JP6850117B2 - 割締装置およびその使用方法 - Google Patents

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Description

本件は、割締装置およびその使用方法に関する。
測定器などの軸部を割締によって固定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−102698号公報
割締装置によって被固定部材を長時間固定すると、割締装置のアームの変形などに起因して、被固定部材を固定するための孔径が小さくなるという現象が生じる。この場合、割締を弛緩させても孔径が大きくならないため、被固定部材を割締装置から取り外すことが困難となり、被固定部材を割締装置に再度取り付けることが困難となる。
1つの側面では、本発明は、簡易な構成で被固定部材の取り付けおよび取り外しを行うことができる割締装置およびその使用方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、割締装置は、基部と、前記基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、前記第1アームおよび前記第2アームに対して挿入され、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能なネジ部品と、前記ネジ部品の頭部の少なくとも一部を覆って前記第1アームに固定され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させるカバーと、を備えることを特徴とする。
1つの態様では、割締装置は、基部と、前記基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、前記第1アームおよび前記第2アームに対して挿入され、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能なネジ部品と、前記ネジ部品の中腹の凸部と勘合するように前記第1アームに形成され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる凹部、または、前記ネジ部品の中腹の凹部と勘合するように前記第1アームに形成され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる凸部と、を備えることを特徴とする。
1つの態様では、割締装置は、基部と、前記基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、所定の向きの回転力を前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力に変換し、前記所定の向きとは逆の回転力を前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力に変換するラック及びピニオンと、を備えることを特徴とする。
1つの態様では、割締装置の使用方法は、基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、前記第1アームおよび前記第2アームに対して挿入され、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能なネジ部品と、前記ネジ部品の頭部の少なくとも一部を覆って前記第1アームに固定され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させるカバーと、を備える割締装置を用いて、前記拡幅部に被固定部材を通して、前記ネジ部品によって前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力を付加することで前記被固定部材を固定し、前記ネジ部品によって前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力を付加することで前記被固定部材を取り外す、ことを特徴とする。
1つの態様では、割締装置の使用方法は、基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、前記第1アームおよび前記第2アームに対して挿入され、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能なネジ部品と、前記ネジ部品の中腹の凸部と勘合するように前記第1アームに形成され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる凹部、または、前記ネジ部品の中腹の凹部と勘合するように前記第1アームに形成され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる凸部と、を備える割締装置を用いて、前記拡幅部に被固定部材を通して、前記ネジ部品によって前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力を付加することで前記被固定部材を固定し、前記ネジ部品によって前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力を付加することで前記被固定部材を取り外す、ことを特徴とする。
1つの態様では、割締装置の使用方法は、基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、所定の向きの回転力を前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力に変換し、前記所定の向きとは逆の回転力を前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力に変換するラック及びピニオンと、を備える割締装置を用いて、前記拡幅部に被固定部材を通して、前記ラック及びピニオンによって前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力を付加することで前記被固定部材を固定し、前記ラック及びピニオンによって前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力を付加することで前記被固定部材を取り外す、ことを特徴とする。
上記割締装置の使用方法において、前記被固定部材を、測定器の軸部としてもよい。
簡易な構成で被固定部材の取り付けおよび取り外しを行うことができる割締装置およびその使用方法を提供することができる。
(a)および(b)は比較形態に係る割締装置を例示する図である。 (a)および(b)はボルトのねじ込み量と孔径との関係を示す図である。 (a)は第1実施形態に係る割締装置の斜視図であり、(b)はカバーの孔を例示する図である。 ボルトのねじ込み量と孔径との関係を示す図である。 (a)はダイヤルゲージを例示する図であり、(b)はダイヤルゲージが支持用スタンドに取り付けられた場合を例示する図である。 ダイヤルゲージが支持用スタンドに取り付けられた場合を例示する図である。 (a)および(b)は第2実施形態に係る割締装置の斜視図である。 (a)は第3実施形態に係る割締装置の分解斜視図であり、(b)は割締装置を第1側面から見た図であり、(c)は割締装置を第1アーム側から見た図である。 第3実施形態に係る割締装置を例示する図である。 (a)および(b)は第4実施形態に係る割締装置を例示する図である。 (a)および(b)は第5実施形態に係る割締装置を例示する図である。 (a)および(b)は第6実施形態に係る割締装置を例示する図である。
実施形態の説明に先立って、比較形態に係る割締装置について説明する。図1(a)は、比較形態に係る割締装置200を例示する斜視図である。図1(a)で例示するように、割締装置200は、直方体形状を有している。割締装置200は、基部201と、第1アーム202および第2アーム203と、を備えている。第1アーム202および第2アーム203は、基部201から分岐してスリ割り204を成すように略平行に延在している。また、第1アーム202と第2アーム203は、延在の方向の所定部分においてスリ割り204の隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成している。この拡幅部は、測定器などの被固定部材205を貫通させるための円筒形状の孔206を成している。孔206は、上記直方体形状の第1面から、第1面と対向する第2面に延びるように形成されている。孔206の直径は、被固定部材205の外径よりも若干大きくなっている。それにより、被固定部材205を孔206に通すことができる。
上記直方体形状において、第1面および第2面以外の面を側面と称する。第1アーム202と第2アーム203とで形成されるスリ割り204は、孔206からいずれかの側面にかけて形成されている。第1アーム202から第2アーム203にかけてボルト穴207が形成されている。ボルト穴207にボルト208を挿入して締結の方向に回転させることにより、スリ割り204の隙間幅を小さくすることができる。それにより、孔206の径(拡幅部の幅)が狭まり、孔206の内面により被固定部材205が固定される。なお、割締装置200は割り締めを行う装置であるため、基部201は隙間によって分割されておらず、連続した部材で構成された一体構造となっている。
割締装置200を用いて被固定部材205を固定する場合、図1(b)で例示するように、孔206の内面全体で被固定部材205を締め付けることができる。この場合、締付力が孔206内の被固定部材205の全体に分散される。それにより、被固定部材205の変形を抑制しつつ、被固定部材205を安定して固定することができる。
図2(a)は、ボルト208のねじ込み量と、孔206の径との関係を示す図である。図2(a)に示すように、ボルト208を締結の方向に回転させてねじ込み量を多くすることで、孔206の径を小さくすることができる。それにより、被固定部材205を安定して固定することができるようになる。一方、ボルト208を弛緩の方向に回転させてねじ込み量を少なくすることで、孔206の径を大きくすることができる。それにより、被固定部材205を割締装置200から取り外すことができる。
しかしながら、割締装置200によって被固定部材205を長時間固定すると、第1アーム202および第2アーム203の変形などに起因して、孔206の径が小さくなるという現象が生じる。図2(b)は、この場合のボルト208のねじ込み量と、孔206の径との関係を示す図である。図2(b)に示すように、経年変化によって、孔206の径が小さくなってしまう。この場合、ボルト208を弛緩させても孔206の径が大きくならないため、被固定部材205を割締装置200から取り外すことが困難となり、被固定部材205を割締装置200に再度取り付けることが困難となる。この場合、ペンチ等の工具で第1アーム202と第2アーム203との隙間を開く、または、楔形状物などを挿入して当該隙間を開くという作業が必要となってしまう。
以下の実施形態では、簡易な構成で、被固定部材の取り付けおよび取り外しを行うことができる割締装置について説明する。以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図3(a)は、第1実施形態に係る割締装置100の斜視図である。図3(a)で例示するように、割締装置100は、一例として、直方体形状を有している。割締装置100は、基部10と、第1アーム20および第2アーム30と、を備えている。第1アーム20および第2アーム30は、基部10から分岐してスリ割り40を成すように略平行に延在している。また、第1アーム20と第2アーム30は、延在の方向の所定部分において、スリ割り40の隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部をなしている。この拡幅部は、測定器などの被固定部材300が通る大きさの円筒形状の孔50を成している。孔50は、上記直方体形状の第1面から、第1面と対向する第2面に延びるように形成されている。孔50の直径は、被固定部材300の外径よりも若干大きくなっている。それにより、被固定部材300を孔50に通すことができる。
上記直方体形状において、第1面および第2面以外の面を側面と称する。第1アーム20と第2アーム30とで形成されるスリ割り40は、孔50から基部10と反対側の第1側面にかけて形成されている。第1アーム20から第2アーム30にかけてボルト穴60が形成されている。ボルト穴60にボルト70を挿入して締結の方向に回転させることにより、スリ割り40の隙間幅を小さくすることができる。それにより、孔50の径(拡幅部の幅)が狭まり、孔50の内面により被固定部材300が固定される。なお、割締装置100は割り締めを行う装置であるため、基部10は隙間によって分割されておらず、連続した部材で構成された一体構造となっている。
割締装置100には、さらに、カバー80が備わっている。カバー80は、第1アーム20においてボルト70の頭部の少なくとも一部を覆うように取り付けられている。本実施形態においては、第1アーム20に複数のボルト穴21が形成されており、カバー80に形成された孔81を介してボルト82をボルト穴21にねじ込むことにより、カバー80が第1アーム20に固定される。
カバー80には、ボルト70の位置に対応して、ボルト70の頭部よりも小さい径を有する孔83が形成されている。それにより、ボルト70が孔83を通ることが防止される。一方、孔83は、ボルト70を締結するまたは弛緩させるための回転を行う治具が通る大きさの径を有している。本実施形態においては、ボルト70が六角スパナで回転させるものであるため、孔83は、六角スパナが通る大きさの径を有している。
図3(b)で例示するように、孔83は、六角スパナが通る大きさの径を有していることから、六角スパナでボルト70を回転させることでボルト70を締結することができる。それにより、被固定部材300を固定することができる。一方、六角スパナでボルト70を逆回転させることでボルト70を弛緩させることができる。この場合、ボルト70が第1アーム20から突出しようとするが、カバー80によってボルト70の突出が防止されてカバー80とボルト70とが連動するため、第1アーム20が第2アーム30から離れる。それにより、孔50の径を大きくすることができる。その結果、被固定部材300の取り外しおよび取り付けができるようになる。
図4は、この場合のボルト70のねじ込み量と、孔50の径との関係を示す図である。図4で例示するように、ボルト70を締結の方向に回転させてねじ込み量を多くすることで、孔50の径を小さくすることができる。一方、ボルト70を弛緩の方向に回転させてねじ込み量を少なくすることで、孔50の径を大きくすることができる。それにより、被固定部材300の取り付けおよび取り外しができるようになる。以上のことから、割締装置100によれば、被固定部材300の取り付けおよび取り外しができるという効果を奏することができる。カバー80を取り付けるだけでよいため、簡易な構成でこの効果を実現することができる。
また、ボルト70を用いる構成では、ボルトの締結および弛緩の調整後、手を放しても孔50の形状が保持される。そのため、使い勝手が良いという利点が得られる。また、構造がシンプルで安価、小型化が可能で微調整が可能、などの利点も得られる。
ここで、被固定部材300の一例について説明する。一例として、被固定部材300は、ダイヤルゲージなどの測定器の軸部である。図5(a)はダイヤルゲージ1を例示する図である。図5(b)は、ダイヤルゲージ1が支持用スタンド6に取り付けられた場合を例示する図である。
図5(a)および図5(b)で例示するように、ダイヤルゲージ1は、先端側に被測定物に当接する測定子2を有したスピンドル3と、指針4Aにより測定値を表示する表示部4Bを有した本体4と、この本体4に設けられかつステムブッシュ7を介してスピンドル3を摺動自在に保持する円筒状のステム5とを備えており、スピンドル3の本体4に対する移動量を検出することで被測定物の寸法等を測定している。
このうち、ステムブッシュ7は、円筒状に形成されており、その外周面がステム5の内壁に固定され、その内周面でスピンドル3を摺動自在に保持している。ここで、ステムブッシュ7の内周面とスピンドル3の外周面との間には所定間隔のクリアランスが形成されている。また、ステムブッシュ7は、ステム5の測定子2側に位置している。
このようなダイヤルゲージ1を支持用スタンド6に固定した状態で用いて被測定物の測定を行う。支持用スタンド6は、上面に測定台6Aを有する基台6Bと、この基台6Bに立設された支柱6Cと、この支柱6Cに上下方向へ位置調節可能に設けられかつダイヤルゲージ1を保持する割締装置8とから構成されている。
使用にあたっては、割締装置8によってステム5を保持することでダイヤルゲージ1を固定する。この状態において、ダイヤルゲージ1のスピンドル3を一旦上昇させた後、測定台6A上に被測定物をセットし、この後、スピンドル3を下降させて測定子2を被測定物に当接させる。このときのダイヤルゲージ1の読みから被測定物の高さ寸法を測定することができる。
ダイヤルゲージ1のような測定器を割締装置8で固定して使用する場合には、長期間にわたって固定される傾向にある。この場合、割締装置8の孔の径が小さくなる傾向にある。したがって、上述したようなダイヤルゲージ1は、ステム5が割締装置8で締め付けられることで支持用スタンド6に取り付けられているため、長期間の固定により割締装置8の孔の径が小さくなることで、締め付け力が増大しステム5がわずかにも変形してしまう場合がある。ステム5に変形が生じると、ステム5の内壁に固定されたステムブッシュ7にも変形が生じてしまう。ステムブッシュ7の変形によっては、ステムブッシュ7の内周面がスピンドル3の外周面に当接して、ステムブッシュ7の内周面でスピンドル3の外周面を挟み込んでしまい、スピンドル3の摺動性が悪くなり、測定精度に影響するという問題がある。また、測定器の取り付けおよび取り外しが困難となる傾向にある。
そこで、図6で例示するように、割締装置8の代わりに本実施形態に係る割締装置100を用いることで、孔50の径を大きくすることができ、測定器の取り付けおよび取り外しが容易となるので、最適な孔の径で測定器を固定することにより、上述の測定器のような精密機械の測定精度への影響を抑制することができる。
(第2実施形態)
図7(a)および図7(b)は、第2実施形態に係る割締装置100aの斜視図である。第1実施形態では、カバー80にボルトを回転させる治具を通す孔を形成したが、それに限られない。本実施形態においては、カバーに治具を通すための孔を形成しない例について説明する。
割締装置100aにおいては、カバー80の代わりにカバー80aが設けられている。また、ボルト70の代わりに、ボルト70aを用いる。一例として、ボルト70aとして、六角ボルトを用いる。カバー80aは、ボルト70aの頭部の長さだけ第1アーム20との間に隙間を有するようにボルト70aの頭部を覆っている。この構成によれば、カバー80aと第1アーム20との隙間から、ボルト70aを回転させるための治具を挿入することができる。
治具によってボルト70aを締結の方向に回転させることで、ボルト70aを締結することができる。それにより、被固定部材300を固定することができる。一方、治具でボルト70aを弛緩の方向に逆回転させることで、ボルト70aを弛緩させることができる。この場合、ボルト70aが第1アーム20から突出しようとするが、カバー80aによってボルト70aの突出が防止されてカバー80aとボルト70aとが連動するため、第1アーム20が第2アーム30から離れる。それにより、孔50の径を大きくすることができる。その結果、被固定部材300の取り外しおよび取り付けができるようになる。
(第3実施形態)
第1実施形態および第2実施形態ではボルトの頭部を用いて孔50の径を広げたが、それに限られない。例えば、ボルトの中腹に凸部を備えることで、孔50の径を広げる構成を採用してもよい。
図8(a)は、第3実施形態に係る割締装置100bの分解斜視図である。図8(a)で例示するように、本実施形態においては、第1実施形態と比較して、ボルト70の代わりにボルト70bを用いる。ボルト70bは、中腹に凸部を有している。一例として、ボルト70bは、中腹にフランジ型の凸部71を有している。第1アーム20には、凸部71の厚みよりも大きく凸部71が勘合する凹部22が形成されている。図8(b)は、割締装置100bを第1側面から見た図である。図8(c)は、割締装置100bを第1アーム20側から見た図である。
なお、図8(a)〜図8(c)で例示するように、凹部22が形成されたアーム部23が第1アーム20と別体として設けられていてもよく、凹部22が形成されたアーム部が第1アーム20の一部として一体的に設けられていてもよい。
本実施形態においては、図9で例示するように、凸部71が凹部22に勘合していることから、ボルト70bの移動と第1アーム20の移動とを連動させることができる。それにより、ボルト70bの締結力を、凸部71から第1アーム20に伝達することができる。したがって、被固定部材300を固定することができる。一方、ボルト70bの弛緩力を凸部71から第1アーム20に伝達することができる。したがって、孔50の径を大きくすることができる。以上のことから、被固定部材300の取り外しおよび取り付けができるようになる。さらに、本実施形態においては、ボルト70bを締結する力および弛緩させる力を付加する部分を専用に作るため、力が付加される部分の面積を大きく取ることができる。
なお、本実施形態においては、ボルト70bの中腹に凸部を設け、第1アーム20に凹部22を設けたが、それに限られない。例えば、ボルト70bの中腹に凹部を設け、第1アーム20に当該凹部に勘合する凸部を設けることで、ボルト70bと第1アーム20とを連動させてもよい。
(第4実施形態)
第1実施形態〜第3実施形態においては、孔50よりも第1側面側にボルトの締め付け構造を有していたが、それに限られない。図10(a)および図10(b)は、第4実施形態に係る割締装置100cを例示する図である。図10(a)は、割締装置100cの斜視図である。図10(b)は、割締装置100cの上面図であり、ボルト穴60およびボルト70が透過により見えている。例えば、図10(a)および図10(b)で例示するように、孔50よりも第2側面側(基部10側)にボルトの締め付け構造を有していてもよい。
(第5実施形態)
第1実施形態〜第4実施形態では、孔50が円形を有していたが、それに限られない。図11(a)および図11(b)は、第5実施形態に係る割締装置100dを例示する図である。図11(a)は、割締装置100dの斜視図である。図11(b)は、割締装置100dの上面図であり、ボルト穴60およびボルト70が透過により見えている。例えば、図11(a)および図11(b)で例示するように、孔50は、V受けのような形状を有していてもよい。特に、固定される測定器などの装置の軸部が丸形状以外の場合に、有効である。
なお、第1実施形態〜第5実施形態では、第1アーム20と第2アーム30とを締結する締結部材としてボルトを用いたが、それに限られない。例えば、ネジ、ビスなどの他のネジ部品を締結部材として用いてもよい。
(第6実施形態)
図12(a)および図12(b)は、第6実施形態に係る割締装置100eを例示する図である。図12(a)は、割締装置100eの斜視図である。図12(b)は、割締装置100eを第1側面から見た図である。第6実施形態においては、所定の向きの回転力を孔50の径を狭める方向の力に変換し、前記所定の向きとは逆の回転力を孔50の径を広げる方向の力に変換するラック及びピニオンを用いる例について説明する。
図12(a)および図12(b)で例示するように、第2アーム30には、ラック91が固定されている。ラック91は、平板状の棒に歯切りをした(歯が形成された)構造を有している。一方、第1アーム20には、ピニオン92が設けられている。ピニオン92は、小口径の円形歯車である。ラック91およびピニオン92は、互いの歯が?み合うように配置されている。ピニオン92に回転力を加えることで、スリ割り40の隙間幅を狭めるか広げることができる。スリ割り40の隙間幅を狭めることで、孔50の径を小さくすることができる。それにより、被固定部材300を固定することができる。スリ割り40の隙間幅を広げることで、孔50の径を大きくすることができる。それにより、被固定部材300を取り外すことができる。
なお、孔50の径の調整後にピニオン92から手を放すと、第1アーム20および第2アーム30が元の形状に戻ろうとする。そのため、ラチェット機構などの逆回転防止機構(ストッパー機構)93を設けることで、孔50の径の調整後のピニオン92の回転を抑制することができる。
上記各実施例において、第1アーム20および第2アーム30が、基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームの一例である。ボルト70,70a,70bが、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能な力付加部の一例である。カバー80,80a,凹部22および凸部71が、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる連動部の一例である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基部
20 第1アーム
30 第2アーム
40 スリ割り
50 孔
60 ボルト穴
70 ボルト
80 カバー
91 ラック
92 ピニオン
100 割締装置

Claims (7)

  1. 基部と、
    前記基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、
    前記第1アームおよび前記第2アームに対して挿入され、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能なネジ部品と、
    前記ネジ部品の頭部の少なくとも一部を覆って前記第1アームに固定され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させるカバーと、を備えることを特徴とする割締装置。
  2. 基部と、
    前記基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、
    前記第1アームおよび前記第2アームに対して挿入され、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能なネジ部品と、
    前記ネジ部品の中腹の凸部と勘合するように前記第1アームに形成され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる凹部、または、前記ネジ部品の中腹の凹部と勘合するように前記第1アームに形成され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる凸部と、を備えることを特徴とする割締装置。
  3. 基部と、
    前記基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、
    所定の向きの回転力を前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力に変換し、前記所定の向きとは逆の回転力を前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力に変換するラック及びピニオンと、を備えることを特徴とする割締装置。
  4. 基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、前記第1アームおよび前記第2アームに対して挿入され、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能なネジ部品と、前記ネジ部品の頭部の少なくとも一部を覆って前記第1アームに固定され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させるカバーと、を備える割締装置を用いて、
    前記拡幅部に被固定部材を通して、前記ネジ部品によって前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力を付加することで前記被固定部材を固定し、
    前記ネジ部品によって前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力を付加することで前記被固定部材を取り外す、ことを特徴とする割締装置の使用方法。
  5. 基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、前記第1アームおよび前記第2アームに対して挿入され、前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力および前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力のうちいずれかを選択して前記第1アームおよび前記第2アームに付加することが可能なネジ部品と、前記ネジ部品の中腹の凸部と勘合するように前記第1アームに形成され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる凹部、または、前記ネジ部品の中腹の凹部と勘合するように前記第1アームに形成され、前記ネジ部品の弛緩に伴って前記ネジ部品のねじ込み量と前記第1アームと連動させる凸部と、を備える割締装置を用いて、
    前記拡幅部に被固定部材を通して、前記ネジ部品によって前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力を付加することで前記被固定部材を固定し、
    前記ネジ部品によって前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力を付加することで前記被固定部材を取り外す、ことを特徴とする割締装置の使用方法。
  6. 基部からスリ割りを成すように延在し、前記延在の方向の所定部分において前記スリ割りの隙間幅よりも大きい隙間幅を有する拡幅部を成す第1アームおよび第2アームと、所定の向きの回転力を前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力に変換し、前記所定の向きとは逆の回転力を前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力に変換するラック及びピニオンと、を備える割締装置を用いて、
    前記拡幅部に被固定部材を通して、前記ラック及びピニオンによって前記拡幅部の隙間幅を狭める方向の力を付加することで前記被固定部材を固定し、
    前記ラック及びピニオンによって前記拡幅部の隙間幅を広げる方向の力を付加することで前記被固定部材を取り外す、ことを特徴とする割締装置の使用方法。
  7. 前記被固定部材は、測定器の軸部であることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の割締装置の使用方法。
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