JP6852716B2 - 液面検出装置 - Google Patents

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Description

本開示は、液面検出装置に関する。
液体を貯蔵するタンク内の底部において、超音波発振素子によって超音波を送信し、液面で反射した反射波を受信することにより、液面の位置を検出する液面検出装置が知られている。一般に、この種の液面検出装置は、超音波の伝搬経路として機能する内部空間を有するハウジングを備える。超音波発振素子は、有底円筒状のケースの収容室に収容され、収容室が蓋により閉じられた状態でハウジング内に設けられている。収容室において、超音波発振素子は、蓋とは反対側のケース底面側に位置する。超音波発振素子は、外部から電圧が印加されることで振動して伝搬経路に超音波を送信し、液面等で反射した反射波を受信するとその圧力作用により振動し電圧を発生する。この電圧が外部へ出力されることにより、液面の位置が検出される。
特許文献1には、収容室において、液面検出の妨げとなり得る超音波発振素子の不要な振動を防ぐため、超音波発振素子と蓋との間に弾性体が設けられた構成の液面検出装置が開示されている。この構成では、弾性体が蓋によって押圧されることにより、超音波発振素子がケース底面に押し付けられている。
特開2006−90810号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上述した特許文献1に記載の構成では、液面検出装置の組付け工程において、弾性体を押圧しつつ蓋をケースに組み付ける際に相当の荷重が必要とされるため、作業性が低下し得るという課題が見いだされた。
本開示の一局面は、液面検出装置の組付け工程における作業性を向上させるための技術を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、液面の位置を検出する液面検出装置(100)である。液面検出装置は、超音波発振素子(11)と、ケース(15)と、蓋(16)と、弾性体(14)と、を備える。超音波発振素子は、超音波を送受信可能である。ケースは、超音波発振素子を収容する収容室(151)を有する。蓋は、収容室を閉じる。弾性体は、収容室において蓋により超音波発振素子側に押し付けられた状態で設けられる。また、弾性体は、蓋が当接する側の端部に、蓋との間に空間を形成するための凹部(141)を有する。
このような構成によれば、凹部を有さない弾性体を収容室に設ける場合と比較して、弾性体と蓋との接触面積を小さくすることができる。このため、弾性体を押圧しつつ蓋をケースに組み付ける際に必要な荷重を低減できる。その結果、液面検出装置の組付け工程における作業性を向上させることができる。加えて、弾性体と蓋との間に空間が形成されるため、空間が超音波を反射する空気層として機能し、超音波の蓋側への拡散を抑制する効果も得ることが可能となる。
第1実施形態の液面検出装置の側断面図である。 第1実施形態のセンサ部の分解斜視図である。 第1実施形態の内部端子の斜視図である。 第1実施形態のセンサ部の断面平面図である。 第1実施形態のセンサ部における逃がし部の拡大断面平面図である。 第1実施形態のセンサ部における逃がし空間の拡大断面平面図である。 第1実施形態の蓋及び外部端子の分解斜視図である。 第1実施形態のセンサ部の斜視図である。 第2実施形態の弾性体の斜視図である。 第2実施形態のセンサ部の断面平面図である。 第2実施形態のセンサ部における薄肉部の拡大断面平面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。また、下記の実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、これは本開示の理解を容易にする目的で使用しており、特許請求の範囲の解釈を限定する意図ではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す液面検出装置100は、車両に搭載され、液体の燃料を貯蔵するタンク200内の底部において、超音波を送信し、液面で反射した反射波を受信することにより、液面の位置を検出する装置である。なお、図1に示す液面検出装置100の一部については、内部構造を分かりやすく示すため、断面ではなく側面を示している。液面検出装置100は、機能的な見地から見て、大きく2つの機能部、具体的には、センサ部1と、ハウジング部2と、を備える。
センサ部1は、全体として超音波の送受信部として機能するアセンブリである。図2に示すように、センサ部1は、超音波発振素子11、インシュレータ12、2つの内部端子13、弾性体14、ケース15、蓋16及び2つの外部端子17を備える。
超音波発振素子11は、超音波を送受信する素子である。超音波発振素子11は、PZT(チタン酸ジルコン酸)などのピエゾ効果を有する物質によって、円盤状に構成されている。ピエゾ効果とは、電圧が印加されると体積が変化する一方、外部から力を受けると電圧を発生する特性のことである。超音波発振素子11の両面にはそれぞれ、ほぼ全面に印刷された電極が設けられている。超音波発振素子11は、両面の電極間に、図1に示すリード線3を介して外部の電気回路から電圧が印加されると、上述したピエゾ効果により板厚方向である中心軸A方向に振動することにより超音波を発振する。
インシュレータ12は、超音波発振素子11におけるおもて面を覆う底部121と外周面を覆う側部122とを有する有底円筒状の部材である。また、インシュレータ12は、底部121に対して超音波発振素子11の板厚分だけ間隔を空けた位置に、側部122の内側から突出し、超音波発振素子11における裏面の一部を覆う突出片123を有する。インシュレータ12は、例えば樹脂材料やセラミックス材料などの絶縁材料で形成されている。
内部端子13は、超音波発振素子11と外部端子17とを電気的に接続する端子である。内部端子13は、金属板で形成されている。図3に示すように、内部端子13は、保持部131、棒部132及び湾曲部133を有する。保持部131は、超音波発振素子11に押圧接触しつつ超音波発振素子11を挟持する2つの接触部134,135を有する部分である。保持部131の先端部、具体的には各接触部134,135の先端部には、保持部131を超音波発振素子11に組み付けやすくするために、外側へ湾曲するように超音波発振素子11から離間する離間部136,137が形成されている。以下では、2つの内部端子13のうちの一方を第1の内部端子13a、他方を第2の内部端子13bとも称する。同様に、第1の内部端子13aについての構成部については、最後にaを付した符号を用いる場合があり、また、第2の内部端子13bについての構成部については、最後にbを付した符号を用いる場合がある。図4に示すように、超音波発振素子11は、第1の内部端子13aにおける2つの接触部134a,135aと、第2の内部端子13bにおける2つの接触部134b,135bと、の間に配置されている。具体的には、2つの内部端子13のうち、第1の内部端子13aでは、接触部134aが超音波発振素子11のおもて面の電極に接触しており、接触部135aがインシュレータ12の突出片123に接触している。第2の内部端子13bでは、接触部134bがインシュレータ12の底部121に接触しており、接触部135bが超音波発振素子11の裏面の電極に接触している。接触部134a及び接触部135bと超音波発振素子11とは、はんだ付けされている。このように、超音波発振素子11と内部端子13とが電気的に接続されている。
棒部132は、直線状の部分である。湾曲部133は、保持部131と棒部132との間に設けられた、棒部132の長手方向及び板厚方向と直交する平面において波状に湾曲した部分である。
弾性体14は、超音波発振素子11の中心軸Aと同軸に配置された概略円柱状の部材である。弾性体14は、軸方向両側の2つの端面のうち、第1の面が超音波発振素子11に当接しており、第2の面が蓋16に当接している。具体的には、弾性体14は、蓋16により超音波発振素子11側に押し付けられるように設けられている。なお、説明の便宜上、図4には、蓋16に当接していない状態での弾性体14の形状が示されている。弾性体14は、例えば柔軟な樹脂やゴムなどの弾性材料で形成されている。図2に示すように、弾性体14は、第2の面側の端部に、中心軸Aの方向から見て幅が一定の円環状の凹部141を有する。弾性体14が蓋16により超音波発振素子11側に押し付けられる前の自然状態において、弾性体14の第2の面側の端部における凹部141に囲まれた部分である中央部142は、凹部141の外側の部分である外側部143よりも突出している。換言すれば、中心軸Aに沿った弾性体14の外形寸法は、中央部142に係る部分の方が外側部143に係る部分よりも長く設計されている。中心軸Aの方向から見て、中央部142は円形であって、中央部142の中心と凹部141の中心とは一致する。図4及び図5に示すように、弾性体14は、第1の面側に、第2の内部端子13bにおける保持部131b、より詳細には接触部135bとの干渉を避けるための逃がし部144を有する。つまり、弾性体14は、超音波発振素子11との間に空間を形成するための凹状の逃がし部144を有する。逃がし部144は、中心軸Aの方向からみて、接触部135bよりも一回り大きい概略長方形状であって、接触部135bを収容可能である。逃がし部144は、離間部137bにおける弾性体14側の面と、弾性体14における離間部137bと対向する面と、の隙間の広さが、離間部137bにおける超音波発振素子11側の面と、超音波発振素子11における離間部137bと対向する面と、の隙間の広さ以上となる形状である。つまり、離間部137bを挟んだ弾性体14側の隙間が、超音波発振素子11側の隙間よりも狭くならないように設計されている。なお、弾性体14の第1の面には、中心軸Aを挟んで逃がし部144の反対側、つまり接触部135a側にも逃がし部144と同様の凹状の部分が形成されている。
本実施形態における逃がし部144の具体的な形状について、軸沿最長点138bを基準に説明する場合は、次のとおりとなる。軸沿最長点138bとは、離間部137bにおける超音波発振素子11側の面上の点であって、超音波発振素子11における離間部137bと対向する面との中心軸Aの方向に沿った距離が最も長い点である。本実施形態では、軸沿最長点138bは、離間部137bの先端の点である。まず、離間部137bにおける軸沿最長点138bと、超音波発振素子11における離間部137bと対向する面と、の中心軸Aの方向に沿った距離を距離αとする。そして、離間部137bにおける弾性体14側の面上の点であって、離間部137bにおける軸沿最長点138bの裏側に位置する点である裏側最長点139bと、弾性体14における離間部137bと対向する面と、の中心軸Aの方向に沿った距離を距離βとする。この場合、逃がし部144は、距離βが距離α以上となる形状である。本実施形態では、距離βが距離αよりも十分に大きく、例えば距離βが距離αの10%以上の距離となるように設計されている。
また、図4及び図6に示すように、第1の内部端子13aにおいても、接触部134aとの干渉を避けるための逃がし空間154がケース15と超音波発振素子11との間に形成される。逃がし空間154は、インシュレータ12における底部121の板厚分の隙間であって、接触部134aを収容可能である。逃がし空間154も、上述した逃がし部144の形状と同等な条件を満たす形状である。すなわち、逃がし空間154は、離間部136aにおけるケース15側の面と、ケース15における離間部136aと対向する面と、の隙間の広さが、離間部136aにおける超音波発振素子11側の面と、超音波発振素子11における離間部136aと対向する面と、の隙間の広さ以上となる形状である。つまり、離間部136aを挟んだケース15側の隙間が、超音波発振素子11側の隙間よりも狭くならないように設計されている。
本実施形態における逃がし空間154の具体的な形状について、軸沿最長点138aを基準に説明する場合は、次のとおりとなる。軸沿最長点138aとは、離間部136aにおける超音波発振素子11側の面上の点であって、超音波発振素子11における離間部136aと対向する面との中心軸Aの方向に沿った距離が最も長い点である。本実施形態では、軸沿最長点138aは、離間部136aの先端の点である。まず、離間部136aにおける軸沿最長点138aと、超音波発振素子11における離間部136aと対向する面と、の中心軸Aの方向に沿った距離を距離γとする。そして、離間部136aにおけるケース15側の面上の点であって、離間部136aにおける軸沿最長点138aの裏側に位置する点である裏側最長点139aと、ケース15における離間部136aと対向する面と、の中心軸Aの方向に沿った距離を距離δとする。この場合、逃がし空間154は、距離δが距離γ以上となる形状である。本実施形態では、距離δが距離γよりも十分に大きく、例えば距離δが距離γの10%以上の距離となるように設計されている。
ケース15は、超音波発振素子11、インシュレータ12、2つの内部端子13及び弾性体14を収容する収容室151を有する有底円筒状のケースである。ケース15は、複数の第1の係止爪152及び複数の第2の係止爪153を有する。第1の係止爪152は、ケース15を蓋16と係止するための爪である。第2の係止爪153は、ケース15をハウジング部2と係止するための爪である。
蓋16は、ケース15の収容室151を閉じる部材である。図2に示すように、蓋16は、複数の係止孔161、2つの連通部162、2つの固定部163及び2つの壁164を有する。係止孔161は、ケース15の第1の係止爪152と係合する孔である。蓋16がケース15に係止された状態において、弾性体14は、蓋16により圧縮され、弾性変形した状態で収容室151に収容されるように、中心軸Aの方向における寸法が大きめに設計されている。このため、超音波発振素子11は、弾性体14の弾性力によりケース15の底面に押し付けられた状態で固定される。弾性体14は、中央部142及び外側部143において蓋16に当接し、凹部141において蓋16と離間した状態で、収容室151に収容される。このため、弾性体14と蓋16との間には、円環状の空間が形成される。壁164は、ケース15の変形を防止するために設けられた壁である。壁164は、2つの連通部162を挟んで上下に1つずつ設けられている。ケース15における筒状の側部は、複数のスリットを有しており、外力によって変形しやすい。蓋16がケース15に係止された状態においては、壁164がケース15における側部の内面と当接しケース15の端部を内側から支持することによって、ケース15の変形が防止される。
連通部162は、収容室151の内外を連通する部分であり、本実施形態では孔である。図7に示すように、連通部162は、収容室151の外側の開口よりも、収容室151の内側の開口の方が大きい。本実施形態における連通部162は、収容室151の内側から外側に向かうにつれて孔の面積が直線状に小さくなるテーパー状である。連通部162には、棒部132が挿通されており、棒部132の先端部は収容室151の外側へ突出している。固定部163は、外部端子17が固定される部分である。
外部端子17は、内部端子13と図1に示すリード線3とを電気的に接続する端子である。外部端子17は、金属板で形成されている。図7に示すように、外部端子17は、分岐端部171、かしめ部172及びケース係止爪173を有する。分岐端部171は、棒部132と接合される部分である。分岐端部171は、2つに分岐しており、その先端がさらにY字状に広がっている。図8に示すように、棒部132と分岐端部171とは、棒部132における収容室151の外側へ突出している先端部を分岐端部171が両側から挟んだ状態で、溶接により接合されている。かしめ部172は、図1に示すリード線3と、圧着等によりかしめられて接続される部分である。かしめ部172は、U字状に形成されている2つの部分を有する。ケース係止爪173は、固定部163と係止される爪である。外部端子17は、固定部163に挿入され固定部163とケース係止爪173とが係止した状態で、収容室151の外側において蓋16に固定されている。
次に、ハウジング部2について説明する。ハウジング部2は、全体として超音波の伝搬経路として機能するアセンブリである。図1に示すように、ハウジング部2は、ボディ21、ガイドパイプ22、ガイドパイプ23及び反射板24を有する。
ボディ21は、センサ部1、ガイドパイプ22、ガイドパイプ23及び反射板24を保持及び固定する樹脂製の部材である。ガイドパイプ22、ガイドパイプ23及び反射板24は、ボディ21に装着されている。ボディ21は、タンク200の底面に固定されている。センサ部1は、超音波発振素子11の中心軸Aがガイドパイプ22の中心軸と同軸となるようにボディ21に取り付けられている。
ガイドパイプ22は、概略円錐台状の金属製の筒である。図1では右側にあたる、ガイドパイプ22の一端側は、センサ部1と対向する位置に設けられている。ガイドパイプ22は、ガイドパイプ22の中心軸Aと直交する方向における断面が円形である。ガイドパイプ22は、超音波発振素子11が設けられる位置から水平に延びる、伝搬経路の一部である第1の経路4を形成している。第1の経路4は、円錐部41、直線部42及び段部43を有する。円錐部41は、超音波発振素子11から離れるにつれて断面積が徐々に縮小する円錐台状の部分である。換言すると、円錐部41は、中心軸Aと直交する方向における断面の直径が、超音波発振素子11から離れるにつれて縮小する。直線部42は、断面積が一定、つまり直管状の部分である。段部43は、円錐部41と直線部42とを連結する部分であって、円錐部41における超音波発振素子11が設けられる端部と反対側の端部においてステップ状に断面積が縮小する部分である。段部43の存在により、ガイドパイプ22には、円環状の基準面221が形成されている。
ガイドパイプ23は、直管状の金属製の筒である。ガイドパイプ23は、ガイドパイプ23の中心軸Bが中心軸Aと直交し、かつガイドパイプ22における直線部42側の端部と、ボディ21を介して連続するように設けられている。ガイドパイプ23は、中心軸Bと直交する方向における断面が円形である。ガイドパイプ23の上方端部は、タンク200の燃料の貯蔵量が最大時における液面よりも、所定長さだけ上方に突出するように位置する。ガイドパイプ23は、伝搬経路の一部である第2の経路5を形成している。第2の経路5は、タンク200の底部から、上方、本実施形態では鉛直方向、に延びている。本実施形態における第2の経路5の直径は、直線部42の直径と等しい。
反射板24は、金属製の板である。反射板24は、ボディ21に保持及び固定された状態において、ガイドパイプ22の中心軸Aとガイドパイプ23の中心軸Bとが、反射板24の反射面241にて交差するように配置されている。反射板24は、超音波発振素子11から送信された超音波を燃料の液面に向けて反射する。具体的には、反射板24は、ガイドパイプ22の中心軸Aに沿って進む超音波を、液面への入射角が0°となる方向、すなわち液面に直交する方向に向けて反射するように設置されている。本実施形態では、反射板24は、液面に対して45°傾斜するように設けられている。
以上のような構成により、リード線3、外部端子17及び内部端子13を介して超音波発振素子11にパルス状電圧が印加されると、超音波発振素子11が振動し、ケース15の底面を介して超音波が第1の経路4に送信される。反射板24を介し液面で反射した反射波又は基準面221で反射した反射波をセンサ部1が受信すると、その圧力作用によりケース15の底面が振動し、これに伴い超音波発振素子11も振動する。これにより、超音波発振素子11は電圧を発生し、当該電圧が内部端子13、外部端子17及びリード線3を介して外部の電気回路に出力信号として入力される。
[1−2.製造方法]
次に、図2を参照しながらセンサ部1の製造方法について説明する。
ステップ1:超音波発振素子11を、インシュレータ12に、底部121と突出片123との間に超音波発振素子11が位置するように組み付ける。
ステップ2:2つの内部端子13を、超音波発振素子11及びインシュレータ12に組み付ける。具体的には、第1の内部端子13aを、接触部134aが超音波発振素子11のおもて面の電極に接触し、接触部135aがインシュレータ12の突出片123に接触するように組み付ける。そして、第2の内部端子13bを、接触部134bがインシュレータ12の底部121に接触し、接触部135bが超音波発振素子11の裏面の電極に接触するように組み付ける。
ステップ3:超音波発振素子11の電極と内部端子13との接触部をはんだ付けする。なお、超音波発振素子11の電極における内部端子13と接触する部分には、はんだペーストが塗布されている。
ステップ4:超音波発振素子11、インシュレータ12及び2つの内部端子13を、ケース15に収容する。
ステップ5:弾性体14の第1の面を超音波発振素子11に当接させるように、弾性体14を収容室151に収容する。
ステップ6:蓋16の2つの固定部163のそれぞれに、ケース係止爪173が係止されるように外部端子17を挿入する。
ステップ7:係止孔161と第1の係止爪152とを係合させ、2つの壁164のそれぞれがケース15における側部の内面に当接するように、蓋16をケース15に組み付ける。このとき、棒部132が連通部162に挿入され、棒部132の先端部が収容室151の外側、具体的には分岐端部171に挟まれる位置に突出する。蓋16がケース15に組み付けられた状態において、弾性体14の第2の面、具体的には中央部142及び外側部143が蓋16と当接する。このため、弾性体14は、蓋16によって圧縮され弾性変形した状態で収容室151に収容される。超音波発振素子11は、弾性体14の弾性力によりケース15の底面側に押し付けられた状態で固定される。弾性体14と蓋16との間には、凹部141の存在により円環状の空間が形成される。
ステップ8:分岐端部171をかしめて棒部132の先端部を挟持させ、通電溶接により接合する。このようにして、センサ部1が完成する。その後、かしめ部172にリード線3がかしめられることで、センサ部1が外部の電気回路と電気的に接続される。
なお、センサ部1の製造方法は上記順序に限定されず、例えばステップ6とステップ7との順番を入れ替えてもよい。具体的には、蓋16をケース15に組み付けた後に、2つの外部端子17を固定部163に組み付けてもよい。このとき、分岐端部171の先端がY字状に広がっているため、分岐端部171の両側で棒部132を挟む位置に調整する際、棒部132を既定の位置に案内しやすい。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)弾性体14が凹部141を有する。このため、凹部を有さない弾性体を収容室151に設ける場合と比較して、弾性体14と蓋16との接触面積を小さくすることができる。このため、弾性体14を押圧しつつ蓋16をケース15に組み付ける際に必要な荷重を低減できる。その結果、液面検出装置100の組付け工程における作業性を向上させることができる。さらに、弾性体14と蓋16との間に空間が形成される。このため、当該空間が超音波を反射する空気層として機能し、超音波の蓋16側への拡散を抑制することができる。
(1b)空間を形成する凹部141は、中心軸Aの方向から見て円環状に形成されているため、中央部142を有しない、例えば中心軸Aの方向から見て単なる円形状の凹部の場合と比較して、蓋16により弾性体14をより均一に押圧することができる。
(1c)弾性体14が蓋16により超音波発振素子11側に押し付けられる前の自然状態において、中央部142は、外側部143よりも突出している。このため、凹部141を広く確保した形状としつつ、中央部142及び外側部143を蓋16によりバランスよく押圧することができる。
(1d)本実施形態の液面検出装置100では、超音波発振素子11とリード線3とが、内部端子13及び外部端子17を介して電気的に接続される。内部端子13は、一端が超音波発振素子11に接合しやすい形状であって、他端が連通部162に挿入しやすい形状である。外部端子17は、一端が内部端子13に接合しやすい形状であって、他端がリード線3を固定しやすい形状である。したがって、リード線3を超音波発振素子11に直接接合する構成や、リード線3を内部端子13に接合する構成と比較して、液面検出装置100の組付け工程における作業性を向上させることができる。
(1e)連通部162は、収容室151の外側の開口よりも、収容室151の内側の開口の方が大きいテーパー状である。このような構成によれば、棒部132を連通部162に挿入する際、棒部132を収容室151の外側に案内しやすくすることができる。
(1f)内部端子13は、保持部131と棒部132との間に湾曲部133を有する。このような構成によれば、棒部132に外力が加わることに起因する保持部131の位置ずれを生じにくくすることができる。
(1g)逃がし部144は、離間部137bにおける弾性体14側の面と、弾性体14における離間部137bと対向する面と、の隙間の広さが、離間部137bにおける超音波発振素子11側の面と、超音波発振素子11における離間部137bと対向する面と、の隙間の広さ以上となる形状である。
このような構成によれば、液面検出装置100の内部端子13における電気的な接続による不具合を生じにくくすることができる。
すなわち、燃料を貯蔵するタンク200の底面に設置される液面検出装置100では、燃料内に混入した水分が燃料に対して分離し、その水分がタンク200の底面に溜まることがある。そして、低温時において、収容室151内の超音波発振素子11と弾性体14との間の隙間に入り込んだ水分が凍結することがある。水分は、凍結により体積が約10%以上膨張する。
特に、本実施形態のように超音波発振素子11を挟持する保持部131が離間部136,137を有する構成では、超音波発振素子11と離間部136,137との間に隙間が形成される。このため、その隙間において水分が凍結した場合、凍結した水分の体積膨張により、離間部136,137を超音波発振素子11から引き離そうとする力が生じる。ここで、仮に第2の内部端子13bにおける離間部137bと超音波発振素子11との隙間の広さが、離間部137bと弾性体14との隙間の広さよりも大きいと、離間部137bを超音波発振素子11から引き離そうとする力が、離間部137bを超音波発振素子11側に押さえつける力よりも大きくなる。また、仮に第1の内部端子13aにおける離間部136aと超音波発振素子11との隙間の広さが、離間部136aとケース15との隙間の広さよりも大きいと、離間部136aを超音波発振素子11から引き離そうとする力が、離間部136aを超音波発振素子11側に押さえつける力よりも大きくなる。そうすると、保持部131における超音波発振素子11と接触する部分が離れてしまい、液面検出装置100の内部端子13における電気的な接続による不具合が発生してしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態では、逃がし部144は、離間部137bにおける弾性体14側の面と、弾性体14における離間部137bと対向する面と、の隙間の広さが、離間部137bにおける超音波発振素子11側の面と、超音波発振素子11における離間部137bと対向する面と、の隙間の広さ以上となる形状である。このため、離間部137bを超音波発振素子11側に押さえつける力が、離間部137bを超音波発振素子11から引き離す力以上の大きさとなる。また、本実施形態では、逃がし空間154は、離間部136aにおけるケース15側の面と、ケース15における離間部136aと対向する面と、の隙間の広さが、離間部136aにおける超音波発振素子11側の面と、超音波発振素子11における離間部136aと対向する面と、の隙間の広さ以上となる形状である。このため、離間部136aを超音波発振素子11側に押さえつける力が、離間部136aを超音波発振素子11から引き離す力以上の大きさとなる。これにより、水分の凍結による体積膨張により、保持部131における超音波発振素子11と接触する部分が離れることを抑制することができる。具体的には、本実施形態では、保持部131bにおける接触部135bと超音波発振素子11とがはんだ付けされているので、水分の凍結による体積膨張により、接触部135bのはんだ付けが剥がれることを抑制することができる。また、保持部131aにおける接触部134aと超音波発振素子11とがはんだ付けされているので、水分の凍結による体積膨張により、接触部134aのはんだ付けが剥がれることを抑制することができる。したがって、液面検出装置100の内部端子13における電気的な接続による不具合を生じにくくすることができる。
(1h)本実施形態では、逃がし部144は、距離βが距離α以上となる形状である。これにより、逃がし部144に入り込んだ水分の凍結による体積膨張が起きても、第2の内部端子13bにおける接触部135bを超音波発振素子11側に押す方向の力が、当該接触部135bを弾性体14側に押す方向の力以上の大きさとなる。つまり、接触部135bを超音波発振素子11側に押さえつける力が、超音波発振素子11にはんだ付けされている当該接触部135bを引き剥がす力以上の大きさとなる。また、本実施形態では、逃がし空間154は、距離δが距離γ以上となる形状である。これにより、逃がし空間154に入り込んだ水分の凍結による体積膨張が起きても、第1の内部端子13aにおける接触部134aを超音波発振素子11側に押す方向の力が、当該接触部134aをケース15側に押す方向の力以上の大きさとなる。つまり、接触部134aを超音波発振素子11側に押さえつける力が、超音波発振素子11にはんだ付けされている当該接触部134aを引き剥がす力以上の大きさとなる。したがって、水分の凍結による体積膨張により、接触部135bのはんだ付けが剥がれることを抑制することができる。
(1i)本実施形態の液面検出装置100によれば、超音波発振素子11、インシュレータ12、2つの内部端子13、弾性体14、ケース15、蓋16及び2つの外部端子17を、1つのアセンブリであるセンサ部1として製造することができる。したがって、センサ部1の外部端子17におけるかしめ部172にリード線3をかしめれば外部の電気回路と電気的に接続することができる。その結果、深さが異なる複数種類のタンクに共通の液面検出装置100を用いることができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
図9〜図11に示すように、第2実施形態では、弾性体18の一部の形状が第1実施形態の弾性体14の形状と異なる。また、第2実施形態では、ケース19の一部の形状が第1実施形態のケース15の形状と異なる。その他、液面検出装置101の基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と共通する構成については同一符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と相違する構成を中心に説明する。
図9〜図11に示すように、弾性体18は、第2の面側の端部に、凹部145を有する。第2実施形態の凹部145は、第1実施形態と同様の凹部、すなわち中心軸Aの方向から見て幅が一定の円環状の凹部である環状凹部146に対し、中心軸Aの方向から見て概略長方形状の凹部である長方形凹部147を更に形成したような形状である。具体的には、長方形凹部147は、中心軸Aの方向から見て環状凹部146の外周よりも外側に突出し、中心軸Aの方向に沿った深さが環状凹部146よりも深い形状である。
弾性体18は、第1の面側に、第1の内部端子13aにおける接触部135a及び第2の内部端子13bにおける接触部135bとの干渉を避けるための凹状の部分が形成されている。そして、それぞれの凹状の部分は、中心軸Aの方向からみて、接触部135a及び接触部135bよりも一回り大きい概略長方形状であって、接触部135a及び接触部135bを収容可能である。
弾性体18は、長方形凹部147が形成されることにより、第2の内部端子13bにおける接触部135b、具体的には離間部137bと対向する面に、肉厚の薄い薄肉部148を有する。つまり、薄肉部148は、凹部145により形成される。薄肉部148は、弾性体18における超音波発振素子11側の面において最も肉厚の薄い部分を含む部分である。本実施形態では、薄肉部148は、接触部135b側の弾性体18の凹状の部分に沿って、中心軸Aに対して垂直な方向及び水平な方向にそれぞれ一定の幅tで形成される。薄肉部148は、その裏側に位置する長方形凹部147が形成する空間側に弾性変形可能な薄さである。
また、第1の内部端子13aにおいても、接触部134aと干渉を避けるため、インシュレータ12における底部121の板厚分の隙間がケース19と超音波発振素子11との間に形成される。その隙間は、接触部134aを収容可能である。ケース19は、ケース19の内側にある接触部134aを収容する隙間とケース19の外側とを連通する貫通孔155を有する。本実施形態では、ケース19において、インシュレータ12における底部121と対向する面を貫通する貫通孔155cと、インシュレータ12における側部122と対向する面を貫通する貫通孔155dと、の2つの貫通孔155を有する。なお、貫通孔155は、貫通孔155c又は貫通孔155dのいずれか1つが形成される構成であってもよい。
[2−2.製造方法]
第2実施形態のセンサ部6の製造方法は、弾性体14及びケース15の代わりにそれぞれ弾性体18及びケース19を用いる点以外は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、上述した第1実施形態の(1a)〜(1f)及び(1i)の効果に加え、以下の効果が得られる。
(2a)弾性体18は、接触部135bと対向する面に長方形凹部147により形成される薄肉部148を有する。このため、本実施形態における弾性体18は、薄肉部148において、薄肉部148を有しない弾性体又は弾性体18における長方形凹部147が形成されていない部分と比較して、弾性変形しやすい形状である。これにより、接触部135bを収容可能な凹状の部分に入り込んだ水分の凍結による体積膨張が起きても、その体積膨張により発生する力は薄肉部148が弾性変形することで長方形凹部147へ逃がすことができる。このため、水分の凍結による体積膨張により、保持部131bにおける超音波発振素子11と接触する部分が離れることを抑制することができる。具体的には、本実施形態では、保持部131bにおける接触部135bと超音波発振素子11とがはんだ付けされているので、水分の凍結による体積膨張により、接触部135bのはんだ付けが剥がれることを抑制することができる。したがって、本実施形態における液面検出装置101の内部端子13における電気的な接続による不具合を生じにくくすることができる。
(2b)ケース19は、ケース19の内側にある接触部134aを収容する隙間とケース19の外側とを連通する貫通孔155を有する。このため、ケース19と超音波発振素子11との間の隙間である接触部134aを収容する隙間に入り込んだ水分をケース19の外に排出することが可能である。このため、水分の凍結による体積膨張により、保持部131aにおける超音波発振素子11と接触する部分が離れること、具体的には接触部134aのはんだ付けが剥がれることを抑制することができる。したがって、本実施形態における液面検出装置101の内部端子13における電気的な接続による不具合を生じにくくすることができる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(3a)上記各実施形態では、中心軸Aの方向から見て幅が一定の円環状の凹部141及び環状凹部146を有する凹部145を例示した。しかしながら、凹部の形状については特に限定されるものではなく、例えば、弾性体の中心軸の方向から見て、幅が一定でない円環状であってもよく、また例えば四角環状など他の環状であってもよい。また例えば、凹部は弾性体の中心軸の方向から見て環状でなくてもよく、例えば中央部をなくした円形状であってもよい。
(3b)上記各実施形態では、弾性体14,18が蓋16により超音波発振素子11側に押し付けられる前の自然状態において、中央部142が外側部143よりも突出している弾性体14,18を例示した。しかしながら、弾性体の構成はこれに限定されるものではない。例えば、中央部と外側部とが同じ高さであってもよく、また例えば、外側部の方が中央部よりも突出していてもよい。
(3c)上記各実施形態では、収容室の内外を連通する連通部として、蓋16に設けられた貫通孔としての連通部162を例示した。しかし、連通部はこれに限定されるものではない。連通部は、例えば蓋の側部に設けた切欠きでもよい。また本実施形態では、収容室151の内側から外側に向かうにつれて孔の面積が直線状に小さくなるテーパー状である連通部162を例示したが、連通部の形状はこれに限定されるものではない。連通部は、例えば、孔の面積が曲線状に小さくなる形状であってもよく、また、孔の面積が一定であってもよい。
(3d)上記各実施形態では、保持部131が超音波発振素子11を挟持した状態で保持部131と超音波発振素子11とがはんだ付けにより接合されている構成を例示したが、はんだ付けを行わない構成であってもよい。
(3e)上記各実施形態では、棒部132における収容室151の外側へ突出している先端部を分岐端部171が両側から挟んだ状態で、棒部132と分岐端部171とが溶接により接合されている構成を例示したが、溶接を行わない構成であってもよい。また、外部端子は分岐端部を有しない形状であってもよい。
(3f)上記第1実施形態では、逃がし部144及び逃がし空間154において、水分の凍結により保持部131における超音波発振素子11と接触する部分が離れることを抑制するための条件として、中心軸Aの方向に沿った距離に基づく条件を例示したが、例えば断面最長点を基準とした距離に基づく条件であってもよい。
逃がし部144及び逃がし空間154の具体的な形状について、断面最長点を基準に説明する場合は、次のとおりとなる。断面最長点とは、離間部136a,137bにおける超音波発振素子11側の面上の点であって、超音波発振素子11における離間部136a,137bと対向する面との中心断面における最短距離が最も長い点である。中心断面とは、中心軸Aを含む断面であって内部端子13の切断面を含む断面である。逃がし部144は、離間部137bにおける断面最長点の裏側に位置する点と、弾性体14における離間部137bと対向する面と、の中心断面における最も短い距離が、離間部137bにおける断面最長点と、超音波発振素子11における離間部137bと対向する面と、の中心断面における最も短い距離以上となる形状である。また、逃がし空間154は、離間部136aにおける断面最長点の裏側に位置する点と、ケース15における離間部136aと対向する面と、の中心断面における最も短い距離が、離間部136aにおける断面最長点と、超音波発振素子11における離間部136aと対向する面と、の中心断面における最も短い距離以上となる形状である。なお、第1実施形態の構成では、逃がし部144及び逃がし空間154において、断面最長点を基準とした距離は、図5及び図6に示す中心軸Aの方向に沿った距離と同じになり、水分の凍結による保持部131における超音波発振素子11と接触する部分が離れることを抑制するための条件をそれぞれ満たす。
(3g)上記第1実施形態では、逃がし空間154は、インシュレータ12における底部121の板厚分の隙間によって、逃がし部144の形状と同様な条件を満たす形状を形成する構成を例示したが、接触部134aを収容する逃がし空間を形成する方法はこれに限定されるものではない。例えば、接触部134aと対向するケース15の壁を薄くして逃がし空間を形成するようにしてもよい。
(3h)上記第2実施形態では、薄肉部148が凹部145により形成される構成を例示したが、例えば弾性体18内における凹部と独立した内部空間が形成されることにより薄肉部が形成される構成であってもよい。
(3i)上記第2実施形態では、薄肉部148は、接触部135b側の弾性体18の凹状の部分において、中心軸Aに対して垂直な方向及び水平な方向のそれぞれに沿って形成されているが、薄肉部148の構成はこれに限定されるものではない。例えば、薄肉部148は、中心軸Aに対して垂直な方向、具体的には接触部135b側の弾性体18の凹状の部分における超音波発振素子11と対向する面にのみ形成されてもよい。
(3j)上記各実施形態では、タンク200内の燃料の液面検出に用いられる液面検出装置100,101を例示した。しかしながら、液面検出装置の用途は特に限定されるものではない。液面検出装置は、車両に搭載される他の液体、例えば、エンジンオイル、ブレーキフルード、ウィンドウォッシャ液等の液面検出に用いられてもよい。また例えば、液面検出装置は、液体輸送用車両に備えられた液体輸送用タンク内や車両以外の各種民生用機器の液体容器内などの液面検出に用いられてもよい。
(3k)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1,6…センサ部、2…ハウジング部、3…リード線、11…超音波発振素子、12…インシュレータ、13…内部端子、14,18…弾性体、15,19…ケース、16…蓋、17…外部端子、21…ボディ、22,23…ガイドパイプ、24…反射板、100,101…液面検出装置、131…保持部、132…棒部、133…湾曲部、134,135…接触部、136,137…離間部、138…軸沿最長点、139…裏側最長点、141,145…凹部、142…中央部、143…外側部、144…逃がし部、146…環状凹部、147…長方形凹部、148…薄肉部、151…収容室、154…逃がし空間、155…貫通孔、161…係止孔、162…連通部、163…固定部、164…壁、171…分岐端部、172…かしめ部、200…タンク。

Claims (9)

  1. 液面の位置を検出する液面検出装置(100)であって、
    超音波を送受信可能な超音波発振素子(11)と、
    前記超音波発振素子を収容する収容室(151)を有するケース(15)と、
    前記収容室を閉じる蓋(16)と、
    前記収容室において前記蓋により前記超音波発振素子側に押し付けられた状態で設けられる弾性体(14,18)と、
    を備え、
    前記弾性体は、前記蓋が当接する側の端部に、前記蓋との間に空間を形成するための凹部(141)を有する、液面検出装置。
  2. 請求項1に記載の液面検出装置であって、
    前記凹部は、前記蓋が当接する側から見て環状であり、
    前記弾性体は、前記蓋が当接する側の端部に、前記凹部に囲まれた部分である中央部(142)と、前記凹部の外側の部分である外側部(143)と、を有する、液面検出装置。
  3. 請求項2に記載の液面検出装置であって、
    前記弾性体は、前記蓋により前記超音波発振素子側に押し付けられる前の自然状態において、前記中央部が前記外側部よりも突出した形状である、液面検出装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の液面検出装置であって、
    前記超音波発振素子を挟持する保持部(131)を有する内部端子(13)を更に備え、
    前記保持部の先端部には、前記超音波発振素子から離間する離間部(136,137)が形成され、
    前記弾性体は、前記超音波発振素子側の面に、前記保持部との干渉を避けるための逃がし部(144)を有し、
    前記逃がし部は、前記離間部における前記弾性体側の面と、前記弾性体における前記離間部と対向する面と、の隙間の広さが、前記離間部における前記超音波発振素子側の面と、前記超音波発振素子における前記離間部と対向する面と、の隙間の広さ以上となる形状である、液面検出装置。
  5. 請求項4に記載の液面検出装置であって、
    前記超音波発振素子は、中心軸が特定可能な形状であり、
    前記逃がし部は、前記離間部における軸沿最長点(138b)の裏側に位置する点と、前記弾性体における前記離間部と対向する面と、の前記中心軸の方向に沿った距離が、前記離間部における前記軸沿最長点と、前記超音波発振素子における前記離間部と対向する面と、の前記中心軸の方向に沿った距離以上となる形状であり、
    前記軸沿最長点とは、前記離間部における前記超音波発振素子側の面上の点であって、前記超音波発振素子における前記離間部と対向する面との前記中心軸の方向に沿った距離が最も長い点である、液面検出装置。
  6. 請求項4に記載の液面検出装置であって、
    前記超音波発振素子は、中心軸が特定可能な形状であり、
    前記逃がし部は、前記離間部における断面最長点の裏側に位置する点と、前記弾性体における前記離間部と対向する面と、の中心断面における最も短い距離が、前記離間部における前記断面最長点と、前記超音波発振素子における前記離間部と対向する面と、の前記中心断面における最も短い距離以上となる形状であり、
    前記断面最長点とは、前記離間部における前記超音波発振素子側の面上の点であって、前記超音波発振素子における前記離間部と対向する面との前記中心断面における最短距離が最も長い点であり、
    前記中心断面とは、前記中心軸を含む断面であって前記内部端子の切断面を含む断面である、液面検出装置。
  7. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の液面検出装置であって、
    前記超音波発振素子を挟持する保持部(131)を有する内部端子(13)を更に備え、
    前記保持部の先端部は、前記超音波発振素子から離間する離間部(136,137)が形成され、
    前記弾性体は、前記離間部と対向する面に、肉厚の薄い薄肉部(148)を有する、液面検出装置。
  8. 請求項7に記載の液面検出装置であって、
    前記薄肉部は、前記弾性体における前記超音波発振素子側の面において最も肉厚の薄い部分を含む、液面検出装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の液面検出装置であって、
    前記薄肉部は、前記凹部により形成される、液面検出装置。
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