JP6852518B2 - 宛先認識装置、小包自動区分システム、宛先認識方法及びプログラム - Google Patents
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Description
1.小包のサイズは一般的に大きなものになると横幅80cm、長さ150cmまであり、書状郵便物(最大でB4サイズ)と比較して認識対象範囲が広い。これにより認識対象範囲内から住所領域を探すとき、より多くの住所領域の候補が上がり、正しい住所領域を求める難度が高い。
2.小包の梱包は段ボール箱あるいは包装紙、紙袋で梱包され、その上に住所ラベルが貼られていることが多く、書状郵便物の封筒と比べて住所領域の背景模様が複雑であるため、模様を誤検知しやすい。
3.書状郵便物はベルトなどに挟まれてほぼ傾きなく搬送される。その為、スキャナなどで撮像した画像は、宛先が表示された領域の傾きが小さく、ほぼ正位置である。しかし、小包の場合は、宛先の表示を上面にして自由な角度でコンベヤ上に置かれて搬送される。そして、上方から小包の上面をスキャナなどで撮像し、広い範囲を撮像した画像内で小包の位置と宛先の表示領域を探し出して認識しなければならないが、平面方向の回転角度には360°の自由度があり、認識を難しくしている。
このように小包を撮像した画像の中で仕分け番号や住所が表示された領域を特定するのは、一般的に困難が多い。特許文献1にもこのような課題に対する解決手段は記載されていない。
以下、本発明の一実施形態による小包の宛先情報認識処理を図1〜図16を参照して説明する。
小包には小包を仕分けるための仕分け番号と呼ばれる所定の桁数の番号が印字されている。小包の表面には宛名や住所も記載されているが、住所と仕分け番号を対応付けたデータテーブル(表)を参照することにより、住所から仕分け番号を導出することができ、小包には、仕分け番号をコード化した仕分け番号のバーコードを表示(印字)する。小包の自動仕分け処理においては、一般的には、小包を仕分ける区分機の搬送ルート上に設けられたバーコードリーダで小包に表示された仕分け番号のバーコードを読み取り、小包の区分を行う。なお、バーコードが読み取れなければ人手で区分を行うか、小包の画像を人が目視で見て仕分け番号を打鍵(ビデオコーディング)し、小包の区分を行う。本実施形態の小包用の宛先認識装置は、この区分機における区分け作業の自動化を、主にOCR技術や画像処理を駆使した認識技術によって仕分け先の情報を認識することにより行う。
小包は一般的に宛名情報、区分情報、追跡情報を持つ。その様態は大別して大口業者が出す小包と個人が出す小包に分かれる。大口業者が出す小包の例を図14に示す。大口業者が出す小包は、表面に一例として図14や図15に示すような印刷ラベルが貼付される。本明細書では、大口業者が出す小包に貼付けるラベルを大口ラベルと記載する。大口ラベルには、必ず仕分け番号1Aと、仕分け番号をコード化した仕分けバーコード1Bと、追跡バーコード1C,1Dと、が表示されている。追跡バーコード1C、1Dは、小包の追跡問合せを行うための通常12桁程度の追跡番号を含み、仕分けバーコードは、通常6桁程度の仕分け番号を含んでいる。また大口ラベル上には差出人の住所および氏名と、受取人の住所および氏名のいわゆる宛名が印活文字で印字されている。この宛名から住所データベースを参照することにより仕分け番号を特定できるため、本実施形態では、大口ラベルに印字された宛名住所も認識対象になる。
本実施形態の宛先認識装置は、これらの小包用宛先情報の自動認識を効率よく行う。
図示するように宛先認識装置10は、画像入力部11と、バーコード読取検知部12と、仕分け番号読取部13と、大口ラベル識別部14と、追跡バーコード利用部15と、を備える。
画像入力部11は、一次元スキャナなどで小包の画像(小包画像)を取り込む。
バーコード読取検知部12は、小包の画像の中からバーコードを検出して、バーコードを読み取って仕分け番号を取得する。また、バーコード読取検知部12は、バーコードを読み取ることができない場合、バーコードらしき画像(矩形部分)の座標位置およびその傾き(回転角度)を求める。
仕分け番号読取部13は、矩形部分の座標位置および傾きに基づいて、小包画像を回転させ、矩形部分を基準として矩形部分の上側と右側の領域をOCRで読む機能と、その後さらに小包画像の上下を回転させてから再び矩形部分の上側及び右側の領域をOCRで読む機能を有する。
大口ラベル識別部14は、予め登録された差出し頻度の多い代表的な大口顧客の複数の大口ラベルの画像に基づいて、画像入力部11が入力した小包画像に対し、ラベル画像のパターンマッチング処理を行う。そして、大口ラベル識別部14は、マッチングできた時の位置と角度を取得し、その角度分だけ、元の小包画像を回転し、予め登録しておいた大口ラベル画像とともに登録しておいた仕分け番号領域及び住所領域の位置座標を参照し、その領域内に対してOCR処理を行う。大口ラベル識別部14は、これにより仕分け番号や住所を読み取る。
追跡バーコード利用部15は、バーコード読取検知部12が追跡バーコードの読み取りに成功した場合、入力した小包画像内には、必ず大口ラベルもしくは複写式伝票が含まれていると仮定して、追跡バーコードと大口ラベルや複写式伝票における住所領域との相対的な位置関係に基づいて住所情報の読み取りを行う。より具体的には、追跡バーコード利用部15は、追跡バーコードの読み取りに成功した場合、追跡バーコードの傾きの角度分だけ、入力した元の小包画像を回転させる。そして、追跡バーコード利用部15は、大口ラベルもしくは複写式伝票上にあると仮定する追跡バーコードの位置から大口ラベルもしくは複写式伝票上において住所領域が表示される典型的な位置を推定し、推定した位置に対してOCRを行うことにより、郵便番号および住所を読み取る。
(処理1)
まず、画像入力部11は、小包を撮像した小包画像を取得する。
次にバーコード読取検知部12が、小包画像から何らかのバーコードの読み取り、または、バーコードが表示された矩形部分の座標位置およびその傾きを求める。
矩形部分の座標位置等を読み取った場合、仕分け番号読取部13は、小包画像を、矩形部分の座標位置および傾きに基づいて回転させ、矩形部分を基準にして矩形部分の上側と右側の領域をOCRで読取る。さらに仕分け番号読取部13は、小包画像の上下を回転させてから再び矩形部分の上側及び右側の領域をOCRで読取る。
次に大口ラベル識別部14は、ラベル画像のパターンマッチング処理を行って、仕分け番号領域及び住所領域が表示される位置を推定し、推定した位置に対してOCR処理を行うことにより、仕分け番号や住所を読み取る。
追跡バーコード利用部15は、バーコード読取検知部12が追跡バーコードの読取りに成功した場合、追跡バーコードの傾きの角度分だけ、入力した小包画像を回転させ、住所領域を推定し、その推定した住所領域に対してOCR処理を行うことにより、郵便番号および住所を読み取る。
宛先情報は、小包画像内の広い範囲の不特定の場所に自由に回転した状態で存在する。一定値でない仕分け番号の文字列や宛名の文字列を直接検知するのは画像処理上、一般的に難しい。一方で同じ条件下でも、バーコードの検知に関しては、バーコードはバー列が一定範囲内に連続して並んでいるという特徴と、バーコード全体の形状が細長い矩形であることから、バーコードの位置と回転角度は検出しやすい。実際の小包区分機でも、トンネル式バーコードリーダの仕分けバーコードあるいは追跡バーコードの読取り率は70%〜90%に達し、またその理由により小包には一次元バーコードが付定されている。従ってまずもっとも読取率が高いバーコード読取処理を、最初に行う(処理2)。
より具体的には、(処理3)では、仕分け番号読取部13は、OCRの読み取り対象である仕分け番号がバーコードの近傍に存在するという特徴を利用して、仕分け番号が存在する確率が高い領域を特定する。すなわち、仕分け番号読取部13は、バーコードが小ラベルの仕分けバーコードである可能性を考慮して、バーコード領域の上側の領域を仕分け番号の表示領域として注目する。また、仕分け番号読取部13は、バーコードが大口ラベルの仕分けバーコードである可能性を考慮して、バーコード領域の右側の領域を仕分け番号の表示領域として注目する。仕分け番号読取部13は、これら注目した領域に一定の範囲内の密度の濃度画像が存在するかどうかを確認し、存在が確認できたら、注目した領域に対してOCRによる読み取り処理を行う。
以下に図2から図15を用いて、光学画像読み取り機を持つ区分機で小包を自動区分するシステムの例を用いて、本実施形態の宛先認識方法についてさらに詳しく説明する。
図2は、本発明の一実施形態による小包自動区分システムの一例を示す図である。
図2に示すように、小包自動区分システム1は、搬送制御装置200と、画像入力カメラ300と、画像入力装置400と、小包用仕分け先認識装置500と、区分先決定機600と、を備える。
画像入力カメラ300は、搬送中の小包100を撮像し、濃淡画像を撮像する。
画像入力装置400は、画像入力カメラ300から小包100を撮像した濃淡画像を取得する。画像入力カメラ300が取得した濃淡画像は、例えば、0〜255の256階調の濃淡を示す複数の画素で構成される画像を示す画像データである。階調は、0が黒を示し、数値が255に近づくにつれて画像が明るくなる(白に近づく)ことを示す。
小包用仕分け先認識装置500は、小包の仕分け番号を画像処理により認識する。
区分先決定機600は、小包用仕分け先認識装置500が認識した仕分け番号に基づいて、宛先別に用意された複数の容器700の中から適切な容器700へ小包100を収容する。
図3に示すように小包用仕分け先認識装置500は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、HDD(Hard Disk Drive)54、インタフェース55の各ハードウェア構成を一例として備えてよい。インタフェース55は例えば液晶タッチパネルやボタンなどである。小包用仕分け先認識装置500はその他のハードウェアをさらに備えて構成されてよい。
図4は、本発明の一実施形態による小包用仕分け先認識装置の一例を示す図である。
図4に示すように小包用仕分け先認識装置500は、画像バッファ部501と、バーコード読取検知部502と、読取結果判定部503と、仕分け番号読取部504と、大口ラベル識別部505と、追跡バーコード利用部506と、結果出力部507と、大口ラベル登録部508と、大口ラベル記憶部509とを備える。
画像バッファ部501は、画像入力装置400から画像を取得し一時的に格納する。
バーコード読取検知部502は、画像バッファ部501に格納された画像からバーコードの読み取りを行う。また、バーコード読取検知部502は、バーコードの矩形部分の位置座標と画像上の回転角度の検出を行う。
読取結果判定部503は、仕分け番号の読み取り結果によって、仕分け先認識処理を制御する。
仕分け番号読取部504は、画像バッファ部501に格納された画像とバーコード読取検知部502が検出した矩形部分の位置座標と回転角度の情報に基づいて、OCRによる仕分け番号の読み取りを行う。
大口ラベル識別部505は、パターンマッチングにより、OCRによる大口ラベルの仕分け番号と住所の読み取りを行う。
追跡バーコード利用部506は、画像バッファ部501に格納された画像とバーコード読取検知部502が検出した矩形部分の位置座標と回転角度の情報に基づいて、大口ラベルあるいは複写式ラベルの住所領域から、OCRによる宛名や住所の読み取りを行う。
結果出力部507は、読み取り結果の仕分け番号などを区分先決定機600へ出力する。
大口ラベル登録部508は、パターンマッチングに用いる大口ラベルの参照用画像を大口ラベル記憶部509に登録する。
大口ラベル記憶部509は、大口ラベル画像を記憶する。
まず、画像バッファ部501は、画像入力装置400から画像を取得する(ステップS11)。画像バッファ部501は、取得した小包画像を区分先決定機600によって小包の区分先が決定されるまで、取得した小包画像を一時的に格納する。
次に結果出力部507が読取結果を出力する(ステップS19)。結果出力部507は、読み取り結果の仕分け番号、または、リジェクト信号を区分先決定機600へ出力する。区分先決定機600は、小包用仕分け先認識装置500から取得した仕分け番号に基づいて、区分先の容器700の内1つを決定する。搬送制御装置200は、決定した区分先に従って小包100を区分する。
図6は、本発明の一実施形態によるバーコード検知および読取処理の一例を示すフローチャートである。
まず、バーコード読取検知部502は、画像バッファ部501から小包画像を取得してバーコードの検知と読み取りを行う(ステップS21)。バーコード読取検知部502は、小包画像上にある仕分けバーコードおよび追跡バーコードの検知と読み取りを行う。次に、バーコード読取検知部502は、ステップS21の処理で、仕分け番号が読み取れたかどうかを判定する(ステップS22)。仕分け番号が読取れた場合(ステップS22;Yes)、バーコード読取検知部502は、仕分け番号を出力情報に設定する(ステップS23)。そして、ステップS29の処理に進む。この場合、仕分け番号が読み取れているので、認識処理は終了である。
1.仕分け番号
2.追跡バーコードの矩形部分の位置座標と360°回転角度。大口ラベルには同じ追跡バーコードが複数印刷されている場合があるので、複数出力する場合がある。
3.検知したバーコードの矩形部分の位置座標と180°回転角度。複数出力する場合がある。
4.「2」と「3」の両方
5.検知不能
「1.」または「5.」の場合、バーコード読取検知部502は、設定した出力情報(仕分け番号)を結果出力部507と読取結果判定部503に出力する。「1.」の場合、結果出力部507は、出力情報に設定された仕分け番号を、区分先決定機600へ出力する。「5.」の場合、人手による区分け等を行って対処する。
「2.」〜「4.」の場合、バーコード読取検知部502は、出力情報を仕分け番号読取部504と読取結果判定部503へ出力する(ステップS29)。なお、仕分け番号読取部504へ出力したバーコードの矩形部分の位置座標と回転角度の情報を、バーコード検知情報と呼ぶ。
図7は、本発明の一実施形態による仕分け番号読取処理の一例を示すフローチャートである。
まず、仕分け番号読取部504が、バーコード検知情報を取得する(ステップS31)。また、仕分け番号読取部504は、画像バッファ部501から小包画像を取得する。
次に仕分け番号読取部504が、バーコード検知情報があるかどうかを判定する(ステップS32)。バーコード検知情報が無い場合(ステップS32;No)、仕分け番号読取部504は、バーコード検知情報が無しを出力情報に設定する。この場合、認識処理を行わすに処理を終了する。バーコード検知情報がある場合(ステップS32;Yes)、仕分け番号読取部504は、小包画像に対し、画像回転処理を行う(ステップS33)。具体的には、仕分け番号読取部504は、バーコード検知情報に含まれる検知したバーコードの矩形部分の回転角度を用いて、検知したバーコードの矩形部分を含む近傍画像を回転させる。検知したバーコードが追跡バーコードであった場合、仕分け番号は追跡バーコードに対して平行に配置されているため、この回転処理により、仕分け番号の向きが水平に揃えられる。なお、仕分け番号読取部504は、バーコード読取検知部502が追跡バーコードを読み取っていたら追跡バーコードの回転角度を用いて、バーコード読取検知部502が、バーコードを検知しただけだったら、検知バーコードの回転角度を用いて、その回転角度分だけ小包画像を回転させる。
次に仕分け番号読取部504は、ステップS34の処理で、仕分け番号は読み取れたかどうかを判定する(ステップS35)。仕分け番号が読取れた場合(ステップS35;Yes)、仕分け番号読取部504は、読み取った仕分け番号を出力情報に設定し、ステップS395の処理に進む。仕分け番号が読取れなかった場合(ステップS35;No)、仕分け番号読取部504は、バーコードの矩形部分の位置座標に基づいて、そのバーコードの右側の領域を対象としてOCRで仕分け番号を読取る(ステップS36)。検知したバーコードがもし大口ラベルの仕分け番号バーコードであった場合、大口ラベルの仕分けバーコードの右側領域に仕分け番号が表示されている場合が多いため、この処理により、仕分け番号を読み取ることができる。
ステップS395では、仕分け番号読取部504は、仕分け番号が得られていれば出力情報に設定した仕分け番号を、読取結果判定部503と結果出力部507に出力する(ステップS395)。この場合、図5のステップS15にて、読取結果判定部503によってYesと判定され、結果出力部507は、出力情報に設定された仕分け番号を、区分先決定機600へ出力する。区分先決定機600は、小包100の区分を行う。また、仕分け番号読取部504は、仕分け番号が得られていなければ、リジェクト信号を読取結果判定部503と大口ラベル識別部505へ出力する。この場合、図5のステップS15にて、読取結果判定部503によってNoと判定され、次のステップS16の処理が行われる。
図8は、本発明の一実施形態による大口ラベル識別処理の一例を示す第1のフローチャートである。
まず、大口ラベル識別部505は、画像バッファ部501から小包画像を、バーコード読取検知部502からバーコード情報を取得する(ステップS41)。次に大口ラベル識別部505は、取得したバーコード検知情報によって小包画像を回転する(ステップS42)。例えば、大口ラベル識別部505は、バーコード検知情報に追跡バーコードの位置座標および回転角度が含まれていれば、追跡バーコードの位置を中心としてその近傍領域のみの画像を回転する。また、後のステップS44での画像マッチング処理においても、平面探索範囲を追跡バーコードの位置を中心とした近傍領域に限定し、角度探索範囲も回転後の画像に対して水平角度0°の近傍角度の範囲内に限定する。これは、大口ラベルおよび複写式ラベルが必ず追跡バーコードを1つ以上持つためであり、追跡バーコードが読めている場合、追跡バーコードを含む平面範囲内および追跡バーコードの傾き角度範囲内に大口ラベルが存在すると考えられるため、探索範囲を平面的にも角度的にも限定することにより、処理に時間のかかる自由回転マッチング処理時間を短縮するためである。次に大口ラベル識別部505は、大口ラベル記憶部509に登録済みの複数の大口ラベル画像群から大口ラベル画像を一つずつ参照する(ステップS43)。
次に大口ラベル識別部505は、小包画像に対して、登録済みの画像を1つずつ探索してマッチング結果を出力する画像マッチング処理を行う(ステップS44)。この画像マッチング処理は平面方向のみならず回転方向に対しても行う自由回転画像マッチング処理とする。大口ラベル識別部505は、マッチング処理を行うと、その登録済みの画像との合致度を算出する。
全ての大口ラベル画像とのマッチングが終了すると(ステップS45;No)、次に大口ラベル識別部505は、最も大きい合致度を選択する(ステップS46)。次に大口ラベル識別部505は、選択した最も大きな合致度が所定の閾値以上かどうかを判定する(ステップS47)。所定の閾値とは、画像が十分にマッチしたと判断できる最低限の値である。最も大きな合致度が所定の閾値未満の場合(ステップS47;No)、大口ラベル識別部505は、不一致を出力情報に設定し、ステップS491の処理に進む。
図9は、本発明の一実施形態による大口ラベル識別処理の一例を示す第2のフローチャートである。
図9は、大口ラベル画像の登録や、ステップS48で取得する大口ラベルの登録情報を作成する処理フローである。大口ラベルの登録は小包100の区分に対して事前に行っておく処理である。
まず、大口ラベル登録部508は、登録すべき大口ラベルが貼付された小包の画像を入力する(ステップS51)。次に大口ラベル登録部508は、大口ラベル登録操作を行う登録者に対して小包画像を表示する(ステップS52)。次に大口ラベル登録部508は、大口ラベルに一意性を持たせるために、登録者が指定するID番号を、大口ラベルに割り当てる大口ラベルID割当処理を行う(ステップS53)。次に大口ラベル登録部508は、登録者が指定する大口ラベルの外形領域を登録する(ステップS54)。このとき、登録者は画像を目視して大口ラベルの全体矩形を指定する。次に大口ラベル登録部508は、登録者が指定する大口ラベルの中の仕分け番号領域と宛名住所領域を登録する(ステップS55)。このとき、登録者は画像を目視して大口ラベル内の仕分け番号記載領域および宛名住所記載領域を指定する。
次に登録者は、大口ラベルが上下あるいは左右に2連の同じラベルが並ぶ様態であるかを目視で判断する(ステップS56)。同じラベルが並ぶ様態であれば(ステップS56;Yes)、登録者は大口ラベル内の2連のラベルの1枚分の矩形ラベル領域を指定し、大口ラベルとして切出すラベル半分領域指定処理を行う(ステップS57)。同じラベルが並ぶ様態でなければ(ステップS56;No)、ステップS59の処理へ進む。
次に登録者はステップS57で切り出した領域内の仕分け番号記載領域座標および宛名住所記載領域座標を指定する(ステップS58)。最後に大口ラベル登録部508は、大口ラベル画像とそのID番号および上記の処理で確定した仕分け番号記載領域および宛名住所記載領域の座標、2連のラベルの1枚分の矩形ラベル領域などを対応付けて大口ラベル記憶部509へ登録する(ステップS59)。これらの処理により、大口ラベル記憶部509には、登録大口ラベルが登録される。
図10は、本発明の一実施形態による追跡バーコード利用処理の一例を示すフローチャートである。
まず、追跡バーコード利用部506は、画像バッファ部501から小包画像を、バーコード読取検知部502からバーコード情報を取得する(ステップS61)。次に追跡バーコード利用部506は、小包画像の中から追跡バーコードが2個だけ読めるのか、そしてその2個の追跡バーコードの画像上の回転角度がほぼ同じ方向であるかを判断する(ステップS62)。ほぼ同じ方向の2個の追跡バーコードが読めている場合(ステップS62;Yes)、追跡バーコード利用部506は、2個の追跡バーコード矩形座標値のほぼ中間点を中心に、その近傍画像を、2個の追跡バーコードの回転角度の分だけ回転する(ステップS63)。次に追跡バーコード利用部506は、2個の追跡バーコードが左右に並んでいるかどうかを判定する(ステップS64)。2個の追跡バーコードが左右に並んでいる場合(ステップS64;Yes)、追跡バーコード利用部506は、左右に並んだ追跡バーコードの左側のバーコードの矩形座標の上部に大雑把に矩形領域を定め、その領域内に対して宛名住所のOCR読取を行う(ステップS65)。追跡バーコード利用部506は、読取結果を出力情報として設定し、ステップS692へ進む。
上記したように、小包用仕分け先認識装置500は、小包に付定されたバーコード位置の近傍あるいは、所定の相対位置に仕分け番号の表示領域や宛名や住所の表示領域があることを利用して、OCR読取対象領域の推定を、確からしい順序でウォーターフォール式に行うことにより誤読の可能性を低減しつつ、短時間で効率よく仕分け番号の認識処理を行うことができる。
宛先認識装置10は、少なくとも、バーコード読取検知部12を備えている。
バーコード読取検知部12は、小包の宛先情報が含まれる小包画像に表示されたコード情報を読み取って、当該コード情報が示す仕分け番号を読み取る。バーコード読取検知部12は、仕分け番号の読み取りができない場合、小包画像における仕分け番号の表示位置の基準となる情報を検出する。
10・・・宛先認識装置
11・・・画像入力部
12・・・バーコード読取検知部
13・・・仕分け番号読取部
14・・・大口ラベル識別部
15・・・追跡バーコード利用部
200・・・搬送制御装置
300・・・画像入力カメラ
400・・・画像入力装置
500・・・小包用仕分け先認識装置
501・・・画像バッファ部
502・・・バーコード読取検知部
503・・・読取結果判定部
504・・・仕分け番号読取部
505・・・大口ラベル識別部
506・・・追跡バーコード利用部
507・・・結果出力部
508・・・大口ラベル登録部
509・・・大口ラベル記憶部
600・・・区分先決定機
Claims (8)
- 小包の宛先情報が含まれる画像に表示されたコード情報を読み取って、当該コード情報が示す仕分け番号を読み取り、前記仕分け番号の読み取りができない場合、前記画像における前記仕分け番号の表示位置の基準となる情報を検出するコード読取部と、
前記仕分け番号の表示位置の基準となる情報として検出された前記コード情報が表示された座標および前記コード情報の表示の傾きの情報と、前記画像と、を取得し、前記画像を前記傾きの分だけ回転し、前記コード情報の表示領域と前記仕分け番号の表示領域との所定の位置関係と前記コード情報の座標とに基づいて、前記仕分け番号の表示領域を推定し、当該推定した表示領域を対象として仕分け番号の読み取り処理を行う仕分け番号読取部と、
宛先情報を含む複数の参照用のラベル画像と、前記小包の宛先情報が含まれる画像との画像マッチングを行い、所定の閾値以上、且つ、最も高い合致度を有する前記参照用のラベル画像における前記仕分け番号の表示領域の座標情報に基づいて、前記小包の宛先情報が含まれる画像における前記仕分け番号の表示領域を対象として仕分け番号の読み取り処理を行うラベル識別部と、
を備える宛先認識装置。 - 前記仕分け番号読取部は、前記コード情報の表示領域の上側の領域、または、前記コード情報の表示領域の右側の領域、を対象として仕分け番号の読み取り処理を行う、
請求項1に記載の宛先認識装置。 - 前記コード読取部が前記小包の宛先情報が含まれる画像から前記小包の追跡用コード情報を読み取った場合、当該追跡用コード情報の表示位置に基づいて、前記小包の宛先情報の表示位置を特定し、当該表示位置から宛先情報を読み取る追跡用コード利用部、
をさらに備える請求項1または請求項2に記載の宛先認識装置。 - 前記追跡用コード利用部は、読み取った前記追跡用コード情報の数に応じて、特定すべき前記小包の宛先情報の表示位置を変更する、
請求項3に記載の宛先認識装置。 - 最初に前記コード読取部による前記仕分け番号の読み取り処理を行い、
次に前記仕分け番号読取部による前記仕分け番号の読み取り処理を行い、
次に前記ラベル識別部による前記仕分け番号の読み取り処理を行い、
最後に前記追跡用コード利用部による前記宛先情報を読み取の読み取り処理を行う、
請求項4に記載の宛先認識装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の宛先認識装置と、
前記小包の宛先情報が含まれる画像を撮像して、撮像した画像を前記宛先認識装置に出力するカメラと、
前記宛先認識装置で読み取った仕分け番号に基づき、区分先を決定する、区分先決定機と
を備える、小包自動区分システム。 - 小包の宛先情報が含まれる画像に表示されたコード情報を読み取って、当該コード情報が示す仕分け番号を読み取るステップと、
前記仕分け番号の読み取りができない場合、前記画像における前記仕分け番号の表示位置の基準となる情報を検出するステップと、
前記仕分け番号の表示位置の基準となる情報として検出された前記コード情報が表示された座標および前記コード情報の表示の傾きの情報と、前記画像と、を取得し、前記画像を前記傾きの分だけ回転し、前記コード情報の表示領域と前記仕分け番号の表示領域との所定の位置関係と前記コード情報の座標とに基づいて、前記仕分け番号の表示領域を推定し、当該推定した表示領域を対象として仕分け番号の読み取り処理を行うステップと、
宛先情報を含む複数の参照用のラベル画像と、前記小包の宛先情報が含まれる画像との画像マッチングを行い、所定の閾値以上、且つ、最も高い合致度を有する前記参照用のラベル画像における前記仕分け番号の表示領域の座標情報に基づいて、前記小包の宛先情報が含まれる画像における前記仕分け番号の表示領域を対象として仕分け番号の読み取り処理を行うステップと、
を有する宛先認識方法。 - 宛先認識装置のコンピュータを、
小包の宛先情報が含まれる画像に表示されたコード情報を読み取って、当該コード情報が示す仕分け番号を読み取る手段、
前記仕分け番号の読み取りができない場合、前記画像における前記仕分け番号の表示位置の基準となる情報を検出する手段、
前記仕分け番号の表示位置の基準となる情報として検出された前記コード情報が表示された座標および前記コード情報の表示の傾きの情報と、前記画像と、を取得し、前記画像を前記傾きの分だけ回転し、前記コード情報の表示領域と前記仕分け番号の表示領域との所定の位置関係と前記コード情報の座標とに基づいて、前記仕分け番号の表示領域を推定し、当該推定した表示領域を対象として仕分け番号の読み取り処理を行う手段、
宛先情報を含む複数の参照用のラベル画像と、前記小包の宛先情報が含まれる画像との画像マッチングを行い、所定の閾値以上、且つ、最も高い合致度を有する前記参照用のラベル画像における前記仕分け番号の表示領域の座標情報に基づいて、前記小包の宛先情報が含まれる画像における前記仕分け番号の表示領域を対象として仕分け番号の読み取り処理を行う手段、
として機能させるためのプログラム。
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