JP6860014B2 - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料抽出装置に関し、より詳細には、例えば飲料サーバーやカップ式飲料自動販売機等に適用される飲料抽出装置に関するものである。
従来、例えば飲料サーバーやカップ式飲料自動販売機等に適用される飲料抽出装置としては、シリンダ及びメッシュ部材を備えたものが知られている。
シリンダは、下面開口が底部により閉塞された有底円筒状の抽出容器である。メッシュ部材は、複数の貫通孔が形成された円板状を成しており、側面がシリンダの内面に接した状態で前記底部に近接離反する態様で上下方向に移動可能なものである。
このような飲料抽出装置においては、シリンダの上面開口を通じて飲料原料と湯とが投入された場合に、前記メッシュ部材を上下方向に移動させることにより飲料を抽出し、抽出した飲料を上記底部に接続された抽出経路を通じて吐出している(例えば、特許文献1参照)。
特許第5044558号公報
ところで、上述した飲料抽出装置では、メッシュ部材がシリンダの内部で移動可能に設けられており、しかもメッシュ部材の側面がシリンダの内面に接していることから、メッシュ部材をシリンダから取り出すことが困難であった。そのため、飲料抽出装置の洗浄を行う際に、メッシュ部材の洗浄が不十分なものとなる虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、メッシュ部材を取り外すことなく洗浄を良好に行うことができる飲料抽出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る飲料抽出装置は、下面開口が金属製の底部により閉塞された有底円筒状のシリンダと、複数の貫通孔が形成された円板状を成し、側面が前記シリンダの内面に接した状態で前記底部に近接離反する態様で移動可能なメッシュ部材とを備え、前記シリンダの上面開口を通じて投入された飲料原料と湯とから前記メッシュ部材の移動により飲料を抽出し、抽出した飲料を前記底部に接続された抽出経路を通じて吐出する飲料抽出装置であって、前記底部に設けられた超音波振動器と、洗浄指令が与えられた場合に、前記シリンダの内部に湯を貯留させた状態で前記超音波振動器を駆動させることにより前記湯に超音波を付与し、かつ前記メッシュ部材を前記底部に近接離反する態様で移動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る飲料抽出装置は、下面開口が金属製の底部により閉塞された有底円筒状のシリンダと、複数の貫通孔が形成された円板状を成し、側面が前記シリンダの内面に接した状態で前記底部に近接離反する態様で移動可能なメッシュ部材とを備え、前記シリンダの上面開口を通じて投入された飲料原料と湯とから前記メッシュ部材の移動により飲料を抽出し、抽出した飲料を前記底部に接続された抽出経路を通じて吐出する飲料抽出装置であって、前記底部に設けられた超音波振動器と、洗浄指令が与えられた場合に、前記シリンダの内部に湯を貯留させた状態で前記メッシュ部材を前記底部から所定距離だけ離隔した予め設定された洗浄位置に配置させ、かつ前記超音波振動器を駆動させて前記湯に超音波を付与する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記飲料抽出装置において、前記シリンダの全体が金属製であることを特徴とする。
本発明によれば、洗浄指令が与えられた場合に、制御手段が、シリンダの内部に湯を貯留させた状態で超音波振動器を駆動させることにより湯に超音波を付与し、かつメッシュ部材を底部に近接離反する態様で移動させるので、キャビテーション効果によりメッシュ部材やシリンダの内面を洗浄することができ、メッシュ部材を取り外すことなく洗浄を良好に行うことができるという効果を奏する。
また本発明によれば、洗浄指令が与えられた場合に、制御手段が、シリンダの内部に湯を貯留させた状態でメッシュ部材を底部から所定距離だけ離隔した予め設定された洗浄位置に配置させ、かつ超音波振動器を駆動させて湯に超音波を付与するので、キャビテーション効果によりメッシュ部材やシリンダの内面を洗浄することができ、メッシュ部材を取り外すことなく洗浄を良好に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置を模式的に示す模式図である。 図2は、図1に示した飲料抽出装置の飲料抽出動作の手順を示す説明図である。 図3は、図1に示した飲料抽出装置の飲料抽出動作の手順を示す説明図である。 図4は、図1に示した飲料抽出装置の飲料抽出動作の手順を示す説明図である。 図5は、図1に示した飲料抽出装置の飲料抽出動作の手順を示す説明図である。 図6は、図1に示した飲料抽出装置の飲料抽出動作の手順を示す説明図である。 図7は、図1に示した飲料抽出装置の飲料抽出動作の手順を示す説明図である。 図8は、図1に示した飲料抽出装置の飲料抽出動作の手順を示す説明図である。 図9は、図1に示した飲料抽出装置の洗浄動作を示す説明図である。 図10は、図1に示した飲料抽出装置における洗浄動作の他の例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料抽出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置を模式的に示す模式図であり、一部を断面で示している。
ここで例示する飲料抽出装置10は、コーヒーや紅茶等の飲料を提供する飲料サーバーやカップ式飲料自動販売機等に適用されるものであり、ミル1の供給口1aから提供されたコーヒー原料(粉砕豆:飲料原料)と、給湯経路20より供給される湯とからコーヒー飲料を抽出するものである。
給湯経路20は、ミル1の左方側に設けられており、図示せぬ湯タンクから供給される湯を通過させるものである。この給湯経路20には、給湯弁21が設けられている。給湯弁21は、制御部(制御手段)80から与えられる指令に応じて開閉する弁体であり、開となる場合には、給湯経路20を湯が通過することを許容する一方、閉となる場合には、給湯経路20を湯が通過することを規制するものである。
上記飲料抽出装置10は、シリンダ30と、ピストンユニット40と、カバー部材50と、抽出経路60と、超音波振動器70とを備えて構成されている。
シリンダ30は、全体が金属製のものであり、下面に形成された下面開口31が底部32により閉塞された有底円筒状を成すものである。このようなシリンダ30は、図示せぬシリンダホルダにより支持されており、軸方向が上下方向に一致している。
ピストンユニット40は、メッシュ部材41と、送りナット42と、送りネジ43とを備えて構成されている。メッシュ部材41は、例えば金属材料から構成されたもので、円板状の形態を成している。このメッシュ部材41は、側面がシリンダ30の内面に接しており、複数の貫通孔41aが上下に貫通する態様で形成されている。
送りナット42は、上下方向が長手方向となる長尺状部材であり、メッシュ部材41の下面の中央部分に取付ブロック44を介して取り付けられている。この送りナット42は、上面の開口が取付ブロック44により閉塞された円筒状の形態を成しており、底部32の中央部分に形成されたナット用孔部32aを貫通している。ここで送りナット42の外径は、ナット用孔部32aの内径よりも僅かに小さいものであり、送りナット42とナット用孔部32aとの隙間にはパッキン等が設けられることにより気密性及び水密性が確保されている。
送りネジ43は、上下方向が長手方向となる長尺状部材であり、一部が送りナット42の内部に進入している。この送りネジ43は、送りナット42の内部に進入する外側面が該送りナット42の内側面に螺合している。かかる送りネジ43には、下端部にピストンモータ45が連係されている。ピストンモータ45は、制御部80から与えられる指令に応じて正逆回転可能に駆動するものである。
よって、上記送りネジ43は、ピストンモータ45が正転駆動する場合には、自身の中心軸回りに例えば上方から見て時計回りに回転することにより螺合する送りナット42を下方に向けて移動させる一方、ピストンモータ45が逆転駆動する場合には、中心軸回りに例えば上方から見て反時計回りに回転することにより送りナット42を上方に向けて移動させるものである。
このように送りネジ43の回転により送りナット42が上下方向に沿って移動することで、取付ブロック44を介して該送りナット42が取り付けられるメッシュ部材41は、側面がシリンダ30の内面に接した状態で底部32に近接離反する態様で移動可能である。
カバー部材50は、シリンダ30の上方域に設けられている。このようなカバー部材50は、下壁部が開口した箱状の形態を成しており、上壁部51がシリンダ30の上面開口33を覆うのに十分な大きさを有している。
このようなカバー部材50は、カバーモータMに連係されている。カバーモータMは、制御部80から与えられる指令に応じて正逆回転可能に駆動するものである。
上記カバー部材50は、カバーモータMが正転駆動する場合には、右方に向けて移動して、図1中の実線で示すようにシリンダ30の上面開口33を全開させる全開位置まで移動する一方、カバーモータMが逆転駆動する場合には、左方に向けて移動して、図1中の破線で示すようにシリンダ30の上面開口33を全閉させる全閉位置まで移動するものである。つまり、カバー部材50は、上面開口33を全閉させる全開位置と該上面開口33を全開させる全開位置との間で移動可能に設けられている。そして、カバー部材50は、詳細は後述するが、全開位置と全閉位置との間であって上面開口33の一部を閉塞する中途位置(第3位置)にも配置されるものである。
上記カバー部材50は、スクレーパ部52を有している。スクレーパ部52は、カバー部材50の左壁部53に取り付けられている。このスクレーパ部52は、カバー部材50が全開位置と全閉位置との間で移動する際に、下端部がシリンダ30の上面に摺接するようその上下寸法が決められている。
抽出経路60は、底部32に設けられた図示せぬ抽出孔を貫通する態様で該底部32に接続されている。この抽出経路60は、シリンダ30の内部で抽出されたコーヒー飲料を通過させて飲料容器C(図8参照)に吐出するものである。この抽出経路60には、抽出弁61及び圧力センサ62が設けられている。
抽出弁61は、制御部80から与えられる指令に応じて開閉する弁体であり、開となる場合には、抽出経路60をコーヒー飲料が通過することを許容する一方、閉となる場合には、抽出経路60をコーヒー飲料が通過することを規制するものである。
圧力センサ62は、抽出弁61よりも上流側に設けられている。この圧力センサ62は、シリンダ30の内部におけるメッシュ部材41の下部の圧力を検知するものである。この圧力センサ62は、検知した圧力を圧力信号として制御部80に与えるものである。
超音波振動器70は、シリンダ30の底部32に取り付けられている。この超音波振動器70は、制御部80から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合に、シリンダ30に貯留される湯に超音波を付与するものである。
上述したような構成を有する飲料抽出装置10の抽出動作について以下に説明する。待機状態においては、図2に示すように、メッシュ部材41がシリンダ30の上面と同等の高さレベルの上死点位置に配置されて上面開口33を閉成するとともに、カバー部材50が全開位置に配置される。また、給湯弁21及び抽出弁61はともに閉となっている。
上記待機状態から開始指令が与えられた場合、制御部80は、ピストンモータ45に駆動指令を与えて該ピストンモータ45を正転駆動させる。これにより、送りネジ43が上方から見て時計回りに回転することでメッシュ部材41が送りナット42とともに下方に移動する。
そして、メッシュ部材41が底部32に最も近接する下死点位置まで移動した場合に、制御部80はピストンモータ45に駆動停止指令を与える。この結果、メッシュ部材41は、図3に示すように、下死点位置に配置される。
ミル1よりコーヒー原料がシリンダ30の内部に投入されると、これらコーヒー原料はメッシュ部材41の上面に堆積する。ミル1からのコーヒー原料の投入が終了すると、制御部80は、カバーモータMに駆動指令を与えて該カバーモータMを逆転駆動させる。これにより、カバー部材50は、全開位置から左方に向けて移動する。
そして、カバー部材50が上面開口33の一部を閉塞する中途位置まで移動した場合に、制御部80はカバーモータMに駆動停止指令を与える。この結果、カバー部材50は、図4に示すように、中途位置に配置される。この場合、カバー部材50は、ミル1の供給口1aを自身の上壁部51で閉塞する。
カバー部材50が中途位置に配置された後、制御部80は、給湯弁21に開指令を与えて該給湯弁21を開にさせる。これにより、湯タンクからの湯が給湯経路20を通過してシリンダ30に投入される。給湯弁21の開時間が予め決められた時間に達すると、制御部80は、給湯弁21に閉指令を与えて該給湯弁21に閉にさせる。これにより、シリンダ30には、所定量の湯が投入される。
図5に示すように、シリンダ30に所定量の湯が投入されると、制御部80は、カバーモータMに駆動指令を与えて該カバーモータMを逆転駆動させる。これにより、カバー部材50は、中途位置から左方に向けて移動して全閉位置に至る。
その後、制御部80は、ピストンモータ45に駆動停止指令を与えてから所定時間が経過するまでメッシュ部材41を下死点位置に待機させる。
これにより、コーヒー原料と湯との撹拌後のコーヒー原料がメッシュ部材41の上面に沈殿して沈殿物Dとなり、図5に拡大して示すように、メッシュ部材41の上面に微粉状のコーヒー原料(以下、微粉状原料ともいう)D1が沈殿し、その微粉状原料D1の上部に該微粉状原料D1よりも径が大きいコーヒー原料(以下、粉状原料ともいう)D2が沈殿する。
制御部80は、ピストンモータ45に駆動指令を与えて該ピストンモータ45を逆転駆動させる。これにより、送りネジ43が上方から見て反時計回りに回転することでメッシュ部材41が送りナット42とともに上方に移動する。
このようにメッシュ部材41が上方に移動する結果、図6に示すように、コーヒー原料と湯との撹拌液が貫通孔41aを通過して、メッシュ部材41の下方にコーヒー飲料を抽出させることができる。
この場合において、撹拌液は、メッシュ部材41の沈殿物を通過するので、抽出されたコーヒー飲料は濾過されたものとなる。また、制御部80は、圧力センサ62から与えられる圧力値(圧力結果)が予め設定された所定圧力値となるようにピストンモータ45をPWM制御することが好ましい。
その後、制御部80は、カバーモータMに駆動指令を与えて該カバーモータMを正転駆動させる。これにより、カバー部材50は、全閉位置から右方に向けて移動する。そして、カバー部材50が全開位置まで移動した場合に、制御部80はカバーモータMに駆動停止指令を与える。この結果、カバー部材50は、全開位置に配置される。
そして、図7に示すようにメッシュ部材41が上死点位置に達した場合、制御部80はピストンモータ45に駆動停止指令を与える。このとき、メッシュ部材41の上面に抽出滓Kが載置されている。
その後、制御部80は、カバーモータMに駆動指令を与えて該カバーモータMを逆転駆動させる。これにより、カバー部材50は、全開位置から左方に向けて移動する。この場合、カバー部材50のスクレーパ部52が上死点位置のメッシュ部材41の上面に摺接することで、メッシュ部材41の上面に載置された抽出滓Kを掻き取り、図8に示すように、シリンダ30の左方側に配置された滓容器Bに抽出滓Kを収容させることができる。このようにしてカバー部材50が全閉位置まで移動した場合に、制御部80はカバーモータMに駆動停止指令を与える。
また制御部80は、上記カバーモータMに対する駆動指令と並行して、抽出弁61に開指令を与える。これにより抽出弁61が開となり、シリンダ30に貯留されたコーヒー飲料が抽出経路60を通過して、飲料容器Cに吐出される。
このようにして飲料容器Cに所定量のコーヒー飲料が吐出されることで、利用者にコーヒー飲料が提供されることとなる。
このようにしてコーヒー飲料を吐出した後、制御部80は、抽出弁61に閉指令を与えるとともにカバーモータMに駆動指令を与えて該カバーモータMを正転駆動させる。これにより、カバー部材50は、全開位置に配置され、上述した待機状態に戻る。
次に、上記飲料抽出装置10の洗浄動作について説明する。かかる洗浄動作は、上記抽出動作のように商品の販売の都度行われるものではなく、決められた時間、あるいは所定時間毎に制御部80に洗浄指令が与えられることにより行われる。
図2に示す待機状態から洗浄指令が与えられた場合、制御部80は、ピストンモータ45に駆動指令を与えて該ピストンモータ45を正転駆動させる。これにより、送りネジ43が上方から見て時計回りに回転することでメッシュ部材41が送りナット42とともに下方に移動する。
そして、メッシュ部材41が底部32及び上面開口33から離隔する中間位置まで移動した場合に、制御部80はピストンモータ45に駆動停止指令を与える。この結果、メッシュ部材41は、図9に示すように、中間位置に配置される。
また制御部80は、カバーモータMに駆動指令を与えて該カバーモータMを逆転駆動させ、カバー部材50を全開位置から中途位置まで移動させる。
カバー部材50が中途位置に配置された後、制御部80は、給湯弁21に開指令を与えて該給湯弁21を開にさせる。これにより、湯タンクからの湯が給湯経路20を通過してシリンダ30に投入される。給湯弁21の開時間が予め決められた時間に達すると、制御部80は、給湯弁21に閉指令を与えて該給湯弁21に閉にさせる。これにより、シリンダ30には、所定量の湯が投入される。
このようにしてシリンダ30に所定量の湯が投入された後、制御部80がピストンモータ45に駆動指令を与えて該ピストンモータ45を所定時間だけ正転駆動及び逆転駆動させる。これにより、メッシュ部材41が上下に所定時間移動し、湯の投入により該メッシュ部材41の下部に滞留した空気を外部に除去する。かかる空気の除去を行うことにより、後述する超音波振動器70による超音波の付与を良好に行うことができる。
その後、制御部80が超音波振動器70に駆動指令を与える。これにより、超音波振動器70が駆動してシリンダ30の湯に超音波が付与される。
そして、制御部80は、ピストンモータ45に駆動指令を与えて該ピストンモータ45を逆転駆動及び正転駆動させる。これにより、メッシュ部材が101が上下に交互に移動する。
このようにして湯に超音波を付与することにより、湯の気体分子が圧縮と膨張とを繰り返し、その後に気体分子が弾けることにより生じる衝撃波がメッシュ部材41等に付着した異物を該メッシュ部材41等から剥離させるキャビテーション効果が発生し、これにより、メッシュ部材41やシリンダ30の内面を洗浄することができる。
かかる超音波振動器70の駆動、並びにピストンモータ45の逆転駆動及び正転駆動を所定時間行った後、制御部80は、超音波振動器70及びピストンモータ45に駆動停止指令を与える。そして、制御部80は、抽出弁61に開指令を与え、シリンダ30の湯を外部に吐出する。その後、制御部80は、ピストンモータ45やカバーモータM、並びに抽出弁61に指令を与えて待機状態に戻して今回の洗浄動作を終了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態である飲料抽出装置10によれば、洗浄指令が与えられた場合に、制御部80が、シリンダ30の内部に湯を貯留させた状態で超音波振動器70を駆動させることにより湯に超音波を付与し、かつメッシュ部材41を上下に移動させるので、キャビテーション効果によりメッシュ部材41やシリンダ30の内面を洗浄することができ、メッシュ部材41を取り外すことなく洗浄を良好に行うことができる。
このようにメッシュ部材41等を良好に洗浄することができるので、抽出飲料の品質を保持することができる。
上記飲料抽出装置10によれば、シリンダ30の全体が金属製であるので、超音波振動器70の駆動によりシリンダ30の全体が振動し、シリンダ30の湯の全域に亘って超音波を付与することができ、洗浄効果の向上を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、洗浄動作において、メッシュ部材41を上下に移動させていたが、本発明においては、図10に示すように、メッシュ部材41を予め設定された洗浄位置、すなわち超音波振動器70の駆動によるキャビテーション効果が最も大きく発揮される位置に配置して洗浄動作を行ってもよい。ここで洗浄位置は、シリンダ30の形状や大きさ、並びに超音波振動器70の取付個所等により装置毎に定まるものである。
上述した実施の形態では、洗浄動作において、メッシュ部材41を上下に移動させていたが、本発明においては、更にメッシュ部材を軸心回りに回転させてもよい。
上述した実施の形態では、シリンダ30の全体が金属製であったが、本発明においては、シリンダは、超音波振動器が設けられた底部のみが金属製であっても構わない。
10 飲料抽出装置
20 給湯経路
30 シリンダ
31 下面開口
32 底部
33 上面開口
40 ピストンユニット
41 メッシュ部材
50 カバー部材
60 抽出経路
70 超音波振動器
80 制御部

Claims (2)

  1. 下面開口が金属製の底部により閉塞された有底円筒状のシリンダと、
    複数の貫通孔が形成された円板状を成し、側面が前記シリンダの内面に接した状態で前記底部に近接離反する態様で移動可能なメッシュ部材と
    を備え、
    前記シリンダの上面開口を通じて投入された飲料原料と湯とから前記メッシュ部材の移動により飲料を抽出し、抽出した飲料を前記底部に接続された抽出経路を通じて吐出する飲料抽出装置であって、
    前記底部に設けられた超音波振動器と、
    洗浄指令が与えられた場合に、前記シリンダの内部に湯を貯留させた状態で前記超音波振動器を駆動させることにより前記湯に超音波を付与し、かつ前記メッシュ部材を常時湯に浸漬させた状態で前記底部に近接離反する態様で移動させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする飲料抽出装置。
  2. 前記シリンダの全体が金属製であることを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。
JP2018536984A 2016-09-01 2017-07-03 飲料抽出装置 Active JP6860014B2 (ja)

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