JP6865932B2 - 電動歯ブラシのブラシ部 - Google Patents

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Description

本発明は、電動歯ブラシのブラシ部に関し、より詳細には、ブラシ部を往復運動させる電動歯ブラシに使用する、歯垢除去効果が大きいブラシ部に関する。
以前から、ブラシ部を往復運動させる電動歯ブラシが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、「静粛性を有し、携帯に便利で、しかもファッション性に優れると共に、歯ブラシ体の簡易な着脱構造を有する電動歯ブラシを提供する」(特許文献1の段落番号0005)ために考案された「一方側が先端に振動伝達杆を有する連結部をなし、他方側に乾電池の格納部が形成され、中間域において駆動モータを内蔵するとともにその外周面に外部カバーが嵌合一体化された本体と、前記格納部を囲繞し開放側端部が前記本体の他方側に嵌合される本体カバー体と、前記振動伝達杆に着脱自在に連結される歯ブラシ体と、該歯ブラシ体を囲繞し開放側端部が前記本体の一方側に嵌合される歯ブラシケース体とからなる電動歯ブラシであって、前記本体の連結部および前記歯ブラシ体は抗菌機能を有し、前記本体カバー体、前記外部カバーおよび前記歯ブラシケース体の外縁形状が8角形柱状であり、前記歯ブラシケース体の閉塞側端部に装飾部材を取替自在に配した装飾部が形成されていることを特徴とする電動歯ブラシ」(特許文献1の段落番号0006)が開示されている。かかる電動歯ブラシによれば、「前記本体の連結部および前記歯ブラシ体は抗菌機能を有し、本体に接続される歯ブラシ体を歯ブラシケース体で覆うものであり、雑菌類の付着・増殖が抑制されるので口腔内衛生面に優れ、職場や旅行先への携帯に便利である。また、外縁形状が8角形柱状を呈しているので取り扱い時での転動が防止でき、歯ブラシケース体の閉鎖側端部に真珠、天然石あるいは人造宝石等の装飾部材を取替自在とした装飾部を配してファッション性を高めている。」(特許文献1の段落番号0008)という効果を奏するものである。
実用新案登録第3134115号公報(例えば、要約、考案の詳細な説明中の段落番号0001〜0008、第2図等)
特許文献1に開示の電動歯ブラシは、ブラシ部(特許文献1における歯ブラシ体4)を往復運動させる電動歯ブラシであり、前述の如く、衛生面向上、転動防止及びファッション性向上等について考慮されているが、歯ブラシに本来要求される歯垢除去効果の向上については改良されていない。
そこで、本発明では、ブラシ部を往復運動させる電動歯ブラシに用いることで、大きな歯垢除去効果を奏するブラシ部を提供することを目的とする。
電動歯ブラシに用いる本発明のブラシ部(以下「本ブラシ部」という。)は、Z軸方向に往復運動する電動歯ブラシのブラシ部であって、第1基端が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向への成分を有する第1方向に向けて第1先端が突出するように配設された第1毛束と、第2基端が支持され、該一方向への成分を有する第2方向に向けて第2先端が突出するように配設された第2毛束と、第3基端が支持され、該一方向への成分を有する第3方向に向けて第3先端が突出するように配設された第3毛束と、を備えてなり、Z軸に第2先端から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足と、Z軸に第3先端から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足と、のいずれも、Z軸に第1先端から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足よりも該一方向側に位置すると共に、Z軸に垂直なXY平面に第2先端から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足と、XY平面に第3先端から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足と、を結ぶ線分である連結線分を含む連結直線に、XY平面に第1先端から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足から垂線を下ろした位置足がXY面第2先端足とXY面第3先端足との間の連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足が連結線分に含まれるものである、ブラシ部である。
本ブラシ部は、Z軸方向に往復運動する電動歯ブラシのブラシ部である。ここでは互いに直交する3軸であるX軸、Y軸及びZ軸をとり、Z軸は、ブラシ部が往復運動する方向と平行である。
本ブラシ部は、第1毛束と第2毛束と第3毛束とを備えてなる。
第1毛束は、第1毛束の基端である第1基端が支持されると共に、第1毛束の先端である第1先端(自由端)が第1方向に向けて突出する。第1方向は、Z軸に平行な両方向のうち一方向への成分を有する方向である。
第2毛束は、第2毛束の基端である第2基端が支持されると共に、第2毛束の先端である第2先端(自由端)が第2方向に向けて突出する。第2方向は、Z軸に平行な両方向のうち該一方向(第1方向が有する該成分の方向と同じ)への成分を有する方向である。
第3毛束は、第3毛束の基端である第3基端が支持されると共に、第3毛束の先端である第3先端(自由端)が第3方向に向けて突出する。第3方向は、Z軸に平行な両方向のうち該一方向(第1方向が有する該成分の方向と同じ)への成分を有する方向である。
そして、Z軸に第2先端から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足と、Z軸に第3先端から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足と、のいずれも、Z軸に第1先端から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足よりも該一方向側に位置する。このため第1毛束の先端である第1先端よりも、第2毛束の先端である第2先端と、第3毛束の先端である第3先端と、のいずれもが(Z軸に平行な両方向のうち該一方向側から見て)高く突出している。
さらに、Z軸に垂直なXY平面に第2先端から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足と、XY平面に第3先端から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足と、を結ぶ線分である連結線分を含む連結直線に、XY平面に第1先端から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足から垂線を下ろした位置足がXY面第2先端足とXY面第3先端足との間の連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足が連結線分に含まれるものである。即ち、Z軸に垂直な一平面であるXY平面(X軸及びY軸に平行な平面)に、線分である連結線分が存在する。この連結線分の一端には、第2先端から該XY平面に下ろした垂線の足であるXY面第2先端足が存し、連結線分の他端には、第3先端から該XY平面に下ろした垂線の足であるXY面第3先端足が存する。そして、(1)第1先端から該XY平面に下ろした垂線の足であるXY面第1先端足が連結線分に含まれるか、又は(2)連結線分を含む連結直線にXY面第1先端足から垂線を下ろした足である位置足が連結線分に含まれる。
第1先端、第2先端及び第3先端がこのような位置関係に存することで、Z軸に平行な両方向のうち該一方向(第1方向が有する該成分の方向と同じ)側から見たときに、第2先端と第3先端との間に第1先端が存すると共に、第1先端よりも第2先端と第3先端とが突出している。このため本ブラシ部をZ軸に平行な両方向に運動(振動)させつつ、該一方向側に存する歯牙に本ブラシ部を接触させ押圧することで、第1先端が歯牙の表面(唇側、頬側、舌側及び口蓋側の面)に接触することで該表面の歯垢を除去すると共に、第2先端及び第3先端が歯間に進入することで該歯間に面する歯牙の側面(近心面、遠心面)に接触することで該側面の歯垢を除去することができ、歯牙の表面及び側面の歯垢を同時に除去することができる。
本ブラシ部においては、XY面第2先端足とXY面第3先端足とに一対の対角が存しXY平面に存する菱形の内部に、XY面第1先端足が存するもの(以下「菱形配置本ブラシ部」という。)であってもよい。
XY平面に存する菱形であり、その一対の対角のうち一方がXY面第2先端足に存し、該一対の対角のうち他方がXY面第3先端足に存する該菱形の内部に、XY面第1先端足が存することで、第2先端及び第3先端が歯牙の近心側及び遠心側の歯間にそれぞれ進入した際に、該歯牙の表面に第1先端がうまく接触でき歯垢を除去できる(歯牙の表面は該菱形に沿った部分を有することが多い。)。
菱形配置本ブラシ部においては、前記対角が45度であってもよい。
XY面第1先端足が内部に存する前記菱形の前記一対の対角(XY面第2先端足及びXY面第3先端足が存する。)は、あまり大きいと、第2先端及び第3先端が歯牙の近心側及び遠心側の歯間にそれぞれ進入したとき、該歯牙の表面に第1先端がうまく接触できない場合が生じうるので、好ましくは45度、より好ましくは30度、最も好ましくは20度である。
本ブラシ部においては、Z軸第2先端足とZ軸第3先端足とが一致するものであってもよい。
こうすることで、ブラシ部が往復運動するZ軸方向に関し、第2先端及び第3先端の位置が同じ(運動方向に関し、高さが同じ)であるので、第2先端及び第3先端を、歯牙の近心側及び遠心側の歯間にそれぞれうまく進入させるように容易に本ブラシ部を配置することができる(もし、第2先端及び第3先端のZ軸方向に関する位置が大きく異なると、両先端を両歯間に進入させることが難しい状況が生じうる。)。
本ブラシ部においては、Z軸第2先端足とZ軸第1先端足との間の距離と、Z軸第3先端足とZ軸第1先端足との間の距離と、のいずれもが1.0mm〜3.0mmであってもよい。
Z軸第2先端足とZ軸第1先端足との間の距離と、Z軸第3先端足とZ軸第1先端足との間の距離と、のいずれも、あまり小さいと歯牙の表面に第1先端が接触した状態で第2先端及び第3先端を歯間に十分進入させることが困難になり、あまり大きいと本ブラシ部の取り扱いが困難になることから、これらを両立させる範囲としてもよく、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上、最も好ましくは1.5mm以上であり、好ましくは3.5mm以下、より好ましくは3.0mm以下、最も好ましくは2.5mm以下である。
本ブラシ部においては、前記位置足、又はXY面第1先端足が連結線分に含まれる場合のXY面第1先端足と、連結線分の中点と、の間の距離d1を連結線分の長さd0で除した値(d1/d0)が0〜1/3であってもよい。
XY平面に第1先端から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足が連結線分に含まれる場合のXY面第1先端足又は連結線分を含む連結直線にXY面第1先端足から垂線を下ろした位置足とのいずれかと、連結線分の中点と、の間の距離d1(即ち、XY面第1先端足が連結線分に含まれる場合であればXY面第1先端足と連結線分中点との間の距離がd1であり、XY面第1先端足が連結線分に含まれない場合であれば位置足と連結線分中点との間の距離がd1である。)は、連結線分に沿って連結線分中点からXY面第1先端足がどの程度離れているかを示すものであるので、この距離d1を連結線分長さd0で除した値(d1/d0)は、XY面に沿って第2先端と第3先端と間で第1先端が真ん中(連結線分の中点)からどの程度外れているかを示す。このため値(d1/d0)はあまり大きいと歯牙の表面にむらなく第1先端が接触することが困難になりうるので、好ましくは1/3以下であり、より好ましくは1/4以下であり、最も好ましくは1/6以下である(連結線分に沿って連結線分中点にXY面第1先端足が存していれば、d1=0であり値(d1/d0)の最小値0を与える。)。
本ブラシ部においては、前記連結線分にXY面第2先端足にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線によりXY平面が、XY面第3先端足が存する一方と、他方と、に分割され、XY平面に第2基端から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足が、該他方に存するもの(以下「毛束傾斜本ブラシ部」という。)であってもよい。
XY平面に存するXY面第2先端足直交直線によってXY平面が一方と他方とに分割される。XY面第2先端足直交直線は、連結線分にXY面第2先端足にて直交するXY平面に存する直線である。そして、分割された該一方にXY面第3先端足が存すると共に、XY平面に第2基端から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足が該他方に存する。これによりXY面第3先端足が存する該一方とは異なる該他方にXY面第2基端足が存するため、XY面第3先端足に対してXY面第2先端足よりもXY面第2基端足の方が遠方にあり、第2毛束の第2先端が第3毛束に近づくように第2方向が傾斜している。これにより第2先端が歯間に進入した際、該歯間に面する歯牙の側面(近心面、遠心面)に第2先端及びその近傍がうまく接触することで該側面の歯垢を効果的に除去することができる。
毛束傾斜本ブラシ部においては、XY面第2基端足が、連結線分を含む連結直線に存するものであってもよい。
こうすることで、第2毛束が第3毛束方向に真っ直ぐに近づくよう第2方向が傾斜している(第2毛束が真っ直ぐなものであれば、第2先端と第2基端と第3先端とがZ軸に平行な一平面に存する。)。これにより第2先端及び第3先端が歯間にそれぞれ進入した際、該歯間に面する歯牙の側面(近心面、遠心面)に第2先端及びその近傍が一層うまく接触することで該側面の歯垢を効果的に除去することができる。
毛束傾斜本ブラシ部においては、Z軸に平行で連結線分を含む平面への第2毛束の長手方向と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度が3〜10度であってもよい。
第2毛束の第2先端が第3毛束方向に近づくように第2方向が傾斜する角度は、あまり小さいと歯間に進入した第2先端及びその近傍が該歯間に面する歯牙の側面にうまく接触する効果が十分奏されず、あまり大きいと第2先端が歯間にうまく進入できなくなるので、これらを両立する範囲とされることが好ましい。この点からは、Z軸に平行で連結線分を含む平面への第2毛束の長手方向と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度として、好ましくは2度以上、より好ましくは3度以上、最も好ましくは4度以上であり、そして好ましくは15度以下、より好ましくは10度以下、最も好ましくは8度以下である。
毛束傾斜本ブラシ部においては、前記連結線分にXY面第3先端足にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線によりXY平面が、XY面第2先端足が存する一方と、他方と、に分割され、XY平面に第3基端から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足が、該他方に存するもの(以下「両毛束傾斜本ブラシ部」という。)であってもよい。
XY平面に存するXY面第3先端足直交直線によってXY平面が一方と他方とに分割される。XY面第3先端足直交直線は、XY面第3先端足にて連結線分に直交するXY平面に存する直線である。そして、分割された該一方にXY面第2先端足が存すると共に、XY平面に第3基端から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足が該他方に存する。これによりXY面第2先端足が存する該一方とは異なる該他方にXY面第3基端足が存するため、XY面第2先端足に対してXY面第3先端足よりもXY面第3基端足の方が遠方にあり、第3毛束の第3先端が第2毛束方向に近づくように第3方向が傾斜している。これにより第3先端が歯間に進入した際、該歯間に面する歯牙の側面(近心面、遠心面)に第3先端及びその近傍がうまく接触することで該側面の歯垢を効果的に除去することができる。
このように両毛束傾斜本ブラシ部は、毛束傾斜本ブラシ部における第2毛束の第2先端が第3毛束方向に近づくように第2方向が傾斜すると共に、第3毛束の第3先端が第2毛束方向に近づくように第3方向が傾斜しているので、第2先端及び第3先端が歯間に進入した際、該歯間に面する歯牙の両側面(近心面、遠心面)に第2先端及びその近傍と第3先端及びその近傍とがうまく接触することで両側面の歯垢をさらに効果的に除去することができる。
両毛束傾斜本ブラシ部においては、XY面第3基端足が、連結線分を含む連結直線に存するものであってもよい。
こうすることで、第3毛束が第2毛束方向に真っ直ぐに近づくよう第3方向が傾斜している(第3毛束が真っ直ぐなものであれば、第3先端と第3基端と第2先端とがZ軸に平行な一平面に存する。)。これにより第2先端及び第3先端が歯間に進入した際、該歯間に面する歯牙の側面(近心面、遠心面)に第3先端及びその近傍が一層うまく接触することで該側面の歯垢を効果的に除去することができる。
両毛束傾斜本ブラシ部においては、Z軸に平行で連結線分を含む平面への第3毛束の長手方向と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度が3〜10度であってもよい。
第3毛束の第3先端が第2毛束方向に近づくように第3方向が傾斜する角度は、あまり小さいと歯間に進入した第3先端及びその近傍が該歯間に面する歯牙の側面にうまく接触する効果が十分奏されず、あまり大きいと第3先端が歯間にうまく進入できなくなるので、これらを両立する範囲とされることが好ましい。この点からは、Z軸に平行で連結線分を含む平面への第3毛束の長手方向と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度として、好ましくは2度以上、より好ましくは3度以上、最も好ましくは4度以上であり、そして好ましくは15度以下、より好ましくは10度以下、最も好ましくは8度以下である。
本ブラシ部においては、第1毛束が、Z軸に平行な真っ直ぐのものであり、第2毛束と第3毛束とが、Z軸に平行な平面に対して面対称に配設されるものであってもよい。
こうすることで、本ブラシ部が往復運動するZ軸に平行(第1方向がZ軸に平行)で真っ直ぐな第1毛束の第1先端が歯牙の表面(唇側、頬側、舌側及び口蓋側の面)に該表面に略垂直方向から接触を繰り返すように本ブラシ部を配置すれば該表面の歯垢をうまく除去できると共に、第2毛束と第3毛束とが、Z軸に平行な平面に対して面対称に配設されることで、両歯間にそれぞれ進入した第2先端及び第3先端が、歯牙の近心面と遠心面(第2先端及び第3先端の一方が近心面に接触し、他方が遠心面に接触する。)とに大きな差がなく接触することにより近心面と遠心面との歯垢をうまく除去することができる。
本ブラシ部においては、2の本ブラシ部を含んでなり、該2のブラシ部のうち一方のブラシ部の第1先端と該2のブラシ部のうち他方のブラシ部の第1先端と、該一方のブラシ部の第2先端と該他方のブラシ部の第2先端と、該一方のブラシ部の第3先端と該他方のブラシ部の第3先端と、のいずれもが、Z軸に平行な平面に対し面対称に存するもの(以下「並列本ブラシ部」という。)であってもよい。
このような並列本ブラシ部では、該一方のブラシ部の第1先端と該他方のブラシ部の第1先端とが歯牙の表面(唇側、頬側、舌側及び口蓋側の面)に縦方向に並んで該表面に略垂直方向から接触し、該一方のブラシ部の第2先端と該他方のブラシ部の第2先端とが歯牙の近心面及び遠心面のいずれか一方に接触すると共に該一方のブラシ部の第3先端と該他方のブラシ部の第3先端とが歯牙の近心面及び遠心面のいずれか他方に接触するようにでき、該表面、近心面及び遠心面のいずれにも2の先端が接触するので、歯牙の歯垢を効果的に除去することができる。
本ブラシ部は、本ブラシ部と、該ブラシ部が着脱自在に取り付けられ該ブラシ部をZ軸方向に往復運動させる本体部と、を備えてなる電動歯ブラシを構成するのに用いることができる。
かかる電動歯ブラシの使用に伴い、本ブラシ部は劣化(例えば、毛束の損傷や変形等)するので、本ブラシ部は本体部に交換可能に着脱自在に取り付けられることで、本ブラシ部を有する電動歯ブラシを効率的に使用することができる。
本発明の第1実施形態に係る歯ブラシ(第1歯ブラシ)の平面図である。 第1歯ブラシを構成するブラシ部の先端部分の拡大図である。 毛束の拡大端面図である。 図1のK−K端面図(拡大)である。 第1歯ブラシの毛束の先端及び基端のXY面への正投影を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る歯ブラシ(第2歯ブラシ)を構成するブラシ部の先端部分の拡大図である。 図6(a)(b)におけるK1−K1拡大端面図である。 第2歯ブラシの毛束の先端及び基端のXY面への正投影を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る歯ブラシ(第3歯ブラシ)を構成するブラシ部の先端部分の拡大図である。 図9(b)におけるK3−K3拡大端面図である。 図9(b)におけるK4−K4拡大端面図である。 第3歯ブラシの毛束の先端及び基端のXY面への正投影を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る歯ブラシ(第4歯ブラシ)を構成するブラシ部の先端部分の拡大図である。 第4歯ブラシの毛束の先端及び基端のXY面への正投影を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る歯ブラシ(第5歯ブラシ)を構成するブラシ部の先端部分の拡大図である。 平面Ppによって切断した一部省略端面図(図15(b)中のK5−K5端面図)である。 第5歯ブラシの毛束の先端及び基端のXY面への正投影を示す図である。 第5歯ブラシの毛束の先端及び基端のXY面への正投影を示す図である。 左右の上顎中切歯が模型に装着されている状態を示す拡大図及びそれらの唇面の分割を示す図である。 近心面及び遠心面の分割を示す図である。 歯垢除去実験の結果を示す図である。 毛先到達実験の結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る歯ブラシ(以下「第1歯ブラシ」という。)11の平面図であり、図2は、第1歯ブラシ11を構成するブラシ部21の先端部分の拡大図(図2(a)はブラシ部21の正面図(図1中の矢印C方向から見たところを示している。)であり、図2(b)はブラシ部21の平面図(図2(a)中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図2(c)はブラシ部21の右側面図(図2(a)中の矢印B方向から見たところを示している。)である。)であり、図3は毛束の拡大端面図(図3(a)は図2(a)のD−D端面図であり、図3(b)は図3(a)に表れる1本の毛の端面図である。)であり、そして図4は図1のK−K端面図(拡大)である。図1乃至図4を参照して第1歯ブラシ11について説明する。説明及び理解を容易にするため、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸及びZ軸を用いて説明し、これらX軸、Y軸及びZ軸の各方向を図中に「X」、「Y」及び「Z」の矢印として示す(また、図中、Z軸に対する毛束の傾斜は、図示及び理解を容易にするため実際の傾斜よりも大きく傾斜させて図示している。他の実施形態においても同じである。)。
第1歯ブラシ11は、第1歯ブラシ11の使用者(図示せず)が手で把持する本体部13と、本体部13に着脱自在に取り付けられたブラシ部21と、を備えてなる。
本体部13は、ブラシ部21をZ軸方向に往復動(往復動方向を図2(a)中に矢印Vとして示す。)させるものであり、交換可能に電池を保持する電池保持部と、ブラシ部21を着脱自在に取り付けるブラシ部取付部と、ブラシ部取付部をZ軸方向に往復動させる駆動部と、電池保持部に保持された電池の電気を駆動部に断続するスイッチと、を有している(これら電池保持部、ブラシ部取付部、駆動部及びスイッチのいずれも図示を省略している。)。このような本体部13は、いわゆる電動歯ブラシの本体部として公知公用のものである。
ブラシ部21は、本体部13のブラシ部取付部に基端21eが着脱自在に取り付けられるブラシ部本体23と、ブラシ部本体23の先端側に形成された植毛面24に植毛された第1短毛束25と、植毛面24に植毛された第1長毛束27と、植毛面24に植毛された第2長毛束29と、を有してなる。
ブラシ部本体23は、ブラシ部取付部に基端が着脱自在に取り付けられる軸部23aと、軸部23aの先端に軸部23aと一体に形成されたヘッド部23bと、を含んでなり、ヘッド部23bは、Z軸に垂直な平面に沿った植毛面24を有している。
植毛面24は、ここでは長方形(該長方形の2辺はX軸に平行で、他の2辺はY軸に平行である。)を略なしており、該長方形の角を挟む両辺の長さは特に制限されないが、ここでは長辺10.5mm×短辺4.5mm(いずれも4mm〜15mmとしてもよい。)とされている。
第1短毛束25、第1長毛束27及び第2長毛束29のいずれの毛束も、図3に示すように(図3は第1短毛束25の端面を示すものであるが、第1長毛束27及び第2長毛束29もこれと同様である。)複数の細い毛26が束ねられて形成されており、この毛26は、材質ポリアミドにより形成され、毛26の長手方向に対して垂直ないずれの平面による端面形状(図3も、このような一平面による端面を示している。)もほぼ同一の円(特に図3(b)参照)をなしている。該円の直径Eは特に限定されるものではないが、ここでは約0.127mm(例えば0.070mm〜0.153mm程度のものを好適に用いることができる。)とされている。そして、第1短毛束25、第1長毛束27及び第2長毛束29のいずれの毛束も、毛26の長手方向が平行になるように複数のこのような毛26が円F(図3(a)参照。ここの円Fは仮想上の円である。)中に密に配置されて形成されている。このような円Fの直径は特に限定されるものではないが、ここでは約1.5mm(例えば1.4mm〜2.0mm程度のものを好適に用いることができる。)とされている。このような毛束は、通常、80本〜120本の毛26を束ねて構成される。
第1短毛束25の長手方向L1と、第1長毛束27の長手方向L2と、第2長毛束29の長手方向L3と、は同一のXZ面P1(Y軸に垂直な平面)に存在し(図4は面P1による端面を示している)、第1短毛束25の長手方向L1はZ軸に平行である。第1短毛束25の長手方向L1、第1長毛束27の長手方向L2及び第2長毛束29の長手方向L3のいずれの長手方向L1、L2、L3も、各毛束をXY面(Z軸に垂直な平面)により切断した端面において各毛の端面に一様な質量が存在すると仮定した場合の重心を考え、Z軸位置が異なるXY面における該重心を結んだ方向としている。
第1短毛束25の先端25aと基端25b(植毛面24側)との間の長さN1は約8mm(例えば3mm〜10mmとされてもよい。)とされている。第1長毛束27の基端27b(植毛面24側)よりも先端27aはX軸方向に関して第1短毛束25側に存在するよう第1長毛束27の長手方向L2はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L2とがなす角度Q1(該角度は、Z軸に平行な直線と長手方向L2に平行な直線とのいずれか一方を他方に交わるように平行移動させ、該交わる両直線がなす角度のうち0〜90度のものをいう。)は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。基端27bと先端27aとの間の長さN2は約10mm(例えば8mm〜11mmとされてもよい。)とされている。そして、第2長毛束29の基端29b(植毛面24側)よりも先端29aはX軸方向に関して第1短毛束25側に存在するよう第2長毛束29の長手方向L3はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L3とがなす角度Q2(該角度は、Z軸に平行な直線と長手方向L3に平行な直線とのいずれか一方を他方に交わるように平行移動させ、該交わる両直線がなす角度のうち0〜90度のものをいう。)は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。基端29bと先端29aとの間の長さN3は約10mm(例えば8mm〜11mmとされてもよい。)とされている。
先端27a及び先端29aは、同一のXY面P2(Z軸に垂直な平面)に存在し、先端25aはXY面P3(Z軸に垂直な平面)に存在している(特に図2(a)及び図4参照)。面P2と面P3との間の距離N4は約2mm(例えば1.0mm〜3.0mm程度とされてもよい。)とされている。
図5は、XY面(Z軸に垂直な平面)への先端25aの正投影25r、該XY面への先端27aの正投影27ar、該XY面への先端29aの正投影29ar、該XY面への基端27bの正投影27br、該XY面への基端29bの正投影29brを示す図である(図示を容易にするため、1本の毛の正投影を点にて示している。)。そして、これら正投影25r、27ar、29ar、27br、29brの重心(各毛の正投影の単位面積に同じ質量が存在すると仮定した場合の重心)をそれぞれS25、S27a、S29a、S27b、S29bとする。なお、基端25bの該XY面への正投影の重心は、先端25aの該XY面への正投影25rの重心と略一致する。
S25とS27bとの距離N5は約3.0mm(例えば3.0mm〜5.0mm程度とされてもよい。)とされており、S25とS29bとの距離N6は約3.0mm(例えば3.0mm〜5.0mm程度とされてもよい。)とされている。そして、S25とS27aとの距離N7は約2.0mm(例えば1.5mm〜2.5mm程度とされてもよい。)とされ、S25とS29aとの距離N8は約2.0mm(例えば1.5mm〜2.5mm程度とされてもよい。)とされている。
第1歯ブラシ11においては、S25(基端25bの該XY面への正投影の重心を含む)、S27a、S29a、S27b、S29bは、前記XY面に存する直線U1(X軸に平行)上に存する。
このため先端25aよりも高い位置に存する先端27a、29aに係る重心S27a、S29aを結ぶXY面上の線分(直線U1の一部)を基準線分とすると、S27aにおいて基準線分と角度Q5(ここでは22.5度)をなす両直線U11、U12と、S29aにおいて基準線分と角度Q5(ここでは22.5度)をなす両直線U21、U22と、の4本の直線U11、U12、U21、U22によって取り囲まれる四角形の内部にS25が含まれる。また、重心S27a、S29aを結ぶ基準線分の中点にS25がほぼ位置している。
以上説明の通り、第1歯ブラシ11のブラシ部21は、Z軸方向に往復運動(矢印V方向に往復運動)する電動歯ブラシ(第1歯ブラシ11)のブラシ部であって、第1基端(基端25b)が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向(ここでは図2(a)(c)及び図4において上方向)への成分を有する第1方向(長手方向L1に沿って図4で上方向)に向けて第1先端(先端25a)が突出するように配設された第1毛束(第1短毛束25)と、第2基端(基端27b)が支持され、該一方向(図2(a)(c)及び図4において上方向)への成分を有する第2方向(長手方向L2に沿って図4で上方向)に向けて第2先端(先端27a)が突出するように配設された第2毛束(第1長毛束27)と、第3基端(基端29b)が支持され、該一方向(図2(a)(c)及び図4において上方向)への成分を有する第3方向(長手方向L3に沿って図4で上方向)に向けて第3先端(先端29a)が突出するように配設された第3毛束(第2長毛束29)と、を備えてなり、Z軸に第2先端(先端27a)から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、Z軸に第3先端(先端29a)から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、のいずれも、Z軸に第1先端(先端25a)から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)よりも該一方向(図2(a)(c)及び図4において上方向)側に位置すると共に、Z軸に垂直なXY平面(図5が示す面)に第2先端(先端27a)から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足(重心S27a)と、XY平面(図5)に第3先端(先端29a)から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足(重心S29a)と、を結ぶ線分である連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U1)に、XY平面(図5)に第1先端(先端25a)から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足(重心S25)から垂線を下ろした位置足がXY面第2先端足とXY面第3先端足との間の連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)に含まれるものである、ブラシ部(ここではXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)に含まれる)である。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、XY面第2先端足(重心S27a)とXY面第3先端足(重心S29a)とに一対の対角が存しXY平面に存する菱形(4本の直線U11、U12、U21、U22によって取り囲まれる四角形たる菱形)の内部に、XY面第1先端足(重心S25)が存するものである。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、前記対角は45度(2×角度Q5)である。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、Z軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)とが一致するものである。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、Z軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、Z軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、のいずれもが1.0mm〜3.0mmである。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、前記位置足、又はXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)に含まれる場合のXY面第1先端足(重心S25)と、連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)の中点と、の間の距離d1(ここではXY面第1先端足(重心S25)が連結線分の中点に位置するので、d1=0)を連結線分の長さd0で除した値(d1/d0)が0(0〜1/3)である。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、前記連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)にXY面第2先端足(重心S27a)にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線Ut1によりXY平面が、XY面第3先端足(重心S29a)が存する一方M1と、他方M2と、に分割され、XY平面に第2基端(基端27b)から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足(重心S27b)が、該他方M2に存するものである。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、XY面第2基端足(重心S27b)が、連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U1)に存するものである。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、Z軸に平行で連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む平面(図4が示している面P1)への第2毛束(第1長毛束27)の長手方向L2と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q1が5度(3〜10度)である。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、前記連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)にXY面第3先端足(重心S29a)にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線Ut2によりXY平面が、XY面第2先端足(重心S27a)が存する一方M3と、他方M4と、に分割され、XY平面に第3基端(基端29b)から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足(重心S29b)が、該他方M4に存するものである。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、XY面第3基端足(重心S29b)が、連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U1)に存するものである。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、Z軸に平行で連結線分(直線U1のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む平面(図4が示している面P1)への第3毛束(第2長毛束29)の長手方向L3と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q2が5度(3〜10度)である。
第1歯ブラシ11のブラシ部21においては、第1毛束(第1短毛束25)が、Z軸に平行な真っ直ぐのものであり、第2毛束(第1長毛束27)と第3毛束(第2長毛束29)とが、Z軸に平行な平面(ここでは連結線分に対して垂直な平面であって、連結線分の中点にて連結線分と交わる平面)に対して面対称に配設されるものである。
第1歯ブラシ11のブラシ部21は、ブラシ部21と、該ブラシ部21が着脱自在に取り付けられ該ブラシ部21をZ軸方向に往復運動させる本体部13と、を備えてなる電動歯ブラシ(第1歯ブラシ11)を構成している。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る歯ブラシ(以下「第2歯ブラシ」という。)を構成するブラシ部221の先端部分の拡大図であり、詳細には、図6(a)はブラシ部221の正面図(第1歯ブラシ11の図2(a)と同様の方向から見たところを示している。)であり、図6(b)はブラシ部221の平面図(図6(a)中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図6(c)はブラシ部221の右側面図(図6(a)中の矢印B方向から見たところを示している。)である。)である。第2歯ブラシは、第1歯ブラシ11に比しブラシ部221が異なるのみであるので(第1歯ブラシ11の本体部13と同様の本体部を第2歯ブラシも備えており、該本体部にブラシ部221が着脱自在に取り付けられている。)、図6を参照しブラシ部221を説明する。また、第1歯ブラシ11の説明と同様、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸及びZ軸を用いて説明し、これらX軸、Y軸及びZ軸の各方向を図中に「X」、「Y」及び「Z」の矢印として示す。
ブラシ部221は、前記本体部によりZ軸方向に往復動(往復動方向を図6中に矢印Vとして示す。)し、前記本体部のブラシ部取付部に基端が着脱自在に取り付けられるブラシ部本体223と、ブラシ部本体223の先端側に形成された植毛面224に植毛された第1短毛束225と、植毛面224に植毛された第1長毛束227と、植毛面224に植毛された第2長毛束229と、を有してなる。
ブラシ部本体223は、前記本体部のブラシ部取付部に基端が着脱自在に取り付けられる軸部223aと、軸部223aの先端に軸部223aと一体に形成されたヘッド部223bと、を含んでなり、ヘッド部223bは、Z軸に垂直な平面に沿った植毛面224を有している。
植毛面224は、ここでは長方形(該長方形の2辺はX軸に平行で、他の2辺はY軸に平行である。)を略なしており、該長方形の角を挟む両辺の長さは特に制限されないが、ここでは長辺10.5mm×短辺4.5mm(いずれも4mm〜15mmとしてもよい。)とされている。
第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229は、第1歯ブラシ11における第1短毛束25、第1長毛束27及び第2長毛束29と同じものを用いているので、ここでは詳細な説明を省略する。
図7は、図6(a)及び図6(b)におけるK1−K1拡大端面図である。図6に加えて図7も参照しつつ、ブラシ部221を説明する。
第1短毛束225の長手方向L1と、第1長毛束227の長手方向L2と、第2長毛束229の長手方向L3と、は同一のYZ面P21(X軸に垂直な平面)に存在し(図7は面P21による端面を示している)、第1短毛束225の長手方向L1はZ軸に平行になっている。第1短毛束225の長手方向L1、第1長毛束227の長手方向L2及び第2長毛束229の長手方向L3のいずれの長手方向L1、L2、L3も、各毛束をXY面(Z軸に垂直な平面)により切断した端面において各毛の端面に一様な質量が存在すると仮定した場合の重心を考え、Z軸位置が異なるXY面における該重心を結んだ方向としている。
第1短毛束225の先端225aと基端225b(植毛面224側)との間の長さN1は第1短毛束25の長さN1と同様である。第1長毛束227の基端227b(植毛面224側)よりも先端227aはY軸方向に関して第1短毛束225側に存在するよう第1長毛束227の長手方向L2はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L2とがなす角度Q1(該角度は、Z軸に平行な直線と長手方向L2に平行な直線とのいずれか一方を他方に交わるように平行移動させ、該交わる両直線がなす角度のうち0〜90度のものをいう。)は、約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。基端227bと先端227aとの間の長さN2は第1長毛束27の長さN2と同様である。そして、第2長毛束229の基端229b(植毛面224側)よりも先端229aはY軸方向に関して第1短毛束225側に存在するよう第2長毛束229の長手方向L3はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L3とがなす角度Q2(該角度は、Z軸に平行な直線と長手方向L3に平行な直線とのいずれか一方を他方に交わるように平行移動させ、該交わる両直線がなす角度のうち0〜90度のものをいう。)は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。基端229bと先端229aとの間の長さN3は第2長毛束29の長さN3と同様である。
先端227a及び先端229aは、同一のXY面P2(Z軸に垂直な平面)に存し、先端225aはXY面P3(Z軸に垂直な平面)に存在している(特に図6(c)及び図7参照)。面P2と面P3との間の距離N4は約2mm(例えば1.0mm〜3.0mm程度とされてもよい。)とされている。
図8は、XY面(Z軸に垂直な平面)への先端225aの正投影225r、該XY面への先端227aの正投影227ar、該XY面への先端229aの正投影229ar、該XY面への基端227bの正投影227br、該XY面への基端229bの正投影229brを示す図である(図示を容易にするため、1本の毛の正投影を点にて示している。)。そして、これら正投影225r、227ar、229ar、227br、229brの重心(各毛の正投影の単位面積に同じ質量が存在すると仮定した場合の重心)をそれぞれS225、S227a、S229a、S227b、S229bとする。なお、基端225bの該XY面への正投影の重心は、先端225aの該XY面への正投影の重心S225と略一致する。
S225とS227bとの距離N5は第1歯ブラシ11における距離N5と同様であり、S225とS229bとの距離N6は第1歯ブラシ11における距離N6と同様であり、S225とS227aとの距離N7は第1歯ブラシ11における距離N7と同様であり、そしてS225とS229aとの距離N8は第1歯ブラシ11における距離N8と同様である。
第2歯ブラシにおいては、S225(基端225bの該XY面への正投影の重心を含む)、S227a、S229a、S227b、S229bは、該XY面に存する直線U1上に存する。このため先端225aよりも高い位置に存する先端227a、229aに係る重心S227a、S229aを結ぶXY面上の線分(直線U1の一部)を基準線分とすると、S227aにおいて基準線分と角度Q5(ここでは22.5度)をなす両直線U11、U12と、S229aにおいて基準線分と角度Q5(ここでは22.5度)をなす両直線U21、U22と、の4本の直線U11、U12、U21、U22によって取り囲まれる四角形の内部にS225が含まれる。また、重心S227a、S229aを結ぶ基準線分の中点にS225がほぼ位置している。
以上説明の通り、第2歯ブラシのブラシ部221は、Z軸方向に往復運動(矢印V方向に往復運動)する電動歯ブラシ(第2歯ブラシ)のブラシ部であって、第1基端(基端225b)が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向(ここでは図6(a)(c)及び図7において上方向)への成分を有する第1方向(長手方向L1に沿って図7で上方向)に向けて第1先端(先端225a)が突出するように配設された第1毛束(第1短毛束225)と、第2基端(基端227b)が支持され、該一方向(図6(a)(c)及び図7において上方向)への成分を有する第2方向(長手方向L2に沿って図7で上方向)に向けて第2先端(先端227a)が突出するように配設された第2毛束(第1長毛束227)と、第3基端(基端229b)が支持され、該一方向(図6(a)(c)及び図7において上方向)への成分を有する第3方向(長手方向L3に沿って図7で上方向)に向けて第3先端(先端229a)が突出するように配設された第3毛束(第2長毛束229)と、を備えてなり、Z軸に第2先端(先端227a)から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、Z軸に第3先端(先端229a)から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、のいずれも、Z軸に第1先端(先端225a)から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)よりも該一方向(図6(a)(c)及び図7において上方向)側に位置すると共に、Z軸に垂直なXY平面(図8が示す面)に第2先端(先端227a)から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足(重心S227a)と、XY平面(図8)に第3先端(先端229a)から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足(重心S229a)と、を結ぶ線分である連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U1)に、XY平面(図8)に第1先端(先端225a)から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足(重心S225)から垂線を下ろした位置足がXY面第2先端足とXY面第3先端足との間の連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足(重心S225)が連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)に含まれるものである、ブラシ部(ここではXY面第1先端足(重心S225)が連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)に含まれる)である。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、XY面第2先端足(重心S227a)とXY面第3先端足(重心S229a)とに一対の対角が存しXY平面に存する菱形(4本の直線U11、U12、U21、U22によって取り囲まれる四角形たる菱形)の内部に、XY面第1先端足(重心S225)が存するものである。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、前記対角は45度(2×角度Q5)である。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、Z軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)とが一致するものである。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、Z軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、Z軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、のいずれもが1.0mm〜3.0mmである。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、前記位置足、又はXY面第1先端足(重心S225)が連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)に含まれる場合のXY面第1先端足(重心S225)と、連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)の中点と、の間の距離d1(ここではXY面第1先端足(重心S225)が連結線分の中点に位置するので、d1=0)を連結線分の長さd0で除した値(d1/d0)が0(0〜1/3)である。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、前記連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)にXY面第2先端足(重心S227a)にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線Ut1によりXY平面が、XY面第3先端足(重心S229a)が存する一方M1と、他方M2と、に分割され、XY平面に第2基端(基端227b)から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足(重心S227b)が、該他方M2に存するものである。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、XY面第2基端足(重心S227b)が、連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U1)に存するものである。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、Z軸に平行で連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)を含む平面(図7が示している面P21)への第2毛束(第1長毛束227)の長手方向L2と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q1が5度(3〜10度)である。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、前記連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)にXY面第3先端足(重心S229a)にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線Ut2によりXY平面が、XY面第2先端足(重心S227a)が存する一方M3と、他方M4と、に分割され、XY平面に第3基端(基端229b)から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足(重心S229b)が、該他方M4に存するものである。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、XY面第3基端足(重心S229b)が、連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U1)に存するものである。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、Z軸に平行で連結線分(直線U1のうち重心S227a、S229aとの間に存する部分)を含む平面(図7が示している面P21)への第3毛束(第2長毛束229)の長手方向L3と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q2が5度(3〜10度)である。
第2歯ブラシのブラシ部221においては、第1毛束(第1短毛束225)が、Z軸に平行な真っ直ぐのものであり、第2毛束(第1長毛束227)と第3毛束(第2長毛束229)とが、Z軸に平行な平面(ここでは連結線分に対して垂直な平面であって、連結線分の中点にて連結線分と交わる平面)に対して面対称に配設されるものである。
第2歯ブラシのブラシ部221は、ブラシ部221と、該ブラシ部221が着脱自在に取り付けられ該ブラシ部221をZ軸方向に往復運動させる本体部13と、を備えてなる電動歯ブラシ(第2歯ブラシ)を構成している。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態に係る歯ブラシ(以下「第3歯ブラシ」という。)を構成するブラシ部321の先端部分の拡大図であり、詳細には、図9(a)はブラシ部321の正面図(第1歯ブラシ11の図2(a)と同様の方向から見たところを示している。)であり、図9(b)はブラシ部321の平面図(図9(a)中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図9(c)はブラシ部321の右側面図(図9(a)中の矢印B方向から見たところを示している。)である。)である。第3歯ブラシは、第1歯ブラシ11に比しブラシ部321が異なるのみであるので(第1歯ブラシ11の本体部13と同様の本体部を第3歯ブラシも備えており、該本体部にブラシ部321が着脱自在に取り付けられている。)、図9を参照しブラシ部321を説明する。また、第1歯ブラシ11の説明と同様、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸及びZ軸を用いて説明し、これらX軸、Y軸及びZ軸の各方向を図中に「X」、「Y」及び「Z」の矢印として示す。
ブラシ部321は、第1歯ブラシ11が有する本体部13と同様の本体部のブラシ部取付部に基端が着脱自在に取り付けられるブラシ部本体323と、ブラシ部本体323の先端側に形成された植毛面324に植毛された第1短毛束25と、植毛面324に植毛された第1長毛束27と、植毛面324に植毛された第2長毛束29と、植毛面324に植毛された第3長毛束327と、植毛面324に植毛された第4長毛束329と、を有してなる。ブラシ部本体323は、本体部のブラシ部取付部に基端が着脱自在に取り付けられる軸部323aと、軸部323aの先端に軸部323aと一体に形成されたヘッド部323bと、を含んでなり、ヘッド部323bは、Z軸に垂直な平面に沿った植毛面324を有している。
ブラシ部321は、第1歯ブラシ11のブラシ部21に比し、第3長毛束327及び第4長毛束329と、これら第3長毛束327及び第4長毛束329を支持する張り出し部323ba1、323ba2(張り出し部323ba1、323ba2の植毛面324ba1、324ba2に第3長毛束327及び第4長毛束329がそれぞれ植設されている。)と、を有することが異なるのみであるので、第1歯ブラシ11のブラシ部21が有する構成要素と同様の構成要素にはブラシ部21にて付与した参照番号と同じ参照番号を付与し、詳しい説明を省略する。
植毛面324は、ここでは長方形(第1歯ブラシ11のブラシ部21の植毛面24と同様)の長辺中心位置に一対の小さな長方形(植毛面324ba1、324ba2)が加えられた形状(十文字形状)を有しているが、植毛面324全体としてX方向及びY方向の寸法は特に制限されないが、ここでは(X軸方向)約10.5mm×(Y軸方向)約10.5mm(いずれも10mm〜15mmとしてもよい。)とされている。
第3歯ブラシの第1短毛束25は第1歯ブラシ11の第1短毛束25と同様のものであり、第3歯ブラシの第1長毛束27、第2長毛束29、第3長毛束327及び第4長毛束329は、第1歯ブラシ11における第1長毛束27及び第2長毛束29と同じものを用いているので、ここではこれらに関する詳細な説明を省略する。
図10は図9(b)におけるK3−K3拡大端面図(Y軸に垂直な平面による端面)であり、図11は図9(b)におけるK4−K4拡大端面図(X軸に垂直な平面による端面)である。図9に加えて図10及び図11を参照しつつ、ブラシ部321を説明する。
第1短毛束25の長手方向L1と、第1長毛束27の長手方向L2と、第2長毛束29の長手方向L3と、は同一のXZ面P31(Y軸に垂直な平面)に存在し(図10は面P31による端面を示している)、第1短毛束25の長手方向L1はZ軸に平行になっている。
第1短毛束25の長手方向L1と、第3長毛束327の長手方向L4と、第4長毛束329の長手方向L5と、は同一のYZ面P32(X軸に垂直な平面)に存在している(図11は面P32による端面を示している)。
第1短毛束25の先端25aと基端25b(植毛面324側)との間の長さN1は第1短毛束25の長さN1と同様である。第1長毛束27の基端27b(植毛面324側)よりも先端27aはX軸方向に関して第1短毛束25側に存在するよう第1長毛束27の長手方向L2はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L2とがなす角度Q1は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。基端27bと先端27aとの間の長さN2は第1歯ブラシ11の第1長毛束27の長さN2と同様である。そして、第2長毛束29の基端29b(植毛面324側)よりも先端29aはX軸方向に関して第1短毛束25側に存在するよう第2長毛束29の長手方向L3はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L3とがなす角度Q2は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。基端29bと先端29aとの間の長さN3は第1歯ブラシ11の第1長毛束27の長さN3と同様である。
第3長毛束327の基端327b(植毛面324側)よりも先端327aはY軸方向に関して第1短毛束25側に存在するよう第3長毛束327の長手方向L4はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L4とがなす角度Q3は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。基端327bと先端327aとの間の長さN33は上記のN2及びN3と同様である。そして、第4長毛束329の基端329b(植毛面324側)よりも先端329aはY軸方向に関して第1短毛束25側に存在するよう第4長毛束329の長手方向L5はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L5とがなす角度Q4は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。基端329bと先端329aとの間の長さN34は上記のN2及びN3と同様である。
先端27a、先端29a及び先端25aは同一のXZ面P31(Y軸に垂直な平面)に存し、先端327a、先端329a及び先端25aは同一のYZ面P32(X軸に垂直な平面)に存する。
先端27a、先端29a、先端327a及び先端329aは、同一のXY面P2(Z軸に垂直な平面)に存在し、先端25aはXY面P3(Z軸に垂直な平面)に存在している(特に図10及び図11参照)。面P2と面P3との間の距離N4は約2mm(例えば1.0mm〜3.0mm程度とされてもよい。)とされている。
図12は、XY面(Z軸に垂直な平面)への先端25aの正投影25r、該XY面への先端27aの正投影27ar、該XY面への先端29aの正投影29ar、該XY面への先端327aの正投影327ar、該XY面への先端329aの正投影329ar、該XY面への基端27bの正投影27br、該XY面への基端29bの正投影29br、該XY面への基端327bの正投影327br、該XY面への基端329bの正投影329brを示す図である(図示を容易にするため、1本の毛の正投影を点にて示している。)。そして、これら正投影25r、27ar、29ar、327ar、329ar、27br、29br、327br、329brの重心(各毛の正投影の単位面積に同じ質量が存在すると仮定した場合の重心)をそれぞれS25、S27a、S29a、S327a、S329a、S27b、S29b、S327b、S329bとする。なお、基端25bの該XY面への正投影の重心は、先端25aの該XY面への正投影の重心S25と略一致する。
S25とS27bとの距離N5、S25とS29bとの距離N6、S25とS27aとの距離N7及びS25とS29aとの距離N8は、いずれも第1歯ブラシ11におけるN5、N6、N7及びN8と同様である。
S25とS327bとの距離N5、S25とS329bとの距離N6、S25とS327aとの距離N7及びS25とS329aとの距離N8は、いずれも第1歯ブラシ11におけるN5、N6、N7及びN8と同様である。
第3歯ブラシにおいては、S25(基端25bの該XY面への正投影の重心を含む)、S27a、S29a、S27b、S29bは、該XY面に存する直線U3(X軸に平行)上に存する。このため先端25aよりも高い位置に存する先端27a、29aに係る重心S27a、S29aを結ぶXY面上の線分(直線U3の一部)を基準線分とすると、S27aにおいて基準線分と角度Q6(ここでは22.5度)をなす両直線U31、U32と、S29aにおいて基準線分と角度Q6(ここでは22.5度)をなす両直線U33、U34と、の4本の直線U31、U32、U33、U34によって取り囲まれる四角形の内部にS25が含まれる。また、S27a、S29aを結ぶ基準線分の中点にS25がほぼ位置している。
S25(基端25bの該XY面への正投影の重心を含む)、S327a、S329a、S327b、S329bは、該XY面に存する直線U4(Y軸に平行)上に存する(直線U3と直線U4とは直交する。)。このため先端25aよりも高い位置に存する先端327a、329aに係る重心S327a、S329aを結ぶXY面上の線分(直線U4の一部)を基準線分とすると、S327aにおいて基準線分と角度Q7(ここでは22.5度)をなす両直線U41、U42と、S329aにおいて基準線分と角度Q7(ここでは22.5度)をなす両直線U43、U44と、の4本の直線U41、U42、U43、U44によって取り囲まれる四角形の内部にS25が含まれる。また、S327a、S329aを結ぶ基準線分の中点にS25がほぼ位置している。
以上説明の通り、第3歯ブラシのブラシ部321は、Z軸方向に往復運動(矢印V方向に往復運動)する電動歯ブラシ(第3歯ブラシ)のブラシ部であって、第1基端(基端25b)が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向(ここでは図9(a)(c)及び図10において上方向)への成分を有する第1方向(長手方向L1に沿って図10で上方向)に向けて第1先端(先端25a)が突出するように配設された第1毛束(第1短毛束25)と、第2基端(基端27b)が支持され、該一方向(図9(a)(c)及び図10において上方向)への成分を有する第2方向(長手方向L2に沿って図10で上方向)に向けて第2先端(先端27a)が突出するように配設された第2毛束(第1長毛束27)と、第3基端(基端29b)が支持され、該一方向(図9(a)(c)及び図10において上方向)への成分を有する第3方向(長手方向L3に沿って図10で上方向)に向けて第3先端(先端29a)が突出するように配設された第3毛束(第2長毛束29)と、を備えてなり、Z軸に第2先端(先端27a)から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、Z軸に第3先端(先端29a)から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、のいずれも、Z軸に第1先端(先端25a)から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)よりも該一方向(図9(a)(c)及び図10において上方向)側に位置すると共に、Z軸に垂直なXY平面(図12が示す面)に第2先端(先端27a)から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足(重心S27a)と、XY平面(図12)に第3先端(先端29a)から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足(重心S29a)と、を結ぶ線分である連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U3)に、XY平面(図12)に第1先端(先端25a)から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足(重心S25)から垂線を下ろした位置足がXY面第2先端足とXY面第3先端足との間の連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)に含まれるものである、ブラシ部(ここではXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)に含まれる)である。
そして、第3歯ブラシのブラシ部321は、Z軸方向に往復運動(矢印V方向に往復運動)する電動歯ブラシ(第3歯ブラシ)のブラシ部であって、第1基端(基端25b)が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向(ここでは図9(a)(c)及び図11において上方向)への成分を有する第1方向(長手方向L1に沿って図11で上方向)に向けて第1先端(先端25a)が突出するように配設された第1毛束(第1短毛束25)と、第2基端(基端327b)が支持され、該一方向(図9(a)(c)及び図11において上方向)への成分を有する第2方向(長手方向L4に沿って図11で上方向)に向けて第2先端(先端327a)が突出するように配設された第2毛束(第3長毛束327)と、第3基端(基端329b)が支持され、該一方向(図9(a)(c)及び図11において上方向)への成分を有する第3方向(長手方向L5に沿って図11で上方向)に向けて第3先端(先端329a)が突出するように配設された第3毛束(第4長毛束329)と、を備えてなり、Z軸に第2先端(先端327a)から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、Z軸に第3先端(先端329a)から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、のいずれも、Z軸に第1先端(先端25a)から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)よりも該一方向(図9(a)(c)及び図11において上方向)側に位置すると共に、Z軸に垂直なXY平面(図12が示す面)に第2先端(先端327a)から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足(重心S327a)と、XY平面(図12)に第3先端(先端329a)から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足(重心S329a)と、を結ぶ線分である連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U4)に、XY平面(図12)に第1先端(先端25a)から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足(重心S25)から垂線を下ろした位置足がXY面第2先端足とXY面第3先端足との間の連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)に含まれるものである、ブラシ部(ここではXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)に含まれる)である。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、XY面第2先端足(重心S27a)とXY面第3先端足(重心S29a)とに一対の対角が存しXY平面に存する菱形(4本の直線U31、U32、U33、U34によって取り囲まれる四角形たる菱形)の内部に、XY面第1先端足(重心S25)が存するものである。
さらに、第3歯ブラシのブラシ部321においては、XY面第2先端足(重心S327a)とXY面第3先端足(重心S329a)とに一対の対角が存しXY平面に存する菱形(4本の直線U41、U42、U43、U44によって取り囲まれる四角形たる菱形)の内部に、XY面第1先端足(重心S25)が存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321において、直線U31、U32、U33、U34によって取り囲まれる菱形では、前記対角が45度(2×Q6)である。
第3歯ブラシのブラシ部321において、直線U41、U42、U43、U44によって取り囲まれる菱形では、前記対角が45度(2×Q7)である。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、Z軸第2先端足(先端27aに係るもの。XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第3先端足(先端29aに係るもの。XY面P2とZ軸との交点)とが一致する。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、Z軸第2先端足(先端327aに係るもの。XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第3先端足(先端329aに係るもの。XY面P2とZ軸との交点)とが一致する。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、Z軸第2先端足(先端27aに係るもの。XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、Z軸第3先端足(先端29aに係るもの。XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、のいずれもが1.0mm〜3.0mmである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、Z軸第2先端足(先端327aに係るもの。XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、Z軸第3先端足(先端329aに係るもの。XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、のいずれもが1.0mm〜3.0mmである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、前記位置足、又はXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)に含まれる場合のXY面第1先端足(重心S25)と、連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)の中点と、の間の距離d1(ここではXY面第1先端足(重心S25)が連結線分の中点に位置するので、d1=0)を連結線分の長さd0で除した値(d1/d0)が0(0〜1/3)である。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、前記位置足、又はXY面第1先端足(重心S25)が連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)に含まれる場合のXY面第1先端足(重心S25)と、連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)の中点と、の間の距離d1(ここではXY面第1先端足(重心S25)が連結線分の中点に位置するので、d1=0)を連結線分の長さd0で除した値(d1/d0)が0(0〜1/3)である。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、前記連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)にXY面第2先端足(重心S27a)にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線Ut1によりXY平面が、XY面第3先端足(重心S29a)が存する一方M1と、他方M2と、に分割され、XY平面に第2基端(基端27b)から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足(重心S27b)が、該他方M2に存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、XY面第2基端足(重心S27b)が、連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U3)に存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、Z軸に平行で連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む平面(図10が示している面P31)への第2毛束(第1長毛束27)の長手方向L2と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q1が5度(3〜10度)である。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、前記連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)にXY面第2先端足(重心S327a)にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線Ut3によりXY平面が、XY面第3先端足(重心S329a)が存する一方M5と、他方M6と、に分割され、XY平面に第2基端(基端327b)から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足(重心S327b)が、該他方M6に存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、XY面第2基端足(重心S327b)が、連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U4)に存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、Z軸に平行で連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)を含む平面(図11が示している面P32)への第2毛束(第1長毛束327)の長手方向L4と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q3が5度(3〜10度)である。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、前記連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)にXY面第3先端足(重心S29a)にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線Ut2によりXY平面が、XY面第2先端足(重心S27a)が存する一方M3と、他方M4と、に分割され、XY平面に第3基端(基端29b)から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足(重心S29b)が、該他方M4に存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、XY面第3基端足(重心S29b)が、連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U3)に存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、Z軸に平行で連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)を含む平面(図10が示している面P31)への第3毛束(第2長毛束29)の長手方向L3と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q2が5度(3〜10度)である。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、前記連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)にXY面第3先端足(重心S329a)にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線Ut4によりXY平面が、XY面第2先端足(重心S327a)が存する一方M7と、他方M8と、に分割され、XY平面に第3基端(基端329b)から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足(重心S329b)が、該他方M8に存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、XY面第3基端足(重心S329b)が、連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U4)に存するものである。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、Z軸に平行で連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)を含む平面(図11が示している面P32)への第3毛束(第2長毛束329)の長手方向L5と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q4が5度(3〜10度)である。
第3歯ブラシのブラシ部321においては、第1毛束(第1短毛束25)が、Z軸に平行な真っ直ぐのものであり、第2毛束(第1長毛束27)と第3毛束(第2長毛束29)とが、Z軸に平行な平面(ここでは連結線分(直線U3のうち重心S27a、S29aとの間に存する部分)に対して垂直な平面であって、連結線分の中点にて連結線分と交わる平面)に対して面対称に配設されるものである。
また、第3歯ブラシのブラシ部321においては、第1毛束(第1短毛束25)が、Z軸に平行な真っ直ぐのものであり、第2毛束(第3長毛束327)と第3毛束(第4長毛束329)とが、Z軸に平行な平面(ここでは連結線分(直線U4のうち重心S327a、S329aとの間に存する部分)に対して垂直な平面であって、連結線分の中点にて連結線分と交わる平面)に対して面対称に配設されるものである。
第3歯ブラシのブラシ部321は、ブラシ部321と、該ブラシ部321が着脱自在に取り付けられ該ブラシ部321をZ軸方向に往復運動させる本体部13と、を備えてなる電動歯ブラシ(第3歯ブラシ)を構成している。
(第4実施形態)
図13は、本発明の第4実施形態に係る歯ブラシ(以下「第4歯ブラシ」という。)を構成するブラシ部421の先端部分の拡大図であり、詳細には、図13(a)はブラシ部421の正面図(第1歯ブラシ11の図2(a)と同様の方向から見たところを示している。)であり、図13(b)はブラシ部421の平面図(図13(a)中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図13(c)はブラシ部421の右側面図(図13(a)中の矢印B方向から見たところを示している。)である。)である。第4歯ブラシは、第1歯ブラシ11に比しブラシ部421が異なるのみであるので(第1歯ブラシ11の本体部13と同様の本体部を第4歯ブラシも備えており、該本体部にブラシ部421が着脱自在に取り付けられている。)、図13を参照しブラシ部421を説明する。また、第1歯ブラシ11の説明と同様、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸及びZ軸を用いて説明し、これらX軸、Y軸及びZ軸の各方向を図中に「X」、「Y」及び「Z」の矢印として示す。
ブラシ部421は、前記本体部によりZ軸方向に往復動(往復動方向を図13中に矢印Vとして示す。)し、前記本体部のブラシ部取付部に基端が着脱自在に取り付けられるブラシ部本体423と、ブラシ部本体423の先端側に一対形成された植毛面224a、224bのうち植毛面224aに植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と、植毛面224bに植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と、を有してなる。
ブラシ部本体423は、前記本体部のブラシ部取付部に基端が着脱自在に取り付けられる軸部423aと、軸部423aの先端に軸部423aと一体に形成されたヘッド部423bと、を含んでなり、ヘッド部423bは、Z軸に垂直な同一の平面に沿った前述の一対の植毛面224a、224bを有している。
植毛面224a、224bは、いずれもここでは同じ形状の長方形(該長方形の2辺はX軸に平行で、他の2辺はY軸に平行である。)を略なすと共に、植毛面224a、224bを合わせると、Z軸に垂直なXY面に存する一長方形を形成している。植毛面224a、224bが合わさって形成される該一長方形の角を挟む両辺の長さは特に制限されないが、ここでは約7.5mm×約10.5mm(いずれも7mm〜12mmとしてもよい。)とされている。
ブラシ部421における植毛面224aと、植毛面224aに植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と、は、第2歯ブラシのブラシ部221における植毛面224と、植毛面224に植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と同様に形成されているのでここでは詳細な説明を省略する。
同様に、ブラシ部421における植毛面224bと、植毛面224bに植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と、は、第2歯ブラシのブラシ部221における植毛面224と、植毛面224に植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と同様に形成されているのでここでは詳細な説明を省略する(なお、植毛面224aと、植毛面224aに植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と、は、植毛面224bと、植毛面224bに植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と、同様である。)。即ち、ブラシ部421は、第2歯ブラシのブラシ部221における植毛面224と、植毛面224に植毛された第1短毛束225、第1長毛束227及び第2長毛束229と、がX軸方向に2個形成されたものと同様である。従って、図13(a)及び(b)におけるW1−W1端面及びW2−W2端面のいずれの端面も、図7と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ブラシ部421における植毛面224aに植毛された第1短毛束225と、ブラシ部421における植毛面224bに植毛された第1短毛束225と、はY軸方向及びZ軸方向に関し同じ位置に存し(X軸に垂直なYZ面への両第1短毛束225の正投影は略一致する。)、ブラシ部421における植毛面224aに植毛された第1長毛束227と、ブラシ部421における植毛面224bに植毛された第1長毛束227と、はY軸方向及びZ軸方向に関し同じ位置に存し(X軸に垂直なYZ面への両第1長毛束227の正投影は略一致する。)、そしてブラシ部421における植毛面224aに植毛された第2長毛束229と、ブラシ部421における植毛面224bに植毛された第2長毛束229と、はY軸方向及びZ軸方向に関し同じ位置に存する(X軸に垂直なYZ面への両第2長毛束229の正投影は略一致する。)。
図14は、XY面(Z軸に垂直な平面)への両方の先端225aの正投影225ra、225rb(植毛面224a側の先端225aの正投影を正投影225raとし、植毛面224b側の先端225aの正投影を正投影225rbとする。)、該XY面への両方の先端227aの正投影227ara、227arb(植毛面224a側の先端227aの正投影を正投影227araとし、植毛面224b側の先端227aの正投影を正投影227arbとする。)、該XY面への両方の先端229aの正投影229ara、229arb(植毛面224a側の先端229aの正投影を正投影229araとし、植毛面224b側の先端229aの正投影を正投影229arbとする。)、該XY面への両方の基端227bの正投影227bra、227brb(植毛面224a側の基端227bの正投影を正投影227braとし、植毛面224b側の基端227bの正投影を正投影227brbとする。)、該XY面への両方の基端229bの正投影229bra、229brb(植毛面224a側の基端229bの正投影を正投影229braとし、植毛面224b側の基端229bの正投影を正投影229brbとする。)を示す図である(図示を容易にするため、1本の毛の正投影を点にて示している。)。そして、これら正投影225ra、225rb、227ara、227arb、229ara、229arb、227bra、227brb、229bra、229brbの重心(各毛の正投影の単位面積に同じ質量が存在すると仮定した場合の重心)をそれぞれS225a、S225b、S227aa、S227ab、S229aa、S229ab、S227ba、S227bb、S229ba、S229bbとする。なお、基端225bの該XY面への正投影の重心は、先端225aの該XY面への正投影の重心S225a、S225bと略一致する。
これらS225a、S227aa、S229aa、S227ba、S229baの互いの位置関係は、図8に示した第2歯ブラシにおけるS225、S227a、S229a、S227b、S229bの位置関係と同じである。同様に、S225b、S227ab、S229ab、S227bb、S229bbは、図8に示した第2歯ブラシにおけるS225、S227a、S229a、S227b、S229bの位置関係と同じである。
S225a、S227aa、S229aa、S227ba、S229baが存する直線U6a(XY面に存し、X軸に垂直な直線)と、S225b、S227ab、S229ab、S227bb、S229bbが存する直線U6b(XY面に存し、X軸に垂直な直線)と、は互いに平行である(Y軸にも平行)。また、S225aとS225bとは、XY面に存しX軸に平行な直線U71上に存し、S227aaとS227abとは、XY面に存しX軸に平行な直線U72上に存し、S229aaとS229abとは、XY面に存しX軸に平行な直線U73上に存し、S227baとS227bbとは、XY面に存しX軸に平行な直線U74上に存し、そしてS229baとS229bbとは、XY面に存しX軸に平行な直線U75上に存する(無論、直線U71〜U75は互いに平行であり、直線U71〜U75と直線U6a、U6bとは直交する。)。
以上説明の通り、第4歯ブラシのブラシ部421は、植毛面224aと植毛面224bとにそれぞれ次のブラシ部を含んでなる。即ち、該ブラシ部は、Z軸方向に往復運動(矢印V方向に往復運動)する電動歯ブラシ(第4歯ブラシ)のブラシ部であって、第1基端(基端225b)が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向(ここでは図13(a)(c)において上方向)への成分を有する第1方向(長手方向L1に沿って上方向)に向けて第1先端(先端225a)が突出するように配設された第1毛束(第1短毛束225)と、第2基端(基端227b)が支持され、該一方向(図13(a)(c)において上方向)への成分を有する第2方向(長手方向L2に沿って上方向)に向けて第2先端(先端227a)が突出するように配設された第2毛束(第1長毛束227)と、第3基端(基端229b)が支持され、該一方向(図13(a)(c)において上方向)への成分を有する第3方向(長手方向L3に沿って上方向)に向けて第3先端(先端229a)が突出するように配設された第3毛束(第2長毛束229)と、を備えてなり、Z軸に第2先端(先端227a)から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、Z軸に第3先端(先端229a)から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、のいずれも、Z軸に第1先端(先端225a)から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)よりも該一方向(図13(a)(c)において上方向)側に位置すると共に、Z軸に垂直なXY平面(図14が示す面)に第2先端(先端227a)から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)と、XY平面(図14)に第3先端(先端229a)から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)と、を結ぶ線分である連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U6a、U6b)に、XY平面(図14)に第1先端(先端225a)から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足(重心S225a、S225b)から垂線を下ろした位置足がXY面第2先端足とXY面第3先端足との間の連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足(重心S225a、S225b)が連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)に含まれるものである、ブラシ部(ここではXY面第1先端足(重心S225a、S225b)が連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)に含まれる)である。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、XY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)とXY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)とに一対の対角が存しXY平面に存する菱形(4本の直線U11、U12、U21、U22によって取り囲まれる四角形たる菱形)の内部に、XY面第1先端足(重心S225a、S225b)が存するものである。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、いずれの前記菱形の前記対角も45度(2×角度Q5)である。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、Z軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)とが一致する。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、Z軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、Z軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、のいずれもが1.0mm〜3.0mmである。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、前記位置足、又はXY面第1先端足(重心S225a、S225b)が連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)に含まれる場合のXY面第1先端足(重心S225a、S225b)と、連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)の中点と、の間の距離d1(ここではXY面第1先端足(重心S225a、S225b)が連結線分の中点に位置するので、d1=0)を連結線分の長さd0で除した値(d1/d0)が0(0〜1/3)である。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、前記連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)にXY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線(ここでは直線U72に一致する)によりXY平面が、XY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)が存する一方M1と、他方M2と、に分割され、XY平面に第2基端(基端227b)から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足(重心S227ba、S227bb)が、該他方M2に存するものである。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、XY面第2基端足(重心S227ba、S227bb)が、連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U6a、U6b)に存するものである。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、Z軸に平行で連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)を含む平面(W1ーW1の面、W2ーW2の面)への第2毛束(第1長毛束227)の長手方向L2と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q1が5度(3〜10度)である。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、前記連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)にXY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線(ここでは直線U73に一致する)によりXY平面が、XY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)が存する一方M3と、他方M4と、に分割され、XY平面に第3基端(基端229b)から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足(重心S229ba、S229bb)が、該他方M4に存するものである。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、XY面第3基端足(重心S229ba、S229bb)が、連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U6a、U6b)に存するものである。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、Z軸に平行で連結線分(直線U6aのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6bのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)を含む平面(W1ーW1の面、W2ーW2の面)への第3毛束(第2長毛束229)の長手方向L3と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度Q2が5度(3〜10度)である。
第4歯ブラシのブラシ部421においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、第1毛束(第1短毛束225)が、Z軸に平行な真っ直ぐのものであり、第2毛束(第1長毛束227)と第3毛束(第2長毛束229)とが、Z軸に平行な平面(ここでは連結線分に対して垂直な平面であって、連結線分の中点にて連結線分と交わる平面)に対して面対称に配設されるものである。
第4歯ブラシのブラシ部421は、植毛面224aに形成されるブラシ部と植毛面224bに形成されるブラシ部との2のブラシ部を含んでなり、該2のブラシ部のうち一方(植毛面224a側)のブラシ部の第1先端(先端225a)と該2のブラシ部のうち他方(植毛面224b側)のブラシ部の第1先端(先端225a)と、該一方(植毛面224a側)のブラシ部の第2先端(先端227a)と該他方(植毛面224b側)のブラシ部の第2先端(先端227a)と、該一方(植毛面224a側)のブラシ部の第3先端(先端229a)と該他方(植毛面224b側)のブラシ部の第3先端(先端229a)と、のいずれもが、Z軸に平行な平面Pmに対し面対称に存するものである、ブラシ部である。
第4歯ブラシのブラシ部421は、ブラシ部421と、該ブラシ部421が着脱自在に取り付けられ該ブラシ部421をZ軸方向に往復運動させる本体部13と、を備えてなる電動歯ブラシ(第4歯ブラシ)を構成している。
(第5実施形態)
図15は、本発明の第5実施形態に係る歯ブラシ(以下「第5歯ブラシ」という。)を構成するブラシ部521の先端部分の拡大図であり、詳細には、図15(a)はブラシ部521の正面図(第1歯ブラシ11の図2(a)と同様の方向から見たところを示している。)であり、図15(b)はブラシ部521の平面図(図15(a)中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図15(c)はブラシ部521の右側面図(図15(a)中の矢印B方向から見たところを示している。)である。)である。第5歯ブラシは、第1歯ブラシ11に比しブラシ部521が異なるのみであるので(第1歯ブラシ11の本体部13と同様の本体部を第5歯ブラシも備えており、該本体部にブラシ部521が着脱自在に取り付けられている。)、図15を参照しブラシ部521を説明する。また、第1歯ブラシ11の説明と同様、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸及びZ軸を用いて説明し、これらX軸、Y軸及びZ軸の各方向を図中に「X」、「Y」及び「Z」の矢印として示す。
第5歯ブラシのブラシ部521は、第4歯ブラシのブラシ部421に比し、植毛面224aに植毛された第1長毛束227及び第2長毛束229と、植毛面224bに植毛された第1長毛束227及び第2長毛束229と、の長手方向(傾き方向)が異なるのみであり、その余りは同様である。
具体的には、特に図15(b)に示す通り、植毛面224aに植毛された第1長毛束227の長手方向L2と、植毛面224bに植毛された第2長毛束229の長手方向L3と、はZ軸に平行な同一平面Ppに存する。また、植毛面224bに植毛された第1長毛束227の長手方向L2と、植毛面224aに植毛された第2長毛束229の長手方向L3と、はZ軸に平行な同一平面Pqに存する。なお、植毛面224aに植毛された第1短毛束225の長手方向と、植毛面224bに植毛された第1短毛束225の長手方向と、はZ軸及びX軸に平行な同一平面Pr(Y軸に垂直)に存し、これら平面Pp、平面Pq及び平面Prは、Z軸に平行な一直線上で交わる。
図16は、平面Ppによって切断した一部省略端面図(図15(b)中のK5−K5端面図)であり、平面Pqによる端面(図15(b)中のK6−K6端面図)もこれと同様である。但し、K6−K6端面の理解を容易にするため、図16中の参照番号のうちK6−K6端面のものをかっこ書きにて示す。
第5歯ブラシのブラシ部521における一対の第1長毛束227及び一対の第2長毛束229は、前述の通り、第4歯ブラシのブラシ部421における一対の第1長毛束227及び一対の第2長毛束229と同様のものである(第2歯ブラシのブラシ部221における第1長毛束227及び第2長毛束229とも同様のものである。)。
植毛面224aに植毛された第1長毛束227の基端227b(植毛面224a側)よりも先端227aは、植毛面224bに植毛された第2長毛束229側に存するように第1長毛束227の長手方向L2はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L2とがなす角度Q1(該角度は、Z軸に平行な直線と長手方向L2に平行な直線とのいずれか一方を他方に交わるように平行移動させ、該交わる両直線がなす角度のうち0〜90度のものをいう。)は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。そして、植毛面224bに植毛された第2長毛束229の基端229b(植毛面224b側)よりも先端229aは、植毛面224aに植毛された第1長毛束227側に存するように第2長毛束229の長手方向L3はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L3とがなす角度Q2(該角度は、Z軸に平行な直線と長手方向L3に平行な直線とのいずれか一方を他方に交わるように平行移動させ、該交わる両直線がなす角度のうち0〜90度のものをいう。)は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。
同様に、植毛面224bに植毛された第1長毛束227の基端227b(植毛面224b側)よりも先端227aは、植毛面224aに植毛された第2長毛束229側に存するように第1長毛束227の長手方向L2はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L2とがなす角度Q1(該角度は、Z軸に平行な直線と長手方向L2に平行な直線とのいずれか一方を他方に交わるように平行移動させ、該交わる両直線がなす角度のうち0〜90度のものをいう。)は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。そして、植毛面224aに植毛された第2長毛束229の基端229b(植毛面224a側)よりも先端229aは、植毛面224bに植毛された第1長毛束227側に存するように第2長毛束229の長手方向L3はZ軸に対して傾斜している。Z軸と長手方向L3とがなす角度Q2(該角度は、Z軸に平行な直線と長手方向L3に平行な直線とのいずれか一方を他方に交わるように平行移動させ、該交わる両直線がなす角度のうち0〜90度のものをいう。)は約5度(例えば3〜10度とされてもよい。)とされている。
一対の先端227a及び一対の先端229aは、同一のXY面P2(Z軸に垂直な平面)に存在し、一対の先端225aはXY面P3(Z軸に垂直な平面)に存在している。面P2と面P3との間の距離N4は約2mm(例えば1.0mm〜3.0mm程度とされてもよい。)とされている。
図17は、XY面(Z軸に垂直な平面)への両方の先端225aの正投影225ra、225rb(植毛面224a側の先端225aの正投影を正投影225raとし、植毛面224b側の先端225aの正投影を正投影225rbとする。)、該XY面への両方の先端227aの正投影227ara、227arb(植毛面224a側の先端227aの正投影を正投影227araとし、植毛面224b側の先端227aの正投影を正投影227arbとする。)、該XY面への両方の先端229aの正投影229ara、229arb(植毛面224a側の先端229aの正投影を正投影229araとし、植毛面224b側の先端229aの正投影を正投影229arbとする。)、該XY面への両方の基端227bの正投影227bra、227brb(植毛面224a側の基端227bの正投影を正投影227braとし、植毛面224b側の基端227bの正投影を正投影227brbとする。)、該XY面への両方の基端229bの正投影229bra、229brb(植毛面224a側の基端229bの正投影を正投影229braとし、植毛面224b側の基端229bの正投影を正投影229brbとする。)を示す図である(図示を容易にするため、1本の毛の正投影を点にて示している。)。そして、これら正投影225ra、225rb、227ara、227arb、229ara、229arb、227bra、227brb、229bra、229brbの重心(各毛の正投影の単位面積に同じ質量が存在すると仮定した場合の重心)をそれぞれS225a、S225b、S227aa、S227ab、S229aa、S229ab、S227ba、S227bb、S229ba、S229bbとする。なお、基端225bの該XY面への正投影の重心は、先端225aの該XY面への正投影の重心S225a、S225bと略一致する。
これらS225a、S225b、S227aa、S227ab、S229aa、S229ab、S227ba、S227bb、S229ba及びS229bbのうち、S225a、S225b、S227ba、S227bb、S229ba及びS229bbの位置関係は、第4歯ブラシの図14に示したそれらの位置関係と同様である。S227aa及びS227abは、S225a、S227ba、S229baが存する直線U6a(XY面に存し、X軸に垂直な直線)と、S225b、S227bb、S229bbが存する直線U6b(XY面に存し、X軸に垂直な直線)と、の間に存すると共に、X軸に平行な直線U92上に存している。S229aa及びS229abは、直線U6aと直線U6bとの間に存すると共に、X軸に平行な直線U93上に存している。ここに直線U74と直線U92との間の距離は、直線U75と直線U93との間の距離に等しい。また、S227aa、S229ab、S227ba及びS229bbは、直線Upp(平面Ppに存する)上に存在し、S227ab、S229aa、S227bb及びS229baは、直線Upq(平面Pqに存する)上に存在している。直線U71と直線Uppと直線Upqとは、一点Tにて交わる。
S227aaとS229aaとは、Y軸に平行な直線U6c上に存し、S227abとS229abとは、Y軸に平行な直線U6d上に存する。
図18は、図17からS225a、S225b、S227aa、S229aa、S227ab及びS229abを抜き出した図である。図18を参照して、S225a、S225b、S227aa、S229aa、S227ab及びS229abの位置関係について説明する。
植毛面224aにおいて、先端225aよりも高い位置に存する先端227a、229aに係る重心S227aa、S229aaを結ぶXY面上の線分(直線U6cの一部)を基準線分とすると、S227aaにおいて基準線分と角度Q8(ここでは22.5度)をなす両直線U51、U52と、S229aaにおいて基準線分と角度Q8(ここでは22.5度)をなす両直線U53、U54と、の4本の直線U51、U52、U53、U54によって取り囲まれる四角形の内部にS225aが含まれる。なお、S225aから基準線分に下ろした垂線の足Raは基準線分の中点に略位置している。
植毛面224bにおいて、先端225aよりも高い位置に存する先端227a、229aに係る重心S227ab、S229abを結ぶXY面上の線分(直線U6dの一部)を基準線分とすると、S227abにおいて基準線分と角度Q9(ここでは22.5度)をなす両直線U55、U56と、S229abにおいて基準線分と角度Q9(ここでは22.5度)をなす両直線U57、U58と、の4本の直線U55、U56、U57、U58によって取り囲まれる四角形の内部にS225bが含まれる。なお、S225bから基準線分に下ろした垂線の足Rbは基準線分の中点に略位置している。
以上説明の通り、第5歯ブラシのブラシ部521は、植毛面224aと植毛面224bとにそれぞれ次のブラシ部を含んでなる。即ち、該ブラシ部は、Z軸方向に往復運動(矢印V方向に往復運動)する電動歯ブラシ(第5歯ブラシ)のブラシ部であって、第1基端(基端225b)が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向(ここでは図15(a)(c)において上方向)への成分を有する第1方向(長手方向L1に沿って上方向)に向けて第1先端(先端225a)が突出するように配設された第1毛束(第1短毛束225)と、第2基端(基端227b)が支持され、該一方向(図15(a)(c)において上方向)への成分を有する第2方向(長手方向L2に沿って上方向)に向けて第2先端(先端227a)が突出するように配設された第2毛束(第1長毛束227)と、第3基端(基端229b)が支持され、該一方向(図15(a)(c)において上方向)への成分を有する第3方向(長手方向L3に沿って上方向)に向けて第3先端(先端229a)が突出するように配設された第3毛束(第2長毛束229)と、を備えてなり、Z軸に第2先端(先端227a)から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、Z軸に第3先端(先端229a)から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)と、のいずれも、Z軸に第1先端(先端225a)から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)よりも該一方向(図15(a)(c)において上方向)側に位置すると共に、Z軸に垂直なXY平面(図17及び図18が示す面)に第2先端(先端227a)から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)と、XY平面(図17、図18)に第3先端(先端229a)から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)と、を結ぶ線分である連結線分(直線U6cのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6dのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)を含む連結直線(直線U6c、U6d)に、XY平面(図17、図18)に第1先端(先端225a)から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足(重心S225a、S225b)から垂線を下ろした位置足(垂線の足Ra、Rb)がXY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)とXY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)との間の連結線分(直線U6cのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6dのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)に含まれるか、又はXY面第1先端足が連結線分に含まれるものである、ブラシ部(ここではXY面第1先端足(重心S225a、S225b)から垂線を下ろした位置足(垂線の足Ra、Rb)が、連結線分(直線U6cのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6dのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)に含まれる)である。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、XY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)とXY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)とに一対の対角が存しXY平面に存する菱形(4本の直線U51、U52、U53、U54、4本の直線U55、U56、U57、U58によって取り囲まれる四角形たる菱形)の内部に、XY面第1先端足(重心S225a、S225b)が存するものである。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、いずれの前記菱形の前記対角も45度である。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、Z軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)とが一致する。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、Z軸第2先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、Z軸第3先端足(XY面P2とZ軸との交点)とZ軸第1先端足(XY面P3とZ軸との交点)との間の距離(距離N4=約2mm)と、のいずれもが1.0mm〜3.0mmである。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、前記位置足(垂線の足Ra、Rb)、又はXY面第1先端足(重心S225a、S225b)が連結線分(直線U6cのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6dのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)に含まれる場合のXY面第1先端足(重心S225a、S225b)と、連結線分(直線U6cのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6dのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)の中点と、の間の距離d1(ここでは位置足(垂線の足Ra、Rb)が連結線分の中点に位置するので、d1=0)を連結線分の長さd0で除した値(d1/d0)が0(0〜1/3)である。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、前記連結線分(直線U6cのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6dのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)にXY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線(ここでは直線U92に一致する)によりXY平面が、XY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)が存する一方M1と、他方M2と、に分割され、XY平面に第2基端(基端227b)から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足(重心S227ba、S227bb)が、該他方M2に存するものである。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、第2毛束(第1長毛束227)の長手方向L2がZ軸に対する角度が5度(3〜10度)である。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、前記連結線分(直線U6cのうち重心S227aa、S229aaとの間に存する部分、直線U6dのうち重心S227ab、S229abとの間に存する部分)にXY面第3先端足(重心S229aa、S229ab)にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線(ここでは直線U93に一致する)によりXY平面が、XY面第2先端足(重心S227aa、S227ab)が存する一方M3と、他方M4と、に分割され、XY平面に第3基端(基端229b)から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足(重心S229ba、S229bb)が、該他方M4に存するものである。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、第3毛束(第2長毛束229)の長手方向L3がZ軸に対する角度が5度(3〜10度)である。
第5歯ブラシのブラシ部521においては、植毛面224aと植毛面224bとのいずれに形成されるブラシ部も、第1毛束(第1短毛束225)が、Z軸に平行な真っ直ぐのものであり、第2毛束(第1長毛束227)と第3毛束(第2長毛束229)とが、Z軸に平行な平面(ここでは連結線分に対して垂直な平面であって、連結線分の中点にて連結線分と交わる平面)に対して面対称に配設されるものである。
第5歯ブラシのブラシ部521は、植毛面224aに形成されるブラシ部と植毛面224bに形成されるブラシ部との2のブラシ部を含んでなり、該2のブラシ部のうち一方(植毛面224a側)のブラシ部の第1先端(先端225a)と該2のブラシ部のうち他方(植毛面224b側)のブラシ部の第1先端(先端225a)と、該一方(植毛面224a側)のブラシ部の第2先端(先端227a)と該他方(植毛面224b側)のブラシ部の第2先端(先端227a)と、該一方(植毛面224a側)のブラシ部の第3先端(先端229a)と該他方(植毛面224b側)のブラシ部の第3先端(先端229a)と、のいずれもが、Z軸に平行な平面Pmに対し面対称に存するものである、ブラシ部である。
第5歯ブラシのブラシ部521は、ブラシ部521と、該ブラシ部521が着脱自在に取り付けられ該ブラシ部521をZ軸方向に往復運動させる本体部13と、を備えてなる電動歯ブラシ(第5歯ブラシ)を構成している。
以下、本発明を具体的に説明するために、実施例を挙げる。しかしながら、これら実施例によって、本発明は何ら制限されるものではない。
上記した第2歯ブラシを構成するブラシ部221(以下「凹傾斜ブラシ部」という。)と、凹傾斜ブラシ部における第1長毛束227及び第2長毛束229を傾斜させないもの(第1短毛束225と長手方向を平行に配置する。角度Q1及びQ2=0。)であるブラシ部(以下「凹直立ブラシ部」という。)と、凹直立ブラシ部における第1短毛束225を第1長毛束227と第2長毛束229と同じ長さにしたもの(即ち、第1短毛束225の先端225aが、第1長毛束227の先端227aと、第2長毛束229の先端229aと、が属するZ軸に対して垂直な平面に属する。)であるブラシ部(以下「平らブラシ部」という。)と、平らブラシ部から第1長毛束227と第2長毛束229とを除いたもの(即ち、第1短毛束225のみとしたもの。)であるブラシ部(以下「一毛束ブラシ部」という。)と、の4種類のブラシ部を準備した。
さらに、これら4種類のブラシ部を装着する本体部13として、株式会社S.E.Wの商品名「ペッカーミニ」(型番なし)を準備した。
これら4種類のブラシ部それぞれを本体部13に装着(ここでは接着)して、以下述べる歯垢除去実験及び毛先到達実験を行った。
これら歯垢除去実験及び毛先到達実験は、『田島らの方法(田島睦子、植松道夫、武者良憲、効果的な刷掃について−電動歯ブラシ2、 静岡県立大学短期大学部 特別研究報告書(17年度)、1−6ページ)』に準拠して次のように行った。
株式会社ニッシンの歯牙模型(SRP実習用顎模型、SRP−2)の左右の上顎中切歯を模型から外し、これら左右の上顎中切歯それぞれの近心面、唇面、遠心面に人工プラーク(株式会社ニッシン、6H4220930)を塗布し、5分間の自然乾燥後、模型に再装着した。
上記したブラシ部を本体部13に装着(接着)し、歯牙模型の左右の上顎中切歯の歯面(唇面)に毛束の長手方向が垂直になるようにし、本体部13のスイッチを入れ5秒間人工プラークが除去できるように毛先を左右上顎中切歯に対して移動させた。
その後、左右の上顎中切歯を模型から外し、左右の上顎中切歯それぞれの近心面、唇側面、遠心面をデジタルカメラにより撮影した。なお、図19(a)は、左右の上顎中切歯が模型に装着されている状態を示す拡大図(唇側から見たところ)であり、右側上顎中切歯501と、左側上顎中切歯531と、が模型の歯茎551に装着されており、右側上顎中切歯501の近心面503、唇面505、遠心面507が示されると共に、左側上顎中切歯531の近心面533、唇面535、遠心面537が示されている。
撮影した写真は、所定の大きさにプリントアウトし、次のように歯垢の除去の程度を評価した。
まず、唇面505、535は、図19(b)に示すように、いずれも縦方向に3等分、横方向に3等分し、9個の領域a1、a2、・・・・a8、a9に分割した。これら9個の領域a1、a2、・・・・a8、a9それぞれについて、下の歯垢付着率を評価した。
・歯垢付着率0:領域の面積の20%未満に歯垢付着が認められる。
・歯垢付着率0.5:領域の面積の20%〜80%に歯垢付着が認められる。
・歯垢付着率1:領域の面積の80%を超える部分に歯垢付着が認められる。
そして、これら9個の領域a1、a2、・・・・a8、a9の歯垢付着率を合計し9で除し100倍したものを唇面505、535の歯垢付着率(%)とした。また、100から歯垢付着率(%)を減じたものを歯垢除去率(%)とした。そして、唇面505の歯垢除去率と唇面535の歯垢除去率との算術平均を唇面平均の歯垢除去率とした。
右側上顎中切歯501の近心面503及び遠心面507と、左側上顎中切歯531の近心面533及び遠心面537と、は、いずれも図20(a)及び(b)に示す通り、いずれも縦方向に2等分、横方向に3等分し、6個の領域b1、b2、b3、b4、b5、b6に分割した。これら6個の領域b1、b2、b3、b4、b5、b6それぞれについて、上記と同様に0、0.5及び1として歯垢付着率を評価した。
そして、これら6個の領域b1、b2、b3、b4、b5、b6の歯垢付着率を合計し6で除し100倍したものを近心面503、533及び遠心面507、537の歯垢付着率(%)とした。また、100から歯垢付着率(%)を減じたものを歯垢除去率(%)とした。そして、近心面503の歯垢除去率と近心面533の歯垢除去率との算術平均を近心面平均の歯垢除去率とし、遠心面507の歯垢除去率と遠心面537の歯垢除去率との算術平均を遠心面平均の歯垢除去率とした。
また、唇面平均の歯垢除去率と近心面平均の歯垢除去率と遠心面平均の歯垢除去率との算術平均を全平均の歯垢除去率とした。
加えて、毛先到達実験として、近心面503、533及び遠心面507、537において前側(唇面側)の辺縁560からの毛束先端の最長到達部位G(最も奥まで毛先が到達している位置)までの距離dを計測した。
この近心面503における距離dと、近心面533における距離dと、を算術平均したものを近心毛先到達距離(mm)とした。
同様に、遠心面507における距離dと、遠心面537における距離dと、を算術平均したものを遠心毛先到達距離(mm)とした。
また、近心毛先到達距離と遠心毛先到達距離との算術平均を全平均毛先到達距離とした。
凹傾斜ブラシ部、凹直立ブラシ部、平らブラシ部、一毛束ブラシ部それぞれについてこの歯垢除去実験及び毛先到達実験を20回繰り返して行った。
歯垢除去実験の結果を図21にまとめて示し、毛先到達実験の結果を図22にまとめて示した。
図21及び図22いずれも、「三毛束(凹・傾斜)」は凹傾斜ブラシ部に関する結果を示し、「三毛束(凹)」は凹直立ブラシ部に関する結果を示し、「三毛束」は平らブラシ部に関する結果を示し、そして「一毛束」は一毛束ブラシ部に関する結果を示している。
図21における「全平均」は、20回の繰り返しの各回における全平均の歯垢除去率の合計を20で除したものであり、「唇面平均」は、20回の繰り返しの各回における唇面平均の歯垢除去率の合計を20で除したものであり、「近心平均」は、20回の繰り返しの各回における近心面平均の歯垢除去率の合計を20で除したものであり、「遠心平均」は、20回の繰り返しの各回における遠心面平均の歯垢除去率の合計を20で除したものである。
図22における「全平均」は、20回の繰り返しの各回における全平均毛先到達距離の合計を20で除したものであり、「近心平均」は、20回の繰り返しの各回における近心毛先到達距離の合計を20で除したものであり、「遠心平均」は、各回における遠心毛先到達距離の合計を20で除したものである。
統計処理は等分散の検定をしたのち、それぞれについてt−検定を行った。
図21に示される近心平均の歯垢除去率は、一毛束ブラシより平らブラシ部の方が良く、さらに平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部の方が際立って良かった。なお、凹直立ブラシ部よりも凹傾斜ブラシ部は歯垢除去率がやや低下したが、両者はほぼ同じレベルであった。
図21に示される遠心平均の歯垢除去率は、一毛束ブラシ、平らブラシ部及び凹直立ブラシ部はほとんど同じ程度であったが、これら3のものに比し凹傾斜ブラシ部は極めて良好であった。
図21に示される唇面平均の歯垢除去率は、一毛束ブラシより平らブラシ部の方が良く、さらに平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部の方がやや良かった。凹直立ブラシ部よりも凹傾斜ブラシ部は歯垢除去率がやや低下したが、両者はほぼ同じレベルであった。
図21に示される全平均の歯垢除去率は、一毛束ブラシより平らブラシ部の方が良く、さらに平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部の方が良かった。そして凹直立ブラシ部よりも凹傾斜ブラシ部の方が歯垢除去率が向上した。
以上のことから、歯垢除去効果は、平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部及び凹傾斜ブラシ部が極めて良く、とりわけ歯垢が残りやすい遠心部分における歯垢除去効果については凹傾斜ブラシ部(他のブラシの3倍以上)が際だっていた。
図22に示される近心平均の毛先到達距離は、平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部及び凹傾斜ブラシ部の方が大きく、真ん中の毛先(先端225a)よりも両側の毛先(先端227a、先端229a)が突出している方(凹直立ブラシ部、凹傾斜ブラシ部)が毛先が歯間部の深くまで到達することが明らかになった。
図22に示される遠心平均の毛先到達距離は、平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部の方が良く、さらに凹直立ブラシ部よりも凹傾斜ブラシ部の方が際だって良かった。
図22に示される全平均の毛先到達距離は、平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部の方が良く、さらに凹直立ブラシ部よりも凹傾斜ブラシ部の方が良かった。
歯垢除去効果及び毛先到達距離の実験結果によれば、平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部及び凹傾斜ブラシ部が良く、とりわけ歯垢が残りやすい遠心部分においては凹傾斜ブラシ部が優れていた。
また、第3歯ブラシ(ブラシ部321を有するもの)についても、上記と同じ歯垢除去効果及び毛先到達距離の実験を行ったところ、凹傾斜ブラシ部の実験結果と同様の結果が得られた。
加えて、第1歯ブラシ(ブラシ部21を有するもの)については、歯垢除去効果及び毛先到達距離の実験を行ったところ、近心面503、533に関しては凹傾斜ブラシ部の実験結果と同様の結果が得られた。
さらに、一毛束ブラシ部、平らブラシ部、凹直立ブラシ部及び凹傾斜ブラシ部を用いた歯磨きの歯肉マッサージ効果については、一毛束ブラシ部よりも平らブラシ部がよく、さらに平らブラシ部よりも凹直立ブラシ部がよく、そして凹直立ブラシ部よりも凹傾斜ブラシ部がよいことが判明した。
11 第1歯ブラシ
13 本体部
21 ブラシ部(第1歯ブラシに係る)
21e 基端
23 ブラシ部本体
23a 軸部
23b ヘッド部
24 植毛面
25 第1短毛束
25a 先端
25b 基端
25r 正投影
26 毛
27 第1長毛束
27a 先端
27ar 正投影
27b 基端
27br 正投影
29 第2長毛束
29a 先端
29ar 正投影
29b 基端
29br 正投影
221 ブラシ部(第2歯ブラシに係る)
223 ブラシ部本体
223a 軸部
223b ヘッド部
224 植毛面
224a、224b 植毛面
225 第1短毛束
225r 正投影
225ra、225rb 正投影
225a 先端
225b 基端
227 第1長毛束
227a 先端
227ar 正投影
227ara、227arb 正投影
227b 基端
227br 正投影
227bra、227brb 正投影
229 第2長毛束
229a 先端
229ar 正投影
229ara、229arb 正投影
229b 基端
229br 正投影
229bra、229brb 正投影
321 ブラシ部(第3歯ブラシに係る)
323 ブラシ部本体
323a 軸部
323b ヘッド部
323ba1、323ba2 張り出し部
324 植毛面
324ba1、324ba2 植毛面
327 第3長毛束
327a 先端
327ar 正投影
327b 基端
327br 正投影
329 第4長毛束
329a 先端
329ar 正投影
329b 基端
329br 正投影
421 ブラシ部(第4歯ブラシに係る)
423 ブラシ部本体
423a 軸部
423b ヘッド部
501 右側上顎中切歯
503 近心面
505 唇面
507 遠心面
521 ブラシ部(第5歯ブラシに係る)
531 左側上顎中切歯
533 近心面
535 唇面
537 遠心面
551 歯茎
S25、S27a、S29a、S27b、S29b 重心
S225、S227a、S229a、S227b、S229b 重心
S327a、S329a、S327b、S329b 重心
S225a、S225b、S227aa、S227ab、S229aa、S229ab、S227ba、S227bb、S229ba、S229bb 重心

Claims (15)

  1. Z軸方向に往復運動する電動歯ブラシのブラシ部であって、
    第1基端が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向への成分を有する第1方向に向けて第1先端が突出するように配設された第1毛束と、
    第2基端が支持され、該一方向への成分を有する第2方向に向けて第2先端が突出するように配設された第2毛束と、
    第3基端が支持され、該一方向への成分を有する第3方向に向けて第3先端が突出するように配設された第3毛束と、を備えてなり、
    Z軸に垂直なXY平面に第2先端から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足と、XY平面に第3先端から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足と、を結ぶ線分である連結線分にXY面第2先端足にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線と、連結線分にXY面第3先端足にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線と、の間のXY平面の部分に、XY平面に第1先端から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足が1のみ存在するが、該第1先端以外の先端から下ろした垂線の足が存在せず、
    Z軸に第2先端から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足と、Z軸に第3先端から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足と、のいずれも、Z軸に第1先端から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足よりも該一方向側に位置すると共に、
    連結線分を含む連結直線に、XY面第1先端足から垂線を下ろした位置足が連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足が連結線分に含まれるものであり、
    XY面第2先端足直交直線によりXY平面が、XY面第3先端足が存する一方である第2一方部分と、他方である第2他方部分と、に分割され、XY平面に第2基端から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足が第2他方部分に存すると共に、
    XY面第3先端足直交直線によりXY平面が、XY面第2先端足が存する一方である第3一方部分と、他方である第3他方部分と、に分割され、XY平面に第3基端から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足が第3他方部分に存するものである、ブラシ部。
  2. Z軸方向に往復運動する電動歯ブラシのブラシ部であって、
    第1基端が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向への成分を有する第1方向に向けて第1先端が突出するように配設された第1毛束と、
    第2基端が支持され、該一方向への成分を有する第2方向に向けて第2先端が突出するように配設された第2毛束と、
    第3基端が支持され、該一方向への成分を有する第3方向に向けて第3先端が突出するように配設された第3毛束と、を備えてなり、
    Z軸に平行な一平面に、1のみの第1毛束と、1以上の第2毛束と、1以上の第3毛束とが存在するが、該一平面に他の毛束が存在せず、
    Z軸に第2先端から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足と、Z軸に第3先端から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足と、のいずれも、Z軸に第1先端から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足よりも該一方向側に位置すると共に、
    Z軸に垂直なXY平面に第2先端から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足と、XY平面に第3先端から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足と、を結ぶ線分である連結線分を含む連結直線に、XY平面に第1先端から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足から垂線を下ろした位置足が連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足が連結線分に含まれるものであり、
    連結線分にXY面第2先端足にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線によりXY平面が、XY面第3先端足が存する一方である第2一方部分と、他方である第2他方部分と、に分割され、XY平面に第2基端から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足が第2他方部分に存すると共に、
    連結線分にXY面第3先端足にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線によりXY平面が、XY面第2先端足が存する一方である第3一方部分と、他方である第3他方部分と、に分割され、XY平面に第3基端から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足が第3他方部分に存するものである、ブラシ部。
  3. Z軸方向に往復運動する電動歯ブラシのブラシ部であって、
    第1基端が支持され、Z軸に平行な両方向のうち一方向への成分を有する第1方向に向けて第1先端が突出するように配設された第1毛束と、
    第2基端が支持され、該一方向への成分を有する第2方向に向けて第2先端が突出するように配設された第2毛束と、
    第3基端が支持され、該一方向への成分を有する第3方向に向けて第3先端が突出するように配設された第3毛束と、を備えてなり、
    Z軸に第2先端から下ろした垂線の足であるZ軸第2先端足と、Z軸に第3先端から下ろした垂線の足であるZ軸第3先端足と、のいずれも、Z軸に第1先端から下ろした垂線の足であるZ軸第1先端足よりも該一方向側に位置すると共に、
    Z軸に垂直なXY平面に第2先端から下ろした垂線の足であるXY面第2先端足と、XY平面に第3先端から下ろした垂線の足であるXY面第3先端足と、を結ぶ線分である連結線分を含む連結直線に、XY平面に第1先端から下ろした垂線の足であるXY面第1先端足から垂線を下ろした位置足が連結線分に含まれるか、又はXY面第1先端足が連結線分に含まれるものであり、
    1のみの第1毛束、1のみの第2毛束及び1のみの第3毛束以外に、基端が支持され該一方向への成分を有する方向に向けて先端が突出するように配設された毛束が存在せず、
    連結線分にXY面第2先端足にて直交する直線であるXY面第2先端足直交直線によりXY平面が、XY面第3先端足が存する一方である第2一方部分と、他方である第2他方部分と、に分割され、XY平面に第2基端から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足が第2他方部分に存すると共に、
    連結線分にXY面第3先端足にて直交する直線であるXY面第3先端足直交直線によりXY平面が、XY面第2先端足が存する一方である第3一方部分と、他方である第3他方部分と、に分割され、XY平面に第3基端から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足が第3他方部分に存するものである、ブラシ部。
  4. XY面第1先端足とXY面第2先端足との間の距離が1.5mm〜2.5mmであると共に、XY面第1先端足とXY面第3先端足との間の距離が1.5mm〜2.5mmである、請求項1乃至3のいずれか1に記載のブラシ部。
  5. 1のみの第1毛束、1のみの第2毛束及び1のみの第3毛束以外に、基端が支持され前記一方向への成分を有する方向に向けて先端が突出するように配設された毛束が存在しないものである、請求項1又は2に記載のブラシ部。
  6. XY平面に第2基端から下ろした垂線の足であるXY面第2基端足、及び/又は、XY平面に第3基端から下ろした垂線の足であるXY面第3基端足が連結直線に存するものである、請求項1乃至5のいずれか1に記載のブラシ部。
  7. Z軸に平行で連結線分を含む平面への第2毛束の長手方向と平行な直線の正投影、及び/又は、Z軸に平行で連結線分を含む平面への第3毛束の長手方向と平行な直線の正投影が、Z軸に対する角度が3〜10度である、請求項1乃至6のいずれか1に記載のブラシ部。
  8. Z軸第2先端足とZ軸第1先端足との間の距離と、Z軸第3先端足とZ軸第1先端足との間の距離と、のいずれもが1.0mm〜3.0mmである、請求項1乃至7のいずれか1に記載のブラシ部。
  9. XY面第2先端足とXY面第3先端足とに一対の対角が存しXY平面に存する菱形の内部に、XY面第1先端足が存するものである、請求項1乃至8のいずれか1に記載のブラシ部。
  10. 前記対角が45度である、請求項9に記載のブラシ部。
  11. Z軸第2先端足とZ軸第3先端足とが一致する、請求項1乃至10のいずれか1に記載のブラシ部。
  12. 前記位置足、又はXY面第1先端足が連結線分に含まれる場合のXY面第1先端足と、連結線分の中点と、の間の距離d1を連結線分の長さd0で除した値(d1/d0)が0〜1/3である、請求項1乃至11のいずれか1に記載のブラシ部。
  13. 第1毛束が、Z軸に平行な真っ直ぐのものであり、
    第2毛束と第3毛束とが、Z軸に平行な平面に対して面対称に配設されるものである、請求項1乃至12のいずれか1に記載のブラシ部。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1に記載の2のブラシ部を含んでなり、
    該2のブラシ部のうち一方のブラシ部の第1先端と該2のブラシ部のうち他方のブラシ部の第1先端と、該一方のブラシ部の第2先端と該他方のブラシ部の第2先端と、該一方のブラシ部の第3先端と該他方のブラシ部の第3先端と、のいずれもが、Z軸に平行な平面に対し面対称に存するものである、ブラシ部。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1に記載のブラシ部と、該ブラシ部が着脱自在に取り付けられ該ブラシ部をZ軸方向に往復運動させる本体部と、を備えてなる電動歯ブラシ。
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