出されてもよい。
レーザ装置1020の全体の消費電力量Whは、第一のモータ241の消費電力量Whm1、第二のモータ242の消費電力量Whm2、第一の充電器601の消費電力量Whc1、第二の充電器602の消費電力量Whc2、並びに、レーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力量Whlに基づいて、算出されてもよい。レーザ装置1010の全体の消費電力量Whは、Wh=Whm1+Whm2+Whc1+Whc2+Whlの式に従って、算出されてもよい。
第一のモータ241の消費電力量Whm1及び第二のモータ242の消費電力量Whm2は、
Em1=α1・P1+β1
Whm1=Em1・Hm
Em2=α2・P2+β2
Whm2=Em2・Hm
の式に従って、算出されてもよい。ここで、P1及びP2がそれぞれ第一のチャンバ201におけるレーザガスの圧力及び第二のチャンバ202におけるレーザガスの圧力、α1及びα2がそれぞれ第一のチャンバ201のガス圧係数及び第二のチャンバ202のガス圧係数、β1及びβ2がそれぞれ第一のチャンバ201のオフセット定数及び第二のチャンバ202のオフセット定数、Em1及びEm2がそれぞれ第一のモータ241及び第二のモータ242の消費電力、Hmが第一のモータ201及び第二のモータ202の動作の時間であってよい。
α1、α2、β1、及びβ2は、予め測定されてもよく、設計値であってもよい。α1、α2、β1、及びβ2は、レーザ制御部800に含まれる記憶部(不図示)に記憶されてもよい。レーザ制御部800は、記憶部からα1、α2、β1、及びβ2は、を読み出してもよい。
第一の充電器601の消費電力量Whc1及び第二の充電器602の消費電力量Whc2は、次のように算出されてもよい。
第一の充電器601及び第二の充電器602についての一パルスの放電エネルギEd1及びEd2は、
Ed1=a1(Vhv1)2+b2(Vhv1)+c2
Ed2=a2(Vhv2)2+b2(Vhv2)+c2
の式に従って、算出されてもよい。ここで、Vhv1及びVhv2がそれぞれ第一のチャンバ201における一対の電極の間に印加される充電電圧及び第二のチャンバ202における一対の電極の間に印加される充電電圧、a1、a2、b1、b2、c1、及びc2が所定の係数であってよい。
所定の係数a1、a2、b1、b2、c1、及びc2は、予め測定されてもよく、設計値であってもよい。所定の係数a1、a2、b1、b2、c1、及びc2は、レーザ制御部800に含まれる記憶部(不図示)に記憶されてもよい。レーザ制御部800は、記憶部から所定の係数a1、a2、b1、b2、c1、及びc2を読み出してもよい。
第一の充電器601の消費電力量Whc1及び第二の充電器602の消費電力量Whc2は、γを換算係数として、第一の充電器601及び第二の充電器602についての複数のパルスの放電エネルギEd1及びEd2の積算値ΣEd1及びΣEd2から、
Whc1=γ・ΣEd1
Whc2=γ・ΣEd2
の式に従って、算出されてもよい。γは、1/3600000kw時/Jであってもよい。
レーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力量Whlは、Whl=El・Hlの式に従って、算出されてもよい。ここで、Elはレーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力、Hlはレーザ制御部800及び他のデバイスの消費電力の計算の開始から終了までの時間であってよい。H1は、レーザ装置1020の動作の状態に独立な固定値であってもよい。
このようにして、レーザ装置1020の消費電力量Whが算出されてもよい。
電源から第一のモータ241、第二のモータ242、第一の充電器601、第二の充電器602、レーザ制御部800、及び他のデバイスに供給される電力は、レーザ制御部800によって制御されてもよい。
図27は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置の冷却系統の構成を例示する図である。図5又は図25に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図27に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図5又は図25に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図27に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1020の冷却系統については、第一のモータ241、第二のモータ242、第一のチャンバ201内に設けられた第一の熱交換器281、第二のチャンバ202内に設けられた第二の熱交換器282、第一の充電器601、第二の充電器602、第一のパルスパワーモジュール701、及び第二のパルスパワーモジュール702が、第一のマニホールド6011、第二のマニホールド6012、及び配管を通じて冷却水タンク(不図示)に接続されてもよい。第一のモータ241、第二のモータ242、第一の熱交換器281、第二の熱交換器282、第一の充電器601、第二の充電器602、第一のパルスパワーモジュール701、及び第二のパルスパワーモジュール702には、冷却水タンクから第一のマニホールド6011及び配管を通じて冷却水が供給されてもよい。第一のモータ241、第二のモータ242、第一の熱交換器281、第二の熱交換器282、第一の充電器601、第二の充電器602、第一のパルスパワーモジュール701、及び第二のパルスパワーモジュール702は、冷却水によって冷却されてもよい。第一のモータ241、第二のモータ242、第一の熱交換器281、第二の熱交換器282、第一の充電器601、第二の充電器602、第一のパルスパワーモジュール701、及び第二のパルスパワーモジュール702に供給された冷却水は、第二のマニホールド6012及び配管を通じて冷却水タンクに戻されてもよい。
第一のモータ241、第二のモータ242、第一の熱交換器281、第二の熱交換器282、第一の充電器601、第二の充電器602、第一のパルスパワーモジュール701、及び第二のパルスパワーモジュール702に供給される冷却水の流量は、配管に設けられた流量調節バルブVwによって調節されてもよい。流量調節バルブVwは、レーザ制御部800によって制御されてもよい。
第一の充電器601を通過する冷却水の流量は、流量計F11によって計測されてもよい。第一のパルスパワーモジュール701を通過する冷却水の流量は、流量計F12によって計測されてもよい。第一の熱交換器281を通過する冷却水の流量は、流量計F13によって計測されてもよい。第一のモータ241を通過する冷却水の流量は、流量計F14によって計測されてもよい。第二の充電器602を通過する冷却水の流量は、流量計F21によって計測されてもよい。第二のパルスパワーモジュール702を通過する冷却水の流量は、流量計F22によって計測されてもよい。第二の熱交換器282を通過する冷却水の流量は、流量計F23によって計測されてもよい。第二のモータ242を通過する冷却水の流量は、流量計F24によって計測されてもよい。流量計F11、流量計F12、流量計F13、流量計F14、流量計F21、流量計F22、流量計F23、及び流量計F24によって計測された冷却水の流量は、レーザ制御部800へ送信されてもよい。
時間Tにおけるレーザ装置1020に流れる冷却水の流量の合計F(T)は、F=F11(T)+F12(T)+F13(T)+F14(T)+F21(T)+F22(T)+F23(T)+F24(T)の式に従って、算出されてもよい。ここで、F11(T)、F12(T)、F13(T)、F14(T)、F21(T)、F22(T)、F23(T)、及びF24(T)は、それぞれ流量計F11、F12、F13、F14、F21、F22、F23、及びF24によって計測された冷却水の流量であってよい。
4.2 本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における省エネルギー及び省資源
図28は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置におけるベンチレーションによる空気の消費量を低減する構成を例示する図である。図24又は図25に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図28に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図24又は図25に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図28に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1020におけるベンチレーションポート110には自動バタフライバルブ160が設けられてもよい。自動バタフライバルブ160は、レーザ制御部800と接続されてもよい。レーザ制御部800は、レーザ装置1020の電力に基づいて、自動バタフライバルブ160を制御してもよい。レーザ装置1020におけるベンチレーションによる空気の流量は、自動バタフライバルブ160を制御することによって、調節されてもよい。レーザ装置1020におけるベンチレーションによる空気の流量は、レーザ装置1020の電力に比例するように調節されてもよい。レーザ装置1020におけるベンチレーションによる空気の消費量は、自動バタフライバルブ160を制御することによって、低減されてもよい。
図29は、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置のパージガス系統の構成を例示する図である。図6又は図25に例示するレーザ装置の構成要素と同一の図29に例示するレーザ装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。図6又は図25に例示する半導体露光装置の構成要素と同一の図29に例示する半導体露光装置の構成要素には同一の参照符号を付与すると共にその構成要素についての記述を省略することにする。
レーザ装置1020のパージガス系統については、窒素ガスを含む第四のガスボンベ3040及びヘリウムガスを含む第五のガスボンベ3050が設けられてもよい。
窒素ガスは、第四のガスボンベ3040から、第一のガスマニホールド7010及び配管を通じて、第一のチャンバ201、第二のチャンバ202、第二のエネルギモニタ502、及び光学パルスストレッチャ(OPS)7040に供給されてもよい。窒素ガスは、第一のチャンバ201又は第二のガスマニホールド7020を通じて筐体100内に排気されてもよい。第一のチャンバ201、第二のチャンバ202、第二のエネルギモニタ502、及び光学パルスストレッチャ7040は、窒素ガスによってクリーニングされてもよい。
光学パルスストレッチャ7040は、レーザ装置1020から出力されるレーザ光のパルス幅を増加させるように構成されてもよい。光学パルスストレッチャ7040は、ハーフミラーを透過するレーザ光及びハーフミラーから反射されるレーザ光が、光路差又は位相差を有するように、ハーフミラー及びミラーを含んでもよい。
ヘリウムガスは、第五のガスボンベ3050から、配管を通じて、狭帯域化モジュール300に供給されてもよい。ヘリウムガスは、第一のチャンバ201を通じて筐体100内に排気されてもよい。狭帯域化モジュール300は、ヘリウムガスによってクリーニングされてもよい。
第四のガスボンベ3040及び第一のガスマニホールド7010の間にバルブが設けられてもよい。第四のガスボンベ3040及び第一のガスマニホールド7010の間にレーザ制御部800に接続されると共に制御される自動の窒素ガス流量調節器(不図示)が設けられてもよい。第一のガスマニホールド7010から第一のチャンバ201、第二のチャンバ202、第二のエネルギモニタ502、及び光学パルスストレッチャ7040までの配管にバイパスバルブ及び窒素ガス流量調節器が設けられてもよい。第四のガスボンベ3040から第一のチャンバ201、第二のチャンバ202、第二のエネルギモニタ502、及び光学パルスストレッチャ7040に供給される窒素ガスの流量は、バルブ、バイパスバルブ、及び窒素ガス流量調節器によって調節されてもよい。第四のガスボンベ3040から第一のチャンバ201、第二のチャンバ202、第二のエネルギモニタ502、及び光学パルスストレッチャ7040に供給される窒素ガスの流量は、バイパスバルブを調節することによって、より効率的に調節されてもよい。第二のマニホールド7020を通じて筐体100内に窒素ガスを排気されるように設けられた配管に窒素ガス流量計が設けられてもよい。あるいは、第四のガスボンベ3040及び第一のガスマニホールド7010の間における配管に窒素ガス流量計が設けられてもよい。第四のガスボンベ3040から筐体100内に排気される窒素ガスの流量は、窒素ガス流量計によって計測されてもよい。
第五のガスボンベ3050から狭帯域化モジュール300までの配管にバルブ及びヘリウムガス流量調節器が設けられてもよい。第五のガスボンベ3050から狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの流量は、バルブ及びヘリウムガス流量調節器によって調節されてもよい。第五のガスボンベ3050から狭帯域化モジュール300までの配管にヘリウムガス流量計が設けられてもよい。第五のガスボンベ3050から狭帯域化モジュール300に供給されるヘリウムガスの流量は、ヘリウムガス流量計によって計測されてもよい。
第四のガスボンベ3040から第一のチャンバ201、第二のチャンバ202、第二のエネルギモニタ502、及び光学パルスストレッチャ7040までの配管に設けられたバルブ、並びに、第五のガスボンベ3050から狭帯域化モジュール300までの配管に設けられたバルブは、レーザ制御部800に接続されると共にレーザ制御部800によって制御されてもよい。窒素ガス流量計によって計測された窒素ガスの流量は、レーザ制御部800へ送信されてもよい。ヘリウムガス流量計によって計測されたヘリウムガスの流量は、レーザ制御部800へ送信されてもよい。
第二のマニホールド7020を通じて筐体100内に窒素ガスを排気されるように設けられた配管に酸素濃度計7030が設けられてもよい。酸素濃度計7030は、第二のマニホールド7020を通じて筐体100内に排気される窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度を計測するように設けられてもよい。窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度は、レーザ制御部800へ送信されてもよい。酸素濃度計7030によって計測された不純物としての酸素ガスの濃度は、窒素ガス用のバルブ及び窒素ガス流量調節器の少なくとも一つを調節することによって、制御されてもよい。
図30Aは、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度及び窒素ガスを供給する時間の間の関係性を例示する図である。図30Aにおいて、点線は、レーザ装置1020においてバイパスバルブを閉じる場合を例示する。図30Aにおいて、実線は、レーザ装置1020においてバイパスバルブを開ける場合を例示する。図30Aに例示されるように、窒素ガスを供給する時間を増加させると、窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度は、減少してもよい。図30Aに例示されるように、バイパスバルブを開ける場合における酸素ガスの濃度は、バイパスバルブを閉じる場合と比較して、より少ない時間で減少させられてもよい。図30AにおけるHは、窒素ガスの供給の開始から、窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度が、許容酸素ガス濃度(窒素ガスに不純物として含まれてもよい酸素ガスの濃度の最大値)になるまでの時間を示す。許容酸素ガス濃度は、例えば、10ppmであってもよい。
図30Bは、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスの消費量を低減する方法の第一の例を例示する図である。
ステップS2001において、レーザ制御部800は、レーザ装置1020に窒素ガスを供給するか否かについて判断してもよい。レーザ装置1020に窒素ガスを供給する場合には、レーザ制御部800は、配管に設けられたバルブ及び窒素ガス流量調節器を使用することによって、レーザ装置1020に窒素ガスを供給すると共に、ステップS2002に進んでもよい。レーザ装置1020に窒素ガスを供給しない場合には、ステップS2001を繰り返してもよい。
ステップS2002において、レーザ制御部800は、レーザ制御部800に含まれたタイマ(不図示)の時間Tをリセットすると共にタイマによる時間Tの計測を開始してもよい。
ステップS2003において、レーザ制御部800は、配管に設けられたバイパスバルブを開けてもよい。
ステップS2004において、タイマによって計測された時間Tが所定の時間Hより大きいか否かについて判断してもよい。タイマによって計測された時間Tが所定の時間Hより大きい場合には、レーザ制御部800は、ステップS2005に進んでもよい。タイマによって計測された時間Tが所定の時間H以下である場合には、ステップS2004を繰り返してもよい。
ステップS2005において、レーザ制御部800は、配管に設けられたバイパスバルブを閉じてもよい。
レーザ装置1020における窒素ガスの供給からの時間が所定の時間Hになるまで、バイパスバルブを開けることによって、レーザ装置1020に供給される窒素ガスの量を増加させてもよい。窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度が許容酸素ガス濃度になるまで、バイパスバルブを開けることによってレーザ装置1020に供給される窒素ガスの量を増加させてもよい。バイパスバルブを開けることによって、窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度をより効率的に減少させるように、レーザ装置1020に窒素ガスを供給してもよい。
レーザ装置1020における窒素ガスの供給からの時間が所定の時間Hになったとき、バイパスバルブを閉じることによって、レーザ装置1020に供給される窒素ガスの量を減少させてもよい。窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度が許容酸素ガス濃度になったとき、バイパスバルブを閉じることによってレーザ装置1020に供給される窒素ガスの量を減少させてもよい。バイパスバルブを閉じることによって、窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度が許容酸素ガス濃度以下であるように、レーザ装置1020に窒素ガスを供給してもよい。
レーザ装置1020に設けられたバイパスバルブ代わりに、第四のガスボンベ3040及び第一のガスマニホールド7010の間にレーザ制御部800に接続されると共に制御される自動の窒素ガス流量調節器が設けられてもよい。レーザ装置1020における窒素ガスの供給からの時間が所定の時間Hになるまで、自動の窒素ガス流量調節器によって、レーザ装置1020に供給される窒素ガスの量を増加させてもよい。
このように、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスの消費量は、低減されてもよい。
図30Cは、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスの消費量を低減する方法の第二の例を例示する図である。
ステップS2101において、レーザ制御部800は、レーザ装置1020に窒素ガスを供給するか否かについて判断してもよい。レーザ装置1020に窒素ガスを供給する場合には、レーザ制御部800は、配管に設けられたバルブ及び窒素ガス流量調節器を使用することによって、レーザ装置1020に窒素ガスを供給すると共に、ステップS2102に進んでもよい。レーザ装置1020に窒素ガスを供給しない場合には、ステップS2101を繰り返してもよい。
ステップS2102において、レーザ制御部800は、酸素濃度計7030を使用することによって、窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度Cを計測してもよい。
ステップS2103において、レーザ制御部800は、配管に設けられたバイパスバルブを開けてもよい。
ステップS2104において、窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度Cの計測値が許容酸素ガス濃度以上であるか否かについて判断してもよい。窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度Cの計測値が許容酸素ガス濃度CO2以上である場合には、レーザ制御部800は、ステップS2105に進んでもよい。窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度Cの計測値が許容酸素ガス濃度CO2より小さい場合には、ステップS2104を繰り返してもよい。
ステップS2105において、レーザ制御部800は、配管に設けられたバイパスバルブを閉じてもよい。
窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度の計測値が許容酸素ガス濃度になるまで、バイパスバルブを開けることによってレーザ装置1020に供給される窒素ガスの量を増加させてもよい。バイパスバルブを開けることによって、窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度をより効率的に減少させるように、レーザ装置1020に窒素ガスを供給してもよい。
窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度の計測値が許容酸素ガス濃度になったとき、バイパスバルブを閉じることによってレーザ装置1020に供給される窒素ガスの量を減少させてもよい。バイパスバルブを閉じることによって、窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度が許容酸素ガス濃度以下であるように、レーザ装置1020に窒素ガスを供給してもよい。
レーザ装置1020に設けられたバイパスバルブ代わりに、第四のガスボンベ3040及び第一のガスマニホールド7010の間にレーザ制御部800に接続されると共に制御される自動の窒素ガス流量調節器が設けられてもよい。窒素ガスに含まれる不純物としての酸素ガスの濃度の計測値が許容酸素ガス濃度になるまで、自動の窒素ガス流量調節器によって、レーザ装置1020に供給される窒素ガスの量を増加させてもよい。
このように、本開示の第二の実施形態に係るレーザ装置における窒素ガスの消費量は、低減されてもよい。
5.その他
5.1 パルスパワーモジュール
図31は、本開示の実施形態におけるパルスパワーモジュールを例示する図である。
パルスパワーモジュール700は、充電器600及びチャンバ200に接続されてもよい。パルスパワーモジュール700及び充電器600は、レーザ制御部800に接続されてもよい。
充電器600は、レーザ制御器800から充電の信号を受信すると、パルスパワーモジュール700に含まれる容量C0を備えた充電コンデンサに充電電圧Vhvを印加してもよい。充電器600による充電電圧Vhvによって容量C0を備えた充電コンデンサに蓄えられるエネルギは、(1/2)C0(Vhv)2であってもよい。チャンバ200における一パルス当たりの放電のエネルギは、(1/2)C0(Vhv)2であってもよい。
レーザ制御部800からパルスパワーモジュール700に含まれる半導体スイッチに放電に関するトリガTrを送信することによって、パルス電圧を生じさせてもよい。
パルスパワーモジュール700は、半導体スイッチ710及び容量C0を備えた充電コンデンサに加えて、トランスTC1、磁気スイッチMS1、MS2、及びMS3、並びに、コンデンサC1、C2、及びC3を含んでもよい。パルスパワーモジュール700に含まれるトランスTC1、磁気スイッチMS1、MS2、及びMS3、並びに、コンデンサC1、C2、及びC3は、磁気パルス圧縮回路を形成してもよい。パルスパワーモジュール700における磁気パルス圧縮回路によって、パルス電圧のパルス幅は、圧縮されてもよい。
圧縮されたパルス幅を備えたパルス電圧は、チャンバ200に含まれる電流導入端子250c及び電極ホルダ290に印加されてもよい。圧縮されたパルス幅を備えたパルス電圧は、電流導入端子250cに接続されると共に電気絶縁体260によって整形された第一の電極250a及び電極ホルダ290に接続された第二の電極250bの間に印加されてもよい。第一の電極250a及び第二の電極250bの間に印加されたパルス電圧によって、第一の電極250a及び第二の電極250bの間に供給されたレーザガスの放電を生じさせてもよい。レーザガスの放電によってレーザ光を生じさせてもよい。
第一の電極250a及び第二の電極250bの間に供給されるレーザガスは、クロスフローファン230によってチャンバ200内で循環させられてもよい。クロスフローファン230によって循環させられるレーザガスは、熱交換器280によって冷却させられてもよい。
5.2 制御部(コントローラ)
図32は、本開示の実施形態における制御部を例示する図である。
上述した実施の形態における各制御部は、コンピュータやプログラマブルコントローラ等汎用の制御機器によって構成されてもよい。たとえば、以下のように構成されてもよい。
<構成>
制御部は、処理部8000と、処理部8000に接続される、ストレージメモリ8005と、ユーザインターフェース8010と、パラレルI/Oコントローラ8020と、シリアルI/Oコントローラ8030と、A/D、D/Aコンバータ8040とによって構成されてもよい。また、処理部8000は、CPU8001と、CPU8001に接続された、メモリ8002、タイマ8003、GPU8004とから構成されてもよい。
<動作>
処理部8000は、ストレージメモリ8005に記憶されたプログラムを読み出してもよい。また、処理部8000は、読み出したプログラムを実行したり、プログラムの実行に従ってストレージメモリ8005からデータを読み出したり、ストレージメモリ8005にデータを記憶させたりしてもよい。
パラレルI/Oコントローラ8020は、パラレルI/Oポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。パラレルI/Oコントローラ8020は、処理部8000がプログラムを実行する過程で行う、パラレルI/Oポートを介したデジタル信号による通信を制御してもよい。
シリアルI/Oコントローラ8030は、シリアルI/Oポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。シリアルI/Oコントローラ8030は、処理部8000がプログラムを実行する過程で行う、シリアルI/Oポートを介したデジタル信号による通信を制御してもよい。
A/D、D/Aコンバータ8040は、アナログポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。A/D、D/Aコンバータ8040は、処理部8000がプログラムを実行する過程で行う、アナログポートを介したアナログ信号による通信を制御してもよい。
ユーザインターフェース8010は、オペレータが処理部8000によるプログラムの実行過程を表示したり、オペレータによるプログラム実行の中止や割り込み処理を処理部8000に行わせるよう構成されてもよい。
処理部8000のCPU8001はプログラムの演算処理を行ってもよい。メモリ8002は、CPU8001がプログラムを実行する過程で、プログラムの一時記憶や、演算過程でのデータの一時記憶を行ってもよい。タイマ8003は、時刻や経過時間を計測し、プログラムの実行に従ってCPU8001に時刻や経過時間を出力してもよい。GPU8004は、処理部8000に画像データが入力された際、プログラムの実行に従って画像データを処理し、その結果をCPU8001に出力してもよい。
<接続機器>
パラレルI/Oコントローラ8020に接続される、パラレルI/Oポートを介して通信可能な機器は、他の制御部等であってもよい。
シリアルI/Oコントローラ8030に接続される、シリアルI/Oポートを介して通信可能な機器は、DC高圧電源等であってもよい。
A/D、D/Aコンバータ8040接続される、アナログポートを介して通信可能な機器は、圧力センサ等であってもよい。
5.3 コンピュータ読み取り可能な記録媒体
図33は、本開示の実施形態に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体を例示する図である。
コンピュータ読み取り可能な記録媒体としてのCD−ROM9010には、本開示の実施形態に係るレーザ装置におけるエネルギの消費量及び資源の消費量を算出すると共にディスプレイに表示するプログラムが記録されている。CD−ROM9010に記録されたプログラムは、汎用のコンピュータで読み出されると共に実行されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ディスク、DVD−ROM、BD−ROM、又はハードディスクであってもよい。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
100 筺体
110 ベンチレーションポート
120 レーザ射出ウィンドウ
130 第一の吸気口
140 第二の吸気口
150 風速センサ
160 自動バタフライバルブ
200 チャンバ
201 第一のチャンバ
202 第二のチャンバ
210 第一のウィンドウ
220 第二のウィンドウ
230 クロスフローファン
240 モータ
241 第一のモータ
242 第二のモータ
250a 第一の電極
250b 第二の電極
250c 電流導入端子
260 電気絶縁体
270 圧力センサ
280 熱交換器
281 第一の熱交換器
282 第二の熱交換器
290 電極ホルダ
300 狭帯域化モジュール
310 プリズムビームエキスパンダ
320 グレーティング
400 出力結合ミラー
401 第一の出力結合ミラー
402 第二の出力結合ミラー
403 第一の高反射ミラー
404 第二の高反射ミラー
405 部分反射ミラー
500 エネルギモニタ
501 第一のエネルギモニタ
502 第二のエネルギモニタ
510 ビームスプリッタ
520 パルスエネルギセンサ
600 充電器
601 第一の充電器
602 第二の充電器
700 パルスパワーモジュール
701 第一のパルスパワーモジュール
702 第二のパルスパワーモジュール
710 半導体スイッチ
711 第一の半導体スイッチ
712 第二の半導体スイッチ
800 レーザ制御部
810 ガス制御部
820 他のデバイス
910 レーザガス供給装置
920 パージガス供給装置
930 排気装置
940 真空ポンプ
950 フッ素ガストラップ
1000,1010,1020 レーザ装置
2000 半導体露光装置
2010 露光装置制御部
3010 第一のガスボンベ
3020 第二のガスボンベ
3030 第三のガスボンベ
3040 第四のガスボンベ
3050 第五のガスボンベ
4010 インターネット回線
4020 ユーザインターフェース
4030 FDCシステム
5010 電力計
5020 端子台
6011 第一のマニホールド
6012 第二のマニホールド
7010 第一のガスマニホールド
7020 第二のガスマニホールド
7030 酸素濃度計
7040 光学パルスストレッチャ
9010 CD−ROM

Claims (16)

  1. クロスフローファンにより一対の電極の間にレーザガスを供給し、充電器を用いて前記一対の電極に電圧を印加することでレーザ発振する放電励起式ガスレーザ装置であって、
    レーザ発振の停止時間が第1の所定停止時間より大きい場合、前記充電器による電圧の印加を停止し、
    前記停止時間が前記第1の所定停止時間より大きい第2の所定停止時間よりさらに大きい場合、前記クロスフローファンを回転させるモータを停止するように構成された
    放電励起式ガスレーザ装置。
  2. 請求項1に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    露光装置制御部から前記停止時間を受信する、放電励起式ガスレーザ装置。
  3. 請求項1に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    露光装置制御部からレーザ発振の停止信号及び前記停止時間を受信する、放電励起式ガスレーザ装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記第1の所定停止時間は30秒である、放電励起式ガスレーザ装置。
  5. 請求項2又は請求項3に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記第2の所定停止時間は3分以上5分以下である、放電励起式ガスレーザ装置。
  6. 請求項2又は請求項3に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記放電励起式ガスレーザ装置の構成要素に冷却水を供給し、
    前記放電励起式ガスレーザ装置に含まれる光学素子にパージガスを供給するように構成され、
    前記停止時間が前記第2の所定停止時間より大きい第3の所定停止時間よりさらに大きい場合、前記冷却水の供給を低減又は停止するように構成され、
    前記停止時間が前記第3の所定停止時間より大きい第4の所定停止時間よりさらに大きい場合、前記パージガスの供給を停止するように構成された
    放電励起式ガスレーザ装置。
  7. 請求項6に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記第3の所定停止時間は1時間以上5時間以下である、放電励起式ガスレーザ装置。
  8. 請求項6に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記第4の所定停止時間は5時間以上24時間以下である、放電励起式ガスレーザ装置。
  9. 請求項1に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    タイマにより前記停止時間を計測する、放電励起式ガスレーザ装置。
  10. 請求項9に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    露光装置制御部から動作信号を受信してレーザ発振するように構成され、
    前記停止時間として、前記動作信号がオフである時間を計測する、放電励起式ガスレーザ装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記クロスフローファンにより前記一対の電極の間にレーザガスを供給しており、前記充電器による電圧の印加をしている状態で、露光装置制御部にトリガ受付信号を送信するように構成され、
    前記露光装置制御部に前記トリガ受付信号を送信した後、前記停止時間の計測を開始する、放電励起式ガスレーザ装置。
  12. 請求項9〜請求項11のいずれか一項に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記第1の所定停止時間は5秒である、放電励起式ガスレーザ装置。
  13. 請求項9〜請求項11のいずれか一項に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記第2の所定停止時間は1分である、放電励起式ガスレーザ装置。
  14. 請求項9〜請求項11のいずれか一項に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記放電励起式ガスレーザ装置の構成要素に冷却水を供給し、
    前記放電励起式ガスレーザ装置に含まれる光学素子にパージガスを供給するように構成され、
    前記停止時間が前記第2の所定停止時間より大きい第3の所定停止時間よりさらに大きい場合、前記冷却水の供給を低減又は停止するように構成され、
    前記停止時間が前記第3の所定停止時間より大きい第4の所定停止時間よりさらに大きい場合、前記パージガスの供給を停止するように構成された
    放電励起式ガスレーザ装置。
  15. 請求項14に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記第3の所定停止時間は10分である、放電励起式ガスレーザ装置。
  16. 請求項14に記載の放電励起式ガスレーザ装置において、
    前記第4の所定停止時間は1時間である、放電励起式ガスレーザ装置。
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