JP6870346B2 - データ分析システム、データ分析方法およびプログラム - Google Patents

データ分析システム、データ分析方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6870346B2
JP6870346B2 JP2017014335A JP2017014335A JP6870346B2 JP 6870346 B2 JP6870346 B2 JP 6870346B2 JP 2017014335 A JP2017014335 A JP 2017014335A JP 2017014335 A JP2017014335 A JP 2017014335A JP 6870346 B2 JP6870346 B2 JP 6870346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image
analysis system
learning
input information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017014335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018124639A (ja
Inventor
裕貴 小島
裕貴 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2017014335A priority Critical patent/JP6870346B2/ja
Publication of JP2018124639A publication Critical patent/JP2018124639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6870346B2 publication Critical patent/JP6870346B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Description

本発明は、時系列データを分析するデータ分析システム、データ分析方法およびプログラムに関する。特に、本発明は、センサデバイスによって取得されたセンサデータを分析するデータ分析システム、データ分析方法およびプログラムに関する。
センサデバイスの発達に伴って、センサの検知対象に関する情報を高精度に把握することが可能になった。また、センサデバイスの廉価化によって、色々な場所や機器に多種多様なセンサが設置されるようになった。そのため、現実世界の様々な情報をデータとして取り込み、それらのデータの時間変化を分析することによって、様々な検知対象の振る舞いを予測したり、様々な現象を解明したりする需要が高まっている。
ところで、色々なセンサを用いて多種多様なデータを取得しても、それらのデータの相関関係を総合的に分析して検知対象の振る舞いを考察することは難しい。そのため、多種多様なデータを単純かつ効果的に分析する方法が求められている。
例えば、工場の製造システムでは、現場の温度や酸度、原料や燃料の投入量、撹拌速度などといった生産状況に関するデータを複数のセンサを用いて収集する。そして、製造システムは、収集されたデータに基づいて、予め設定されたルールや人間による判断に従って制御される。また、予め設定されたルールや人間による判断の代わりに、機械学習を用いて判断や制御を自動化する方法が実現され始めている。
特許文献1には、加速度センサや角速度センサなどのセンサによって取得されたデータに基づいて、装置の筐体の位置や向きの変化を検出する情報処理装置が開示されている。特許文献1の装置は、検出されたデータの時系列に沿った変化を示す特徴量ベクトルに基づいて、予め施された所定の制限を解除する。特許文献1の装置は、高速フーリエ変換などを用いて、多次元の時系列データのそれぞれから特徴量を抽出する。そして、特許文献1の装置は、抽出した特徴量に対して機械学習などで生成した識別関数を適用することによってデータの類似度を判定する。
特許文献2には、送配電線に発生した事故を波形データから診断する事故原因診断方法について開示されている。一般に、送配電線に発生した事故原因により波形データが異なる。そのため、特許文献2の装置は、波形データを高速フーリエ解析し、その結果得られた属性データに機械学習の手法を適用して事故原因診断を行う。
特許文献3には、コンピュータの入出力データ中の文字列に含まれる所定の文字群を素性として抽出し、予め機械学習によって学習しておいた素性の集合を参照して、抽出した素性の集合のデータ種類を検出するデータ種類検出装置について開示されている。
以上の特許文献1〜3には、機械学習を用いて個々のデータを分析する例が開示されている。以下の特許文献4および5には、複数のデータを分析するために画像データを用いる例が開示されている。
特許文献4には、複数の機器から出力された時系列データを画像データに変換する機器データ処理装置について開示されている。特許文献4の装置は、時刻が割り当てられる第1座標軸と、複数の機器が割り当てる第2座標軸とで規定された座標空間に、相関し合う複数の機器同士を近接させて第2座標軸に並べる。そして、特許文献4の装置は、時系列データのそれぞれを正規化して画像を生成し、生成された画像において隣り合う時系列データのそれぞれ一部を含む領域について2次元画像処理を施すことで得られた画像に基づいた情報を表示する。
特許文献5には、制御対象の状態を画像データから認識し、制御対象を状態に応じて制御するビジュアルフィードバック制御装置について開示されている。特許文献5の装置は、ニューラルネットワークにより構成される画像ダイナミックシミュレータを有し、制御対象の画像データと、制御対象に供給される操作量と、未来の操作量とを予測モデルに与えて未来の予測画像を得る。そして、特許文献5の装置は、制約条件を満たしながら目標画像に予測画像を近付ける操作量を算出する。
国際公開第2016/024424号 特許第3019236号公報 特許第5168620号公報 特開2015−215709号公報 特開平6−266410号公報
特許文献1〜3の手法によれば、個々のデータを事象ごとに処理することができる。しかし、特許文献1〜3の手法では、複数のデータをまとめて処理できないという問題点があった。
特許文献4の装置は、複数の時系列データを画像データに変換することによって、複数の時系列データを画像データとして一括して処理できる。しかし、特許文献4の装置では、相関し合う時系列データを近接させた画像データとするため、個々の時系列データを分析しにくくなるという問題点があった。
特許文献5の装置は、画像ダイナミックシミュレータを有するため、誤差逆伝搬学習法によって過去の画像データから予測モデルを自動的に学習できる。しかし、特許文献5の装置は、過去の画像データから予測モデルが学習されていない状況においては、未来の予測画像を得ることができないため、最適な操作量を算出できないという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、複数の時系列データを一括して分析することを可能とするデータ分析システムを提供することにある。
本発明の一態様のデータ分析システムは、複数の検知対象に関する時系列データを取得するデータ取得手段と、所定期間を単位として時系列データを画像に変換する入力情報変換手段と、予め記憶された学習モデルに基づいて画像を判定した判定結果に基づいて検知対象の状態を推定する判定手段とを有する。
本発明の一態様のデータ分析方法では、複数の検知対象に関する時系列データを取得し、所定期間を単位として時系列データを画像に変換し、予め記憶された学習モデルに基づいて画像を判定した判定結果に基づいて検知対象の状態を推定する。
本発明の一態様のプログラムは、複数の検知対象に関する時系列データを取得する処理と、所定期間を単位として時系列データを画像に変換する処理と、予め記憶された学習モデルに基づいて画像を判定した判定結果に基づいて検知対象の状態を推定する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、複数の時系列データを一括して分析できるデータ分析システムを提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムのデータ格納手段に格納されるセンサデータを時系列でまとめた表である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムのデータ格納手段に格納されたセンサデータを正規化した正規化データを時系列でまとめた表である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムの学習装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムが生成する変換画像の一例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムの分析装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムの事前学習処理に関するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムの判別推定処理に関するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るデータ分析システムの入力情報変換手段の構成を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係るデータ分析システムが生成するカラー画像の一例を示す概念図である。 本発明の第3の実施形態に係るデータ分析システムの入力情報変換手段の構成を示す概念図である。 本発明の第3の実施形態に係るデータ分析システムが生成するグラフ画像の一例を示す概念図である。 本発明の各実施形態に係るデータ分析システムを実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号やデータ等の流れの向きを限定するものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るデータ分析システムに関して図面を参照しながら説明する。本実施形態のデータ分析システムは、センサが検知対象とする事象における一定の期間単位(以下、事象の期間単位)のセンサデータを画像に変換することによって、教師データとなる画像群を生成する。なお、事象とは、例えば一つの製造工程などのことを意味する。
〔構成〕
図1は、本実施形態のデータ分析システム1の構成を示すブロック図である。図1のように、データ分析システム1は、データ格納手段11、学習装置12、分析装置15、教師信号格納手段13、予測モデル格納手段14、判別結果格納手段16を備える。データ分析システム1は、データレコーダ10に接続される。なお、データ分析システム1にデータレコーダ10を含めてもよい。
データレコーダ10は、インターネットやイントラネットなどのネットッワークを通じて検知対象の特定の性質に関する情報を取得するセンサが出力するデータを時系列で収集して記録する記録計である。データレコーダ10は、収集したデータを時系列データ(以下、センサデータ)として記録する。なお、データレコーダ10は、センサデータそのものを外部から取得するように構成してもよい。データレコーダ10は、記録したセンサデータをデータ格納手段11に格納する。
センサデータは、検知対象の特定の性質に関する情報の物理量(データ量とも呼ぶ)を示す信号をまとめた時系列データである。以下においては、各センサから出力されるデータを時系列でまとめたデータ形式をセンサデータと呼び、複数のセンサデータをまとめたデータ形式をセンサデータ群と呼ぶ。なお、センサデータが単一であってもセンサデータ群と呼ぶことがある。
例えば、データレコーダ10は、N個のセンサからデータを取得する場合、センサの数(N個)の分だけ、検知対象に関するセンサデータを記録する(Nは自然数)。例えば、データレコーダ10は、検知対象の変位や加速度、トルク、振動数、温度、電圧などの性質に関する情報をセンサデータとして記録する。センサデータは、センサによって取得された生データであってもよいし、何らかのデータ処理が加えられたデータであってもよい。
データ格納手段11(第1の記憶領域とも呼ぶ)は、データレコーダ10によって収集されたセンサデータ群が格納される記憶領域である。データ格納手段11には、計測開始時点から現時点までの間にデータレコーダ10に記録されたセンサデータのうちいずれかが少なくとも格納される。
図2は、N個のセンサによって取得されたデータに基づいて記録されるセンサデータs1〜sNをまとめたセンサデータテーブル110である。図2のセンサデータテーブル110は、計測開始時刻9:00:00.000から記録され始めた複数のセンサデータs1〜sNを格納する例である。
学習装置12は、データ格納手段11に格納されたセンサデータを正規化し、正規化したセンサデータを事象の期間単位で画像変換して機械学習する。学習装置12は、正規化したセンサデータを事象の期間単位で画像化して、事象の期間単位ごとに生成した画像(変換画像とも呼ぶ)に教師信号を付与する。学習装置12は、教師信号が付与された変換画像を用いて予測モデルを生成し、生成した予測モデルを機械学習する。学習装置12は、学習した予測モデルを予測モデル格納手段14に格納する。
例えば、学習装置12は、畳み込みニューラルネットワーク(以下、CNN:Convolutional Neural Network)と呼ばれる機械学習技術の一種を利用して予測モデルを生成する。以下においては、CNNを利用して機械学習することを前提として説明するが、CNN以外の手法を用いてセンサデータを機械学習してもよい。
図3は、図2のセンサデータテーブル110に格納されたセンサデータを正規化することで得られる正規化データをまとめた正規化データテーブル120である。図3の正規化データテーブル120は、計測開始時刻9:00:00.000を時刻0とし、時刻0から記録され始めたセンサデータ(s1〜sN)を正規化することで得られる正規化データ(s'1〜s'N)を格納する例である。正規化データテーブル120には、センサデータを0〜255の正の整数値として正規化する例を示す。
教師信号格納手段13(第2の記憶領域とも呼ぶ)は、事象の期間単位のセンサデータと教師信号との間の関係性が格納される記憶領域である。教師信号には、任意の時刻におけるセンサデータに対する検知対象の状態に関する情報を与える。例えば、検知対象の状態は、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3などと表現される。本実施形態においては、事象の期間単位で変換画像を生成するため、教師信号格納手段13には、事象の期間単位ごとの教師信号を格納しておく。
予測モデル格納手段14(第3の記憶領域とも呼ぶ)は、学習手段25の学習結果である予測モデルが格納される記憶領域である。
分析装置15は、予測モデル格納手段14に格納されている予測モデルを用いて、検知対象の振る舞いの判別および推定を行う装置である。分析装置15は、判別結果格納手段16に判別結果を格納する。
判別結果格納手段16(第4の記憶領域とも呼ぶ)は、判定手段55による判別結果が格納される記憶領域である。
以上が、データ分析システム1の構成についての説明である。以上のように、本実施形態のデータ分析システム1は、センサが検知対象とする事象の期間単位のセンサデータから変換画像を生成することによって、教師データとなる変換画像群を生成する。
次に、データ分析システム1の学習装置12および分析装置15について図面を参照しながら説明する。
〔学習装置〕
図4は、学習装置12の構成を示すブロック図である。学習装置12は、データ取得手段21、入力情報変換手段23、学習手段25を有する。入力情報変換手段23は、データ加工手段231と画像生成手段232とを含む。
データ取得手段21(第2のデータ取得手段とも呼ぶ)は、開始時刻と終了時刻を指定して、データ格納手段11からセンサデータ群を取得する。言い換えると、データ取得手段21は、複数の検知対象に関する時系列データを取得する。データ取得手段21によって指定される開始時刻および終了時刻は、外部から設定される時刻でもよいし、予め設定された時刻でもよい。
入力情報変換手段23(第2の入力情報変換手段とも呼ぶ)は、データ取得手段21が取得したセンサデータ群を学習手段25のCNNの入力信号として利用できるデータ形式(画像データ)に変換する。言い換えると、入力情報変換手段23は、所定期間を単位として時系列データを画像に変換する。例えば、入力情報変換手段23は、各センサデータのデータ値を濃淡で表現する変換画像を生成し、人間が直感的に特徴を理解しやすい形式、すなわちCNNの入力信号として適したデータ形式にする。
入力情報変換手段23は、センサデータの正規化を行うデータ加工手段231と、正規化したセンサデータから変換画像を生成する画像生成手段232とによって、多次元のセンサデータを単一の入力データ(画像データ)に集約する。
データ加工手段231は、データ取得手段21が取得したセンサデータ群の正規化処理を行う。データ加工手段231が行う正規化処理は、元の時系列データが持つ性質を保持したままで画像変換を行うための事前準備処理である。例えば、データ加工手段231は、センサデータ群の各データ値を8ビットの正の整数値(0〜255)に正規化したり、32ビットの浮動小数点数(0〜1.0)に正規化したりする。なお、正規化の方法は、各センサデータ間で統一してあれば限定を加えない。
画像生成手段232は、データ加工手段231が正規化した各センサデータから変換画像を生成する。画像生成手段232は、事象の期間単位分に相当する全てのセンサデータのデータ値を変換画像で表現し、単一の入力信号とする。CNNでは画像を標準の入力要素とするため、画像生成手段232は、多次元のセンサデータを一つの入力信号にまとめ、学習手段25が機械学習モデルの一種であるCNNを利用することを可能とする。すなわち、画像生成手段232は、多次元のセンサデータから事象の期間単位で一つの変換画像を生成する。例えば、画像生成手段232は、分析対象の各センサデータのデータ値がピクセルの濃淡(輝度値)で表現される変換画像を生成する。
学習手段25は、教師信号格納手段13から教師信号を取得し、取得した教師信号と、画像生成手段232が生成した画像群とを合わせて入力とし、CNNを用いた学習処理を行う。言い換えると、学習手段25は、入力情報変換手段23によって生成された複数の画像と、所定期間に対応する教師信号とを用いて予測モデルを機械学習する。学習手段25は、学習が終了して出力される予測モデルを予測モデル格納手段14に格納する。
以上が、学習装置12の構成についての説明である。
ここで、画像生成手段232によって生成される変換画像の一例を示す。図5は、正規化データ群(s' 1〜s' N)から生成される変換画像群140の一例を示す概念図である。変換画像群140は、最初の期間のセンサデータから生成される変換画像140−1、・・・、m番目の期間のセンサデータから生成される変換画像140−mによって構成される(m:自然数)。
図5の例では、画像生成手段232は、複数のセンサから取得されたセンサデータを用いて生成されるセンサごとの画像(素画像とも呼ぶ)を事象の期間単位で一つの変換画像にまとめる。そして、画像生成手段232は、複数の事象の期間ごとに生成される変換画像を時間順に重ねて並べた画像群(変換画像群とも呼ぶ)を生成する。
言い換えると、画像生成手段232は、データ加工手段231によって正規化された時系列データのデータ値に基づいて、所定期間を単位として検知対象ごとに生成した素画像を組み合わせて変換画像群140を生成する。本実施形態において、画像生成手段232は、データ加工手段231によって正規化された時系列データのデータ値に基づいた明度情報に基づいて素画像を生成する。
図5の例では、正規化データs' 1、正規化データs' 2、正規化データs' 2、・・・、正規化データs' Nから生成される素画像を上から順番に並べて一つにまとめている。図5の変換画像の濃淡(輝度情報)がセンサデータのデータ値を表す。図5の例では、画素が淡いほどデータ値が大きく、画素が濃いほどデータ値が小さい。すなわち、図5においては、輝度が小さいほどデータ値が大きく、輝度が大きいほどデータ値が小さい。なお、画素が淡いほど(輝度が小さいほど)データ値が小さく、画素が濃いほど(輝度が大きいほど)データ値が大きくなるように設定してもよい。
図5の変換画像においては、センサデータを構成する各データのデータ値を1ピクセル幅で表現しているが、数ピクセル幅で表現しても良い。また、センサデータの変動が激しい場合は、一定時間分のデータの平均値や中央値、最頻値などの代表値を1ピクセル幅や数ピクセル幅にまとめて表現してもよい。
図5の各変換画像は、各データを1ピクセル幅で表現すると、視認しにくくなるとともに、センサの数を増やせなくなり、CNNを用いた予測モデル作成に影響が及ぶ。そのため、横幅に合わせて縦幅を調整することが好ましい。例えば、各変換画像の横幅と縦幅との比を4対3に設定すると、視認性が向上するとともに、CNNを用いた予測モデルを作成しやすくなる。
〔分析装置〕
図6は、分析装置15の構成を示すブロック図である。分析装置15は、データ取得手段51、入力情報変換手段53、判定手段55を有する。入力情報変換手段53は、データ加工手段531と画像生成手段532とを含む。
データ取得手段51(第1のデータ取得手段とも呼ぶ)は、学習装置12に含まれるデータ取得手段21と同様の機能を有する。すなわち、データ取得手段51は、第1の実施形態のデータ取得手段21と同様に、複数の検知対象に関する時系列データを取得する。
入力情報変換手段53(第1の入力情報変換手段とも呼ぶ)は、学習装置12に含まれる入力情報変換手段23と同様の機能を有し、入力情報変換手段23と同様のデータ加工手段531と画像生成手段532とを含む。すなわち、入力情報変換手段53は、第1の実施形態の入力情報変換手段23と同様に、時系列データを用いて所定期間を単位とする画像を生成する。入力情報変換手段53は、後述する判定手段55におけるCNN利用のために、正規化処理と画像生成処理とを学習装置12による学習時と同様の方法で行う。
判定手段55は、予測モデル格納手段14に保存されている予測モデルを読み込み、画像生成手段532が生成した画像群を入力することによって、検知対象の振る舞いの判別推定を行う。言い換えると、判定手段55は、予め記憶された学習モデルに基づいて画像を判定した判定結果に基づいて検知対象の状態を推定する。判定手段55は、判別推定が終了して出力される判別結果を判別結果格納手段16に格納する。
以上が、分析装置15の構成についての説明である。
以上のデータ分析システム1は、コンピュータ端末やサーバ端末などの装置によって実現される。本実施形態においては、データ分析システム1をサーバによって実現することを想定する。なお、学習装置12と分析装置15とを別々のサーバに設けたり、データ格納手段11、教師信号格納手段13、予測モデル格納手段14および判定結果格納手段17などを外部ストレージの記憶領域に構成したりしてもよい。また、データ格納手段11、教師信号格納手段13、予測モデル格納手段14および判定結果格納手段17は、同一の記憶装置内の異なる記憶領域に構成してもよいし、別々の記憶装置に分けて構成してもよい。
〔動作〕
次に、本実施形態のデータ分析システム1の動作について図面を参照しながら説明する。本実施形態のデータ分析システム1の動作は、事前学習処理と判別推定処理とを含む。
〔事前学習処理〕
事前学習処理は、学習装置12によって実行される。学習装置12は、学習対象とする多次元の時系列データをデータ格納手段11から読み込み、読み込んだ時系列データに正規化処理を実行して、正規化した時系列データから特定形式の画像(変換画像)を生成する。このとき、学習装置12は、多次元の時系列データの中から事象の期間単位を基準とする一期間分のデータを一つの変換画像にまとめる。学習装置12は、生成された複数の変換画像によって構成される変換画像群と、教師信号格納手段13から取り出した教師信号とを入力とし、CNNを用いた機械学習を行う。学習装置12は、学習結果である予測モデルを予測モデル格納手段14に書き込む。
図7は、データ分析システム1の学習装置12による事前学習処理の動作を示すフローチャートである。以下の図7のフローチャートを用いた説明においては、学習装置12を主体として説明する。
図7において、まず、学習装置12は、データレコーダ10から時系列データ(以下、センサデータ群)を取得する(ステップS11)。ステップS11の処理は、データ取得手段21によって実行される。
データレコーダ10に記録される全てのセンサデータは、データ格納手段11に保存される。そのため、学習装置12は、指定した時間帯における全てのセンサデータをデータ格納手段11から取得する。
次に、学習装置12は、取得した各センサデータを正規化する(ステップS12)。ステップS12の処理は、データ加工手段231によって実行される。
例えば、学習装置12は、図3の正規化データテーブル120のように、取得されたセンサデータのデータ値を0〜255の正の整数値に正規化する。学習装置12は、センサデータのデータ値を0〜255の正の整数値に正規化する場合、式1を用いて、各データ値sijから正規化後のデータ値s' ijを算出する(i、j:自然数)。なお、式1において、iはセンサデータの種類を表す番号であり、jは時系列順のデータ要素番号である。
Figure 0006870346
次に、学習装置12は、ステップS11で取得したデータについて、事象の期間単位分だけステップS14の処理を繰り返す処理を開始する(ステップS13)。
学習装置12は、ステップS11で取得したデータについて、事象の期間単位ごとに画像変換する(ステップS14)。ステップS14の処理は、画像生成手段232によって実行される。
学習装置12は、ステップS11で取得した全てのデータについてステップS14の画像変換処理を実行すると、ステップS14の処理を繰り返す処理を終了する(ステップS15)。
次に、学習装置12は、教師信号格納手段13から教師信号を取りだし、生成した画像群を用いてCNNによる学習処理を実行して予測モデルを生成する(ステップS16)。CNNによる学習処理は、学習手段25によって実行される。
そして、学習装置12は、ステップS16で生成した予測モデルを予測モデル格納手段14に保存する(ステップS17)。
以上が、学習装置12による事前学習処理の動作に関する説明である。
〔判別推定処理〕
判別推定処理は、分析装置15によって実行される。分析装置15は、事前学習処理と同様に、予測対象とする多次元の時系列データをデータ格納手段11から読み込み、読み込んだ時系列データに正規化処理を実行して、正規化した時系列データから特定形式の画像を生成する。このとき、分析装置15は、対応する予測モデルが存在するセンサデータ群を選択し、選択したセンサデータ群を事前学習処理と同様の形式の変換画像を生成する。学習装置12は、生成された変換画像または変換画像群に対応する予測モデルを予測モデル格納手段14から読み込み、生成した変換画像または変換画像群の判別推定を行う。分析装置15は、判別結果格納手段16に判別結果を書き込む。
図8は、データ分析システム1の分析装置15による判別推定処理の動作を示すフローチャートである。図8のフローチャートを用いた説明においては、分析装置15を主体として説明する。なお、図8のフローチャートにおけるステップS21〜ステップS26の処理は、図7のフローチャートにおけるステップS11〜ステップS16の処理と同じであるため、詳細な説明は省略する。
図8において、まず、分析装置15は、データレコーダ10からセンサデータ群を取得する(ステップS21)。ステップS21の処理は、データ取得手段51によって実行される。
次に、分析装置15は、取得した各センサデータを正規化する(ステップS22)。ステップS22の処理は、データ加工手段531によって実行される。
次に、分析装置15は、ステップS21で取得したセンサデータについて、事象の期間単位分だけステップS24の処理を繰り返す処理を開始する(ステップS23)。
分析装置15は、ステップS21で取得したセンサデータについて、事象の期間単位ごとに変換画像を生成する(ステップS24)。ステップS24の処理は、画像生成手段532によって実行される。
分析装置15は、ステップS21で取得した全てのデータについてステップS24の画像変換処理を実行すると、ステップS24の処理を繰り返す処理を終了する(ステップS25)。
次に、分析装置15は、予測モデル格納手段14から判別推定に用いる予測モデルを読み込み、ステップS23〜ステップS25の処理で生成された変換画像を入力として、判別推定を行う(ステップS26)。
そして、分析装置15は、ステップS26における判定結果を判定結果格納手段17に格納する(ステップS27)。
以上が、分析装置15による判別推定処理の動作に関する説明である。
以上のように、本実施形態のデータ分析システムは、多次元の時系列データをまとめて一種の入力信号として扱い、機械学習することによって検知対象の振る舞いを予測する。本実施形態のデータ分析システムは、多次元の時系列データの一部だけではなく全てを一度の入力情報として利用することと、入力信号を一つにまとめる際に時系列データの正規化処理と画像化処理とを用いることを特徴とする。
具体的には、本実施形態のデータ分析システムは、センサデータの相互依存を考慮した分析に関して、各センサデータに対する前処理加工を行った後、特定の画像形式に変換を行う。そして、本実施形態のデータ分析システムは、特定の画像形式に変換された結果生成される画像群と教師信号との関係を、教師あり機械学習技術を用いて予測モデルとしてモデル化する。さらに、本実施形態のデータ分析システムは、機械学習された予測モデルを用いて、未知のセンサデータの判別推定を行う。
本実施形態のデータ分析システムは、前処理加工において、主に各センサデータの正規化処理を行う。本実施形態のデータ分析システムは、必要であれば、正規化処理の前に、フーリエ変換等を用いたノイズ除去や特徴量抽出などを行ってもよい。
本実施形態で利用する機械学習モデルの一種である畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)は、静止画や動画の認識に広く使われているモデルである。一般に、CNNは、時系列データなどの数値データをそのまま入力信号として用いられないという特性を有するため、多次元の時系列データの相互依存を考慮した分析には不向きである。一方、本実施形態のデータ分析システムは、時系列データをCNNの入力信号として適した画像データに変換するため、CNNを用いて時系列データを分析して機械学習できる。
CNNは、人間の視覚野を模したニューラルネットワーク構造を持っているため、CNNの入力信号として適したデータ形式は、人間が一目見て判別できるような画像データである。人間が認識できる何かしらの特徴が画像に含まれていれば、検知対象の状態を人間が判別しやすくなる。
例えば、単純すぎる画像や複雑すぎる画像は、CNNの教師データ(画像)には適していない。なぜならば、入力データが単純すぎると特徴が極端に単純化されてしまい、入力データが複雑すぎると人間と同様に特徴を掴めず上手く学習ができないためである。例えば、あるピクセルとそれに近接するピクセルの値の変動が激しく、ノイズのような画像となってしまう画像が複雑すぎる画像の一例として挙げられる。
以上のように、本実施形態によれば、多次元のセンサデータの全てを画像変換によって一つの入力データにまとめて一度に分析することが可能になる。そのため、本実施形態によれば、複雑な要因・工程から発生する現象や振る舞いの判別推定が可能となる。その結果、本実施形態によれば、例えば、消耗品の取り換え作業などのように、人間の判断が必要であったり、決められたルールの下で行われていたりする作業を支援することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るデータ分析システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態のデータ分析システムは、入力情報変換手段の構成が第1の実施形態とは異なる。
第1の実施形態では、正規化したセンサデータ群を画像化する際に、グレースケール画像に変換を行った。CNNでは画像の色合いも特徴値として認識できるため、本実施形態では、変換後のグレースケール画像からカラー画像を生成する例を示す。
図9は、本実施形態に係るデータ分析システムの入力情報変換手段23−2の構成を示す概念図である。本実施形態の入力情報変換手段23−2は、第1の実施形態の入力情報変換手段23にカラー変換手段233を追加した構成を有する。なお、入力情報変換手段23−2のデータ加工手段231および画像生成手段232は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
カラー変換手段233は、画像生成手段232が生成した変換画像をカラー画像に変換する。すなわち、カラー変換手段233は、検知対象ごとの素画像に対して異なる色を割り当て、異なる色が割り当てられた複数の素画像を合成してカラー画像を生成する。
例えば、カラー変換手段233は、三つのセンサから収集されたセンサデータのそれぞれに赤(R:Red)、緑(G:Green)、青(B:Blue)を割り当て、各センサデータのデータ値の大小をそれぞれの色の明度(0〜255)に変換する。そして、カラー変換手段233は、同一時刻における各センサデータの色を混合した混合色をその時刻におけるデータ値とするカラー画像を生成する。
図10は、本実施形態のデータ分析システムによって生成される変換画像240(左側)とカラー画像241(右側)の一例である。なお、図10においては、三つのセンサから得られるセンサデータx、yおよびzの正規化データx'、y'およびz'から変換画像240を生成して、変換画像240をカラー画像241に変換する例を示す。ただし、図10においては、カラー画像を濃淡で表現している。
図10において、まず、画像生成手段232は、センサデータx、yおよびzの正規化データx'、y'およびz'を濃淡で表現される変換画像240(濃淡画像とも呼ぶ)に変換する。
次に、カラー変換手段233は、画像生成手段232によって変換された変換画像240をカラー画像241に変換する。
例えば、カラー変換手段233は、明度情報に変換された正規化データx'、y'およびz'のそれぞれをR、GおよびB(以下、RGB値)の明度情報に変換する。そして、カラー変換手段233は、センサごとに変換されたRGB値を時間軸を合わせて合成することによって、一つのカラー画像241を生成する。
例えば、正規化データx'、y'およびz'に対応する明度情報をX、YおよびZとすると、カラー変換手段233は、各センサデータの正規化データをRGB値(X、Y、Z)に変換する。RGB値のデータ値を0〜255の正の整数で表記する場合、ある時刻におけるRGB値が(255、102、0)であれば、その時刻に対応する画素はオレンジ色で表現される。同様に、ある時刻におけるRGB値が(128、0、128)であれば、その時刻に対応する画素は紫色で表現される。同様に、ある時刻におけるRGB値が(255、255、0)であれば、その時刻に対応する画素は黄色で表現される。
なお、カラー変換手段233は、RGB値ではなく、CMY値やCMYK値を用いて、変換画像240をカラー画像241に変換してもよい(C:Cyan、M:Magenta、Y:Yellow、K:Key Plate)。また、カラー変換手段233は、RGB値ではなく、HSV値やHLS値を用いて、変換画像240をカラー画像241に変換してもよい(H:Hue、S:Saturation、V:Value、L:Luminance)。すなわち、明度情報に変換された各センサデータごとに異なる色を割り当てさえすれば、カラー変換手段233が適用する色空間等に限定を加えることはない。
以上のように、本実施形態のデータ分析システムは、センサデータごとに異なる色を割り当てて、事象の期間単位でカラー画像を生成する。そのため、本実施形態のデータ分析システムによれば、事象の期間単位で生成する画像をセンサデータごとに分割せずに表現できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るデータ分析システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態のデータ分析システムは、入力情報変換手段の構成が第1の実施形態とは異なる。
第1の実施形態では、正規化したセンサデータ群を画像化する際に、濃淡画像に変換を行った。本実施形態では、変換後の濃淡画像からグラフを生成する例を示す。
図11は、本実施形態に係るデータ分析システムの入力情報変換手段23−3の構成を示す概念図である。本実施形態の入力情報変換手段23−3は、第1の実施形態の入力情報変換手段23にグラフ変換手段234を追加した構成を有する。なお、入力情報変換手段23−3のデータ加工手段231および画像生成手段232は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
グラフ変換手段234は、画像生成手段232が生成した変換画像をグラフに変換し、そのグラフを画像化する。すなわち、グラフ変換手段234は、検知対象ごとの素画像の濃淡に基づいて生成したグラフを画像化したグラフ画像を生成する。例えば、グラフ変換手段234は、複数のセンサから収集されたセンサデータをデータ値に応じたグラフを生成し、生成したグラフを画像(以下、グラフ画像)に変換する。
図12は、本実施形態のデータ分析システムによって生成される変換画像340(左側)とグラフ画像341(右側)の一例である。なお、図12においては、三つのセンサから得られるセンサデータx、yおよびzの正規化データx'、y'およびz'に基づいて変換画像340を生成し、生成した変換画像340をグラフ画像341に変換する例を示す。
図12において、まず、画像生成手段232は、センサデータx、yおよびzの正規化データx'、y'およびz'を濃淡で表現される変換画像340に変換する。
次に、グラフ変換手段234は、画像生成手段232によって変換された変換画像340をグラフ画像341に変換する。
例えば、グラフ変換手段234は、濃淡で表現される濃淡画像に変換された正規化データx'、y'およびz'のそれぞれに、明度情報に相当するデータ値を割り当てる。図12の例では、白のデータ値を上限、黒のデータ値を下限に設定し、灰色には明暗に応じたデータ値を割り当ててグラフ化する。そして、グラフ変換手段234は、時間に対してデータ値をプロットしたグラフを画像に変換してグラフ画像341を生成する。
以上のように、本実施形態のデータ分析システムは、正規化したセンサデータ群をグラフ化し、そのグラフを画像に変換してCNNで学習する。本実施形態のデータ分析システムによれば、グレースケールで表現される変換画像をデータ量の少ないグラフ画像で表現するため、第1の実施形態と比較してデータ容量やデータ処理速度を低減できる。
(ハードウェア)
ここで、本実施形態に係るデータ分析システムを実現するハードウェア構成の一例について、図13のコンピュータ90を一例として挙げて説明する。なお、図13のコンピュータ90は、各実施形態のデータ分析システムを実現するための構成例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、本実施形態に係るデータ分析システムは、図13に図示した構成の全てを備えていなくてもよいし、図13に図示していない構成が追加されていてもよい。
図13のように、コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96を備える。図13においては、インターフェースをI/F(Interface)と略して表記している。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、バス99を介して互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを主記憶装置92に展開し、展開されたプログラムを実行する。本発明の各実施形態においては、コンピュータ90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態に係るデータ分析システムによる演算処理や制御処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置92として構成・追加してもよい。
補助記憶装置93は、種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって構成される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略してもよい。
入出力インターフェース95は、コンピュータ90と周辺機器との接続規格に基づいて、コンピュータ90と周辺機器とを接続する。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
コンピュータ90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続できるように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成とすればよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させる。
また、コンピュータ90には、変換画像などの情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、コンピュータ90には、表示機器を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介してコンピュータ90に接続する。
通信インターフェース96は、ネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続される。通信インターフェース96に無線通信する機能を持たせ、種々のデータを無線通信で送受信するように構成してもよい。
また、コンピュータ90には、必要に応じて、リーダライタを備え付けてもよい。リーダライタは、バス99に接続される。リーダライタは、プロセッサ91と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、コンピュータ90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体などで実現できる。また、記録媒体は、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体やその他の記録媒体によっても実現できる。
以上が、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムを可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図13のコンピュータ90は、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムを可能とするためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の各実施形態に係るデータ分析システムの構成要素のいずれかは、図13のコンピュータ90によって実現される。例えば、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムの構成要素のいずれかは、図13のコンピュータ90において動作するソフトウェアによって実現できる。また、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムの構成要素のいずれかは、各構成要素の機能を発揮する回路によって実現できる。
また、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムに関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、本発明の各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。
(関連技術)
ここで、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムの関連技術を挙げ、本発明の各実施形態のデータ分析システムとの相違点について説明する。
特許文献1(国際公開第2016/024424号)の情報処理装置は、多次元のセンサデータの変化を取得し、FFT(Fast Fourier Transform)などで特徴を抽出する。そして、特許文献1の装置は、抽出した特徴に関して、機械学習によって生成した識別関数を利用してユーザの認証を行う。特許文献1の装置は、多次元の時系列データを加工して機械学習する点は本発明の各実施形態に係るデータ分析システムと類似している。しかし、特許文献1の装置は、多次元のデータを画像形式に変換していない点で本発明の各実施形態に係るデータ分析システムとは異なる。
特許文献2(特許第3019236号公報)の事故原因診断方法では、波形データを取得してFFTで特徴を抽出する。そして、特許文献2の方法では、抽出した特徴を用いてヒストグラムを生成し、可読性に優れた決定木学習をすることによって事故原因を診断する。特許文献2の方法は、時系列データを加工して機械学習する点は本発明の各実施形態に係るデータ分析システムと類似している。しかし、特許文献2の方法は、分析対象が多次元の時系列データでない点と、データを画像形式に変換しない点とで、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムとは異なる。
特許文献3(特許第5168620号公報)のデータ種類検出装置は、コンピュータの入出力データの内容から素性を抽出する。そして、特許文献3の装置は、機械学習で機密性の判定を行う。特許文献3の装置は、時系列データを加工して、機械学習する点は本発明の各実施形態に係るデータ分析システムと類似している。しかし、特許文献3の装置は、分析対象が多次元の時系列データでない点と、データを画像形式に変換しない点とで、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムとは異なる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明の各実施形態に係るデータ分析システムは、種々のセンサから収集したセンサデータを分析する用途に利用できる。例えば、本発明の各実施形態に係るデータ分析システムは、工作機械製造や部品製造などの生産現場において切削具などの機器の消耗度を判定する用途に利用できる。
1 データ分析システム
10 データレコーダ
11 データ格納手段
12 学習装置
13 教師信号格納手段
14 予測モデル格納手段
15 分析装置
16 判別結果格納手段
21 データ取得手段
23 入力情報変換手段
25 学習手段
51 データ取得手段
53 入力情報変換手段
55 判定手段
231 データ加工手段
232 画像生成手段
531 データ加工手段
532 画像生成手段

Claims (10)

  1. 複数の検知対象に関する時系列データを取得するデータ取得手段と、
    所定期間を単位として前記時系列データを画像に変換する入力情報変換手段と、
    予め記憶された学習モデルに基づいて前記画像を判定した判定結果に基づいて前記検知対象の状態を推定する判定手段とを有するデータ分析システム。
  2. 前記入力情報変換手段は、
    前記データ取得手段によって取得された前記時系列データを正規化するデータ加工手段と、
    前記データ加工手段によって正規化された前記時系列データに基づいて前記画像を生成する画像生成手段とを含む請求項1に記載のデータ分析システム。
  3. 前記画像生成手段は、
    前記データ加工手段によって正規化された前記時系列データのデータ値に基づいて、前記所定期間を単位として前記検知対象ごとに生成した素画像を組み合わせて前記画像を生成する請求項2に記載のデータ分析システム。
  4. 前記画像生成手段は、
    前記データ加工手段によって正規化された前記時系列データのデータ値に基づいた明度情報に基づいて前記素画像を生成する請求項3に記載のデータ分析システム。
  5. 前記入力情報変換手段は、
    前記検知対象ごとの前記素画像に対して異なる色を割り当て、異なる色が割り当てられた複数の前記素画像を合成してカラー画像を生成するカラー変換手段を有する請求項4に記載のデータ分析システム。
  6. 前記入力情報変換手段は、
    前記検知対象ごとの前記素画像の濃淡に基づいて生成したグラフを画像化したグラフ画像を生成するグラフ変換手段を有する請求項4に記載のデータ分析システム。
  7. 前記時系列データが格納される第1の記憶領域と、
    前記所定期間を単位とする前記時系列データと教師信号との間の関係性が格納される第2の記憶領域と、
    前記データ取得手段に相当する第1のデータ取得手段と、前記入力情報変換手段に相当する第1の入力情報変換手段と、前記第1の入力情報変換手段によって生成された複数の前記画像と、前記所定期間に対応する前記教師信号とを用いて予測モデルを機械学習する学習手段とを有する学習装置と、
    前記学習手段の学習結果である前記予測モデルが格納される第3の記憶領域と、
    前記データ取得手段に相当する第2のデータ取得手段と、前記入力情報変換手段に相当する第2の入力情報変換手段と、前記判定手段とを有する分析装置と、
    前記判定手段による判別結果が格納される第4の記憶領域とを備える請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータ分析システム。
  8. 複数の前記検知対象から出力されるデータを前記時系列データとして収集する記録計を備える請求項1乃至7のいずれか一項に記載のデータ分析システム。
  9. データレコーダが、
    センサから出力された複数の検知対象に関する時系列データを取得し、
    コンピュータが、
    前記データレコーダによって取得された前記時系列データを、所定期間を単位として画像に変換し、
    予め記憶された学習モデルに基づいて前記画像を判定した判定結果に基づいて前記検知対象の状態を推定するデータ分析方法。
  10. 複数の検知対象に関する時系列データを取得する処理と、
    所定期間を単位として前記時系列データを画像に変換する処理と、
    予め記憶された学習モデルに基づいて前記画像を判定した判定結果に基づいて前記検知対象の状態を推定する処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
JP2017014335A 2017-01-30 2017-01-30 データ分析システム、データ分析方法およびプログラム Active JP6870346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017014335A JP6870346B2 (ja) 2017-01-30 2017-01-30 データ分析システム、データ分析方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017014335A JP6870346B2 (ja) 2017-01-30 2017-01-30 データ分析システム、データ分析方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018124639A JP2018124639A (ja) 2018-08-09
JP6870346B2 true JP6870346B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=63109679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017014335A Active JP6870346B2 (ja) 2017-01-30 2017-01-30 データ分析システム、データ分析方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6870346B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020157799A1 (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 三菱電機株式会社 開発支援装置、開発支援システム、及び、開発支援方法
JP7141711B2 (ja) * 2019-03-04 2022-09-26 学校法人東海大学 予後予測システム、予後予測プログラム作成装置、予後予測装置、予後予測方法及び予後予測プログラム
JP7243333B2 (ja) * 2019-03-15 2023-03-22 富士通株式会社 情報処理方法、情報処理プログラム、および情報処理装置
JP7352368B2 (ja) * 2019-03-29 2023-09-28 株式会社コーエーテクモゲームス ゲーム操作学習プログラム、ゲームプログラム、ゲームプレイプログラム、及びゲーム操作学習方法
KR102638967B1 (ko) * 2019-11-20 2024-02-22 한국전력공사 전력 데이터의 이미지화 장치 및 그 방법
JP7418200B2 (ja) * 2019-12-19 2024-01-19 キヤノン株式会社 識別装置、処理装置、処理方法、およびプログラム
JP7541660B2 (ja) * 2020-01-06 2024-08-29 日本電気通信システム株式会社 自律移動装置、学習装置、異常検知方法、及びプログラム
CN111182219B (zh) * 2020-01-08 2023-04-07 腾讯科技(深圳)有限公司 一种图像处理方法、装置、服务器及存储介质
JP7366820B2 (ja) * 2020-03-25 2023-10-23 株式会社日立製作所 行動認識サーバ、および、行動認識方法
TW202204876A (zh) 2020-07-16 2022-02-01 日商東京威力科創股份有限公司 資料處理裝置、資料處理系統、資料處理方法及資料處理程式
KR102593832B1 (ko) * 2020-12-24 2023-10-26 한국과학기술원 과적합 없는 단일 신경망 기반 다중 도메인 적응 학습을 위한 컴퓨터 시스템, 및 그의 방법
WO2022153432A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21 日本電気株式会社 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び、記録媒体
US20240273890A1 (en) * 2021-05-31 2024-08-15 Mitsubishi Electric Corporation Information processing device
JP2023047041A (ja) * 2021-09-24 2023-04-05 株式会社Jvcケンウッド 機械学習装置、推論装置および学習済みモデル

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036582A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Toshiba Corp 平面表示パネルの検査方法、検査装置及び検査プログラム
JP2015215709A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 株式会社神戸製鋼所 機器データ処理装置及び機器データ処理方法
US20180125446A1 (en) * 2015-06-04 2018-05-10 Koninklijke Philips N.V. System and method for precision diagnosis and therapy augmented by cancer grade maps

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018124639A (ja) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6870346B2 (ja) データ分析システム、データ分析方法およびプログラム
Schlegel et al. Towards a rigorous evaluation of XAI methods on time series
CN109816624B (zh) 外观检查装置
CN110892414A (zh) 用于基于分类器的卷积神经网络的视觉分析系统
JP6877978B2 (ja) 学習装置、学習方法およびプログラム
JP2016085704A (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
CN116453438B (zh) 一种显示屏参数检测方法、装置、设备及存储介质
US10436855B2 (en) Methods and systems for classifying optically detected power quality disturbances
JP2020042519A (ja) 異常検知装置、異常検知方法、及び異常検知プログラム
WO2022074746A1 (ja) 劣化検出装置、劣化検出方法、及びプログラム
CN115292722B (zh) 基于不同色彩空间的模型安全检测方法和装置
JP4918615B2 (ja) 対象個数検出装置および対象個数検出方法
Rieger et al. Aggregating explanation methods for stable and robust explainability
CN110824451A (zh) 雷达回波图的处理方法、装置、计算机设备及存储介质
JP2019086473A (ja) 学習プログラム、検出プログラム、学習方法、検出方法、学習装置および検出装置
JP4674920B2 (ja) 対象個数検出装置および対象個数検出方法
JP7383999B2 (ja) 協調作業システム、解析装置および解析プログラム
JP7309134B2 (ja) 可視化方法、これに用いるプログラム、および、可視化装置、並びに、これを備える判別装置
JP4537097B2 (ja) パターン検出方法及び装置
CN117574098B (zh) 一种学习专注度分析方法以及相关装置
CN117169286B (zh) 一种视觉辅助下的工业线束质量检测方法
JPWO2020152870A1 (ja) 信号処理方法,信号処理装置および信号処理プログラム
JP7455086B2 (ja) 機械学習モデル特性可視化装置、機械学習モデル特性可視化方法、及び機械学習モデル特性可視化プログラム
WO2022097310A1 (ja) 作業推定装置、作業推定装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体
JP7086322B2 (ja) 動作分析装置、動作分析方法、および、動作分析プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6870346

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150