JP6851802B2 - 製びん機の金型制御システム - Google Patents

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本発明は、一般にISマシンと呼称される製びん機の金型制御システムに関する。
一般的なガラスびん成形の方法として、ブローアンドブロー方式、プレスアンドブロー方式、ナロー・ネック・プレスアンドブロー方式があり、ガラスびんを成形する場合、粗型と呼ばれる金型でパリソンを成形した後に、仕上げ型と呼ばれる金型に前記パリソンを移送してブロー(圧縮空気の吹き込み)で成形する。
そして、前記仕上げ型で成形されたガラスびんは、テイクアウトメカニズムを介してデッドプレート上に移載される。
ガラスびん成形に関連した従来技術を開示したものとしては、特許文献1、特許文献2等を挙げることができる。特許文献1は、製びん機で成形したガラスびんを搬出して徐冷炉に移送する際のテイクアウトメカニズムを開示している。
また、特許文献2は、製びん機から搬出する際に発生するビリ(マイクロクラック)を防止する方法と装置が開示されている。
特開2000−327342号公報 特許第5062857号公報
この種の製びん機では、パリソンを成形する金型やパリソンから最終的なびん形状にする仕上げ型の金型を型開きする工程で、金型の型開き速度が速いと“ビリ”とも称するマイクロクラックが発生する。このマイクロクラックが発生するとびんの強度は著しく低下し、破損原因となる。
マイクロクラックは、詳しく後述するように、金型の型開き時に当該金型の成形内壁とパリソンあるいは成形びんの外面との不均等剥離など、金型の型開き速度が速すぎることに起因することが本発明者等の研究で判明した。
なお、ここでは、パリソンを成形する粗型、仕上げ型共に金型であり、「金型」との表記は粗型、仕上げ型共に共通する。
本発明の目的は、製びん機の金型の型開きに伴うマイクロクラックの発生を低減した製びん機の金型制御システムとその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、製びん機の粗型及び仕上げ型を構成する金型の型開きシステムを段階的に作動させる金型制御システムに係り、下記の代表的構成としたことを特徴とする。
(1)ゴブからパリソンを成形する粗型と、前記パリソンをびんに成形する仕上げ型とからなる金型を備えた製びん機の金型制御システムであって、前記金型は、びん成形空間部を閉鎖し、開放する一対の金型部材からなる割り型であり、前記一対の金型部材からなる割り型で構成される前記金型のびん成形空間部の閉鎖と開放を行うための金型開閉駆動手段を備え、前記粗型と仕上げ型の少なくとも一方の前記金型開閉駆動手段は、前記びん成形空間部を相対的に低速から相対的に高速に2段階の速度で開放する開放速度可変駆動機構を具備し、前記一対の金型部材から成る割り型を開放する初動時の開放速度は相対的に低速であり、前記初動時の経過後は相対的に高速で開放することを特徴とする製びん機の金型制御システム。
(2)前記開放速度可変駆動機構は、第1のエアーチャンバーと、第2のエアーチャンバー及び前記第1のエアーチャンバーと、前記第2のエアーチャンバーの間で往復運動するピストンとを備える双方向作動の型開閉エアーシリンダと、前記第1のエアーチャンバーにエアーを注入して前記びん成形空間部を開放するためのエアーを注入し、前記びん成形空間部の閉鎖のため金型を型閉じする時に前記第1のエアーチャンバー内のエアーを排気するための第1のエアー源と、第1の方向制御弁と、第1の方向制御弁を制御するための第1の電磁弁制御器と、前記第2のエアーチャンバーにエアーを注入して前記びん成形空間部を閉鎖するためのエアーを注入し、前記びん成形空間部の開放のために金型を型開きする時に前記第2のエアーチャンバー内のエアーを排気するための第2のエアー源と、第2の方向制御弁と、第2の方向制御弁を制御するための第2の電磁弁制御器と、前記びん成形空間部の開放のために金型を型開きする時に前記第2のエアーチャンバーの前記第2の方向制御弁に接続して排気速度を2段階で制御する第3の方向制御弁と、第3の方向制御弁を制御する第3の電磁弁制御器とを具備することを特徴とする
(3)前記第1の方向制御弁は排気口に排気量を制御するためのニードルバルブを有し、前記第2の方向制御弁の排気口には、前記第3の方向制御弁が接続され、前記第3の方向制御弁を制御するための第3の電磁弁制御器が備えられていることを特徴とする。
(4)前記第3の方向制御弁が、排気口に排気量を制御するための一対のニードルバルブを備えてなることを特徴とする。
(5)前記びん成形空間部の前記初動時の相対的低速開放は、前記びん成形空間部を瞬間開放する相対的高速開放の速度より低速で実行されるものであることを特徴とする。
(6)前記開放速度可変駆動機構が、前記一対の金型部材からなる割り型の前記びん成形空間部を開放する初動時の開放速度は相対的に低速であり、前記初動時の経過後は相対的に高速で開放するサーボモーター機構で構成されたものであることを特徴とする。
本発明は、上記の構成及び後述する実施の形態に記載した構成に限定されるのではなく、特に、本発明を特徴づける前記開放速度可変駆動機構は、電磁バルブとエアーシリンダを組み合わせた駆動機構、サーボモーターを用いた駆動機構に限るものではなく、2段階又は3以上の多段階、あるいは低速から漸次高速に遷移する既知の機構を採用でき、本発明の技術思想の範囲を逸脱することなく種々の変更が可能なことは言うまでもない。
本発明によれば、パリソンを成形する金型や、パリソンから最終的なびん形状に仕上げる金型を型開きする工程で生じるマイクロクラックを大幅に低減することができる。
本発明を適用する製びん機を備えた製びんシステムを説明する模式側面図である。 図1に示した本発明を適用する製びん機を備えた製びんシステムの上面図である。 本発明に用いる金型の概略図である。 本発明に係る製びん機の粗型におけるパリソン成形工程の説明図である。 本発明に係る製びん機の粗型で成形されたパリソンを仕上げ型に渡してびんに成形するための型間移送装置を説明する模式図である。 仕上げ型でのガラスびんの成形工程を説明する模式図である。 金型を型開きするときの問題点を説明する模式図である。 びんを2本成形する場合の金型の粗型、仕上げ型が型開きしている状態の説明図である。 金型開閉駆動手段で金型を型閉じする場合の型開閉シリンダとその制御システムの説明図である。 図9に示した制御システムにおいて金型を型開きの初期時のみ通常速度よりも遅くする金型開閉駆動手段による制御方法の説明図である。 図10で説明した型開きの初期時の遅い型開き状態から早い型開き動作に移行する金型開閉駆動手段による制御方法の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例の図面を参照して詳細に説明する。以下に説明する実施例1は開放速度可変駆動機構として電磁バルブとエアーシリンダを組み合わせた駆動機構を用いたものであるが、この実施例1の技術思想に基づくことでサーボモーターを用いた駆動機構の実施例についても説明が可能である。
図1は、本発明を適用する製びん機を備えた製びんシステムを説明する模式側面図、図2は図1の上面図である。図2は、製びん機を10基備えたものを例示している。
図1において、製びん機100は、ゴブ供給装置1から供給され、シャー3で切断されたゴブ(ガラス塊)Gを下方に導くためのファンネル5、ゴブデフレクタ7、スクープ11、トロー13、デフレクタ15等を備えている。 このデフレクタ15の下方には粗型17が配置され、ゴブGは前記粗型17に導かれ、下方からエアーを吹き込まれ、パリソンPを成形する。
粗型17で成形されたパリソンPは、その口部が口型19に掴まれ、口型19ごとに反転装置21により図中時計方向に回動され、仕上げ型23にインバートされる。
図2に示したように、仕上げ型23では、ブロー成形によってガラスびん25が成形され、成形されたガラスびん25は、テイクアウトメカニズムを介して搬送され、冷却用のデッドプレート29上に移載される。
そして、押し出し装置30でデッドプレート29上から押し出されてマシンコンベア31上に移載される。
その後、成形されたガラスびん25は、マシンコンベア31からエクステンションコンベア201、ウェアートランスファー202で方向転換されてクロスコンベア203に移載される。
前記クロスコンベア203で搬送されたガラスびん25は、スタッカー204で所定数に纏められ、徐冷炉200に搬入される。
図3は、本発明に用いる金型の概略図で、同図(a)は粗型を、同図(b)は仕上げ型を示す。粗型17はBM(Blank Mold)と称するもので、図示したものはブローアンドブロー方式である。なお、この他に、プレスアンドブロー方式やナロー・ネック・プレスアンドブロー方式もある。本発明は、いずれの方式にも適用できる構成となっている。
図3(a)の粗型17は割り型で、導入されたゴブが投入され、プランジャ173側からエアーを吹き込んで中空のパリソンPを形成する。
粗型17の上部(パリソンの底部、びんの底に対応)にはバッフル171が配設される。また、前記粗型17の下部には口部外表面を成形するための割り型である口側19と口部天面を成形するためのガイドリング172、及び口内を成形するプランジャ173が取り付けられる。
図3(b)の仕上げ型23も割り型であり、FM(Finish Mold)とも称する。
仕上げ型23は下部に底型231が、上部にブローキャップ232が取り付けられる。粗型17で成形されたパリソンPを上下反転した状態で挟み、ブローキャップ232からエアーを吹き込んでびん型に仕上げる。
図4は、本発明に係る製びん機の粗型におけるパリソン成形工程の説明図である。
図4のA→B→C→D→Eの順でパリソンPが成形される。先ず、粗型17が閉鎖した状態でゴブGが粗型17の成形空間部に落下し(A)、下端が口型19に接して成形空間部の内部にはまる(B)。
そして、粗型17の上端に配置されたファンネル174の上部にバッフル171が下降して成形空間部を閉止し、バッフル171側からエアー(太矢印)を吹き込みパリソンPの下端のプランジャ173に密接させ、下端に充填させ、パリソンの口部を形成する(C)。
次に、バッフル171が一度上昇し、ファンネル174が粗型17から離され、再びバッフル171が下降し、粗型17の上部に配置され、成形空間部を閉止する。その後、プランジャ173がガイドリング172まで下降する。この状態でプランジャ173からエアーを注入し(吹き込み)、パリソンPを形成する(D)。
そして、プランジャ173がガイドリング172からさらに下降し、粗型17が型開きされる(E)。このようにしてパリソンPが成形され、成形されたパリソンPは仕上げ型23に渡されてびんに成形される。
図5は、本発明に係る製びん機の粗型で成形されたパリソンを仕上げ型に渡してびんに成形するための型間移送装置を説明する模式図である。
製びん機の機枠40には、粗型17、仕上げ型23を開閉(型閉じと型開き)させるスプラインシャフト41a、41bと、型開閉シリンダ42で構成された金型開閉駆動手段が設置されている。
この金型開閉駆動手段の型開閉シリンダ42によってスプラインシャフト41a、41bを回転させて、粗型17、仕上げ型23を開閉する構成となっている。
パリソンPを成形して保持した口型19は、反転装置21で上下反転されて仕上げ型23にパリソンPを渡す。この動作では、前記金型開閉駆動手段が粗型17、仕上げ型23共にその金型を型開きの状態にしている。
パリソンPは、粗型17での成形姿勢から上下ひっくり返して仕上げ型23の成形空間部に投入される。前記仕上げ型23は、パリソンPをその成形空間部に受け取った後、前記金型開閉駆動手段を構成するスプラインシャフト41bの回転で型閉じし、当該成形空間部を閉鎖して所定のガラスびんの成形作業を実行する。
図6は、仕上げ型での、びんの成形工程を説明する模式図である。
図6中、A→B→C→Dの順でパリソンPからびん25が成形される。
型開きした状態での仕上げ型23の成形空間部にパリソンPが投入されると(A)、前記金型開閉駆動手段により仕上げ型23が型閉じされ(B)、ブローキャップ232が当該金型の上部を閉鎖し、パリソンPにエアー(太矢印)が注入される。これにより、パリソンPは仕上げ型23の成形空間の形状に倣って成形される(C)。その後、仕上げ型23は型開きされる(D)。
図7は、金型が型開きするときの問題点を説明する模式図で、同図(a)は粗型、同図(b)は仕上げ型を示す。
図7(a)において、粗型17はパリソンPの成形後に前記金型開閉駆動手段によって型開き(割り型で形成されていたビン成形空間部が開放されること、以下同様)されるが、この型開き速度が速いとパリソンの表面が粗型17に引っ張られて、成形した表面にマイクロクラック(“ビリ”)が発生する場合がある。
このマイクロクラックは図7(a)にAで示した口部に特に多く発生する。
図7(b)において、上記した粗型と同様に仕上げ型23がびん成形後に型開きする際に、型開き速度が速いと、びんの表面が型の内面に引っ張られてマイクロクラックが発生する。特に、同図にBで示したびんの肩部に多く発生する。
これらの問題点に対し、粗型17、仕上げ型23の型開き速度を遅くすれば、このようなマイクロクラックの発生を回避できることが分かった。しかし、型開き速度を遅くすることは生産速度の低下をもたらす。
そのため、生産速度の低下なしにマイクロクラックの発生を抑制することが本発明の目的とするところである。図8〜図11で本発明の実施例を説明する。
図8は、びんを2本成形する場合の金型の粗型、仕上げ型が型開きしている状態の説明図で、同図(a)は仕上げ型と粗型を開閉する金型開閉駆動手段を構成するシリンダ機構の構成図、同図(b)は粗型周りの上面図、同図(c)は仕上げ型周りの上面図、同図(d)は同図(c)の拡大図を示す。
図8(a)において、粗型開閉シリンダ421は、粗型開閉シリンダシャフト4211を介して粗型開閉シリンダ駆動機構423を駆動する。
同様に、仕上げ型シリンダ422は、仕上げ型開閉シリンダシャフト4221を介して仕上げ型開閉シリンダ駆動機構424を駆動する。
図8(b)は粗型17の平面図、同図(c)は仕上げ型23の平面図である。これらの型の構造を同図(d)に示す拡大した仕上げ型23で代表して説明する。
仕上げ型23は回動軸230cで回動可能に枢支された一対のホルダ2304で支持された金型部材230a、230bと、これを駆動するスプラインシャフト2301、レバー2302、リンク2303で構成される。
スプラインシャフト2301が太矢印方向に回転することで、そのレバー2302とホルダ2304を連結するリンク2303が一対の金型部材230a、230bを開いてびん成形空間部を開放する。
パリソンPを収容して仕上げのためにびん成形空間部を閉鎖する場合には、スプラインシャフト2301を上記とは逆に回転させる。
図9は、金型開閉駆動手段で金型を型閉じする場合の型開閉シリンダとその制御システムの説明図である。図9は粗型と仕上げ型に共通の構成である。
この型開閉シリンダ42は、第1のエアーチャンバー42aと第2のエアーチャンバー42bがピストン42cを介して対峙している。ピストン42cはシリンダシャフト43で図の左右方向に移動可能にされている。
図9中、第1のエアーチャンバー42aは、コンジット463で第1の方向制御弁452に接続され、コンジット464を介してエアー源442に接続されている。
第1の方向制御弁452には排気のためのニードルバルブ4521が備えられている。なお、第1の方向制御弁452は、第1の電磁弁制御器472で制御される。
金型を型閉めする金型開閉駆動手段の動作では、シリンダ42の第1のエアーチャンバー42a内のエアーを、第1の方向制御弁452のニードルバルブ4521を開として排気する。同時に、第2の方向制御弁451を通してエアー源441からのエアーを第2のエアーチャンバー42bに注入する。
第2のエアーチャンバー42bは、コンジット462で第2の方向制御弁451に接続され、コンジット461を介してエアー源441に接続されている。
第2の方向制御弁451は、第2の電磁弁制御器471で制御される。
そして、第2の方向制御弁451の排気口には、第3の方向制御弁453が接続されており、この第3の方向制御弁453には一対のニードルバルブ4531、4532が備えられている。第3の方向制御弁453は第3の電磁弁制御器473で制御される。
図10は、図9に示した制御システムにおいて金型を型開きの初期時のみ通常速度よりも遅くする金型開閉駆動手段による制御方法の説明図である。
図9に示したシステムで金型を閉じた状態から型開きの動作に移る際に、エアー源442から第1の方向制御弁452を介し、コンジット463からシリンダ42の第1のエアーチャンバー42aに型開きのためのエアーが注入される。
同時に、第2のエアーチャンバー42bのエアーは、コンジット462から第2の方向制御弁451を経由して第3の方向制御弁453に至り、ニードルバルブ4531から通常よりも少量のエアーが排気される。この際、ニードルバルブ4532は閉止している。
この排気操作によって、金型は型開きの初期時のみ通常速度よりも遅い型開き動作をする。すなわち、型開き速度は通常よりも遅い動作となる。
その後、通常の型開き動作とするため、第1のエアー源442から第1の方向制御弁452を通して第1のエアーチャンバー42aにエアーを注入する。
これらの動作は電磁弁制御器471、472、473により制御されて行われる。
図11は、図10で説明した金型開閉駆動手段による型開きの初期時の遅い型開き状態から早い型開き動作に移行する制御方法の説明図である。
図10の状態を所定の時間実行した後、第2のエアーチャンバー42bのエアーを、第2の方向制御弁451と第3の方向制御弁453のニードルバルブ4532から通常よりも多いエアーを排気する。このとき、ニードルバルブ4531は閉止している。排気量の大小は、図中の太矢印の大きさで示している。
上記の図10及び図11で説明した手順を用いることで、金型は一気に型開きせず、型開きの初期時に通常より遅く開き、その後通常の速度で開くので、パリソンPを成形する金型や、パリソンPから最終的なびん形状に仕上げる金型を型開きする工程で生じるマイクロクラックの発生が大幅に低減されるとともに、生産速度を低下させることなく、品質の高いガラスびんを製造することができる。
なお、当該実施例は、粗型及び仕上げ型のいずれも、型開きの初期時に通常より遅く開き、その後通常の速度で開く開放速度可変駆動機構により構成されるものであったが、本発明にかかる金型制御システムは、粗型のみ当該開放速度可変駆動機構による構成をとることもできるし、仕上げ型のみ当該構成をとることもできる。
100 製びん装置
1 ゴブ供給装置
3 シャー
G ゴブ
5 ファンネル
7 ゴブデフレクタ
11 スクープ
13 トロー
15 デフレクタ
17 粗型
171 バッフル
172 ガイドリング
173 プランジャ
174 ファンネル
19 口型
P パリソン
21 反転装置(インバート機構)
23 仕上げ型
230 金型
230a 金型部材
230b 金型部材
230c 回動軸
2301 スプラインシャフト
2302 レバー
2303 リンク
2304 ホルダ
231 底型
232 ブローキャップ
25 ガラスびん
27 テイクアウトメカ
29 デッドプレート
30 押し出し装置
31 マシンコンベア
40 機枠
41 スプラインシャフト
42 型開閉シリンダ
42a 第1のエアーチャンバー
42b 第2のエアーチャンバー
42c ピストン
421 粗型開閉シリンダ
4211 粗型開閉シリンダシャフト
422 仕上げ型開閉シリンダ
4221 仕上げ型開閉シリンダシャフト
423 粗型開閉シリンダ駆動機構
424 仕上げ型開閉シリンダ駆動機構
43 シリンダシャフト
441 エアー源
442 エアー源
451、452、453 方向制御弁
4521、4531、4532 ニードルバルブ
461、462、463、464 コンジット
471、472、473 電磁弁制御器
200 徐冷炉
201 エクステンションコンベア
202 ウェアートランスファー
203 クロスコンベア
204 スタッカー

Claims (6)

  1. ゴブからパリソンを成形する粗型と、前記パリソンをびんに成形する仕上げ型とからなる金型を備えた製びん機の金型制御システムであって、
    前記金型は、びん成形空間部を閉鎖し、開放する一対の金型部材からなる割り型であり、前記一対の金型部材からなる割り型で構成される前記金型のびん成形空間部の閉鎖と開放を行うための金型開閉駆動手段を備え、
    前記粗型と仕上げ型の少なくとも一方の前記金型開閉駆動手段は、前記びん成形空間部を相対的に低速から相対的に高速に2段階の速度で開放する開放速度可変駆動機構を具備し
    前記一対の金型部材から成る割り型を開放する初動時の開放速度は相対的に低速であり、前記初動時の経過後は相対的に高速で開放することを特徴とする製びん機の金型制御システム。
  2. 前記開放速度可変駆動機構は、第1のエアーチャンバーと、第2のエアーチャンバー及び前記第1のエアーチャンバーと、前記第2のエアーチャンバーの間で往復運動するピストンとを備える双方向作動の型開閉エアーシリンダと、
    前記第1のエアーチャンバーにエアーを注入して前記びん成形空間部を開放するためのエアーを注入し、前記びん成形空間部の閉鎖のため金型を型閉じする時に前記第1のエアーチャンバー内のエアーを排気するための第1のエアー源と、第1の方向制御弁と、第1の方向制御弁を制御するための第1の電磁弁制御器と、
    前記第2のエアーチャンバーにエアーを注入して前記びん成形空間部を閉鎖するためのエアーを注入し、前記びん成形空間部の開放のために金型を型開きする時に前記第2のエアーチャンバー内のエアーを排気するための第2のエアー源と、第2の方向制御弁と、第2の方向制御弁を制御するための第2の電磁弁制御器と、
    前記びん成形空間部の開放のために金型を型開きする時に前記第2のエアーチャンバーの前記第2の方向制御弁に接続して排気速度を2段階で制御する第3の方向制御弁と、第3の方向制御弁を制御する第3の電磁弁制御器とを具備することを特徴とする請求項1に記載の製びん機の金型制御システム。
  3. 前記第1の方向制御弁は排気口に排気量を制御するためのニードルバルブを有し、
    前記第2の方向制御弁の排気口には、前記第3の方向制御弁が接続され、前記第3の方向制御弁を制御するための第3の電磁弁制御器が備えられていることを特徴とする請求項2に記載の製びん機の金型制御システム。
  4. 前記第3の方向制御弁が、排気口に排気量を制御するための一対のニードルバルブを備えてなることを特徴とする請求項2又は3に記載の製びん機の金型制御システム。
  5. 前記びん成形空間部の前記初動時の相対的低速開放は、前記びん成形空間部を瞬間開放する相対的高速開放の速度より低速で実行されるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の製びん機の金型制御システム。
  6. 前記開放速度可変駆動機構が、前記一対の金型部材からなる割り型の前記びん成形空間部を開放する初動時の開放速度は相対的に低速であり、前記初動時の経過後は相対的に高速で開放するサーボモーター機構で構成されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の製びん機の金型制御システム。
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