JP6858677B2 - 浮遊物除去装置 - Google Patents

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この発明は、液面に浮かぶフロートを備える浮遊物除去装置に関する。
従来、液面に浮かぶフロートを備える浮遊物除去装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、液面に浮かぶ複数のフロートと、フロートの下方に設けられ、液面近傍の浮遊物を吸引する吸引力を発生させるポンプと、上方に向けて円形状に開放された吸込口を有する吸込部とを備える浮遊物除去装置が開示されている。
特開2015−211972号公報
しかしながら、上記特許文献1の浮遊物除去装置は、液面下の吸込口と、液面との距離が小さい場合に、装置が僅かに上昇しただけで吸込口が液面上に突出してポンプが空気を吸い込み、ポンプの吸込機能が低下してしまうという不都合がある。一方、液面下の吸込口と、液面との間隔が大きい場合に、浮遊物を吸い込まずに浮遊物の下方の液体ばかりを吸い込んでしまうという不都合がある。また、ポンプの流量が変わるようなポンプの駆動環境の変化が生じた場合に、浮遊物を除去するために許容される吸込口の高さ位置の範囲が小さいので、浮遊物を吸い込めなくなるという不都合がある。すなわち、上記特許文献1の浮遊物除去装置では、浮遊物を除去可能な吸込口の所定の高さ位置を安定して維持することが難しいという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、浮遊物を除去可能な吸込口の高さ位置を安定して維持することが可能な浮遊物除去装置を提供することである。
この発明の一の局面による浮遊物除去装置は、側面視において、外表面が曲面形状を有し、液面に浮かぶ縦長の単一のフロートと、フロートの下方に設けられ、液面近傍の浮遊物を吸引する吸引力を発生させるポンプ本体と、ポンプ本体およびフロートに接続され、フロートとは別体の筒状の吸入部材と、を備え、筒状の吸入部材は、外周部から内周部に浮遊物を通過させることにより浮遊物を取り込む溝状の浮遊物吸入部を含み、筒状の吸入部材は、平面視において、単一のフロートを取り囲むように形成され、筒状の吸入部材の下方側の内表面は、側面視において、フロートの曲面形状の外表面に沿った曲面形状を有する
この発明の一の局面による浮遊物除去装置では、上記のように、筒状の吸入部材に、外周部から内周部に浮遊物を通過させることにより浮遊物を取り込む溝状の浮遊物吸入部を設けることによって、上方に向けて円形状に開放された吸込口により浮遊物を吸い込む場合と比較して、溝状の浮遊物吸入部により、浮遊物を除去可能な高さ方向の範囲により大きな幅を持たせることができるので、自然流下(越流)により、浮遊物を吸入部材の内側に取り込む堰の開口として浮遊物吸入部を機能させることができる。その結果、浮遊物を除去可能な吸込口の高さ位置を安定して維持することができる。また、浮遊物除去装置は、単一のフロートを備えるので、フロートが複数ある場合と比較して、装置構成を簡素化して、装置を小型化することができる。また、フロートが複数ある場合と比較して、フロートの位置調整も容易に行うことができる。
上記一の局面による浮遊物除去装置において、好ましくは、浮遊物吸入部は、液面以上の高さ位置に配置される上端部と、液面よりも低い高さ位置に配置される下端部とを含む。このように構成すれば、下端部よりも高い位置から自然流下により、浮遊物を吸入部材の内側に取り込むことができるので、液面近傍で比較的速い流速を発生させることができる。その結果、効果的に浮遊物を吸い込む(除去する)ことができる。また、ポンプ本体の流量が変わるようなポンプ本体の駆動環境の変化が生じた場合に、ポンプ本体の流量の変化に伴って、浮遊物吸入部の内側の水位を、下端部に対して上下させることができるので、堰の開口として機能する浮遊物吸入部の開放面積を変動させることができる。その結果、自然流下により吸入部材の内側に取り込まれる液体(浮遊物)の量と、ポンプ本体の流量とをバランスさせることができる。要するに、浮遊物除去装置は、ポンプ本体の駆動環境の変化によって生じる浮遊物吸入部の内側の水位の変動に自動で追随(対応)して、浮遊物除去装置内の流体の流れを定常状態にする(安定させる)ことができる。これにより、ポンプ本体の駆動環境の変化の前後で、浮遊物を除去可能な状態を維持することができる。なお、ポンプ本体の駆動環境の変化により、ポンプ本体の流量が増加した場合、浮遊物吸入部の内側の水位が下端部に対して下降(浮遊物吸入部の開放面積が増加)する。逆に、ポンプ本体の駆動環境の変化により、ポンプ本体の流量が低下した場合、浮遊物吸入部の内側の水位が下端部に対して上昇(浮遊物吸入部の開放面積が減少)する。
上記一の局面による浮遊物除去装置において、好ましくは、筒状の吸入部材の内表面とフロートの外表面との間には、浮遊物の流路が設けられている。このように構成すれば、浮遊物吸入部から吸い込んだ浮遊物と液体を流路からポンプ本体へと流すことができる。
上記一の局面による浮遊物除去装置において、好ましくは、浮遊物吸入部は、筒状の吸入部材の周方向に略等角度間隔で複数設けられている。このように構成すれば、吸入部材の周方向からバランスよく効率的に浮遊物を吸い込む(除去する)ことができる。
上記液面以上の高さ位置に配置される上端部と液面よりも低い高さ位置に配置される下端部とを浮遊物吸入部が含む構成において、好ましくは、フロートは、浮遊物吸入部に対するフロートの高さ位置を調整する液面レベル調整部を含み、液面レベル調整部は、浮遊物吸入部に対するフロートの高さ位置を調整することにより、浮遊物吸入部を液面に跨る高さ位置に調整可能に構成されている。このように構成すれば、複数のフロートを備え、フロートごとに液面レベルを調整する場合と比較して、液面レベルの調整作業を容易化することができる。また、吸入部材側(液面下)に液面レベルを調整するための構成が設けられた場合と比較して、液面上に浮遊して露出するフロートに液面レベル調整部が設けられているので、この点からも、液面レベルの調整作業を容易化することができる。
上記一の局面による浮遊物除去装置において、好ましくは、溝状の浮遊物吸入部は、下方に向かうにつれて幅が狭まるように形成されている。このように構成すれば、浮遊物が位置する上方側の幅が大きくなるので、効果的に浮遊物を除去することができる。一方、浮遊物を浮かせている液体が位置する下方側の幅が小さくなるので、ポンプ本体により吸い込む液体の量を少なくすることができる。したがって、ポンプ本体に対して、液体ではなく、浮遊物を吸い込むための仕事を効率的にさせることができる。また、浮遊物吸入部を、下方に向かうにつれて幅が狭まるように形成することで、浮遊物除去装置を所定領域に設置後、ポンプ本体の運転を開始すると、ポンプ本体が吸込みを行うので吸入部材の内側水位が上昇するが、それに伴い浮遊物吸入部の開放面積が減少するので浮遊物吸入部から流入する流量は減少することとなり、ポンプ本体の吸込み量と、浮遊物吸入部から流入する流量が同一となるレベルで維持され均衡が保たれるよう構成することができる。さらに、その後の運転で、ポンプ本体の吸込量が、吸入部材への液体の流入量を上回ると、内側水位が低下を始めるが、浮遊物吸入部の開放面積も増加するので吸入部材への液体の流入量も増加することとなり、吸入部材内外の液位の変動に対しても自動的に浮遊物吸入部への流入量が調整され、効果的に液面に浮遊する浮遊物と、液面の液体を吸い込むことができる状態を維持することができる。
この場合、好ましくは、溝状の浮遊物吸入部は、下方に向かうにつれて幅が狭まるV字形状に形成されている。このように構成すれば、溝状の浮遊物吸入部を簡易な形状により形成することができる。
本発明によれば、上記のように、浮遊物を除去可能な吸込口の高さ位置を安定して維持することができる。
本発明の実施形態による浮遊物除去装置の全体構成を示した一部破断の側面図である。 本発明の実施形態による浮遊物除去装置を示した平面図である。 本発明の実施形態による浮遊物除去装置の浮遊物の除去方法について説明するための図である。 本発明の参考例による浮遊物除去装置の全体構成を示した一部破断の側面図である。 本発明の実施形態の第1変形例による浮遊物除去装置の全体構成を示した一部破断の側面図である。 本発明の実施形態の第2変形例による浮遊物除去装置の全体構成を示した一部破断の側面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
(浮遊物除去装置の構成)
図1〜図3を参照して、本発明の実施形態による浮遊物除去装置100の構成について説明する。
図1に示す浮遊物除去装置100は、所定領域(たとえば、貯留槽や、ため池など)に貯められた液体(たとえば、水など)に浮いた状態で設置されるように構成されている。また、浮遊物除去装置100は、液面近傍にある浮遊物を吸引することにより所定領域から除去するように構成されている。
浮遊物除去装置100は、液面レベル調整部11を含む単一のフロート1と、吸入部材2と、フロート1と別体のポンプ本体3とを備えている。なお、吸入部材2は、フロート1に接続されている。また、吸入部材2は、ポンプ本体3に固定的に接続されている。
液面レベル調整部11は、吸入部材2(吸入部材2の後述する浮遊物吸入部22a)に対するフロート1の高さ位置を調整するように構成されている。フロート1と、吸入部材2およびポンプ本体3とは、液面レベル調整部11により、互いに上下方向に相対移動可能に構成されている。要するに、液面レベル調整部11は、吸入部材2の液面に対する高さ位置を調整する機能を有している。
〈フロートの構成〉
図1に示すフロート1は、例えば、樹脂材料(発泡材料)により形成されており、縦長のオーバル形状を有している。詳細には、フロート1は、水平方向において、フロート1の中心に配置され、フロート1を上下方向(Z方向)に貫通する貫通穴1aを含んでいる。フロート1は、概して、側面視において、縦長の楕円形状を有している。すなわち、フロート1は、概して、上下方向を長手方向とする楕円体であり、上下方向に延びる中心軸線α上に設けられる貫通穴1aを有している。フロート1は、液面に浮かぶように構成されている。フロート1は、浮遊物除去装置100を浮遊させることが可能な所定の大きさ以上の浮力を発生させることが可能である。なお、本発明における上記のオーバル形状とは、対称軸としての中心軸線αを有しており、楕円形状、長円形状または卵形状などに似た形状を備え、滑らかな曲線により形成される形状である。
フロート1をこのようなオーバル形状に構成することで、フロート1を球形状で構成するものと同じ表面積で構成したとしても、液面に浮遊する際の浮き沈みによる上下の変位量を大きく取ることができるので、フロート1が浮遊する際の上下方向の位置の調整を行いやすく構成することができる。また、フロート1をこのようなオーバル形状に構成することで、フロート1の水平方向の大きさD1をフロート1の上下方向の大きさよりも小さく構成することができるので、装置全体の大型化、特に吸入部材2が水平方向に大きくなることを抑制することができる。
フロート1の水平方向の大きさD1は、ポンプ本体3の水平方向の大きさ(モータ32を収容する筐体部分の大きさ)D2よりも大きい。すなわち、ポンプ本体3は、略全域でフロート1と上下方向に重なるように構成されている。
フロート1には、フロート1の貫通穴1aの内側に配置される円筒状のガイド部材12が設けられている。
ガイド部材12は、上下方向(Z方向)に直線状に延びる丸棒形状を有している。ガイド部材12は、フロート1の貫通穴1aの内径(内周面の直径)よりも僅かに小さい外径(外周面の直径)を有している。ガイド部材12は、フロート1の貫通穴1aに挿入されている。ガイド部材12とフロート1の貫通穴1aとは、互いに上下方向に摺動可能に構成されている。すなわち、フロート1は、ガイド部材12により、上下方向の移動をガイドされるように構成されている。ガイド部材12の下端は、吸入部材2に固定的に接続されている。
液面レベル調整部11は、軸部110と、軸部110に取り付けられる上限位置規制部111とを有している。
軸部110は、上下方向に直線状に延びる雄ネジ状に形成されている。軸部110は、ガイド部材12の上端から上方に延びるように設けられている。軸部110は、ガイド部材12に固定的に接続されている。すなわち、軸部110と液面レベル調整部11とは、ガイド部材12を介して、互いに固定的に接続されている。軸部110は、フロート1の貫通穴1aに通されている。フロート1の移動をガイドするガイド部材12よりも細く形成されている。軸部110の上端には、円環状の上端部110aが固定されている。上端部110aは、浮遊物除去装置100が液面上に設置された使用時に、浮遊物除去装置100を係留して水平方向への移動を規制する際や、浮遊物除去装置100を持ち上げて移動させたり、所定領域に浮遊物除去装置100を設置した際に、浮遊物除去装置100の平面的な浮遊位置を一定にするための係留用として、ロープが取り付けられて使用される。
上限位置規制部111は、吸入部材2の後述する浮遊物吸入部22aに対するフロート1の高さ位置を調整することにより浮遊物吸入部22aを液面に跨る位置に調整可能に構成されている。
詳細には、上限位置規制部111は、中心に上下方向に貫通する雌ネジ穴を有している。上限位置規制部111は、軸部110に螺合により取り付けられている。上限位置規制部111は、軸部110への螺合位置を変えることにより、軸部110に対する上下方向の位置を調整可能に構成されている。上限位置規制部111は、フロート1よりも上側に設けられている。上限位置規制部13は、水平方向において、フロート1の貫通穴1aよりも大きく形成されている。上限位置規制部111は、浮遊物除去装置100が液面上に設置された使用状態で、浮力によって浮遊するフロート1に上方から当接することにより、ガイド部材12(吸入部材2)に対するフロート1の上方への相対的な移動を規制するように構成されている。要するに、上限位置規制部111は、フロート1の上下方向の位置を定める部材である。上限位置規制部111によりフロート1の上下方向の位置を調整する結果、フロート1に対する吸入部材2(浮遊物吸入部22a)の高さ位置を調整することができる。
上限位置規制部111を軸部110に沿って上方へ移動させると、フロート1は、吸入部材2に対して、上方に移動する。この際、吸入部材2は液面に対して下方に移動する。一方、上限位置規制部111を軸部110に沿って下方へ移動させると、フロート1は、吸入部材2に対して、下方に移動する。この際、吸入部材2は液面に対して上方に移動する。
〈吸入部材の構成〉
吸入部材2は、上下方向において、ポンプ本体3とフロート1との間に配置されている。また、吸入部材2は、ポンプ本体3およびフロート1のそれぞれに接続されている。
吸入部材2は、概して、上下方向に延びる筒状に形成されている。詳細には、吸入部材2は、平面視においてフロート1を取り囲むように形成されている。また、吸入部材2は、上方が開放された器(椀)形状を有し、内側の下端に下方に延びる貫通穴21が設けられている。貫通穴21には、内側に上下方向に延びるフロート1の中心軸線αが通るように配置されている。貫通穴21は、下端において、ポンプ本体3のポンプ吸入口3aに連通している。吸入部材2は、後述する浮遊物吸入部22aを除いて、側面視において、フロート1の中心軸線αに対して略線対称となる形状を有している。
吸入部材2の内表面は、フロート1の外表面に沿った形状を有している。吸入部材2(後述する第1部材22および第2部材23)の内表面とフロート1の外表面との間には、浮遊物吸入部22aから吸い込んだ浮遊物と液体の流路Aが形成されている。流路Aは、一端が液面近傍に配置され、他端が貫通穴21を介してポンプ本体3の内部空間に連通している。
吸入部材2は、第1部材22と、第2部材23とを含んでいる。
第1部材22は、フロート1を取り囲むように、フロート1の側方に設けられている。第1部材22は、フロート1の外表面(外表面の概して上下方向に延びる部分)に沿って上下方向に延びる円環状で筒状の部材である。第1部材22の上端には、複数(10個)の浮遊物吸入部22aが設けられている。複数の浮遊物吸入部22aは、互いに略同じ高さ位置に設けられている。
浮遊物吸入部22aは、吸入部材2(第1部材22)の外周部から内周部に浮遊物を通過させることにより、吸入部材2の内側に浮遊物を取り込む部分である。また、浮遊物吸入部22aは、第1部材22の上端から下方に向けて切り欠かれる溝状の部分である。すなわち、浮遊物吸入部22aは、下方に向かうにつれて幅が狭まる形状に形成されている。詳細には、浮遊物吸入部22aは、下方に向かうにつれて幅が狭まるV字形状(三角形状)に形成されている。
浮遊物吸入部22aは、フロート1が液面に浮かべられた使用状態において、液面以上の高さ位置に配置される上端部22bと、液面よりも低い高さ位置に配置される下端部22cとを含んでいる。下端部22cは、下方に向かうにつれて幅が狭まる浮遊物吸入部22aの最下部に位置する角部分である。下端部22cの角部分の角度βは、約30度に形成されている。
図2に示すように、複数(10個)の浮遊物吸入部22aは、筒状の第1部材22の上端の周方向に略等角度(γ度(36度))間隔で設けられている。なお、図2では、説明の便宜上、浮遊物吸入部22aの上端部22bを含む吸入部材2の上端にハッチングを付しているが、このハッチングは、断面を示すものではない。
図1に示すように、第2部材23は、第1部材22の下方側に配置されている。第2部材23は、上端近傍に設けられ、第1部材22が嵌合する段差部24を有している。第2部材23は、フロート1の下方に設けられている。第2部材23は、フロート1の下方側の外表面に沿った曲面状の内表面を有している。
第2部材23(吸入部材2)は、フロート1の下方への移動を規制する下限位置規制部25を含んでいる。
下限位置規制部25は、第2部材23の内側で、第2部材23の中央近傍から上方に突出するように延びており、上端がガイド部材12に固定的に接続されている。下限位置規制部25は、フロート1の直下に配置されており、フロート1が下方に向かう際にフロート1の下端に当接するように構成されている。すなわち、下限位置規制部25は、フロート1の下方への移動を規制するように構成されており、フロート1の上下方向の位置を定める部分である。
第2部材23(吸入部材2)は、貫通穴26aと、貫通穴26aを開閉可能な弁部材26bとを含んでいる。貫通穴26aおよび弁部材26bは、水平方向において、フロート1の中心軸線αからずれた位置に配置されている。
貫通穴26aは、第2部材23(吸入部材2)のフロート1側の領域である内部領域と、フロート1側とは反対側の領域である外部領域とを連通する穴部分である。貫通穴26aは、フロート1を液面に浮かべる際に、弁部材26bが開かれることにより、吸入部材2の外部領域から内部領域に液体を導水するように構成されている。そして、弁部材26bは、第2部材23(吸入部材2)の内部領域に所定量の液体が導水された状態で閉じられる。なお、弁部材26bは、内部領域と外部領域との圧力差により開閉する弁である。すなわち、第2部材23の内部領域(内側)が空の場合(内側の液体が少ない場合)には、弁部材26bが開き、第2部材23の内部領域(内側)に液体が所定量以上流入した場合には、弁部材26bが閉じる。これにより、浮遊物除去装置100を所定領域に設置する際に、第2部材23の内部領域に液体を流入させ、浮遊物除去装置100を液面に安定して設置することが可能となる。
第2部材23(吸入部材2)には、脚部27が複数(3個)設けられている。
複数の脚部27は、水平方向において、ポンプ本体3を囲むように配置されている。脚部27は、上下方向に延びる棒状に形成されている。脚部27は、ポンプ本体3の下端(モータ32側)よりも下方まで延びている。複数の脚部27は、浮遊物除去装置100を陸上に載置する際(不使用時)に、浮遊物除去装置100を安定して支持するように構成されている。すなわち、脚部27は、浮遊物除去装置100を陸上に直立で載置するための構成である。
第2部材23(吸入部材2)の外周面側には、ボール弁28が設けられている。
ボール弁28は、球形状を有する浮上弁体281と、浮上弁体281を内側に配置する上下方向に延びる縦長の内部空間を有するカバー部材282とを備えている。
浮上弁体281は、浮遊物除去装置100が配置される所定領域の液体に浮遊するように形成されている。カバー部材282は、浮上弁体281が配置される内部空間に導水するための導水穴282aと、浮上弁体281の上方に設けられ、カバー部材282の内部空間と吸入部材2の内側の領域とを連通する上下方向に延びる貫通穴282bとを有している。
浮上弁体281は、液面下に配置された場合に、浮上して(内部空間を上方に移動して)、貫通穴282bを塞ぐように構成されている。すなわち、貫通穴282bを介して液体が吸入部材2の外に流出することはない。
一方、浮上弁体281は、液面上に持ち上げられた場合に、下降して(内部空間を下方に移動して)、貫通穴282bを開放するように構成されている。すなわち、貫通穴282bを介して液体が吸入部材2の外に排出される。
〈ポンプ本体の構成〉
図1に示すポンプ本体3は、例えば、主に樹脂材料とステンレス等の耐食性を有する金属材料とにより形成されており、ポンプとしては、比較的軽量のポンプである。ポンプ本体3は、液体中に配置された状態で駆動される水中ポンプである。ポンプ本体3は、液面近傍の浮遊物を浮遊物吸入部22aから吸引する吸引力を発生させるように構成されている。ポンプ本体3は、フロート1直下の位置で、吸入部材2を介してフロート1に接続されている。ポンプ本体3は、ポンプ本体3の略全域において、フロート1と上下方向にオーバーラップしている。なお、ポンプ本体3は、吸入部材2から取り外して、他の出力タイプのポンプに交換可能に構成されている。一例ではあるが、ポンプ本体3は、150W、250W、350W、450W、750Wの出力タイプの各種ポンプ間で互い交換可能に構成されている。
ポンプ本体3は、遠心式の羽根車31と、羽根車31に回転軸32aを介して駆動力を付与するモータ32とを備えている。回転軸32aは、上下方向に延びている。回転軸32aの上端(ポンプ吸入口3a側)近傍には、羽根車31が取り付けられており、回転軸32aの下端近傍には、モータ32が配置されている。回転軸32aは、上下方向に延びるフロート1の中心軸線α上に配置されている。
ポンプ本体3には、内側に羽根車31が配置され、吸引した水(浮遊物)をポンプ吸入口3aからポンプ吐出口3bに送るポンプ室33が設けられている。ポンプ吸入口3aは、フロート1の中心およびポンプ本体3を上下方向に通過する中心軸線α上に設けられている。すなわち、ポンプ本体3の上下方向に延びる中心軸線は、フロート1の上下方向に延びる中心軸線αと略一致している。ポンプ吸入口3aは、フロート1の中心の直下に設けられている。ポンプ吐出口3bは、ポンプ本体3の側方(Z方向に略直交する方向)を向くように設けられている。
ポンプ吐出口3bには、側方からホースHの一端が接続されている。ホースHの他端は、たとえば、地上に設けられる浄化装置などに接続されている。浄化装置では、浮遊物の油水分離処理や、ろ過処理などが行われる。
ポンプ吐出口3bとホースHとの間には、パッキン状の始動時流量抑制弁34が設けられている。始動時流量抑制弁34は、ポンプ本体3の始動時の最大流量を抑制し、ポンプ吸入口3a内部の水位が急激に低下して装置全体が大きく浮上することを防止している。
始動時流量抑制弁34は、流体が通るポンプ本体3の内部空間およびホースHの内部空間と連通する貫通穴を有しており、貫通穴の内周側に突出する複数の舌部34aを有している。舌部34aは、可撓制を有しており、ポンプ本体3の始動前の液体による外力を受けない状態においては、図1に破線で示すように、ホースH側からポンプ本体3側に反りかえる形状を保持するように形成されている。
舌部34aは、ポンプ本体3の始動後においては、ポンプ本体3側からホースH側(始動前とは逆側)に反りかえるように弾性変形される。
ポンプ本体3は、フロート1および吸入部材2に比べて大きな重量を有している。また、ポンプ本体3は、フロート1の直下の位置で、かつ、装置全体で下端に設けられている。したがって、ポンプ本体3は、自重により、液面に浮遊するフロート1に対して、フロート1の直下に位置し続けようとする。すなわち、浮遊物除去装置100は、フロート1が液面に浮かべられた使用状態において、ポンプ本体3により、ポンプ本体3とフロート1との相互の位置が保持されて装置全体が安定するように構成されている。これにより、浮遊物除去装置100は、浮遊物を吸引により除去する機能を発揮することが可能となる。
〈浮遊物除去装置による浮遊物の除去方法〉
次に、図1および図3を参照して、浮遊物除去装置100による浮遊物の除去の方法(原理)について説明する。
図1に示すように、液面レベル調整部11により、液面に対するフロート1の高さ位置を上下させることにより、浮遊物吸入部22aの液面に対する高さ位置を調整する。詳細には、浮遊物吸入部22aの上端部22bを液面以上の高さ位置に配置するとともに、浮遊物吸入部22aの下端部22cを液面よりも低い高さ位置に配置する。この際、下端部22cよりも上端部22bの近傍に液面が位置するように、液面レベル調整部11を調整する。なお、ポンプ本体3の駆動前においては、吸入部材2の内周側の水位(内側水位)と、吸入部材2の外周側の水位(外側水位)とは、同じ高さ位置にある。
そして、ポンプ本体3を駆動させる。すなわち、羽根車31を回転させて、浮遊物吸入部22aからポンプ室33に向けた浮遊物を含む液体の流れを発生させる。
その結果、図3に示すように、内側水位が外側水位に対して低下し始める。つまり、堰の開口として機能する浮遊物吸入部22aの開放面積が増加し始める。なお、内側水位が外側水位に対して低下するのに伴い、吸入部材2への液体の流入量が増加する。すなわち、自然流下により溝状の浮遊物吸入部22aを通過する液体の量が増加する。浮遊物除去装置100は、ポンプ本体3の駆動により、上下方向に浮き沈みする。ここで、上記の開放面積とは、概して、側面視において、浮遊物吸入部22aの開口部分で、かつ、内側水位と外側水位との間に挟まれる部分の面積である。
そして、内側水位が外側水位よりも所定の高さだけ低くなる位置で、内側水位の低下が停止する。すなわち、ポンプ本体3(図1参照)の流量(吸入量)と、浮遊物吸入部22aを通過する液体の流入量とがバランスして、内側水位と外側水位とが一定の水位差に保たれる定常状態となる。なお、定常状態では、上端部22bが液面上に配置され、下端部22cが液面下に配置される。
このように、内側水位が外側水位よりも所定の高さだけ低くなる状態を保持することによって、浮遊物を含む流体を自然流下(越流)により吸入部材2に取り込み続けることができる。その結果、浮遊物吸入部22a(吸入部材2)の周囲の液面の近傍に比較的速い流速を発生させることができるので、浮遊物除去装置100は、効果的に浮遊物を除去することができる。
なお、その後に、ポンプ本体3の流量が変わるようなポンプ本体3の駆動環境の変化が生じた場合でも、溝状の浮遊物吸入部22aが設けられる所定の高さ範囲で、内側水位が外側水位に対して上下(開放面積が増加または減少)して、内側水位と外側水位とが一定の水位差に保たれる定常状態が維持される。例えば、ポンプ本体3の吸込量が、吸入部材2への液体の流入量を上回ると、内側水位が低下を始めるが、浮遊物吸入部22aの開放面積も増加するので吸入部材2への液体の流入量も増加することとなり、吸入部材2内外の液位の変動に対しても自動的に浮遊物吸入部22aへの流入量が調整され、効果的に液面に浮遊する浮遊物と、液面の液体を吸い込むことができる状態を維持することができる。
(実施形態の効果)
施形態では、以下のような効果を得ることができる。
施形態では、上記のように、筒状の吸入部材2に、外周部から内周部に浮遊物を通過させることにより浮遊物を取り込む溝状の浮遊物吸入部22aを設けることによって、上方に向けて円形状に開放された吸込口により浮遊物を吸い込む場合と比較して、溝状の浮遊物吸入部22aにより、浮遊物を除去可能な高さ方向の範囲により大きな幅を持たせることができるので、自然流下(越流)により、浮遊物を吸入部材2の内側に取り込む堰の開口として浮遊物吸入部22aを機能させることができる。その結果、浮遊物を除去可能な吸込口の高さ位置を安定して維持することができる。また、浮遊物除去装置100は、単一のフロート1を備えるので、フロート1が複数ある場合と比較して、装置構成を簡素化して、装置を小型化することができる。また、フロート1が複数ある場合と比較して、フロート1の位置調整も容易に行うことができる。
また、実施形態では、上記のように、浮遊物吸入部22aに、液面以上の高さ位置に配置される上端部22bと、液面よりも低い高さ位置に配置される下端部22cとを設ける。これにより、下端部22cよりも高い位置から自然流下により、浮遊物を吸入部材2の内側に取り込むことができるので、液面近傍で比較的速い流速を発生させることができる。その結果、効果的に浮遊物を吸い込む(除去する)ことができる。また、ポンプ本体3の流量が変わるようなポンプ本体3の駆動環境の変化が生じた場合に、ポンプ本体3の流量の変化に伴って、浮遊物吸入部22aの内側の水位を、下端部22cに対して上下させることができるので、堰の開口として機能する浮遊物吸入部22aの開放面積を変動させることができる。その結果、自然流下により吸入部材2の内側に取り込まれる液体(浮遊物)の量と、ポンプ本体3の流量とをバランスさせることができる。要するに、浮遊物除去装置100は、ポンプ本体3の駆動環境の変化によって生じる浮遊物吸入部22aの内側の水位の変動に自動で追随(対応)して、浮遊物除去装置100内の流体の流れを定常状態にする(安定させる)ことができる。これにより、ポンプ本体3の駆動環境の変化の前後で、浮遊物を除去可能な状態を維持することができる。なお、ポンプ本体3の駆動環境の変化により、ポンプ本体3の流量が増加した場合、浮遊物吸入部22aの内側の水位が下端部22cに対して下降(浮遊物吸入部22aの開放面積が増加)する。逆に、ポンプ本体3の駆動環境の変化により、ポンプ本体3の流量が低下した場合、浮遊物吸入部22aの内側の水位が下端部22cに対して上昇(浮遊物吸入部22aの開放面積が減少)する。
また、実施形態では、上記のように、筒状の吸入部材2を、平面視において、フロート1を取り囲むように形成する。これにより、フロート1の周囲にバランスよく吸入部材2が配置されるので、装置全体の姿勢を安定して維持することができる。
また、実施形態では、上記のように、筒状の吸入部材2の内表面を、フロート1の外表面に沿った形状に形成し、筒状の吸入部材2の内表面とフロート1の外表面との間に、浮遊物の流路Aを設ける。これにより、浮遊物吸入部22aから吸い込んだ浮遊物と液体を流路Aからポンプ本体3へと流すことができる。
また、実施形態では、上記のように、浮遊物吸入部22aを、筒状の吸入部材2の周方向に略等角度間隔で複数設ける。これにより、吸入部材2の周方向からバランスよく効率的に浮遊物を吸い込む(除去する)ことができる。
また、実施形態では、上記のように、フロート1に、浮遊物吸入部22aに対するフロート1の高さ位置を調整する液面レベル調整部11を設け、液面レベル調整部11を、浮遊物吸入部22aに対するフロート1の高さ位置を調整することにより、浮遊物吸入部22aを液面に跨る高さ位置に調整可能に構成する。これにより、複数のフロート1を備え、フロート1ごとに液面レベルを調整する場合と比較して、液面レベルの調整作業を容易化することができる。また、吸入部材2側(液面下)に液面レベルを調整するための構成が設けられた場合と比較して、液面上に浮遊して露出するフロート1に液面レベル調整部11が設けられているので、この点からも、液面レベルの調整作業を容易化することができる。
また、実施形態では、上記のように、溝状の浮遊物吸入部22aを、下方に向かうにつれて幅が狭まるように形成する。これにより、浮遊物が位置する上方側の幅が大きくなるので、効果的に浮遊物を除去することができる。一方、浮遊物を浮かせている液体が位置する下方側の幅が小さくなるので、ポンプ本体3により吸い込む液体の量を少なくすることができる。したがって、ポンプ本体3に対して、液体ではなく、浮遊物を吸い込むための仕事を効率的にさせることができる。また、浮遊物吸入部22aを、下方に向かうにつれて幅が狭まるように形成することで、浮遊物除去装置100を所定領域に設置後、ポンプ本体3の運転を開始すると、ポンプ本体3が吸込みを行うので吸入部材2の内側水位が上昇するが、それに伴い浮遊物吸入部22aの開放面積が減少するので浮遊物吸入部22aから流入する流量は減少することとなり、ポンプ本体3の吸込み量と、浮遊物吸入部22aから流入する流量が同一となるレベルで維持され均衡が保たれるよう構成することができる。さらに、その後の運転で、ポンプ本体3の吸込量が、吸入部材2への液体の流入量を上回ると、内側水位が低下を始めるが、浮遊物吸入部22aの開放面積も増加するので吸入部材2への液体の流入量も増加することとなり、吸入部材2内外の液位の変動に対しても自動的に浮遊物吸入部22aへの流入量が調整され、効果的に液面に浮遊する浮遊物と、液面の液体を吸い込むことができる状態を維持することができる。
また、実施形態では、上記のように、溝状の浮遊物吸入部22aを、下方に向かうにつれて幅が狭まるV字形状に形成する。これにより、溝状の浮遊物吸入部22aを三角堰の形状に形成することができる。
参考例
次に、図4を参照して、参考例について説明する。この参考例では、吸入部材2の内側にフロート1を配置した上記実施形態とは異なり、フロート1から離れた任意の位置に吸入部材202を配置する例について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(浮遊物除去装置の構成)
参考例による浮遊物除去装置200は、図4に示すように、吸入部材202を備えている。
吸入部材202は、蛇行した管形状を有しており、一方開口が液面近傍に配置され、他方開口がポンプ本体3のポンプ吸入口3aに連通している。吸入部材202の内側には、浮遊物の流路Aが形成されている。吸入部材202は、一方開口に設けられ、外周部から内周部に浮遊物を通過させることにより浮遊物を取り込む溝状の浮遊物吸入部22aを含んでいる。浮遊物吸入部22aは、一方開口の周方向に略等角度間隔で複数(5個)設けられている。浮遊物吸入部22aが設けられる一方開口は、フロート1の周囲に、フロート1から離間して配置されている。吸入部材202は、ポンプ本体3とフロート1との間に配置され、ポンプ本体3とフロート1とを互いに接続している。また、この参考例では吸入部材202(浮遊物吸入部22aが設けられる筒状の部分)の水平方向の大きさ(直径)D3は、フロート1の水平方向の大きさ(直径)D1よりも小さく構成されている(D3>D1)。
なお、参考例のその他の構成は、上記実施形態と同様である。
参考例の効果)
参考例では、以下のような効果を得ることができる。
参考例では、フロート1から離れた任意の位置に吸入部材202を設けることで、吸入部材202の水平方向の大きさ(直径)D3が、フロート1の水平方向の大きさ(直径)D1よりも小さく構成されてる場合でも、浮遊物除去装置100を構成することができる。
なお、参考例のその他の効果は、上記実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態(実施例)は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態(実施例)の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、ポンプ吐出口を側方に向くように構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図5に示す実施形態の第1変形例の浮遊物除去装置300のように、ポンプ吐出口303bを下方に向くように構成してもよい。この場合、L字形状(一端開口および他端開口の向く方向が略直交する形状)の管部材(例えばストリートエルボ等)Eの一端をポンプ吐出口303bに接続して、管部材Eの他端にホースHを側方から取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、フロートを縦長に形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図6示す実施形態の第2変形例の浮遊物除去装置400のように、フロート401を球形状(上下方向の大きさと水平方向の大きさとが略等しくなる形状)に形成してもよい。また、図示しないが、フロートを、上下方向の大きさが水平方向の大きさよりも小さくなる形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、吸入部材に浮遊物吸入部を10個設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、吸入部材に浮遊物吸入部を1個以上9個以下、または、11個以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、吸入部材に、切り欠き状の浮遊物吸入部を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、吸入部材に、内と外とを連通する貫通孔状の浮遊物吸入部を設けてもよい。
また、上記実施形態では、浮遊物吸入部を、V字形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、浮遊物吸入部を、U字形状や矩形状などのV字形状以外の形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、吸入部材に、30度のV字形状の浮遊物吸入部を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、吸入部材に、たとえば、30度以外で、90度未満のV字形状の浮遊物吸入部を設けてもよい。なお、82度未満のV字形状の浮遊物吸入部を設けるのがより好ましい。
また、上記実施形態では、吸入部材に、導水のための弁部材および貫通穴を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、吸入部材に、導水のための弁部材および貫通穴を設けなくてもよい。この場合、たとえば、吸入部材の上方の開口から導水してもよい。
また、上記実施形態では、遠心式の羽根車をポンプ本体に用いた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、軸流式や、斜流式などの遠心式以外の羽根車をポンプ本体に用いてもよい。
また、上記実施形態では、ポンプ本体の回転軸を上下方向に延びるように配置した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ポンプ本体の回転軸を水平方向または斜め方向に延びるように配置してもよい。
また、上記実施形態では、フロートを中実の形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、フロートを中空の形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、吸入部材を第1部材と第2部材との2つの部材により構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、吸入部材を1つの部材により構成してもよい。
1、401 フロート
2、202 吸入部材
3、303 ポンプ本体
11 液面レベル調整部
22a 浮遊物吸入部
22b 上端部
22c 下端部
100、200、300、400 浮遊物吸入装置
A 流路

Claims (7)

  1. 側面視において、外表面が曲面形状を有し、液面に浮かぶ縦長の単一のフロートと、
    前記フロートの下方に設けられ、液面近傍の浮遊物を吸引する吸引力を発生させるポンプ本体と、
    前記ポンプ本体および前記フロートに接続され、前記フロートとは別体の筒状の吸入部材と、を備え、
    前記筒状の吸入部材は、外周部から内周部に浮遊物を通過させることにより浮遊物を取り込む溝状の浮遊物吸入部を含
    前記筒状の吸入部材は、平面視において、前記単一のフロートを取り囲むように形成され、
    前記筒状の吸入部材の下方側の内表面は、側面視において、前記フロートの曲面形状の前記外表面に沿った曲面形状を有する、浮遊物除去装置。
  2. 前記浮遊物吸入部は、液面以上の高さ位置に配置される上端部と、液面よりも低い高さ位置に配置される下端部とを含む、請求項1に記載の浮遊物除去装置。
  3. 記筒状の吸入部材の前記内表面と前記フロートの前記外表面との間には、浮遊物の流路が設けられている、請求項1または2に記載の浮遊物除去装置。
  4. 前記浮遊物吸入部は、前記筒状の吸入部材の周方向に略等角度間隔で複数設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の浮遊物除去装置。
  5. 前記フロートは、前記浮遊物吸入部に対する前記フロートの高さ位置を調整する液面レベル調整部を含み、
    前記液面レベル調整部は、前記浮遊物吸入部に対する前記フロートの高さ位置を調整することにより、前記浮遊物吸入部を液面に跨る高さ位置に調整可能に構成されている、請求項2に記載の浮遊物除去装置。
  6. 前記溝状の浮遊物吸入部は、下方に向かうにつれて幅が狭まるように形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の浮遊物除去装置。
  7. 前記溝状の浮遊物吸入部は、下方に向かうにつれて幅が狭まるV字形状に形成されている、請求項に記載の浮遊物除去装置。
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