JP6866414B2 - 収納ケース - Google Patents

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Description

本発明は、収納ケースに関する。
従来、操作子と、フック部材と、操作子とフック部材とを接続するリンク機構とを備え、操作子の操作に連動してフック部材が鞍乗り型車両の車体に係合する収納ケースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−47164号公報
ところで、上記従来のような収納ケースでは、フック部材と操作子とを接続するリンク機構の回動に必要な設計公差によって、リンク機構及びフック部材が揺動する場合がある。このため、リンク機構及びフック部材の揺動を小さくして、収納ケースを車体により強固に取り付けることが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、リンク機構及びフック部材の揺動を小さくし、収納ケースを車体により強固に取り付けできるようにすることを目的とする。
収納ケースは、操作子(56)と、フック部材(55)と、前記操作子(56)と前記フック部材(55)とを接続するリンク機構(65)とを備え、前記操作子(56)の操作に連動して前記フック部材(55)が鞍乗り型車両(1)の車体に係合する収納ケースにおいて、前記リンク機構(65)は、前記操作子(56)に連結される第1リンク(67)と、前記第1リンク(67)と前記フック部材(55)とを連結する第2リンク(68)とを備え、前記フック部材(55)は、前記フック部材(55)の先端部に設けられて前記車体に係合するフック部(76)と、前記フック部材(55)の基端部に設けられて前記第2リンク(68)の一端部の第1連結軸(80)に連結されるリンク機構連結部(77)とを備えるとともに、前記フック部(76)と前記リンク機構連結部(77)との間の位置に設けられる回動軸(78)によって回動自在に支持され、前記第2リンク(68)の他端部には、前記第1リンク(67)に連結される第2連結軸(82)が設けられ、前記フック部(76)が前記車体に係合した状態では、前記回動軸(78)と前記第1連結軸(80)とを結ぶ直線(L1)と、前記第1連結軸(80)と前記第2連結軸(82)とを結ぶ直線(L2)とは、略直交することを特徴とする。
また、上述の構成において、前記第1リンク(67)は、一端部がリンク回動軸(79)によって回動自在に支持されるとともに他端部が前記第2リンク(68)の前記第2連結軸(82)に連結され、前記第1リンク(67)は、前記第1リンク(67)と前記操作子(56)との間に設けられる操作子側リンク(66)を介して前記操作子(56)に連結され、前記操作子側リンク(66)の一端部は、前記操作子(56)に連結され、前記操作子側リンク(66)の他端部は、前記リンク回動軸(79)と前記第2連結軸(82)との間の位置に設けられるリンク連結軸(83)で前記第1リンク(67)に連結されても良い。
また、上述の構成において、前記回動軸(78)及び前記リンク回動軸(79)は、前記収納ケースに固定されており、互いに相対移動しない構成としても良い。
さらに、上述の構成において、前記第1リンク(67)は、前記第1リンク(67)と前記操作子(56)との間に設けられる操作子側リンク(66)を介して前記操作子(56)に連結され、前記操作子側リンク(66)は、前記操作子側リンク(66)の回動に伴って前記操作子(56)に当接する第1ストッパー部(85)を備え、前記第1ストッパー部(85)は、前記フック部(76)が前記車体に係合していない状態では、前記操作子(56)から離間し、前記フック部(76)が前記車体に係合した状態では、前記操作子(56)に当接しても良い。
また、上述の構成において、物品を収納する収納ケース本体(61)と、前記収納ケース本体(61)に取り付けられて前記リンク機構(65)を覆うカバー部材(62)とを備え、前記操作子(56)は、前記操作子(56)の回動に伴って前記カバー部材(62)に当接する第2ストッパー部(73)を備え、前記第2ストッパー部(73)は、前記フック部(76)が前記車体に係合していない状態では、前記カバー部材(62)から離間し、前記フック部(76)が前記車体に係合した状態では、前記カバー部材(62)に当接しても良い。
また、上述の構成において、前記操作子(56)は、操作子回動軸(56a)によって回動自在に支持され、前記操作子側リンク(66)の前記他端部は、前記リンク連結軸(83)によって前記第1リンク(67)に連結され、前記操作子側リンク(66)の前記一端部は、操作子連結軸(84)によって前記操作子(56)に連結され、前記フック部(76)が前記車体に係合した状態では、前記リンク連結軸(83)と前記操作子連結軸(84)とを結ぶ直線(L3)と、前記操作子連結軸(84)と前記操作子回動軸(56a)とを結ぶ直線(L4)とが成す角度において、前記フック部(76)の前記車体に対する係合を解除する場合に大きくなって行く側の角度(A2)は、180°よりも小さくても良い。
収納ケースは、操作子と、フック部材と、操作子とフック部材とを接続するリンク機構とを備え、操作子の操作に連動してフック部材が鞍乗り型車両の車体に係合し、リンク機構は、操作子に連結される第1リンクと、第1リンクとフック部材とを連結する第2リンクとを備え、フック部材は、フック部材の先端部に設けられて車体に係合するフック部と、フック部材の基端部に設けられて第2リンクの一端部の第1連結軸に連結されるリンク機構連結部とを備えるとともに、フック部とリンク機構連結部との間の位置に設けられる回動軸によって回動自在に支持され、第2リンクの他端部には、第1リンクに連結される第2連結軸が設けられ、フック部が車体に係合した状態では、回動軸と第1連結軸とを結ぶ直線と、第1連結軸と第2連結軸とを結ぶ直線とは、略直交する。
この構成によれば、フック部材の回動軸と第1連結軸とを結ぶ直線と、第1連結軸と第2リンクの第2連結軸とを結ぶ直線とが略直交するため、回動軸を中心にフック部材が回動しようとする力は、フック部材から第2リンクに略直角に作用し、第2リンクから第1リンクに伝わり難い。これにより、フック部が車体に係合した状態でフック部に外力が作用した場合であっても、フック部材は移動し難くなり、フック部材及びリンク機構の揺動を小さくできる、このため、収納ケースを車体に強固に取り付けできる。
また、上述の構成において、第1リンクは、一端部がリンク回動軸によって回動自在に支持されるとともに他端部が第2リンクの第2連結軸に連結され、第1リンクは、第1リンクと操作子との間に設けられる操作子側リンクを介して操作子に連結され、操作子側リンクの一端部は、操作子に連結され、操作子側リンクの他端部は、リンク回動軸と第2連結軸との間の位置に設けられるリンク連結軸で第1リンクに連結されても良い。
この構成によれば、フック部材側から第2リンクを介して第1リンクに力が作用する場合に、リンク回動軸を中心とする第1リンクの回動は操作子側リンクによって抑えられる。このため、フック部材及びリンク機構の揺動を小さくできる。
また、上述の構成において、回動軸及びリンク回動軸は、収納ケースに固定されており、互いに相対移動しない構成としても良い。
この構成によれば、回動軸及びリンク回動軸が互いに相対移動しないため、フック部材及びリンク機構の揺動を小さくできる。
さらに、上述の構成において、第1リンクは、第1リンクと操作子との間に設けられる操作子側リンクを介して操作子に連結され、操作子側リンクは、操作子側リンクの回動に伴って操作子に当接する第1ストッパー部を備え、第1ストッパー部は、フック部が車体に係合していない状態では、操作子から離間し、フック部が車体に係合した状態では、操作子に当接しても良い。
この構成によれば、フック部が車体に係合した状態では、操作子側リンクの第1ストッパー部が操作子に当接するため、操作子側リンクの揺動が小さくなり、リンク機構を介して操作子側リンクに連結されるフック部材の揺動も小さくできる。
また、上述の構成において、物品を収納する収納ケース本体と、収納ケース本体に取り付けられてリンク機構を覆うカバー部材とを備え、操作子は、操作子の回動に伴ってカバー部材に当接する第2ストッパー部を備え、第2ストッパー部は、フック部が車体に係合していない状態では、カバー部材から離間し、フック部が車体に係合した状態では、カバー部材に当接しても良い。
この構成によれば、フック部が車体に係合した状態では、操作子の第2ストッパー部がカバー部材に当接するため、操作子の揺動が小さくなり、操作子に連動するフック部材及びリンク機構の揺動も小さくできる。
また、上述の構成において、操作子は、操作子回動軸によって回動自在に支持され、操作子側リンクの他端部は、リンク連結軸によって第1リンクに連結され、操作子側リンクの一端部は、操作子連結軸によって操作子に連結され、フック部が車体に係合した状態では、リンク連結軸と操作子連結軸とを結ぶ直線と、操作子連結軸と操作子回動軸とを結ぶ直線とが成す角度において、フック部の車体に対する係合を解除する場合に大きくなって行く側の角度は、180°よりも小さくても良い。
この構成によれば、フック部材側からの力によってリンク回動軸を中心に第1リンクが回動しようとする場合、リンク連結軸と操作子連結軸とを結ぶ直線と、操作子連結軸と操作子回動軸とを結ぶ直線とが成す角度において、フック部の車体に対する係合を解除する場合に大きくなって行く側の角度は、180°よりも小さくなる方向に変化しようとする。このため、第1リンクの回動を操作子側リンクによって規制でき、フック部材及びリンク機構の揺動を小さくできる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 左側のパニアケースの取付状態を車両後方側から見た斜視図である。 パニアケースに設けられたフック部材の操作機構を示す斜視図である。 フック部材の操作機構を示す斜視図である。 操作機構を前方側から見た図である。 「ケース固定状態」を解除した状態を示す図である。 「ケース固定状態」を解除する方向に操作子を所定角度だけ回動させた状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持する操舵系12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ16と、左右一対のメインフレーム17と、左右一対のピボットフレーム18と、ダウンフレーム19と、左右一対のロアフレーム20と、左右一対のシートフレーム21とを備える。
詳細には、ヘッドパイプ16は、車体フレーム10の前端に設けられ、車幅の中央に位置する。
左右のメインフレーム17は、ヘッドパイプ16から後下がりに後方へ延びる。
左右のピボットフレーム18は、メインフレーム17の後端から下方に延びる。
ダウンフレーム19は、ヘッドパイプ16においてメインフレーム17の下方の位置から1本で下方に延び、車幅の中央に位置する。
左右のロアフレーム20は、ダウンフレーム19の下端部から左右に分岐してそれぞれ後方に延び、ピボットフレーム18の下端部に接続される。
左右のシートフレーム21は、ピボットフレーム18の上部から後上方に延びる。
操舵系12は、ヘッドパイプ16に軸支されるステアリング軸(不図示)を介して操舵自在に設けられる左右一対のフロントフォーク25と、フロントフォーク25の上端部に取り付けられるハンドル26とを備える。前輪2は、フロントフォーク25の下端部に軸支される。
スイングアーム13は、左右のピボットフレーム18を車幅方向に連結するピボット軸27に前端部を軸支され、ピボット軸27を中心に上下に揺動する。後輪3は、スイングアーム13の後端部に軸支される。
エンジン11は、車両側面視で、メインフレーム17とロアフレーム20との間、且つ、ダウンフレーム19とピボットフレーム18との間に配置され、車体フレーム10に支持される。
エンジン11は、車幅方向(左右方向)に水平に延びるクランク軸(不図示)を支持するクランクケース30と、クランクケース30の前部から上方に延びるシリンダー部31とを備える。シリンダー部31のシリンダー軸線31aは鉛直に対し前傾する。
エンジン11の吸気装置(不図示)は、シリンダー部31の後面の吸気ポートに接続される。
エンジン11の排気装置は、シリンダー部31の前面の排気ポートに接続される排気管32aと、排気管32aの下流端に接続されるマフラー32bとを備える。
クランクケース30の後部は、変速機を収容する変速機ケース部30bである。エンジン11の出力は、上記変速機の出力軸と後輪3とを接続する駆動チェーン33によって後輪3に伝達される。
シート14は、シートフレーム21に下方から支持される。シート14は、運転者が着座する前シート14aと、同乗者が着座する後シート14bとを一体に備える。
燃料タンク35は、ヘッドパイプ16とシート14との間に配置され、エンジン11の上方でメインフレーム17に支持される。
運転者が足を乗せるステップ36は、ピボットフレーム18の下端部に左右一対で設けられる。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びエンジン11等の車体を覆う車体カバー37を備える。車体カバー37は、ヘッドパイプ16及び操舵系12の上部を前方及び側方から覆うフロントカバー38と、シート14の下方でシートフレーム21を覆う左右一対のリアサイドカバー39と、シート14の後方の部分を上方から覆うテールカバー40と、エンジン11の下部を前方から覆うアンダーカバー41とを備える。
また、自動二輪車1は、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー42と、後輪3を上方から覆うリアフェンダー43と、スタンド44とを備える。
後シート14bの同乗者が足を乗せるタンデムステップ45は、シートフレーム21に取り付けられるタンデムステップステー45aに支持される。
後シート14bの同乗者が把持するグラブレール48は、前シート14aよりも後方で後シート14bの側方に配置される。
自動二輪車1には、物品を収納可能なパニアケース50(収納ケース)を取り付け可能である。パニアケース50は、自動二輪車1の車体の後部において左右の側方に左右一対で配置され、車体に固定される。
自動二輪車1は、パニアケース50を保持する保持部材52を左右一対備える。
保持部材52は、シートフレーム21の外側面に固定される。保持部材52は、リアサイドカバー39によって外側から覆われて隠れる。
図2は、左側のパニアケース50の取付状態を車両後方側から見た斜視図である。左右のパニアケース50及びパニアケース50の取付構造は、左右で略対称であるため、ここでは、左側の構造を詳細に説明する。
図1及び図2を参照し、保持部材52の上面部には、上方に開口する係合穴部52a,52bが設けられる。保持部材52の下面部には、下方に開口する下側係合穴部52cが設けられる。
係合穴部52a,52bは、前後に並べて一対設けられる。下側係合穴部52cは、係合穴部52a,52bの下方に位置し、前後方向では、前側の係合穴部52aと後側の52bとの間に位置する。
保持部材52は、リアサイドカバー39の内側に配置されるが、係合穴部52a,52b及び下側係合穴部52cは、リアサイドカバー39に設けられる開口部から外側に露出する。
図2を参照し、パニアケース50は、中空の箱部材である。パニアケース50の外側面部は、開閉可能なリッド53である。リッド53を開くとパニアケース50内の物品収納空間にアクセス可能となる。
パニアケース50の内側面50aの上部には、車幅方向内側に延出する係合部54が前後方向に並べて一対設けられる。係合部54の先端部には、下方に延出する爪部54aが設けられる。
パニアケース50の内側面50aにおいて、係合部54の下方には、車幅方向内側に延出するフック部材55が設けられる。フック部材55は、車両前後方向では、前側の係合部54と後側の係合部54との間に配置される。フック部材55は、上下方向に回動可能である。
パニアケース50の上面には、フック部材55の回動を乗員等が操作するための操作子56(操作子)が設けられる。
パニアケース50は、係合部54の爪部54aが保持部材52の係合穴部52a,52bに上方から係合するとともに、フック部材55が保持部材52の下側係合穴部52cに下方から係合することで、車体に取り付けられる。
図3は、パニアケース50に設けられたフック部材55の操作機構60を示す斜視図である。
図2及び図3を参照し、パニアケース50は、物品収納空間を区画する箱状の収納ケース本体61と、収納ケース本体61の上面61aを上方から覆う上面カバー62(カバー部材)と、パニアケース50の内側面50aの一部を車幅方向内側から覆う内面カバー63とを備える。図3では、上面カバー62及び内面カバー63は取り外されている。
パニアケース50の内側面50aの上部には、車幅方向外側に凹む凹部64が設けられる。凹部64は、前側の係合部54と後側の係合部54との間に配置される。
内面カバー63は、凹部64を覆う。
操作機構60は、収納ケース本体61の上面61aと上面カバー62との間、及び、凹部64に配置される。
フック部材55は、凹部64と内面カバー63との間に収納される。内面カバー63は、回動するフック部材55を通す開口部63aを備える。
図4は、フック部材55の操作機構60を示す斜視図である。
図3及び図4を参照し、操作機構60は、操作子56と、フック部材55と、操作子56とフック部材55とを接続するリンク機構65とを備える。
リンク機構65は、操作子56に連結される操作子側リンク66と、操作子側リンク66を介して操作子56に連結される第1リンク67と、第1リンク67とフック部材55とを連結する第2リンク68とを備える。
図5は、操作機構60を前方側から見た図である。図3〜図5では、操作機構60は、フック部材55が車体の下側係合穴部52cに係合する場合の状態が示されている。
図3〜図5を参照し、操作子56は、車両前後方向に延びる軸部70と、軸部70の後端部(一端部)から車幅方向外側に延びる操作レバー部71と、軸部70の前端部(他端部)から車幅方向内側に延びる接続部72と、第2ストッパー部73とを備える。
操作子56は、軸部70の軸端に設けられる操作子回動軸56aを介し、パニアケース50によって回動自在に支持される。
接続部72の下面には、下方に突出するストッパー受け部72aが設けられる。第2ストッパー部73は、接続部72の上面から上方に延びる突起である。
軸部70の一端部には、車幅方向内側に延出する操作規制片70aが設けられる。
軸部70及び接続部72は、上面カバー62の内側に配置されて隠れる。操作レバー部71は、上面カバー62の開口から上方に露出する。操作レバー部71は、一対の係合部54よりも後方に配置される。
操作レバー部71が回動操作されると、車両前後方向に延びる操作子回動軸56aを中心に軸部70が回動し、接続部72も軸部70と一体に回動する。
フック部材55は、車幅方向に長く延びるアーム部75と、アーム部75の先端部に設けられて車体の下側係合穴部52cに下方から係合するフック部76と、アーム部75の基端部に設けられてリンク機構65に連結されるリンク機構連結部77とを備える。
フック部材55は、アーム部75上においてフック部76とリンク機構連結部77との間の位置に設けられる回動軸78を介し、パニアケース50によって回動自在に支持される。フック部材55は、車両前後方向に延びる回動軸78を中心に回動可能である。
フック部材55は、操作子56に対し、車幅方向内側且つ下方に配置される。
リンク機構65は、操作子56とフック部材55との間の位置に配置される。
リンク機構65の第1リンク67は、第1リンク67の一端部に設けられるリンク回動軸79を介し、パニアケース50によって回動自在に支持される。リンク回動軸79は、操作子回動軸56aに対し車幅方向内側且つ下方に位置し、フック部材55の回動軸78に対し車幅方向外側且つ上方に位置する。
第1リンク67は、リンク回動軸79から車幅方向内側に延び、第1リンク67の他端部67aは、フック部材55のリンク機構連結部77よりも上方に位置する。
第2リンク68の一端部68aは、フック部材55のリンク機構連結部77に設けられる第1連結軸80を介し、フック部材55に連結される。
第2リンク68は、第1連結軸80の位置から上方に延びる。第2リンク68の他端部には、第1リンク67の他端部67aに連結される第1リンク連結部81が設けられる。
第2リンク68は、第1リンク連結部81に設けられる第2連結軸82を介し、第1リンク67の他端部67aに連結される。
操作子側リンク66の一端部は、第1リンク67においてリンク回動軸79と第1リンク連結部81との間の位置に設けられるリンク連結軸83を介し、第1リンク67に連結される。
操作子側リンク66の他端部は、操作子連結軸84によって、操作子56の接続部72に連結される。
操作子側リンク66の他端部の下面には、下方に突出する第1ストッパー部85が設けられる。
操作子回動軸56a、操作子連結軸84、リンク連結軸83、リンク回動軸79、第2連結軸82、第1連結軸80、及び回動軸78は、互いに略平行に車両前後方向に延びる軸である。
また、操作子回動軸56a、リンク回動軸79、及び回動軸78は、パニアケース50に支持されており、互いに相対移動しない。ここで、操作子回動軸56a、リンク回動軸79、及び回動軸78は、例えば収納ケース本体61に固定されるが、上面カバー62等のカバーに固定されても良い。
図2及び図3に示すように、パニアケース50の上面には、乗員等が所持するキー(不図示)によって回動操作されるキーシリンダー86が設けられる。キーシリンダー86の下部には、キーシリンダー86と一体に回動するロック部材86aが設けられる。キーシリンダー86の回動軸線は、上下方向に指向する。
図5に示すように、フック部材55が保持部材52の下側係合穴部52cに下方から係合した「ケース固定状態」では、パニアケース50は、一対の係合部54及びフック部材55によって車体に固定される。
「ケース固定状態」では、操作レバー部71は、略水平な姿勢で、上面カバー62の開口に収納されている。
「ケース固定状態」では、フック部材55は、下側係合穴部52cへ向けて車幅方向内側に向かうに従って下方に位置するように傾斜している。
「ケース固定状態」では、第2リンク68は、第1連結軸80から上方且つ車幅方向内側に向けて延び、第1リンク67に連結される。
「ケース固定状態」では、第1リンク67は、第2連結軸82から車幅方向外側且つ下方に向けて延び、リンク回動軸79に連結される。
「ケース固定状態」では、操作子側リンク66は、リンク連結軸83から車幅方向外側且つ上方に延び、操作子連結軸84を介し操作子56に連結される。
図3に仮想線で示すように、キーシリンダー86のロック部材86aが操作子56の操作規制片70aに下方から重なる状態では、ロック部材86aが操作規制片70aに当接し、操作子56の回動操作を規制する。これにより、パニアケース50の盗難を防止できる。
図3に実線で示すように、キーシリンダー86の操作によってロック部材86aが操作規制片70aから離れると、操作子56による回動操作が可能となる。
図6は、「ケース固定状態」を解除した状態を示す図である。
図6に示すように、操作レバー部71が操作子回動軸56aを中心に上方に開くように回動操作されると、操作レバー部71の操作に連動してフック部材55が下方に移動し、「ケース固定状態」が解除され、パニアケース50を車体から取り外すことが可能となる。
詳細には、操作レバー部71の操作に伴って操作子連結軸84が車幅方向外側且つ下方に移動し、第1リンク67は、操作子側リンク66に引っ張られるようにして、リンク回動軸79を中心に車幅方向外側且つ上方に回動する。さらに、第2リンク68が第1リンク67によって上方に引っ張られることで、第1連結軸80が上方に移動し、フック部材55は、リンク機構連結部77が上方に移動する方向に回動軸78を中心に回動する。これにより、フック部材55のフック部76は、下側係合穴部52cから下方に離れる。
図5を参照し、「ケース固定状態」では、フック部材55の回動軸78と第2リンク68の第1連結軸80とを結ぶ直線L1と、第1連結軸80と第2連結軸82とを結ぶ直線L2とは、略直交する。すなわち、「ケース固定状態」では、回動軸78の軸方向視において、フック部材55と第2リンク68とは、略直交するように配置される。
直線L1と直線L2とが成す角度A1は、略90°である。詳細には、角度A1は、本実施の形態では90°よりもわずかに大きいが、角度A1は、正確な90°であっても良く、或いは90°よりもわずかに小さくとも良い。
また、「ケース固定状態」では、リンク連結軸83と操作子連結軸84とを結ぶ直線L3と、操作子連結軸84と操作子回動軸56aとを結ぶ直線L4とが成す角度は、角度A2と角度A3とがある。
角度A2は、図5及び図6に示すように、「ケース固定状態」からフック部材55の車体に対する係合を解除していく場合に徐々に大きくなって行く側の角度であり、操作子連結軸84の下方側に形成される。
角度A3は、図5及び図6に示すように、「ケース固定状態」からフック部材55の車体に対する係合を解除していく場合に徐々に小さくなって行く側の角度であり、操作子連結軸84の上方側に形成される。
「ケース固定状態」では、角度A2は、180°よりも小さく、操作子連結軸84は、リンク連結軸83と操作子回動軸56aとを結ぶ直線L5よりも上方に位置する。
自動二輪車1の振動等によって、車体側からフック部材55に外力F1が入力されることがある。
車体側からフック部材55に入力される外力F1は、第2リンク68を介し、直線L1に略直交する直線L2の方向に力F2として上方側へ出力される。力F2の方向は、「ケース固定状態」が解除される際に第1リンク67が回動する方向とは大きく異なる。これにより、外力F1によってリンク機構65が動くことを抑制できるため、フック部材55の揺動を小さくできる。このため、リンク機構65の揺動も小さくできる。
また、「ケース固定状態」では、第1リンク67は、第1リンク67に略直交する操作子側リンク66によって押さえられている。このため、外力F1によってリンク機構65が動くことを抑制でき、フック部材55の揺動を小さくできる。
さらに、角度A2が180°よりも小さいため、外力F1によって第1リンク67が回動しようとする場合、第1リンク67及び操作子側リンク66は、角度A2をさらに小さくする方向に動こうとする。「ケース固定状態」を解除するためには、操作子側リンク66は、図6のように角度A2を180°を超えて大きくするように回動する必要がある。このため、外力F1によってリンク機構65が動くことを抑制でき、フック部材55の揺動を小さくできる。
図5に示すように、「ケース固定状態」では、操作子側リンク66の第1ストッパー部85が操作子56のストッパー受け部72aに当接し、操作子側リンク66の動きが規制される。これにより、外力F1によってリンク機構65が動くことを抑制できるため、フック部材55の揺動を小さくできる。
第1ストッパー部85は、図6のように、フック部材55が下側係合穴部52cに係合していない状態では、ストッパー受け部72aから離間する。
また、「ケース固定状態」では、操作子56の第2ストッパー部73が、上面カバー62の内面に下方から当接し、操作子56の回動が規制される。このため、フック部材55に作用する外力やパニアケース50の振動によって操作子56が動くことを抑制でき、フック部材55の揺動を小さくできる。
第2ストッパー部73は、図6のように、フック部材55が下側係合穴部52cに係合していない状態では、上面カバー62の内面から離間する。
図7は、「ケース固定状態」を解除する方向に操作子56を所定角度Bだけ回動させた状態を示す図である。
図7に示すように、操作レバー部71を操作する場合には、上記のようにフック部材55側から外力F1が作用する場合と異なり、角度A2が180°を超えるように操作子側リンク66を回動させることができる。このため、操作子56の操作によって「ケース固定状態」を解除できる。
また、図6は、「ケース固定状態」を解除する方向に操作レバー部71を操作可能な最大の角度まで操作した状態である。この状態において、直線L1と直線L2とが成す角度A1は180°よりも小さい。このため、操作レバー部71を操作することで、図6の状態から図5の「ケース固定状態」に容易に戻すことができる。
角度A1が180°より大きい場合、角度A1が180°となる状態を乗り越えて角度A1を180°以下にする必要があり、操作レバー部71の操作で「ケース固定状態」に戻すことが困難になる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、パニアケース50は、操作子56と、フック部材55と、操作子56とフック部材55とを接続するリンク機構65とを備え、操作子56の操作に連動してフック部材55が自動二輪車1の車体に係合し、リンク機構65は、操作子56に連結される第1リンク67と、第1リンク67とフック部材55とを連結する第2リンク68とを備え、フック部材55は、フック部材55の先端部に設けられて車体に係合するフック部76と、フック部材55の基端部に設けられて第2リンク68の一端部68aの第1連結軸80に連結されるリンク機構連結部77とを備えるとともに、フック部76とリンク機構連結部77との間の位置に設けられる回動軸78によって回動自在に支持され、第2リンク68の他端部には、第1リンク67に連結される第2連結軸82が設けられ、フック部76が車体に係合した状態では、回動軸78と第1連結軸80とを結ぶ直線L1と、第1連結軸80と第2連結軸82とを結ぶ直線L2とは、略直交する。
この構成によれば、フック部材55の回動軸78と第1連結軸80とを結ぶ直線L1と、第1連結軸80と第2リンク68の第2連結軸82とを結ぶ直線L2とが略直交するため、回動軸78を中心にフック部材55が回動しようとする力F2は、フック部材55から第2リンク68に略直角に作用し、第2リンク68から第1リンク67に伝わり難い。これにより、フック部76が車体に係合した状態でフック部76に外力F1が作用した場合であっても、フック部材55は移動し難くなり、フック部材55及びリンク機構65の揺動を小さくできる、このため、パニアケース50を車体に強固に取り付けできる。
また、第1リンク67は、一端部がリンク回動軸79によって回動自在に支持されるとともに他端部が第2リンク68の第2連結軸82に連結され、第1リンク67は、第1リンク67と操作子56との間に設けられる操作子側リンク66を介して操作子56に連結され、操作子側リンク66の一端部は、操作子56に連結され、操作子側リンク66の他端部は、リンク回動軸79と第2連結軸82との間の位置に設けられるリンク連結軸83で第1リンク67に連結される。
この構成によれば、フック部材55側から第2リンク68を介して第1リンク67に力F2が作用する場合に、リンク回動軸79を中心とする第1リンク67の回動は操作子側リンク66によって抑えられる。このため、フック部材55及びリンク機構65の揺動を小さくできる。
また、回動軸78及びリンク回動軸79は、パニアケース50に固定されており、互いに相対移動しない。
この構成によれば、回動軸78及びリンク回動軸79が互いに相対移動しないため、フック部材55及びリンク機構65の揺動を小さくできる。
さらに、第1リンク67は、第1リンク67と操作子56との間に設けられる操作子側リンク66を介して操作子56に連結され、操作子側リンク66は、操作子側リンク66の回動に伴って操作子56に当接する第2ストッパー部73を備え、第2ストッパー部73は、フック部76が車体に係合していない状態では、操作子56から離間し、フック部76が車体に係合した状態では、操作子56に当接する。
この構成によれば、フック部76が車体に係合した状態では、操作子側リンク66の第2ストッパー部73が操作子56に当接するため、操作子側リンク66の揺動が小さくなり、リンク機構65を介して操作子側リンク66に連結されるフック部材55の揺動も小さくできる。
また、パニアケース50は、物品を収納する収納ケース本体61と、収納ケース本体61に取り付けられてリンク機構65を覆う上面カバー62とを備え、操作子56は、操作子56の回動に伴って上面カバー62に当接する第1ストッパー部85を備え、第1ストッパー部85は、フック部76が車体に係合していない状態では、上面カバー62から離間し、フック部76が車体に係合した状態では、上面カバー62に当接する。
この構成によれば、フック部76が車体に係合した状態では、操作子56の第1ストッパー部85が上面カバー62に当接するため、操作子56の揺動が小さくなり、操作子56に連動するフック部材55及びリンク機構65の揺動も小さくできる。
また、操作子56は、操作子回動軸56aによって回動自在に支持され、操作子側リンク66の他端部は、リンク連結軸83によって第1リンク67に連結され、操作子側リンク66の一端部は、操作子連結軸84によって操作子56に連結され、フック部76が車体に係合した状態では、リンク連結軸83と操作子連結軸84とを結ぶ直線L3と、操作子連結軸84と操作子回動軸56aとを結ぶ直線L4とが成す角度において、フック部76の車体に対する係合を解除する場合に大きくなって行く側の角度Aは、180°よりも小さい。
この構成によれば、フック部材55側からの力F2によってリンク回動軸79を中心に第1リンク67が回動しようとする場合、角度Aは、180°よりも小さくなる方向に変化しようとする。このため、第1リンク67の回動を操作子側リンク66によって効果的に規制でき、フック部材55及びリンク機構65の揺動を小さくできる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
50 パニアケース(収納ケース)
55 フック部材
56 操作子
56a 操作子回動軸
61 収納ケース本体
62 上面カバー(カバー部材)
65 リンク機構
66 操作子側リンク
67 第1リンク
68 第2リンク
73 第2ストッパー部
76 フック部
77 リンク機構連結部
78 回動軸
79 リンク回動軸
80 第1連結軸
82 第2連結軸
83 リンク連結軸
84 操作子連結軸
85 第1ストッパー部
A2 角度(係合を解除する場合に大きくなって行く側の角度)
L1 直線(回動軸と第1連結軸とを結ぶ直線)
L2 直線(第1連結軸と第2連結軸とを結ぶ直線)
L3 直線(リンク連結軸と操作子連結軸とを結ぶ直線)
L4 直線(操作子連結軸と操作子回動軸とを結ぶ直線)

Claims (6)

  1. 操作子(56)と、フック部材(55)と、前記操作子(56)と前記フック部材(55)とを接続するリンク機構(65)とを備え、前記操作子(56)の操作に連動して前記フック部材(55)が鞍乗り型車両(1)の車体に係合する収納ケースにおいて、
    前記リンク機構(65)は、前記操作子(56)に連結される第1リンク(67)と、前記第1リンク(67)と前記フック部材(55)とを連結する第2リンク(68)とを備え、
    前記フック部材(55)は、前記フック部材(55)の先端部に設けられて前記車体に係合するフック部(76)と、前記フック部材(55)の基端部に設けられて前記第2リンク(68)の一端部の第1連結軸(80)に連結されるリンク機構連結部(77)とを備えるとともに、前記フック部(76)と前記リンク機構連結部(77)との間の位置に設けられる回動軸(78)によって回動自在に支持され、
    前記第2リンク(68)の他端部には、前記第1リンク(67)に連結される第2連結軸(82)が設けられ、
    前記フック部(76)が前記車体に係合した状態では、前記回動軸(78)と前記第1連結軸(80)とを結ぶ直線(L1)と、前記第1連結軸(80)と前記第2連結軸(82)とを結ぶ直線(L2)とは、略直交することを特徴とする収納ケース。
  2. 前記第1リンク(67)は、一端部がリンク回動軸(79)によって回動自在に支持されるとともに他端部が前記第2リンク(68)の前記第2連結軸(82)に連結され、
    前記第1リンク(67)は、前記第1リンク(67)と前記操作子(56)との間に設けられる操作子側リンク(66)を介して前記操作子(56)に連結され、
    前記操作子側リンク(66)の一端部は、前記操作子(56)に連結され、前記操作子側リンク(66)の他端部は、前記リンク回動軸(79)と前記第2連結軸(82)との間の位置に設けられるリンク連結軸(83)で前記第1リンク(67)に連結されることを特徴とする請求項1記載の収納ケース。
  3. 前記回動軸(78)及び前記リンク回動軸(79)は、前記収納ケースに固定されており、互いに相対移動しないことを特徴とする請求項2記載の収納ケース。
  4. 前記第1リンク(67)は、前記第1リンク(67)と前記操作子(56)との間に設けられる操作子側リンク(66)を介して前記操作子(56)に連結され、
    前記操作子側リンク(66)は、前記操作子側リンク(66)の回動に伴って前記操作子(56)に当接する第1ストッパー部(85)を備え、
    前記第1ストッパー部(85)は、前記フック部(76)が前記車体に係合していない状態では、前記操作子(56)から離間し、前記フック部(76)が前記車体に係合した状態では、前記操作子(56)に当接することを特徴とする請求項1記載の収納ケース。
  5. 物品を収納する収納ケース本体(61)と、前記収納ケース本体(61)に取り付けられて前記リンク機構(65)を覆うカバー部材(62)とを備え、
    前記操作子(56)は、前記操作子(56)の回動に伴って前記カバー部材(62)に当接する第2ストッパー部(73)を備え、
    前記第2ストッパー部(73)は、前記フック部(76)が前記車体に係合していない状態では、前記カバー部材(62)から離間し、前記フック部(76)が前記車体に係合した状態では、前記カバー部材(62)に当接することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の収納ケース。
  6. 前記操作子(56)は、操作子回動軸(56a)によって回動自在に支持され、
    前記操作子側リンク(66)の前記他端部は、前記リンク連結軸(83)によって前記第1リンク(67)に連結され、前記操作子側リンク(66)の前記一端部は、操作子連結軸(84)によって前記操作子(56)に連結され、
    前記フック部(76)が前記車体に係合した状態では、前記リンク連結軸(83)と前記操作子連結軸(84)とを結ぶ直線(L3)と、前記操作子連結軸(84)と前記操作子回動軸(56a)とを結ぶ直線(L4)とが成す角度において、前記フック部(76)の前記車体に対する係合を解除する場合に大きくなって行く側の角度(A2)は、180°よりも小さいことを特徴とする請求項2記載の収納ケース。
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