JP6851999B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は電力変換装置に関する。
ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車などの車両には、モータ駆動用のインバータ、商用電源から高電圧バッテリに充電する充電器、および補機バッテリに給電するDCDCコンバータ等、種々の電力変換装置が搭載されている。充電器や電力変換装置は、大きなノイズを発生する回路や電気素子を内蔵するため、ノイズ干渉を抑制するためのシールド構造が必要とされる。
ノイズ干渉を抑制する車両用電力変換装置として、金属製の筐体の中間部に仕切壁を設け、該仕切壁によりフィルタ回路部とパワー系主回路部とを分割して筐体内に配置し、上方側に上記両回路部を覆うGNDプレーンを配置した構造が知られている。この装置では、平面的に配置されたフィルタ回路部とパワー系主回路部とが、仕切壁とGNDプレーンを介して分離、シールドされることにより回路部間のノイズ干渉を抑制する(例えば、特許文献1参照)。
国際公開WO2014/033852号公報
特許文献1に記載された車両用電力変換装置は、金属製の筐体内に、フィルタ回路部とパワー系主回路部を直接収容する構造に関するものである。一方、スイッチング素子を有するパワー半導体モジュールを流路形成体に収容し、該流路形成体をケース内に収容する構造の電力変換装置が知られている。このような構造では、流路形成体とケースとの間に電磁ノイズが伝搬される隙間が生じてしまう。特許文献1に記載のシールド構造は、このような電力変換装置に採用することができない。
本発明の一態様によると、電力変換装置は、スイッチング素子を有する回路体と、前記回路体を冷却するための冷媒を流す流路を有する流路形成体と、前記回路体を駆動する駆動回路部と、前記駆動回路部に制御指令を送る制御回路部と、前記流路形成体を収納するケースと、前記ケース内に設けられ前記制御回路部に信号を伝達するコネクタと、を備え、前記ケースと前記流路形成体との間に形成される空間が、平面的に、前記流路形成体の一側部側の第1空間と、前記一側部側とは前記流路形成体を間に挟んで、対向する第2空間とに区分けされ、前記駆動回路部は、前記第1空間に配置され、前記コネクタは、前記第2空間に配置され、前記ケースの内面に、前記ケースと前記流路形成体との間の隙間を小さくするための突出部が形成されている。
本発明によれば、ケースと流路形成体との間から伝搬される電磁ノイズを抑制することができる。
図1は、電力変換装置の電気回路の構成を示す回路図。 図2は、本発明の一実施の形態としての電力変換装置の上面図。 図3は、図2に図示され電力変換装置の分解斜視図。 図4は、図3に図示された信号コネクタのケースへの取付構造を示すための拡大斜視図。 図5(a)は、図3に図示された回路基板モジュールの分解斜視図、図5(b)は、図5(a)に対応する方向からみた回路基板モジュールの外観斜視図。 図6(a)は、図1とは異なる方向からみたケースの斜視図、図6(b)は、図6(a)に示すケースをx方向からみた上面図である。 図7は、図6(b)に示すケースに主回路部品を組み付けた状態の上面図。 図8(a)は、図2に図示された電力変換装置のカバーを取り外し、内部を図示した上面図、図8(b)は、図8(a)のy1−y2−y3−y4線断面図。 図9(a)は、図8(b)の領域IXの拡大図、図9(b)は、図9(a)におけるケースの突出部と流路形成体との隙間に熱伝導層を形成する前の状態を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の電力変換装置の一実施の形態を説明する。
図1は、電力変換装置の電気回路の構成を示す回路図である。
電力変換装置10は、直流電源136と、Yキャパシタ104と、EMC(ElectroMagnetic Compatibility)フィルタ105と、インバータ回路140と、駆動回路部120とを有する。
Yキャパシタ104およびEMCフィルタ105は、直流電源136とインバータ回路140との間に介挿されている。Yキャパシタ104は、正極とグラウンド間に設けられた容量素子104aと、負極とグラウンド間に設けられた容量素子104bとを有し、直流電流のノイズを低減する。EMCフィルタ105は、正極と負極間に設けられた容量素子105aと、正極とグラウンド間に設けられた容量素子105bと、負極とグラウンド間に設けられた容量素子105cとを有し、直流電流のノイズを低減する。
なお、直流電源136の正極および負極は、後述するDCバスバ112を介して、Yキャパシタ104、EMCフィルタ105およびインバータ回路140に接続される。
インバータ回路140は、3つの上下アームの直列回路150を有する。上アームは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)328と、ダイオード156により構成される。下アームは、IGBT330と、ダイオード166により構成される。インバータ回路140の3つの直列回路150は、ACバスバ113を介して、それぞれ、交流電力のU相、V相、W相に対応する出力をモータジェネレータMG1に供給する。なお、IGBTは、一例として例示したもので、金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ(MOS)等の他の半導体素子を用いることができる。
駆動回路部120は、後述する制御回路体115A(図3参照)から送られる制御指令に基づいて、各相の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328およびIGBT330に駆動パルスを供給する。IGBT328およびIGBT330は、駆動回路部120からの駆動パルスに基づき、導通および遮断動作を繰り返し、直流電源136から供給された直流電力を三相交流電力に変換する。この変換された電力はモータジェネレータMG1に供給される。
一方、交流電力からインバータ回路140によって変換された直流電力は、不図示の容量素子を介して直流電源136に供給され、バッテリとして構成された直流電源136に蓄電される。
図2は、本発明の一実施の形態としての電力変換装置の上面図である。
電力変換装置10は、ケース100とカバー106により構成される筐体を有する。
ケース100およびカバー106は、アルミニウム合金等の放熱性の良好な金属により形成されている。コストを低減するため、カバー106を鉄等により形成してもよい。
図3は、図2に図示され電力変換装置の分解斜視図である。
ケース100とカバー106により構成される筐体内には、回路基板モジュール101、信号コネクタ102、電源入力部103、Yキャパシタ104、EMCフィルタ105が収容される。
回路基板モジュール101は、図5に図示されるように、半導体モジュール150A、流路形成体110、制御回路体115A、駆動回路体120A等を備え、電磁ノイズの放出源となる部品を有している。回路基板モジュール101の詳細は後述する。
電源入力部103は、直流電流ケーブル(図示せず)が接続される端子部301と、該端子部301に接続される電導体とを有し、直流電源136からの直流電流を回路基板モジュール101の制御回路体115Aおよび駆動回路体120Aに供給する。電源入力部103は、樹脂モールドにより一体化されており、ケース100の側壁に設けられた開口302(図4参照)内に、端子部301を配置した状態で、ケース100に取り付けられる。
Yキャパシタ104は、図1に示された容量素子104a、104bを有し、後述するDCバスバ112(図5参照)とケース100との間に介挿される。Yキャパシタ104の容量素子104a,104bは、樹脂モールドにより一体化されている。
EMCフィルタ105は、図1に示された容量素子、105a、105b、105cを有し、DCバスバ112間に介装されると共にDCバスバ112とケース100との間に介装される。EMCフィルタ105の容量素子105a、105b、105cは、樹脂モールドにより一体化されている。
信号コネクタ102は、不図示の車両からの指令信号を入力し、制御回路体115A(図5参照)に供給する。
図4は、図3に図示された信号コネクタのケースへの取付構造を示すための拡大斜視図である。
信号コネクタ102は、コネクタ部303と接続部304を有する。図4に図示されるように、ケース100の底部305にはコネクタ収容室100Cがケース外部に傾斜して突設されている。コネクタ収容部100Cには、外部に向けて下降する傾斜部306が形成されており、該傾斜部306の端面には開口部307が設けられている。信号コネクタ102のコネクタ部303は、一側面を傾斜部306の内面に沿わせた状態で、その端部を開口部307内に配置してねじ等の締結部材361によりケース100に取り付けられる。信号コネクタ102は、コネクタ部303に接続されるフレキシブルな電導体102aを有している。信号コネクタ102のフレキシブルな電導体102aは、コネクタ部303との接続部304付近で、底部305とほぼ平行な方向にほぼ90度円弧状に延在され、さらに、上方、すなわち、底部305とは反対側に、底部305に対しほぼ垂直方向に延在されている。信号コネクタ102の垂直方向に延出された先端には、接続部304が設けられている。接続部304は、制御回路体150A(図5参照)に接続される。
なお、詳細は後述するが、ケース100の底部305の内面には、とめ部130および突出部135が設けられている。
なお、DCバスバ体112Aは、直流電源136の正・負極とインバータ回路140を接続する図1に示すバスバ112を樹脂モールドで一体化してなる。ACバスバ体113Aは、インバータ回路140とモータジェネレータMG1とを接続する図1の3つのバスバ113を樹脂モールドで一体化してなる。
図5(a)は、図3に図示された回路基板モジュールの分解斜視図であり、図5(b)は、図5(a)に対応する方向からみた回路基板モジュールの外観斜視図である。なお、図5(b)に図示される回路基板モジュール101は、図3に図示されるものと同一であるが、理解を容易にするために、図5(b)では、図5(a)の分解斜視図と同一方向からみた外観図とされている。
回路基板モジュール101は、流路形成体110と、制御回路体115Aと、駆動回路体120Aと、3つの半導体モジュール150Aと、DCバスバ体112Aと、ACバスバ体113Aと、フラットケーブル116とを備えている。
流路形成体110は、アルミニウムダイキャスト等の鋳造により形成される。流路形成体110は、扁平な直方体状に形成されている。流路形成体110は、半導体モジュール150Aを収納する3つの半導体モジュール収納部311を有する。各半導体モジュール収納部311の取り付け口は、流路形成体110の一つの一側部110aに配置されており、各半導体モジュール収納部311は、取り付け口からほぼ水平方向に延在している。各半導体モジュール150Aは、取り付け口から半導体モジュール収納部311内に挿入され、不図示の固定部材により、入出力端子部312を取り付け口から突出した状態で、流路形成体110の一側部110aに固定される。半導体モジュール収納部311は、半導体モジュール150Aより一回り大きいサイズに形成されている。図示はしないが、流路形成体110には、半導体モジュール収納部311間を接続する流路が形成されており、該流路内および半導体モジュール収納部311内を流れる冷却水等の冷媒により、各半導体モジュール150Aを冷却する構造となっている。
半導体モジュール150Aは、アルミニウム合金および樹脂フランジを一体化して形成したCAN型冷却器内に、図1に図示される上下アームの直列回路150を構成する半導体素子を収容し、さらにCAN型冷却器内に樹脂を充填してにより密封した構造である。半導体モジュール150Aは、IGBT328、330、ダイオード156、166を内蔵している。そして、半導体モジュール150Aの一側部110aから、IGBT328、330、ダイオード156、166に接続される電源用および制御用の入出力端子部312が、外部に突出して設けられている。
DCバスバ体112Aは、流路形成体110の半導体モジュール収納部311の取り付け口が設けられた一側部110aと流路形成体110の上面(ケース100の底部305に対面する面と反対側の面)とに対面するように、断面L字形状に屈曲されている。DCバスバ体112Aは、直流電源136の正極に接続される正極側のDCバスバ112と、直流電源136の負極側に接続される負極側のDCバスバ112とを有する。正極側および負極側のDCバスバ112は、それぞれ、図1に示されるように、Yキャパシタ104、EMCフィルタ105およびインバータ回路140のIGBT330、IGBT330、ダイオード156、166に、各半導体モジュール150Aの入出力端子部312を介して接続される。
ACバスバ体113Aは、流路形成体110の半導体モジュール収納部311に収納された半導体モジュール150Aの入出力端子部312に、はんだ付け等により接合された状態で、流路形成体110に固定される。各ACバスバ113は、図1に示されるように、各半導体モジュール150Aの入出力端子部312とモータジェネレータMG1とを接続する。各半導体モジュール150Aからは、それぞれ、交流電力のU相、V相、W相に対応する電力が出力される。
制御回路体115Aは、流路形成体110の、半導体モジュール収納部311の取り付け口が設けられた一側部110aと対向する対向側部110bに取り付けられる。制御回路体115Aは、制御回路部を構成する制御回路基板115を有し、駆動回路部120にIGBT328、330をオンオフ制御する指令信号を供給する。
駆動回路体120Aは、ACバスバ体113Aを覆って配置され、この状態で、流路形成体110に固定される。駆動回路体120Aは、駆動回路部120を構成する駆動回路基板を有し、図1に図示されるように、インバータ回路140の各上下アームの直列回路150のIGBT328、330、ダイオード156、166と接続される。また、駆動回路体120Aは、図1に図示されるように、ACバスバ体113Aの各ACバスバ113に接続される。
フラットケーブル116は、制御回路体115Aと駆動回路体120Aとを電気的に接続する。
図6(a)は、図4とは異なる方向からみたケースの斜視図であり、図6(b)は、図6(a)に示すケースをx方向からみた上面図である。
図4において説明した通り、ケース100の底部305の内面には、とめ部130および突出部135が設けられている。とめ部130の中央には、雌ねじ131が形成されている。突出部135は、ケース100の底部305の内面から段状に突出して形成されている。突出部135は、平面視でほぼL字形状に形成されており、その一部は、とめ部130の近傍に配置されている。突出部135の一端135aは、ケース100の一側辺308aの近傍、すなわち、該一側辺308aから少し離間した位置に配置されている。また、突出部135の他端135bは、ケース100の一側辺308aに隣接する隣接側辺308bの近傍、すなわち、該隣接側辺308bから少し離間した位置に配置されている。突出部135は、一端135aから他端135bまで、分断されることなく連続状に形成されている。このように、突出部135は、ケース100の一側辺308aと隣接側辺308bが交差するコーナー部を囲むように配置されている。
図7は、図6(b)に示すケースに主回路部品を組み付けた状態の上面図である。
なお、図7では、流路形成体110は、一点鎖線により外形のみが図示されており、ACバスバ体113AおよびDCバスバ体112A等は、図示を省略されている。図7に図示されるように、半導体モジュール150Aの入出力端子部312に接続された駆動回路体120Aは、流路形成体110の半導体モジュール収納部311の取り付け口が形成された一側部110aとケース100との間に形成される第1空間121に配置される。制御回路体115Aは、流路形成体110の一側部110aに対向する対向側部110b側に配置されている。制御回路体115Aの一端側には信号コネクタ102が接続されている。信号コネクタ102のコネクタ部303(図4参照)は、流路形成体110の対向側部110bに隣接する隣接側部110cに対応する位置に配置されている。
流路形成体110の対向側部110bおよび隣接側部110cには、それぞれ、ケース100の一側辺308aおよび隣接側辺308bが対向している。つまり、信号コネクタ102は、流路形成体110の対向側部110bと隣接側部110cが交差するコーナー部と、ケース100の一側辺308aと隣接側辺308bとが交差するコーナー部との間に形成される第2空間122に配置されている。換言すれば、駆動回路体120Aが配置された第1空間121と、信号コネクタ102が配置された第2空間122とは、流路形成体110を挟んで、概略、対向する位置に配置されている。従って、信号コネクタ102は、駆動回路体120Aから長い距離、離れた位置に配置されている。そして、信号コネクタ102は、ケース100の底部305の内面に設けられた突出部135により、その周囲を囲まれている。
図8(a)は、図2に図示された電力変換装置のカバーを取り外し、内部を図示した上面図であり、図8(b)は、図8(a)のy1−y2−y3−y4線断面図である。なお、図6(b)および図7には、流路形成体110の外形を図示すると共に、図8(a)に図示されている切断線y1−y2−y3−y4、並びに第1空間121および第2空間を図示し、図8(a)との対応を明確にしている。
図8(a)、図8(b)に図示されるように、ケース100内には、図5(b)に示す回路基板モジュール101が収納されている。駆動回路体120Aは、流路形成体110の一側部110a側の第1空間121に配置されている。制御回路体115Aは、流路形成体110の対向側部110b側に配置されている。信号コネクタ102は、コネクタ部303がケース100の隣接側辺308bに取り付けられ、電導体102aがほぼ90度
円弧状に延在され、さらに鉛直方向に延在されて、先端部の接続部304が、制御回路体115Aの制御回路基板115に接続されている。つまり、駆動回路体120Aと信号コネクタ102とは、流路形成体110を挟んで対向する位置に配置されている。
図9(a)は、図8(b)の領域IXの拡大図であり、図9(b)は、図9(a)におけるケースの突出部と流路形成体との隙間に熱伝導層を形成する前の状態を示す図である。
図8(b)および図9(a)、図9(b)に図示されるように、流路形成体110の底面321には凹部322が形成されている。凹部322は、ケース100のとめ部130に対応する位置に、該とめ部130を嵌入する大きさに形成されている。流路形成体110の凹部322の底面(図面では上部側)には、ケース100のとめ部130の端面を覆うフランジ部333が形成されている。流路形成体110は、フランジ部333に形成された貫通孔に挿通されるボルト等の締結部材334を、とめ部130に設けられた雌ねじ131に締結して、ケース100に固定されている。なお、図示はしないが、流路形成体110とケース100とは、流路形成体110の周縁部の複数の箇所でも、ボルト等の締結部材により固定されている。
流路形成体110とケース100とを、とめ部130において締結部材334により固定した状態では、図9(b)に図示されるように、ケース100の突出部135と流路形成体110の底面321との間に、隙間123が形成される。これは、流路形成体110の底面321とケース100の底部305とを、とめ部130において固定した状態で、ケース100の突出部135と流路形成体110の底面321とを密着するようにするには、公差を0としなければならず、作製が困難となるためである。
図9(a)に図示されるように、ケース100の突出部135と流路形成体110の底面321との間の隙間123に、熱伝導層137が充填されている。熱伝導層137は、熱伝導シートを接着したり、グリース状の熱伝導材を印刷や流布等により塗着したりして形成することができる。
駆動回路体120Aから放出されるノイズが、流路形成体110の底面321とケース100の突出部135との隙間123を通り抜け、信号コネクタ102に伝播されると、誤動作の原因となる。
上記実施形態では、駆動回路体120Aを、流路形成体110の一側部110a側の第1空間121に配置し、信号コネクタ102を、流路形成体110の対向側部110bと隣接側部110cが交差するコーナー部に配置した。つまり、駆動回路体120Aと信号コネクタ102とが、流路形成体110を挟んで、対向するように配置した。このため、駆動回路体120Aと信号コネクタ102との間の距離が大きくなっている。
また、ケース100の底部305の内面に、信号コネクタ102の周囲を囲む突出部135を設けた。これにより、ケース100の突出部135と流路形成体110の底面321との隙間123を小さくしている。このため、隙間123を通過して信号コネクタ102に伝搬されるノイズを低減することができる。なお、隙間123が大きいと広い周波数帯域のノイズが伝搬するが、隙間123を小さくことにより、隙間123を通過するノイズの周波数帯域を狭めることができる。
突出部135は、駆動回路体120Aと信号コネクタ102との間の空間をできるだけ長い領域に亘り遮断するように形成するのが好ましい。上記実施形態では、突出部135は、流路形成体110の対向側部110bに対向するケース100の一側辺308a側に形成された一端135aと、流路形成体110の隣接側部110cに対向するケース100の隣接側辺308b側に形成された他端135bとを有し、一端135aから他端まで連続状に形成されている構造とした。このため、突出部135の一端135aおよび他端135bと、ケース100の一側辺308aおよび隣接側辺308bとの間を通り抜けて信号コネクタ102に伝搬されるノイズの抑制効果を高めることができる。
また、ケース100の突出部135と流路形成体110の底面321との隙間123に熱伝導層137を介装した。このため、隙間123を通過するノイズを、一層、低減することができる。また、流路形成体110とケース100との間に熱伝導層137を介装することにより、流路形成体110に生じた熱を、ケース100に伝達して流路形成体110を冷却する冷却性能を向上することができる。
上記実施形態において、流路形成体110は、図6(b)に図示されるように、突出部135の一端135aと一側辺308aのそれぞれが、突出部135の他端135bと隣接側辺308bから離間された構造として例示した。しかし、突出部135の一端135aと一側辺308a、および突出部135の他端135bと隣接側辺308bとの一方または両方を接続する構造としてもよい。
ノイズは、放射状に広がるため、その強度は、ノイズ発生源の中心部が最も大きい。このため、図7に図示するように、制御回路体115Aの長手方向の中心と、駆動回路体120Aの長手方向の中心とを結ぶ直線上に、とめ部130が配置される構造とする。つまり、駆動回路体120Aの流路形成体110の一側部110aに沿って延在される長手方向の中心と、制御回路体115Aの流路形成体110の対向側部110bに沿って延在される長手方向の中心とを結ぶ直線上にとめ部130が配置されている。これにより、発生源の中心部における強度が大きいノイズが、駆動回路体120Aから制御回路体115Aに伝搬されるのを効率的に低減することができる。
上記実施形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)電力変換装置10は、流路形成体110と、駆動回路体120Aと、ケース100と、信号コネクタ102とを備え、ケース100と流路形成体110との間に形成される空間が、平面的に、流路形成体110の一側部110a側の第1空間121と、流路形成体110の対向側部110b側の第2空間122とに区分けされ、駆動回路体120Aは、第1空間121に配置され、信号コネクタ102は、第2空間122に配置され、ケース100と流路形成体110とは、第1空間121と第2空間122とが配置された平面方向と直交する方向に配置されたとめ部130において固定され、該とめ部130の周縁部におけるケース100の内面に、ケース100と流路形成体110との間の隙間を小さくするための突出部135が形成されている。つまり、駆動回路体120Aと信号コネクタ102とが、流路形成体110を挟んで、対向するように配置されている。このため、駆動回路体120Aから放出され、隙間123を通り抜けて信号コネクタ102に伝搬されるノイズを抑制することができ、これにより、誤動作を防止することができる。
(2)突出部135と流路形成体110との隙間123に熱伝導層137が設けられている。このため、駆動回路体120Aから放出され、隙間123を通り抜けて信号コネクタ102に伝搬搬されるノイズを、一層、低減することが可能である。また、流路形成体110に生じる熱を、ケース100から放熱する放熱性能を向上することができる。
(3)信号コネクタ102は、流路形成体110の一側部110aに対向する対向側部110bと、該対向側部110bに隣接する隣接側部110cとが交差するコーナー部に設けられ、突出部135は、流路形成体110の対向側部110bに対向するケース100の一側辺308a側に形成された一端135aと、流路形成体110の隣接側部110cに対向するケース100の隣接側辺308b側に形成された他端135bとを有し、前記一端135aから前記他端まで連続状に形成されている。つまり、信号コネクタ102は、ケース100の底部305の内面に設けられた突出部135により、その周囲を囲まれている。このため、突出部135の一端135aおよび他端135bと、ケース100の一側辺308aおよび隣接側辺308bとの間を通り抜けて信号コネクタ102に伝搬されるノイズの抑制効果を高めることができる。
(4)駆動回路体120Aの、流路形成体110の一側部110aに沿って延在される長手方向の中心と、制御回路体115Aの、流路形成体の110の対向側部110bに沿って延在される長手方向の中心とを結ぶ直線上にとめ部130が配置されている。このため、発生源の中心部における強度が大きいノイズが、駆動回路体120Aから制御回路体115Aに伝搬されるのを効率的に低減することができる。
なお、上記実施形態では、信号コネクタ102を、流路形成体110の対向側部110bと隣接側部110cが交差するコーナー部と、ケース100の一側辺308aと隣接側辺308bとが交差するコーナー部との間に配置した構造として例示した。しかし、信号コネクタ102を、流路形成体110の対向側部110bとケース100の一側辺308aとの間に配置するようにしてもよい。あるいは、信号コネクタ102を、流路形成体110の隣接側部110cとケース100の隣接側辺308bとの間に配置するようにしてもよい。但し、後者の場合には、信号コネクタ102を、できるだけ、流路形成体110の対向側部110bと隣接側部110cが交差するコーナー部の近傍に配置することが好ましい。つまり、信号コネクタ102を、流路形成体110の対向側部110bと隣接側部110cが交差するコーナー部に隣接して配置することが好ましい。
上記実施形態では、ケース100の突出部135と流路形成体110の底面321との隙間123に熱伝導層137を介装した構造として例示した。しかし、突出部135は、ケース100の底面321の内面より突出して形成され、流路形成体110の底部305との隙間123を小さくする構造とすればよく、隙間123に熱伝導層137を設けない構造であってもよい。
上記実施形態では、突出部135は、大略、L字形状に形成された構造として例示した。しかし、突出部135は、円弧状としたり、ケース100の一側辺308aと隣接側辺308bとの両部材それぞれに対し、斜めに交差する方向に延在する直線状としたりしてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
10 電力変換装置
100 ケース
102 信号コネクタ(コネクタ)
110 流路形成体
110a 一側部
110b 対向側部(他側部)
110c 隣接側部(他側部)
115 制御回路基板(制御回路部)
115A 制御回路体
120 駆動回路部
121 第1空間
122 第2空間
123 隙間
130 とめ部
135 突出部
135a 一端
135b 他端
137 熱伝導層
150A 半導体モジュール(回路体)
328 IGBT(スイッチング素子)
330 IGBT(スイッチング素子)

Claims (4)

  1. スイッチング素子を有する回路体と、
    前記回路体を冷却するための冷媒を流す流路を有する流路形成体と、
    前記回路体を駆動する駆動回路部と、
    前記駆動回路部に制御指令を送る制御回路部と、
    前記流路形成体を収納するケースと、
    前記ケース内に設けられ前記制御回路部に信号を伝達するコネクタと、を備え、
    前記ケースと前記流路形成体との間に形成される空間が、平面的に、前記流路形成体の一側部側の第1空間と、前記一側部側とは前記流路形成体を間に挟んで、対向する第2空間とに区分けされ、
    前記駆動回路部は、前記第1空間に配置され、
    前記コネクタは、前記第2空間に配置され
    記ケースの内面に、前記ケースと前記流路形成体との間の隙間を小さくするための突出部が形成されている、電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記突出部と前記流路形成体との隙間に熱伝導層が設けられている、電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記コネクタは、前記流路形成体の前記一側部に対向する対向側部と、該対向側部に隣接する隣接側部と、が交差するコーナー部に設けられ、前記突出部は、前記対向側部に対向する前記ケースの一側辺側に形成された一端と、前記隣接側部に対向する前記ケースの隣接側辺側に形成された他端とを有し、前記一端から前記他端まで連続状に形成されている電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置において、
    前記制御回路部は、前記流路形成体の前記対向側部側に、配置され
    前記駆動回路部の前記流路形成体の前記一側部に沿って延在される長手方向の中心と、前記制御回路部の前記流路形成体の前記対向側部に沿って延在される長手方向の中心とを結ぶ直線上に、前記流路形成体を前記ケースに固定するとめ部が配置されている、電力変換装置。
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