JP6871191B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、乗客コンベアに関し、特に乗客(利用者)の状況に合わせて乗客コンベアの移動速度を制御する乗客コンベアに関する。
従来から、乗客コンベアとして、利用者が利用するときのみ運転し、利用者がいない場合は休止状態として省エネ化を図るため、利用者の有無を検出するセンサーを、乗降口近傍に立設されたセンサー用支柱に備える乗客コンベアが知られている。特許文献1には、このセンサー用支柱にカメラを設置し、撮像データに基づいて運転制御を行う乗客コンベアが開示されている(特許文献1)。
特開2006−206283号公報
しかしながら、特許文献1に記載の乗客コンベアのカメラは、上階床から踏板(踏段)の上部方向転換部、又は、下階床から踏板の上部方向転換部を撮像する。このため、乗降口より先あるいは手前、すなわち乗客コンベアの乗降口から離れた場所の状況を把握することができなかった。このため、例えば、乗降口より離れた場所で発生した、利用者の滞留に応じて、乗客コンベアを適切に制御することができなかった。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、乗降口より離れた場所における利用者の状況に応じて、運転を適切に制御することができる乗客コンベアを提供することを、その目的とする。
本発明の一態様の乗客コンベアは、利用者の有無を検出する利用者検出センサーが取り付けられたセンサー用支柱を少なくとも一つ備える乗客コンベアにおいて、センサー用支柱が、乗り口近傍と降り口近傍に設けられ、乗り口近傍に設けられたセンサー用支柱に取り付けられ、乗り口より手前を撮像する乗り口側カメラと、降り口近傍に設けられたセンサー用支柱に取り付けられ、降り口より先を撮像する降り口側カメラと、降り口側カメラの撮像データに基づいて降り口より先の混雑度を検知し、検知した混雑度に応じた運転制御を行う制御部と、制御部の制御に応じて音声を出力するスピーカーと、を備え、制御部は、降り口より先の混雑度が、第1の閾値以上で一定時間経過したときに、スピーカーから混雑状況をアナウンスさせ、第1の閾値よりも高い第2の閾値以上で一定時間経過したときに、スピーカーから混雑状況及び減速する旨をアナウンスさせると共に、乗客コンベアの移動速度を減速し、第1の閾値未満で一定時間経過したときに、スピーカーから速度復帰をアナウンスさせると共に、乗客コンベアの移動速度を加速し、降り口より先の混雑度が、第2の閾値よりも高い第3の閾値以上となったときに、乗客コンベアを停止させ、スピーカーから停止をアナウンスさせ、制御部は、さらに、乗り口側カメラの撮像データから利用者が検出できない場合に、混雑状況及び減速する旨のアナウンスを省略することを特徴とする。
本発明の少なくとも一態様によれば、乗降口より離れた場所における利用者の状況に応じて、運転を適切に制御することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る乗客コンベアを示す図である。 図1の乗客コンベアにおける降り口付近の要部拡大図である。 図1の乗客コンベアにおける降り口付近の要部上面図である。 本発明の一実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る運転制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る運転制御処理を説明するための図(その1)である。 本発明の一実施形態に係る運転制御処理を説明するための図(その2)である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[乗客コンベアの構成]
まず、本発明の一実施形態の乗客コンベア1の構成について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る乗客コンベアを示す図である。また、図2は、図1の乗客コンベアにおける降り口付近の要部拡大図である。また、図3は、図1の乗客コンベアにおける降り口付近の要部上面図である。
図1に示すように、乗客コンベア1は、上階床2と下階床3との間に架設されるフレーム4と、このフレーム4内に配置され、図示しないステップチェーンによって無端状に連結されて乗降口間を循環移動する複数の踏段5と、を備えている。本実施形態において、乗客コンベア1の乗客は、図1における白抜き矢印が示す方向に移動する。以下の説明において、上階床2側に配置された乗降口を乗り口6と称し、また、下階床3側に配置された乗降口を降り口7と称する。
また、乗客コンベア1は、これらの踏段5の進行方向に沿って立設される欄干8と、この欄干8により支持され、踏段5と同期して循環移動する移動手摺り9と、を備えている。また、乗客コンベア1は、乗り口6及び降り口7のそれぞれに配置され、利用者が整列して乗降し、かつ一般の通行人が乗り口6又は降り口7横切らないようにするための誘導手摺10と、乗り口6及び降り口7のそれぞれの近傍に立設されたセンサー用支柱11とを有している。
センサー用支柱11は、いわゆる光電ポールであり、乗客コンベア1の利用者の有無を検出する利用者検出センサー12と、乗客コンベアの運転方向を示す情報(例えば、運転方向に対応する矢印)を表示する表示部13が設けられている。本実施形態において、センサー用支柱11の高さは、既存の一般的な光電ポールの高さL1よりも大きな高さL2に設定されている。
降り口7の近傍に立設されたセンサー用支柱11の上部には、第1カメラ14が設けられている。第1カメラ14は、降り口7の近傍を撮像し、撮像データを後述する制御装置17に送信する。
乗り口6の近傍に立設されたセンサー用支柱11の上部には、第2カメラ15が設けられている。第2カメラ15は、乗り口6の近傍を撮像し、撮像データを後述する制御装置17に送信する。
ここで、センサー用支柱11の高さL2は、所望する、第1カメラ14又は第2カメラ15で撮像する範囲(以下、「撮像範囲」と称する場合がある)に応じて、適宜設定可能である。本実施形態では、建築基準法などの法規で定められる乗客コンベアの設置を許容する最低天井高などに鑑み、2100mmに設定されている。
第1カメラ14の撮像範囲及び第2カメラ15の撮像範囲は同様に設定されている。以下の説明では、第1カメラ14の撮像範囲について説明し、第2カメラ15の撮像範囲についての説明は省略する。図2及び図3に第1カメラ14の撮像範囲を、1点鎖線で示している。第1カメラ14の撮像範囲及び撮像方向は、降り口7から乗客コンベア1を降り、乗客コンベア1から離れる方向に移動する乗客が撮像可能な範囲及び方向に設定されている。
また、第1カメラ14の撮像範囲は、下階のフロア面において降り口7近傍の所定領域内の利用者を撮像可能な範囲に設定されている。具体的には、図3に示すように、所定領域Aにおける、センサー用支柱11の下端部から、乗客コンベア1より離れる方向(図3の左方向)の長さL3は、2400mm(踏段5の同方向の長さのおおよそ6倍に相当)に設定されている。また、所定領域Aにおける、上記方向に直交する方向(図3の上下方向)の長さL4は、1500mm(降り口7に一対のセンサー用支柱11を設ける場合の支柱間の幅に相当)に設定されている。なお、所定領域Aの寸法は、センサー用支柱11の高さや後述する制御装置17の処理能力、また、所望する運転制御の精度などに応じて、適宜設定可能である。
また、図1に示すように、乗客コンベア1は、踏段5を循環移動させるための駆動装置(モーター)16と、駆動装置16を制御し、乗客コンベア1の運転を制御する制御装置17と、スピーカー18と、を備えている。スピーカー18は、制御装置17の制御に応じて音声、例えば後述するように乗客コンベア1が混雑している旨を示す音声、を出力する。
[制御装置の構成]
次に、本実施形態の乗客コンベア1の制御装置17の構成について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。
図4に示すように、制御装置17は、制御部20と、画像処理部21と、を備えている。
制御部20及び画像処理部21は、図示しないバスラインにそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)と、を備える。
CPUは、各種プログラムのプログラムコードをROMから読み出して実行する。RAMには、演算処理の途中に発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれる。CPUの代わりに、GPU(Graphics Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)等の他の処理装置を備えるようにしてもよい。
また、制御部20及び画像処理部21は、駆動装置16、スピーカー18、第2カメラ15及び第1カメラ14と接続可能な入出力インターフェース(図示省略)を備え、これらのデバイスとの間で、コマンド、信号、又はデータの送受信が可能となっている。
画像処理部21は、第1カメラ14及び第2カメラ15から送信される撮像データを受信する。また、画像処理部21は、第1カメラ14から受信した撮像データについて、所定の周期、例えば1秒毎に、人数検出処理を実行する。
人数検出処理において、画像処理部21は、ROMに予め記憶された利用者のパターン画像を用いて、パターンマッチングを行い、受信した撮像データから利用者の人数を検出する。そして、画像処理部21は、利用者の検出人数を、制御部20に送信する。
制御部20は、所定の周期、例えば4msec毎に、乗客コンベア1の運転を制御する運転制御処理を実行する。運転制御処理において、制御部20は、まず、画像処理部21から受信した検出人数に基づいて、降り口7より先の混雑度を、演算・検出する。
ここで、第1カメラ14の撮像範囲を上述のとおりに設定すると、画像処理部21から受信した検出人数は、その時点に、所定領域A(図3参照)にいる利用者の数となる。当該所定領域Aに18人以上の利用者がいる場合、降り口7より先で利用者が滞留していることが考えられる。
本実施形態において、混雑度は、受信した検出人数を、18で除算することで、演算される。制御部20は、演算した混雑度と、予めROMに記憶された閾値としての混雑度A,B,Cとを比較し、比較の結果に応じて、乗客コンベア1の運転を制御する。
閾値としての混雑度Cは、18/18すなわち1と設定されている。画像処理部21が18人以上の利用者を検出する場合は、所定領域A(図3参照)に18人以上の利用者がいることになる。この場合、混雑度が非常に高く、通常運転を継続するのは危険であり、乗客コンベア1を一時停止する必要がある状態と考えられる。
演算した混雑度が混雑度C以上のとき、制御部20は、スピーカー18に、混雑状況及び停止する旨をアナウンスさせる。例えば、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が大変混雑しており危険な状態です。エスカレーターを停止します。」という音声を出力させる。そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を減速して停止させる。
閾値としての混雑度Bは、12/18すなわち2/3と設定されている。画像処理部21が12人以上の利用者を検出する場合は、所定領域A(図3参照)に12以上の利用者がいることになる。この場合、混雑度が比較的高いと考えられる。また、この状態が一定時間以上継続するのであれば、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を減速させ、混雑を緩和させる必要がある状態と考えられる。
そこで、演算した混雑度が混雑度B以上の状態が一定時間(例えば、20秒)以上継続する場合、すなわち混雑度B以上の状態で一定時間経過した場合、制御部20は、スピーカー18に、混雑状況及び減速する旨をアナウンスさせる。例えば、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が大変混雑しております。エスカレーターを減速しますのでご注意ください。」という音声を出力させる。そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を減速して、乗客コンベア1を低速(例えば、10m/分)で運転する。
閾値としての混雑度Aは、6/18すなわち1/3と設定されている。画像処理部21が6人以上の利用者を検出する場合は、所定領域A(図3参照)に6人以上の利用者がいることになる。この場合、混雑度はやや高いと考えられる。また、この状態が一定時間以上継続するのであれば、利用者に混雑度をアナウンスして注意を促す必要がある状態と考えられる。
そこで、演算した混雑度が混雑度A以上の状態が一定時間(例えば、20秒)以上継続する場合、すなわち混雑度A以上の状態で一定時間経過した場合、制御部20は、スピーカー18に、混雑状況をアナウンスさせる。例えば、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が混雑しております。ご注意ください。」という音声を出力させる。
画像処理部21が6人未満の利用者を検出する場合は、所定領域A(図3参照)に6人未満の利用者がいることになる。この場合、混雑度は比較的低いと考えられる。そこで、乗客コンベア1を低速運転している状態で、混雑度A未満の状態が一定時間(例えば、20秒)以上継続する場合、すなわち混雑度A未満の状態で一定時間経過した場合、制御部20は、スピーカー18に、速度復帰をアナウンスさせる。例えば、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを通常速度に戻して運転します。加速しますのでご注意ください。」という音声を出力させる。そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を加速して、乗客コンベア1を通常速度(例えば、30m/分)にて運転する。
なお、上述の説明における一定時間は、乗客コンベア1の性能、設置場所や求める安全性能などに応じて適宜設定可能である。また、それぞれの別々の時間を設定してもよい。例えば、演算した混雑度が混雑度Bの状態が30秒以上継続する場合に、乗客コンベア1を低速で運転し、また、低速運転している状態で、混雑度A未満の状態が60秒以上継続する場合に、乗客コンベア1を、通常速度にて運転するようにしてもよい。
また、制御部20は、利用者検出センサー12からの出力結果に応じて、乗客コンベア1の運転を制御する。例えば、制御部20は、利用者がいる場合は通常運転を行い、利用者がいない場合は、乗客コンベア1を低速運転又は停止させる。また、制御部20は、表示部13に、踏段5の移動方向に応じた運転方向を表示させる。
[運転制御処理の手順]
次に、制御部20が実行する運転制御処理の手順について、図5乃至図7を参照して、説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る運転制御処理を示すフローチャートである。また、図6は、本発明の一実施形態に係る運転制御処理を説明するための図(その1)である。図7は、本発明の一実施形態に係る運転制御処理を説明するための図(その2)である。なお、上述したように、制御部20は、所定の周期で、本実施形態では4msec毎に運転制御処理を実行する。
まず、制御部20は、画像処理部21から検出人数を受信したか否かを判定する(S1)。検出人数を受信していない場合(S1がNO判定の場合)、制御部20は、運転制御処理を終了する。一方、検出人数を受信した場合(S1がYES判定の場合)、制御部20は、受信した検出人数に基づいて、降り口7より先の混雑度を、演算・検出する(S2)。なお、上述したように、画像処理部21は、所定の周期で、本実施形態では1秒毎に人数検出処理を行い、検出人数を制御部20に送信する。
S2の後、制御部20は、S2で演算した混雑度が、混雑度C以上か否かを判定する(S3)。混雑度C以上であると判定する場合(S3がYES判定の場合)、制御部20は、スピーカー18に、混雑状況及び停止する旨をアナウンスさせる(S4)。例えば、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が大変混雑しており危険な状態です。エスカレーターを停止します。」という音声を出力させる。
そして、S4の後、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を減速して停止させる(S5)。その後、制御部20は、運転制御処理を終了する。
S3において、混雑度C以上でないと判定する場合(S3がNO判定の場合)、制御部20は、S2で演算した混雑度が、混雑度A以上か否かを判定する(S6)。混雑度A以上であると判定する場合(S6がYES判定の場合)、制御部20は、処理をS7に移行する。また、混雑度A以上である場合、制御部20は、RAMに設けられた混雑度AフラグをOFFからONに設定し、混雑度AフラグをONに設定してからの経過時間の計測を開始する。なお、既に混雑度AフラグがONの状態のときは、そのままONの状態を維持させる。
S7において、制御部20は、混雑度A以上で一定時間経過したか否かを判定する(S7)。具体的には、制御部20は、混雑度AフラグをOFFからONに設定してから一定時間(例えば、20秒)経過したか否かを判定し、経過したと判定する場合は、処理をS8に移行する。
S8において、制御部20は、スピーカー18に、混雑状況をアナウンスさせる(S8)。例えば、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が混雑しております。ご注意ください。」という音声を出力させる。その後、制御部20は、処理をS9に移行する。
S7において、制御部20が混雑度A以上で一定時間経過していないと判定する場合(S7がNO判定の場合)、又は、S8の処理の後、制御部20は、S2で演算した混雑度が混雑度B以上か否かを判定する(S9)。混雑度B以上でないと判定する場合(S9がNO判定の場合)、制御部20は、運転制御処理を終了する。
S9において、混雑度B以上であると判定する場合、制御部20は、処理をS10に移行する。また、混雑度B以上である場合、制御部20は、RAMに設けられた混雑度BフラグをOFFからONに設定し、混雑度BフラグをONに設定してからの経過時間の計測を開始する。なお、既に混雑度BフラグがONの状態のときは、そのままONの状態を維持させる。
S10において、制御部20は、混雑度B以上で一定時間経過したか否かを判定する(S10)。具体的には、制御部20は、混雑度BフラグをOFFからONに設定してから一定時間(例えば、20秒)経過したか否かを判定し、経過したと判定する場合は、処理をS11に移行する。一方、経過していないと判定する場合(S10がNO判定の場合)、制御部20は、運転制御処理を終了する。
S11において、制御部20は、スピーカー18に、混雑状況及び減速する旨をアナウンスさせる(S11)。例えば、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が大変混雑しております。エスカレーターを減速しますのでご注意ください。」という音声を出力させる。そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を減速して、乗客コンベア1を低速(例えば、10m/分)で運転する低速運転を行う(S12)。その後、制御部20は、運転制御処理を終了する。
説明をS6に戻し、S6において、混雑度A以上でないと判定する場合(S6がNO判定の場合)、制御部20は、RAMの混雑度Aフラグ及び混雑度Bフラグの内でONに設定されているフラグがあれば、そのフラグをOFFに設定し、処理をS13に移行する。なお、制御部20は、混雑度AフラグをONからOFFに設定してからの経過時間の計測を行う。
S13において、制御部20は、低速運転中か否かを判定する(S13)。低速運転中でないと判定する場合(S13がNO判定の場合)、制御部20は、運転制御処理を終了する。一方、S13において、低速運転中であると判定する場合(S13がYES判定の場合)、制御部20は、混雑度A未満で一定時間経過したか否かを判定する(S14)。具体的には、制御部20は、混雑度AフラグをONからOFFに設定してから一定時間(例えば、20秒)経過したか否かを判定する。
S14において、混雑度AフラグをONからOFFに設定してから一定時間経過していないと判定する場合(S14がNO判定の場合)、制御部20は、運転制御処理を終了する。一方、S14において、混雑度AフラグをONからOFFに設定してから一定時間経過したと判定する場合(S14がYES判定の場合)、制御部20は、スピーカー18に速度復帰をアナウンスさせる(S15)。例えば、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを通常速度に戻して運転します。加速しますのでご注意ください。」という音声を出力させる。
そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を加速して、乗客コンベア1を通常速度(例えば、30m/分)にて運転する通常運転を行う(S16)。その後、制御部20は、運転制御処理を終了する。
このような運転制御処理を実行することによって、例えば、混雑度が図6に示すように推移した場合、混雑度A以上で一定時間経過したt1時点において、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が混雑しております。ご注意ください。」という音声を出力させる。
また、混雑度B以上で一定時間経過したt2時点において、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が大変混雑しております。エスカレーターを減速しますのでご注意ください。」という音声を出力させる。そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を減速して、乗客コンベア1を低速運転する。
また、低速運転を開始したにも関わらず混雑度が低下せず、混雑度が混雑度C以上となったt3時点において、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が大変混雑しており危険な状態です。エスカレーターを停止します。」という音声を出力させる。そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を減速して停止させる。
また、他の例として、混雑度が図7に示すように推移した場合、混雑度B以上で一定時間経過したt4時点において、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを降りた先の通路が大変混雑しております。エスカレーターを減速しますのでご注意ください。」という音声を出力させる。そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を減速して、乗客コンベア1を低速運転する。
その後、低速運転によって徐々に混雑度が低下し、低速運転中で、且つ、混雑度A未満の状態で一定時間経過したt5時点において、制御部20は、スピーカー18に、「エスカレーターを通常速度に戻して運転します。加速しますのでご注意ください。」という音声を出力させる。そして、制御部20は、駆動装置16を制御して、乗客コンベア1の踏段5の移動速度を加速して、乗客コンベア1を通常速度(例えば、30m/分)にて運転する。
[作用]
本実施形態の乗客コンベア1によれば、制御部20は、降り口7より先の混雑度に応じて乗客コンベア1の運転を制御する。例えば、降り口7では、利用者の滞留が生じていない場合であっても、その先で利用者の滞留が生じている場合は、乗客コンベア1を低速運転又は停止させることができる。このため、乗降口より離れた場所における利用者の状況に応じて、乗客コンベア1の運転を適切に制御することができる。
また、既存設備であるセンサー用支柱11、いわゆる光電ポールを利用して第1カメラ14及び第2カメラ15を設置することで、専用のカメラ用支柱の設置を省略することができる。また、利用者検出センサー12の配線敷設工事を利用してカメラの配線敷設工事を行うことができるので、カメラ単独での配線敷設工事を行う必要はない。したがって、低コストで、かつ容易にカメラを設置することができる。
また、センサー用支柱11の高さは、乗客コンベアの設置する建屋の天井の高さに応じて、且つ、第1カメラ14の撮像データから混雑度を検知可能な高さとなるように、一般的な光電ポールの高さL1よりも高い高さL2に設定されている。このため、第1カメラ14の撮像範囲を比較的広く設定できる。このため、混雑度の判断の精度を向上させることができる。
また、第1カメラ14の撮像方向は、降り口7から乗客コンベア1を降り、乗客コンベア1から離れる方向に移動する乗客が撮像可能な方向に設定されている。このため、制御部20は、第1カメラ14の撮像データに基づいて、降り口7から先の混雑度に応じた適切な運転制御を行うことができる。
[その他]
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
また、本実施形態では、乗客コンベア1が図1における白抜き矢印が示す方向に利用者を移動させる態様、すなわち利用者を上階から下階に移動させる態様で説明した。しかしながら、本発明は、利用者を下階から上階に移動させる乗客コンベアにも採用可能である。この場合、図1に示す例では、画像処理部21は、第2カメラ15の撮像データに基づいて利用者を検出する。
また、第1カメラ14及び第2カメラ15の撮像データ、すなわち降り口側に設けたカメラと乗り口側に設けたカメラの撮像データに基づいて、乗客コンベア1の運転制御を行ってもよい。例えば、乗客コンベア1が図1における白抜き矢印が示す方向に利用者を移動させる場合において、上述の第1カメラ14の撮像データを用いた運転制御に加えて、第2カメラ15の撮像データに基づいた運転制御も行ってもよい。第2カメラ15の撮像範囲は、乗り口6の手前の所定領域内の利用者を撮像可能な範囲となるため、制御部20は、乗り口6の手前の混雑度が認識できる。このため、例えば、第2カメラ15の撮像データから利用者が検出できない場合、すなわち、新たに乗り込む利用者がいない場合などは、第1カメラ14の撮像データのみを用いた運転制御では混雑状況及び減速する旨の音声をスピーカー18から出力すべきところを、当該音声の出力を省略するなどしてもよい。
また、上述のように、乗り口側のカメラの撮像データを用いた運転制御を行わない場合で、乗客コンベア1が利用者を移動させる方向が一様に決定されているときは、乗り口側のカメラの設置を省略してもよい。例えば、図1において、利用者を移動させる方向が白抜き矢印で示す方向に一様に決定されている場合は、第2カメラ15の設置を省略してもよい。この場合、乗り口6側のセンサー用支柱11の高さは、一般的な光電ポールの高さL1としてもよい。
また、センサー用支柱11に、乗降口及びその近傍を撮像可能なカメラを更に設けてもよい。例えば、降り口7側のセンサー用支柱11に第1カメラ14の他に、降り口7及びその近傍(誘導手摺の内側や降り口7よりも乗客コンベア1の内側の近傍)を撮像可能な第3カメラを設けてもよい。この場合、第1カメラ14の撮像データのみを用いた運転制御では低速運転すべきところを、第3カメラの撮像データから転倒した利用者が検出できた場合は、直ちに乗客コンベア1の運転を停止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、制御部20、画像処理部21のCPUが、ROMの記憶されているプログラムを実行することで、各種処理を行う態様を説明した。しかしながら、これに代えて、各種処理を実行可能な回路、例えばASIC(application specific integrated circuit)を用いてもよい。
また、本発明を、いわゆる水平型エスカレーターに採用してもよい。
また、上述した各技術的事項を、適宜組み合わせて採用してもよい。
1…乗客コンベア、 2…上階床、 3…下階床、 4…フレーム、 5…踏段、 6…乗り口、 7…降り口、 8…欄干、 9…移動手摺り、 10…誘導手摺、 11…センサー用支柱、 12…利用者検出センサー、 13…表示部、 14…第1カメラ(降り口側カメラ)、 15…第2カメラ(乗り口側カメラ)、 16…駆動装置、 17…制御装置、 18…スピーカー、 20…制御部、 21…画像処理部

Claims (2)

  1. 利用者の有無を検出する利用者検出センサーが取り付けられたセンサー用支柱を少なくとも一つ備える乗客コンベアにおいて、
    前記センサー用支柱が、乗り口近傍と降り口近傍に設けられ、
    前記乗り口近傍に設けられた前記センサー用支柱に取り付けられ、乗り口より手前を撮像する乗り口側カメラと、
    前記降り口近傍に設けられた前記センサー用支柱に取り付けられ、降り口より先を撮像する降り口側カメラと、
    前記降り口側カメラの撮像データに基づいて降り口より先の混雑度を検知し、検知した混雑度に応じた運転制御を行う制御部と、
    前記制御部の制御に応じて音声を出力するスピーカーと、
    を備え、
    前記制御部は、前記降り口より先の前記混雑度が、第1の閾値以上で一定時間経過したときに、前記スピーカーから混雑状況をアナウンスさせ、前記第1の閾値よりも高い第2の閾値以上で一定時間経過したときに、前記スピーカーから混雑状況及び減速する旨をアナウンスさせると共に、乗客コンベアの移動速度を減速し、前記第1の閾値未満で一定時間経過したときに、前記スピーカーから速度復帰をアナウンスさせると共に、乗客コンベアの移動速度を加速し、前記降り口より先の前記混雑度が、前記第2の閾値よりも高い第3の閾値以上となったときに、乗客コンベアを停止させ、前記スピーカーから停止をアナウンスさせ、
    前記制御部は、さらに、前記乗り口側カメラの撮像データから前記利用者が検出できない場合に、前記混雑状況及び減速する旨のアナウンスを省略する
    ことを特徴とする乗客コンベア。
  2. 前記降り口側カメラの撮像方向は、乗客コンベアから離れる方向に移動する利用者が撮像可能な方向に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
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