JP6856282B1 - 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム - Google Patents

薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動植物に対し適切で影響の少ない適用可能薬物候補を簡便で迅速かつ正確に検索して、表示する薬物候補検索システムを提供する。【解決手段】薬物候補検索システム1は、薬物特定情報と用法情報と分類情報とを記憶するデータベース部14と、データベース部14から適用可能薬剤及び/又は適用可能有効成分に関するデータを検索するサーバー側処理部12と、前記データをクライアント端末装置20aに送信するためのサーバー側通信部13とを有した薬物候補検索用データベースサーバー装置10と;前記データの信号を受信するクライアント側通信部23aと、送受信と前記データの表示とを制御するクライアント側処理部22aと、前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類情報との内容等を表示する表示部21aとを有した前記クライアント端末装置20aと;を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、作物のような植物に適用される農薬、又は病院や薬局で処方された患者や家畜・ペットのような動物に適用される医薬品などの薬剤を、初回、若しくは次回変更し又は継続し使用するために選択する際に用いられるもので、適用可能な又は使用禁忌・使用注意すべきそれら動植物用の薬物候補を検索するのに適した薬物候補検索システム、及びそれに用いるための薬物候補検索プログラムに関するものである。
農園や圃場や家庭菜園で育成・栽培される農作物や園芸作物などの作物の病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、及び展着などの目的のために、農薬である薬剤が使用される。
農薬には、同属乃至同科又は同種の作物に繰返し使用すると耐性を生じるものが多数存在するため、継続使用年限、繰返使用回数や年間使用回数、使用時期、使用時期間隔、適用作物などが制限されることがあり、使用中の薬剤やそれに含有される有効成分とは別な薬剤を次の薬物候補として選択しなければならないことが頻繁に生じる。また、同一農園・圃場で多数の作物を育成するため異なる作物種類毎の栽培区域で別々な農薬を適用しなければならなかったり、隣り合う他人の農園・圃場で別々な農薬を適用してしまったりする場合があり、近隣同士の別な作物に、図らずも禁忌の農薬が散布などの際にかかってしまう所謂ドリフト現象を引き起こしてしまって、不意に薬害を生じたり残留農薬検査値が規定を超え出荷できなくなってしまったりすることがあり、複数の作物に適用可能な農薬を注意して選択しなければならないことが多い。さらに、最近では、ハウス栽培での受粉のためミツバチを用いたり病害虫駆除用の化学農薬を低減するため益虫・益鳥・天敵・線虫・菌類を用いたりする所謂生物農薬も使用されるが、他の効能のために使用する化学農薬の所為で折角の生物農薬が死滅乃至弱体化しないように、使用可能な薬物候補を予めチェックしておかなければならない。
しかし、適切な農薬の薬物候補を選択・チェックするにしても、農薬の能書にあらゆる作物同士の禁忌組み合わせやあらゆる生物農薬に対する被害が記載されているわけではなく、農薬の使用制限・使用忌避について専門誌での調査など面倒な労力と時間とがかかるばかりか、農薬使用制限・忌避の管理に長けていない各農業従事者が現場で容易くそのような調査を行い難いという実情がある。
現に、農林水産省から「病害虫の薬剤抵抗性の発達を最小限に抑えるため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布するよう指導する」旨通達されているが、各農業従事者は商品名、銘柄名が相違すれば連用を避けていると誤解している例が、散見される。
また、患者や家畜・ペットなど、ヒトを包含する広範な動物に、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防のため、ファーストチョイスされた医薬品が投与される。癌患者への抗癌剤やこれら動物への抗菌剤などの投与を繰り返すと、耐性を生じたり薬効が低下したりして、医薬品を変更して投与しなければならないことがしばしば必要となるが、多数の医薬品の中から、投与履歴を考慮し、医師や獣医師などが簡易に迅速かつ正確に、ファーストチョイスされた医薬品とは異なるもので、セカンドチョイスの適切な医薬品薬物を選択するには、高度な専門知識と経験が必要である。
特許文献1には、それの特許請求の範囲に記載の通り、「農作業における農薬散布時に使用する農薬の種類、散布方法を簡易に検索、判定する従来技術として、農作物を特定する情報を受け付けるステップと、農薬を特定する情報を受け付けるステップと、前記特定された農作物が前記特定された農薬に適合するか否かの判定結果を演算するステップと、前記判定結果を表示するステップとを行う適合農薬判定方法」が、開示されている。この適合農薬判定方法は、具体的には、「前記農薬を特定する情報を受け付けるステップにおいて、前記農薬の種類ごとに一意に付与される農薬番号もしくは前記農薬に貼付されるJANコードで表記されるバーコードを読み取るステップと、前記農薬番号もしくはJANコードから、農薬を特定する情報を出力するステップと、を行う」というものである。
特許文献1の適合農薬判定方法は、農作物と農薬とが適切か否かを判定するだけであるから、一つの農作物と一つの農薬との1:1の関係性が適切か判断するだけである。現にその段落番号0006に、「本発明は、予め適応する作物名を入力させることと、国内で流通している農薬のデータベースに加え、地域毎に推奨する農薬種類を特定する情報と、農薬ごとに農薬メーカが管理するバーコード情報とを紐づけるデータベースを有することにより、バーコード情報を読み取ることで農薬種類を特定すると共に、前記作物名に適応可能かどうかを判定し結果を表示することを特徴としたものである」と記載され、段落番号0008に「当該農薬が適応可能かどうかの判定を、簡易な操作で、かつ作物毎の適応可否を判定することが可能となる」と記載された通り、複数の農作物と複数の農薬とを対象とするものではない。従って、特許文献1の適合農薬判定方法は、一つの農作物と一つの農薬の情報を、農作物のデータと農薬のデータとをあたかも一次元的に即ちデータ同士を線状に繋ぐように、農作物から農薬の情報を特定して、農作物と農薬とが適切か否かを判定するしかできない極めてシンプルなものである。そのため、あたかも図29に示す様に、一次元的に即ちデータ同士を線状に繋ぐシンプルな検索しかできない。
このような従来の判定方法では、一つの農薬と一つの農作物の適合性を判定するのに用いられるだけであり、既に使用している薬剤に対し、次に使用可能な薬物候補を検索するものではない。
そこで、本発明者らは、既に特許文献2の出願において、「薬物候補検索用データベースサーバー装置とクライアント端末装置とを備えている薬物候補検索システムであって、動植物の種類毎における、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、及び展着から選ばれる少なくとも何れか目的に適用する薬剤の名称及び/又は前記薬剤に含有される有効成分の名称を含む薬物特定情報と、前記薬剤の夫々の前記目的、対象動植物、薬効、効能、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法、劇物又は毒物の指定、毒性、及び禁忌から選ばれる少なくとも何れかの用法を含む用法情報と、前記薬剤及び/又は前記有効成分についての効力同等性を示す分類コードを含む分類情報とを対応させて記憶されたデータベース部と、前記動植物の種類と、前記目的と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記用法と、前記分類コードとの少なくとも何れかに基づき、前記データベース部から、適用可能薬剤及び/又は適用可能有効成分に関するデータを検索するサーバー側処理部と、前記データをクライアント端末装置に送信するためのサーバー側通信部とを備えている前記薬物候補検索用データベースサーバー装置と;前記サーバー側処理部で前記データを検索させるために、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づく信号を前記薬物候補検索用データベースサーバー装置へ送信し、そこから前記データの信号を受信するクライアント側通信部、それら送受信と前記データの表示とを制御するクライアント側処理部;前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類コードとの内容、若しくはそれらと、さらにそれらの前記目的、及び/又は前記用法との内容を表示する、表示器を有した前記クライアント端末装置;とを備えており、
前記データベース部が、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数同士での対象動植物の事例毎の混用適否を示す混用情報を記憶しており、前記動植物が作物であり前記対象動植物が複数種の作物であって前記薬剤が農薬であり、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記複数種の作物の全てに対する前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分を検索する前記サーバー側処理部を、有しており、前記サーバー側処理部が、前記複数種の作物をキーワードとして、前記疾病、前記病気、前記害虫、前記病原菌、防除すべき前記雑草、前記植物成長調整、及び/又は前記展着に適用する前記薬剤及び/又は前記有効成分を、検索し、クライアント側処理部により、前記表示器に表示させ、
前記サーバー側処理部が、前記薬剤及び/又は前記有効成分に対する前記分類コードを検索し、検索された分類コードとは異なる分類コードを持つ別な薬剤及び/又は有効成分を、検索し、クライアント側処理部により、前記表示器に表示させ、前記サーバー側処理部が、前記分類コードから前記対象動植物と前記目的との少なくとも何れかを、逆検索し、前記表示器に表示させ、前記サーバー側処理部が、前記薬剤及び/又は前記有効成分と前記薬剤及び/又は前記有効成分との前記複数同士の組み合わせの前記混用適否を、前記混用情報によりチェックして、前記表示器に表示させるようになっていることを特徴とする薬物候補検索システム」について、未だ出願公開公報も特許公報も発行されていないが、既に特許査定を得ている。
また、植物に対する農薬やヒト・家畜・ペットに対する医薬品を、特定の目的に対して使用する際に、混用禁忌のみならず、使用禁忌又は使用注意となる薬物があり、全ての薬剤・有効成分の全組み合わせについて、混用禁忌・使用禁忌・使用注意・禁忌症などの禁忌作用が調べられているわけではなく、既存の禁忌作用効果データから類推適用すべき場合も、多数存在し、現場で簡易に、適用可能な適切な薬物候補を検索したり、使用禁忌・使用注意すべき薬物候補を抽出しその抽出した薬物候補を除外して適用可能な適切な薬物候補を検索したりする、薬物候補検索システムが望まれている。
特開2017−73044号公報 特願2019−170570
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、動植物に対して使用中の薬剤を継続して使用できるか、それに代えて別な薬物を選択するかという薬物候補を検索したり、混用禁忌・使用禁忌・使用注意・禁忌症などの禁忌作用のあるものを除外して薬物候補を検索したりするためのもので、動植物に対し適切で影響の少ない適用可能薬物候補を簡便で迅速かつ正確に検索して、表示する薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた特許請求の範囲に記載の薬物候補検索システムは、薬物候補検索用データベースサーバー装置とクライアント端末装置とを備えている薬物候補検索システムであって、
動植物の種類毎における、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、及び展着から選ばれる少なくとも何れかの目的に適用する薬剤の名称及び/又は前記薬剤に含有される有効成分の名称を含む薬物特定情報と、前記薬剤の夫々の前記目的、対象動植物、薬効、効能、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法、剤型、劇物又は毒物の指定、毒性、及び禁忌から選ばれる少なくとも何れかの用法を含む用法情報と、前記薬剤及び/又は前記有効成分についての効力同等性を示す分類コードを含む分類情報とを対応させて記憶されたデータベース部と、
前記動植物の種類と、前記目的と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記用法と、前記分類コードとの少なくとも何れかに基づき、前記データベース部から、適用可能薬剤及び/又は適用可能有効成分に関するデータを検索するサーバー側処理部と、
前記データをクライアント端末装置に送信するためのサーバー側通信部と
を有した前記薬物候補検索用データベースサーバー装置と;
前記サーバー側処理部で前記データを検索させるために、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づく信号を前記薬物候補検索用データベースサーバー装置へ送信し、そこから前記データの信号を受信するクライアント側通信部と、
それら送受信と前記データの表示とを制御するクライアント側処理部と、
前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類コードとの内容、若しくはそれらと、さらにそれらの前記目的、及び/又は前記用法との内容を表示する表示器と
を有した前記クライアント端末装置と;
を備えており、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記データベース部で、前記動植物の種類毎に、前記薬物特定情報と、前記用法情報と、前記分類情報とを、それぞれレコード構造、テーブル構造、及び/又はリレーショナルデータベース構造となって記憶しており、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記データベース部で、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数同士での対象動植物の事例毎の混用適否及び/又は混用禁忌を示す混用情報を記憶しており、及び/又は前記データベース部で、前記用法情報に関する使用禁忌又は使用注意を示す使用情報を記憶しており、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記サーバー側処理部で、前記混用情報及び/又は前記使用情報に基づいて、前記目的に用いる、前記薬剤及び/又は前記有効成分を前記データベース部から検索し、その検索結果を、前記サーバー側通信部から前記クライアント側通信部に前記信号を介して送信するものであり、
前記クライアント端末装置が、前記検索結果を前記表示器に表示させるものであることを特徴とする。
この薬物候補検索システムは、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記検索結果の前記薬剤及び/又は前記有効成分における前記用法情報の少なくとも何れかの限定事項と前記分類コードとが共通するものであって前記混用情報及び/又は前記使用情報に記録されていない前記薬剤及び/又は前記有効成分を、検索して抽出し、その抽出結果を、前記検索結果と共に又は前記検索結果に代えて、前記サーバー側通信部から前記クライアント側通信部に前記信号を介して送信するものであり、
前記クライアント端末装置が、前記検索結果を前記表示器に表示させるものであることを特徴とするものである。
この薬物候補検索システムは、前記限定事項が、前記対象動植物と、前記薬効及び前記効能から選ばれる少なくとも何れかと、前記目的、前記用量、前記濃度、前記使用可能頻度、前記使用制限回数、前記使用時期、前記適用場所、前記使用方法、及び前記剤型から選ばれる少なくとも何れかとであることを特徴とする。
この薬物候補検索システムは、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記サーバー側処理部で、前記動植物の同一又は異なる前記種類における、同一又は異なる前記目的に用いる、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数候補同士での前記分類コードの同一又は相違を前記データベース部から検索し、及び/又は前記混用適否及び/又は前記混用禁忌を前記データベース部から検索して、その検索結果を、前記サーバー側通信部から前記クライアント側通信部に前記信号を介して送信するものであり、
前記クライアント端末装置が、前記検索結果を前記表示器に表示させるものであることを特徴とするものである。
この薬物候補検索システムは、前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり又は前記動植物が患者であって前記薬剤が診療医薬品であり、前記分類コードがそれぞれ前記薬剤毎及び/又は前記有効成分毎の種別、前記薬効、前記効能、構造系統、耐性及び/又は抵抗性に基づく前記効力同等性を示すコードであることが好ましい。
この薬物候補検索システムは、前記動植物が前記作物であって前記薬剤が前記農薬であり、前記コードが、RACコードであると一層好ましい。
この薬物候補検索システムは、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、複数種の作物の全てに対する前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分を検索する前記サーバー側処理部を、有しており、
前記サーバー側処理部が、前記複数種の作物をキーワードとして、前記疾病、前記病気、前記害虫、前記病原菌、防除すべき前記雑草、前記植物成長調整、及び/又は前記展着に適用する前記薬剤及び/又は前記有効成分を、検索し、クライアント側処理部により、前記表示器に表示させ、
前記サーバー側処理部が、前記薬剤及び/又は前記有効成分に対する前記分類コードを検索し、検索された分類コードとは異なる分類コードを持つ別な薬剤及び/又は有効成分を、検索し、クライアント側処理部により、前記表示器に表示させ、
前記サーバー側処理部が、前記分類コードから前記対象動植物と前記目的との少なくとも何れかを、逆検索し、前記表示器に表示させ、
前記サーバー側処理部が、前記薬剤及び/又は前記有効成分と前記薬剤及び/又は前記有効成分との前記複数同士の組み合わせの前記混用適否を、前記混用情報によりチェックして、前記表示器に表示させるようになっていると、なお一層好ましい。
この薬物候補検索システムは、前記クライアント端末装置が、使用中であり及び/又は使用履歴のある使用薬剤及び/又は使用有効成分が有する前記分類コードを含む履歴情報を入力して検索させるための操作部を、有し、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記履歴情報に基づき、それ以外の分類コードを有する別な薬剤及び/又は有効成分を前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分として検索する前記サーバー側処理部を有しているというものであってもよい。
この薬物候補検索システムは、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置と前記クライアント端末装置との何れかが、前記履歴情報を保存する記憶部を、有しており、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記履歴情報に基づいて、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分のデータを検索する前記サーバー側処理部を、有し、
前記クライアント端末装置が、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分に関する前記薬物特定情報を表示し若しくはさらにこれらに関する前記用法情報及び/又は前記分類情報を表示する、前記表示器を、有しているというものであってもよい。
この薬物候補検索システムは、前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分に基づいて、それに関する前記対象動植物と前記目的と前記用法との少なくとも何れかを、逆検索する前記サーバー側処理部を有し、
前記クライアント端末装置が、逆検索した結果を表示する前記表示器を有していることが好ましい。
この薬物候補検索システムは、前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の前記分類コードに基づいて、その分類コードを有する前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称を検索し、又はそれに関する前記対象動植物と前記目的と前記用法との少なくとも何れかを、逆検索する前記サーバー側処理部を有し、
前記クライアント端末装置が、逆検索した結果を表示する前記表示器を有しているというものであってもよい。
この薬物候補検索システムは、前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記適用可能薬剤の名称と前記適用可能有効成分の名称との何れか一方に基づいて、他方の名称と、それに関する前記対象動植物と前記目的と前記用法との少なくとも何れかを、逆検索する前記サーバー側処理部を有し、
前記クライアント端末装置が、逆検索した結果を表示する前記表示器を有しているというものであってもよい。
この薬物候補検索システムは、前記動植物が作物で前記薬剤が農薬であり、
前記データベース部が、益虫、益鳥、有益線虫、有益菌類、前記害虫の天敵とから選ばれる何れかの生物農薬に対する前記薬剤毎の使用適否を、記憶しており、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分に基づいて、前記生物農薬の使用の適否を、検索する前記サーバー側処理部を有しており、
前記クライアント端末装置が、前記生物農薬の使用の適否を検索した結果を表示する前記表示器を有しているというものであってもよい。
この薬物候補検索システムは、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとのうちの何れかの検索指示情報に基づき、それ以外を前記サーバー側処理部により検索できるように、前記データベースが、前記薬物特定情報と前記用法情報と前記分類情報とを互いにリンクして、記憶しているというものであってもよい。
この薬物候補検索システムは、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとのうちの何れかの検索指示情報に基づき、それ以外を検索して、少なくとも何れかを抽出し、表形式に出力する前記サーバー側処理部を有し、
前記クライアント端末装置が、その表形式による表情報を表示する前記表示器を有するというものであってもよい。
前記の目的を達成するためになされたもので、薬物候補検索用データベースサーバー装置とクライアント端末装置とを備えている薬物候補検索システムに用いられる薬物候補検索プログラムは、
薬物候補検索用データベースサーバー装置とクライアント端末装置とを備えている薬物候補検索システムに用いられる薬物候補検索プログラムであって、
動植物の種類毎における、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、及び展着から選ばれる少なくとも何れかの目的に適用する薬剤の名称及び/又は前記薬剤に含有される有効成分の名称を含む薬物特定情報と、前記薬剤の夫々の前記目的、対象動植物、薬効、効能、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法、剤型、劇物又は毒物の指定、毒性、及び禁忌から選ばれる少なくとも何れかの用法を含む用法情報と、前記薬剤及び/又は前記有効成分についての効力同等性を示す分類コードを含む分類情報とを対応させて記憶されたデータベース部から、前記動植物の種類と、前記目的と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記用法と、前記分類コードとの少なくとも何れかに基づき、適用可能薬剤及び/又は適用可能有効成分に関するデータをサーバー側処理部で検索させるために、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づく信号を前記薬物候補検索用データベースサーバー装置へ送信するステップ手順と、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置から前記データの信号をクライアント端末装置のクライアント側通信部で受信するステップ手順と、
それら送受信と前記データの表示とを前記クライアント端末装置でのクライアント側処理部で制御するステップ手順と、
前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類コードとの内容、若しくはそれらと、さらにそれらの前記目的、及び/又は前記用法との内容を、前記クライアント端末装置での表示器で表示するステップ手順とを、
実行させるプログラムと;
前記サーバー側処理部で前記データを検索させるために、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づく信号を前記薬物候補検索用データベースサーバー装置へ送信し、そこから前記データの信号を前記クライアント側通信部で受信するステップ手順と、
クライアント側処理部で、それら送受信と前記データの表示とを制御するステップ手順と、
前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類コードとの内容、若しくはそれらと、さらにそれらの前記目的、及び/又は前記用法との内容を表示器で表示するステップ手順とを
実行させるプログラムと;
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記データベース部で、前記動植物の種類毎に、前記薬物特定情報と、前記用法情報と、前記分類情報とを、それぞれレコード構造、テーブル構造、及び/又はリレーショナルデータベース構造となって記憶しており、かつ、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数同士での対象動植物の事例毎の混用適否及び/又は混用禁忌を示す混用情報を記憶していることを利用して及び/又は前記用法情報に関する使用禁忌又は使用注意を示す使用情報を記憶していることを利用して、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置の前記サーバー側処理部で、前記動植物の同一又は異なる前記種類における、同一又は異なる前記目的に用いる、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数候補同士での前記分類コードの同一又は相違を前記データベース部から検索し、及び/又は前記混用適否及び/又は前記混用禁忌を前記データベース部から検索して、及び/又は前記混用情報及び/又は前記使用情報に基づいて、前記目的に用いる、前記薬剤及び/又は前記有効成分を前記データベース部から検索し、その検索結果を、サーバー側通信部から前記クライアント側通信部に前記信号を介して送信するステップ手順と、
前記クライアント端末装置で前記検索結果を前記表示器に表示するステップ手順とを
実行させるプログラムと;
を備えていることを特徴とする。
本発明の薬物候補検索システム、及びそれのための薬物候補検索プログラムによれば、動植物の種類毎における、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、展着のような目的に適用する薬剤又はそれに含有される有効成分のうち、使用し続けると耐性を生じたり使用回数や時期が制限されたりする農薬や医薬品に対して、継続使用可能か若しくは別な薬剤又は有効成分を選択しなければならないかを判断する際に、農業従事者、医師、獣医師、薬剤師などが、簡易、迅速かつ正確に、適切な薬物候補を検索することができる。
この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムによれば、複数の薬剤や有効成分の混用の適否による適切な候補薬物の検索、当該複数の薬物・有効成分同士の禁忌を考慮した候補薬物の検索、適用禁忌の動植物又は疾病・病気にかかる薬物・有効成分の薬物候補の検索を行うことが可能である。しかも、既存の薬物・有効成分の全ての組み合わせの混用禁忌・混用注意が判明している訳ではなく、また医薬品添付文書に禁忌・忌避の記載が無くても安全を考慮して使用を控えた方が良い薬物又は薬物混用が全て判明している訳でもないので、それらを事前にチェックして、禁忌・忌避すべき薬物を類推適用し予め除くようにして、適切な薬物の検索を行うことが可能である。
このようにして、この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムによれば、事前に分かっている複数同士での対象動植物の事例毎の混用適否・混用禁忌を示す混用情報により、及び/又は用法情報に関する使用禁忌又は使用注意を示す使用情報に記録されていない薬剤及び/又は有効成分の混用適否や使用適否を、類推適用して、適切な薬物の検索を行うことが可能である。
この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムは、薬剤や有効成分についての効力同等性、即ち変更使用容認性を示す分類コードを含む分類情報によって、適切な薬物候補を検索するというものである。この分類コードを足掛かりにして、薬物候補の検索及び絞込みができるのみならず、対象動植物、使用制限、適用範囲など逆引き検索ができ、1種の動植物と1種の薬剤との適合性とりわけ農薬と農作物の適合性を単に判定するに過ぎない従来のデータベースよりも、応用用途が広い。
動植物例えば作物やその病気から薬剤や有効成分を検索したり、その逆に薬剤や有効成分又は病気から使用可能な動植物例えば作物を検索したり、それらを組み合わせたりして、1項目から多項目の検索、又は多項目から多項目の検索を行うことが可能である。
特許文献1のような従来の適合農薬判定方法は、農作物と農薬とが適切か否かを判定するだけであるから、既に知られている一つの農作物と一つの農薬との1:1の関係性を検索するに過ぎない。それに対し、この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムは、複数種の作物のそれぞれについて、疾病、病気、害虫、病原菌、雑草、植物成長調整、及び/又は展着に適用する薬剤や有効成分を検索するものである点で、多数の農作物と多数の薬剤や有効成分との情報を、複数の系列によりあたかも二次元的に、即ちある種の作物から薬剤や有効成分及びそれに対応する分類コードを検索するデータ系列と、別な種の作物から別な薬剤や有効成分及びそれに対応する分類コードを検索するデータ系列とを、複数種の作物の系列として並列して二次元的な網目状に繋ぐようにしつつ、複数種の作物についての複数の薬剤や有効成分が同一又は異なる分類コードを有するかチェックするという複雑な検索をすることができるようしている。
しかも、この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムは、検索した複数の薬剤や有効成分の同一又は異なる分類コードとは異なる分類コードを検索し、この異なる分類コードを持つ別な薬剤及び/又は有効成分を検索して表示する。このようにこの薬物候補検索システムによれば、複雑な検索を行うことができる。
さらに、この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムは、事前に分かっている複数同士での対象動植物の事例毎の混用適否・混用禁忌を示す混用情報により、及び/又は用法情報に関する使用禁忌又は使用注意を示す使用情報に記録されていなくても、薬物の同等性を加味して薬物候補検索することにより、混用適否・混用禁忌・使用適否・使用禁忌・使用注意すべき薬物候補を、正しく選択することができる。
この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムによれば、使用中又は使用履歴のある薬剤や有効成分に対して継続使用又は変更使用すべきかについて、目的、対象動植物、薬効、効能、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法、劇物又は毒物の指定、毒性、若しくは禁忌・忌避などの観点から、適切な薬物候補を検索することも可能となる。逆に、禁忌・忌避すべき候補薬物を検索することも可能となる。
さらに、たとえこの異なる分類コードを持つ別な薬剤及び/又は有効成分同士であったとしても、動植物の種類によっては、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、及び展着に対して、混用できない組み合わせが、多数存在する。特に、検索対象の複数の動植物及び検索対象外の動植物に対する混用が不適であることが極めて多い。しかし、この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムによれば、薬剤や有効成分の組み合わせの禁忌適否を混用情報に基づいてチェックすることにより、検索対象の複数の動植物とりわけ作物は勿論のこと検索対象外の動植物とりわけ作物に対しても組み合わせて混用できる薬物候補を検索して表示できるので、単なる分類コードの相違による検索よりも薬物候補を一層絞り込みつつ次の作物候補も検索して表示できるという一層複雑でより高度な検索ができる。
また、この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムを用いて検索した薬物候補は、患者・家畜・ペット・作物などの動植物での特定の薬剤による耐性の問題を解消でき、またその薬剤の薬害又は農薬残留の回避に資することができる。
とりわけ、薬物候補が農薬の場合、同属乃至同科又は同種の作物に繰返し使用すると耐性を生じる所為で、継続使用年限、繰返使用回数や年間使用回数、使用時期などが制限される特定薬剤に代えて、別な薬物を安心して使用できるように、事前に検索しておくことが可能である。また、同一農園で多数の作物を育成する際や隣り合う他人同士の農園で作物を育成する際に、別々な農薬を使用する際であっても、薬害又は農薬残留の心配がなくなるように、事前に検索しておくことが可能である。
さらに加えて、この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムは、前記分類コードから前記対象動植物と前記目的との少なくとも何れかを、逆検索するから、あたかも二次元的な網目状に繋ぐデータ系列から、あたかも三次元的な網目状と別な次元のデータ系列を追加して、当初の複数の作物とは別な対象動植物や目的を検索でき、一層多様でより高度な検索ができる。
この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムは、一つの農作物と一つの農薬との1:1の関係性が適切か判断するしかできない特許文献1のような個別のデータが順次繋がったデータ構造のものを相互にリンクした関係性を辿るに過ぎない従来の適合農薬判定方法よりも、遥かに複雑な検索をすることができる。即ち、この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムによれば、多次元的な検索ができる。
また、薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムを用いれば、複数の薬剤を併用したり薬剤と所謂生物農薬とを併用したりする場合の禁忌組み合わせを事前にチェックして、適切な薬物候補を選択することもできる。
この薬物候補検索システム、及び薬物候補検索プログラムによって、新たな混用事例として、多種の薬物同士の混用の適否を判断するのに活用したり、同時に服用してはならない頓服薬・注射薬など各種医薬品の判定に活用したり、病気や体質によっては合わない医薬品又は禁忌症によっては重篤な副作用が発現したりすることを事前に判定したりするのに、用いることができる。
本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様の概要を示すブロックダイヤグラムである。 本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内のファイルの関係を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内の薬剤特定情報ファイルにおけるテーブルのレコードのデータ構造を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内の用法情報ファイルにおけるテーブルのレコードのデータ構造を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内の病害虫雑草ファイル14cにおけるテーブルのレコードのデータ構造を示す図である。 本発明を適用する本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内の混用情報ファイル14dにおけるテーブルのレコードのデータ構造を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内の混用作物名ファイル14eにおけるテーブルのレコードのデータ構造を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内の作物名ファイル14fにおけるテーブルのレコードのデータ構造を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内の生物農薬使用適否情報ファイル14gにおけるテーブルのレコードのデータ構造を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの別な一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内の混用作物名ファイル14eにおけるテーブルのレコードのデータ構造と、データベース部内の薬物特定情報ファイル・用法情報ファイルに有るが混用作物名ファイル14eに無い薬物に対する混用適否類推判断した結果を同様なデータ構造形式で記載したデータ結果を仮想的に示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内における薬物特定情報と用法情報と分類情報との個別情報間の関係を示す模式図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの別な態様における動作を表すフローチャートを示す概要図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの別な態様において表示されるウェブサイトマップの概略図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの別な態様において表示されるウェブサイトマップの概略図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの別な態様において表示されるウェブサイトマップの概略図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムの別な態様において表示されるウェブサイトマップの概略図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムを使用する際の薬物候補検索の例とその薬物候補の検索結果として薬物候補の適否の相関関係の例を模式的に示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおけるウェブサイトの画面の別な一例を示す図である。 本発明を適用する薬物候補検索システムにおける生物農薬使用適否ファイルのテーブルの例を示す図である。 本発明を適用外の薬物候補検索システムを使用する際の薬物候補検索の例とその薬物候補の検索結果として薬物候補の適否の相関関係の例を模式的に示す図である。
以下、本発明の薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラムを実施するための形態について詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本発明の薬物候補検索システム1の好ましい形態の一例は、図1を参照して説明すると、薬物候補検索用データベースサーバー装置10と、クライアント端末装置20a・20b・・・とが備えられて、有線又は無線の通信回線30を介して接続されているものである。
薬物候補検索用データベースサーバー装置10は、薬物候補検索のためのデータベースを有するものである。この装置10の具体的一例では、表示部11、サーバー側処理部12、サーバー側通信部13、データベース部14、記憶部15、操作部16を備えている。
クライアント端末装置20は、薬物候補検索の指示、薬物候補の表示、適用の具体例の表示を行うためのものである。クライアント端末装置20aの具体的一例では、表示部21a、クライアント側処理部22a、クライアント側通信部23a、記憶部25a、操作部26aを内蔵している。別なクライアント端末装置20bの具体例では、表示部と操作部とを兼ね備えた表示/操作部21b、クライアント側処理部22b、クライアント側通信部23b、記憶部25bを備えている。
薬物候補検索用データベースサーバー装置10中、データベース部14は薬物候補を検索するための各種ファイルなどが、記憶されている。サーバー側通信部13は、通信回線30、例えばインターネット回線に接続されている。サーバー側処理部12は、データベース部14の内容を追加・削除・修正するための操作内容を可視化するために表示部11を制御したり、サーバー側通信部13での送受信を制御したり、サーバー側処理部12への実行プログラムを実行したり、実行プログラムを恒常的に記憶しまた一時的に情報を保存する記憶部15を制御したりするものである。サーバー側処理部12は、中央制御ユニット(CPU)などのマイクロプロセッサであり、記憶部15に格納されたプログラムを実行することにより働く。サーバー側処理部12は、半導体集積回路(IC)、大規模集積回路(LSI)、特定用途向け集積回路(ASIC)であってもよく、ハードウエアの一部であってもよい。
薬剤として農薬について薬物候補を検索する具体例により、説明すると、データベース部14は、図2に示すように、薬剤特定情報ファイル14a、適用ファイルとして用法情報ファイル14b、病害虫雑草ファイル14c、混用情報ファイル14d、混用作物名ファイル14e、作物名ファイル14fが記憶されており、さらに必要に応じて生物農薬使用適否ファイル14gが記憶されている。各ファイルには、それぞれのフィールドの各項目に対応して、レコード毎に関連付けられたデータテーブル形式で、各項目の要素内容が格納されている。
例えば、前記薬剤が夫々単数又は複数の前記有効成分を含むものであり、前記データベース部に、前記薬剤又はそれに関連付けられた前記有効成分の前記薬物特定情報と、前記用法情報と、前記分類情報とが記憶されているものであってもよい。
薬剤特定情報ファイル14aは、農薬を特定し農薬の基本情報を有した基本ファイルである。薬剤特定情報ファイル14aは、薬剤や有効成分に関する薬物特定情報と、それら薬剤や有効成分の用法を含む用法情報の概要と、それら薬剤や有効成分についての効力同等性を示す分類コードを含む分類情報とを、有している。
薬剤特定情報ファイル14aは、図3に示すように、農薬の登録番号、一般名、商品名、銘柄名、一般名カナ、商品名カナ、銘柄名カナ、一般名カナ頭文字、商品名カナ頭文字、種類(例えば、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺そ剤、その他の種類など薬効別の具体的大区分)、農薬の種類(除虫菊乳剤、クロルピクリン酸燻蒸剤、石灰硫黄結合剤、2,4-PA水溶剤、生石灰、クマリン系水溶剤、液状展着剤、マラソン乳剤、リン化亜鉛粒剤、EPN乳剤などの主要成分/剤型/効能/用途別の具体的中区分)、農薬の名称、略称、有効成分、総使用回数、使用濃度、混合数、用途、剤型名、毒性用途、魚毒性、毒性、劇物毒物、メーカーのホームページ(HP)のURL、メーカーの製品詳細情報のURL、系統(分類コード、化学構造グループ)、効果等などのフィールドの各項目について、各農薬毎にレコードを有しており、データテーブルとなっている。
この薬物特定情報ファイル14aのフィールド各項目のうち、最も重要で特徴的であるのは、系統という項目にある分類コードである。分類コードは、薬剤毎及び/又は有効成分毎の種別、薬効、構造系統(化学構造グループ)、耐性及び/又は抵抗性に基づく効力同等性を示すコードである。この分類コードとは、効力同等性、即ち変更使用容認性を作用機構に基づく分類として示すものが挙げられ、具体的には日本農業工業会が所属する世界農薬工業連盟の三つの抵抗性管理委員会(Resistance Action Committee:RAC)が夫々、殺虫剤(Insecticide)では「IRAC」、殺菌剤(Fungicide)では「FRAC」、除草剤(Herbicide)では「HRAC」として定めた、RACコードが好ましく用いられる。RACコードのうち、IRAC作用機構分類は、農作物、建物、環境中での昆虫あるいはダニを防除する化学、農薬、生物農薬などの全ての薬剤を対象としており、殺虫剤抵抗性を「農薬使用基準に準じて使用しても、期待される防除効果を発揮できない現象が繰返し観察される、害虫個体群における感受性の遺伝的変化」と定義されている。FRAC作用機構分類は、上市され主に植物保護用途の殺菌剤(殺バクテリア剤を含む)を作用機構と耐性リスクに従って分類したものであり、生化学的作用機構に準じて分類したもので化合物間の交差耐性を同定することに主眼を置いて分類したものである。HRAC作用機構分類は、上市された除草剤について主に作用機構に従って分類したものである。
農薬による耐性・抵抗性は、同一農薬、同一系統の薬剤の連用がその発生要因であると考えられているため、このRACコードによって、作用点や作用機構から、農薬の有効成分を分類している。このRACコードが同一である薬剤群・有効成分群は、有効成分が異なっていても同一系統の薬剤なので、連用は忌避しなければならないものである。連用を忌避するためには、有効成分毎に、作物の種類に応じて、継続使用年限、繰返使用回数や年間使用回数、使用時期などの用法が制限される。
薬物特定情報ファイル14a中の系統という項目に、分類コードが含まれており、例えば、「I:3A:スピロイド系」と示される。「I」のような第一細目は殺虫剤I、殺菌剤F、除草剤Hの別であり、「3A」のような第二細目はRACコードであり、「スピロイド系」のような第三細目は薬効を発現するのに特徴的な構造系統(化学的構造グループ)である。
用法情報ファイル14bは、農薬の用法情報の具体的内容を、有している。用法情報ファイル14bは、図4に示すように、登録番号、用途、農薬の種類、農薬の名称、略称、作物名(野菜、野菜(白菜を除く)などの作物区分)、適用場所、適用病害虫雑草名、使用目的、希釈倍数使用量、散布液量、使用時期、使用回数、使用方法、適用土壌、適用地帯、適用農薬名、混合数、有効成分、検索用作物名(後述の図8の中の適用作物名と紐付けるためのもの)、検索用病害虫雑草名、検索用適用場所、検索用使用目的、作物分類、病害虫分類、作物カナ頭文字、病害虫カナ頭文字、作物名カナ、病害虫カナ、除外作物名、除外病害虫雑草、商品名、商品名カナ、剤型名、系統(分類コード、化学構造グループ)、効果などのフィールドの各項目について、各農薬毎にレコードを有しており、データテーブルとなっている。
病害虫雑草ファイル14cは、病害虫・雑草の情報の具体的内容を、有している。病害虫雑草ファイル14cは、図5に示すように、病害虫雑草名、病害虫雑草カナ名、病害虫雑草カナ頭文字、分類、適用病害虫雑草名などのフィールドの各項目について、各病害虫・雑草毎にレコードを有しており、データテーブルとなっている。
混用情報ファイル14dは、作物毎に適用可能な農薬の具体的内容を、有している。混用情報ファイル14dは、図6に示すように、作物名、農薬1、農薬2、注意事項、混用(農薬1欄の薬物/有効成分と農薬2欄の薬物/有効成分との数万件の組み合わせでの混用の適否)などのフィールドの各項目について、各作物毎にレコードを有しており、データテーブルとなっている。
混用作物名ファイル14eは、同じ作物でも地域毎に呼び名が異なったりじゃがいも/馬鈴薯のように同義語であったりするものを紐付けたり、同じ作物でも使用可能な農薬/有効成分が季節毎・地域毎に異なったりするものを紐付けるため作物の項目について、図7に示すように、各作物毎にレコードを有しており、データテーブルとなっている。
作物名ファイル14fは、作物の具体的内容を、有している。作物名ファイル14fは、図8に示すように、作物名、作物カナ名、作物カナ頭文字、分類、適用作物名(前述の図4の中の検索用作物名と紐付けるためのもので、例えばFAMICでの作物名)、類的呼称、正式植物名などのフィールドの各項目について、各作物名毎にレコードを有しており、データテーブルとなっている。
生物農薬使用適否情報ファイル14gは、各農薬毎に、生物農薬、例えば益虫、益鳥、有益線虫、有益菌類、天敵に対して、より具体的にはハウス栽培での受粉のためのミツバチ、アブラムシを捕食するテントウムシ、マメハモグリバエに対する寄生蜂であるハモグリコマユバチのような天敵などに対して、使用可能か、又は死滅乃至弱体化させてしまい使用不可又は不適かの適否内容を、有している。図9に示すように、昆虫天敵での卵・幼虫・蛹・成虫・マミー・コロニーに対する影響や分生子・胞子・芽胞・菌に対する影響などのフィールドの各項目について、各農薬毎にレコードを有しており、データテーブルとなっている。
データベース部14中、薬剤特定情報ファイル14a、用法情報ファイル14b、病害虫雑草ファイル14c、混用情報ファイル14d、混用作物名ファイル14e、作物名ファイル14f、及び必要に応じて生物農薬使用適否情報ファイル14gは、何れか二つのファイル同士の少なくとも一つの項目が、共通することにより、参照可能な相互関係を有しており、リレーショナル型データベースを構築している。
これらファイル14a〜14gは、全てが又は任意に一部同士が互いに関連付けられて、共通する項目で各ファイルのテーブルデータ内を検索できるようになっている。その一例の関係を図2に例示する。
図2では、薬剤特定情報ファイル14aが用法情報ファイル14bと相互に参照可能になっており、用法情報ファイル14bが病害虫雑草ファイル14c、混用情報ファイル14d、作物名ファイル14fと相互に参照可能になっており、混用情報ファイル14dが混用作物名ファイル14eと相互に参照可能になっており、生物農薬使用適否情報ファイル14gが病害虫雑草ファイル14c、混用情報ファイル14dと相互に参照可能になっていることによって、関連付けられている例である。
各ファイルのフィールド中、
薬剤特定情報ファイル14aと用法情報ファイル14bとは、登録番号の項目が共通し、
用法情報ファイル14bと病害虫雑草ファイル14cとは、病害虫雑草名の項目が共通し、
用法情報ファイル14bと混用情報ファイル14dとは、作物名、農薬名の項目が共通し、
混用作物名ファイル14eと混用情報ファイル14dとは、作物名の項目が共通し、
用法情報ファイル14bと作物名ファイル14fとは、作物名の項目が共通し、
混用情報ファイル14dと作物名ファイル14fとは、作物名の項目が共通している。
データベース部14中、これらのファイルは、転置ファイルであってもよい。転置ファイルは、特定の索引語(例えば農薬、有効成分、RACコード、作物など)のもとに、その索引語が付与されているレコードすべてのデータベース中の位置を指示するポインタのリストを用意し、すべての索引語を含む索引テーブルと、ポインタのリストであるポインタテーブルとから構成されるものである(不図示)。先ず、各レコードに索引語が付与され、その後、それを逆転して索引語ごとにポインタのリストを作成するので、農薬の検索の際に検索速度が速くて簡便なデータ構造にすることができる。
データベース部14中の各ファイル14a〜14gは、登録農薬情報について日本農業工業会、及び独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)が発信する情報、また混用に関わる項目について一般社団法人農山漁村文化協会やアシストシステムズ株式会社が農業関連団体や農薬メーカーから入手した情報からマニュアル入力、又は各レコードの項目を対応させて更新事項を自動入力し、必要に応じ日々更新することにより構築される。また、生物農薬使用適否ファイル14gは、日本生物防除協議会から入手した情報から、入力して構築される。
薬物候補検索用データベースサーバー装置10の表示部11は、薬物候補を検索するためのデータベース部14の内容を追加・削除・修正するための操作を行ったりその操作内容を可視化したりサーバー側通信部13の進行状況を表示したりするためのもので、液晶パネルディスプレイ、有機エレクトロルミネセンス(EL)パネルディスプレイが挙げられる。
薬物候補検索用データベースサーバー装置10の記憶部15は、データベース部14の内容を追加・削除・修正する実行プログラムや、サーバー側通信部13で送受信する実行プログラムや、表示部11に表示させる実行プログラム、薬物候補検索用データベースサーバー装置10自身やクライアント端末装置20a・20b・・・を識別して認識する識別情報などが、格納されている。
このデータベース部14や記憶部15は、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ハードディスクなどの不揮発性の記憶媒体で構成されている。また、記憶部15はランダムアクセスメモリ(RAM)やレジスタなどの揮発性の記憶媒体で構成されていてもよい。
薬物候補検索用データベースサーバー装置10の操作部16は、サーバー側処理部12の制御をさせる命令を入力するための操作をするためのもので、例えば、キーボード、テンキー、マウス、タッチパネルが挙げられる。
薬物候補検索用データベースサーバー装置10は、それのデータベース部14をバックアップコピーする予備サーバー装置(不図示)を有していてもよい。
一方、クライアント端末装置20a中、クライアント側処理部22aは、通信回線30を介して、薬物候補検索用データベースサーバー装置10のデータベース部14で薬物候補を検索させたりその結果を表示させたりその薬物候補の適用例えば用法や用量を表示させたりするための制御をするもので、サーバー側処理部12で例示したようなCPUを有するもので、IC、LSI、ASCIであってもよく、ハードウエアの一部であってもよい。
クライアント端末装置20aの表示部21aは、データベース部14で薬物候補を検索させたりその結果を表示させたりその薬物候補の適用例えば用法や用量の適用情報を表示させたりする操作を行う際に操作画面を表示したり、その操作内容又は薬物候補検索結果や適用情報結果を表示したりするためのもので、表示部11で例示したのと同様なパネルディスプレイなどが用いられる。
クライアント端末装置20aの記憶部25aは、データベース部14で薬物候補を検索させたりその結果を表示させたりその薬物候補の適用情報結果を表示させたりするためのプログラム、又はそれらを通信回線30例えばインターネットを介して表示させるブラウザのためのプログラムや、クライアント端末装置20aを識別して認識する識別情報などが、格納されている。この記憶部25aは、記憶部15で例示したのと同様に、不揮発性又は揮発性の記憶媒体が挙げられる。
クライアント端末装置20aの操作部26aは、操作部15で例示したのと同様に、キーボード、テンキー、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
クライアント端末装置20a・20b・・・は、複数のクライアント毎、例えば農業従事者毎に設けられる。クライアント端末装置20aのようにパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータであってもよく、クライアント端末装置20bのように表示部と操作部とが一体化した表示/操作部21bを有するタブレット端末、スマートフォン、携帯電話であってもよい。
薬物候補検索システム1は、通信回線30を介して外部サーバー装置40a・40b・・・、例えば農薬メーカーが該当農薬の情報を提供するサーバー装置に、繋がるようにしていてもよい。
図10(a)は、別な薬物候補検索システム1中、データベース部内の混用情報ファイル14d’におけるテーブルのレコードの別なデータ構造を示している。その一例として、用法情報に関する使用禁忌又は使用注意を示す使用情報のデータ構造を示す。この混用情報ファイルには、作物名と、薬剤名又は有効成分名と、薬剤又は有効成分のRACコードと、適用限定事項とが記録されている。適用限定事項は、用法情報から選ばれる何れかであるが、より具体的には、目的、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法、及び前記剤型から選ばれる何れかであり、好ましくは、適用病害虫雑草名、希釈倍数使用量、散布液量、剤型名である。より具体的には、混用情報ファイル14d’には、第一群の薬剤又は有効成分(例えばトマトに対して農薬Aと、キュウリに対して農薬A)とRACコードと適用限定事項データとが記録されており、第二群の薬剤又は有効成分(例えばトマトに対して農薬Bと、キュウリに対して農薬C)とRACコードと限定事項データとが記録されている。混用情報ファイル14d’には、第一群の薬剤又は有効成分と第二群の農薬又は有効成分との混用適否(例えば、トマトに対して第一群の農薬Aと第二群の農薬Bとの混用適否、又はキュウリに対して第一群の農薬Aと第二群の農薬Cとの混用適否)が、×(混用不可)、▲(薬害の点で問題あり)、△(物理化学的物性の低下、薬効・薬理効果などの点で問題あり)、〇(混用適)などとして、記録されている。
このように農薬Aと農薬Bと農薬Cとは、薬剤特定情報ファイル14aや用法情報ファイル14b(図2参照)に記録されているものであるが、この混用データ14d’におけるテーブルには、作物としてトマトに対して農薬Dと農薬Bとの混用適否のデータを有していないということが、多々ある。遍く全ての農薬同士についての混用適否については、知られていないからである。しかし、農薬Aと農薬Dとが、特定作物(例えばトマト)について、同一のRACコードを有し、同様な適用限定事項データを有するものであれば、同作物に対して同等性を有する蓋然性が極めて高い。従って、図10(a)のように、トマトに対して農薬Aと農薬Bとが混用不適であれば、農薬Aと同一のRACコードを有し且つ同様な適用限定事項データを有する農薬Dは農薬Aと混用不適である蓋然性が高い(図10(b))。そこで、別な薬物候補検索システム1中、混用情報ファイル14d’にない組み合わせであっても、混用情報ファイル14d’にある農薬と同等の農薬、即ち同一のRACコードを有し且つ同様な適用限定事項データを有する農薬を検索して表示すれば、混用不適な薬剤として、薬物候補を、類推適用して検索することができる。逆に、混用情報ファイル14d’にない組み合わせであっても、混用情報ファイル14d’混用適用可能な薬剤を類推適用して検索することができる。
このような混用適否の検索は、適用作物及び/又は適用病害虫に対し、混用情報ファイル14d(又は14d’)から混用可能な薬剤・有効成分を検索し、その薬剤・有効成分のRACコードと、必要に応じて適用限定事項(例えば、用法情報から選ばれる何れか、好ましくは、目的、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法、及び前記剤型から選ばれる何れか、より好ましくは、適用病害虫雑草名、希釈倍数使用量、散布液量、剤型名)とが重複する薬剤・有効成分を薬剤特定情報ファイル14a及び/又は用法情報ファイル14bから検索し、前記と同様にして表示するものであってもよい。逆に、混用情報ファイル14d(又は14d’)から混用不適・忌避すべき薬剤・有効成分を検索し、その薬剤・有効成分のRACコードと、必要に応じて適用限定事項とが重複する薬剤・有効成分を薬剤特定情報ファイル14a及び/又は用法情報ファイル14bから検索し、前記と同様にして表示するものであってもよい。
なお、農薬の例を示したが、患者に投与する医薬品に応用してもよい。医薬品の場合であれば、医薬品同士の混用適否(例えば、β作用薬:気管支拡張薬とカテコールアミン製剤との組み合わせ、交換神経作動薬とα遮断薬との組み合わせなど)や、医薬品の禁忌症(例えば沈痛消炎剤:MSAIDが消化性潰瘍や肝・腎障害疾患に禁忌、βブロッカーが気管支喘息や糖尿病性ケトアシドーシスに禁忌など)に、同様に適用することも可能である。
より具体的に、図11を参照しながら、薬物候補検索システム1の一態様での薬物候補検索用データベースサーバー装置中のデータベース部内における薬物特定情報と用法情報と分類情報との個別情報間の関係を示す模式図を参照して、個別情報のデータ構築・データ検索の関係性について説明する。
具体的な一例として、先ず、現状で、作物C1(例えばトマト)について、病害虫1A(例えばうどん粉病)に対して薬剤として農薬1Aを使っている場合、農薬1Aを使用し続けると耐性を生じたり使用回数や時期が制限されたりするので、別な農薬の使用を検討しなければならないので、それを薬物候補として検索する例で、説明する。薬物特定情報と用法情報と分類情報は、図11のようなデータ構築・データ検索構造となっている。
農薬1AのRACコードは1aである。病害虫1Aに対して、次に使用し得る薬物候補は、RACコードが1a以外のものである。そのため、同じ病害虫1Aに対する農薬1Aや農薬1Aは、農薬1AのRACコード1aと同じであるため次の薬物候補となり得ない。一方、同じ作物C1について、同じ病害虫1Aに対する農薬1Aは、農薬1AのRACコード1aと異なるRACコード1aであるため、次の薬物候補となり得る。
作物C1について、同じ病害虫1Aにのみ予防・駆除するとは限らない。作物C1について、病害虫1Aと異なる病害虫1Bに対して、予防・駆除が必要となることもある。作物C1について、このような病害虫1Bに対する農薬1Bは、RACコードが1aであって薬剤1Aと同じであるため、次の薬物候補となり得ない。一方、病害虫1Bに対する農薬1Bは、農薬1AのRACコード1aと異なるRACコード1bであるため、また、病害虫1Bに対する農薬1Bは、農薬1AのRACコード1aと異なるRACコード1bであるため、いずれも作物C1について、次の薬物候補となり得る。
このように、作物C1について、一群の薬物と病害虫との組み合わせは、1つのレイヤー(第一レイヤーL)として図示でき、適切な次の薬物候補が同一レイヤー中から見出されるデータ構築・データ検索構造となっている。
同一又は近隣の農園・圃場で同一の作物を育成し続けるとは限らない。連作障害の影響回避のために毎年、作物を変える場合がある。また、同一農園・圃場で多数の作物を育成するため異なる作物種類毎の栽培区域で別々な農薬を適用しなければならなかったり、隣り合う他人の農園・圃場で別々な農薬を適用してしまったりする場合があり、近隣同士の別な作物に、図らずも禁忌の農薬が散布などの際にかかってしまう所謂ドリフト現象を引き起こすことを、回避したい場合がある。
このような場合、作物C1とは異なる作物C2について、次に使用可能な薬物候補を検索する必要がある。そこで、作物C1について、病害虫1Aに対する農薬1AのRACコードは1aであるから、作物C2(例えばキュウリ)について、次に使用し得る薬物候補は、RACコードが1a以外のものである。そのため、作物C2について、病害虫2Aに対する農薬2Aや農薬1Aは、農薬1AのRACコード1aと同じであるため次の薬物候補となり得ない。一方、作物C2について、病害虫2Aに対する農薬2Aは、農薬1AのRACコード1aと異なるRACコード2aであるため、次の薬物候補となり得る。
作物C2について、同じ病害虫2Aにのみ予防・駆除するとは限らない。作物C2について、病害虫2Aと異なる病害虫2Bに対して、予防・駆除が必要となることもある。作物C2について、このような病害虫2Bに対する農薬2Bは、RACコードが2aであって薬剤2Aや2Aと同じく、次の薬物候補となり得ない。一方、病害虫2Bに対する農薬2Bは、農薬1AのRACコード1aと異なるRACコード2bであるため、また、病害虫2Bに対する農薬2Bは、農薬1AのRACコード1aと異なるRACコード2bであるため、いずれも作物C2について、次の薬物候補となり得る。
このように、作物C2について、一群の薬物と病害虫との組み合わせは、別な1つのレイヤー(第二レイヤーL)として図示でき、適切な次の薬物候補が同一レイヤー中から見出されるデータ構築・データ検索構造となっている。
さらに別な作物C3についても薬物候補を検索する必要があるので、作物C3について、一群の薬物と病害虫との組み合わせ(例えば、農薬3A〜3A及び3B〜3B)のデータ構築・データ検索構造とすることにより、一群の薬物と病害虫との組み合わせは、さらに別な1つのレイヤー(第三レイヤーL)として図示できる。このような複数の薬物は、最大n種類(例えば10種類)まで指定して、あたかも第nレイヤーのようなデータ構築・データ検索構造とすることができる。
ところが、検索対象の複数の動植物(例えば最大10種類までのn種類の作物)及び/又は検索対象の複数の病害虫(例えば最大10種類までのm種類の病害虫)に対し、折角、検索してピックアップした薬物候補同士の混用が不適である場合がある。例えば、作物C1について第一レイヤーL中に示される農薬1Bと作物C2について第二レイヤーL中に示される農薬2Bとが混用不適であるが、作物C1について第一レイヤーL中に示される農薬1Bと作物C2について第二レイヤーL中に示される農薬2Bとが混用適であるならば、農薬1Bと農薬2BとはRACコードの点から薬物候補となり得るものであったが混用の点から薬物候補から脱落した組み合わせとなり、農薬1Bと農薬2BとはRACコードの点から薬物候補となり得るものであり且つ混用の点からも薬物候補の組み合わせとして使用可能なものである。
図11に、検索の過程の一例として、第一レイヤーL〜第三レイヤーLとして、作物C1〜作物C3を各レイヤーのキーワードとして検索した例を示したが、データベース部では各レイヤーとしてそれぞれの構成がデータ化されて格納されているのではなく、レコード構造、テーブル構造、及び/又はリレーショナルデータベース構造として格納されている。従って、第一レイヤーL〜第三レイヤーLとして、農薬の他、医薬品のような薬剤、又はその薬剤の有効成分をキーワードとして、RACコードの他、日本標準商品番号分類(具体的には、医薬品区分、作用部位・目的又は薬効、成分又は作用部位、用途、成分で分類されたコードからなる分類コード)、薬価基準収載医薬品コード(具体的には、薬効、投与経路及び成分、剤型、それらによって分類された同一分類内規格単位番号、同一分類規格単位内の銘柄番号、チェックデジットで分類されたコードからなる分類コード)、JAN(Japanese Article Number)コード(具体的には、国番号、医薬品及び感染製品を表す番号、統一商品コードで分類されたコードからなる分類コード)、HOT番号(薬価基準収載医薬品コード)、個別医薬品コード、レセプト電算処理システム用コード、JANコードで分類されたコードからなる分類コード)と、病害虫の他、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、及び展着のような目的とから、薬物候補を検索するようにしてもよい。
これにより、複数の層状間で網目状に検索することが可能となる。
農業従事者が現在使用中の薬剤を継続使用可能か又は次の薬物候補となる別な薬剤があるかを検索する事案を例にして説明すると、薬物候補検索用データベースサーバー装置10、及びそれを用いた薬物候補検索システム1は、次のようにして、使用される。
図12に、薬物候補検索システム1のシンプルな態様における動作を表すフローチャートを示す。
先ず、クライアント端末装置20aから、薬物候補検索用データベースサーバー装置1の「薬物検索画面」のウェブサイトにログインする。表示部21aにより薬物検索ウェブサイトに表示された「作物選択」「農薬選択」「有効成分選択」の何れかのアイコンに対して、クライアント端末装置20aの操作部26aによって、クリック、押下、タップ又はスワイプのような操作(以下、指示操作という)を行う(ステップS1a)。「作物選択」のアイコンが指示操作される(ステップS1a;Y)と、それに対応する信号は、通信回線30を介して、薬物候補検索用データベースサーバー装置1のサーバー側通信部13を経て、サーバー側処理部12に、通知される。サーバー側処理部12は、サーバー側通信部13・通信回線30・クライアント側通信部23a・クライアント側処理部22aを介して、「作物入力画面」のウェブサイトの情報を提供し、その送受信の結果、表示部21aに表示される。「作物入力画面」で作物名又はその頭文字をキー入力又は指示操作して作物を特定する(ステップS1b)と、同様に送受信される結果、「病害虫入力画面」が表示部21aに表示される。「病害虫入力画面」で、病害虫名又はその頭文字をキー入力又は指示操作して病害虫を特定する(ステップS1c)と、その信号に基づき、作物と病害虫とを検索指示情報として、サーバー側処理部12で、データベース部14のファイルを検索する(ステップS1d)。その検索は、薬剤特定情報ファイル14a、適用ファイルとして用法情報ファイル14b、病害虫雑草ファイル14c、混用情報ファイル14d、混用作物名ファイル14e、作物名ファイル14f、必要に応じて生物農薬使用適否ファイル14gから、キーワードとなる所定の項目を含むフィールドを検索し、作物及び病害虫に関連付けられた病害虫用の農薬及び/又は有効成分と必要に応じてその他の所望の項目の情報を抽出して、データテーブルを作成するというものである。その検索によって得られた、病害虫用の農薬及び/又は有効成分、系統(RACコード、化学構造グループ)、用法、効果などの結果を、送受信して、表示部21aに「病害虫用薬物情報」として表示する(S1e)。
このとき、使用中の農薬、使用中であり及び/又は使用履歴のある使用薬剤について、用法の制限(例えば、継続使用年限、繰返使用回数や年間使用回数、使用時期、適用土壌、適用地域、禁忌など)に抵触しないか、または同じRACコード以外の農薬を次の薬物候補として選択すべきかについて、検討することができる。
その用法の制限や、薬物候補とすべき別なRACコードの農薬及び/又は有効成分を、色文字、着色、点滅などにより、注意を喚起してもよい。RACコード毎に表示、又はそれらのアルファベット順・数字順にソートして表示してもよく、若しくは薬物候補とすべき別なRACコードの農薬及び/又は有効成分を上位に表示してもよい。
一方、「作物選択」のアイコンが指示操作されず(ステップS1a;N)、「農薬選択」のアイコンが指示操作される(ステップS2a;Y)と、同様に送受信される結果、「農薬入力画面」が表示部21aに表示される。農薬名又はその頭文字をキー入力又は指示操作して農薬を特定する(ステップS2b)と、その信号に基づき、サーバー側処理部12で、データベース部14のファイルを同様にして検索する(ステップS2c)。その検索により得られた、作物、適用病害虫、有効成分、系統(RACコード、化学構造グループ)、用法、効果などの結果を、送受信して、「病害虫用薬物情報」として、表示部21aに表示する(ステップS2d)。
このとき、特定した農薬の系統(RACコード、化学構造グループ)の情報から、次の候補として使用すべきでない同じ有効成分を含有する農薬若しくは同じRACコードの農薬又は有効成分を検索又は使用の適否を判断したり、用法の制限に抵触しないか判断したり、作物への適否を判断したりして、検討することができる。
他方、「農薬選択」のアイコンが指示操作されず(ステップS2a;N)、「有効成分選択」のアイコンが指示操作される(ステップS3a;Y)と、同様に送受信される結果、「有効成分画面」が表示部21aに表示される。有効成分名又はその頭文字をキー入力又は指示操作してその有効成分を有する農薬を特定すると、その信号に基づき、サーバー側処理部12で、データベース部14のファイルを同様にして検索する(ステップS3b)。その検索の得られた、作物、適用病害虫、農薬、系統(RACコード、化学構造グループなど)、用法、効果などの結果を、送受信して、「病害虫用薬物情報」として、表示部21aに表示する(ステップS3c)。
このとき、特定した有効成分の系統(RACコード、化学構造グループ)の情報から、次の候補として使用すべきでない同じ有効成分を含有する農薬若しくは同じRACコードの農薬又は有効成分を検索又は使用の適否を判断したり、用法の制限に抵触しないか判断したり、作物への適否を判断したりして、検討することができる。
このRACコードを基にして、「病害虫用薬物情報」(ステップS1e,S2d,S3c)に表示されたRACコードと同一のコードを有する薬剤や有効成分を検索するには、RACコードの入力又は指示操作(ステップS4a;Y)により、同様にして、そのRACコードを有する薬剤及び/又は有効成分と必要に応じてその他の情報を抽出する検索を行う(ステップS4b)。その検索により得られた、病害虫用の農薬及び/又は有効成分、用法、効果などの結果を、送受信して、表示部21aに「病害虫用薬物情報」として、表示する(S4c)。
このとき、同一のRACコードを有する農薬又は有効成分を薬物候補として表示すると共に、それらの用法を表示して、薬物候補の選択の指標とすることができる。
表示(S4c)の後、又はこのRACコードでの検索を所望しない場合(ステップS4a;N)に、得られた情報で再検索したいとき又はさらに絞り込む再検索をしたいとき(ステップS4d;Y)には、再度、ステップS1aに戻り、所望の情報が得られるまで、繰り返す。所望の情報が得られたら再検索せずに(ステップS4d;N)、検索を終了する。
図12で簡便な薬物候補検索を行う例を示したが、実際には現場の農業従事者が所望する様々な情報も検索・表示できるシステムであることが望ましい。そこで、現実的な薬物候補検索システム1として、別な実施の態様の複数の例を図13〜16に示す。図17に薬物候補検索を行う検索手順の概要を示す。図13〜16のフローチャートに従い、実際の主要なウェブサイトの画面例を図18〜27に参考のために示してある。
図13には、別な実施の態様である薬物候補検索システム1における操作と、それによりクライアント側端末装置20aの表示部21aに表示されるウェブサイトマップとを示している。なお、検索方法や表示方法については、前記と同様であるため、以下、詳細な記載を省略し、ウェブサイトマップについて説明する。
クライアント端末装置20aの操作部26aを操作し、通信回線30例えばインターネットの検索エンジンを立ち上げ、その端末装置20aに割り当てられた識別情報、及び薬物候補検索用データベースサーバー装置の薬物候補検索ウェブサイトの「トップ画面」の要求情報を、クライアント側通信部23aを経て、通信回線30を用いて、薬物候補検索用データベースサーバー装置10にそれのサーバー側通信部13を経て送信する。それら通信部13・23aは、通信回線30を介して、TCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol)とに基づいて、通信を行う。薬物候補検索用データベースサーバー装置10は、ウェブサイトの「トップ画面」を送信し、クライアント端末装置20aは、それを受信して、図18に示す「トップ画面」G1のスクリーン画面(以下、単に画面という)を表示部21aに表示する(以下、送受信過程は同様であるので、ウェブサイトのみで説明する)。
「登録農薬検索コーナー」画面G2(図19(a)参照)中の「作物名から探す」「農薬の名前から探す」「農薬の種類から探す」のアイコンから何れかを指示操作すると、それぞれ「作物名入力」画面G3a(図19(b)参照)、「農薬名入力画面」、「有効成分入力画面」が現れる。
「作物名入力」画面G3aの「カナ文字」アイコンから検索したい作物名のカナ頭文字例えば『ト』を指示操作(又は、カナ文字入力)すると、「当該カナ頭文字からはじまる作物」画面例えば『トから始まる作物』画面(図19(c)参照)が現れる。その「作物名」アイコンから検索したい作物名例えば『トマト』を指示操作すると、その「作物への対象選択」画面G4(図20(a)参照)が現れる。
「作物への対象選択」画面G4の「病気」「害虫」「雑草防除」「植物成長調整など」「展着剤」の各アイコンから、「病気」「害虫」については病気入力・選択、「害虫」については害虫入力・選択しつつ、検索したい対象を指示操作すると、選択した作物(例えばトマト)に対する具体的対象、例えば病気具体的には「トマトの病気の画面」(図20(b)参照)に「青枯病」・・・「うどんこ病」などの「病気名」の各アイコンが表示されるので、その具体的対象病気例えば『青枯病』のアイコンを指示操作する。すると、選択作物の選択病気例えば『トマト/青枯病』に有効な全農薬について、「使い方」「農薬の種類」「成分別使用回数」がレイヤー表示される「選択作物・選択病気に対する農薬一覧」画面G5a(図21(a)参照)が現れる。選択作物の選択病気に有効な全農薬について、「使い方」のレイヤー画面G5aには、農薬名、劇物・毒物表示、作物、用法(希釈倍数・散布分量、使用時期、使用回数、使用方法)が一覧表示され、「農薬の種類」のレイヤー画面G5b(図21(b)参照)には、農薬名、一般名、系統(RACコード、化学構造グループ)、効果が一覧表示され、「成分別使用回数」のレイヤー画面G5c(図22(a)参照)には、農薬名、有効成分、及びその使用回数が一覧表示される。
これにより、当該病害虫の改善・駆除のための農薬や用法の一覧を表示できる。また「農薬の種類」のレイヤー画面G5b(図21(b)参照)には、病害虫の改善・駆除のための農薬とRACコードとが併記されるので、同一系統薬剤の連用を避けローテーションするために、別なRACコードの農薬を選択すべきときに、どの農薬を使用すればよいかを一瞥して素早く確実に判断できる。
レイヤー画面G5a〜b(図21(a)(b)参照)において、各農薬名の行に付されている『全ての適用』のアイコンを指示操作すると、その農薬に関する「選択した作物及び選択外の作物の適用表」画面G6(図22(b)参照)が現れ、適応表(選択した作物名及び選択外の作物名、適用病害虫、(目的)、希釈倍数、(散布液量)、使用時期、使用回数、使用方法、有効成分及びそれの可能総使用回数、必要に応じ適用地帯)が一覧表示される。
これにより、当該病害虫の改善・駆除のための当該農薬で使用し得る作物、用法、及び用法制限を、一覧にして、素早く確実に判断できる。
レイヤー画面G5a〜cの少なくとも何れか、及び/又は画面G6(図22(b)参照)に表示された「有効成分」例えば『有効成分a』のアイコンを指示操作すると、「農薬名リスト一覧」画面G7a(図22(c))が現れ、「有効成分」例えば『有効成分a』を含有する農薬名が全て表示される。
「農薬名リスト一覧」画面G7a(図22(c))中の何れかの「農薬名」例えば『商品名I』のアイコンを指示操作すると、「選択農薬の適用表」画面G8(図23(b)参照)が現れ、その選択農薬例えば『商品名I』について、選択農薬に使用できる適用可能作物名、適用病害虫名、用法(例えば(目的)、希釈倍数、(散布液量)、使用時期、使用回数、使用方法、(適用地帯)、有効成分及びその可能総使用回数)が一覧表示される。
前記の「選択した作物及び選択外の作物の適用表」画面G6(図22(b))に表示された「銘柄・毒性」のアイコンを指示操作すると、選択作物・選択病害虫に適用される選択農薬に関し「銘柄・毒性一覧」画面G7b(図23(a)参照)が現れ、作物に関わらず、一般名・商品名・種類・混合数・用途・剤型名及び製剤毒性の表、登録番号・銘柄名及びメーカー名の表、有効成分・総使用回数における有効成分・濃度・用途・系統(RACコード、化学構造グループ)・効果・毒性及び魚毒性の表が、表示される。なお、銘柄毎の「全ての適用」のアイコンを指示操作すると、前記の「選択農薬の適用表」画面G8(図23(b)参照)が現れる。
「選択農薬の適用表」画面G8(図23(b)参照)に表示された「成分・毒性」のアイコンを指示操作すると、選択薬物に関し「成分・毒性一覧」画面G9(図24(a)参照)が現れ、作物に関わらず、登録番号、一般名、商品名、銘柄名、種類、(メーカー)、混合数、用途、剤型名、製剤毒性の表と、有効成分、総使用回数における有効成分、濃度、用途、系統(RACコード、化学構造グループ)、効果、毒性、魚毒性の表とが、表示される。
このように検索できるのは、薬物特定情報と用法情報と分類情報とを互いにリンクしていることにより、達成される。これらにより、当該病害虫の改善・駆除のための当該農薬で使用し得る作物、用法、及び用法制限を、一覧にして、素早く確実に判断できる。このように、薬剤又はそれに含まれる有効成分、及びRACコードの何れか一つに基づいて、対象動植物と目的と用法との少なくとも何れかを、直接的に又は間接的に、逆検索することができる。
「銘柄・毒性一覧」画面G7b(図23(a)参照)、及び「成分・毒性一覧」画面G9(図24(a)参照)の「RACコード」のアイコン例えば『I:8F』を指示操作すると、「RACコードの農薬成分」画面G10(図24(b)参照)が現れ、作物に関わらず、同じRACコードの有効成分が、表示される。
これにより、当該病害虫の改善・駆除のために、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーションするために、どの薬剤が、同じRACコードを有するものか、素早く確実に知ることができる。
「選択農薬の適用表」画面G8(図23(b)参照)、「成分・毒性一覧」画面G9(図24(a)参照)、「RACコードの農薬成分」画面G10(図24(b)参照)で、「有効成分名」例えば『有効成分a』のアイコンを指示操作すると、「農薬名リスト一覧」画面G7a(図22(c)参照)に戻る。
一方、前記「作物への対象選択」画面G4(図20(a)参照)の「当該作物・害虫の登録農薬」のアイコンを指示操作すると、若しくは「農薬の種類」のレイヤー画面G5b(図21(b)参照)又は「成分別使用回数」のレイヤー画面G5c(図22(a)参照)の「当該作物・害虫の登録農薬」のアイコンを指示操作すると、「当該作物・害虫の登録農薬一覧」画面G11(図24(a)参照)が表示される。その農薬名を選択して指示操作すると、前記「選択した作物及び選択外の作物の適用表」画面G6(図22(b)参照)へ戻る。
「登録農薬検索コーナー」画面G2(図19(a)参照)中、「作物名入力」画面G3aで作物を選択した例を示したが、「農薬名入力」画面(図19(b)と同様な入力画面なので不図示)で、「作物名入力」の場合と同様にして「カナ文字」アイコンから検索したい農薬名のカナ頭文字を指示操作(又は、カナ文字入力)すると、「カナ頭文字からはじまる農薬」画面が現れる。その「農薬名」アイコンから検索したい農薬名を指示操作すると、「選択農薬の適用表」画面G8が表示される。また、「有効成分名入力」画面(図19(b)と同様な入力画面なので不図示)で、同様にして「カナ・英数字文字」アイコンから検索したい有効成分名のカナ頭文字又は英数頭文字を指示操作(又は、カナ文字入力)すると、「カナ頭文字・英数頭文字からはじまる有効成分」画面が現れる。その「有効成分名」アイコンから検索したい有効成分名を指示操作すると、「農薬名リスト一覧」画面G7aが表示される。以降、前記と同様にして、所望の検索を進めることができる。
別な薬物候補検索システム1の実施の態様として、図13で示したウェブサイトマップの機能に加え、図14に示すように、複数の作物について追加の検索ができるようにしてもよい。図13と共通する部分を一部省略した図14に示す通り、「作物への対象選択」画面G4(図20(a)参照)中、「当該作物・害虫の登録」の選択の際、若しくは「選択作物・選択病気に対する農薬一覧」画面G5中、「使い方」のレイヤー画面G5a(図21(a)参照)、「農薬の種類」のレイヤー画面G5b(図21(b)参照)、又は「成分別使用回数」のレイヤー画面G5c(図22(a)参照)の選択の際に、「作物追加」のアイコンを指示操作して、既に検索した結果例えば『トマト/青枯病』を更に「作物」例えば『きゅうり』『なす』などの種類を追加してより現実的になるように検索を繰り返して一層絞り込むことができる。複数の作物について順次検索する例を示したが、複数の作物を検索要求情報のキーワードとして、アンド検索することにより、一挙に検索することもできる(不図示)。「作物」は最大10種類まで追加でき、その都度、検索を繰り返す。複数の作物を検索することにより、ドリフト現象を起こしても、不意に薬害を生じたり残留農薬検査値が規定を超え出荷できなくなってしまったりすることを、回避することができるようになる。
別な薬物候補検索システム1の実施の態様として、図13で示したウェブサイトマップの機能に加え、図15に示すように、「作物への対象選択」画面G4(図20(a)参照)の「病気」「害虫」の選択の際に、「複数で使える農薬」のアイコンを指示操作すると、選択作物に対し農薬が複数の病気又は複数の害虫に、有効であるかを示すもので、例えば『トマトの病気』に対して「複数で使える農薬;農薬−病気の一覧表」画面G12a(図26(a)参照)、又は例えば『トマトの害虫』に対して「複数で使える農薬;農薬−害虫の一覧表」画面G12b(図26(b)参照)が表示される。
これら画面G12a・G12b(図26(a)(b)参照)の一覧表は、薬剤特定情報ファイル14a、適用ファイルとして用法情報ファイル14b、病害虫雑草ファイル14c、混用情報ファイル14d、混用作物名ファイル14e、作物名ファイル14fから、全てのデータベース収載農薬と、全てのデータベース収載病害虫とのデータデーブルを作成し、全ての農薬毎に、その農薬で改善・駆除が可能な病害虫を抽出して、●印で示すようにしたものである。これによれば、それらの表には、縦枠に農薬名と、横枠に病気名とが列挙され、選択作物に対し農薬が複数の病気又は複数の害虫に、有効であるかが、印で示されており、同効能の農薬を重複して使用しないように判断して、農薬過剰使用を回避できる。
「複数で使える農薬;農薬−病気の一覧表」画面G12a(図26(a)参照)中、当該作物の「病気名」例えばトマトに関し『青枯病』のアイコンを指示操作すると、それに関する前記「使い方」のレイヤー画面G5aへ戻り、農薬名例えば『農薬A』のアイコン又は表中の●印を指示操作すると、その農薬に関する「選択した作物及び選択外の作物の適用表」画面G6へ戻る。「複数で使える農薬;農薬−害虫の一覧表」画面G12b(図26(b)参照)についても同様である。
別な薬物候補検索システム1の実施の態様として、図13で示したウェブサイトマップに加え、図16に示すように、「選択した作物及び選択外の作物の適用表」画面G6(図22(b)参照)に表示された「混用事例」のアイコンを指示操作すると、当該選択農薬が、事例作物に対して、他の混用農薬と共に使用した場合に、混用可能か(又は条件付きで混用可能か)、混用に問題があるか、混用不可であるかについて、「病害虫・混用農薬;混用適否−事例作物」一覧表画面G13(図27参照)が表示される。これによれば、それらの表には、各農薬毎に、混用農薬毎の事例作物と、混用の適否とが、列挙され、ある農薬に対し、選択作物に対し、特定の別な農薬を有効に使用できるか否かが一覧表にして示されており、農薬を混用して使用できるか、判断できる。
この「病害虫・混用農薬;混用適否−事例作物」一覧表画面G13(図27参照)中、当該作物に対する混用農薬名例えば『薬剤B』のアイコンを指示操作すると、その農薬に関する「選択した作物及び選択外の作物の適用表」画面G6(図22(b)参照)に戻る。
この一覧表G13(図27参照)は、薬剤特定情報ファイル14a、適用ファイルとして用法情報ファイル14b、病害虫雑草ファイル14c、混用情報ファイル14d、混用作物名ファイル14e、作物名ファイル14fから、関連付けされた、混用情報ファイル14dによる農薬1の薬物/有効成分と農薬2の薬物/有効成分との数万件の組み合わせでの混用の適否などのデータからなる混用項目により、データデーブルを作成し、表示したものである。
図13〜図16に示すウェブサイトのうち、「使い方」のレイヤー画面G5a(図21(a)参照)、「農薬の種類」のレイヤー画面G5b(図21(b)参照)、「成分別使用回数」のレイヤー画面G5c(図22(a)参照)、「選択した作物及び選択外の作物の適用表」画面G6(図22(b)参照)、「選択農薬の適用表」画面G8(図23(b)参照)、「当該作物・害虫の登録農薬一覧」画面G11(図25(a))中、「適用表をダウンロード」のアイコンを指示操作すると、例えば当該農薬の全ての適用表が、Excel(マイクロソフト社の商品名;登録商標)の形式でエクスポートされ、表示部21aに表示されるようにしてもよい。
薬物候補検索用データベースサーバー装置10やそれを用いた薬物候補検索システム1によれば、図13〜図16に示すように、動植物の種類と、目的と、用法と、現在使用中である薬剤の名称及び/又は有効成分の名称と、分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づいて、データベース部を検索して、所望の項目を抽出するものであるから、複数の薬物候補を検索できることが、1つの検索指示情報から、1つの候補を絞り込むという通常のデータベースと大きく相違している。とりわけ同一系統薬剤の連用を避けローテーションするために、分類コード例えばRACコードを基に、別なRACコードの農薬を選択すべきときに、薬効・効能が共通し、現在使用中の薬剤と同じRACコードの薬剤を表示しつつ、異なるRACコードの複数の薬剤を薬物候補として検索して、表示することができる。
その他にも、現在使用中であり及び/又は現在は使用していないが使用履歴のある使用薬剤及び/又は使用有効成分若しくは使用履歴(対象動植物、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法)を検索指示情報とすることによって、検索してもよい(不図示)。この場合、現在又は過去の使用履歴を、クライアント側端末装置20aの記憶部25aに記憶し、又はクライアント側端末装置20aからの指示に従ってデータベースサーバー装置10の記憶部15に記憶しておき、その記憶情報を基に、検索指示情報として検索してもよい。使用履歴の各項目を順次検索することによって抽出された薬剤から、用法制限に抵触する薬剤を順次除き、(例えば使用履歴具体的には複数の使用時期と検索時点との年月日差を演算し、複数の使用時期の総回数や年毎の使用回数を演算し、対象動植物、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法について用法制限に抵触する薬剤を順次除き)、若しくは使用履歴のこれら各項目の少なくとも何れか複数又は全部をまとめてアンド検索することにより用法制限に抵触する薬剤を順次除き、必要に応じ、別なRACコードの薬剤に限定することによって、使用可能な薬物候補のみを表示するようにしてもよい。
例えば前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記履歴情報に基づいて、前記用法情報における用法制限の範囲内となる前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分を検索する前記サーバー側処理部を、有しているように、薬物候補検索システムを構成してもよい。
または、前記動植物が作物であり前記対象動植物が複数種の作物であって前記薬剤が農薬であり、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記複数種の作物の全てに対する前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分を検索する前記サーバー側処理部を、有しているように、薬物候補検索システムを構成してもよい。
図13〜図16に示すウェブサイトを順次検索できる例を示したが、その順とは逆方向に順に又は直接に検索できるようにしてもよい。
図13〜図16では、作物、若しくは薬剤又は有効成分、それに関する情報を検索指示情報としていたが、それらに加えて、データベース部14が、益虫、益鳥、有益線虫、有益菌類、前記害虫の天敵とから選ばれる何れかの生物農薬に対する前記薬剤毎の使用適否を、生物農薬使用適否ファイル14g(図2参照)として記憶していることにより、検索した結果、表示される、適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分に基づいて、さらに生物農薬の使用の適否を検索指示情報として、さらに絞り込んでもよい。生物農薬使用適否ファイル14gは、農薬(化学農薬)の種類と、生物農薬毎に例えば昆虫天敵での卵・幼虫・蛹・成虫・マミー・コロニーに対する影響や分生子・胞子・芽胞・菌に対する影響などの項目とについて、生物農薬の使用適否が、テーブル形式で、表示される(図28参照)。使用する農薬又は有効成分から生物農薬の使用適否を検索できるように互いに関連付けられていてもよく、必要に応じて更にRACコードと関連付けられていてもよい。
図2中の各ファイル14a〜14gは、薬物特定情報と用法情報と分類情報とを互いにリンクして、記憶していることにより、複雑な検索を可能としている。
より具体的な薬物候補検索システムの別な一態様は、
前記サーバー側処理部で前記データを検索させるために、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づく信号を前記薬物候補検索用データベースサーバー装置へ送信し、そこから前記データの信号を受信するクライアント側通信部;それら送受信と前記データの表示とを制御するクライアント側処理部;前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類コードとの内容、若しくはそれらと、さらにそれらの前記目的、及び/又は前記用法との内容を表示する、表示器を有した前記クライアント端末装置;と
を備えており、
前記データベース部が、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数同士での対象動植物の事例毎の混用適否を示す混用情報を記憶しており、
前記動植物が作物であり前記対象動植物が複数種の作物であって前記薬剤が農薬であり、
前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記複数種の作物の全てに対する前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分を検索する前記サーバー側処理部を、有しており、
前記複数種の作物のそれぞれの前記疾病、前記病気、前記害虫、前記病原菌、防除すべき前記雑草、前記植物成長調整、及び/又は前記展着に適用する前記薬剤及び/又は前記有効成分を検索し、前記薬剤及び/又は前記有効成分に対する前記分類コードを検索し、その内から前記複数種の作物に対して異なる前記分類コードを抽出し、前記異なる分類コードを持つ別な薬剤及び/又は有効成分を検索するとともに、前記異なる分類コードから前記別な薬剤及び/又は有効成分に対して前記と同一又は異なる前記対象動植物と前記目的との少なくとも何れかを、逆検索し、それらの組み合わせの禁忌適否を前記混用情報によりチェックして、組み合わせて混用できる薬物候補を選択して表示する
というものである。
この態様の薬物候補検索システムを使用して、薬物候補を検索する手順の一例について、図17を参照しながら説明する。なお、便宜上、符号を図11に合わせて記載してある。
具体的な一例として、図17に示すように、先ず、現状で、作物C1(例えばトマト)について、病害虫1Aに対して薬剤として農薬1Aを使っている場合、別な作物C2(例えばキュウリ)にも使用できるか又は作物C2に直に使用しないにしてもドリフト現象を引き起こさないかについて、調べる例で、説明する。
この薬物候補検索システムを用いれば、作物C1について、病害虫1Aに対する薬剤として、農薬1Aの他、農薬1Aや農薬1Aが一次検索として得られ、画面に表示される。農薬1AのRACコードが1aである。一方、農薬1Aは、RACコード1aが農薬1Aと異なるから薬物候補となり得る。農薬1Aは、RACコード1aが農薬1Aと同じであるから薬物候補になれない。従って、農薬1Aが一次検索結果として得られ、画面に表示される(図13参照)。
この薬物候補検索システムを用いれば、同様に、作物C1について、別な病害虫1Bに対する薬剤として、農薬1B(RACコード1a)は、薬物候補になれないが、農薬1B(RACコード1b)及び農薬2B(RACコード2b)は、RACコードが農薬1Aと異なるから薬物候補となり得る。従って、農薬1B及び農薬2Bが二次検索結果として得られ、画面に表示される(図13参照)。
この薬物候補検索システムを用いれば、別な作物についても検索が可能である。作物C2について、別な病害虫2Aに対する薬剤として、農薬2Aの他、農薬2Aや農薬2Aが一次検索として得られ、画面に表示される。作物C1について農薬1AのRACコードが1aであった。一方、農薬2Aは、RACコード1aが農薬1Aと同じであるから作物C1及び作物C2に使用できる薬物候補になれないが、農薬2A及び農薬2Aは、RACコード2aが農薬1Aと異なるから薬物候補となり得る。従って、農薬2A及び農薬2Aが三次検索結果として得られ、画面に表示される。
同様に、作物C2について、別な病害虫2Bに対する薬剤として、農薬2B(RACコード2a)及び農薬2B(RACコード2b)は、RACコードが農薬1Aと異なるから薬物候補となり得るが、農薬2B(RACコード1b)は、RACコードが農薬1Aと同じであるから薬物候補とならない。従って、農薬2B及び農薬2Bが四次検索結果として得られ、画面に表示される(図13〜図15参照)。
この薬物候補検索システムを用いれば、混用適否をチェックすることにより、混用可能な薬物についても検索が可能である。作物C1について、農薬1Aが適応可能な目的・作物を逆検索、例えば作物を逆検索すると、農薬1Aを使用可能な作物として作物C3(キュウリ)や作物C4(イチゴ)等がヒットし、各作物毎に、使用可能な農薬2B(RACコード2A)や農薬2B(RACコード2b)が検索される。この結果が、高次の検索結果として、得られる。この作物C3(キュウリ)について得られた検索結果を、先に検索した作物C2(例えば、同じくキュウリ)について病害虫2Bに対して得られた農薬2B及び農薬2Bとの混合適否のリストに当て嵌める対比検索すると、農薬2Bが混用不適であり、農薬2Bが混用適であると判断される。従って、農薬2Bが更なる高次検索結果として得られ、画面に表示される(図13〜図16参照)。
一方、作物C4について得られた検索結果が、先に検索した作物C1(トマト)について病害虫1Bに対して得られた農薬1B及び農薬2Bとの混合適否のリストに当て嵌める対比検索すると、農薬1Bが混用不適であり、農薬2Bが混用適であると判断される。従って、農薬2Bが更なる高次検索結果として得られ、画面に表示される(図13〜図16参照)。
このようにして、薬物候補検索システムを用いれば、高度な検索が可能となり、複数の作物・目的に対して使用可能な薬物候補を検索して表示し、専門的な知識が無くても、適切な薬物候補を選択して用いることができるようになる。
薬物候補検索システムを用いて、薬剤・有効成分同士の混用適否・禁忌・忌避を検討するために検索し表示する例について説明したが、薬剤・有効成分同士に代えて薬剤・有効成分と生物農薬との混用適否・禁忌・忌避を検討するために生物農薬使用適否ファイル14g(図2参照)中の益虫、益鳥、有益線虫、有益菌類、前記害虫の天敵とから選ばれる何れかの生物農薬に対する前記薬剤毎の使用適否のデータを用いて、検索し表示するものであってもよい。
なお、図2〜図28において、動植物が作物であって薬剤が農薬である例を示したが、動植物が患者や家畜・ペットのような動物であって薬剤が医薬品であってもよい。医薬品の場合、分類コードとして、日本標準商品番号分類、薬価基準収載医薬品コード、JANコード、HOT番号、個別医薬品コード、レセプト電算処理システム用コード、JANコードのようなコードで、分類されたものであってもよい。
順次、複数の作物を追加する指示をして、検索範囲を順次狭めて、薬物候補を表示するようにしてもよく、目的を追加する指示をして、薬物候補を羅列するように表示するようにしてもよい。
この薬物候補検索システムを用い、薬剤特定情報ファイル14aや用法情報ファイル14b(図2参照)に記録されているものであるが、混用情報ファイル14dに記録されていない薬剤・有効成分同士の組み合わせを、混用情報がいる14dに記録された薬剤・有効成分同士の組み合わせから、類推適用して、検索してもよい。具体的には、適用作物及び/又は適用病害虫に対し、混用情報ファイルから混用可能な薬剤・有効成分を検索し、その薬剤・有効成分のRACコードと、必要に応じて適用限定事項とが重複する薬剤・有効成分を薬剤特定情報ファイル14a及び/又は用法情報ファイル14bから検索し、薬剤候補として表示するものであってもよい。これにより、混用の適否を客観的かつ正確に判定して表示させることができる。
なお、農業現場、又は医療現場では、混用適否・併用適否を積極的に検索することもあるが、混用不可・併用不可、症例に対する使用禁忌・忌避に該当しないかを検索することもあるので、混用情報ファイル14dに記録されていない薬剤・有効成分同士の組み合わせであっても、混用情報ファイル14dに混用不適・忌避すべきとして記録されている薬剤・有効成分同士と同様なRACコードを必要に応じて適用限定事項とが重複する薬剤・有効成分であるかを、遡って薬剤特定情報ファイル14a及び/又は用法情報ファイル14bから検索し、前記と同様にして表示するものであってもよい。
本発明の薬物候補検索用データベースサーバー装置、それを用いた薬物候補検索システム、その検索システムを実行させるための薬物候補検索プログラムは、耐性発生や連用による弊害等を回避するため、動植物に使用している薬剤を変更し又は継続し使用するために薬物候補を選択して、適切に使用できるように検索するのに、用いられる。
1は薬物候補検索システム、10は薬物候補検索用データベースサーバー装置、11は表示部、12はサーバー側処理部、13はサーバー側通信部、14はデータベース部、14aは薬剤特定情報ファイル、14bは用法情報ファイル、14cは病害虫雑草ファイル、14d・14d’は混用情報ファイル、14eは混用作物名ファイル、14fは作物名ファイル、14gは生物農薬使用適否ファイル、15は記憶部、16は操作部、20a・20b・・・はクライアント端末装置、21aは表示部、21bは表示/操作部、22a・22bはクライアント側処理部、23a・23bはクライアント側通信部、25a・25bは記憶部、26aは操作部、30は通信回線、40a・40b・・・は外部サーバー装置、Lは第一レイヤー、Lは第二レイヤー、Lは第三レイヤー、C1〜C4は作物、1a〜1a・1b〜1b・2a・2b〜2b・3a・3b〜3b・・・はRACコード、1A〜1A・1B〜1B・2A〜2A・2B〜2B・3A〜3A・3B〜3B・・・は農薬、S1a〜S1e・S2a〜S2d・S3a〜S3c・S4a〜S4dはステップ、G1はメニュー選択画面、G2は登録農薬検索コーナー画面、G3aは作物名入力画面、G4は作物への対象選択画面、G5aは使い方のレイヤー画面、G5bは農薬の種類のレイヤー画面、G5cは成分別使用回数のレイヤー画面、G6は選択した作物及び選択外の作物の適用表画面、G7aは農薬名リスト一覧画面、G7bは銘柄・毒性一覧画面、G8は選択農薬の適用表画面、G9は成分・毒性一覧画面、G10はRACコードの農薬成分画面、G11は当該作物・害虫の登録農薬一覧画面、G12aは複数で使える農薬;農薬−病気の一覧表画面、G12bは複数で使える農薬;農薬−害虫の一覧表画面、G13は病害虫・混用農薬;混用適否−事例作物一覧表画面である。

Claims (16)

  1. 薬物候補検索用データベースサーバー装置とクライアント端末装置とを備えている薬物候補検索システムであって、
    動植物の種類毎における、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、及び展着から選ばれる少なくとも何れかの目的に適用する薬剤の名称及び/又は前記薬剤に含有される有効成分の名称を含む薬物特定情報と、前記薬剤の夫々の前記目的、対象動植物、薬効、効能、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法、剤型、劇物又は毒物の指定、毒性、及び禁忌から選ばれる少なくとも何れかの用法を含む用法情報と、前記薬剤及び/又は前記有効成分についての効力同等性を示す分類コードを含む分類情報とを対応させて記憶されたデータベース部と、
    前記動植物の種類と、前記目的と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記用法と、前記分類コードとの少なくとも何れかに基づき、前記データベース部から、適用可能薬剤及び/又は適用可能有効成分に関するデータを検索するサーバー側処理部と、
    前記データをクライアント端末装置に送信するためのサーバー側通信部と
    を有した前記薬物候補検索用データベースサーバー装置と;
    前記サーバー側処理部で前記データを検索させるために、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づく信号を前記薬物候補検索用データベースサーバー装置へ送信し、そこから前記データの信号を受信するクライアント側通信部と、
    それら送受信と前記データの表示とを制御するクライアント側処理部と、
    前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類コードとの内容、若しくはそれらと、さらにそれらの前記目的、及び/又は前記用法との内容を表示する表示器と
    を有した前記クライアント端末装置と;
    を備えており、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記データベース部で、前記動植物の種類毎に、前記薬物特定情報と、前記用法情報と、前記分類情報とを、それぞれレコード構造、テーブル構造、及び/又はリレーショナルデータベース構造となって記憶しており、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記データベース部で、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数同士での対象動植物の事例毎の混用適否及び/又は混用禁忌を示す混用情報を記憶しており、及び/又は前記データベース部で、前記用法情報に関する使用禁忌又は使用注意を示す使用情報を記憶しており、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記サーバー側処理部で、前記混用情報及び/又は前記使用情報に基づいて、前記目的に用いる、前記薬剤及び/又は前記有効成分を前記データベース部から検索し、その検索結果を、前記サーバー側通信部から前記クライアント側通信部に前記信号を介して送信するものであり、
    前記クライアント端末装置が、前記検索結果を前記表示器に表示させるものであることを特徴とする薬物候補検索システム。
  2. 前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記検索結果の前記薬剤及び/又は前記有効成分における前記用法情報の少なくとも何れかの限定事項と前記分類コードとが共通するものであって前記混用情報及び/又は前記使用情報に記録されていない前記薬剤及び/又は前記有効成分を、検索して抽出し、その抽出結果を、前記検索結果と共に又は前記検索結果に代えて、前記サーバー側通信部から前記クライアント側通信部に前記信号を介して送信するものであり、
    前記クライアント端末装置が、前記検索結果を前記表示器に表示させるものであることを特徴とする請求項1に記載の薬物候補検索システム。
  3. 前記限定事項が、前記対象動植物と、前記薬効及び前記効能から選ばれる少なくとも何れかと、前記目的、前記用量、前記濃度、前記使用可能頻度、前記使用制限回数、前記使用時期、前記適用場所、前記使用方法、及び前記剤型から選ばれる少なくとも何れかとであることを特徴とする請求項2に記載の薬物候補検索システム。
  4. 前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記サーバー側処理部で、前記動植物の同一又は異なる前記種類における、同一又は異なる前記目的に用いる、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数候補同士での前記分類コードの同一又は相違を前記データベース部から検索し、及び/又は前記混用適否及び/又は前記混用禁忌を前記データベース部から検索して、その検索結果を、前記サーバー側通信部から前記クライアント側通信部に前記信号を介して送信するものであり、
    前記クライアント端末装置が、前記検索結果を前記表示器に表示させるものである
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  5. 前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり又は前記動植物が患者であって前記薬剤が診療医薬品であり、前記分類コードがそれぞれ前記薬剤毎及び/又は前記有効成分毎の種別、前記薬効、前記効能、構造系統、耐性及び/又は抵抗性に基づく前記効力同等性を示すコードであることを特徴とする請求項1に記載の薬物候補検索システム。
  6. 前記動植物が前記作物であって前記薬剤が前記農薬であり、前記コードが、RACコードであることを特徴とする請求項5に記載の薬物候補検索システム。
  7. 前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、複数種の作物の全てに対する前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分を検索する前記サーバー側処理部を、有しており、
    前記サーバー側処理部が、前記複数種の作物をキーワードとして、前記疾病、前記病気、前記害虫、前記病原菌、防除すべき前記雑草、前記植物成長調整、及び/又は前記展着に適用する前記薬剤及び/又は前記有効成分を、検索し、クライアント側処理部により、前記表示器に表示させ、
    前記サーバー側処理部が、前記薬剤及び/又は前記有効成分に対する前記分類コードを検索し、検索された分類コードとは異なる分類コードを持つ別な薬剤及び/又は有効成分を、検索し、クライアント側処理部により、前記表示器に表示させ、
    前記サーバー側処理部が、前記分類コードから前記対象動植物と前記目的との少なくとも何れかを、逆検索し、前記表示器に表示させ、
    前記サーバー側処理部が、前記薬剤及び/又は前記有効成分と前記薬剤及び/又は前記有効成分との前記複数同士の組み合わせの前記混用適否を、前記混用情報によりチェックして、前記表示器に表示させるようになっていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  8. 前記クライアント端末装置が、使用中であり及び/又は使用履歴のある使用薬剤及び/又は使用有効成分が有する前記分類コードを含む履歴情報を入力して検索させるための操作部を、有し、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記履歴情報に基づき、それ以外の分類コードを有する別な薬剤及び/又は有効成分を前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分として検索する前記サーバー側処理部を有している
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  9. 前記薬物候補検索用データベースサーバー装置と前記クライアント端末装置との何れかが、前記履歴情報を保存する記憶部を、有しており、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記履歴情報に基づいて、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分のデータを検索する前記サーバー側処理部を、有し、
    前記クライアント端末装置が、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分に関する前記薬物特定情報を表示し若しくはさらにこれらに関する前記用法情報及び/又は前記分類情報を表示する、前記表示器を、有していることを特徴とする請求項8に記載の薬物候補検索システム。
  10. 前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分に基づいて、それに関する前記対象動植物と前記目的と前記用法との少なくとも何れかを、逆検索する前記サーバー側処理部を有し、
    前記クライアント端末装置が、逆検索した結果を表示する前記表示器を有していることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  11. 前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の前記分類コードに基づいて、その分類コードを有する前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称を検索し、又はそれに関する前記対象動植物と前記目的と前記用法との少なくとも何れかを、逆検索する前記サーバー側処理部を有し、
    前記クライアント端末装置が、逆検索した結果を表示する前記表示器を有していることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  12. 前記動植物が作物であって前記薬剤が農薬であり、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記適用可能薬剤の名称と前記適用可能有効成分の名称との何れか一方に基づいて、他方の名称と、それに関する前記対象動植物と前記目的と前記用法との少なくとも何れかを、逆検索する前記サーバー側処理部を有し、
    前記クライアント端末装置が、逆検索した結果を表示する前記表示器を有していることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  13. 前記動植物が作物で前記薬剤が農薬であり、
    前記データベース部が、益虫、益鳥、有益線虫、有益菌類、前記害虫の天敵とから選ばれる何れかの生物農薬に対する前記薬剤毎の使用適否を、記憶しており、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分に基づいて、前記生物農薬の使用の適否を、検索する前記サーバー側処理部を有しており、
    前記クライアント端末装置が、前記生物農薬の使用の適否を検索した結果を表示する前記表示器を有していることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  14. 前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとのうちの何れかの検索指示情報に基づき、それ以外を前記サーバー側処理部により検索できるように、前記データベースが、前記薬物特定情報と前記用法情報と前記分類情報とを互いにリンクして、記憶していることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  15. 前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとのうちの何れかの検索指示情報に基づき、それ以外を検索して、少なくとも何れかを抽出し、表形式に出力する前記サーバー側処理部を有し、
    前記クライアント端末装置が、その表形式による表情報を表示する前記表示器を有することを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の薬物候補検索システム。
  16. 薬物候補検索用データベースサーバー装置とクライアント端末装置とを備えている薬物候補検索システムに用いられる薬物候補検索プログラムであって、
    動植物の種類毎における、疾病の治療又は予防、病気の改善又は予防、害虫又は病原菌の駆除又は予防、雑草の防除、植物成長調整、及び展着から選ばれる少なくとも何れかの目的に適用する薬剤の名称及び/又は前記薬剤に含有される有効成分の名称を含む薬物特定情報と、前記薬剤の夫々の前記目的、対象動植物、薬効、効能、用量、濃度、使用可能頻度、使用制限回数、使用時期、適用場所、使用方法、剤型、劇物又は毒物の指定、毒性、及び禁忌から選ばれる少なくとも何れかの用法を含む用法情報と、前記薬剤及び/又は前記有効成分についての効力同等性を示す分類コードを含む分類情報とを対応させて記憶されたデータベース部から、前記動植物の種類と、前記目的と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記用法と、前記分類コードとの少なくとも何れかに基づき、適用可能薬剤及び/又は適用可能有効成分に関するデータをサーバー側処理部で検索させるために、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づく信号を前記薬物候補検索用データベースサーバー装置へ送信するステップ手順と、
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置から前記データの信号をクライアント端末装置のクライアント側通信部で受信するステップ手順と、
    それら送受信と前記データの表示とを前記クライアント端末装置でのクライアント側処理部で制御するステップ手順と、
    前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類コードとの内容、若しくはそれらと、さらにそれらの前記目的、及び/又は前記用法との内容を、前記クライアント端末装置での表示器で表示するステップ手順とを、
    実行させるプログラムと;
    前記サーバー側処理部で前記データを検索させるために、前記動植物の種類と、前記目的と、前記用法と、前記薬剤の名称及び/又は前記有効成分の名称と、前記分類コードとの少なくとも何れかの検索指示情報に基づく信号を前記薬物候補検索用データベースサーバー装置へ送信し、そこから前記データの信号を前記クライアント側通信部で受信するステップ手順と、
    クライアント側処理部で、それら送受信と前記データの表示とを制御するステップ手順と、
    前記データから、前記適用可能薬剤及び/又は前記適用可能有効成分の名称と前記分類コードとの内容、若しくはそれらと、さらにそれらの前記目的、及び/又は前記用法との内容を表示器で表示するステップ手順とを
    実行させるプログラムと;
    前記薬物候補検索用データベースサーバー装置が、前記データベース部で、前記動植物の種類毎に、前記薬物特定情報と、前記用法情報と、前記分類情報とを、それぞれレコード構造、テーブル構造、及び/又はリレーショナルデータベース構造となって記憶しており、かつ、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数同士での対象動植物の事例毎の混用適否及び/又は混用禁忌を示す混用情報を記憶していることを利用して及び/又は前記用法情報に関する使用禁忌又は使用注意を示す使用情報を記憶していることを利用して、前記薬物候補検索用データベースサーバー装置の前記サーバー側処理部で、前記動植物の同一又は異なる前記種類における、同一又は異なる前記目的に用いる、前記薬剤及び/又は前記有効成分のうちの複数候補同士での前記分類コードの同一又は相違を前記データベース部から検索し、及び/又は前記混用適否及び/又は前記混用禁忌を前記データベース部から検索して、及び/又は前記混用情報及び/又は前記使用情報に基づいて、前記目的に用いる、前記薬剤及び/又は前記有効成分を前記データベース部から検索し、その検索結果を、サーバー側通信部から前記クライアント側通信部に前記信号を介して送信するステップ手順と、
    前記クライアント端末装置で前記検索結果を前記表示器に表示するステップ手順とを
    実行させるプログラムと;
    を備えていることを特徴とする薬物候補検索プログラム。
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