JP6852792B2 - 無線網の制御装置,無線網の制御方法,及び通信システム - Google Patents

無線網の制御装置,無線網の制御方法,及び通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線網の制御装置,無線網の制御方法,及び通信システムに関する。
近年、太陽光などの環境発電で動作する無線通信ノードにセンサを接続し、マルチホップ通信でセンシング情報を収集するワイヤレスセンサネットワーク(WSN)システムが提案されている。センシングデータはマルチホップ通信でゲートウェイ(GW)に集約され、GWからインターネットを経由してサーバに蓄積される。
マルチホップ通信を行う無線通信ノードは、通信の中継を行う中継状態と、通信の中継を行わない非中継状態とで動作する。非中継状態の無線通信ノード(非中継ノードと呼ぶ)は中継動作を行わない。無線通信ノードが中継ノードとして動作するか非中継ノードとして動作するかは、無線通信ノードの動作設定により行われる。
中継ノードの消費電力は非中継ノードの消費電力より大きい。このため、同条件で運用しても中継ノードの電池残量が非中継ノードの電池残量が枯渇する前に枯渇する可能性がある。そこで、以下のような技術がある。
例えば、サーバ側で各ノードの電池残量と周辺ノードとの通信品質情報(LQI:Link Quality Indicator)を収集する。中継ノードの電池残量を予測し、電池残量が枯渇する前にサーバからの指示で中継ノードを非中継ノードに変更し、環境発電による電池残量の回復を図る。また、非中継ノードに変更する中継ノード周辺の非中継ノードをLQIに基づいてサーバ側で選定して中継ノードに変更するよう指示することでネットワークを維持する(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開第2016/113884号 特開2007−036423号公報 特開2009−111455号公報
上述した無線通信ノードを含む無線網でマルチホップ通信を行う場合に、電池残量が低下した無線通信ノードを非中継ノードに変更して電池残量を回復させる運用が考えられる。この場合に以下のような問題が生じるおそれがあった。
無線通信環境の悪化などの理由により、無線通信ノードが無線網から切断され、未接続状態となることがある。この場合、未接続状態の無線通信ノードは、接続要求を送信する。このとき、接続要求を受信した無線通信ノードが中継状態であれば接続要求に応じて接続要求元との接続を行い、非中継状態であれば電池残量回復のために接続要求に応じない運用とすることが考えられる。
ところが、接続要求を受信可能な範囲にある無線通信ノードの全てが非中継状態であると、接続要求に応じる無線通信ノードが存在しない状態となる。このため、未接続状態の無線通信ノードが無線網に接続できない状態となる。
本発明は、切断ノードの再接続を適正に行うことのできる無線網の制御装置、無線網の制御方法,及び通信システムを提供することを目的とする。
一つの態様は、各無線ノードが環境発電部と蓄電池とを有し、前記環境発電部及び前記蓄電池の少なくとも一方の電力を受けて駆動し、接続要求に応じて接続要求元との接続処理を行う第1の状態と、前記環境発電部により前記蓄電池の電池残量を回復可能であり、前記接続要求に応じない第2の状態とで動作する無線ノード群を含む無線網の制御装置において、
前記各無線ノードについて、前記蓄電池の電池残量を示す電池残量値と、周辺にある他の無線ノードとの通信品質を示す通信品質値と、中継状態か非中継状態かを示す情報を記憶する記憶部と、
前記無線網から切断された前記無線ノード群中の無線ノードである切断ノードを検出した場合に、前記記憶部の参照によって電池残量値が電池残量閾値を上回るとともに前記切断ノードとの通信品質値が通信品質閾値を上回る前記第2の状態の無線ノードを特定する処理と、特定した前記第2の状態の無線ノードを前記切断ノードからの接続要求に応じて前記切断ノードとの接続処理を行う前記第1の状態に変更する指示を送信する処理とを実行する制御部と
を含む無線網の制御装置である。
一側面では、切断ノードの再接続を適正に行うことができる。
図1は実施形態に係るワイヤレスセンサネットワーク(WSN)システムの例を示す。 図2は無線通信ノードの構成例を示す。 図3はGWの構成例を示す。 図4はサーバの構成例を示す。 図5は各無線通信ノードの電池残量を記憶するテーブルT1のデータ構造例を示す。 図6は各無線通信ノードと対象IDを有する無線通信ノードとの通信品質(LQI)を示す情報を記憶するテーブルT2のデータ構造例を示す。 図7は各無線通信ノードのモード(状態)を示す情報を記憶するテーブルT3のデータ構造例を示す。 図8は切断ノードと候補ノードのリストとの対応関係を記憶するテーブルT4のデータ構造例を示す。 図9は通常時におけるサーバの処理例を示す。 図10はノードの切断検出時におけるサーバの処理例を示す。 図11は非中継ノードとの接続試行時におけるサーバの処理例を示す。 図12は候補ノードとの接続試行時におけるサーバの処理例を示す。 図13は具体例におけるシナリオ1の動作1を示す。 図14は具体例におけるシナリオ1の動作2を示す。 図15は具体例におけるシナリオ1の動作3を示す。 図16は具体例におけるシナリオ1の動作4を示す。 図17は具体例におけるシナリオ2の動作1を示す。 図18は具体例におけるシナリオ2の動作2を示す。 図19は具体例におけるシナリオ2の動作3を示す。 図20は具体例におけるシナリオ2の動作4を示す。 図21は具体例におけるシナリオ2の動作5を示す。 図22は具体例におけるシナリオ2の動作5を示す。 図23は具体例におけるシナリオ2の動作6を示す。 図24は具体例におけるシナリオ3の動作4を示す。 図25は具体例におけるシナリオ3の動作5を示す。 図26は具体例におけるシナリオ3の動作5Aを示す。 図27は具体例におけるシナリオ3の動作6を示す。 図28は具体例におけるシナリオ3の動作7を示す。 図29は具体例におけるシナリオ3の動作7を示す。
以下、図面を参照して、実施形態に係る無線網の制御装置,無線網の制御方法,及び通信システムについて説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<WSNシステム>
図1は実施形態に係るワイヤレスセンサネットワーク(WSN)システム(通信システム)の例を示す。WSNシステムは、複数の無線通信ノード(センサノードともいう:単に「ノード」と表記)1と、ゲートウェイ(GW)2と、GW2とネットワーク3を介して接続されるサーバ4とを含む。複数のノード1によってGW2を頂点とする無線網が形成される。ノード1は「無線ノード」の一例であり、複数のノード1は「ノード群」の一例である。
ノード1はセンサ17(図2)を有し、センサ17によって得られたデータ(センシングデータ)は、マルチホップ通信でGW2に送信される。GW2はノード1からのセンシングデータの集約を行い、ネットワーク3を介してサーバ4へ送る。サーバ4は、センシングデータの蓄積、解析等、所定の処理を行う。
ネットワーク3は、例えば、セルラー網,インターネットなどのIP(Internet Protocol)網,セルラー網とIP網との組み合わせなどである。但し、センシングデータをサーバ4へ送信できる限り、ネットワーク3の構成は適宜設定可能である。
ノード1は、通信(データ)の中継を行う中継モード(中継状態)と、通信(データ)の中継を行わない非中継モード(非中継状態)とで動作可能である。非中継状態のノード1を「非中継ノード」と呼び、中継状態のノード1を「中継ノード」と呼ぶ。中継状態は「第1の状態」の一例であり、非中継状態は「第2の状態」の一例である。
ノード1は、初期状態において、中継状態及び非中継状態の一方に設定されるとともに、未接続状態で、所定の位置に配置される。所定の位置は、例えば所望のセンシングデータを得るのに適した位置である。
未接続状態のノード1は、次のような初期設定を行う。すなわち、未接続状態のノード1は、定期的に探索信号をブロードキャストで発信する。中継状態で動作するノード1は探索信号を受信すると、探索信号の送信元のノード1へ探索応答を送信する。探索応答を受信したノード1は、探索応答の送信元のノード1に接続要求を送信する。接続要求を受信したノード1は接続要求の送信元のノード1へ接続応答を返す。これにより、ノード1間の接続が確立し、ノード1の状態“未接続”が状態“接続済み”に遷移する。
接続を確立した二つのノード1のうち、接続を受け入れたノード1が接続を要求したノードに対する親ノードとなり、接続を要求したノード1は親ノードに対する子ノードになる。親ノードは複数の子ノードを持つことができる。GW2が親ノードになる場合もある。
接続を要求したノード1が中継ノードである場合には、この接続を要求したノード1(中継ノード)は、その周辺にある未接続状態のノード1を受け入れる状態となる。このようなノード1間の接続が繰り返されることによって、図1に示すようなGW2を頂点としたツリーが無線網に構築される。
なお、「中継」及び「非中継」はあくまでもノード1の動作モードである。このため、図1に示すように、中継ノードとして動作するノード1であっても子ノードを持たないこともある。
GW2はWSNシステムで使用される近距離無線通信とネットワーク3の中継を行う通信機器である。GW2は、ノード1から送られてきたセンシングデータをサーバ4へネットワーク3を介して送信したり、サーバ4から送られてきたノード1の制御用のコマンドをノード1へ送信したりする。センシングデータやサーバ4からのコマンドなどは、ツリー上のネットワークに沿ってルーティングされ、GW2或いは宛先のノード1に届けられる。なお、近距離無線通信は、例えばBluetooth(登録商標)やZigBeeなどである。但し、通信規格はこれらの例示に制限されない。
<無線通信ノードの構成例>
図2は無線通信ノード(ノード1)の構成例を示す。ノード1は、電源部1Aと制御部1Bとを含む。電源部1Aは、環境発電素子11と、蓄電池12と、電源制御回路13とを含む。環境発電素子11は、例えば太陽電池であるが、太陽電池以外の光発電、振動発電や温度差発電によって発電するものであっても良い。環境発電素子11は「環境発電部」の一例である。
制御部1Bは、通信線(バス)を介して接続されたCentral Processing Unit(CPU)14,Read Only Memory(ROM)15,Random Access Memory(RAM)16,センサ17,無線回路18を含む。無線回路18にはアンテナ19が接続されている。CPU14はマイクロコントローラ(MCU)でも良い。
電源部1Aでは、電源制御回路13が環境発電素子11に十分な発電量があれば制御部1Bに電源供給するとともに余剰電力を蓄電池12に蓄電する。電力が不足する場合は電源制御回路13は蓄電池12から足りない分を補って制御部1Bに電源供給を行う。
制御部1Bでは、CPU14がROM15に記録されたプログラムをRAM16にロードして実行することで、例えば、無線回路18から受信されたサーバ4からのコマンドに基づく処理を行う。コマンドに基づく処理として、例えば、モードの変更指示のコマンドに応じて、ノード1のモードを「中継」から「非中継」に変更したり、「非中継」から「中継」に変更したりする処理を行う。或いはプログラムの実行によって、CPU14は、センサ17を用いたセンシングデータの測定、蓄電池12の電池残量の測定、通信品質の測定等を行う。CPU21は、各測定の結果を無線回路18を介して送信する。
CPU14は、例えば蓄電池12の端子電圧などを電源制御回路13から取得することで、電池残量を測定することができる。また、CPU14は、例えば、周辺のノード1が発信した電波を受けた時の電波強度などを無線回路18から取得することで通信品質を測定する。このため、CPU14は、受信可能な強度の電波が届くノード1の通信品質を親子関係の有無に関わらず測定することができる。
<GWの構成>
図3はGW2の構成例を示す図である。GW2は、通信線(バス)を介して相互に接続されたCPU21,主記憶装置22,補助記憶装置23,及び通信インタフェース(通信IF)24,無線回路25を含む。無線回路25にはアンテナ26が接続されている。
主記憶装置22はプログラムの展開領域、CPU21の作業領域、データやプログラムの記憶領域、通信データのバッファ領域などとして使用される。主記憶装置22は、例えばRandom Access Memory(RAM)、RAMとRead Only Memory(ROM)との組み合わせで形成される。
補助記憶装置23はデータやプログラムの記憶領域として使用される。補助記憶装置23は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、Solid State Drive(SSD)、フラッシュメモリ、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM)などの不揮発性記憶媒体で形成される。主記憶装置22及び補助記憶装置23のそれぞれは、「記憶装置」、「記憶媒体」、「メモリ」、「記憶部」の一例である。
通信IF24は、ネットワーク3と接続され、サーバ4との通信に使用される。通信IF24は例えばネットワークインタフェースカード(NIC)である。CPU21は、主記憶装置22及び補助記憶装置23の少なくとも一方に記憶されたプログラムを実行することによって、GW2としての動作を行う。例えば、CPU21は、各ノード1から受信されるデータや情報をサーバ4(ネットワーク3)へ送信するためのプロトコル変換等、サーバ4へのデータ中継のための処理などを行う。或いは、CPU21は、サーバ4から受信されたデータ(コマンドなど)を、宛先のノード1へ送信する処理を行う。無線回路25は、GW2と各ノード1との無線通信に使用される。
<サーバの構成>
図4はサーバ4の構成例を示す。図4に示すように、サーバ4は、通信線(バス)を介して相互に接続されたCPU41,主記憶装置42,補助記憶装置43,通信IF44を含む。主記憶装置42,補助記憶装置43,通信IF44として主記憶装置22,補助記憶装置23,通信IF24と同様のものを適用できる。通信IF44は、ノード1から送信されたデータを受信し、受信されたデータは補助記憶装置43に記憶される。
CPU41は、主記憶装置42及び補助記憶装置43の少なくとも一方に記憶されたプログラムを実行することによって、サーバ4としての様々な処理を行う。例えば、CPU41は、所定のタイミング(例えば、定期的に、或いはイベント発生時に)で、各ノード1からセンシングデータを含む様々な情報を収集し、情報の蓄積や加工を行う。
実施形態に係るサーバ4のCPU41は、各ノード1で測定される電池残量と周辺ノードから受信される電波に基づき生成される通信品質(LQI)とを定期的に収集する処理を行う。CPU41は、収集した情報を主記憶装置42及び補助記憶装置43の少なくとも一方に記憶する処理を行う。サーバ4のCPU41は、切断ノードの検出時に、切断ノードと接続させる非中継状態のノード1を特定し、特定したノードへ中継状態への変更指示を送信する処理を行う。
なお、上記したCPU41は、「制御装置」、「制御部」、「コントローラ」の一例である。CPU41は、MPU(Microprocessor)、プロセッサとも呼ばれる。CPU41は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPUがマルチコア構成を有していても良い。CPU41で行われる処理の少なくとも一部は、マルチコア又は複数のCPUで実行されても良い。CPU41で行われる処理の少なくとも一部は、CPU以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサで行われても良い。
また、CPU41によって行われる処理の少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のディジタル回路で行われても良い。また、集積回路やディジタル回路はアナログ回路を含んでいても良い。集積回路は、LSI、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む。PLDは、Field-Programmable Gate Array(FPGA)を含む。CPU41で行われる処理の少なくとも一部は、プロセッサと集積回路との組み合わせにより実行されても良い。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラ(MCU)、SoC(System-on-a-chip)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。
<テーブルの構成>
図5は各ノードの電池残量を示す情報を記憶するテーブルT1のデータ構造例を示す。図6は各ノードと対象IDのノードとの通信品質(LQI)を示す情報を記憶するテーブルT2のデータ構造例を示す。図7は、各ノードのモードを示す情報を記憶するテーブルT3のデータ構造例を示す。テーブルT1,T2及びT3は主記憶装置42及び補助記憶装置43の少なくとも一方に記憶され、テーブルT1,T2及びT3に対するデータの読み書きはCPU41によって行われる。なお、後述するテーブルT4も同様である。
図5及び図6に示すテーブルT1及びテーブルT2において、「ID」は、データの送信元のノード1のID、つまり電池残量や通信品質の測定を行ったノード1のID(識別子)を示す。図6の「対象ID」は通信品質を測定したときの電波の送信元ノードであるノード1を指す。
テーブルT1の「電池残量」は、電池残量を示す値(電池残量値の一例)である。電池残量の値は、端子電圧でも良く、端子電圧を百分率に換算した値でも良い。テーブルT2の「LQI」は、対象IDを有するノード1からの受信電波から求めた通信品質値(LQI値)を示す。
テーブルT3は、各ノード1の現在のモードが中継状態と非中継状態とのいずれであるかを示す情報を記憶する。テーブルT3に記憶される情報として、各ノード1が所定位置に配置された時点では、各ノード1の初期状態(「中継」及び「非中継」の一方)が記憶される。その後、各ノード1がモードを切り替える毎に更新される。
<動作例>
以下、動作例を説明する。前提として、サーバ4による各ノード1のモード制御について説明する。サーバ4は、各ノード1の電池残量と周辺ノードとの通信品質情報(LQI)を収集し、中継ノードの電池残量を予測する。予測された電池残量が所定の閾値を下回る中継ノードに対し、サーバ4は非中継状態への変更指示を送信する。中継ノードはモードを「非中継」に変更することで非中継ノードとなる。
非中継状態では消費電力が抑えられ、環境発電素子11で発電された電力を蓄電池12に蓄電可能な状態となる。これによって電池残量の回復が図られる。また、サーバ4は、非中継ノードに変更されるノード1の周辺にある非中継ノードから中継状態へ変更させるノード1をLQIに基づいて選択し、選択したノード1へ中継状態への変更指示を送る。これによって、無線網を維持する。
動作例として、ノード1が切断された場合の動作について説明する。無線網に接続(配置)されたノード1は、一定間隔でアライブ(Alive)信号をブロードキャストで周囲に送信する。ノード1は、以下の場合に親ノードとの接続が切断されたとみなし、未接続状態に遷移する。
(i)親ノードからのアライブ信号が一定期間受信できない場合。
(ii)親ノードからの電波の通信品質(LQI)が予め設定された通信品質の閾値(通信品質閾値)以下になった場合。
通信品質閾値として、安定して通信可能な最低限の通信品質を示す値が予め決定される。
親ノードとの接続が切断されたと判定したノード1(切断ノードと称する)が子ノードを有する場合には、未接続状態になる前に、全ての子ノードに対し、切断を示す通知(切断通知)を送信する。切断通知を受信した子ノードは、自身が有する子ノードに切断通知を送信し、未接続状態に遷移する。
未接続状態になったノード1は、初期設定と同じ手順で再接続先の親ノード(GW2又は接続済みの中継ノード)を探索し、親ノードとの接続が完了すると、サーバ4に接続通知を送信する。
未接続状態に遷移したノード1はアライブ信号の送信を停止する。親ノードは子ノードから定期的に送信されるアライブ信号を監視している。未接続状態に遷移したノード1の親ノードは、子ノードからのアライブ信号を受信されない時間が一定期間を超えることを以て、子ノードの切断を検出する。子ノードの切断を検出した親ノードは、サーバ4に切断検出通知を送信する。
サーバ4は、切断検出通知を受信することで無線網(親ノード)から切断されたノード1である切断ノードを検出する。切断検出通知を受信したサーバ4は、切断検出通知に対応するノード1(無線網から切断されたノード)およびその子孫のノード1が親ノード以外のノード1に接続するのを一定期間待つ。一定期間として、未接続状態のノード1が探索信号を送信する周期に基づいて接続試行を行うのに十分な期間が設定される。
一定期間が経過しても接続状態に遷移しない(接続通知を受信できない)ノード1がある場合、サーバ4は、接続状態に遷移しないノード1(切断ノード)に関して以下の処理を行う。すなわち、サーバ4は、テーブルT1及びテーブルT2に記録された切断ノードに係る通信品質及び電池残量に基づいて、切断ノードと適正に通信可能な電池残量及び通信品質を有する非中継ノードを抽出する。
具体的には、サーバ4は、切断ノードと当該非中継ノードとの通信品質が通信品質の閾値以上であり、当該非中継ノードの電池残量が電池残量の閾値(電池残量閾値)以上であり、さらに非中継ノードとして記録されているノードを抽出する。ここで、電池残量閾値として、中継ノードとして安定して動作するのに十分な電池残量の値が使用される。
接続可能な非中継ノードを抽出すると、サーバ4は、抽出した非中継ノードに対し、モードを「中継」に変更するコマンドを送信する。非中継ノードが中継ノードとなり、切断ノードが中継ノードに接続すると、切断ノードは接続状態となり、接続通知をサーバ4に送信する。サーバ4は、接続通知の受信によって、切断ノードが接続されたとみなすことができる。
切断ノードの全てが接続状態となった場合、及び接続試行を行うのに十分な期間を待機した後に、サーバ4は以下のような処理を行う。すなわち、サーバ4は、中継ノードに変更したノード1のうち切断ノードが接続しなかったノード1を非中継ノードに戻すコマンドを送信する。また、サーバ4は、切断ノードが接続したノード1は中継ノードとしてテーブルT3に記録して中継ノードのままにする。
なお、上記した動作例では、抽出したノード1のモードを一斉に「中継」に変更する例を説明した。これに代えて、例えば電池残量の多い順や通信品質が高い順などの優先順位を決定し、優先順位に従って抽出したノード1を1つずつ中継ノードへ変更し、接続試行を行っても良い。
接続可能な非中継ノードが抽出できない場合、接続試行を行っても切断ノードが残る場合には、サーバ4は以下の処理を行う。すなわち、切断ノードとの通信品質が通信品質閾値を上回り(切断ノードの周辺にいる)で、かつ、電池残量が電池残量閾値未満(所定量に満たない)の非中継ノードを、切断ノードに対する候補ノードに決定する。候補ノードの情報は、例えば、図8に示すテーブルT4に記憶される。テーブルT4は、切断ノードのIDに対応する、候補ノードのIDのリストを記憶する。
サーバ4は、電池残量を受信したノード1が候補ノードとしてテーブルT4に記録されており、かつ、受信した電池残量が電池残量閾値を上回っている場合は、このノード1に対し、モードを「中継」に変更するコマンドを送信する。
その後、サーバ4は切断ノードからの接続通知を受け取った場合は、モードを「中継」に変更したノード1を中継ノードとしてテーブルT3に記録するとともに、接続通知を受け取った切断ノードに関する候補ノードをテーブルT4から消去する。接続試行を行うのに十分な時間が経過しても接続通知を受信できなかった場合は、サーバ4はモードを「中継」に変更したノード1のモードを「非中継」に戻すコマンドを送信する。
<サーバにおける処理>
次に、サーバにおける処理について図9〜図12を用いて説明する。図9〜図12の処理は、例えばサーバ4のCPU41によって行われる。図9は通常時におけるサーバの処理例を示す。
図9に示す処理は、例えば、定期的に行われる。但し、何らかのトリガ(イベント発生)に応じて実施される場合もあり得る。001において、サーバ4は、無線網を形成する全てのノード1からデータ収集を行う。収集対象のデータは、センシングデータ,電池残量,通信品質(LQI)を含む。電池残量はテーブルT1に、通信品質(LQI)はテーブルT2に記憶される。ノード1は、モードが中継か非中継かに関わらず、データ収集の周期に応じて電池残量及びLQIの測定を行う。収集対象のデータは、サーバ4からの要求に応じてノード1が送信しても良く、ノード1が定時に自発的に送信しても良い。
002では、サーバ4は、データの送信元にテーブルT4に記録された候補ノードが含まれているか否かを判定する。候補ノードがないと判定される場合には、処理が003に進み、次回の周期(電池残量や通信品質を収集する周期)まで待機する。これに対し、候補ノードがあると判定される場合には、サーバ4は候補ノードと切断ノードとの接続試行を行う。その後、処理が003に進む。
003では、上述したように、サーバ4は候補ノードにコマンドを送って候補ノードを中継ノードに変更し、切断ノードが中継ノードに接続するようにする。その後、切断ノードからの接続通知を受信した場合、サーバ4はモードを「中継」に変更したノード1をテーブルT3に記録し、切断ノードに関する候補ノードをテーブルT4から消去する。接続試行を行うのに十分な時間が経過しても切断ノードから接続通知を受信できなかった場合は、サーバ4は中継ノードのモードを「非中継」に戻すコマンドを中継ノードに送信する。
図10はノードの切断検出時におけるサーバの処理例を示す。図10に対する処理は、切断検出通知に対応するノード1(無線網から切断されたノード1)およびその子孫のノード1を対象に行われる。例えば、切断検出通知には、親ノードが切断を検出した子ノード及びその子孫ノードのIDを含み、ツリーから切断されたノード又はノード群をサーバ4が認識可能となっている。
図10に示す各処理(オペレーション)は、切断されたノード1(切断ノード)毎に実行されても良く、各オペレーションが切断された複数のノード1に対してまとめて実行されても良い。以下の説明は、切断検出通知に対応する1つのノード1に関する処理を例示する。
011では、サーバ4は切断検出通知に対応するノード1が親ノード以外のノード1に接続するのを一定期間待つ(011)。一定期間内にノード1から接続通知を受信できた場合には(012のYes)、図10の処理が終了する。これに対し、一定期間が経過してもノード1から接続通知を受信できない場合には(012のNo)、処理が013に進む。
013では、サーバ4は、テーブルT1,テーブルT2,及びテーブルT3を参照し、ノード1との通信品質が通信品質閾値を上回るとともに電池残量が電池残量閾値を上回り、モードが「非中継」のノード1を抽出(特定)する。
014では、013で抽出された非中継ノードとノード1との接続を試行する処理を行う。すなわち、サーバ4は、非中継ノードを中継ノードに変更し、ノード1が中継ノードと接続した旨の接続通知の受信を一定期間待つ。
015では、接続が成功したか否かを判定する。一定期間内に接続通知が受信できた場合にはサーバ成功と判定し(015のYes)、そうでなければ失敗(015のNo)と判定する。
失敗と判定される場合、サーバ4は、テーブルT1,テーブルT2及びテーブルT3を参照し、電池残量が電池残量閾値未満(以下でも良い)であり、且つ通信品質が通信品質閾値以上の非中継ノードを抽出(特定)する(016)。
サーバ4は、016で抽出した非中継ノードを、ノード1(切断ノード)に対する候補ノードとしてテーブルT4に記録する(017)。その後、図10の処理が終了する。
図11は非中継ノードとの接続試行時におけるサーバの処理例を示し、014の処理の詳細を示す。図11の処理は、切断ノード毎に実行される。021において、サーバ4は、016で抽出した非中継ノードに対し、中継状態への変更指示(モードを「中継」に変更する指示)を送信する。
022では、サーバ4は一定期間待機する。023では、サーバ4は一定期間内に切断ノードが接続されたか、すなわち、切断ノードからの接続通知が受信されたかを判定する。切断ノードが接続されたと判定される場合には処理が024に進み、そうでない場合には処理が025に進む。
024では、サーバ4は、テーブルT3において、切断ノードの接続先のノード1のモードの内容を「中継」にする。すなわち、サーバ4は、中継状態か非中継状態を示す情報の内容を中継状態に変更する。例えば、接続通知には、接続先のノード1のIDが含まれており、テーブルT3において、当該IDに対応するモードを「中継」に設定する。これによって、実際のノード1のモード(状態)と、サーバ4で管理するノード1のモード(状態)とに矛盾が生じるのを回避することができる。
025では、021の処理で中継状態に変更されたノード1を非中継状態に戻すコマンドをサーバ4は送信する。その後、図11の処理が終了する。このように、サーバ4のCPU41(制御部)は、変更指示によって中継状態に変更されたノード1と前記切断ノードとの接続を示す接続通知が受信されない場合に、中継状態に変更されたノード1を非中継状態に変更する変更指示を送信する処理を行う。このようにして、ノード1が非中継状態に戻すことで、実際のノード1のモード(状態)と、サーバ4で管理するノード1のモード(状態)とに矛盾が生じるのを回避することができる。また、電池残量がフルでない場合には電池残量を回復させることもできる。
図12は候補ノードとの接続試行時におけるサーバの処理例であり、図9の004の処理の詳細を示す。図12の処理は、図9にも示しているように、定期的に実施されるテーブルT1及びテーブルT2の更新(電池残量の更新)を契機に開始される。031において、サーバ4は、切断ノードに対応する候補ノードのリスト(テーブルT4)から、電池残量が電池残量閾値を超える候補ノードを選択する。
032において、サーバ4は031にて候補ノードが選択できたか否かを判定する。候補ノードが選択できたと判定される場合には、処理が033に進み、そうでない場合には図12の処理が終了する。
033では、サーバ4は、リストから選択されたノード1(選択ノードと称する)を、候補ノードのリストから削除する。034では、サーバ4は、選択ノードに対し、中継モードへの変更指示を送信する。
035では、サーバ4は接続通知の受信を待つため一定期間待機する。036ではサーバ4は切断ノードが選択ノードに接続したか否か(接続通知が受信されたか否か)を判定する。切断ノードが選択ノードに接続したと判定される場合には、処理が037に進み、そうでない場合には処理が039に進む。
037では、サーバ4は接続ノード(選択ノードに接続し、接続通知を送信したノード1)に対応する候補ノードのリスト(全ての候補ノード)を削除する。038では、サーバ4は選択ノードのモード“中継”をテーブルT3に記憶する。039に処理が進んだ場合には、サーバ4は選択ノードへ非中継状態への変更指示を送信する。その後、図12の処理が終了する。
次に、通信システムの具体的な動作例を示す。
<<シナリオ1>>
(動作1)
図13は、シナリオ1に係る通信システムを示す。図13に示す例では、GW2と10個のノード1によって無線網が形成されている。無線網は、GW2を頂点とし、番号“1”のノード1(「ノード#1」と表記する)がGW2に繋がるツリーと、番号“2”のノード1(ノード#2)がGW2に繋がるツリーとが形成されている。
ここで、ノード#1に接続されているノード#4の子ノードであるノード#8に注目する。ノード#8は、親ノードであるノード#8からの電波のLQIが閾値以下となった場合、ノード#4から切断されたと判定する(みなす)。
ノード#4はノード#8からアライブ信号が一定期間受信されないことを以て、子ノードであるノード#8の切断を検出する。ノード#4は、サーバ4宛てに、切断検出通知を送信する。切断検出通知は、ノード#1及びGW2を経てサーバ4に受信される。サーバ4は、切断検出通知を受けて図10に示した処理を開始する。
(動作2)
図14に示すように、ノード#4から切断されたノード#8(切断ノード)は、再接続要求のメッセージ(信号)をノード#8の周囲にブロードキャストで送信する。サーバ4では、ノード#8がノード#4以外のノード1と接続したことを示す接続通知の受信を一定期間待機する。
(動作3)
図15に示すように、再接続要求を受信したノード1のうち、中継状態のノード1であるノード#5及びノード#9は、接続応答のメッセージを未接続状態のノード#8へ送信する。
(動作4)
図16に示すように、ノード#8は、接続応答を受信したノード1(ノード1が複数の場合、所定の優先順位に従って選択したノード1)と再接続手順を行い、再接続する。優先順位は、例えば、接続応答の受信の早い順や、通信品質が良い順などに基づいて決定される。再接続手順は、例えば、IEEE802.15.4に規定される手順等、既存の手順で行われる。
図16に示す例では、ノード#8はノード#5と再接続手順を行いノード#5に接続する。ノード#8は接続通知を送信する。接続通知はノード#5,ノード#2,及びGW2を経てサーバ4に到達する。接続通知を受信したサーバ4は、一定期間内に接続通知を受信できたので、図10に示す処理を終了する。
<<シナリオ2>>
(動作1)
図17はシナリオ2に係る通信システムを示す。図17において、無線網のツリー構成は、図13(シナリオ1)と同様である。但し、シナリオ2では、ノード#5,ノード#7,ノード#8,ノード#9及びノード#10が非中継ノード(非中継状態のノード1)となっている。
図17において、シナリオ1と同様に、ノード#8がノード#4から切断されると、ノード#4からの切断検出通知がサーバ4で受信され、サーバ4が図10に示した処理を開始する。
(動作2)
図18に示すように、ノード#4から切断されたノード#8(切断ノード)は、再接続要求のメッセージ(信号)をノード#8の周囲にブロードキャストで送信する。サーバ4では、ノード#8がノード#4以外のノード1と接続したことを示す接続通知の受信を一定期間待機する。
(動作3)
ところが、シナリオ2では、再接続要求を受信するノード#4以外のノード1は全て非中継ノードである。非中継ノードは接続応答を送信しないため、ノード#8は接続応答を受信できない。その結果、ノード#8は、定期的に再接続要求をブロードキャストで送信する状態となる(図19)。一方、サーバ4では、011の一定期間内に接続通知を受信できないので、013以降の処理を行う。
(動作4)
図20に示すように、サーバ4は、テーブルT1,テーブルT2及びテーブルT3を参照する。サーバ4は、テーブルT3を参照して、非中継状態のノード1を特定する。結果、ノード#7,ノード#5,ノード#9,及びノード#10が特定される。
サーバ4は、テーブルT1及びテーブルT2から、ノード#7,ノード#5,ノード#9,及びノード#10の電池残量と、ノード#8を対象IDとする場合のLQIとを抽出する。LQIの値としてノード#8が切断される前に測定された値が用いられる。
図20に示すように、ノード#7について電池残量“5”及びLQI“18”が取得され、ノード#5について電池残量“20”及びLQI“25”が取得された場合を仮定する。また、ノード#9については電池残量“25”及びLQI“20”が取得され、ノード#10については電池残量“20”及びLQI“3”が取得されたと仮定する。
ここで、サーバ4が電池残量閾値“15”と通信品質閾値“10”とを有していると仮定する。この場合、サーバ4は電池残量及びLQIのそれぞれが対応する閾値を超える非中継ノードとして、ノード#5及びノード#9を抽出する。
(動作5)
図21に示すように、サーバ4は、動作4で抽出したノード#5及びノード#9に対し、中継状態への変更指示を送信して一定期間待機する(図11の021、022)。ノード#5及びノード#9が中継ノードとなった結果、ノード#8は、ノード#5及びノード#9から接続応答を受けることができる。そして、図22に示すように、ノード#8は、ノード#5及びノード#9から選択したノード#5と再接続手順を行い、ノード#5に接続する。この結果、ノード#8からの接続通知をサーバ4が受信する。
(動作6)
図23に示すように、接続通知を受信したサーバ4、接続先のノード1(ノード#5)以外のノード1(ノード#9)に対し、非中継状態への変更指示を送信する。ノード#9は、変更指示を受けて非中継状態になる。
<<シナリオ3>>
図24は、シナリオ3の動作4を示す。シナリオ3の動作1,動作2,及び動作3は、シナリオ2の動作1〜3(図17〜図19)と同じであるので説明を省略する。
図24において、サーバ4は、図10の013以降の処理を行い、テーブルT1〜T3を参照して、電池残量及びノード#8とのLQIが閾値を超える非中継ノードの抽出を行う。但し、シナリオ3では、電池残量及びノード#8とのLQIが閾値を超える非中継ノードを抽出できない。このため、サーバ4は、電池残量が閾値を超えないがLQIが閾値を超える非中継ノードとして、ノード#5,ノード#7及びノード#9を抽出する。サーバ4は、ノード#8のIDに対応する候補ノードのリスト(テーブルT4)にノード#5,ノード#7及びノード#9のIDを記録する。
(動作5)
図25に示すように、サーバ4は、候補ノードを含む各ノード1から電池残量を含むデータの収集を定期的に行う。候補ノードの電池残量が電池残量閾値を超えない場合、サーバ4は特に処理を行わない。
(動作5A)
これに対し、図26に示すように、候補ノードの電池残量が電池残量閾値を超えた場合を仮定する。図26の例では、候補ノードであるノード#5及びノード#9の電池残量が電池残量閾値を超えたとする。
(動作6)
すると、サーバ4は、ノード#5及びノード#9をテーブルT4の候補ノードのリストから消去し、ノード#5及びノード#9に中継状態への変更指示を送信する。ノード#5及びノード#9は、変更指示を受けて中継状態(中継ノード)となる。
これによって、ノード#8は、再接続要求の送信によって、ノード#5及びノード#9からの接続応答を受信する。そして、図28に示すように、ノード#8は、ノード#5及びノード#9から選択したノード#5と再接続手順を行い、ノード#5に接続するとともに、接続通知をサーバ4へ送信する。
(動作7)
接続通知を受け取ったサーバ4は、ノード#9に非中継状態への変更指示を送信し、ノード#9を非中継状態に遷移させる。また、ノード#8に対応する候補ノードをテーブルT4から消去し、ノード#7を候補ノードから外す。なお、ノード#7は候補ノードとして抽出される前の非中継ノードとして扱われる。
<実施形態の作用効果>
実施形態では、無線網は、各ノード1が以下の構成を有するノード群(複数のノード1)を含む。
(i)環境発電素子11と蓄電池12とを有する。
(ii)環境発電素子11及び蓄電池12の少なくとも一方の電力を受けて駆動可能である。
(iii)接続要求に応じて接続要求元との接続処理を行う第1の状態(中継状態)と、前記環境発電素子11により蓄電池12の電池残量を回復可能であり、接続要求に応じない第2の状態(非中継状態)とで動作する。
サーバ4は、無線網の制御装置として動作する。GW2は、制御装置と無線ノードとの間の通信を中継する中継装置として動作する。無線網を形成する各ノード1は、定期的に電池残量と周辺ノードとの通信品質を測定し、測定結果をGW2を介してサーバ4に送信する。サーバ4は定期的に各ノード1の電池残量と周辺ノードとの通信品質を示す情報を収集してテーブルT1及びテーブルT2に記憶する。また、サーバ4は、テーブルT3を用いて各ノード1のモード(中継又は非中継)を管理する。
サーバ4は、無線網から切断されたノード1(切断ノード)を検出した場合には、テーブルT1〜T3を用い、切断ノードとのLQIが閾値を上回るとともに電池残量が閾値を上回る非中継状態のノード1を抽出する。抽出されるノード1は、切断ノードと接続可能な通信品質を有するとともに中継状態に変更可能な電池残量を持つ非中継状態のノード1(非中継ノード)である。サーバ4は、抽出した非中継ノードを中継状態に変更し、接続試行(すなわち、切断ノードが再接続手順によって中継状態に変更されたノード1(無線網)に接続するかどうかを試す)を行う。中継状態に変更されたノード1が切断ノードからの接続要求に応答し、再接続処理を行うことで、切断ノードは適正な(好適な電池残量及び通信品質を有する)ノード1との接続を以て、無線網に再接続されることができる。
接続試行によって切断ノードが中継状態に変更されたノード1(無線網)に接続されない場合には、サーバ4は、中継状態に変更したノード1を非中継状態に戻す。テーブルT4にて管理している中継及び非中継状態との矛盾をなくすためである。
接続試行によって切断ノードが中継状態に変更されたノード1(無線網)に接続されない場合には、サーバ4は候補ノードを抽出し、テーブルT4に記憶する。候補ノードは、切断ノードと接続可能な通信品質を有する(切断ノードとのLQIが閾値を上回る)が中継状態に変更するには電池残量が足りない(電池残量が閾値を満たない)非中継状態のノード1である。
定期的なテーブルT1(電池残量)の更新時に候補ノードの電池残量が中継状態に変更可能な値(閾値を上回る値)に達した場合には、サーバ4は候補ノードのモードを中継状態に変更して接続試行を行う。実施形態によれば、切断ノードの周辺に切断ノードと接続可能な中継ノードがない場合に、適正な(好適な電池残量及び通信品質を有する)非中継ノードを中継ノードに変更して再接続を行わせることができる。すなわち、無線網を維持することが可能になる。
実施形態では、サーバ4が各ノード1のモード(中継・非中継)を制御する無線網の制御装置として動作する例を説明したが、GW2が無線網の制御装置として動作しても良い。すなわち、無線網の制御装置は、各ノード1から送信されるデータを収集する収集装置(サーバ4)に実装されても良く、各ノード1から送信されるデータを上記収集装置に中継する中継装置(GW2)に実装されても良い。
GW2が無線網の制御装置として動作する場合、サーバ4のCPU41が行っていた処理(図9〜図12に示す処理)は、GW2のCPU21が行う。GW2の主記憶装置22及び補助記憶装置23の少なくとも一方には、テーブルT1〜T4が記憶される。実施形態にて説明した構成は例示であり、適宜組み合わせることができる。
1・・・無線通信ノード
2・・・ゲートウェイ
4・・・サーバ
21,41・・・CPU
22,42・・・主記憶装置
23,43・・・補助記憶装置

Claims (6)

  1. 各無線ノードが環境発電部と蓄電池とを有し、前記環境発電部及び前記蓄電池の少なくとも一方の電力を受けて駆動し、接続要求に応じて接続要求元との接続処理を行う第1の状態と、前記環境発電部により前記蓄電池の電池残量を回復可能であり、前記接続要求に応じない第2の状態とで動作する無線ノード群を含む無線網の制御装置において、
    前記各無線ノードについて、前記蓄電池の電池残量を示す電池残量値と、周辺にある他の無線ノードとの通信品質を示す通信品質値と、前記第1の状態か前記第2の状態かを示す情報を記憶する記憶部と、
    前記無線網から切断された前記無線ノード群中の無線ノードである切断ノードを検出した場合に、前記記憶部の参照によって電池残量値が電池残量閾値を上回るとともに前記切断ノードとの通信品質値が通信品質閾値を上回る前記第2の状態の無線ノードを特定する処理と、特定した前記第2の状態の無線ノードを前記切断ノードからの接続要求に応じて前記切断ノードとの接続処理を行う前記第1の状態に変更する指示を送信する処理とを実行する制御部と
    を含み、
    前記第1の状態はデータの中継を行う動作モードであり、前記第2の状態は、データの中継を行わない動作モードである
    無線網の制御装置。
  2. 前記指示によって前記第1の状態に変更された無線ノードと前記切断ノードとの接続を示す通知が受信されない場合に、前記指示によって前記第1の状態に変更された無線ノードを前記第2の状態に変更する指示を送信する処理を前記制御部は行う
    請求項1に記載の無線網の制御装置。
  3. 前記指示によって前記第1の状態に変更された無線ノードと前記切断ノードとの接続を示す通知が受信されない場合に、前記記憶部の参照によって前記切断ノードとの通信品質値が前記通信品質閾値を上回るが電池残量値が所定量に満たない前記第2の状態の無線ノードを候補ノードとして特定し、前記候補ノードの情報を前記記憶部に記憶する処理を前記制御部は行い、前記候補ノードにおける電池残量値が前記所定量を上回る場合に前記候補ノードを前記第1の状態に変更する指示を送信する処理を前記制御部は行う
    請求項1又は2に記載の無線網の制御装置。
  4. 前記指示によって前記第1の状態に変更された無線ノードと前記切断ノードとの接続を示す通知が受信された場合に、前記指示によって前記第1の状態に変更された無線ノードに関して前記記憶部に記憶されている前記第1の状態か前記第2の状態を示す情報の内容を前記第1の状態にする処理を前記制御部は行う
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無線網の制御装置。
  5. 各無線ノードが環境発電部と蓄電池とを有し、前記環境発電部及び前記蓄電池の少なくとも一方の電力を受けて駆動し、接続要求に応じて接続要求元との接続処理を行う第1の状態と、前記環境発電部により前記蓄電池の電池残量を回復可能であり、前記接続要求に応じない第2の状態とで動作する無線ノード群を含む無線網の前記各無線ノードについて、前記蓄電池の電池残量を示す電池残量値と、周辺にある他の無線ノードとの通信品質を示す通信品質値と、前記第1の状態か前記第2の状態かを示す情報を記憶し、
    前記無線網から切断された前記無線ノード群中の無線ノードである切断ノードを検出した場合に、前記記憶部の参照によって電池残量値が電池残量閾値を上回るとともに前記切断ノードとの通信品質値が通信品質閾値を上回る前記第2の状態の無線ノードを特定する処理と、特定した前記第2の状態の無線ノードを前記切断ノードからの接続要求に応じて前記切断ノードとの接続処理を行う前記第1の状態に変更する指示を送信する処理とを実行することを含み、
    前記第1の状態はデータの中継を行う動作モードであり、前記第2の状態は、データの中継を行わない動作モードである
    無線網の制御方法。
  6. 各無線ノードが環境発電部と蓄電池とを有し、前記環境発電部及び前記蓄電池の少なくとも一方の電力を受けて駆動し、接続要求に応じて接続要求元との接続処理を行う第1の状態と、前記環境発電部により前記蓄電池の電池残量を回復可能であり、前記接続要求に応じない第2の状態とで動作する無線ノード群を含む無線網と、
    前記無線網の制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記各無線ノードについて、前記蓄電池の電池残量を示す電池残量値と、周辺にある他の無線ノードとの通信品質を示す通信品質値と、前記第1の状態か前記第2の状態かを示す情報を記憶する記憶部と、
    前記無線網から切断された前記無線ノード群中の無線ノードである切断ノードを検出した場合に、前記記憶部の参照によって電池残量値が電池残量閾値を上回るとともに前記切断ノードとの通信品質値が通信品質閾値を上回る前記第2の状態の無線ノードを特定する処理と、特定した前記第2の状態の無線ノードを前記切断ノードからの接続要求に応じて前記切断ノードとの接続処理を行う前記第1の状態に変更する指示を送信する処理とを実行する制御部とを含み、
    前記第1の状態はデータの中継を行う動作モードであり、前記第2の状態は、データの中継を行わない動作モードである
    ことを特徴とする通信システム。
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