JP6864464B2 - 情報処理システム - Google Patents
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Description
また、差分データの部分を認識するものでは、所定の書面の基準データを予め作成しておく必要があり、基準データのない書面に手書き入力した文字等を自動的に区別して認識することは困難であった。
これによれば、手書入力済書面に記載された定型書面の領域と、手書き情報の領域とを、自動的に容易に分離することができ、ユーザが、手書き文字が記載された部分を指示入力する必要がなく、手書き文字部分を分離するためにユーザが行う入力操作の負担を軽減できる。
これによれば、文字領域に含まれる各文字の下低を繋いだ線分を生成し、その線分の傾きを算出し、同一の傾きを持つすべての文字領域を、定型書面に記載されていた文字群領域として抽出するので、手書入力済書面に記載された定型書面の領域を、自動的に容易に抽出することができる。
これによれば、同一の傾きを持つすべての文字領域を、定型書面に記載されていた文字群領域として抽出した後、前記手書き文字分離部が、前記抽出された文字群領域以外の文字領域の情報を、手書き情報として分離するので、手書入力済書面に記載された定型書面の領域と、手書き情報の領域とを、自動的に容易に分離することができ、ユーザが、手書き文字が記載された部分を指示入力する必要がなく、手書き文字部分を分離するためにユーザが行う入力操作の負担を軽減できる。
これによれば、手書き情報が含まれる送信情報が、複数の情報処理端末からそれぞれ送信される場合において、これらの送信情報には、定型書面が含まれないので、情報処理端末と管理サーバ間で送受信されるデータ量を削減することができ、また、1つの定型書面だけを予め記憶するので、管理サーバに記憶されるデータ量を低減させることができる。
これによれば、手書入力済書面から、手書き回答が含まれる文字領域の情報を、手書き情報として分離しているので、手書き回答を含む送信情報を生成して管理サーバに送信し、定型書面である問題文の部分を管理サーバに送信しないようにすることができ、情報処理端末と管理サーバ間で送受信されるデータ量を削減することができる。
<情報処理システムの構成>
図1に、この発明の情報処理システムの一実施例の概略構成図を示す。
図1において、この発明の情報処理システムは、主として、情報処理端末(PC)101と、複合機(MFP)102と、添削端末(TE)103と、管理サーバ(SV)104とからなり、これらの情報処理装置が、ネットワーク100を介して相互に接続されたシステムである。
この発明の情報処理システムは、所定の文字等が予め記入された定型書面に、文字等が手書き入力された手書入力済書面について、定型書面部分と手書き部分とを分離して手書き部分を送信するシステムである。
ユーザは、テスト問題が記載された問題文ファイルを入手し、PCのディスプレイに問題文ファイルを表示させ、あるいは必要ならば問題文を印刷し、問題文ファイルの各問題に対して、回答を手書きで入力し、手書入力済書面を作成する。
ユーザは、問題文ファイルの各問題に対して回答を手書きで入力した手書入力済書面を作成し、その手書入力済書面をMFPで読み取らせる。
複合機MFP102は、主として、一般的な画像形成装置が備える制御部、印刷部、表示部、通信部、画像読取部(スキャナ)、画像処理部を備えたものであり、この発明では、後述するように、情報処理端末PCが備える文字領域抽出部、定型部分抽出部、および手書き文字分離部を備えるものとする。
添削者は、取得した手書入力済書面をTEのディスプレイに表示するかあるいは印刷し、手書入力済書面に記入された回答の採点をし、その手書入力済書面に直接、添削内容を手書きで記入し、添削書面を作成する。
なお、添削端末TEは、学習の実施形態で利用されるが、添削をする必要のない他の実施形態では、備えなくてもよい。
学習の実施形態では、管理サーバSVは、たとえば学習塾や予備校などに設置され、問題文ファイル、手書入力済書面、添削書面などの書面を保存し、手書き情報や添削書面などを、情報処理端末PCや添削端末TEに対して送受信する。
ネットワーク100は、インターネットなどの既存のあらゆる形態のネットワークを利用することができ、情報処理端末等との接続は、有線および無線のどちらの接続形態でもよい。
また、複合機MFPも、たとえば複数のコンビニエンスストアなどに設置されたものを利用してもよく、各複合機MFPを識別する情報を、管理サーバSVに予め記憶しておけばよい。
また、テスト問題を添削する添削者も複数存在する場合があるので、複数台の添削端末TEが、管理サーバSVに接続され、各添削者を特定する添削者識別情報や、各添削者が所有し添削に利用するTEを特定する情報を、管理サーバSVに予め記憶しておけばよい。
図2に、この発明の情報処理端末の一実施例の構成ブロック図を示す。
図2において、この発明の情報処理端末PC101は、主として、制御部1、入力部2、表示部3,通信部4、文字領域抽出部5、定型部分抽出部6、手書き文字分離部7、送信情報生成部8、記憶部10を備える。
情報処理端末PCの制御部1は、入力部などの各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
CPUは、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の手書き文字分離機能、手書き情報送信機能などを実行する。
この発明では、特に、手書き文字を入力するために、マウス、タッチパネル、タッチペンのうち、いずれかを備えることが好ましい。ただし、手書き文字が記入された用紙を入力するためには、スキャナ、あるいはディジタルカメラを備えることが好ましい。
通信部4は、上記した第1通信部に相当し、ネットワークを介して、管理サーバSVや他の情報機器と通信する部分であり、有線通信機能と無線通信機能のうち、少なくともいずれかの機能を備えればよい。たとえば、手書き情報をSVに送信し、SVから添削書面を受信する。
文字領域は、1つの独立した文字、あるいは、複数の文字が連続した文字群が存在する領域であり、たとえば、1行に記載された30個の文字が連続した文字群があれば、その文字群が、1つの文字領域として抽出される。
所定の文字等が予め記入された定型書面において、複数行の文字群が存在する場合、原則として、それらの各行の文字群が、それぞれ1つの文字領域となる。たとえば、後述する図15に示す問題文において、長方形の枠で囲まれた領域のそれぞれが、1つの文字領域である。
また、手書き入力された文字が含まれる手書入力済書面において、手書き入力された複数の文字が連続して存在する場合、その連続した手書き文字の領域が、1つの文字領域として抽出される。たとえば、後述する図14に示す手書入力済書面において、長方形の枠で囲まれた領域のそれぞれが、1つの文字領域である。
ここでは、定型書面は、通常、表示や印刷に利用されている活字体(たとえば、明朝体、ゴシックなど)で記載されている書面であり、この定型書面に使用されている文字を標準文字と呼ぶものとする。ただし、定型書面でも、デザイン化された装飾文字や、大きさの異なる標準文字が含まれる場合があるが、この発明で扱う学習用のテスト問題文などでは、原則として、同一の大きさで所定の活字体の標準文字が記載されているものとする。
標準文字で記載された部分は、一般的に、一部の例外文字を除いて、各文字の下低が、1つの直線(ベースラインとも呼ぶ)上にそろうように配置されている。すなわち、1つの文字領域に含まれる複数の標準文字の下低を繋いだ場合、下低を繋いだ線分は1つの直線となる。
また、標準文字で記載された部分が、複数行に渡って存在する場合、各行のベースラインは、平行になっている。すなわち、複数行の標準文字で記載された部分の傾きは、すべて同じとなっている。
一方、手書きで書かれた文字は、大きさが一定でなく、手書き文字の下低を繋いでも1つの直線とならない場合や、1つの直線となったとしても、その直線の傾きは、標準文字で記載された文字群の傾きとは異なることが多いと考えられる。
特に、定型書面に手書き文字が入力された書面である手書入力済書面において、手書き文字が含まれる文字領域の情報を、手書き情報として分離する。
たとえば、定型部分抽出部6によって標準文字で記載された定型書面の文字群領域が抽出されるが、この抽出された定型書面の文字群領域以外の文字領域の情報を、手書き情報として分離する。
分離された手書き文字の文字群の部分は、手書き情報として、記憶部10に記憶する。
たとえば、分離された手書き情報と、記憶部10に記憶されたユーザ識別情報とを含む送信情報を生成する。生成された送信情報は、通信部4によって、管理サーバSVに送信する。
また、ユーザ識別情報は、ユーザIDなど、送信情報の送信元を識別するために付加される情報であるが、送信元を識別する情報として、ユーザ識別情報の他に、送信元の端末を特定するPCの識別情報やPCのMACアドレスなどを利用してもよい。
記憶部10には、主として、ユーザ識別情報11,定型書面12,手書入力済書面13、手書き情報14、添削書面15、合成添削書面16などが記憶される。
このユーザ識別情報11は、SVに接続するときの認証情報や、送信データの送信元や送信宛先の情報として利用される。
また、この発明では、定型書面に対して、ユーザが、手書きで回答を記入するものとする。
図5に、この発明で利用する書面の一実施例の説明図を示す。
図5(a)が、定型書面12の実施例を示したものであり、ここでは、定型書面12として、テストの問題が記載された問題文を示している。また、後述する図16も、問題文の例である。
定型書面12は、記憶部10に予め記憶されるか、あるいは定型書面を利用するときまでに入手され、記憶部10に記憶される。
ここでは、手書入力済書面13は、問題文と手書き回答からなる書面であり、定型書面12である問題文の各問題に対して、ユーザが手書きで回答を記入した書面を示している。手書き回答は、ユーザが手書きで入力した回答である。
一般的に、ユーザが、テスト問題に対して回答する場合、問題文の用紙に記載された各問題の下のスペースに、自己の解答を、手書き文字で記入する。あるいは、PCを利用して問題に対して手書き回答をする場合、タッチパネルなどの入力部2によって、手書き文字を入力する。
図5(b)では、「手書き文字1」、「手書き文字2」、「手書き文字3」のように、問題文に対してやや傾いて記入された部分が、手書きされた文字からなる手書き回答を意味するものとする。
また、図13では、「5キロ 10分後に追いつく」、「450円」など、問題文に対してやや傾いて記入された部分が、手書き回答を意味する。
たとえば、問題文と手書き回答からなる手書入力済書面13において、手書き回答の部分が手書き情報14に相当する。
この発明では、手書き文字分離部7が、手書入力済書面13から、手書き回答が含まれる文字領域の情報を、手書き情報14として分離し、この分離された手書き情報14が、PCやMFPからSVに送信される。
図5(d)に、添削書面15の例を示す。ここでは、「手書き文字1」などの部分が手書き回答であり、大きな「○印」や「×印」と、やや傾いて記入された「添削A」、「添削B」、「添削C」の部分が手書き添削である。
添削書面15は、添削者が、自己が所有する添削端末TEを利用して作成し、SVに送信される。
図3に、この発明の管理サーバの一実施例の構成ブロック図を示す。
図3において、この発明の管理サーバSV104は、主として、制御部21、通信部22、書面合成部23、記憶部30を備える。
CPUは、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の通信機能、書面合成機能などを実行する。
たとえば、受信された送信情報に含まれる手書き情報と、さらに追加された手書き文字からなる情報とを合成して合成書面を生成する。合成書面は、管理サーバSVの通信部22が、情報処理端末PCに送信する。
また、情報を印刷する機能を有する複合機MFPが、ネットワークを介して管理サーバSVに接続されている場合、管理サーバSVの記憶部30に記憶されている定型書面と、受信された送信情報に含まれる手書き情報と、さらに追加された手書き文字からなる情報とを合成して合成書面を生成し、管理サーバSVの通信部22が、合成書面を、複合機MFPに送信する。
また、学習の実施形態では、手書き回答と手書き添削とからなる添削書面をTEから受信した場合、予め記憶部30に記憶されている定型書面である問題文と、手書き回答と、手書き添削とを合成して、合成書面である合成添削書面を生成する。
記憶部30には、主として、定型書面31、手書き情報32、添削書面33、合成添削書面34などが記憶される。また、通信部22によって受信された送信情報を、その中に含まれるユーザ識別情報が示すユーザごとに記憶する。特に、PCから送信された送信情報に手書き情報が含まれている場合は、ユーザ識別情報が示すユーザごとに、手書き情報を記憶する。学習の実施形態では、手書き情報は、問題文に対してユーザが答えとして手書き入力した手書き回答である。
学習の実施形態では、定型書面31として、図5(a)のような問題文を、予め記憶しておく。
手書き情報32、添削書面33、および合成添削書面34も、それぞれ上記したように、PCに記憶される書面(14、15、16)に相当する。
ただし、定型書面としては、1つの定型書面を予め記憶しておけばよい。
図4に、この発明の添削端末の一実施例の構成ブロック図を示す。
図4において、この発明の添削端末TE103は、主として、制御部41、添削入力部42、表示部43、通信部44、書面合成部45、添削書面生成部46、記憶部50を備える。
制御部41は、書面合成部や添削書面生成部などの各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
CPUは、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の通信機能、添削書面生成機能などを実行する
PCの入力部2と同様に、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、タッチペン、トラックボール、その他のポインティングデバイスなどが利用され、その他にスキャナ、ディジタルカメラなどを備えてもよい。
この発明では、特に、添削内容を手書きで入力するために、マウス、タッチパネル、タッチペンのうち、いずれかを備えることが好ましい。ただし、手書き添削が記入された用紙を入力するためには、スキャナ、あるいはディジタルカメラを備えることが好ましい。
通信部44は、PCの通信部4と同様に、ネットワークを介して、他の情報機器と通信する部分である。たとえば、SVから手書き情報を受信し、添削書面をSVに送信する。
また、書面合成部45によって生成された手書入力済書面を印刷して、印刷された手書入力済書面に手書きで添削内容を記入した後、添削内容が記入された後の書面(合成添削書面に相当)をスキャナで読み取り、読み取った書面から、問題文の部分を除いて、手書きで記入された添削内容(手書き添削)と、手書き情報とからなる添削書面を生成してもよい。
記憶部50には、主として、定型書面51、手書入力済書面52、手書き情報53、添削書面54などが記憶される。
手書入力済書面52、手書き情報53、添削書面54は、それぞれ上記したように、PCに記憶される書面(13、14、15)に相当する。
図6に、この発明で利用する書面と各装置との関係の一実施例の概略説明図を示す。ここでも、学習の実施形態で利用される書面の例を示している。
図6(a)に、書面と装置との関係の一実施例の説明図を示す。
上記したように、学習の実施形態では、定型書面12、手書入力済書面13、手書き情報14、添削書面15、合成添削書面16が利用される。
手書入力済書面13は、図5(b)のように、問題文と手書き回答とを含む書面であり、PCにおいて、表示し、記憶される書面である。また、MFPでは、スキャナによって読み取られる書面である。
SVでは、PCやMFPから送られた手書き情報14が受信され、受信された手書き情報はTEに送信される。
TEでは、SVから送られた手書き情報14が受信され、添削に利用される。
合成添削書面16は、図5(e)のように、問題文と手書き回答と手書き添削とを含む書面であり、SVにおいて作成される情報であり、SVからMFPに送信される情報である。また、PCとTEにおいて表示される情報であり、MFPにおいて印刷される情報である。
PCからSVに送信される情報は、手書き回答を含む手書き情報14とする。
PCでは、ユーザが問題文を見ながら回答を用紙に手書きで記入すると、問題文と手書き回答とを含む手書入力済書面ができるが、問題文はすでにSVに記憶されているので、問題文の部分はSVに送る必要はない。そこで、手書き回答の部分のみを抽出して、手書き情報14のみを送信する。
また、MFPからSVに送信される情報、SVからTEに送信される情報も、手書き回答を含む手書き情報14とする。これにより、PC、MFPおよびTEと、SV間で送信されるデータ量を削減することができる。
手書き回答と手書き添削と問題文とを含む合成添削書面16は、SVからMFPに送信され、MFPにおいて、合成添削書面16が印刷される。これにより、MFPを利用して手書き回答を入力したユーザは、MFPにおいて、自己の回答について添削結果が印刷された書面を取得することができる。
ここでは、PCとMFPで作成される手書入力済書面の入力処理と、手書き回答と問題文の分離処理と、SVへの送信処理等について説明する。
図7に、この発明の情報処理端末PCにおける書面入力処理の一実施例のフローチャートを示す。
図16に、この発明の定型書面に相当する問題文の一実施例の説明図を示す。
問題文は、問題文の用紙をスキャナで読み取って、問題文ファイルとして記憶したものを利用してもよい。また、ネットワークを介して、SV等から受信してもよい。
ステップS3において、作成した手書き回答済みの書面を、手書入力済書面13として、記憶部10に記憶する。
この文字群領域の抽出処理は、たとえば、従来から行われているOCR技術を利用すればよい。
図14に、手書入力済書面における文字群領域抽出処理の一実施例の説明図を示す。
ここでは、連続した文字からなる文字のかたまり(文字群)を、長方形の枠で囲んだ状態を示している。「数学の小テスト」、「回答」、「問1、」で始まる2行に渡る文章など、長方形の枠で囲んだ領域のそれぞれが、文字群領域である。
ここで、文字群領域の傾きを求めるために、文字群領域を構成する各文字の下低部分を結ぶ線分を生成する。たとえば、図14の「数学の小テスト」という文字群領域の場合、文字間の空間を検出することにより、この文字群領域は、7つの文字からなることが検出されるので、これら7つの文字それぞれの下低部分あるいは最下点を接続した線分を引く。この線分を下底線分と呼ぶ。
同様に、図14に示したように、他のすべての文字群領域に対しても、下底線分を引く。
たとえば、図14の「数学の小テスト」や、「回答」や、各問題内容の文字群領域の下底線分に対する傾きは、ゼロ度である。
また、「5キロ 10分後に追いつく」や、「450円」など、手書きで記入された文字群領域の下底線分に対する傾きは、ゼロ度以外の傾きとして算出される。手書きで記入された文字群領域の下底線分が2つ以上引かれている場合は、2つ以上の傾きが算出される。
そのような場合は、たとえば、文字群領域の文字の濃淡の差異によって、区別してもよい。一般的に、印刷された問題文(定型書面)の文字は、比較的濃く、手書き入力された文字は、比較的薄い傾向がある。
そこで、文字群領域の文字の濃淡を検出し、その領域の文字の濃淡が、所定の濃度よりも濃い場合は、その文字群領域は、問題文と判断する。また、文字群領域の文字の濃淡が、所定の濃度よりも薄い場合は、その文字群領域は、手書き入力された文字と判断する。
一般的に手書きでない問題文等の標準文字は、一部の記号を除いてフォントサイズと呼ばれる1文字が四角い領域で指定したサイズがあり、手書きでない標準文字は、上下方向の長さが同じで四角い領域の端面に接地する特徴がある。上記の下底線分の傾きでは判断がつきにくい文字群領域では、たとえば、OCR技術で取得した文字情報から、文字の四角い領域(フォントサイズ)を取得し、隣り合った文字群の文字領域の範囲(文字の大きさ)で上下の長さが同じでない部分を、手書き入力された文字群であると判断するようにしてもよい。
ステップS6において、算出された各文字群領域に対する傾きによって、文字群領域を分類する。
すなわち、同一の傾きを有する文字群領域と、その他の文字群領域とを区別する。
ここで、同一の傾きを有する文字群領域は、ゼロ度の傾きを有する問題文にもともと記載されていた文字群領域とする。また、ゼロ度以外の傾きを有するその他の文字群領域を、手書き入力された領域(手書き回答)とする。
図15に、文字群領域抽出処理をした後、手書き回答部分を除いた問題文(定型書面)の一実施例の説明図を示す。また、図16は、図15の問題文から、文字群領域を示す長方形の枠を削除した問題文を示している。
図17に、手書き情報に相当する手書き回答部分の一実施例の説明図を示す。
以上の処理によって、問題文と手書き情報とを含む手書入力済書面から、問題文と、手書き情報とが分離されて、別の情報として記憶される。
手書き回答の送信要求が入力された場合は、ステップS10に進み、そうでない場合は、ステップS12に進む。
ステップS10において、送信情報生成部8が、ユーザ識別情報11と、手書き回答(手書き情報)からなる送信情報を生成する。
ステップS11において、通信部4が、生成した送信情報を、SVに送信し、処理を終了する。
問題文の印刷要求が入力された場合は、ステップS13に進み、そうでない場合は、ステップS14に進む。
ステップS13において、PCがプリンタを有する場合は、記憶されている問題文(定型書面)を印刷し、処理を終了する。問題文を印刷すれば、その問題文に対して、再度回答を記入することができる。すなわち、問題文の再利用ができる。
ただし、プリンタがない場合は、ステップS12とステップS13を省略してもよい。
ユーザがその他の処理を実行する要求を入力した場合は、ステップS15に進み、そうでない場合は、ステップS9に戻る。
ステップS15において、要求されたその他の処理を実行する。たとえば、問題文の再表示要求が入力された場合は、ステップS1に戻り、問題文を取得して表示すればよい。
ここでは、ユーザがすでに、問題文の用紙に、手書きで回答を記入し、問題文と手書き回答とを含む手書き回答済みの書面(手書入力済書面)を準備しているものとする。
ステップS21において、手書き回答済みの書面(手書入力済書面)を、スキャナで読み取る。
ステップS22において、読み取った手書き回答済みの書面(手書入力済書面)を、記憶する。
次に、図7で示したように、ステップS4の文字群領域の抽出処理を行う。
また、その後、図7で示したように、ステップS5からステップS15と同様の処理を行う。これらのステップについては、図7と同様の処理を行うので、説明を省略する。
このように、定型書面である問題文と手書き文字部分の傾きの違いを識別することによって、定型書面である問題文と手書き文字部分とを、自動的に容易に分離できるので、ユーザが意図的に手書き情報の部分を指示する必要がなく、ユーザの入力操作負担を軽減することができる。また、分離された手書き情報の部分のみをSVに送信するので、送信データ量を削減し、送信時間を短縮することができる。
また、SVでは、問題文のファイルを1つだけ記憶しておけばよく、PCなどから受信して記憶される手書き情報には、問題文は含まれていないので、SVの記憶容量も低減させることができる。
(情報送信シーケンス1)
図9に、この発明の情報処理端末と管理サーバにおける手書き情報送信シーケンスの一実施例を示す。
まず、PCのステップa1において、情報処理端末PCで、問題文ファイルを取得し、記憶部に記憶する。
また、SVのステップb1において、管理サーバSVでも、同様に、問題文ファイルを取得し、記憶部に記憶する。
ステップa3において、ユーザが、表示された問題文を見ながら、問題文に対する回答(手書き回答)を、手書きで入力する。
ステップa4において、問題文と、手書き入力された手書き回答からなる手書入力済書面を作成し、記憶部に記憶する。
ステップa5において、手書入力済書面から、手書き回答と、問題文とを分離し、それぞれ、手書き情報、定型書面(問題文)として、記憶する。
送信要求を入力するタイミングは、ステップa4の記憶処理をした後であればよく、送信要求が入力された後に、ステップa5を実行してもよい。
ステップa7において、送信要求が入力されると、手書き回答部分の手書き情報を、SVに送信する。
SVのステップb2において、PCから送信された手書き回答部分の手書き情報を、受信し、記憶する。
問題文に回答するユーザが多数存在する場合は、複数の手書き情報が、SVに蓄積される。
図10に、この発明の複合機と管理サーバにおける手書き情報送信シーケンスの一実施例を示す。
図9と同様に、SVのステップb1において、管理サーバSVが、問題文ファイルを取得し、記憶部に記憶されているものとする。
MFPのステップc1において、複合機MFPのスキャナによって、問題文に手書き回答が記入された手書入力済書面を読み取る。たとえば、問題文に手書き回答を記入したユーザは、手書入力済書面を持ってMFPの設置された店舗に行き、その店舗のMFPで、手書入力済書面を読み取る操作をする。
ステップc2において、読み取った手書入力済書面を一時記憶する。
ステップc4において、ユーザが、手書入力した回答のSVへの送信要求を入力する。
ステップc3とステップc4の順序が逆でもよい。
SVのステップb2において、MFPから送信された手書き回答部分の手書き情報を、受信し、記憶する。
これにより、ユーザがMFPを利用して読み取らせた問題文に対するユーザの回答が、SVの記憶部に記憶される。
図11に、この発明の管理サーバと添削端末における情報送信シーケンスの一実施例を示す。
管理サーバSVには、PCまたはMFPから送信された手書き情報が、蓄積されているものとする。
図9と同様に、TEのステップd1において、添削端末TEでも、問題文ファイルが取得され、記憶部に記憶されているものとする。
SVのステップb11において、SVに蓄積されている手書き情報から、TEに送信する手書き情報を選択し、読み出す。TEに送信する手書き情報の選択は、SVにおいて、担当者が、手書き情報を送ってきたユーザを識別しながら行ってもよく、また、TEに送信すべき手書き情報の件数を設定して、自動的に、その件数分の任意の手書き情報を選択してもよい。送信先のTEが複数ある場合は、担当者が、送信先のTEも選択入力する。
読み出した手書き情報が複数ある場合は、複数の手書き情報を一括して送信すればよい。
TEのステップd2において、SVから送信された手書き情報を、受信し、記憶部に記憶する。
ステップd3において、受信した手書き情報と、記憶されていた問題文とを合成し、表示する。すなわち、手書入力済書面に相当する書面を表示させる。
これにより、添削者は、表示された書面に記載されている手書き回答を見て、添削を行う。
ステップd5において、手書き回答である手書き情報と、手書き添削とからなる添削書面を作成する。添削書面には、手書き回答を送ってきたユーザの識別情報も含まれる。
ステップd6において、作成された添削書面を、SVに送信する。
作成された添削書面が複数ある場合は、一括送信すればよい。
ステップb14において、ユーザの識別情報を利用して、添削書面の送信先を確認し、添削書面を送信する準備をする。ここでは、添削書面の送信先が、PCであるか、MFPであるかを確認する。
図12に、この発明の情報処理端末および複合機と、管理サーバにおける添削書面の送信シーケンスの一実施例を示す。
図12(a)は、情報処理端末PCと管理サーバSVにおける添削書面の送信シーケンスの一実施例である。
PCのステップa21において、添削書面を受信し、記憶する。
ステップa22において、受信した添削書面と、記憶されている問題文とを合成し、合成添削書面を作成する。
ステップa23において、作成した合成添削書面を表示し、又は印刷する。
図12(b)に、複合機MFPと管理サーバSVにおける添削書面の送信シーケンスの一実施例を示す。
SVのステップb31において、送信先がMFPの場合は、添削書面と、予め記憶されている問題文とを合成し、合成添削書面を作成する。
ステップb32において、合成添削書面を、確認した送信先のMFPに送信する。
この後、ユーザが、たとえば店舗のMFPのところに来て、合成添削書面の出力指示要求が入力されるのを待つ。
ステップc22において、ユーザが、たとえば店舗のMFPのところに来て、受信した合成添削書面の出力指示要求を入力する。
ステップc23において、出力指示された合成添削書面を、読み出す。
ステップc23において、読み出された合成添削書面を表示し、ユーザが、所望の合成添削書面であることを確認した後、印刷許可の入力をした場合に、読み出された合成添削書面を印刷する。
これにより、ユーザは、MFPにおいて、問題文、自己が手書き入力した手書き回答と、手書き添削とが含まれる合成添削書面を取得することができる。
以下に、学習の実施形態以外の実施形態について説明する。
以下の実施形態でも、定型書面に記入された手書き入力された文字情報の部分の分離と送信を行い、必要に応じて定型書面等と合成し表示等することにより、送信されるデータ量および記憶されるデータ量を削減させることができ、定型書面の再利用と、ユーザの手書き入力以外の入力操作についての負担を軽減させることができる。
スポーツクラブやカルチャーセンターなどの店舗で、ポイントカードや入会証を発行する場合に、入会を希望するユーザが、定型書面である入会申込書に、ユーザの会員情報を手書き入力する場合がある。
この場合、ユーザの会員情報が手書き入力された入会申込書は、手書入力済書面に相当する。
たとえば、この手書入力済書面をMFPで読み取り、手書き入力された会員情報の部分を抽出し、SVに送信する。また、店舗の担当者が、入会申込書の会員情報を利用して、ポイントカードあるいは入会証を発行する場合は、ポイントカードなどの会員番号やポイント数などの情報も、手書き入力された会員情報に付加して、SVに送信してもよい。
また、ユーザの手書き入力された会員情報の他に、次回以降の来店時に取得した来店情報やポイント情報などを、来店時にSVに送信してもよい。SVでは、受信した情報を、ユーザ毎に追加保存すればよい。
さらに、ユーザが入会した後、次回以降の来店時に、入会証やポイントカードを提示して、会員番号等をSVに送信することにより、ユーザはSVに保存されているユーザの情報やポイント数などの情報を確認するようにしてもよい。
病院において、患者が診察を受ける場合や診察券を発行してもらう場合に、患者が、定型書面である問診票に、患者の個人情報や現在の症状などを手書き入力する場合がある。
この場合、患者の個人情報などが手書き入力された問診票は、手書入力済書面に相当する。
たとえば、この手書入力済書面を病院に設置されたMFPで読み取り、手書き入力された個人情報や症状などの部分を抽出し、SVに送信する。また、病院の担当者が、問診票の個人情報を利用して、診察券を発行する場合は、診察券の番号などの情報も、手書き入力された情報に付加して、SVに送信してもよい。
また、医師の診察後に、医師が手書き入力した診断結果などを、手書入力済書面の手書き入力された情報に追加して、SVに記憶してもよい。
さらに、患者が、診断結果の情報を確認したい場合、病院に設置されたMFPで、診断結果の確認要求を入力することにより、SVに記憶されているその患者の情報をMFPに送信し、MFPから出力できるようにしてもよい。
食品調査や食品情報を提供する企業において、定型書面である食品調査書に、ユーザが所定期間内に食べた食事内容や体重等の個人情報を、手書き入力してもらい、ダイエット等のために食事の指導コメントを提供する場合がある。
この場合、ユーザの食事内容や個人情報などが手書き入力された食品調査書は、手書入力済書面に相当する。
たとえば、この手書入力済書面をユーザの所有するPCで作成し、手書き入力された食事内容や個人情報などの部分を抽出し、企業のSVに送信する。
また、企業の担当者が、SVで受信された食事内容を確認して食事の指導をする場合、食品調査書の所定のコメント欄に食事の指導コメントを手書き入力し、受信された食事内容情報に付加して、SVに保存し、食事の指導コメントを含む手書き情報の部分を、ユーザのPCやMFPに送信してもよい。
手書き情報を受信したユーザは、PCにおいて、受信した食事の指導コメントと、手書き入力した食事内容と、食品調査書の定型部分とを合成した後、その合成書面を、表示あるいは印刷すればよい。
医療相談を受けたいユーザが、所定の医師や病院において、ユーザがすでに他の病院で受けた診断内容についての相談や診察を受けたい場合、定型書面である医療相談書に、ユーザが受けた診断内容、診断書、個人情報、現在の症状などを手書き入力する場合がある。
この場合、ユーザの診断内容や個人情報などが手書き入力された医療相談書は、手書入力済書面に相当する。
たとえば、この手書入力済書面を病院に設置されたMFPで読み取り、手書き入力された診断内容や個人情報などの部分を抽出し、SVに送信する。
また、医師が手書き入力された診断内容や診断書を確認した後に、その医師が相談に対する回答やアドバイスをする場合、その回答やアドバイスを手書き入力した相談結果を、受信された手書き情報に、手書きで追加して、SVに記憶してもよい。
さらに、ユーザが、相談結果の情報を確認したい場合、病院に設置されたMFPやユーザの所有するPCで、相談結果の確認要求を入力することにより、SVに記憶されているそのユーザの相談結果情報をMFPやPCに送信し、MFPから出力し、あるいはPCで確認できるようにしてもよい。
ユーザが確定申告書類の作成を税理士等に依頼したい場合、確定申告書類の作成に必要な定型書面である領収書や、手書き入力された金額や日付などが記入された書面などを、税理士等に渡す場合がある。
この場合、領収書や、手書き入力された金額などが記入された書面は、手書入力済書面に相当する。
たとえば、この手書入力済書面を、ユーザのPCや税理士の事務所に設置されたMFPで読み取り、手書き入力された金額や日付情報などの部分を抽出し、SVに送信する。SVでは、受信された手書き情報を利用して、確定申告書類の作成に必要な情報を作成し保存する。
また、税理士等が、SVに記憶されたユーザの確定申告書類の作成に必要な情報を利用して確定申告書類を作成した場合、ユーザの確定申告書類の作成に必要な情報に追加して、確定申告書類を記憶してもよい。
さらに、ユーザが確定申告書類を確認したい場合、税理士の事務所に設置されたMFPやユーザの所有するPCで、確定申告書類の確認要求を入力することにより、SVに記憶されているそのユーザの確定申告書類をMFPやPCに送信し、MFPから出力し、あるいはPCで確認できるようにしてもよい。
学校などにおいて、新年度に、新入生の保護者等に、生徒の家族構成や緊急連絡先などの個人情報を、定型書面である個人調査書に、手書き入力してもらう場合がある。
この場合、生徒の個人情報が手書き入力された個人調査書は、手書入力済書面に相当する。
たとえば、この手書入力済書面を学校に設置されたMFPで読み取り、手書き入力された個人情報の部分を抽出し、SVに送信する。
SVには、受信された多数の生徒の手書き入力された個人情報の部分が記憶され、また、手書き情報が記入されていない個人調査書の定型部分を1つだけ、SVに予め記憶しておけばよい。
これにより、SVには、多数の生徒の手書き入力された個人情報の部分が送信されるが、個人調査書の定型部分は送信されないため、SVに送信されるデータ量およびSVに記憶されるデータ量を削減させることができる。
ユーザが自己のスケジュールを管理する場合、定型書面であるカレンダーに、ユーザの今後の予定内容を手書き入力する場合がある。
この場合、ユーザの今後の予定が手書き入力されたカレンダーは、手書入力済書面に相当する。
たとえば、この手書入力済書面をユーザの所有するPCやMFPで読み取り、手書き入力された今後の予定内容を抽出し、SVに送信する。手書き入力された今後の予定内容には、その予定を実施する日付も、手書きで記入することが好ましい。
SVには、受信した手書き入力された今後の予定内容が、ユーザごとに記憶される。
すなわち、今後の予定内容を合成したカレンダーの情報から、受信した予定内容を実施する日付情報を生成し、今後の予定内容に、その予定を実施する日付情報を付加して、SVに記憶してもよい。
あるいは、今後の予定内容を、日付ごとの欄に手書き入力した場合、カレンダーの定型部分である日付も含み、予定内容が手書き入力された日付の欄の領域内容を抽出して、SVに送信してもよい。
あるいは、SVで、ユーザの今後の予定内容と、予め記憶しておいたカレンダーの定型部分とを合成し、合成された情報をMFPに送信し、MFPにおいて受信された情報を利用して、今後の予定内容を含むカレンダー(スケジュール表)を出力してもよい。
2 入力部、
3 表示部、
4 通信部、
5 文字領域抽出部、
6 定型部分抽出部、
7 手書き文字分離部、
8 送信情報生成部、
10 記憶部、
11 ユーザ識別情報、
12 定型書面、
13 手書入力済書面、
14 手書き情報、
15 添削書面、
16 合成添削書面、
21 制御部、
22 通信部、
23 書面合成部、
30 記憶部、
31 定型書面、
32 手書き情報、
33 添削書面、
34 合成添削書面、
41 制御部、
42 添削入力部、
43 表示部、
44 通信部、
45 書面合成部、
46 添削書面生成部、
50 記憶部、
51 定型書面、
52 手書入力済書面、
53 手書き情報、
54 添削書面、
100 ネットワーク、
101 情報処理端末(PC)、
102 複合機(MFP)、
103 添削端末(TE)、
104 管理サーバ(SV)
Claims (9)
- 情報処理端末と管理サーバとがネットワークを介して接続された情報処理システムであって、
前記情報処理端末が、
手書き文字を入力する入力部と、
前記管理サーバと通信する第1通信部と、
定型書面とユーザ識別情報とを記憶した第1記憶部と、
前記定型書面に手書き文字が入力された手書入力済書面において手書き文字が含まれる文字領域の情報を、手書き情報として分離する手書き文字分離部と、
前記手書入力済書面に記載された文字が存在する文字領域を抽出する文字領域抽出部と、
前記文字領域抽出部によって抽出された文字領域のうち、前記定型書面に記載されていた文字群領域を抽出する定型部分抽出部と、
前記手書き情報と、前記第1記憶部に記憶されたユーザ識別情報とを含む送信情報を生成する送信情報生成部とを備え、
前記第1通信部によって、前記生成された送信情報を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバが、
前記情報処理端末と通信する第2通信部と、
前記第2通信部によって受信された前記送信情報を、ユーザ識別情報が示すユーザごとに記憶する第2記憶部とを備え、
前記手書き文字分離部が、前記定型部分抽出部によって抽出された文字群領域以外の文字領域の情報を、手書き情報として分離することを特徴とする情報処理システム。 - 前記定型部分抽出部が、抽出された文字領域ごとに、その文字領域に含まれる各文字の下低を繋いだ線分を生成し、その線分の傾きを算出し、同一の傾きを持つすべての文字領域を、定型書面に記載されていた文字群領域として抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記定型部分抽出部が、同一の傾きを持つすべての文字領域を、定型書面に記載されていた文字群領域として抽出した後、前記手書き文字分離部が、前記抽出された文字群領域以外の文字領域の情報を、手書き情報として分離することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
- 複数の情報処理端末と管理サーバとがネットワークを介して接続され、
各情報処理端末において、定型書面に手書き文字が入力された手書入力済書面から手書き情報が分離され、前記手書き情報が含まれる送信情報が前記管理サーバに送信された場合、
前記管理サーバの第2通信部が、前記複数の情報処理端末のそれぞれから送信された前記送信情報を受信し、
前記管理サーバが、前記第2記憶部に、受信された複数の送信情報を、ユーザ識別情報が示すユーザごとに記憶し、さらに1つの前記定型書面を予め記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記管理サーバが、受信された前記送信情報に含まれる手書き情報と、さらに追加された手書き文字からなる情報とを合成して合成書面を生成する書面合成部をさらに備え、
前記第2通信部が、前記合成書面を、前記情報処理端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 情報を印刷する機能を有する複合機が、ネットワークを介して管理サーバに接続され、
前記管理サーバが、前記第2記憶部に前記定型書面を予め記憶し、前記定型書面と、受信された前記送信情報に含まれる手書き情報と、さらに追加された手書き文字からなる情報とを合成して合成書面を生成する書面合成部をさらに備え、
前記第2通信部が、前記合成書面を、前記複合機に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記定型書面がテストの問題が記載された問題文であり、
前記入力部によって入力された手書き文字が前記問題文に対する手書き回答であり、
前記手書入力済書面が、問題文と手書き回答からなる書面である場合、
前記手書き文字分離部は、前記手書入力済書面から、前記手書き回答が含まれる文字領域の情報を、手書き情報として分離することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 情報処理システムが、前記問題文に対する手書き回答を採点し、かつ添削内容を手書き入力するための添削端末をさらに備え、
前記添削端末が、前記手書き回答と、手書き入力された添削内容からなる添削書面を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバの前記第2通信部が、受信した前記添削書面を、前記添削書面に含まれる手書き回答を送信してきた情報処理端末に送信することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。 - ネットワークを介して管理サーバに接続された情報処理端末であって、
手書き文字を入力する入力部と、
前記管理サーバと通信する通信部と、
定型書面とユーザ識別情報とを記憶した記憶部と、
前記定型書面に手書き文字が入力された手書入力済書面において手書き文字が含まれる文字領域の情報を、手書き情報として分離する手書き文字分離部と、
前記手書入力済書面に記載された文字が存在する文字領域を抽出する文字領域抽出部と、
前記文字領域抽出部によって抽出された文字領域のうち、前記定型書面に記載されていた文字群領域を抽出する定型部分抽出部と、
前記手書き情報と、前記記憶部に記憶されたユーザ識別情報とを含む送信情報を生成する送信情報生成部とを備え、
前記手書き文字分離部が、前記定型部分抽出部によって抽出された文字群領域以外の文字領域の情報を、手書き情報として分離し、
前記通信部によって、前記生成された送信情報を前記管理サーバに送信することを特徴とする情報処理端末。
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