JP6855695B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に、車両が走行する車線の曲率を検出する技術に関する。
従来、車両が特定の車線内を走行することを補助する車線維持支援技術が提案されている。この技術は、カメラによる撮像画像に基づいて車線を認識し、車両が当該車線を逸脱するか否かを判定することが行われる。このような技術の中には、左右いずれか一方にのみ車線区画線が検出された場合、車両が走行する車線の曲率に基づいて車線維持支援を行う技術も提案されている。
特開2011−118828号公報
車両の車線維持支援技術は車両の走行時の安全性を高める技術である。車両が走行している車線の曲率を検出する技術は車線維持支援技術に利用される技術であるため、車両の走行時の安全性をより高めるためにも、算出した車線の曲率の精度が高く維持されていることが望まれている。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、車両が走行する車線の曲率を算出する場合にその精度を高く維持する技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、画像処理装置である。この装置は、車両の進行方向前方の画像から、前記車両の左側に位置する第1車線区画線と、車両の右側に位置する第2車線区画線とを検出する検出部と、前記画像における前記第1車線区画線上の異なる複数の点の位置座標と、前記第2車線区画線上の異なる複数の点の位置座標とを特定する座標特定部と、前記複数の位置座標に基づいて、車線の中央における前記車線の曲率を算出する曲率算出部と、を備える。前記座標特定部は、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とのいずれか一方の車線区画線が検出され、かつ他方の車線区画線の一部が未検出の場合、検出された方の車線区画線と過去に算出した前記車線の幅とに基づいて、未検出部分の点の位置座標を推定して特定する。
前記座標特定部は、前記未検出部分の車線区画線の両端において車線区画線が検出されている場合に、前記未検出部分の車線区画線の位置座標を推定してもよい。
前記位置座標に基づいて、複数の箇所における車線の幅を算出する車線幅算出部と、前記複数の箇所における前記車線の幅の履歴を、前記画像における位置情報とともに記憶する記憶部と、前記複数の箇所における前記車線の幅それぞれの移動平均を算出する平均幅算出部と、をさらに備えてもよく、前記座標特定部は、前記未検出部分の点の位置座標に対応する前記幅の移動平均に基づいて、前記未検出部分の点の位置座標を推定してもよい。
前記第1車線区画線上の異なる複数の点の位置座標に基づく前記第1車線区画線の近似曲線と、前記第2車線区画線上の異なる複数の点の位置座標に基づく前記第2車線区画線の近似曲線と、を算出する近似曲線算出部をさらに備えてもよく、前記曲率算出部は、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とのそれぞれの近似曲線に基づいて車線の中央を通る線を特定し、当該線の曲率を算出してもよい。
本発明の第2の態様は、プロセッサが実行する画像処理方法である。この方法は、車両の進行方向前方の画像から、前記車両の左側に位置する第1車線区画線と、車両の右側に位置する第2車線区画線とを検出するステップと、前記画像における前記第1車線区画線上の異なる複数の点の位置座標と、前記第2車線区画線上の異なる複数の点の位置座標とを特定するステップと、前記複数の位置座標に基づいて、車線の中央における前記車線の曲率を算出するステップと、を含む。前記位置座標を特定するステップにおいて、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とのいずれか一方の車線区画線が検出され、かつ他方の車線区画線の一部が未検出の場合、検出された方の車線区画線と過去に算出した前記車線の幅とに基づいて、未検出部分の点の位置座標を推定して特定する。
本発明によれば、車両が走行する車線の曲率を算出する場合にその精度を高く維持することができる。
車線区画線を説明するための図である。 実施の形態に係る画像処理装置の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る画像処理装置による車線の画像処理を説明するための図である。 実施の形態に係る近似曲線算出部による近似曲線の算出処理を説明するための図である。 実施の形態に係る画像処理装置が実行する画像処理の流れを説明するためのフローチャートである。
<実施の形態の概要>
図1を参照して、実施の形態の概要を述べる。
図1は、車線区画線Lを説明するための図である。より具体的には、図1(a)は、車線を走行中の車両Vを上方から見た場合の図を示し、図1(b)は、車両Vが搭載する撮像装置Iが撮像した画像を示す図である。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置は車両Vの進行方向前方を撮像する撮像装置Iが撮像した画像を取得し、当該画像に撮像されている車線区画線Lを検出する。画像処理装置が検出した車線区画線Lは、画像処理装置を搭載する車両Vの車線維持支援に利用される。
ここで「車線区画線L」とは、車両Vが走行する車線を区分けするために道路上に引かれた線であり、白色の実線、白色の破線、黄色の実線等の種類が存在するが、本明細書ではこれらを含めて車線区画線Lと記載する。以下説明の便宜上、車両Vの進行方向に対して車両Vの左側に位置する車線区画線を第1車線区画線Ll、車両Vの右側に位置する車線区画線を第2車線区画線Lr、両者を特に区別する必要がない場合には両者を合わせて車線区画線Lと記載する。
図1(a)−(b)において、一点鎖線は撮像装置Iの画角Aを示す。図1(a)−(b)に示す第2車線区画線Lrのように車線区画線Lが破線の場合には、撮像装置Iの画角A内において車線区画線Lの一部が検出されないことも起こりうる。同様のことは、車線区画線Lが本来実線であったとしても路面の摩耗とともにかすれたような場合であっても起こりうる。
そこで実施の形態に係る画像処理装置は、第1車線区画線Llと第2車線区画線Lrとのいずれか一方の車線区画線Lが検出され、かつ他方の車線区画線Lの一部が未検出の場合、検出された方の車線区画線Lと過去に算出した車線の幅とに基づいて、未検出部分の車線区画線Lを推定する。なお、実施の形態に係る画像処理装置は、車線区画線Lの一部が未検出の場合にその未検出部分を推定するものであり、いずれか一方の車線区画線Lが全部未検出の場合には推定を実施しない。
車線区画線Lは車両Vの車線維持支援に利用されるため車線区画線Lの推定精度は高いことが好ましい。反対に、車線区画線Lの推定精度が低くなりうる場合には推定した車線区画線Lが車線維持に利用されるのは好ましくないと考えられる。
ここで一般に、車線区画線Lの一部のみが未検出の場合は検出できた部分の情報を推定に利用できるため、未検出部分の車線区画線Lの推定精度を高めることができる。実施の形態に係る画像処理装置は車線区画線Lの一部が未検出の場合にその未検出部分を推定するため、車線区画線Lの推定精度を高く維持することができる。
図2は、実施の形態に係る画像処理装置1の機能構成を模式的に示す図である。画像処理装置1は、制御部10及び記憶部11を備える。制御部10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を含む計算リソースであり、プログラムを実行することによって検出部100、座標特定部101、車線幅算出部102、平均幅算出部103、近似曲線算出部104、曲率算出部105、及び補助力制御部106の機能を実現する。
検出部100は、撮像装置Iが撮像した車両Vの進行方向前方の画像を取得して、当該画像から車両Vの左側に位置する第1車線区画線Llと、車両Vの右側に位置する車線区画線Lrとを検出する。検出部100による車線区画線Lの検出は、例えばエッジ抽出やハフ変換等の既知の画像処理技術を用いて実現できる。また撮像装置Iは、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の既知の固体撮像素子を用いて実現できる。
座標特定部101は、撮像装置Iが撮像した画像における第1車線区画線Ll上の異なる複数の点の位置座標と、第2車線区画線Lr上の異なる複数の点の位置座標とを特定する。
図3(a)−(b)は、実施の形態に係る画像処理装置1による車線の画像処理を説明するための図である。より具体的には、図3(a)は第1車線区画線Llと第2車線区画線Lrとがともに実線である場合の例を示している。一方図3(b)は、第1車線区画線Llは実線であるが第2車線区画線Lrが破線であり、第2車線区画線Lrにおいて第2車線区画線Lrの一部が撮像されていない場合の例を示している。
以下説明の便宜上、撮像装置Iが撮像した画像において、車両Vの進行方向を向く向きをY軸、Y軸と垂直な向きをX軸と記載する。
図3(a)−(b)に示すように、座標特定部101は、撮像装置Iが撮像した画像をY軸方向に等分し、各Y座標における車線区画線LのX座標を特定する。図3は、座標特定部101が画像をY軸方向に8等分した場合の例を示している。例えば図3(a)−(b)において、Y座標がY1となる第1車線区画線LlのX座標はX1lであり、Y座標がY1となる第2車線区画線LrのX座標はX1rである。
車線幅算出部102は、座標特定部101が特定した車線区画線Lの各点における位置座標に基づいて、画像中の複数の箇所における車線の幅を算出する。例えば車線幅算出部102は、Y座標がY1となる部分の画像中の車線の幅W1を、W1=|X1r−X1l|として算出する。なお|x|は、xの絶対値を表す。以下同様に、Y座標がY2〜Y9となる部分の画像中の車線の幅を、それぞれW2〜W9と記載することがある。また、これらを特に区別しない場合には、単に「車線幅W」と記載することもある。なお、煩雑となることを避けるため、図3(a)には車線幅W2のみを明示している。
ここで、車両Vが走行している場合、車線の広さの変化や検出部100による座標検出の揺らぎ等の理由によって、車線幅Wも揺らぎが生じる。一方、例えば高速道路のように車線幅の変化が比較的小さいと考えられる車線を車両Vが走行するような場合には、車線幅Wの揺らぎは平均を取ることによって一定の範囲に抑えることができると考えられる。
そこで平均幅算出部103は、車線幅算出部102が算出した複数の箇所における車線幅Wの履歴を取得して、画像における位置情報とともに記憶部11に記憶させる。平均幅算出部103はさらに、複数の箇所における車線幅Wそれぞれの移動平均を算出し、記憶部11に記憶させる。これにより、平均幅算出部103は、車線幅算出部102が推定した車線幅Wの推定精度を向上することができる。
図3(b)に示すように、第2車線区画線Lrにおいて第2車線区画線Lrの一部が撮像されていない場合、座標特定部101は、検出されている第1車線区画線Llと車線幅算出部102が過去に算出した車線幅Wとに基づいて、未検出部分の点の位置座標を推定して特定する。
いま、Y座標がそれぞれY2、Y3、Y4、Y5、及びY6に対応する第1車線区画線Ll上の点をそれぞれ点Pl2、点Pl3、点Pl4、点Pl5、及び点Pl6とする。同様に、Y座標がそれぞれY2、Y3、Y4、Y5、及びY6に対応する第2車線区画線Lr上の点をそれぞれ点Pr2、点Pr3、点Pr4、点Pr5、及び点Pr6とする。
座標特定部101は、第2車線区画線Lrにおける未検出部分のY座標を特定し、特定したY座標と同じY座標を持つ第1車線区画線Ll上の点を特定する。図3(b)に示す例では、Y座標がそれぞれY2、Y3、Y4、Y5、及びY6に対応する第2車線区画線Lr上の点を含む領域において、第2車線区画線Lrが検出されていない。そこで座標特定部101は、第2車線区画線Lr上の点Pr2、点Pr3、点Pr4、点Pr5、及び点Pr6のそれぞれとY座標が等しい第1車線区画線Ll上の点である点Pl2、点Pl3、点Pl4、点Pl5、及び点Pl6を検出する。
続いて座標特定部101は、Y座標がそれぞれY2、Y3、Y4、Y5、及びY6となる部分の車線幅Wである車線幅W2、車線幅W3、車線幅W4、車線幅W5、及び車線幅W6の移動平均を、平均幅算出部103から取得する。座標特定部101は最後に、点Pl2、点Pl3、点Pl4、点Pl5、及び点Pl6からそれぞれX軸方向に車線幅W2、車線幅W3、車線幅W4、車線幅W5、及び車線幅W6だけ離れた点Pr2、点Pr3、点Pr4、点Pr5、及び点Pr6を、未検出部分における第2車線区画線Lr上の点として推定する。
このように、座標特定部101は、車線区画線Lの未検出部分の点の位置座標に対応する車線幅Wの移動平均に基づいて、未検出部分の点の位置座標を推定する。これにより、位置座標の推定精度を高めることができる。
近似曲線算出部104は、第1車線区画線Ll上の異なる複数の点の位置座標に基づいて第1車線区画線Llの近似曲線を算出する。近似曲線算出部104はまた、第2車線区画線Lr上の異なる複数の点の位置座標に基づいて第2車線区画線Lrの近似曲線を算出する。
より具体的には、近似曲線算出部104は、例えば車線区画線Lの各点のX座標をY座標の多項式と仮定し、既知の最小二乗法を用いることによってその多項式の係数を算出することで近似式を得る。多項式の次数は車両Vの使用態様として想定される車線の曲率等を考慮して定めればよいが、近似曲線算出部104は、例えば2次の多項式として近似曲線を算出する。
図4(a)―(c)は、実施の形態に係る近似曲線算出部104による近似曲線の算出処理を説明するための図である。図4(a)において符号Erで示す破線は、近似曲線算出部104が算出した近似曲線によって補間された推定第2車線区画線Lrである。
曲率算出部105は、車線の中央における車線の曲率を算出する。より具体的には、曲率算出部105は、近似曲線算出部104が特定した第1車線区画線Llの近似曲線及び第2車線区画線Lrの近似曲線に基づいて、これらの近似曲線の中央を通る中央線Cを特定する。図4(a)に示す例では、符号Cで示す二点鎖線が中央線Cである。なお、曲率算出部105が特定する中央線Cは、路面上に実際に描かれている線ではなく、仮想の線である。曲率算出部105は、算出した中央線Cに基づいて車線の中央における車線の曲率を算出する。
いま、第1車線区画線Ll上の点のX座標をXl、Y座標をYlとし、第2車線区画線Lr上の点のX座標をXr、Y座標をYrとする。近似曲線算出部104が2次の多項式として車線区画線Lの近似曲線を算出した場合、第1車線区画線Llの近似曲線の式は、Xl=aYl+bYl+cとして表される。同様に、第2車線区画線Lrの近似曲線の式は、Xr=aYr+bYr+cとして表される。ここで、a、b、c、a、b、及びcは最小二乗法で得られる最小二乗誤差解として得られる2次多項式の係数である。
中央線C上の点のX座標をXc、Y座標をYcとすると、中央線Cは以下の式で表される。
Xc=(a+a)Yc/2+(b+b)Yc/2+(c+c)/2
=AYc+BYc+C
ここでA=(a+a)/2、B=(b+b)/2、C=(c+c)/2である。この式を用いることにより、曲率算出部105は中央線Cの任意のY座標における曲率を算出することができる。
図4(a)は、第2車線区画線Lrの未検出部分の両端において車線区画線が検出されている場合の例を示している。これに対し、図4(b)及び図4(c)に示す例は、第2車線区画線Lrの未検出部分の一方の端部においては検出された第2車線区画線Lrと接続しているが、他方の端部は未検出のままである。
図4(a)に示す例のように、未検出部分の両端が既知である場合にその未検出部分を推定する問題は補間(又は内挿)と呼ばれる。また図4(b)及び図4(c)に示す例のように検出部分の外側部分を推定する問題は補外(又は外挿)と呼ばれる。一般に、補外は補間よりも推定精度が落ちる傾向にある。特に、常識的な車線を仮定できるような場合には、未検出部分の車線区画線Lの前後が検出されている場合、検出部分がなめらかに接続されるような曲線を引くことによって未検出部分の車線区画線Lを精度よく推定できる。
しかしながら、例えば車両Vの進行方向前方の車線区画線Lは推定が難しい。幅員減少、右折レーンの出現等の種々の状況によって車線区画線Lは変化しうるからである。このため、常識的な車線を仮定したとしても、補外による車線区画線Lの推定は補間による車線区画線Lの推定よりも推定精度が落ちる傾向にある。
そこで座標特定部101は、未検出部分の車線区画線Lの両端において車線区画線Lが検出されている場合に、未検出部分の車線区画線Lの位置座標を推定するようにしてもよい。この結果、近似曲線算出部104による車線区画線Lの近似曲線の推定は補間となるため、近似曲線の推定精度を高く維持することができる。
補助力制御部106は、曲率算出部105が算出した中央線Cの曲率に基づいて、車両Vの車線維持制御を実行する。具体的には、補助力制御部106は車両Vのステアリングの操舵角を測定する操舵角センサ(不図示)の出力を取得し、車両Vが中央線Cに沿って走行しやすいようなトルクを補助力としてステアリングにかける。これにより、補助力制御部106は、車両Vの運転者が車線を逸脱せずにカーブを曲がることを補助することができる。
<画像処理装置1が実行する画像処理の処理フロー>
図5は、実施の形態に係る画像処理装置1が実行する画像処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は,例えば画像処理装置1を搭載する車両Vのエンジンが始動したときに開始する。
検出部100は、撮像装置Iが撮像した画像から車両Vが走行する車線の車線区画線Lを検出する(S2)。検出部100が検出した車線区画線Lに未検出の部分がない場合(S4のNO)、すなわち検出部100が第1車線区画線Llと第2車線区画線Lrとの両方の車線区画線Lを連続した線として検出した場合、座標特定部101は、車線区画線L上の異なる複数の点の位置座標を特定する(S6)。
検出部100が検出した車線区画線Lに未検出の部分がある場合(S4のYES)、座標特定部101は車線幅算出部102が過去に算出した画像中の各地点における車線幅Wに基づいて未検出部分の車線区画線Lの点の位置座標を推定する(S8)。
近似曲線算出部104は、座標特定部101が特定又は推定した車線区画線Lの各点の位置座標に基づいて、車線区画線Lを近似する近似曲線を算出する(S10)。曲率算出部105は、近似曲線算出部104が算出した車線区画線Lの近似曲線に基づいて、車両Vが走行する車線の中央部に相当する中央線Cの近似曲線を算出する(S12)。曲率算出部105はさらに、中央線Cの近似曲線に基づいて中央線Cの曲率を算出する(S14)。
検出部100が検出した車線区画線Lに未検出の部分がない場合(S16のNO)、車線幅算出部102は、座標特定部101が特定した車線区画線Lの各点における位置座標に基づいて、画像中の複数の箇所における車線幅Wを算出する(S18)。平均幅算出部103は、車線幅算出部102が算出した車線幅Wに基づいて、車線幅Wの移動平均を算出する(S20)。車線幅算出部102は、算出した車線幅Wの移動平均を記憶部11に格納する(S22)。
車線幅算出部102が算出した車線幅Wの移動平均を記憶部11に格納するか、あるいは検出部100が検出した車線区画線Lに未検出の部分がある場合(S16のYES)、本フローチャートにおける処理は終了する。画像処理装置1は、撮像装置Iが撮像した画像の各フレーム、又は数フレーム毎に上記処理を繰り返すことにより、車両Vの走行中に中央線Cの曲率算出処理を継続する。
以上説明したように、実施の形態に係る画像処理装置1によれば車両が走行する車線の曲率を算出する場合にその精度を高く維持することができる。
特に、座標特定部101は、未検出部分の車線区画線Lの両端において車線区画線Lが検出されている場合は未検出部分の車線区画線の位置座標を推定するが、そうでない場合には位置座標の推定を実行しない。これにより、座標特定部101は、実際に位置座標を推定する場合の推定精度を高く維持することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
<変形例>
上記では、座標特定部101は、未検出部分の車線区画線Lの両端において車線区画線Lが検出されているときは未検出部分の車線区画線Lの位置座標を推定する場合について説明した。座標特定部101はさらに、未検出部分の車線区画線Lの長さが所定の長さ以下であることを、車線区画線Lの位置座標を推定することの条件に加えてもよい。一般に未検出部分の車線区画線Lが短いほど、車線区画線Lの位置座標の推定精度が高まる。これにより、座標特定部101が、実際に位置座標を推定する場合の推定精度をさらに高めることができる。
座標特定部101が未検出部分の車線区画線Lの位置座標を推定するか否かを決定するための条件となる「所定の長さ」は、車両Vが走行すると想定される車線状況や撮像装置Iの解像度等を考慮して定めればよいが、一例としては、高速道路に存在する破線の区画線の間隔としてもよい。
1・・・画像処理装置
10・・・制御部
11・・・記憶部
100・・・検出部
101・・・座標特定部
102・・・車線幅算出部
103・・・平均幅算出部
104・・・近似曲線算出部
105・・・曲率算出部
106・・・補助力制御部
I・・・撮像装置
V・・・車両

Claims (5)

  1. 車両の進行方向前方の画像から、前記車両の左側に位置する第1車線区画線と、車両の右側に位置する第2車線区画線とを検出する検出部と、
    前記画像における前記第1車線区画線上の異なる複数の点の位置座標と、前記第2車線区画線上の異なる複数の点の位置座標とを特定する座標特定部と、
    備え、
    前記座標特定部は、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とのいずれか一方の車線区画線が検出され、他方の車線区画線の一部が未検出の場合において、前記未検出部分の車線区画線の両端において車線区画線が検出されているときは検出された方の車線区画線と過去に算出した車線の幅とに基づいて、未検出部分の点の位置座標を推定して特定し、前記未検出部分の車線区画線の両端の少なくとも一方において車線区画線が検出されていないときは、未検出部分の点の位置座標を推定しない
    画像処理装置。
  2. 前記座標特定部は、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とのいずれか一方の車線区画線が検出され、他方の車線区画線の一部が未検出であり、かつ前記未検出部分の車線区画線の両端において車線区画線が検出されている場合に加え、さらに未検出部分の車線区画線Lの長さが所定の長さ以下の場合に、検出された方の車線区画線と過去に算出した前記車線の幅とに基づいて、未検出部分の点の位置座標を推定して特定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記位置座標に基づいて、複数の箇所における車線の幅を算出する車線幅算出部と、
    前記複数の箇所における前記車線の幅の履歴を、前記画像における位置情報とともに記憶する記憶部と、
    前記複数の箇所における前記車線の幅それぞれの移動平均を算出する平均幅算出部と、をさらに備え、
    前記座標特定部は、前記未検出部分の点の位置座標に対応する前記幅の移動平均に基づいて、前記未検出部分の点の位置座標を推定する、
    請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の位置座標に基づいて、車線の中央における前記車線の曲率を算出する曲率算出部と、
    前記第1車線区画線上の異なる複数の点の位置座標に基づく前記第1車線区画線の近似曲線と、前記第2車線区画線上の異なる複数の点の位置座標に基づく前記第2車線区画線の近似曲線と、を算出する近似曲線算出部をさらに備え、
    前記曲率算出部は、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とのそれぞれの近似曲線に基づいて車線の中央を通る線を特定し、当該線の曲率を算出する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. プロセッサが実行する画像処理方法であって、
    車両の進行方向前方の画像から、前記車両の左側に位置する第1車線区画線と、車両の右側に位置する第2車線区画線とを検出するステップと、
    前記画像における前記第1車線区画線上の異なる複数の点の位置座標と、前記第2車線区画線上の異なる複数の点の位置座標とを特定するステップと、
    含み、
    前記位置座標を特定するステップにおいて、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とのいずれか一方の車線区画線が検出され、他方の車線区画線の一部が未検出の場合において、前記未検出部分の車線区画線の両端において車線区画線が検出されているときは検出された方の車線区画線と過去に算出した車線の幅とに基づいて、未検出部分の点の位置座標を推定して特定し、前記未検出部分の車線区画線の両端の少なくとも一方において車線区画線が検出されていないときは、未検出部分の点の位置座標を推定しない
    画像処理方法。
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