JP6858852B2 - 非同期マルチポイント送信方式 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本願は、2016年11月4日出願の米国特許出願第15/343543号、発明の名称「ASYNCHRONOUS MULTI−POINT TRANSMISSION SCHEMES」の優先権を主張し、その全体がここに参照として取り込まれる。
本開示は、概略として非同期マルチポイント送信方式に関し、より具体的には、第5世代(5G)多入力多出力(MIMO)ネットワークのための非同期マルチポイント送信方式に関する。
マルチポイント送信は、地理的に分散した送信ポイント(TP)(例えば、基地局、eNodeB、リモート無線ユニット(RRU)など)からデータがユーザ装置(UE)に送信されるコンセプトである。マルチポイント送信方式は、リリース11からロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに対する第3世代(3G)規格の一部であった。それらは、特にセルの縁部において、より高いスループット及び容量を実現する際の強力なコンセプトであることが分かってきた。しかし、初期バージョンのマルチポイント送信方式、特に3Gリリース11に記載されるものは、複数送信ポイントとクラウドベース又は中央化無線アクセスネットワーク(C−RAN)アーキテクチャとの間の速い協調に対して非常に低いレイテンシのトランスポートサポートを必要とする。C−RANアーキテクチャがあれば、多数のセルに対するベースバンド処理が中央化され、TP間の送信を協調するのに中央化スケジューラが採用される。これらのタイプのマルチポイント送信方式は、「協調」マルチポイント(CoMP)送信方式といわれる。
5G無線システムは、モバイル電気通信標準以降の次の大きな段階を表す。5G計画は、より速いピークのインターネット接続速度ではなく、3G及び第4世代(4G)LTEシステムよりも高い容量を目指し、単位面積当たりに、より多くのモバイルブロードバンドユーザを可能とし、より高い又は無制限のデータ量の消費を可能とする。これにより、人口の大部分に対して、Wi−Fiホットスポットの到達範囲外の場合に、彼らのモバイルデバイスを用いて高精細メディアを一日当たり長時間ストリーミングすることが実行可能となる。
マルチポイント送信は、無線ネットワークの公平性及び信頼性を向上する基本的な技術となっている。高周波での動作がセルの縁部に非常に難しい前提を保証させるので、マルチポイント送信は5Gネットワーク及びそれ以降のような将来の無線ネットワークにおいて特に重要となる。しかし、CoMP送信方式の低いレイテンシのトランスポート及びC−RANアーキテクチャ要件は、アドバンストLTEシステム、5Gシステム及びそれ以降などの高度な無線通信システムでは実現するのが累進的に一層難しくなっている。これは、高度な無線ネットワークは、非常に低いレイテンシ及び高い帯域幅を必要とするためである。例えば、5Gネットワークにおいて、TPスケジューラが協調される必要がある時間スケールは、非常に低いレイテンシを実現するのに使用される一層小さな送信時間間隔(TTI)(例えば、LTEに対する1.0ミリ秒(msec)と比較して5Gに対して約125マイクロ秒(μsec)から約250μsec)に起因して、LTEにおける時間スケールよりも大幅に小さくなり得る。そのようなタイトなスケジューリングの協調用時間スケールでは、あるシナリオの下では5Gに対するC−RANアーキテクチャを実現することが難しくなる。したがって、現在のCoMP送信方式に関連するTP間でのタイトなスケジューリング協調を必要としないマルチポイント送信方式は、高度な無線ネットワークに必要となる。
図1は、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進する例示の無線通信システムの説明図である。 図2は、本開示の種々の態様及び実施形態による例示のLTE CoMP送信方式の原理を示す説明図を与える。 図3は、本開示の種々の態様及び実施形態による例示の非同期マルチポイント送信方式の原理を示す説明図を与える。 図4は、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信方式を用いて動作するように構成された例示のUEの上位ブロック図を示す。 図5は、本開示の種々の態様及び実施形態による、2以上のTP間のUE特定によるランク及びレイヤの区分けに基づいて2以上のTPの送信による非同期マルチポイント送信を促進する例示の処理のフロー図を示す。 図6は、本開示の種々の態様及び実施形態による、2以上のTP間のUE特定によるPRB区分けに基づいて2以上のTP送信による非同期マルチポイント送信を促進する例示の処理のフロー図を示す。 図7は、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進するように構成された例示のネットワークTPデバイスの上位ブロック図を示す。 図8は、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進する例示の方法を示す。 図9は、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進する他の例示の方法を示す。 図10は、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進する例示の方法を示す。 図11は、開示事項が相互作用できるコンピューティング環境の例示の模式ブロック図を示す。 図12は、実施形態による開示のシステム及び方法を実行するように動作可能なコンピューティングシステムの例示のブロック図を示す。
本開示は、5G MIMOネットワークのための非同期マルチポイント送信を促進するコンピュータ処理システム、コンピュータによって実施される方法、装置及び/又はコンピュータプログラム製品に向けられる。本非同期マルチポイント送信方式によると、ネットワークデバイス(例えば、ネットワークTP、ネットワークスケジューラデバイスなど)にTP間の協調タスクを行わせるのではなく、協調はUEによって完全に実行され、又はUEとTPの間に分散され得る。これにより、複数の(例えば、2以上の)TPがほとんど協調なしに又は全く協調なしに稼働することが可能となる。さらに、中央化スケジューリングエンティティは必要ではない。これに対して、独立したスケジューラがネットワークにおける各TPに配備可能となり、UEとそれぞれ通信するTPがUEとの無線周波数(RF)シグナリング手順を自立的に実行することができる。結果として、本マルチポイント送信方式は、非常に低いレイテンシトランスポートもC−RANアーキテクチャも必要としない。
1以上の実施形態において、緩いTP協調でマルチポイント送信を実現するために、UEと通信するそれぞれのTPは、別個のコードワードをUEに送信するように構成され得る。旧来的なCoMP送信とは異なり、この場合、別個のコードワードは、UEに対して意図された異なる情報を含み得る。特に、各TPは複数のレイヤ及び複数のコードワードをUEに送信するように構成され、UEはそれぞれのTPから受信された異なる空間レイヤ及びコードワードを傍受するように構成され得る。各TPによって送信されたコードワード及び空間レイヤは協調される必要はない(すなわち、同じである)ので、各TPは独立のスケジューラを用いることができる。さらに、別個のスケジューラが使用され得るので、全てのTPからの空間レイヤ及びコードワードの物理リソースブロック(PRB)割当て(すなわち、リソース割当て)が同じである必要はない。結果として、各TPから割り当てられたリソースブロック及び空間レイヤも独立したものとなり得る。また、UEは複数のTPから空間レイヤを独立して受信するので、TP間で厳密な準共存(QCL)基準を維持する必要はない。
例えば、種々の実施形態では、UEは、(例えば、UEによって測定及び/又は特定されるチャネル状態情報(CSI)に基づいて)TP間で空間レイヤ及びPRBを区分けすることができる。ある実施例では、空間レイヤを区分けすることに関連して、UEは、同じレイヤを用いるTPがあることを回避するように、各TPに対してレイヤマッピングが異なることを確実にすることができる。1以上の実施形態では、UEはまた、区分けされたPRBに基づいてTP間で送信ランクを区分けするようにも構成され得る。TP間で送信ランクを区分けすることに関連して、UEは、全てのTPにわたる送信の合計ランクがUEの最大ランク容量を超えないことを確実にするようにランクを区分けするようにも構成され得る。UEは、これらの容量の全て又は一部の組合せを用いて、マルチポイント送信協調をその端部に実行し、各TPに対する送信パラメータ及び仮説をネットワークTPに示すことができる。例えば、UEは、区分けされた空間レイヤ、PRB及び送信ランクに関するフィードバックをそれぞれのTPに提供するように構成され得る。そして、TPは、コードワード送波をUEに送信する場合にフィードバックを採用することができる。種々の追加の実施形態では、全てのTPにわたる送信の合計ランクが、UEが扱うことができる最大ランクを超えないこと、及び2つのTPで同じレイヤを使用することを回避するように各TPとはレイヤマッピングが異なることを確実にするように、TP又はそれらのスケジュールは幾らか「遅い」協調を行うように構成され得る。
本非同期マルチポイント送信方式によって、LTE CoMP送信に必要なインフラベースの協調の必要がなくなる。LTE CoMP送信とは異なり、本マルチポイント送信方式は、速い協調のためのTP間の非常に低いレイテンシのトランスポートを必要としない。本マルチポイント送信方式は、(LTE CoMP送信のために義務的であるが実現するのが難しいことがある)C−RANのようなアーキテクチャによって提供されるような中央化スケジューリングを必要とすることもない。提案の非同期マルチポイント送信方式が独立のスケジューラ及び最小の協調で作用する能力によって、それらは5G MIMO技術に対して極めて価値のあるものとなり、5Gネットワークの配備が大幅に容易となる。
1以上の実施形態において、プロセッサを備えるデバイスによって、無線通信ネットワークの第1のTPデバイスから第1のデータ信号を受信するステップを含む方法が提供され、第1のデータ信号は他のデバイスからそのデバイスに向けられたデータに基づいて生成される第1のコードワード情報を備える。方法はさらに、デバイスによって、無線通信ネットワークの第2のTPデバイスから第2のデータ信号を受信するステップをさらに含み、第2のデータ信号はデータに基づいて生成される第2のコードワードを備え、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報が異なり、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスは地理的に閾距離だけ離れている。デバイスはさらに、データを表す統一データ信号を生成するように第1のデータ信号及び第2のデータ信号を処理することができる。種々の実施例において、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて異なる。
ある実施例では、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて非同期の時間にデバイスによって受信される。さらに、ある実施例では、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報に対する異なる重複しないPRB(PRB)割当てを備え得る。例えば、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて異なる重複しないPRB割当てを備え得る。ある態様では、別個かつ非同期のスケジューラの使用によって異なる重複しないPHB割当てがもたらされても、第1のデータ信号及び第2のデータ信号の合計ランクはデバイスの最大ランク容量を超えない。一実施例では、これは、第1のTPデバイスと第2のTPデバイスの間で実行されるPRB区分け協調手順の結果に基づく。他の実施例では、これは、デバイスによるPRB区分けの特定並びにそれぞれの第1及び第2のTPへのPRB区分けを識別する情報のプロビジョニングに基づく。
また、種々の追加の実施例では、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報に対して異なる重複しない空間レイヤ割当てを備える。例えば、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて異なる重複しない空間レイヤ割当てを備え得る。ある態様では、別個かつ非同期のスケジューラの使用によって異なる空間レイヤ割当てがもたらされても、異なる空間レイヤ割当ては重複せず、第1のデータ信号及び第2のデータ信号の合計ランクはデバイスの最大ランク容量を超えない。一実施例では、これは、第1のTPデバイスと第2のTPデバイスの間で実行される空間レイヤ及びランク区分け協調手順の結果に基づく。他の実施例では、これは、デバイスによる異なる空間レイヤ割当て及びランク割当ての特定並びにそれぞれの第1及び第2のTPへの異なる空間レイヤ割当て及びランク割当てを識別する情報のプロビジョニングに基づく。
用語「地理的に離れた」は、ここでは、2以上の送信機を含むデバイスなどの同じデバイス上に2つのTPが配置されず、2以上の送信機はそれぞれのTPとして作用することを示すのに使用される。例えば、地理的に離れたTPは、マクロセル、マイクロセル、ピコセル及びフェムトセルなどを含む様々なネットワークセルに配置又は関連付けられた送信デバイス及び/又は送信機を含む。この意味において、閾距離は変化し得る。1以上の実施例では、閾距離は、約10メートル以上である。他の実施例では、閾距離は、約1000メートル以上である。他の実施例では、閾距離は、約1マイル以上である。
他の実施形態では、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、動作の実行を促進する実行可能な命令を備えるメモリとを備える、無線通信ネットワークの第1のTPデバイスが提供される。これらの動作は、デバイスに向けられたデータの第1の部分を備えるデータトランスポートブロックを受信するステップと、データの第1の部分を表す第1のコードワード情報を備える第1の信号データを生成するようにデータを処理するステップとを備え得る。動作は、無線通信ネットワークの第2のTPデバイスによって、デバイスへの第2の信号データの送信に関連付けて第1の信号データをデバイスに送信するステップをさらに備える。これらの動作に応じて、第2の信号データは、データの第2の部分を表す第2のコードワード情報を備える。さらに、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスは地理的に閾距離だけ離れている。1以上の実施例において、第1の信号データを送信するステップは、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて第2の信号データの送信に対して時間において同期されていない。ある実施例では、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて異なる。
さらに他の実施形態では、実行可能な命令を備える機械可読記憶媒体は、デバイスのプロセッサによって実行されると、動作の実行を促進する。それらの動作は、それぞれのTPデバイス間でデバイスの最大ランク容量を区分けするランク割当てを、それぞれ、デバイスとそれぞれのTPデバイスとの間の通信リンクに関連するチャネル状態情報に基づいて特定するステップを含み得る。動作は、異なる空間レイヤをランク割当てに応じてそれぞれのTPに割り当てる異なる重複しない空間レイヤ割当てを特定するステップも含む。動作は、ランク割当てを識別するランク割当て情報をそれぞれのTPデバイスに送信するステップと、異なる重複しない空間レイヤ割当てを識別する空間レイヤ割当て情報をそれぞれのTPに送信するステップとを含む。さらに、動作は、それぞれのTPからデータ信号を受信するステップを含み、データ信号はデバイスに送信された同じデータを表す情報をそれぞれ備え、データ信号は異なる重複しない空間レイヤ割当てをそれぞれ有する。
ここで、図面を参照して本開示を説明する。全体を通じて、同様の符号は同様の要素を示すのに使用される。以下の説明及び添付図面は、主題の特定の説明的態様を詳細に説明する。ただし、これらの態様は、主題の原理が採用可能な種々の態様の幾つかではあるがその表示である。開示事項の他の態様、効果及び新規な構成は、提供される図面との関連で考慮されると、以下の詳細な説明から明らかとなる。以下の説明では、説明の目的のため、本開示の完全な理解を与えるために多数の具体的詳細が説明される。しかし、本開示はこれらの具体的詳細なしに実施され得ることは明らかなものとなる。他の事例では、周知の構造及びデバイスは、本開示の説明を容易化するためにブロック図形式で示される。
図1は、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進する例示の無線通信システム100の説明図である。本開示で説明するシステム、装置又は処理の態様は、機械内で具現化され、例えば、1以上の機械に関連付けられる1以上のコンピュータ可読媒体(又は単一の媒体)で具現化される機械実行可能なコンポーネントを構成することができる。そのようなコンポーネントは、1以上の機械、例えば、コンピュータ、コンピューティングデバイス、仮想機械などによって実行されると、説明する動作をその機械に実行させることができる。
システム100は、1以上のUE102、2以上のネットワークTPデバイス104(すなわち、TP)及びコア無線通信ネットワーク106を備え得る。説明的目的のために単一のUE102が図示されること及び任意数のUEがシステム100に含まれ得ることが理解されるべきである。同様に、本非同期マルチポイント送信方式の種々の態様は、TPとしての2つのネットワークTPデバイス104に関して例示される。ただし、本システム100及び非同期マルチポイント送信方式は3以上のTP(例えば、多くの実施例では3個のTP、4個のTPなど)を関与させるマルチポイント送信に関連して採用され得ることが理解されるべきである。さらに、図示する実施形態では、ネットワークTPデバイス104は、地理的に(閾距離に対して)離れている。例えば、ネットワークTPデバイス104は、異なるセルにそれぞれ配置され、それをサービングすることができる。ただし、本技術の非同期マルチポイント送信技術は、共配置又はQCL(すなわち、閾距離に対して地理的に離れていない)ネットワークTPデバイス104又はTPにも適用可能である。
UE102は、本非同期マルチポイント送信方式プロトコルの1以上の態様を用いて動作するように構成され得る様々な異なる移動及び静止デバイスのタイプを含み得る。例えば、UE102は、これらに限定されることなく、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、バーチャルリアリティ(VR)デバイス、ヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイスなどを含み得る。UE102はまた、マシンタイプ通信(MTC)又はマシントゥマシン(M2M)能力(カテゴリ−M1、カテゴリ−M2、カテゴリ−0、カテゴリ−1、狭帯域(NB)−IoTなど)で構成されてもよい。例えば、UE102は、計量デバイス、移植可能医療デバイス(IMD)、ホームオートメーションシステムに関連するセンサ及び/若しくは制御デバイス、追跡デバイス、ポイントオブセールデバイス(例えば、自動販売機)、セキュリティデバイス(例えば、監視システム、ホームセキュリティ、アクセス制御などに関連する)、何らかのモノのインターネット(IoT)デバイス(例えば、トースター、コーヒーメーカ、ブラインド、音楽プレイヤ、スピーカなど)並びに/又は何らかの接続された輸送手段(自動車、航空機、宇宙ロケット、及び/又は少なくとも部分的に自動化された他の輸送手段(例えば、ドローン))などであってもよいし、それを含んでいてもよい。
本非同期マルチポイント送信方式によると、UE102は、ネットワーク送信ポイントとして動作する2以上のネットワークTPデバイス104に通信可能に接続可能である。非限定的用語であるネットワークTPデバイスは、ここでは、UE102をサービングする及び/又は他のネットワークノードに接続された任意のタイプのネットワークノード(又は無線ネットワークノード)、ネットワーク要素、又はUE102が無線信号を受信できる他のネットワークノードをいうものとして使用される。例えば、ネットワークTPデバイス104は、NodeB、eNodeB、NodeB/eNodeBの無線機又は送信機/受信機、アクセスポイント(AP)デバイスなどを備え、又はそれに接続され得る。ネットワークノードの他の要素(例えば、ネットワークTPデバイス104)は、これに限定されることなく、マルチ標準無線(MSR)BS、eNodeB、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継器、ドナーノード制御中継器、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS)におけるノードなどを含むマルチ標準無線(MSR)無線ノードデバイスを、これに限定されることなく含み得る。図示する実施形態では、UE102は、UE102とそれぞれのネットワークTPデバイス104との間に確立される無線リンクを介して無線通信を送信及び/又は受信することができる。UE102からネットワークTPデバイス104への細い実線矢印はアップリンク通信を表し、ネットワークTPデバイス104からUE102への細い破線矢印はダウンリンク通信を表す。
種々の実施形態において、システム100は、ネットワークTPデバイス104及び/又は種々の追加のネットワークデバイス(不図示)を介して、UE102を含む種々のUEに無線通信サービスを提供することを促進する1以上の通信サービスプロバイダネットワークであってもよいし、それを含んでいてもよい。アクセスネットワークレイヤ(例えば、ネットワークTPデバイス104)に加えて、通信サービスプロバイダネットワークは、無線通信システム100を介して無線通信サービスを提供することに関連する種々の中央処理の役割及びサービスを促進する種々のネットワークデバイス108を含むコア無線通信ネットワークを含み得る。例えば、コア無線通信ネットワーク106は、ネットワークTPデバイス104及び/又は種々の追加ネットワークデバイス(不図示)を介してUE102に無線通信サービスを提供することを促進する種々のネットワークデバイス108を含み得る。例えば、コア無線通信ネットワーク106の1以上のネットワークデバイス108は、これに限定されることなく、モバイル交換センタ(MSC)デバイス、ホームロケーションレジスタ(HLR)デバイス、ビジタロケーションレジスタ(VLR)デバイス、認証センタ(AUC)デバイス、プロビジョニングサーバ、課金サーバ、オペレーション及びサポートシステム(OSS)デバイス、ショートメッセージサービスセンタ(SMSC)デバイス、及び多数の他の要素を含み得る。
本マルチポイント送信方式によると、ネットワークデバイス108の1以上は、データ割当てプラットフォーム110であってもよいし、それを含んでいてもよい。データ割当てプラットフォーム110は、他のデバイス(例えば、他のUE、他のシステムデバイス、ネットワークデバイス、仮想デバイスなど)からUE102に送信されたデータトラフィックを2以上のTP(例えば、それぞれのネットワークTPデバイス104)に割り当てるように構成され得る。無線ネットワーク及び特にセルラネットワークでは、UE102に向けられたユーザデータ及びシグナリングメッセージは、UE102にオーバージエア(OTA)で送信されるようにネットワークTPデバイス104を含む物理(PHY)レイヤに渡される前に、コア無線通信ネットワーク106(例えば、コア無線通信ネットワーク106の1以上のネットワークデバイス108)に関連する種々のネットワークレイヤ/デバイスによって処理される。例えば、LTEネットワークでは、PHYレイヤに先行するネットワークレイヤは、これに限定されることなく、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ及びメディアアクセス制御(MAC)レイヤなど)を含む。これらのレイヤは、ユーザデータに対して、UEへの送信のためのPHYレイヤにそれを送信する前に種々のタイプの処理を実行する。これらのコアネットワークレイヤ/デバイスからPHYレイヤデバイス(すなわち、ネットワークTPデバイス104)に送信されるユーザデータは、1以上のデータパケット、データストリーム、データの1以上のセグメント、データの1以上のチャンクなどとして受信され得る(それは採用されるデータトランスポートプロトコル、データトランスポートプロトコルに関連する専門用語及びデータのタイプに応じて変わる)。本マルチポイント送信方式によると、データ割当てプラットフォーム110は、データをPHYレイヤにおけるUEに送信するようにマルチポイント送信に関連付けて選択された2以上のTPに、UEに向けられたデータを割り当てるように構成される。データ割当てプラットフォームによって割り当てられるようにデータがネットワークデバイス108からそれぞれのTP(例えば、ネットワークTPデバイス104)に送信される場合に、データは1以上のデータトランスポートブロックとして送信される。そして、ネットワークTPデバイス104は、ネットワークTPデバイス104に関連付けられてUEに送信された1以上のスケジューラ又はスケジューラコンポーネントによってスケジューリングされる。
ある実施形態では、ネットワークTPデバイス104は、システム100のそれぞれのTP(すなわち、ネットワークノード)に対してマルチポイント送信スケジューリング機能を実行する中央化スケジューラデバイス又はコンポーネント(不図示)を用いることができる。このタイプの構成は、C−RANインフラを採用するシステムに使用される。他の実施形態では、ネットワークTPデバイス104の一部が共通のスケジューラを共有し得る一方で、他のものがそれ自体の専用のスケジューラを有していてもよい。ただし、種々の例示の実施形態において、ネットワークTPデバイス104の各々が、個々のスケジューラコンポーネント又は専用のスケジューラデバイス(不図示)を含んでいてもよいし、それに関連付けられてもよい。これらの実施形態によると、ネットワークTPデバイス104の各々に関連付けられたスケジューラコンポーネント/デバイスは、ネットワークTPデバイス104に通信可能に接続されていてもよく、ある実施形態では、ネットワークTPデバイス104と物理的に共配置されていてもよい。他の実施例では、ネットワークTPデバイス104の各々に関連付けられたスケジューリングコンポーネント/デバイスは、コア無線通信ネットワーク106又はネットワークTPデバイス104の外部の他のデバイスに含まれたネットワークデバイス108であってもよい(又はそれと含まれてもよい)。
システム100は、これに限定されることなく、セルラネットワーク、フェムトネットワーク、ピコセルネットワーク、マイクロセルネットワーク、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク、Wi−Fiサービスネットワーク、ブロードバンドサービスネットワーク、企業ネットワーク、クラウドベースのネットワークなどを含む種々のタイプの異なるネットワークを含み得る。例えば、少なくとも1つの実施例において、システム100は、種々の地理的領域に跨る大規模セルラネットワークを含む。この実施例によると、システム100は、ネットワークTPとして作用する複数の異なる地理的配置ネットワークTPデバイス104を含み得る。ネットワークTPデバイス104は、1以上のバックホールリンク(太い矢印で図示)を介してコア無線通信ネットワーク106に接続され得る。例えば、その1以上のバックホールリンクは、これに限定されることなく、T1/E1電話線、デジタル加入者線(DSL)(例えば、同期又は非同期いずれかの)、非対称DSL(ADSL)、光ファイババックボーン、同軸ケーブルなどのような有線リンクコンポーネントを含み得る。1以上のバックホールリンク108は、これに限定されることなく、地上エアインターフェース又は深宇宙リンク(例えば、ナビゲーションのための衛星通信リンク)を含み得るラインオブサイト(LOS)又は非LOSリンクのような無線リンクコンポーネントも含み得る。
無線通信システム100は、マルチポイント送信をサポートしてデバイス間(例えば、UE102とネットワークTPデバイス104の間、ネットワークノードとネットワークデバイス108の1以上との間、UEと他のUEの間など)の無線通信を促進する種々のセルラ又は無線通信技術を採用することができる。例えば、本非同期マルチポイント送信方式の種々の態様及び実施形態は5Gの背景でここに説明されるが、開示される態様は5Gに限られない。例えば、開示される非同期マルチポイント送信方式の態様又は構成は、マルチポイント送信又はMIMO技術をサポートする実質的にあらゆる無線通信技術において利用可能である。そのような無線通信技術は、これに限定されることなく、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)、LTEシステム、2Gシステム、3Gシステム、4Gシステム、符号分割多重アクセス(CDMA)、Wi−Fi、ワイマックス(WiMax)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、エンハンストGPRS、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、高速パケットアクセス(HSPA)、エボルブド高速パケットアクセス(HSPA+)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、Zigbee又は他のIEEE802.XX技術を含み得る。さらに、ここに開示される実質的に全ての態様は、レガシー電気通信技術において利用可能である。
1以上の実施形態では、システム100は、システム100のTP(例えば、ネットワークTPデバイス104)とUE(UE102)の間の非同期マルチポイント送信を促進するように適合される。マルチポイント送信は、特に、さもなければダウンリンクの場合に複数の送信ポイントからの大きな干渉を受けることになるUEに対して性能を改善するように地理的に離れたTP(例えば、ネットワークTPデバイス104)からUE(例えば、UE102)にデータが送信されるコンセプトである。CoMP送信のような旧来的なLTEマルチポイント送信方式では、それぞれのTP(例えば、ネットワークTPデバイス104)によってUE(例えば、UE102)に送信される送波は、送信信号コンテンツ、送信パラメータ及びタイミングに関してタイトに協調されなければならない。
例えば、図2は、本開示の種々の態様及び実施形態による旧来的なLTE CoMP送信方式200の原理を示す説明図を提示する。例えば、LTE CoMP送信方式200は、LTEリリース11に規定されるような古典的なジョイント送信(JT)方式を表すことができる。
図2に示すように、2つのネットワークノードTP1及びTP2はそれぞれデータ信号をUE102に送信している。LTEにおいて使用されるような旧来的なマルチポイント送信方式は、全てのTPが同じデータコンテンツを送信することを要する。例えば、図示する実施形態では、TP1及びTP2は、コードワード1−Nをそれぞれ送信している。用語「コードワード」とは、それが送信のためにフォーマットされる前のユーザデータをいう。チャネルの状態及びユースケースに応じてTTI当たり1又は2個のコードワードが使用され得る。単一ユーザMIMO(SU−MIMO)の最も一般的な場合では、2個のコードワードが、TTI当たり単一のハンドセットUEに送信される。
同じコードワードを送信することに加えて、旧来的なLTEマルチ送信方式であれば、それぞれのTPは、これに限定されることなく、レイヤマッピング、変調及び符号化方式(MCS)レベル、コードワードの各々に対する占有PRBなどを含む同じ送信フォーマットパラメータを用いてデータ信号を送信しなければならない。例えば、従来的な非CoMPマルチアンテナ(MIMO)動作及びCoMP動作では、それぞれのTPが、UEへのリンクの品質に基づいて送信パラメータを適合させる。この現代の無線通信において一般に採用されるようないわゆる「リンク適合」では、UE102は、仮説的なデータ送信のためにチャネル状態情報(CSI)を推定する必要がある。CoMPに関連するジョイント送信をサポートするために、UEは、送信ポイント(例えば、TP1及びTP2)に対応する集約されたセットのアンテナからのジョイント送信を仮定してCSI情報をフィードバックしなければならない。そのようなCSIは、基本的にはUEに送信される空間ストリームの数である送信ランクに関する情報、基本的には空間ストリームにマッピングされ得るコードワードの各々においてサポートされ得る変調及び符号化方式(MCS)であるチャネル品質インデックス情報、及び集約されたセットのアンテナのチャネル品質情報(CQI又は合計CQI)などにおいて使用されるプリコーディング重み付けであるプリコーディング行列インデックス(PMI)を含み得る。
そして、それぞれのTPは、データ信号をUEに送信する際の使用率についての共通送信パラメータを(例えば、共用スケジューラ201を用いて)協調する。特に、UE102から受信されたフィードバックに基づいて、スケジューラ201は、レイヤマッピングのための理想パラメータ、MCSレベル、コードワードの各々についての占有PRBなどを決定することができる。例えば、図示する実施形態では、コードワードの共通PRB割当てがそれぞれのTP間で共有され、TPによってそれぞれ送信される信号に適用される。
さらに、LTE CoMPでは、異なるTPによって送信されたそれぞれの信号のUEによる受信のタイミングも協調されなければならない。例えば、異なるTPからUEによって受信されるそれぞれの信号のコードワード、空間レイヤ、PRB割当てなどが同じ場合、UE信号は相互のエコーとしてUEによって中断されることになる。UEは、マルチパスシグナリング技術による統一信号として両信号を中断するように構成される。UEがマルチパス処理に応じて両信号を中断するためには、両信号が最小時間遅延内で受信される必要がある。したがって、旧来的なLTE CoMP技術では、それぞれのTPは、時間ドメインにおけるそれらの送波を、ここで準共配置(QCL)というものとして見えるようにUEに対して協調しなければならない。用語QCLは、それぞれのTPによって送信される信号が単一の同期インスタンスで(例えば、単一の高速フーリエ変換(FFT)内で)受信されるように充分な時間−周波数コヒーレンスでUEにおいて受信されることを示す。したがって、TPは実際に共配置されていなくても、それらはUEにおける受信機にはそのように見える。
図1及び2を参照すると、コンテンツ、フォーマット及び時間に関してTP間で協調されたシグナリングを実現するためには、旧来的なLTE CoMP方式は、ネットワークがC−RAN又はC−RANのようなアーキテクチャを採用してスケジューリング動作を中央化し、TP間の極低レイテンシのトランスポートを実施することを要する。例えば、図2に示すように、TPは、両TPの協調を実行する中央化スケジューラ201を共有する。あるいは、「理想的な」バックホールが実現される限り、複数のスケジューラがそれぞれのTPに使用可能となる。この背景では、「理想的な」バックホールとは、スケジューラ間でゼロのレイテンシ及び無限の帯域幅を有することをいうので、スケジューラ間の任意の種類の協調が即座に実現可能となる。5Gの場合では、タイトなTP協調に必要なこれらの制約は、縮小するレイテンシのバジェット及び5Gネットワークで対象とされる増加するトランスポート帯域幅に起因して、充足するのが一層難しくなる。例えば、5Gネットワークでは、非常に低いレイテンシを実現するために、TPスケジューラが協調される必要があるTTIは、250μsec未満であり、約125μsecにさえなり得る。この時間スケール間隔は、旧来的なLTEに必要となる約1.0msecよりも大幅に短い。協調のためのそのようなタイトなスケジューリング時間スケールでは、旧来的なLTEマルチポイント送信技術の厳格な協調要件が、高度な無線通信ネットワーク(例えば、5Gネットワーク)に対して望まれる非常に低いレイテンシ及び高い帯域幅を与えつつCoMP送信を実現することを非常に難しくし、ほぼ不可能なものとする。
開示されるマルチポイント送信技術は、ここでは非同期マルチポイント送信という技術を用いてCoMP送信方式のタイトな協調スケジューリング要件と考えられる制限を緩和する。本マルチポイント送信技術は、CoMP送信のような旧来的なLTEマルチポイント送信方式とは異なり、システム100のTP(すなわち、ネットワークTPデバイス104)は、コンテンツ、フォーマット及びタイミングに関して2以上のTP(例えば、それぞれのネットワークTPデバイス104)によって単一のUE(例えば、UE102)に送信されるデータ送波をタイトに協調する必要はない。これに対して、本非同期マルチポイント送信方式では、地理的に離れた異なるTP(例えば、それぞれのネットワークTPデバイス104)からUE(例えば、UE102)に送信されたコードワード及び/又は(例えば、レイヤマッピング、MCSレベル、コードワードの各々に対する占有PRBなどのような)送信パラメータの1以上が異なり得る。さらに、UEはそれぞれのTPからコードワード及び空間レイヤを独立して受信するため、複数のTP間で厳密なQCLタイミング基準を維持する必要はない。したがって、TP又はTPのためのスケジューラは、送信信号コンテンツ、フォーマット及びタイミングに関する協調/同期化をほとんど又は全く実行しなくてもよい。また、中央化されたスケジューラ又はスケジューリングシステムも必要ではない。
例えば、図3に、本開示の種々の態様及び実施形態による例示の非同期マルチポイント送信方式300の原理を示す説明図を与える。
図3に示すように、2つのネットワークノードTP1及びTP2はそれぞれ、データ信号をUE102に送信している。ただし、旧来的なLTE CoMP送信方式(例えば、方式200)とは異なり、データストリームは異なるコードワードを含む。例えば、TP2はコードワード1−Mを送信しており、TP2はコードワードM+1〜Nを送信している。用語コードワードは、無線通信技術において、PHYレイヤ符号化ビットのことをいうのに用いられる。本非同期マルチポイント送信方式によると、コードワードが異なるとの言及は、次のうちの1つを意味し得る:1.コードワードは同じデータを含み若しくは表すが、異なる符号化方式を有する、2.コードワードは同じデータの異なるサブセット若しくは部分を含み若しくは表し、同じ符号化方式を有する、又は3.コードワードは同じデータの異なるサブセット若しくは部分を含み若しくは表すが、異なる符号化方式を有する。
例えば、図1及び3を参照すると、1以上のネットワークデバイス108を介して処理され、データ割当てプラットフォーム110によって割り当てられるようなそれぞれのTPに送信されるデータは、1以上のデータトランスポートブロックとしてそれぞれのTPに送信され、そこで受信される。データトランスポートブロックがネットワークTPデバイス104によって受信されると、データトランスポートブロックはデータ信号においてUEに送信する前にコードワードに処理される。トランスポートブロックの長さに応じて、多数のステップが、この処理に関与する。例えば、ある実施例では、ネットワークTPデバイス(又はネットワークTPデバイスのスケジューラ)は、まず24ビットのチェックサム(CRC)をトランスポートブロックに追加することができる。このCRCは、送信が成功したか否かを判定するのに使用され、ハイブリッドARQをトリガしてACK又はNACKを適宜送信する。そして、トランスポートブロックは、コードブロックにセグメント化される。コードブロックは、40〜6144ビット長の間でなければならない。トランスポートブロックが小さ過ぎる場合には、それは40ビットまでパディングされ、トランスポートブロックが大き過ぎる場合には、より小さな片に分割され、その各々が追加の24ビットのCRCを得る。次に、各コードブロックは1/3ターボ符号器で処理され、結果として得られるコードブロックは単一のコードワードに再アセンブリされる。そして、コードワードは、基本的にはエラー保護を有するトランスポートブロックとなる。種々の送信プロトコルにおいて、UEは、単一のTTIにおいて1個又は2個のトランスポートブロック(及びそれゆえ1個又は2個のコードワード)を受信するように構成され得る。
旧来的なCoMP送信方式では、ネットワークノード(例えば、データ割当てプラットフォーム110)は、UEに向けられたデータを受信し、マルチポイント送信に参加するそれぞれのTPに同じデータの複製を送信する。例えば、ネットワークノードは、データトランスポートブロックをTPの各々に送信し(又はネットワークデバイスに送信させ)、データトランスポートブロックの各々は同じデータを含む。そして、それぞれのTPは、(図2に示すように)同じコードワードを備えるデータ信号にデータトランスポートブロックを処理し、コードワードの各々は同じデータを表す。それぞれのTPはまた、同じコードワードへのそれぞれのトランスポートブロックの処理を協調する(それぞれのコードワードは同じ符号化方式を有する)。この場合、UEは、異なる送信点からの異なるデータの複製を含むそれぞれのTPからデータ信号を受信する。このタイプの送信方式は、UEとそれぞれのTPの1以上との間の通信リンクに信頼性がない場合にUEがデータの少なくとも1つの複製を受信する信頼性を増加させるのに使用される。
本非同期マルチポイント送信方式によると、それぞれのTPは、同じデータ又は異なるデータをUEに送信することができる。特に、ある実施形態では、UEに向けられたデータがデータ割当てプラットフォーム110によって受信及び処理されると、データ割当てプラットフォームはデータの同じ複製を含む又は表すデータトランスポートブロックをそれぞれのTPに送信することができる。そして、TPは、データトランスポートブロックを、同じデータを表すコードワードをそれぞれ備えるデータ信号に処理することができる。他の実施形態では、データ割当てプラットフォーム110は、UEに向けられたデータをデータの2以上の異なる部分又はサブセットに分割することができる。データ割当てプラットフォーム110はまた、データのサブセットの異なる部分をそれぞれ表すデータトランスポートブロックをTPの各々に送信する(又はネットワークデバイス108に送信させる)ことができる。そして、TPの各々は、それらのデータのそれぞれの部分又はサブセットを異なるコードワードを備えるデータ信号に処理することができ、コードワードはデータの異なる部分又はサブセットをそれぞれ表す。受信機側において、UEは、それぞれの部分を組み合わせて全体としてデータを表すデータストリーム、構造体などを生成することができる。UEに向けられたデータを異なる部分又はサブセットに分断すること及び異なるTPに異なる部分又はサブセットをUEに送信させることによって、全体的なシグナリングスループットが増加する。
UEに向けられたデータトラフィックの異なる部分又はサブセットをそれぞれのTPがUEに送信できることに加えて、それぞれのTPがデータトランスポートブロックをコードワードに処理する態様は同期される必要はない。結果として、それぞれのTPは、異なる符号化方式でコードワードを生成することができる。したがって、ある実施例では、それぞれのTPによって送信されるコードワードは、異なる符号化方式を有するが、他のデバイスによってUEに送信される同じデータ(例えば、同じ単数のデータパケット又は複数のデータパケット、データストリーム、データブロック、データセグメントなど)を表すことができる。他の実施例では、それぞれのTPによって送信されるコードワードは、他のデバイスによってUEに送信された同じデータの異なるサブセット又は部分を表することができ、同じ符号化方式を有する。さらに他の実施例では、それぞれのTPによって送信されるコードワードは、他のデバイスによってUEに送信に送信される同じデータの異なるサブセット又は部分を表すことができ、異なる符号化方式を有する。最後に、ある実施例では、それぞれのTPによって送信されるコードワードは、同じデータを表すことができ、同じ符号化方式を有する(旧来的なCoMPと同様)。しかし、これらの実施例によると、それぞれのTPによって送信されるデータ信号は、時間及び周波数(例えば、後述のように、PRB割当て及び空間レイヤ割当て)においてやはり非同期となり得る。
異なるコードワードを送信することに加えて、旧来的なLTE CoMP送信方式(例えば、方式200)とは異なり、本非同期マルチポイント送信方式(例えば、方式300)では、それぞれのTPが異なる送信フォーマットパラメータ(例えば、各コードワードに対するレイヤマッピング、MCSレベル、占有PRBなど)を用いてデータ信号を送信することができる。例えば、図示する実施形態では、TP1及びTP2は、独立のスケジューラであるスケジューラ301及び302をそれぞれ有する。スケジューラの各々は、UE102によってそれに提供されるCSIフィードバックを独立して解析し、コードワード対してPRB割当てを自律的に決定することができる。例えば、スケジューラ301からのコードワードのPRB割当ては、スケジューラ302からのコードワードのPRB割当てとは異なる。
図1及び3を参照すると、図3に例示するように、本非同期マルチポイント送信方式(例えば、方式300)であれば、別個のコードワードが、各TP(例えば、TP1及びTP2)から送信され得る。旧来的なマルチポイント送信とは異なり、本非同期マルチポイント送信方式では、それらTPは、同じ情報を送信する必要はない。その代わりに、各TPは、複数のレイヤ及び複数のコードワードをUEに送信することができる。結果として、それぞれのTPは、独立のスケジューラ(例えば、スケジューラ301及び302)を採用することができる。別個のスケジューラが使用されるので、全てのTPからのレイヤ及びコードワードのPRB割当てが同じである必要はない。これは、各TPから割り当てられたリソースブロックが独立している非同期マルチポイント送信の核心である。さらに、それらTPは、それらの間の「理想的でない」バックホールで独立のスケジューラを用いてデータ送信をスケジューリングすることができる。この背景において、「理想的でない」バックホールとは、スケジューラ間で非ゼロのレイテンシ及び有限の帯域幅を有することにより、スケジューラ間の実質的に長期間の協調を容易化することをいう。
また、UEは空間レイヤをTPから独立して受信するので、複数のTP間で厳密な時間−周波数同期(例えば、QCLの出現)を維持する必要はない。特に、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の複数及び別個のレイヤは、UEにおける定期の単一ユーザ(SU)−MIMOとして扱われ得る異なるTP(例えば、異なるネットワークTPデバイス104)から送信される。ある実施形態では、UEは、可能なレイヤ間干渉に対処する高度な受信機処理技術を選択的に用いることができる。CoMP方式に関連するQCL要件を緩和することに関連して、本非同期マルチポイント送信方式であれば、UEによってそれぞれのTPに提供されるCSI情報の量及びタイプは変わり得る。例えば、ある実施例では、本非同期マルチポイント送信方式の緩和されたQCL要件を実現するために、QCL関連仮定情報のサブセットのみ(例えば、ビームフォーミング重み付け、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均ゲイン及び平均遅延)がUE102によってTP(又はそれらのスケジューラ)に提供され得る。本非同期マルチポイント送信方式を実現するのに必要なQCL仮定情報のタイプ及び量は、注意深く評価されるべきであり、UE受信能力に依存し得る。
種々の実施例によると、異なるTP(例えば、ネットワークTPデバイス104)が複数のレイヤをUE102に独立して送信するので、本非同期マルチポイント送信方式は、合計送信ランクがUEのその最大ランクハンドリング能力を超える場合を説明することができる。例えば、UEが4層のレイヤの最大ランクハンドリング能力を有し、各TPが送信しているコードワードについて3層のレイヤをスケジューリングする場合には、UEでの合計ランクは6であり、UEが受信できるものを超える。このシナリオでは、UEは、データを復号することができず、送信は無駄となる。したがって、それぞれのTPは別個のスケジューラを採用することができたとしても、それぞれのTP間のランク及びレイヤ区分けに関してある程度の協調が本非同期マルチポイント送信方式によって提供され得る。
ある実施形態では、ランク及びレイヤ区分けを実現するために、TP(例えば、ネットワークTPデバイス104)又はそれらのスケジューラ(不図示)は、全てのTPにわたる送信の合計ランクがUEの扱うことのできる最大ランクを超えず、2以上のTPで同じレイヤを用いることを回避するようにレイヤマッピングが各TPとは異なることを確実にするように、いくらか「遅い」TP協調(例えば、比較的低いトランスポートレイテンシの減速手段)を実行するように構成可能である。他の実施形態では、UEは、TP間で空間レイヤ、PRB及び送信ランクを区分けすること/割り当てることを担うことができる。例えば、UE102は、空間レイヤ、PRB及び送信ランクをどのように区分けするかを(例えば、CSI、UE能力情報などに基づいて)決定するように構成され得る。UEは、区分けされた空間レイヤ、PRB及び送信ランクに関するフィードバックをそれぞれのTPにさらに提供することができる。そして、TPは、コードワード送信をフォーマットしてUEに送信する場合にフィードバックを採用することができる。これらのランク及びレイヤ区分け協調の構成は、図4〜7を相互参照してより詳細に説明される。
本非同期マルチポイント送信技術によって、LTE CoMP送信に必要なインフラベースの協調の必要がなくなる。LTE CoMP送信とは異なり、非同期の本マルチポイント送信方式は、速い協調のためのTP間の非常に低いレイテンシのトランスポートを必要としない。本マルチポイント送信方式は、(LTE CoMP送信のために義務的であるが実現するのが難しいことがある)C−RANのようなアーキテクチャによって提供されるような中央化スケジューリングを必要とすることもない。マルチポイント送信は、無線通信ネットワークの公平性及び信頼性を向上する基本的な技術となっている。高周波での動作がセルの縁部に非常に難しい前提を保証させるので、マルチポイント送信は5Gネットワーク及びそれ以降のような将来の無線ネットワークにおいて特に重要となる。提案の非同期マルチポイント送信方式が独立のスケジューラ及び最小の協調で作用する能力によって、それらは5G MIMO技術に対して極めて価値のあるものとなる。
図4に、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信方式を用いて動作するように構成された例示のUE(例えば、UE102)の上位ブロック図を示す。それぞれの実施形態で採用される同様の要素の反復する説明は、簡明化のために省略される。
種々の実施形態において、UE102は、通信コンポーネント402、CSIコンポーネント408、ランク区分けコンポーネント412、レイヤ区分けコンポーネント412及びPRB区分けコンポーネント416を含み得る。UE102は、コンピュータ実行可能なコンポーネント及び命令を記憶するように構成されたメモリ420を含み得る。例えば、これらのコンピュータ実行可能なコンポーネント及び命令は、メモリ420の外部に図示されているが、通信コンポーネント402、CSIコンポーネント408、ランク区分けコンポーネント412、レイヤ区分けコンポーネント414及びPRB区分けコンポーネント416に関連する通信コンポーネント及び/又はソフトウェア命令を含み得る。UE102はまた、UE102による命令(例えば、コンピュータ実行可能なコンポーネント及び命令)の動作を促進するプロセッサ418を含み得る。当該プロセッサ418及びメモリ402の例は、UE102によって採用され得る他の適切なコンピュータ又はコンピューティングベースの要素と同様に、図12を参照して分かる。UEは、これに限られることなく、通信コンポーネント402、CSIコンポーネント408、ランク区分けコンポーネント412、レイヤ区分けコンポーネント414、PRB区分けコンポーネント416、プロセッサ418及びメモリ420を含むUE102の種々のコンポーネントを接続するデバイスバス410をさらに含み得る。
通信コンポーネント402は、UE102とネットワークTPデバイス104との間、UE102と他のUEの間、UEと1以上のネットワークデバイス108との間などのようなUE102と他のデバイスとの間の無線通信を促進することができる。通信コンポーネント402は、ここに記載される種々のタイプの無線通信の1以上を促進するハードウェア(例えば、中央処理装置(CPU)、1以上の送信機、1以上の受信機、1以上の送受信機、1以上の復号器)、ソフトウェア(例えば、一組のスレッド、一組のプロセッサ、実行中のソフトウェア)又はハードウェアとソフトウェアの組合せであってもよいし、それを含んでいてもよい。例えば、通信コンポーネント402は、他のデバイスからUE102に送信された高周波(RF)信号を受信及び処理することを促進するハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る受信コンポーネント404を含み得る。通信コンポーネント402はまた、システム100のそれぞれのネットワークTPデバイス104を含む他のデバイスにRFデータ信号を送信することを促進するハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る送信コンポーネント406を含み得る。ある実施形態では、通信コンポーネント402は、単一のアンテナ又はポートを含み得る。他の実施形態では、通信コンポーネント402は、複数のアンテナ又はポートを含み得る。種々の例示の実施形態では、通信コンポーネント402は、2以上の地理的に離れたTPによって送信されるデータ信号の(例えば、本非同期マルチポイント送信技術の緩和されたQCL要件による)少なくとも比較的同時の受信を含むMIMO無線通信プロトコルをサポートし得る。例えば、本開示の種々の態様及び実施形態によると、受信機404は、本非同期マルチポイント送信方式による2以上の地理的に離れたTPから送信されるRFデータ信号を受信及び処理(例えば、復号)するように構成されたハードウェア及びソフトウェアを含み得る。
旧来的なLTE CoMPマルチポイント送信方式とは異なり、2以上の地理的に離れたTPから受信コンポーネント404によって受信及び処理されるデータ信号は、コンテンツ/情報、フォーマット及び/又は受信時間に関して異なり得る。例えば、それぞれのTPから受信されるデータ信号の各々は、異なるコードワードデータを含み得る。旧来的なマルチポイント送信とは異なり、本非同期マルチポイント送信方式では、TPは同じ情報を送信することを要しない。その代わり、各TPは、それぞれのデータ信号に含まれる異なるコードワード情報を復号、処理及び合成して、(例えば、データ割当てプラットフォーム110によって)UEに送信されてからそれぞれのTPに割り当てられる元のデータを表す単一のデータストリーム、データ構造体、データブロックなどを出力するように構成され得る。上述のように、コードワードは、以下のうちの1つに基づいて異なり得る:1.それらは同じデータを含み若しくは表すが、異なる符号化方式を有する、2.それらは同じデータの異なるサブセット若しくは部分を含み若しくは表し、同じ符号化方式を有する、又は3.それらは同じデータの異なるサブセット若しくは部分を含み若しくは表すが、異なる符号化方式を有する。
さらに、おそらくは1以上の異なるコードワードを含む異なるTPから受信されたデータ信号に対して、コードワードはPDSCHの異なる空間レイヤ上に区分け又はマッピングされ得る。例えば、空間多重送信技術では、1以上のコードワードは、1、2、3又は4層の空間レイヤにわたって分散され得る。種々の実施例において、任意の特定の送信において用いられるレイヤ数は、UEが何層のレイヤを見分けることができ及び/又は扱うことができるかを識別するUEから受信されるランク表示(RI)フィードバックに(少なくともある程度)依存する。本非同期マルチポイント送信技術であれば、TPの各々は、データ送信について使用される空間レイヤを独立して決定するスケジューラを含み得る。したがって、受信コンポーネント404は地理的に離れた異なるTPからデータ信号を受信することができ、データ信号の少なくとも1つは他のデータ信号とは異なる空間レイヤにマッピングされる1以上のコードワードを含む。種々の実施例では、受信機コンポーネント404はさらに、潜在的なレイヤ間干渉に対処する選択的な高度な受信機処理でのSU−MIMO処理技術を用いて、空間的に区分けされた異なるデータ信号をさらに処理することができる。
また、2つのTPからUE102受信機によって受信されるそれぞれのデータ信号の周波数割り当ても、同期されないので変動し得る。特に、それぞれのデータ信号をスケジューリングするのに別個のスケジューラがそれぞれのTPによって使用されるので、(例えば、図3に示すように)全てのTPからのレイヤ及びコードワードのPRB割当て(リソース割当て)が同じである必要はない。これは、各TPから割り当てられたリソースブロックが独立している非同期マルチポイント送信の核心である。したがって、種々の実施例において、2以上の異なるTPからUE102受信コンポーネント404によって受信されるそれぞれのデータ信号のリソースブロック構成は変動し得る。
またさらに、本非同期マルチポイント送信方式の結果として緩和された他の基準は、TPがその間の厳密な時間−周波数同期を維持する必要はないことである。PDSCHの複数かつ別個のレイヤは、UE側において定期SU−MIMOとして扱われ得る異なるTPから送信される。したがって、種々の実施形態において、それぞれのTPからのデータ信号の送信及びそれゆえ受信のタイミングは、CoMPに関連するQCL出現要件を維持するようには協調されない。例えば、本非同期送信技術によると、UE102受信コンポーネント404は、同じデータトランスポートパケットを表す2以上のTPからデータ信号を受信することができるが、データ信号の送信及びそれゆえ受信のタイミングは非同期となり得る。例えば、異なるデータ送信の受信の間の時間のウィンドウは、変動し、CoMPに必要な時間の最小ウィンドウ(例えば、3ms超)よりも長くなり得る。
したがって、本非同期マルチポイント送信技術の種々の実施例によると、UE102受信コンポーネント404は、2以上のネットワークTPから2以上のデータ信号をそれぞれ受信することができる。TP(又はそれらのスケジューラ)間でのタイトな協調スケジューリングが本非同期マルチポイント送信技術では実行されないため、データ信号の1以上は、(たいていは偶然の一致がない場合に)表されるコードワード、空間レイヤマッピング、PRB割当て又は受信のタイミングの少なくとも1つによって変動することになる。ただし、受信機コンポーネント404は、この変動に理由を与え、それぞれのTPに与えられる元の(同じ)データパケット/トランスポートブロックを表す単一のデータストリーム又はデータパケットを出力するようにデータ信号を復号及び傍受するように構成され得る。
1以上の実施形態では、本非同期マルチポイント送信技術に応じて2以上のTPによって送信されたデータ信号は、UEによってそれぞれのTPに提供されるCSIフィードバック情報にある程度基づいてそれぞれのTP(又はそれらのスケジューラ)によって独立して処理され得る。例えば、それぞれのTPによって送信されるデータ信号の各々の特定のコードワード、レイヤマッピング構成、PRB割当て、MSCレベルなどは、UE102から受信されるCSIにある程度基づいて決定され得る。このCSI情報は、これに限定されることなく、送信ランク情報(RI)、チャネル品質インデックス情報、MCS情報、PMI情報、ビームフォーミング重み付け、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均ゲイン及び平均遅延などに関する1以上のパラメータを含み得る。これらの実施形態によると、UEは、それぞれのTPへのプロビジョニングについてのCSI情報を決定するCSIコンポーネント408を含み得る。
無線通信では、チャネル状態情報(CSI)とは、通信リンクの既知のチャネル特性をいう。この情報は、どのように信号が送信機から受信機に伝搬するかを記述し、例えば、散乱、フェージング、及び距離に応じた電力減衰の合成効果を表す。その方法を、チャネル推定という。CSIは、送波を現在のチャネル条件に適合させることを可能とし、これはMIMOシステムにおける高いデータレートでの信頼性の高い通信を実現するために重要である。逆方向リンク推定がTDDシステムで可能であるが、CSIは受信デバイス(すなわち、マルチポイント送信に関してUE102)で推定され、定量化され、送信デバイス(例えば、ネットワークTPデバイス)にフィードバックされる必要がある。したがって、送信機及び受信機は、異なるCSIを有し得る。送信機におけるCSI及び受信機におけるCSIは、それぞれCSIT及びCSIRといわれることもある。
1以上の実施形態では、非同期マルチポイント送信を促進することに関連して、CSIコンポーネント508は、それぞれのTPに対して異なるCSI情報を決定するように構成され得る。異なるCSI情報は、UE102とTPの各々との間のそれぞれのリンクに関連するチャネル条件をそれぞれ表すことができる。例えば、UEは、非同期マルチポイント送信方式に関係するTPの各々からのCSIリソース(CSI−RS)で構成され得る。ただし、全てのCSI−RSを単一のCSIリソースとして測定するのではなく、CSIコンポーネント508は、各TPからのCSI−RSを独立して特定又は測定するように構成され得る。これは、部分的CSI−RSのみを測定するようにCSIコンポーネント508を構成することによって、又は各TPからのCSI−RSを別個のリソースとして測定するようにCSIコンポーネント508を構成することによって実現可能となる。CSIコンポーネント508は、各TPで独立して特定されたCSI−RS情報をTPの各々に提供するようにさらに構成され得る。したがって、各TPは、それに提供される個々のCSI−RS情報にある程度基づいてコードワード、信号レイヤ及び周波数フォーマット、PRB割当てなどに関するそれら自身の判断を行う。
本非同期マルチポイント送信方式の種々の実施形態において、2以上のTPは、複数のレイヤを各UEに独立して送信する。したがって、あるシナリオでは、TPの間のいずれの協調もなしに、合計送信ランクは、UEのその最大ランクハンドリング能力を超え得る。ある実施形態では、このシナリオを防止するために、TP又はそれらのスケジューラは、合計送信ランクがUEの最大ランクハンドリング能力を超えないようにランクがTP間で区分けされることを確実にする何らかのソフト協調を実行することができる。このソフト協調は、ランク及び空間レイヤ区分け並びにPRB区分けを関与させることができる。これらのソフト協調技術は、図7及びソフト協調コンポーネント718を参照して、より詳細に後述する。他の実施形態では、UEは、それぞれのTP間でのランク、空間レイヤマッピング及びPRB割当てを区分けする何らかのUE側処理を実行するように構成され得る。UEはさらに、UEへのデータパケット/ブロックを表すデータ信号を共に送信することに関連してそれに従ってデータパケット又はデータ転送ブロックを処理及びフォーマットするようにそれぞれのTPを指示するように構成され得る。これらの実施形態によると、UEは、ランク区分けコンポーネント412、レイヤ区分けコンポーネント414及びPRB区分けコンポーネント416を含み得る。
図5に、本開示の種々の態様及び実施形態による、UE特定の2以上のTP間のランク及びレイヤの区分けに基づいて2以上のTPの送信によって非同期マルチポイント送信を促進する例示の処理500のフロー図を示す。1以上の実施形態において、処理500は、CSIコンポーネント408、ランク区分けコンポーネント512及びレイヤ区分けコンポーネント516を用いるUE102によって実行され得る。それぞれの実施形態において採用される同様の要素の反復する説明は、簡明化のために省略される。
図4及び5を参照して、一実施例では、ランク及び空間レイヤを区分けすることに関連して、502において、CSIコンポーネント408がTPに対するCSI−RS情報を独立して測定することができ、TPはUEとのマルチポイント送信を実行することに関連付けられる。例えば、マルチポイント送信方式に関与する各TPについて、CSIコンポーネント408は、UEとTPの間に確立された通信リンクに関連するCSI−RS情報を特定することができる。504において、ランク区分けコンポーネント412を用いて、UEは、集合的なCSI−RS情報に基づいて共有PDSCHチャネルの合計ランクを特定することができる。例えば、各UE TPリンクに対するCSI−RS情報に基づいて、UEは各リンクに関連する個々の送信ランクを特定することができる。そして、UEは、各リンクに関連するランクの合計に基づいてチャネルの合計ランクを特定することができる。506において、ランク区分けコンポーネント412を用いて、UEは、チャネルの合計ランクがUE最大ランクを超えるか否かを判定する。
UEが506において合計ランクがUE最大ランク能力を超えていないと判定した場合には、方法500は508に続き、UEがそれぞれのTPについてのCSI−RS情報をそれぞれのTPに送信する。そして、510において、UEは、CSI−RS情報に(ある程度)基づいてそれぞれのTPからデータ信号を受信する。例えば、それぞれのTPは、UEから各TPに提供されるそれぞれのCSI−RS情報に基づいて、共に受信されたデータトランスポートブロックをUEへの送信のためにどのように処理するかを決定することができる。ある実施形態では、それぞれのTPは、どのようにコードワードを構成するのか、どのようにコードワードを1以上の空間レイヤにマッピングするのか、どのようにコードワードをそれぞれのPRBに割り当てるのかなどを独立して決定することができる。TPはさらに、送信の時間を同期することなく、それらの決定された送信フォーマットにおいてコードワードを表す情報を備えるデータ信号をUEに送信することができる。したがって、種々の実施形態において、異なるTPからUEによって受信されるそれぞれのデータ信号は、時間、周波数及び/又は(コードワード)コンテンツにおいて同期されることはない。ある実施例では、(図7及びソフト協調コンポーネント718に関して記載したように)送信の合計ランクがUEの最大ランク能力を超えないことを確実にするために、TPは(510において受信された)データ信号をUEに送信する前に何らかのソフト協調を実行することができる。
UEが506において合計ランクがUE最大ランク能力を超えると判定する場合には、方法500は512に続く。その後、512において、ランク区分けコンポーネント412及びレイヤ区分けコンポーネント514をそれぞれ用いて、UEはUE最大ランク以下の合計ランクとなるTP間の最適ランク及びレイヤ区分け割当てを特定する。例えば、2以上のTP上で同じレイヤを用いることを回避するようにレイヤマッピングが各TPとは異なるように、UEはTP間で空間レイヤを区分けすることができる。UEはさらに、各TPから送信ランクの最適な組合せを特定することができる。その後、514において、UEは、それぞれのTPに、それぞれのTPについて特定されたCSI−RS情報及びそれぞれのTPについてのランク/レイヤ区分け割当て情報を送信することができる。例えば、ランク/レイヤ区分け割当て情報は、それらが採用を許可された送信ランクはどれか、及びそれぞれのTPが使用可能な空間レイヤはどれかを各TPに示すことができる。516において、UEは(上述のような)CSI−RS情報及びランク/レイヤ区分け情報に基づくそれぞれのTPからのデータ信号を受信し、それぞれのデータ信号は時間、周波数及び/又は(コードワード)コンテンツにおいて同期されない。例えば、ランク/レイヤ区分け割当て情報の受信に応じて、各TPは、それが割り当てられた空間レイヤのみを送信するように構成可能であり、その送信ランクはそのTPについてUEによって示された区分けランクを超えることはない。一方、ある実施例では、全てのTPからの合計送信ランクが各UEの最大ランクハンドリング能力を超える可能性もないので、各TPはPRB割当てを完全に独立して選択することができる。
種々の実施形態において、データ信号をUEに送信するのにそれぞれのTPによって採用されたランク及び空間レイヤを区分けすることに加えて、UEは、PRBを区分けするように構成されてもよい。例えば、全体送信ランクがUEの最大ランク能力を超えることを回避する他の可能なやり方は、複数のTP間でPRBを区分けすることによるものである。要は、各TPは、システム帯域幅のサブセットを介してのみ送信することを許可されることができ、各TPが確実にシステム帯域幅の、分断されかつ重複しない部分で送信することによって、我々は送信ランクがUEの最大ランクハンドリング能力を超える場合を回避することができる。図7及びソフト協調コンポーネント718に関して後述するように、ある実施形態では、この分断PRB割当ては、(多分にランク/レイヤ区分けのように)それぞれのTPの複数のスケジューラ間での協調によって実現可能となる。ただし、種々の代替実施形態において、UEは、PRB区分けコンポーネント416を用いる各TPからのPRBの最適な選択を特定するように構成されてもよい。そして、UEは、フィードバックをそれぞれのTPに送信して、それらにPRB区分けコンポーネント416によって特定されたPRB割当て構成を適用させることができる。
例えば、図6に、本開示の種々の態様及び実施形態による、2以上のTP間でUE決定のPRB区分けに基づいて2以上のTPの送信によって非同期マルチポイント送信を促進する例示の処理600のフロー図を示す。1以上の実施形態において、処理600は、CSIコンポーネント408、ランク区分けコンポーネント412及びPRB区分けコンポーネント416を用いてUE102によって実行され得る。
図4及び6を参照して、一実施例では、ランク及び空間レイヤを区分けすることに関連して、CSIコンポーネント408は、602において、TPに対するCSI−RS情報を独立して測定することができ、TPはUEとのマルチポイント送信を実行することに関連付けられる。例えば、マルチポイント送信方式に関与する各TPについて、CSIコンポーネント408は、UEとTPの間に確立された通信リンクに関連するCSI−RS情報を特定することができる。604において、UEは、PRB区分けコンポーネント416を用いて、CSI−RS情報に基づいてそれぞれのTPについて許可されたPRB割当てを特定することができる。例えば、各TPについて、UEは、TPがコードワードデータを送信するのに使用可能な1以上のPRBの異なるセット又はグループを特定することができる。1以上の実施例において、UEはシステム帯域幅全体にわたってチャネルを観察することができ、どのTPが所与のPRB又はPRBのグループについての最良サービングTPであるのかを特定する。最良TPが各PRB又はPRBのグループについて特定されると、UEは、TPが割り当てられるPRB又はPRBのグループに基づいてTP固有ランクを計算することもできる。606において、UEは、PRB区分けコンポーネント416及び/又はランク区分けコンポーネント412を用いて、チャネルの合計ランクはUEの最大ランクを超えないように、それらのそれぞれの許可されたPRB割当てに基づいてそれぞれのTPについての送信ランクを特定する。重要な考察は、ランクがTP固有であり、UEが所与のTPについて選択したPRBを用いてのみ計算されることである。
608において、UEは、それぞれのTPについて特定されたCSI−RS情報及びそれぞれのTPに対する許可されたPRB割当て又はランクに関するPRB/ランク区分け割当て情報をそれぞれのTPに送信することができる。例えば、TP間の最適PRB区分けが特定されると、UEはその選択をネットワークに示し、それはどのTPがどのPRBにおいてどの送信ランクを用いて遷移することを許可されるのかも示す。610において、UEは、(上述のような)CSI−RS情報及びPRBランク/レイヤ区分け情報に基づいてそれぞれのTPからデータ信号を受信し、それぞれのデータ信号は時間、周波数及び/又は(コードワード)コンテンツにおいて同期されない。例えば、このフィードバックの受信に応じて、各TPは、それが構成されるPRBにおいてのみ送信するように構成可能であり、その送信ランクはそのTPについてUEによって示されるようなランクを超えることはない。このように、各TPは、所与のUEに対して割り当てられるPRBのグループから選択する限り、PRB割当てを完全に独立して選択することができる。これはまた、所与のPRBについて最大送信ランクがUEの最大ランクハンドリング能力以下であることを確実にする。
図7に、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進するように構成された例示のネットワークTPデバイス(例えば、ネットワークTPデバイス104)の上位ブロック図を示す。それぞれの実施形態において採用される同様の要素の繰返しの説明は、簡明化のために省略される。
種々の実施形態において、ネットワークTPデバイス104は、通信コンポーネント702、CSIコンポーネント708及びスケジューラコンポーネント716を含み得る。ネットワークTPデバイス104は、コンピュータ実行可能なコンポーネント及び命令を記憶するように構成されたメモリ714を含み得る。例えば、メモリ714の外部に図示されているが、メモリ714に記憶されるコンピュータ実行可能なコンポーネントは、通信コンポーネント702、CSIコンポーネント708及びスケジューラコンポーネント716に関連するソフトウェア命令を含み得る。ネットワークTPデバイス104は、ネットワークTPデバイス104による命令(例えば、コンピュータ実行可能なコンポーネント及び命令)の動作を促進するプロセッサ712も含み得る。当該プロセッサ712及びメモリ714の例は、ネットワークTPデバイス104によって採用され得る他の適切なコンピュータ又はコンピューティングベースの要素と同様に、図12を参照して分かる。ネットワークTPデバイス104は、これに限られることなく、通信コンポーネント702、CSIコンポーネント708、スケジューラコンポーネント716、プロセッサ712及びメモリ714を含むネットワークTPデバイス104の種々のコンポーネントを接続するデバイスバス710をさらに含み得る。
通信コンポーネント702は、ネットワークTPデバイス104とUE(例えば、UE102)のような他のデバイスとの間の無線通信を促進することができる。通信コンポーネント702は、ネットワークTPデバイス104と1以上のネットワークデバイス(例えば、コア無線通信ネットワーク106の1以上のネットワークデバイス108)などとの間の有線及び無線通信を促進することもできる。通信コンポーネント702は、ハードウェア(例えば、中央処理装置(CPU)、1以上の送信機、1以上の受信機、1以上の送受信機、1以上の復号器)、ソフトウェア(例えば、一組のスレッド、一組の処理、実行中のソフトウェア)又はここに記載する種々のタイプの有線及び無線通信のうちの1以上を促進するハードウェアとソフトウェアの組合せであってもよいし、それを含んでいてもよい。例えば、通信コンポーネント702は、UE102から受信された無線周波数(RF)信号を受信及び処理することを促進するハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る受信コンポーネント704を含み得る。通信コンポーネント702はまた、RFデータ信号をUE102などの他のデバイスに送信することを促進するハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る送信コンポーネント706を含み得る。ある実施形態では、通信コンポーネント702は、単一のアンテナ又はポートを含み得る。他の実施形態では、通信コンポーネント702は、複数のアンテナ又はポートを含み得る。
種々の例示の実施形態では、通信コンポーネント702は、ネットワークTPデバイス104及び非同期マルチポイント送信に関係する他のネットワークTPデバイスによるデータの(例えば、本非同期マルチポイント送信技術の緩和されたQCL要件による)少なくとも比較的同時のUEへの送信を含むMIMO無線通信プロトコルをサポートし得る。例えば、本開示の種々の態様及び実施形態によると、受信機704は、コア無線通信ネットワークのPDCP、RLS及びMACレイヤからのトランスポートブロックデータを受信するように構成されたハードウェア及びソフトウェアを含み得る。トランスポートブロックデータは、PHYレイヤ(例えば、ネットワークTPデバイス104)が特定のUE(例えば、UE102)に向けられたデータであるデータプロトコルユニット(PDU)である。ネットワークTPデバイス104は、送信機コンポーネント706を介してUEに送信するための(例えば、スケジューラコンポーネント716を用いる)本非同期マルチポイント送信技術の1以上の態様に応じてデータトランスポートブロックを処理するように構成され得る。したがって、送信機コンポーネント706は、処理されたデータトランスポートブロックをデータ信号としてUEに送信することを促進するハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。
前述のように、旧来的なLTE CoMPマルチポイント送信方式とは異なり、地理的に離れた2以上のTPによってUEに送信されるデータ信号は、コンテンツ/情報、フォーマット及び/又は受信時間に関して異なり得る。例えば、ネットワークTPデバイス104によって送信されるデータ信号は、UEに向けられたデータの部分を表す1以上のコードワードを含むことがあり、1以上の他のTPはデータの他の部分を表すコードワードを含んでいたデータ信号を送信する。他の実施例では、ネットワークTPデバイス104は、1以上の他のTPによって送信される他のコードワードと同じデータを含み又は表すコードワードを送信することができるが、それぞれのコードワードは符号化方式において異なり得る。種々の実施形態において、ネットワークTPデバイス104及び他のそれぞれのTPデバイスは独立してかつ相互での同期又は協調なしに(例えば、スケジューラコンポーネント716などの個々のスケジューラを用いて)データトランスポートブロックを処理することができるため、それぞれのTPは異なるコードワードを送信することができる。
例えば、ネットワークTPデバイス104は、本非同期マルチポイント送信方式の1以上の態様によるネットワークTPデバイス104に対するデータ送信を処理及びスケジューリングすることを促進するスケジューラコンポーネント104を含み得る。スケジューラコンポーネントは、コードワードスケジューリング720、レイヤスケジューリングコンポーネント722、PRBスケジューリングコンポーネント724及びタイミングスケジューリングコンポーネント726を含み得る。コードワードスケジューリングコンポーネント720は、受信されたデータトランスポートブロックをコードワードに処理するように構成可能である。レイヤスケジューリングコンポーネント722はコードワードを(例えば、PDSCHの)1以上の空間レイヤにマッピングするように構成可能であり、PRBスケジューリングコンポーネント724はコードワード及び空間レイヤを(例えば、PDSCHの)PRBに割り当てるように構成可能であり、タイミングスケジューリングコンポーネント726はネットワークTPデバイス104によって送信されるデータ信号の送信時間をスケジューリングするように構成可能である。
1以上の実施形態によると、コードワードスケジューリングコンポーネント720は、受信データトランスポートブロックからコードワード情報を生成することに関連して1以上の他のTPデバイス(又はそれらのスケジューラ)との協調をほとんど又は全く行わない。したがって、コードワードスケジューリングコンポーネント720によって生成されたコードワード情報は、1以上の他のTPデバイス(又はそれらのスケジューラ)によって生成されるコードワード情報とは異なり得る。
さらに、1以上の異なるコードワードを表すデータをおそらくは含む異なるTPに送信された(同じデータトランスポートブロックから生成された)データ信号に対して、コードワードは、PDSCHの異なる空間レイヤ上に区分け又はマッピングされ得る。例えば、1以上の実施形態によると、レイヤスケジューリングコンポーネント722は、(例えば、PDSCHの)1以上の空間レイヤにコードワード情報をマッピングすることに関連して1以上の他のTPデバイス(又はそれらのスケジューラ)との協調をほとんど又は全く行わないように構成され得る。したがって、スケジューラコンポーネント716によって生成されるデータ信号は、1以上の他のTPデバイス(又はそれらのスケジューラ)によって生成されるデータ信号に対する異なる空間レイヤマッピングを有し得る。
また、ネットワークTPデバイス104及び1以上の他のTPによってUEに送信される(同じデータトランスポートブロックから生成される)それぞれのデータ信号の周波数割当ても、同期されないために変動し得る。特に、別個のスケジューラがそれぞれのTPによって使用されてそれぞれのデータ信号をスケジューリングするので、(例えば、図3に示すように)全てのTPからのレイヤ及びコードワードのPRB割当て(リソース割当て)が同じである必要はない。これは、各TPから割り当てられるリソースブロックが独立している非同期マルチポイント送信の核心である。したがって、種々の実施例において、PRBスケジューリングコンポーネント724は、コードワード情報を(例えば、PDSCHの)1以上のPRBに割り当てることに関連して1以上の他のTPデバイス(又はそれらのスケジューラ)との協調をほとんど又は全く行わないように構成され得る。
またさらに、本非同期マルチポイント送信方式の結果として緩和された他の基準は、TPがその間の時間−周波数同期を維持する必要はないことである。PDSCHの複数かつ別個のレイヤは、UE側において定期SU−MIMOとして扱われ得る異なるTPから送信される。したがって、種々の実施形態において、それぞれのTPからのデータ信号の送信及びそれゆえ受信のタイミングは、CoMPに関連するQCL出現要件を維持するようには協調されない。したがって、1以上の実施形態において、タイミングスケジューリングコンポーネント726は、ネットワークTPデバイス104によって送信されるデータ信号の送信時間をスケジューリングすることに関連して1以上の他のTPデバイス(又はそれらのスケジューラ)との協調をほとんど又は全く行わないように構成され得る。
ある実施形態では、スケジューリングコンポーネント716又はスケジューリングコンポーネント716の1以上のコンポーネント(例えば、ソフト協調コンポーネント718、コードワードスケジューリングコンポーネント720、レイヤスケジューリングコンポーネント722、PRBスケジューリングコンポーネント724及びタイミングスケジューリングコンポーネント726)は、ネットワークTPデバイス104に通信可能に接続された別個のネットワークデバイスにおいて提供され得る。例えば、ある実施例では、スケジューラコンポーネント716は、ネットワークTPデバイス104に通信可能に接続された専用スケジューラデバイス(ここでは「スケジューラ」ともいう)であってもよいし、そこに含まれてもよい。
1以上の実施形態において、本非同期マルチポイント送信技術による2以上のTPによって送信されるデータ信号は、UEによってそれぞれのTPに提供されるCSIフィードバック情報にある程度基づいてそれぞれのTP(又はそれらのスケジューラ)によって独立して処理され得る。例えば、スケジューラコンポーネント716によって処理及びスケジューリングされるデータ信号の特定のコードワード、レイヤマッピング構成、PRB割当て、送信時間、MCSレベルなどは、UE102から受信されるCSIにある程度基づいて特定される。このCSI情報は、これに限定されることなく、送信ランク情報(RI)、チャネル品質インデックス情報、MCS情報、PMI情報、ビームフォーミング重み付け、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均ゲイン及び平均遅延などに関する1以上のパラメータを含み得る。これらの実施形態によると、ネットワークTPデバイス105は、UEからCSI情報を受信し、データトランスポートブロックを処理することを促進するスケジューラコンポーネント716に情報を提供するCSIコンポーネント708を含み得る。種々の実施形態において、UEからCSIコンポーネント708によって受信されたCSI情報は、ネットワークTPデバイス104とUEの間で確立された無線通信リンクに基づいてネットワークTPデバイス104に特化されることになる。例えば、UEは、複数のTPからCSI−RSリソースで構成され得る。しかし、全てのCSI−RSを単一のCSI−RSリソースとして測定するのではなく、UEは、各TPからのCSI−RSを独立して測定し、CSI−RSを各TPに独立に報告するように構成され得る。種々の更なる実施形態において、CSIコンポーネント708は送信機側CSI情報(例えば、CSIT)を測定することもでき、スケジューラコンポーネント716はデータトランスポートブロックを独立して処理及びスケジューリングすることに関してCSITを採用することもできる。
本非同期マルチポイント送信方式の種々の実施形態において、2以上のTPは、複数のレイヤを各UEに独立して送信する。したがって、あるシナリオでは、TP間の協調なしに、合計送信ランクがUEのその最大ランクハンドリング能力を超え得る。ある実施形態では、このシナリオを防止するために、TP又はそれらのスケジューラは、合計送信ランクがUEの最大ランクハンドリング能力を超えないように何らかのソフト協調を実行してランクがTP間で区分けされることを確実にすることができる。これらの実施形態によると、スケジューラコンポーネント716は、このソフト協調を促進するソフト協調コンポーネント718を含み得る。ソフト協調コンポーネント718は、それぞれのTP間でランク、空間レイヤ及び/又はPRBを区分けすることを促進するように構成され得る。ソフト協調コンポーネント718は、例えば、ランク区分けコンポーネント412、レイヤ区分けコンポーネント414及びPRB区分けコンポーネント416と同じ又は同様の態様で、それぞれランク、空間レイヤ及び/又はPRBを区分けするように構成され得る。ソフト協調コンポーネント718によって実行される協調は、このソフト協調の時間スケールがTTI(遷移時間間隔)と同じではないため、「ソフト」と考えられる。これは、チャネルにおけるランクの変化がより長い時間スケールにわたって観察されるためである。したがって、幾つかのTTI又は数十のTTIのレイテンシは、この種の遅い協調がTP間のランク、レイヤ及び/又はPHBを区分けするのに充分なものとなり得る。
例えば、ランク及びレイヤの区分けに関して、ソフト協調コンポーネント718は、それらの個々のランクに関して他のそれぞれのTPから(例えば、それらのソフト協調コンポーネントを介して)情報を受信し、チャネルの合計ランクがUEの合計ランクを超えるか否かを(例えば、UEから受信された情報RIに基づいて)判定することができる。合計ランクがUE最大ランクを超えるという判定に基づいて、ソフト協調コンポーネントは、区分けされたランクがUE最大ランクを超えないようにそれぞれのUE間のランクを区分けすることができる。ソフト協調コンポーネント718は、それぞれのTP間のレイヤを、それらが異なる重複しないレイヤを使用するように区分けすることもできる。そして、ソフト協調コンポーネントは、他のTPの各々をそれらのランク/レイヤ割当てに関して指示することができ、それらのスケジューラはそれに従ってデータ信号を構成することができる。TPのいずれか1つが協調の役割を担うことができ、これがそれぞれのTPによって合意され、又はネットワークによって特定のTPに割り当てられ得ることが理解されるべきである。他の実施形態では、中央化スケジューリングデバイスが、このTP間のランク及びレイヤ割当てを区分けするソフト協調を実行することができる。PRBは、同一又は類似の処理を用いてTP間で区分けされ得る。
他の実施形態では、図4〜6に関して記載したように、UEは、それぞれのTP間のランク、空間レイヤ及びPHBを区分けする責任を担うことができる。これらの実施形態によると、一実施例では、スケジューラコンポーネント716は、UEがTPを特定のランク及び空間レイヤ構成に割り当てることによって特定された情報を受信することができる。このフィードバックの受信に応じて、スケジューラコンポーネントはそれに従って送信のためのデータ信号を構成することができる。例えば、スケジューラコンポーネントレイヤスケジューリングコンポーネント722は、UEによって割り当てられた空間レイヤ及びランクを使用するのみでネットワークTPによる送信のためのデータ信号を構成することができる。一方、全てのTPからの合計送信ランクが各UEの最大ランクハンドリング能力を超える可能性はないので、PRBスケジューリングコンポーネント724はPRB割当てを(他のTPのPRB割当てとの同期なしに)任意に選択することができる。他の実施例では、スケジューラコンポーネント716は、UEがTPを特定のランク及びPRB構成に割り当てることによって特定された情報を受信することができる。PRB構成は、許可されたランクと同様にネットワークTPが使用を許可されたPRBのグループを識別可能とする。このフィードバックの受信に応じて、PRBスケジューリングコンポーネント724は、コードワード情報を割当てグループに含まれるPRBの1以上に割り当てることを採用するように構成可能であり、送信ランクはそのTPに対してUEによって示されるようなランクを超えることはない。このように、各TPは、PRB割当てを、UEから割り当てられたPRBのグループからそれが選択される限り、完全に独立して選択することができる。これにより、所与のPRBに対する最大送信ランクがUEの最大ランクハンドリング能力以下となることも確実となる。
上述の例示のシステムの観点において、開示事項に応じて実施され得る例示の方法が図8〜10のフローチャートを参照してより深く理解可能となる。説明の簡明化のため、ここに開示される例示の方法が一連の動作として提示及び説明されるが、特許請求される事項は動作の順序によって限定されず、ある動作はここに図示及び記載されるものとは異なる順序で及び/又は他の動作と同時に行われ得ることが把握及び理解されるべきである。例えば、ここに開示される1以上の例示の方法は、状態図にあるような一連の相互に関係する状態又はイベントとして代替的に表され得る。さらに、相互作用図は、無関係なエンティティが方法の無関係な部分を行う場合に開示事項に応じて方法を表し得る。またさらに、記載される全ての動作が、本明細書による記載に係る例示の方法を実施するのに必要となるわけではない。またさらに、ここに記載される1以上の態様を実現するために、開示の例示の方法の2以上が相互の組合せにおいて実施されてもよい。本明細書を通じて開示される例示の方法は、そのような方法をプロセッサによる実行及びそれゆえ実施のために、又はメモリにおける記憶のためにコンピュータに搬送及び転送することを可能とするように製造物(例えば、コンピュータ可読媒体)に記憶されることができることがさらに理解されるべきである。
図8は、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進する例示の方法800を示す。1以上の実施例において、方法800は、本非同期マルチポイント送信技術の1以上の構成のアプリケーションによるUE(例えば、UE102)によって実行される。それぞれの実施形態において採用される同様の要素の繰返しの説明は、簡明化のために省略される。
802において、プロセッサを備えるデバイス(例えば、UE102)は、無線通信ネットワーク(例えば、システム100)の第1のTPデバイスから第1のデータ信号を受信し、第1のデータ信号は他のデバイスによってデバイスに向けられたデータに基づいて生成される第1のコードワード情報を備える。804において、デバイスは無線通信ネットワークの第2のTPデバイスからの第2のデータ信号を受信し、第2のデータ信号はデータトランスポートブロックに基づいて生成される第2のコードワードを備え、第1のコードワード情報と第2のコードワード情報とは異なり、第1の送信ポイントデバイスと第2のTPは地理的に閾距離だけ離れている。種々の実施例では、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報は、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラ(例えば、スケジューラ301及び302)の使用に基づいてそれぞれ異なる。
ある実施例では、第1及び第2のTPによる第1のデータ信号及び第2のデータ信号の送信のタイミングも非同期となり得る。例えば、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて非同期の時間にデバイスによって受信され得る。
さらに、ある実施例では、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報に対して異なる重複しないPRB割当てを備え得る。例えば、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて異なる重複しないPRB割当てを備え得る。ある態様では、別個かつ非同期のスケジューラを用いることによって異なる重複しないPHB割当てがもたらされたとしても、第1のデータ信号及び第2のデータ信号の合計ランクはデバイスの最大ランク容量を超えない。特に、ここに記載されるように、全体送信ランクがUEの最大ランク能力を超えることを回避する1つのやり方は、複数のTP間でPRBを区分けすることによるものである。例えば、各TPにシステム帯域幅のサブセットを介してのみ送信させ、各TPが確実にシステム帯域幅の、分断されかつ重複しない部分で送信することによって、送信ランクがUEの最大ランクハンドリング能力を超える場合が回避される。一実施例では、この分断されたPRB割当ては、第1のTPデバイスと第2のTPデバイスの間で実行されるPRB区分け協調手順の結果に基づいて実現される。他の実施例では、この分断されたPRB割当ては、デバイスによるPRB割当ての特定並びにそれぞれの第1及び第2のTPに対するPRB割当てを識別する情報のプロビジョニングに基づいて実現される。
また、種々の更なる実施例において、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報についての異なる重複しない空間レイヤ割当てを備え得る。例えば、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて異なる重複しない空間レイヤ割当てを備え得る。ある態様において、別個かつ非同期のスケジューラを使用することによって異なる空間レイヤ割当てがもたらされたとしても、その異なる空間レイヤ割当ては重複せず、第1のデータ信号及び第2のデータ信号の合計ランクはデバイスの最大ランク容量を超えない。この場合、空間レイヤは、全てのTPにわたる区分けレイヤの合計がUEの受信できる最大ランク以下であるという制約の下で複数のTP間で区分けされる。一実施例では、この空間レイヤの区分けは、第1のTPデバイスと第2のTPデバイスの間で実行される空間レイヤ及びランクの区分け協調手順の結果に基づいて実現される。他の実施例では、この空間レイヤの区分けは、デバイスの最大ランク容量の観点でデバイスによって異なる空間レイヤ割当て及びランク割当てを特定すること並びにそれぞれの第1及び第2のTPに対する異なる空間レイヤ割当て及びランク割当てを識別する情報のプロビジョニングに基づいて実現される。
図9に、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進する例示の方法900を示す。1以上の実施形態において、方法900は、本非同期マルチポイント送信技術の1以上の構成のアプリケーションとの関連で無線通信システムのTPデバイス(例えば、ネットワークTPデバイス104の1つ)によって実行される。それぞれの実施形態において採用される同様の要素の繰返しの説明は、簡明化のために省略される。
902において、プロセッサを備える第1のTPデバイスが、デバイス(例えば、UE102)に向けられたデータの第1の部分を備えるデータトランスポートブロックを受信する。例えば、第1のTPデバイスは、他のデバイスからそのデバイスに送信されたユーザデータの部分を備えるデータトランスポートブロックを受信することができ、ネットワークデバイス(例えば、データ割当てプラットフォーム110)はTP間の使用データを区分けしてスループットを増加させる。904において、第1のTPデバイスは、データを表す第1のコードワード情報を備える第1の信号データを生成するようにデータを処理する。906において、第1のTPデバイスは、デバイスに対する第2の信号データの無線通信ネットワークの第2のTPデバイスによる送信に関連付けて第1の信号データをデバイスに送信する。これらの動作によると、第2の信号データは、データの第2のサブセットを表す第2のコードワード情報を備える。さらに、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスは、地理的に閾距離だけ離れている。1以上の実施例において、第1の信号データを送信することは、それぞれ第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて第2の信号データの送信に対して適時には同期されない。ある実施例では、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報は、それぞれ、第1のTPデバイス及び第2のTPデバイスによって別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて異なる。
ある実施例では、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1の送信ポイントデバイス及び第2の送信ポイントデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて、それぞれ、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報に対する異なる重複しない物理リソースブロック割当てを備える。種々の実施例において、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1の送信ポイントデバイス及び第2の送信ポイントデバイスによる別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて、それぞれ、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報に対する異なる重複しない物理リソースブロック割当てを備える。これらの実施例によると、方法900は、第1の送信ポイントデバイスによる使用について許可された第1の物理リソースブロックを識別するデバイスによって特定された第1のリソースブロック割当て情報をデバイスから第1のTPデバイスによって受信することをさらに含む得る。方法900は、第1のTPデバイスによって、その受信に基づいて第1の物理リソースブロックの1以上に第1のコードワード情報を割り当てることをさらに含み得る。これらの実施例によると、第2の信号データは、第2の送信ポイントデバイスによる使用に対して許可された第2の物理リソースブロックを識別する情報の受信に基づいて、第2の送信ポイントデバイスによって、1以上の第2の物理リソースブロックに割り当てられる。
幾つかの更なる実施例において、第1のデータ信号及び第2のデータ信号は、それぞれ、第1の送信ポイントデバイス及び第2の送信ポイントデバイスによって別個かつ非同期の送信信号スケジューラの使用に基づいて、それぞれ、第1のコードワード情報及び第2のコードワード情報に対する異なる空間レイヤ割当てを備える。これらの更なる実施例であれば、方法900は、第1のコードワード情報に対する空間レイヤ割当てを識別するデバイスによって特定された空間レイヤ割当て情報をデバイスから第1のTPデバイスによって受信すること、及び第1の信号データについてのランクを識別するデバイスによって特定されるランク割当て情報をデバイスから受信することをさらに含むことができる。方法900は、空間レイヤ割当て情報及びランク割当て情報に基づいて第1の信号データを構成することをさらに含むことができ、その構成に基づいて、異なる空間レイヤ割当ては重複せず、第1のデータ信号及び第2のデータ信号の合計ランクはデバイスの最大ランク容量を超えない。
図10に、本開示の種々の態様及び実施形態による非同期マルチポイント送信を促進する他の例示の方法1000を示す。1以上の実施形態において、方法1000は、本非同期マルチポイント送信技術の1以上の構成のアプリケーションとの関連でUE(例えば、UE102)によって実行される。それぞれの実施形態において採用される同様の要素の繰返しの説明は、簡明化のために省略される。
1002において、プロセッサを備えるデバイス(例えば、UE102)は、それぞれ、デバイスとそれぞれのTPデバイスとの間の通信リンクに関連するチャネル状態情報に基づいてそれぞれのTPデバイス間のデバイスの最大ランク容量を区分けするランク割当てを特定する。本非同期マルチポイント送信方式の種々の態様が2個のTPを用いて例示されるが、TPの数は2以上のTP(例えば、3個のTP、4個のTPなど)を含むことが理解されるべきである。1004において、デバイスは、ランク割当てに応じてそれぞれのTPに異なる空間レイヤを割り当てる、異なる重複しない空間レイヤ割当てを特定する。1006において、デバイスは、それぞれのTPデバイスに対するランク割当てを識別するランク割当て情報を送信する。1008において、デバイスは、それぞれのTPデバイスに対する異なる重複しない空間レイヤ割当てを識別する空間レイヤ割当て情報を送信する。例えば、デバイスは、各個々のTPについて具体的に特定された空間レイヤ及びランク割当てを各個々のTPに特定及び送信できる。各TPの空間レイヤ及び/又はランク割当ては、異なることになる。1010において、デバイスはそれぞれのTPからそれぞれのデータ信号を受信し、データ信号はデバイスに向けられた同じデータを表す情報をそれぞれ備え、データ信号は異なる重複しない空間レイヤ割当てをそれぞれ有する。
図11に、開示事項が相互作用できるコンピューティング環境1100のブロック図である。システム1100は、1以上のリモートコンポーネント1110を備える。リモートコンポーネント1110は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(例えばスレッド、処理、コンピューティングデバイス)であり得る。ある実施形態では、リモートコンポーネント1110は、サーバ、パーソナルサーバ、無線電気通信ネットワークデバイス、RANデバイスなどを備え得る。一例として、リモートコンポーネント1110は、ネットワークTPデバイス114、ネットワークデバイス118、ネットワークデバイス600などであってもよい。システム1100は、1以上のローカルコンポーネント1120も備える。ローカルコンポーネント1120は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(例えばスレッド、処理、コンピューティングデバイス)であってもよい。ある実施形態では、ローカルコンポーネント1120は、例えば、UE112、UE500などを備え得る。
リモートコンポーネント1110とローカルコンポーネント1120の間の1つの可能な通信は、2以上のコンピュータ処理の間で送信されるように適合されたデータパケットの形態となり得る。リモートコンポーネント1110とローカルコンポーネント1120の間の他の可能な通信は、無線タイムスロットにおける2以上のコンピュータ処理の間で送信されるように適合された回線交換データの形態となり得る。システム1100は、リモートコンポーネント1110とローカルコンポーネント1120の間の通信を促進するように採用され得る通信フレームワーク1140を備え、LTEネットワークなどを介して、エアインターフェース、例えばUMTSネットワークのUuインターフェースを備え得る。リモートコンポーネント1110は、通信フレームワーク1140のリモートコンポーネント1110側の情報を記憶するように採用され得るハードドライブ、固体ドライブ、SIMカード、デバイスメモリなどの1以上のリモートデータストア1150に動作可能に接続され得る。同様に、ローカルコンポーネント1120は、通信フレームワーク1140のローカルコンポーネント1120側の情報を記憶するように採用され得る1以上のローカルデータストア1130に動作可能に接続され得る。
開示事項の種々の態様に対する背景を与えるために、図11及び以下の説明は、開示事項の種々の態様が実施され得る適切な環境の簡単な概略説明を提供することを意図している。1つのコンピュータ及び/又は複数のコンピュータで稼働するコンピュータプログラムのコンピュータ実行可能命令の一般的背景で主題が上述されてきたが、当業者であれば、開示事項は、他のプログラムモジュールとの組合せにおいても実施され得ることを認識するはずである。概略として、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造体などを備え、及び/又は特定の抽象データタイプを実現する。
本明細書において、「ストア」、「ストレージ」、「データストア」、「データストレージ」、「データベース」並びに実質的にコンポーネントの動作及び機能に関連する任意の他の情報記憶コンポーネントなどの用語は、「メモリコンポーネント」、「メモリ」において具現されるエンティティ、又はメモリを備えるコンポーネントについて言及するものである。なお、ここに記載されるメモリコンポーネントは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかであればよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方、例示として、限定ではなく、揮発性メモリ1120(下記参照)、不揮発性メモリ1122(下記参照)、ディスクストレージ1124(下記参照)及びメモリストレージ1146(下記参照)を備え得る。さらに、不揮発性メモリは、読出し専用メモリ、プログラマブル読出し専用メモリ、電気的プログラマブル読出し専用メモリ、電気的消去可能読出し専用メモリ又はフラッシュメモリに含まれ得る。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして作用するランダムアクセスメモリを備え得る。ランダムアクセスメモリは、例示として、限定ではなく、同期ランダムアクセスメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ、Synchlinkダイナミックランダムアクセスメモリ及び直接Rambusランダムアクセスメモリなどの多数の形態で利用可能である。さらに、ここでのシステム又は方法の開示のメモリコンポーネントは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを、それを備えることに限定されずに、備えることを意図している。
さらに、開示事項は、単一のプロセッサ又はマルチプロセッサのコンピュータシステム、ミニコンピューティングデバイス、メインフレームコンピュータ、その他パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス(例えばパーソナルデジタルアシスタント、電話機、時計、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ・・・)、マイクロプロセッサに基づく又はプログラマブルな民生用若しくは業務用電子機器などを備える他のコンピュータシステム構成で実施され得ることに留意すべきである。説明した態様はまた、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理デバイスによってタスクが実行される分散コンピューティング環境においても実施可能であるが、本開示の全部でない場合には一部の態様がスタンドアロンコンピュータに対して実施され得る。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートメモリ記憶デバイスの双方に配置され得る。
図12に、一実施形態による開示されたシステム及び方法を実行するように動作可能なコンピューティングシステム1200のブロック図を示す。コンピュータ1212は、例えばUE(例えばUE102)、ネットワークノード(例えばネットワークTPデバイス104)、コアネットワークデバイス(例えばネットワークデバイス108など)であり、処理部1214、システムメモリ1216及びシステムバス1218を備える。システムバス1218は、システムメモリ1216を限定ではなく備えるシステムコンポーネントを処理部1214に接続する。処理部1214は、任意の種々の利用可能なプロセッサであり得る。デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャも、処理部1214として採用され得る。
システムバス1218は、メモリバス若しくはメモリコントローラ、周辺バス若しくは外部バス、並びに/又は、限定ではなく、工業標準アーキテクチャ、マイクロ−チャネルアーキテクチャ、拡張工業規格アーキテクチャ、インテリジェントドライブエレクトロニクス、ビデオエレクトロニクス規格協会ローカルバス、周辺機器相互接続、カードバス、ユニバーサルシリアルバス、アドバンストグラフィックポート、パーソナルコンピュータメモリカード国際交流協会バス、Firewire(電気電子技術協会12104)及び小型コンピュータシステムインターフェースを備える利用可能な種々のバスアーキテクチャの種々の任意のものを使用するローカルバスを備える幾つかのタイプのバス構造のいずれかであり得る。
システムメモリ1216は、揮発性メモリ1220及び不揮発性メモリ1222を備え得る。起動中などにコンピュータ1212内の要素間で情報を転送するルーチンを含む基本入力/出力システムは、不揮発性メモリ1222に記憶され得る。例示として、限定ではなく、不揮発性メモリ1222は、読出し専用メモリ、プログラマブル読出し専用メモリ、電気的プログラマブル読出し専用メモリ、電気的消去可能読出し専用メモリ又はフラッシュメモリを備え得る。揮発性メモリ1220は、外部キャッシュメモリとして作用する読出し専用メモリを備える。例示として、限定ではなく、読出し専用メモリは、同期ランダムアクセスメモリ、ダイナミック読出し専用メモリ、同期ダイナミック読出し専用メモリ、ダブルデータレート同期ダイナミック読出し専用メモリ、エンハンスト同期ダイナミック読出し専用メモリ、Synchlinkダイナミック読出し専用メモリ、Rambus直接読出し専用メモリ、直接Rambusダイナミック読出し専用メモリ及びRambusダイナミック読出し専用メモリなどの多数の形態で利用可能である。
コンピュータ1212は、取外し可能/取外し不可、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も備え得る。図12は、例えばディスクストレージ1224を示す。ディスクストレージ1224は、限定ではなく、磁気ディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、テープドライブ、フラッシュメモリカード又はメモリスティックのようなデバイスを備える。さらに、ディスクストレージ1224は、記憶媒体を単独で備えてもよく、コンパクトディスク読出し専用メモリデバイス、コンパクトディスク記録可能ドライブ、コンパクトディスクリライタブルドライブ又はデジタル多用途ディスク読出し専用メモリなどの光学デバイスドライブを限定ではなく備える他の記憶媒体との組合せにおいて備えてもよい。ディスクストレージデバイス1224のシステムバス1218への接続を容易にするために、インターフェース1226などの取外し可能又は取外し不可のインターフェースが通常は使用される。
コンピューティングデバイスは、通常は様々な媒体を備え、それはコンピュータ可読記憶媒体又は通信媒体を備えることができ、これらの2つの用語は、ここでは以下の相互に異なるものとして用いられる。
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な記憶媒体であればよく、揮発性及び不揮発性媒体の双方、取外し可能及び取外し不可媒体を備える。例示として、限定ではなく、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、プログラムモジュール、構造化データ又は非構造化データなどの情報の記憶のための任意の方法又は技術との関係で実施され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、以下に限定されないが、読出し専用メモリ、プログラム可能読出し専用メモリ、電気的プログラマブル読出し専用メモリ、電気的消去可能読出し専用メモリ、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、コンパクトディスク読出し専用メモリ、デジタル多用途ディスク若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気ストレージデバイス、又は所望の情報を記憶するのに使用され得る他の有体の媒体を備え得る。この点に関して、ストレージ、メモリ又はコンピュータ可読媒体に対してここで適用される「有体の」という用語は、修飾子として、伝搬する無形な信号自体のみを除外するものとして理解されるべきであり、伝搬するのみの無形の信号自体ではない全ての標準的なストレージ、メモリ又はコンピュータ可読媒体の範囲を放棄するものではない。一態様においては、有体媒体は、非一時的媒体を備えることができ、ストレージ、メモリ又はコンピュータ可読媒体に対してここで適用され得る「非一時的」という用語は、修飾子として、伝搬している無形な信号自体のみを除外するものとして理解されるべきであり、伝搬している無形の信号自体のみではない全ての標準的なストレージ、メモリ又はコンピュータ可読媒体の範囲を放棄するものではない。コンピュータ可読記憶媒体は、1以上のローカル又はリモートコンピューティングデバイスによって、媒体によって記憶された情報に関する様々な動作について、例えば、アクセス要求、照会又は他のデータ取得プロトコルを介してアクセス可能である。したがって、例えば、コンピュータ可読媒体は、そこに記憶された実行可能な命令を備えることができ、その命令は、実行に応答して、代替のバンドチャネルデータをさらに備えるRRC接続解除メッセージを生成することを備える動作を、プロセッサを備えるシステムに実行させる。
通信媒体は、通常は、コンピュータ可読命令、データ構造体、プログラムモジュール又は変調データ信号、例えば、搬送波若しくは他の搬送機構などのデータ信号における他の構造化若しくは非構造化データを具現し、任意の情報配信又は搬送媒体を備える。用語「変調データ信号」又は信号とは、情報を1以上の信号に符号化するような方法で設定又は変更されたその特性の1以上を有する信号のことをいう。例示として、限定ではなく、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続などの有線媒体並びに音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体を備える。
なお、図12に、適切な動作環境1200において説明したユーザとコンピュータリソースと間の仲介として作用するソフトウェアを説明する。そのようなソフトウェアは、オペレーティングシステム1228を備える。オペレーティングシステム1228は、ディスクストレージ1224に記憶可能であり、コンピュータシステム1212のリソースを制御して割当てるように作用する。システムアプリケーション1230は、プログラムモジュール1232を介したオペレーティングシステム1228及びシステムメモリ1216又はディスクストレージ1224のいずれかに記憶されたプログラムデータ1234によるリソースの管理を活用する。なお、開示事項は、種々のオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組合せにおいて実施され得る。
ユーザは、入力デバイス1236を介してコマンド又は情報をコンピュータ1212に入力することができる。ある実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザ選好情報などの入力を可能とすることもでき、ユーザがコンピュータ1212と対話することを可能とするタッチセンシティブディスプレイパネル、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)へのマウス/ポインタ入力、コマンドライン制御インターフェースなどにおいて具現化することができる。入力デバイス1236は、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッド、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラ、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータなどのポインティングデバイスを限定ではなく備える。これら及び他の入力デバイスは、インターフェースポート1238によってシステムバス1218を介して処理部1214に接続する。インターフェースポート1238は、例えば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス、赤外線ポート、Bluetoothポート、IPポート又は無線サービスに関連する論理ポートなどを備える。出力デバイス1240は、入力デバイス1236と同じタイプのポートの一部を使用する。
したがって、例えば、ユニバーサルシリアルバスポートは、コンピュータ1212に入力を提供するのに使用することができ、情報をコンピュータ1212から出力デバイス1240に出力するように使用することができる。出力アダプタ1242は、特殊なアダプタを使用する他の出力デバイス1240のうち、モニタ、スピーカ及びプリンタのような何らかの出力デバイス1240が存在することを示すように設けられる。出力アダプタ1242は、例示として、限定ではなく、出力デバイス1240とシステムバス1218の間の接続手段を提供するビデオ及び音声カードを備える。なお、他のデバイス及び/又はデバイスのシステムは、リモートコンピュータ1244などの入力及び出力能力の双方を提供する。
コンピュータ1212は、リモートコンピュータ1244などの1以上のリモートコンピュータに論理接続を使用するネットワーク化環境において動作し得る。リモートコンピュータ1244は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、クラウドストレージ、クラウドサービス、クラウド−コンピューティング環境において実行するコード、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの機器、ピアデバイス又は他の共通ネットワークノードなどであってもよく、通常は、コンピュータ1212に関して説明した要素の多数又は全部を備える。クラウドコンピューティング環境、クラウド又は他の同様の用語は、必要に応じて1以上のコンピュータ及び/又は他のデバイスへの処理リソース及びデータを共有して、容易にプロビジョニング及びリリースされ得る構成可能なコンピューティングリソースの共有プールへのアクセスを可能にするコンピューティングのことをいうものとする。クラウドコンピューティング及びストレージソリューションは、電気エネルギーを利用するための電気事業体、電話サービスを利用するための電話事業体への加入などと同様の方法で、経済規模を活用することができ、クラウドサービスを介してコンピューティングリソースへのアクセスを確認することができる第三者のデータセンタにおけるデータを記憶及び/又は処理し得る。
簡略化のために、メモリストレージデバイス1246のみをリモートコンピュータ1244と共に図示する。リモートコンピュータ1244は、ネットワークインターフェース1248を介してコンピュータ1212に論理的に接続され、次いで通信接続1250によって物理的に接続される。ネットワークインターフェース1248は、ローカルエリアネットワーク及びワイドエリアネットワークなどの有線及び/又は無線通信ネットワークを包含する。ローカルエリアネットワーク技術は、ファイバ分散データインターフェース、銅線分散データインターフェース、イーサネット、トークンリングなどを備える。ワイドエリアネットワーク技術は、限定ではなく、ポイントツーポイントリンク、統合サービスデジタルネットワーク及びそれに対する変形のような回線交換ネットワーク、パケット交換ネットワーク、及びデジタル加入者回線を備える。後述するように、無線技術は、前述のものに付加されて使用されてもよいし、前述のものに代えて使用されてもよい。
通信接続1250は、ネットワークインターフェース1248をバス1218に接続するように採用されるハードウェア/ソフトウェアのことをいう。通信接続1250は、コンピュータ1212の内部の説明を明確にするために示されているが、コンピュータ1212の外部にあってもよい。ネットワークインターフェース1248に接続するハードウェア/ソフトウェアは、例えば、通常の電話グレードのモデム、ケーブルモデム及びデジタル加入者回線モデムを含むモデム、統合サービスデジタルネットワークアダプタ並びにイーサネットカードなどの内部及び外部技術を備え得る。
要約書に記載されるものを備える本開示の例示の実施形態の上記説明は、網羅的なものではなく、開示される厳密な形態に開示の実施形態を限定するものでもない。具体的実施形態及び例が例示目的でここに記載されるが、当業者が認識し得るように、そのような実施形態及び例の範囲内とみなされる種々の変形例が可能である。
これに関して、適用可能な場合に開示事項を種々の実施形態及び対応の図面との関係で説明してきたが、他の同様の実施形態が使用可能であり、又は開示事項の同一、類似、代替又は置換の機能を実行するために、そこから逸脱することなく、変形及び付加が記載の実施形態に対してなされ得ることが理解されるべきである。したがって、開示事項はここに記載されるいずれかの単一の実施形態に限定されるべきではなく、以下の添付の特許請求の範囲による幅及び範囲において解釈されるべきである。
本明細書において採用されるように、用語「プロセッサ」とは、これに限定されることなく、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有する単一のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を有するマルチコアプロセッサ、並列プラットフォーム、及び分散共有メモリを有する並列プラットフォームを備える実質的にあらゆるコンピューティング処理装置又はデバイスをいうものとする。さらに、プロセッサとは、集積回路、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルロジックコントローラ、複合プログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はここに記載される機能を実行するように設計されたその任意の組合せをいうものとする。プロセッサは、空間使用率を最適化し、又はユーザ装置の性能を強化するために、これに限定されることなく、分子及び量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ及びゲートのようなナノスケールのアーキテクチャを利用することができる。プロセッサは、コンピューティング処理装置の組合せとして実施されてもよい。
本願で使用されるように、用語「コンポーネント」、「システム」、「プラットフォーム」、「レイヤ」、「セレクタ」、「インターフェース」などは、1以上の具体的機能を有するコンピュータ関連エンティティ又は演算装置に関連するエンティティのことをいうものであり、エンティティはハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェアのいずれかであり得る。一例として、コンポーネントは、これに限定されることなく、プロセッサ上で稼働する処理、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なもの、実行のスレッド、プログラム及び/又はコンピュータであり得る。例示であって限定ではなく、サーバ上で稼働するアプリケーション及びそのサーバは、コンポーネントであり得る。1以上のコンポーネントは実行の処理及び/又はスレッド内に存在することができ、コンポーネントは1個のコンピュータに局所化され、及び/又は2個以上のコンピュータ間に分散され得る。さらに、これらのコンポーネントは、そこに記憶された種々のデータ構造体を有する種々のコンピュータ可読媒体から実行し得る。コンポーネントは、1以上のデータパケット(例えば、ローカルシステムにおける、分散システムにおける、及び/又は信号を介する他のシステムとのインターネットなどのネットワークにわたる他のコンポーネントと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に応じるようなローカル及び/又はリモートの処理を介して通信し得る。他の例として、コンポーネントは、プロセッサによって実行されるソフトウェア又はファームウェアアプリケーションによって動作する電気又は電子回路によって動作する機械部品によって提供される具体的機能を有する装置であればよく、プロセッサは装置の内部にあっても外部にあってもよく、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行する。さらに他の例として、コンポーネントは機械部品なしに電子部品を介して具体的機能を提供する装置であればよく、電子部品は、電子部品の機能を少なくともある程度与えるソフトウェア又はファームウェアを実行するプロセッサをそこに備え得る。
さらに、用語「又は(若しくは)」は、排他的な「又は(若しくは)」ではなく包含的な「又は(若しくは)」を意味するものである。すなわち、特に断りがなく、又は文脈から明らかでない限り、「XがA又はBを採用する」とは、自然な包含的な順列のいずれかを意味するものである。すなわち、XがAを採用する場合、XがBを採用する場合、又はXがA及びBの双方を採用する場合、上記事例のいずれにおいても「XがA又はBを採用する」が充足される。さらに、本明細書及び添付図面において使用される冠詞「a」及び「an」は、特に断りがなく、又は単数形に向けられることが文脈から明らかでない限り、「1以上の」を意味するものと一般に解釈されるべきである。
また、用語「含む」は、クローズド又は排他的な用語ではなくオープン又は包含的な用語として採用されるものである。用語「含む」は、明示的に他の用法で使用されない限り、用語「備える」と置換可能であり、同様の範囲として扱われるものである。例として、「りんごを含む果物のバスケット」は、「りんごを備える果物のバスケット」と同じ範囲の幅で扱われるものである。
さらに、「ユーザ装置(UE)」、「移動局」、「モバイル」、「加入者局」、「加入者装置」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」及び同様の技術のような用語は、データ、制御、音声、映像、サウンド、ゲーム又は実質的にあらゆるデータストリーム若しくはシグナリングストリームを受信又は搬送する無線通信サービスの加入者又はユーザによって利用される無線デバイスをいう。上記用語は、本明細書及び関連する図面において互換可能に使用される。同様に、用語「アクセスポイント」、「基地局」、「NodeB」、「エボルブドNodeB」、「eNodeB」、「ホームNodeB」、「ホームアクセスポイント」などは、本願においては互換可能に使用され、データ、制御、音声、映像、サウンド、ゲーム又は実質的にあらゆるデータストリーム若しくはシグナリングストリームを、一組の加入者局又はプロバイダによって有効化されるデバイスにサービングし、及びそこから受信する無線ネットワークコンポーネント又は機器をいう。データ及びシグナリングストリームは、パケット化されたフロー又はフレームベースのフローを備え得る。
さらに、用語「コアネットワーク」、「コア」、「コアキャリアネットワーク」、「キャリア側」又は類似の用語は、集約、認証、呼制御及び交換、課金、サービス発動若しくはゲートウェイの一部又は全部を通常は提供する電気通信ネットワークのコンポーネントをいうものとする。集約は、サービスプロバイダネットワークにおける最上位の集約ということができ、コアノード下の階層の次のレベルは分散ネットワーク及びそしてエッジネットワークである。UEは、通常は大きなサービスプロバイダのコアネットワークに直接接続しないが、スイッチ又は無線アクセスネットワークによってコアにルーティングされ得る。認証は、電気通信ネットワークにサービスを要求するユーザがこのネットワーク内でそのようにすることを許可されているか否かに関する判定ということができる。呼制御及び交換は、呼信号処理に基づいてキャリア装置にわたる呼ストリームの将来の経路に関する決定ということができる。課金は、種々のネットワークノードによって生成される課金データの収集及び処理に関し得る。今日のネットワークにおいて見られる課金メカニズムの2つの共通のタイプは、前払い課金及び後払い課金であり得る。サービス発動は、何らかの明示的アクション(例えば、コールトランスファ)に基づいて、又は暗示的に(例えば、コールウェイテイング)、起こり得る。なお、サービス「実行」は、第三者ネットワーク/ノードが実際のサービス実行に参加し得るので、コアネットワーク機能であってもなくてもよい。ゲートウェイは、他のネットワークにアクセスするコアネットワークに存在し得る。ゲートウェイ機能は、他のネットワークとのインターフェースのタイプに依存し得る。
またさらに、用語「ユーザ」、「加入者」、「顧客」、「消費者」、「生産消費者」、「エージェント」などは、文脈がこれらの用語間で特定の区別をしない限り、本明細書を通じて互換可能に採用される。そのような用語は人間のエンティティ又はシミュレーションされたビジョン、サウンドの認識などを提供することができる(例えば、複雑な数式に基づいて推定を行う容量を介するような人工知能を介してサポートされる)自動化されたコンポーネントということができることが理解されるべきである。
主題の態様、構成又は効果は、実質的にあらゆる又は任意の有線、ブロードキャスト、無線電気通信、無線技術若しくはネットワーク又はその組合せにおいて利用され得る。そのような技術又はネットワークの非限定的例は、ブロードキャスト技術(例えば、サブヘルツ、極低周波(ELF)、超低周波(VLF)、低周波(LF)、中周波(MF)、高周波(HF)、超高周波(VHF)、極超高周波(UHF)、超高周波(SHF)、テラヘルツブロードキャストなど)、イーサネット、X.25、電力線タイプネットワーク、例えば電力線オーディオビデオイーサネットなど、フェムトセル技術、Wi−Fi、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave access)、EnhancedGPRS(General Packet Radio Service)、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、LTE(Long Term Evolution)、3GPP UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、3GPP2、ウルトラモバイルブロードバンド、HSPA(High Speed Packet Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM (Global System for Mobile communication) Evolution)無線アクセスネットワーク、UTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)又はLTE−Advancedを含む。
用語「推定する」又は「推定」は、一般にシステム、環境、ユーザ並びに/又はイベント及び/若しくはデータを介して捕捉される一組の観測記録から意図される状態について理由付けすること又はその状態を推定することの処理ということができる。捕捉されたデータ及びイベントは、ユーザデータ、デバイスデータ、環境データ、センサからのデータ、センサデータ、アプリケーションデータ、暗示的データ、明示的データなどを含み得る。推定は、例えば、特定のコンテキスト若しくはアクションを識別するのに採用可能であり、又はデータ及びイベントの考察に基づいて対象となる状態にわたる確率分布を生成することができる。推定はまた、一組のイベント及び/又はデータから上位イベントを構成するために採用される技術ということもできる。そのような推定によって、あるインスタンスではイベントが時間的に近接して相関され得るかにかかわらず、並びにイベント及びデータが1又は複数のイベント及びデータソースから来るものであるかにかかわらず、一組の観測されたイベント及び/又は記憶されたイベントデータから新たなイベント又はアクションの構築がもたらされる。種々の分類方式及び/又はシステム(例えば、サポートベクトルマシン、ニューラルネットワーク、エクスパートシステム、ベイジアンネットワーク、ファジーロジック及びデータフージョンエンジン)が、開示事項との関係で自動の及び/又は推定されたアクションを実行することとの関連で採用され得る。
上述してきたことは、開示事項を説明するシステム及び方法の例を含む。もちろん、ここに構成要素又は方法の全組合せを記載することはできない。当業者であれば、請求項の記載事項の多数の更なる組合せ及び順列が可能であることを認識し得る。またさらに、「含む」、「有する」、「処理する」などの用語が詳細な説明、特許請求の範囲、付録及び図面において使用される程度まで、そのような用語は、特許請求の範囲において移行語句として採用される場合に「備える」が解釈されるように用語「備える」と同様の態様で包含的であるものとする。

Claims (21)

  1. 方法であって、
    プロセッサを備えるデバイスが、無線通信チャネルを介して、前記デバイスにマルチポイント送信プロトコルを使用してデータを送信するように構成された送信ポイントデバイスの間で前記無線通信チャネルの空間レイヤを区分けするレイヤ区分け情報を決定するステップであって、前記レイヤ区分け情報を前記決定するステップは、前記デバイスのランク容量に基づいて前記レイヤ区分け情報を決定するステップを備える、ステップと、
    前記デバイスが、前記送信ポイントデバイスに前記レイヤ区分け情報を送信するステップと、
    前記デバイスが、前記レイヤ区分け情報に基づいて決定された前記空間レイヤの第1のグルーピングを介して、前記送信ポイントデバイスの第1の送信ポイントデバイスから第1のデータ信号を受信するステップであって、該第1のデータ信号は前記デバイスに向けられたデータに基づいて生成される第1のコードワード情報を備える、ステップと、
    前記デバイスが、前記レイヤ区分け情報に基づいて決定された前記空間レイヤの第2のグルーピングを介して、第2の送信ポイントデバイスから第2のデータ信号を受信するステップと、を備える方法。
  2. 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号は、異なるコードワードを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号は、前記送信ポイントデバイスによる別個であり非協調であるスケジューラの使用に基づく異なるコードワードを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記デバイスは第1のデバイスを備え、
    前記方法は、前記デバイスが、第2のデバイスにより前記デバイスに送信されたメッセージを得るために前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号を合成するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
  5. 前記空間レイヤの前記第1のグルーピング及び前記空間レイヤの前記第2のグルーピングは、前記第1の送信ポイントデバイスと前記第2の送信ポイントデバイスとの間の協調なしに決定されていた、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第1の送信ポイントデバイス及び前記第2の送信ポイントデバイスは、地理的に閾距離だけ離れている、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号は、異なる物理リソースブロックに割り当てられる、請求項1に記載の方法。
  8. 前記異なる物理リソースブロックは前記第1の送信ポイントデバイス及び前記第2の送信ポイントデバイスによって独立に割り当てられた、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号の合計ランクは、前記空間レイヤの前記第1のグルーピング及び前記空間レイヤの前記第2のグルーピングを決定するために、前記第1の送信ポイントデバイスと前記第2の送信ポイントデバイスによる前記レイヤ区分けの適用に基づいて前記デバイスの最大ランク容量を超えない、請求項7に記載の方法。
  10. 前記レイヤ区分け情報を決定するステップは、前記送信ポイントデバイスの合成されたランクが前記デバイスの前記ランク容量を超えるという決定に対応する、請求項1に記載の方法。
  11. デバイスのプロセッサによって実行されると、
    それぞれの送信ポイント間で前記デバイスのランク容量を区分けするランク割当てを、それぞれ、前記デバイスと前記それぞれの送信ポイントデバイスとの間の通信リンクに関連するチャネル状態情報に基づいて特定するステップと、
    異なる空間レイヤを前記ランク割当てに応じて前記それぞれの送信ポイントに割り当てる異なる重複しない空間レイヤ割当てを特定するステップと、
    前記ランク割当てを識別するランク割当て情報を前記それぞれの送信ポイントデバイスに送信するステップと、
    前記異なる重複しない空間レイヤ割当てを識別する空間レイヤ割当て情報を前記それぞれの送信ポイントデバイスに送信するステップと、
    前記それぞれの送信ポイントからデータ信号を受信するステップであって、前記データ信号は前記デバイスに向けられた同じデータを表す情報をそれぞれ備え、前記データ信号は前記異なる重複しない空間レイヤ割当てをそれぞれ有する、ステップと
    を備える動作の実行を促進する実行可能な命令を備える機械可読記憶媒体。
  12. 前記データ信号は、それぞれの送信ポイントデバイス間の協調なしに決定される、異なるコードワード及び異なる物理リソースブロック構成を備える、請求項11に記載の機械可読記憶媒体。
  13. 前記異なる重複しない空間レイヤ割当ては、前記送信ポイントデバイス間の協調なしに独立に決定された、請求項11に記載の機械可読記憶媒体。
  14. デバイスであって、
    プロセッサと、
    メモリであって、前記プロセッサによって実行されると、
    無線通信チャネルを介して、前記デバイスにマルチポイント送信プロトコルを使用してデータを送信するように構成された送信ポイントデバイスの間で前記無線通信チャネルの空間レイヤを区分けするレイヤ区分け情報を決定するステップであって、前記レイヤ区分け情報を前記決定するステップは、前記デバイスのランク容量に基づいて前記レイヤ区分け情報を決定するステップを備える、ステップと、
    前記送信ポイントデバイスが前記レイヤ区分け情報にアクセスすることを可能にするステップと、
    前記送信ポイントデバイスの第1の送信ポイントデバイスから、前記レイヤ区分け情報に基づいて決定された前記空間レイヤの第1のグループを介して、第1のデータ信号を受信するステップと、
    前記送信ポイントデバイスの第2の送信ポイントデバイスから、前記レイヤ区分け情報に基づいて決定された前記空間レイヤの第2のグループを介して、第2のデータ信号を受信するステップと、
    を備える動作の実行を促進する実行可能な命令を記憶するメモリと、
    を備えるデバイス。
  15. 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号は、異なるコートワードを含む、請求項14に記載のデバイス。
  16. 前記空間レイヤの前記第1のグループ及び前記空間レイヤの前記第2のグループは、前記第1の送信ポイントデバイスと前記第2の送信ポイントデバイスとの間の協調なしに独立に決定された、請求項14に記載のデバイス。
  17. 前記第1のデータ信号と前記第2のデータ信号は、前記デバイスに向けられたメッセージの異なる部分を備え、前記命令はさらに、
    前記メッセージを得るために、前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号を復号するステップを備える、請求項14に記載のデバイス。
  18. 前記第1の送信ポイントデバイス及び前記第2の送信ポイントデバイスは、少なくとも所定の距離だけ地理的に離れている、請求項14に記載のデバイス。
  19. 前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号は、異なる物理リソースブロックに割り当てられる、請求項14に記載のデバイス。
  20. 前記異なる物理リソースブロックは前記第1の送信ポイントデバイスと前記第2の送信ポイントデバイスによって独立に割り当てられた、請求項19に記載のデバイス。
  21. 前記レイヤ区分け情報を決定するステップは、前記送信ポイントデバイスの合成されたランクが前記デバイスの前記ランク容量を超えるという決定に対応する、請求項14に記載のデバイス。
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