JP7309134B2 - 可視化方法、これに用いるプログラム、および、可視化装置、並びに、これを備える判別装置 - Google Patents

可視化方法、これに用いるプログラム、および、可視化装置、並びに、これを備える判別装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のサンプルデータを用いて学習する学習済モデルの学習状況を可視化する可視化方法、当該可視化方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのプログラム、および、複数のサンプルデータを用いて学習する学習済モデルの学習状況を可視化する可視化装置、並びに、判別対象の分類を判別可能な判別装置に関するものである。
特開2019-211288号公報(特許文献1)には、畳み込みニューラルネットワークを用いて判別対象の画像から特徴量を抽出し、抽出した当該特徴量について多変量解析を実行して、当該多変量解析の結果に基づいて判別対象の分類を判別する判別装置が記載されている。
当該判別装置では、バラエティに富む判別対象の分類を高い精度で行うことができると共に、多変量解析の結果に基づいて判別基準を設定するため、判別対象の付加価値、例えば、高級品や汎用品等を加味した判別のための閾値を容易に設定することができる。
特開2019-211288号公報
ところで、畳み込みニューラルネットワークを含む特徴抽出器を用いて生成した学習済モデルの評価は、正解率や適合率、再現率などの一次元の数値指標によって行われることが一般的である。これら数値指標は学習用のサンプルデータによる判定結果に基づいており、サンプルデータの偏りを排除して適切な学習済モデルを生成するためには大量のサンプルデータが必要だった。しかしながら、本発明者らが鋭意研究したところ、同じ数値指標を示す学習済モデルであっても、その判定結果の算出の仕方は、当該学習済モデルの学習状況により異なっていることが判明した。即ち、学習済モデルの学習状況(個性)を知ることができれば、少量のサンプルデータからでも適切な学習済モデルを生成可能であることが判明した。上述した公報には、こうした点については何ら言及されておらず、適切な学習済モデルを簡易かつ迅速に生成するという点において、なお改良の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、適切な学習済モデルの簡易かつ迅速な生成に資する技術を提供することを目的の一つとする。また、学習済モデルの信頼性および判別精度の向上に資する技術を提供することを目的の一つとする。
本発明に係る可視化方法の好ましい形態によれば、複数のサンプルデータを用いて学習される学習済モデルの学習状況を可視化する可視化方法が構成される。当該可視化方法は、(a)学習済モデルを生成する際、複数のサンプルデータそれぞれの第1多次元特徴ベクトルを前記特徴抽出器によって抽出し、(b)抽出した第1多次元特徴ベクトルを、複数の全結合層を用いた特徴変換器によって、当該第1多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第2多次元特徴ベクトルに変換し、(c)縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、変換された複数のサンプルデータそれぞれの第2多次元特徴ベクトルをグラフ化し、(d)生成された複数のグラフを表示部の第1領域に表示するステップを含んでいる。ここで、本発明における「グラフ」とは、典型的には、平面上に表記され得るグラフがこれに該当する。平面上に表記され得るグラフとしては、例えば、直交座標系に表記されるグラフが考えられるが、極座標系に表記されるグラフを好適に包含する。
本発明によれば、学習済モデルを生成する際に、学習済モデルの学習状況、即ち、学習済モデルの個性の可視化に有効な第2多次元特徴ベクトルをグラフ化し、当該グラフを表示部の第1領域に表示するため、学習済モデルの学習状況(個性)を簡易に可視化することができる。これにより、学習済モデルの学習状況が、判別対象の分類を適切に判別できる状況にあるか否かを評価することができるため、従来に比べて少量のサンプルデータで適切な学習済モデルを生成することができる。この結果、適切な学習済モデルを簡易かつ迅速に生成することができる。もとより、学習済モデルの学習状況(個性)を視覚的に確認することができるため、学習済モデルの信頼性が向上する。また、適切な学習済モデルを生成することができるため、判別対象を適切に分類可能な閾値の設定範囲を広くとることができる。これにより、外乱、例えば、判別対象の画像を取得する際の外光の影響などによる誤判別を抑制でき、正確な判別結果を安定して得ることができる。
本発明に係る可視化方法の更なる形態によれば、ステップ(d)は、複数のグラフのうち同一または類似するグラフ同士を同一または類似する態様で表示し、類似しないグラフを異なる態様で表示するステップである。ここで、本発明における「同一または類似するグラフ」とは、サンプルデータに付された教師信号が同一または類似するグラフがこれに該当する。また、本発明における「同一または類似する態様で表示」とは、典型的には、同一色または同系色で表示する態様がこれに該当するが、同一線幅で表示する態様や同一線種(例えば、実線同士や破線同士、一点鎖線同士、二点鎖線同士など)で表示する態様を好適に包含する。また、本発明における「異なる態様で表示」とは、典型的には、異色または異系色で表示する態様がこれに該当するが、異なる線幅で表示する態様や異なる線種(例えば、実線と破線、実線と一点鎖線、実線と二点鎖線など)で表示する態様を好適に包含する。
本形態によれば、学習済モデルの学習状況(個性)を視覚的により明瞭なものとすることができる。
本発明に係る可視化方法の更なる形態によれば、ステップ(a)は、判別対象の分類の際には、判別対象の第3多次元特徴ベクトルを特徴抽出器によって抽出するステップを含んでいる。また、ステップ(b)は、抽出された第3多次元特徴ベクトルを、特徴変換器によって、第3多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第4多次元特徴ベクトルに変換するステップを含んでいる。さらに、ステップ(c)は、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、第4多次元特徴ベクトルをグラフ化するステップを含んでいる。そして、ステップ(d)は、第4多次元特徴ベクトルのグラフを複数のグラフとは異なる態様で第1領域に表示するステップを含んでいる。ここで、本発明における「判別対象」とは、典型的には、分類が不明な対象がこれに該当するが、学習済モデルの学習結果の検証や学習精度向上を目的として分類が既知の対象、例えば、学習に用いた複数のサンプルデータから任意に抽出されるサンプルデータを好適に包含する。また、本発明における「グラフ」とは、典型的には、平面上に表記され得るグラフがこれに該当する。平面上に表記され得るグラフとしては、例えば、直交座標系に表記されるグラフが考えられるが、極座標系に表記されるグラフを好適に包含する。
本形態によれば、判別対象の分類の際には、学習済モデルの学習状況(個性)の可視化に加えて、判別対象の分類の判別状況も可視化することができる。なお、判別対象における第4多次元特徴ベクトルのグラフが複数のグラフ(第2多次元特徴ベクトルのグラフ)とは異なる態様で表示されるため、当該判別対象の分類の判別状況が確認し易い。
本発明に係る可視化方法の更なる形態によれば、判別対象の画像を表示部の第2領域に表示するステップ(e)と、判別対象の画像の任意の領域を指定するステップ(f)と、をさらに含んでいる。ステップ(a)は、指定された任意の領域における第5多次元特徴ベクトルを特徴抽出器によって抽出するステップを含んでいる。また、ステップ(b)は、抽出された第5多次元特徴ベクトルを、特徴変換器によって、第5多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第6多次元特徴ベクトルに変換するステップを含んでいる。さらに、ステップ(c)は、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、第6多次元特徴ベクトルをグラフ化するステップを含んでいる。そして、ステップ(d)は、第6多次元特徴ベクトルのグラフを複数のグラフとは異なる態様で第1領域に表示するステップを含んでいる。ここで、本発明における「グラフ」とは、典型的には、平面上に表記され得るグラフがこれに該当する。平面上に表記され得るグラフとしては、例えば、直交座標系に表記されるグラフが考えられるが、極座標系に表記されるグラフを好適に包含する。

本形態によれば、判別対象の任意の領域の分類の判別状況を可視化することができる。これにより、ユーザ自ら気になる箇所の判別状況を視覚的に確認することができると共に、当該気になる箇所の判別状況に応じて、学習のやり直しを行うことができる。この結果、学習済モデルの信頼性の向上および判別精度の向上を図ることができる。なお、表示部の第2領域を用いて判別対象の任意の領域を指定しながら、表示部の第1領域を用いて当該任意の領域の分類の判別状況を確認することができるため、操作も容易である。また、任意の領域における第6多次元特徴ベクトルのグラフが複数のグラフ(第2多次元特徴ベクトルのグラフ)とは異なる態様で表示されるため、当該任意の領域の分類の判別状況が確認し易い。
本発明に係る可視化方法の更なる形態によれば、複数のグラフのうち第6多次元特徴ベクトルのグラフと類似するグラフを選択するステップ(g)をさらに含んでいる。そして、ステップ(d)は、複数のグラフのうち第6多次元特徴ベクトルのグラフと類似するグラフを、複数のグラフおよび第6多次元特徴ベクトルのグラフとは異なる態様で第1領域に表示するステップを含んでいる。ここで、本発明における「類似するグラフ」とは、第6多次元特徴ベクトルとの距離が最短となる第2多次元特徴ベクトルのグラフがこれに該当する。
本形態によれば、第6多次元特徴ベクトルのグラフに加えて、当該グラフに類似する第2多次元特徴ベクトルのグラフを、複数のグラフ(第2多次元特徴ベクトルのグラフ)および第6多次元特徴ベクトルのグラフとは異なる態様で第1領域に表示するため、判別対象が適正に分類できているか否かに加えて、学習済モデルが適正に学習できているか否かの確認を視覚的に知ることができる。即ち、分類が既知である判別対象の任意の領域の第6多次元特徴ベクトルのグラフを第1領域に表示させた際に、当該グラフに類似するとして第1領域に表示されたサンプルデータの第2多次元特徴ベクトルのグラフが、分類が既知である判別対象の任意の領域の第6多次元特徴ベクトルのグラフとは別の分類領域に表示された場合や別形状で表示された場合には、学習済モデルの学習状況が不適切であるということを知ることができる。もとより、分類が既知である判別対象の任意の領域の第6多次元特徴ベクトルのグラフに類似するとして第1領域に表示されたサンプルデータの第2多次元特徴ベクトルのグラフが、分類が既知である判別対象の任意の領域の第6多次元特徴ベクトルのグラフと同じ分類領域に類似の形状で表示された場合には、学習済モデルの学習状況が適切であるということを知ることができる。
本発明に係る可視化方法の更なる形態によれば、所定の第2多次元特徴ベクトルに基づき基準値を設定するステップ(h)と、第6多次元特徴ベクトルと基準値との差を一次元の数値として算出するステップ(i)と、算出した当該差を視覚的および/または聴覚的および/または触覚的な態様で報知するステップ(j)と、をさらに備えている。
本形態によれば、任意の領域の基準値に対する類似度を視覚的および/または聴覚的および/または触覚的に確認することができる。
本発明に係る可視化方法の更なる形態によれば、特徴抽出器および特徴変換器は、深層学習を含むニューラルネットワークを用いて学習する。なお、ニューラルネットワークとして、ディープメトリックラーニングを用いることができる。
本形態によれば、学習済モデルの可視化を効果的なものとすることができる。これにより、判別精度をより向上することができる。
本発明に係るプログラムの好ましい形態によれば、複数のサンプルデータを用いて学習される学習済モデルの学習状況を可視化するためのプログラムが構成される。当該プログラムは、上述したいずれかの態様の本発明に係る可視化方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためものである。当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、ハードディスクやROM、SSD、フラッシュメモリ(USBメモリ、SDカードなど)、フロッピーディスク、CD、DVDなどに記録されていても良いし、伝送媒体、例えば、インターネットやLANなどの通信網を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されても良いし、あるいは、その他如何なる態様で授受されても良い。
本発明によれば、プログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させることによって、上述したいずれかの態様の本発明に係る可視化方法の各ステップが実行されるため、上述した本発明に係る可視化方法と同様の作用効果、例えば、学習済モデルが、判別対象の分類を適切に判別できる学習状況にあるか否かを評価することができるため、従来に比べて少量のサンプルデータで適切な学習済モデルを生成することができ、適切な学習済モデルを簡易かつ迅速に生成することができるといった効果や、学習済モデルの信頼性を向上できるといった効果、適正な学習済モデルを使用することにより正確な判別結果を安定して得ることができるといった効果などを得ることができる。
本発明に係る可視化装置の好ましい形態によれば、複数のサンプルデータを用いて学習される学習済モデルの学習状況を可視化する可視化装置が構成される。当該可視化装置は、学習済モデルを生成する際、複数のサンプルデータそれぞれの第1多次元特徴ベクトルを抽出する特徴抽出器と、抽出された第1多次元特徴ベクトルを、複数の全結合層を用いて第1多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第2多次元特徴ベクトルに変換する特徴変換器と、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、変換された複数のサンプルデータそれぞれの第2多次元特徴ベクトルをグラフ化するための複数の第1グラフ化データを生成するグラフ生成部と、生成された複数の第1グラフ化データに基づき複数のグラフを表示可能な第1領域を有する表示部と、を備えている。ここで、本発明における「グラフ」とは、典型的には、平面上に表記され得るグラフがこれに該当する。平面上に表記され得るグラフとしては、例えば、直交座標系に表記されるグラフが考えられるが、極座標系に表記されるグラフを好適に包含する。
本発明によれば、学習済モデルを生成する際に、学習済モデルの学習状況、即ち、学習済モデルの個性の可視化に有効な第2多次元特徴ベクトルをグラフ化し、当該グラフを表示部の第1領域に表示するため、学習済モデルの学習状況(個性)を簡易に可視化することができる。これにより、学習済モデルの学習状況が、判別対象の分類を適切に判別できる状況にあるか否かを評価することができるため、従来に比べて少量のサンプルデータで適切な学習済モデルを生成することができる。この結果、適切な学習済モデルを簡易かつ迅速に生成することができる。もとより、学習済モデルの学習状況を視覚的に確認することができるため、学習済モデルの信頼性が向上する。また、適切な学習済モデルを生成することができるため、判別対象を適切に分類可能な閾値の設定範囲を広くとることができる。これにより、外乱、例えば、判別対象の画像を取得する際の外光の影響などによる誤判別を抑制でき、正確な判別結果を安定して得ることができる。
本発明に係る可視化装置の更なる形態によれば、グラフ生成部は、複数の第1グラフ化データのうち同一または類似するデータ同士には同一または類似する第1識別情報を付加する。そして、表示部は、第1識別情報が付加された複数の第1グラフ化データに基づき複数のグラフを前記第1領域に表示する。ここで、本発明における「同一または類似するデータ」とは、サンプルデータに付された教師信号が同一または類似するデータがこれに該当する。また、本発明における「同一または類似する第1識別情報」は、典型的には、同一色または同系色といった色情報がこれに該当するが、同一線幅といったサイズ情報や同一線種(例えば、実線や破線、一点鎖線、二点鎖線など)といった線種情報を好適に包含する。
本形態によれば、学習済モデルの個性を視覚的により明瞭なものとすることができる。
本発明に係る可視化装置の更なる形態によれば、特徴抽出器は、判別対象の分類の際には、当該判別対象の第3多次元特徴ベクトルを抽出する。また、特徴変換器は、抽出された第3多次元特徴ベクトルを、当該3多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第4多次元特徴ベクトルに変換する。さらに、グラフ生成部は、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量とった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、第4多次元特徴ベクトルをグラフ化するための第2グラフ化データを生成すると共に、当該第2グラフ化データに第1識別情報とは異なる第2識別情報を付加する。そして、表示部は、第2識別情報が付加された第2グラフ化データに基づき第4多次元特徴ベクトルのグラフを第1領域に表示する。ここで、本発明における「判別対象」とは、典型的には、分類が不明な対象がこれに該当するが、学習済モデルの学習結果の検証や学習精度向上を目的として分類が既知の対象、例えば、学習に用いた複数のサンプルデータから任意に抽出されるサンプルデータを好適に包含する。ここで、本発明における「グラフ」とは、典型的には、平面上に表記され得るグラフがこれに該当する。平面上に表記され得るグラフとしては、例えば、直交座標系に表記されるグラフが考えられるが、極座標系に表記されるグラフを好適に包含する。
本形態によれば、判別対象の分類の際には、学習済モデルの学習状況(個性)の可視化に加えて、判別対象の分類の判別状況も可視化することができる。なお、判別対象における第4多次元特徴ベクトルのグラフが複数のグラフ(第2多次元特徴ベクトルのグラフ)とは異なる態様で表示されるため、当該判別対象の分類の判別状況が確認し易い。
本発明に係る可視化装置の更なる形態によれば、表示部は、判別対象の画像を表示可能な第2領域を有すると共に、当該第2領域において判別対象の画像の任意の領域を指定可能である。また、特徴抽出器は、指定された任意の領域における第5多次元特徴ベクトルを抽出する。さらに、特徴変換器は、抽出された第5多次元特徴ベクトルを、当該5多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第6多次元特徴ベクトルに変換する。また、グラフ生成部は、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、第6多次元特徴ベクトルをグラフ化するための第3グラフ化信号を生成すると共に、当該第3グラフ化データに第1識別情報とは異なる第3識別情報を付加する。そして、表示部は、第3識別情報が付加された第3グラフ化データに基づき第6多次元特徴ベクトルのグラフを第1領域に表示する。ここで、本発明における「判別対象の任意の領域を指定可能」とは、典型的には、コンピュータに情報を入力するためのポインティング・デバイス(所謂「マウス」)によって、表示部に表示された画像の任意の領域をクリックやドラッグなどで当該任意の領域を指定する態様がこれに該当するが、指やタッチペン等によって表示部を直接触れることで、表示部に表示された画像の任意の領域を指定する態様を好適に包含する。また、本発明における「グラフ」とは、典型的には、平面上に表記され得るグラフがこれに該当する。平面上に表記され得るグラフとしては、例えば、直交座標系に表記されるグラフが考えられるが、極座標系に表記されるグラフを好適に包含する。
本形態によれば、表示部の第2領域を用いて判別対象の任意の領域を指定しながら、表示部の第1領域を用いて当該任意の領域の分類の判別状況を確認することができる。なお、第6多次元特徴ベクトルのグラフが複数のグラフ(第2多次元特徴ベクトルのグラフ)とは異なる態様で表示されるため、当該任意の領域の分類の判別状況が確認し易い。ここで、第3識別情報は、第1識別情報とは異なる情報であれば良く、第2識別情報とは同じ情報であっても異なる情報であっても何れでも良い。
本発明に係る可視化装置の更なる形態によれば、複数の第1グラフ化データのうち第3グラフ化データと類似する第4グラフ化データを選定し、選定した当該第4グラフ化データに、第1および第2識別情報とは異なる第4識別情報を付加する選定部をさらに備えている。そして、表示部は、第4識別情報が付加された第4グラフ化データに基づき第6多次元特徴ベクトルのグラフと類似するグラフを第1領域に表示する。ここで、本発明における「第3グラフ化データと類似する第4グラフ化データ」とは、第3グラフ化データに基づく第6多次元特徴ベクトルとの距離が最短となる第2多次元特徴ベクトルのグラフを生成する第4グラフ化データがこれに該当する。
本形態によれば、第6多次元特徴ベクトルのグラフに加えて、当該グラフに類似する第2多次元特徴ベクトルのグラフを、複数のグラフ(第2多次元特徴ベクトルのグラフ)および第6多次元特徴ベクトルのグラフとは異なる態様で第1領域に表示するため、判別対象が適正に分類できているか否かに加えて、学習済モデルが適正に学習できているか否かの確認を視覚的に知ることができる。即ち、分類が既知である判別対象の任意の領域の第6多次元特徴ベクトルのグラフを第1領域に表示させた際に、当該グラフに類似するとして第1領域に表示されたサンプルデータの第2多次元特徴ベクトルのグラフが、分類が既知である判別対象の任意の領域の第6多次元特徴ベクトルのグラフとは別の分類領域に表示された場合や別形状で表示された場合には、学習済モデルの学習状況が不適切であるということを知ることができる。もとより、分類が既知である判別対象の任意の領域の第6多次元特徴ベクトルのグラフに類似するとして第1領域に表示されたサンプルデータの第2多次元特徴ベクトルのグラフが、分類が既知である判別対象の任意の領域の第6多次元特徴ベクトルのグラフと同じ分類領域に類似の形状で表示された場合には、学習済モデルの学習状況が適切であるということを知ることができる。
本発明に係る可視化装置の更なる形態によれば、所定の第2多次元特徴ベクトルに基づき基準値を設定すると共に、第6多次元特徴ベクトルと当該基準値との差を一次元の数値として算出し、算出した当該差を視覚的および/または聴覚的および/または触覚的な態様で報知する報知部をさらに備えている。
本形態によれば、任意の領域の基準値に対する類似度を視覚的および/または聴覚的および/または触覚的に確認することができる。
本発明に係る可視化装置の更なる形態によれば、特徴抽出器および特徴変換器は、深層学習を含むニューラルネットワークを用いて学習する。なお、深層学習としてディープメトリックラーニングを用いることができる。
本形態によれば、学習済モデルの可視化を効果的なものとすることができる。これにより、判別精度をより向上することができる。
本発明に係る判別装置の好ましい形態によれば、判別対象の分類を判別可能な判別装置が構成される。当該判別装置は、上述したいずれかの形態の本発明に係る可視化装置と、統計的機械学習を用いた分類器と、を備えている。分類器は、第2多次元特徴ベクトルに基づいて複数のサンプルデータを分類する。
本発明によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係る可視化装置を備えるため、本発明の可視化装置が奏する効果と同様の作用効果、例えば、学習済モデルが、判別対象の分類を適切に判別できる学習状況にあるか否かを評価することができるため、従来に比べて少量のサンプルデータで適切な学習済モデルを生成することができ、適切な学習済モデルを簡易かつ迅速に生成することができるといった効果や、学習済モデルの信頼性を向上できるといった効果、適正な学習済モデルを使用することにより正確な判別結果を安定して得ることができるといった効果などを得ることができる。なお、学習済モデルの学習状況(個性)を確認しながら複数のサンプルデータの分類を行うことができるため、適切な学習を実施できる。
なお、本発明によれば、特徴抽出器および特徴変換器と、分類器と、を別構成として有するため、判別対象の判別精度の向上に際し、特徴抽出器および特徴変換器の学習と、分類器の学習と、を分けて実施することができる。即ち、判別精度の低さの原因が、特徴抽出器および特徴変換器による学習精度の低さに起因する場合には特徴抽出器および特徴変換器のみを学習させ、分類器による分類精度の低さに起因する場合には分類器のみを学習させることができる。これにより、判別精度の向上を効率良く行うことができる。ここで、本発明では、学習済モデルの学習状況(個性)を可視化できるため、判別精度の低さの原因が、特徴抽出器および特徴変換器による学習精度の低さに起因するのか、分類器による分類精度の低さに起因するのかを容易に判断することができる。
判別対象の分類の判別状況を可視化する可視化装置を備える態様の本発明に係る判別装置の更なる形態によれば、分類器は、分類された複数のサンプルデータそれぞれの第2多次元特徴ベクトルと、第4多次元特徴ベクトルと、に基づいて判別対象を分類する。
本形態によれば、判別対象の分類を適切に実施するこができる。
判別対象の任意の領域における分類の判別状況を可視化する可視化装置を備える態様の本発明に係る判別装置の更なる形態によれば、分類器は、分類された複数のサンプルデータそれぞれの第2多次元特徴ベクトルと、第6多次元特徴ベクトルと、に基づいて判別対象の任意の領域を分類する。
本形態によれば、判別対象の任意の領域の分類を適切に実施することができる。
本発明によれば、適切な学習済モデルを簡易かつ迅速に生成することができる。また、本発明によれば、学習済モデルの信頼性および判別精度を向上することができる。
本発明の実施の形態に係る判別装置として機能するコンピュータ1の構成の概略を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る判別装置として機能するコンピュータ1の機能構成を示す機能ブロック図である。 特徴抽出器26の構成の概略を示す構成図である。 学習済モデル35の生成および判別対象の分類の概略を示す説明図である。 第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cの二次元グラフ化の概略を示す説明図である。 学習済モデル生成段階可視化ルーチンの一例を示すフローチャートである。 判別段階可視化ルーチンの一例を示すフローチャートである。 判別段階可視化ルーチンから分岐した部分のフローチャートである。 判別段階可視化ルーチンから分岐した部分のフローチャートである。 判別段階可視化ルーチンから分岐した部分のフローチャートである。 同じ数値指標を有する学習済モデル35の学習状況(個性)を示す説明図である。 ウィンドウ62にモデル用二次元グラフOg,Ngが表示された状態を示す説明図である。 ウィンドウ62の第1領域62aにモデル用二次元グラフOg,Ng、判別用二次元グラフDg、類似二次元グラフSg、および、バーグラフBgが表示された状態を示す説明図である。 分類器28の演算パラメータあるいは閾値の値の設定が適切でない場合の判別用二次元グラフDgの状態を示す説明図である。 ユーザによって指定された領域の分類の判別において誤判別が発生した状態を示す説明図である。 ウィンドウ62に選択二次元グラフCgまたは判別用二次元グラフDgが表示された状態を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本実施の形態に係る判別装置として機能するコンピュータ1は、図1に示すように、CPU2を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶するROM4、一時的にデータを記憶するRAM6、画像処理を行う際に必要な計算処理や行列演算処理を行うGPU8、各種アプリケーションプログラム(単にアプリケーションと称する)や画像データを含む各種データを記憶する大容量メモリであるハードディスク(HDD)10、カメラ70などの外部機器とのデータの入出力を行う入出力インターフェイス(I/F)12などを備えている。なお、以下では説明の便宜上、本実施の形態に係る判別装置としてのコンピュータ1が、判別対象がOK品であるかNG品であるかの判別を行う装置として説明する。コンピュータ1は、本発明における「判別装置」に対応する実施構成の一例である。
コンピュータ1は、ユーザが各種指令を入力するキーボードおよびマウス等の入力装置14や、各種情報を表示するディスプレイ60などを備えている。CPU2やROM4、RAM6、GPU8、HDD10、I/F12、入力装置14、ディスプレイ60などは、バス80によって電気的に接続され、互いに各種制御信号やデータのやり取りができるように構成されている。
当該コンピュータ1は、ディスプレイ60に表示されたカーソル等をユーザが入力装置14を介して入力操作すると、その入力操作に応じた動作を実行する機能を有している。また、当該コンピュータ1は、HDD10に格納されたアプリケーション、具体的には、判別対象の判別処理を実行する判別アプリケーションによって各種処理が実行されることで、本実施の形態に係る判別装置として機能する。なお、本実施の形態では、判別装置としてコンピュータ1によって実現可能な構成としたが、専用装置として実現しても良い。
また、コンピュータ1には、図2に示すように、CPU2やROM4、RAM6、GPU8、HDD10、I/F12、入力装置14、ディスプレイ60などの前述したハードウェア資源と、判別アプリケーションや本実施の形態に係る可視化プログラムといったソフトウェアと、の一方または双方の協働により、画像表示制御部20や、画像取得部22、領域指定部24、特徴抽出器26、特徴変換器27、分類器28、距離算定器29、二次元グラフ化データ生成部30、選定部31、報知部32、記憶部33等が機能ブロックとして構成されている。換言すれば、これらの各部(画像表示制御部20、画像取得部22、領域指定部24、特徴抽出器26、特徴変換器27、分類器28、距離算定器29、二次元グラフ化データ生成部30、選定部31、報知部32、記憶部33)は、HDD10からRAM6上に展開されたアプリケーションを実行するCPU2からの命令によって、図1に示す各構成要素(CPU2やROM4、RAM6、GPU8、HDD10、I/F12、入力装置14、ディスプレイ60など)が単独あるいは協働して動作することにより実現される機能であると言うことができる。なお、画像表示制御部20や、画像取得部22、領域指定部24、特徴抽出器26、特徴変換器27、分類器28、距離算定器29、二次元グラフ化データ生成部30、選定部31、報知部32、記憶部33等は、アドレスバスやデータバスなどのバスライン82によって電気的に接続されている。特徴抽出器26、特徴変換器27およびディスプレイ60(後述するウィンドウ62)は、本発明における「可視化装置」に対応する実施構成の一例である。
画像表示制御部20は、判別アプリケーションが起動されると、図1に示すように、ディスプレイ60の画面61に所定のウィンドウ62を表示する。また、画像表示制御部20は、ディスプレイ60に表示されたカーソル等をユーザが入力装置14を介して入力操作することにより選択された教師信号付きサンプル画像データ34a(図2参照)に基づいて教師信号付きサンプル画像をウィンドウ62上に表示させたり、画像取得部22により取得される判別対象画像データ34b(図2参照)に基づいて判別対象画像をウィンドウ62上に表示させたり、領域指定部24により取得される指定領域画像データ34c(図2参照)に基づいて指定領域画像をウィンドウ62上に表示させる。複数の教師信号付きサンプル画像データ34aは、本発明における「複数のサンプルデータ」に対応する実施構成の一例である。また、ディスプレイ60およびウィンドウ62は、本発明における「表示部」に対応する実施構成の一例である。
さらに、画像表示制御部20は、記憶部33に記憶されたモデル用二次元グラフ化データ36a(図2参照)に基づいて二次元グラフをウィンドウ62上に表示させたり、二次元グラフ化データ生成部30によって生成される判別用二次元グラフ化データ36b、および、報知部32によって生成されるバーグラフ化データ39(図2参照)に基づいて判別用二次元グラフおよびバーグラフをウィンドウ62上に表示させたりする。また、画像表示制御部20は、分類器28による判別結果をウィンドウ62に表示する。なお、教師信号付きサンプル画像とは、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習を行うために使用する画像である。また、判別対象画像とは、典型的には、分類(OK品 or NG品)が不明な対象の画像がこれに該当するが、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習結果の検証や学習精度の向上を目的として分類(OK品 or NG品)が既知の対象の画像、例えば、複数の教師信号付きサンプル画像からユーザが任意に選択した教師信号付きサンプル画像を好適に包含する。
画像取得部22は、カメラ70(図1参照)によって撮影された教師信号付きサンプル画像データ34aや判別対象画像データ34bを取得し、取得したこれら画像データを画像表示制御部20や特徴抽出器26、記憶部33などに供給する。
領域指定部24は、ユーザの入力装置14を介した入力操作によって、ウィンドウ62上に表示された教師信号付きサンプル画像や判別対象画像の任意の領域がクリックやドラッグなどされた際に、当該領域の画像データ(以下、「指定領域画像データ」という)34cを取得し、取得した指定領域画像データ34c(図2参照)を画像表示制御部20や特徴抽出器26、記憶部33などに供給する。
特徴抽出器26は、複数の教師信号付きサンプル画像データ34aや、判別対象画像データ34b、指定領域画像データ34cから第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cを抽出し、抽出した第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cを特徴変換器27に供給する。ここで、本実施の形態では、特徴抽出器26には、図3および図4に示すように、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いる構成とした。第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cは、それぞれ本発明における「第1多次元特徴ベクトル」、「第3多次元特徴ベクトル」、「第5多次元特徴ベクトル」に対応する実施構成の一例である。
特徴抽出器26による第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cの抽出は、図3に示すように、所定のフィルタ(図示せず)を用いて複数の教師信号付きサンプル画像データ34aや判別対象画像データ34b、指定領域画像データ34cから、これら画像データ34a,34b,34cの特徴を失うことなく特徴を抽出する所謂畳み込み処理を複数回行った後、列ベクトルにフラット化することにより行う。
特徴変換器27は、図4に示すように、複数の全結合層27a,27bを有しており、当該全結合層27a,27bを用いて、特徴抽出器26によって抽出された第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cを低次元化する処理を実行する。具体的には、全結合(Fully Connected)処理によって、第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cを当該第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cよりも低次元の第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cに変換し、分類器28や距離算定器29、二次元グラフ化データ生成部30、記憶部33に供給する。なお、全結合(Fully Connected)処理に替えてGlobal max PoolingやGlobal Average Poolingなどのプーリング処理によって、第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cを当該第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cよりも低次元の第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cに変換しても良い。第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cは、それぞれ記憶部33に記憶される。第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cは、それぞれ本発明における「第2多次元特徴ベクトル」、「第4多次元特徴ベクトル」、「第6多次元特徴ベクトル」に対応する実施構成の一例である。
なお、特徴抽出器26および特徴変換器27は、判別対象の分類の判別を精度良く行うことができるような第1多次元特徴ベクトル90a,90b,90cおよび第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cを得ることができるように、予め学習を行って、学習済モデル35として記憶部33に記憶させておく。
分類器28は、図4(b)に示すように、判別対象の分類の判別を行う際に機能する。図4(b)に示すように、特徴変換器27によって変換された第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cに基づいて、判別対象の分類、即ち、判別対象がOK品であるかNG品であるかの判別を行い、当該判別結果を画像表示制御部20に供給する。判別対象の分類は、具体的には、第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cを用いて機械学習した演算パラメータにより判別対象の第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cがOK品である確信度を示す一次元の数値を演算し、設定した閾値以上であればOK品であると分類し、設定した閾値未満であればNG品であると分類する。本実施の形態では、分類器28には、勾配ブースティングや、サポートベクターマシーン、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、ガウス正規化、アンサンブル検査、などの所謂統計的機械学習を用いる構成とした。
距離算定器29は、学習済モデル35を生成する際、および、当該学習済モデル35の検証や精度の向上を図る際に機能する。学習済モデル35を生成する際には、距離算定器29は、複数の教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92a間の距離を算定し、算定した当該距離を距離データ38として記憶部33に記憶する。算定した当該距離は、特徴抽出器26および特徴変換器27にフィードバックされる(図4(a)参照)。一方、学習済モデル35の検証や精度の向上を図る際には、距離算定器29は、複数の教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aと、判別対象画像データ34bや指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92b,92cと、の間の距離を算定し、算定した当該距離を距離データ38として記憶部33に記憶する。
本実施の形態では、特徴抽出器26および特徴変換器27へのフィードバックは、OK品同士の第2多次元特徴ベクトル92a間の距離と、OK品の第2多次元特徴ベクトル92aおよびNG品の第2多次元特徴ベクトル92a間の距離と、が相対的に最適化されるように、Triplet loss関数などの損失関数を用いて誤差逆伝搬法および勾配降下法により、特徴抽出器26および特徴変換器27のパラメータの修正を行うことにより行う構成とした。このようなパラメータの修正(特徴抽出器26および特徴変換器27の学習)は、第2多次元特徴ベクトル92aの可視化(二次元グラフ化)を行って、学習済モデル35(特徴抽出器26および特徴変換器27)の学習状況(個性)を把握したうえで、当該学習状況(個性)が所望の状態となるまで実施される。こうして、学習済モデル35が生成され、記憶部33に記憶される。なお、本実施の形態では、学習済モデル35の学習と、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習と、は同義である。
ここで、本実施の形態では、特徴抽出器26および特徴変換器27のパラメータの修正には、ディープメトリックラーニングを用いる構成とした。即ち、特徴抽出器26によって第1多次元特徴ベクトル90aを抽出し、抽出した第1多次元特徴ベクトル90aを特徴変換器27によって第2多次元特徴ベクトル92aに変換すると共に、変換した第2多次元特徴ベクトル92a間の距離を距離算定器29によって算定して、算定した当該距離に基づき誤差逆伝搬法および勾配降下法により特徴抽出器26および特徴変換器27のパラメータの修正を行う一連の処理にディープメトリックラーニングを適用した。なお、第2多次元特徴ベクトル92aの可視化(二次元グラフ化)、および、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習(個性)が所望の状態となったか否かの判定についての詳細は後述する。
二次元グラフ化データ生成部30は、複数の教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aに基づいて、モデル用二次元グラフ化データ36aを生成すると共に、判別対象画像データ34bや指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92b,92cに基づいて、判別用二次元グラフ化データ36bを生成する。モデル用二次元グラフ化データ36aは、本発明における「第1グラフ化データ」に対応し、判別用二次元グラフ化データ36bは、本発明における「第2グラフ化データ」および「第3グラフ化データ」に対応する実施構成の一例である。
具体的には、第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cを次元数の特徴量の集合としてモデル用二次元グラフ化データ36aや判別用二次元グラフ化データ36bを生成する。例えば、第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cがn次元列ベクトル(f,f,f,・・・,fn-1,f)である場合、n個の特徴量f,f,f,・・・,fn-1,fの集合としたデータ、即ち、図5に示すように、縦軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,nをとり、横軸に特徴量f,f,f,・・・,fn-1,fをとった座標系(直交座標系)に、これら特徴量f,f,f,・・・,fn-1,fをプロットして曲線ないし直線で繋いだ二次元グラフを表示可能なデータを生成する。
なお、学習済モデル35(特徴抽出器26および特徴変換器27)の学習結果の検証や学習精度の向上を目的として、ユーザが記憶部33に記憶された複数の教師信号付きサンプル画像データ34aの中から任意の一の教師信号付きサンプル画像データ34aを選択した場合には、二次元グラフ化データ生成部30は、モデル用二次元グラフ化データ36aの中から、当該任意の一の教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトルデータ92aに基づいて生成されたモデル用二次元グラフ化データ36a(以下、「選択二次元グラフ化データ36a’」という)を抽出する。選択二次元グラフ化データ36a’は、本発明における「第2グラフ化データ」に対応する実施構成の一例である。
モデル用二次元グラフ化データ36aには、色情報(RGB情報などの色調情報や階調情報)が付加される。ここで、同じ教師信号が付された第2多次元特徴ベクトル92a同士は同系色の色情報が付される。具体的には、本実施の形態では、OK品同士のモデル用二次元グラフ化データ36aには青系統色が付され、NG品同士のモデル用二次元グラフ化データ36aには赤系統色が付される。生成されたモデル用二次元グラフ化データ36aは、記憶部33に記憶される。OK品同士のモデル用二次元グラフ化データ36aに青系統色を付し、NG品同士のモデル用二次元グラフ化データ36aに赤系統色を付す態様は、本発明における「複数のグラフのうち同一または類似するグラフ同士を同一または類似する態様で表示し、類似しないグラフを異なる態様で表示する」態様、および、「複数の第1グラフ化データのうち同一または類似するデータ同士には同一または類似する第1識別情報を付加」する態様に対応する実施構成の一例である。
また、判別用二次元グラフ化データ36bおよび選択二次元グラフ化データ36a’には、モデル用二次元グラフ化データ36aとは異なる色情報が付される。具体的には、本実施の形態では、黄系統色が付される。抽出された選択二次元グラフ化データ36a’または生成された判別用二次元グラフ化データ36bは、画像表示制御部20に供給される。なお、判別用二次元グラフ化データ36bは、記憶部33に記憶される。二次元グラフ化データ生成部30は、本発明における「グラフ生成部」に対応する実施構成の一例である。判別用二次元グラフ化データ36bおよび選択二次元グラフ化データ36a’に黄系統色を付す態様は、本発明における「第4多次元特徴ベクトルのグラフを複数のグラフとは異なる態様で第1領域に表示する」態様、「第6多次元特徴ベクトルのグラフを複数のグラフとは異なる態様で第1領域に表示する」態様、「第2グラフ化データに第1識別情報とは異なる第2識別情報を付加」する態様、および、「第3グラフ化データに第1識別情報とは異なる第3識別情報を付加」する態様に対応する実施構成の一例である。
選定部31は、ユーザの入力装置14を介した入力操作によって、ウィンドウ62上に表示された各種コマンドボタンの中から類似二次元グラフSgの表示指示を含むコマンドボタンが押された際に、記憶部33に記憶された複数の第2多次元特徴ベクトル92aの中から、指定領域画像データ34cから抽出された第2多次元特徴ベクトル92cとの距離が最も小さい第2多次元特徴ベクトル(以下、「距離最小第2多次元特徴ベクトル」という)92a’を選定すると共に、モデル用二次元グラフ化データ36aの中から、当該選定された距離最小第2多次元特徴ベクトル92a’に基づいて生成された二次元グラフ化データ(類似二次元グラフ化データ)36cを選定し、選定した類似二次元グラフ化データ36cを画像表示制御部20や記憶部33などに供給する。ここで、類似二次元グラフ化データ36cは、本発明における「第4グラフ化データ」に対応し、類似二次元グラフ化データ36cに基づき生成されるグラフは、本発明における「前記複数のグラフのうち前記第6多次元特徴ベクトルのグラフと類似するグラフ」に対応する実施構成の一例である。
ここで、本実施の形態では、距離最小第2多次元特徴ベクトル92a’の選定は、記憶部33に記憶された距離データ38に基づいて行う構成とした。具体的には、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cと、複数の各教師信号付きサンプル画像データ34aそれぞれの第2多次元特徴ベクトル92aと、の間の距離が最小となる組合せの第2多次元特徴ベクトル92aを選定する構成とした。
なお、選定部31は、選定した類似二次元グラフ化データ36cに上述した何れの色情報とも異なる色情報を付す。具体的には、本実施の形態では、白系統色が付される。類似二次元グラフ化データ36cに白系統色を付す態様は、本発明における「第6多次元特徴ベクトルのグラフと同一または類似するグラフを、複数のグラフおよび第6多次元特徴ベクトルのグラフとは異なる態様で第1領域に表示する」態様、および、「第4グラフ化データに、第1および第2識別情報とは異なる第4識別情報を付加する」態様に対応する実施構成の一例である。
報知部32は、ユーザの入力装置14を介した入力操作によって、ウィンドウ62上に表示された各種コマンドボタンの中からバーグラフBgの表示指示を含むコマンドボタンが押された際に、学習済モデル35の生成段階でOK品に分類された複数の各教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aそれぞれと,指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cと,の間の各距離のうち最小となる最小距離を選定すると共に、当該最小距離に基づいてバーグラフ化データ39を生成し、生成した当該バーグラフ化データ39を画像表示制御部20や記憶部33などに供給する。
ここで、本実施の形態では、最小距離の選定は、記憶部33に記憶された距離データ38に基づいて行う構成とした。具体的には、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cと、複数のOK品の第2多次元特徴ベクトル92aそれぞれと、の間の各距離のうち最小となる値を選定する構成とした。
報知部32は、最小距離が大きいほどバーグラフが長くなる態様でバーグラフ化データ39を生成する。なお、最小距離が小さいときと大きいときとでバーグラフの色が異なる態様で表示されるようにバーグラフ化データ39を生成することもできる。
本実施の形態では、最小距離が小さいほど青系統色が強く、最小距離が多きくなるほど赤系統色が強くなる態様とした。当該バーグラフを見ることにより、ユーザ(判別者)は、指定領域画像がOK品であるのか、NG品であるのかに加えて、OK品あるいはNG品にどれだけ近いのかを一目で知ることができる。ここで、複数のOK品の第2多次元特徴ベクトル92aは、本発明における「所定の前記第2多次元特徴ベクトル」に対応し、学習済モデル35の生成段階でOK品に分類された複数の各教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aのうち指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cとの間の距離が最小となる第2多次元特徴ベクトル92aは、本発明における「基準値」に対応し、最小距離は、本発明における「差」および「一次元の数値」に対応する実施構成の一例である。また、最小距離の大きさに応じたバーグラフをウィンドウ62上に表示する態様は、本発明における「算出した該差を視覚的および/または聴覚的および/または触覚的な態様で報知する」態様に対応する実施構成の一例である。
記憶部33は、RAM6およびHDD10の少なくとも一方に確保され、カメラ70(図1参照)によって撮影された教師信号付きサンプル画像データ34aおよび判別対象画像データ34bや、領域指定部24によって取得された指定領域画像データ34c、学習済モデル35、二次元グラフ化データ生成部30によって生成されたモデル用二次元グラフ化データ36aおよび判別用二次元グラフ化データ36b、選定部31によって生成された類似二次元グラフ化データ36c、特徴変換器27によって変換された第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92c、距離算定器29によって算定された距離データ38、および、報知部32によって生成されたバーグラフ化データ39を記憶する。
可視化プログラムは、学習済モデル35の生成段階で実行される学習済モデル生成段階可視化ルーチンと、学習済モデル35の精度向上段階や判別対象の分類の判別段階で実行される判別段階可視化ルーチンと、から構成されており、学習済モデル35の学習状況(個性)および判別対象の判別状況を可視化可能なように、二次元グラフ化データ生成部30によって生成されたモデル用二次元グラフ化データ36a、判別用二次元グラフ化データ36b、および、選択二次元グラフ化データ36a’や、選定部31によって生成された類似二次元グラフ化データ36c、報知部32によって生成されたバーグラフ化データ39に基づいて、画像表示制御部20にモデル用二次元グラフOg,Ng(図15、図16参照)や判別用二次元グラフDg(図16参照)、選択二次元グラフCg(図16参照)、類似二次元グラフSg(図16、図15参照)、バーグラフBg(図16、図15参照)などをウィンドウ62上に表示させる機能を有している。
次に、判別アプリケーションが起動されたときにコンピュータ1において実行される可視化プログラムについて説明する。まず、学習済モデル生成段階可視化ルーチンについて説明し、続いて、判別段階可視化ルーチンについて説明する。図6は、学習済モデル生成段階可視化ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図7は、判別段階可視化ルーチンの一例を示すメインフローチャートであり、図8、図9および図10は、図7のメインフローチャートから分岐したサブフローチャートである。
学習済モデル生成段階可視化ルーチンは、例えば、ユーザがウィンドウ62上に表示される各種コマンドボタンの中から「学習済モデル生成」ボタンを押したときに実行される。学習済モデル生成段階可視化ルーチンは、主に、画像表示制御部20、画像取得部22、特徴抽出器26、特徴変換器27、距離算定器29、二次元グラフ化データ生成部30などにより実行される。
学習済モデル生成段階可視化ルーチンでは、学習済モデル35を可視化する処理が実行される。具体的には、図6に示すように、まず、二次元グラフ化データ生成部30が、記憶部33に記憶された教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aを読み込み(ステップS10)、読み込んだ第2多次元特徴ベクトル92aに基づいてモデル用二次元グラフ化データ36aを生成すると共に記憶部33に記憶する処理を実行すると共に(ステップS12、画像表示制御部20が、記憶部33に記憶されたモデル用二次元グラフ化データ36aを読み込み、読み込んだモデル用二次元グラフ化データ36aに基づいてモデル用二次元グラフOg,Ng(図12参照)をウィンドウ62に表示して(ステップS14)、本ルーチンを終了する処理を実行する。ここで、学習済モデル35の生成段階においては、モデル用二次元グラフOg,Ngは、例えば、図12に示すように、特徴抽出器26、特徴変換器27、および、分類器28から算出される判定の精度や、特徴抽出器26、特徴変換器27、および、距離算定器29から算出される損失など従来技術による学習状況(一次元の数値指標)のグラフと共にウィンドウ62に表示することができる。この場合、ウィンドウ62のうちモデル用二次元グラフOg,Ngの表示領域は、本発明における「第1領域」に対応する実施構成の一例である。また、OK品のモデル用二次元グラフOgおよびNG品のモデル用二次元グラフNgは、本発明における「複数のグラフ」に対応する実施構成の一例である。
このように、学習済モデル35の学習状況(個性)の可視化に適した第2多次元特徴ベクトル92aに基づいてグラフ化したモデル用二次元グラフOg,Ng(図12参照)をウィンドウ62に表示するため、学習済モデル35が適切な学習状況(個性)にあるか否かを視覚的に確認して評価することができる。ここで、学習済モデル35の学習状況(個性)の評価は、正解率や適合率、再現率などの一次元の数値指標によって行われることが一般的であるが、これら数値指標が同じであっても学習済モデル35には判別精度および信頼精度に違いがあり、本発明者らが鋭意研究したところ、学習状況(個性)を視覚的に確認することで、適切な学習済モデル35を生成可能であることが判明した。
図11は、同じ数値指標を有する学習済モデル35の学習状況(個性)を示す説明図である。なお、図11(a)は、学習済モデル35が適切な学習状況(個性)にある状態を示すモデル用二次元グラフOg,Ngであり、図11(b)は、学習済モデル35の学習状況(個性)が適切でない状態を示すモデル用二次元グラフOg,Ngである。ここで、本実施の形態では、OK品同士のモデル用二次元グラフ化データ36aには青系統色が付され、NG品同士のモデル用二次元グラフ化データ36aには赤系統色が付される構成としたため、実際には、OK品のモデル用二次元グラフOgは青系統色で表示され、NG品のモデル用二次元グラフNgは赤系統色で表示されることになるが、図11中では、便宜上、青系統色を二点鎖線で記載し、赤系統色を破線で記載している。
図11(a)に示すように、学習済モデル35が適切な学習状況(個性)にあると、OK品の教師信号付きサンプル画像データ34aに基づき生成されたモデル用二次元グラフOgと、NG品の教師信号付きサンプル画像データ34aに基づき生成されたモデル用二次元グラフNgと、が明確に離隔されて表示され、境界が明確となる。一方、学習済モデル35の学習状況(個性)が適切でないと、モデル用二次元グラフOgと、モデル用二次元グラフNgと、が近接して表示され、境界が不明確となる。
このように、学習済モデル35の学習状況(個性)を可視化することにより、学習済モデル35が判別対象の分類を適切に判別できる学習状況(個性)にあるか否かを評価することができるため、従来に比べて少量のサンプルデータで適切な学習済モデル35を生成することができる。この結果、適切な学習済モデル35を簡易かつ迅速に生成することができる。もとより、学習済モデル35の学習状況(個性)を視覚的に確認することができるため、学習済モデル35の信頼性が向上する。また、適切な学習済モデル35を生成することができるため、分類器28による判別対象の分類に適切な閾値の設定範囲を広くとることができる。これにより、外乱、例えば、判別対象の画像を取得する際の外光の影響などによる誤判別を抑制でき、正確な判別結果を安定して得ることができる。
次に、判別段階可視化ルーチンについて説明する。判別段階可視化ルーチンは、例えば、ユーザがウィンドウ62上に表示される各種コマンドボタンの中から「学習済モデルのテスト」ボタンや「学習済モデルの精度向上」ボタン、「判別対象の判別」ボタンを押したときに実行される。判別段階可視化ルーチンは、主にコンピュータ1の画像表示制御部20や、画像取得部22、領域指定部24、特徴抽出器26、特徴変換器27、分類器28、二次元グラフ化データ生成部30、選定部31、および、報知部32により実行される。
判別段階可視化ルーチンでは、図7に示すように、まず、学習済モデル35を読み込んで可視化する処理、具体的には、画像表示制御部20が、記憶部33に記憶されたモデル用二次元グラフ化データ36aを読み込み(ステップS100)、読み込んだモデル用二次元グラフ化データ36aに基づいてモデル用二次元グラフOg,Ng(図11参照)をウィンドウ62の第1領域62a(図1参照)に表示する処理を実行する(ステップS102)。ここで、モデル用二次元グラフ化データ36aは、上述した学習済モデル生成段階可視化ルーチンのステップS12において、二次元グラフ化データ生成部30によって生成され、記憶部33に記憶されている。この場合、第1領域62aは、本発明における「第1領域」に対応する実施構成の一例である。
ステップS102において、モデル用二次元グラフOg,Ngをウィンドウ62の第1領域62a(図1参照)に表示する処理を実行した後、続いて、画像表示制御部20は、画像表示要求の有無を判定する処理を実行する(ステップS104)。ここで、「画像表示要求」は、例えば、記憶部33に記憶された複数の教師信号付きサンプル画像データ34aの中からユーザが任意の一の教師信号付きサンプル画像データ34aを選択した場合や、画像取得部22が判別対象の画像を取得した場合に「画像表示要求有り」と判定される。
画像表示要求がなかった場合には、画像表示要求が有るまでステップS104の処理を繰り返し実行し、画像表示要求が有った場合には、画像表示制御部20は、当該要求のあった画像データ(任意の一の教師信号付きサンプル画像データ34aまたは判別対象画像データ34b)を読み込むと共に、読み込んだ画像データ(任意の一の教師信号付きサンプル画像データ34aまたは判別対象画像データ34b)に基づいて、要求のあった画像(任意の一の教師信号付きサンプル画像または判別対象画像)をウィンドウ62の第2領域62b(図1参照)に表示する処理を実行する(ステップS106)。
次に、画像表示制御部20は、ウィンドウ62の第2領域62b(図1参照)に表示された画像(任意の一の教師信号付きサンプル画像または判別対象画像)の任意の領域が、ユーザにより指定されたか否かを判定する処理を実行する(ステップS108)。ユーザによる任意の領域が指定されたか否かの判定は、例えば、領域指定部24からの指定領域画像データ34cの入力があったか否かにより行うことができる。
ユーザによる任意の領域指定があった場合は、類似二次元グラフSg(図13参照)を表示する要求が有るか否かを判定する処理を実行する(ステップS110)。ここで、類似二次元グラフSg(図13参照)の表示要求の有無の判定は、例えば、選定部31からの類似二次元グラフ化データ36cの入力があった否かにより行うことができる。
類似二次元グラフSg(図13参照)を表示する要求が有る場合には、バーグラフBg(図13参照)を表示する要求が有るか否かを判定する処理を実行する(ステップS112)。ここで、バーグラフBg(図13参照)の表示要求の有無の判定は、例えば、報知部32からのバーグラフ化データ39の入力があった否かにより行うことができる。
バーグラフBg(図13参照)を表示する要求が有る場合には、画像表示制御部20は、指定領域画像データ34c、距離最小第2多次元特徴ベクトル92a’(指定領域画像データ34cから抽出された第2多次元特徴ベクトル92cとの距離が最も近い第2多次元特徴ベクトル92a)を有する教師信号付きサンプル画像データ34a(以下、「類似画像データ34a’」という)、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cに基づき生成された判別用二次元グラフ化データ36b、類似二次元グラフ化データ36c、および、バーグラフ化データ39を読み込む処理を実行する(ステップS114)。
ここで、判別用二次元グラフ化データ36bは、任意の領域が指定された際に、二次元グラフ化データ生成部30によって、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cに基づいて生成され、画像表示制御部20に出力されるものであり、類似二次元グラフ化データ36cは、類似二次元グラフSgを表示する要求が有った際(類似二次元グラフSgの表示指示を含むコマンドボタンが押された際)に、選定部31によって、距離最小第2多次元特徴ベクトル92a’に基づいて生成され、画像表示制御部20に出力されるものであり、バーグラフ化データ39は、バーグラフBgを表示する要求が有った際に、報知部32によって、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cと,OK品に分類された複数の各教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aそれぞれと,の距離のうち最小となる最小距離に基づいて生成され、画像表示制御部20に出力されるものである。
そして、読み込んだ指定領域画像データ34c、類似画像データ34a’、判別用二次元グラフ化データ36b、類似二次元グラフ化データ36c、および、バーグラフ化データ39に基づいて、指定領域画像をウィンドウ62の第3領域62c(図1参照)に表示すると共に、類似画像をウィンドウ62の第4領域62d(図1参照)に表示し、図13に示すように、既にウィンドウ62の第1領域62aに表示されたモデル用二次元グラフOg,Ngと共に判別用二次元グラフDg、類似二次元グラフSg、および、バーグラフBgを第1領域62aに表示する処理を実行して(ステップS116)、ステップS104に戻る。ここで、判別用二次元グラフDgは、本発明における「第4多次元特徴ベクトルのグラフ」および「第6多次元特徴ベクトルのグラフ」に対応する実施構成の一例である。
図13は、モデル用二次元グラフOg,Ngに加えて、判別用二次元グラフDg、類似二次元グラフSg、および、バーグラフBgを、ウィンドウ62の第1領域62aに表示した状態を示す説明図である。なお、図13(a)は、判別用二次元グラフDgおよび類似二次元グラフSgがNG品のモデル用二次元グラフNg側に表示された状態を示す説明図であり、図13(b)は、判別用二次元グラフDgおよび類似二次元グラフSgがOK品のモデル用二次元グラフOg側に表示された状態を示す説明図である。ここで、本実施の形態では、判別用二次元グラフDgには黄系統色が付され、類似二次元グラフSgには白系統色が付される構成としたため、実際には、判別用二次元グラフDgは黄系統色で表示され、類似二次元グラフSgは白系統色で表示されることになるが、図13中では、便宜上、黄系統色を太実線で記載し、白系統色を太一点鎖線で記載している。
このように、モデル用二次元グラフOg,Ngに加えて、ユーザによって指定された領域の第2多次元特徴ベクトル92cの状態を判別用二次元グラフDgとして表示するため、指定された領域の分類の判別状況を可視化することができる。これにより、ユーザ自ら気になる箇所の判別状況を視覚的に確認することができると共に(例えば、判別対象に傷などがあった場合に、当該傷をNGとして判別できているのかなど)、当該気になる箇所の判別状況に応じて(OK品であるのにNGであると判別していた場合や、これとは逆に、NG品であるのにOK品であると判別していた場合)、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習、あるいは、分類器28の学習をやり直すことができる。
ここで、上述したような誤判別が発生した場合(OK品であるのにNGであると判別していた場合や、これとは逆に、NG品であるのにOK品であると判別していた場合)、モデル用二次元グラフOg,Ngおよび判別用二次元グラフDgの形状や、判別用二次元グラフDgの動きを確認することによって、誤判別の原因が特徴抽出器26および特徴変換器27の学習にあるのか、分類器28の演算パラメータの機械学習や閾値の設定にあるのか、を判断することができる。なお、判別用二次元グラフDgの動きとは、ユーザが、ウィンドウ62の第2領域62b(図1参照)に表示された画像(ユーザが選択した任意の一の教師信号付きサンプル画像または判別対象画像)上において、指定領域を様々に変化させたときの、判別用二次元グラフDgの変化を意味する。
図14(a)に示すように、判別用二次元グラフDgの形状がモデル用二次元グラフNgと離れており、異なる形状にも関わらず、NG品と判断された場合や、図14(b)に示すように、判別用二次元グラフDgの形状がモデル用二次元グラフOgと離れており、異なる形状にも関わらず、OK品と判断された場合、即ち、OK品およびNG品の特徴は捉えることができているが、OK品およびNG品の分類を誤っているような場合には、分類器28の演算パラメータの機械学習や閾値の設定が適切でないと判断することができ、この場合、分類器28の演算パラメータの機械学習や閾値の設定をし直すことで対応できる。
一方、ユーザが、ウィンドウ62の第2領域62b(図1参照)に表示された画像(ユーザが選択した任意の一の教師信号付きサンプル画像または判別対象画像)上において、正常箇所から例えば傷などの欠陥が存在する箇所に亘って指定領域を変化させているのに、判別用二次元グラフDgの動きに変化がない、あるいは、変化が乏しい場合、即ち、OK品およびNG品の特徴を適切に捉えることができていない場合は、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習が適切でないと判断することができ、この場合、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習をし直すことで対応できる。
このように、本実施の形態に係る判別装置によれば、特徴抽出器26および特徴変換器27と、分類器28と、を別構成として有すると共に、学習済モデル35の学習状況(個性)を可視化することができるため、誤判定した場合に当該誤判定の原因を簡易に特定することができると共に、その対処を適切に行うことができる。これにより、簡単かつ迅速に判定装置の判定精度を向上することができ、かつ、学習済モデル35の信頼性の向上を図ることができる。なお、ウィンドウ62の第2領域62b(図1参照)に表示された画像(ユーザが選択した任意の一の教師信号付きサンプル画像または判別対象画像)を用いて任意の領域を指定しながら、ウィンドウ62の第1領域62aを用いて当該任意の領域の分類の判別状況を確認することができるため、操作も容易である。
また、モデル用二次元グラフOg,Ngおよび判別用二次元グラフDgに加えて、類似二次元グラフSgを表示するため、任意の領域の特徴を適切に捉えることができているかを確認することができる。図13に示すように、任意の領域の分類が適切に行われている場合(図13(a)は、任意の領域がNG品であった場合、図13(b)は、任意の領域がOK品であった場合)には、判別用二次元グラフDgと類似二次元グラフSgとが類似形状を示していることを確認することで、当該任意の領域の特徴を適切に捉えることができていることを確認することができる。
一方、図15に示すように、任意の領域の分類の判別において誤判別が発生した場合(図15(a)は、任意の領域がNG品であるものをOK品と分類した場合、図15(b)は、任意の領域がOK品であるものをNG品と分類した場合)には、当該誤判別の原因となった教師信号付きサンプル画像データ34aを類似二次元グラフSgによって確認することができるため、任意の領域の第2多次元特徴ベクトル92cと当該誤判定の原因となるような距離最小第2多次元特徴ベクトル92a’(教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92a)との距離が最適となるように、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習のし直し、あるいは、判別用二次元グラフDgと類似二次元グラフSgとを確実に分類できるように、分類器28の演算パラメータの機械学習のし直し、および、閾値の再設定を行うことで、精度の向上を図ることができる。
さらに、モデル用二次元グラフOg,Ng、判別用二次元グラフDg、および、類似二次元グラフSgに加えて、バーグラフBgを表示するため、ユーザは、指定領域画像がOK品であるのか、NG品であるのかに加えて、OK品あるいはNG品にどれだけ近いのかを一目で知ることができる。
図7の特徴抽出器可視化ルーチンに戻って、ステップS108において、ユーザによる任意の領域指定がなかった場合は、図8のフローチャートに示すように、選択二次元グラフ化データ36a’または判別用二次元グラフ化データ36bを読み込むと共に(ステップS118)、読み込んだ選択二次元グラフ化データ36a’または判別用二次元グラフ化データ36bに基づいて、図16に示すように、選択二次元グラフCgまたは判別用二次元グラフDgを、既にウィンドウ62の第1領域62aに表示されたモデル用二次元グラフOg,Ngと共に当該第1領域62aに表示する処理を実行して(ステップS120)、ステップS104に戻る。選択二次元グラフCgは、本発明における「第4多次元特徴ベクトルのグラフ」に対応する実施構成の一例である。
ここで、選択二次元グラフ化データ36a’は、ユーザが記憶部33に記憶された複数の教師信号付きサンプル画像データ34aの中から任意の一の教師信号付きサンプル画像データ34aを選択した際に、二次元グラフ化データ生成部30によってモデル用二次元グラフ化データ36aの中から抽出され、画像表示制御部20に出力されるものであり、判別用二次元グラフ化データ36bは、画像取得部22が判別対象画像データ34bを取得した際に、二次元グラフ化データ生成部30によって、判別用二次元グラフ化データ36bの第2多次元特徴ベクトル92bに基づいて生成され、画像表示制御部20に出力されるものである。
また、ステップS110において、類似二次元グラフ表示要求がなかった場合には、図9のフローチャートに示すように、領域指定部24から出力された指定領域画像データ34cおよび判別用二次元グラフ化データ36bを読み込む処理を実行する(ステップS122)。ここで、判別用二次元グラフ化データ36bは、任意の領域が指定された際に、二次元グラフ化データ生成部30によって、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cに基づいて生成され、画像表示制御部20に出力されるものである。
そして、読み込んだ指定領域画像データ34cおよび判別用二次元グラフ化データ36bに基づいて、指定領域画像をウィンドウ62の第3領域62c(図1参照)に表示すると共に、図16示すように、既にウィンドウ62の第1領域62a(図1参照)に表示されたモデル用二次元グラフOg,Ngと共に判別用二次元グラフDgを第1領域62aに表示する処理を実行して(ステップS124)、ステップS104に戻る。
さらに、ステップS112において、バーグラフ表示要求がなかった場合には、図10のフローチャートに示すように、画像表示制御部20は、指定領域画像データ34c、類似画像データ34a’、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cに基づき生成された判別用二次元グラフ化データ36b、類似二次元グラフ化データ36cを読み込む処理を実行し(ステップS126)、読み込んだ指定領域画像データ34c、類似画像データ34a’、判別用二次元グラフ化データ36b、および、類似二次元グラフ化データ36cに基づいて、指定領域画像をウィンドウ62の第3領域62c(図1参照)に表示すると共に、類似画像をウィンドウ62の第4領域62d(図1参照)に表示し、既にウィンドウ62の第1領域62aに表示されたモデル用二次元グラフOg,Ngと共に判別用二次元グラフDgおよび類似二次元グラフSgを第1領域62aに表示する処理を実行して(ステップS128)、ステップS104に戻る。
以上説明した本実施の形態に係る判別装置によれば、学習済モデル35の学習状況(個性)の可視化に適した第2多次元特徴ベクトル92aに基づいてグラフ化したモデル用二次元グラフOg,Ng(図12、図13参照)をウィンドウ62に表示するため、学習済モデル35が適切な学習状況(個性)にあるか否かを視覚的に確認して評価することができるため、従来に比べて少量のサンプルデータで適切な学習済モデル35を生成することができる。この結果、適切な学習済モデル35を簡易かつ迅速に生成することができる。もとより、学習済モデル35の学習状況(個性)を視覚的に確認することができるため、学習済モデル35の信頼性が向上する。また、適切な学習済モデル35を生成することができるため、判別対象を適切に分類可能な閾値の設定範囲を広くとることができる。これにより、外乱、例えば、判別対象の画像を取得する際の外光の影響などによる誤判別を抑制でき、正確な判別結果を安定して得ることができる。なお、第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cを二次元グラフによってグラフ化したため、学習済モデル35の学習状況(個性)の可視化を簡易に実現することができる。
また、本実施の形態に係る判別装置によれば、OK品のモデル用二次元グラフOgと、NG品のモデル用二次元グラフNgと、を異なる態様、即ち、OK品のモデル用二次元グラフOgは青系統色で表示し、NG品のモデル用二次元グラフNgは赤系統色で表示するため、学習済モデル35の学習状況(個性)を視覚的により明瞭なものとすることができる。
さらに、本実施の形態に係る判別装置によれば、任意の一の教師信号付きサンプル画像データ34aや、判別対象画像データ34b、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cに基づく選択二次元グラフCgや判別用二次元グラフDgを表示するため、学習済モデル35の学習状況(個性)の可視化に加えて、任意の一の教師信号付きサンプル画像や判別対象、指定領域画像の分類の判別状況も可視化することができる。なお、選択二次元グラフCgや判別用二次元グラフDgをモデル用二次元グラフOg,Ngとは異なる態様、即ち、選択二次元グラフCgや判別用二次元グラフDgを黄系統色で表示するため、任意の一の教師信号付きサンプル画像や判別対象、指定領域画像の分類の判別状況が確認し易いものとなる。
また、本実施の形態に係る判別装置によれば、類似二次元グラフSgを表示するため、任意の領域の特徴を適切に捉えることができているか否かを確認することができる。また、任意の領域の分類の判別において誤判別が発生した場合には、当該誤判別の原因となった教師信号付きサンプル画像データ34aを確認することができるため、任意の領域の第2多次元特徴ベクトル92cと、距離最小第2多次元特徴ベクトル92a’(誤判定の原因となるような教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92a)と、の距離が最適となるように、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習のし直し、あるいは、判別用二次元グラフDgと類似二次元グラフSgとを確実に分類できるように、分類器28の演算パラメータの機械学習のし直しや閾値の再設定を行うことで、精度の向上を図ることができる。
また、本実施の形態に係る判別装置によれば、バーグラフBgを表示するため、ユーザは、指定領域画像がOK品であるのか、NG品であるのかに加えて、OK品あるいはNG品にどれだけ近いのかを一目で知ることができる。
また、本実施の形態に係る判別装置によれば、ディープメトリックラーニングを用いて特徴抽出器26および特徴変換器27を学習する構成であるため、学習済モデル35の可視化をより効果的なものとすることができる。
また、本実施の形態に係る判別装置によれば、特徴抽出器26および特徴変換器27と、分類器28と、を別構成として有するため、判別対象の判別精度の向上に際し、特徴抽出器26および特徴変換器27の学習と、分類器28の学習と、を分けて実施することができる。即ち、判別精度の低さの原因が、特徴抽出器26および特徴変換器27による学習精度の低さに起因する場合には特徴抽出器26および特徴変換器27のみを学習させ、分類器28による分類精度の低さに起因する場合には分類器28のみを学習させることができるため、判別精度の向上を効率良く行うことができる。なお、学習済モデル35の学習状況(個性)を可視化できるため、判別精度の低さの原因が、特徴抽出器26および特徴変換器27による学習精度の低さに起因するのか、分類器28による分類精度の低さに起因するのかを容易に判断することができる。
本実施の形態では、判別装置が、判別対象がOK品であるかNG品であるかの判別を行う装置として説明したが、これに限らない。例えば、判別装置が、判別対象を複数の分類のうちのいずれに分類されるかの判別を行う装置に適用しても良い。
本実施の形態では、モデル用二次元グラフOgとモデル用二次元グラフNgとを、異なる系統色を用いて表示したが、これに限らない。例えば、モデル用二次元グラフOgとモデル用二次元グラフNgとを、異なる線種(例えば、実線と破線、実線と一点鎖線、実線と二点鎖線など)や、異なる線幅を用いて表示しても良い。
本実施の形態では、モデル用二次元グラフOg,Ngと、判別用二次元グラフDgおよび選択二次元グラフCgと、を異なる系統色で表示したが、これに限らない。例えば、モデル用二次元グラフOg,Ngと、判別用二次元グラフDgおよび選択二次元グラフCgと、を異なる線種(例えば、実線と破線、実線と一点鎖線、実線と二点鎖線など)や、異なる線幅を用いて表示しても良い。
本実施の形態では、類似二次元グラフSgを、モデル用二次元グラフOg,Ng、判別用二次元グラフDgおよび選択二次元グラフCgとは、異なる系統色で表示したが、これに限らない。例えば、類似二次元グラフSgを、モデル用二次元グラフOg,Ng、判別用二次元グラフDgおよび選択二次元グラフCgとは、異なる線種(例えば、実線と破線、実線と一点鎖線、実線と二点鎖線など)や、異なる線幅を用いて表示しても良い。
本実施の形態では、バーグラフによって、指定領域画像のOK品に対する近さ(類似度合)をユーザに知らせる構成としたが、これに限らいない。例えば、音色の変化や音の大きさの変化、振動の振幅の大きさの変化、振動の周期の変化、アニメーションの変化などによって、指定領域画像のOK品に対する近さ(類似度合)をユーザに知らせる構成としても良い。なお、振動の大きさの変化や振動の周期の変化によって、指定領域画像のOK品に対する近さ(類似度合)をユーザに知らせる構成の場合には、例えば、マウスを介してユーザの手に振動が伝わる構成とすることができる。
本実施の形態では、学習済モデル35の生成段階でOK品に分類された複数の各教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aそれぞれと、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cと、の間の各距離のうち最小となる最小距離に基づいてバーグラフ化データ39を生成したが、これに限らない。例えば、学習済モデル35の生成段階でOK品に分類された複数の各教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aそれぞれと、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cと、の間の各距離の平均に基づいてバーグラフ化データ39を生成しても良い。あるいは、学習済モデル35の生成段階でNG品に分類された複数の各教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aそれぞれと、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cと、の間の各距離のうち最小となる最小距離や、学習済モデル35の生成段階でNG品に分類された複数の各教師信号付きサンプル画像データ34aの第2多次元特徴ベクトル92aそれぞれと、指定領域画像データ34cの第2多次元特徴ベクトル92cと、の間の各距離の平均に基づいてバーグラフ化データ39を生成しても良い。
本実施の形態では、第2多次元特徴ベクトル92a,92b,92cのグラフ化として、縦軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,nをとり、横軸に特徴量f,f,f,・・・,fn-1,fをとった座標系(直交座標系)に、これら特徴量f,f,f,・・・,fn-1,fをプロットして曲線ないし直線で繋いだ二次元グラフを用いたが、これに限らない。
本実施の形態では、判別装置が特徴抽出器26および特徴変換器27と、分類器28と、を別構成として有する構成としたが、判別装置が分類器28を有さない構成としても良い。この場合、例えば、特徴抽出器26、特徴変換器27および距離算定器29によって判別対象の分類まで行う構成とすれば良い。
本実施の形態では、特徴抽出器26として畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いたが、これに限らない。例えば、特徴抽出器26として、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)以外のニューラルネットワークを用いても良いし、勾配ブースティングや、サポートベクターマシーン、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、ガウス正規化、アンサンブル検査などの所謂統計的機械学習を用いても良い。なお、統計的機械学習を用いる場合には、当該統計的機械学習によって抽出される多次元特徴ベクトルをグラフ化して可視化する構成となり、また、判別対象を分類するための分類器28は必要ない。
本実施の形態では、入力装置14は、キーボードおよびマウスとして説明したが、タッチパネル等のポインティングデバイスや、ボタン、ダイヤル、タッチセンサ、タッチパッド等を含んでいても良い。
本実施の形態では、画像データを含む各種データを記憶する大容量メモリをHDD10としたが、これに限らない。画像データを含む各種データを記憶する大容量メモリとして、フラッシュメモリ(USBメモリ、SDカードなど)や、SSD、フロッピーディスク、CD、DVDなどを適用しても良い。
本実施の形態では、可視化プログラムを含む各種アプリケーションをHDD10に記憶する構成としたが、これに限らない。例えば、可視化プログラムを含む各種アプリケーションは、伝送媒体、例えば、インターネットやLANなどの通信網を介して他コンピュータから本実施の形態に係る判別装置としてのコンピュータ1へ配信される構成としても良い。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 コンピュータ1(判別装置)
2 CPU
4 ROM
6 RAM
8 GPU
10 HDD
12 入出力インターフェイス
14 入力装置
20 画像表示制御部
22 画像取得部
24 領域指定部
26 特徴抽出器(特徴抽出器)
27 特徴変換器(特徴変換器)
27a 全結合層(複数の全結合層)
27b 全結合層(複数の全結合層)
28 分類器(分類器)
29 距離算定器
30 二次元グラフ化データ生成部(グラフ生成部)
31 選定部(選定部)
32 報知部(報知部)
33 記憶部
34a 教師信号付きサンプル画像データ(サンプルデータ)
34b 判別対象画像データ
34c 指定領域画像データ
35 学習済モデル(学習済モデル)
36a モデル用二次元グラフ化データ(第1グラフ化データ)
36a’ 選択二次元グラフ化データ(第2グラフ化データ)
36b 判別用二次元グラフ化データ(第2グラフ化データ、第3グラフ化データ)
36c 類似二次元グラフ化データ(第4グラフ化データ)
38 距離データ
39 バーグラフ化データ
60 ディスプレイ(表示部)
62 ウィンドウ(表示部)
62a 第1領域(第1領域)
62b 第2領域(第2領域)
62c 第3領域(第3領域)
62d 第4領域(第4領域)
80 バス
82 バスライン
90a 第1多次元特徴ベクトル(第1多次元特徴ベクトル)
90b 第1多次元特徴ベクトル(第3多次元特徴ベクトル)
90c 第1多次元特徴ベクトル(第5多次元特徴ベクトル)
92a 第2多次元特徴ベクトル(第2多次元特徴ベクトル)
92a’ 距離最小第2多次元特徴ベクトル
92b 第2多次元特徴ベクトル(第4多次元特徴ベクトル)
92c 第2多次元特徴ベクトル(第6多次元特徴ベクトル)
fn 特徴量(特徴量)
n 列番号
Og OK品のモデル用二次元グラフ(複数のグラフ)
Ng NG品のモデル用二次元グラフ(複数のグラフ)
Sg 類似二次元グラフ(第6多次元特徴ベクトルのグラフと類似するグラフ)
Bg バーグラフ
Dg 判別用二次元グラフ(第4多次元特徴ベクトルのグラフ、第6多次元特徴ベクトルのグラフ)
Cg 選択二次元グラフ(第4多次元特徴ベクトルのグラフ)

Claims (20)

  1. 複数のサンプルデータを用いて学習される学習済モデルの学習状況を可視化する可視化方法であって、
    (a)前記学習済モデルを生成する際、前記複数のサンプルデータそれぞれの第1多次元特徴ベクトルを特徴抽出器によって抽出し、
    (b)抽出した前記第1多次元特徴ベクトルを、複数の全結合層を用いた特徴変換器によって、前記第1多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第2多次元特徴ベクトルに変換し、
    (c)縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、変換された前記複数のサンプルデータそれぞれの前記第2多次元特徴ベクトルをグラフ化し、
    (d)生成された複数のグラフを表示部の第1領域に表示する
    可視化方法。
  2. 前記ステップ(d)は、前記複数のグラフのうち同一または類似するグラフ同士を同一または類似する態様で表示し、類似しないグラフを異なる態様で表示するステップである
    請求項1に記載の可視化方法。
  3. 前記ステップ(a)は、判別対象の分類の際には、該判別対象の第3多次元特徴ベクトルを前記特徴抽出器によって抽出するステップであり、
    前記ステップ(b)は、抽出された前記第3多次元特徴ベクトルを、前記特徴変換器によって、前記第3多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第4多次元特徴ベクトルに変換するステップを含み、
    前記ステップ(c)は、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、前記第4多次元特徴ベクトルをグラフ化するステップを含み、
    前記ステップ(d)は、前記第4多次元特徴ベクトルのグラフを前記複数のグラフとは異なる態様で前記第1領域に表示するステップを含む
    請求項1または2に記載の可視化方法。
  4. 前記判別対象の画像を前記表示部の第2領域に表示するステップ(e)と、
    前記判別対象の画像の任意の領域を指定するステップ(f)と、
    をさらに含み、
    前記ステップ(a)は、指定された前記任意の領域における第5多次元特徴ベクトルを前記特徴抽出器によって抽出するステップを含み、
    前記ステップ(b)は、抽出された前記第5多次元特徴ベクトルを、前記特徴変換器によって、前記第5多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第6多次元特徴ベクトルに変換するステップを含み、
    前記ステップ(c)は、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、前記第6多次元特徴ベクトルをグラフ化するステップを含み、
    前記ステップ(d)は、前記第6多次元特徴ベクトルのグラフを前記複数のグラフとは異なる態様で前記第1領域に表示するステップを含む
    請求項に記載の可視化方法。
  5. 前記複数のグラフのうち前記第6多次元特徴ベクトルのグラフと類似するグラフを選択するステップ(g)をさらに含み、
    前記ステップ(d)は、前記複数のグラフのうち前記第6多次元特徴ベクトルのグラフと類似するグラフを、前記複数のグラフおよび前記第6多次元特徴ベクトルのグラフとは異なる態様で前記第1領域に表示するステップを含んでいる
    請求項に記載の可視化方法。
  6. 所定の前記第2多次元特徴ベクトルに基づき基準値を設定するステップ(h)と、
    前記第6多次元特徴ベクトルと前記基準値との差を一次元の数値として算出するステップ(i)と、
    算出した該差を視覚的および/または聴覚的および/または触覚的な態様で報知するステップ(j)と、
    をさらに備える請求項4または5に記載の可視化方法。
  7. 前記特徴抽出器および前記特徴変換器は、深層学習を含むニューラルネットワークを用いて学習する
    請求項1ないしのいずれか1項に記載の可視化方法。
  8. 前記特徴抽出器および前記特徴変換器は、ディープメトリックラーニングを用いて学習する
    請求項に記載の可視化方法。
  9. 複数のサンプルデータを用いて学習される学習済モデルの学習状況を可視化するためのプログラムであって、
    請求項1ないしのいずれか1項に記載の可視化方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 複数のサンプルデータを用いて学習される学習済モデルの学習状況を可視化する可視化装置であって、
    前記学習済モデルを生成する際、前記複数のサンプルデータそれぞれの第1多次元特徴ベクトルを抽出する特徴抽出器と、
    抽出された前記第1多次元特徴ベクトルを、複数の全結合層を用いて該第1多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第2多次元特徴ベクトルに変換する特徴変換器と、
    縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、変換された前記複数のサンプルデータそれぞれの前記第2多次元特徴ベクトルをグラフ化するための複数の第1グラフ化データを生成するグラフ生成部と、
    生成された前記複数の第1グラフ化データに基づき複数のグラフを表示可能な第1領域を有する表示部と、
    を備える可視化装置。
  11. 前記グラフ生成部は、前記複数の第1グラフ化データのうち同一または類似するデータ同士には同一または類似する第1識別情報を付加し、
    前記表示部は、前記第1識別情報が付加された前記複数の第1グラフ化データに基づき前記複数のグラフを前記第1領域に表示する
    請求項10に記載の可視化装置。
  12. 前記特徴抽出器は、判別対象の分類の際には、該判別対象の第3多次元特徴ベクトルを抽出し、
    前記特徴変換器は、抽出された前記第3多次元特徴ベクトルを、該第3多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第4多次元特徴ベクトルに変換し、
    前記グラフ生成部は、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量とった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、該第4多次元特徴ベクトルをグラフ化するための第2グラフ化データを生成すると共に、該第2グラフ化データに前記第1識別情報とは異なる第2識別情報を付加し、
    前記表示部は、前記第2識別情報が付加された前記第2グラフ化データに基づき前記第4多次元特徴ベクトルのグラフを前記第1領域に表示する
    請求項11に記載の可視化装置。
  13. 前記表示部は、前記判別対象の画像を表示可能な第2領域を有すると共に、該第2領域において前記判別対象の画像の任意の領域を指定可能であり、
    前記特徴抽出器は、指定された前記任意の領域における第5多次元特徴ベクトルを抽出し、
    前記特徴変換器は、抽出された前記第5多次元特徴ベクトルを、該第5多次元特徴ベクトルよりも次元の低いn次元列ベクトル(f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n )である第6多次元特徴ベクトルに変換し、
    前記グラフ生成部は、縦軸または横軸に列番号1,2,3,・・・,n-1,n、横軸または縦軸に特徴量をとった直交座標系、または、該直交座標系を変換した極座標系に、n個の特徴量f 1 ,f 2 ,f 3 ,・・・,f n-1 ,f n をプロットして曲線ないし直線で繋ぐことによって、前記第6多次元特徴ベクトルをグラフ化するための第3グラフ化データを生成すると共に、該第3グラフ化データに前記第1識別情報とは異なる第3識別情報を付加し、
    前記表示部は、前記第3識別情報が付加された前記第3グラフ化データに基づき前記第6多次元特徴ベクトルのグラフを前記第1領域に表示する
    請求項12に記載の可視化装置。
  14. 前記複数の第1グラフ化データのうち前記第3グラフ化データと類似する第4グラフ化データを選定し、選定した該第4グラフ化データに、前記第1および第2識別情報とは異なる第4識別情報を付加する選定部をさらに備え、
    前記表示部は、前記第4識別情報が付加された前記第4グラフ化データに基づき前記第6多次元特徴ベクトルのグラフと類似するグラフを前記第1領域に表示する
    請求項13に記載の可視化装置。
  15. 所定の前記第2多次元特徴ベクトルに基づき基準値を設定すると共に、前記第6多次元特徴ベクトルと該基準値との差を一次元の数値として算出し、算出した該差を視覚的および/または聴覚的および/または触覚的な態様で報知する報知部をさらに備える請求項13または14に記載の可視化装置。
  16. 前記特徴抽出器および前記特徴変換器は、深層学習を含むニューラルネットワークを用いて学習する
    請求項10ないし15のいずれか1項に記載の可視化装置。
  17. 前記特徴抽出器および前記特徴変換器は、ディープメトリックラーニングを用いて学習する
    請求項16に記載の可視化装置。
  18. 判別対象の分類を判別可能な判別装置であって、
    請求項10ないし17のいずれか1項に記載の可視化装置と、
    前記第2多次元特徴ベクトルに基づいて前記複数のサンプルデータを分類する統計的機械学習を用いた分類器と、
    を備える判別装置。
  19. 請求項12ないし17のいずれか1項に記載の可視化装置を備える請求項18に記載の判別装置であって、
    前記分類器は、分類された前記複数のサンプルデータそれぞれの前記第2多次元特徴ベクトルと、前記第4多次元特徴ベクトルと、に基づいて前記判別対象を分類する
    判別装置。
  20. 請求項13ないし15のいずれか1項に記載の可視化装置を備える請求項18に記載の判別装置であって、
    前記分類器は、分類された前記複数のサンプルデータそれぞれの前記第2多次元特徴ベクトルと、前記第6多次元特徴ベクトルと、に基づいて前記任意の領域を分類する
    判別装置。

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