JP6865950B2 - 太陽光発電システムおよび太陽光発電制御システム - Google Patents

太陽光発電システムおよび太陽光発電制御システム Download PDF

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Description

本発明は、IV特性を測定可能な太陽光発電システムおよび太陽光発電制御システムに関する。
複数の太陽電池モジュールを直列接続したストリングにより構成される太陽光発電システムでは、各太陽電池モジュールに問題が発生するとシステム全体の発電効率が低下する。したがって、発電効率を一定レベル以上に維持するために、ストリングの発電特性の定期的な測定を行い、問題を早期に発見することが重要である。
ストリングの発電特性の測定は、測定器をストリングに接続して行う。複数のストリングで構成される太陽光発電システムでは、各ストリングへの測定器のつなぎ替えのため、現地での作業が必要であった。また、高圧となるストリング端子に測定器を接続する作業は危険であり、作業員の専門性が求められていた。さらに、通常発電状態での特性を測定するために、十分な日照が必要であることから、実際の作業時間以上に余裕をもった日程で、専門性を有する作業員を確保しなければならなかった。
国際公開第2012/081116号
特許文献1に記載の太陽光発電システムは、複数の太陽電池モジュールを直列接続してなる太陽電池と、太陽電池が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、を備え、天候状態が曇天であるか晴天であるかを判定し、太陽電池ストリングの出力動作点を変化させ、天候状態が曇天であると判定し、かつ、太陽電池の動作点を変化させたときの太陽電池の動作点を変化させたときの太陽電池の出力電力または出力電流の微分特性に不連続点が生じている場合、太陽電池が故障していることを検出する。
特許文献1に記載の太陽光発電システムとして、複数のストリングを並列に接続した構成が記載されているが、太陽電池の特性の検出はシステム全体について行っており、ストリングごとの詳細な特性を測定することができない。また、測定器を接続して測定を行う現地作業が必要であり、作業員の確保が困難という課題は解決されない。
本発明は、ストリングごとの詳細な電流・電圧特性を遠隔操作で測定可能な太陽光発電システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明にかかる太陽光発電システムは、
複数の太陽電池セルが直列に接続された複数の太陽電池ストリングを並列に接続してなる太陽光発電システムであって、
各々の前記太陽電池ストリングから入力される電力を、指定された電力量となるよう制御して系統に出力するパワーコンディショナと、
出力すべき電力量を前記パワーコンディショナに指定する出力制限指示部と、
前記出力制限指示部に指定された電力量となるよう前記パワーコンディショナにより制御されたときの発電電圧値と、前記出力制限指示部に指定された電力量となるよう前記パワーコンディショナにより制御されたときの各々の前記太陽電池ストリングの発電電流値と、に基づいて、各々の前記太陽電池ストリングのIV特性を測定する特性測定部と、
を備えることを特徴とする。
本発明により、ストリングごとの詳細な電流・電圧特性を遠隔操作で測定可能な太陽光発電システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる太陽光発電システムの概略構成図である。 第1の実施形態の太陽光発電システム10におけるIV特性測定処理のフローチャートである。 標準的な太陽電池のIV特性を示すグラフである。 日射量の変動に対応したIV特性の変化の例を示すグラフである。 正常ストリングと不具合ストリングとのIV特性の例を示すグラフである。 日射量が急激に減少する前後のIV特性の例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態にかかる太陽光発電制御システムの概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる太陽光発電システムの概略構成図である。図1に示すように、太陽光発電システム10は、太陽電池ストリング100a〜100dと、パワーコンディショナ200(以下、「パワコン」ともいう)と、電圧計300と、日射計400と、測定装置500とを有して構成される。なお、本実施形態においては太陽光発電システムあたりの太陽電池ストリング数は4であるが、これはあくまで例示であり、設置場所の面積などの諸条件に応じて適宜変更可能である。
太陽電池ストリング100aは、太陽電池モジュール1001a〜1012aと電流計1100aとが直列に接続されて構成される。電流計1100aにより、太陽電池ストリング100aの発電電力の電流量を計測する。太陽電池ストリング100b〜100dは太陽電池ストリング100aと同様に構成可能であり、説明を省略する。なお、本実施形態においては太陽電池ストリングあたりの太陽電池モジュール数は12であるが、これはあくまで例示であり、設置場所の面積などの諸条件に応じて適宜変更可能である。
太陽電池モジュール1001aは、太陽電池セルが複数直列に接続されて構成される。他の太陽電池モジュールも同様に構成可能であり、説明を省略する。太陽電池モジュールは各セルが直列で接続されるため、1つのセルに異常(セルの故障、接触不良、受光面の汚れなど)が生じると、太陽電池モジュールがさらに直列で接続された太陽電池ストリング全体の出力が大きく低下する。
パワーコンディショナ200は、並列に接続された各太陽電池ストリングから入力される直流電力を交流に変換して系統20に出力する。パワーコンディショナ200は、MPPT部2001と、出力制限部2002とを有する。
MPPT部2001は、太陽電池ストリング100a〜100dの発電電力が最大となるような電圧で発電電流を取り出すMPPT(最大出力点追従制御)を行い、発電電力が最大となる動作点である最大電力点(以下、「MPP」ともいう)を検出する。MPPTにあたり、発電電圧を変化させた前後での発電電力を比較し、発電電力が大きくなる方の電圧を基準に変更し、これを適宜繰り返す山登り法と呼ばれる制御を行うのが一般的である。出力制限部2002は、太陽電池ストリング100a〜100dの発電電力が、MPPT部2001が検出する最大電力点に対して指定された割合の電力となるよう、太陽電池ストリング100a〜100dを制御する。出力制限部2002は、系統側における需給バランスをコントロールするためにコンディショナ200の出力を調整することを可能とする。
電圧計300は、各太陽電池ストリングに並列に接続され、太陽電池ストリング全体の電圧を計測する。電圧計300は、パワーコンディショナ200と一体に構成されていてもよい。日射計400は、太陽光発電システム10に照射する日射量を計測する。
測定装置500は、出力制限指示部5001と、特性測定部5002とを有する。出力制限指示部5001は、パワーコンディショナ200に対し太陽電池の出力を所定の割合に制限する指示を行う。
特定測定部5002は、太陽光発電システム10全体の発電電圧値と各太陽電池ストリング100a〜100dにおける発電電流値とを取得する。また、太陽光発電システム10への日射量を取得する。特性測定部5002は、取得した電圧値および電流値に基づいて、太陽光発電システム10における各太陽電池ストリングのIV特性を測定するとともに、必要に応じて取得した電圧値や電流値を補正する。例えば、電流測定値を標準日射量に規格化した値を、各太陽電池ストリングのIV特性値として使用する。
測定装置500は、ハードディスクドライブや半導体ドライブなどのファイル記憶部から読み出したプログラムをメインメモリに展開してプロセッサで実行する汎用的なコンピュータ、例えばパーソナルコンピュータやサーバ、タブレットコンピュータやスマートフォンなどにより構成可能である。このとき、出力制限指示部5001、特性測定部5002は、所定のプログラムの実行により構成することができる。また、測定装置500を専用コンピュータで構成してもよい。
続いて、本実施形態の太陽光発電システム10における動作を説明する。図2は、第1の実施形態の太陽光発電システム10におけるIV特性測定処理のフローチャートである。図2を参照すると、本実施形態の太陽光発電システム10は、まず、パワーコンディショナ200の出力制限値を設定する(ステップS1)。出力制限値の設定は、最大出力に対する出力の割合を出力制限指示部5001が出力制限部2002に指示することにより行うことができる。
太陽光発電システム10は、パワーコンディショナ200をそのまま動作させる。これにより、ステップS1で設定された出力制限値に応じた動作点で出力するよう太陽電池ストリング100a〜100dが制御される(ステップS2)。この制御は、出力制限値に基づいて出力制限部2002が動作することにより行うことができる。なお、本ステップ以外のタイミング、例えば本ステップの実行前や実行後、あるいはIV特性測定の前後にも、パワーコンディショナ200の動作は実行されている。
次に、太陽光発電システム10は、太陽光発電システム10全体の発電電圧値と各太陽電池ストリング100a〜100dにおける発電電流値と日射量とを取得する(ステップS3)。発電電圧値および発電電流値の取得は、特性測定部5002が行う。取得した日射量と標準日射量とに基づいて発電電流値を補正した値を、各ストリングのIV特性の測定値として使用することができる。
太陽光発電システム10は、IV特性の測定が完了したか否かを判断する(ステップS4)。例えば、取得されたIV特性値の数が所定の閾値を超えたときに、IV特性の出力が完了したと判断することができる。また、取得されたIV特性値を統計的に分析し、有意な結果が得られたときにIV特性の出力が完了したと判断するようにしてもよい。IV特性の測定が完了していないと判断したとき(ステップS4:N)、ステップS1に戻り、新たな出力制限を行う。このとき、これまで測定に使用していない制限値により出力制限を行うようにすると、新たなIV特性値を取得することができる。なお、時間により日照条件が変動するため、制限値が同じであってもステップS2で制御される出力電圧・電流が異なる場合がある。したがって、同じ制限値による測定を繰り返してもよい。また、制限値を変更する場合に、100%から一方的に減少もしくは0%から一方的に増加のような一方的なスキャンを行うことは可能であるがこれに限らず、双方向的に繰り返してもよい。
IV特性の測定が完了したと判断したとき(ステップS4:Y)、太陽光発電システム10は、出力制限を解除する(ステップS5)。出力制限の解除は、出力制限指示部5001が出力制限部2002に指示することにより行うことができる。このとき、太陽光発電システム10は、出力制限によらずにMPPT動作を行い、最大出力点で出力するよう制御される。
ここで、図面を参照して太陽電池におけるIV特性を説明する。図3は、標準的な太陽電池のIV特性を示すグラフである。このように太陽電池は、電圧ゼロ、すなわち出力を短絡したときに発電電流が最大となり、発電電流ゼロ、すなわち出力が開放のとき電圧が最大となる。そして、図中矢印で示す点で発電電力量(I*V)が最大となる。このとき、矢印で示す点を最大電力点と呼ぶ。このような太陽電池の動作範囲を網羅したIV特性は、太陽電池に専用の測定器を接続することにより測定可能である。
次に、従来技術におけるIV特性の測定につき説明する。上述のとおり、専用の測定器は太陽電池の動作範囲を走査してIV特性を測定することができるものの、そのためには各太陽電池ストリングに測定器を順次接続していくという現地作業が必要となる。一方、従来技術のパワコンは、ある時点の最大出力点を特定することができる。このようなパワコンに電流計・電圧計を組み合わせると、ある時点の最大出力点における電流・電圧値(IV)を計測することができる。したがって、パワコンにより複数条件の最大出力点の電流・電圧値を取得すれば、IV特性の測定が可能となる。最大出力点を取得するときの複数条件としては、日射量の変動が考えられる。
図4は、日射量の変動に対応したIV特性の変化の例を示すグラフである。図4に示すように、日射量が減少するに伴い同じ電圧のときに発電される電流量が減少し、それに伴って最大電力点も変化する。ここで、日射量が大のときの最大電力点をMPPTmax(Vmax, Imax)とし、日射量小のときの最大電力点をMPPTmin(Vmin, Imin)とすると、VmaxとVminとの差は大きくない。このように、日射量の異なる複数条件で最大電力点を測定して得られるIV特性は全体のごく一部であり、太陽電池の動作状況を的確に把握するには不十分である。
続いて、本実施形態にかかる太陽光発電システムで測定されるIV特性を説明する。図5は、正常ストリングと不具合ストリングとのIV特性の例を示すグラフである。各太陽電池ストリングは並列に接続されているので、すべてのストリングは同じ出力電圧に制御される。このとき、破線および網掛け点で示す不具合ストリングは、発電電圧が0Vから上昇するにつれて発電電流量が正常ストリングよりも減少する。これは、不具合ストリングにおいては直列に接続された太陽電池モジュールの一部(例えば1つ)に不具合が発生し、そのモジュールで発電が行われなくなっているためである。
不具合ストリングと正常ストリングとの出力電流量の差は、出力割合100%のときよりも出力割合をある程度小さく(例えば40%)したときの方が大きくなる。これは、最大出力点近傍よりも電圧の高い領域の方がグラフの傾きが大きくなるためである。
本実施形態では、太陽光発電システム10は、パワーコンディショナ200を制御することで出力割合を減少させ、それぞれの出力割合に対応した最大出力点における電圧・電流値を取得する。上述のとおり、出力割合をある程度小さくすると不具合ストリングと正常ストリングとの差が大きくなるため、不具合ストリングを容易に検出できるのである。
IV特性の測定にあたり、日射計400により測定される日射量を考慮するようにしてもよい。具体的には、日射量が所定の範囲内であるときにIV特性を測定するようにしてもよいし、日射量に基づいて発電電圧・電流値を補正してIV特性を測定するようにしてもよい。
図5の例では、出力制限をしないときの最大出力点よりも発電電圧が大きくなる方(グラフ右側)の特性を測定している。これは、太陽光発電システム全体が所定の電圧で発電するときの各太陽電池ストリングの発電電流値の差が、発電電圧が大きい側の方が大きくなるためである。しかし、本実施形態においては、所定条件下では最大出力点よりも発電電圧が小さくなる方(クラブ左側)の特性を測定することも可能である。
図6は、日射量が急激に減少する前後のIV特性の例を示すグラフである。日射量が大きい状態で最大電力点が検出された後に日射量が急激に減少すると、IV特性が変動する。MPPT部2001がMPPTを行い、減少した日射量における最大電力点を求めるにあたり、MPPTの開始点は、原点と日射量大のときの最大電力点(A点)とを結んだ直線と日射量小のときのIV特性との交点(B点)となる。MPPT部2001はB点からMPPTを開始し、発電電圧の変更と電力量の測定とを繰り返して、日照量小のときの最大電力点(C点)に到達する。このように動作すると、日射量小のときのB点からC点まで(最大電力点であるC点の左側)のIV特性を測定することができる。
以上のような構成および動作により、本発明の第1の実施形態にかかる太陽光発電システム10は、太陽電池ストリングごとのIV特性を、各々の太陽電池ストリングに専用の測定器を接続することなく測定することができる。各々の太陽電池ストリングへの測定器の接続が不要となるため、太陽光発電システム敷地内で移動することなくIV特性測定作業が一カ所で完結する。また、正常ストリングと不具合ストリングとの差が大きくなる領域のIV特性を測定しているため、不具合ストリングを明確に特定することができる。
続いて、本発明の第2の実施形態を説明する。図7は、本発明の第2の実施形態にかかる太陽光発電制御システムの概略構成図である。図7に示すように、太陽光発電制御システム1は、太陽光発電システム10と、測定装置500とを有して構成される。太陽光発電システム10と測定装置500とは、ネットワーク30を介して接続される。
本発明の第2の実施形態にかかる太陽光発電制御システム1は、第1の実施形態にかかる太陽光発電システム10における測定装置500がネットワーク30を介して接続されている。以下、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略する。
測定装置500は、通信部5003を有する。通信部5003は、ネットワーク30に対する通信を実行する。出力制限指示部5001によるパワーコンディショナ200に対する指示や、特性測定部5002によるデータの取得は、通信部5003を介して行われる。測定装置500は、ネットワーク30に接続されたサーバ群により、いわゆるクラウドサービスとしても実施可能である。
太陽光発電システム10は、通信装置600を有する。通信装置600は、太陽光発電システム10をネットワーク30に通信可能に接続し、データの送受信を行う。
このように太陽光発電制御システム1を構成することにより、太陽光発電システム10の設置場所に赴くことなくネットワークを介して太陽電池ストリング100a〜100dのIV特性を測定することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 太陽光発電制御システム
10 太陽光発電システム
20 系統
30 ネットワーク
100a〜100d 太陽電池ストリング
1001a〜1012a 太陽電池モジュール
1100a 電流計
200 パワーコンディショナ
2001 MPPT部
2002 出力制限部
300 電圧計
400 日照計
500 測定装置
5001 出力制限指示部
5002 特性測定部
5003 通信部
600 通信装置

Claims (4)

  1. 複数の太陽電池セルが直列に接続された複数の太陽電池ストリングを並列に接続してなる太陽光発電システムであって、
    各々の前記太陽電池ストリングから入力される電力を、指定された出力制限値となるよう制御して系統に出力するパワーコンディショナと、
    出力すべき前記出力制限値を前記パワーコンディショナに指定することにより、前記パワーコンディショナを出力制限する出力制限指示部と、
    前記出力制限指示部に指定された前記出力制限値となるよう前記パワーコンディショナにより制御されたときの発電電圧値と、前記出力制限指示部に指定された前記出力制限値となるよう前記パワーコンディショナにより制御されたときの各々の前記太陽電池ストリングの発電電流値と、に基づいて、各々の前記太陽電池ストリングのIV特性を測定する特性測定部と、
    前記パワーコンディショナの入力と並列に接続され、前記発電電圧値を計測する電圧計と、
    各々の前記太陽電池ストリングに前記太陽電池セルと直列に接続され、前記発電電流値を計測する電流計と、
    を備え、
    前記出力制限指示部は、前記電力の最大出力に対する出力割合を減少させることにより、前記出力制限値を設定し、
    前記特性測定部は、前記電圧計から前記発電電圧値を取得し、前記電流計から前記発電電流値を取得し、
    前記出力割合を減少させ、前記出力割合に対応した最大出力点における前記発電電圧値及び前記発電電流値により前記IV特性を測定することで、前記太陽電池ストリングの不具合を検出できる
    ことを特徴とする太陽光発電システム。
  2. 前記出力制限指示部は、前記測定の回数が所定の閾値を超える回数又は統計的に有意な回数となった場合、前記出力制限の解除し、前記測定の回数が所定の閾値を超える回数又は統計的に有意な回数となっていない場合、再度、前記パワーコンディショナに前記出力制限値を指定することにより、前記出力制限を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システム。
  3. 前記太陽光発電システムに照射する日射量を計測する日射計と、をさらに備え、
    前記特性測定部は、前記日射計から前記日射量取得し、取得した前記発電電圧値と前記発電電流値と前記日射量とに基づいて、各々の前記太陽電池ストリングのIV特性を測定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光発電システム。
  4. 複数の太陽電池セルが直列に接続された複数の太陽電池ストリングを並列に接続してなる太陽光発電システムと測定装置とがネットワークを介して接続された太陽光発電制御システムであって、
    前記太陽光発電システムは、
    各々の前記太陽電池ストリングから入力される電力を、指定された出力制限値となるよう制御して系統に出力するパワーコンディショナと、
    ネットワークを介してデータの送受信を行う通信装置と、
    前記パワーコンディショナの入力と並列に接続され、発電電圧値を計測する電圧計と、
    各々の前記太陽電池ストリングに前記太陽電池セルと直列に接続され、発電電流値を計測する電流計と、を備え、
    前記測定装置は、
    出力すべき前記出力制限値を前記パワーコンディショナに指定することにより、前記パワーコンディショナを出力制限する出力制限指示部と、
    前記出力制限指示部に指定された前記出力制限値となるよう前記パワーコンディショナにより制御されたときの前記発電電圧値と、前記出力制限指示部に指定された前記出力制限値となるよう前記パワーコンディショナにより制御されたときの各々の前記太陽電池ストリングの前記発電電流値と、に基づいて、各々の前記太陽電池ストリングのIV特性を測定する特性測定部と、
    ネットワークを介してデータの送受信を行う通信部と、を備え
    前記出力制限指示部は、前記電力の最大出力に対する出力割合を減少させることにより、前記出力制限値を設定し、
    前記特性測定部は、前記電圧計から前記発電電圧値を取得し、前記電流計から前記発電電流値を取得し、
    前記出力割合を減少させ、前記出力割合に対応した最大出力点における前記発電電圧値及び前記発電電流値により前記IV特性を測定することで、前記太陽電池ストリングの不具合を検出できる
    ことを特徴とする太陽光発電制御システム。
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