JP6853973B2 - 電子決済端末を利用した監視システム - Google Patents
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Description
ここで決済用コードは、利用者の携帯端末とIDを有するコード決済アプリとが協働して表示される。
CPMの安全・安心についていえば、決済コードについて、そのコード決済アプリと紐づけられた携帯端末の利用者を認証することにより、一定のセキュリティが確保されている。
しかしながら、近年の電子決済を巡るテクノロジーの進歩は目覚ましいものがあり、セキュリティ対策についても向上させていくことが望まれている。
ここでは、取引上の予測不能な数字の組をユーザモバイルデバイスが受信し、所定の選択の順に従って選択した予測不能な数字から取引要求の暗号を計算し、暗号の画像の決済コードに符号化した画像コードによって、画像コードによる決済での取引のセキュリティを高める手段が提案されている。
しかしながら、暗号化技術のテクノロジーだけでセキュリティ対策が十分であるとはいえない。暗号を破るテクノロジーも暗号化技術に歩調を合わせて進歩していくものであり、違った観点からのセキュリティ対策も求められている。
a)前記コード決済用スキャナーは、コード領域を検出及びデコード処理をしない画像を取得する監視カメラモードを備えたことと、
b)前記監視システムは、前記監視カメラモードで取得された前記画像をスキャナー画像データベースに画像記憶をさせる画像保存手段を備えたことと、
を特徴とする監視システムが提供される。
また、前記画像は、前記電子決済端末とは別に設置された監視カメラによる監視カメラ画像と対応付けて保存される、としてもよい。
あるいは、前記スキャナー画像データベースは、前記電子決済端末と接続した監視装置に備えられている、としてもよい。
実施例において、本発明の機能を実現する各機能構成部は、予め組み込まれたファームウエア等の制御プログラムあるいは記憶装置に格納されたアプリケーションを携帯端末、コンピュータ、回路等のプロセッサーで実行することにより実現される。
図1は、本実施例の監視システムで利用する電子決済端末を自販機に組み込んだユースケースを示すイメージ図である。自動販売機能構成部1002に加えて、電子決済端末1003を備えている自販機1001、自販機の利用者1004、利用者の携帯端末1005という構成である。
ここで、監視機能を中心に説明する便宜上、当該自販機に係る商品選択ボタンの押下げ検知、押下げ検知の電子決済端末への通知、金銭処理、電子決済完了の通知を電子決済端末からの受信あるいは金銭入金を検知しての商品払い出しといった自販機本来のオペレーション機能をひとまとめにして自動販売機能構成部1002としている。
また、説明の便宜のため一台の自販機、一台の電子決済端末そして一人の利用者のみが記載されているが、実際の運用においては、複数の自販機、複数の利用者そして複数の自販機のそれぞれに組込まれた電子決済端末から構成されるのが通常である。
図2は、自販機1001の正面の外観を示したイメージ図である。利用者は、この正面に対面して所定の購入動作を行う。正面は、商品見本2001、販売する商品の選択入力を受ける商品選択ボタン2002、金銭処理口2003、電子決済端末に備えられたスキャナー2004、商品払出し口2005そして釣銭口2006から構成されている。
図3は、電子決済端末1003の機能構成を示した機能ブロック図である。
スキャナー3001、決済機能構成部3002、画像保存部3003、スキャナー画像データベース3004を設けた記憶装置3005、アラーム部3006という構成である。
決済機能構成部3002は、電子決済に必要とされるスキャナーが取得したコード画像の決済情報を使った決済サイトとの通信による決済処理機能、決済処理結果を自販機の自動販売機能構成部へ伝達する伝達機能など電子決済端末本来の機能を実現する機能構成を取りまとめて一つの機能ブロックとして示したものである。
画像保存部3003は、後で説明する決済取引の事後検証用のデコード処理前画像データを記憶層装置3005に送り、スキャナー画像データベース3004に記憶させる。
アラーム部3006は、後で説明するスキャンモードでの動作におけるデコード処理の失敗をカウントし、所定のアラーム動作を実行する。
待機ステップ4001において、スキャナーは監視カメラモードのみで動作する。すなわち、スキャナー3001は定期的に画像取得し、この画像に画像取得に係る時刻であるタイムスタンプと電子決済端末IDとをメタデータとして付加して予め設定した時間分のデコード処理前画像をスキャナーに設けられた一時メモリに一時保存する。監視カメラモードの動作は、システムの動作が移っても維持される。
商品選択検知ステップ4003において、利用者による商品選択ボタンの押下げが自販機本体機能構成部と電子決済端末との通信により検知されるとると、スキャナー3001は監視カメラモードに加えてコードスキャンモードに従って同時に動作する。
コードスキャンモードは、取得した画像に含まれるコード領域を検出し、デコード処理をしてコードに格納された情報を抽出する動作モードである。
イメージスキャンステップ4005において、スキャナー3001が、デコード処理をするための画像取得を行う。
デコード処理に失敗すると、スキャナーはコードスキャンモードを終了して待機ステップ4001にシステム動作がうつり、デコード処理に成功すると、決済依頼ステップ4008にうつる。
決済結果受信ステップ4008において、決済側サイトから受信した決済結果が成功である場合、電子決済端末のスキャナーの監視動作は待機ステップ4001に戻る。
このシーケンス図では、監視システムに係る監視動作について記載しているので、自動販売機能へ商品払い出し命令を送信し、商品払い出しさせるといった自動販売動作に係る動作は省略している。
ここでデコード処理に成功し、決済結果が失敗である場合にデコード処理前画像を保存するステップに移行させるのは、決済用コードを不正に生成し、この電子決済端末にスキャンさせている可能性が高いからであり、事後検証のためにその不正可能性が高い動作に係る携帯端末等の表示画面が写っている画像やその動作に係る画像を保存する必要性があるからである。
アラーム判定ステップ4011において、アラーム部3006によって、予め設定した時間遡ってカウントされたデコード処理失敗回数が所定のアラーム閾値を超えているか、否かの判定がおこなわれ、「超えている」と判定されると、システム動作はアラームステップ4012にうつる。「超えていない」と判定されると、システム動作は待機ステップ4001に戻る。
当該電子決済取引を特定する識別情報である取引ID5001、デコード成功に係る元画像のタイムスタンプの時刻である取引指標時刻5002、電子決済端末ID5003、コード決済対象商品情報5004、コード決済利用者情報5005、コード決済利用店舗となる自販機の自販機ID5006そしてデコード処理前画像5007というデータ項目から構成されている。
ここで取引指標時刻は、ここで示したタイムスタンプの時刻に限定されるものではない。本発明に採用可能な取引指標時刻として、当該取引を特定する指標となる時刻であれば、成立したデコードに係る選択ボタン押下げを検知した時刻などが適宜採用されうる。
本実施例では、スキャナー画像データベースを電子決済端末内に設けるシステム構成を採用しているが、本願発明で採用可能なスキャナー画像データベースの設置方式はこれに限定されるものではない。ネットワーク等を介して電子決済端末と接続した装置に設けてもよい。
以下、変形例1に特徴的部分を説明する。
自販販売機能構成部6002に加えて、電子決済端末6003を備えている自販機1001、自販機の利用者6004、利用者の携帯端末6005、通信ネットワーク6006そして監視サーバ6007という構成である。
ここで、監視サーバ6007には、スキャナー画像データベース6008が設けられている。
スキャナー画像データベースを自販機内部であって、電子決済端末の外部に設ける変形例2に示すシステム構成も採用されうる。
以下、変形例2に特徴的部分を説明する。
自販販売機能構成部8002に加えて、電子決済端末8003及び記憶装置8004を備えている自販機8001、自販機の利用者8006、利用者の携帯端末8007という構成である。
記憶装置8004には、スキャナー画像データベース8005が設けられている。
図10は、本実施例の監視システムで利用する電子決済端末を自販機に組み込んだユースケースを示すイメージ図である。
自販機10001、自動販売機能構成部10002、監視カメラ10003、通信ネットワークに接続した電子決済端末10004、自販機の利用者10005、利用者の携帯端末10006、通信ネットワーク10007そして通信ネットワークに接続された監視サーバ10008という構成である。
ここでは説明の便宜のため一台の自販機、一台の監視カメラ、一台の電子決済端末そして一人の利用者のみが記載されているが、実際の運用においては、複数の自販機、複数の利用者、複数の監視カメラそして複数の自販機のそれぞれに組込まれた電子決済端末から構成されるのが通常である。
また、監視サーバについても、複数のサーバ装置に役割を分担させもよい。
本実施例の自販機10001は、電子決済機能を除く商品自動販売のための機能を実行する自動販売機能構成部10002に加えて、監視カメラ10003と電子決済端末10004を備えられている。
ここで、監視機能を中心に説明する便宜上、当該自販機に係る商品選択ボタンの押下げ検知及び電子決済端末への通知、金銭処理、電子決済完了の通知を電子決済端末から受信や金銭入金を検知しての商品払い出しなどの機能をひとまとめにして自動販売機能構成部10002としている。
図11は、自販機10001の正面の外観を示したイメージ図である。利用者は、この正面に対面して所定の購入動作を行う。正面は、商品見本11001、商品見本の一つに設けられた監視カメラ11002、販売する商品の選択入力を受ける商品選択ボタン11003、金銭処理口11004、電子決済端末に備えられたスキャナー11005、商品払出し口11006そして釣銭口11007から構成されている。
ここでは、監視カメラを商品見本の一つに設置する方式を採用しているが、本実施例の監視カメラ設置方式は、利用者を撮像範囲に設定することが出来る設置方式であれば、適宜変更されうる。
さらには、設置場所や撮影範囲の異なる複数の監視カメラを設置する方式も採用可能である。
監視カメラ10003は、撮像範囲を定期的に撮像し、撮像した監視カメラ画像にタイムスタンプと監視カメラIDとを含むメタデータを付加して監視カメラ画像データを生成し、現在時間から遡って一定時間分を一時保存する。事後検証を要する可能性を示すトリガが発生すると、監視サーバ10008に設けられた監視カメラ画像データベースに送信し、記憶する。
図12は、電子決済端末10003の機能構成を示した機能ブロック図である。
スキャナー12001、決済機能構成部12002、画像保存部12003そしてアラーム部12004という構成である。
ここで決済機能構成部12002は、電子決済に必要とされるスキャナーで取得した画像のデコード処理機能、決済サイトとの通信による決済処理機能、決済処理結果を自販機の制御部へ伝達する伝達機能など電子決済端末本来の機能を実現する機能構成を取りまとめて一つの機能ブロックとして示したものである。
アラーム部12004は、後で説明するスキャンモードでの動作における決済処理の失敗をカウントし、所定のアラーム動作を実行する。
ここで、アラーム部は電子決済端末の機能ブロックとして構成されているが、本発明で採用可能なアラーム部の構成はこれに限定されるものではなく、電子決済端末の外部に構成してもよい。
図13は、監視サーバ10008の機能構成を示したブロック図である。
監視カメラ画像データベース13001、スキャナー画像データベース13002そして通信制御部13003という機能構成部を有している。
ここで通信制御部13003は、送信された監視に係る画像データ受信して、それぞれの画像データベースに振り分けて配信し、外部から画像データ提供依頼に応じて、それぞれの画像データベースに問い合わせて、取引の事後検証に必要な画像データを提供する。
待機ステップ14001において、スキャナーは監視カメラモードのみで動作する。すなわち、スキャナー12001は定期的に画像取得し、画像保存部12003はこの画像にタイムスタンプと電子決済端末IDとをメタデータとして付加して予め設定した時間分のデコード処理前画像をスキャナーに設けられた一時メモリに一時保存する。監視カメラモードの動作は、システムの動作が移っても維持される。
商品選択検知ステップ14003において、利用者による商品選択ボタンの押下げが自販機本体機能構成部と電子決済端末との通信により検知されるとると、スキャナー12001は監視カメラモードに加えてコードスキャンモードも同時に動作する。
コードスキャンモードは、実施例1で説明した通り、取得した画像に含まれるコード領域を検出し、デコード処理をしてコードに格納された情報を抽出する動作モードである。
イメージスキャンステップ14005において、スキャナー12001が、デコード処理をするための画像取得を行う。
デコード処理に失敗すると、スキャナーはコードスキャンモードを終了して待機ステップ14001にシステム動作がうつり、デコード処理に成功すると、決済依頼ステップ14008にうつる。
決済結果受信ステップ14008において、決済側サイトから受信した決済結果が成功である場合、電子決済端末のスキャナーの監視動作は待機ステップ14001に戻る。
このシーケンス図では、監視システムに係る監視動作について記載しているので、自動販売機能へ商品払い出し命令を送信し、商品払い出しさせるといった自動販売動作に係る動作は省略している。
監視画像保存ステップ14009において監視カメラによって、決済依頼に係るデコード処理の元画像の取得時刻を基準にして予め設定した時間分の監視画像データを一時保存していた監視画像データから選択して事後検証用の監視画像データとして監視サーバに送信し、監視カメラ画像データベース13001に保存させる。
ここで、デコード処理に成功し決済結果が失敗であることをトリガにデコード処理前画像保存及び監視画像保存のステップに移行させるのは、決済用コードを不正に生成し、この電子決済端末にスキャンさせている可能性が高いからであり、事後検証のためにその不正可能性が高い動作に係る携帯端末等の表示画面が写っている画像やその動作に係る監視画像を保存する必要性があるからである。
アラーム判定ステップ14012において、アラーム部12004によって、予め設定した時間遡ってカウントされたデコード処理失敗回数が所定のアラーム閾値を超えているか、否かの判定がおこなわれ、「超えている」と判定されると、システム動作はアラームステップ14013にうつる。「超えていない」と判定されると、システム動作は待機ステップ14001に戻る。
当該電子決済取引を特定する識別情報である取引ID15001、デコード成功に係る元画像のタイムスタンプの時刻である取引指標時刻15002、電子決済端末ID15003、コード決済対象商品情報15004、コード決済利用者情報15005、コード決済利用店舗となる自販機の自販機ID15006、監視カメラID15007そしてデコード処理前画像15008というデータ項目から構成されている。
ここで取引指標時刻はこれに限定されるものではない。本発明に採用可能な取引指標時刻として、当該取引を特定する指標となる時刻であれば、成立したデコードに係る選択ボタン押下げを検知した時刻などが適宜採用されうる。
また、取引指標時刻の定義によりそのデコード処理前画像データを構成するデコード処理前画像を撮像した時刻が含まれる時間帯を計算することができる。
よって、監視カメラIDと取引指標時刻とにより、監視カメラ画像データとデコード処理前画像データとは、関連付けされている。
すなわち、あるデコード処理前画像データに対応する監視カメラ画像データを呼び出す場合、取引指標時刻から計算された時間帯に含まれる時刻のタイムスタンプであって、デコード処理前画像データのメタデータに登録されている監視カメラIDを有する監視カメラ画像データを検索すればよい。
尚、電子決済端端末IDとこのIDに対応する自販機の監視カメラの監視カメラIDとの対応を格納した監視カメラ・電子決済端末対応管理テーブルを別途作成し、このテーブルを参照して監視画像データの監視カメラIDを呼出し、取引指標時刻と合わせてデコード処理前画像データと監視画像データとを関連付けてもよい。
1002 自動販売機能構成部
1003 電子決済端末
1004 利用者
1005 携帯端末
Claims (4)
- コード決済用スキャナーを有する電子決済端末を備えた監視システムにおいて、
a)前記コード決済用スキャナーは、コード領域を検出及びデコード処理をしない画像を取得する監視カメラモードを備えたことと、
b)前記監視システムは、前記監視カメラモードで取得された前記画像をスキャナー画像データベースに画像記憶をさせる画像保存手段を備えたことと、
c)前記画像は、前記監視カメラモードにおいて前記コード決済用スキャナーで定期的に取得されたデコード処理前画像から選択された、決済結果が失敗である場合のデコード処理前画像であることと、
を特徴とする監視システム。 - 前記画像は、前記電子決済端末とは別に設置された監視カメラによる監視カメラ画像と対応付けて保存されることを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
- 前記スキャナー画像データベースは、前記電子決済端末又は該電子決済端末が設置された店舗が有する記憶装置に備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の監視システム。
- 前記スキャナー画像データベースは、前記電子決済端末と接続した監視装置に備えられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の監視システム。
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