JP6864150B1 - ケーソンの水面位置推定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業室内における水面の有無についての情報に基づき水面位置を推定することができるケーソンの水面位置推定システムを提供する。【解決手段】ニューマチックケーソン工法において作業室内における水面位置を推定するケーソンの水面位置推定システムにおいて、掘削面に光を照射する光源と、光源から照射された照射光が反射された反射光を受光する画像センサと、掘削面を画像センサにより反射光が受光される第1領域とそれ以外の領域である第2領域とに分割する領域分割手段と、領域分割手段により分割された第1領域と第2領域のうち、第2領域を水面であると推定する推定手段とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、ケーソンの水面位置推定システムに関する。
作業室床部の地面を掘削し、掘削された土砂を地上に搬出しながらケーソンを地中に沈下させていくニューマチックケーソン工法では、作業室に水圧と見合っただけの空気圧をかけることで地下水の侵入を防いでいる。作業室内の水位とは、水圧と空気圧のバランスを知る重要なパラメータであり、水面の有無や水面の高さを正確に知ることが必要である。
水面の位置を検出する技術が開示されている文献として、特許文献1が挙げられる。特許文献1には、TOF(Time of Flight)方式を用いた距離画像センサより浴槽の槽内部を検出した距離画像を取得し、取得された距離画像に基づいて浴槽に張られた水の水面の位置を検出する技術が開示されている。
特開2020−52800号公報
ところで、ニューマチックケーソン工法では、浴槽とは異なり、作業室内において掘削地面の一部として水面が存在する。しかしながら、掘削地面中に水面が存在しているか否かという情報が必要であるにも拘らず、特許文献1に記載の技術では、水面以外の障害物についての情報までも取得してしまい、作業室内の水面位置を推定することが困難であるという問題点があった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、作業室内における水面の有無についての情報に基づき水面位置を推定することができるケーソンの水面位置推定システムを提供することにある。
本発明を適用したケーソンの水面位置推定システムは、ニューマチックケーソン工法において作業室内における水面位置を推定するケーソンの水面位置推定システムにおいて、掘削面に光を照射する光源と、上記光源から照射された照射光が反射された反射光を受光する画像センサと、上記掘削面を上記画像センサにより反射光が受光される第1領域とそれ以外の領域である第2領域とに分割する領域分割手段と、上記領域分割手段により分割された上記第1領域と上記第2領域のうち、上記第2領域を水面であると推定する推定手段と、上記光源から照射された照射光と上記画像センサにより受光された反射光との時間差に基づいて、上記画像センサから上記掘削面までの距離を測定する測定手段と、上記領域分割手段により分割された上記第1領域と上記第2領域との境界を検知する境界検知手段と、上記測定手段により測定された上記画像センサから上記掘削面までの距離に基づいて上記境界検知手段により検知された複数地点の境界の高さを取得する取得手段と、上記取得手段により取得された上記複数地点の境界の高さのうち最大値と最小値の差が所定の範囲内であるか否かを判定する判定手段とを備え、上記推定手段は、上記判定手段により上記境界の高さが所定の範囲内であると判定された場合には、上記第2領域を水面であると推定することを備えることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、作業室内における水面の有無についての情報に基づき作業室内の水面位置を推定することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るニューマチックケーソン工法の主要設備を示す縦断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る作業機の一例である掘削機の側面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る掘削機における制御系統を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るケーソンの水面位置推定システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、作業室の側面図である。 図6は、掘削地面との距離を示す模式図である。 図7は、本発明の測定例を示す図である。
以下、本発明を適用したケーソンの水面位置推定システムについて、図面を参照しながら詳細に説明をする。
図1は、本発明に係る作業機の一例である掘削機が用いられるニューマチックケーソン工法の主要設備の一例を示す図である。ニューマチックケーソン工法は、掘削設備E1、艤装設備E2、排土設備E3、送気設備E4及び予備・安全設備E5を用いて、鉄筋コンクリート製のケーソン1を地中に沈下させていくことにより、地下構造物を構築する。
掘削設備E1は、例えば、掘削機100(以下、ケーソンショベル100という)と、土砂自動積込装置11と、地上遠隔操作室13とを備える。ケーソンショベル100は、ケーソン1の底部に設けられた作業室2内に設置される。土砂自動積込装置11は、ケーソンショベル100により掘削された土砂を円筒状のアースバケット31に積み込む。地上遠隔操作室13は、ケーソンショベル100の作動を地上から遠隔操作する遠隔操作装置12を備える。
艤装設備E2は、例えば、マンシャフト21と、マンロック22(エアロック)と、マテリアルシャフト23と、マテリアルロック24(エアロック)とを備える。マンシャフト21は、作業者が作業室2へ出入りするために地上と作業室2とを繋ぐ円筒状の通路であり、例えば、螺旋階段25が設けられている。マンロック22は、マンシャフト21に設けられ地上の大気圧と作業室2内の圧力差を調節する二重扉構造の気密扉である。マテリアルシャフト23は、土砂自動積込装置11により土砂が積み込まれたアースバケット31を地上に運び出すために地上と作業室2とを繋ぐ円筒状の通路である。マテリアルロック24は、材料等を搬出入するためのマテリアルシャフト23に設けられた地上の大気圧と作業室2内の圧力差を調節する二重扉構造の気密扉である。マンロック22及びマテリアルロック24は、作業室2内の気圧が変化することを抑えて作業者やアースバケット31を作業室2へ出入りさせることが可能になるように構成されている。
排土設備E3は、例えば、アースバケット31と、キャリア装置32と、土砂ホッパー33とを備える。アースバケット31は、ケーソンショベル100により掘削された土砂が積み込まれる有底円筒状の容器である。キャリア装置32は、アースバケット31を、マテリアルシャフト23を介して地上まで引き上げて運び出す装置である。土砂ホッパー33は、アースバケット31及びキャリア装置32により地上に運び出された土砂を一時的に貯めておく設備である。
送気設備E4は、例えば、空気圧縮機42と、空気清浄装置43と、送気圧力調整装置44と、自動減圧装置45とを備える。空気圧縮機42は、送気管41及びケーソン1に形成された送気路3を介して作業室2内に圧縮空気を送る装置である。空気清浄装置43は、空気圧縮機42により送り込む圧縮空気を浄化する装置である。送気圧力調整装置44は、作業室2内の気圧が地下水圧と略等しくなるように空気圧縮機42から作業室2内へ送る圧縮空気の量(圧力)を調整する装置である。自動減圧装置45は、マンロック22内の気圧を減圧する装置である。
予備・安全設備E5は、例えば、非常用空気圧縮機51と、ホスピタルロック53とを備える。非常用空気圧縮機51は、空気圧縮機42の故障又は点検などの時に空気圧縮機42に代わって作業室2内に圧縮空気を送ることが可能な装置である。ホスピタルロック53は、作業室2内で作業を行った作業者が入り、当該作業者の身体を徐々に大気圧に慣らしていくための減圧室である。
次に、本発明に係るケーソンショベル100について図2〜図3を用いて説明する。ケーソンショベル100は、図2に示すように、例えば、走行体110と、ブーム130と、バケットアタッチメント150とを備える。走行体110は、作業室2の天井部に設けられた左右一対の走行レール4に取り付けられ、左右の走行レール4に懸下された状態で走行レール4に沿って走行移動する。ブーム130は、走行体110の旋回フレーム121に上下方向に揺動可能に枢結される。バケットアタッチメント150は、ブーム130の先端部に取り付けられる。
走行体110は、走行フレーム111と、旋回フレーム121と、走行ローラ113とを備える。旋回フレーム121は、走行フレーム111の下面側に旋回自在に設けられる。走行ローラ113は、走行フレーム111の上面側前後に、設けられている前後左右の4個のローラである。走行体110は、前後左右の走行ローラ113を回転駆動させて左右の走行レール4に沿って走行移動するように構成されている。
ブーム130は、例えば、基端ブーム131と、先端ブーム132と、伸縮シリンダ133と、起伏シリンダ134とを備える。基端ブーム131は、旋回フレーム121に起伏自在(上下方向に揺動自在)に取り付けられる。先端ブーム132は、基端ブーム131に入れ子式に組み合わされ、構成される。伸縮シリンダ133は、基端ブーム131内に設けられている。起伏シリンダ134は、基端ブーム131の左右に2個設けられている。ブーム130は、伸縮シリンダ133を伸縮させると、基端ブーム131に対して先端ブーム132が長手方向に移動し、これによりブーム130が伸縮するように構成されている。2個の起伏シリンダ134の基端部は基端ブーム131の左右側部にそれぞれ回動自在に取り付けられている。
バケットアタッチメント150は、ベース部材151と、バケット152と、バケットシリンダ153とを備える。ベース部材151は、先端ブーム132に取り付けられる。バケット152は、ベース部材151の先端部に上下揺動自在に取り付けられる。バケットシリンダ153は、ベース部材151に対してバケット152を上下揺動させるように構成される。
コントロールユニット165は、図3に示すように、メインコントローラ165aと、走行体用コントローラ165bと、ブーム・バケット用コントローラ165cとを備える。メインコントローラ165aは、遠隔操作装置12からの操作信号を受けて、その操作信号に応じた駆動制御信号を出力する。走行体用コントローラ165bは、メインコントローラ165aから出力された駆動制御信号に応じて、走行体110を駆動させるように構成されている。メインコントローラ165a及び走行体用コントローラ165bは、走行体110の旋回フレーム121に配設されている。ブーム・バケット用コントローラ165cは、メインコントローラ165aから出力された駆動制御信号に応じて、ブーム130及びバケットアタッチメント150を駆動させるように構成されている。ブーム・バケット用コントローラ165cは、ブーム130の基端ブーム131の側部に配設されている。
ケーソンショベル100は、図3に示すように、例えば、走行体位置センサ201と、旋回角度センサ202と、ブーム起伏角度センサ203と、ブーム伸長量センサ204と、バケット揺動角度センサ205と、外界センサ206とを備える。走行体位置センサ201は、走行体110が走行レール4の何処の位置に位置しているかを検出する。旋回角度センサ202、走行フレーム111に対する旋回フレーム121の旋回角度を検出する。ブーム起伏角度センサ203は、旋回フレーム121に対するブーム130の起伏角度を検出する。ブーム伸長量センサ204は、ブーム130の伸長量を検出する。バケット揺動角度センサ205は、ブーム130(バケットアタッチメント150のベース部材151)に対するバケット152の揺動角度を検出する。外界センサ206は、走行体110に設けられて作業室2内の掘削地面Gまでの距離、掘削地面Gの形状などの情報を取得する。
走行体位置センサ201は、例えば、走行体110の走行フレーム111に配設されたレーザセンサによって構成される。走行体位置センサ201は、レーザ光を走行レール4の端部(もしくは作業室2の壁部)に向けて照射して走行レール4の端部(もしくは作業室2の壁部)において反射して戻ってくるまでの時間を測定する。走行体位置センサ201は、この時間に基づいて走行レール4の端部(もしくは作業室2の壁部)から走行体110までの距離を検出する。旋回角度センサ202は、例えば、走行体110の旋回フレーム121に配設された光学式のロータリーエンコーダによって構成される。旋回角度センサ202は、走行フレーム111に対する旋回フレーム121の旋回量を電気信号に変換する。旋回角度センサ202は、その信号を演算処理して旋回フレーム121の旋回角度(旋回方向及び位置)を検出する。なお、走行体位置センサ201及び旋回角度センサ202は一例を説明したもので、走行体の二次元的な位置を検出する他のセンサ、旋回フレーム121の旋回角度を検出する他のセンサをそれぞれ用いてもよい。
ブーム起伏角度センサ203は、例えば、起伏シリンダ134のシリンダボトムの側部に配設されたレーザセンサによって構成される。ブーム起伏角度センサ203は、レーザ光を旋回フレーム121に向けて照射して旋回フレーム121において反射して戻ってくるまでの時間を測定する。ブーム起伏角度センサ203は、この時間に基づいて起伏シリンダ134の伸長量を検出し、その起伏シリンダ134の伸長量に基づいて旋回フレーム121に対するブーム130の起伏角度(起伏位置)を検出する。ブーム起伏角度センサ203も一例を説明したものであり、光学式ロータリーエンコーダ、ポテンショメータなどによりブーム130の起伏角を直接検出する他のセンサを用いてもよい。
ブーム伸長量センサ204は、例えば、ブーム130の基端ブーム131に配設されたレーザセンサによって構成される。ブーム伸長量センサ204は、レーザ光を先端ブーム132の先端部に取り付けられたバケットアタッチメント150のベース部材151に向けて照射してベース部材151において反射して戻ってくるまでの時間を測定する。ブーム伸長量センサ204は、この時間に基づいてブーム130の伸長量(基端ブーム131に対する先端ブーム132の伸長量)を検出する。ブーム伸長量センサ204も一例を説明したものであり、ブーム伸縮とともに伸縮するケーブルの伸長量を直接測定する他のセンサを用いてもよい。
バケット揺動角度センサ205は、例えば、バケットシリンダ153の油路に配設された流量センサによって構成される。バケット揺動角度センサ205は、バケットシリンダ153に供給される作動油の流量を検出し、その流量の積分値を算出する。バケット揺動角度センサ205は、この流量積分値に基づいてバケットシリンダ153のピストンロッドの伸長量を求め、そのバケットシリンダ153の伸長量に基づいて、バケットアタッチメント150のベース部材151(ブーム130)に対するバケット152の揺動角度(揺動位置)を検出する。バケット揺動角度センサ205も一例を説明したものであり、光学式ロータリーエンコーダ、ポテンショメータなどによりバケット152の揺動角度を直接検出他のセンサや、レーザセンサによりバケットシリンダ153の伸長量を求める他のセンサを用いてもよい。
外界センサ206は、例えば、走行体110の旋回フレーム121に配設されたRGB−Dセンサによって構成される。外界センサ206は、掘削地面Gに向けてTOF(Time of Flight)測距のための光を発光して掘削地面GのRGB画像(カラー画像)及び距離画像を取得し、それらの画像に基づいて掘削地面Gまでの距離情報を取得する。即ち、外界センサ206は、掘削地面Gに光を照射する光源として機能するとともに、照射光が反射された反射光を受光するTOF方式の画像センサとして機能する。外界センサ206は、RGB−Dセンサの他の例として、ステレオカメラや超音波距離計、レーザセンサなどを用いてもよい。
走行体位置センサ201、旋回角度センサ202、ブーム起伏角度センサ203、ブーム伸長量センサ204、バケット揺動角度センサ205及び外界センサ206により検出されたそれぞれの情報は、コントロールユニット165のメインコントローラ165aに送信される。メインコントローラ165aは、走行体位置測定部211と、バケット位置測定部212と、地盤形状測定部213と、測定部214と、境界検知部215と、取得部216と、判定部217と、推定部218とを備える。また、本実施の形態に係るケーソンの水面位置推定システム200は、外界センサ206、測定部214と、境界検知部215と、取得部216と、判定部217と、推定部218と、分割部219とを備える。
走行体位置測定部211は、走行体位置センサ201により検出された走行レール4の端部(もしくは作業室2の壁部)から走行体110までの距離情報と、当該走行レール4が作業室2内の何処の位置に設けられた走行レールであるかという情報(この情報は、走行体110が取り付けられた走行レール4の情報であり、走行体110が取り付けられたときに走行体位置測定部211に設定される)とを用いて、走行体110が作業室2内の何処に位置しているかを算出する。また、走行体位置センサ201による距離情報の検出を周囲複数箇所に対して検出することにより走行体110の天井内における二次元的な位置(走行体110の向きを含む位置)を検出しても良い。
バケット位置測定部212は、旋回角度センサ202により検出された走行フレーム111に対する旋回フレーム121の旋回角度(旋回方向及び位置)と、ブーム起伏角度センサ203により検出された旋回フレーム121に対するブーム130の起伏角度(起伏位置)と、ブーム伸長量センサ204により検出されたブーム130の伸長量と、バケット揺動角度センサ205により検出されたブーム130に対するバケット152の揺動角度(揺動位置)とを用いて、走行体110の走行フレーム111に対するバケット152の位置を算出する。
地盤形状測定部213は、走行体位置測定部211により求められた作業室2内における走行体110の位置と、及び旋回角度センサ202により検出された走行フレーム111に対する旋回フレーム121の旋回角度(旋回方向及び位置)とを用いて、旋回フレーム121に設けられた外界センサ206の位置と、外界センサ206により距離情報を取得する方向とを特定することにより、距離情報から地盤形状の情報に変換する。
測定部214は、外界センサ206から照射された照射光と外界センサ206により受光された反射光との時間差に基づいて、外界センサ206から掘削地面Gまでの距離を測定する。測定部214は、例えば3次元点群データを外界センサ206から掘削地面Gまでの距離として測定してもよい。
境界検知部215は、掘削地面Gのうち、外界センサ206により反射光が受光される領域(第1領域)とそれ以外の領域(第2領域)との境界を検知する。ここでのそれ以外の領域とは、例えば掘削地面Gに存在する水面や掘削地面G上に存在する障害物Dのことである。
取得部216は、測定部214により測定された外界センサ206から掘削地面Gまでの距離に基づいて境界検知部215により検知された境界の高さを取得する。例えば、測定部214により測定された3次元点群データのうち、外界センサ206から掘削地面Gまでの距離に相当するz座標の値に基づいて境界の高さを取得する。
判定部217は、取得部216により取得された境界の高さが所定の範囲内であるか否かを判定する。一般的に水面は全領域に亘り高さの差が検出されない。そこで、判定部217は、水面の周囲、即ち境界を構成する複数地点の高さのうち、最大値と最小値の差が所定値以下であるか否かに応じて、境界が水面の境界であるか否かを判定する。
推定部218は、判定部217により境界の高さが所定の範囲内であると判定された場合には、境界で囲まれた領域を水面であると推定する。具体的には、反射光が受光される領域(第1領域)と反射光が受光されない領域(第2領域)のうち、第2領域を水面であると推定する。
分割部219は、掘削地面Gを、外界センサ206により反射光が受光される領域(第1領域)とそれ以外の領域(第2領域)とに分割する。
次に、本実施形態におけるケーソンの水面位置推定システム200の動作の一例について説明する。図4は、本実施形態におけるケーソンの水面位置推定システム200の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS110において、外界センサ206は、掘削地面Gから反射された反射光を受光する。図5は、作業室2の側面図である。例えば、図5に示すように、外界センサ206は、掘削地面Gに向けて照射し、掘削地面Gから反射された反射光を受光する。
ステップS120において、測定部214は、外界センサ206により掘削地面Gに向けて照射された照射光と外界センサ206により受光された反射光との時間差に基づいて、掘削地面Gから外界センサ206までの距離を測定する。図6は、複数地点における掘削地面Gから外界センサ206までの距離を示す図である。図6に示すように、作業室2内におけるケーソンショベル100の移動に伴い、外界センサ206から掘削地面Gまでの距離dが測定される。例えば、距離dは、外界センサ206により取得された距離画像に基づいて得られる3次元点群情報のうち、z座標の値とすればよい。
掘削地面Gには、実線矢印で示される反射光が受光される範囲と、破線矢印で示される反射光が受光されない範囲が存在する。これは、掘削地面Gの形状、掘削地面Gを構成する材料により、外界センサ206により反射光が受光される場所とそうでない場所が混在するためである。なお、外界センサ206から掘削地面Gまでの距離dは、一台のケーソンショベル100により測定されてもよく、複数台のケーソンショベル100により測定されてもよい。距離dは、掘削地面Gの形状、障害物Dの有無により変化する。これらの情報は、コントロールユニット165に送付される。
ステップS130において、境界検知部215は、掘削地面Gのうち、外界センサ206により反射光が受光される領域(第1領域)とそれ以外の領域(第2領域)とに分割された上で、第1領域と第2領域との境界を検知する。第1領域と第2領域との分割は、分割部219により行われる。図7は、本発明の測定例を示す図である。図7(a)は、反射光が受光される領域である第1領域X1と、反射光が受光されない領域である第2領域Y1(図中ハッチング部分)及び第2領域Y2(図中ハッチング部分)を示す。第1領域X1と第2領域Y1との境界は境界L1とされ、第1領域X1と第2領域Y2との境界は境界L2とされる。境界L1は、反射光が受光される臨界点である距離d1,d2,d3…d10を示す複数の地点を結んで構成される。境界L2は、反射光が受光される臨界点である距離d11,d12,d13…d16を示す複数の地点を結んで構成される。境界検知部215は、境界L1と境界L2を検知する。
ステップS140において、取得部216は、測定部214により測定された外界センサ206から掘削地面Gまでの距離に基づいて境界検知部215により検知された境界の高さを取得する。具体的には、取得部216は、境界L1と境界L2のz方向の高さを取得する。
ステップS150において、判定部217は、取得部216により取得された境界の高さが所定の範囲内であるか否かを判定する。具体的には、境界L1における距離d1,d2,d3…d10の値のうち最大値をdmax、最小値をdminとした場合、判定部217は、dmax及びdminが、式1の条件を満たすか否か判定する。
dmax−dmin≦S1・・・式1
(S1:所定値)
同様に、境界L2における距離d11,d12,d13…d16のうち最大値をdmax、最小値をdminとした場合、判定部217は、dmax及びdminが、式1の条件を満たすか否か判定する。
ステップS160において、判定部217により境界を構成する複数地点の高さのうち、最大値dmaxと最小値dminの差が所定値S1以下であると判定された場合には、推定部218は、境界L1で囲まれた領域(第2領域Y1)あるいは境界L2で囲まれた領域(第2領域Y2)を水面であると推定し、所定値S1以下ではないと判定された場合には、推定部218は、第2領域Y1あるいは第2領域Y2を水面でないと推定する。例えば、図7(b)に示すように、境界L1において最大値dmaxであるh1を示す距離d1と最小値dminであるh7を示す距離d7との測定値の差が所定値S1以下である場合、推定部218は、第2領域Y1を水面Fであると推定する。一方、境界L2において最大値dmaxであるh14を示す距離d14と最小値dminであるh11を示す距離d11との測定値の差が所定値S1以下でない場合、推定部218は、第2領域Y2を水面ではなく、例えば障害物Dであると推定する。
なお、境界L1における距離d1,d2,d3…d10の値あるいは境界L2における距離d11,d12,d13…d16の値の標準偏差σが所定値S2以下であることで式2の条件を満たすか否かにより第2領域Y1あるいは第2領域Y2が水面であるか否かを判定してもよい。
σ≦S2・・・式2
(S2:所定値)
Figure 0006864150
例えば、判定部217により境界L1における距離d1,d2,d3…d10の値の標準偏差σが式2の条件を満たしていると判定された場合、推定部218は第2領域Y1を水面であると推定する。また、判定部217により境界L2における距離d11,d12,d13…d16の値の標準偏差σが式2の条件を満たしていないと判定された場合、推定部218は第2領域Y1を水面ではないと推定する。更に、境界L1あるいは境界L2における距離dの値の平均値と最大値あるいは最小値とを比較し、その差分が所定の範囲内であると判定された場合には、第2領域Y1、Y2を水面であると推定してもよい。
上述した構成からなる本発明によれば、測定部214はTOF方式の画像センサ(外界センサ206)から掘削地面Gまでの距離dを測定し、境界検知部215は画像センサにより反射光が受光される第1領域X1とそれ以外の第2領域Y1、Y2との境界L1あるいは境界L2を検知する。判定部217により境界L1あるいは境界L2の高さが所定の範囲内であると判定された場合には、推定部218は第2領域Y1、Y2を水面であると推定する。これにより、簡易な構成により作業室内における水面の有無についての情報に基づき水面位置を推定することができる。なお、境界L1あるいは境界L2の高さの標準偏差が基準値以下であると判定された場合には、推定部218は第2領域Y1、Y2を水面であると推定してもよい。これにより、掘削地面Gにおける水面の有無を高い精度で推定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 ケーソン
2 作業室
3 送気路
4 走行レール
11 土砂自動積込装置
12 遠隔操作装置
13 地上遠隔操作室
100 掘削機(ケーソンショベル)
110 走行体
130 ブーム
150 バケットアタッチメント
200 水面位置推定システム
206 外界センサ
214 測定部
215 境界検知部
216 取得部
217 判定部
218 推定部
219 分割部
G 掘削地面
X1 第1領域
Y1 第2領域
Y2 第2領域

Claims (3)

  1. ニューマチックケーソン工法において作業室内における水面位置を推定するケーソンの水面位置推定システムにおいて、
    掘削面に光を照射する光源と、
    上記光源から照射された照射光が反射された反射光を受光する画像センサと、
    上記掘削面を上記画像センサにより反射光が受光される第1領域とそれ以外の領域である第2領域とに分割する領域分割手段と、
    上記領域分割手段により分割された上記第1領域と上記第2領域のうち、上記第2領域を水面であると推定する推定手段と
    上記光源から照射された照射光と上記画像センサにより受光された反射光との時間差に基づいて、上記画像センサから上記掘削面までの距離を測定する測定手段と、
    上記領域分割手段により分割された上記第1領域と上記第2領域との境界を検知する境界検知手段と、
    上記測定手段により測定された上記画像センサから上記掘削面までの距離に基づいて上記境界検知手段により検知された複数地点の境界の高さを取得する取得手段と、
    上記取得手段により取得された上記複数地点の境界の高さのうち最大値と最小値の差が所定の範囲内であるか否かを判定する判定手段とを備え、
    上記推定手段は、上記判定手段により上記境界の高さが所定の範囲内であると判定された場合には、上記第2領域を水面であると推定すること
    を特徴とするケーソンの水面位置推定システム。
  2. 上記推定手段は、上記判定手段により上記境界の高さの標準偏差が基準値以下であると判定された場合には、上記第2領域を水面であると推定すること
    を特徴とする請求項記載のケーソンの水面位置推定システム。
  3. 上記画像センサは、TOF(Time of Flight)方式の画像センサであること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のケーソンの水面位置推定システム。
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