JP6853947B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の蓄電素子と、隣り合う蓄電素子の間に配置される隣接部材と、蓄電素子及び隣接部材をひとまとめに保持する保持部材と、を備える蓄電装置に関する。
従来から、積層方向に積層された所定個数の蓄電セルを備える蓄電モジュールが知られている(特許文献1参照)。
具体的には、図16に示すように、蓄電セル101と中間蓄電セルホルダ102とが積層方向に交互に重ね合わされ、更にその積層方向の外側に一対の金属製のエンドプレート103が重ね合わされる。そして、蓄電セル101、中間蓄電セルホルダ102、及びエンドプレート103を積層方向に積層した状態で、一対の金属製の板状部材よりなる側部締結フレーム104の積層方向両端部位を一対のエンドプレート103の幅方向両端部にボルト105で締結するとともに、金属製の板状部材よりなる底部締結フレーム106の積層方向の両端部を一対のエンドプレート103の下端部に連結ピン107で結合することで、複数の蓄電セル101を有する蓄電モジュール100が組み立てられる。
この蓄電モジュール100では、側部締結フレーム104と底部締結フレーム106とによって一対のエンドプレート103が連結されることで、一対のエンドプレート103の前記積層方向の間隔が固定されている。このため、使用によって(即ち、充放電の繰り返しによって)各蓄電セル101内の電極体が膨らんだときに、各電極体に対して前記積層方向に加わる力(挟み込む力)が増大する。
このように電極体に対して加わる力(前記挟み込む力)が増大すると、電極体を構成する電極の劣化が早く進み、これにより、蓄電セル101の容量低下の進行が早くなる。
特開2015−99649号公報
そこで、本実施形態は、電極体が膨むことに起因する該電極体に加わる力の増大を抑えることができる蓄電装置を提供することを目的とする。
本実施形態の蓄電装置は、
電極が積層された電極体及び該電極体を収容するケースを有し且つ第一方向に並ぶ複数の蓄電素子と、
第一方向に隣り合う蓄電素子の間に配置される少なくとも一つの隣接部材と、
前記複数の蓄電素子、及び前記少なくとも一つの隣接部材をひとまとめに保持する保持部材と、を備え、
前記隣接部材は、第一方向と直交する第二方向の少なくとも中央部に、第一方向に挟まれる力に応じて第一方向の寸法が小さくなると共に、第二方向に伸びる又は縮む変形部を有する。
かかる構成によれば、使用等によって電極体(電極)が膨らんでケースが第一方向に膨らもうとしたときに、変形部の変形によって前記ケースの変形が許容されるため、ケース内の電極体に対して第一方向に加わる力の増大を抑えることができる。即ち、蓄電素子と隣接部材とが保持部材によって保持されることで、蓄電装置の第一方向の寸法が変化しない若しくは変化し難いため、蓄電素子間に配置される隣接部材の少なくとも中央部が電極体の膨張によって膨らんだケースの中央部(第二方向の中央部)によって挟み込まれたときに該挟み込まれた部位の第一方向の寸法が小さくなることで、電極体の膨張によるケースの第一方向の膨らみが許容され、これにより、電極体が第一方向に膨らんだときの該電極体に対して加わる第一方向の力の増大を抑えることができる。
この場合、前記蓄電装置では、
前記隣接部材は、前記第二方向の少なくとも一方の端部に、前記変形部の第二方向への伸び又は縮みを弾性変形によって吸収する吸収部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、隣接部材が電極体の膨張によってケースに押された(挟み込まれた)ときに、変形部の第一方向の寸法が小さくなることに伴う第二方向への伸び又は縮みが吸収部によって吸収されるため、蓄電装置の第二方向の寸法の変化(増減)を防ぐことができる。
前記蓄電装置において、例えば、
前記隣接部材は、第一方向と直交する面方向に広がる板状の部材であり、
前記吸収部は、第一方向及び第二方向と直交する第三方向から見て曲がっている部位を有し、該曲がっている部位の曲がりが大きくなる又は小さくなることで前記変形部の第二方向への伸び又は縮みを吸収してもよい。
このように板状の部材に曲がっている部位を設けるといった簡素な構成によって、変形部の第二方向の伸び又は縮みを吸収することができる。
また、前記蓄電装置では、
前記ケースは、第一方向と、第二方向と、第一方向及び第二方向と直交する第三方向とのそれぞれにおいて対向する壁部を有する六面体形状であり、
前記吸収部は、第二方向における前記ケースの端部と対応する位置に配置されてもよい。
このようにケースが六面体形状であれば、電極体が膨らんだときに、第一方向に対向する壁部における第二方向の端部では第二方向に対向する壁部によって膨らみ(第一方向に対向する壁部同士の間隔の増大)が抑えられるため、吸収部に加わる電極体の膨らみに起因する第一方向の力の増大が抑えられ、これにより、変形部の第二方向の伸び又は縮みを吸収するための吸収部の弾性変形が阻害され難くなる。即ち、電極体の膨らみにかかわらず、吸収部による変形部の第二方向の伸び又は縮の好適な吸収が維持される。
この蓄電装置において、
前記電極体が、第一方向に積層された前記電極を含み、且つ前記ケースにおいて第一方向に対向する前記壁部と接する平面部を含む場合には、
前記吸収部は、前記平面部と第一方向から見て重ならない位置に配置されることが好ましい。
かかる構成によれば、第一方向に対向する壁部の第二方向の端部における電極体の平面部と第一方向から見て重ならない位置では、電極体が膨らんでも該電極体から押されないため、電極体が膨らんだときの吸収部に加わる力(電極体の膨らみに起因する第一方向の力)の増大がより確実に抑えられ、これにより、変形部の第二方向の伸び又は縮みを吸収するための吸収部の弾性変形がより阻害され難くなる。
また、前記蓄電装置では、
前記隣接部材は、流体の流通可能な流路を前記第一方向に隣り合う蓄電素子の間に構成してもよい。
かかる構成によれば、空気等の温度調整用の流体を蓄電素子間に流通させることが可能となるため、蓄電装置における蓄電素子の温度制御が容易になる。
例えば具体的に、
前記変形部の第一方向及び第二方向を含む面に沿った断面形状は、前記第一方向に隣り合う蓄電素子のうちの一方の蓄電素子と当接する第一部位と、該第一部位と第一方向において間隔あけた位置で前記第一方向に隣り合う蓄電素子のうちの他方の蓄電素子と当接する第二部位とが、第二方向において交互に並ぶ波形であり、
前記波形における前記第一部位と前記第二部位とを接続する部位は、第一方向に対して傾斜していてもよい。
この変形部では、第一部位と第二部位とを接続する部位が第一方向に対して傾斜しているため、第一部位と第二部位とが互いに接近する方向に押されたときに、第一部位と第二部位とを接続する部位が第一方向に対してより傾斜が大きく(又は小さく)なり易く、これにより、電極体が第一方向に膨らんだときに変形部の第一方向の寸法が小さくなると共に変形部が第二方向に伸びて(又は縮んで)該電極体に対して加わる第一方向の力の増大が抑えられる。また、この変形部では、断面形状が波形であるため、第一部位と前記他方の蓄電素子との間、及び第二部位と前記一方の蓄電素子との間のそれぞれに流体の流通可能な流路が構成されるため、隣接部材を挟んで配置される二つの蓄電素子の両方の温度制御を行うことができる。
この場合、
前記変形部は、前記第一部位及び前記第二部位の少なくとも一方の部位から、第一方向に間隔をあけて対向する前記蓄電素子に向かって第一方向に延びる凸部を有し、
前記第一部位及び前記第二部位に対して互いに近づく方向の力が加わっていない状態での前記凸部の第一方向の寸法は、前記第一部位と前記第二部位との第一方向の間隔より小さいことが好ましい。
かかる構成によれば、電極体の膨張によるケースの膨らみが大きくなり過ぎても、ケースが凸部に当接することでそれ以上のケースと第一部位又は第二部位(凸部が設けられた部位)との接近が阻止され、これにより、凸部の周囲に隙間が確保される(即ち、流路が完全に潰れることを防ぐことができる)。
また、前記蓄電装置では、
前記変形部の断面形状は、第二方向の中心側ほどピッチの大きい波形であってもよい。
かかる構成によっても、変形部に対して第一方向に挟み込む力が加わったときに第二方向の中心側ほど第一方向の寸法が小さくなり易いため、電極体の膨張によるケースの第一方向の膨らみが許容され、これにより、電極体が第一方向に膨らんだときの該電極体に対して加わる第一方向の力の増大が抑えられる。
前記蓄電装置では、
前記流路は、前記変形部によって形成され、
前記隣接部材は、第二方向における前記変形部と前記吸収部との間に配置されるシール部であって、前記隣の蓄電素子に向けて突出すると共に第一方向及び第二方向と直交する第三方向に延び、且つ突出方向の先端が前記隣の蓄電素子と当接することによって該蓄電素子との間に形成される前記流路の第二方向の端部を規定するシール部を有してもよい。
かかる構成によれば、流路の第二方向の端部を規定するシール部が変形部と吸収部との間に配置されているため、吸収部における弾性変形(変形部の第二方向の伸び又は縮みを吸収するための弾性変形)による影響が変形部と蓄電素子との間に形成された流路に及ばない又は及び難くなる。
以上より、本実施形態によれば、電極体が膨むことに起因する該電極体に加わる力の増大を抑えることができる蓄電装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る蓄電装置の斜視図である。 図2は、前記蓄電装置の分解斜視図である。 図3は、前記蓄電装置に用いられる蓄電素子の斜視図である。 図4は、前記蓄電素子の分解斜視図である。 図5は、前記蓄電素子の電極体の斜視図である。 図6は、前記電極体の側面図である。 図7は、前記蓄電素子、及び前記蓄電装置に用いられる第一隣接部材の斜視図である。 図8は、前記第一隣接部材を説明するための断面図である。 図9は、前記第一隣接部材を説明するための断面図である。 図10は、前記蓄電素子、及び前記蓄電装置に用いられる第二隣接部材の斜視図である。 図11は、他実施形態に係る第一隣接部材の断面図である。 図12は、他実施形態に係る第一隣接部材の断面図である。 図13は、他実施形態に係る第一隣接部材の断面図である。 図14は、他実施形態に係る第一隣接部材の断面図である。 図15は、他実施形態に係る第一隣接部材の断面図である。 図16は、従来の蓄電モジュールの分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図10を参照しつつ説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
蓄電装置は、図1及び図2に示すように、所定の方向(第一方向)に並ぶ複数の蓄電素子10と、前記所定の方向に隣り合う蓄電素子10の間に配置される少なくとも一つの第一隣接部材(隣接部材)20と、複数の蓄電素子10及び少なくとも一つの第一隣接部材20をひとまとめに保持する保持部材3と、を備える。また、蓄電装置1は、前記所定の方向に並ぶ複数の蓄電素子10のうちの最も端にある蓄電素子10と隣り合う第二隣接部材26と、複数の蓄電素子10と保持部材3との間を絶縁するインシュレータ4と、前記所定の方向に隣り合う二つの蓄電素子10同士を電気的に接続するバスバ5等も備える。
複数の蓄電素子10のそれぞれは、図3〜図6にも示すように、電極(正極111、負極112)が積層された電極体11と、電極体11を収容するケース12と、を有する。また、複数の蓄電素子10のそれぞれは、ケース12の外面に配置される一対の外部端子13と、電極体11と外部端子13とを導通させる集電体14と、ケース12と電極体11との間に配置される絶縁部材15等も有する。本実施形態の蓄電素子10は、非水電解質二次電池である。より詳しくは、蓄電素子10は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。
電極体11では、正極111と負極112とがセパレータ113を介して積層されることで互いに絶縁されている。そして、このセパレータ113を介して積層された状態の正極111及び負極112が巻回されることによって、電極体11が構成されている。この電極体11においてリチウムイオンが正極111と負極112との間を移動することにより、蓄電素子10が充放電する。
本実施形態の電極体11は、扁平な筒状である。具体的に、電極体11は、所定の方向に間隔をあけて対向する一対の平面部115と、一対の平面部115の端部同士を接続する一対の湾曲部116と、を有する。一対の平面部115のそれぞれは、巻回中心軸方向から見て、略直線状に延びる部位である(図6参照)。即ち、一対の平面部115同士は、平行又は略平行である。また、一対の湾曲部116のそれぞれは、巻回中心軸方向(電極体11の巻回中心軸C(図5参照)の延びる方向)から見て、互いに離間する方向に膨出するように湾曲している部位である(図6参照)。ケース12の内部において、一対の平面部115のそれぞれは、ケース12の内面と絶縁部材15を介して接し、一対の平面部115のそれぞれは、ケース12の内面と離れている。
ケース12は、開口を有するケース本体120と、ケース本体120の開口を塞ぐ蓋板121とを有する。本実施形態のケース12は、六面体形状である。
ケース本体120は、矩形板状の閉塞部123と、閉塞部123の周縁に接続された筒状の胴部124と、を有する。胴部124は、閉塞部123の輪郭に沿った角筒状、即ち、扁平な角筒状である。具体的に、胴部124は、間隔をあけて平行に並ぶ一対の長壁部125と、一対の長壁部125の対応する端部同士を接続する一対の短壁部126と、を有する。この胴部124の一端は、閉塞部123によって閉塞され、他端は、開口する。即ち、ケース本体120は、扁平な有底角筒形状を有する。
蓋板121は、ケース本体120の開口を塞ぐ板状の部材である。具体的に、蓋板121は、法線(厚さ)方向から見て、ケース本体120の開口周縁部に対応した輪郭を有する。本実施形態の蓋板121には、一対の外部端子13が電極体11の各極(正極111、負極112)に電気的に接続された状態で取り付けられる。本実施形態の蓋板121では、一対の外部端子13は、矩形の蓋板121の長手方向に間隔をあけて配置されている。
以上のケース12は、電極体11が巻回中心軸C方向を短壁部126同士が対向する方向と一致するように内部に収容された状態で、蓋板121の周縁部がケース本体120の開口周縁部に重ねられて該ケース本体120の開口が塞がれ、この状態の蓋板121とケース本体120との境界部が溶接されることで構成される。
絶縁部材15は、ケース12(詳しくはケース本体120)と電極体11との間に配置される。本実施形態の絶縁部材15は、所定の形状に裁断された絶縁性を有するシート状の部材を折り曲げることによって袋状に形成されている。
本実施形態の蓄電装置1では、以上のように構成される蓄電素子10が複数配置されている。具体的には、複数の蓄電素子10が、胴部124の長壁部125同士を対向させるように並んでいる。尚、以下の説明では、蓄電素子10の整列する方向(胴部124の長壁部125同士が対向する方向:第一方向)を直交座標系におけるX軸方向とする。また、蓄電素子10の胴部124の短壁部126同士が対向する方向(第三方向)を直交座標系におけるY軸方向とし、蓄電素子10の蓋板121と閉塞部123との対向する方向(第二方向)を直交座標系のZ軸方向とする。これに伴い、各図面に、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれに対応する直交座標軸を補助的に図示する。
第一隣接部材20は、絶縁性を有し、X軸方向に隣り合う蓄電素子10の間に配置される。これにより、蓄電装置1では、第一隣接部材20を介してX軸方向に並ぶ蓄電素子10の間に所定の間隔(沿面距離等)が確保される。本実施形態の第一隣接部材20は、樹脂製である。
具体的に、第一隣接部材20は、図2、図7〜図9に示すように、蓄電素子10(ケース本体120)と隣り合う第一本体部21と、この第一本体部21の隣に配置される蓄電素子10の該第一本体部21に対する移動を規制する第一規制部25と、を有する。
第一本体部21は、Y−Z面(Y軸とZ軸とを含む面)方向に広がる板状の部位であり、X軸方向から見て蓄電素子10(ケース12)に対応する矩形の輪郭を有する。本実施形態の第一本体部21は、X軸方向に隣り合う二つの蓄電素子10の間に、蓄電素子10の温度調整用の流体(本実施形態の例では空気)の流通可能な流路220を構成(形成)する(図1、図8、及び図9参照)。
具体的に、第一本体部21は、Z軸方向の少なくとも中央部に配置される変形部22と、Z軸方向における変形部22の外側に配置される吸収部23と、を有する。また、第一本体部21は、流路220のZ軸方向の端部を規定するシール部24も有する。
変形部22は、X軸方向に挟まれる力に応じてX軸方向の寸法が小さくなると共に、Z軸方向に伸びる又は縮む。本実施形態の変形部22は、X軸方向の寸法が小さくなったときにZ軸方向に伸びる。また、本実施形態の第一隣接部材20では、変形部22が、第一隣接部材20と隣り合う蓄電素子10との間に流路220を形成する。
この変形部22は、X軸方向に隣り合う二つの蓄電素子10のうちの一方の蓄電素子10に当接する第一部位221と、前記二つの蓄電素子10のうちの他方の蓄電素子10に当接する第二部位222と、第一部位221と第二部位222とを接続する第三部位223と、によって構成される波形の断面形状を有する(図8参照)。詳しくは、変形部22のX−Z面(X軸とZ軸とを含む面)に沿った断面は、前記一方の蓄電素子10と当接し且つ該蓄電素子10に沿ってZ軸方向に延びる第一部位221と、該第一部位221とZ軸方向に間隔あけた位置において前記他方の蓄電素子10と当接し且つ該蓄電素子10に沿ってZ軸方向に延びる第二部位222とが、Z軸方向において交互に並ぶ波形(図8に示す例では、角張った波形)である。そして、前記断面において、前記波形における第一部位221と第二部位222との対応する端部同士を接続するように延びる第三部位223は、X軸方向及びZ軸方向に対して傾斜している。より詳しくは、第一部位221と第三部位223とのなす角α、及び第二部位222と第三部位223とのなす角βが、いずれも鈍角である。
この変形部22にX軸方向に挟み込まれる力が加わると、上述のように第一部位221と第三部位223とのなす角α、及び第二部位222と第三部位223とのなす角βがいずれも鈍角であるため、角α、βが大きくなるように弾性変形し易い。このため、両隣の蓄電素子10のケース12が膨らんでX軸方向に挟み込まれると、第一部位221と第三部位223とのなす角α、及び第二部位222と第三部位223とのなす角βがそれぞれ大きくなるように変形し、これにより、変形部22においてX軸方向の寸法が小さくなると共にZ軸方向に伸びる(図8及び図9参照)。
吸収部23は、変形部22のZ軸方向の伸び又は縮み(本実施形態の例では伸び)を弾性変形によって吸収する。この吸収部23は、Z軸方向における第一本体部21の少なくとも一方の端部に配置される。本実施形態の吸収部23は、Z軸方向において変形部22の両外側に配置されている、即ち、第一本体部21は、二つの吸収部23を有する。
また、吸収部23は、Z軸方向におけるケース12の端部と対応する位置に配置されている。より詳しくは、吸収部23は、電極体11の平面部115とX軸方向から見て重ならない位置(図8参照)に配置される。
この吸収部23は、X−Z面に沿った断面において、曲がっている部位を有し、この曲がっている部位の曲がりが大きくなる又は小さくなることで変形部22のZ軸方向の伸び又は縮みを吸収する。具体的に、吸収部23のX−Z面に沿った断面は、第一部位221(又は第二部位222)から該第一部位221(該第二部位222)と同方向に延びる第四部位231と、第二部位222(又は第一部位221)とZ軸方向に間隔をあけた位置から該第二部位222(又は第一部位221)と同方向に延びる第五部位232と、第四部位231と第五部位232とを接続する第六部位233と、第五部位232における変形部22と反対側の端部からX軸方向に延びる第七部位234と、を有する。第四部位231の変形部22と反対側の端部と、第五部位232の変形部22側の端部とは、X軸方向から見て重なっている。このため、第四部位231と第六部位233とのなす角γ、及び第五部位232と第六部位233とのなす角δは、いずれも鋭角である。尚、本実施形態の吸収部23において、前記曲がっている部位は、第四部位231、第五部位232、及び第六部位233によって構成されている。
この吸収部23の第四部位231にZ軸方向の外側への力が加わると、上述のように第四部位231と第六部位233とのなす角γ、及び第五部位232と第六部位233とのなす角δがいずれも鋭角であるため、角γ、δが小さくなるように弾性変形し易い(即ち、曲がっている部位231、232、233の曲がりが大きくなり易い)。このため、両隣の蓄電素子10(ケース12)の膨らみによって変形部22がX軸方向に伸びると、第四部位231と第六部位233とのなす角γ、及び第五部位232と第六部位233とのなす角δがそれぞれ小さくなるように変形し、これにより、変形部22のX軸方向の伸びが吸収部23に吸収されて、第一隣接部材20(第一本体部21)のZ軸方向の寸法が変化しない(図8及び図9参照)。
シール部24は、Z軸方向における変形部22と吸収部23との間に配置される。本実施形態のシール部24は、Z軸方向における変形部22と吸収部23との境界部位に配置されている。シール部24は、前記境界部位から隣の蓄電素子(近い側の蓄電素子)10に向けて突出すると共にY軸方向に延びる。このシール部24の突出方向の先端は、前記隣の蓄電素子10に当接している。このシール部24は、流路220のZ軸方向の端部を規定する。
第一規制部25は、第一本体部21からX軸方向に延び、第一本体部21と隣り合う蓄電素子10(詳しくはケース12)に対してY−Z面方向の外側から当接する。これにより、第一規制部25は、前記隣の蓄電素子10の第一本体部21に対するY−Z面方向への相対移動を規制する。この第一規制部25は、第一本体部21の少なくとも各角部からX軸方向に延び、第一本体部21と隣り合う蓄電素子10(ケース12)の角部にY−Z面方向の外側から当接する。本実施形態の第一規制部25は、第一本体部21からX軸方向の両側に向けてそれぞれ延びている。
図1及び図2に戻り、第二隣接部材26は、絶縁性を有し、X軸方向における最も端にある蓄電素子10と、保持部材3の一部(本実施形態では、終端部材30)と、の間に配置される。これにより、蓄電装置1では、第二隣接部材26を介してX軸方向に並ぶ蓄電素子10と保持部材3の一部との間に所定の間隔(沿面距離等)が確保される。
具体的に、第二隣接部材26は、蓄電素子10と保持部材3との間において該蓄電素子10(ケース本体120)と隣り合う第二本体部27と、この第二本体部27の隣に配置される蓄電素子10の該第二本体部27に対する移動を規制する第二規制部28と、を有する。
第二本体部27は、図10にも示すように、Y−Z面方向に広がり、X軸方向から見て蓄電素子10(ケース12)に対応する矩形の輪郭を有する。また、第二本体部27は、該第二本体部27とX軸方向において隣り合う蓄電素子10との間に該蓄電素子10の温度調整用の流体(本実施形態の例では空気)を通過させる流路271を形成する。詳しくは、第二本体部27では、隣の蓄電素子10に向けて(X軸方向に)突出すると共にY軸方向に延びる複数の凸部272が、Z軸方向に間隔をあけて並ぶ。これら複数の凸部272のそれぞれの先端(突出方向の先端)が前記隣の蓄電素子10と当接することで、第二隣接部材26と蓄電素子10との間に流路271が形成される。
第二規制部28は、第二本体部27からX軸方向に延び、第二本体部27と隣り合う蓄電素子10(詳しくはケース12)に対してY−Z面方向の外側から当接する。これにより、第二規制部28は、前記隣の蓄電素子10の第二本体部27に対するY−Z面方向への相対移動を規制する。この第二規制部28は、第二本体部27の少なくとも各角部からX軸方向に延び、第二本体部27と隣り合う蓄電素子10(ケース12)の角部にY−Z面方向の外側から当接する。
以下では、第一隣接部材20と、第二隣接部材26とを区別せずに、単に、隣接部材2と称する場合がある。
保持部材3は、図1及び図2に示すように、複数の蓄電素子10と複数の隣接部材2との周囲を囲むことで、これら複数の蓄電素子10と複数の隣接部材2とをひとまとめに保持する。この保持部材3は、金属等の導電性を有する部材によって構成される。具体的に、保持部材3は、X軸方向において複数の蓄電素子10が間に位置するように配置される一対の終端部材30と、複数の蓄電素子10とY軸方向に対向した状態で一対の終端部材30同士を接続する対向部材31と、を備える。本実施形態の蓄電装置1では、一対の終端部材30が、X軸方向の端に配置された蓄電素子10との間に第二隣接部材26を挟み込んだ状態で配置され、一対の対向部材31がX軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10のY軸方向の両側に配置される。
一対の終端部材30のそれぞれは、Y−Z面方向に広がる。具体的に、一対の終端部材30のそれぞれは、蓄電素子10と対応する輪郭(本実施形態では矩形状の輪郭)を有する本体300と、本体300から第二隣接部材26の第二本体部27に向けて突出し且つ該第二隣接部材26に当接する圧接部301と、を有する。
一対の対向部材31のそれぞれは、X軸方向に延び且つZ軸方向に間隔をあけて配置される一対の梁部310と、一対の梁部310の端部同士を連結する一対の第一連結部311と、X軸方向における途中位置(本実施形態の例では、X軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10のうちの途中位置に配置された蓄電素子10とY軸方向に重なる位置)において一対の梁部310同士を連結する第二連結部312と、を有する。
一対の梁部310のそれぞれは、X軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10(ケース12)の角部に沿って延びる。第一連結部311は、Z軸方向に延び、終端部材30と連結される。これにより、終端部材30と対向部材31とが接続(連結)される。第二連結部312は、Y軸方向において蓄電素子10と重なる位置においてZ軸方向に延びる。
インシュレータ4は、絶縁性を有する。このインシュレータ4は、対向部材31と、X軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10との間に配置される。具体的に、インシュレータ4は、保持部材3における少なくとも複数の蓄電素子10と対向する領域を覆う。これにより、インシュレータ4は、保持部材3と、X軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10との間を絶縁する。
バスバ5は、金属等の導電性を有する板状の部材によって構成され、蓄電素子10の外部端子13同士を導通させる。バスバ5は、蓄電装置1において複数(複数の蓄電素子10と対応する数)設けられる。本実施形態の複数のバスバ5は、蓄電装置1に含まれる複数の蓄電素子10の全てを直列に接続する(導通させる)。
以上の蓄電装置1によれば、使用等によって電極体11(電極111、112)が膨らんでケース12がX軸方向に膨らもうとしたときに、変形部22の変形によってケース12の変形が許容される。このため、ケース12内の電極体11に対してX軸方向に加わる力の増大を抑えることができる。即ち、蓄電素子10と第一隣接部材20とが保持部材3によって保持されることで、蓄電装置1のX軸方向の寸法(終端部材30の間隔)が変化しない若しくは変化し難いため、蓄電素子10間に配置される第一隣接部材20の少なくとも中央部が電極体11の膨張によって膨らんだケース12の中央部(Z軸方向の中央部)によって挟み込まれたときに該挟み込まれた部位(本実施形態の例では変形部22)のX軸方向の寸法が小さくなることで、電極体11の膨張によるケース12のX軸方向の膨らみが許容される。これにより、電極体11がX軸方向に膨らんだときの該電極体11に対して加わるX軸方向の力の増大を抑えることができる。X軸方向の力の増大を抑えることができない場合、その力の増大が行き過ぎた際に、電極体に含まれるセパレータ、正極、又は負極が厚さ方向に変形してつぶれてしまい、その結果、蓄電素子の性能(いわゆる電池性能)が低下する不具合、つまり電極体の劣化が生じてしまうおそれがある。これに対して、本実実施形態の蓄電装置1では、電極体11がX軸方向に膨らんだときの該電極体11に対して加わるX軸方向の力の増大を抑えることができるため、電極体11に対して加わるX軸方向に挟み込む力の増大に起因する電極体11(詳しくは、電極111、112)の劣化を防ぐことができる。
本実施形態の蓄電装置1では、第一隣接部材20が、変形部22のZ軸方向への伸び(又は縮み)を弾性変形によって吸収する吸収部23を有している。このため、第一隣接部材20が電極体11の膨張によってケース12に押された(挟み込まれた)ときに、変形部22のX軸方向の寸法が小さくなることに伴うZ軸方向への伸びが吸収部23によって吸収される。これにより、蓄電装置1のZ軸方向の寸法の変化(増減)を防ぐことができる。
本実施形態の蓄電装置1では、第一本体部21は、Y−Z面方向に広がる板状の部位であり、吸収部23は、Y軸方向から見て曲がっている部位231、232、233を有する。そして、蓄電装置1では、該曲がっている部位231、232、233の曲がりが大きくなることで変形部22のZ軸方向への伸びを吸収している。このように、吸収部23は、板状の部位(部材)に曲がっている部位231、232、233を設けるといった簡素な構成によって、変形部22のZ軸方向の伸びを吸収できる。
また、本実施形態の蓄電装置1では、蓄電素子10のケース12が六面体形状(直方体形状)であり、吸収部23がZ軸方向におけるケース12の端部と対応する位置に配置されている。このようにケース12が六面体形状であれば、電極体11が膨らんだときに、X軸方向に対向する壁部(長壁部125)におけるZ軸方向の端部ではZ軸方向に対向する壁部(蓋板121と閉塞部123)によって膨らみ(長壁部125同士の間隔の増大)が抑えられる。このため、蓄電装置1では、吸収部23に加わる電極体11の膨らみに起因するZ軸方向の力の増大が抑えられる。これにより、変形部22のZ軸方向の伸び(又は縮み)を吸収するための吸収部23の弾性変形が阻害され難くなる。即ち、電極体11の膨らみにかかわらず、吸収部23による変形部22のZ軸方向の伸び又は縮の好適な吸収が維持される。
また、本実施形態の蓄電装置1では、吸収部23は、電極体11の平面部115とX軸方向から見て重ならない位置に配置されている。このように、長壁部125のZ軸方向の端部における電極体11の平面部115とX軸方向から見て重ならない位置では、電極体11が膨らんでも該電極体11から押されないため、電極体11が膨らんだときの吸収部23に加わる力(電極体11の膨らみに起因するX軸方向の力)の増大がより確実に抑えられる。これにより、変形部22のZ軸方向の伸び又は縮みを吸収するための吸収部23の弾性変形がより阻害され難くなる。
また、本実施形態の蓄電装置1では、第一隣接部材20が、流体の流通可能な流路220をX軸方向に隣り合う二つの蓄電素子10の間に構成する。このため、空気等の温度調整用の流体を蓄電素子10間に流通させることが可能となり、その結果、蓄電装置1における蓄電素子10の温度制御が容易になる。
本実施形態の第一隣接部材20では、変形部22のX−Z面に沿った断面形状が、第一部位221と第二部位222とがZ軸方向において交互に並ぶ波形であり、第一部位221と第二部位222とを接続する第三部位223が、X軸方向及びZ軸方向に対して傾斜している。このため、第一部位221と第二部位222とが互いに接近する方向(X軸方向)に押されたときに、弾性変形等によって第三部位223がX軸方向に対してより傾斜が大きく(又は小さく)なりやすい。これにより、電極体11がX軸方向に膨らんだときに変形部22がX軸方向の寸法が小さくなると共にZ軸方向に伸びて(又は縮んで)該電極体11に対して加わるX軸方向の力の増大が抑えられる。また、この変形部22では、断面形状が波形であるため、第一部位221と、第二部位222に接している蓄電素子(他方の蓄電素子)10との間、及び第二部位222と、第一部位221に接している蓄電素子(一方の蓄電素子)10との間のそれぞれに流体の流通可能な流路220が構成される。このため、第一隣接部材20を挟んで配置される二つの蓄電素子10の両方の温度制御を行うことができる。
また、本実施形態の蓄電装置1では、シール部24が変形部22と吸収部23との間(図8及び図9に示す例では、Z軸方向における変形部22と吸収部23との境界部位)に配置されている。このため、吸収部23における弾性変形(変形部22のZ軸方向の伸び又は縮みを吸収するための弾性変形)による影響が変形部22と蓄電素子10との間に形成された流路220に及ばない又は及び難くなる。
尚、本発明の蓄電装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
上記実施形態の蓄電装置1では、吸収部23は、第一本体部21のZ軸方向の両端部にそれぞれ配置されているが、この構成に限定されない。吸収部23は、第一本体部21のZ軸方向の一方の端部のみに配置されてもよい。また、第一本体部21は、吸収部23を有していない、即ち、吸収部23のない構成でもよい。
また、上記実施形態の第一隣接部材20は、変形部22の形状の変化(上記実施形態の例では、断面が角張った波形の第一本体部21における第一部位221及び第二部位222に対する第三部位223の角度α、βの変化)によって、ケース12の膨らみを吸収しているが、この構成に限定されない。例えば、第一隣接部材20は、部材の材質によって、ケース12の膨らみを吸収する構成でもよい。具体的には図11に示すように、変形部22に、第一本体部21の他の部位(変形部22以外の部位)29より軟らかい素材が用いられ、この変形部22がX軸方向において両隣の蓄電素子10(ケース12)に押し挟まれたときに押し潰されることで、ケース12の膨らみを吸収する構成でもよい。
この場合、流路220は、第一本体部21と該第一本体部21と隣り合う蓄電素子10との間に形成されず、第一本体部21の内部をY軸方向に貫通するように形成されてもよい。即ち、第一本体部21の内部をY軸方向に貫通する複数の貫通孔がZ軸方向に間隔をあけて配置され、この貫通孔が流路220を構成してもよい。このように、流路220は、第一本体部21と蓄電素子10との間に形成されてもよく、隣り合う蓄電素子10間(第一隣接部材20の内部)に形成されてもよい。
また、上記実施形態の変形部22は、X軸方向の寸法が小さくなるのに応じてZ軸方向の寸法が大きくなる構成であるが、この構成に限定されない。変形部22は、X軸方向の寸法が小さくなるのに応じてZ軸方向の寸法が小さくなる構成であってもよい。例えば具体的に、第一本体部21は、図12に示すようなX−Z面に沿った断面において、第一部位221と第三部位223とのなす角α、及び第二部位222と第三部位223とのなす角βがそれぞれ鋭角であり、第一本体部21のX軸方向の寸法が小さくなる(第一部位221と第二部位222とがX軸方向において近づく)のに応じて前記なす角α、βがより小さくなる構成でもよい。かかる構成であっても、使用等によって電極体11(電極111、112)が膨らんでケース12がX軸方向に膨らもうとしたときに、変形部22の弾性変形(X軸方向の寸法が小さくなるのに応じてZ軸方向の寸法が減少すること)によってケース12の変形が許容される。
上記実施形態の蓄電装置1では、吸収部23がX軸方向から見て電極体11の平面部115と重ならない位置に配置されているが、この構成に限定されない。例えば、吸収部23は、X軸方向から見て電極体11の平面部115と重なる位置に配置されてもよい。この場合でも、吸収部23が、六面体形状のケース12におけるX軸方向に対向する壁部(長壁部125)のZ軸方向の端部と対応する位置に配置されていれば、蓄電素子10のケース12が膨らんでも、吸収部23に加わる電極体11の膨らみに起因するZ軸方向の力の増大が抑えられる。
第一隣接部材20の具体的な形状は、限定されない。例えば、上記実施形態の第一隣接部材20のX−Z面に沿った断面形状は、角張った波形であるが、図13に示すような隣り合う蓄電素子10と当接する第一部位221と第二部位222とが前記断面において円弧状に延びる構成でもよい。
また、変形部22の前記断面形状(角張った波形)では、Z軸方向において等ピッチであるが、図14に示すように、Z軸方向の中心側ほどピッチの大きい波形であってもよい。かかる構成によれば、変形部22に対してX軸方向に挟み込む力が加わったときにZ軸方向の中心側ほどX軸方向の寸法が小さくなり易い。このため、電極体11の膨張によるケース12のX軸方向の膨らみが許容され、これにより、電極体11がX軸方向に膨らんだときの該電極体11に対して加わるX軸方向の力の増大が効果的に抑えられる。
また、変形部22は、図15に示すように、第一部位221及び前記第二部位222の少なくとも一方の部位から、X軸方向に間隔をあけて対向する蓄電素子10に向かってX軸方向に延びる凸部225を有してもよい。この凸部225のX軸方向の寸法は、第一部位221及び第二部位222に対して互いに近づく方向の力が加わっていない状態のときの第一部位221と第二部位222とのX軸方向の間隔より小さい(図15参照)。尚、図15に示す例では、第一部位221と第二部位222の両方の部位に凸部225が配置される。この凸部225は、Y軸方向に連続に延びているが、断続に延びていてもよい。
かかる構成によれば、電極体11の膨張によるケース12の膨らみが大きくなり過ぎても、ケース12が凸部225に当接することでそれ以上のケース12と第一部位221又は第二部位222(即ち、凸部225が設けられた部位)との接近が阻止され、これにより、凸部225の周囲に隙間が確保される(即ち、流路220が完全に潰れることを防ぐことができる)。
上記実施形態の蓄電素子10では、電極111、112が積層された状態で巻回されている、いわゆる巻回型の電極体11がケース12内に配置されているが、この構成に限定されない。蓄電素子10において、毎葉状の電極111、112がZ軸方向に積層されている、いわゆる積層型の電極体がケース12内に配置されていてもよい。
1…蓄電装置、2…隣接部材、20…第一隣接部材、21…第一本体部、22…変形部、220…流路、221…第一部位、222…第二部位、223…第三部位、225…凸部、23…吸収部、231…第四部位、232…第五部位、233…第六部位、234…第七部位、24…シール部、25…第一規制部、26…第二隣接部材、27…第二本体部、271…流路、272…凸部、28…第二規制部、3…保持部材、30…終端部材、300…本体、301…圧接部、31…対向部材、310…梁部、311…第一連結部、312…第二連結部、4…インシュレータ、5…バスバ、10…蓄電素子、11…電極体、111…正極(電極)、112…負極(電極)、113…セパレータ、115…平面部、116…湾曲部、12…ケース、120…ケース本体、121…蓋板、123…閉塞部、124…胴部、125…長壁部、126…短壁部、13…外部端子、14…集電体、15…絶縁部材、100…蓄電モジュール、101…蓄電セル、102…中間蓄電セルホルダ、103…エンドプレート、104…側部締結フレーム、105…ボルト、106…底部締結フレーム、107…連結ピン、C…巻回中心軸、α…第一部位と第三部位とのなす角、β…第二部位と第三部位とのなす角、γ…第四部位と第六部位とのなす角、δ…第五部位と第六部位とのなす角

Claims (12)

  1. 電極が積層された電極体及び該電極体を収容するケースを有し且つ第一方向に並ぶ複数の蓄電素子と、
    第一方向に隣り合う蓄電素子の間に配置される少なくとも一つの隣接部材と、
    前記複数の蓄電素子、及び前記少なくとも一つの隣接部材をひとまとめに保持する保持部材と、を備え、
    前記隣接部材は、
    第一方向と直交する第二方向の少なくとも中央部に、第一方向に挟まれる力に応じて第一方向の寸法が小さくなると共に、第二方向に伸びる又は縮む変形部と、
    前記第二方向の少なくとも一方の端部に、前記変形部の第二方向への伸び又は縮みを弾性変形によって吸収する吸収部と、を有し、
    前記ケースは、第一方向と、第二方向と、第一方向及び第二方向と直交する第三方向とのそれぞれにおいて対向する壁部を有する六面体形状であり、
    前記電極体は、第一方向に積層された前記電極を含み、且つ前記ケースにおいて第一方向に対向する前記壁部と接する平面部を含み、
    前記吸収部は、第二方向における前記ケースの端部と対応する位置で且つ前記平面部と第一方向から見て重ならない位置に配置される、蓄電装置。
  2. 電極が積層された電極体及び該電極体を収容するケースを有し且つ第一方向に並ぶ複数の蓄電素子と、
    第一方向に隣り合う蓄電素子の間に配置される少なくとも一つの隣接部材と、
    前記複数の蓄電素子、及び前記少なくとも一つの隣接部材をひとまとめに保持する保持部材と、を備え、
    前記隣接部材は、
    第一方向と直交する第二方向の少なくとも中央部に、第一方向に挟まれる力に応じて第一方向の寸法が小さくなると共に、第二方向に伸びる又は縮む変形部と、
    前記第二方向の少なくとも一方の端部に、前記変形部の第二方向への
    伸び又は縮みを弾性変形によって吸収する吸収部と、を有し、
    前記隣接部材は、流体の流通可能な流路を前記第一方向に隣り合う蓄電素子の間に構成し、
    前記変形部の第一方向及び第二方向を含む面に沿った断面形状は、前記第一方向に隣り合う蓄電素子のうちの一方の蓄電素子と当接する第一部位と、該第一部位と第一方向において間隔あけた位置で前記第一方向に隣り合う蓄電素子のうちの他方の蓄電素子と当接する第二部位とが、第二方向において交互に並ぶ波形であって、第二方向の中心側ほどピッチの大きい波形であり、
    前記波形における前記第一部位と前記第二部位とを接続する部位は、第一方向に対して傾斜している、蓄電装置。
  3. 電極が積層された電極体及び該電極体を収容するケースを有し且つ第一方向に並ぶ複数の蓄電素子と、
    第一方向に隣り合う蓄電素子の間に配置される少なくとも一つの隣接部材と、
    前記複数の蓄電素子、及び前記少なくとも一つの隣接部材をひとまとめに保持する保持部材と、を備え、
    前記隣接部材は、
    第一方向と直交する第二方向の少なくとも中央部に、第一方向に挟まれる力に応じて第一方向の寸法が小さくなると共に、第二方向に伸びる又は縮む変形部と、
    前記第二方向の少なくとも一方の端部に、前記変形部の第二方向への
    伸び又は縮みを弾性変形によって吸収する吸収部と、を有し、
    前記隣接部材は、流体の流通可能な流路であって前記変形部によって形成される流路を前記第一方向に隣り合う蓄電素子の間に構成し、第二方向における前記変形部と前記吸収部との間に配置されるシール部であって、前記隣の蓄電素子に向けて突出すると共に第一方向及び第二方向と直交する第三方向に延び、且つ突出方向の先端が前記隣の蓄電素子と当接することによって該蓄電素子との間に形成される前記流路の第二方向の端部を規定するシール部を有する、蓄電装置。
  4. 前記隣接部材は、第一方向と直交する面方向に広がる板状の部材であり、
    前記吸収部は、第一方向及び第二方向と直交する第三方向から見て曲がっている部位を有し、該曲がっている部位の曲がりが大きくなる又は小さくなることで前記変形部の第二方向への伸び又は縮みを吸収する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  5. 前記ケースは、第一方向と、第二方向と、第一方向及び第二方向と直交する第三方向とのそれぞれにおいて対向する壁部を有する六面体形状であり、
    前記吸収部は、第二方向における前記ケースの端部と対応する位置に配置される、請求項2又は3に記載の蓄電装置。
  6. 前記電極体は、第一方向に積層された前記電極を含み、且つ前記ケースにおいて第一方向に対向する前記壁部と接する平面部を含み、
    前記吸収部は、前記平面部と第一方向から見て重ならない位置に配置される、請求項に記載の蓄電装置。
  7. 前記隣接部材は、流体の流通可能な流路を前記第一方向に隣り合う蓄電素子の間に構成する、請求項に記載の蓄電装置。
  8. 前記変形部の第一方向及び第二方向を含む面に沿った断面形状は、前記第一方向に隣り合う蓄電素子のうちの一方の蓄電素子と当接する第一部位と、該第一部位と第一方向において間隔あけた位置で前記第一方向に隣り合う蓄電素子のうちの他方の蓄電素子と当接する第二部位とが、第二方向において交互に並ぶ波形であり、
    前記波形における前記第一部位と前記第二部位とを接続する部位は、第一方向に対して傾斜している、請求項に記載の蓄電装置。
  9. 前記変形部は、前記第一部位及び前記第二部位の少なくとも一方の部位から、第一方向に間隔をあけて対向する前記蓄電素子に向かって第一方向に延びる凸部を有し、
    前記第一部位及び前記第二部位に対して互いに近づく方向の力が加わっていない状態での前記凸部の第一方向の寸法は、前記第一部位と前記第二部位との第一方向の間隔より小さい、請求項に記載の蓄電装置。
  10. 前記変形部の断面形状は、第二方向の中心側ほどピッチの大きい波形である、請求項又はに記載の蓄電装置。
  11. 前記流路は、前記変形部によって形成され、
    前記隣接部材は、第二方向における前記変形部と前記吸収部との間に配置されるシール部であって、前記隣の蓄電素子に向けて突出すると共に第一方向及び第二方向と直交する第三方向に延び、且つ突出方向の先端が前記隣の蓄電素子と当接することによって該蓄電素子との間に形成される前記流路の第二方向の端部を規定するシール部を有する、請求項10のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  12. 電極が積層された電極体及び該電極体を収容するケースを有し且つ第一方向に並ぶ複数の蓄電素子と、
    第一方向に隣り合う蓄電素子の間に配置される少なくとも一つの隣接部材と、
    前記複数の蓄電素子、及び前記少なくとも一つの隣接部材をひとまとめに保持する保持部材と、を備え、
    前記隣接部材は、
    第一方向と直交する第二方向の少なくとも中央部に、第一方向に挟まれる力に応じて第一方向の寸法が小さくなると共に、第二方向に伸びる又は縮む変形部と、
    前記第二方向の一方の端部のみ又は両方の端部のみに、前記変形部の第二方向への伸び又は縮みを弾性変形によって吸収する吸収部と、を有する、蓄電装置。
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